JP2008533470A - クロージャにリザーバを有する流体容器および使用法 - Google Patents

クロージャにリザーバを有する流体容器および使用法 Download PDF

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Abstract

容器のクロージャに流体のリザーバを有する流体容器が開示される。これらのリザーバは、対象とする流体の、蒸発による外側への損失を減少させる犠牲的流体を保持するのに有利である。リザーバは容器の内部もしくは外部またはその両方に向かう開口部を有し得る。外部に向かう開口部を有するリザーバは、クロージャと容器の残部との間の接触の近くの流体の分圧を上げることによって蒸発損失を減少させるように働く。リザーバは、容器を開くことなく、再補充可能であり得る。一実施形態において、流体リザーバは、クロージャと容器の残部との間の接触のゾーンが流体に浸されるようにすることを可能にし、その結果容器の内部から流出しようとする気体は流体を通過しなければならない。さらなる実施形態において、容器のクロージャは、少なくとも2つのクロージャメンバを備える。クロージャメンバの互いの相対位置は、クロージャと容器の対に応じて変更される。

Description

(関連出願の参照)
本出願は、2005年3月10日に出願された米国特許出願第11/077,630号および2006年1月26日に出願された米国仮特許出願第60/761,908号の優先権を主張し、その全体は参照により本明細書に援用される。
(技術分野)
本発明は、一般的に流体のための容器、特に化学および生物医学の研究開発において用いられる少量の流体のための容器に関する。
化学および生物医学の研究開発において、容易かつ自動的に開閉されなければなく、しかも何ヶ月または何年間も貯蔵しなければならない多数(例えば、数千)の流体容器を操作することは一般的である。容器を容易に開閉する必要性により、比較的密閉の劣る容器を用いることになる傾向があり、一方、容器を何ヶ月または何年間も貯蔵したいとの望みにより、例えば蒸発減および外部からの汚染を避けるために、密閉を達成することが望ましい傾向がある。
化学および生物医学の研究において用いられる流体容器は、実質的な化学的適合性の制約下にあり、その制約は、例えば、容器が保持するように設計された溶剤によって、いためられる恐れのある材料で作られるべきではないということである。そのような制約は、そのような流体容器のクロージャにも適用する。接着剤は、1つのクロージャから次のクロージャにわたり残された残渣から発生する汚染および不均一性に対する懸念のために、一般的に、そのような流体容器のクロージャに好ましくない。
化学および生物医学の研究開発において広く用いられる流体容器の例は、ウェルプレートおよびマイクロチューブである。96、384および1536穴のウェルを有するウェルプレートは一般に用いられる。但し他の穴数のウェルも用いられる。ウェルプレートの寸法およびその他の特性は、Society for Biomolecular Screeningによって標準化されている。ウェルプレートの一般的なサイズは127.76×85.48×14.35mmである。ウェルプレートは、一般的に、貯蔵時に互いに積み重ねられるように設計される。マイクロチューブは、一般的に、96または384のラックにおいて用いられる。マイクロチューブのラックは類似のロボティックおよびオートメーション機器によって扱われ得るように、マイクロチューブのこれらのラックは、ウェルプレートの長さおよび幅に近似している。
ウェルプレートに関して、種々様々なリッド(lid)が開発されてきた。先行技術のウェルプレートリッドの例は、特許文献1に記述されている。そのウェルプレートリッドは、リッドをウェルプレートに対して保持する力を加えるリッドの重量を用いる。リッドは、好ましくは、400gであると指定されている。好ましくはシリコーンゴム製の規格準拠のシーリングメンバは、リッドの一部を形成し、ウェルプレートに対してプレスされる。
ウェルプレート用の市販のリッドは、TekCel,Inc.(Hopkinton,Mass.)からのSealTiteリッドである。SealTiteリッドは、金属のスプリング/クランプ構造を有し、リッドの重量がウェルプレートに対してリッドを保持する唯一の力で可能であろう場合より良いシールを形成する。例えば、スプリング/クランプによって加えられるような力を用いることは、リッド付きのウェルプレートの扱いのオートメーションにおいて困難を引き起こし得る。この点に関して、http://lab−robotics.org/Presentations/Posters/Poster2038.pdfのTekCelポスターを参照されたい。
当技術において蒸発減に適合させる努力もなされてきた。特に、一部の場合において、ウェルプレートのアウターウェルは、対象とする流体を保持するのに用いられないで、その代わりに、これらの流体が蓄えられる多量の溶剤で満たされる。アウターウェルにおけるこの溶剤は、インナーウェルにおける溶剤が蒸発する速度を減少させることが観測されている。アウターウェルは、堀のように用いられる場合、時々モートウェル(moat well)を呼ばれる。
蒸発減に適合するための代わりの手段は、容器のリザーバ内の流体を定期的に検査し、必要に応じこれらのリザーバに溶剤を追加することである。特許文献2は、集中された音響エネルギによって検査を実施する便利な自動化方法を記述している。
コスト考察では、容器およびそのクロージャが、限定された機械加工または機械加工なしのモールディングまたは同様の経済的な処理によって製造されることが好ましい。射出成形などの典型的なモールディング処理は、ウェルプレートにおけるウェルなどの容器内の、互いに異なる様々なリザーバを結果として生じる。例えば、小さな全体の曲がりまたは「弓」がウェルプレート全体に存在し得る。例えば、ポリマーが、ウェルプレートなどの実質的に平らな部分の中央または中央近辺に位置する単一の点−「ゲート」−においてモールドに注入される場合、そのような弓が予期される。そのような処理はまた、同じモールドまたは同一となるよう意図されたモールドから製造された様々な同一であるはずの容器またはクロージャにおける寸法上の相違が存在するという結果になり得る。さらに、容器およびそれらのクロージャは様々な会社によって別々に生産され得るので、容器およびクロージャの両方における寸法上の不一致が存在し得、その結果、容器とクロージャの意図された対における不完全さという結果となる。
何ヶ月かの期間ウェルプレートを維持することが、しばしば望ましい。そのような状況において、検査または補充の必要なしに、ウェルプレートが所定の時間継続し得ることが確実であることが望ましい。ウェルプレートのほんの1つのウェルでも、あまりに早く溶剤を失った場合、この望ましい確実性は達成されない。
従って、少量の流体を保持する容器の自動化された開閉を容易にするために用いられる決して完全でないシールによって、引き起こされる蒸発減に適合させる、当技術における必要性がある。
米国特許出願公開第2003/0108450号明細書 米国特許出願公開第2003/0150257号明細書
(本発明の開示)
本発明の好ましい実施形態において、容器はクロージャを有する。容器は、対象とする流体のための1つ以上のリザーバを含む1次メンバを有する。1次メンバは、例えば、ウェルプレートまたはテストチューブもしくはミニチューブであり得る。クロージャはまた、1つ以上の流体リザーバを含む。これらのリザーバの少なくとも一部は、容器がクロージャを用いて閉じられるとき、容器の内部に向かって開く開口部を有する。好ましくは、これらの開口部は、クロージャが1次メンバに接触する「コンタクトゾーン」と呼ばれるゾーンの近くにある。
本発明の代わりの好ましい実施形態において、容器はクロージャを有する。容器は、対象とする流体のための1つ以上のリザーバを含む1次メンバを有する。1次メンバは、例えば、ウェルプレート、テストチューブまたはラックにあるミニチューブの集まりであり得る。クロージャはまた、1つ以上の流体リザーバを含む。これらのリザーバの少なくとも一部は、容器がクロージャを用いて閉じられるとき、容器の外部に向かって開く開口部を有し、開口部は、クロージャが1次メンバに触れるコンタクトゾーンの近辺にある。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、クロージャに接触する1次メンバの部分が、クロージャと1次メンバが接触している場合、流体によって部分的に囲まれるように、クロージャリザーバは設計される。従って、このリザーバは、容器が閉じられるとき、容器の内部および外部の両方に向かって開く。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、容器に流体を貯蔵する方法が提供される。本発明のある方法において、溶剤を含む流体サンプルはリザーバに貯蔵される。リザーバは、1つ以上のクロージャリザーバを有するクロージャを用いてカバーされる。クロージャリザーバは大量の溶剤を含む。クロージャリザーバの溶剤は補充される。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、容器のためのクロージャは少なくとも2つのクロージャメンバを含む。クロージャメンバの互いに対する相対的な位置は、クロージャと容器の対に従って変更される。
クロージャメンバの相対位置の変更は、1つ以上のメンバが容器により接近して近づく結果となり得る。変更は、1つ以上のメンバが容器に対してプレスする結果となり得る。プレスは、容器内の流体からの蒸気の出口通路が、プレスされた表面を通って通過することを必要とするような方法で起こり得る。
(本発明の実施形態の詳細な説明)
本発明の詳細に説明する前に、流体、生体分子、またはデバイス構造などは変動し得るものであるので、本発明は、特定の流体、生体分子またはデバイスに限定されないことは理解されるべきである。本明細書において用いられる用語は特定の実施形態を説明する目的のためだけであり、限定する意図はないこともまた理解されるべきである。
この明細書および添付の特許請求の範囲に用いられるように、単数形「a」「an」および「the」は、文脈が明らかに他のことを指示しない限り、単数および複数の両方の概念を含むことは理解されなければならない。従って、例えば、「リザーバ」の引用は単数のリザーバと共に複数のリザーバを含み、「液滴」の引用は単数の液滴と共に複数の液滴を含む、などである。
本発明を説明し主張する際に、下記の述語は、以下に述べられる定義に従って用いられる。
本明細書で用いられる用語「流体」は、非固体、または少なくとも部分的に気体および/または液体であるが全気体ではない物質をいう。流体は、最小限、部分的、または完全に、溶媒和、分散、浮遊された固体を含み得る。流体の例は、限定ではなく、水溶性液体(本質的に水および塩水を含む)および有機溶剤などの非水溶性液体を含む。本明細書において用いられるように、用語「流体」は、インクが着色剤を含まなければならないこと、気体ではない場合もあるということにおいて、用語「インク」と同意語ではない。
「オプションの」または「オプションで」は、後に記述される状況が起こり得るかまたは起こり得なく、記述は、状況が起こる場合および状況が起こらない場合を含むことを意味する。
本明細書において用いられるように、用語「リザーバ」は、流体を入れるためのレセプタクルまたはチャンバをいう。リザーバは、流体が押し込められるかまたは保持されるメンバの容積でもあり得る。
本明細書において用いられるように、用語「クロージャ」は、流体のための容器を閉じるために用いられるメンバをいう。従ってクロージャは、例えば、リッド、ストッパ、およびキャップを包含する。容器は、1つのクロージャ、または一部の場合は、複数のクロージャを用いて閉じられ得る。クロージャは、通常、各メンバのそれぞれの表面において容器に合う。クロージャと容器が合う表面におけるクロージャと容器の機械的な整合は完全でない場合があり、その結果、クロージャが適切な場所にあっても、容器の内部と外部間の蒸気のいくらかの交換はあり得る。
本発明の好ましい実施形態において、容器はクロージャを有する。容器は、対象とする流体のための1つ以上のリザーバを含む1次メンバを有する。1次メンバは、例えば、ウェルプレートまたはテストチューブであり得る。クロージャはまた、1つ以上の流体リザーバを含む。これらのリザーバの少なくとも一部は、容器がクロージャを用いて閉じられるとき、容器の内部に向かって開く開口部を有する。好ましくは、これらの開口部は、クロージャが1次メンバに接触する「コンタクトゾーン」と呼ばれるゾーンの近くにある。
前の実施形態の容器を用いることにおいて、対象とする流体は、容器のリザーバ内に保持される。対象とする流体が含む溶剤は、1つ以上のクロージャリザーバに保持される。溶剤は、対象とする流体およびクロージャリザーバの両方から蒸発する。容器とクロージャとの間のシールが完全である場合、容器の内部にある溶剤の分圧が溶剤の蒸気圧に等しいとき、平衡に達する。しかしながら、シールの不可避な不完全さは、気相溶剤の外部大気への緩慢な拡散を意味する。この拡散の速度は、シールの直近内部および直近外部の溶剤の分圧における差に関係すると予期される。正に上記の「モートウェル」に関するように、クロージャ内の溶剤のリザーバは、溶剤が対象とする流体から蒸発する速度を減少させるように予期され得る。クロージャリザーバ内の溶剤は、「犠牲的」溶剤として見られ得、犠牲的溶剤は、流体内の溶剤の早期蒸発を防ぐために、対象とする流体に採用される溶剤を節約する目的で用いられる。
本発明における対象とする流体は、研究開発、または一部の場合には製造および教育において用いられている任意の流体であり得る。特に、対象とする流体は、生きている有機体またはそのような有機体から引き出される物質などの生物学的試料を含み得る。流体は、組み合せ化学作用またはその他の方法によって生成される化合物のライブラリの一部を形成し得る。流体は、生体分子を含み得るか、または合成または自然発生の有機または無機分子を含み得る。
クロージャ内のリザーバは、種々様々な形状であり得る。リザーバは、クロージャ内部のコンタクトゾーンの回りに配置された、例えば半球または円筒形の単純なくぼみ(indentation)であり得る。リザーバは、クロージャ内部のコンタクトゾーンの回りに配置された溝であり得る。あるいは、リザーバは、クロージャの大部分に広がる相当なサイズの区画であり得る。
図1Aおよび図1Bは、本発明のクロージャ10の略部分断面および底面図を示す。図1Aはまた、コンタクトゾーン30においてクロージャ10と接触している1次メンバ20の部分を描く。接触は、1次メンバの突起部22によって達成される。1次メンバ20は、対象とする流体を保持し得る多数のリザーバ24、26、28を有する。図1Aにおいて、クロージャ10は、ある量の流体のためのリザーバ12を有することがわかる。図1Bの底面図において、このリザーバはクロージャ10のアウタエッジ全体のまわりを回る連続的チャネルであることがわかる。クロージャ10のアウタエッジはまた、これもエッジ全体のまわりを回るリップ32を有する。図示されていないが、1次メンバ20の突起部22も1次メンバのエッジ全体のまわりを回る。
流体の少量の滴下が適切な表面に付着した場合、表面が地球の重力に対して異なる向きに移動したときでも、それらの滴下が適切な位置のままであることが観測されている。例えば、液滴が逆さまである場合も、液滴は表面に付着したままであり得る。この理由は、少量の液滴に関して、重力の引力は表面力に比較して小さいからである。同じ形状で異なるサイズの一連の液滴を考慮する場合、重量−および従って引力−は、液滴サイズの3乗に比例し、一方、表面力は液滴サイズの2乗に比例するに過ぎない。このため、より小さい液滴寸法(一般的に「マイクロフルイディック」と呼ばれる液滴寸法を含む)において、表面力が優位を占める。同様に、表面力の優位性のために、少量の流体は非常に小さい穴を通過することが困難である。なぜなら流体の重量からの圧力は、表面張力に打ち勝って、穴を通過するのに不十分であるからである。
本発明の一部の実施形態において、クロージャリザーバは、地球の重力が流体を引き離す傾向がある場合でも、表面力が流体をリザーバの適切な位置に保持することが可能なほど十分に小さい寸法であることが好ましい。例えば、本発明のこの実施形態のクロージャは、ウェルプレートのための実質的に平らなリッドであり得、リザーバは、リッドの下部表面における小さな半球のくぼみであり得る。これらのくぼみが十分小さい場合、くぼみが保持する最大量の流体でさえ、地球の重力場に対してどの方向でも、単に表面力によって、適切な位置のままでいることが可能である。
本発明において、流体をクロージャリザーバに定期的に補充することが可能であることが好ましい。このようにして、これらのリザーバは、例えば溶剤などの流体の適切な供給を常に有する。この定期的な補充は、容器からクロージャを取り外すこと、クロージャの位置を逆さまにするかまたはさもなければクロージャの向きを変更すること、および容器の内部に向かって開く開口部を通ってリザーバの中へ流体を分配するある種の流体輸送システムを用いることによって、行なわれ得る。流体輸送システムは、例えば、自動化ピペッティングシステム、またはチップベース輸送システム、または音響排出システムであり得る。
あるいは、補充がクロージャを容器の1次メンバから取り外すことなく行なわれ得るような方法で、クロージャが設計され得る。従って、例えば、クロージャは、取り外し可能なカバーもしくはプラグ、または代わりに、取り外すことなく補充が可能なタイプの隔壁プラグ、例えばABgene(Epsom、英国)製の隔壁プラグを有するように設計し得る。リザーバは、容器の内部に向かって開く1つ以上の開口部、および取り外し可能なカバーまたはプラグが取り外されたとき露出する別の開口部を有する。クロージャのリザーバへの流体の補充は、カバーまたはプラグを取り外すこと、流体を分配すること、次いで、カバーまたはプラグを取り替えることによって実施され得る。追加された流体がクロージャリザーバに既に存在する流体の全体に対し与える衝撃を低くするように、分配処理を適切に制御することによって、また、容器の内部に向かって開く開口部が十分に小さい場合、流体の追加は、どの流体もリザーバから容器の内部に進むようにはしない。例えば、クロージャの内部への開口部を有しないリザーバへ分配すること、および次いで分配された流体が適切なサイズのチャネルを通ってこれらのリザーバからそのような開口部を有する他のリザーバにゆっくり進むことを可能にすることは可能である。用いられる流体輸送システムは、再び、例えば、自動化ピペッティングシステム、またはチップベース輸送システム、または音響排出システムであり得る。
図2A−図2Bは、クロージャを取り外すことなくクロージャリザーバに溶剤の供給の補充を可能にする機能を有する、ウェルプレートのためのクロージャの略断面および平面図を描く。図2Aはまた、クロージャのためのカバー40およびクロージャと接触している容器の1次メンバからの突起部60、62を描く。クロージャ64は、流体を保持し得る多数のリザーバ42、44、46を有する。これらのリザーバ間に56および58などのチャネルが走っている。各リザーバは、48、50、52などの開口部を有し、該開口部は、流体の蒸発が下方に進むことを可能にするが、使用時に、流体の下方への総移動が起こらないほど十分に小さい。クロージャ64はまた、リザーバ54を有し、リザーバ54は、図2Bの平面図に見られ得るように、クロージャ64のエッジの回り全体に走っている。
図3は、これも溶剤の供給を補充する機能を有する、テストチューブ80のためのクロージャを略断面にて描く。クロージャ72はプラグ70を有する。クロージャ72は流体のためのリザーバ74を提供する。リザーバ74は、流体の蒸発が下方に進むことを可能にするが、使用時に、流体の下方への総移動が起こらないほど十分に小さい開口部76を有する。クロージャ72がテストチューブ80に接触するコンタクトゾーンの近辺のクロージャの回りにも開口部78がある。
前に注意されたように、クロージャは容易に開閉が可能であることが好ましい。多くの場合、本発明のクロージャは、化学および生物医学において容器の操作のために一般的に用いられるタイプのロボットアームによって開閉されるように改造される。従って、例えば、クロージャが位置を下げることによって適切な位置に置かれ、次いでクロージャを位置から単に上げることによってクロージャが開かれ得れば、それが好ましい。地球の重力がクロージャを適切な位置に保持するのに十分であることがまた好ましい。地球の重力が、クロージャと1次メンバとの間にシールを形成するに十分であることが好ましい。
クロージャの設計に関連する考察の中で、次のことが注意され得る。第1に、容器の全容積が対象とする流体を入れるに必要な最小容積に近いものに減少することが好ましい。容器内のヘッドスペースが大きければ大きいほど、蒸気圧に近づく分圧を設定するように蒸発しなければならない流体の量が大きくなる。第2に、流体が表面力によってクロージャリザーバに保持される程度まで、クロージャがクロージャの挿入および除去の処理を伴う不可避的な力に従う場合、これらの表面力が流体をその位置に保持するに十分であることが望ましい。好ましくは、挿入および除去の処理は、クロージャを有効な力の支配下に置くわけではないが、実際上、この処理が人間または汎用ロボットアームによって実行される程度まで、1次メンバに対するある程度のクロージャの衝撃があり、多かれ少なかれクロージャの急激な減速という結果となる。クロージャリザーバに保持される流体のある自由表面は、衝撃力の方向とほぼ平行に位置することは特に好ましい。さらに、流体を保持するクロージャリザーバの能力を向上させるために、クロージャリザーバにおいて機械的設計のエレメントまたは泡沫を用いることが可能である。泡沫は、例えば、空隙を接続している連続気泡を含み得るので、泡沫は、相当な量の液体を保持し、液体が泡沫の範囲全体を移動することを可能にする能力を有する。溶剤がDMSOである場合、ポリエチレン泡沫のような、DMSOへの長期間の露出に耐え得る泡沫が好ましい。連続気泡ポリエチレンは、Chi Meng Industry(Tainan,Taiwan)製のOPCELL(http://www.chimeng.com.tw/e−opcell.htmに記述されている)である。第3に、クロージャリザーバのためのプラグおよび/またはカバーが好ましいとして示されているが、気体が、例えば、小さな通気口でクロージャリザーバに入りおよび出ることを可能にするある能力を有することも好ましい。この能力は、例えば、クロージャリザーバ内のどのエアスペースにおいても真空の形成を防ぐ。市販の隔壁プラグの使用は、この目的のために適切な程度の通気を提供し得る。
良好なシールの形成を容易にするために、1次メンバに接触しているクロージャの部分が、規格準拠の材料から作られることは、しばしば望ましい。規格準拠により、クロージャが適正な位置に置かれた場合、弾力的に変形し、1次メンバの外形に一致し、よりきつく封じるシールが提供される。
本発明のクロージャおよび容器を形成するための材料の選択は、対象とする流体と共用できるという必要性によっても制約される。これらの流体のうち、DMSOのみまたはDMSOと水が溶剤である流体は、化学および生物医学の研究において特に対象となる。DMSOと共用できる材料は、環状オレフィンコポリマー(COC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレンゴム(EPR)およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含む。COCは、Celanese Corporationの一部門であるTicona Engineering Polymers(Summit,New Jersey)によって製作され、Topasの商標で販売されている。1つの好ましいTopasレジンは8007である。これらの材料は、本発明において用いられるクロージャおよび1次メンバを形成するために有利に用いられ得る。一般的に、1次メンバおよびクロージャは、好ましくは、容易に製造可能であり、最も好ましくは、1つのコンポーネントまたは2つもしくは3つのコンポーネントであって後に一緒にされるコンポーネントからなる射出成形によって製造可能であることである。
一部の状況下において、クロージャリザーバから容器の内部への開口部は、蒸気の交換のために比較的大きな表面積を有する必要があり得る。このことは、例えば、対象とする流体の量が非常に少ない場合に起こり得る。その場合、外部に対して非常に良いシールの状態でも、単に容器の内部を蒸気で満たすために、望ましくない量の蒸発が起こり得る。これを防ぐために、クロージャリザーバは、容器の内部の分圧をかなり急速に上昇させることが可能である必要があり、これは大きな表面積によって達成され得る。大きな表面積が必要である場合の実現性のいくつかは、多数の小さな開口部と共に、泡沫、ゲル、および気体拡散をし得るが流体の大量の移動をし得ない類似の材料である。クロージャリザーバから内部への開口部の表面積は、例えば、1次メンバのリザーバに保持されている対象とする流体の表面積の10%、20%、または100%であることが望ましい。
クロージャまたは容器を設計する場合、容器が用いられているとき対象とする流体の表面積は知り得ないが、容器の形状に基づき、その表面積に概略または正確な上限を設定することはしばしば可能であろう。クロージャリザーバから内部への開口部の表面積は、次いで、その上限の10%、20%、100%、またはあるその他の適切なパーセンテージであるように好都合に選ばれ得る。多くの容器の形状に関して、特にコンタクトゾーンがほぼまたは正確に平面である場合、便利な概略の上限は、単純に、内部に開く、クロージャまたは1次メンバの表面のコンタクトゾーンの平面への突起部の面積である。ウェルプレートに関して、便利な概略の上限は、すべてのウェルの全断面積である。当業者によって気づかれるようにこの上限は、メニスカス効果に対して訂正され得る。
クロージャリザーバの設計において有用であり得る長所のさらなる形態は、クロージャが適切に位置しているときクロージャリザーバから来る容器内の溶剤またはその他の流体の分圧のパーセンテージである。従って、例えば、分圧の少なくとも10%、20%、または100%が、1次メンバに詰められる流体の特定な条件の下で、クロージャリザーバから来ることは指定され得る。
クロージャリザーバの長所の別の形態は、クロージャリザーバの、1次メンバ内の対象とする流体に対する容積率である。この率が低い場合、蒸発が起こると、クロージャリザーバはかなり頻繁に補充を必要とする。この理由のため、クロージャリザーバの容積は、対象とする流体の容積の10%より大きいこと、好ましくは対象とする流体の容積の20%より大きいこと、または50%より大きいことが好ましい。クロージャまたは容器を設計する場合、容器が使用中容器に入れられる対象とする流体の容積は知り得ない。この理由のために、クロージャリザーバの容積を、1次メンバが保持し得るかまたは対象とする流体が有し得る最大容積に対して設計することが便利であり得、その結果、例えば、1次メンバリザーバが保持し得る最大容積の1%より大きい、または5%より大きい、または10%より大きい、または20%より大きい、または50%より大きいクロージャリザーバの容積を得る。
化学および生物医学の研究において一般的に用いられる溶剤は、吸湿性があり得る。特に、DMSOはかなり吸湿性があること、およびDMSO溶液は一般的に大気から湿気を引き寄せることは周知である。多くの状況において、吸湿性溶剤を含む対象とする流体が大気から湿気を引き寄せるというこの現象は、望ましくない。従って、密閉シールは、蒸発しないようにするのに役立つのみならず、対象とする流体が大気から望ましくない湿気を引き寄せないようにするのに役立つ。
吸湿性溶剤に関連して、本発明のさらなる局面は、空気から湿気を引き寄せる湿潤剤の使用である。特に、本発明のクロージャにある1つ以上のリザーバは、湿潤剤を含むように設計され得る。そのようなリザーバは、好ましくは、クロージャと1次メンバとの間のコンタクトゾーンの近辺に、容器の外側の開口部と共に配置される。
湿潤剤が採用されないとしても、新鮮な吸湿性溶剤で補充されたクロージャリザーバは、対象とする流体に類似した湿気を選択的に引き寄せることによって、それが湿潤剤として効果的に働くという利点を有し得る。
本発明の代わりの好ましい実施形態において、容器はクロージャを有する。容器は、対象とする流体のための1つ以上のリザーバを含む1次メンバを有する。1次メンバは、例えば、ウェルプレートまたはテストチューブであり得る。クロージャはまた、1つ以上の流体リザーバを含む。これらのリザーバの少なくとも一部は、容器がクロージャを用いて閉じられたとき、クロージャが1次メンバに接触するコンタクトゾーンの近くに、容器の外部に向かって開く開口部を有する。
前の実施形態の容器を用いることにおいて、対象とする流体は、容器のリザーバ内に保持される。対象とする流体が含む溶剤は、1つ以上のクロージャリザーバに保持される。溶剤は、対象とする流体およびクロージャリザーバの両方から蒸発する。クロージャリザーバからの蒸発は、コンタクトゾーンの近辺において容器の外部に対する溶剤の分圧を上げる。溶剤が容器の内部から外部へ拡散する速度は、コンタクトゾーンの直近の内側と外側間での溶剤の分圧の差に関係するので、クロージャリザーバからの蒸発は、容器の内部からの溶剤の損失を減少させる傾向があることが予期され得る。
容器の外部に向かった開口部付きのクロージャリザーバを用いることの効果を評価する方法は、クロージャゾーンの近辺における対象とする溶剤の分圧を決定することであり、該溶剤の分圧は、シールを介する溶剤の流出よりはむしろ、クロージャからの蒸発による。その点において、その圧力が、対象とする溶剤の蒸気圧の10%、好ましくは20%、より好ましくは50%、より好ましくは80%であれば望ましく、その結果、シールを介する対象とする溶剤の拡散は抑制される。このことに関係して考慮され得る長所の代わりの形態は、コンタクトゾーンの直近の外側の分圧のどのくらいのパーセンテージが、対象とする流体を含むリザーバよりはむしろクロージャリザーバから来るかである。クロージャリザーバからの分圧の少なくとも10%または20%のパーセンテージが好ましい。これに関連して考慮され得る長所の別の形態は、容器内の対象とする流体によって露出される流体表面に対するクロージャリザーバによって露出される流体表面の率である。例えば、率が1に近い場合のように、これらの表面が共用できる場合、容器内の対象とする流体からの蒸気はシールを通過しなければならず、クロージャリザーバからの蒸気は通過しないので、コンタクトゾーン近辺における対象とする溶剤の大部分の分圧はクロージャリザーバから来ることが予期される。
クロージャゾーンの近辺において容器の外部に露出されたクロージャリザーバを有するさらなる利点は、クロージャリザーバ内の吸湿性溶剤、特に補充から結果として生じる新鮮な吸湿性溶剤が、湿潤剤として効果的に働き、水蒸気を引きつけ、クロージャゾーンの近辺における水蒸気の濃縮を減少させ、よって、水蒸気が容器に入るのを防ぐ、能力である。
容器がコンタクトゾーンから外側への気体の拡散を遅くするのに役立つある種の構造を備えている場合、一般的に、前の実施形態において特に、好ましい。一般的にこれらの構造は、気体がコンタクトゾーンの直近の外部から一般大気に移動するときに通る拡散経路を長くし、狭くする構造である。種々様々なそのような構造は、時々「ラビリンスシール」と呼ばれるが、当業者が思いつくことである。
一般的に、ラビリンスシールは、気体の分子が対象とする任意の流体から容器の外側へ進まなければならない通路の長さを増加させ、ラビリンスが全部または一部において容器の外部にある場合、ふさがれない周囲に開くようにする。この長さを「気体交換通路長」と呼び得る。クロージャおよび1次メンバにおける突起部は、突起部が気体拡散の障害物として働く場合、この通路を増加させるように働き得る。ラビリンスシールの有効性の対策は、ラブリンスシールが提供する通路長の増加である。本発明の容器のそのような増加は、好ましくは、少なくとも1mm、より好ましくは少なくとも2mm、およびより好ましくは1cmである。適正に置かれたシールを有する気体交換通路長は、ラビリンスシールがない場合の気体交換通路長に比較して、リビリンスシールのない長さより、好ましくは25%以上、およびより好ましくは100%以上である。ラブリンスシールの有効性の代わりの対策は、外側に到達するために外側に最も近い対象とする流体の表面から通路を追跡するために、分子が受けなければならない方向の変化の回数を調べることである。
クロージャリザーバが容器の内部に向かって開かれた本発明のその前の実施形態に関するように、前の実施形態は、流体をクロージャリザーバに補充することが望ましい。そのような補充は前述のように、クロージャを取り外すことによって、または、クロージャを容器から取り外すことなく流体が補充され得る開口部を提供することによって、行なわれ得る。該開口部はプラグまたはカバーを利用し得る。
理解されるように、一部のクロージャリザーバは容器の内部に向かって開き、他のリザーバは容器の外部に向かって開くという本発明の実施形態があり得る。
特に本発明のさらなる好ましい実施形態において、クロージャに接触する1次メンバの部分が、クロージャと1次メンバが接触している場合、流体によって部分的に囲まれ得るように、クロージャリザーバは設計される。従って、このリザーバは、容器が閉じられるとき、容器の内部および外部の両方に向かって開く。この設計は、家庭の配管における水トラップとのある類似性をもつタイプのシールを作製する。容器の内部からの蒸気は、容器の外部へ流出するために、コンタクトゾーンを囲む流体を通過しなければならない。コンタクトゾーンを囲む流体の適切なレベルが維持される限り、そのようなシールは、水蒸気の流入量を制限すると共に、蒸発の防止に非常に効果的であり得る。この実施形態に関して、クロージャと1次メンバとの接触がなされるクロージャリザーバに規定のレベルの流体を容易に補充することが可能であることは特に興味があり得る。このリザーバは、容易に理解されるように、1次メンバの形状に従わなければならなく、その結果、例えば、1次メンバがテストチューブである場合、クロージャリザーバは環状の両端の開いたテストチューブ受け取ることが可能でなければならない。
あるいは、クロージャに接触する1次メンバの部分を浸すために流体を供給するクロージャリザーバの代わりに、1次メンバのリザーバは、1次メンバに接触するクロージャの部分を浸すために流体を供給するように設計され得る。この設計によって、流体は、所望により定期的に補充され得る。その場合、クロージャは、ギャップまたはチャネルが装備され得、ギャップまたはチャネルは、コンタクトゾーンを囲むかまたはその近くに位置する1次メンバのリザーバに流体のレベルを維持するために、補充の流体をコンタクトゾーンに向かって導く。
図2Aは、コンタクトゾーンの近辺にあり、1次メンバの部分を流体に浸すために働き得る開口部54と、クロージャ64に接触する突起部60の一部とを描く。図3もまた、開口部78を描き、開口部78は、コンタクトゾーンの近辺にあり、クロージャ72に接触する1次メンバ80の部分を流体に浸すために働き得る。
前の実施形態に関して、1次メンバに接触するクロージャの部分を有することが規格準拠であることも、特に利益があり得る。流体が存在するときに増加する規格準拠を有するクロージャの部分を有すること、および流体を吸収する能力があるクロージャの部分を有することも、興味があり得る。これに関して、「スライディングゲル」と呼ばれるポリマーの分類が検討された。このことは、例えば、米国特許第6,828,378号および2003年1月のオランダのUniversity of GroningenのM.van den Boogaardの博士論文、名称“Cyclodextrin−containing Supra−molecular Structures:From pseudo−polyrotaxanes towards molecular tubes,insulated molecular wires and topological networks”によって示される。後者の7章において、スライディングゲルは、そこで検討されるように、水またはDMSOにおけるスライディングゲルの乾燥重量のそれぞれ35倍および25倍を吸収し得ることが述べられている。
図4は、1次メンバの部分を囲む流体92のリザーバを有するクロージャ90と、クロージャに接触する突起部96の一部とを略部分断面にて描く。クロージャは、また、追加のリザーバを有するとして描かれている。リザーバ92の上部に、容積98があり、容積98は、例えば、適切なスライディングゲルなどの流体を吸収する規格準拠の材料から構成される。容積98は、リザーバ92内の流体が補充される頻度を減少させる、さらなるリザーバとして働き得る。
図5は、本発明の代わりの好ましい実施形態を略部分断面にて描き、該好ましい実施形態は、ラビリンスシールとコンタクトゾーン118の近くに、容器の外側への開口部110を有する単一のクロージャリザーバ108とを有する。クロージャ100は、上部102および下部104から成り立ち、下部は、コンタクトゾーン118において1次メンバ106と接触する。1次メンバ106は、対象とする流体のための多数のリザーバ120、122、124を有する。クロージャの下部104は、容器のヘッドスペースを減らすために、これらのリザーバの上部の近くに接近する。クロージャの上部102は、1次メンバ106からクロージャを取り外すことなく、流体リザーバ108を補充するためのプラグ差し込み可能な穴112が装備されている。クロージャは、また、再補充処理を容易にするためのオプションの通気穴114および穴112にプラグ差し込みする処理を容易にする構造サポート116が装備されている。リザーバ108は、開後部110に向かって先細になっていて、開口部が近づくと狭くなる。先細は、毛管作用によって流体を開口部に向けて引き寄せる。リザーバ108に流体を保持するためのさらなる表面を提供するバッフル130がある。さらなる特徴が、流体を適正な位置に保持するためにリザーバ108に含まれる。例えば、他に位置する更なるバッフル、スパイラルウォールまたは泡沫である。開口部110は、流体が容積126の中に蒸発し、そこで高い分圧を生成し、上に示されるように、コンタクトゾーン118における不完全なシールを通って流体が出て行く速度を減少させるのに役立つ。リザーバ108から容器の内部に向かう開口部がない。但しそのような開口部は、希望に応じ追加され得る。図5に見られるように、一旦気体の分子がコンタクトゾーン118でシールを通過すると、気体の分子は容器から完全に出て行くように従わなければならない通路は、多数の屈曲を有し、容器の外側にラビリンスシールを提供する。ラブリンスシールにも関わらず、見られるように、部品102および104を備えているクロージャ100は、容器を開くことが望まれるとき、直接上に持ち上げられる。クロージャが1次メンバ106の上に再び戻されるとき、不可避的衝撃力がある。本実施形態において、前に注意されたように、この衝撃力は、開口部110における流体メニスカスと同じ方向に沿っていることが有利である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、容器に流体を貯蔵する方法が提供される。本発明のある方法において、溶剤を含む流体サンプルはリザーバに貯蔵される。リザーバは、1つ以上のクロージャリザーバを有するクロージャを用いて覆われる。クロージャリザーバは、多量の溶剤を含む。クロージャ内の溶剤は補充される。
上に注意されたように、溶剤の補充のステップは、好ましくは容器からクロージャを取り外すことなく、本発明の方法が行われることである。既に記述されたように、この目的のために、カバーおよびプラグが装備される。
本発明の方法において、特に、流体はウェルプレートに貯蔵され得る。ウェルプレートまたは流体のための複数の分離されたリザーバを有するその他の1次メンバが用いられる場合、方法は、好ましくは共通の溶剤を有する多数の対象とする流体を貯蔵することに適用する。本発明の方法がウェルプレートと共に実施される場合、ウェルプレートが積み重ね(stacking)によって貯蔵されることが一般的である。従って、本発明のクロージャは、好ましくは、本発明の複数の容器が心地よくかつ安全に互いの上に積み重なるように設計される。
本発明の方法は、好ましくは、自動的に実行される。全実験室オートメーションシステムは、例えば、ウェルプレートを保持するカルーセル、ウェルプレートをひとつの器具から別の器具に移動させるロボットアーム、種々の分析器具および反応室、ピンベースの流体移動システム、および/または音響排出システムを含み得る。システムの全目的は、多量の流体を受け入れ、それらを分析下に置き(例えば、それらの組成および物理的特性の確認を含む)、特定の部分を生成するように設計された反応、および精製ステップを含み得、その間中、コンピュータまたは他の手段によって、システムにおける各流体の起点および行先、ならびに各流体に関する処理および結果を潜在的に行方を見失わないようにする。
各流体の起点、行先、処理および結果の追跡は、例えば、流体移動システムコントローラなどのコントローラを単層ファイルとしてまたはデータベース内に記憶する汎用コンピュータにその情報を通信させることによって、実行され得る。流体は、識別子をシステムにおける各ウェルプレートに割り当てること、および、各プレートの各ウェルの内容に関する全履歴を生成することを可能にする方法で、各プレート内の各ウェルに特定回数で何が行なわれたかを追跡することによって、便利に識別され得る。これに関連して、心に留めておかなければならないことは、システムにおける流体の必ずしもすべての変化が意図的または計画的な動作の結果として起こるわけでなく、一部は、時間の経過の結果起こる不可避の変化であり得、該変化は、例えば、貯蔵時における大気からの水分の吸収または流体の蒸発などとしてであり、それらに本発明の容器および方法が関係する。
実験室オートメーションシステムにおいて、様々なメーカからの機器を統合することが一般的に必要である。これに関係して、特定の規格を支持することは、流体移動システムの望ましい特徴であり得る。製造環境の一部を形成する、ある流体移動および貯蔵システムは、薬工業によって理解されるように、「良好な製造の実行(Good Manufacturing Practice(GMP)」の基準への全システム準拠をサポート可能であることと共に製造に関するさらなる規格を満たすことが必要であり得る。
本発明の好ましい実施形態において、容器のクロージャは、少なくとも2つのクロージャメンバを備えている。クロージャメンバの互いの相対位置は、クロージャと容器の対に応じて変更される。
クロージャメンバの相対位置の変更は、1つ以上のメンバが容器により近くに接近する結果となり得る。変更は、1つ以上のメンバが容器をプレスする結果となり得る。プレスは、容器内の流体からの蒸気のための出口通路がプレスされた表面を通過することを必要とするように行なわれ得る。
クロージャメンバを容器に対してプレスするようにする動機づけは、他のことがすべて等しいとすると、そのようなプレスによって形成されるシールは、そのようなプレスなしに形成されるシールより密閉である。
多くの場合において、クロージャのメンバの相対的な移動は、相対的な移動が可能であるように、メンバを接続することによって達成される。このことは、接続するエレメントの湾曲による弾性のあるコンポーネントによって、または、コンポーネントを動きばめ(loose fit)に連結させることによって、達成され得る。
クロージャメンバが容器に対してプレスする場合、力は、好ましくは、クロージャを容器の上に置く処理によるなど、容器とクロージャの相互作用によって生成される。しかしながら、力は、磁石などの外部の手段によって生成され得る。
クロージャメンバの相対的移動は、2つのメンバが、互いにある角度の方向で容器に対してプレスするように設計され得る。この角度は、90度以上であり得る。ある実施形態において角度は約180度であり得、その結果、2つのメンバは、互いにほぼ反対の方向に容器に対してプレスする。
一般的に、容器が閉じているとき容器とクロージャが出会う場所は水平面に近い。通常の使用におけるクロージャは容器の上部にある。このように、重力は、クロージャが容器に付着されたままにすることに役立つ。
容器は、クロージャに合うほぼ垂直な突起部を有するように設計され得る。例えば、ウェルプレートのようにほぼ平らで、形が長方形であるクロージャは、例えば、クロージャの外側エッジを囲む2つの同心の垂直な突起部を有し得、クロージャは、垂直の突起部の1つまたは両方に合うように設計され得る。
図6は、容器がウェルプレートで、クロージャがウェルプレートのためのリッドである本発明の例示的実施形態を描く。図の上の部分は、容器およびクロージャの一部を通る垂直断面を描く。下の部分は、容器およびクロージャを通る水平断面を描く。容器は、容器の周囲に2つの垂直突起部210および212を有する。クロージャは、上部メンバ214および下部メンバ216を有する。上部メンバと下部メンバとの間に、液体のためのリザーバがある。上部メンバは、上部メンバの回りに2つの垂直突起部218および220を有する。下部メンバは、両方の垂直突起部の内側になるように設計される。弾性のあるコンポーネントによって、下部メンバはプレートの内部突起部に対してプレスするようにされる。図6において、この弾性のあるコンポーネントは、下部クロージャメンバの2つの側面に付いた4つの部品222から構成されるとして示される。
図7は、図6の実施形態に関連して、弾性のあるコンポーネントに関する例示的な構造を概略描く。図6の上部のように、この図は、容器およびクロージャを通る垂直断面である。単純化のため、この図は、下部クロージャメンバ216およびその下部メンバ上で動作する弾性のあるコンポーネントの部分のみを描く。図の上の部分において、クロージャと容器226との接触の前の下部クロージャメンバ216が見える。弾性のあるコンポーネントはここに、図のクロージャの右に描かれ、該弾性のあるコンポーネントは、図6におけるように、一端が下部クロージャメンバに取りつけられている1つ以上の柔軟性あるメンバ228を備える。下部クロージャメンバ216が位置の中に下げられると、弾性のあるコンポーネント228は、容器の存在に応答し曲がり、下部クロージャメンバ216を左に送る力を生成する。圧力は、下部クロージャメンバを容器の内部突起部の左壁に対して押しつける。
図8において、クロージャの上部メンバ214およびクロージャの下部メンバ216の両方を描く本発明のクロージャの略断面が見える。この図において、上部および下部クロージャメンバの両方は、取りつけられている弾性のあるコンポーネントポーション232および234を有する。弾性のあるコンポーネントは、図6および図7に示されるものとは多少異なる設計であり、クロージャメンバの壁の下に向かって取りつけられ、上に向かって延びている。上部クロージャメンバ214に関して、弾性のあるコンポーネントの対応するポーション234は、左手側に取りつけられて示され、一方、下部メンバ216は、右手側に取りつけられて描かれている弾性のあるコンポーネントの下部メンバのポーション232を有する。再び、図7におけるように、クロージャの上部および下部メンバが容器の上に向けて下げられた場合、弾性のあるコンポーネントは、メンバに対してそれぞれ右および左に動作する。従って、上部メンバは、容器の外側突起部に対してプレスし、一方、下部メンバは、内側突起部に対してプレスする。
図9は、図6および図7に描かれる種類の弾性のあるコンポーネントについてさらに詳細を提供する。弾性のあるコンポーネントは、クロージャメンバの側面から外側に突き出る2つのスプリング様部品238および240を有する。弾性のあるコンポーネントを形成するスプリング様の部品の各々は、先細であり、また先細の断面を有する。部品の形は、従って、いくらか翼の形のようである。図9は、鋭い下部エッジを有するスプリング様部品238および240を示すが、下部エッジはまた、丸くされるかまたは鈍くされ得、全体形状および断面の両方の先細は、多少緩やかにされ得る。この実施形態において、クロージャを容器に設置する下方への力は、まず、スプリング様部品238および240が本体により近くにプレスするように、指とスプリング様部品238および240のショルダとの間に力を加えることが意図されている。スプリング様部品238および240が容器に接触する正確な点は、挿入工程における公称寸法からの偏差およびクロージャおよび容器の誤調整と共に、設計詳細による。しかしながら、意図は、接触がなされるとスプリング様部品238および240は、クロージャメンバの主要部分に向かって押し込まれ、該主要部分に力を加えることである。
図7および図8の実施形態において、内側および外側メンバの各側面に複数のスプリング様構造を用いることも可能である。例えば、下部メンバの1つの側面に取りつけられた3個または5個または10個のスプリング様構造を有し得る。さらに、下部メンバの2つの隣接する側(非反対側)に取りつけられたスプリング様構造を有し得る。これは図10に示され、図10は、2つの隣接する側面の各々に244などの多数のスプリング様構造を有する本発明のクロージャのメンバを概略的に描く。このことは、結果的に、下部メンバが容器突起部のコーナーに対してプレスし、従って、容器突起部の2つの壁に対してより良い、より密閉された接触を行なう。上部メンバに関して、スプリング様構造の同じ多様性が可能である。
上部メンバのスプリング様構造が、下部メンバがプレスする内側容器突起部のコーナーの反対の外側容器突起部のコーナーに対してプレスする場合、内側容器突起部の内部は、すべての4つの側面に対して、より優れ、より密閉された接触によってほとんど完全に囲まれる。このことは、図11の底面図で見られ得、該底面図において、陰影のつけられた長方形は、図8の実施形態における容器の突起部210および212に対する上部クロージャメンバ214および下部クロージャメンバ216を描く。見られ得るように、拡散によって容器から外側に流出する流体の分子の通路は、より優れた圧力支援シールによって、右および下側(より太い線で示されるように)がふさがれる。従って流体の分子は、そのようなシールによってふさがれない内側突起部212の側面を通って外側へ移動する傾向がある(より細い線で示される)。しかしながら、流体の分子がそれらの側面を通って、外側に移動する場合、流体の分子は、左および上側(これもより太い線で示される)に描かれる外側突起部210上のより優れた圧力支援シールによってふさがれる傾向がある。
容器にある流体が、吸湿性であり、従って内側に拡散する水の分子の流れを止める傾向がある状況において、図11に示される配置も、水の内側への拡散を制限する傾向がある。
図8において簡略化のために、クロージャの上部および下部のメンバは、接続されているとして描かれていない。クロージャの2つのメンバを分離することは可能である。但し、それは、該2つのメンバは2つの動作において取り外されなければならないという不利益を有する。あるいは、上に検討されたように必要に応じ、クロージャの2つのメンバがクロージャに対してプレスするようにそれらのメンバを引き離すことが可能なほど十分な弾性を有する場合は、クロージャの2つのメンバを接続することは可能である。
クロージャが、例えばロボットアームまたは同様な自動化された機械によって、容易に容器に接触し、容器との接触から引き離すことが、特定の実施形態において望ましい。一般的にこれが実行される場合、ロボットアームがクロージャに対してしっかりとプレスしている間、容器もしっかりと保持される。クロージャが容器に接触するようにすることが必要である場合、ロボットアームはクロージャを容器の上の適切な計算された位置に運び、次いで適度の力でプレスダウンする。クロージャが置かれる位置は、容器の位置に基づき決定される必要があり、容器の位置は、例えばある種のセンサによって感知され得る。
溶剤のためのリザーバを含むクロージャは上記のとおりである。そのようなリザーバは、容器に対してプレスする多くのクロージャにおいて便利よく採用される。上記の技術の多くは上記の2メンバクロージャと共に使用可能であるが、特に魅力的な可能性は、溶剤のためのリザーバが下部クロージャメンバの上または上部クロージャメンバの下に取りつけられることである。溶剤リザーバは、例えば溶剤を吸収し保持する物質から作られ得る。
上記のいわゆる「ラビリンスシール」に関する検討もある。一般的に、本発明の2メンバクロージャがラビリンスシールを作るように配置されることが望ましい。該ラビリンスシールは、蒸発する溶剤の外へ向かう拡散ならびに水およびその他の望ましくない蒸気の容器内へ向かう拡散を防ぐように働く。
上記のように、クロージャが作られ得る材料は、リザーバが含む流体の種類による。クロージャの2つのメンバは、文献に記述されるように、例えば、ウェルプレートの製造に広く用いられるポリマーから作られ得る。DMSO自体、またはDMSOと水とが溶剤である流体は、化学および生物医学の研究において特に対象となる。DMSOと共用できる材料は、環状オレフィンコポリマー(COC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレンゴム(EPR)およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含む。COCは、Celanese Corporationの一部門であるTicona Engineering Polymers(Summit,New Jersey)によって製作され、Topasの商標で販売されている。1つの好ましいTopasレジンは8007である。
弾性のあるコンポーネントは、適度の弾性を有する適切なポリマー、または代わりに、例えば、鋼鉄などの金属の合金から作られ得る。弾性のあるコンポーネントは、超音波を用いてクロージャメンバに便利に溶接され得るポリマーから作られるのが望ましい。あるいは、弾性のあるコンポーネントがクロージャメンバに組み込まれ、弾性のあるコンポーネントが、クロージャメンバを組み立てる役目をする同じモールド工程において組み立てられることが望ましい。図9に描かれる弾性のあるコンポーネントは、該コンポーネントが取りつけられるクロージャメンバと同じモールド工程において組み立てられ得ると考えられる。
2つのメンバの代わりに、3つ、4つまたはそれ以上のクロージャメンバであって、各々は容器内の特定のゾーンに対してプレスするクロージャメンバを用いて本発明を実行することは可能である。容器が、例えば、容器の周囲のあたりに2つよりはむしろ3つの同心の突起部を含む場合、図8に類似の実施形態において、上部メンバの上にあり、容器内の同心の突起部の最外側に対してプレスする第3のクロージャメンバを有することは価値がある。
一般的に望ましいことは、クロージャメンバが、クロージャメンバが対になるように意図された容器の対応する部分の中へ便利よく挿入するための寸法で作られ、利用可能なロボットを用いて達成可能な位置決めの精度と共に、クロージャメンバおよび容器自体の両方において出会う寸法の変動を考慮に入れて、うまくいく挿入と適合するだけの小さいギャップを残すことである。一般的に、これらの公差の各々は、1ミリメートルの数10分の1のオーダーであることが予期され、その結果、クロージャメンバとクロージャメンバが対になるように意図された容器の部分との間のギャップは2mmより少ないことが一般的に望ましく、好ましくは1.5mmまたは1mmより少なく、より好ましくは0.8mmまたは0.4mmまたは0.25mmより少ない。
本出願の図において、クロージャおよび容器の突起部は、垂直であるとして描かれている。これらの突起部がほぼ垂直であることが好ましいが、そのような突起部が、1、2、3度またはそれ以上の度数で垂直から離れることは有利である。このことは、突起部がモールド工程によって作られる場合、製造時に突起部をモールドから抽出することを容易にする。所望の角度は、材料、モールド条件および当業者に公知のその他の要因によって変動する。図8の正確な垂直からこの偏差はまた、例えば、図8の下部に描かれるように、クロージャが下げられるとき突起部が接触することを容易にする。クロージャが特定の容器と共に作動するように設計される場合、容器の突起部に対してプレスするクロージャの突起部は、容器の突起部の偏差の角度と調和する垂直からの偏差の角度を有するように設計されることが望ましい。
当業者によって理解されるように、容器の対応する突起部に一致するクロージャの突起部が垂直からの偏差を有する場合、重力は、本発明のクロージャのシールのメンテナンス
を助ける。単純化およびコストの観点から人工の重量を本発明のクロージャに追加しないことが望ましいが、それを追加することが、場合により重力がおよぼす追加の力によりシールの品質を向上させるために貴重であると見える場合、追加することは可能である。
図7〜図10において、単純化のために、クロージャの弾性のあるコンポーネントは、長方形メンバの外側壁の上にあるとして描かれている。ロボットもしくはその他のそのような機械または人間の手が、取り上げるように設計されたクロージャを取り上げる場合(例えば、図10に描かれるように)、ロボットもしくはその他のそのような機械または人間の手は、弾性のあるコンポーネントに対してプレスする。この理由により、一部の場合において、アウタクロージャメンバが、それがつかまれ得る上部にオーバーハングまたは突起を有するようにすることは、より良い。
本発明は、本発明の好ましい特定の実施形態に関連して記述されるが、前述の説明およびそれに続く実施例は、例示する意図であり、本発明の範囲を限定するものではないことは理解されるべきである。本発明の範囲内のその他の局面、利点、および修正は、本発明が関係する当業者にとって明らかであろう。
本明細書に述べられるすべての特許、特許出願、および公開は、これによってその全体が参照により援用される。しかしながら、明示された定義を含む特許、特許出願または公開が参照により援用される場合、それらの明示された定義は、それらの定義が見つけられる援用される特許、特許出願または公開に適用され、本出願の本文の残り、特に本出願の特許請求の範囲には適用されないことは理解されるべきである。
DMSOを含むウェルプレートは64日の期間にわたりテストされた。各ウェルプレートは、ウェルプレートの周囲のあたりに2つの同心の突起部を有した。2つのウェルプレートすなわち400Cおよび250Cは、DMSOのためのリザーバを含むが、クロージャをウェルプレートにプレスさせるどの弾性のあるコンポーネントを有しないクロージャを有した。4つのウェルプレートは、クロージャを突起部のコーナーに向かってプレスさせる単一の弾性のあるコンポーネントが備えつけられた。これらのうちの2つ、400Aおよび250Aは、クロージャを下部右コーナーに向かってプレスさせる弾性のあるコンポーネントに接続され、他の2つ、400FFおよび250FFは、クロージャを上部左コーナーに向かってプレスさせる弾性のあるコンポーネントに接続された。400から始まる数で示されるウェルプレートは、ウェルプレートの突起部とクロージャ上の最も近い突起部との間に400マイクロメートルのギャップを残すように設計されたクロージャを有し、250から始まる数で示されるウェルプレートは、ウェルプレートの突起部とクロージャ上の最も近い突起部との間に200マイクロメートルのギャップを残すように設計されたクロージャを有した。クロージャの重量および弾性のあるコンポーネントの重量以外に、クロージャとウェルプレートとの間のシールを維持するために、どんなねじ、クリップまたはその他の手段も用いられなかった。
得られた結果は図12A〜図12Cに描かれる。図において、黒色は、ウェルプレート内のウェルを示し、ウェルプレートにおいて、流体内容は、64日のテスト期間に、最初の流体内容の90%未満に落ちた。このタイプのウェルがウェルプレートにないことが望ましい。見られ得るように、コーナーに対してプレスするクロージャは、一般的に、このタイプのより少ない数のウェル、および一般的に、クロージャがプレスする四分区間にこのタイプのウェルがなくなることを達成する。このことは、図8に関連する上記のタイプのクロージャが、2ヶ月にわたって10%を超えるDMSO損失で、ウェルがなくなることを達成することを示唆する。
容器が溶剤のリザーバを含むクロージャによって覆われるとき、リッド性能における同様な改良は、容器内の他の溶剤を保護することが予期される。例えば、容器内の水溶液を保存するために、リッドは水で満たされ得る。DMSOに比較して、水はより軽く、より揮発性である。より早く蒸発しかつより早い拡散速度有することが予期される。従って処理に対するタイムスケールは、はるかに早く、月単位よりはむしろ日単位である。水を有するこのタイプのクロージャの性能は、3日の期間にわたり、10%を越える水損失で、ウェルがなくなることを達成することが予期される。
図1Aは、ウェルプレートのために設計されている、リザーバ付きのクロージャの略断面および底面図を描く。 図1Bは、ウェルプレートのために設計されている、リザーバ付きのクロージャの略断面および底面図を描く。 図2Aは、クロージャを取り外すことなくクロージャリザーバに溶剤の供給の補充を可能にする機能を有する、ウェルプレートのためのクロージャの略断面および平面図を描く。 図2Bは、クロージャを取り外すことなくクロージャリザーバに溶剤の供給の補充を可能にする機能を有する、ウェルプレートのためのクロージャの略断面および平面図を描く。 図3は、これも溶剤の供給を補充する機能を有する、テストチューブのためのクロージャを略断面にて描く。 図4は、クロージャに接触する1次メンバの部分を囲む、流体のためのリザーバ付きのクロージャを略部分断面にて描く。 図5は、ラビリンスシールおよびコンタクトゾーンに接近して容器の外側に開いている単一のクロージャリザーバ付きの本発明の代わりの好ましい実施形態を略部分断面にて描く。 図6は、クロージャが容器と接触するようにされた、本発明の容器およびクロージャを略部分断面図にて描く。 図7は、本発明のクロージャの一部分の弾性のある構成要素の可能な装置を概略的に描く。 図8は、本発明のクロージャの上部および下部の両方のための弾性のある構成要素の可能な装置を概略的に描く。 図9は、本発明のクロージャのメンバの1つの1つの側のスプリング様の構造の装置を概略的に描く。 図10は、本発明のクロージャのメンバの1つの両側のスプリング様の構造の装置を概略的に描く。 図11は、本発明のクロージャの上部および下部のメンバの位置を容器内の突起部に対して概略的に描く。 図12Aは、ウェルプレート上の突起部に対してプレスする4つのクロージャが2つのコントロールクロージャと比較される実験の結果を描く。 図12Bは、ウェルプレート上の突起部に対してプレスする4つのクロージャが2つのコントロールクロージャと比較される実験の結果を描く。 図12Cは、ウェルプレート上の突起部に対してプレスする4つのクロージャが2つのコントロールクロージャと比較される実験の結果を描く。

Claims (65)

  1. 開閉され得る、流体のための容器であって、
    (a)ある量の流体を保持するための1つ以上の1次メンバリザーバを備えている1次メンバと、
    (b)ある量の流体を保持するための1つ以上のクロージャリザーバを含むクロージャと
    を備え、
    (c)該クロージャは、コンタクトゾーンで該1次メンバに接触しており、
    (d)該1つ以上のクロージャリザーバの少なくとも1部は、該容器の内部に向かう開口部を有する、容器。
  2. DMSOでの乾燥重量の10倍を保持し得る材料の容積を備えている、請求項1に記載の容器。
  3. DMSOでの乾燥重量の20倍を保持し得る材料の容積を備えている、請求項2に記載の容器。
  4. 開閉され得る、流体のための容器であって、
    (a)ある量の流体を保持するための1つ以上の1次メンバリザーバを備えている1次メンバと、
    (b)ある量の流体を保持するための1つ以上のクロージャリザーバを含むクロージャと、
    (c)コンタクトゾーンにおいて該1次メンバと接触する該クロージャと
    を備えており、
    (d)該1つ以上のクロージャリザーバの少なくとも1部は、該コンテナが閉じられたとき、該コンタクトゾーンの近辺に該容器の外部に向かう開口部を有する、容器。
  5. 前記コンタクトゾーンの近辺から周囲全体への気体の拡散を妨げる構造を前記容器の外側にさらに備えている、請求項4に記載の容器。
  6. 前記1つ以上のクロージャリザーバの少なくとも1つは、前記コンタクトゾーンの近辺にある前記1次メンバの部分を囲むある量の流体を保持し得る、請求項4に記載の容器。
  7. 前記1つ以上のクロージャリザーバにおける前記量の流体は、前記容器を開けることなく補充され得る、請求項1または4に記載の容器。
  8. 前記1つ以上のクロージャリザーバは、室温および大気圧における純水が地球の重力場に対する前記クロージャの向きに関わらず表面力のためにクロージャリザーバの中にとどまるような、サイズ、形状および構成である、請求項1または4に記載の容器。
  9. 前記1つ以上のクロージャリザーバの少なくとも一部は、前記コンタクトゾーンの近くに前記容器の内部に向かう開口部を有する、請求項1または4に記載の容器。
  10. 前記1つ以上のクロージャリザーバのすべては、前記コンタクトゾーンの近くに前記容器の内部に向かう開口部を有する、請求項9に記載の容器。
  11. 前記1次メンバはウェルプレートである、請求項1または4に記載の容器。
  12. 前記1次メンバはマイクロチューブまたは複数のマイクロチューブを含むラックである、請求項1または4に記載の容器。
  13. 前記1次メンバおよび前記クロージャは、DMSOに適合する材料から作られる、請求項1または4に記載の容器。
  14. 前記クロージャが実質的に水平の向きに前記1次メンバの上にあるように、前記容器が閉じた状態において向けられている場合、地球の重力は、該クロージャを適正な位置に保持するに十分である、請求項1または4に記載の容器。
  15. 前記クロージャが実質的に水平の向きに前記1次メンバの上にあるように、前記容器が閉じた状態において向けられている場合、地球の重力は、クロージャと1次メンバとの間にシールを形成するに十分である、請求項14に記載の容器。
  16. 前記容器が閉じているとき、前記容器の外側に向かう開口部を有する、湿潤剤のためのリザーバを備えている、請求項1または4に記載の容器。
  17. 前記コンタクトゾーンにおいて存在する材料の1つは、規格準拠の材料である、請求項1または4に記載の容器。
  18. 前記コンタクトゾーンにおいて存在する材料の規格準拠は、流体の添加と共に増加する、請求項17に記載の容器。
  19. 前記添加される流体は、水またはDMSOである、請求項18に記載の容器。
  20. 溶剤を含む流体サンプルを貯蔵するための方法であって、該方法は、
    (a)該流体サンプルを第1のリザーバに入れるステップと、
    (b)ある量の該溶剤を保持する第2のリザーバを有するクロージャを用いて該第1のリザーバを覆うステップと、
    (c)該溶剤を該第2のリザーバに補充するステップと
    を包含する、方法。
  21. 前記第1のリザーバはウェルプレートのウェルであり、該ウェルプレートの他のウェルにある溶剤を含む他の流体サンプルを入れるステップ(a’)をさらに包含する、請求項20に記載の方法。
  22. 前記覆われたウェルプレートを他のウェルプレートの上に積み重ねるステップをさらに包含する、請求項21に記載の方法。
  23. (d)前記第2のリザーバにある該溶剤の蒸発を防ぐのに役立つカバーまたはプラグを用いて前記クロージャをカバーするステップをさらに包含する、請求項20に記載の方法。
  24. ステップ(c)は、前記クロージャを前記第1のリザーバから取り外すことなく実行される、請求項20に記載の方法。
  25. ステップ(c)は、自動化ピペッティングシステムによって実行される、請求項20に記載の方法。
  26. ステップ(c)は、自動化ピンベースの流体移動システムによって実行される、請求項20に記載の方法。
  27. 前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバと気体の交換を可能にする開口部を有する、請求項20に記載の方法。
  28. 前記クロージャと第1のリザーバとの間のシールを介して大気に流出する前記溶剤の少なくとも10%は、該クロージャの該溶剤から来る、請求項20に記載の方法。
  29. 前記クロージャはコンタクトゾーンで前記第1のリザーバに接触し、該クロージャに前記溶剤が存在する結果、該コンタクトゾーンの直近の外側の溶剤の分圧は該溶剤の蒸気圧の少なくとも10%である、請求項20に記載の方法。
  30. コンタクトゾーンにおいてクロージャに接触する1次メンバを有する流体のための容器のための該クロージャであって、
    (a)ある量の流体を保持するための1つ以上のクロージャリザーバ
    を備え、
    (b)該1つ以上のクロージャリザーバの少なくとも一部は、外側または該容器が閉じられているときに該コンタクトゾーンの近辺における該容器の外側または内側に向かう開口部を有する、クロージャ。
  31. 前記1つ以上のクロージャリザーバにある流体の前記量は前記クロージャを前記容器から引き出すことなく補充され得る、請求項30に記載のクロージャ。
  32. 前記クロージャが実質的に水平の向きに前記1次メンバの上にあるように、前記容器が閉じた状態において向けられている場合、地球の重力は、該クロージャを適正な位置に保持するに十分である、請求項30に記載のクロージャ。
  33. 前記クロージャが実質的に水平の向きに前記1次メンバの上にあるように、前記容器が閉じた状態において向けられている場合、地球の重力は、クロージャと1次メンバとの間にシールを形成するに十分である、請求項30に記載のクロージャ。
  34. 前記1つ以上のクロージャリザーバは、室温および大気圧における純水が地球の重力場に対する前記クロージャの向きに関わらず表面力のためにクロージャリザーバの中にとどまるような、サイズ、形状および構成である、請求項30に記載のクロージャ。
  35. 前記1つ以上のクロージャリザーバから内部への開口部の表面積は、前記容器の前記1次メンバのリザーバに貯蔵される流体の表面積の近似的な上限の少なくとも10%である、請求項30に記載のクロージャ。
  36. 前記コンタクトゾーンが近似的にまたは正確に平面であり、前記1つ以上のクロージャリザーバから内部への開口部の表面積は、前記クロージャが使用中のとき前記容器の内部に露出された該クロージャの部分のコンタクトゾーンの平面への前記突起部の面積の少なくとも10%である、請求項30に記載のクロージャ。
  37. 前記1つ以上のクロージャリザーバの容積は、前記1次メンバのリザーバに貯蔵され得る流体の最大容積の1%より大きい、請求項1または4に記載の容器。
  38. 前記1つ以上のクロージャリザーバの容積は、前記1次メンバのリザーバに貯蔵され得る流体の最大容積の5%より大きい、請求項36に記載の容器。
  39. 前記クロージャメンバの互いの相対位置は、前記クロージャと容器の対に応じて変更されるように、該少なくとも2つのクロージャメンバを備えている容器のためのクロージャ。
  40. 対になっているとき前記クロージャメンバの相対位置の変更は、クロージャメンバが前記容器により近くに接近させる、請求項39に記載のクロージャ。
  41. 弾性のあるコンポーネントは、相対位置の変更に寄与する、請求項40に記載のクロージャ。
  42. 対になっているとき前記クロージャメンバの相対位置の変更は、クロージャメンバが前記容器に対してプレスさせる、請求項40に記載のクロージャ。
  43. 少なくとも2つのクロージャメンバは、前記クロージャが使用中のとき、近似的に水平である方向に前記容器に対してプレスする、請求項42に記載のクロージャ。
  44. 前記クロージャが使用中のとき、前記クロージャメンバがプレスする前記容器の部分は、近似的に垂直である、請求項43に記載のクロージャ。
  45. 前記クロージャが使用中のとき、前記クロージャメンバは、少なくとも90度離れる方向に前記容器に対してプレスする、請求項43に記載のクロージャ。
  46. 前記クロージャが使用中のとき、前記クロージャメンバは、互いに近似的に反対の方向に前記容器に対してプレスする、請求項45に記載のクロージャ。
  47. 前記クロージャが使用中のとき、前記クロージャメンバの1つは、トップのメンバであり、該クロージャメンバの第2のメンバは、該トップのメンバと前記容器との間にある、請求項39に記載のクロージャ。
  48. 前記容器は近似的に平らである、請求項39に記載のクロージャ。
  49. 前記容器はマイクロウェルプレートである、請求項48に記載のクロージャ。
  50. 前記クロージャは近似的に平らである、請求項39に記載のクロージャ。
  51. 前記クロージャは、ある量の溶剤を保持するリザーバをさらに備えている、請求項39に記載のクロージャ。
  52. 前記クロージャは、前記容器をつかみ、該容器から離すように該クロージャを持ち上げることによって、該容器から取り外され得る、請求項39に記載のクロージャ。
  53. 前記容器は複数の別々のリザーバを備え、前記クロージャは、該容器がジメチルスルホキシド(DMSO)溶剤を用いて、2ヶ月にわたり任意のリザーバにある溶剤の<10%損失で、使用されることを可能にする、請求項52に記載のクロージャ。
  54. 前記容器は複数の別々のリザーバを備え、前記クロージャは、該容器が水溶液を用いて、3日にわたり任意のリザーバにある溶剤の<10%損失で、使用されることを可能にする、請求項52に記載のクロージャ。
  55. 少なくとも1つのクロージャメンバは射出成形によって製造される、請求項39に記載のクロージャ。
  56. 少なくとも1つのクロージャメンバはシングルゲート射出成形によって製造される、請求項54に記載のクロージャ。
  57. 射出成形によって製造されるクロージャメンバは環状オレフィンコポリマーを含む、請求項55に記載のクロージャ。
  58. 前記容器は、前記クロージャが接触する2つの同心の突起部を備えている、請求項39に記載のクロージャ。
  59. 前記クロージャメンバの1つは、前記2つの同心の突起部の1つに対してプレスし、該クロージャメンバの別の1つは該2つの同心の突起部の別の1つに対してプレスする、請求項58に記載のクロージャ。
  60. 前記2つの同心の突起部の1つは、実質的に長方形であり、オプションで丸いコーナーを有する、請求項58に記載のクロージャ。
  61. 前記2つのメンバのうちの1つとそれが接触する前記長方形の突起部との間の接触の領域は、該突起部の周囲の近似的に半分を構成する、請求項60に記載のクロージャ。
  62. 前記弾性のあるコンポーネントは、リーフスプリングの方法で動作する部分を備えている、請求項41に記載のクロージャ。
  63. 前記弾性のあるコンポーネントは、前記クロージャおよび前記容器が接触するようにされると、増加する力によってプレスする、請求項41に記載のクロージャ。
  64. 前記クロージャが適切な位置にあるとき、該クロージャと前記容器との間のシールを維持するために、どんなねじもしくはクリップまたは接着剤も必要としない、請求項41に記載のクロージャ。
  65. 前記クロージャと前記容器との間シールは、該容器に対する該クロージャの重量および前記弾性のあるコンポーネントの力のみによって維持される、請求項41に記載のクロージャ。
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