JP2008533389A - スライドヒンジ装置、個人携帯端末機、ヒンジ装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
スライド式で開閉される2つの端末機本体の間に装着されるスライドヒンジ装置が開示される。スライドヒンジ装置は、レールヒンジ部と、スライドヒンジ部とを含んでいる。レールヒンジ部は、レールプレートおよびレールプレートの側部に平行に配置されるガイドバーを含み、スライドヒンジ部は、中央部にガイドバーに対応する貫通ホールが形成され、ガイドバーに沿ってスライド移動するためのスライドガイドおよびスライドガイドを一体に連結するガイドフレームを含む。また、ガイドバーおよび移動ブッシュの間に潤滑性ブッシュをあらかじめ連結した後に、レールヒンジ部およびスライドガイドをダイカストまたは射出成形によって同時に成形できる。さらに、スライドガイドを潤滑性素材を用いた製造も可能である。ガイドバーを用いたヒンジ装置を1つの成形過程を介して同時に形成でき、根本的に同時に成形するため、部品間の誤差の最小化が可能となる。
Description
本発明は、スライド式の個人携帯端末機に関し、より詳細には、スライド式の個人携帯端末機および該端末機に装着されるスライドヒンジ装置、その製造方法に関する。
携帯電話は、その外形や作動方式に伴い、フリップ式、フォルダ式(folder-type)、スライド式(sliding-type)に区分されるのが一般的である。
このうち、スライド式の携帯電話は、2つのスライディング本体を相互に重ねて配置し、スライディング本体それぞれにはディスプレイ部およびキー入力部が同じ方向に配置されている。一般的に、スライド式の携帯電話は、前方のスライディング本体を相対的に移動させることで、後方に隠されたディスプレイ部またはキー入力部を露出する。一例として、前方のスライディング本体を上に押し上げながら後方のスライディング本体の前面に形成されたキー入力部を露出するスライド式の携帯電話がある。さらに他の例として、キー入力部が形成された前方のスライディング本体を下に移動することで、後方のスライディング本体の前面に形成されたディスプレイ部を露出する携帯電話もある。
スライド式の携帯電話は、上下に重なったスライディング本体を含んでいる。スライディング本体の間には両本体を連結するスライドヒンジ装置が介在しており、スライディング本体を相互連結したり、相互間のスライド移動を補助したりする。スライドヒンジ装置に関しては、様々な構造のヒンジ装置が開示されているが、そのうちガイドバーまたはシャフトを用いるものがあり、ガイドバーを用いてスライディング本体を安定的に滑走させることができる。
図1は、従来のスライディング装置を説明するための斜視図である。参考までに、図1のスライドヒンジ装置は、大韓民国登録特許第10−453644号公報に開示されている。
図1を参照すれば、従来のスライディング装置100は、ガイドレール部材110と、ガイドレール部材110上を滑走するスライド部材120と、スライド部材120の滑走を援助する第1および第2トーションスプリング130、140とを含む。
ガイドレール部材110は、長方形板112を中心として形成されており、長方形板112の対向する平行な両側面に沿って第1および第2ガイドバー150a、150bが装着されている。第1および第2ガイドバー150a、150bは、長方形板112の両側面から一定間隔だけ離隔されており、その両端が長方形板112の上下固定台114、116に固定されている。
また、第1および第2ガイドバー150a、150bの上下両端には、緩衝ゴム152a〜152b’が挿嵌した状態で上下固定台114、116に進入固定されている。上下緩衝ゴム152a〜152b’は、第1および第2ガイドバー150a、150bの端部に帽子のような形状で被されており、ガイドレール部材110でスライド部材120が直接的に上下に衝突することを防いでいる。さらには、スライド部材120が滑走する際に、ガイドレール部材110に装着された第1および第2ガイドバー150a、150bが互いに平行を維持できるようにもする。
長方形板112の両側端付近のほぼ中央付近の互いに若干外れた位置にはそれぞれホー
ルが形成されており、該ホールに第1トーションスプリング130の一側アーム132aと第2トーションスプリング140の一側アーム142aが旋回可能に挿入される。
ルが形成されており、該ホールに第1トーションスプリング130の一側アーム132aと第2トーションスプリング140の一側アーム142aが旋回可能に挿入される。
第1および第2ガイドバー150a、150bと対向している長方形板112の両側面には、第1および第2案内爪118a、118bが形成されている。さらに具体的に説明すれば、第1ガイドバー150aと対向する第1案内爪118aと第2ガイドバー150bと対向する第2案内爪118bは、長方形板112の両側面から平行な直線で延長されており、突出した直線で成されている。
スライド部材120は、ガイドレール部材110に直線方向に滑走する。このために、スライド部材120は、長方形基板部122の両側端に形成された第1および第2滑走結合部124a、124bを含む。第1および第2滑走結合部124a、124bには、第1および第2ガイドバー150a、150bがそれぞれ貫通しており、滑走が可能なように挿嵌される第1および第2ガイド溝126a、126bが形成される。第1および第2ガイド溝126a、126bには、第1および第2ガイドバー150a、150bと、滑走の際に接触摩擦を和らげるためのベアリング127a〜127b’とが、それぞれ上下1組ずつ挿入される。ベアリング127a〜127b’は、一般的にPOM(Poly Oxy Methylene)を用いる。これにより、ガイドレール部材110とスライド部材120は直接接触することなく、対応するベアリングと緩衝ゴムを用いることによって、衝撃の緩和および騒音の低減が可能となる。
第1および第2滑走結合部124a、124bのさらに内側には、突出状の第1および第2レール128a、128bが対向して形成されており、該第1レール128aおよび第2レール128bは、ガイドレール部材110の第1案内爪118aおよび第2案内爪118bにそれぞれ滑走が可能なように噛合する。このとき、第1および第2レール128a、128bとこれと噛合する第1および第2案内爪118a、118bとの間には若干の遊隔があり、滑走の際に互いに接触することはない。滑走の際には、第1および第2ガイドバー150a、150bと第1および第2ガイド溝126a、126bが主導的に互いに作用しながら運動し、第1および第2案内爪118a、118bと第1および第2レール128a、128bは、補助的に水平運動によって他方向に捩れたりずれたりすることを抑制し、ガイドレール部材110でスライド部材120が安定して走行できるようにする。
スライディング装置100を組み立てた後に、ガイドレール部材110とスライド部材120に携帯電話の上部本体と下部本体をそれぞれねじ結合すれば、スライド式の携帯電話(図示せず)が完成する。通常、スライド式の携帯電話は、下部本体を手で握り、カバーに該当する上部本体を上に押し上げて用いるため、下部本体に固定されたスライド部材上で上部本体に固定されたガイドレール部材が移動するようになる。
一般的に、ガイドレール部材110およびスライド部材120は、アルミニウムで構成されており、ダイカストなどの方法によって生産される。一般的に、第1および第2ガイドバー150a、150bは、ガイドレール部材110とは個別に形成される。したがって、下部固定台116は、長方形板112から分離した構造を有しており、第1および第2ガイドバー150a、150bを挿入した後に、長方形板112に組み立てられる。また、第1および第2ガイドバー150a、150bを収容するための第1および第2ガイド溝126a、126bは、ダイカストによる形成が不可能であるため、スライド部材120を生産した後に、別途のホール加工によって生成しなければならない。その後に、POMなどで構成されたベアリング127a〜127b’を追加で挿入している。
ガイドバーまたはシャフトを用いたスライドヒンジ装置は、スライディング本体を安定
的に滑走させることができる。しかし、従来のスライドヒンジ装置を製造するためには、アルミニウム鋳造(AL casting)、アルミニウム圧出成形後のホール加工、タップ(tap)加工、側面のTカット、フッ素樹脂のコーティングなどを経なければならない。すなわち、ガイドバー構造を追加することによってヒンジ装置の製造が複雑化し、ガイド溝126a、126bのためのホール加工などが追加されることによって製造費用や不良製品の発生率が増加する恐れがある。さらに、前記のような工程によって製造原価が大きく増加するという問題もある。
的に滑走させることができる。しかし、従来のスライドヒンジ装置を製造するためには、アルミニウム鋳造(AL casting)、アルミニウム圧出成形後のホール加工、タップ(tap)加工、側面のTカット、フッ素樹脂のコーティングなどを経なければならない。すなわち、ガイドバー構造を追加することによってヒンジ装置の製造が複雑化し、ガイド溝126a、126bのためのホール加工などが追加されることによって製造費用や不良製品の発生率が増加する恐れがある。さらに、前記のような工程によって製造原価が大きく増加するという問題もある。
本発明は、製造が容易なスライドヒンジ装置、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、製造のための工程数を減らすことができ、不良発生率を減少させることができるスライドヒンジ装置、その製造方法を提供することを目的とする。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明のスライドヒンジ装置は、レールヒンジ部と、スライドヒンジ部とを備える。レールヒンジ部は、レールプレートと、レールプレートの側部に平行に配置される少なくとも1つのガイドバーとを含む。スライドヒンジ部は、中央部にガイドバーに対応する貫通ホールが形成され、ガイドバーに沿ってスライド移動するためのスライドガイドと、各ガイドバーのスライドガイドを一体に連結するガイドフレームとを含む。また、レールヒンジ部およびスライドヒンジ部の間には、介在する弾性部材をさらに含む。弾性部材は、スライドヒンジ部の移動経路のうち一地点を基準として互いに反する力を提供できる。したがって、スライドヒンジ装置は、スライドガイドによってガイドバーに沿って移動するため、ユーザに優れたスライド感を提供できる。さらに、本発明に係るスライドヒンジ装置は、上部または下部固定台を別途に製作する必要がなく、ガイドバーを組み立てるための別途の過程も必要ない。さらには、ホールを形成したりベアリングを挿入するための別途の過程も必要ない。これは、ガイドバーと移動ブッシュをあらかじめ組み立てた後に、インサート射出またはダイカストによってレールヒンジ部およびスライドガイドを同時に成形できるためである。すなわち、レールヒンジ部は、成形と同時にガイドバーを固定させることができるため、別途の固定台が必要ない。また、スライドヒンジ部は、移動ブッシュ上に形成されるため、別途のホール加工を行う必要がない。
また、上述した本発明の目的を達成するための好ましい他の実施形態によれば、本発明のスライドヒンジ装置は、レールヒンジ部と、スライドヒンジ部とを備える。レールヒンジ部は、レールプレートと、レールプレートの側部に平行に配置される少なくとも1本のガイドバーとを含む。スライドヒンジ部は、ガイドバーに沿ってスライド移動する移動ブッシュと、移動ブッシュと一体に形成されるスライドガイドと、各ガイドバーのスライドガイドを一体に連結するガイドフレームとを含む。
前記スライドヒンジ装置を製造するために、ガイドバーおよびガイドバーに沿ってスライド移動する移動ブッシュをあらかじめ組み立てて金型に配置し、金型を用いてガイドバーの両端部を収容するレールヒンジ部および移動ブッシュを収容するスライドガイドを同時または順次に成形する。そして、ガイドフレームをスライドガイドに装着することによって、スライドヒンジ部を一体に連結する。また、ガイドバーおよび移動ブッシュの間に潤滑性ブッシュをあらかじめ連結した後に、レールヒンジ部およびスライドガイドをダイカストまたは射出成形によって同時に成形できる。
ガイドバーを有する従来のスライドヒンジ装置は、ガイドバーを別途に組み立てなければならない。このために、上部または下部固定台を構造的に分離させている。したがって、上部または下部固定台をレールプレートと別途に製作してガイドバーを組み立てた後に、ねじまたはその他の締結部を用いて上部または下部固定台を別途に組み立てなければならない。
また、スライドヒンジ部を製作する際にも、ダイカストまたは射出成形などを用いるため、スライドヒンジ部を長さ方向に貫通するホールを形成するのが困難である。その結果、別途のホール加工によってガイド溝を形成するしかない。たとえ圧出成形などを用いたとしても、バレル研磨などを行わなければならない。また、ガイド溝を形成した後には、POMなどの樹脂を用いたベアリングを挿入装着しなければならないが、ガイド溝およびベアリングのサイズが小さいため、現在は一般的に手作業に依存しており、非常に非効率的である。
しかし、本発明に係るスライドヒンジ装置は、上部または下部固定台を別途に製作する必要がなく、ガイドバーを組み立てるための別途の過程も必要ない。さらに、ホールを形成したりベアリングを挿入するための別途の過程も必要ない。これは、ガイドバーと移動ブッシュをあらかじめ組み立てた後に、インサート射出またはダイカストによってレールヒンジ部およびスライドガイドを同時に成形できるためである。すなわち、レールヒンジ部は、成形と同時にガイドバーを固定できるため、別途の支持台が必要ない。また、スライドヒンジ部は、移動ブッシュ上に形成されるため、別途のホール加工の必要がない。
また、上述した本発明の目的を達成するための好ましいさらに他の実施形態によれば、本発明のスライドヒンジ装置は、レールヒンジ部と、スライドヒンジ部とを備える。
レールヒンジ部は、レールプレートと、レールプレートの側部に平行に配置される少なくとも1本のガイドバーとを含む。また、スライドヒンジ部は、中央部に前記ガイドバーに対応する貫通ホールが形成され、潤滑性素材を用いて形成されるスライドガイドと、前記スライドガイドを一体に連結するガイドフレームとを含む。したがって、ガイドバーがスライドガイドの貫通ホールに挿入され、潤滑性素材で製造されたスライドガイドは、ガイドバーに沿ってスライド移動するようになる。このとき、スライドガイドは、射出成形によって製造できるため、製造工程が容易になる。
また、スライドヒンジ装置の構造的な長所および経済的な利得は、個人携帯端末機にも適用できる。個人携帯端末機は、スライドヒンジ装置の他にも第1端末機本体および第2端末機本体をさらに含む。スライドヒンジ装置のレールプレートは第1端末機本体に装着され、ガイドフレームは第2端末機本体に装着される。
本明細書において、個人携帯端末機(Personal Portable Device)とは、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン(Smart phone)、ハンドヘルド(handheld)PC、携帯電話、MP3プレーヤなどのような携帯用電気電子装置であって、CDMA(Code Division Multiplexing Access)モジュール、ブルートゥースモジュール、赤外線通信モジュール(IrDA)、有無線LANカードのような所定の通信モジュールを備えることができ、マルチメディア再生機能を行う所定のマイクロプロセッサを搭載することによって、所定の演算能力を備えた端末機を通称する概念で用いられる。
以下、添付の図面に基づき、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明するが、本発明がこれらの実施形態によって制限または限定されることはない。
第1実施形態
図2は、本発明の第1実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための平面図であり、図3は、図2のスライドヒンジ装置の斜視図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための平面図であり、図3は、図2のスライドヒンジ装置の斜視図である。
図2および図3を参照すれば、スライドヒンジ装置200は、レールヒンジ部210と、スライドヒンジ部220と、第1トーションスプリング232と、第2トーションスプリング234とを含む。スライド式の個人携帯端末機(図示せず)において、レールヒンジ部210およびスライドヒンジ部220はそれぞれ端末機本体に固定され、端末機本体はその間に介在したレールヒンジ部210およびスライドヒンジ部220の間の移動によってスライド式に開閉される。一般的に、レールヒンジ部210は、ディスプレイ部が装着された前方の端末機本体に装着され、スライドヒンジ部220は、キー入力盤およびバッテリなどが装着された後方の端末機本体に装着される。
端末機本体は、一般的な端末機機能を含む内外部品および回路構成を含む。端末機本体は、端末機ケース、キーパッド、ディスプレイモジュール、無線送受信モジュール、バッテリ、マイクおよびレシーバなどを含むことができ、製造社によってその内部構成は異なる。
レールヒンジ部210は、個人携帯端末機の第1端末機本体に装着されるレールプレート212と、レールプレート212の側部に平行に配置される2本のガイドバー214とを含む。レールプレート212の上下端部は左右に延長しており、レールプレート212の延長した部分にガイドバー214の端部が収容および固定される。レールプレート212は同じ材質を用いて1つの本体として形成されており、別途に分離できる構造を含まないこともある。また、ガイドバー214と隣接したレールプレート212の側面には、長さ方向に沿ってガイド爪212aが形成されている。ガイド爪212aは、スライドヒンジ部220がレールヒンジ部210から離脱することを防ぐものであって、スライドヒンジ部220が正常に動く場合には、スライドヒンジ部220から所定の間隔だけ離隔している。
また、ガイドバー214およびレールプレート212の連結部位に隣接するように、リング状のダンパ216が提供される。ダンパ216は、スライドヒンジ部220およびレールヒンジ部210の間の直接的な接触によって発生する衝撃および騒音を減らすためのものである。ダンパ216は円形、四角形など多様な断面を有することができる。ダンパは、従来の緩衝ゴムのように天然ゴムまたはその他の緩衝性を有する樹脂および構成で形成される。ただし、従来の緩衝ゴムは帽子のような形状で形成されてガイドバー214の端部に被せられるが、図2および図3のダンパ216はリング状で形成されてガイドバー214上で位置の調整が可能である。
スライドヒンジ部220は、移動ブッシュ222と、スライドガイド224、225と、ガイドフレーム226とを含む。移動ブッシュ222は、ガイドバー214を収容できる中空形で形成されており、黄銅のような無給油で用いられる材質を用いて形成される。スライドガイド224、225は、キャスティングまたは射出成形などによって製造されるため、金型に配置される移動ブッシュ222も耐熱性を有する材質が一般的に用いられる。
移動ブッシュ222の周辺には、スライドガイド224、225が一体に形成される。本発明の製造方法によれば、スライドガイド224、225は移動ブッシュ222上で成形が成されるため、移動ブッシュ222と一体を形成する。しかし、スライドガイド224、225は、キャスティングまたは射出成形以外の方法でも移動ブッシュ222と一体に形成されるであろう。
レールプレート212の側面にガイド爪212aが形成されたことに対応し、ガイド爪212aと対向するスライドガイド224、225の側面には、ガイド突起224aが形成される。ガイド突起224aもスライドガイド224、225の長さ方向に沿って連続的に形成されるが、非連続的に形成されてもスライドヒンジ部220およびレールヒンジ部210の相互離脱を防ぐことができる。
スライドガイド224、225および移動ブッシュ222は、ガイドバー214を中心としてそれぞれ回転できる。ただし、スライドガイド224、225がガイドフレーム226によって連結されることで、スライドガイド224、225はガイドバー214に沿って直線往復運動のみが可能となる。スライドガイド224、225およびガイドフレーム226には、ねじまたはその他の締結部のための締結孔が形成されている。したがって、レールヒンジ部210およびスライドガイド224、225を成形した後に、ガイドフレーム226にスライドガイド224、225を連結することで、スライドヒンジ部220を提供できる。
図2に示すように、レールヒンジ部210およびスライドヒンジ部220の間には、介在する弾性部材がさらに含まれる。弾性部材は、スライドヒンジ部220の移動経路のうち一地点を基準として互いに反する反発力を提供できる。したがって、ユーザが個人携帯端末機の第1端末機本体を一定距離だけ移動させれば、レールヒンジ部210およびスライドヒンジ部220の間に自動的に力の方向が転換され、残りの経路が自動的に移動されるようになる。
このため、第1トーションスプリング232は、レールヒンジ部210の第1スプリングブッシュ218およびスライドヒンジ部220の第1スプリングリベット228に旋回可能に連結される。また、第2トーションスプリング234は、レールヒンジ部210の第2スプリングブッシュ219およびスライドヒンジ部220の第2スプリングリベット229に旋回可能に連結される。
以下、図2のスライドヒンジ装置を製造する方法を説明する。
図4〜10は、図2のスライドヒンジ装置の製造方法を説明するための斜視図または断面図である。
図4〜10は、図2のスライドヒンジ装置の製造方法を説明するための斜視図または断面図である。
図4を参照すれば、ガイドバー214および移動ブッシュ222が提供される。ガイドバー214の端部は、キャスティングまたは射出などによってレールプレート212に部分的に収容されるため、ガイドバー214の端部に凹凸を形成することによって、さらに強固に固定させることができる。
まず、移動ブッシュ222は黄銅で形成されており、ガイドバー214に組み立てられた状態で提供される。また、ガイドバー214に移動ブッシュ222を挿入した後に、移動ブッシュ222周辺にリング状のダンパ216をガイドバー214に挿嵌する。ダンパ216は、衝撃および騒音を減らすためのものであって、ガイドバー214の両端がレールプレート212によって収容される前にガイドバー214に挿嵌される。ダンパ216をCリング状で形成する場合には、レールプレート212を成形した後に、ダンパ216をガイドバー214に結束させたりもする。
図5を参照すれば、組み立てられたガイドバー214および移動ブッシュ222を組み立てた後に、金型250内に配置する。金型250は、レールプレート212およびスライドガイド224、225を同時に成形できる。このため、レールプレート212を成形するための第1金型空間252と、スライドガイド224、225を成形するための第2
金型空間254、256とを含む。第1および第2金型空間252、254、256は相互分離しており、それぞれ分離したレールプレート212およびスライドガイド224、225を成形できる。
金型空間254、256とを含む。第1および第2金型空間252、254、256は相互分離しており、それぞれ分離したレールプレート212およびスライドガイド224、225を成形できる。
また、金型250は、第2金型空間254、256に隣接しながらガイドバー214上に位置する余裕空間258を含む。余裕空間258は、成形を行うための空間と言うよりは、ダンパ216を臨時に保護するための空間であって、初期にダンパ216をガイドバー214に挿入する過程において、余裕空間258に位置するように挿入される位置を調節できる。
レールプレート212およびスライドガイド224、225を成形するためには、ダイカストまたはインサート射出成形などの方法が用いられる。したがって、用いられ得る素材としては、エンジニアリングプラスチック(EP)などの合成樹脂の他にも、アルミニウムなどの金属を用いることができる。
金型250において、第1金型空間252は、レールヒンジ部210の側面から長さ方向に形成されたガイド爪212aを成形するためのガイド爪モールディング部を含んでおり、ガイド爪モールディング部の端部は左右方向に形成される。第2金型空間254、256は、ガイド爪212aと噛合するガイド突起224aを成形するためのガイド突起モールディング部を含んでいるが、ガイド突起モールディング部は左右方向ではなく下方向に向かって形成される。すなわち、ガイド突起モールディング部は、ガイド爪モールディング部と交差するように垂直または他の方向に向かっている。
その結果、図6および図7に示すように、成形されたレールプレート212およびスライドガイド224、225は、ガイドバー214とともに一体に形成されており、そのうちスライドガイド224、225のガイド突起224aは下方向に向かっている。これは、相互噛合する構造をそのまま維持しながらガイド爪212aとガイド突起224aを同時に成形することが極めて困難であるためである。したがって、成形過程において、ガイド突起224aの方向を下または上に向かうようにすることによって、上下に重複する部分を無くすことができ、レールヒンジ部210との噛合状態を維持しながらスライドガイド224、225の成形を可能にできる。
図8および図9を参照すれば、成形されたスライドガイド224、225を回転させることによって、ガイド突起224aとガイド爪212aが相互噛合するようになる。図6および図7に示すように、スライドガイド224、225を約90度回転させて、上下に重複する部分がないように処理できるし、スライドガイド224、225を正常に回転させて、ガイド突起224aとガイド爪212aが相互対向するようにできる。
図10を参照すれば、スライドガイド224、225を回転させて結合孔が上方向に向かうようにした後に、ガイドフレーム226を用いてスライドガイド224、225を1つに連結できる。スライドガイド224、225は、ガイドフレーム226によって一体を形成し、ガイドフレーム226の移動に伴いながらガイドバー214に沿ってともに移動できる。
ここで、ガイドフレーム226の組み立て前または後に、第1および第2トーションスプリング232、234をレールヒンジ部210およびスライドヒンジ部220の間に介在させることができる。第1トーションスプリング232は、レールヒンジ部210の第1スプリングブッシュ218およびスライドヒンジ部220の第1スプリングリベット228に旋回可能に連結される。また、第2トーションスプリング234は、レールヒンジ部210の第2スプリングブッシュ219およびスライドヒンジ部220の第2スプリン
グリベット229に旋回可能に連結される。
グリベット229に旋回可能に連結される。
このようにスライドヒンジ装置200を製造した後に、レールヒンジ部210とスライドヒンジ部220をそれぞれ個人携帯端末機の第1端末機本体および第2端末機本体に装着するようになる。第1および第2端末機本体は、スライドヒンジ装置200によって往復運動を成し、レールヒンジ部210およびスライドヒンジ部220は、ガイドバー214を用いて相対的に移動するため、安定的に移動できるようになる。
第2実施形態
図11は、本発明の第2実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための斜視図であり、図12は、図11のスライドヒンジ装置の分解斜視図である。
図11は、本発明の第2実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための斜視図であり、図12は、図11のスライドヒンジ装置の分解斜視図である。
図11および図12を参照すれば、スライドヒンジ装置300は、レールヒンジ部310と、スライドヒンジ部320と、第1トーションスプリングと、第2トーションスプリングとを含む。スライド式の個人携帯端末機(図示せず)において、レールヒンジ部310およびスライドヒンジ部320はそれぞれ端末機本体に固定され、端末機本体はその間に介在したレールヒンジ部310およびスライドヒンジ部320の間の移動によってスライド式で開閉される。
レールヒンジ部310は、個人携帯端末機の第1端末機本体に装着されるレールプレート312と、レールプレート312の側部に平行に配置される2本のガイドバー314とを含む。レールプレート312の上下端部は左右に延長しており、レールプレート312の延長した部分にはガイドバー314の端部が収容および固定される。
スライドヒンジ部320は、移動ブッシュ322と、スライドガイド324、325と、ガイドフレーム326とを含む。移動ブッシュ322は、ガイドバー314を収容できる中空形で形成される。また、スライドガイド324、325は、キャスティングまたは射出成形などによって移動ブッシュ322と一体に形成される。スライドガイド324、325は、ガイドフレーム326によって連結されており、ガイドフレーム326がスライドガイド324、325を連結してこそスライドヒンジ部320が提供されるようになる。
図11に示されたスライドヒンジ装置300とは異なり、本実施形態のレールプレート312は、側面から長さ方向に沿って形成されたガイド爪を含んでいない。また、これと関連して、スライドガイド324、325は、ガイド爪に対応するガイド突起を含んでいない。ガイド爪およびガイド突起がなくても、個人携帯端末機の端末機本体は問題なくスライド移動できる。
レールヒンジ部310およびスライドヒンジ部320の間には、介在する弾性部材が提供される。弾性部材は、スライドヒンジ部320の移動経路のうち一地点を基準として互いに反する反発力を提供するものであって、端末機本体を半自動的に開閉できる。一例として、弾性部材としては、2つのトーションスプリングを用いることができる。2つのトーションスプリングがレールヒンジ部310およびスライドヒンジ部320の間に介在することで、スライドヒンジ装置を開閉するための力が生成される。
組み立てられたガイドバー314および移動ブッシュ322を組み立てた後に、金型350内に配置する際にも、第1金型空間352および第2金型空間354、356は相互交差するように調整される必要がなく、結合した状態で形成できる。
レールプレート312およびスライドガイド324、325を成形するためには、ダイ
カストまたはインサート射出成形などの方法が用いられる。したがって、用いられ得る素材としては、エンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂の他にも、アルミニウムなどの金属を用いることができる。
カストまたはインサート射出成形などの方法が用いられる。したがって、用いられ得る素材としては、エンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂の他にも、アルミニウムなどの金属を用いることができる。
図12を参照すれば、スライドガイド324、325を回転させなくても結合孔が上方向を向くようにできるし、ガイドフレーム326を用いてスライドガイド324、325を1つに連結できる。
このように、スライドヒンジ装置300を製造した後に、レールヒンジ部310とスライドヒンジ部320をそれぞれ個人携帯端末機の第1端末機本体および第2端末機本体に装着できるようになる。第1および第2端末機本体は、スライドヒンジ装置300によって往復運動を成し、レールヒンジ部310およびスライドヒンジ部320は、ガイドバー314を用いて相対的に移動するため、安定的に移動できるようになる。
第3実施形態
図13は、本発明の第3実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための斜視図であり、図14は、図13のスライドヒンジ装置を説明するための分解斜視図であり、図15は、図13のスライドヒンジ装置を製造するための金型を説明するための断面図である。
図13は、本発明の第3実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための斜視図であり、図14は、図13のスライドヒンジ装置を説明するための分解斜視図であり、図15は、図13のスライドヒンジ装置を製造するための金型を説明するための断面図である。
図13〜15を参照すれば、ガイドバー414と、潤滑性ブッシュ423と、移動ブッシュ422とが提供される。ガイドバー414の端部は、キャスティングまたは射出などによってレールプレート412に部分的に収容されるため、ガイドバー414の端部に凹凸を形成することによって、さらに強固に固定できる。
潤滑性ブッシュ423は、ガイドバー414を収容できる中空形で形成されており、ガイドバー414と接触して動くものであるため、摩擦による磨耗、粉塵および騒音が発生する恐れがある。したがって、長期間に渡る広範囲な使用温度範囲においても機械的、熱的、化学的な性質が優れていながら、卓越したサイズの安全性を有する材料の使用が求められる。そのため、潤滑性ブッシュ423は、ポリアセタール(POM)のように自己潤滑性が高く、優れた耐疲労特、耐摩擦および耐摩耗特性を有するポリマ(Polymer)材質が用いられている。また、青銅に少量の燐が含有されてスプリング材料や機械部品などに広く用いられている燐青銅のように、耐触性とともに硬度が高く、耐摩擦性が優れている合金を用いることもできる。
また、潤滑性ブッシュ423は、ガイドバー414および耐熱性ブッシュ422の間に介在する。耐熱性ブッシュ422は、黄銅、ステンレススチール、その他の金属などのように耐熱性を有する材質で形成される。この反面、潤滑性ブッシュ423は、ガイドバー414および耐熱性ブッシュ422の間に介在し、両部品の間の直接的な摩擦を制限できる。
耐熱性ブッシュ422は、潤滑性ブッシュ423の外面と耐熱性ブッシュ422の内面が接触するように内部半径が定められており、潤滑性ブッシュ423を収容できる中空形で形成される。また、ガイドバー414を中心として潤滑性ブッシュ423とともに移動しなければならないため、耐熱性ブッシュ422の両端部には内側に突出形成された凹凸433が提供されており、凹凸433によって潤滑性ブッシュ423の流動を防ぐことができる。凹凸433は、耐熱性ブッシュ422に潤滑性ブッシュ433を固定するために提供されるため、凹凸433の形状、回数、および位置に関しては、その目的が成される範囲内では制限する必要がない。したがって、凹凸433は、耐熱性ブッシュ433の外側から内側に向かって凹凸433の数に制限なく提供されているが、たとえ凹凸433の
提供がなくても、耐熱性ブッシュ433の両端を塞ぐ方法によって耐熱性ブッシュ422と潤滑性ブッシュ433の固定が可能であろう。
提供がなくても、耐熱性ブッシュ433の両端を塞ぐ方法によって耐熱性ブッシュ422と潤滑性ブッシュ433の固定が可能であろう。
まず、潤滑性ブッシュ423と移動ブッシュ422がガイドバー414に組み立てられた状態で提供される。また、ガイドバー414に潤滑性ブッシュ423と移動ブッシュ422を順に挿入した後に、移動ブッシュ422周辺にリング状のダンパ416をガイドバー414に挿嵌する。ダンパ416は衝撃および騒音を減らすためのものであって、ガイドバー414の両端がレールプレート412によって収容される前にガイドバー414に挿嵌される。ダンパ416をCリング状で形成する場合には、レールプレート412を成形した後に、ダンパ416をガイドバー414に結束させることができる。
図15を参照すれば、組み立てられたガイドバー414と、潤滑性ブッシュ423と、移動ブッシュ422とを組み立てた後に、金型450内に配置する。金型450は、レールプレート412およびスライドガイド424、425を同時に成形できる。このため、レールプレート412を成形するための第1金型空間452と、スライドガイド424、425を成形するための第2金型空間454、456とを含む。第1および第2金型空間452、454、456は相互分離しており、それぞれ分離したレールプレート412およびスライドガイド424、425を成形できる。
また、金型450は、第2金型空間454、456に隣接しながらガイドバー414上に位置する余裕空間458を含む。余裕空間458は、成形を行うための空間と言うよりは、ダンパ416を臨時に保護するための空間であって、初期にダンパ416をガイドバー414に挿入する過程において、余裕空間458に位置するように挿入される位置を調節できる。
レールプレート412およびスライドガイド424、425を成形するためには、ダイカストまたはインサート射出成形などの方法を用いることができる。したがって、用いられ得る素材としては、エンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂の他にも、アルミニウムなどの金属を用いることができる。
金型450において、第1金型空間452は、レールヒンジ部410の側面から長さ方向に形成されたガイド爪412aを成形するためのガイド爪モールディング部を含んでおり、ガイド爪モールディング部の端部は左右方向に形成される。第2金型空間454、456は、ガイド爪412aと噛合するガイド突起424aを成形するためのガイド突起モールディング部を含むが、ガイド突起モールディング部は左右方向ではなく下方向に向かって形成される。すなわち、ガイド突起モールディング部は、ガイド爪モールディング部と交差するように垂直または他の方向に向かっている。
第4実施形態
図16は、本発明の第4実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための平面図であり、図17は、図16のスライドヒンジ装置の斜視図である。
図16は、本発明の第4実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための平面図であり、図17は、図16のスライドヒンジ装置の斜視図である。
図16および図17を参照すれば、スライドヒンジ装置500は、レールヒンジ部510と、スライドヒンジ部520と、第1トーションスプリング532と、第2トーションスプリング534とを含む。
スライド式の個人携帯端末機(図示せず)において、レールヒンジ部510およびスライドヒンジ部520はそれぞれ端末機本体に固定され、端末機本体はその間に介在したレールヒンジ部510およびスライドヒンジ部520の間の移動によってスライド式で開閉される。一般的に、レールヒンジ部510は、ディスプレイ部が装着された前方の端末機
本体に装着され、スライドヒンジ部520は、キー入力盤およびバッテリなどが装着された後方の端末機本体に装着される。
本体に装着され、スライドヒンジ部520は、キー入力盤およびバッテリなどが装着された後方の端末機本体に装着される。
端末機本体は、一般的な端末機機能を含む内外部品および回路構成を含む。端末機本体は、端末機ケース、キーパッド、ディスプレイモジュール、無線送受信モジュール、バッテリ、マイクおよびレシーバなどを含むことができ、製造社によってその内部構成は異なる。
レールヒンジ部510は、個人携帯端末機の第1端末機本体に装着されるレールプレート512と、レールプレート512の側部に平行に配置される2本のガイドバー514とを含む。しかし、本発明の他の実施形態では、設計者の意図によって、複数のガイドバーを形成できる。
レールプレート512の延長した部分には、ガイドバー514の端部が収容および固定される。レールプレート512は、同じ材質を用いて1つの本体に形成されており、別途に分離することができる構造を含まないこともある。しかし、本発明の他の実施形態では、設計者の意図によって、別途に形成された上部または下部固定台を含むことができる。
また、ガイドバー514と隣接したレールプレート512の側面には、長さ方向に沿ってガイド爪512aが形成される。ガイド爪512aは、スライドヒンジ部520がレールヒンジ部510から離脱することを防ぐためのものであって、スライドヒンジ部520が正常に動く場合には、スライドヒンジ部520から所定の間隔だけ離隔している。
さらに、ガイドバー514およびレールプレート512の連結部位に隣接するように、リング状のダンパ516が提供される。ダンパ516は、スライドヒンジ部520およびレールヒンジ部510の間の直接的な接触によって発生する衝撃および騒音を減らすためのものである。ダンパ516は、円形、四角形など多様な断面を有することができる。ダンパは、従来の緩衝ゴムのように天然ゴムまたはその他の緩衝性を有する樹脂および構成で形成される。ただし、従来の緩衝ゴムは、帽子のような形状で形成されてガイドバー514の端部に被せられるが、図2および図3のダンパ516はリング状で形成されてガイドバー514上で位置の調整が可能である。
スライドヒンジ部520は、スライドガイド522、524と、ガイドフレーム526とを含む。
スライドガイド522、524は、ガイドバー514に沿ってスライド移動するために、スライドガイド522、524の中央部を貫通する貫通ホールが形成される。したがって、ガイドバー514およびスライドガイド522、524は、互いに直接的に摩擦しながらスライド移動するようになる。このとき、ガイドバー514およびスライドガイド522、524が長期間に渡って摩擦するようになれば、材料の特性による粉塵が発生する恐れがあり、騒音が発生したり、互いに磨耗が発生する恐れもある。
しかし、本発明では、スライドガイド522、524がポリアセタール素材を用いて製造される。このとき、ポリアセタールは、長期間に渡った広範囲な使用温度範囲においても、機械的、熱的、化学的な性質が優れいている。また、ポリアセタールは、耐クリフ性、耐疲労性が他の樹脂に比べて極めて優れており、自己潤滑性があるため、スライドガイド522、524への使用が適合する。しかし、本発明の他の実施形態では、設計者の意図によって、ポリアセタールの他にもポリアミド(polyamide)およびポリアミドイミド(polyamide-imide)などの潤滑性素材を用いることもできる。
また、スライドガイド522、524は、上部に余裕溝523が提供される。余裕溝523は、スライドガイド522、524の内部に余裕空間が提供され、前記余裕空間にガイドバー514が長さ方向に通過する。さらに、スライドガイド522、524は射出成形で製造される。このとき、スライドガイド522、524を貫通するホールを形成するためにコア(core)が用いられるが、1つのコアを用いてスライドガイド522、524を貫通するように配置し、成形した後に成形物を毀損せずにコアを引き出すことは現実的に容易ではない。したがって、スライドガイド522、524の余裕溝523を中心として両側から射出成形を行うためのコアが進入するようにできる。余裕溝523によって、スライドガイド522、524には、ホールまたは溝が形成される。
また、レールプレート512の側面にガイド爪512aが形成されたことに対応して、ガイド爪512aと対向するスライドガイド522、524の側面には、ガイド突起522a、524aが形成される。ガイド突起522a、524aもスライドガイド522、524の長さ方向に沿って連続的に形成されるが、非連続的に形成されてもスライドヒンジ部520およびレールヒンジ部510が相互離脱することを防ぐことができる。
スライドガイド522、524は、ガイドバー514を中心としてそれぞれ回転できる。ただし、スライドガイド522、524がガイドフレーム526によって連結されるため、スライドガイド522、524は、ガイドバー514に沿って直線往復運動のみが可能となる。スライドガイド522、524およびガイドフレーム526には、ねじホールまたはその他の締結部のための締結孔が形成されている。したがって、レールヒンジ部510およびスライドガイド522、524を成形した後に、ガイドフレーム526にスライドガイド522、524を連結することによって、スライドヒンジ部520を提供できるようになる。
図16に示すように、レールヒンジ部510およびスライドヒンジ部520の間には、介在する弾性部材がさらに含まれている。弾性部材は、スライドヒンジ部520の移動経路のうち一地点を基準として互いに反する反発力を提供できる。したがって、ユーザが個人携帯端末機の第1端末機本体を一定距離だけ移動させれば、レールヒンジ部510およびスライドヒンジ部520の間に自動的に力の方向が転換され、残りの経路が自動的に移動するようになる。このため、弾性部材は、第1トーションスプリング532と、第2トーションスプリング534とを含む。第1トーションスプリング532は、レールヒンジ部510の第1スプリングブッシュ518およびスライドヒンジ部520の第1スプリングリベット528に旋回可能に連結され、第2トーションスプリング534は、レールヒンジ部510の第2スプリングブッシュ519およびスライドヒンジ部520の第2スプリングリベット529に旋回可能に連結される。
以下、図16のスライドヒンジ装置を製造する方法を説明する。
図18は、図16のスライドヒンジ装置の製造方法を説明するための第1金型の断面図であり、図19は、図16のスライドヒンジ装置の製造方法を説明するための第2金型の断面図である。
図18は、図16のスライドヒンジ装置の製造方法を説明するための第1金型の断面図であり、図19は、図16のスライドヒンジ装置の製造方法を説明するための第2金型の断面図である。
図18および図19を参照すれば、ガイドバー514と、スライドガイド522、524と、ダンパ516とが提供される。ガイドバー514の端部は、キャスティングまたは射出などによってレールプレート512に部分的に収容されるため、ガイドバー514の端部に凹凸を形成することによって、さらに強固に固定させることができる。
したがって、ガイドバー514をスライドガイド522、524の貫通ホールに結合させ、ガイドバー514の両端にダンパ516を結合するようになる。また、ガイドバー514およびスライドガイド522、524を第1金型550に配置する。このとき、ガイ
ドバー514と、スライドガイド522、524と、Oリング状のダンパ516とを挿嵌した後に、スライドヒンジ部522、524およびダンパ516周辺の前記金型と分離した余裕空間558に位置させる。このとき、余裕空間558は、成形を行うための空間と言うよりは、ダンパ516を臨時に保護するための空間であって、初期にダンパ516をガイドバー514に挿入する過程において、余裕空間558に位置するように挿入される位置を調節できる。
ドバー514と、スライドガイド522、524と、Oリング状のダンパ516とを挿嵌した後に、スライドヒンジ部522、524およびダンパ516周辺の前記金型と分離した余裕空間558に位置させる。このとき、余裕空間558は、成形を行うための空間と言うよりは、ダンパ516を臨時に保護するための空間であって、初期にダンパ516をガイドバー514に挿入する過程において、余裕空間558に位置するように挿入される位置を調節できる。
さらに、第1金型550の金型空間552に射出成形を用いてガイドバ514の両端部を収容するレールヒンジ部510を形成できる。したがって、ガイドバー514とレールヒンジ部510が一体に形成されるため、その構造が安定的である。レールヒンジ部510の上下端部は、両側部に延長するように成形され、ガイドバー514の両端を固定できる。しかし、本発明の他の実施形態では、設計者の意図によって、レールヒンジ部の形状を多様に成形できる。また、ガイドフレーム526を用いてスライドガイド522、524を一体に連結させ、スライドヒンジ装置の組み立てを完成させる。
また、レールプレート512を成形するためには、ダイカストまたはインサート射出成形などの方法を用いることができる。したがって、用いられ得る素材としては、エンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂の他にも、アルミニウムなどの金属を用いることができる。
第1金型550において、金型空間552は、レールヒンジ部510の側面から長さ方向に形成されたガイド爪512aを成形するためのガイド爪モールディング部を含んでいる。ガイド爪モールディング部の端部は、左右方向に形成される。したがって、スライドガイド522、524に形成されたガイド突起524aと交差するように、垂直または他の方向に向かっている。
その結果、成形されたレールプレート512およびスライドガイド522、524は、ガイドバー514とともに一体に形成されており、そのうちスライドガイド522、524のガイド突起524aは下方向に向かっている。したがって、成形過程において、ガイド突起524aの方向を下または上に向かうようにすることによって、上下に重複する部分を無くすことができ、レールヒンジ部510と噛合状態を維持しながらスライドガイド522、524の成形を可能にできる。
また、成形されたスライドガイド522、524を回転させることによって、ガイド突起524aとガイド爪512aが相互噛合するようにできる。さらに、スライドガイド522、524を約90度回転させて、上下に重複する部分なく処理でき、スライドガイド522、524を正常に回転させて、ガイド突起524aとガイド爪512aが相互対向するようにできる。
また、スライドガイド522、524を回転させて結合孔が上に向かうようにした後に、ガイドフレーム526を用いてスライドガイド522、524を1つに連結できる。スライドガイド522、524はガイドフレーム526によって一体を形成しており、ガイドフレーム526の移動に伴いながらガイドバー514に沿ってともに移動できる。
ここで、ガイドフレーム526の組み立て前または後に、第1および第2トーションスプリング532、534をレールヒンジ部510およびスライドヒンジ部520の間に介在させることができる。第1トーションスプリング532は、レールヒンジ部510の第1スプリングブッシュ518およびスライドヒンジ部520の第1スプリングリベット528に旋回可能に連結される。また、第2トーションスプリング534は、レールヒンジ部510の第2スプリングブッシュ519およびスライドヒンジ部520の第2スプリン
グリベット529に旋回可能に連結される。
グリベット529に旋回可能に連結される。
このように、スライドヒンジ装置500を製造した後に、レールヒンジ部510とスライドヒンジ部520をそれぞれ個人携帯端末機の第1端末機本体および第2端末機本体に装着できる。第1および第2端末機本体は、スライドヒンジ装置500によって往復運動を成し、レールヒンジ部510およびスライドヒンジ部520は、ガイドバー514を用いて相対的に移動するため、安定的に移動できる。
図19を参照すれば、スライドガイド522、524は、第2金型560を用いて射出成形できる。第2金型560には、一部分が金型空間の内部に突出して射出成形の際にスライドガイド522、524に余裕溝523が形成される。また、余裕溝523を中心として両側部に向かってコアが進入し、スライドガイド522、524にガイドバー516のための貫通ホールを形成させる(a)。さらに、スライドガイド522、524は、射出成形の際に第2金型560と相対的に広い面積が接するようになるため、冷却が早くなる。これにより、生産性を高めることができる。このとき、スライドガイド522、524は、ポリアセタール素材を用いて製造できる。しかし、本発明の他の実施形態では、設計者の意図によって、スライドガイドに余裕溝を形成しないこともある。
したがって、本発明に係るスライドヒンジ装置では、潤滑性素材を用いてスライドヒンジ部520を製造できる。そのため、ガイド部516との結束により、スライド移動の際にも粉塵が発生せず、スライド感を向上させることもできる。また、スライドヒンジ装置は、機械的、熱的、化学的な性質が優れており、従来のヒンジ装置に比べて耐クリフ性、耐疲労性が優れている。
また、上部または下部固定台を別途に製作する必要がなく、レールヒンジ部を一体に形成できる。したがって、スライドヒンジ装置を組み立てる際に別途の組み立てが必要ないためん、組み立て工程が容易になる。
また、スライドガイド522、524およびガイドバー516が結合された状態でレールヒンジ部520が形成されることによって、レールヒンジ部520にガイドバー516を組み立てる必要がないため、サイズの誤差に対する負担がなく、製造工程が便利である。また、ガイドフレームを固定させる前または後にトーションスプリングなどを装着して、半自動的な開閉機能の追加も可能である。さらに、製造した後にも、サイズなどを手動で合わせることができるため、サイズによる不良を防ぐことができ、精密工程に近い安全性を得ることができる。
図20は、本発明の一実施形態に係るスライドガイドのねじホールを説明するための部分断面図である。
図20を参照すれば、スライドガイド522、524には、ガイドフレーム526を締結するためのねじホール522b、524bが形成される。このとき、ねじホール522b、524bの入口には、ねじ525の頭を支持するためのカウンタボア522c、524cが形成されている。ねじ525は、ねじ頭525aと、ねじ頭525aより小さい直径を有するねじ軸525bと、ねじ軸525bの端部に形成されたねじ部525cとを含む。これにより、ねじ525は、2段ねじを用いることができる。ねじ525は、ねじ軸525bによってねじ部525cがガイドフレーム526の内部に必要以上に締結されないようになるため、必要以上の力で加圧することでスライドガイド522、524が破損することを防ぐことができる。また、ねじホール522b、524bの形状が変形することも防ぐ。しかし、本発明の他の実施形態では、設計者の意図によって、ガイドフレームおよびスライドガイドの形状をねじに対応して多様に設定できる。
第5実施形態
図21は、本発明の第5実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための分解斜視図である。
図21は、本発明の第5実施形態に係るスライドヒンジ装置を説明するための分解斜視図である。
図21を参照すれば、スライドヒンジ装置600は、レールヒンジ部610と、スライドヒンジ部620とを含む。
このように、レールヒンジ部610は、端部固定台612bをねじによって別途に組み立てることができる。したがって、スライドヒンジ部620は、スライド駆動するためにガイドバー614に組み立てられ、レールヒンジ部610に装着できる。このとき、端部固定台612bは、ガイドバー614の端部を収容してレールヒンジ部610に組み立てられる。このように、端部固定台612bを用いて安定的なヒンジ構造を維持できる。このとき、本発明の他の実施形態では、スライドヒンジ部をコ字状で一体に製造できる。
また、ガイドバー614と隣接したレールプレート612の側面には、長さ方向に沿ってガイド爪612aが形成される。ガイド爪612aは、ガイド突起624aによってスライドヒンジ部620がレールヒンジ部610から離脱することを防ぐためのものであって、スライドヒンジ部620が正常に動く場合には、スライドヒンジ部620から所定の間隔だけ離隔している。
さらに、スライドガイド624、625がガイドフレーム626によって連結されることによって、スライドガイド624、625は、ガイドバー614に沿って直線往復運動のみが可能となる。また、第1スプリングリベット628には第1トーションスプリングの一端が連結され、第2スプリングリベット629には第2トーションスプリングの一端が連結される。
その他のレールヒンジ部610およびスライドヒンジ部620は、第4実施形態と実質的に同じであり、構成要素の機能および効果も実質的に同じであるため、本実施形態の説明において前記実施形態の説明および図面を参照できるため、重複する内容は省略する。
本発明のスライドヒンジ装置は、製造が容易であり、製造するための工程数を減らすことができ、不良製品の発生率を減少させることができるため、極めて経済的である。
また、製造した後にも、サイズなどを手動で合わせることができるため、サイズによる不良を防ぐことができ、精密工程に近い安全性が得られ、組み立ての際に別途の組み立てが必要ないため、組み立て工程が容易となる。
また、スライドヒンジ装置は、潤滑性素材を用いてスライドヒンジ部を製造できる。このため、ガイド部と結束し、スライド移動の際にも粉塵が発生せず、スライド感を向上させることもできる。さらに、材質の特性上、機械的、熱的、化学的な性質が優れており、従来のヒンジ装置に比べて耐クラフ性、耐疲労性が優れている。
また、ガイドフレームを固定させる前または後にトーションスプリングなどを装着して、半自動的な開閉機能の追加が可能であるため、個人携帯端末機に適用させてユーザに優れたスライド感を提供できる。
上述したように、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当の技術分野において熟練した当業者にとっては、特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域
から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正および変更させることができることを理解することができるであろう。すなわち、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲に基づいて定められ、発明を実施するための最良の形態により制限されるものではない。
から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正および変更させることができることを理解することができるであろう。すなわち、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲に基づいて定められ、発明を実施するための最良の形態により制限されるものではない。
Claims (37)
- レールプレートおよび前記レールプレートの側部に平行に配置される少なくとも1本のガイドバーを含むレールヒンジ部と、
中央部に前記ガイドバーに対応する貫通ホールが形成され、前記ガイドバーに沿ってスライド移動するためのスライドガイドおよび前記スライドガイドを一体に連結するガイドフレームを含むスライドヒンジ部と、
を備える、スライドヒンジ装置。 - 前記レールヒンジ部および前記スライドヒンジ部の間には、介在する弾性部材をさらに含んでおり、
前記弾性部材は、前記スライドヒンジ部の移動経路のうち一地点を基準として互いに反する力を提供する、請求項1に記載のスライドヒンジ装置。 - 前記弾性部材は、トーションスプリングを含んでおり、
前記トーションスプリングの一端は、前記レールヒンジ部に結束し、
前記トーションスプリングの他端は、前記スライドヒンジ部に結束する、請求項2に記載のスライドヒンジ装置。 - 前記レールプレートの側面には、ガイド爪が長さ方向に形成されており、
前記スライドガイドは、前記ガイド爪に対応するガイド突起を含む、請求項1に記載のスライドヒンジ装置。 - 前記ガイドバーおよび前記レールプレートの連結部位には、前記ガイドバーを収容するOリング状のダンパが提供される、請求項1に記載のスライドヒンジ装置。
- 前記ガイドバーおよび前記スライドガイドの間には、移動ブッシュが提供されており、
前記移動ブッシュは、前記スライドガイドとともに前記ガイドバーに沿ってスライド移動する、請求項1に記載のスライドヒンジ装置。 - 前記移動ブッシュは、耐熱性素材を用いて形成された、請求項6に記載のスライドヒンジ装置。
- 前記ガイドバーおよび前記移動ブッシュの間には、潤滑性ブッシュが提供されており、
前記潤滑性ブッシュは、前記移動ブッシュとともに前記ガイドバーに沿ってスライド移動する、請求項6に記載のスライドヒンジ装置。 - 前記移動ブッシュには、前記潤滑性ブッシュを固定するための凹凸が形成される、請求項8に記載のスライドヒンジ装置。
- 前記スライドガイドは、潤滑性素材を用いて形成される、請求項1に記載のスライドヒンジ装置。
- レールプレートおよび前記レールプレートの側部に平行に配置される少なくとも1本のガイドバーを含むレールヒンジ部と、
中央部に前記ガイドバーに対応する貫通ホールが形成され、潤滑性素材を用いて形成されるスライドガイドと、前記スライドガイドを一体に連結するガイドフレームを含むスライドヒンジ部と、
を備える、スライドヒンジ装置。 - 前記スライドガイドは、ポリアセタール、ポリアミドおよびポリアミドイミドを用いて形成される、請求項11に記載のスライドヒンジ装置。
- 前記スライドガイドの一部には、余裕溝が形成されており、
前記余裕ホームを中心として前記スライドガイドの両側部に前記ガイドバーのためのホールが形成される、請求項11に記載のスライドヒンジ装置。 - 前記レールヒンジ部は、前記レールプレートの一端に装着され、前記ガイドバーの端部を固定するための端部固定台を含む、請求項11に記載のスライドヒンジ装置。
- 前記レールヒンジ部の上下端部は、両側部に延長し、前記ガイドバーの両端を固定する、請求項11に記載のスライドヒンジ装置。
- 前記スライドガイドには、前記ガイドフレームを締結するためのねじホールが形成され、前記ねじホールの入口には、ねじの頭を支持するためのカウンタボアが形成されており、
前記ねじは、ねじ頭と、前記ねじ頭より小さい直径を有するねじ軸と、前記ねじ軸の端部に形成されたねじ部とを含む2重ねじであって、
前記ねじ部が前記ガイドフレームに締結される、請求項11に記載のスライドヒンジ装置。 - 第1端末機本体と、
前記第1端末機本体に装着されるレールプレートおよび前記レールプレートの側部に平行に配置される少なくとも1本のガイドバーを含むレールヒンジ部と、
中央部に前記ガイドバーに対応する貫通ホールが形成され、前記ガイドバーに沿ってスライド移動するためのスライドガイドおよび前記スライドガイドを一体に連結するガイドフレームを含むスライドヒンジ部と、
前記ガイドフレームに装着されており、前記第1端末機本体に対してスライド移動をする第2端末機本体と、
を備える、個人携帯端末機。 - 前記スライドガイドおよび前記ガイドバーの間に介在し、スライド移動する移動ブッシュをさらに含む、請求項17に記載の個人携帯端末機。
- 前記ガイドバーおよび前記移動ブッシュの間に介在し、前記ガイドバーに沿ってスライド移動するための潤滑性ブッシュをさらに含む、請求項17に記載の個人携帯端末機。
- 前記移動ブッシュには、前記潤滑性ブッシュを固定するための凹凸が形成される、請求項19に記載の個人携帯端末機。
- 前記スライドガイドは、ポリアセタール、ポリアミドおよびポリアミドイミドなどの潤滑性素材を用いて形成される、請求項17に記載の個人携帯端末機。
- 前記スライドガイドの一部には、余裕溝が形成され、
前記余裕溝を中心として前記スライドガイドの両側部に前記ガイドバーのためのホールが形成される、請求項21に記載の個人携帯端末機。 - 前記レールプレートの側面には、ガイド爪が長さ方向に形成されており、
前記スライドガイドは、前記ガイド爪に対応するガイド突起を含む、請求項17に記載の個人携帯端末機。 - 前記ガイドバーおよび前記レールプレートの連結部位には、前記ガイドバーを収容するOリング状のダンパが提供される、請求項17に記載の個人携帯端末機。
- 前記レールヒンジ部および前記スライドヒンジ部の間には、介在する弾性部材をさらに含んでおり、
前記弾性部材は、前記スライドヒンジ部の移動経路のうち一地点を基準として互いに反する力を提供し、前記第1および第2端末機本体が半自動的に開閉される、請求項17に記載の個人携帯端末機。 - 前記弾性部材は、トーションスプリングを含んでおり、
前記トーションスプリングの一端は、前記レールヒンジ部に結束し、
前記トーションスプリングの他端は、前記スライドヒンジ部に結束する、請求項17に記載の個人携帯端末機。 - 少なくとも1本のガイドバーおよび前記ガイドバーに沿ってスライド移動するように前記ガイドバーを収容する移動ブッシュを提供する段階と、
前記ガイドバーおよび前記移動ブッシュを金型に配置する段階と、
前記金型を用いて前記ガイドバーの両端部を収容するレールヒンジ部および前記移動ブッシュを収容するスライドガイドを成形する段階と、
ガイドフレームを用いて前記スライドガイドを一体に連結する段階と、
を含む、スライドヒンジ装置の製造方法。 - 前記移動ブッシュを提供する段階は、
前記ガイドバーに沿ってスライド移動するように前記ガイドバーを収容する潤滑性ブッシュと、前記潤滑性ブッシュを両端部の凹凸で固定し、前記潤滑性ブッシュを収容する移動ブッシュとを提供する段階、
を含む、請求項27に記載のスライドヒンジ装置の製造方法。 - 前記金型を用いて前記レールヒンジ部および前記スライドガイドを成形する段階において、
前記レールヒンジ部のための第1金型空間を提供し、前記スライドガイドのための第2金型空間を提供するが、前記第2金型空間は前記第1金型空間と分離している、請求項27に記載のスライドヒンジ装置の製造方法。 - 前記第1金型空間は、前記レールヒンジ部の側面から長さ方向に形成されたガイド爪を成形するためのガイド爪モールディング部を含み、
前記第2金型空間は、前記ガイド爪と噛合するガイド突起を成形するためのガイド突起モールディング部を含み、
前記ガイド突起モールディング部は、前記ガイド爪モールディング部と交差するように他の方向に向かっている、請求項29に記載のスライドヒンジ装置の製造方法。 - 前記レールヒンジ部に対して前記スライドヒンジ部を交差するように他の方向に成形し、
前記ガイド爪および前記ガイド突起が相互対向するように前記スライドガイドを回転させ、
前記スライドガイドを前記ガイドフレームに相互連結する、請求項27に記載のスライドヒンジ装置の製造方法。 - 前記レールヒンジ部および前記スライドヒンジ部の間には、弾性部材を介在させ、
前記弾性部材を用いて前記スライドヒンジ部の移動経路のうち一地点を基準として互いに反する力を提供する、請求項27に記載のスライドヒンジ装置の製造方法。 - 前記弾性部材は、トーションスプリングを含んでおり、
前記トーションスプリングの一端を前記レールヒンジ部に結束し、
前記トーションスプリングの他端を前記スライドヒンジ部に結束する、請求項32に記載のスライドヒンジ装置の製造方法。 - 前記ガイドバーおよび前記移動ブッシュを提供する前に前記ガイドバーにOリング状のダンパを挿嵌し、
前記ダンパを周辺の前記金型と分離した余裕空間に位置させた後に、前記レールヒンジ部および前記スライドヒンジ部を成形する、請求項27に記載のスライドヒンジ装置の製造方法。 - 少なくとも1本のガイドバーおよび前記ガイドバーに対応する貫通ホールが形成され、潤滑性素材を用いて形成された少なくとも1つのスライドガイドを提供する段階と、
前記ガイドバーおよび前記スライドガイドを第1金型に配置する段階と、
前記第1金型を用いて前記ガイドバーの両端部を収容するレールヒンジ部を成形する段階と、
ガイドフレームを用いて前記スライドガイドを一体に連結する段階と、
を含む、スライドヒンジ装置の製造方法。 - 前記スライドガイドは、第2金型を用いて金型空間に射出成形する、請求項35に記載のスライドヒンジ装置の製造方法。
- 前記第2金型の一部分が前記第2金型空間の内部に突出し、スライドガイドには所定の余裕溝が提供され、
前記余裕溝を中心として両側部に向かってコアが進入し、前記スライドガイドに前記ガイドバーのためのホールを形成させる、請求項36に記載のスライドヒンジ装置の製造方法。
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