JP2008529364A - 周辺及び直接サラウンドサウンドシステム - Google Patents

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Abstract

付加的なサウンド音場すなわち直接サラウンドサウンドを、既存の拡散すなわち周辺サラウンドサウンドシステムに統合する。直接サラウンドサウンドにより、点音源サウンドを、周辺すなわち拡散サラウンド音場(84)に位置させることができ、及び/又は、音色を制御するサラウンド音場内に移動させることができる。サウンドミキシング装置は、サウンドデザイナー及びエンジニアが、サラウンド音場内に点音源サウンドを、付加、配置、及び、移動させることができるように、2以上の直接サラウンドチャンネル(82L、82R、82LR、82RR)を備える。

Description

本発明は、2005年1月24日に出願された米国仮出願60/646,755と、2005年3月3日に出願された米国仮出願60/658,959とを基礎とするものであり、デジタルサウンド再生の分野、特に、拡散したサラウンドサウンドチャンネルを備えた直接のサラウンドサウンドチャンネルを統合する、高度のサラウンドサウンドのための方法及び装置に関するものである。
以前に行われた最初のサウンド記録から、自然に発生するようなサウンドを再生する努力により技術は変化し続けてきた。最新のサウンドシステムは、初期の記録シリンダによって生成されたサウンドから、格段の進歩を遂げている。但し、さらなる進歩が必要とされている。現在の技術では、内容の種類によっては再生する際、未だ妥協を強いられている。一般に、映画館では、観衆の前方で直接音を発生させ、あるシーンでのビューアが位置する周囲を包囲する領域に現れる再生音を拡散させている。一般に、音楽では、演奏をよりよく再生する直接音発生器を駆動し、視聴者が種々の楽器及び/又は演奏者の位置を判別可能としている。
一般に、拡散音場は、全方向からくるサウンドとして表現してもよい。拡散音場は、壁に沿って多数のスピーカを配置することによって周辺アレイに生成される。その結果、周辺アレイからのサウンドは、異なる時間で聞き手に到達する。到達時間の違いにより、櫛形フィルタ効果が得られ、振幅についての深いV字形の刻み目と、周波数についての速い位相シフトとに特徴がある。種々の到達時間と櫛形フィルタ効果とにより、空間手がかりの大きなゆがみが生成され、局部的に正確でなくなる。
また、拡散音場は音色に影響する。音色は主に、動特性又は音の大きさによって決定される。人間の聴力は、異なる複数の方向と1方向とで来る音に対する感度が同じではない。このため、直接音場と拡散音場とで音質の知覚対象が相違する。音質の知覚対象の違いは、サウンドが周辺アレイを拡散するためのスクリーンチャンネルからピックアップされるとき、音色が変化するように特徴付けてもよい。
従前の大きな会場での再生システムは、最新のサラウンドスピーカ技術を使用する周辺のサラウンド音場で、直接、点音源器を再生することができない。最新のサラウンドシステムは、拡散周辺音場を生成することにより聴衆を包み込むように設計されている。このため、サウンドミキサーは、ユーザを要求される精度又は一様な音色で取り囲むサウンドを生成することができる。
さらに、クラブやホームシアター等の小さな会場の配置は折衷案の一例である。ユーザは、例えば、ビデオディスプレイに連結されたレシーバ及び/又はプリアンプ、1以上のCD及び/又はDVDプレイヤー、又は、2以上のサウンドチャンネル、及び、映画のためのサラウンドサウンドを提供するか、演奏するための一連のスピーカを生成することができる他の適当な装置を備えていてもよい。最適条件での音楽再生にスピーカが選択されたとしても、映画紹介のためのサラウンドサウンドには相応しくはない。同様に、ビデオプログラムのための最適条件でのサラウンドサウンドを提供するように選択されたスピーカは、低水準で音楽を再生する。そこで、ユーザは2つの異なるスピーカシステムを備えて、生成すべき内容に依存してそれらを切り替えなければならない。この場合、サラウンド音場での点音源サウンドを要求されるゲーム又は他のコンテンツは、プレゼンテーションの間、レシーバに接続されたスピーカセットに依存することはおそらくないであろう。
必要なのは、サウンドデザイナー及びミキシングエンジニアが、サラウンド音場のより多くの場所にサウンド要素を配置することができるという創造性の自由である。本実施形態での直接周辺の再生システムは、付加的なサウンド音場に、サラウンドサウンドシステムを追加し、又、従前の映画館で、これらの新しく広がったチャンネルのサウンドサウンドトラックを融合させるように加工処理するハードウェア及びソフトウェアを駆動する新しいサウンドを含めてもよい。
本発明に係るサウンド再生は、付加的なサウンド音場すなわち直接サラウンドサウンドを、既存の、拡散すなわち周辺サラウンドサウンドシステムに統合する。直接サラウンドサウンドにより、点音源サウンドを、周辺すなわち拡散サラウンド音場内に配置し、音色を制御するサラウンド音場内に移動させることができる。サウンドミキシング装置は、サウンドデザイナーやエンジニアが、サラウンド音場内に点音源サウンドを付加し、配置し、移動させるために、2以上の直接サラウンドチャンネルを備えるようにしてもよい。2以上の点音源ラウドスピーカを備えることにより、スクリーンチャンネルスピーカに配置でき、音色を合致させる直接音源を提供してサラウンドアレイが得られる。これにより、映画制作者及び他のコンテンツクリエータに、映画のサウンドトラック等のコンテンツの制作中に使用できる新しいツールが提供される。
本出願に於いて、利用可能に配置されたチャンネルの数は、単なる例示であり、最新の実施、標準の、利用可能な技術に基づいて変更可能である。より多い、あるいは、より少ないチャンネルが、直接サラウンド音場を拡散サラウンド音場に追加して統合するように使用してもよく、その組合せにより、前方すなわちスクリーンサウンド音場に追加すれば、周辺直接サウンドシステムとして作動する。
本発明の第1の態様では、ハイブリッドスピーカが、拡散サラウンドサウンド入力と直接サラウンドサウンド入力を受信し、単一の装置から両サウンド音場を再生するようにしてもよい。
他の態様では、本発明に係るサラウンドサウンド音場で点音源サウンドを再生することにより、サラウンド音場の特別な部分に直接放射スピーカが配設される。これらの直接放射スピーカは、これらのシステムで動作するように、音色を保護するスクリーンチャンネルスピーカと同様な動作特性を有する。本発明に係る周辺直接サウンド構成は、直接サウンド効果すなわち直接サラウンドサウンドと同様に、拡散周辺材料すなわち拡散サラウンドサウンドの再生を行うために、2つの明確なサラウンドサウンド音場を生成する。
拡散サラウンドサウンドと直接サラウンドサウンドの両方を組み合わせて使用することにより、全ての適切な場所に於ける、ゲーム、音楽、スポーツ、コンサート、及び他のオーディオコンテンツと同様に、映画のプレゼンテーションでの使用に適したものとしてもよい。
本発明に係る周辺直接サラウンドサウンドの構成では、そのサラウンドの構成に2以上の直接サラウンドすなわち直接放射チャンネルを採用すると共に、従来のサラウンドアレイを、少なくとも2つの拡散サラウンドすなわち周辺アレイチャンネルへと左右に分離する。例えば、2以上の直接放射体を使用する場合、1つを側壁に配置し、適宜、1以上を後方壁に配置すればよい。4つの直接放射体を使用する場合、1つの直接放射体を側壁に、2つを後方壁に配置すればよい。
サラウンド音場の2以上の直接チャンネルは、それぞれ前方スクリーンチャンネルから分離したバスマネージメントを含んでいてもよい。直接サウンドチャンネルのバスマネージメントの出力は、専用のサラウンドサブウーハ再生システムで行うようにしてもよい。したがって、本発明に係るサウンドシステムには、1以上の独立したLFE(Low Frequency Effect)チャンネルを有するための能力を含めるようにしてもよい。
他の態様では、本発明は、サラウンド音場で2以上の直接放射スピーカを可能にする付加的なサラウンドチャンネルを配置する。この分割により、例えば、サラウンド情報の9チャンネルを、映画、ゲーム、又は他の適当なコンテンツに提供することができる。5.1、5.1EX、その他等、9以下のサラウンドチャンネルを有する構成のために、拡散サラウンドチャンネル又は直接サラウンドチャンネルのいずれか一方の部分により、コンテンツの再生を可能とするように組み合わせ、すなわちリンク付けしてもよい。
本発明のさらに他の態様では、映画ハイブリッド直接及び拡散スピーカは、単一の装置の周辺及び直接サウンドチャンネルの両方を再生するために設けられている。新たなハイブリッド周辺直接音場スピーカを使用すれば、場所は、2以上のハイブリッド直接及び拡散スピーカを、従来の周辺アレイで使用される2以上のラウドスピーカに置き換えることにより、改良されたサラウンドサウンド及び向上された性能をもたらすために、周辺直接サウンド音場技術を使用してもよい。
さらに他の態様では、本発明は、単一の装置に周辺及び直接サウンドチャンネルの両方を再生するためにハイブリッドモノポール及びダイポールスピーカを含む。新たなハイブリッド周辺直接サラウンドスピーカを使用する場合、ホームシアターの場所では、ホームシアター等の小さな場所に対して改良されたサラウンドサウンドと向上された能力をもたらすために、周辺直接サウンド音場技術が使用される。
さらに他の態様では、本発明は、
ほぼスクリーンの後方の3つの前方直接スピーカ(左、中央、右)と、
3のサラウンド周辺スピーカの配置(左、右及び後方)と、
4つの直接スピーカ(左、右、左後方、右後方)と、
LFE(重低音強調)のためと、サラウンドのための、2つのサブウーハと、
を備えたデジタル映画の12チャンネルスピーカを含む。
さらに他の態様では、本発明は、
3つの前方スピーカと、
2つのアンプチャンネルによってそれぞれ電力供給される2つの周辺直接スピーカと、
2つのアンプチャンネルによってそれぞれ電力供給される2つの周辺直接スピーカと、
1又は2のサブウーハと、
を含むホームシアター周辺直接サウンドシステムを備える。
この結果、12以上のアンプチャンネルによって電力供給される8又は9のスピーカとなる。
また、本発明に係る周辺直接サウンドシステムは、映画館や他の適当な場所で再生するコンテンツを生成するのに使用されるミックスステムの数を、6(5.1)から最大14(12.2)まで増やしてもよい。このコンテンツは、映画のサウンドトラック、ミュージカルのイベント、放送TVオーディオ、あるいは、ビデオゲームであってもよい。これから逸脱して、周辺直接サウンドシステムは、直接サラウンド情報の変換のために、特別なコンテンツチャンネルを配置することによって映画館のマルチチャンネルコンテンツのために映画製作を行っている。
本発明に係るサウンドシステムにより、サラウンド音場に直接要素を置き換えるために提供された6以上の、コンテンツ作成のために使用されるべきミキシングコンソールに、(6に代えて)14のステムを設けることにより、特別な創造の自由が可能となる。
14チャンネルは、次のように構成してもよい。
3つ(左中央と右中央が使用されるならば5つ)の前方チャンネルL、C、R
(映画館に設けるような)2以上の周辺サウンドチャンネルSLA、SRA
2分割されるべき単一の後方サラウンドチャンネルを許可し、より少ないスピーカを備えたシステムのための折り畳み式のミキシングを補助する、2つの付加した後方周辺サラウンドアレイチャンネルSBRA及びSBLA
中央左/中央右が使用されなければ6つの)4つのサラウンドチャンネルSLD、SBLD、SBRD、SRD
配列されたサラウンドパナー(surround panner)を含む、本発明に係るミキシングコンソールにより、サウンドミキサーを、システム中に供給された、7つの直接サウンドチャンネルの最小値に接近させることができる。新しく提供された直接サウンドバスにより、ミキサーを、故意に配置可能なFX、又は、これらチャンネルのオーディオ要素に配置することができる。14のチャンネルの全ては、別の要素としてミキシングコンソールによって出力してもよいし、14のデジタル又はアナログチャンネルとして記録してもよいが、記録中に管理する(付加あるいはマトリックス化された)チャンネルの組合せはない。
より古い再生システムでプレゼンテーションのためのオーディオコンテンツの完全性を保証するため、ミキシングコンソールに動的ダウンミックスアルゴリズムを含めてもよい。ダウンミックスアルゴリズムは、サウンドチャンネルのそれぞれについてコンテンツを分析し、ダウンミックスを、個々の要素を統合する際、相対的に正しいレベルに維持させる。また、このアルゴリズムは、ミキシングスタジオで聞かれるダウンミックスを反映するシネマプロセッサで使用してもよい。
また、本発明に係る周辺直接オーディオシステムは、動的信号プロセスを含んでいてもよい。
動的アップミックスにより、映画でない、すなわち従来の5.1フィルムのコンテンツを、コンテンツクリエータによって仕様を決定すれば、周辺直接フォーマットで再生することができる。
デジタル再生装置を、周辺直接再生システムがない観客席に設置することが可能である。この場合、動的ダウンミックスは、x.1再生システムで再生できるようにコンテンツに適用してもよいが、コンテンツの統合が妨げられる。この処理は、完全な周辺直接システムが提供されないとき、デフォルトで駆動してもよい。
本発明によれば、全ての記録されたコンテンツは14チャンネルフォーマットであり、それを再生システムに適用するための処理は、映画館又はホームシアターレシーバプロセッサで行われる。
また、本発明に係る周辺直接サウンドシステムは、映画館又は他の適当な場所での再生のためのコンテンツの作成に於いて、6(5.1)から最大14(12.2)まで、ミックスステムの数を拡張するようにしてもよい。本発明に係る構成のサラウンドパナーを備えたミキシングコンソールは、サウンドミクスチャーを、システム中に配置された、最小7つの直接サウンドチャンネルにアクセスさせる。新たに提供された直接サラウンドバスにより、ミクスチャーが、これらチャンネルに、意図的に配置可能なFX又はオーディオ要素を配置することができる。これらの要素は、劇場内での周辺環境を生成するように配置されるサラウンドアレイバスから明瞭に区別される。
本発明の特徴及び利点は、後述する詳細な説明及び添付素面からさらに明らかとなる。図面及び詳細な説明では、符号は本発明の種々の特徴部分を示し、図面及び詳細な説明の両方の特徴に言及している。
本実施形態に於ける直接周辺サウンドシステムでは、従来の表音法を使用する12又は11.1チャンネルの情報がサウンドのレコーディング/ミキシング工程で生成される。そして、このレコーディングは、シネマキャリア媒体又は他の適当な全てのレコーディング媒体にコード化された後、最終的に、CD、DVD、放送、あるいは、コード化するコーデックを使用する他のもの等、全ての適切な消費者媒体に転送される。コーデックは、11.1チャンネルと同様に、12チャンネル全てをコード化するか、あるいは、5.1チャンネルにダウンミックスする。
12チャンネル又はダウンミックスされた5.1チャンネルは、DTS、DTS−HD、ドルビーデジタル、ドルビーデジタルプラス等の標準マルチチャンネルキャリアで、レシーバ/プリアンプに採用してもよい。レシーバは、キャリアを受信し、5.1チャンネルにダウンミックスされた音源の場合、オリジナルの12チャンネルに展開してもよい。
レシーバ/プリアンプ又はシネマコントローラは、ハードウェアの利得構造内へと導かれ、その結果、例えば、低音管理等の後工程を行うようにしてもよい。
プリアンプは、次のような出力を提供する。
前方左サラウンド・後方右周辺
前方中央サラウンド・後方右直接
前方右サラウンド・後方左周辺
サブウーハサラウンド・後方左直接
サラウンド右周辺・サラウンド左周辺
サラウンド右直接・サラウンド左直接
ハードウェアの制限、従来の構成、又は他の理由のために、ユーザが12チャンネル全てを提供できなければ、チャンネルのダウンミックスは、最も適切なプレゼンテーションを行えるように実行すればよい。例えば、ユーザが全くサラウンド後方スピーカを有していなければ、サラウンド後方右周辺チャンネルはサラウンド右周辺チャンネルにダウンミックスし、サラウンド後方右直接チャンネルはサラウンド右直接チャンネルにダウンミックスすればよい。
また、メタデータをコンテンツレコーディングに含めてもよい。この実施形態では、メタデータは、アップミキシング、ダウンミキシング、又は、所望のプレゼンテーションを行うのに処理される他の全ての適切なチャンネルを完成するために、サウンドプロセッサの設定を制御するのに使用してもよい。
図1において、本実施形態に係るアンビエント直接サウンドシステム10は、場所22で、左直接スピーカ14,右直接スピーカ16、及び、後方直接スピーカ18及び20等のスピーカを介して提供される2以上の直接サウンドチャンネルと同様に、スピーカ12等の全ての適切なスピーカを介して提供される2以上の拡散すなわち周辺サウンドチャンネルが含まれる。直接スピーカ14、16、18及び20等の直接スピーカは、サウンド管理システム32から直接サウンド信号24、26、28及び30をそれぞれ受信する。
図3及び図4において、直接サラウンドスピーカにとって適切なスピーカの構成には、従来の映画館のラウドスピーカドライバ52を使用してもよいが、ボックス内に設ける代わりに、平坦プレート54に設け、バッフルとして作動させてもよい。80Hz以下でスピーカを作動させるため、バッフル54は、壁面に対して横方向に約3フィートの長さを有し、壁面から約6インチ離れていればよい。スピーカ50は、側壁又は後方壁のいずれかの上方に設けてもよい。スピーカの真下のリスナーには、ドライバの前方からの音、すなわち前方波56だけでなく、後方からの音、すなわち後方波58も聞こえるはずである。前方波56は後方波58と位相が180度相違し、そのため、2つのサウンドはキャンセルされ、リスナーに殆ど聞こえることはない。
リスナーがスピーカ50の直前に位置していれば、前方波56と後方波58の両方が聞こえるが、3フィートの横方向に延びるバッフルのため、バッフル54の周囲を伝わって音が到達するまでに、約1.6ミリ秒遅延する。この遅延時間のため、2つの波は完全にはキャンセルされない。例えば、80Hzでは、それらは半分だけ、すなわち6dBの減衰分だけキャンセルされる。320Hzでは、実質的に、サウンド出力を付加して2倍とすることにより6dB押し上げる。640Hzでは、前方及び後方波は再びキャンセルされるが、この周波数以上で、ドライバから従来の指向性中音域の同一ドライバ又は配列に重複部分が提供される。
性能を要約すると、ラウドスピーカの軸下方のリスナーは、ラウドスピーカの軸にさらに近いリスナーと同じような大きさの出力を聞くことはないということである。この「指向性」は、リスナーまでの距離の違いを補正するために使用される。離れたリスナーは、通常、より弱い音を聞くと、ラウドスピーカの軸にさらに近付くように距離を補正する。このため、ラウドスピーカからの距離とは無関係に、全てのリスナーにほぼ同じ強さの音が聞こえる。
また、スピーカ12等の従来の周辺音場スピーカは、ハイブリッドスピーカ14´、16´、18´及び20´等のハイブリッド周辺直接スピーカと置き換えてもよい。また、ハイブリッドスピーカ14´、16´、18´及び20´等のハイブリッド周辺直接スピーカには、直接スピーカ14、16、18及び20のために必要とされていたものが不要となる。ハイブリッドスピーカ14´、16´、18´及び20´は、サウンド管理システム32からそれぞれ受信する周辺サウンド信号13、15、17及び19と同様に、直接サウンド信号24、26、28及び30を受信することができる。
小さな場所では、ユーザは、大きな場所と同様に、周辺サラウンドチャンネルと直接サウンドチャンネルのための分離スピーカを備えていてもよい。ここで、図2を参照すると、代替構造では、ホームシアター40等の全ての小さい場所に、モノダイポールスピーカ等の2以上のハイブリッド製の単極のダイポールスピーカを組み込んでもよい。
図2A−2Cにおいて、モノダイポールスピーカ42等の本実施形態に係るハイブリッドスピーカは、拡散サラウンド要素42A及び42Bを使用する周辺チャンネル情報と、直接要素42Dを備えた直接チャンネル情報の両方を再生してもよい。
直前サウンド音場を備えた適切なサウンドの生成のために、拡散サラウンド音場と直接サラウンド音場のデザイナー又はエンジニアは、図5のスタジオ60等の全ての適切なサウンドスタジオを使用することができる。スタジオ60は、左サラウンド要素62や右サラウンド要素64等の2以上の両側サラウンド要素と、左後方サラウンド要素66や右後方サラウンド要素68等の1以上の後方サラウンド要素を備えていてもよい。各サラウンド要素は、図6に示すように、周辺要素62A等の周辺要素や直接要素62D等の直接要素から構成してもよい。
また、スタジオ60は、3以上の前方サウンドチャンネルの再生のためのスピーカ65等の3以上の前方サウンド要素や、サブウーハ67等の1以上の低周波数要素を備えてもよい。サウンドデザイナーは、周辺直接音の12チャンネルを生成するために、ミキシングハードウェア74を備えたコンピュータ72のソフトウェアを使用してもよい。
図7において、周辺直接サウンドシステム75では、録音媒体76を、プレイヤー77によって読み込み、又は、その他の方法で処理してもよい。サウンド情報78等の12チャンネルのサウンド情報は、プレイヤー77で録音媒体76を再生することにより生成される。サウンド情報78は、前方又はスクリーンサウンド音場80、直接サラウンド音場82、及び、拡散サラウンド音場84を生成してもよい。処理ステージ86は、さらにクロスオーバーステージ88で処理された後、アンプステージ90によって増幅される、12チャンネル87のサウンド情報を生成できる。
各サラウンドサウンド音場は、4チャンネルのサウンドによって形成してもよい。周辺すなわち拡散サラウンド音場84は、左チャンネル84L、右チャンネル84R、及び、左後方チャンネル84LR及び右後方チャンネル84RR等の1以上の後方チャンネルによって生成される。直接サラウンド音場82は、左チャンネル82L、右チャンネル82R、及び、左後方チャンネル82LR及び右後方チャンネル82RR等の1以上の後方チャンネルによって生成される。前方すなわちスクリーンサウンド音場は、3つのサウンドチャンネル、すなわち左チャンネル80L、右チャンネル80R、中央チャンネル80Cによって生成してもよい。低周波数サウンドは、LFE(重低音強調)チャンネル80Sによって生成される。
したがって、装置及び方法の好ましい実施形態が、それらが実施される環境について記載される一方、それらは単に本発明の原理を示すものでしかない。他の実施形態を、本発明の意図から逸脱することなく発明してもよい。
本発明に係る周辺直接サラウンドサウンドを組み込んだ映画館の平面図である。 本発明に係る周辺直接サラウンドサウンドを組み込んだホームシアターの平面図である。 本発明に係る、小さい場所でのハイブリッド周辺直接スピーカの平面図である。 図2Aのハイブリッドスピーカの正面図である。 図2Aのハイブリッドスピーカの側面図である。 本発明に係る直接サラウンドスピーカの側面図である。 図3の直接スピーカの正面図である。 本発明に係るサウンドスタジオの平面図である。 組み合わされた直接及び周辺サラウンドスピーカの正面図である。 本発明に係る周辺直接サウンドプレゼンテーションシステムの一例であるブロック図である。
符号の説明
10…周辺直接サウンドシステム
13、15、17、19…周辺サウンド信号
14…左直接スピーカ
16…右直接スピーカ
18、20…後方直接スピーカ
14´、16´、18´、20´…ハイブリッドスピーカ
32…サウンド管理システム
42…モノダイポールスピーカ
42A、42B…拡散サラウンド要素
50…スピーカ
52…ラウドスピーカドライバ
54…バッフル
56…前方波
58…後方波
60…スタジオ
62…左サラウンド要素
62A…周辺要素
62D…直接要素
64…右サラウンド要素
74…ミキシングハードウェア
75…周辺直接サウンドシステム
76…記録媒体
77…プレイヤー
78…サウンド情報
80…スクリーンサウンド音場
82…直接サラウンド音場
82L、82R、82LR、82RR…直接サラウンドチャンネル
84…拡散サラウンド音場
86…処理ステージ
87…12チャンネル
88…クロスオーバーステージ
90…アンプステージ

Claims (2)

  1. 前方オーディオ情報の3以上のチャンネルと、拡散サラウンドオーディオ情報の2以上のチャンネルと、直接サラウンドオーディオ情報の2以上のチャンネルとを生成するための記録されたオーディオコンテンツを処理するための手段と、
    前方オーディオ情報の3以上のチャンネルを提供するための手段と、
    直接サラウンドオーディオ情報の2以上のチャンネルを提供するための手段と、
    を備えたオーディオコンテンツ再生システム。
  2. 記録されたコンテンツ媒体から予め記録されたオーディオ情報を抽出するステップと、
    前方サウンド情報の3以上のチャンネルと、拡散サラウンドサウンド情報の2以上のチャンネルと、直接サラウンド情報の2以上のチャンネルとを生成するために、予め記録したオーディオ情報を処理するステップと、
    3以上の前方サウンドチャンネルのそれぞれを、分離前方スピーカ手段に伝達するステップと、
    2以上の拡散サラウンドチャンネルのそれぞれを、拡散サウンドを生成するために分離手段に伝達するステップと、
    2以上の直接サラウンドサウンドチャンネルのそれぞれを、直接サウンドを生成するための分離手段に伝達するステップと、
    を備えたオーディオコンテンツを提供する方法。
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