JP2008524282A - プロテインキナーゼ阻害薬として有用な2,5‐および2,6‐二置換ベンズアゾール誘導体 - Google Patents

プロテインキナーゼ阻害薬として有用な2,5‐および2,6‐二置換ベンズアゾール誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、例えば癌の治療のためのプロテインキナーゼ阻害薬としてのN2‐ヘテロアリール‐ベンズアゾール‐2,(5または6)‐ジアミン誘導体およびその組成物に関する。

Description

本発明は、薬剤として用いるための一般式(I)のベンズアゾールあるいはその塩または生理学的機能性誘導体または立体異性体に関する。本発明の化合物は、哺乳類、特にヒトにおける細胞の異常および過剰増殖に関連した疾患の治療のために特に有用である。特にそれらは、全形態の癌の治療のために有用である。さらに、上記ベンズアゾール誘導体の製造方法が開示される。
発明の背景
プロテインキナーゼは、細胞機能の調節において主要な役割を演じる。これは、細胞増殖および分裂、細胞分化および細胞死のようなプロセスを、そして他の細胞活動も包含する。プロテインキナーゼは、このプロテインキナーゼ媒介性リン酸化の結果として、それらの三次元構造を変え、それによりそれらの生理学的機能を変更する標的タンパク質上のATPからのリン酸塩残基の転移を触媒する。プロテインキナーゼによりリン酸化されるアミノ酸によって、これらの酵素は2つのファミリーに、即ちいわゆるセリン/トレオニンプロテインキナーゼおよびチロシンプロテインキナーゼに分類される。
ヒトゲノム計画に基づいて、ヒトにおいては、プロテインキナーゼ様タンパク質配列をコードする518のDNA配列が存在する、ということが既知である。これら518のタンパク質のいくつかに関して、それらの関連遺伝子配列における修飾(例えば点突然変異、欠失または遺伝子増幅)は対応するプロテインキナーゼの細胞活性の病理学的変化を生じる、ということが過去およそ20年に示された。これは、細胞増殖および細胞周期制御に、細胞の生存および細胞死に、腫瘍血管形成に、そして腫瘍転移の形成に関与するプロテインキナーゼに関して言えることである。
いくつかのいわゆる癌遺伝子は、それらの原発癌性形態で、細胞成長および分裂の正常生理学的調節に関与するプロテインキナーゼをコードする病理学的修飾遺伝子である。
プロテインキナーゼは細胞機能の重要な調節物質であり、そしてそれらは細胞中で酵素活性の調節不全を示し得るため、それらは治療薬の開発のための有望な標的である。プロテインキナーゼのモジュレーターを同定するための目標を有する製薬産業において多数の進行中の薬剤発見計画が存在する。大きな関心の焦点は一般に、炎症および癌に関与するプロテインキナーゼにあるが、しかしその上に、このプロテインキナーゼは一般に、疾患のほとんどすべての領域における有望な標的として考察される。腫瘍の領域では、第一のプロテインキナーゼ阻害薬(グリーベック、イレッサ)は、すでに市場に届いている。さらに多数のプロテインキナーゼ阻害薬は一般に、臨床的開発の種々の段階にある。ほとんどの場合、これらの化合物は、EGF(上皮細胞成長因子)受容体の、またはVEGF(血管内皮細胞成長因子)受容体の亜型をターゲッティングしている。これらの化合物はすべて、それが腫瘍進行の4つの主要分子プロセスのうちの1つを妨害する証拠が存在する1つの特定プロテインキナーゼを特異的に抑制するという目標を有して開発されてきた。これら4つのプロセスは、(1)細胞増殖/細胞周期制御、(2)プログラムされた細胞死(アポトーシス)および細胞生存の調節、(3)腫瘍血管形成、ならびに(4)腫瘍転移である。本発明は、癌以外の疾患に関与するプロテインキナーゼの抑制のために有用であり、しかし特に抗腫瘍薬として有用であるベンズアゾール誘導体に関する。これは、腫瘍進行に原因的に関与する一プロテインキナーゼを選択的に抑制する一特異的プロテインキナーゼ阻害薬を包含する、しかし、2またはそれ以上の異なる分子メカニズムにおいて一役を演じる少なくとも2つの異なるプロテインキナーゼを抑制するいわゆる多標的プロテインキナーゼ阻害薬も包含する。一例として、このような化合物は腫瘍血管形成の阻害薬であり、さらにアポトーシスの刺激剤でもあり得る。
多標的プロテインキナーゼ阻害薬の概念は新規のアプローチであるが、しかし「多重プロテインキナーゼ阻害薬」を開発するという考え方は、J. Adams et al., Current Opinion in Chemical Biology 6, 486-492, 2002によりすでに記載されている。そこには、同時に、いくつかのプロテインキナーゼ(しかしながらすべて、腫瘍進行の一分子メカニズム、即ち腫瘍血管形成に関与する)を抑制する化合物が記載されている。
WO 2004085425には、キナーゼ阻害薬としてのベンズアゾールが記載されている。
WO 9924035には、2‐アミノベンゾチアゾールが記載されている。これらの化合物は、Das et al., Bioorg. Med. Chem. Lett 13, 2003, 2587-2590およびDas et al., Bioorg. Med. Chem. Lett 13, 2003, 2145-2149にも発表されている。
WO 2000061580には、ベンズイミダゾリル‐およびベンズオキサゾリルアセチルアミノピリジルブチレートがインテグリンアンタゴニストとして記載されている。
WO 9940072には、抗血栓薬として用いられる5員ベンゾ縮合複素環が記載されている。
本発明の目的は、独立請求項の目的物質により解決される。本発明のさらなる有益な特徴、態様および詳細は、本出願の従属請求項、説明、図面および実施例から明らかである。
ABL1、AKT1、AKT2、AKT3、オーロラA、オーロラB、オーロラC、BRK、CDK1/CycB、CDK2/CycA、CDK2/CycE、CDK3/CycE、CDK4/CycD1、CDK5、CDK6/CycD1、CHK1、CK2、COT、CSK、DAPK1、EGF‐R、EPHA1、EPHB1、EPHB2、EPHB3、EPHB4、ERBB2、ERBB4、FAK、FGF‐R1、FGF‐R3、FGF‐R4、FGR、FLT3、GSK3‐ベータ、IGF1‐R、IKK‐ベータ、INS‐R、IRAK4、JAK2、JNK3、KIT、LCK、MET、MST4、MUSK、NEK2、NEK6、NLK、PAK1、PAK2、PAK4、PBK、PCTAIRE1、PDGFR‐アルファ、PDGFR‐ベータ、PIM1、PKC‐アルファ、PKC‐ベータ、PKC‐ベータ2、PKC‐デルタ、PKC‐イプシロン、PKC‐イータ、PKC‐ガンマ、PKC‐イオタ、PKC‐ミュー、PKC‐シータ、PKC‐ゼータ、PLK1、PRK1、RET、S6K、SGK1、SGK3、SNK、SRC、SYK、TIE2、TSF1、TSK2、VEGF‐R1、VEGF‐R2、VEGF‐R3、WEE1のようなプロテインキナーゼと、特にいいGF‐R(細胞増殖)、ERBB2(細胞増殖)、PDGFR(細胞増殖)、オーロラA(細胞周期制御)、オーロラB(細胞周期制御)、IGF1‐R(アポトーシス)、VEGF‐R2(血管形成)、VEGF‐R3(血管形成)、Tie(血管形成)、EPHB4(血管形成)およびSRCキナーゼ(転移)のようなプロテインキナーゼと関連した症状の大多数に関する一般的に利用可能な治療選択肢の欠如を考慮すると、これらのタンパク質標的を抑制する新規の治療薬に対する必要性が依然として存在する。本明細書中に記載されるベンズアゾール誘導体は、その各々が腫瘍発達の4つの分子メカニズムのうちの1つに割り当てられ得るプロテインキナーゼの示差的抑制を示すプロテインキナーゼ阻害薬の新規の一群である。
本発明は、一般式(I)の化合物、ならびにその塩および生理学的機能性誘導体または立体異性体:
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
Xは、独立して、S、O、SOまたはSO2を表わし;
Yは、独立して、S、O、NR2、SOまたはSO2を表わし;
Aは、独立して、←CONR8‐、←NR8CO‐、←NR8CONR9‐、←NR8COO‐、←NR8NR9CO‐、←NR8OCO‐、←ONR8CO‐または←NR8SO2‐(ここで、←はR3との付着点を示す)を表わし;
2は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
3は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリールまたはへテロアリールを表わし;
4は、独立して、H、‐COR6、‐CO26、‐SOR6、‐SO26、‐SO36、‐NO2、‐CN、‐CF3、‐OCH3、‐OCF3、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、‐NH2、アルキルアミノ、‐NR7COR6、ハロゲン、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
5は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
6は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐NR89、‐NR2NR89、‐ONR89、‐NR8OR9、アリールまたはへテロアリールを表わし;
7は、独立して、H、アルキル、シクロアルキルまたはアルコキシを表わし;
8は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
9は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
1は、独立して、以下の群:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
Zは、独立して、O、NR8またはSを表わし;
11は、独立して、H、‐NHR8、または以下の群:
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
12は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
13は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
14は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
15は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
17は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
2は、独立して、直接結合、‐O‐、‐CH2‐、‐OCO‐、カルボニル、‐S‐、‐SO‐、‐SO2‐、‐NR8CO‐、‐CONR8‐、‐SO2NR8‐、‐NR8SO2‐または‐NR8‐を表わし;
16は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐OCH3、‐OCF3、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、または以下の群:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
mは、独立して、1〜3の整数を表わし;
Lは、存在しないか、あるいはアルキレン、シクロアルキレン、ヘテロシクリレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンから選択される二価連結基を表わし、この場合、1つまたは複数の(‐CH2‐)基は酸素またはNR8に取り替えられ得るし、そして1つまたは複数の炭素原子は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルから選択される1または2つの置換基により置換され;
3は、独立して、‐COOH、‐COOアルキル、‐CONR89、‐OH、‐NR89、‐SH、‐SO3H、‐SO2NR89、アルキルオキシ、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
18は、独立して、H、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルを表わし;
19は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アルキルアミノまたはアルコキシを表わし;
ここで、アルキル基は、別記しない限り、線状または分枝鎖C1〜C6アルキル、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニル、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニル基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
1〜C6‐アルキル、C2〜C6‐アルケニルおよびC2〜C6‐アルキニル残基は、‐CH3、‐C25、‐CH=CH2、‐C≡CH、‐C37、‐CH(CH32、‐CH2‐CH=CH2、‐CH(CH3)=CH2、‐CH=CH‐CH3、‐C≡C‐CH3、‐CH2‐C≡CH、‐C49、‐CH2‐CH(CH32、‐CH(CH3)‐C25、‐C(CH33、‐C511、‐C613、‐C(R’)3、‐C2(R’)5、‐CH2‐C(R’)3、‐C(R’)7、‐C24‐C(R’)3、‐C24‐CH=CH2、‐CH=CH‐C25、‐CH=C(CH32、‐CH2‐CH=CH‐CH3、‐CH=CH‐CH=CH2、‐C24‐C≡CH、‐C≡C‐C25、‐CH2‐C≡C‐CH3、‐C≡C‐CH=CH2、‐CH=CH‐C≡CH、‐C≡C‐C≡CH、‐C24‐CH(CH32、‐CH(CH3)‐C37、‐CH2‐CH(CH3)‐C25、‐CH(CH3)‐CH(CH32、‐C(CH32‐C25、‐CH2‐C(CH33、‐C36‐CH=CH2、‐CH=CH‐C37、‐C24‐CH=CH‐CH3、‐CH2‐CH=CH‐C25、‐CH2‐CH=CH‐CH=CH2、‐CH=CH‐CH=CH‐CH3、‐CH=CH‐CH2‐CH=CH2、‐C(CH3)=CH‐CH=CH2、‐CH=C(CH3)‐CH=CH2、‐CH=CH‐C(CH3)=CH2、‐CH2‐CH=C(CH32、C(CH3)=C(CH32、‐C36‐C≡CH、‐C≡C‐C37、‐C24‐C≡C‐CH3、‐CH2‐C≡C‐C25、‐CH2‐C≡C‐CH=CH2、‐CH2‐CH=CH‐C≡CH、‐CH2‐C≡C‐C≡CH、‐C≡C‐CH=CH‐CH3、‐CH=CH‐C≡C‐CH3、‐C≡C‐C≡C‐CH3、‐C≡C‐CH2‐CH=CH2、‐CH=CH‐CH2‐C≡CH、‐C≡C‐CH2‐C≡CH、‐C(CH3)=CH‐CH=CH2、‐CH=C(CH3)‐CH=CH2、‐CH=CH‐C(CH3)=CH2、‐C(CH3)=CH‐C≡CH、‐CH=C(CH3)‐C≡CH、‐C≡C‐C(CH3)=CH2、‐C36‐CH(CH32、‐C24‐CH(CH3)‐C25、‐CH(CH3)‐C49、‐CH2‐CH(CH3)‐C37、‐CH(CH3)‐CH2‐CH(CH32、‐CH(CH3)‐CH(CH3)‐C25、‐CH2‐CH(CH3)‐CH(CH32、‐CH2‐C(CH32‐C25、‐C(CH32‐C37、‐C(CH32‐CH(CH32、‐C24‐C(CH33、‐CH(CH3)‐C(CH33、‐C48‐CH=CH2、‐CH=CH‐C49、‐C36‐CH=CH‐CH3、‐CH2‐CH=CH‐C37、‐C24‐CH=CH‐C25、‐CH2‐C(CH3)=C(CH32、‐C24‐CH=C(CH32、‐C48‐C≡CH、‐C≡C‐C49、‐C36‐C≡C‐CH3、‐CH2‐C≡C‐C37、‐C24‐C≡C‐C25から成る群から選択され得るし;
R’は、独立して、H、‐CO2R”、‐CONHR”、‐CR”O、‐SO2NR”、‐NR”‐CO‐ハロアルキル、‐NO2、‐NR”‐SO2‐ハロアルキル、‐NR”‐SO2‐アルキル、‐SO2‐アルキル、‐NR”‐CO‐アルキル、‐CN、アルキル、シクロアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールを表わし;
R”は、独立して、H、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアミノアルキルを表わし;
アルキレン基は、二価線状または分枝鎖C1〜C6アルキレン、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニレン、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニレン基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
シクロアルキレン基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する二価非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;
ヘテロシクリレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する3‐または8員二価複素環式非芳香族基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の非芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
アリーレン基は、1つまたは複数の置換基R’により置換され得る5〜15個の炭素原子を有する芳香族二価基を意味し、別の芳香族環と融合され得るし、R’は上記と同様であり;
ヘテロアリーレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する二価5‐または6員複素環式基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
シクロアルキル基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;C3〜C8‐シクロアルキル残基は、‐シクロ‐C35、‐シクロ‐C47、‐シクロ‐C59、‐シクロ‐C611、‐シクロ‐C713、‐シクロ‐C815、モルホリン‐4‐イル、ピペラジニル、1‐アルキルピペラジン‐4‐イルから成る群から選択され得るし;
アルコキシ基はO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;アルコキシ基は好ましくはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t‐ブトキシまたはペントキシ基であり;
アルキルチオ基はS‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
ハロアルキル基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;ハロアルキル基は、好ましくは‐C(R103、‐CR10(R10’2、‐CR10(R10’)R10”、‐C2(R105、‐CH2‐(R103、‐CH2‐CR10(R10’)、‐CH2‐CR10(R10’)R10”、‐C3(R107または‐C24‐C(R103(ここで、R10、R10’、R10”はF、Cl、BrまたはI、好ましくはFを表わす)であり;
ヒドロキシアルキル基はHO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
ハロアルキルオキシ基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルコキシ基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;ハロアルキル基は、好ましくは‐OC(R103、‐OCR10(R10’2、‐OCR10(R10’)R10”、‐OC2(R105、‐OCH2‐(R103、‐OCH2‐CR10(R10’)、‐OCH2‐CR10(R10’)R10”、‐OC3(R107または‐OC24‐C(R103(ここで、R10、R10’、R10”はF、Cl、BrまたはI、好ましくはFを表わす)であり;
ヒドロキシアルキルアミノ基は(HO‐アルキル)2‐N‐基またはHO‐アルキル‐NH‐基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
アルキルアミノ基はHN‐アルキルまたはN‐ジアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
ハロゲン基は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素であり;
アリール基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得る1〜15個の炭素原子を有する芳香族基を意味し;アリール基は、好ましくはフェニル基、‐o‐C64‐R’、‐m‐C64‐R’、‐p‐C64‐R’、1‐ナフチル、2‐ナフチル、1‐アントラセニルまたは2‐アントラセニルであり;
ヘテロアリール基は、少なくとも1つの異種原子、例えばO、N、Sを含有する5‐または6員複素環式基を意味する。この複素環式基は別の環と融合され得る。例えばこの基は、チアジアゾール、チアゾール‐2‐イル、チアゾール‐4‐イル、チアゾール‐5‐イル、イソチアゾール‐3‐イル、イソチアゾール‐4‐イル、イソチアゾール‐5‐イル、オキサゾール‐2‐イル、オキサゾール‐4‐イル、オキサゾール‐5‐イル、イソオキサゾール‐3‐イル、イソオキサゾール‐4‐イル、イソオキサゾール‐5‐イル、1,2,4‐オキサジアゾール‐3‐イル、1,2,4‐オキサジアゾール‐5‐イル、1,2,5‐オキサジアゾール‐3‐イル、1,2,5‐オキサジアゾール‐4‐イル、1,2,4‐チアジアゾール‐3‐イル、1,2,4‐チアジアゾール‐5‐イル、イソチアゾール‐3‐イル、イソチアゾール‐4‐イル、イソチアゾール‐5‐イル、1,2,5‐チアジアゾール‐3‐イル、1‐イミダゾリル、2‐イミダゾリル、1,2,5‐チアジアゾール‐4‐イル、4‐イミダゾリル、1‐ピロリル、2‐ピロリル、3‐ピロリル、2‐フラニル、3‐フラニル、2‐チエニル、3‐チエニル、2‐ピリジル、3‐ピリジル、4‐ピリジル、2‐ピラニル、3‐ピラニル、4‐ピラニル、2‐ピリミジニル、4‐ピリミジニル、5‐ピリミジニル、ピリド‐2‐イル、ピリド‐3‐イル、ピリド‐4‐イル、ピリド‐5‐イル、ピリド‐6‐イル、3‐ピリダジニル、4‐ピリダジニル、2‐ピラジニル、1‐ピラゾリル、3‐ピラゾリル、4‐ピラゾリル、1,2,3‐トリアゾール‐4‐イル、1,2,3‐トリアゾール‐5‐イル、1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル、1,2,4‐トリアゾール‐5‐イル、1H‐テトラゾール‐2‐イル、1H‐テトラゾール‐3‐イル、テトラゾリル、アクリジル、フェナジニル、カルバゾリル、フェノキサジニル、インドリジン、2‐インドリル、3‐インドリル、4‐インドリル、5‐インドリル、6‐インドリル、7‐インドリル、1‐イソインドリル、3‐イソインドリル、4‐イソインドリル、5‐イソインドリル、6‐イソインドリル、7‐イソインドリル、2‐インドリニル、3‐インドリニル、4‐インドリニル、5‐インドリニル、6‐インドリニル、7‐インドリニル、ベンゾ[b]フラニル、ベンゾフラザン、ベンゾチオフラザン、ベンゾトリアゾール‐1‐イル、ベンゾトリアゾール‐4‐イル、ベンゾトリアゾール‐5‐イル、ベンゾトリアゾール‐6‐イル、ベンゾトリアゾール‐7‐イル、ベンゾトリアジン、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、シンノリン、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニルまたはテトラヒドロイソキノリニル、プリン、フタラジン、プテリジン、チアテトラアザインデン、チアトリアザインデン、イソチアゾロピラジン、イソチアゾロピリミジン、ピラゾロトリアジン、ピラゾロピリミジン、イミダゾピリダジン、イミダゾピリミジン、イミダゾピリジン、イミダゾロトリアジン、トリアゾロトリアジン、トリアゾロピリジン、トリアゾロピラジン、トリアゾロピリミジン、トリアゾロピリダジン基から選択され得る。この複素環基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
ホスホノオキシ基は、‐O‐P(=O)(OH)2またはその塩であり;
ホスホノオキシアルキル基は、‐アルキル‐O‐P(=O)(OH)2基またはその塩を意味し、アルキル基は上記と同様である)に関する。
本発明は、一般式(Ia)の化合物、ならびにその塩および生理学的機能性誘導体または立体異性体:
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
Xは、独立して、S、O、SOまたはSO2を表わし;
Yは、独立して、S、O、NR2、SOまたはSO2を表わし;
Aは、独立して、←CO‐、←CS‐、←SO‐、←SO2‐または←CO2‐(ここで、←はR3との付着点を示す)を表わし;
2は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
3は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリールまたはへテロアリールを表わし;
4は、独立して、H、‐COR6、‐CO26、‐SOR6、‐SO26、‐SO36、‐NO2、‐CN、‐CF3、‐OCH3、‐OCF3、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、‐NH2、アルキルアミノ、‐NR7COR6、ハロゲン、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
5は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
6は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐NR89、‐NR2NR89、‐ONR89、‐NR8OR9、アリールまたはへテロアリールを表わし;
7は、独立して、H、アルキル、シクロアルキルまたはアルコキシを表わし;
8は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
9は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
1は、独立して、以下の群:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
Zは、独立して、O、NR8またはSを表わし;
11は、独立して、H、‐NHR8、または以下の群:
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
12は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
13aは、独立して、ニトロ、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216aを表わし;
14aは、独立して、ニトロ、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216aを表わし;
14は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
13は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
15は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
17は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
2は、独立して、直接結合、‐O‐、‐CH2‐、‐OCO‐、カルボニル、‐S‐、‐SO‐、‐SO2‐、‐NR8CO‐、‐CONR8‐、‐SO2NR8‐、‐NR8SO2‐または‐NR8‐を表わし;
16は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐OCH3、‐OCF3、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、または以下の群:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
mは、独立して、1〜3の整数を表わし;
Lは、存在しないか、あるいはアルキレン、シクロアルキレン、ヘテロシクリレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンから選択される二価連結基を表わし、この場合、1つまたは複数の(‐CH2‐)基は酸素またはNR8に取り替えられ得るし、そして1つまたは複数の炭素原子は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルから選択される1または2つの置換基により置換され;
3は、独立して、‐COOH、‐COOアルキル、‐CONR89、‐OH、‐SH、‐NR89、‐SO3H、‐SO2NR89、アルキルオキシ、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
18は、独立して、H、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルを表わし;
19は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アルキルアミノまたはアルコキシを表わし;
16aは、独立して、以下の群:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
ここで、アルキル基は、別記しない限り、線状または分枝鎖C1〜C6アルキル、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニル、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニル基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
1〜C6‐アルキル、C2〜C6‐アルケニルおよびC2〜C6‐アルキニル残基は、‐CH3、‐C25、‐CH=CH2、‐C≡CH、‐C37、‐CH(CH32、‐CH2‐CH=CH2、‐CH(CH3)=CH2、‐CH=CH‐CH3、‐C≡C‐CH3、‐CH2‐C≡CH、‐C49、‐CH2‐CH(CH32、‐CH(CH3)‐C25、‐C(CH33、‐C511、‐C613、‐C(R’)3、‐C2(R’)5、‐CH2‐C(R’)3、‐C(R’)7、‐C24‐C(R’)3、‐C24‐CH=CH2、‐CH=CH‐C25、‐CH=C(CH32、‐CH2‐CH=CH‐CH3、‐CH=CH‐CH=CH2、‐C24‐C≡CH、‐C≡C‐C25、‐CH2‐C≡C‐CH3、‐C≡C‐CH=CH2、‐CH=CH‐C≡CH、‐C≡C‐C≡CH、‐C24‐CH(CH32、‐CH(CH3)‐C37、‐CH2‐CH(CH3)‐C25、‐CH(CH3)‐CH(CH32、‐C(CH32‐C25、‐CH2‐C(CH33、‐C36‐CH=CH2、‐CH=CH‐C37、‐C24‐CH=CH‐CH3、‐CH2‐CH=CH‐C25、‐CH2‐CH=CH‐CH=CH2、‐CH=CH‐CH=CH‐CH3、‐CH=CH‐CH2‐CH=CH2、‐C(CH3)=CH‐CH=CH2、‐CH=C(CH3)‐CH=CH2、‐CH=CH‐C(CH3)=CH2、‐CH2‐CH=C(CH32、C(CH3)=C(CH32、‐C36‐C≡CH、‐C≡C‐C37、‐C24‐C≡C‐CH3、‐CH2‐C≡C‐C25、‐CH2‐C≡C‐CH=CH2、‐CH2‐CH=CH‐C≡CH、‐CH2‐C≡C‐C≡CH、‐C≡C‐CH=CH‐CH3、‐CH=CH‐C≡C‐CH3、‐C≡C‐C≡C‐CH3、‐C≡C‐CH2‐CH=CH2、‐CH=CH‐CH2‐C≡CH、‐C≡C‐CH2‐C≡CH、‐C(CH3)=CH‐CH=CH2、‐CH=C(CH3)‐CH=CH2、‐CH=CH‐C(CH3)=CH2、‐C(CH3)=CH‐C≡CH、‐CH=C(CH3)‐C≡CH、‐C≡C‐C(CH3)=CH2、‐C36‐CH(CH32、‐C24‐CH(CH3)‐C25、‐CH(CH3)‐C49、‐CH2‐CH(CH3)‐C37、‐CH(CH3)‐CH2‐CH(CH32、‐CH(CH3)‐CH(CH3)‐C25、‐CH2‐CH(CH3)‐CH(CH32、‐CH2‐C(CH32‐C25、‐C(CH32‐C37、‐C(CH32‐CH(CH32、‐C24‐C(CH33、‐CH(CH3)‐C(CH33、‐C48‐CH=CH2、‐CH=CH‐C49、‐C36‐CH=CH‐CH3、‐CH2‐CH=CH‐C37、‐C24‐CH=CH‐C25、‐CH2‐C(CH3)=C(CH32、‐C24‐CH=C(CH32、‐C48‐C≡CH、‐C≡C‐C49、‐C36‐C≡C‐CH3、‐CH2‐C≡C‐C37、‐C24‐C≡C‐C25から成る群から選択され得るし;
R’は、独立して、H、‐CO2R”、‐CONHR”、‐CR”O、‐SO2NR”、‐NR”‐CO‐ハロアルキル、‐NO2、‐NR”‐SO2‐ハロアルキル、‐NR”‐SO2‐アルキル、‐SO2‐アルキル、‐NR”‐CO‐アルキル、‐CN、アルキル、シクロアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールを表わし;
R”は、独立して、H、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアミノアルキルを表わし;
アルキレン基は、二価線状または分枝鎖C1〜C6アルキレン、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニレン、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニレン基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
シクロアルキレン基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する二価非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;
ヘテロシクリレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する3‐または8員二価複素環式非芳香族基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の非芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
アリーレン基は、1つまたは複数の置換基R’により置換され得る5〜15個の炭素原子を有する芳香族二価基を意味し、別の芳香族環と融合され得るし、R’は上記と同様であり;
ヘテロアリーレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する二価5‐または6員複素環式基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
シクロアルキル基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;C3〜C8‐シクロアルキル残基は、‐シクロ‐C35、‐シクロ‐C47、‐シクロ‐C59、‐シクロ‐C611、‐シクロ‐C713、‐シクロ‐C815、モルホリン‐4‐イル、ピペラジニル、1‐アルキルピペラジン‐4‐イルから成る群から選択され得るし;
アルコキシ基はO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;アルコキシ基は好ましくはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t‐ブトキシまたはペントキシ基であり;
アルキルチオ基はS‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
ハロアルキル基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;ハロアルキル基は、好ましくは‐C(R103、‐CR10(R10’2、‐CR10(R10’)R10”、‐C2(R105、‐CH2‐(R103、‐CH2‐CR10(R10’)、‐CH2‐CR10(R10’)R10”、‐C3(R107または‐C24‐C(R103(ここで、R10、R10’、R10”はF、Cl、BrまたはI、好ましくはFを表わす)であり;
ヒドロキシアルキル基はHO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
ハロアルキルオキシ基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルコキシ基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;ハロアルキル基は、好ましくは‐OC(R103、‐OCR10(R10’2、‐OCR10(R10’)R10”、‐OC2(R105、‐OCH2‐(R103、‐OCH2‐CR10(R10’)、‐OCH2‐CR10(R10’)R10”、‐OC3(R107または‐OC24‐C(R103(ここで、R10、R10’、R10”はF、Cl、BrまたはI、好ましくはFを表わす)であり;
ヒドロキシアルキルアミノ基は(HO‐アルキル)2‐N‐基またはHO‐アルキル‐NH‐基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
アルキルアミノ基はHN‐アルキルまたはN‐ジアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
ハロゲン基は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素であり;
アリール基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得る1〜15個の炭素原子を有する芳香族基を意味し;アリール基は、好ましくはフェニル基、‐o‐C64‐R’、‐m‐C64‐R’、‐p‐C64‐R’、1‐ナフチル、2‐ナフチル、1‐アントラセニルまたは2‐アントラセニルであり;
ヘテロアリール基は、少なくとも1つの異種原子、例えばO、N、Sを含有する5‐または6員複素環式基を意味する。この複素環式基は別の環と融合され得る。例えばこの基は、チアジアゾール、チアゾール‐2‐イル、チアゾール‐4‐イル、チアゾール‐5‐イル、イソチアゾール‐3‐イル、イソチアゾール‐4‐イル、イソチアゾール‐5‐イル、オキサゾール‐2‐イル、オキサゾール‐4‐イル、オキサゾール‐5‐イル、イソオキサゾール‐3‐イル、イソオキサゾール‐4‐イル、イソオキサゾール‐5‐イル、1,2,4‐オキサジアゾール‐3‐イル、1,2,4‐オキサジアゾール‐5‐イル、1,2,5‐オキサジアゾール‐3‐イル、1,2,5‐オキサジアゾール‐4‐イル、1,2,4‐チアジアゾール‐3‐イル、1,2,4‐チアジアゾール‐5‐イル、イソチアゾール‐3‐イル、イソチアゾール‐4‐イル、イソチアゾール‐5‐イル、1,2,5‐チアジアゾール‐3‐イル、1‐イミダゾリル、2‐イミダゾリル、1,2,5‐チアジアゾール‐4‐イル、4‐イミダゾリル、1‐ピロリル、2‐ピロリル、3‐ピロリル、2‐フラニル、3‐フラニル、2‐チエニル、3‐チエニル、2‐ピリジル、3‐ピリジル、4‐ピリジル、2‐ピラニル、3‐ピラニル、4‐ピラニル、2‐ピリミジニル、4‐ピリミジニル、5‐ピリミジニル、ピリド‐2‐イル、ピリド‐3‐イル、ピリド‐4‐イル、ピリド‐5‐イル、ピリド‐6‐イル、3‐ピリダジニル、4‐ピリダジニル、2‐ピラジニル、1‐ピラゾリル、3‐ピラゾリル、4‐ピラゾリル、1,2,3‐トリアゾール‐4‐イル、1,2,3‐トリアゾール‐5‐イル、1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル、1,2,4‐トリアゾール‐5‐イル、1H‐テトラゾール‐2‐イル、1H‐テトラゾール‐3‐イル、テトラゾリル、アクリジル、フェナジニル、カルバゾリル、フェノキサジニル、インドリジン、2‐インドリル、3‐インドリル、4‐インドリル、5‐インドリル、6‐インドリル、7‐インドリル、1‐イソインドリル、3‐イソインドリル、4‐イソインドリル、5‐イソインドリル、6‐イソインドリル、7‐イソインドリル、2‐インドリニル、3‐インドリニル、4‐インドリニル、5‐インドリニル、6‐インドリニル、7‐インドリニル、ベンゾ[b]フラニル、ベンゾフラザン、ベンゾチオフラザン、ベンゾトリアゾール‐1‐イル、ベンゾトリアゾール‐4‐イル、ベンゾトリアゾール‐5‐イル、ベンゾトリアゾール‐6‐イル、ベンゾトリアゾール‐7‐イル、ベンゾトリアジン、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、シンノリン、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニルまたはテトラヒドロイソキノリニル、プリン、フタラジン、プテリジン、チアテトラアザインデン、チアトリアザインデン、イソチアゾロピラジン、イソチアゾロピリミジン、ピラゾロトリアジン、ピラゾロピリミジン、イミダゾピリダジン、イミダゾピリミジン、イミダゾピリジン、イミダゾロトリアジン、トリアゾロトリアジン、トリアゾロピリジン、トリアゾロピラジン、トリアゾロピリミジン、トリアゾロピリダジン基から選択され得る。この複素環基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
ホスホノオキシ基は、‐O‐P(=O)(OH)2またはその塩であり;
ホスホノオキシアルキル基は、‐アルキル‐O‐P(=O)(OH)2基またはその塩を意味し、アルキル基は上記と同様である)に関する。
本発明は、一般式(Ib)の化合物、ならびにその塩および生理学的機能性誘導体または立体異性体:
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
Xは、独立して、S、O、SOまたはSO2を表わし;
Yは、独立して、S、O、NR2、SOまたはSO2を表わし;
Aは、独立して、←CO‐、←CS‐、←SO‐、←SO2‐または←CO2‐(ここで、←はR3との付着点を示す)を表わし;
2は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
3は、独立して、アルキルまたはへテロアリールを表わし;
4は、独立して、H、‐COR6、‐CO26、‐SOR6、‐SO26、‐SO36、‐NO2、‐CN、‐CF3、‐OCH3、‐OCF3、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、‐NH2、アルキルアミノ、‐NR7COR6、ハロゲン、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
5は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
6は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐NR89、‐NR2NR89、‐ONR89、‐NR8OR9、アリールまたはへテロアリールを表わし;
7は、独立して、H、アルキル、シクロアルキルまたはアルコキシを表わし;
8は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
9は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
1は、独立して、以下の群:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
Zは、独立して、O、NR8またはSを表わし;
11は、独立して、H、‐NHR8、または以下の群:
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
12は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
13は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
13bは、独立して、H、ハロゲン、ハロアルキルオキシ、アルキルまたはアルコキシを表わし;
14は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
14bは、独立して、H、ハロゲン、ハロアルキルオキシ、アルキルまたはアルコキシを表わし;
15は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
17は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
2は、独立して、直接結合、‐O‐、‐CH2‐、‐OCO‐、カルボニル、‐S‐、‐SO‐、‐SO2‐、‐NR8CO‐、‐CONR8‐、‐SO2NR8‐、‐NR8SO2‐または‐NR8‐を表わし;
16は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐OCH3、‐OCF3、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、または以下の群:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
のうちの1つを表わし;
mは、独立して、1〜3の整数を表わし;
Lは、存在しないか、あるいはアルキレン、シクロアルキレン、ヘテロシクリレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンから選択される二価連結基を表わし、この場合、1つまたは複数の(‐CH2‐)基は酸素またはNR8に取り替えられ得るし、そして1つまたは複数の炭素原子は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルから選択される1または2つの置換基により置換され;
3は、独立して、‐COOH、‐COOアルキル、‐CONR89、‐OH、‐SH、‐NR89、‐SO3H、‐SO2NR89、アルキルオキシ、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
18は、独立して、H、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルを表わし;
19は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アルキルアミノまたはアルコキシを表わし;
ここで、アルキル基は、別記しない限り、線状または分枝鎖C1〜C6アルキル、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニル、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニル基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
1〜C6‐アルキル、C2〜C6‐アルケニルおよびC2〜C6‐アルキニル残基は、‐CH3、‐C25、‐CH=CH2、‐C≡CH、‐C37、‐CH(CH32、‐CH2‐CH=CH2、‐CH(CH3)=CH2、‐CH=CH‐CH3、‐C≡C‐CH3、‐CH2‐C≡CH、‐C49、‐CH2‐CH(CH32、‐CH(CH3)‐C25、‐C(CH33、‐C511、‐C613、‐C(R’)3、‐C2(R’)5、‐CH2‐C(R’)3、‐C(R’)7、‐C24‐C(R’)3、‐C24‐CH=CH2、‐CH=CH‐C25、‐CH=C(CH32、‐CH2‐CH=CH‐CH3、‐CH=CH‐CH=CH2、‐C24‐C≡CH、‐C≡C‐C25、‐CH2‐C≡C‐CH3、‐C≡C‐CH=CH2、‐CH=CH‐C≡CH、‐C≡C‐C≡CH、‐C24‐CH(CH32、‐CH(CH3)‐C37、‐CH2‐CH(CH3)‐C25、‐CH(CH3)‐CH(CH32、‐C(CH32‐C25、‐CH2‐C(CH33、‐C36‐CH=CH2、‐CH=CH‐C37、‐C24‐CH=CH‐CH3、‐CH2‐CH=CH‐C25、‐CH2‐CH=CH‐CH=CH2、‐CH=CH‐CH=CH‐CH3、‐CH=CH‐CH2‐CH=CH2、‐C(CH3)=CH‐CH=CH2、‐CH=C(CH3)‐CH=CH2、‐CH=CH‐C(CH3)=CH2、‐CH2‐CH=C(CH32、C(CH3)=C(CH32、‐C36‐C≡CH、‐C≡C‐C37、‐C24‐C≡C‐CH3、‐CH2‐C≡C‐C25、‐CH2‐C≡C‐CH=CH2、‐CH2‐CH=CH‐C≡CH、‐CH2‐C≡C‐C≡CH、‐C≡C‐CH=CH‐CH3、‐CH=CH‐C≡C‐CH3、‐C≡C‐C≡C‐CH3、‐C≡C‐CH2‐CH=CH2、‐CH=CH‐CH2‐C≡CH、‐C≡C‐CH2‐C≡CH、‐C(CH3)=CH‐CH=CH2、‐CH=C(CH3)‐CH=CH2、‐CH=CH‐C(CH3)=CH2、‐C(CH3)=CH‐C≡CH、‐CH=C(CH3)‐C≡CH、‐C≡C‐C(CH3)=CH2、‐C36‐CH(CH32、‐C24‐CH(CH3)‐C25、‐CH(CH3)‐C49、‐CH2‐CH(CH3)‐C37、‐CH(CH3)‐CH2‐CH(CH32、‐CH(CH3)‐CH(CH3)‐C25、‐CH2‐CH(CH3)‐CH(CH32、‐CH2‐C(CH32‐C25、‐C(CH32‐C37、‐C(CH32‐CH(CH32、‐C24‐C(CH33、‐CH(CH3)‐C(CH33、‐C48‐CH=CH2、‐CH=CH‐C49、‐C36‐CH=CH‐CH3、‐CH2‐CH=CH‐C37、‐C24‐CH=CH‐C25、‐CH2‐C(CH3)=C(CH32、‐C24‐CH=C(CH32、‐C48‐C≡CH、‐C≡C‐C49、‐C36‐C≡C‐CH3、‐CH2‐C≡C‐C37、‐C24‐C≡C‐C25から成る群から選択され得るし;
R’は、独立して、H、‐CO2R”、‐CONHR”、‐CR”O、‐SO2NR”、‐NR”‐CO‐ハロアルキル、‐NO2、‐NR”‐SO2‐ハロアルキル、‐NR”‐SO2‐アルキル、‐SO2‐アルキル、‐NR”‐CO‐アルキル、‐CN、アルキル、シクロアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールを表わし;
R”は、独立して、H、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアミノアルキルを表わし;
アルキレン基は、二価線状または分枝鎖C1〜C6アルキレン、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニレン、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニレン基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
シクロアルキレン基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する二価非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;
ヘテロシクリレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する3‐または8員二価複素環式非芳香族基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の非芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
アリーレン基は、1つまたは複数の置換基R’により置換され得る5〜15個の炭素原子を有する芳香族二価基を意味し、別の芳香族環と融合され得るし、R’は上記と同様であり;
ヘテロアリーレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する二価5‐または6員複素環式基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
シクロアルキル基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;C3〜C8‐シクロアルキル残基は、‐シクロ‐C35、‐シクロ‐C47、‐シクロ‐C59、‐シクロ‐C611、‐シクロ‐C713、‐シクロ‐C815、モルホリン‐4‐イル、ピペラジニル、1‐アルキルピペラジン‐4‐イルから成る群から選択され得るし;
アルコキシ基はO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;アルコキシ基は好ましくはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t‐ブトキシまたはペントキシ基であり;
アルキルチオ基はS‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
ハロアルキル基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;ハロアルキル基は、好ましくは‐C(R103、‐CR10(R10’2、‐CR10(R10’)R10”、‐C2(R105、‐CH2‐(R103、‐CH2‐CR10(R10’)、‐CH2‐CR10(R10’)R10”、‐C3(R107または‐C24‐C(R103(ここで、R10、R10’、R10”はF、Cl、BrまたはI、好ましくはFを表わす)であり;
ヒドロキシアルキル基はHO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
ハロアルキルオキシ基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルコキシ基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;ハロアルキル基は、好ましくは‐OC(R103、‐OCR10(R10’2、‐OCR10(R10’)R10”、‐OC2(R105、‐OCH2‐(R103、‐OCH2‐CR10(R10’)、‐OCH2‐CR10(R10’)R10”、‐OC3(R107または‐OC24‐C(R103(ここで、R10、R10’、R10”はF、Cl、BrまたはI、好ましくはFを表わす)であり;
ヒドロキシアルキルアミノ基は(HO‐アルキル)2‐N‐基またはHO‐アルキル‐NH‐基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
アルキルアミノ基はHN‐アルキルまたはN‐ジアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
ハロゲン基は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素であり;
アリール基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得る1〜15個の炭素原子を有する芳香族基を意味し;アリール基は、好ましくはフェニル基、‐o‐C64‐R’、‐m‐C64‐R’、‐p‐C64‐R’、1‐ナフチル、2‐ナフチル、1‐アントラセニルまたは2‐アントラセニルであり;
ヘテロアリール基は、少なくとも1つの異種原子、例えばO、N、Sを含有する5‐または6員複素環式基を意味する。この複素環式基は別の環と融合され得る。例えばこの基は、チアジアゾール、チアゾール‐2‐イル、チアゾール‐4‐イル、チアゾール‐5‐イル、イソチアゾール‐3‐イル、イソチアゾール‐4‐イル、イソチアゾール‐5‐イル、オキサゾール‐2‐イル、オキサゾール‐4‐イル、オキサゾール‐5‐イル、イソオキサゾール‐3‐イル、イソオキサゾール‐4‐イル、イソオキサゾール‐5‐イル、1,2,4‐オキサジアゾール‐3‐イル、1,2,4‐オキサジアゾール‐5‐イル、1,2,5‐オキサジアゾール‐3‐イル、1,2,5‐オキサジアゾール‐4‐イル、1,2,4‐チアジアゾール‐3‐イル、1,2,4‐チアジアゾール‐5‐イル、イソチアゾール‐3‐イル、イソチアゾール‐4‐イル、イソチアゾール‐5‐イル、1,2,5‐チアジアゾール‐3‐イル、1‐イミダゾリル、2‐イミダゾリル、1,2,5‐チアジアゾール‐4‐イル、4‐イミダゾリル、1‐ピロリル、2‐ピロリル、3‐ピロリル、2‐フラニル、3‐フラニル、2‐チエニル、3‐チエニル、2‐ピリジル、3‐ピリジル、4‐ピリジル、2‐ピラニル、3‐ピラニル、4‐ピラニル、2‐ピリミジニル、4‐ピリミジニル、5‐ピリミジニル、ピリド‐2‐イル、ピリド‐3‐イル、ピリド‐4‐イル、ピリド‐5‐イル、ピリド‐6‐イル、3‐ピリダジニル、4‐ピリダジニル、2‐ピラジニル、1‐ピラゾリル、3‐ピラゾリル、4‐ピラゾリル、1,2,3‐トリアゾール‐4‐イル、1,2,3‐トリアゾール‐5‐イル、1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル、1,2,4‐トリアゾール‐5‐イル、1H‐テトラゾール‐2‐イル、1H‐テトラゾール‐3‐イル、テトラゾリル、アクリジル、フェナジニル、カルバゾリル、フェノキサジニル、インドリジン、2‐インドリル、3‐インドリル、4‐インドリル、5‐インドリル、6‐インドリル、7‐インドリル、1‐イソインドリル、3‐イソインドリル、4‐イソインドリル、5‐イソインドリル、6‐イソインドリル、7‐イソインドリル、2‐インドリニル、3‐インドリニル、4‐インドリニル、5‐インドリニル、6‐インドリニル、7‐インドリニル、ベンゾ[b]フラニル、ベンゾフラザン、ベンゾチオフラザン、ベンゾトリアゾール‐1‐イル、ベンゾトリアゾール‐4‐イル、ベンゾトリアゾール‐5‐イル、ベンゾトリアゾール‐6‐イル、ベンゾトリアゾール‐7‐イル、ベンゾトリアジン、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、シンノリン、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニルまたはテトラヒドロイソキノリニル、プリン、フタラジン、プテリジン、チアテトラアザインデン、チアトリアザインデン、イソチアゾロピラジン、イソチアゾロピリミジン、ピラゾロトリアジン、ピラゾロピリミジン、イミダゾピリダジン、イミダゾピリミジン、イミダゾピリジン、イミダゾロトリアジン、トリアゾロトリアジン、トリアゾロピリジン、トリアゾロピラジン、トリアゾロピリミジン、トリアゾロピリダジン基から選択され得る。この複素環基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
ホスホノオキシ基は、‐O‐P(=O)(OH)2またはその塩であり;
ホスホノオキシアルキル基は、‐アルキル‐O‐P(=O)(OH)2基またはその塩を意味し、アルキル基は上記と同様である)に関する。
本発明は、遊離形態の、または製薬上許容可能な塩および生理学的機能性誘導体の形態の式(I)の化合物を、そのための製薬上許容可能な希釈剤または担体と一緒に含む製剤組成物も提供する。
「生理学的機能性誘導体」という用語は、本明細書中で用いる場合、それ自体薬学的に活性でないが、しかしin vivoで、即ち化合物が投与される被験者中で、それらの薬学的活性形態に転換される化合物を指す。生理学的機能性誘導体の例は、本出願中で以下に記載されるもののようなプロドラッグである。
本発明の化合物のプロドラッグとしては、in vivoで対応する活性アルコールに転換されるエステル、in vivoで対応する活性酸に転換されるエステル、in vivoで対応するアミンに転換されるイミン、in vivoで対応する活性カルボニル誘導体(例えばアルデヒドまたはケトン)に代謝されるイミン、in vivoで活性アミンに脱カルボキシル化される1‐カルボキシ‐アミン、in vivoでホスファターゼにより活性アルコールに脱リン酸化されるホスホリルオキシ化合物、ならびに対応する活性アミンまたは酸にそれぞれ代謝されるアミドが挙げられるが、これらに限定されない。
「立体異性体」という用語は、本明細書中で用いる場合、R‐またはS‐立体配置され得る少なくとも1つの立体中心を有する化合物を指す。1つより多い立体中心を有する化合物では、その各々が互いに独立してR‐またはS‐立体配置され得る、と理解されねばならない。「立体異性体」という用語は、本明細書中で用いる場合、光学的に活性な酸または塩基を用いて説明される本明細書中の化合物の塩も指す。
さらに本発明は、本発明の化合物の製造方法を提供する。
本発明の化合物は、種々の方法により得られる。本発明の化合物の合成のための1つの可能性は、式(VII)(式中、R3、R4、R5、A、XおよびYは上記と同様である)の化合物を、式(VIII)(式中、R1は上記と同様であり、そしてLGは脱離基、例えばCl、BrおよびIを含む)の化合物と反応させるステップを包含する。求核性置換またはパラジウム触媒的交差カップリングが適用され得る。2‐アミノベンゾチアゾールのパラジウム触媒的へテロアリール化は、例えばJ. Yin, M.M. Zhao, M.A. Huffman, J.M. McNamara, Org. Lett. 2002, 4, 3481-3438に記載されている。Y=NR2である場合、R2は、R1の付加の前または後に付加され得る。
Figure 2008524282
本発明の化合物を合成するための別の方法は、式(IX)(式中、R1、R4、R8、XおよびYは上記と同様である)の化合物にR5を付加し、その後の、酸塩化物、カルボン酸、スルホン酸塩化物またはイソシアネートと反応させるステップ、あるいはその逆のステップを包含する。
Figure 2008524282
式(VII)の化合物は、式(X)(式中、R4、R8、XおよびYは上記と同様である)の化合物へのR5の付加と、その後の、酸塩化物、カルボン酸、スルホン酸塩化物またはイソシアネートとの反応、あるいはその逆、Y=NR2である場合には、その後のR2の偶発的付加により合成され得る。いくつかの場合には、Yの保護が必要である(例えばY=NR2である場合、Boc保護)。この保護基は、式(VII)の化合物が式(I)の化合物に添加される前に除去されねばならない。
Figure 2008524282
式(IX)(式中、Z’=H、OH)の化合物は、式(VIII)(式中、R1は上記と同様であり、そしてLGは脱離基、例えばCl、BrおよびIを含む)の化合物の式(XI)(式中、R4、XおよびYは上記と同様である)の化合物への付加と、その後のR2の付加、あるいはその逆、そしてその後のニトロ基の還元により得られる。合成の後期段階に関しては、ニトロ基の還元前にYの保護が必要であり得る(例えばY=NR2の場合、Boc保護)。
Figure 2008524282
式(IX)(式中、Z’=NHR8)の化合物は、適切なジアゾニウム塩の還元とその後のR8の付加により得られる。
式(X)(式中、Z’=H、OH)の化合物は、式(XI)(式中、R4、XおよびYは上記と同様である)の化合物の還元により得られる。
Figure 2008524282
式(X)(式中、Z’=NHR8)の化合物は、式(XII)(式中、R4、XおよびYは上記と同様である)の化合物の還元と、その後のR8の付加により得られる。
Figure 2008524282
本発明の好ましい実施形態は、式(II):
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
A、X、Y、R3、R4、R5、R12、R13、R14およびR15は式(I)に関して上記されたものと同様である)
の化合物である。
本発明の好ましい実施形態は、式(II)(式中、R3は任意置換アリール基である)の化合物である。
本発明のさらに好ましい実施形態は、式(II)(式中、R3は任意置換フェニル基である)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(III):
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
A、X、Y、R3、R4、R5、R12およびR13は式(I)に関して上記されたものと同様である)
の化合物である。
本発明のさらに好ましい実施形態は、式(IIIa):
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
A、X、Y、R3、R4、R5およびR12は式(I)に関して上記されたものと同様である)
の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(IV):
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
A、X、Y、R3、R4、R5、R12およびR13は式(I)に関して上記されたものと同様である)
の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(V):
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
A、X、Y、R3、R4、R5、R12、R13、R14およびR15は式(I)に関して上記されたものと同様である)
の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(VI):
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
A、X、Y、R3、R4、R5およびR16は式(I)に関して上記されたものと同様である)
の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(I)(式中、XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(I)(式中、XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換アリール基であり;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(I)(式中、XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換フェニル基であり;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(I)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐位置に付着される)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(I)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの6‐位置に付着される)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐位置に付着される)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの6‐位置に付着される)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換アリール基であり;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換フェニル基であり;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの6‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換アリール基であり;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの6‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換フェニル基であり;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換アリール基であり;R5、R12およびR15はHを表わし;R13およびR14はアルコキシである)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの6‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換アリール基であり;R5、R12およびR15はHを表わし;R13およびR14はアルコキシである)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換アリール基であり;R5、R12およびR15はHを表わし;R13はメトキシである)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの6‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換アリール基であり;R5、R12およびR15はHを表わし;R13はメトキシである)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換アリール基であり;R5、R12およびR15はHを表わし;R14はメトキシである)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(II)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの6‐位置に付着され;XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは←NHCO‐(ここで、←はR3への付着点を示す)を表わし;R3は任意置換アリール基であり;R5、R12およびR15はHを表わし;R14はメトキシである)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(IIIa)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐位置に付着される)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(IIIa)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの6‐位置に付着される)の化合物である。
本発明の好ましい実施形態は、式(I)(式中、R1は:
Figure 2008524282
であり;R12およびR15はHであり;R13はメトキシであり;R14は上記と同様であり;XはSを表わし;YはNHを表わし;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の好ましい実施形態は、式(I)(式中、R1は:
Figure 2008524282
であり;R12およびR15はHであり;R14はメトキシであり;R13は上記と同様であり;XはSを表わし;YはNHを表わし;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の好ましい実施形態は、式(I)(式中、R1は:
Figure 2008524282
であり;R12およびR15はHであり;R13およびR14はアルコキシであり;XはSを表わし;YはNHを表わし;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の好ましい実施形態は、式(Ia)(式中、R1は:
Figure 2008524282
であり;R12、R13、R14aおよびR15は上記と同様であり;そして*は付着点を示す)の化合物である。
本発明の好ましい実施形態は、式(Ia)(式中、R1は:
Figure 2008524282
であり;R12、R13a、R14およびR15は上記と同様であり;そして*は付着点を示す)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(IIIb):
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
Qは、独立して、C、N、CHを表わし、そして少なくとも1つのQはNであり;
A、X、Y、R3、R4、R5、R12およびR13は式(Ia)に関して上記されたものと同様である)
の化合物である。
本発明のさらに好ましい実施形態は、式(IIIc):
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
A、X、Y、R3、R4、R5およびR12は式(Ia)に関して上記されたものと同様である)
の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(IVa):
Figure 2008524282
(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
A、X、Y、R3、R4、R5、R12およびR13は式(Ia)に関して上記されたものと同様である)
の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(Ia)(式中、XはSを表わし;YはNHを表わし;Aは‐CO‐を表わし;R5はHを表わす)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(Ia)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの5‐位置に付着される)の化合物である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式(Ia)(式中、置換基:
Figure 2008524282
は、ベンズアゾールの6‐位置に付着される)の化合物である。
本発明の好ましい実施形態は、式(Ia)(式中、R1は:
Figure 2008524282
であり;R12およびR15はHであり;R13およびR14はアルコキシであり;XはSを表わし;YはNHを表わし;R5はHを表わす)の化合物である。
別の好ましい実施形態は、本発明の1つまたは複数の化合物および製薬上許容可能な担体または希釈剤を含有する組成物である。
本発明により用いられるべき本発明の化合物は、無機または有機の酸または塩基とともに塩を形成し得る。製薬上許容可能な塩の例としては、非毒性の無機または有機塩、例えば酢酸から得られる酢酸塩、アコニチン酸から得られるアコニチン酸塩、アスコルビン酸から得られるアスコルビン酸塩、安息香酸から得られる安息香酸塩、桂皮酸から得られる桂皮酸塩、クエン酸から得られるクエン酸塩、エンボン酸から得られるエンボン酸塩、ヘプタン酸から得られるエナンテート、蟻酸から得られる蟻酸塩、グルタミン酸から得られるグルタミン酸塩、グルタミン酸から得られるグルタミン酸塩、グリコール酸から得られるグリコール酸塩、塩酸から得られる塩化物、臭化水素酸から得られる臭化物、乳酸から得られる乳酸塩、マレイン酸から得られるマレイン酸塩、マロン酸から得られるマロン酸塩、マンデル酸から得られるマンデル酸塩、メタンスルホン酸から得られるメタンスルホン酸塩、ナフタリン‐2‐スルホン酸から得られるナフタリン‐2‐スルホン酸塩、硝酸から得られる硝酸塩、過塩素酸から得られる過塩素酸塩、リン酸から得られるリン酸塩、フタル酸から得られるフタル酸塩、サリチル酸から得られるサリチル酸塩、ソルビン酸から得られるソルビン酸塩、ステアリン酸から得られるステアリン酸塩、コハク酸から得られるコハク酸塩、硫酸から得られる硫酸塩、酒石酸から得られる酒石酸塩、p‐トルエンスルホン酸から得られるトルエン‐p‐硫酸塩等が挙げられるが、これらに限定されない。
ホスホノキシ‐およびホスホノキシアルキル基の塩は、アルカリ金属イオン、例えばナトリウムまたはカリウムを用いて形成されるもの、あるいはアルカリ土類金属イオン、例えばカルシウムまたはマグネシウムを用いて形成されるもの、あるいは亜鉛イオンを用いて形成されるものであり得る。
本発明の化合物のこのような塩は、無水物であり得るし、あるいは溶媒和化され得る。このような塩は、当業者に既知の、そして従来技術で記載された方法により生成され得る。
製薬上許容可能とみなされないその他の塩、例えばシュウ酸から得られるシュウ酸塩は、本発明の化合物、またはその製薬上許容可能な塩、あるいはその生理学的機能性誘導体または立体異性体の生成のための中間体として適切であり得る。
本発明の化合物およびそれを用いて調製される薬剤は、一般に、細胞増殖性障害の治療のために、免疫学的疾患および状態の治療または予防のために(例えば炎症性疾患、神経免疫学的疾患、自己免疫疾患等のように)有用である。
本発明の化合物は、悪性細胞増殖により引き起こされる疾患、例えばすべての形態の固形腫瘍、白血病およびリンパ腫の治療のために有用である。したがって本発明の化合物およびそれを用いて調製される薬剤は一般に、細胞活性化、細胞増殖、細胞生存、細胞分化、細胞周期、細胞成熟および細胞死を調節するために、あるいは代謝、例えば糖、脂質またはタンパク質代謝における全身性変化を誘導するために有用である。それらはまた、例えば毒性作用物質、放射線、免疫療法、成長欠陥、栄養不良、吸収不良、免疫調節不全、貧血等により引き起こされるような、細胞の枯渇または破壊後の、細胞世代形成、例えば血球成長および形成(前造血作用)を支持するために、あるいは組織形成および分解、そして細胞および組織保持ならびに血球恒常性の治療的変更を提供するために、用いられる。
これらの疾患および状態としては、癌、例えば血液学的(例えば白血病、骨髄腫)またはリンパ腫(例えばホジキンおよび非ホジキンリンパ腫)、あるいは固形腫瘍(例えば乳癌、前立腺癌、肝臓癌、膀胱癌、肺癌、食道癌、胃癌、結腸直腸癌、泌尿生殖器癌、消化器癌、皮膚癌、膵臓癌、脳癌、子宮癌、結腸癌、頭および頚部癌、子宮頚部および卵巣癌、黒色腫、星状細胞腫、小細胞肺癌、神経膠腫、基底細胞および扁平上皮細胞癌、肉腫、例えばカポジ肉腫および骨肉腫)が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明のその他の態様は、特に1つまたはいくつかのキナーゼの抑制により治癒されるかまたは軽減される疾患の治療用の製剤組成物の調製のための新規の薬学的活性作用物質としてのベンズアゾール誘導体に関する。好ましい一実施形態では、本発明の化合物またはその組成物は、癌を治療するかおよび/または予防するために用いられ得る。
別のさらに好ましい実施形態では、本発明の化合物またはその組成物は、1つまたは複数のキナーゼ、例えばオーロラA、オーロラB、EGF‐R、ERBB2、PDGFR、FLT3、JGF1‐R、VEGF‐R2、VEGF‐R3、EPHB4、Tie2、FAKおよびSRCの抑制により疾患を治療するかおよび/または予防するために用いられ得る。
本発明の化合物、あるいはその製薬上許容可能な塩または生理学的機能性誘導体または立体異性体は、所望により適切なアジュバントおよび添加剤とともに、好ましくはアジソン病、円形脱毛症、強直性脊椎炎、溶血性貧血(haemolytic anemiaまたはanemia haemolytica)、悪性貧血(pernicious anemiaまたはanemia perniciosa)、鵞口瘡、アフタ性口内炎、関節炎、動脈硬化障害、骨関節炎、慢性関節リウマチ、精子形成欠如、気管支喘息、自己免疫性喘息、自己免疫性溶血、ベーチェット病、ベック病、炎症性腸疾患、バーキットリンパ腫、クローン病、脈絡膜炎、潰瘍性大腸炎、腹腔病、低温型グロブリン血症、疱疹状皮膚炎、皮膚筋炎、インスリン依存性I型糖尿病、若年性糖尿病、特発性尿崩症、インスリン依存性真性糖尿病、自己免疫性脱髄疾患、デュピュイトラン拘縮、脳脊髄炎、アレルギー性脳脊髄炎、眼内炎、水晶体アナフィラキシー、アレルギー性腸炎、自己免疫性腸症候群、癩性結節性紅斑、特発性顔面神経麻痺、慢性疲労症候群、リウマチ熱、糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ハマン・リッチ病、橋本病、橋本甲状腺炎、突然聴力損失、感覚神経性聴力損失、慢性肝炎、ホジキン病、発作性ヘモグロビン尿症、性機能低下症、局部性回腸炎、虹彩炎、白血球減少症、白血病、播種性紅斑性狼瘡、全身性紅斑性狼瘡、皮膚紅斑性狼瘡、悪性リンパ肉芽腫、単核球症感染、重症筋無力症、横断性脊髄炎、原発性特発性粘液水腫、ネフローゼ、交感神経性眼炎、肉芽性睾丸炎、膵炎、天疱瘡、尋常性天疱瘡、結節性多発性動脈炎、原発性慢性多発性関節炎、多発性筋炎、急性多発性神経根炎、乾癬、紫斑病、壊疽性膿皮症、ケルバン甲状腺炎、ライター症候群、類肉腫、運動失調性硬化症、進行性全身性硬化症、強膜炎、強皮症、多発性硬化症、散在性硬化症、後天性脾臓萎縮、抗精子抗体のための不妊症、血小板減少症、特発性血小板減少性紫斑病、胸腺腫、急性前部ブドウ膜炎、白斑、エイズ、HIV、SCID、ならびにエプスタイン・バーウイルス関連疾患、例えばシェーグレン症候群、ウイルス(エイズまたはEBV)関連B細胞リンパ腫、寄生生物疾患、例えばリーシュマニア、ならびに免疫抑制疾患状態、例えば異系移植片移植、エイズ、癌、慢性活動性肝炎糖尿病、毒素ショック症候群および食中毒後のウイルス感染から成る群から選択されるケラチノサイトおよび/またはT細胞の過剰増殖により特性化される疾患、特に炎症性障害および免疫障害の治療または予防のための薬剤の製造のために用いられる。
本発明による「治療」は、疾患の完全または部分的治癒、疾患の予防、あるいは疾患の軽減あるいは所定疾患の進行の停止を意味するよう意図される。
本発明の化合物はさらに、ヒトおよび動物における原生動物外寄生により引き起こされる疾患のために用いられ得る。
本発明の化合物はさらに、ウイルス感染または例えばニューモシスティス・カリニ(Pneumocystis carinii)により引き起こされる他の感染のために用いられ得る。
さらに本発明は、有効量の式(I)の化合物あるいはその製薬上許容可能な塩または生理学的機能性誘導体または立体異性体の投与を包含する疾患の治療または予防の方法に関する。
本発明による化合物およびそれらの薬理学的に許容可能な塩は、治療薬それ自体として、互いとの混合物として、あるいは経腸的または非経口的使用を可能にする、そして通例の薬学的に無害な賦形剤および添加剤のほかに、活性構成成分として有効用量の少なくとも1つの本発明の化合物またはその塩を含有する製剤調製物の形態で、動物に、好ましくは哺乳類に、特にヒトに投与され得る。
本発明の化合物を含有する薬剤の製造ならびにそれらの適用は、周知の薬学的方法に従って実施され得る。
治療に用いるための本発明による化合物は粗化学化合物の形態で投与され得るが、しかし任意に製剤組成物中の生理学的に許容可能な塩の形態で、1つまたは複数のアジュバント、賦形剤、担体、希釈剤および/または他の通例の薬学的助剤と一緒に、活性成分を導入することが好ましい。化合物のこのような塩は、無水物であり得るし、あるいは溶媒和化され得る。
好ましい一実施形態では、本発明は、本発明の化合物あるいはその製薬上許容可能な塩または生理学的機能性誘導体または立体異性体を、その1つまたは複数の製薬上許容可能な担体と、そして任意に他の治療用および/または予防用成分と一緒に含む薬剤を提供する。担体(単数または複数)は、処方物の他の成分と相溶性であり且つそのレシピエントに有害でないという意味で「許容可能」でなければならない。
本発明の薬剤は、経口、直腸、気管支、鼻、局所、頬、舌下、経皮、膣または非経口(例えば皮膚、皮下、筋内、腹腔内、静脈内、動脈内、脳内、眼内注射または注入)投与に適したもの、あるいは吸入または吹入による投与、例えば粉末および液体エーロゾル投与、または持続放出系による投与に適した形態のものであり得る。持続放出系の適切な例としては、本発明の化合物を含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスが挙げられ、これらのマトリックスは、造形品、例えば皮膜またはマイクロカプセルの形態であり得る。
本発明の化合物から薬剤を製造するためには、製薬上許容可能な担体は、固体または液体であり得る。固体形態調製物としては、粉末、錠剤、ピル、カプセル、カシェ剤、座薬および分散顆粒が挙げられる。固体担体は、希釈剤、風味剤、可溶化剤、滑剤、沈殿防止剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤または封入物質としても作用し得る1つまたは複数の物質であり得る。
粉末では、担体は微粉活性構成成分との混合物中に存在する微粉固体である。錠剤では、活性構成成分は、適切な割合で必要な結合能力を有する担体と混合され、所望の形状およびサイズに圧縮される。適切な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低溶融蝋、ココアバター等であり得る。「調製物」という用語は、担体を伴うかまたは伴わない活性構成成分が担体により取り囲まれ、したがってそれと関連して存在するカプセルを提供する担体として封入物質を伴う活性化合物の処方物を包含するよう意図される。同様に、カシェ剤およびロゼンジが含まれる。錠剤、粉末、カプセル、ピル、カシェ剤およびロゼンジは、経口投与に適した固体形態として用いられ得る。
座薬を調製するために、低溶融蝋、例えば脂肪酸グリセリドまたはココアバターの混合物は先ず融解され、そして撹拌すると活性構成成分がその中で均質に分散される。次に溶融均質混合物は、便利なサイズの金型に注ぎ込まれ、冷却されて、それにより固化させる。膣投与に適した組成物は、活性成分のほかに、適切であることが当該技術分野で既知であるような担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレーとして提供され得る。液体調製物としては、溶液、懸濁液および乳濁液、例えば水または水‐プロピレングリコール溶液が挙げられる。例えば非経口注射液体調製物は、ポリエチレングリコール水溶液中の溶液として処方され得る。
したがって本発明の化合物は、非経口投与のために処方され得る(例えば注射、例えばボーラス注射または連続注射により)し、そしてアンプル、予備充填注射器、小容積注入での単位剤形で、または防腐剤を伴う多用量容器で提示され得る。組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液または乳濁液のような形態を取り得るし、そして沈殿防止剤、安定剤および/または分散剤のような処方剤を含有し得る。あるいは活性成分は、滅菌固体の無菌単離により、あるいは適切なビヒクル、例えば滅菌発熱物質無含有水を用いて使用前に構成するために、溶液からの凍結乾燥により得られる粉末形態であり得る。
経口使用に適した水溶液は、水中に活性構成成分を溶解し、そして所望により適切な着色剤、風味剤、安定剤および増粘剤を付加することにより調製され得る。経口使用に適した水性懸濁液は、粘性物質とともに水中に微粉活性構成成分を分散することにより作製され得る。
使用直前に、経口投与のための液体形態調製物に転換されるよう意図される固体形態調製物も包含される。このような液体形態としては、溶液、懸濁液および乳濁液が挙げられる。これらの調製物は、活性構成成分のほかに、着色剤、風味剤、安定剤、緩衝剤、人工および天然甘味剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤等を含有し得る。
本発明の好ましい一実施形態では、薬剤は局所的に適用される。これは、考え得る副作用を低減し、そして必要な治療を影響を及ぼされる領域に限定する。
好ましくは薬剤は、軟膏、ゲル、プラスター、乳濁液、ローション、フォーム、混合相または両親媒性乳濁液系のクリーム、リポソーム、トランスファーソーム、ペーストまたは粉末の形態で調製される。
軟膏およびクリームは、例えば水性または油性基剤を適切な増粘剤および/またはゲル化剤の付加とともに用いて処方され得る。ローションは、水性または油性基剤を用いて処方され得るし、概して1つまたは複数の乳化剤、安定剤、分散剤、沈殿防止剤、増粘剤または着色剤も含有する。
口中における局所投与のために適した組成物としては、風味付けした基剤、通常はスクロースおよびアラビアゴムまたはトラガカントゴム中の活性作用物質を含むロゼンジ;不活性基剤、例えばゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアラビアゴム中の活性成分を含む香錠;ならびに適切な液体担体中の活性成分を含むマウスウォッシュが挙げられる。
溶液または懸濁液は、慣用的手段により、例えばドロッパー、ピペットまたはスプレーを用いて、鼻腔に直接適用される。組成物は、単一または多用量形態で提供され得る。ドロッパーまたはピペットの後者の場合、これは、適切な予定容積の溶液または懸濁液を投与する患者により達成され得る。スプレーの場合、これは、例えば計量霧化噴霧ポンプにより達成され得る。
気道への投与も、適切な噴射剤、例えばクロロフルオロカーボン(CFC)、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタンまたはジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素またはその他の適切なガスを有する加圧パック中で活性成分が提供されるエーロゾル処方物により達成され得る。エーロゾルは、界面活性剤、例えばレシチンも含有すると便利であり得る。薬剤の用量は、計量弁の提供により制御され得る。
あるいは活性成分は、乾燥粉末、例えば適切な粉末基剤、例えばラクトース、デンプン、デンプン誘導体、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびポリビニルピロリドン(PVP)中の化合物の粉末混合物の形態で提供され得る。粉末担体が鼻腔中でゲルを形成する、というのが便利である。粉末組成物は、単位剤形で、例えばゼラチンのカプセルまたはカートリッジ、あるいは粉末が吸入器により投与され得るブリスターパック中に提供され得る。
気道への投与のために意図された組成物、例えば鼻内組成物において、化合物は一般に、例えば5μまたはそれ未満のオーダーの小粒子サイズを有する。このような粒子サイズは、当該技術分野で既知の手段により、例えば微粉状化により得られる。
望ましい場合、活性成分の持続性放出を生じるよう適合された組成物が用いられ得る。
薬学的調製物は、好ましくは単位剤形である。このような形態では、調製物は、適量の活性構成成分を含有する単位用量に細分される。単位剤形は、包装された調製物(包装は離散量の調製物を含有する)、例えばバイアルまたはアンプル中の包装された錠剤、カプセルおよび粉末であり得る。さらにまた、単位剤形は、カプセル、錠剤またはロゼンジそれ自体であり得るし、あるいはそれは、包装された形態での適切な数のこれらのいずれかであり得る。経口投与のための錠剤またはカプセルならびに静脈内投与および連続注入のための液体は、好ましい組成物である。
処方物および投与のための技法に関するさらなる詳細は、Remington’s Pharmaceutical Sciences (Mack Publishing Co. Easton, Pa.)の最新版に見出され得る。
製剤組成物は、2またはそれより多い式(I)の化合物またはそれらの薬理学的に許容可能な塩を、そして他の治療的活性物質も含有し得る。
したがって本発明の化合物は、一化合物単独の形態で、あるいは他の活性化合物と、例えば上記の疾患の治療のために既知である薬剤と組合せて用いられ、それにより、後者の場合、好ましい付加的増幅作用が注目される。
薬学的調製物を調製するために、薬学的に不活性な無機または有機賦形剤が用いられ得る。例えばピル、錠剤、被覆錠剤および硬質ゼラチンカプセルを調製するために、ラクトース、コーンスターチまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩等が用いられ得る。軟質ゼラチンカプセルおよび座薬のための賦形剤は、例えば脂肪、蝋、半固体および液体ポリオール、天然または硬化油等である。溶液およびシロップの製造のための適切な賦形剤は、例えば水、スクロース、転化糖、グルコース、ポリオール等である。注射溶液の製造のための適切な賦形剤は、例えば水、アルコール、グリセロール、ポリオールまたは植物油である。
用量は広範な限界内で変わり得るし、そして各々の個々の場合における個々の条件に適するものである。上記の使用のために、適切な投与量は、投与方式、治療されるべき特定状態、ならびに所望される効果によって変わる。しかしながら概して、約1〜100 mg/動物の体重1kg、好ましくは1〜50 mg/kgの投与量率で満足のいく結果が得られる。大型哺乳類、例えばヒトに適した投与量率は、約10 mg〜3 g/日のオーダーのものであり、1回で、1日2〜4回に分けた用量で、あるいは持続性放出形態で投与されるのが便利である。
以下の実施例および図面は、本発明の好ましい実施形態を実証するために包含される。以下の実施例中に開示される技法は、本発明の粒子中で良好に機能することが本発明人等により発見された技法を表わし、したがってその粒子のための好ましい方式とみなされ得る、と当業者により理解されるべきである。しかしながら、本発明の開示にかんがみて、添付の特許請求の範囲に記載されるような本発明の精神および範囲を逸脱しない限り、開示される特定の実施形態においては多数の変更が成され得る、と当業者は理解すべきである。引用された参考文献はすべて、参照により本明細書中で援用される。
実施例
略語:min、分(単数または複数);h、時間(単数または複数);r.t.、室温;Rt、保持時間;Ψ、擬似;s、一重項;t、三重項;quint、五重項;br、広;J、カップリング定数;pTLC、分取薄層クロマトグラフィー;DMAP、4‐ジメチルアミノピリジン;GP、一般手順;IM、中間体。
NMRスペクトル:Bruker Avance 300 MHZ。内部標準として残留溶媒ピークを用いて、1H NMRスペクトルを300 MHzで記録した(CDCl3、δH=7.26)。
分析的LC/ESI‐MS:2×Waters 600多溶媒送達系。50 μl試料ループ。カラム、Chromolith Speed ROD RP18e(Merck, Darmstadt)、50×4.6 mm、2 μmプレフィルター(Merck)を有する。溶離液A、H2O+0.1%HCO2H;溶離液B、MeCN。勾配、5分以内に5%B〜100%B;流量3 ml/分。Waters LCZ単一四極子質量分析計(電気スプレー源を有する)。MS法、MS8minPM‐80‐800‐20V;陽/陰イオンモード・スキャン、1秒でm/z 80〜800;毛管、3.5 kV;コーン電圧、20V;マルチプライヤ電圧、400 V;プローブおよび脱溶媒ガス温度、それぞれ120℃および350℃。Waters 2487デュアルλ吸光度検出器、254 nmに設定。
分取HPLC‐MS:Waters 600多溶媒送達系(分取ポンプヘッドを有する)。2000 μlまたは5000 μl試料ループ。カラム、Waters X-Terra RP18、7 μm、19×150 mm(X-Terra RP18ガード・カートリッジ7 μm、19×10 mmを有する)(流量20 ml/分で使用);あるいはYMC ODS‐A、120Å、40×150 mm(X-Terra RP18ガード・カートリッジ7 μm、19×10 mmを有する)(流量50 ml/分で使用)。組成溶媒:MeCN‐H2O‐HCO2H80:20:0.05(v:v:v)。溶離液A、H2O+0.1%HCO2H;溶離液B、MeCN。5〜100%溶離液Bの異なる線状勾配(試料に適合);注射容積:試料によって500 μl〜2000 μl。Waters ZQ単一四極子質量分析計(電気スプレー源を有する)。陽または陰イオンモード・スキャン、1秒でm/z 80〜800;毛管、3.5 kVまたは3.0 kV;コーン電圧、20V;マルチプライヤ電圧、400 V;プローブおよび脱溶媒ガス温度、それぞれ120℃および350℃。Waters 分画収集装置II(マス・トリガー分画収集)。Waters 996フォト・ダイオード・アレイ検出器。
一般手順1:2‐アミノベンズアゾール誘導体および4‐クロロキナゾリンのパラジウム触媒交差カップリング
アルゴン大気下のシュレンク・フラスコ中で、微粉砕無水リン酸カリウム(1.1当量)を、適切な2‐アミノベンズアゾール(0.2 mmol)および適切な4‐クロロキナゾリン(0.2 mmol)の混合物に付加し、その後、乾燥ジオキサン(1 mL)を付加する。4,5‐ビス(ジフェニルホスフィノ)‐9,9‐ジメチルキサンテン(キサントフォス、12 μmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(4 μmol, 4 mol%のPd)の付加後、フラスコを密封し、撹拌しながら一晩、100℃に加熱する。混合物を室温に冷却して、それぞれ濾過およびクロマトグラフィーにより生成物を得る。
アルキルアミノ側鎖を有する4‐クロロキナゾリンの合成:
ステップ1. ジメチルホルムアミド(25 mL)中のメチルバニレートまたはメチルイソバニレート(7.29 g, 40 mmol)の溶液に、炭酸カリウム(8.29 g, 60 mmol)および臭化ベンジル(5.26 mL, 44 mmol)を付加した。混合物を3時間100℃に加熱した。室温に冷却後、水を付加し、生成物を酢酸エチルで数回抽出した。Na2SO4上で乾燥後、溶媒を除去して、メチル4‐ベンジルオキシ‐3‐メトキシベンゾエートまたはメチル3‐ベンジルオキシ‐4‐メトキシベンゾエートをそれぞれ定量的に得て、これをさらに精製することなく用いた。
ステップ2. ステップ1の粗製物質(40.0 mmol)を、米国特許第02/0026052 A1号(51ページ、参照例15)に記載されているように、収率91〜94%で、それぞれメチル4‐ベンジルオキシ‐5‐メトキシ‐2‐ニトロベンゾエートまたはメチル5‐ベンジルオキシ‐4‐メトキシ‐2‐ニトロベンゾエートに転化した。
ステップ3. アルゴンを充填した1リットルシュレンク・フラスコ中で、ステップ2の生成物(36.6 mmol)およびパラジウム(木炭上)(1.17 g, 10%Pd, 1.1 mmol)を併合して、テトラヒドロフラン(250 mL)を付加した。アルゴンを水素(1 bar)に取り替えて、反応完了まで、混合物を室温で激しく撹拌した。セライトのパッドを通した濾過によりパラジウムを分離し、溶媒を除去して、メチル2‐アミノ‐4‐ヒドロキシ‐5‐メトキシベンゾエートまたはメチル2‐アミノ‐5‐ヒドロキシ‐4‐メトキシベンゾエートをそれぞれ定量的に得て、これもまたさらに精製することなく用いた。
ステップ4. ホルムアミド(29 mL)、蟻酸アンモニウム(3.41 g, 54 mmol)およびステップ3の粗製物質(36.0 mmol)の混合物を、4時間140℃に加熱した。室温に冷却後、水(75 mL)を付加した。1時間撹拌後、沈殿7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐3,4‐ジヒドロキナゾリン‐4‐オンまたは6‐ヒドロキシ‐7‐メトキシ‐3,4‐ジヒドロキナゾリン‐4‐オンをそれぞれ濾し取り、水で洗浄して、乾燥した(76〜85%)。
ステップ5. ステップ4の生成物(30.5 mmol)、無水酢酸(21.5 mL, 229 mmol)およびピリジン(4.9 mL, 61 mmol)の混合物を4時間100℃に加熱した。室温に冷却後、氷水(200 mL)を付加し、混合物を1時間激しく撹拌した。沈殿7‐アセトキシ‐6‐メトキシ‐3,4‐ジヒドロキナゾリン‐4‐オンまたは6‐アセトキシ‐7‐メトキシ‐3,4‐ジヒドロキナゾリン‐4‐オンをそれぞれ濾し取り、水で洗浄して、乾燥した(93〜96%)。
ステップ6. 85℃で1.5時間、チオニルクロリド(12 mL)およびDMF(0.3 mL)と反応させることにより、ステップ5の生成物(8.54 mmol)を、それぞれ4‐クロロ‐7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリンまたは4‐クロロ‐6‐ヒドロキシ‐7‐メトキシキナゾリン(58〜95%)に転化した。余分量のチオニルクロリドを、蒸留により除去した。トルエンとの共沸蒸留(2回)により、微量のチオニルクロリドを除去した。あるいは、POCl3およびPCl5の混合物と反応させることにより、ステップ5の生成物を塩化物に転化し得る。0℃〜室温で、ジオキサン/水(100 mL/20 mL)中での水酸化アンモニウム(5 mL, 28〜30重量%)を用いた加水分解により、アセチル基を除去した。
ステップ7
一般手順4:光延反応
ジ‐tert‐ブチルアゾジカルボキシレート(0.478 g, 2.08 mmol)を、室温で、ジクロロメタン(20 mL)中のステップ6の生成物(1.66 mmol)、適切なアルコール(1.74 mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.544 g, 2.08 mmol)の混合物に一部ずつ付加した。必要な場合、さらなるアルコールを付加した。2時間撹拌後、溶液を10 mLに濃縮し、シリカゲル上に載せて、クロマトグラフィー処理(勾配、ジクロロメタン廃止ジクロロメタン:メタノール=3:2)して、所望のエーテルを得た(〜73%)。
一般手順2:N 2 ‐(キナゾリン‐4‐イル)ベンズアゾールジアミンと酸塩化物との反応
適切なN2‐(キナゾリン‐4‐イル)ベンズアゾールジアミン(0.113 mmol)をピリジン(1 mL)中に溶解する。適切な酸塩化物(0.113 mmol)の付加後、混合物を60℃で撹拌する。必要な場合、付加的酸塩化物を付加する。反応の完了後、混合物を水(20 mL)中に注ぎ入れ、そして濾過により所望の生成物を得る。
一般手順3:N 2 ‐(キナゾリン‐4‐イル)ベンズアゾールジアミンとイソシアネートとの反応
適切なN2‐(キナゾリン‐4‐イル)ベンズアゾールジアミン(0.113 mmol)をジクロロメタン(2 mL)中に溶解し、ジメチルホルムアミド(1 mL)を付加して、合理的溶解を達成する。適切なイソシアネート(0.113 mmol)を付加し、混合物を室温で一晩撹拌する。
中間体の合成
中間体6:4‐クロロ‐6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)プロポキシ]キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリンおよび3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロパン‐1‐オールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=351[M+H]。
中間体8:4‐クロロ‐7‐メトキシ‐6‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)プロポキシ]キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐6‐ヒドロキシ‐7‐メトキシ‐キナゾリンおよび3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロパン‐1‐オールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=351[M+H]。
中間体9:4‐クロロ‐6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル)プロポキシ]キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリンおよび3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロパン‐1‐オールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=322[M+H]。
中間体10:4‐クロロ‐7‐メトキシ‐6‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐6‐ヒドロキシ‐7‐メトキシ‐キナゾリンおよび3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロパン‐1‐オールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=322[M+H]。
中間体11:4‐クロロ‐6‐メトキシ‐7‐(3‐モルホリン‐4‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリンから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=338[M+H]。
中間体12:4‐クロロ‐7‐メトキシ‐6‐(3‐モルホリン‐4‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐6‐ヒドロキシ‐7‐メトキシ‐キナゾリンおよび3‐モルホリン‐4‐イル‐プロパン‐1‐オールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=338[M+H]。
中間体13:4‐クロロ‐6‐メトキシ‐7‐[2‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)エトキシ]キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリンおよび2‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐エタノールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=337[M+H]。
中間体14:4‐クロロ‐7‐メトキシ‐6‐[2‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)エトキシ]キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐6‐ヒドロキシ‐7‐メトキシ‐キナゾリンおよび2‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐エタノールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=337[M+H]。
中間体15:4‐クロロ‐6‐メトキシ‐7‐(2‐モルホリン‐4‐イル‐エトキシ)‐キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリンおよび2‐モルホリン‐4‐イル‐エタノールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=324[M+H]。
中間体16:4‐クロロ‐7‐メトキシ‐6‐(2‐モルホリン‐4‐イル‐エトキシ)‐キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐6‐ヒドロキシ‐7‐メトキシ‐キナゾリンおよび2‐モルホリン‐4‐イル‐エタノールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=324[M+H]。
中間体17:[3‐(4‐クロロ‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐7‐イルオキシ)‐プロピル]‐ジメチル‐アミン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリンおよび3‐ジメチルアミノ‐プロパン‐1‐オールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=296[M+H]。
中間体18:[2‐(4‐クロロ‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐7‐イルオキシ)‐エチル]‐ジメチル‐アミン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリンおよび2‐ジメチルアミノ‐エタノールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=282[M+H]。
中間体19:4‐クロロ‐6‐メトキシ‐7‐(1‐メチル‐ピペリジン‐4‐イルメトキシ)‐キナゾリン:
GP 4に従って、4‐クロロ‐7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリンおよび(1‐メチル‐ピペリジン‐4‐イル)‐メタノールから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=322[M+H]。
中間体1:N2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン
ステップ1. GP 1に従って、2‐アミノ‐6‐ニトロベンゾチアゾール(Sigma-Aldrich, 976 mg, 5 mmol)および4‐クロロ‐6,7‐ジ‐メトキシキナゾリン(Fluorochem, 1.12 g, 5mmol)から、(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)‐(6‐ニトロベンゾチアゾール‐2‐イル)アミンを調製した。濾過後、残渣をジオキサン、水およびメタノールで徹底的に洗浄した。真空乾燥後、粗製(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)‐(6‐ニトロベンゾチアゾール‐2‐イル)アミンを黄土色固体(2.25 g)として得て、これをさらに精製せずに用いた。LC/ESI‐MS:m/z=384[M+H]+;m/z=382[M−H]-;Rt=3.67分。
ステップ2. 粗製(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)‐(6‐ニトロベンゾチアゾール‐2‐イル)アミン(383 mg, 1 mmol)を、ジメチルホルムアミド(100 mL)中に溶解した。パラジウム(木炭上)(106 mg, 10%Pd、0.1 mmolPd)を付加し、空気を水素(1 bar)と置き換えた。混合物を80℃で5時間激しく撹拌し、次にセライトを通して濾過した。溶媒の真空除去とその後の乾燥後、精製N2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミンを黄褐色粉末(202 mg, 0.57 mmol, 57%)として得た。LC/ESI‐MS:m/z=354[M+H]+;m/z=352[M−H]-;Rt=2.15分。
中間体20:N2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イル}‐ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン:
IM 1に関して記載された手順に従って、4‐クロロ‐6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)プロポキシ]キナゾリンから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=480[M+H]+
中間体21:N2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イル}‐ベンゾオキサゾール‐2,6‐ジアミン:
IM 1に関して記載された手順に従って、4‐クロロ‐6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)プロポキシ]キナゾリンから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=464[M+H]+
中間体22:N2‐[7‐(2‐ジメチルアミノ‐エトキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イル]‐ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン:
IM 1に関して記載された手順に従って、[2‐(4‐クロロ‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐7‐イルオキシ)‐エチル]‐ジメチル‐アミンから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=411[M+H]+
中間体23:N2‐[7‐(2‐ジメチルアミノ‐エトキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イル]‐ベンゾオキサゾール‐2,6‐ジアミン:
IM 1に関して記載された手順に従って、[2‐(4‐クロロ‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐7‐イルオキシ)‐エチル]‐ジメチル‐アミンから、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=395[M+H]+
中間体26:N2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イル]‐ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン:
IM 1に関して記載された手順に従って、IM 9から、当該化合物を合成した。LC/ESI‐MS:m/z=451[M+H]+
中間体2:N‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐6‐イル)‐4‐トリフルオロメトキシベンズアミド
ピリジン(8 mL)中の6‐アミノベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメート(中間体4、0.900 g, 3.39 mmol)の溶液に、4‐トリフルオロメトキシベンジルクロリド(0.535 mL, 3.39 mmol)を付加した。60℃で2時間撹拌後、溶液を水(100 mL)中に注ぎ入れた。その結果生じた沈殿を濾し取り、水で洗浄して、乾燥した。そのようにして得られた固体をジクロロメタン(20 mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(20 mL)を付加した。室温で3時間撹拌後、揮発性物質を真空除去し、ジメチルホルムアミド(100 mL)を残渣に付加した。溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を付加することにより中和した。水(400 mL)を付加し、混合物を一晩撹拌した。沈殿N‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐6‐イル)‐4‐トリフルオロメトキシ‐ベンズアミドを濾し取り、水で洗浄し、乾燥した(灰色固体、1.16 g, 3.27 mmol, 84%)。LC/ESI‐MS:m/z=354[M+H]+;m/z=352[M−H]-;Rt=3.20分。
中間体3:1‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)尿素
6‐アミノベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメート(中間体4、0.796 g, 3.0 mmol)、4‐クロロ‐3‐(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(0.731 g, 3.3 mmol)およびジメチルホルムアミド(80 mL)の混合物を、室温で一晩撹拌した。水を付加し、その結果生じた沈殿を濾し取り、水で十分に洗浄して、乾燥した。そのようにして得られた物質をジクロロメタン(15 mL)中に懸濁し、トリフルオロ酢酸(15 mL)を付加した。室温で1.5時間撹拌後、揮発性物質を真空除去し、ジメチルホルムアミド(20 mL)を残渣に付加した。溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を付加することにより中和した。水を付加し、その結果生じた沈殿を濾し取り、水で洗浄し、乾燥した(灰色固体、0.999 g, 2.58 mmol, 86%)。LC/ESI‐MS:m/z=387[M+H]+;m/z=385[M−H]-;Rt=3.54分。
中間体4:6‐アミノベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメート
ステップ1. ジメチルホルムアミド(60 mL)中の2‐アミノ‐6‐ニトロベンゾチアゾール(Sigma-Aldrich, 3.90 g, 20 mmol)および2〜3 mgのDMAPの溶液に、ジ‐tert‐ブチルジカルボネート(6.55 g, 30 mmol)を付加した。反応が完了するまで、混合物を90℃で撹拌した。水(100 mL)およびメタノール(60 mL)を付加した。5分間撹拌後、さらなる水(100 mL)を付加した。その結果生じた沈殿を濾し取り、水およびメタノールで十分に洗浄した。このようにして得られた6‐ニトロベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメート(4.78 g, 16.2 mmol, 81%)を生じた。LC/ESI‐MS:m/z=294[M−H]-;Rt=4.15分。
ステップ2. 6‐ニトロベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメート(4.68 g, 15.8 mmol)を、ジメチルホルムアミド(120 mL)中に溶解し、パラジウム(木炭上)(841 mg, 10%Pd、0.79 mmolPd)を付加した。空気を水素(1 bar)と置き換えて、官能完了まで(2時間)、混合物を60℃で激しく撹拌した。セライトのパッドを通した濾過によりパラジウムを除去し、溶液を20 mLに濃縮した。水(200 mL)を付加した。1時間撹拌後、沈殿6‐アミノベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメートを濾し取り、水で洗浄した。付加的生成物を、母液の反復濾過により得た。総計3.24 g(12.2 mmol, 77%)の灰色固体を得た。LC/ESI‐MS:m/z=266[M+H]+;m/z=264[M−H]-;Rt=2.54分。
中間体5:1‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐5‐イル)‐3‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)尿素
ステップ1. チオシアン酸アンモニウム(8.55 g, 112.5 mmol)をアセトン(80 mL)中に溶解した。塩化アセチル(8.83 g, 112.5 mmol)を滴下した。室温で1時間撹拌後、固体を濾し取り、濾液をアセトン(45 mL)中の2‐フルオロ‐5‐ニトロアニリンの溶液に付加した。混合物を6時間還流した後、溶液を濃縮し、室温で一晩保存した。沈殿1‐アセチル‐3‐(2‐フルオロ‐5‐ニトロフェニル)チオ尿素を濾し取り、アセトンで洗浄して、乾燥した。母液を濃縮し、アセトンから再結晶化して、別のバッチの生成物を得た。総計12.55 g(48.8 mmol, 43%)の灰色固体を得た。LC/ESI‐MS:m/z=258[M+H]+;Rt=3.42分(M. Sedlak, J. Hanusek, M. Holcapek, V. Sterba, J. Phys. Org. Chem. 2001, 14, 187-195と比較)。
ステップ2. メタノール(400 mL)中の1‐アセチル‐3‐(2‐フルオロ‐5‐ニトロフェニル)チオ尿素(9.63 g, 37.4 mmol)の溶液を、メタノール(100 mL)中のナトリウムメタノラート(濃縮、0.5 mol/L)の溶液に迅速に注ぎ入れた。溶液を撹拌せずに一晩保存した。沈殿2‐アミノ‐5‐ニトロベンゾチアゾールを濾し取り、メタノールで洗浄して、乾燥した(黄色結晶、6.87 g, 35.2 mmol, 94%)。LC/ESI‐MS:m/z=196[M+H]+;m/z=194[M−H]-;Rt=2.71分(M. Sedlak, J. Hanusek, M. Holcapek, V. Sterba, J. Phys. Org. Chem. 2001, 14, 187-195と比較)。
ステップ3. ジメチルホルムアミド(150 mL)中の2‐アミノ‐5‐ニトロベンゾチアゾール(3.90 g, 20 mmol)および2〜3 mgのDMAPの溶液に、ジ‐tert‐ブチルジカルボネート(6.55 g, 30 mmol)を付加した。反応が完了するまで、混合物を60℃で撹拌した。水(30 mL)およびメタノール(40 mL)を付加した。5分間撹拌後、さらなる水(100 mL)を付加し、その結果生じた沈殿を濾し取り、水で洗浄した。固体を加熱しながらジメチルホルムアミド中に再溶解して、次にメタノール(40 mL)および水(100 mL)を付加し、混合物を撹拌せずに室温で一晩保存した。濾過後、5‐ニトロベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメート(3.23 g, 10.9 mmol, 55%)を得た。LC/ESI‐MS:m/z=294[M−H]-;Rt=4.12分。
ステップ4. アルゴンを充填したシュレンク・フラスコ中で、5‐ニトロベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメート(3.23 g, 10.9 mmol)をジメチルホルムアミド(120 mL)および酢酸エチル(30 mL)中に溶解した。パラジウム(木炭上)(0.58 g, 10%Pd, 0.55 mmolPd)を付加した。アルゴンを水素(1 bar)に取り替えて、混合物を60℃で2時間、激しく撹拌した。セライトのパッドを通した濾過によりパラジウムを除去し、溶液を20 mLに濃縮した。水(200 mL)を付加した。1時間撹拌後、沈殿5‐アミノベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメートを濾し取り、水で洗浄して、乾燥した(1.45 g, 5.46 mmol, 50%)。LC/ESI‐MS:m/z=266[M+H]+;m/z=264[M−H]-;Rt=2.90分。
ステップ5. 5‐アミノベンゾチアゾール‐2‐イルtert‐ブチルカルバメート(0.796 g, 3.0 mmol)、4‐クロロ‐3‐(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(0.731 g, 3.3 mmol)およびジメチルホルムアミド(50 mL)の混合物を、室温で3時間撹拌した。水を付加し、その結果生じた沈殿を濾し取り、水で十分に洗浄して、乾燥した。そのようにして得られた物質をジクロロメタン(15 mL)中に懸濁し、トリフルオロ酢酸(15 mL)を付加した。室温で1.5時間撹拌後、揮発性物質を真空除去し、ジメチルホルムアミド(20 mL)を残渣に付加した。溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を付加することにより中和した。水を付加し、その結果生じた沈殿を濾し取り、水で洗浄した。固体をジメチルホルムアミド中に再溶解して、水の付加により沈殿させて、1‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐5‐イル)‐3‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)尿素(0.756 g, 1.95 mmol, 65%)を得た。LC/ESI‐MS:m/z=387[M(35Cl)+H]+;m/z=385[M(35Cl)−H]-;Rt=3.65分。
中間体24:1‐(2‐アミノ‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐尿素:
IM 3の合成に従って当該化合物を調製したが、但し、2‐イソシアナト‐1‐メトキシ‐4‐メチル‐ベンゼンを用いた。LC/ESI‐MS:m/z=329[M+H]+
中間体25:1‐(2‐アミノ‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(3‐メトキシ‐フェニル)‐尿素:
IM 3の合成に従って当該化合物を調製したが、但し、1‐イソシアナト‐3‐メトキシ‐ベンゼンを用いた。LC/ESI‐MS:m/z=315[M+H]+
中間体27:1‐(2‐アミノ‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(2,5‐ジフルオロ‐フェニル)‐尿素:
IM 3の合成に従って当該化合物を調製したが、但し、1,4‐ジフルオロ‐2‐イソシアナト‐ベンゼンを用いた。LC/ESI‐MS:m/z=321[M+H]+
中間体27:1‐(2‐アミノ‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(3‐フルオロ‐フェニル)‐尿素:
IM 3の合成に従って当該化合物を調製したが、但し、1‐フルオロ‐3‐イソシアナト‐ベンゼンを用いた。LC/ESI‐MS:m/z=303[M+H]+
中間体7:3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロパン‐1‐オール
1‐メチルピペラジン(6.99 mL, 63 mol)をトルエン(30 mL)中に溶解した。3‐ブロモ‐プロパノール(2.62 mL, 30 mmol)を徐々に付加し、混合物を一晩撹拌した。2時間80℃に加熱し、室温に冷却した後、混合物を濾過し、フィルターケークをトルエンで十分に洗浄した。トルエンの除去後、残渣をクーゲルロー蒸留に付して(沸点180℃/2 mbar)、無色油(4.08 g, 25.8 mmol, 86%)を得た。1H NMR(CDCl3):δ=1.70(Ψ‐5重項、J≒5.8 Hz, 2H), 2.26(s, 3H), 2.35-2.6(m, 8H), 2.60(Ψ‐t、J=5.8 Hz, 2H), 3.77(Ψ‐t、J=5.3 Hz, 2H), 4.09(s, br., 1H).
実施例の合成
実施例1:GP 2に従って、塩化ベンゾイル(14 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]ベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、40 mg, 87 μmol, 77%)。LC/ESI‐MS:m/z=458[M+H]+;m/z=456[M−H]-;Rt=3.13分。
実施例2:GP 2に従って、塩化p‐トルオイル(17.5 mg, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐4‐メチルベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、44 mg, 93 μmol, 82%)。LC/ESI‐MS:m/z=472[M+H]+;m/z=470[M−H]-;Rt=3.32分。
実施例3:GP 2に従って、塩化p‐アニソイル(16 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐4‐メトキシ‐ベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、46 mg, 94 μmol, 83%)。LC/ESI‐MS:m/z=488[M+H]+;m/z=486[M−H]-;Rt=3.17分。
実施例4:GP 2に従って、塩化m‐アニソイル(17 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐3‐メトキシ‐ベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、41 mg, 84 μmol, 74%)。LC/ESI‐MS:m/z=488[M+H]+;m/z=486[M−H]-;Rt=3.17分。
実施例5:GP 2に従って、塩化o‐アニソイル(17 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐2‐メトキシ‐ベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、42 mg, 86 μmol, 76%)。LC/ESI‐MS:m/z=488[M+H]+;m/z=486[M−H]-;Rt=3.27分。
実施例6:GP 2に従って、塩化p‐クロロベンゾイル(15 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、4‐クロロ‐N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐ベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、41 mg, 83 μmol, 74%)。LC/ESI‐MS:m/z=492[M(35Cl)+H]+;m/z=490[M(35Cl)−H]-;Rt=3.45分。
実施例7:GP 2に従って、塩化m‐クロロベンゾイル(15 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、3‐クロロ‐N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐ベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、42 mg, 85 μmol, 75%)。LC/ESI‐MS:m/z=492[M(35Cl)+H]+;m/z=490[M(35Cl)−H]-;Rt=3.47分。
実施例8:GP 2に従って、塩化3,4‐ジクロロベンゾイル(24 mg, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、3,4‐ジクロロ‐N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐ベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、49 mg, 92 μmol, 82%)。LC/ESI‐MS:m/z=526[M(35Cl2)+H]+;m/z=524[M(35Cl2)−H]-;Rt=3.82分。
実施例9:GP 2に従って、塩化p‐トリフルオロメチルベンゾイル(17 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐4‐トリフルオロ‐メチルベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、44 mg, 83 μmol, 73%)。LC/ESI‐MS:m/z=526[M+H]+;m/z=524[M−H]-;Rt=3.67分。
実施例10:GP 1に従って、4‐クロロ‐6,7‐ジメトキシキナゾリン(44.9 mg, 0.2 mmol)およびN‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐6‐イル)‐4‐トリフルオロメトキシベンズアミド(中間体2、71 mg, 0.2mmol)から、N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)‐ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐4‐トリフルオロ‐メトキシベンズアミドを調製した。ジメチルホルムアミドをジオキサンの代わりに溶媒として用いた。溶媒の真空乾燥後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン‐メタノール勾配を適用した。次に、ジクロロメタン(3 mL)から再結晶化することにより、生成物をさらに精製して、黄色固体(10 mg, 19 μmol, 9%)を得た。LC/ESI‐MS:m/z=542[M+H]+;m/z=540[M−H]-;Rt=3.87分。
実施例11:GP 2に従って、3‐トリフルオロメトキシベンゾイルクロリド(19 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、N‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)‐ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐3‐トリフルオロ‐メトキシベンズアミドを調製した(黄色味がかった固体、48 mg, 88 μmol, 78%)。LC/ESI‐MS:m/z=542[M+H]+;m/z=540[M−H]-;Rt=3.72分。
実施例12:GP 3に従って、フェニルイソシアネート(13 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、1‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐3‐フェニル尿素を調製した。混合物を水(20 mL)中に注ぎ入れ、その結果生じた沈殿を分取HPLCにより精製して、黄色固体を得た(10 mg, 21 μmol, 19%)。LC/ESI‐MS:m/z=473[M+H]+;m/z=471[M−H]-;Rt=3.10分。
実施例13:GP 3に従って、3‐メトキシフェニルイソシアネート(15 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、1‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐3‐(3‐メトキシフェニル)尿素を調製した。混合物を水(20 mL)中に注ぎ入れ、その結果生じた沈殿をpTLC(ジクロロメタン:メタノール=9:1)により精製して、黄色固体を得た(26 mg, 53 μmol, 46%)。LC/ESI‐MS:m/z=503[M+H]+;m/z=501[M−H]-;Rt=3.12分。
実施例14:GP 3に従って、3‐フルオロフェニルイソシアネート(13 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、1‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐3‐(3‐フルオロフェニル)尿素を調製した。混合物を水(20 mL)中に注ぎ入れ、その結果生じた沈殿をpTLC(ジクロロメタン:メタノール=9:1)により精製して、黄色固体を得た(14 mg, 29 μmol, 26%)。LC/ESI‐MS:m/z=491[M+H]+;m/z=489[M−H]-;Rt=3.27分。
実施例15:GP 3に従って、3‐トリフルオロメチルフェニルイソシアネート(16 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、1‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐3‐(3‐トリフルオロメチルフェニル)尿素を調製した。混合物を水(20 mL)中に注ぎ入れ、その結果生じた沈殿を分取pTLC(ジクロロメタン:メタノール=9:1)により精製して、黄色固体を得た(44 mg, 81 μmol, 72%)。LC/ESI‐MS:m/z=541[M+H]+;m/z=539[M−H]-;Rt=3.59分。
実施例16:GP 3に従って、4‐クロロフェニルイソシアネート(17.4 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、1‐(4‐クロロフェニル)‐3‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]尿素を調製した。反応混合物の分取TLC(ジクロロメタン:メタノール=9:1)により黄色固体を得た(39 mg, 67 μmol, 59%)。LC/ESI‐MS:m/z=507[M(35Cl)+H]+;m/z=505[M(35Cl)−H]-;Rt=3.50分。
実施例17:GP 3に従って、4‐クロロ‐2‐(トリフルオロメチル)フェニルイソシアネート(17 μL, 0.113 mmol)およびN2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イル)ベンゾチアゾール‐2,6‐ジアミン(40 mg, 0.113 mmol)から、1‐(4‐クロロ‐2‐トリフルオロメチルフェニル)‐3‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]尿素を調製した。固体を濾し取り、ジクロロメタンで十分に洗浄して、黄色固体を得た(27 mg, 48 μmol, 42%)。LC/ESI‐MS:m/z=575[M(35Cl)+H]+;m/z=573[M(35Cl)−H]-;Rt=3.79分。
実施例18:GP 1に従って、4‐クロロ‐6,7‐ジメトキシキナゾリン(Fluorochem, 29 mg, 0.13 mmol)および1‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)尿素(中間体3、50 mg, 0.13mmol)から、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)‐3‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]尿素を調製した。ジメチルホルムアミドをジオキサンの代わりに溶媒として用いた。溶媒の真空乾燥後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン‐メタノール勾配を適用した。粗生成物をジメチルホルムアミド(2 mL)中に溶解し、水を付加した(2 mL)。4℃で一晩保存後、その結果生じた沈殿を濾し取り、水で洗浄して、乾燥し、黄色固体(27 mg, 48 μmol, 37%)を得た。LC/ESI‐MS:m/z=575[M(35Cl)+H]+;m/z=573[M(35Cl)−H]-;Rt=4.14分。
実施例19:GP 1に従って、4‐クロロ‐6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]キナゾリン(中間体6、 38.6 mg, 0.11 mmol)および1‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)尿素(中間体3、42.5 mg, 0.11mmol)から、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]キナゾリン‐4‐イルアミノ}ベンゾチアゾール‐6‐イル)尿素を調製した。粗生成物を遠心分離により単離して、ジオキサン、メタノール、水そして最後にメタノールで徹底的に洗浄した。乾燥後、テトラヒドロフランを付加し(0.5 mL)、混合物をガラスウールを通して濾過して、精製物質を得た(淡黄色固体、36 mg, 52 μmol, 47%)を得た。LC/ESI‐MS:m/z=701[M(35Cl)+H]+;m/z=699[M(35Cl)−H]-;Rt=2.88分。
実施例20:GP 1に従って、4‐クロロ‐6,7‐ジメトキシキナゾリン(Fluorochem, 29 mg, 0.13 mmol)および1‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐5‐イル)‐3‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)尿素(中間体5、50 mg, 0.13mmol)から、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)‐3‐[2‐(6,7‐ジメトキシキナゾリン‐4‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐5‐イル]尿素を調製した。ジメチルホルムアミドをジオキサンの代わりに溶媒として用いた。溶媒の真空乾燥後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン‐メタノール勾配を適用した。粗生成物をジメチルホルムアミド(2 mL)中に溶解し、水を付加した(2 mL)。冷蔵庫中で一晩保存後、その結果生じた沈殿を濾し取り、水で洗浄して、乾燥した(黄色固体、7 mg, 12 μmol, 9%)を得た。LC/ESI‐MS:m/z=575[M(35Cl)+H]+;m/z=573[M(35Cl)−H]-;Rt=4.17分。
実施例21:GP 1に従って、6‐クロロ‐プリン(17 mg, 0.11 mmol)および1‐(2‐アミノベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)尿素(中間体3、42.5 mg, 0.11mmol)から、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチルフェニル)‐3‐[2‐(9H‐プリン‐6‐イルアミノ)ベンゾチアゾール‐6‐イル]尿素を調製した。反応混合物をpTLC(ジクロロメタン:メタノール=9:1)により精製して、黄色固体を得た(35.4 mg, 70 μmol, 64%)。LC/ESI‐MS:m/z=505[M(35Cl)+H]+;m/z=503[M(35Cl)−H]-;Rt=3.87分。
実施例22:中間体1から出発して、GP 3に従って、1‐[2‐(6,7‐ジメトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ)‐ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐3‐(2‐メトキシ‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例23:中間体1から出発して、GP 3に従って、1‐[2‐(6,7‐ジメトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ)‐ベンゾチアゾール‐6‐イル]‐3‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例24:4‐クロロ‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐7‐オールおよび中間体3から出発して、GP 1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐[2‐(7‐ヒドロキシ‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ)‐ベンゾチアゾール‐6‐イル]尿素を調製した。
実施例25:中間体20から出発して、GP 2に従って、2‐メトキシ‐N‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐ベンズアミドを調製した。
実施例26:中間体20から出発して、GP 2に従って、N‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐ベンズアミドを調製した。
実施例27:中間体20から出発して、GP 2に従って、3‐クロロ‐N‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐ベンズアミドを調製した。
実施例28:中間体20から出発して、GP 2に従って、4‐メトキシ‐N‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐ベンズアミドを調製した。
実施例29:中間体20から出発して、GP 2に従って、N‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐4‐メチル‐ベンズアミドを調製した。
実施例30:中間体11および中間体3から出発して、GP 1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐モルホリン‐4‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例31:中間体20から出発して、GP 3に従って、1‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例32:中間体20から出発して、GP 3に従って、1‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(2‐メトキシ‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例33:中間体20から出発して、GP 3に従って、1‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(3‐メトキシ‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例34:中間体8および中間体3から出発して、GP 1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐(2‐{7‐メトキシ‐6‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例35:中間体12および中間体3から出発して、GP 1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐{2‐[7‐メトキシ‐6‐(3‐モルホリン‐4‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例36:中間体16および中間体3から出発して、GP 1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐{2‐[7‐メトキシ‐6‐(2‐モルホリン‐4‐イル‐エトキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例37:中間体9および中間体3から出発して、一般手順1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例38:中間体13および中間体3から出発して、一般手順1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[2‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例39:中間体15および中間体3から出発して、一般手順1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(2‐モルホリン‐4‐イル‐エトキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例40:中間体10および中間体3から出発して、一般手順1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐{2‐[7‐メトキシ‐6‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例41:中間体14および中間体3から出発して、一般手順1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐(2‐{7‐メトキシ‐6‐[2‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐エトキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を合成した。
実施例42:中間体11および中間体24から出発して、一般手順1に従って、1‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐モルホリン‐4‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を合成した。
実施例43:中間体15および中間体24から出発して、一般手順1に従って、1‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(2‐モルホリン‐4‐イル‐エトキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を合成した。
実施例44:中間体9および中間体24から出発して、一般手順1に従って、1‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を合成した。
実施例45:中間体13および中間体24から出発して、一般手順1に従って、1‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[2‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐エトキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を合成した。
実施例46:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(2,4‐ジフルオロ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を合成した。
実施例47:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(2‐フルオロ‐5‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を合成した。
実施例48:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(4‐ジメチルアミノ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を合成した。
実施例49:中間体19および中間体24から出発して、一般手順1に従って、1‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(1‐メチル‐ピペリジン‐4‐イルメトキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例50:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(2,5‐ジフルオロ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を合成した。
実施例51:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(2‐フルオロ‐5‐メチル‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を合成した。
実施例52:中間体17および中間体3から出発して、一般手順1に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐{2‐[7‐(3‐ジメチルアミノ‐プロポキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例53:中間体17および中間体24から出発して、一般手順1に従って、1‐{2‐[7‐(3‐ジメチルアミノ‐プロポキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐3‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例54:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(2‐クロロ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例55:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチルピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐o‐トリル‐尿素を調製した。
実施例56:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(2,5‐ジメトキシ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例57:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(2,4‐ジメトキシ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例58:中間体20から出発して、GP 3に従って、1‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐(2‐トリフルオロメトキシ‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例59:中間体20から出発して、GP 2に従って、3‐メトキシ‐N‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐ベンズアミドを調製した。
実施例60:中間体20から出発して、GP 2に従って、シクロプロパンカルボン酸(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐アミドを調製した。
実施例61:中間体20から出発して、GP 3に従って、1‐(5‐クロロ‐2‐メトキシ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例62:中間体20から出発して、GP 3に従って、1‐(2‐クロロ‐5‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例63:中間体21から出発して、GP 3に従って、1‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例64:中間体21から出発して、GP 3に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例65:中間体20から出発して、GP 3に従って、1‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐3‐フェニル‐尿素を調製した。
実施例66:中間体22から出発して、GP 3に従って、1‐(4‐クロロ‐3‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐3‐{2‐[7‐(2‐ジメチルアミノ‐エトキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例67:中間体22から出発して、一般手順3に従って、1‐{2‐[7‐(2‐ジメチルアミノ‐エトキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐3‐(2‐メトキシ‐5‐メチル‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例68:中間体22から出発して、一般手順3に従って、1‐(2,5‐ジフルオロ‐フェニル)‐3‐{2‐[7‐(2‐ジメチルアミノ‐エトキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例69:中間体22から出発して、一般手順3に従って、1‐{2‐[7‐(2‐ジメチルアミノ‐エトキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐3‐(2‐フルオロ‐5‐トリフルオロメチル‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例70:中間体22から出発して、一般手順3に従って、1‐{2‐[7‐(2‐ジメチルアミノ‐エトキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐3‐(3‐メトキシ‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例71:中間体17および中間体25から出発して、一般手順1に従って、1‐{2‐[7‐(3‐ジメチルアミノ‐プロポキシ)‐6‐メトキシ‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐3‐(3‐メトキシ‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例72:中間体9および中間体25から出発して、一般手順1に従って、1‐(3‐メトキシ‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例73:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(4‐フルオロ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例74:中間体26から出発して、一般手順3に従って、1‐(2,4‐ジフルオロ‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例75:中間体9および中間体27から出発して、一般手順1に従って、1‐(2,5‐ジフルオロ‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例76:中間体26から出発して、一般手順3に従って、1‐(3‐シアノ‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例77:中間体11および中間体25から出発して、一般手順1に従って、1‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐モルホリン‐4‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐3‐(3‐メトキシ‐フェニル)‐尿素を調製した。
実施例78:中間体26から出発して、一般手順3に従って、1‐(4‐フルオロ‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
実施例79:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(3‐フルオロ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例80:中間体20から出発して、一般手順3に従って、1‐(4‐シアノ‐フェニル)‐3‐(2‐{6‐メトキシ‐7‐[3‐(4‐メチル‐ピペラジン‐1‐イル)‐プロポキシ]‐キナゾリン‐4‐イルアミノ}‐ベンゾチアゾール‐6‐イル)‐尿素を調製した。
実施例81:中間体9および中間体28から出発して、一般手順1に従って、1‐(3‐フルオロ‐フェニル)‐3‐{2‐[6‐メトキシ‐7‐(3‐ピロリジン‐1‐イル‐プロポキシ)‐キナゾリン‐4‐イルアミノ]‐ベンゾチアゾール‐6‐イル}‐尿素を調製した。
式(I)の本発明の化合物の分析データ:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
Figure 2008524282
式(Ia)の本発明の化合物の分析データ:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
式(Ib)の本発明の化合物の分析データ:
Figure 2008524282
Figure 2008524282
材料および方法
in vitroプロテインキナーゼ検定
組換えヒトプロテインキナーゼに関して、チアゾール誘導体の作用を試験した。バキュロウイルス発現系により、ヒト組換えGST‐融合タンパク質として、またはHis‐タグ化タンパク質として、Sf9昆虫細胞中ですべてのプロテインキナーゼを発現させた。GSH‐アガロースまたはNi‐NTH‐アガロースを用いて、アフィニティークロマトグラフィーによりプロテインキナーゼを精製した。SDS‐PAGE/銀染色により、そして特異的抗体を用いたウエスタンブロット分析により、各々の純度および同一性を検査した。
キナーゼ活性を測定するために、有標プロテインキナーゼ検定(PanQinase(登録商標)活性検定)を用いた。キナーゼ検定はすべて、50 μl反応容積で96ウエルFlashPlatesTM中で実施した。全酵素に関する検定は、60 mMHEPES‐NaOH、pH7.5、3 mMMgCl2、3 mMMnCl2、3 μMオルトバナジウム酸ナトリウム、1.2 mMDTT、50 μg/mlPEG2000および1 μM[γ‐33P]‐ATP(約5×105 cpm/ウエル)を含有した。
反応カクテルを、30℃で80分間インキュベートした。50 μlの2%(v/v)H3PO4で反応を停止させ、プレートを吸引し、200 μlの0.9%(w/v)NaClで2回洗浄した。微量プレート・シンチレーション計数器で、33Piの取込みを確定した。検定はすべて、BeckmanCoulter/Sagianロボットシステムを用いて実施した。
細胞受容体チロシンキナーゼ検定
成長因子受容体EGF‐R、PDGF‐R、TIE2、IGF‐1R、EPHB4およびVEGF‐R2の受容体チロシンキナーゼ(RTK)の抑制を確定することにより、細胞検定においてチアゾール誘導体の作用を試験した。この目的のために、適量でそれぞれの成長因子を発現することなる細胞株を用いた。48ウエル細胞培養皿中の10%ウシ胎仔血清(FCS)を含有する培地中で、35,000/細胞/ウエルをプレート化した。24時間後、FCS含有培地をFCSを含まない培地と交換して、その後、この培地中で一晩、細胞を飢えさせた。翌日、100%DMSO中の異なる濃度の試験化合物を、1:100希釈ステップで細胞培地に付加して、最終DMSO検定濃度を1%とした。37℃で試験化合物とともに90分間予備インキュベートした後、室温で数分間、受容体特異的リガンドで細胞を刺激した。受容体刺激の後、標準プロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤を補足した溶解緩衝液を用いて、細胞溶解した。
受容体特異的捕捉抗体および遺伝的ビオチニル化抗ホスホチロシン検出抗体を用いて、サンドイッチELISAにより、96ウエルプレート中で種々のRTKのリン酸化状態を定量した。最後に、アビジン標識ホースラディッシュペルオキシダーゼおよび基質としてのテトラメチルベンジジン(TMB)の付加後、450 nmで光学濃度を測定した。
試験化合物の各々の特定濃度に関して、刺激化非処理細胞(「高対照」)における最大リン酸化と比較して、パーセンテージで、抑制を算定した。半対数ステップにおける各試験化合物の9つの濃度の濃度範囲を網羅するS字形阻害剤曲線に基づいて、IC50値を算定した。
細胞オーロラBキナーゼ検定
ゲノムDNAのエンドリデュプリケーションに及ぼす試験化合物の作用を測定することにより、細胞オーロラB検定においてチアゾール誘導体の作用を試験した。オーロラBの抑制はゲノムDNAのエンドリデュプリケーションを生じるが、これは4nより高いDNA含量として細胞中で検出可能である。DNAへの蛍光ヨウ化プロピジウム(PI)のインターカレーションを用いて、蛍光活性化細胞選別機(FACS)を使用してDNA含量を定量した。
37℃、10%CO2で、10%(v/v)FCS、100単位/mlペニシリン、100 mg/mlストレプトマイシンを含有するDMEM培地3 ml中で、6ウエル細胞培養皿中で100,000細胞/ウエルで、実験1日目にHT29結腸癌細胞を植え付けた。2日目に、100%DMSO中の異なる濃度での試験化合物を1:1000希釈ステップで培地に付加して、最終DMSO検定濃度を0.1%とした。細胞を、試験化合物とともに3日間インキュベートした。5日目に、トリプシン処理により細胞を収穫し、対応する情勢と併合し、遠心分離して、4℃で一晩、固定および透過化処理のために80%(v/v)メタノール中に再懸濁した。6日目に、固定細胞を遠心分離し、PBS/1%(v/v)FCS中で1時間再水和して、その後、RNアーゼおよびPIとともに室温で30分間インキュベートした。
以下のようにFACSにより、DNA含量に関して染色細胞を分析した。細胞集団の細胞周期分布の分析のために、別の方法で処理された細胞の5000単一細胞事象を、FACSにより獲得した。アルゴンレーザーを用いた488 nmでの励起時に、650 nmパス・フィルター(FL3)を用いて蛍光放射を測定することにより、DNA挿入PIを検出した。単一細胞事象を、それらのFL3‐Aシグナルによりヒストグラムにプロットした。FL‐3振幅(FL3‐A)の最初のピークに関するシグナル増幅を、約200任意単位(AU)に設定した。非処理細胞集団を用いて、異なる細胞周期相の各々に関してゲートを定義した。200 AUでのガウス曲線形第一ピークを含有する領域を、2組の染色体(2n)を含有する「G1期の細胞」と定義した。400 AUでのピーク周囲の領域を、4組の染色体(4n)を含有する「G2/M期の細胞」と定義した。G1およびG2/M間の事象を、「S期の細胞」(「アポトーシス」のようなG1より下のもの(亜G1))と定義した。G2/M‐ゲートを超える事象をすべて、「エンドリデュプリケーション化細胞」(EndoR)と定義した、ということは重要である。試験化合物の各濃度に関しては、EndoR集団のパーセンテージを、全細胞集団と比較して確定した。オーロラB抑制のIC50値の概算のために、EndoR集団のパーセンテージを、対化合物濃度でプロットした。
細胞オーロラBキナーゼヒストンH3リン酸化検定
セリン10でのオーロラB基質タンパク質ヒストンH3(HisH3‐pS10)のリン酸化を測定する細胞オーロラB検定において、化合物の作用を試験した。オーロラBの抑制は、HisH3‐pS10の低減を生じるが、これは、特異的免疫検定で検出された。
10%(v/v)ウシ胎仔血清、100単位/mlペニシリン、100 mg/mlストレプトマイシンを含有するDMEM培地500 μL中で、48ウエル細胞培養皿中で100,000細胞/ウエルで、実験1日目にHT29結腸癌細胞を植え付けた。細胞を、37℃、10%CO2に保持した。2日目に、100%DMSO中の異なる濃度での試験化合物を1:100希釈ステップで培地に二重反復実験で付加して、最終DMSO検定濃度を1%とした。最大抑制を表わす「低対照」として、オーロラB参照阻害剤VX‐680(Vertex)を、1E‐06 Mの濃度で6つの反復実験物で試験した。「高対照」として、細胞を抑制しなかったが、しかし1%DMSOで6反復実験物においてまさに処理した。細胞を、試験化合物とともに1時間インキュベートした。その後、100 μLの600 nMホスファターゼ阻害剤カリキュリンAを付加して、最終濃度を100 nMとした。さらに30分間インキュベート後、細胞を収穫した。その目的のために、皿を、4℃で5分間、770×gで遠心分離し、上清を吸引して、1 mMオルトバナジウム酸ナトリウムを含有するPBS500 μLで細胞を洗浄して、再び皿を遠心分離した。上清を吸引後、100 mM炭酸ナトリウム、pH9.6を0.01%トリトンX‐100、1 mMオルトバナジウム酸ナトリウムおよび100 μMPMSFとともに含有する溶解緩衝液100 μLを、各ウエルに付加した。48ウエル皿を密封し、5分間インキュベートして、60℃で10分間加熱した後、超音波浴中で2分間、音波処理した。次に各ウエルからの細胞溶解物80 μLを、96ウエル微量滴定プレート(MTP、Nunc F96 Maxisorb, カタログ番号442404)に移した。37℃で少なくとも2.5時間の溶解物タンパク質の結合時に、溶解物を捨てて、MTPをDELFIA(登録商標)検定緩衝液(Perkin Elmer、カタログ番号4002-0010)中の5%ウシ血清アルブミンで被覆した。DELFIA(登録商標)洗浄緩衝液(Perkin Elmer、カタログ番号1244-114)を用いた3倍洗浄時に、HisH3‐pS10に対して向けられる検出抗体(ウサギモノクローナル抗体クローンMC463;Upstate、カタログ番号05-817)100 μlを、DELFIA(登録商標)検定緩衝液中で1:400の希釈で付加した。37℃で1時間インキュベートし、3倍洗浄した後、DELFIA(登録商標)検定緩衝液中の5 nMの濃度のユーロピウム標識二次抗ウサギIgG抗体(Perkin Elmer、カタログ番号AD0105)100 μLを付加した。37℃で30分間のインキュベーションおよび3倍洗浄時に、DELFIA(登録商標)エンハンサー溶液(Perkin Elmer、カタログ番号1244-105)150 μLを付加し、そして各単一ウエル中での615 nmでの放射を、340 nmでの励起で時間分解蛍光法を用いて蛍光計で測定した。データ分析のために、6つの「低対照」反復実験物の平均放射を確定し、すべての測定値から差し引いた。次に、0%を表わす「低対照」の、ならびにセリン10でのHisH3の測定可能リン酸化100%を表わす「高対照」の平均に基づいて、値をパーセンテージに変換した。次に、各化合物濃度の二重反復実験値を平均して、IC50値の算定のために対化合物濃度で、HisH3‐pS10パーセンテージのこれらの平均値をプロットした。
結果
in vitroプロテインキナーゼ検定
本発明の化合物は、オーロラA、オーロラB、EGF‐R、ERBB2、PDGFR、FLT3、IGF1‐R、VEGF‐R2、VEGF‐R3、EPHB4、TIE2、FAKおよびSRCから選択される少なくとも1つのキナーゼに関して500 nMより低いIC50値を示し、あるいは500 nMより低いIC50値で、腫瘍進行の少なくとも2つの異なる分子メカニズムからの少なくとも2つのキナーゼを抑制することにより、有益な活性プロフィールを示す。
本発明の化合物は、細胞受容体チロシンキナーゼ検定および/または細胞オーロラBキナーゼ検定において、10 μMより低いIC50値を示す。

Claims (24)

  1. 一般式(I)の化合物、ならびにその塩および生理学的機能性誘導体:
    Figure 2008524282
    (式中、置換基:
    Figure 2008524282
    は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
    Xは、独立して、S、O、SOまたはSO2を表わし;
    Yは、独立して、S、O、NR2、SOまたはSO2を表わし;
    Aは、独立して、←CONR8‐、←NR8CO‐、←NR8CONR9‐、←NR8COO‐、←NR8NR9CO‐、←NR8OCO‐、←ONR8CO‐または←NR8SO2‐(ここで、←はR3との付着点を示す)を表わし;
    2は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
    3は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    4は、独立して、H、‐COR6、‐CO26、‐SOR6、‐SO26、‐SO36、‐NO2、‐CN、‐CF3、‐OCH3、‐OCF3、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、‐NH2、アルキルアミノ、‐NR7COR6、ハロゲン、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    5は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    6は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐NR89、‐NR2NR89、‐ONR89、‐NR8OR9、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    7は、独立して、H、アルキル、シクロアルキルまたはアルコキシを表わし;
    8は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    9は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    1は、独立して、以下の群:
    Figure 2008524282
    のうちの1つを表わし;
    Zは、独立して、O、NR8またはSを表わし;
    11は、独立して、H、‐NHR8、または以下の群:
    Figure 2008524282
    (ここで、*は、付着点を示す)
    のうちの1つを表わし;
    12は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    13は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    14は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    15は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    17は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    2は、独立して、直接結合、‐O‐、‐CH2‐、‐OCO‐、カルボニル、‐S‐、‐SO‐、‐SO2‐、‐NR8CO‐、‐CONR8‐、‐SO2NR8‐、‐NR8SO2‐または‐NR8‐を表わし;
    16は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐OCH3、‐OCF3、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、または以下の群:
    Figure 2008524282
    Figure 2008524282
    のうちの1つを表わし;
    mは、独立して、1〜3の整数を表わし;
    Lは、存在しないか、あるいはアルキレン、シクロアルキレン、ヘテロシクリレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンから選択される二価連結基を表わし、この場合、1つまたは複数の(‐CH2‐)基は酸素またはNR8に取り替えられ得るし、そして1つまたは複数の炭素原子は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルから選択される1または2つの置換基により置換され;
    3は、独立して、‐COOH、‐COOアルキル、‐CONR89、‐OH、‐NR89、‐SH、‐SO3H、‐SO2NR89、アルキルオキシ、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
    18は、独立して、H、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルを表わし;
    19は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アルキルアミノまたはアルコキシを表わし;
    ここで、アルキル基は、別記しない限り、線状または分枝鎖C1〜C6アルキル、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニル、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニル基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
    R’は、独立して、H、‐CO2R”、‐CONHR”、‐CR”O、‐SO2NR”、‐NR”‐CO‐ハロアルキル、‐NO2、‐NR”‐SO2‐ハロアルキル、‐NR”‐SO2‐アルキル、‐SO2‐アルキル、‐NR”‐CO‐アルキル、‐CN、アルキル、シクロアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールを表わし;
    R”は、独立して、H、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアミノアルキルを表わし;
    シクロアルキル基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;
    アルコキシ基はO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;アルコキシ基は好ましくはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t‐ブトキシまたはペントキシ基であり;
    アルキルチオ基はS‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ハロアルキル基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ヒドロキシアルキル基はHO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ハロアルキルオキシ基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルコキシ基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ヒドロキシアルキルアミノ基は(HO‐アルキル)2‐N‐基またはHO‐アルキル‐NH‐基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    アルキルアミノ基はHN‐アルキルまたはN‐ジアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ハロゲン基は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素であり;
    アリール基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得る1〜15個の炭素原子を有する芳香族基を意味し;
    ヘテロアリール基は、少なくとも1つの異種原子、例えばO、N、Sを含有する5‐または6員複素環式基を意味する。この複素環式基は別の環と融合され得る。この複素環式基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
    アルキレン基は、二価線状または分枝鎖C1〜C6アルキレン、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニレン、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニレン基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
    シクロアルキレン基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する二価非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;
    ヘテロシクリレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する3‐または8員二価複素環式非芳香族基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の非芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
    アリーレン基は、1つまたは複数の置換基R’により置換され得る5〜15個の炭素原子を有する芳香族二価基を意味し、別の芳香族環と融合され得るし、R’は上記と同様であり;
    ヘテロアリーレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する二価5‐または6員複素環式基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
    ホスホノオキシ基は、‐O‐P(=O)(OH)2またはその塩であり;
    ホスホノオキシアルキル基は、‐アルキル‐O‐P(=O)(OH)2基またはその塩を意味し、アルキル基は上記と同様である)。
  2. 一般式(Ia)の化合物、ならびにその塩および生理学的機能性誘導体:
    Figure 2008524282
    (式中、置換基:
    Figure 2008524282
    は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
    Xは、独立して、S、O、SOまたはSO2を表わし;
    Yは、独立して、S、O、NR2、SOまたはSO2を表わし;
    Aは、独立して、←CO‐、←CS‐、←SO‐、←SO2‐または←CO2‐(ここで、←はR3との付着点を示す)を表わし;
    2は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
    3は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    4は、独立して、H、‐COR6、‐CO26、‐SOR6、‐SO26、‐SO36、‐NO2、‐CN、‐CF3、‐OCH3、‐OCF3、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、‐NH2、アルキルアミノ、‐NR7COR6、ハロゲン、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    5は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    6は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐NR89、‐NR2NR89、‐ONR89、‐NR8OR9、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    7は、独立して、H、アルキル、シクロアルキルまたはアルコキシを表わし;
    8は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    9は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    1は、独立して、以下の群:
    Figure 2008524282
    Figure 2008524282
    のうちの1つを表わし;
    Zは、独立して、O、NR8またはSを表わし;
    11は、独立して、H、‐NHR8、または以下の群:
    Figure 2008524282
    のうちの1つを表わし;
    12は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    13は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    13aは、独立して、ニトロ、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216aを表わし;
    14aは、独立して、ニトロ、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216aを表わし;
    14は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    15は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    17は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    2は、独立して、直接結合、‐O‐、‐CH2‐、‐OCO‐、カルボニル、‐S‐、‐SO‐、‐SO2‐、‐NR8CO‐、‐CONR8‐、‐SO2NR8‐、‐NR8SO2‐または‐NR8‐を表わし;
    16は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐OCH3、‐OCF3、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、または以下の群:
    Figure 2008524282
    Figure 2008524282
    のうちの1つを表わし;
    mは、独立して、1〜3の整数を表わし;
    Lは、存在しないか、あるいはアルキレン、シクロアルキレン、ヘテロシクリレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンから選択される二価連結基を表わし、この場合、1つまたは複数の(‐CH2‐)基は酸素またはNR8に取り替えられ得るし、そして1つまたは複数の炭素原子は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルから選択される1または2つの置換基により置換され;
    3は、独立して、‐COOH、‐COOアルキル、‐CONR89、‐OH、‐SH、‐NR89、‐SO3H、‐SO2NR89、アルキルオキシ、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
    18は、独立して、H、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルを表わし;
    19は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アルキルアミノまたはアルコキシを表わし;
    16aは、独立して、以下の群:
    Figure 2008524282
    Figure 2008524282
    のうちの1つを表わし;
    ここで、アルキル基は、別記しない限り、線状または分枝鎖C1〜C6アルキル、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニル、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニル基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
    R’は、独立して、H、‐CO2R”、‐CONHR”、‐CR”O、‐SO2NR”、‐NR”‐CO‐ハロアルキル、‐NO2、‐NR”‐SO2‐ハロアルキル、‐NR”‐SO2‐アルキル、‐SO2‐アルキル、‐NR”‐CO‐アルキル、‐CN、アルキル、シクロアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールを表わし;
    R”は、独立して、H、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアミノアルキルを表わし;
    シクロアルキル基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;
    アルコキシ基はO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;アルコキシ基は好ましくはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t‐ブトキシまたはペントキシ基であり;
    アルキルチオ基はS‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ハロアルキル基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ヒドロキシアルキル基はHO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ハロアルキルオキシ基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルコキシ基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ヒドロキシアルキルアミノ基は(HO‐アルキル)2‐N‐基またはHO‐アルキル‐NH‐基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    アルキルアミノ基はHN‐アルキルまたはN‐ジアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ハロゲン基は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素であり;
    アリール基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得る1〜15個の炭素原子を有する芳香族基を意味し;
    ヘテロアリール基は、少なくとも1つの異種原子、例えばO、N、Sを含有する5‐または6員複素環式基を意味する。この複素環式基は別の環と融合され得る。この複素環式基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
    アルキレン基は、二価線状または分枝鎖C1〜C6アルキレン、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニレン、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニレン基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
    シクロアルキレン基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する二価非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;
    ヘテロシクリレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する3‐または8員二価複素環式非芳香族基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の非芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
    アリーレン基は、1つまたは複数の置換基R’により置換され得る5〜15個の炭素原子を有する芳香族二価基を意味し、別の芳香族環と融合され得るし、R’は上記と同様であり;
    ヘテロアリーレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する二価5‐または6員複素環式基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
    ホスホノオキシ基は、‐O‐P(=O)(OH)2またはその塩であり;
    ホスホノオキシアルキル基は、‐アルキル‐O‐P(=O)(OH)2基またはその塩を意味し、アルキル基は上記と同様である)。
  3. 一般式(Ib)の化合物、ならびにその塩および生理学的機能性誘導体:
    Figure 2008524282
    (式中、置換基:
    Figure 2008524282
    は、ベンズアゾールの5‐または6‐位置に付着され;
    Xは、独立して、S、O、SOまたはSO2を表わし;
    Yは、独立して、S、O、NR2、SOまたはSO2を表わし;
    Aは、独立して、←CO‐、←CS‐、←SO‐、←SO2‐または←CO2‐(ここで、←はR3との付着点を示す)を表わし;
    2は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
    3は、独立して、アルキルまたはへテロアリールを表わし;
    4は、独立して、H、‐COR6、‐CO26、‐SOR6、‐SO26、‐SO36、‐NO2、‐CN、‐CF3、‐OCH3、‐OCF3、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、‐NH2、アルキルアミノ、‐NR7COR6、ハロゲン、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    5は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐CN、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    6は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐NR89、‐NR2NR89、‐ONR89、‐NR8OR9、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    7は、独立して、H、アルキル、シクロアルキルまたはアルコキシを表わし;
    8は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    9は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリールまたはへテロアリールを表わし;
    1は、独立して、以下の群:
    Figure 2008524282
    Figure 2008524282
    のうちの1つを表わし;
    Zは、独立して、O、NR8またはSを表わし;
    11は、独立して、H、‐NHR8、または以下の群:
    Figure 2008524282
    のうちの1つを表わし;
    12は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    13は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    14は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    13bは、独立して、H、ハロゲン、ハロアルキルオキシ、アルキルまたはアルコキシを表わし;
    14bは、独立して、H、ハロゲン、ハロアルキルオキシ、アルキルまたはアルコキシを表わし;
    15は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    17は、独立して、H、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アリール、へテロアリール、‐NR89または‐X216を表わし;
    2は、独立して、直接結合、‐O‐、‐CH2‐、‐OCO‐、カルボニル、‐S‐、‐SO‐、‐SO2‐、‐NR8CO‐、‐CONR8‐、‐SO2NR8‐、‐NR8SO2‐または‐NR8‐を表わし;
    16は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、‐COR6、‐SOR6、‐SO26、‐OCH3、‐OCF3、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、または以下の群:
    Figure 2008524282
    のうちの1つを表わし;
    mは、独立して、1〜3の整数を表わし;
    Lは、存在しないか、あるいはアルキレン、シクロアルキレン、ヘテロシクリレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンから選択される二価連結基を表わし、この場合、1つまたは複数の(‐CH2‐)基は酸素またはNR8に取り替えられ得るし、そして1つまたは複数の炭素原子は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキルオキシ、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルから選択される1または2つの置換基により置換され;
    3は、独立して、‐COOH、‐COOアルキル、‐CONR89、‐OH、‐SH、‐NR89、‐SO3H、‐SO2NR89、アルキルオキシ、ハロアルキルオキシまたはアルキルアミノを表わし;
    18は、独立して、H、ホスホノオキシまたはホスホノオキシアルキルを表わし;
    19は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アルキルアミノまたはアルコキシを表わし;
    ここで、アルキル基は、別記しない限り、線状または分枝鎖C1〜C6アルキル、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニル、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニル基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
    R’は、独立して、H、‐CO2R”、‐CONHR”、‐CR”O、‐SO2NR”、‐NR”‐CO‐ハロアルキル、‐NO2、‐NR”‐SO2‐ハロアルキル、‐NR”‐SO2‐アルキル、‐SO2‐アルキル、‐NR”‐CO‐アルキル、‐CN、アルキル、シクロアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、‐OH、‐SH、アルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルキルオキシ、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールを表わし;
    R”は、独立して、H、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアミノアルキルを表わし;
    シクロアルキル基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;
    アルコキシ基はO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;アルコキシ基は好ましくはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t‐ブトキシまたはペントキシ基であり;
    アルキルチオ基はS‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ハロアルキル基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ヒドロキシアルキル基はHO‐アルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ハロアルキルオキシ基は、1〜5個のハロゲン原子により置換されるアルコキシ基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ヒドロキシアルキルアミノ基は(HO‐アルキル)2‐N‐基またはHO‐アルキル‐NH‐基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    アルキルアミノ基はHN‐アルキルまたはN‐ジアルキル基を意味し、アルキル基は上記と同様であり;
    ハロゲン基は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素であり;
    アリール基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得る1〜15個の炭素原子を有する芳香族基を意味し;
    ヘテロアリール基は、少なくとも1つの異種原子、例えばO、N、Sを含有する5‐または6員複素環式基を意味する。この複素環式基は別の環と融合され得る。この複素環式基は、1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
    アルキレン基は、二価線状または分枝鎖C1〜C6アルキレン、好ましくは炭素数1〜5の線状または分枝鎖、線状または分枝鎖C2〜C6アルケニレン、あるいは線状または分枝鎖C2〜C6アルキニレン基(1つまたは複数の置換基R’により置換され得る)を意味し;
    シクロアルキレン基は、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子を含有する二価非芳香族環系を意味し、この場合、環中の1つまたは複数の炭素原子は基Eにより置換され得るし、EはO、S、SO、SO2、NまたはNR”であり、R”は上記と同様であり;
    ヘテロシクリレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する3‐または8員二価複素環式非芳香族基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の非芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
    アリーレン基は、1つまたは複数の置換基R’により置換され得る5〜15個の炭素原子を有する芳香族二価基を意味し、別の芳香族環と融合され得るし、R’は上記と同様であり;
    ヘテロアリーレン基は、O、NおよびSから選択される少なくとも1つの異種原子を含有する二価5‐または6員複素環式基を意味し、この場合、ヘテロシクリレン基は別の芳香族環と融合され得るし、そして1つまたは複数の置換基R’(ここで、R’は上記と同様である)により置換され得るし;
    ホスホノオキシ基は、‐O‐P(=O)(OH)2またはその塩であり;
    ホスホノオキシアルキル基は、‐アルキル‐O‐P(=O)(OH)2基またはその塩を意味し、アルキル基は上記と同様である)。
  4. 1が以下の:
    Figure 2008524282
    である請求項1記載の化合物。
  5. XがSを表わし;YがNHを表わし;Aが←NHCO‐(ここで、←はR3との付着点を示す)を表し;R5がHを表わす、請求項1記載の化合物。
  6. 3が任意置換アリール基である、請求項4または5に記載の化合物。
  7. 3が任意置換フェニル基である、請求項6記載の化合物。
  8. 以下の:
    Figure 2008524282
    がベンズアゾールの5‐位置に付着される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 以下の:
    Figure 2008524282
    がベンズアゾールの6‐位置に付着される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 薬剤として用いるための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物および製薬上許容可能な担体または希釈剤を含有する組成物。
  12. 癌の治療または予防のための薬剤の調製のための請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物または請求項11記載の組成物の使用。
  13. 固形腫瘍、特に乳癌、膀胱癌、結腸直腸癌、肺癌、前立腺癌、膵臓癌および腎臓癌あるいは白血病またはリンパ腫を治療し、軽減しおよび/または予防するための薬剤の調製のための請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物または請求項11記載の組成物の使用。
  14. 1または数個のキナーゼの抑制により治癒されるかまたは軽減される疾患の治療のための薬剤の調製のための請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物または請求項11記載の組成物の使用。
  15. 薬剤として用いるための、請求項2記載の化合物。
  16. 請求項2記載の化合物および製薬上許容可能な担体または希釈剤を含有する組成物。
  17. 癌の治療または予防のための薬剤の調製のための請求項2記載の化合物または請求項16記載の組成物の使用。
  18. 固形腫瘍、特に乳癌、膀胱癌、結腸直腸癌、肺癌、前立腺癌、膵臓癌および腎臓癌あるいは白血病またはリンパ腫を治療し、軽減しおよび/または予防するための薬剤の調製のための請求項2記載の化合物または請求項16記載の組成物の使用。
  19. 1または数個のキナーゼの抑制により治癒されるかまたは軽減される疾患の治療のための薬剤の調製のための請求項2記載の化合物または請求項16記載の組成物の使用。
  20. 薬剤として用いるための、請求項3記載の化合物。
  21. 請求項3記載の化合物および製薬上許容可能な担体または希釈剤を含有する組成物。
  22. 癌の治療または予防のための薬剤の調製のための請求項3記載の化合物または請求項21記載の組成物の使用。
  23. 固形腫瘍、特に乳癌、膀胱癌、結腸直腸癌、肺癌、前立腺癌、膵臓癌および腎臓癌あるいは白血病またはリンパ腫を治療し、軽減しおよび/または予防するための薬剤の調製のための請求項3記載の化合物または請求項21記載の組成物の使用。
  24. 1または数個のキナーゼの抑制により治癒されるかまたは軽減される疾患の治療のための薬剤の調製のための請求項3記載の化合物または請求項21記載の組成物の使用。
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