JP2008521949A - 変性連続気泡フォーム及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

以下の材料、
(a)密度が5〜500kg/m3の範囲、及び平均孔径が1μm〜1mmの範囲の連続気泡フォームと、
(b)分子ごとに少なくとも1種のヘミアミナール又はアミナール基を有する少なくとも1種の化合物の水性処方物、又はOH−基含有、又はβ−ジカルボニル基−含有、又はエポキシ基含有コモノマーを重合状態で含む少なくとも1種のコポリマーを有する少なくとも1種の化合物の水性処方物と、
を接触させることを含む変性連続気泡フォームの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、以下の材料、
(a)密度が5〜500kg/m3の範囲、及び平均孔径が1μm〜1mmの範囲の連続気泡フォームと、
(b)分子ごとに少なくとも1種のヘミアミナール又はアミナール基を有する少なくとも1種の化合物の水性処方物、又はOH−基含有、又はβ−ジカルボニル基−含有、又はエポキシ基含有コモノマーを重合状態で含む少なくとも1種のコポリマーを有する少なくとも1種の化合物の水性処方物と、
を接触させることを含む変性連続気泡フォームの製造方法に関する。
本発明は、更に、本発明の変性連続気泡フォームを、洗浄材料、フィルター、加湿器、水分配器、梱包要素、振動抑制要素等の消音要素、又は建造物断熱材を製造するために使用する方法に関する。
フォーム、特に連続気泡フォーム(open-call foam)として公知のフォームは、種々の用途に使用されている。特に、合成材料からなる連続気泡フォームは、用途が広いことがわかっている。例えば、シートクッション、フィルター材料、空調システム、及び自動車部品、及びまた洗浄材料を列記して良い。
フォームから製造される洗浄材料は、比較的短使用時間の後、例えば、約10分の後、それ以上は洗浄動作が達成され得ない範囲にまで損傷を受けることがわかっている。これら洗浄材料は、更に、急速に見苦しいものになる。従って、スポンジ(ワイパー)等の洗浄材料の製造者は、適当な使用時間(この使用時間は、通常、非常に短く、例えば約10分)の後、洗浄材料を処分することを勧めており、このことが、消費者にとって不利な点になっている。更に、繊細な表面が、ひっかき、磨耗、曇りによって、しばしば損傷される。
特許文献1(US6608118)は、加熱下にメラミンフォームを加圧すること、例えば、270℃で4分間加熱することを提案している。このことは、フォームに良好な機械的特性を与え、そして、例えば、これらは引裂が容易である。
特許文献2(EP0633283)及び特許文献3(DE10011388)では、例えば、メラミン樹脂フォームをシリコン乳濁液に浸漬させることにより、メラミン樹脂フォームを補強することが推薦されている。しかしながら、シリコン−乳濁液−浸漬フォームは、洗浄材料としては有用ではない。この理由は、これらは使用により条痕(streak)を残すからである。特許文献3(DE10011388)でも、防オイル性にするために、モノマー性フルオロアルキルエステルを、メラミン樹脂に吹き付けることを推薦している。
特許文献4(DE10220896)は、熱硬化性のフォーム未加工材料(foam preform)を、粘着性成分を含む化学的に不活性なバインダーで処理することを提案している。DE10209601はメラミン樹脂、又はフェノール性樹脂等の熱硬化性のフォーム未加工材料に酸(又は、他に尿素又は塩基)を加えると、樹脂の加水分解、特に酸−触媒作用の加水分解が起こり得ることを開示している。
US6608118 EP0633283 DE10011388 DE10220896
しかしながら、従来技術から公知のフォームの技術的特性は、更に洗浄(清掃)動作、安定性、及び水−又はオイル−吸収性に関して更に改良され得るものである。更に、従来技術から公知のフォームは、多くの場合において柔軟性(可撓性)が不十分であることがわかっている。
従って、本発明の目的は、従来技術から公知の材料の不利な点を除去したフォームを提供することにある。他の目的は、新規なフォームを製造する方法を提供することにある。他の目的は、フォームの使用方法を提供することにあり、そしてフォームを使用する方法(手段)を提供することにある。
従って、上述した方法が見出された。
上述した方法は、以下の材料、
(a)密度が5〜500kg/m3の範囲、及び平均孔径が1μm〜1mmの範囲の連続気泡フォームと、
(b)分子ごとに少なくとも1種のヘミアミナール又はアミナール基を有する少なくとも1種の化合物の水性処方物と、
を接触させることを含む変性連続気泡フォームの製造方法を含む。
本発明の目的のために、ここでの水性処方物は、溶液、乳濁液、又は分散液を意味し得る。
工程(b)における少なくとも1種の化合物は、未変性フォーム(a)の製造の間は使用されない(1種の)化合物であることが好ましい。
本発明の1実施の形態では、本発明の連続気泡変性フォームは、合成有機フォームに基づくもの、例えば、ポリウレタンフォーム又はアミノプラスチックフォームに基づくフォーム等、有機未変性フォームに基づくもの、例えば、ウレア−ホルムアルデヒド樹脂から構成されるもの、又は他に、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂に基づくフォーム、及び特にポリウレタン又はアミノプラスチック−ホルムアルデヒド樹脂、特にメラミン−ホルムアルデヒド樹脂に基づくフォームである。そして本発明の目的のために、ポリウレタンに基づくフォームは、ポリウレタンフォームとも称され、そして、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂に基づくフォームは、メラミンフォームとも称される。
このことは、本発明のフォームが、合成有機材料を含む連続気泡フォーム、好ましくはポリウレタンフォーム又はアミノプラスチックフォーム、及び特にメラミンフォームから製造されることを意味する。
本発明の目的のために、本発明の方法を行うために使用される未変性連続気泡フォーム(a)は、非常に一般的に未変性フォーム(a)と称される。本発明の方法を行うために使用される未変性連続気泡フォーム(a)を、以下に、より詳細に説明する。
本発明の製造方法を行なうために使用される出発材料は、連続気泡フォーム(a)、特にDINISO4590で測定して、薄膜(lamellae)の少なくとも50%が連続(開放;open)であり、好ましくは60〜100%、及び特に好ましくは65〜99.9%が連続であるフォームである。
出発材料として使用されるフォーム(a)は、好ましくは硬質フォームを含み、及び本発明の目的のために、DIN53577で測定して、40%圧縮において、その圧縮強度が1kPa以上のフォームが存在する。
出発材料として使用されるフォーム(a)の密度は、5〜500kg/m3の範囲、好ましくは6〜300kg/m3、及び特に好ましくは7〜300kg/m3の範囲である。
出発材料として使用される連続気泡フォーム(a)の平均孔径(数平均)は、 顕微鏡による区分評価で測定して、1μm〜1mm、好ましくは50〜500μmである。
本発明の1実施の形態では、使用される出発材料は連続気泡フォーム(a)であり、該連続気泡フォーム(a)は、1m2につき、孔の数が、最大で20個、好ましくは最大で15個、及び特に好ましくは最大で10個であり、及びその孔径が最大で20mmである。他の孔は、通常、より小さい径を有している。
本発明の1実施の形態では、出発材料として使用される連続気泡フォーム(a)は、BET表面積が、DIN66131で測定して、0.1〜50m2/gの範囲、好ましくは0.1〜20m2/gである。
本発明の1実施の形態では、出発材料として使用される連続気泡フォーム(a)は、DIN52215で測定して、周波数が2000Hzにおいて、及び対応するフォーム(a)の厚さが50mmにおいて、自己吸収レベル(self-absorption level)が、50%を超える。
本発明の1実施の形態では、出発材料として使用される連続気泡フォーム(a)は、DIN52212で測定して、周波数が2000Hzにおいて、および対応するフォーム(a)の厚さが40mmにおいて、音響吸収レベル(sound-absorption level)が、0.5を超える。
出発材料として使用される連続気泡フォーム(a)は、所望の幾何学的形状を有することが可能であり、この幾何学的形状は、例えば、シート状、球状、シリンダー状、粉状、立方体状、薄方(フレーク)状、サドル状、棒状、又は円形状、長方形状、又は正方形カラム状のである。出発材料として使用されるフォーム(a)のサイズは、機械による機械的圧縮が可能な限りは、重要ではない。通常の装置で機械的に圧縮が可能な、シート状、シリンダー状、立方体状、ブロック状、又は長方形カラム状のものが好ましい。
本発明の1実施の形態では、合成有機材料から構成される連続気泡フォーム(a)から出発され、好ましくはポリウレタンフォーム、又はメラミンフォームから出発される。
本発明の方法を行うための出発材料として特に適切なポリウレタンフォームは、それ自体は公知である。例えば、これらは、
i)1種以上のポリイソシアネート、すなわち、2種以上のイソシアネート基を有する化合物と、
ii)イソシアネートに対して反応性の少なくとも2種の基を有する1種以上の化合物を、
iii)1種以上の発泡剤、
iv)1種以上の開始剤、及び、
v)1種以上の触媒、及び、
vi)開泡剤(cell opener)
の存在下に反応させて製造される。
ここで、開始剤iv)及び発泡剤iii)は同一であって良い。
適切なポリイソシアネートi)の例は、それ自身は公知であり、そして2種以上のイソシアネート基を有する、脂肪族、脂環式、アラリファチック、及び好ましくは芳香族の多官能性化合物である。
特定の例は、C4−C12−アルキレンジイソシアネート、好ましくはヘキサメチレン1,6−ジイソシアネート;シクロヘキサン1,3−及び1,4−ジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネート、及びこれらの異性体の混合物、1−イソシアネート−3,3,5−トリメチル−5−イソシアネートメチル−シクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート、IPDI)、好ましくは、以下に例示したような芳香族ジイソシアネート及びポリイソシアネート、すなわち、トルエン2,4−及び2,6−ジイソシアネート及び対応する異性体混合物、ジフェニルメタン4,4’−、2,4’−及び2,2’−ジイソシアネート及び対応する異性体混合物、ジフェニルメタン4,4’−及び2,4’−ジイソシアネート、ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートの混合物、ジフェニルメタン4,4’−、2,4’−及び2,2’−ジイソシアネート、及びポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート(粗製MDI)の混合物、及び粗製MDIと、トルエンジイソシアネートとの混合物である。
イソシアネートに対して反応性の少なくとも2種の基を有するii)化合物の例は、ジオール及びポリオール、特にポリエーテルポリオール(ポリアルキレングリコール)で、これらは、それ自身は公知の方法、例えば、1種以上のアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシ又はブチレンオキシドを、触媒としてアルカリ金属水酸化物の存在下に重合させることによって製造される。
極めて好ましい化合物ii)は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコールである。
適切な発泡剤iii)は、水、不活性気体、特に二酸化炭素、及び物理的発泡剤である。物理的発泡剤は、出発化合物に対して不活性であり、そして通常、室温では液体であり、そしてウレタン反応の条件下に蒸発(気化)する化合物である。これら化合物の沸点は、好ましくは110℃未満、特に80℃未満である。物理的発泡剤には、出発成分i)及びii)内に導入するか、又はその中に溶解する不活性気体、例えば、二酸化炭素、窒素又は希ガスが含まれる。
室温では液体である適切な化合物は、通常、少なくとも4個の炭素原子を有するアルカン及び/又はシクロアルカン、ジアルキルエーテル、エステル、ケトン、アセタール、1〜8個の炭素原子を有するフルオロアルカン、アルキル鎖に1〜3個の炭素原子を有するテトラアルキルシラン、特にテトラメチルシランから成る群から選ばれる。
記載して良い例は、プロパン、n−ブタン、イソブタン、及びシクロブタン、n−ペンタン、イソペンタン、及びシクロペンタン、シクロヘキサン、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、メチルフォルメート、アセトン、及び(対流圏で分解(減成)可能であり、従ってオゾン層を損傷しない)フッソ化アルカン、例えば、トリフルオロメタン、ジフルオロメタン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロ−2,2,2−トリクロロエタン、1,1,2−トリフルオロ−1,2,2−トリクロロエタン、ジフルオロエタン及びヘプタフルオロプロパンである。上述した物理的発泡剤は、単独で、又は任意に互いに組合せて使用可能である。
連続気泡を製造するためにペルフルオロアルカンを使用することは、EP−A0351614に開示されている。適切な開始剤iv)の例は、水、有機ジカルボン酸、脂肪族及び芳香族、所望によりN−モノアルキル、N,N−及びN,N’−ジアルキル置換された、ジアミン(該ジアミンは、アルキル基に1〜4個の炭素原子を有する)、例えば、所望によりN−モノアルキル、及びN,N−ジアルキル置換されたエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、1,3−プロピレンジアミン、1,3−又は1,4−ブチレンジアミン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−及び1,6−ヘキサメチレンジアミン、アニリン、フェニレンジアミン、2,3−、2,4−、3,4−及び2,6−トリレンジアミン、及び4,4’−、2,4’−及び2,2’−ジアミノジフェニルメタンである。
適切な触媒v)は、ポリウレタン化学において公知の触媒であり、例えば、トリエチルアミン等の第三級アミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N,N’−ジメチルピペラジン、2−(ジメチルアミノエトキシ)エタノール、ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、及びこれに類するもの、及びまた、特に、チタンエステル等の有機金属化合物、鉄(III)アセチルアセトネート等の鉄、錫化合物、例えば、錫ジアセテート、錫ジオクトエート、錫ジラウレート、又は脂肪族カルボン酸のジアルキル錫塩のジアルキル誘導体、例えば、ジブチル錫ジアセテート、及びジブチル錫ジラウレートである。
開泡剤vi)の例は、鎖中のエチレンオキシド含有量が多い(好ましくは、少なくとも50質量%)極性ポリオール(ポリアルキレングリコール)である。これらは、混合することにより作用し、そして発泡の間、表面張力(界面張力)に影響を及ぼし、気泡(cell)を開ける(開泡する)。
i)〜vi)は、ポリウレタン化学においては通常の量的割合で使用される。
本発明の製造方法を行なうのに、出発材料として特に適切なメラミンフォームは、それ自体は公知である。例えば、これらは、
vii)メラミン−ホルムアルデヒド予備縮合物で、該予備縮合物(precondensate)は、ホルムアルデヒドと一緒に縮合された、アルデヒド等の他のカルボニル化合物を含んで良い、
viii)1種以上の発泡剤、
ix)1種以上の乳化剤、
x)1種以上の硬化剤、
を発泡させることにより製造される。
メラミン−ホルムアルデヒド予備縮合物vii)は、未変性予備縮合物で良く、又他に変性予備縮合物で良く、そして例えば、20モル%以下のメラミンが、それ自体は公知である他の熱硬化性発泡材料に変えられて良く、該熱硬化性発泡材料は、例えば、アルキル置換のメラミン、尿素、ウレタン、カルボキシアミド、ジシアンジアミド、グアニジン、スルフリルアミド、スルホンアミド、脂肪族アミン、フェノール、及びフェノール誘導体である。変性メラミン−ホルムアルデヒド予備縮合物中で、ホルムアルデヒドと一緒に縮合されて存在して良い他のカルボニル化合物の例は、アセトアルデヒド、トリエチロールアセトアルデヒド、アクロレイン、フルフロール、グリオキサル、フタルアルデヒド、及びテレフタルアルデヒドである。
使用する発泡剤viii)は、iii)に記載された化合物と同一であって良い。
使用する乳化剤xi)は、通常の非イオン性、アニオン性、カチオン性、又はベタイン性界面活性剤、特にC12−C30−アルキルスルホネート、好ましくはC12−C18−アルキルスルホネート、及びポリエトキシル化されたC10−C30−アルキルアルコール、特に式R6−O(CH2−CH2−O)x−H(但し、R6が、C10−C20−アルキルから選ばれ、及びxが、例えば、5〜100の範囲の整数である)を有するものであって良い。
可能な硬化剤x)は、特に、無機ブレンステッド酸等の酸性化合物、例えば、硫酸、又は燐酸、酢酸、又は蟻酸等の有機ブレンステッド酸、ルイス酸及び又潜酸(latent acid)である。
適切なメラミンフォームの例は、EP−A0017672に記載されている。
出発材料として使用されるフォーム(a)は、フォーム化学においては通常の添加剤も、当然、含んで良く、該添加剤は例えば、酸化防止剤、難燃剤、充填剤、顔料又は染料等の着色剤、及び
Figure 2008521949
等の殺生物剤である。
更に、本発明は、分子ごとに少なくとも1種のヘミアミナール又はアミナール基を有する少なくとも1種の化合物からも出発され、又は、少なくとも1種のコポリマーからも出発される。ここで、該コポリマーは、少なくとも1種のOH−基含有、又はβ−ジカルボニル基−含有、又はエポキシ基含有コモノマー、又はn−ブチルアクリレートを重合状態(共重合状態)で含むものである。
略称である「化合物(b)」又は「(b)」は、以下において、分子ごとに少なくとも1種のヘミアミナール又はアミナール基を有し、及び少なくとも1種のOH−基含有、又はβ−ジカルボニル基−含有、又はエポキシ基含有コモノマー、又はn−ブチルアクリレートを重合状態で含むコポリマーを有する少なくとも1種の化合物のためにも使用される例えば、化合物(b)は、少なくとも1種の窒素含有化合物(B1)、及び少なくとも1種のカルボニル化合物(B2)、及び所望により、他の化合物(B3)の縮合(condensation)によって得ることができ、及び所望により、縮合工程の後に更に反応させて得ることができる。
窒素含有化合物(B1)の例は、尿素、N,N’−ジメチルウレア、トリアゾン、テトラヒドロピリミジノン、イミダゾリノン、テトラヒドロ−4H−1,3,5−オキサジアジン−4−ones、アルキルカルバメート、メトキシエチルカルバメート、及びメチロール(メト)アクリルアミドである。
カルボニル化合物(B2)の例は、ケトン、特にジ(C1−C10−アルキル)ケトン、好ましくは、モノ−、ジ−及びポリアルデヒド、特にアセトアルデヒド、又はプロピオンアルデヒド等のC1−C10−アルキルモノアルデヒド、及び極めて好ましくは、ホルムアルデヒド、及びまたグリオキサル等のジアルデヒド、又はフタルアルデヒド、例えば1,2−フタルアルデヒド、ブタンジアル(butanedial)、グルタルアルデヒド及びヘキサン−1,6−ジアルである。
特に好ましい他の化合物(B3)の例は、C1−C10アルカノール等の、モノ−又はポリヒドリックアルコール、特にメタノール、エタノール、n−プロパノール、及びn−ブタノール、及び又エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,12−ドデカンジオール、グリセロール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、分子ごとに、平均(数平均)で200個以下、好ましくは3〜20個のエチレンオキシド単位を有するポリエチレングリコール、分子ごとに、平均(数平均)で200個以下、好ましくは3〜20個のプロピレンオキシド単位を有するプロピレングリコール、分子ごとに平均(数平均)で200個以下、好ましくは3〜20個の1,4−ブタンジオール単位を有するポリテトラヒドロフラン、及びまた、分子ごとに平均(数平均)で200個以下、好ましくは3〜20個の、アルキレンオキシド単位を有するモノ−C1−C10−キャップしたモノ−、ジ−又はポリエチレン又は−プロピレングリコールである。
縮合工程の後の他の反応の例は、エステル化法、エーテル化法、及び遊離基(共)重合法である。
本発明の1実施の形態では、化合物(b)は、少なくとも1種の窒素含有化合物(B1)から、少なくとも2種のカルボニル化合物(B2)から、及び例えば、3種以下の異なる他の化合物(B3)から製造されて良い。
化合物(b)の特に好ましい例は、一般式Ia〜Ib、
Figure 2008521949
(但し、変数記号が以下のように定義される:
1及びR2が、異なるもの、又は好ましくは同一であり、そして、水素、C1−C12−アルキルから選ばれ、該C1−C12−アルキルは、分岐又は非分岐で、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、及びn−ドデシル、;好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル等のC1−C6−アルキル、特に好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチル等のC1−C4−アルキル、
(−CH2−CH2−O)m−R5、(−CHCH3−CH2−O)m−R5、(−CH2−CHCH3−O)m−R5、(−CH2−CH2−CH2−O)m−R5、(−CH2−CH2−CH2−CH2−O)m−R5
から成る群から選ばれる、
xが、同一又は異なるもので、及び0と1から選ばれる整数であり、式I中の少な
くとも1個のxが1に等しくなるように選ばれ;式Ib中の両方のxが0に等しくなるように選ばれ、
mが、1〜20の範囲の整数であり、
3及びR4が、同一又は好ましくは異なり、そして、水素、C1−C12−アルキルから選ばれ、該C1−C12−アルキルは、分岐又は非分岐で、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、及びn−ドデシル、;好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル等のC1−C6−アルキル、特に好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチル等のC1−C4−アルキルから成る群から選ばれ、又は、共に−CH2−CH2−、−(CH23−、又は−(CH24−、等のC2−C4−アルキレンであり、
5が、同一又は好ましくは異なり、そして、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチル等のC1−C4−アルキル、及び特に水素から選ばれる。)
のものである。
特に一般式Ia及びIbの化合物(b)は、それ自身は公知である。特に一般式Ia及びIbの化合物(b)は、通常、式によって定義された純粋な状態ではなく、R1〜R4の中間分子(intermolecular)の再配列(例えば、トランスアミナル化)が発生していることが見出され、及び縮合反応及び分裂反応(cleavage reaction)も所定範囲で発生していることが見出される。上述した式Ia又はIbは、置換基の化学量論的割合を定義しており、及び中間分子再配列製造物及び縮合物も含んでいるものとして理解される。
使用することが好ましい化合物(b)の他の群は、一般式II、
Figure 2008521949
(但し、変数記号が以下のように定義される:
6が、水素、及びC1−C12−アルキルから選ばれ、該C1−C12−アルキルは、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、及びn−ドデシルから選ばれる直鎖状C1−C12−アルキルであり;好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル等の直鎖状C1−C6−アルキルであり、特に好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、及びn−ブチル等のC1−C4−アルキルであり、そして、水素とメチルが極めて好ましい。
7が、異なるもの、又は好ましくは同一であり、そして、C1−C12−アルキルから選ばれ、該C1−C12−アルキルは、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、及びn−ドデシルから選ばれる直鎖状C1−C12−アルキルであり;好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル等の直鎖状C1−C6−アルキルであり、特に好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、及びn−ブチル等のC1−C4−アルキルであり、そして、水素が極めて好ましい。)
の化合物のホモ−及び特にコポリマーのものである。
式IIの中の両変数記号R7は、極めて好ましくは水素であり、R6は、極めて好ましくは、メチル及び水素から選ばれる。
一般式IIの化合物の、使用されることが好ましいホモ−及びコポリマーは、例えば、10000〜250000g/mol、好ましくは20000〜240000g/molのモル量(molar mass)Mwを有していて良い。
一般式IIの1種以上の化合物のコポリマーを使用することを所望する場合、使用して良いものは、特に、一般式IIの1種以上の化合物のコポリマーであり、該コポリマーは、1種又は好ましくは少なくとも2種のコモノマーを有するもので、該コモノマーは、1種以上のC1−C10−アルキル(メト)アクリレート、特にメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチル(メト)アクリレート、2−エチルヘキシル(メト)アクリレート、(メト)アクリル酸、スチレン等のビニル芳香族化合物、(メト)アクリロニトリル、及び(メト)アクリルアミドから選ばれる。
少なくとも1種のOH−基含有、又はβ−ジカルボニル基含有、又はエポキシ基含有コモノマーを重合状態で含むコポリマー、又はn−ブチルアクリレートを重合状態で含むコポリマーを使用することを所望する場合、一般式III、
Figure 2008521949
(但し、
8が、C1−C12−アルキル、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、及びn−ドデシルから選ばれる直鎖状C1−C12−アルキル;好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル等の直鎖状C1−C6−アルキル、特に好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、及びn−ブチル等のC1−C4−アルキル、及び極めて好ましくは水素から選ばれ、
Xが、OH、グリシジル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、
Figure 2008521949
(但し、
9が、分岐又は非分岐で、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、及びn−ドデシルから選ばれるC1−C12−アルキル、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル等のC1−C6−アルキル、特に好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチル等のC1−C4−アルキル、極めて好ましくはメチルから選ばれる、)
から選ばれるものである)
で表される少なくとも1種のコモノマーを重合状態で含むコポリマーを使用することが好ましい。
(b)として、一般式IIIの(但し、X=OHである)共重合化化合物を含むコポリマーを使用することが望まれる場合、共重合化コモノマーとしてエチレンを含まないコポリマーが好ましい。
本発明の1実施の形態として、(b)として選択されたコポリマーは、以下の共重合化化合物を含むものを含む:
−0〜15質量%、好ましくは0.5〜10質量%の、一般式II又はIIIの、少なくとも1種のコモノマー、
−0〜80質量%のn−ブチルアクリレート、
−0〜80質量%の、少なくとも1種のC1−C10−アルキル(メト)アクリレート、
−0〜20質量%、好ましくは0.1〜15質量%の、(メト)アクリル酸等の1種以上の他のコモノマー、スチレン、(メト)アクリロニトリル、及び(メト)アクリルアミド等の1種以上のビニル芳香族化合物。
一般式II又はIIIのコポリマー性化合物を使用することを所望する場合、ランダムコポリマーを使用することが好ましく、ランダムコポリマーは、それ自身公知の方法、例えば乳濁重合によって製造可能である。
本発明の1実施の形態では、工程(b)で使用される水性処方物は、1〜60質量%、好ましくは10〜40質量%の化合物(b)を含む。
未変性フォーム(a)を化合物(b)に接触させるのに、種々の技術が使用可能である。
例えば、この接触は、未変性フォーム(a)を水性処方物(b)に浸漬(immersion)させることにより、未変性フォーム(a)を水性処方物(b)で含浸(impregnation)させることにより、未変性フォーム(a)を水性処方物(b)で飽和させることにより、未変性フォーム(a)を水性処方物(b)で部分的、又は好ましくは完全にスプレーすることにより、又は水性処方物(b)を未変性フォーム(a)に施すためにカレンダーがけをすることにより、行って良い。
本発明の他の実施の形態では、本発明を行うための手段は、水性処方物(b)を、ドクタリング(doctoring)によって未変性フォーム(a)に施すことである。飽和又はドクタリングによる適用、又はカレンダがけ又はスプレーがけによる適用の後、少なくとも2個のロールの間、例えば回転ロール間での絞り工程を使用し、液体を除去し、従って、処方物の均一な分散の達成と所望の濃度設定を行うようにしても良い。
本発明の1実施の形態では、接触工程の後、未変性フォーム(a)及び化合物(b)の水性処方物が相互作用するようにされ、該相互作用は、0.1秒〜24時間、好ましくは0.5秒〜10時間、そして特に好ましくは1秒〜6時間行われる。
本発明の製造方法の1実施の形態では、未変性フォーム(a)及び化合物(b)の水性処方物は、0℃〜250℃の範囲の温度、好ましくは5℃〜190℃の範囲、特に好ましくは10〜180℃の範囲の温度で接触される。
本発明の製造方法の1実施の形態では、未変性フォーム(a)及び化合物(b)の水性処方物は、0〜50℃の温度範囲で最初に接触され、次に温度が変更され、例えば、加熱により、60℃〜250℃の範囲、好ましくは65℃〜180℃の範囲に変更される。
本発明の製造方法の他の実施の形態では、未変性フォーム(a)及び化合物(b)の水性処方物は、0〜120℃の温度範囲で最初に接触され、次に温度が変更され、例えば、加熱により、30℃〜250℃の範囲、好ましくは125℃〜200℃の範囲に変更される。
本発明の製造方法の好ましい1実施の形態では、出発材料(未変性フォーム(a)及び化合物(b)の水性処方物)の量は、本発明の製造物が、対応する未変性フォーム(a)よりも顕著に高い密度を有するように選択される。
本発明の製造方法の1実施の形態では、本発明の方法は、未変性フォーム(a)が化合物(b)の水性処方物と接触される間、大気圧で行われる。本発明の他の実施の形態では、本発明の方法は圧力を上昇させて行われ、例えば、1.1バール〜10バールの範囲の圧力で行われる。本発明の他の実施の形態では、本発明の方法は減圧下で行われ、例えば0.1ミリバール〜900ミリバールの範囲、好ましくは100ミリバール以下で行われる。
本発明の製造方法の1実施の形態では、未変性フォーム(a)の全寸法にわたって、化合物(b)が最大限に均一に分配されるように、未変性フォーム(a)と化合物(b)の水性処方物とが接触される。高い適応効果を有する方法が、適切な方法である。記載して良い例は、完全な飽和、浸漬、フローコーティング、ドラムアプリケーション、スプレーアプリケーション、例えば、圧縮空気スプレー、無空気スプレー、及び又高回転速度でのアトマイズ化、コーティング、ドクタリングによる適用、カレンダーがけによる適用、散布、ローラーがけ、ワイピングによる適用、ローリング法、スピニング法、及び遠心法である。
本発明の他の実施の形態では、未変性フォーム(a)に化合物(b)の水性処方物が不均一に分布するように、未変性フォーム(a)が、化合物(b)の水性処方物と接触される。例えば、本発明の1実施の形態では、化合物(b)の水性処方物を、未変性フォーム(a)に不均一にスプレーがけし、そして次に材料を相互作用させることが可能である。本発明の他の実施の形態では、未変性フォーム(a)は、化合物(b)の水性処方物と部分的に飽和される。本発明の他の実施の形態では、未変性フォーム(a)の一部分が、化合物(b)の水性処方物と一度接触され、そして、未変性フォーム(a)の他の部分が少なくとも二度接触される。他の実施の形態では、未変性フォーム(a)は、化合物(b)の水性処方物で完全に飽和され、そして、最上層が、例えば水でリンスして洗浄される。次に材料が相互作用される。その結果、未変性フォーム(a)の中心(core)部分が被覆(コーティング)され、外側表面は被覆されずに残る。
未変性フォーム(a)に化合物(b)の水性処方物が不均一に分布するように、未変性フォーム(a)が化合物(b)の水性処方物と接触された場合、例えば、2分以上の間、相互作用させることにより、結果として、化合物(b)の水性処方物と接触されるのは、未変性フォーム(a)の最外層だけではなくなる。
未変性フォーム(a)に化合物(b)の水性処方物が不均一に分布するように、未変性フォーム(a)が化合物(b)の水性処方物と接触された場合、達成可能な結果として、本発明の変性フォームは、その断面にわたり、不均一な機械的特性を有するようになる。例えば、本発明に従えば、化合物(b)の水性処方物と比較的大量に接触した箇所では、化合物(b)の水性処方物との接触量がより少ない箇所と比較して、より柔軟(ソフト)になることが可能である。
本発明の1実施の形態では、化合物(b)の水性処方物の不均一な分布が、それ自身は望ましくない場合、穿孔されたロールで、又は穿孔された金属シートでカレンダーがけを行うことにより、より均一にされ得る。化合物(b)の水性処方物の不均一な分布の範囲を減少させる好ましい方法では、少なくとも2個の穿孔されたロールを使用し、少なくとも1個の穿孔されたロール又は少なくとも1枚の穿孔された金属シートに真空吸引を作用させて行われる。
本発明の特定の実施の形態では、材料が接触された後に、2個の対向回転するロールの間で絞り、液体を除去することにより、定義された液体吸収レベルが設定される。ここで、この定義された液体吸収レベルの例は、未変性フォーム(a)の質量に対して20〜800質量%である。処方物中の化合物(b)の濃度は、1〜99質量%である。
本発明の1実施の形態では、材料が接触された後、リンス(すすぎ洗い)を行って良く、リンスは、例えば、1種以上の溶媒、及び好ましくは水を使用して行われる。
本発明の1実施の形態では、材料が接触された後、及び所望によりリンスを行った後、乾燥を行って良く、乾燥は、例えば、機械的に行われ、例えば、絞り(wringing)、又はカレンダーがけにより、特に液体を絞って除去するために2個のロールを使用して行われ、又は熱的に行われ、例えば、マイクロ波炉、熱風吹装置、又は乾燥キャビネット内、特に真空乾燥キャビネット内で行われ、そして、乾燥キャビネットが操作して良い温度は、例えば、30〜150℃である。真空乾燥キャビネットについて、真空とは、例えば、0.1〜850ミリバールと解される。
所望される場合に行われる乾燥工程の時間は、本発明の目的のための相互作用時間を含まないものとして定義される。
本発明の1実施の形態では、例えば、10秒〜20時間の期間にわたり、20℃〜150℃の範囲まで加熱することにより熱的な乾燥が行われて良い。
本発明に従えば、未変性フォーム(a)は、化合物(b)の水性処方物ばかりでなく
、少なくとも1種の触媒とも接触される。適切な化合物の例は、金属塩、アンモニウム塩、及び無機又は有機酸である。適切な金属塩の例は、金属ハロゲン化物、金属硫酸塩、金属硝酸塩、金属テトラフルオロボレート、金属ホスフェート、又はこれらの混合物である。例は、マグネシウムクロリド、マグネシウムスルフェート、亜鉛クロリド、リチウムクロリド、リチウムブロマイド(リチウム臭化物)、ボロントリフルオリド、アルミニウムクロリド、アルニミウムスルフェート、KAl(SO4)2・12H2O等のみょうばん、亜鉛硝酸塩、ナトリウムテトラフルオロボレート、及び上述した金属塩の混合物である。
触媒(c)として適切なアンモニウム塩は、アンモニウムクロリド、アンモニウムニトレート、アンモニウムスルフェート、アンモニウムオキサレート、ジアンモニウムホスフェートの群からのアンンモニウム塩、及び上述のアンモニウム塩の混合物である。
触媒(c)として適切な無機及び有機酸は、マレイン酸、蟻酸、クエン酸、酒石酸、オキサル酸(oxalic acid)、p−トルエンスルホン酸、塩化水素酸、硫酸、ホウ酸、及びこれらの混合物である。
例えば、少なくとも1種の金属塩及び少なくとも1種のアンモニウム塩、又は少なくとも1種の金属又はアンモニウム塩及び少なくとも1種の有機又は無機酸の混合物を触媒(c)として使用することも、当然可能である。
極めて好ましい触媒(c)は、ブレンステッド酸触媒、例えば、ZnCl2、Zn(NO32、これらの、それぞれの水酸化物の状態物、NH4Cl、MgSO4、Al(SO43、これらの、それぞれの水酸化物の状態物であり、及び極めて好ましくは、MgCl2特にそのヘキサ水酸化物の状態物である。
化合物(b)に対し、3分の1〜20分の1の質量の触媒(c)を使用することが好ましい(存在する水和(hydration)の水を除外して測定)。
マグネシウムクロリド、亜鉛クロリド、マグネシウムスルフェエート、アルミニウムスルフェートが好ましい。マグネシウムクロリドが特に好ましい。
本発明の1実施の形態では、未変性フォーム(a)は、化合物(b)の水性処方物、及び所望により、触媒と、pHが3.0〜7.5の範囲で接触され、そして、所望のpHが、所望により、酸、アルカリ、又は緩衝剤(buffer)を使用して設定される。緩衝剤を使用することが好ましい。
本発明の1実施の形態では、少なくとも1種の未変性フォーム(a)は、化合物(b)の水性処方物及び所望により触媒(c)とだけでなく、所望により、添加剤(d)とも接触され、そして、該添加剤(d)は、以下の、
銀粒子等の殺生物剤、又はフェノキシエタノール、フェノキシプロパノール等のモノマー性、又はポリマー性有機殺生物剤、グリオキサル、チアジアジン、2,4−ジクロロベンジルアルコール、及び好ましくは、MIT(2−メチル−3(2H)−イソチアゾロン)、CMIT(5−クロロ−2−メチル−3(2H)−イソチアゾロン)、CIT(5−クロロ−3(2H)−イソチアゾロン)、BIT(1,2−ベンゾイソチアゾル−3(2H)−one)等のイソチアジン誘導体、及びまた、N,N−ジ−C1−C10−アルキル−ω−アミノ−C2−C4−アルキル(メト)アクリレートのコポリマー、特にエチレンとN,N−ジメチル−2−アミノエチル(メト)アクリレートとのコポリマー、
アニオン性、カチオン性、又は非イオン性であって良い1種以上の界面活性剤、活性炭、染料、顔料等の着色剤、芳香剤、例えば香水、フルオロカーボン樹種又はフルオロカーボンワックス等の疎水剤(hydrophobicizer)又は疎オイル剤(oleophobicizer)、クロロデキトリン等のにおい除去剤(脱臭剤)、及びトリートメントオイル等の少なくとも1種の活性成分、1種以上の殺生物剤、香水、またはにおい除去剤、を装填したマイクロカプセル、(本発明の目的のために、マイクロカプセルは、例えば、平均外径が1〜100μmの範囲の球状中空粒子で良く、該球状中空粒子は、例えば、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、又はポリメチルメタクリレートで構成されて良い。)から選ばれる。
例えば、このための手順は、少なくとも1種の未変性フォーム(a)を、化合物(b)の水性処方物、及び少なくとも1種の添加剤(d)に種々の操作下に、又は好ましくは同時に接触させる。
本発明の1実施の形態では、1種以上の添加剤(d)が化合物(b)の水性処方物に加えられて良く、例えば、(b)に対して、0〜合計50質量%まで加えられて良く、好ましくは、0.001〜30質量%、特に好ましくは0.01〜25質量%、極めて好ましくは0.1〜20質量%加えられて良い。
本発明の方法を行う他の手段では、化合物(b)の水性処方物、及び所望により触媒(c)及び所望により少なくとも1種の添加剤(d)が、未変性フォーム(a)に作用を及ぼした後、機械的圧縮が1回以上行なわれて良い。この機械的圧縮は、バッチ式(非連続的)、又は好ましくは連続的に行って良く、例えば、プレス機又はプレートにより非連続的に、又はロール又はカレンダーによって連続的に行なって良い。カレンダーがけが望まれる場合、1回以上のカレンダー通しが行なわれて良く、例えば、1〜20回のカレンダー通し、好ましくは5〜10回のカレンダー通しが行なわれて良い。
本発明の1実施の形態では、圧縮の程度が1:1.2〜1:20、好ましくは1:2.5〜1:10の範囲で、機械的圧縮が行なわれる。
本発明の1実施の形態では、カレンダーがけは、乾燥工程の前に行なわれる。
本発明の1実施の形態では、その手順において、化合物(b)の水性処方物、及び所望により触媒(c)、及び所望により少なくとも1種の添加剤(d)が接触され、そして相互作用させた後、製造物が最初に乾燥され、次に水で湿らされ、そして次に機械的に圧縮、例えばカレンダーがけされる。
本発明の他の実施の形態では、その手順において、化合物(b)の水性処方物、及び所望により触媒(c)、及び所望により少なくとも1種の添加剤(d)が接触され、そして相互作用させた後、製造物が最初に乾燥され、そして湿潤化工程が省略され、そして次に機械的に圧縮、例えばカレンダーがけされる。
本発明の1実施の形態では、化合物(b)の水性処方物、及び所望により触媒(c)、及び所望により少なくとも1種の添加剤(d)が接触され、そして相互作用された後、機械的圧縮が、それ自体は硬質(堅い)未変性フォーム(a)から、柔軟で化撓性のあるフォームを製造する。
本発明の1実施の形態では、化合物(b)の水性処方物、及び所望により触媒(c)、及び所望により少なくとも1種の添加剤(d)が接触され、そして相互作用された後、未変性フォーム(a)を加熱硬化(加熱:heat-setting)して良く、そしてこれは、機械的圧縮の前又は後、又は他に機械的圧縮工程の間に行なって良い。例えば、加熱硬化は、120℃〜250℃の温度で、5秒〜120分の間行って良い。適切な装置の例は、マイクロ波炉、プレートプレス装置、熱風吹き装置による、又は電気的又はガス火炎による乾燥キャビネット、加熱ロールミル、又は連続操作乾燥設備である。
上述のように、乾燥は、加熱硬化工程の前に行って良い。
本発明の1実施の形態では、化合物(b)の水性処方物、及び所望により触媒(c)、及び所望により少なくとも1種の添加剤(d)が接触され、そして相互作用された後、未変性フォーム(a)を加熱硬化して良く、この加熱硬化は、機械的圧縮の前、又は好ましくは後、又は他に機械的圧縮工程の間に行って良い。例えば、加熱硬化は、150℃〜200℃の温度で、30秒〜120分の間行なって良い。適切な装置の例は、乾燥キャビネットである。
ある特定の実施の形態では、例えば、材料を作用させた後、及び所望により乾燥工程の後、フォームをホットロール又はカレンダーに1回以上通すことにより、又は加熱プレート間で1回以上圧縮することにより、機械的圧縮工程及び加熱硬化工程が結合される。当然、2回以上カレンダーがけを行うことも可能であり、そしてこの工程の間、コールドロールを使用して材料を1回以上圧縮することが可能であり、そしてホットロールを使用して材料を1回以上圧縮することが可能である。本発明において、「ホット」は、100〜250℃の範囲の温度、好ましくは120〜200℃の範囲の温度を意味する。
本発明は、本発明の方法によって得られる変性フォームも提供し、以下に、変性フォームを、本発明のフォームとして説明する。
本発明の変性フォームは、密度が、5〜1000kg/m3の範囲、好ましくは6〜500kg/m3の範囲、及び特に好ましくは7〜300kg/m3の範囲である。本発明のフォームの密度は、一方では、化合物(b)、及び所望により触媒(c)、及び所望により少なくとも1種の添加剤(d)での被覆の程度によって影響され、他方では、出発材料の詰まり状態(compaction)の程度によって影響される。密度及び硬度又は可撓性は、被覆と詰まり状態の程度を適切に選択することによって所望の状態に調節できる。
本発明の変性フォームは、好ましくは、対応する未変性フォーム(a)の質量に対して、0.1〜80質量%、好ましくは2〜60質量%、特に好ましくは5〜50質量%の範囲の量の、(b)から誘導される固体を含む。
本発明の変性フォーム又は本発明の方法によって製造されるフォームは、総合的に有利な特徴を有し、そして 作用時間が短いこと、デリケートな表面を損傷すること、及び概観が見苦しいこと等の、上述した不利な点を除去した特性を有している。これらは、改良された洗浄(清掃:cleaning)特性、又は洗浄作用、加水分解に対する良好な抵抗性、酸に対する改良された抵抗性、及び良好な音響吸収を示し、及び例えば、これらが洗浄材料を製造するために使用された場合には、特に耐久性が良好である。これらは、汚れることなく長期間持続する。本発明のフォームが汚れた場合には、容易に非破壊的な洗浄を行うことができる。本発明に従い変性されたフォーム又は本発明の変性フォームの他の特徴は、酸化体(オキシダント)、特にオゾン及び酸素等の気体状態の酸化体に対して、抵抗力が高いことである。本発明の変性フォームは、更に高い柔軟性(可撓性)を有し、そして所望の形状へと、機械的に容易に変換できる。更に、本発明の変性フォームは、魅力的な布地状感触を有し、そして特に、デリケートな表面を洗浄した場合に、表面を大切に扱うことになる。
本発明の変性フォームは、更に、化粧品分野、例えば、タオル、メークアップ除去用パッド、又は衛生製品への適用に適切である。
本発明の変性フォームは、材料の柔軟性が要求されるものの適用に特に有利である。
本発明は、本発明の変性連続気泡フォーム、又は本発明に従い変性された連続気泡フォームを、スポンジ(ワイパー:wiper)、ブラシ、スポンジクロス、スポンジモップ、洗浄クロス、洗浄粒剤等の洗浄材料、又はオイル吸収性材料、例えば、手動又は機械洗浄用のもの、
フィラメント材料状態の洗浄材料、所望により、他の材料、例えばポリアミド又は金属で構成されたフィラメント又はワイヤー(これらは、例えば、スクリュー糸又はスピンドルのアイレット、引抜ダイの洗浄用の適切なコア材料である)と複合状態の洗浄材料、
エアフィルター、池フィルター、水槽フィルター、水フィルター等のフィルター、又は他にセラミックフィルターのマトリックスとしてのもの、加湿器、水分分散器、包装要素、特に衝撃又は水に敏感な製品用のもの、制振要素、消音要素、建物断熱材(建物絶縁材)、特に屋根の断熱材及び壁断熱材に使用する方法を提供する。
本発明は、本発明の変性フォーム又は本発明に従い変性されたフォームを使用して洗浄材料を製造する方法も提供する。本発明は、本発明の変性フォーム又は本発明に従い変性されたフォームを使用してフィルターを製造する方法も提供する。本発明は、本発明の変性フォーム又は本発明に従い変性されたフォームを使用して加湿器を製造する方法も提供する。本発明は、本発明の変性フォーム又は本発明に従い変性されたフォームを使用して化粧品を製造する方法も提供する。本発明は、本発明の変性フォーム又は本発明に従い変性されたフォームを使用して水分分散器を製造する方法も提供する。本発明は、本発明の変性フォーム又は本発明に従い変性されたフォームを使用して包装要素を製造する方法も提供する。本発明は、本発明の変性フォーム又は本発明に従い変性されたフォームを使用して消音要素を製造する方法も提供する。本発明は、本発明の変性フォーム又は本発明に従い変性されたフォームを使用して建物断熱材料を製造する方法も提供する。
本発明の変性フォームをフィルターの製造に使用することを意図する場合、袋状(sack)フィルター及びセラミックフィルターのマトリックスが好ましい。本発明の変性フォームを自動車部品の製造に使用することを意図する場合、喚起装置が特に好ましい。
本発明は、本発明の変性フォーム又は本発明に従い変性されたフォームを使用して製造された、又は該フォームを含む洗浄材料、フィルター、加湿器、化粧用品、水分分散器、包装要素、消音要素、及び建物断熱材料も提供する。
例えば、本発明の変性フォームは、他の材料、例えば棒(該棒は、例えばほうきやブラシのベースとなる)、又は織物、ポリウレタン等のポリマー又は木材と、例えば機械的に結合させて良い。
本発明の変性フォームは、例えば、インク−ジェット法により、又は顔料印刷ペーストを使用して印刷された場合に良好な結果を与える。
本発明の変性フォームは、例えば、曲げることが可能な、又は平坦な、堅い又は柔軟な基体(担体:support)に良好な状態で施すことができる。基体の例は、織物基体、紙基体、網、及びプラスチック(合成樹脂)シート、及び金属シートである。特に記載して良い具体例は、手動操作(manual use)を行うための織物基体への適用である。本発明の変性フォームは、ベルト研磨機、振動サンダー及び/又は研磨板用の織物基体への適用に特に良好である。本発明は、従って、更に、本発明の変性フォームを、曲げることが可能な、又は平坦な、堅い又は可撓性の(柔軟な)基体、特に織物基体、又は紙基体に施すための方法を提供する。本発明を適用するための例は、粘着性結合、縫付、又は鋲締である。
本発明は、更に、少なくとも1種の本発明の変性フォーム及び(例えば、曲げることが可能な、又は平坦な、堅い又は柔軟な)少なくとも1種の基体、例えば、織物基体、又は紙基体を含む複合物を提供する。本発明は、更に、上述した基体、特に、織物基体、又は紙基体に施された本発明の変性フォームを、ベルト研磨機、及び振動サンダー用の道具として、又は手動操作用の道具として、例えば研磨板の状態で使用する方法を提供する。
以下に実施例を用いて本発明を説明する。
I.1 未変性フォーム(a)の製造
スプレー乾燥したメラミン−ホルムアルデヒド予備縮合物(モル割合(モラー割合)1:3、モル量約500g/mol)を、開放容器内で、3質量%の蟻酸及び1.5%のナトリウム塩を有する、アルキル基に12〜18個の炭素原子を有するアルキルスルホネートの混合物の水性溶液(K30乳化剤、Bayer AGより)に添加した(百分率は、メラミン−ホルムアルデヒド予備縮合物に基づいている)。メラミン−ホルムアルデヒド予備縮合物の濃度は、メラミン−ホルムアルデヒド予備混合物と水からなる全混合物に対して74質量%であった。結果として得られた混合物を強く攪拌し、そして20質量%のn−ペンタンを加えた。分散状態が目視上、均一になるまで攪拌を続けた(約3分)。基体としてテフロン(登録商標)処理されたガラスファイバー上に、ドクターを使用してこの混合物を施し、そして発泡させ、流通空気温度が150℃の乾燥キャビネット内で硬化させた。フォーム組成物内の温度は、n−ペンタンの沸点(この条件下では37.0℃)であった。7〜8分後、フォームはその最大高さに上昇(増加)した。そして、フォームを、10分間、150℃で乾燥キャビネット内に保持し、次に180℃で30分、熱処理した。これにより、未変性フォーム(a.1)を得た。
実施例I.1からの未変性フォーム(a.1)について、以下の特性が測定された。
DINISO4590での連続気泡ファクター99.6%、
圧縮強さ(40%):DIN53577で、1.3kPa、
密度:ENISO845で、7.6kg/m3
平均孔径:210μm、顕微鏡での部分評価による、
BET表面積:6.4m2/g、DIN66131で測定、
音響吸収:93%、DIN52215で測定、
音響吸収:0.9を超える、DIN52212で測定。
I.2 本発明の変性フォームの製造
実施例I.1からの未変性フォーム(a.1)を切取り、寸法が9cm・4cm・4cmのフォームブロックを得た。フォームブロックの質量は、1.00〜1.33gの範囲であった。表1に示した質量を有する未変性フォームの部分を、81g/lのN,N’−ジメチル−4,5−ジヒドロキシイミダゾリノン(Ib.1)及び18g/lのMgCl2・6H2Oを含む水性分散物に接触させた。
Figure 2008521949
この接触は、各フォームブロックを水性分散液に完全に浸漬し、そして2分間水性分散液で覆うことにより行なった。次にフォームブロックを対応する水性分散液から除去し、そして過剰の水性分散液を絞り(スクイーズ)により除去した。この絞りは、直径が150mmで、間隙が8mm、32rpmで回転する2個の対向回転ロールに材料を通すことにより行なった。このようにして達成された液体吸収は、520質量%であった。
次に材料を、乾燥キャビネット内で、80℃で4時間乾燥させた。そして、乾燥キャビネット内で、10分間、150℃に温度設定した。これにより、本発明の変性フォームF1.1を得た。
II.他の本発明の変性フォームの製造
II.1 本発明の変性フォームF1.2の製造
材料を、
120g/lの(Ib.1)、及び
57.8g/lのMgCl2・6H2
の水性分散液に接触させたこと以外は、I.2の試験を繰り返した。
浸漬の後、5秒後にフォームブロックを除去し、そして上述のように絞りを行い、液体吸収は、540質量%であった。次に、事前乾燥を行うことなく、乾燥キャビネット内で、15分間、150℃の温度設定(温度硬化:heat-setting)を行なった。
これにより、本発明の変性フォームF1.2を得た。
II.2. 本発明の変性フォームF2.1の製造
ブロック(寸法:9cm・4cm・4cm)の未変性フォーム(a.1)を、
112.5g/lの(Ib.2)、及び
61.4g/lのMgCl2・6H2
を含む水性分散液でスプレーした。
材料を2分間、相互作用させ、そして次にI.2に記載したように(過剰の液体除去用)絞りを行い、そして乾燥キャビネット内で、20分間、140℃の加熱硬化を行なった。結果として得られた液体吸収は、425質量%であった。
Figure 2008521949
これにより、本発明の変性フォームF2.1を得た。
II.3 本発明の変性フォームの製造
表1に示した質量を有する、実施例I.1からの未変性フォームの部分を、
112.5g/lの(Ib.2)、及び
61.4g/lのMgCl2・6H2
を含む水性分散液に接触させた。この接触は、各フォームブロックを水性分散液内に完全に浸漬させ、そして2分間、水性分散液で覆うことにより行なった。次に、フォームブロックを対応する水性分散液から除去し、そして絞りを行うことにより、過剰の水性分散液を除去した。この絞りは、直径が150mmで、間隙が5mm、32rpmで回転する2個の対向回転ロールに材料を通すことにより行なった。達成された液体吸収は、110質量%であった。
次に、材料を乾燥キャビネット内で、1時間、80℃で乾燥させた。次に、乾燥キャビネット内で、10分間、160℃の加熱硬化を行なった。これにより、本発明の変性フォームF2.2を得た。
II.4 本発明の変性フォームF2.3の製造
表1に示した質量を有する、実施例I.1からの未変性フォームの部分を、
60g/lの(Ib.2)、及び
25g/lのMgCl2・6H2
を含む水性分散液に接触させた。この接触は、各フォームブロックを水性分散液内に完全に浸漬させ、そして2分間、水性分散液で覆うことにより行なった。次に、フォームブロックを対応する水性分散液から除去し、そして絞りを行うことにより、過剰の水性分散液を除去した。この絞りは、直径が150mmで、間隙が8mm、32rpmで回転する2個の対向回転ロールに材料を通すことにより行なった。達成された液体吸収は、725質量%であった。
次に、乾燥キャビネット内で、10分間、150℃の加熱硬化を行なった(事前乾燥なし)。これにより、本発明の変性フォームF2.3を得た。
II.5 本発明の変性フォームF2.4の製造
硬化工程(setting process)の前に、乾燥キャビネット内で材料を、2時間、80℃で乾燥させ、そして、5分間、180℃で加熱硬化させたこと以外は、実施例II.4に記載されたものを同様の手順であった。これにより、本発明の変性フォームF2.4を得た。
乾燥の前に、液体吸収を測定し、得られた価は、450質量%であった。
表1:本発明の変性フォーム(データは、未変性フォームの質量に対する質量%)
Figure 2008521949
III.本発明の変性フォーム、及び未変性フォームの洗浄クロスとしての使用
本発明の変性フォームと未変性フォームを、それぞれスポンジ(ワイパー:wiper)として使用した。
各場合において、本発明の変性フォームと未変性フォームを水で湿らせた。
I.2又はIIからの本発明の変性フォーム、及びI.1からの未変性フォームを使用し、2分間、手動操作で所定の素材(材料)を洗浄した。該素材は、約1m2の塗装プラスターボード壁(粗いもの)で、磨耗ゴム、シュークリーム、及び使用済オイルでスジを付けて汚したものであった。この壁について、表2に示したように洗浄し、そしてこれらの洗浄品質を目視で評価した。スポンジの寸法安定性も目視で評価した。
表2.I.1からの未変性フォーム(a.1)、本発明の変性フォーム、及びスポンジとしてのこれらの使用
Figure 2008521949
IV.本発明の他のフォームの製造
実施例I.1からの未変性フォーム(a.1)を切り取り、10cm・10cm・0.5cmの寸法のフォームブロックを得た。フォームブロックの質量は、0.35g〜0.48gの範囲であった。
IV.1 本発明の変性フォームF1.3の製造
質量が0.44gの、IVからのフォームブロックを、
81g/lの(bI.1)、及び
18g/lのMgCl2・6H2O、
の水性分散液に接触させた。この接触は、各フォームブロックを水性分散液内に完全に浸漬させ、そして2分間、水性分散液で覆うことにより行なった。次に、フォームブロックを対応する水性分散液から除去し、そして絞りを行うことにより、過剰の水性分散液を除去した。この絞りは、直径が150mmで、間隙が2mm、32rpmで回転する2個の対向回転ロールに材料を通すことにより行なった。達成された液体吸収は、420質量%であった。
次に材料を、乾燥キャビネット内で4時間、80℃で乾燥させた。次に乾燥キャビネット内で10分間、150℃で加熱硬化を行なった。未変性フォームに対し、結果として得られた被覆の量は、34質量%であった。
処理したフォームを、水で湿らせ、そしてカレンダーがけを行なった。このカレンダーがけは、2個の対向回転ロールに、3.5〜4バールの圧力で、フォームを10回通すことにより行い、これにより、処理されたフォームは、最初の厚さの約1/3に(機械的に)圧縮された。これにより、本発明の変性フォームF1.3を得たが、該変性フォームは、魅力的な柔らかい布状感触を有し、そして柔軟(可撓性)であった。
IV.2 本発明の変性フォームF1.4の成造
質量が0.44gのIVからのフォームブロックを、
81g/lの(bI.1)、及び
18g/lのMgCl2・6H2O、
の水性分散液に接触させた。5秒後、フォームブロックを対応する水性分散液から除去し、そして絞りを行うことにより、過剰の水性分散液を除去した。この絞りは、直径が150mmで、間隙が2mm、32rpmで回転する2個の対向回転ロールに材料を通すことにより行なった。達成された液体吸収は、420質量%であった。
次に、カレンダーがけを行なった。このカレンダーがけは、2個の対向回転ロールに、3.5〜4バールの圧力で、処理されたフォームを12回通すことにより行い、これにより、処理されたフォームは、最初の厚さの約1/3に(機械的に)圧縮された。次に乾燥キャビネット内で、15分間、150℃での加熱硬化を行なった。未変性フォームに対し、結果として得られた被覆の量は、34質量%であった。これにより、未変性フォームF1.4を得たが、該変性フォームは、魅力的な柔らかい布状感触を有し、そして柔軟(可撓性)であった。
IV.3 本発明の変性フォームF2.5の製造
質量が0.48gのIVからのフォームブロックに、
112.5g/lの(Ib.2)、及び
64.4g/lのMgCl2・6H2O、
を含む(フォームブロックの3.9倍の量の)水性分散液をスプレーがけした。材料を2分間、相互作用させ、そして次に絞りにより、過剰の水性分散液を除去した。この絞りは、直径が150mmで、間隙が2mm、32rpmで回転する2個の対向回転ロールに材料を通すことにより行なった。
結果として得られた液体吸収は、325質量%であり、そして結果として得られた被覆(被覆物)の量は、37質量%であった。
次に材料は、乾燥キャビネット内で、15分間、150℃に温度設定された(事前乾燥なし)。
次に、処理したフォームを水で湿らせ、そしてカレンダーがけを行なった。このカレンダーがけは、2個の対向回転ロールに、3.5〜4バールの圧力で、フォームを15回通すことにより行い、これにより、処理されたフォームは、最初の厚さの約40%に(機械的に)圧縮された。これにより、本発明の変性フォームF2.5を得たが、該変性フォームは、魅力的な柔らかい布状感触を有し、そして柔軟(可撓性)であった。
IV.4 本発明の変性フォームF2.6の製造
質量が0.42gの、IVからのフォームブロックを、
112.5g/lの(Ib.2)、及び
61.4g/lのMgCl2・6H2O、
を含む水性分散液に完全に接触させた。この接触は、各フォームブロックを水性分散液内に完全に浸漬させることにより行なった。材料を2分間、相互作用させ、そして絞りを行うことにより、過剰の水性分散液を除去した。この絞りは、直径が150mmで、間隙が2mm、32rpmで回転する2個の対向回転ロールに材料を通すことにより行なった。結果として得られた液体吸収は、360質量%であり、そして被覆の量は41質量%であった。
次に材料を、乾燥キャビネット内で1時間、80℃で乾燥させ、そして、乾燥キャビネット内で7.5分間、160℃の加熱硬化を行なった。
次に、処理を行なったフォームを水で湿らせ、そして、プレートプレス機を使用し、これを10回圧縮することにより、最初の厚さの約1/3にまで機械的に圧縮した。これにより、本発明の変性フォームF2.6を得たが、該変性フォームは、柔らかい革感触を有し、そして非常に柔軟(可撓性)であった。
IV.5 本発明の変性フォームF2.7の製造
質量が0.46gの、IVからのフォームブロックを、
60g/lの(Ib.2)、及び
25g/lのMgCl2・6H2O、
を含む水性分散液に接触させた。この接触は、各フォームブロックを水性分散液内に完全に浸漬させ、そして2分間、水性分散液で覆うことにより行なった。次に、フォームブロックを対応する水性分散液から除去し、そして絞りを行うことにより、過剰の水性分散液を除去した。この絞りは、直径が150mmで、間隙が2mm、32rpmで回転する2個の対向回転ロールに材料を通すことにより行なった。これにより達成された液体吸収は、725質量%であった。
次に乾燥キャビネット内で10分間、150℃で加熱硬化を行なった(事前の乾燥なし)。
処理したフォームを、次に水で湿らせ、そしてカレンダーがけを行なった。このカレンダーがけは、2個の対向回転ロールに、3.5〜4バールの圧力で、フォームを10回通すことにより行い、これにより、処理されたフォームは、最初の厚さの約1/3に(機械的に)圧縮された。これにより、本発明の変性フォームF2.7を得たが、該変性フォームは、魅力的な柔らかい布状感触を有し、そして柔軟(可撓性)であった。
IV.6 本発明の変性フォームF2.8の製造
質量が0.35gの、IVからのフォームブロックを、
60g/lの(Ib.2)、及び
25g/lのMgCl2・6H2O、
を含む水性分散液に接触させた。この接触は、各フォームブロックを水性分散液内に完全に浸漬させ、そして2分間、水性分散液で覆うことにより行なった。次に、フォームブロックを対応する水性分散液から除去し、そして絞りを行うことにより、過剰の水性分散液を除去した。この絞りは、直径が150mmで、間隙が2mm、32rpmで回転する2個の対向回転ロールに材料を通すことにより行なった。これにより達成された液体吸収は、710質量%であった。
次に、最初に、材料を乾燥キャビネット内で、2時間、80℃で乾燥させた。次に乾燥キャビネット内で5分間、180℃での加熱硬化を行なった。
処理したフォームを、次に水で湿らせ、そして、プレートプレス機を使用し、10回圧縮することにより、最初の厚さの約1/3にまで機械的に圧縮した。これにより、本発明の変性フォームF2.8を得たが、該変性フォームは、柔らかいセーム革状感触を有し、そして非常に柔軟(可撓性)であった。
V.IVからの本発明の変性フォーム、及び未変性フォームの、洗浄クロスとしての使用
各場合において、本発明の変性フォーム及び未変性フォームを、プレキシガラスからなるデリケートな表面を洗浄するために、洗浄クロスとして使用した。
それぞれ厚さが約0.5cmの円形板(直径4.5cm)を、未変性フォーム(a.1)及びIVからの本発明の変性フォームから切り取り、そして、一つの質量物(約1600g)に接着(粘着)した。これを試験試料とした。試験試料を水で僅かに湿らせ、そして、「Prufbau−Quant−Scheuprufer」を使用し、プレキシガラスを約2000回こすった。本発明のフォームが、未処理のフォームよりも、不都合なひっかき(スクラッチング)をプレキシガラス上に発生させないことを評価するために、こすった領域のひっかきを、顕微鏡で拡大(1:75)して数えた。
未処理のフォーム(a.1)によって発生したひっかきの平均数は31スクラッチ;
F1.4を使用すると、9スクラッチ(9本)、
F2.5を使用すると、2スクラッチ、
F2.7を使用すると、7スクラッチ、
であった。
VI. 本発明の変性フォームのベルトとしての使用
本発明の変性フォームI.2を、5cm・5cmの寸法を有するリネン織物の断片に、シリコンゴムに基づいた接着剤を使用して接着した。これにより、本発明の複合体を得た。本発明の複合体を24時間保管し、水で湿らせ、そして1枚のコイン(1ユーロセント硬貨)を10秒間洗浄するのに使用した。そして、コインが洗浄され、洗浄工程において、コインの図柄は、ひっかき(スクラッチ)を受けなかった。
本発明の複合体は、手作業による「曲げ」や「もみ」の繰り返しに損傷を被ることなく良好な耐性を有していた。

Claims (18)

  1. 以下の材料、
    (a)密度が5〜500kg/m3の範囲、及び平均孔径が1μm〜1mmの範囲の連続気泡フォームと、
    (b)分子ごとに少なくとも1個のヘミアミナール又はアミナール基を有する少なくとも1種の化合物の水性処方物、又はOH−基含有、又はβ−ジカルボニル基−含有、又はエポキシ基含有コモノマーを重合状態で含む少なくとも1種のコポリマーを有する少なくとも1種の化合物の水性処方物と、
    を接触させることを含む変性連続気泡フォームの製造方法。
  2. 工程(b)からの少なくとも1種の化合物が、連続気泡(a)の製造の間には使用されないことを特徴とする請求項1に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  3. 化合物(b)が、少なくとも1種の窒素含有化合物(B1)及び少なくとも1種のカルボニル化合物(B2)、及び所望により他の化合物(B3)の縮合、及び所望により、縮合工程の後の更なる反応を介して得られることを特徴とする請求項1又は2に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  4. 前記材料と、更に
    (c)少なくとも1種の触媒、
    とを接触させることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  5. 前記材料と、少なくとも1種の助剤(d)とを接触させ、該助剤が、殺生物剤、界面活性剤、活性炭、着色料、芳香剤、脱臭剤、及び少なくとも1種の活性成分が充填されたマイクロカプセルから成る群から選ばれることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  6. 連続気泡フォーム(a)と、化合物(b)の水性処方物、及び所望により触媒(c)及び所望により少なくとも1種の助剤(d)とを接触させた後に、これらの各材料を相互作用させ、及びこの後に機械的に圧縮することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  7. 連続気泡フォーム(a)と、前記化合物(b)の水性処方物、及び所望により触媒(c)、及び所望により少なくとも1種の助剤(d)とを接触させた後に、これら材料を相互作用させ、次いで加熱硬化を行うことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  8. 連続気泡フォーム(a)を、前記化合物(b)の水性処方物、及び所望により触媒(c)、及び所望により少なくとも1種の助剤(d)とを接触させた後に、これら材料を相互作用させ、そして、機械的圧縮、及び加熱硬化されることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  9. 連続気泡フォーム(a)が、合成有機フォームで構成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  10. 連続気泡フォーム(a)が、ポリウレタンフォーム、又はアミノプラスチックフォームであることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  11. 工程(b)で、材料を一般式Ia〜Ib
    Figure 2008521949
    (但し、
    1及びR2が、同一又は異なるもので、及び水素、分岐又は非分岐の、C1−C12−アルキル、(−CH2−CH2−O)m−R5、(−CHCH3−CH2−O)m−R5、(−CH2−CHCH3−O)m−R5、(−CH2−CH2−CH2−O)m−R5、(−CH2−CH2−CH2−CH2−O)m−R5から選ばれ、
    xが、同一又は異なるもので、及び0及び1から選ばれる整数であり、式Ia中の少なくとも1個のxが、1であり、
    mが、1〜20の範囲の整数であり、
    3及びR4が、同一又は異なるもので、及び水素、分岐又は非分岐のC1−C12−アルキルから選ばれ、又はR3とR4が一緒に、C2−C4−アルキレンを形成し、
    5が、同一又は異なるもので、及びC1−C4−アルキル及び水素から選ばれる。)
    の少なくとも1種の化合物と接触させることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の変性連続気泡フォームの製造方法。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載の方法により得られる変性連続気泡フォーム。
  13. 請求項1〜11の何れか1項に記載の方法によって製造される変性連続気泡フォームを、洗浄材料、フィルター、加湿器、化粧用品、水分配器、梱包要素、消音要素、又は建造物断熱材として、又はこれらを製造するために使用する方法。
  14. 請求項1〜11の何れか1項に記載の方法によって製造される変性連続気泡フォームを使用し、洗浄材料、フィルター、加湿器、化粧用品、水分配器、梱包要素、消音要素、又は建造物断熱材を製造する方法。
  15. 請求項1〜11の何れか1項に記載の方法によって製造された変性連続気泡フォームを使用して製造された、洗浄材料、フィルター、加湿器、化粧用品、水分配器、梱包要素、消音要素、又は建造物断熱材。
  16. 請求項1〜11の何れか1項に記載の方法によって製造された変性連続気泡フォームを含む洗浄材料、フィルター、加湿器、化粧用品、水分配器、梱包要素、消音要素、又は建造物断熱材。
  17. 湾曲した、又は平坦な、硬質、又は可撓性の基体に、請求項12に記載の変性連続気泡フォームを施す方法。
  18. 湾曲した、又は平坦な、硬質、又は可撓性の基体に、請求項12に記載の変性連続気泡フォームを少なくとも1種含む複合材料。
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