JP2008521837A - タンパク質アレルゲン誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、アレルゲン活性が低下した野生型タンパク質アレルゲン誘導体を生成する方法に関するものである。本発明は、アレルゲン活性を有する野生型タンパク質アレルゲンを用意する工程と、上記野生型タンパク質アレルゲンを、アレルゲン活性が低下した、またはアレルゲン活性が欠失した2つのフラグメントにスプライシングし、上記2つのフラグメントを逆方向に再結合する工程を含むことを特徴としている。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、野生型タンパク質アレルゲンのアレルゲン活性を低下させる方法、新規アレルゲン誘導体、およびアレルギー予防接種に関するものである。
アレルギーは、通常は無害である外来(すなわち、非自己)物質(“アレルゲン”)に対する反応能力の、遺伝的あるいは後天的な特異的変化である。アレルギーは、影響を受けた器官系(皮膚、結膜、鼻、咽頭、気管支粘膜、胃腸管)における炎症反応と、アレルギー性鼻炎、結膜炎、皮膚炎、アナフィラキシーショック、および喘息などの即時性の病徴と、喘息の後期反応やアトピー性皮膚炎などの慢性的な病気の徴候と関連している。
I型アレルギーは遺伝的に決められている過敏性疾患であり、産業化した世界人口のおよそ20%に影響を与えている。I型アレルギーの病態生理学的な顕著な特徴は、ほかの無害な抗原(アレルゲン)に対する免疫グロブリンE(IgE)の産出である。
現在、アレルギーを引き起こす原因に対する唯一の治療法は、アレルゲン特異的な免疫療法である。アレルゲン特異的な免疫療法では、アレルゲン特異的な反応を引き起こさなくするために、一回の投薬量を増加させながら患者に投薬を行う。アレルゲン特異的な免疫療法の臨床効果を示すいくつかの研究がある一方で、その基礎をなすメカニズムは完全には明らかになっていない。
アレルゲン特異的な免疫療法の最大の欠点は、環境由来のアレルゲン抽出物の使用に依存していることである。環境中のアレルゲン抽出物を、少なくとも産業生産レベルまで規格化するのは、不可能ではないにしろ難しい。また、そのような環境中のアレルゲン抽出物は、異なったアレルゲン性および非アレルゲン性の化合物からなりたっている。このために、投与した抽出物に特定のアレルゲンが含まれていないという可能性がある。さらに悪い場合には、含まれる成分に対する新しいIgE特異性を、治療している間に患者が作り出す可能性もありうる。抽出物に基づく免疫療法のほかの欠点は、生物学的に活性なアレルゲン調製物の投与は、アナフィラキシー性の副作用を引き起こすことがあるという事実によるものである。
分子生物学の技術を、アレルゲンの特徴づけの分野に応用することにより、環境中のアレルゲンに関連のあるすべてをコードするcDNAを単離することができ、組み換えアレルゲンを生成することができるようになった。このような組み換えアレルゲンを用いることによって、in vitroの診断方法(たとえば、血清中のアレルゲン特異的なIgE抗体の検出)、あるいはin vivoの検査により、個々の患者における反応性の特徴を決めることが可能となった。この技術に基づき、アレルギー、特にI型アレルギーに対する患者の免疫感作の特徴に合わせた、構成物質に基づく新規な予防接種方策を発展させることが可能になったようである。しかしながら組み換えアレルゲンは、それらに対応する自然界の物質に類似しているため、組み換えアレルゲンもまた重大なアレルゲン活性を呈していた。組み換えアレルゲンは、野生型アレルゲンのアレルゲン活性を非常によく模倣している。したがって、環境由来のアレルゲンを投与する免疫療法においてみられるような、アレルゲン活性に関連するすべての障害は、組み換えアレルゲンにおいてもみられた。よって免疫療法を改善するためには、組み換えアレルゲンのアレルゲン活性を低下させる必要がある。それにより、アナフィラキシー性の副作用を引き起こす危険性をわずかにして、投与するアレルゲンの一回の投与量を増加させることができるようになる。
T細胞のエピトープのみを含むペプチドの投与は、アレルゲン特異的T細胞の活性だけに影響を与えるということはこれまで示唆されている。T細胞エピトープは、無傷のアレルゲンが抗原提示細胞によりタンパク質分解されて生じた低分子ペプチドである。そのようなT細胞エピトープは合成ペプチドとして産出可能である。T細胞エピトープを用いてこれまでにおこなった試験では、芳しくない実験結果および低い効果しか得られなかった。T細胞ペプチドに基づいた免疫療法において低い効果しか得られなかった原因の説明として、いくつか考えられる。第一に、活性ではなくT細胞寛容を獲得するのに適した量を投与することが難しいという可能性がある。第二に、低分子のT細胞エピトープペプチドは生体内における半減期が短い可能性がある。第三に、アトピー性の個々の患者におけるIgE産生は記憶免疫応答であるという多くの証拠があることである。記憶免疫応答は、新たなクラススイッチを必要とせず、したがってT細胞由来のサイトカインによっては制御されない。T細胞エピトープの投与だけに基づいている免疫療法の手法は、それゆえ、アレルゲン特異的T細胞の活性を調節しているかもしれないが、すでにクラススイッチした記憶B細胞によるアレルゲン特異的IgE抗体の産出にほとんど影響を及ぼしていないかもしれない。
組み換えDNA技術もしくはペプチド合成により、低アレルゲン性アレルゲン誘導体または断片を産出することがさらに示唆されている。そのような誘導体あるいは断片は、T細胞エピトープを有しており、天然のアレルゲンに対するIgEの認識と競合するIgG抗体を誘導できる。アレルゲンのタンパク質分解により低分子アレルゲン断片が生じることは20年以上前に示されている。低分子のアレルゲン断片は、部分的にIgE結合能を保持しているが、即時型の免疫応答を引き起こすことはない。アレルゲンのタンパク質分解を制御および規格化するのは難しいが、分子生物学はIgE結合ハプテンを産出する新たな手法を切り開いた。そのようなIgE結合ハプテンは、アナフィラキシー効果の危険性を低下させる能動免疫化、および、受動免疫療法に実用的である。受動免疫療法は、アレルゲンと接触するよりも前にエフェクター細胞に結合したIgEを飽和させることにより、アレルゲンにより誘導される仲介物質の放出を阻止する。
遺伝子工学により、低アレルゲン性のアレルゲンの変形を産出することがさらに示唆されていた。これは、アレルゲンは自然界では、数アミノ酸残基のみが異なるアイソフォーム、および/または、構造が異なりIgEとの結合能が低いアイソフォームとして存在するという観察結果に基づくものである。たとえば、カバノキの主要な花粉アレルゲンBet V 1の遺伝子工学によるオリゴマー化は、アレルゲン活性が大幅に低下した組み換え三量体を生み出した。別の例として、点変異の導入は、アレルゲン構造における立体構造の変化を引き起こして非連続性のIgEエピトープを分離させるか、またはIgE結合能に直接影響を及ぼすことが示唆されている(Valenta et al., Biol.Chem.380 (1999), 815-824)。
また、アレルゲンを複数の部分(たとえば、2つの部分)に断片化させると、生来の折りたたみ構造に類似の構造が失われるために、アレルゲンのIgE結合能およびアレルゲン活性がほぼ完全に欠損することが示された。たとえば、Bet v 1に関しては、Vrtala et al. (J.Clin.Invest.99 (1997), 1673-1681)、Bet v 4に関しては、Twardosz et al. (BBRC 239 (1997), 197-204)、Aln g 4に関しては、Hayek et al. (J. Immunol.161 (1998), 7031-7039)、ウシ鱗屑アレルゲン(bovine dander allergen)に関してはZeiler et al. (J.Allergy Clin. Immunol.100 (1997), 721-727)、Lep d 2に関しては、Elfman (Int.Arch.Allergy Immunol.117 (1998), 167-173))、Phl p 7に関しては、Westritschnig (J.Immunol.172 (2004), 5684-5692)などである。
非連続性/立体配座のIgEエピトープを主として含んでいるタンパク質の断片化は、アレルゲンのIgE結合能を大幅に低下させる。この知見に基づき、そのような低アレルゲン性のアレルゲン断片は、in vivoにおいて防御免疫応答を引き起こすことが可能であるかどうか、従来技術において研究されており、以下の文献に示されている。Westritschnig et al. (Curr. Opinion in Allergy and Clin. Immunol. 3 (2003), 495-500)。
本発明は、上記知見に基づいて改善したアレルギー免疫療法の方法および手段を提供することを目的とする。本方法は、効果的であり、アナフィラキシーショックの危険が低下しており、容易に個々の患者の必要性に適用し、その必要性に合わせることができ、かつ容易に産業上の規模まで変換されるだろう。
したがって、本発明は、アレルゲン活性が低下した野生型タンパク質アレルゲン誘導体を生成する方法であって、アレルゲン活性を有する野生型タンパク質アレルゲンを用意する工程と、アレルゲン活性が低下した、またはアレルゲン活性が欠如した2つのフラグメントに上記野生型タンパク質アレルゲンを分割する工程と、逆方向に上記2つのフラグメントを再結合する工程とを含むことを特徴としている。
本発明に係る方法は、初期不連続/高次構造IgEエピトープを含有するタンパク質を断片化することによって、アレルゲンのIgE結合能の実質的な低下が引き起こされるという事実に基づいている。しかし、特定のアレルゲンのフラグメントは、抗原性が非常に低いため、防御抗体応答を生じない(Westritschnig et al., (2004))。
本発明に係る新規かつ定義されたタンパク質アレルゲン誘導体は、T細胞およびB細胞エピトープに基づいた手法を組み合わせた利点を提供する。同時に、フラグメントのみのワクチン接種、またはフラグメントの精密な処理(例えば、IgE結合ハプテンおよび3つ以上のフラグメントの混合)による不都合は、本発明のアレルゲン誘導体には存在しない。
事実、野生型アレルゲンに非常によく似た(構成成分が完全に一致する)構造(言い換えれば、野生型アレルゲンの全てのアミノ酸に関して類似した構造)において得られる最適の結果が、本発明においても示されている。しかしながら、上記構造のアレルゲンは、アレルゲン活性を有していない(または、アレルゲン活性が十分に低下している)。もちろん、アレルゲン誘導体を生成する間に、いくつかのアミノ酸残基の欠失(削除)または追加(挿入)があればよく、またフラグメントを直接結合する代わりに架橋により結合する場合であっても、依然として本発明の利点は保持される。
このアレルゲン活性の低下または欠如は、公知のまたは一般的な手法にしたがって、アレルゲンを特定のフラグメントに分割することによって達成される。この一般的な手法に加えて、アレルゲンの2つのフラグメントを、逆方向に再結合する。これによって、アレルゲンの有する本来の関連構造情報を全て含むが(本発明に係るアレルゲン誘導体において、アレルゲンのアミノ酸配列は完全、またはほぼ完全に含まれる)、野生型アレルゲンと比較してアレルゲン活性をほとんど残していないアレルゲン誘導体を提供する。
本発明に係るこれらのhead to tail型の誘導体は、個々のアレルギー患者に対して好適であり、かつ効果的な免疫療法を可能にする。また、上記誘導体を用いることによって、一連の工程の規模を容易に拡大可能である。本発明に係る誘導体は、患者のIgEと野生型アレルゲンとの結合をブロックする保護IgG抗体を誘導し、アレルゲンが誘導する好塩基球脱顆粒を阻害する。
本発明の方法は、組換えDNA技術に特に適している。ひとたび誘導体が遺伝子工学によって生成されれば、好適な宿主における導入遺伝子発現によって、産業上規模の多量の誘導体を容易に得ることができる。本発明に係るアレルゲン誘導体は、高い発現能力を有する宿主において生成されることが好ましい。
本発明に係る変異した好適なアレルゲンは、例えば、www.allergen.org/List.htmに基づいており、全ての主要なタンパク質アレルゲンが含まれる。本発明に係るアレルゲンとして特に好ましいアレルゲングループとして、プロフィリン、特にPhl p 12、カンバアレルゲン、特にBet v 4、チリダニアレルゲン、特にDer p2、貯蔵庫ダニアレルゲン、特にLep d 2、およびオオアワガエリアレルゲン、特にPhl p 7、および表1に示すアレルゲンが挙げられる。
表1は、本発明に係るフラグメントの移し替えによって変異される好適なアレルゲンである(参考文献も含む)。
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アレルゲン活性の顕著な低下は、本発明に係るスプライシング/head to tail型変異により得ることができる。上記の方法によれば、野生型タンパク質アレルゲンから、上記活性をほとんど消失させることができる。本発明の好適な実施態様において、上記野生型アレルゲンと比較したときの上記誘導体によるIgE結合能の抑制低下率が、少なくとも10%、好ましくは20%、さらに好ましくは30%であることによって、上記誘導体のアレルゲン活性の低下を評価する。好適な評価方法は、下記の実施例において示す。
また、アレルゲン活性の低下を特定するための好適な方法として、IgE結合の測定も使用可能である。点染色した上記誘導体に対して、アレルギー患者の血清IgE抗体が結合しないことによって、最も顕著にアレルゲン活性の低下を評価することができる。この方法についても、下記実施例において示す。
本発明に係る生成方法によって得られた誘導体は、薬学的に許容される添加剤と容易に組み合わせることが可能であり、医薬調整物とすることができる。
本発明に係る誘導体は、好適なワクチン補助剤と組み合わせることによって、薬学的に許容されるワクチン調整物とすることが好ましい。
好適な実施態様によれば、本発明に係る誘導体は、当該誘導体を混合ワクチンとするために、さらなるアレルゲンを組み合わせることが可能である。上記アレルゲンは、野生型アレルゲン、特に野生型アレルゲンの混合物、組換え野生型アレルゲンの混合物、野生型タンパク質アレルゲン誘導体の混合物、またはこれらの混合物であることが好ましい。上記混合物は、特定の患者のニーズ(アレルゲンの特徴)に対して特異的に用いることができる。
好適な実施態様において、上記調整物は、アレルゲン抽出物をさらに含有している。
本発明に係る他の態様によれば、アレルゲン誘導体は、1からZのアミノ酸からなるアミノ酸配列を有する野生型タンパク質アレルゲンのアレルゲン誘導体であって、上記誘導体は、野生型アレルゲンの2つのフラグメントを、N末端からC末端に向かう方向に隣接して含有し、N末端側の当該フラグメントは、X〜Zのアミノ酸からなるアミノ酸配列により示され、C末端側の当該フラグメントは、1〜Xのアミノ酸からなるアミノ酸配列によって示されるものであることを特徴としている。上記2つの野生型アレルゲンのフラグメントは、アレルゲン活性が低下または欠失している。
本発明に係るアレルゲン誘導体において、上記X〜Zのアミノ酸からなるアミノ酸配列、および上記1〜Xのアミノ酸からなるアミノ酸配列は、少なくとも30アミノ酸、好ましくは少なくとも50アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも60アミノ酸からなるを特徴としていることが好ましい。
上記X〜Zのアミノ酸からなるアミノ酸配列と、上記1〜Xのアミノ酸からなるアミノ酸配列とは、その全長において、50%未満、好ましくは30%未満、より好ましくは20%未満相違することが、より一層好ましい。
特に好ましい本発明に係るアレルゲン誘導体は、アレルゲンI型、好ましくは表Aのアレルゲン、より好ましくは、オオアワガエリ(Phelum pratense)花粉、特にPhl p 12、カンバ(Betula verrucosa)花粉、特にBet v 4、スズメバチ(Vespula vulgaris)毒、アシナガバチ(Polistes annularis)毒、カベイラクサ花粉、ライグラス花粉、チリダニアレルゲン、特にDer p 2などから選択される。
本発明に係る誘導体は、1つのアレルゲンだけでなく、2つ以上のアレルゲンを含有するアレルゲン組成物であることが好ましい。上記誘導体は、アレルゲン抽出物と混合することもできる。アレルゲン抽出物は、非加工の抽出物中における特定のアレルゲンの不足を代用するために、本発明の誘導体によって補われる。アレルゲンの混合物は、アレルギー反応を示すアレルゲンが1つだけでない患者に対して、特に必要とされている。したがって、上記誘導体をさらに(他の)アレルゲンと混合して、混合ワクチンとして提供することも好適である。
したがって、本発明に係るアレルゲン誘導体は、アレルゲン組成物、特に野生型アレルゲンの混合物、組換え野生型アレルゲンの混合物、野生型タンパク質アレルゲン誘導体の混合物またはそれらの混合物に、野生型アレルゲンを混合することが好ましい。アレルゲン組成物は、同一および/または異なるアレルゲンならびに/あるいはそのイソ型もしくは突然変異体のいずれかであり、医薬品中の野生型タンパク質アレルゲンまたは組換えアレルゲンと比較して全体的にアレルゲン活性が低下したものである。
上記医薬品は、アレルゲン抽出物をさらに含有していることが好ましい。
本発明に係るアレルゲンまたはアレルゲン組成物は、薬学的に許容される添加剤を含有していることが好ましい。
本発明の他の態様は、アレルゲン特異的免疫療法の調整医薬として本発明に係るアレルゲン誘導体を使用することに関する。
本発明のさらに他の態様は、受動免疫のための調整医薬として本発明に係るアレルゲン誘導体またはアレルゲン組成物を使用することに関する。
本発明の他の態様は、予防免疫のための調整医薬として本発明に係るアレルゲン誘導体またはアレルゲン組成物を使用することに関する。
本発明に係るアレルゲン誘導体および組成物は、アレルギーを効果的に抑制するための各個人の予防免疫接種に使用することができる。本発明に係るアレルゲン誘導体および組成物、例えばDer p 2アレルゲン誘導体は、野生型アレルゲンに比べてアレルギー性免疫反応が低下しているため、好ましくない副作用を生じることはない。上記医薬品の利点は、1から3歳の幼児に対して投与できることである。幼児がアレルゲンと接触するより前に予防接種することによって、上記幼児におけるアレルゲン特異的IgE抗体の形成を阻害できる。
調整医薬は、例えば、補助剤、希釈剤、防腐剤などの好適な成分をさらに含有していることが好ましい。
本発明の好適な実施態様によれば、調整医薬は、投与量に対して組換えアレルゲン誘導体を10ng〜1g、好ましくは100ng〜10mg、より好ましくは0.5〜200μg含有することが好ましい。好適な投与方法には、一般的な予防接種として、またはアレルギー免疫療法特有の予防接種として説明および提案されている全ての標準的な投与方法が含まれる。例えば、経口投与、経皮投与、静脈内投与、経鼻投与、および粘膜経由による投与などである。本発明に係る調整医薬を効果的な量投与することによりアレルギーを治療および予防する方法も、本発明の範疇である。
本発明の他の態様は、本発明に係るアレルゲン誘導体を生成する方法であって、本発明に係るアレルゲン誘導体をコードするDNAを用意する工程と、上記DNAを用いて宿主細胞を形質転換する工程と、上記宿主細胞において上記誘導体を発現させ、上記誘導体を単離する工程とを含むことを特徴としている。
上記宿主は、高い発現能力を有していることが好ましい。
本明細書において用いる「高い発現能力を有する宿主」とは、培養液1Lあたり少なくとも10mg、好ましくは少なくとも15mg、より好ましくは少なくとも20mgの量の目的とするタンパク質を発現する宿主を意味している。もちろん、発現能力は、選択した宿主および発現システム(例えば、ベクター)にも依存している。本発明における宿主は、大腸菌(E.coli)、メタノール資化酵母(Pichia Pastoris)、枯草菌(Baciullus subtilis)または植物細胞(plant cell)(例えば、タバコ由来)などであることが好ましい。
もちろん、本発明に係るアレルゲン誘導体は、特に、化学合成または準化学合成といった、他の好適な方法によっても生成できる。
本発明の他の態様は、本発明に係る方法によって得られる第1の野生型プロフィリン分子から得られるプロフィリン誘導体、または本発明に係る第1の野生型プロフィリン分子のアレルゲン誘導体を、第2の野生型プロフィリン分子によって引き起こされるアレルギー疾患を予防または治療するための調整医薬を生成するために用いることに関する。
驚くべきことに、本発明に係る第1の野生型プロフィリン分子のプロフィリン誘導体によって生じた抗体は、他の野生型プロフィリン分子に対しても結合するようになる。したがって、上記誘導体は、多数のアレルギー疾患の治療または予防に用いることができる。上記プロフィリン誘導体は、わずか1つまたは2つの抗原性分子によりそれぞれの免疫を付与し得る広域ワクチンとして用いることができる。プロフィリンは、ほぼ全ての真核細胞において示されるアレルゲンであり、かつ、経口摂取後の口腔アレルギー症(かゆみ、ならびに唇および舌の腫れ)だけでなく呼吸器アレルギー(例えば、鼻の結膜、喘息)を引き起こす汎アレルゲンである。
例えば、組み換えたPhl p 12誘導体であるMP12は、植物由来の食品と同様に花粉におけるプロフィリンを認識して免疫性を付与した後、IgG抗体を誘導する。MP12により誘導された抗体は、患者血清IgEの花粉由来プロフィリンに対する結合を阻害し、さらに植物食品に由来するプロフィリンに対する血清IgEの結合も阻害する。このように、他の組換えプロフィリン分子と同様に、MP12も、プロフィリンアレルギーに起因する花粉−食品交差性感作の治療のために好適である。
好適な実施形態によれば、上記第1および上記第2のプロフィリン分子は、Phl p 12、Bet v 2、Art v 4、Ana c、Api g 4、Mus xp 1、Cor a 2、およびDau c 4からなる群より選択される。
特に、これらのアレルゲンは、それらの構造的な相似性のため、本発明に係る使用に好都合である。しかし、相互に構造的な相似性を共有する他のアレルゲンであっても、それ相応に使用できることは明らかである。
上記第1のプロフィリン分子は、Phl p 12であることが好ましく、上記第2のプロフィリン分子は、Bet v 2、Art v 4、Ana c、Api g 4、Mus xp 1、Cor a 2、およびDau c 4からなる群より選択されることが好ましい。
特に、Phl p 12の誘導体を広域ワクチンとして用いることができることが、実験において示されている。特に好適な誘導体は、融合タンパク質からなる。すなわち、野生型Phl p 12の1番目〜77番目のアミノ酸のN末端に、78番目〜131番目のアミノ酸を融合する(図1参照)。
本明細書において開示した、および本発明に係る方法によって得られるBet v 2、Art v 4、Ana c、Api g 4、Mus xp 1、Cor a 2、およびDau c 4のプロフィリン誘導体は、プロフィリンアレルギーに起因する花粉−食品交差性感作の治療および予防の少なくとも一方に用いることが好ましい。
本発明は、下記実施例および図面によってさらに説明するが、それによって限定されるものではない。
実施例1〜5において、アレルゲンとしてプロフィリンを用いて、本発明の原理を例示した。プロフィリンは、オオアワガエリ花粉由来プロフィリン(timothy grass pollen profilin)Phl p12を用いた。実施例6〜11は、主要なダニアレルゲンDer p2(ヤケヒョウヒダニ:Dermatophagoides pteronyssinus)に関連する実施例である。実施例12および13では、オオアワガエリ花粉ではなく他の源に由来するプロフィリンとPhl p12との交差反応性を示している。実施例12および13では、他のプロフィリンに起因するアレルギー病に対するワクチンとして、Phl p12誘導体を用いたときの適合性を、結果として明らかにした。
〔実施例1:オオアワガエリ花粉由来プロフィリンからの低アレルギー性誘導体の特定〕
a)オオアワガエリ花粉プロフィリン Phl p12からの低アレルギー性変異体の生成、発現および精製
Phl p12誘導体を再構成する技術として、オーバーラップPCR法を用いた。pet17b発現ベクターでサブクローニングしたオオアワガエリ花粉 Phl p12をコードするcDNAを、PCRのテンプレートとして用いた。NdeIおよびEcoRIの制限部位とオーバーラップする配列、およびC末端6ヒスチジン残基をコードする配列を含む2つのPCRフラグメントを生成するために、以下のプライマーを用いた。これらの配列は、タンパク質を精製するためのものである。フラグメント1を、MDE−1プライマー:5’CATATGAGGCCCGGCGCGGTCATC3’、およびMDE−2プライマー:5’GTACGTCTGCCACGCCATCATGCCTTGTTCAAC3’を用いて生成した。フラグメント2を、MABC−1プライマー:5’GTTGAACAAGGCATGATGTCGTGGCAGACG3’、およびMABC−2プライマー:5’GAATTCTTAATGGTGATGGTGATGGTGACCCTGGATGACCATGTA3’を用いて生成した。ついで、上述したように得られた両方のPCR産物を、プライマーMDE−1およびMABC−2を用いたオーバーラップPCR反応のテンプレートとして用いた。このオーバーラップPCR反応は、Phl p12誘導体(例えばMP12)をコードするcDNAを生成するために行った(図1に概略図を示した。)。MP−12をコードするDNAを、pBluescriptベクターシステム(Stratagene)によりクローニングし、DNA配列をDouble−strand sequencing(MWG Biothch、Germany)により確認した。
タンパク質を精製するために、NdeIおよびEcoRI制限酵素をもちいたpet17b発現ベクターシステムにより、MP−12をコードするcDNAをサブクローニングし、再びDouble−strand sequencing(MWG Biothch)によりDNA配列を確認した。
タンパク質を精製するために、液体培地中の大腸菌BL21(DE3)(Stratagene、East Kew、Australia)内でMP−12を発現させた。大腸菌をアンピシリン 100mg/Lを含むLB培地中で、OD600が0.4になるまで成長させた。イソプロピル−b−チオガラクトピラノシドを添加して組換えタンパク質の発現を最終濃度1mMまで誘導し、さらに、37℃で4時間培養した。培地 500mlから遠心分離によって大腸菌細胞を取り出し、バッファA(100mM NaH2PO4、10mM Tris、8M 尿素、pH7.5)中に再懸濁した。20,000rpmで30分間遠心分離した後、上清をNi−NTAアガロースカラム(Quiagen、Hilden、German)に移し、pH値が低下したバッファAを用いて、6ヒスチジンで標識したタンパク質を溶出した。pH4.9でタンパク質を溶出した後、6〜0M 尿素を含むpH7.5のバッファAに対して徐々に透析することによって、タンパク質を再フォールディングさせた。遠心実験により示されるように、MP12が溶解したところで、リン酸塩バッファ(PBS)に対して最終透析工程を行った。
タンパク質の精製度をSDS−PAGEによって確認し、Micro BCAキット(Pierce、USA)を用いて定量した。
b)二次構造分析
Jasco J−715分光偏光計で、20℃で平衡状態になるパス長0.1cmの細胞を用いて、円偏光二色性(CD)測定を行った。スキャニング速度100nm/min、解像度0・5nmでスペクトルを記録した。結果を3回のスキャニング結果の平均値とした。同様の条件下で得たMilliQスペクトルに対応して減算することによって、最終的なスペクトルを基準調整した。結果を二次構造評価プログラムJ−700に適合させた。
二次構造評価プログラムの結果は、相当な量の誘導体の二次構造を示した。Phl p12のスペクトルは、218nmで最小値を示し、200nmより下で最大値を超えた。一方、誘導体の最小値は、より小さい波長にシフトし、零交差曲線は200nmよりも少なかった(図2)。この実験結果は、誘導体内のランダムコイル二次構造部分が増加していることを示している。
c)ポリプロリンに対する親和性が欠落した低アレルギー性Phl p12誘導体
ポリプロリンに対する親和性は、様々な生物由来のプロフィリンに共通する特徴である。低アレルギー性Phl p12誘導体であるMP12は、ポリプロリンに結合せず、それゆえに変化した生化学特性を示すことが明らかにされた。
PBS中の精製した組換えMP12のほぼ5mgに対して、PBSで平衡状態にしたポリプロリン−CnBr充填活性化アガロースカラム(Amersham Bioscience、Uppsala、Sweden)処理を行った。カラムにつかない画分を回収した後、カラムを3容量(PBS)で洗浄し、2Mまたは6M 尿素をそれぞれ含む5×1mlPBSを用いて溶出した。流れ落ちたもの、洗浄物、および溶出物から10ml分別し、14%のドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)を行った。そして、Commassie染色してタンパク質を可視化した(図3)。その結果、ポリプロリン結合部位の欠落は、Phl p12の一次構造の再編成に起因することが示された。
〔実施例2:MP12のIgE結合能の減少〕
a)大幅に低下したIgE結合能を示すMP12
24人のプロフィリン感受性患者からの血清を点染色分析することによって、組換えMP12のIgE結合能を、組換えPhl p12の野生型のIgE結合能と比較した(図4)。Phl p12およびMP12は、コントロールとして用いたヒト血清アルブミン(HSA)と同様に、ニトロセルロース上に点染色され、24人のプロフィリン感受性患者の血清で検出された。125I標識抗ヒトIgE抗体を用いて、IgE抗体に対する結合を検出した。全ての患者において、Phl p12野生型のIgE反応性が見られた。一方、24人の患者において、MP12またはコントロールとして用いたタンパク質HSAがIgEに対して反応した患者は24人中1人もいなかった(図4)。
MP12のIgE結合能の減少量に対して、液相抑制を行った。6人のプロフィリン感受性患者から得た目的の血清を、10mgのPhl p12およびMP12のいずれかと共にプレインキュベートし、ついでPhl p12(5mg/ml)を結合させたELISAプレートと共にインキュベートした。アルカリフォスファターゼで標識した抗ヒトIgE抗体(Pharmingen)によって、IgE抗体への結合を検出した。
IgE結合抑制を、以下の式により算出した:
抑制(%)=100×((A−B)/A);
ここで、Aは血清をBSAと共にインキュベートした後に得られるOD値を表し、Bは血清をPhl p12またはMP12と共にそれぞれインキュベートした後のOD値を表している。
IgEのPhl p12対する結合を抑制するMP12の抑制能を、表2において百分率として示した。MP12に対する抑制率は、20〜40%の範囲内で、平均すると31.2%であった。一方。Phl p12が達する抑制率は、76〜91%(平均86%)であった。
Figure 2008521837
表2は、Phl p12およびMP12を用いた、固定したPhl 12に対する抗体結合の抑制の結果を示している。IgE抗体結合は、6人のプロフィリン感受性患者からの血清を、野生型Phl p12またはMP12と共にプレインキュベートすることによって抑制された。抗体結合の平均抑制率を算出し、表中に示した。
b)MP12が示す減少したアレルゲン活性
ついで、プロフィリンアレルギー患者の好塩基性白血球からのヒスタミン放出誘因能を、再構成したPhl p12と野生型Phl p12とにおいて比較した。
ヘパリン処理したオオアワガエリ花粉アレルギー患者の血液サンプルから、デキストラン沈降により顆粒球を単離した。単離後、様々な濃度に調整したPhl p12、MP12、またはコントロールとして用いるモノクローナル抗ヒトIgE抗体(Immunotech、Marseille、France)と共に、細胞をインキュベートした。上清に放出されたヒスタミンを、放射線免疫検定法(Immunotech)により測定した。細胞を凍結解凍した後、総ヒスタミン量を決定した。結果を重複測定の平均値として示し、総ヒスタミン量の比率を表している。
図5に例示するように、Phl p12によって、両患者からの好塩基球におけるヒスタミン放出は、添加量に依存して強く誘導された。そして、最大ヒスタミン放出をもたらす濃度は10−5〜10−4mg/mlであった。一方、10〜2mg/mlの濃度において、MP12と共にインキュベートした細胞からはヒスタミン放出が観察されなかった。これは、アレルゲン活性が1000倍以上減少したことを示している。さらに、MP12添加後の好塩基球からの最大ヒスタミン放出量は、野生型Phl p12によって達する最大量よりも低いと考えられる。
〔実施例3:他の花粉由来のプロフィリンと同様に野生型Phl p12を認識するIgG抗体の、MP12免疫による誘導〕
再構成Phl p12による免疫によって、野生型Phl p12および他の花粉由来のプロフィリンに反応するIgG抗体が誘導されるかどうかを実験するために、フロイントの完全および不完全アジュバント(200mg/注入)(Charles River、Kisslegg、Germany)を用いて、ウサギをPhl p12またはMP12により3回免疫した。血清サンプルを4週間間隔で得た。得られた血清を、分析するまで−20℃で保存した。
MP12およびPhl p12のIgG抗体誘導反応性を、ELISAによって調べた(図6)。カバ(Bet v 2)およびヨモギ由来のプロフィリンと同様に、Phl p12を用いてELISAプレート(5mg/ml)上をコーティングし、ウサギ抗血清を1:2000〜1:64000の間で順次希釈調整したものと共にインキュベートした。1:1000に希釈した、ペルオキシダーゼ標識ロバ抗ウサギ抗血清(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて、結合したウサギ抗体を検出した。
MP12はIgG抗Phl p12抗体反応を誘導した。この結果は野生型Phl p12で誘導したものに匹敵した(図6A)。さらに、IgG抗体を誘導したPhl p12およびMP12は、カバおよびヨモギ由来プロフィリンと交差反応した(図6Bおよび図6C)。
〔実施例4:抗MP12抗体による、芝花粉アレルギー患者から得た血清IgEの完全なPhl p12に対する結合抑制〕
アレルギー患者のIgEがPhl p12に結合するのを抑制する、MP12誘導ウサギIgGの可能性をELISA競合分析によって調査した。ELISAプレート(Nunc Maxisorp、Rosklide、Denmark)をPhl p12(1μg/ml)でコーティングし、それぞれ1:250で希釈した抗MP12抗血清、またはPhl p12抗血清と共にプレインキュベートした。また、コントロールとして、それぞれに対応する免疫前の血清と共にPhl p12をプレインキュベートした。洗浄後、7人のPhl p12感受性芝花粉アレルギー患者からの血清を1:3に希釈したものと共にプレートをインキュベートした。ついで、モノクローナルラット抗ヒトIgE抗体(Pharmingen、San Diego、CA)を1:1000に希釈し、これを用いて処理した後、1:2000に希釈したHRP結合ヒツジ抗ラットIg抗血清(Amersham)で処理することによって、結合IgE抗体を検出した。抗ペプチドまたは抗変異抗血清と共にプレインキュベートすることによるIgE結合抑制率を、次式により算出した:
%IgE結合抑制=100−ODI/ODP×100
ここでODIおよびODPは、ウサギ免疫血清および対応する免疫前血清と共に、それぞれプレインキュベートした後の吸光度を表している。表3に示すように、抗Phl p12抗体用いて達したPhl p12に対する患者由来IgE結合抑制は、30.2〜66.7%の間であった(平均抑制率49.8%)。同様に、MP12に対する抗体を用いた場合、10.8〜27.6%(平均抑制率20.8%)の範囲の抑制を示し、抗Phl p12のIgE反応性が大幅に減少したことを観察した(表3)。
Figure 2008521837
表3は、アレルギー患者から得たIgEのrPhl p12への結合のウサギ抗体による抑制を示している。7人のPhl p12アレルギー患者から得たIgEのrPhl p12結合抑制率を、ウサギ抗血清(ウサギ抗Phl p12、抗MP12)と共にプレインキュベートすることによって調査し、平均抑制率を算出して示した。
〔実施例5:抗MP12抗血清による好塩基球脱顆粒の抑制〕
ペプチド刺激IgG抗体の生物学上の関連性および有効な保護活性を、アレルゲン特異的IgEを導入したラット好塩基球白血球(RBL)細胞を用いた確立した細胞モデルシステムにおいて調査した。
RBL−2H3細胞を96ウエル組織培養プレートに播種した(4×104細胞/ウエル)後、7% CO2の雰囲気下において、37℃で24時間インキュベートした。プロフィリン反応IgEを含むマウス血清を用いて、最終希釈1:30で2時間、受動感作を行った。タイロード液(137mM NaCl、2.7mM KCl、0.5mM MgCl2、1.8mM CaCl2、0.4mM NaH2PO4、5.6mM D−glucose、12mM NaHCO3、10mM HEPESおよび0.1% w/v BSA、pH 7.2)中で細胞層を2回洗浄することによって、結合していない抗体を除去した。事前にPhl p12特異的マウスIgEを導入したRBL細胞をrPhl p12(0.005mg/ml)にさらした。Phl p12免疫ウサギおよびMP12免疫ウサギから得たウサギ抗血清、またはこれらに対応する免疫前血清0、2、5、7.5または10% v/vと共に、タイロード液中でPhl p12を37℃で2時間プレインキュベートした。
プレインキュベートしたPhl p12を、湿気のある雰囲気下において37℃で30分間、RBL細胞に添加し、上清を80mM 4−methylumbelliferyl−N−acetyl−β−D−glucosamide(Sigma−Aldrich、Vienna、Austria)と共に、クエン酸塩バッファ(0.1M、pH4.5)中において、37℃で1時間インキュベートすることによって、β−ヘキソサミニダーゼ活性を分析した。グリシンバッファ(0.2M グリシン、0.2M NaCl、pH10.7)100mlを添加することによって反応を終了した。蛍光マイクロプレートリーダー(Spectrafluor、Tecan、Austria)を用いて、λex:360/λem:465 nmで、蛍光度を測定した。結果を、細胞を1% Triton X−100と共に細胞を溶菌した後の蛍光単位および総β−ヘキソサミニダーゼ放出率として記録した。
図7に例示するように、様々な濃度のウサギ抗MP12抗体(2〜10% v/v)、およびウサギ抗Phl p12抗体、それぞれと共にPhl p12をプレインキュベートすることによって、Phl p12特異的マウスIgEを事前に導入したRBL細胞からのrPhl p12刺激中間物の放出の量依存的抑制が導かれた。免疫前Igと同じ濃度でアレルゲンをプレインキュベートしたとき、好塩基球脱顆粒の抑制は観察されなかった。
〔実施例6:ヤケヒョウヒダニアレルゲン Der p 2(Der p 2ハイブリッド)由来低アレルギー誘導体の発現、精製および特定〕
ハウスダストダニ(HDM)アレルギーは、全てのアレルギー患者の50%以上に影響する、世界中で最も一般的なアレルギーに属する。ヤケヒョウヒダニは、ヨーロッパにおいて、ハウスダスト中のアレルゲンの最も重要な原因として同定された。
これまでに、20グループのダニアレルゲンが特定されており、グループ2のアレルゲンが、主要なダニアレルゲンとして同定された。このグループ2のアレルゲンに対して、80%以上のダニアレルギー患者が感受性を示し、これらのアレルゲンは主にダニの排泄物に存在している。グループ2のアレルゲンは、当初、高いIgE結合活性を有する14000〜18000Daのアレルゲンとして特定された。Der p 2をコードするcDNAクローンの単離および分析によって、Der p 2は、129アミノ酸残基を有するアレルゲンを含むことが明らかになった。このアレルゲンの算出された分子量は14000Dsであり、N−グリコシル化部位を有していない。グループ2のアレルゲンは、3つのジスルフィド結合を含んでおり、2つの逆平行βシートを構成している。Der p 2のT細胞エピトープは、タンパク質の全領域に位置しており、IgEエピトープはコンフォメーションになることが示された。
海産物に対して新しいIgE反応活性を誘発したのと同様に(van Ree, R., et al. (1996) Allergy 51:108)、天然のダニ抽出物を用いた免疫療法の研究は、HDM抽出物を用いた免疫療法中に生じるかもしれない系統面の危険な影響を明らかにしている(Akcakaya, N., et al. (2000) Ann Allergy Asthma Immunol 85:317)。
抽出物を基本とした免疫療法の欠点を克服するために、様々な方策が低アレルギー性アレルゲン誘導体の開発に適用されている。Der p 2の場合、部位直接変異によるジスルフィド結合を破壊する、N末端およびC末端を毛質させてジスルフィド結合を破壊する、または変異を導入することによって、IgE反応性が低下した変異体が開発された。しかしながら、これらの生物学的活性には疑問がある。
以下に例示する、グループ2アレルゲンであるヤケヒョウヒダニ(Der p 2)の2つの組換えフラグメントを合成した。このフラグメントは、1〜53アミノ酸および54〜129アミノ酸を含み、B細胞エピトープの配座が破壊されている。さらに、2つのrDer p 2を、PCRを基礎としたgene−SOEing法によって逆オーダーで組み替えて、組換えDer p 2ハイブリッド分子(54〜129+1〜53アミノ酸)を構築した。
Der p 2の2つの組換えフラグメントは、1〜53アミノ酸および54〜129アミノ酸を含み、実施例1に概要を示したように、これらのフラグメントはPCR増幅により構築した(図8参照のこと)。Der p 2ハイブリッド分子を、PCRを基礎としたgene−SOEing法によって逆オーダー(54〜129+1〜53アミノ酸)で合成した(Linhart et al., FASEB J.16 (2002), 1301-1303)。
a)Der p 2、Der p 2フラグメント、およびDer p 2ハイブリッドの大腸菌内における発現および精製
ヒスチジン標識したDer p 2、Der p 2フラグメント(1〜53アミノ酸+54〜129アミノ酸)、およびDer p 2ハイブリッド(54〜129+1〜53アミノ酸)をコードするcDNAを、表4に示したプライマー(MWG、Ebersberg、Germany)を用いたPCR増幅により合成した。また、Der p RNAから逆転写することによって、Der p 2cDNAを得た。
Figure 2008521837
表4には、フォワードプライマー(F)、リバースプライマー(R)およびオーバーラッププライマーを示した。EcoRI部位およびNdeI部位に下線を付した。ヒスチジンタグをコードする核酸を、太線の斜体文字で示した。
プライマー1および4をrDer p 2 cDNAの増幅にもちいた。rDer p 2 フラグメント1(1〜53アミノ酸)をコードするcDNAの増幅にはプライマー1および2を用いた。そして、rDer p 2 フラグメント2(54〜129アミノ酸)をコードするcDNAの増幅には、プライマー3および4を用いた。rDer p 2 ハイブリッドをプライマー2および3、ならびに2つのオーバーラッププライマー5および6を用いて、PCRを基礎としたgene−SOEing法によって合成した。上流のプライマーはNdeIおよびEcoRI部位を含み、下流プライマーは、6つのヒスチジンコドンと同様にEcoRIを含む。PCR産物をNdeI/EcoRIで切断し、ゲルによって精製し、プラスミドpET17bのNdeI/EcoRI部位にサブクローニングした。塩化カルシウム法を用いて、プラスミドをXL−1 Blueで染色した大腸菌に形質転換した。プラスミドDNAをNuceloBond AX kit−maxi−prep(Macherey−Nagel、Germany)を用いて単離し、cDNAの挿入配列を自動シークエンシングシステム(MWG、Germany)を用いて両DNA鎖の配列を確認した。
C末端ヘキサヒスチジン尾部を含む組換えタンパク質を、液体培地中のBL21(DE3)で染色した大腸菌内で発現させた。OD600を1で、37℃で5時間、0.5mMのisopropyl−β−thiogalactopyranoside(IPTG)を用いて発現誘導した。4℃で、4,000×g、15分間遠心分離することによって、細胞を回収した。
11の液体培地から得た微生物ペレットを、25mM イミダゾール 10ml、pH7.4、0.1% v/v Triton X−100中に再懸濁し、リゾチーム100μgを用いて、室温で30分間処理した。凍結および解凍(−70℃/+50℃)サイクルを3回行うことによって、細胞を溶解し、室温で10分間1μgのDNaseIと共にインキュベートすることによって、DNAを分解した。そして、細胞破砕物を4℃で30分間、10,000×gで遠心分離することによって取り除いた。rDer p 2フラグメント1を可溶な破砕物中から得て、自然な条件下で、Ni−NTA樹脂アフィニティカラム(QIAGEN、Germany)を通して精製した。
rDer p 2、rDer p 2 フラグメント2、およびrDer p 2 ハイブリッドを封入体のペレット中から得た。このペレットを、室温で60分間、pH8の条件下で、8M 尿素、100mM NaH2PO4、10mM Tris−Clに可溶であった。
不溶な残留物を遠心分離(10,000×g、15min、4°C)によって取り除き、rDer p 2、rDer p 2 フラグメント2、およびrDer p 2ハイブリッドを変質した条件下で、Ni−NTA樹脂アフィニティカラムを通して精製した(QIAGEN)。
90%以上の精製された組換えタンパク質を含む画分を、pH7の50mM NaH2PO4に対して透析し、最終タンパク質濃度をMicro BCAタンパク質分析キット(Pierce、USA)を用いて決定した。
上述したハイブリッド分子の構造は、Der p 2の2つのβシートの少なくとも1つ、およびC8およびC119の間のジスルフィド結合が崩壊していた。それゆえに、Der p 2のIgEエピトープの今フォメーションが破壊され、主要なT細胞エピトープは保存されていた。バンドに見られるように、rDer p 2誘導体は、明白な蓄積が生じた大腸菌で過剰発現した(図9の第1レーン)。rDer p 2 フラグメント1を可溶画分において検出した。一方、他のタンパク質は、不溶な封入体画分に蓄積していたが、尿素には可溶であった。rDer p 2およびrDer p 2誘導体を、ニッケルアフィニティクロマトグラフィにより精製し、大腸菌培養液1L当り20〜30mgタンパク質が得られた。(図9、第2レーン)。透析によりリフォールディングした後、rDer p 2、rDer p 2 フラグメント1、およびrDer p 2ハイブリッド0.5mg/ml〜1mg/mlの濃度の生理学バッファ中に溶解した。一方、rDer p 2 フラグメント2は、0.1mg/ml以下の濃度の生理学バッファ中に溶解した。SDS−PAGEによる分析結果は、タンパク質が90%以上精製され、モノマー構造および二量体構造として分離したことを示した(図9、第2レーン)。
b)rDer p 2およびrDer p 2誘導体のマトリックス支援レーザ脱離および飛行イオン化時間型(MALDI−TOF)質量分析法による分析
レーザ脱離質量スペクトルを、飛行時間Compact MALDI II instrument(Kratos、U.K.;piCHEM、Austria)を用いて線形モードで得た。10%アセトニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸、およびα−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸(60%アセトニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸が溶解している)中に溶解したサンプルを、マトリックスとして用いた。サンプルの準備のために、タンパク質およびマトリックス溶液を1:1で含む混合液を標的上に堆積し、空気乾燥した。
MALDI−TOF質量分析による4つのタンパク質の分析によって、rDer p 2、rDer p 2 フラグメント1、rDer p 2 フラグメント2、およびrDer p 2ハイブリッドの分子量が、それぞれ15072.9Da、6806.7Da、9216.3Da、および15001.8Daであることが明らかになった。この結果は、これたのタンパク質のアミノ酸配列から算出した理論上の分子量と一致する(図10)。
c)円偏光二色性(CD)分析
JASCO J715分光偏光計を用いて、製造者が推奨した方法にしたがってネオジムガラスを用いて波長を測定し、精製した組換えタンパク質CDスペクトルを記録した。2回蒸留した室温の水に溶解したrDer p 2およびrDer p 2誘導体(c=0.1〜0.5mg/ml)のCD測定を行った。0.1cmのパス長を有する円形の石英キュペットを用いて、解像度0.2nm、スキャン速度50nm/分でスペクトルを記録した。少なくとも3回のスキャンデータを蓄積し、スペクトルを信号平均した。その結果を、一定の波長で残留した楕円率の平均として示した。
精製した組換えDer p 2の遠紫外線CDスペクトルは、217nmに負のバンドを示した。これは、βシートコンフォメーションを意味している(図11)。対照的に、rDer p 2誘導体のCDスペクトルは、これらのタンパク質が主としてフォールディングしていないことを示した。rDer p 2フラグメント1は、200nmまでの負のバンドによって特定される、典型的なランダムコイルコンフォメーションを示した。また、rDer p 2 フラグメント2は、顕著なランダムコイルコンフォメーションを示したが、信号の輝度は非常に低かった。rDer p 2ハイブリッドのスペクトルは、少量のβシート構造と共に、主としてランダムコイルコンフォメーションを吸着した(図11)。円偏光二色性分析によって、3次元コンフォメーションが破壊されていることが確認された。野生型rDer p 2と比較してrDer p 2誘導体において、βシート構造の欠落または減少が見られた。
〔実施例7:IgE結合能が大きく減少した組換えDer p 2ハイブリッド(rDer p 2ハイブリッド)〕
精製した組換えDer p 2、フラグメント1(1〜53アミノ酸)およびフラグメント2(54〜129アミノ酸)の2つのrDer p 2 フラグメント、ならびにrDer p 2ハイブリッドについて、非変性点染色分析によりIgE反応性を調べた。精製したタンパク質(0.1mg/ml)を2マイクロリットル、およびコントロールとしてBSAを、ニトロセルロース膜片(Schleicher&Schuell、Germany)上に点在させた。点染色したタンパク質を含むニトロセルロース片を、バッファA(40mM Na2HPO4、0.6mM NaH2PO4、pH 7.5、0.5%[v/v]Tween 20、0.5%[w/v]BSA、0.05%[w/v]NaN3)中に固定し、ダニアレルギー患者の血清、非アレルギー患者の血清(1:10に希釈)、または血清を含まないバッファAと共にインキュベートした。IgE抗体結合を。125I標識抗ヒトIgE抗体を用いて検出し、オートラジオグラフィにより可視化した。
非変性点染色分析によって、野生型アレルゲンrDer p 2のIgE結合能を、2つのrDer p 2フラグメント、およびrDer p 2ハイブリッドと比較した。17のダニアレルギー個体の血清(第1〜17レーン)において、ニトロセルロースに点在したrDer p 2に対するIgE反応が異なっていることを示した。一方、rDer p 2フラグメント1に対するIgE反応は、ほとんど検出されなかった。3つの血清だけが、rDer p 2 フラグメント2に対して非常に弱い結合を示し、また、2つの血清だけがrDer p 2 ハイブリッドに反応した(図12)。血清を含まないバッファと同様に、非アレルギー個体の血清は、rDer p 2またはrDer p 2誘導体に対してIgE反応を示さなかった(図12、第18および19レーン)。コントロールタンパク質として用いたBSAに対するIgE反応は検出されなかった(図12)。コンフォメーションの欠失、およびそれによるコンフォメーションIgEエピトープの欠失(実施例7参照のこと)の結果として、rDer p 2誘導体は、野生型rDer p 2と比較したIgE結合能が、ほぼ完全に失われたことが示された。
〔実施例8:CD 203c発現によって測定したrDer p 2誘導体の減少したアレルゲン活性〕
ヘパリンで処理した血液サンプルをアレルギー患者から得た。様々な濃度のrDer p 2、rDer p 2 フラグメント、rDer p 2ハイブリッド、モノクローナル抗IgE抗体(Immunotech、Marseille、France)、またはPBS中において、血液サンプル(100μl)を37℃で15分間インキュベートした。Hauswirth,A.W.らによるJ Allergy Clin Immunol 110:102(2002)に記載の方法で、CD 203c発現を測定した。上記文献には、CD 203cのアップレギュレーションが、アレルゲン刺激好塩基球活性および脱顆粒のための代用マーカーとして記載されている。それゆえに、ハウスダストダニアレルギー患者の好塩基球においてCD203cのアップレギュレーションを測定することによって、組換えrDer p 2、rDer p 2フラグメント、およびrDer p 2ハイブリッドの各アレルギー反応活性を比較した(図13および14)。図13に、代表的な3人の患者の結果を示す。調査した各患者において、10μg/mlの野生型rDer p 2と共にインキュベートした好塩基球は、顕著にCD 203c発現をアップレギュレートした。一方同じ濃度の個々のフラグメント、または2つのフラグメントの等モル混合物とインキュベートした好塩基球は、アップレギュレートしなかった(図13)。加えて異なる濃度(5μg/ml〜0.32ng/ml)のrDer p 2およびrDer p 2ハイブリッドを1:5で希釈し、同じ10人の患者の好塩基球をさらした。図14に、代表的な6人の患者の結果を示す。40ng/mlおよび5000ng/mlの間の濃度において、rDer p 2ハイブリッドにさらした好塩基球がCD 203cをアップレギュレートした。一方、野生型rDer p 2は、8ng/mlおよび200ng/mlの間の濃度ですでにCD 203cのアップレギュレートを引き起こした。10人中8人の患者において、rDer p 2と比較してrDer p 2ハイブリッドの好塩基球活性化能が10倍以上減少した。
抗ヒトIgE抗体は、全ての患者の好塩基球において、CD 203c発現のアップレギュレーションを引き起こした。一方、バッファのみでは、アップレギュレートしなかった(図13および14)。
ダニアレルギー患者の好塩基球におけるCD 203c発現の測定によって、rDer p 2ハイブリッドの生物学的活性が野生型rDer p 2と比較して減少していることが示され、rDer p 2 フラグメントでは生物学的活性が見られないことが示された。さらに、RBL細胞を用いた好塩基球活性分析の結果は、誘導体で刺激したIgE Absのアナフィラキシーが減少していることを示した。この結果は、免疫療法に用いたとき、低アレルギー性rDer p 2誘導体が、野生型Der p 2アレルゲンと比較して、IgEが介在する副作用をより低減することを示唆している。
〔実施例9:野生型rDer p 2アレルゲンと同様に、マウス中においてrDer p 2特異的IgG抗体を刺激するrDer p 2誘導体〕
8週齢のメスBALB/cマウスの5つのグループに対して、それぞれ精製した5μgのタンパク質(rDer p 2、rDer p 2フラグメント1、rDer p 2フラグメント2、またはrDer p 2ハイブリッド)を用いて免疫し、200μlのAluGel−S(SERVA Electrophoresis、Germany)を、20週間を通じて4週間間隔で首の皮下に吸着させた。血液サンプルを各免疫処理の1日前に採取し、−20で保存した。
PBS(c=5μg/ml)中で希釈したrDer p 2を用いて、ELISAプレート(Greiner、Austria)を4℃で一晩コーティングした。プレートを、PBST(PBS;0.05% v/v Tween 20)を用いて2回洗浄し、ブロッキングバッファ(PBST;1% w/v BSA)を用いて室温で3時間固定した。Der p 2特異的IgG1を測定するために、0.5% w/v BSAを含むPBSTでマウス血清を1:1000に希釈した。ウエル毎に100μlの希釈溶液を加え、4℃で一晩おいた。
プレートをPBSTで5回洗浄し、Vrtala,S.らによるJ Allergy Clin Immunol 98:913(1996)に記載されているように、モノクローナルラット抗マウスIgG1抗体(BD Pharmingen、USA)を用いて処理した後、西洋ワサビペルオキシダーゼ標識ヤギ抗ラットIgG抗体(Amersham Bioscience、Sweden)を追加し、結合したIgG1抗体を検出した。
rDer p 2およびrDer p 2誘導体で免疫したマウスから得た血清サンプル中で、Der p 2特異的IgG1レベルを測定した(図15)。rDer p 2誘導体と同様に、rDer p 2は抗原性であり、2回目の免疫後のマウス(8週目)においてIgG1反応を刺激した(図15)。2回目の免疫後に、rDer p 2フラグメント1およびrDer p 2ハイブリッドによって刺激したIgG1反応は、rDer p 2で刺激したものよりもさらに高かった(図15)。最後の免疫後に、rDer p 2誘導体で刺激したIgG1反応は、野生型rDer p 2分子で刺激したものに匹敵した(図15)。
〔実施例10:ダニアレルギー患者IgEの野生型rDer p 2に対する結合を抑制する、rDer p 2誘導体で免疫刺激したIgG1抗体〕
ELISAプレート(Greiner、Austria)を、100μlの精製したrDer p 2でコーティングし、PBSで希釈して、濃度を5μg/mlにした後、4℃で一晩おいた。PBSTで2回洗浄し、ブロッキングバッファ(PBST;1% w/v BSA)を用いて室温で3時間固定した後、抗rDer p 2抗血清、抗rDer p 2フラグメント1抗血清、抗rDer p 2フラグメント2抗血清、または抗rDer p 2ハイブリッド抗血清、あるいは対応する免疫前血清と共に、プレートを4℃で一晩インキュベートした。0.5% w/v BSAを含むPBSTでマウス抗血清を1:20で希釈し、ウサギ抗血清を1:100で希釈した。参考文献44および45に記載されているように、プレートを洗浄後、ダニアレルギー患者の血清を1:10で希釈した溶液と共に、4℃で一晩インキュベートし、0.5% w/v BSAを含むPBSTで1:2500に希釈したHRP結合ヤギ抗ヒトIgE抗体(KPL、USA)を用いて、結合したヒトIgEを検出した。IgE結合抑制率を次式にしたがって算出した。
100−(ODs/ODp)×100
ここで、ODsおよびODpは免疫血清および免疫前血清と共にプレインキュベートした後の消衰係数をそれぞれ表している。
rDer p 2およびrDer p 2誘導体で免疫刺激したマウスIgG1抗体について、ダニアレルギー患者IgEのrDer p 2に対する結合抑制能を、ELISA競合実験により調べた。
マウスIgG抗体による、アレルギー患者IgEの野生型rDer p 2に対する結合抑制率を表5および表6に示す。
マウス抗rDer p 2抗体により得られた抑制率は、61〜87%の間であった(平均75%)。一方、マウス抗rDer p 2ハイブリッド抗体、抗Der p 2フラグメント1抗体、および抗Der p 2フラグメント2抗体は、血清IgEの野生型rDer p 2に対する結合を、それぞれ47〜76%(平均62%)、48〜66%(平均54%)、および24〜52%(平均41%)抑制した(表5)。
Figure 2008521837
追加の実験において、精製したrDer p 2および3つのrDer p 2誘導体でウサギを免疫した。ウサギ抗血清による、ダニアレルギー患者IgEのrDer p 2に対する結合抑制能もまた、マウス血清から得たのと同様にELISA抑制分析により試験した(表6)。ウサギ抗rDer p 2抗体は、患者IgEのrDer p 2に対する結合を47〜89%(平均66%)抑制した。一方、抗rDer p 2ハイブリッド抗体は、ヒトIgE結合を20〜86%(平均59%)抑制した。ウサギ抗rDer p 2フラグメント1抗体による抑制率は、26〜70%(平均52%)であり、ウサギ抗rDer p 2フラグメント2抗体による抑制率は、32〜54%(平均42%)であった。抗フラグメント1抗体および抗フラグメント2抗体の混合物を用いた場合において、患者IgEの野生型rDer p 2に対する結合の抑制率は、平均55%までわずかに増加したのみであった(表6)。
Figure 2008521837
マウスを免疫することによって、3つのすべてのrDer p 2誘導体が、IgG抗体反応刺激能を示し、抗原性が明らかになった。ダニアレルギー患者IgEのDer p 2に対する結合は、各rDer p 2誘導体によって刺激したIgG抗体によって抑制された。しかしながら、2つの独立したフラグメントによって刺激したIgG抗体、およびフラグメント1および2の混合物によって刺激したIgG抗体と比較して、rDer p 2ハイブリッドによって刺激したIgG抗体はより高い抑制脳を示した。ブロックされた抗体は、組換えアレルゲンを用いたSITにおける主要な役割を担っていることが示されたので、これらの結果は重要である。
ELISA抑制分析により示されたように、マウスを免疫することによって刺激した抗rDer p 2抗体および抗rDer p 2誘導体抗体は、アレルギー患者IgEのrDer p 2に対する結合を抑制した。
〔実施例11:野生型rDer p 2に基づいたワクチンと比較して、in vivoでアレルギー反応性が低下したrDer p 2誘導体に基づいたワクチン〕
細胞培養培地(100ml RPMI 1649、10% FCS、4mM L−グルタミン、2mM ピルビン酸塩ナトリウム、10mM HEPES、100μM 2−メルカプトエタノール、1% Pen/Strep)中のラット好塩基球白血病(RBL)細胞(subline RBL−2H3)を、ELISAプレート(Nunc、Denmark)(100μl:4×104細胞)上に播種し、5%二酸化炭素雰囲気下、37℃で一晩おいた。
rDer p 2、rDer p 2フラグメント1、rDer p 2フラグメント2およびrDer p 2ハイブリッドを用いて37℃で2時間免疫したマウスから得た血清2μlを、細胞に導入した。ついで、細胞を200μlのタイロード/BSAバッファ(137mM NaCl、2.7mM KCl、0.5mM MgCl2、1.8mM CaCl2、0.4mM NaH2PO4、5.6mM D−グルコース、12mM NaHCO3、10mM N−2−hydroxyethylpiperazine−N’−2−ethanesulfonic acid(HEPES)、0.1%ウシ血清アルブミン、pH 7.2)(Sigma−Aldrich、Austria)で2回洗浄し、rDer p 2(c=0.3μg/ml)で刺激した。10μlの10%v/v Triton X−100(Merck、Germany)を添加し、総βヘキソサミニダーゼ放出を誘導した。
βヘキソサミニダーゼの放出量を測定するために、50μlの分析溶液(80μM 4−methylumbelliferyl−N−acetyl−β−D−glucosaminideを含むpH4.5の0.1M クエン酸塩バッファ)を、50μlの上清と共に、5%の二酸化炭素雰囲気下、37℃で1時間インキュベートした。
100μlのグリシンバッファ(0.2M グリシン、0.2M NaCl、pH 10.7)を添加することによって反応を終了し、蛍光マイクロプレートリーダー(Dynatech MR 7000、Dynatech Laboratories、USA)を用いて、λex:360nm λem:465nmで蛍光度を測定した。結果を、総βヘキソサミニダーゼ放出率の平均として示した。
rDer p 2誘導体をワクチン接種することによって、野生型Der p 2アレルゲンに対するアレルギー免疫反応が誘導されるかどうかを調査するために、rDer p 2、rDer p 2フラグメント1、rDer p 2フラグメント2、およびrDer p 2ハイブリッドそれぞれを用いて、マウスを免疫した。ついで、RBL脱顆粒実験により野生型rDer p 2アレルゲンに対するアレルギー反応量を決定するために、マウスから得た血清サンプルをRBL細胞に導入するのに用いた。マウス抗rDer p 2フラグメント1抗体、抗rDer p 2フラグメント2抗体、および抗rDer p 2ハイブリッド抗体を導入したRBL細胞において、野生型rDer p 2アレルゲンにより得られたβヘキソサミニダーゼ放出は、それぞれ0〜16.6%(平均6.4%)、0.2〜28.6%(平均13.2%)、および4.7〜37.1%(平均18.3%)であった。一方、野生型抗rDer p 2抗体を導入したRBL細胞は、野生型rDer p 2で刺激した後、35〜39%(平均37%)βヘキソサミニダーゼを放出した(図16)。
〔実施例12:野生型Phl p12、他の花粉由来プロフィリン、および植物−食品由来プロフィリンを認識する、MP12刺激IgG抗体〕
MP12で免疫した後誘導された抗体が、食品に派生する植物由来のプロフィリンと同様に、花粉由来プロフィリンを認識するか否かを実験するために、ELISA実験を行った。
オオアワガエリ花粉由来プロフィリン(Phl p12)、カバ花粉由来プロフィリン(Bet v 2)、ヨモギ由来花粉由来プロフィリン(Art v 4)、ならびに異なる植物食品由来プロフィリン(カシューナッツ(Ana c)、セロリ(Api g 4)、バナナ(Mus xp 1)、ヘーゼルナッツ(Cor a 2)、およびニンジン(Dau c 4))を用いて、ELISAプレート(5μg/ml)上をコーティングし、1:2000〜1:64000まで順次希釈したウサギ抗血清と共にインキュベートした。POX標識したロバ抗ウサギ抗血清を用いて、結合したウサギ抗体を検出した。
野生型Phl p12による誘導と比較して、MP12はIgG抗体反応を誘導した(図17)。Phl p12およびMP12で刺激したIgG抗体の両方が、花粉(芝、木、水草)由来プロフィリン、および植物由来食品プロフィリンに対して交差反応した(図17)。
〔実施例13:木および水草由来のプロフィリン、ならびに植物食品プロフィリンと同様に、完全Phl p12に対する、芝花粉アレルギー患者の血清IgE結合を抑制する抗MP12抗体〕
MP12で刺激したウサギIgGが、Phl p12、他の花粉由来プロフィリン、および植物食品由来プロフィリンに対するアレルギー患者IgEの結合を抑制するか否かを、ELISA競合実験により調査した。
オオアワガエリ由来プロフィリン(rPhl p12)、カバ由来プロフィリン(rBet v 1)、ニンジン由来プロフィリン(rDau c 4)、ヘーゼルナッツ由来プロフィリン(rCor a 2)、バナナ由来プロフィリン(rMus xp 1)、およびカシューナッツ由来プロフィリン(rAna c 1)により、ELISAプレート(Nunc Maxisorp、Denmark)をコーティングした。各プレートを、1:50で希釈した抗Phl p12抗血清、抗MP12抗血清、およびコントロールとしてこれらに対応する免疫前血清と共にプレインキュベートした。洗浄後、1:3に希釈した、8つのプロフィリン感受性患者の血清と共にプレートをインキュベートし、1:2500に希釈したヤギ由来HRP標識抗ヒトIgE抗血清(KPL、USA)を用いて、結合したIgE抗体を検出した。抗Phl p12抗血清および抗MP12抗血清と共にプレインキュベートすることによって抑制されたIgE結合の抑制率を、次式にしたがって算出した。
IgE結合抑制率(%)=100−ODI/ODP×100
ここで、ODIおよびODPは、ウサギ免疫血清および対応する免疫前血清とプレインキュベートした後の吸光度をそれぞれ表している(表7)。
Figure 2008521837
Phl p12刺激抗体およびMP12刺激抗体による、オオアワガエリ花粉プロフィリンに対するIgE結合の平均抑制率は、それぞれ83.8%および72.3%で、ほぼ同様であった(表7)。カバ花粉プロフィリン(Bet v 2)に対するIgE結合は、Phl p12刺激抗体(平均抑制率64.8%)よりもMP12特異的抗体(平均抑制率74.5%)によって強く抑制された。植物食品プロフィリンに対するIgE結合の抑制率は、両方の抗血清において非常に似通っていた(Cor a 2:抗Phl p12刺激IgGによる平均抑制率62.3%、抗MP12刺激IgGによる平均抑制率58.1%;Dau c 4:抗Phl p12刺激IgGによる平均抑制率73.3%、抗MP12刺激IgGによる平均抑制率74.6%;Ana c 1:抗Phl p12刺激IgGによる平均抑制率56.8%、抗MP12刺激IgGによる平均抑制率53.6%)。バナナプロフィリン(Mus xp 1)に対するIgE結合のみが、抗Phl p12刺激IgGによる抑制率(71.4%)よりも、抗MP12刺激IgGによる抑制率(36.1%)が低かった(表7)。
プロフィリンは、すべての真核生物細胞に発現する代表的なアレルゲンである。それゆえに、呼吸器系アレルギー(例えば、鼻結膜炎、ぜんそく)を引き起こし得る全アレルゲンの代表的なものでもある。同様に、感作された患者における薬物の経口投与後の口腔アレルギー症候群(唇および舌の痒みおよび腫れ)を引き起こし得るアレルゲンの代表的なものでもある。
再構成Phl p12誘導体であるMP12は、植物食品由来プロフィリンと同様に花粉由来プロフィリンを認識するように免疫したIgG抗体を誘導する。MP12刺激抗体は、患者血清IgEの花粉由来プロフィリンに対する結合と同様に、植物食品由来プロフィリンに対する結合も抑制した。それゆえに、MP12は、プロフィリンアレルギーに起因する花粉−食品交差性感作の治療に適している。
MP12(本発明にしたがって再入れ換えをおこなったPhl p 12アレルゲン)の一次構造を、野生型のPhl p 12と比較して模式的に表した図である。 野生型Phl p 12とMP12とのCDスペクトルを示した図であり、Phl p 12および誘導体MP12の平均残基楕円率[θ](y軸)をある一定の幅における波長(x軸)に対して示した図である。 ポリプロリンカラムに通した組み換えMP12の画分を、14%SDS−PAGEで分離し、クマシー染色した図であり、レーンMは分子量マーカーであり、レーン1は流出画分であり、レーン2〜4は洗浄画分であり、レーン5、6は溶出画分であり、分子量(kDa)は左端に示している。 ニトロセルロース膜にドット状に載せたPhl p 12およびMP12のIgEに対する反応性を調べた図であり、ドット状に載せたタンパク質と、ネガティブコントロールであるヒト血清アルブミン(HSA)とを、24人のPhl p 12アレルギー性患者からの血清と反応させており(レーン1〜24)、レーンNはコントロールである非アレルギー性の人由来のものであり、結合したIgE抗体は抗ヒトIgE抗体を用いて検出した。 2人のPhl p 12アレルギー性患者における好塩基球ヒスタミン放出の誘導結果を示した図であり、患者の顆粒球をさまざまな濃度(x軸)のPhl p 12(四角)およびMP12(丸)と反応させ、上清に放出された全ヒスタミンの百分率をy軸に示している。 オオアワガエリ花粉、カバノキ花粉、およびヨモギ花粉由来のプロフィリンに対するウサギ抗血清の反応性を示した図であり、Phl p 12(ひし形)およびMP12(四角)に対するウサギ抗血清の、Phl p 12(A)、Bet v 2(B)および、ヨモギプロフィリン(C)に対する反応性をELISAにより試験した結果であり、血清の希釈率をx軸に、対応するOD値をy軸に示しており、対応する免疫前血清はいずれの反応性試験にも示していない。 rPhl p 12により誘導される好塩基球の脱顆粒を、抗rPhl p 12(P12)および抗MP12により誘導されるIgGによって阻害した結果を表す図であり、ラット好塩基球は、Phl p 12特異的マウスIgEにより、すでに負わされていた。 Der p 2ハイブリッド(本発明にしたがって再入れ換えしたDer p 2アレルゲン)の生成と一次構造をDer p 2野生型と比較して模式的に表した図である。 Hisタグ−タンパク質としてrDer p 2およびrDer p 2誘導体を発現しているBL21(DE3)のタンパク質抽出物をSDS−PAGEにより分離し、クマシー染色をした図であり、レーン1は抽出物であり、レーン2は精製rDer p 2、精製rDer p 2断片1、断片2および精製rDer p 2ハイブリッドであり、レーンMは分子量マーカーである。 精製rDer p 2および精製rDer p 2誘導体の質量分光法分析の結果を示した図であり、x軸はそれぞれ質量/電荷の比であり、シグナル強度を、最も強いシグナルに対する百分率としてy軸に示している。 精製組み換えDer p 2、精製rDer p 2断片および精製rDer p 2ハイブリッドの遠紫外線CDスペクトルを表した図であり、タンパク質のスペクトルは、一定の波長(x軸)に対する平均残基楕円率(y軸)として表している。 組み換えDer p 2および組み換えDer p 2誘導体のIgE認識を示した図であり、ドットブロットした組み換えDer p 2、rDer p 2断片、rDer p 2ハイブリッドおよびBSAを用いて、ダニアレルギーをもつ17人からの血清(レーン1〜17)、非アレルギー性の人からの血清(レーン18)、血清を含まないバッファー(レーン19)に関して、IgEの反応性の試験をおこない、結合したIgEを125Iラベルした抗ヒトIgE抗体を用いて検出し、オートラジオグラフィーにより可視化した。 組み換えDer p 2およびrDer p 2誘導体による好塩基球の活性化をCD203cの発現を指標に測定した結果であり、10人のダニアレルギー性患者から採取した血液試料を、それぞれ10μg/mlの、組み換えrDer p 2、それぞれのDer p 2断片、各断片の混合物、αIgE、もしくはバッファーと反応させて、CD203cの発現をFACS分析により測定して平均蛍光指数(MFI)として表し、代表として3人の患者の結果を示している。 組み換えDer p 2およびrDer p 2誘導体による好塩基球の活性化をCD203cの発現を指標に測定した結果であり、同じ10人のダニアレルギー性患者から採取した血液試料を、複数の濃度のrDer p 2、rDer p 2ハイブリッド、αIgE、もしくはバッファーと反応させており(x軸)、CD203cの発現はFACS分析により測定して刺激指数(SI)として表し、代表として6人の患者の結果を示している。 マウスにrDer p 2およびrDer p 2誘導体の免疫を付与することにより誘導したDer p 2特異的IgGの進展を示した図であり、5匹のマウスのグループそれぞれに対して、精製したrDer p 2もしくは精製したrDer p 2誘導体により免疫を付与して、誘導されたIgG抗体をELISAによって測定し、マウス血清中のIgG抗体のレベルに対応した光学密度値(OD 405nm)をy軸に示した結果を、値の50%が箱の内部に含まれ、はずれ値がバーの外側にある箱ひげ図として示しており、箱の中にある線は中間値を示し、白丸と星印は各マウス群のはずれ値と極値とを示している。 RBL細胞からのβ−ヘキソサミニダーゼ放出により可視化した、in vivoにおけるrDer p 2誘導体の低アレルゲン活性を示した図であり、rDer p 2野生型アレルゲンおよびrDer p 2誘導体による免疫付与前(免疫前血清)および免疫付与後(免疫血清)から得られたマウス血清をラット好塩基球白血病(RBL)細胞に与え、rDer p 2によりβ−ヘキソサミニダーゼの放出を誘導し、全β−ヘキソサミニダーゼ放出量に対する百分率をy軸に示した(各マウス群の5つの血清における平均値±SD)。 オオアワガエリ花粉(Phl p 12)、カバノキ花粉(Bet v 2)、ヨモギ花粉(Art v 4)、カシューナッツ(Ana C)、セロリ(Api g 4)、バナナ(Mus xp 1)、ハシバミの実(Cor a 2)、およびニンジン(Dau c 4)からのプロフィリンに対するウサギ抗血清の反応性を示した図であり、Phl p 12(ひし形)およびMP12(四角)に対する抗血清の上記プロフィリンに対する反応性をELISAにより試験した結果を、血清の希釈率をx軸に、対応するOD値をy軸に示しており、対応する免疫前血清はどの反応性試験においても示していない。

Claims (29)

  1. アレルゲン活性が低下した野生型タンパク質アレルゲン誘導体を生成する方法であって、
    アレルゲン活性を有する野生型タンパク質アレルゲンを用意する工程と、
    上記野生型タンパク質アレルゲンを、アレルゲン活性が低下した、またはアレルゲン活性が欠如した2つのフラグメントにスプライシングする工程と、
    上記2つのフラグメントを逆方向に再結合する工程とを含むことを特徴とする方法。
  2. 上記誘導体は、宿主によって組換えタンパク質として生成され、当該宿主は特に高い発現能力を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 上記野生型タンパク質アレルゲンは、Phl p 12に代表されるプロフィリン、Bet v 4に代表されるカンバアレルゲン、Der p 2に代表されるチリダニアレルゲン、Lep d 2に代表される貯蔵庫ダニアレルゲン、およびPhl p 7に代表されるオオアワガエリアレルゲンからなる群より選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 上記野生型アレルゲンと比較したときの上記誘導体によるIgE結合能の抑制低下率が、少なくとも10%、好ましくは20%、さらに好ましくは30%であることによって、上記誘導体のアレルゲン活性の低下を評価することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. アレルゲンに感作した患者の血清IgE抗体が、点染色した上記誘導体に対して結合しないことによって、上記誘導体のアレルゲン活性の低下を評価することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 上記誘導体を薬学的に許容される添加剤と組み合わせて、医薬調整物とすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 上記誘導体を適当なワクチン補助剤と組み合わせて、薬学的に許容されたワクチン調整物とすることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 上記誘導体をさらなるアレルゲンと組み合わせて、混合ワクチン調整物とすることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 上記アレルゲンは、野生型アレルゲンであり、好ましくは野生型アレルゲンの混合物、組換え野生型アレルゲンの混合物、野生型タンパク質アレルゲン誘導体の混合物またはこれらの混合物であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 上記調整物は、アレルゲン抽出物をさらに含有していることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 1からZのアミノ酸からなるアミノ酸配列を有する野生型タンパク質アレルゲンのアレルゲン誘導体であって、
    上記誘導体は、野生型アレルゲンの2つのフラグメントを、N末端からC末端に向かう方向に隣接して含有し、N末端側の当該フラグメントは、X〜Zのアミノ酸からなるアミノ酸配列により示され、C末端側の当該フラグメントは、1〜Xのアミノ酸からなるアミノ酸配列によって示されるものであり、当該2つのフラグメントは、アレルゲン活性が低下または欠落していることを特徴とするアレルゲン誘導体。
  12. 上記X〜Zのアミノ酸からなるアミノ酸配列、および上記1〜Xのアミノ酸からなるアミノ酸配列は、少なくとも30アミノ酸、好ましくは少なくとも50アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも60アミノ酸からなることを特徴とする請求項11に記載のアレルゲン誘導体。
  13. 上記X〜Zのアミノ酸からなるアミノ酸配列と、上記1〜Xのアミノ酸からなるアミノ酸配列とは、その全長において、50%未満、好ましくは30%未満、より好ましくは20%未満相違することを特徴とする請求項11または12に記載のアレルゲン誘導体。
  14. 上記野生型アレルゲンは、I型アレルゲン、好ましくは表1に示すのアレルゲン、より好ましくはPhl p12に代表されるオオアワガエリ(Phelum pratense)花粉アレルゲン、Bet v 4に代表されるカンバ(Betula verrucosa)花粉アレルゲン、スズメバチ(Vespula vulgaris)毒アレルゲン、アシナガバチ(Polistes annularis)毒アレルゲン、カベイラクサ花粉アレルゲン、ライグラス花粉アレルゲン、Der p 2に代表されるチリダニアレルゲン、またはこれらの混合物であることを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載のアレルゲン誘導体。
  15. 請求項11から14のいずれか1項に記載のアレルゲン誘導体と、さらなるアレルゲン、好ましくは野生型アレルゲン、より好ましくは野生型アレルゲンの混合物、組換え野生型アレルゲンの混合物、野生型タンパク質アレルゲン誘導体の混合物またはそれらの混合物とを含有していることを特徴とするアレルゲン組成物。
  16. アレルゲン抽出物をさらに含有していることを特徴とする請求項15に記載のアレルゲン組成物。
  17. 薬学的に許容される添加剤をさらに含有していることを特徴とする請求項15または16に記載のアレルゲン組成物。
  18. 請求項11から17のいずれか1項に記載のアレルゲン誘導体またはアレルゲン組成物を、アレルゲン特異的免疫療法の調整医薬として使用する使用方法。
  19. 請求項11から17のいずれか1項に記載のアレルゲン誘導体またはアレルゲン組成物を、受動免疫のための調整医薬として使用する使用方法。
  20. 請求項11から17のいずれか1項に記載のアレルゲン誘導体またはアレルゲン組成物を、予防免疫のための調整医薬として使用する使用方法。
  21. 上記調整医薬は、補助剤、希釈剤、防腐剤またはこれらの混合物をさらに含有することを特徴とする請求項18から20のいずれか1項に記載の使用方法。
  22. 上記組換えアレルゲン誘導体を10ng〜1g、好ましくは100ng〜10mg、より好ましくは0.5〜200μg含有することを特徴とする請求項18から21のいずれか1項に記載の使用方法。
  23. 請求項11から17のいずれか1項に記載のアレルゲン誘導体を生成する方法であって、
    請求項11から17のいずれか1項に記載のアレルゲン誘導体をコードするDNAを用意する工程と、
    上記DNAを用いて宿主細胞を形質転換する工程と、
    上記宿主細胞において上記誘導体を発現させ、上記誘導体を単離する工程とを含むことを特徴とする方法。
  24. 上記宿主細胞は、高い発現能力を有していることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 請求項11から17のいずれか1項に記載のアレルゲン誘導体を、化学合成により生成することを特徴とするアレルゲン誘導体の生成方法。
  26. 請求項1から10または23から25のいずれか1項に記載の方法によって得られる第1の野生型プロフィリン分子から得られるプロフィリン誘導体、または
    請求項11から14のいずれかに記載された第1の野生型プロフィリン分子のアレルゲン誘導体を、
    第2の野生型プロフィリン分子によって引き起こされるアレルギー疾患を予防または治療するための調整医薬を生成するために用いる使用方法。
  27. 上記第1および上記第2の野生型プロフィリン分子は、Phl p 12、Bet v 2、Art v 4、Ana c、Api g 4、Mus xp 1、Cor a 2、およびDau c 4からなる群より選択されることを特徴とする請求項26に記載の使用法。
  28. 上記第1の野生型プロフィリン分子はPfl p 12であり、かつ上記第2のプロフィリン分子は、Bet v 2、Art v 4、Ana c、Api g 4、Mus xp 1、Cor a 2、およびDau c 4からなる群より選択されることを特徴とする請求項26に記載の使用法。
  29. プロフィリンアレルギーに寄与する花粉と食品との交差性感作の治療および予防の少なくとも一方のための調整医薬の生成に用いることを特徴とする請求項27または28に記載の使用法。
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