JP2008520395A - 芳香付与と共に空気浄化を提供するシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、空気清浄化装置の空気送達速度対騒音仕様を最適化する方法とともに、家庭またはオフィス用途のためのテーブルトップユニットなど、単一ユニットで芳香付与と結合した空気清浄化を提供するシステムまたは装置および方法である。空気清浄化ユニットは筐体と、空気運動機構と、予備イオン化器と、フィルターと、後イオン化器と、芳香を付与されない空気排気口と芳香付与空気排気口を供給する複数の芳香送達システムへ空気流を導くための切換え器とを含む。さらに、複数の芳香送達システムは、毛細管部材を組み込んだ芯ベースの送達システムまたは芳香ビーズ送達システムから形成することができる。また、本発明の空気清浄化ユニットは、フィルター機構中に直接一体化された芳香付与機構を含むことができる。

Description

（関連出願の相互参照）
この出願は、２００４年１１月２３日出願の米国特許仮出願番号第６０／６３０，３４４号の優先権を主張するものである。

本発明は空気清浄化装置に関する。詳細には、本発明は芳香（フレグランス）付与と共に空気浄化を提供する空気清浄化装置に関する。

多年にわたる屋外空気汚染の増加は、人間の健康にもたらす屋外空気汚染障害の種類について人々に多くの知識を与えた。しかし、屋内空気汚染も存在し、人間の健康に大きな影響を及ぼすことは一般に知られていない。或るレベルの屋内空気汚染は屋外環境空気汚染レベルよりも２〜５倍高くなり得ることを示す最近の環境保護局（Ｅｎｖｉｒｏｎｍｅｎｔａｌ Ｐｒｏｔｅｃｔｉｏｎ Ａｇｅｎｃｙ）による研究があった。稀に、これらの屋内の空気汚染レベルは屋外空気汚染レベルよりも１００倍高いことが推測される。或る人々、特に幼児および年配者は９０％の時間を屋内で過ごすので、これはますます重要な対処すべき事項である。さらに、これらの高いレベルで存在する屋内汚染の一部は、一般的な人口内の多くの人々を苦しめる頻繁かつ説明のできない頭痛または不眠の夜の要因となり得る。

屋内空気汚染に取り組みまたは緩和するために、密閉された屋内空間の空気を浄化するために設計され製造された多くの従来技術の装置があった。より多くの家庭およびオフィスが良好に絶縁されるのに伴い、空気浄化器の目的は、塵芥、煙、花粉、細菌、煤煙、カビの胞子、動物のフケ、および他の微小刺激物質を含む屋内空気の通常の汚染物質を清掃し、それによって、きれいで健康的な、新鮮で心地よい環境を作ることである。これらの装置のいくつかは、複雑なワイヤグリッドアレーまたは高電圧電極アレーを用いてイオンを発生させて誘引するために、汚染物質を荷電し、逆荷電された表面で除去することによってこれらの汚染物質を空気から除去する。ある装置は空気または類似の複雑な装置を動かすためにファンを用いる。これらの従来技術の装置はファンおよび他の複雑な可動部品とフィルターを含む大きな筐体中に搭載される。しばしば、装置は汚染物質で塞がり、このため空気の動きを助ける組み立て体の解体、高圧発生電源の交換および／または修理、ワイヤアレーおよび電極の広範囲な清掃、および清掃しないと装置を詰まらせるフィルターの交換を必要とする。無論、これらの装置は、使用者が予想しまたは望むよりも複雑であり、より高価である。

空気の浄化または清浄化以外に消費者にとって関心がある空気浄化の他の態様は、空気に芳香を加えることである。匂いの修飾（ｏｄｏｒ ｍｏｄｉｆｉｃａｔｉｏｎ）はさらに許容可能な匂いの追加によって匂いを意図的に変化させることである。空気清浄化器は、それらが臭気をより快適なまたは許容可能なレベルまで変更または遮蔽することによって匂い制御を行う揮発性芳香剤を用いるので、典型的な匂い修飾器（ｏｄｏｒ ｍｏｄｉｆｉｅｒ）である。空気清浄化器は当初浴室および台所で用いられ、したがって、魅力的であるよりも機能性が意図された。現在、空気清浄化器は寝室および居間で用いられ、家庭のこれらの領域で空気清浄化器を用いることを望む消費者は、これらの領域に魅力のない機能的な容器を配置することに抵抗を感じるであろう。必要とされるのは、空気芳香付与と一緒に空気浄化を提供する携帯式テーブルトップ装置などの空気清浄化装置である。テーブルトップユニットは典型的に椅子またはベッドの近くにあるので、考慮すべき重要な点は、装置の騒音レベルである。使用者に過剰な騒音のない空気清浄化装置を提供することが望まれる。

１つの従来技術のフィルターと芳香空気の両方の設備は、Ａｍｃｏｒｅ Ｇｒｏｕｐ Ｌｔｄ．（Ｌｏｎｇ Ｉｓｌａｎｄ Ｃｉｔｙ、ＮＹ）によって製造されるＡＭＣＯＲ Ｃｌｅａｒ Ａｉｒｅ Ｅｌｉｔｅ空気浄化装置である。この装置は、装置の芳香供給として芳香療法ビーズを用いる。しかし、芳香療法ビーズには、製造、販売、および消費者の観点から多くの欠点がある。製造および販売の観点から、芳香療法ビーズは消費者にとって非常に安価であるが、ビーズが装置の運転によって完全に消費されても、ビーズによって発生される芳香または香りが継続して残るので、消費者は定期的に補充品を購入する傾向がない。これは芳香療法ビーズが最初に強い香りを放出するが、ビーズが消費されると、香りは継続して低いレベルで残り、消費者はビーズが既に消費されたことに気が付かない。したがって、消費者は装置がまだ働いていると誤って考える。したがって、消費者は有効な芳香を得ない。さらに、この従来技術のユニットは、複数の芳香を提供する選択肢を提供せず、この従来技術のユニットは空気または芳香速度制御または方向制御を提供しない。さらに、この従来技術のユニットは煙の濾過に適しているが、塵芥、花粉、アレルゲン等の濾過には効果的でないフィルターを使用する。

空気浄化および芳香付与の機能に関して、空気浄化および芳香付与に関する２つの消費者需要がある。（１）アレルギー症の消費者、（２）非アレルギー症の消費者である。アレルギー症消費者は、彼らがより快適に感じるユニットを必要とするので、空気清浄化装置の空気浄化能力により関心がある。

アレルギー症の消費者はそれらの装置が呼吸を改善し、睡眠を改善し、または室内の塵芥が顕著に減少することを認め、その全ては空気がきれいになっている考えを強める。アレルギー症の消費者は芳香を望むことは少なく、したがって、芳香付与能力のある空気清浄化装置の提供は重要性が低い。対照的に、非アレルギー症の消費者は、空気清浄化装置の空気浄化効果には関心が少なく、室内の塵芥の少なさなど、一般的な空気清浄度の改善をより多く認識しやすい。しかし、非アレルギー症の消費者は芳香付与を望む傾向がある。必要なことは、制御することのできる空気濾過および芳香付与能力を提供することによって、アレルギー症の消費者と非アレルギー症の消費者両方の需要を満足する一般的な空気浄化装置である。

さらに、両方の範疇の消費者は、空気清浄化装置が良好に働いているかどうかの触覚指示器として感覚を用いる。しかし、消費者は、彼らに直接風が吹き付けることは望まないであろう。したがって、清浄化されたおよび／または芳香を付与された空気流の方向を制御できることは有益である。今日の空気清浄化装置は典型的にユニットの前面または頂部表面から空気を吹き出し、消費者は直接方向の制御ができない。その結果、消費者は空気の方向を変更するためにユニット全体の位置を調節しなければならない。必要なことは、ユニット全体の位置を調節することなく、空気清浄化装置の空気方向を調節する方法である。

さらに、消費者は一般に「全てに当てはまる１つのサイズ」の空気清浄化装置を望まない。消費者は、彼らの特定の必要性を満足するように特別注文できる空気清浄化装置を好む。したがって、例えば、１種の芳香対芳香なし、複数の芳香対芳香なし、芳香付与空気の可変速度、芳香付与空気の方向制御、清浄化された空気だけの可変速度、および清浄化された空気だけの方向制御を提供するように特別注文された空気清新浄化装置を提供することは有益である。

したがって、従来技術の空気清浄化装置の制約を克服し、同時に広範囲の消費者の要求に対処する方法を用いる空気浄化システム、方法、および装置を開発することが望まれる。特に、空気浄化システムは、空気に芳香を加えることと共に広範囲の空気汚染物質を濾過する能力を提供しなければならない。また、空気への芳香の付与は、芳香機能を必要に応じて稼動または停止することができるように、消費者によって制御できなければならない。さらに、システムは、消費者が必要なときに、システム全体を動かすことなくシステムからの空気流を導くことができなければならない。

本発明の主要な態様によれば、空気浄化装置は空気浄化機構および空気芳香付与機構を含む。装置の空気浄化機構は、浄化されまたは清浄化された空気流れを装置の出口に提供するために、従来のように作動してフィルターの使用によって装置を流れる空気中に存在する様々な汚染物質を除去する。さらに、装置は、装置の芳香付与機構を使用することによって、使用者が浄化される空気中への芳香の量を選択的に供給することを可能にする。芳香付与機構によって提供される芳香は、芳香付与機構に運転可能に接続された単一の芳香または１種以上の芳香とすることができる。また、芳香付与機構は、使用者が必要に応じて装置から分配される芳香量を変更できるように、芳香付与機構によって分配される１種以上の芳香量を個人で制御することを可能にする。

本発明の他の態様によれば、空気浄化装置は空気出口と方向付け部材も含み、装置の出口を通って流れる、清浄化され、および／または芳香を付与された空気を、必要なときに個人によって導くことが可能である。装置の使用者によって意図される場所へ空気を導くことを可能にすることによって、装置の出口からの清浄化されおよび／または芳香を付与された空気流が直接使用者に吹き付けることが防止され、または清浄化された芳香付与空気の流れを望む場所へ導くことができる。

本発明のさらに他の態様によれば、装置には、装置の使用者に、装置の芳香付与機構に用いられる芳香供給が欠乏している、または欠乏に近いことの指示を提供することのできる指示器が設けられる。使用者の望みに応じて、芳香付与機構が装置を通る空気に連続的に芳香を付与することを可能にするために、指示器によって使用者が欠乏した任意の芳香供給を交換することが可能になる。

本発明のさらに他の態様によれば、装置は運転中に装置によって発生する騒音を大きく低減するように構成される。騒音の低減はユニットを寝室など様々な広範囲の場所に配置することを可能にし、そこでは装置の運転が特定の場所の占拠者を妨害しない。

本発明の多くの他の態様、特徴、および利点は図面とともに行う以下の詳細な説明によって明らかになるであろう。

図面は現在本発明の実施を意図した最善のモードを示す。

ここで、本開示を通して同じ参照番号が複数の部品を表している図を参照すれば、本発明の第１実施形態による芳香付与と共に空気浄化を提供する空気清浄化ユニットは、図１において全体的に１００で示される。図１および２に示したように、空気清浄化ユニット１００は筐体１１０を含み、その中に、空気吸い込み口１１４を経由して筐体１１０中に空気流を吸い込むための適切なファンなどの空気運動機構１１２が搭載される。空気運動機構１１２によって発生された空気流は、好ましい実施形態において、空気運動機構１１２の排気側に配置されたフィルター１１６に向かって押し出されて通過する。この同じ好ましい実施形態において、空気運動機構１１２とフィルター１１６の間に予備イオン化器１１８が配置され、フィルター１１６の排気側に後イオン化器１２０が配置される。フィルター１１６の排気側からの濾過された空気の第１部分は芳香を付与されない空気排気口１２２を経由して筐体１１０を流出し、フィルター１１６の排気側からの濾過された空気の第２部分は複数の芳香送達システム１２４を通過し、続いて芳香を付与された空気排気口１２６を経由して筐体１１０を流出する。切換え器１２８は、芳香を付与されない空気排気口１２２と芳香を付与された空気排気口１２６に導く２つの空気流通路の間を物理的に分離する。

筐体１１０は空気清浄化ユニット１００の要素を収容するための任意の軽量プラスチックまたは金属容器を表す。筐体１１０は家庭またはオフィス使用のテーブルトップ空気清浄化装置用の適切なサイズおよび形状にされる。筐体１１０の設置面は、例えば、１００ｉｎ²（平方インチ）を超えない面積の矩形、正方形、楕円形、または円形とすることができるが、制限されない。筐体１１０の高さは、例えば６インチ以下である。

空気運動機構１１２は、例えば、好ましい実施形態において、図１に示した汚いファン構成中のフィルター１１６を通して空気を押し出すための、軸上に搭載された標準的な市場で入手可能な多重速度ＡＣまたはＤＣ電気ファンである。代替的に、機構１１２はきれいなファン構成中のフィルター１１６の下流に配置することができ、フィルター１１６を通して空気を引っ張る。例えば、フィルター１１６を通して、リス籠（Ｓｑｕｉｒｒｅｌ ｃａｇｅ）（図示せず）ファンを用いて空気を引っ張るのではなく押し出すことができる。しかし、フィルター１１６に対してリス籠ファンに比べてより高い頭圧を形成するので、軸上に搭載されたファンが好ましい。いずれの構成においても、空気運動機構１１２は、例えば、３０〜１００立方フィート／分（ＣＦＭ）の空気流を提供することが可能である。当業者であれば、標準的な多重速度ＡＣまたはＤＣ電気ファンの電源（図示せず）および電気制御（図示せず）が周知であることを理解するであろう。

好ましい実施形態において、フィルター１１６は粒子を捕捉する従来の捕捉フィルターである。例えば、フィルター１１６は、８０以下の浄化空気送達速度（ＣＡＤＲ）等級、圧力損失１０〜１２パスカル未満、および０．０５ｐｐｍ未満のオゾンを発生する設置面の小さなフィルターである。ＣＡＤＲは１回のフィルター通過で空気からどれだけの材料が除去されるかに基づく工業的標準フィルター等級である。フィルター１１６は望ましい粒子を濾過するのに十分微細なスクリーンを含む。粒子が微細であるほど、スクリーンは微細であり、したがって、スクリーンを通して空気を押すのに必要な圧力は大きく、これは室内の可能なＣＦＭおよび空気交換速度に影響を与える。空気清浄化ユニット１００の場合、例えば、空気運動機構１１２が約９０ＣＦＭのフィルター１１６への流入を提供するならば、約５５ＣＦＭの空気流がフィルター１１６を流出する。

代替の実施形態において、フィルター１１６は非常に微細な噴霧または蒸気を形成する噴霧器式フィルターシステムである。蒸気は、流入する空気流に蒸気を噴射することによって、空気流を通って、一般に流れに垂直な縦方向に下方向または上方向に移動する。液体の微細粒子は粒子を含まない空気に洗浄し、次いで、液体は濾過され、再噴霧される、すなわち、循環ポンプ（図示せず）を用いる供給と戻りシステム（ｓｕｐｐｌｙ ａｎｄ ｒｅｔｕｒｎ ｓｙｓｔｅｍ）である。

場合によって、フィルター１１６は匂い除去媒体を含むことができるが、フィルター１１６の下流のシステム１２４から分配することができる芳香を取り去らない十分低いレベルの匂い除去媒体を含むことができる。フィルター１１６は、例えば、抗菌コーティングを含むことができ、場合によって木炭予備フィルターを含むことができる。

予備イオン化器１１８および後イオン化器１２０は、各々選択肢であり、フィルター１１６の機能を高めるために用いられる凝結フィルター機構として働く。予備イオン化器１１８および後イオン化器１２０は、好ましい実施形態において、標準的な市場で入手可能な針イオン化器であり、負の電子を生成するために高電圧の電気を用いる。これらの電子は尖ったスパイクまたは針の長さを走り、それらは空気中に流入して酸素分子を誘引する。この点で、それらは負イオンになり、それ自体空気で運ばれる粒子に取り付く。十分な負イオンが粒子に取り付くと、それは空気中を浮遊するには重くなりすぎ、凝塊として知られる工程中に表面へ降下し、これは循環空気から効果的に粒子を除去する。当業者であれば、それらの標準的な針イオン化装置のための電源（図示せず）および電子制御（図示せず）が既知であり、本願に詳細を説明する必要がないことを理解するであろう。

電力を必要とするユニット１００のこれらの部品の全体的な電力は、バッテリー電源によってまたは標準的な１１０ｖまたは２２０ｖの家庭用ＡＣ出口によって供給することができる。

一般に、本発明の空気清浄化ユニット１００は、複数の芳香送達システム１２４を用いて装置の排気流中に芳香を分配することによって、使用者に芳香を提供する。ここで図１および３Ａ〜５を見ると、複数の芳香送達システム１２４は単一または複数の芳香送達システムを表し、使用者に選択した芳香を起動または停止することを可能にする。複数の芳香送達１２４は好ましい実施形態において、１種以上の芳香油の供給と油を空気流中に蒸発させる毛細管システムを含む。いくつかの実施形態および複数の芳香送達システム１２４のさらに詳細は図３Ａ、４Ａ、４Ｂ、および５を参照して見出される。

切換え器１２８は、空気流を１個以上の空気流通路に沿って空気流を導くためのじゃま板（ｂａｆｆｌｅ）など、任意の既知の装置を示す。空気浄化ユニット１００の場合、切換え器１２８は濾過された空気の一部をフィルター１１６の排気側から芳香を付与されない空気排気口１２２へ、また複数の芳香送達システム１２４へ向かって導き、芳香を付与した空気排気口１２６を供給する。切換え器１２８の設計は、好ましい実施形態において、フィルター１１６を流出する濾過された空気の０〜１０％が複数の芳香送達システム１２４に導かれ、続いて、芳香付与空気は排気口１２６を流出するような設計である。従って、フィルター１１６を流出する濾過された空気の９０〜１００％が芳香を付与されない空気排気口１２２に導かれる。しかし、これらの空気流の相対的割合は、濾過された空気の０％〜１００％を排気口１２２または１２６のいずれかを通して切換えることのできる可動じゃま板（図示せず）など、ユニット１００が設計された特定の用途に応じて、望むように変更することができる。

好ましい実施形態において、空気清浄化ユニット１００のＣＦＭ能力にかかわらず、切換え器１２８の設計は、複数の芳香送達システム１２４中への最大空気流を制限し、したがって、流出する芳香付与空気排気を制限する。このようにして、環境中に送達される芳香付与空気の最大量は許容可能なレベル（すなわち、不快ではないレベル）まで制御され、空気清浄化ユニット１００の全体のＣＦＭ量に依存しない。

空気清浄化ユニット１００の空気送達速度対騒音の仕様は、１０×１０ｆｔ〜１０×１２ｆｔの部屋において時間あたり４交換の好ましい回転率を達成する適切な高い空気送達速度を確実にし、同時に、５０デシベル（ｄＢ）を超えない騒音仕様など、適切に低い最大騒音仕様を維持するように最適化される。この最適化は多重速度ファンの「高設定」での空気運動機構１１２としての理想的な性能を確立し、騒音等級＜４０ｄＢで約５５ＣＦＭの空気をフィルター１１６を通して動かすことができる。これらの仕様を考慮して、空気清浄化ユニット１００に許容可能な全体的なＣＡＤＲ等級を送達するために、大きな設置面の高圧力降下フィルター１１６または好ましくは小さな設置面の低圧力降下（１２パスカル未満）フィルターと一緒に、＜１００ＣＦＭのモーターで、電動ファンまたは他の空気運動機構１１２が動作する。さらに、空気清浄化ユニット１００が全体的に許容可能なＣＡＤＲ等級を送達するために、空気運動機構１１２およびフィルター１１６は予備イオン化器１１８および後イオン化器１２０と一緒に動作し、これはフィルター１１６の機能を強化し、それによって全体的なＣＡＤＲ等級を改善する。機構１１２としての多重速度ファンによって、例えば３０ｄＢで３０ＣＦＭの「低設定」仕様、例えば、３５ｄＢで４０ＣＦＭの「中間設定」仕様、および、例えば、４０ｄＢで５０〜５５ＣＦＭの「高設定」を提供する空気清浄化ユニット１００が結果として得られる。

ここで図３Ａ〜５を見ると、動作中に、１個以上の芳香油供給３１４が空気清浄化ユニット１００の複数の芳香送達システム１２４内に搭載される。したがって、使用者は、所望の芳香または全く無芳香を選択して空気清浄化ユニット１００を起動し、それによって、空気運動機構１１２、予備イオン化器１１８、および後イオン化器１２０が起動される。一実施例においては、空気運動機構１１２が起動され、したがって、空気吸い込み口１１４を経由して空気を空気清浄化ユニット１００中に引っ張る。空気運動機構１１２は約９０ＣＦＭの空気流をフィルター１１６中に押し込む。予備イオン化器１１８は、空気が空気運動機構１１２からフィルター１１６の吸い込み口に向かって通過する際に、空気流から粒子を除去する働きをする。次いで、フィルター１１６は、予備イオン化器１１８の作用によって除去されなかった粒子を捕捉することによって、追加の濾過作業を行う。約５５ＣＦＭの濾過された空気はフィルター１１６の排気口側を流出し、続いて、最終空気清浄化機構として空気流中に残っている追加の粒子を除去する後イオン化器１２０を通過する。その結果、濾過された空気は直接切換え器１２８によって非芳香付与空気排気口１２２および複数の芳香送達システム１２４に向かって導かれる。大部分の空気流は芳香付与されない空気排気口１２２を流出し、制御されたはるかに少量の空気流は複数の芳香送達システム１２４を通過し、続いて、芳香付与空気排気口１２６を流出する。この実施例において、５５ＣＦＭの濾過された空気がフィルター１１６の排気側を流出するならば、空気流の９０％以下、４９．５ＣＦＭが切換え器１２８によって芳香付与されない空気排気口１２２に導かれ、空気流の１０％まで、５．５ＣＦＭは複数の芳香送達システム１２４を通過し、続いて、芳香付与空気排気口１２６を流出する。

図２は空気清浄化ユニット１００を示し、筐体１１０の例と、出口１０８を通って流出する芳香付与空気の方向制御を提供する非芳香付与口１２２から離れた、芳香付与空気排気口１２６の例を示す。図示した実施形態において、筐体１１０は、家庭またはオフィス用途のテーブルトップ空気清浄化および芳香付与ユニットとして働くのに適した小さな円形設置面を有する。空気清浄化ユニット１００の全ての要素は、図１に示すように、筐体１１０の内部または上に搭載される。空気吸い込み口１１４は、室内空気を全ての方向（３６０度）からユニット中に引き込む、筐体１１０の下部周縁の回りに配置された複数の開口部として実施される。非芳香付与空気排気口１２２は、清浄化された空気をユニット１００から全ての方向（３６０度）に導く、筐体１１０の上部周縁の回りに配置された複数の開口部として実施される。さらに、芳香付与排気口１２６は、適切な機構（図示せず）によって筐体１１０に旋回可能に搭載されたノズル１２７として実施される。ノズル１２７は、成型プラスチックなどの軽量な材料から形成され、筐体１１０の頂部に設置される。機構によって、空気排気口１２６およびノズル１２７は、消費者の選択した任意の芳香に芳香付与空気を導くために、使用者によって３６０度回転することができる。

代替的に、この旋回可能に搭載された空気排気口１２６およびノズル１２７と一緒に標準的な運動制御システム（図示せず）を提供し、ユニット１００上のまたはユニットから遠隔の使用者電子制御を、排気口１２６およびノズル１２７の特定の静止方向、前後方向の掃引運動、または連続的な３６０度の回転運動の選択が可能になる。

さらに、筐体１１０内に、非芳香付与空気排気口１２２を流出する揺動空気流を提供する他の機構（図示せず）を含むことができる。一実施例において、その周縁に配置された複数の開口部を有する回転ディスク（図示せず）は、筐体１１０内の清浄化空気通路中に、筐体１１０の上部周縁に配置された非芳香付与空気排気口１２２を形成する複数の開口部に近接して横方向に搭載される。回転ディスクは非芳香付与空気排気口１２２を形成するものよりも少数の開口部を有する。通常の空気流流出フィルター１１６はディスクを回転させ、したがって、空気は回転ディスクを用いて空気清浄化ユニット１００を「歩き回る」。ディスクは停止−起動固定機構（図示せず）および摩擦によって回転速度を制御するためのブレーキ装置（図示せず）を含むことができる。

筐体１１０、空気吸い込み口１１４、非芳香付与排気口１２２、および芳香付与空気排気口１２６は図２に示した実施例に制限されない。当業者であれば、筐体１１０は任意の代替形状の設置面とすることができることを理解するであろう。さらに、空気吸い込み口１１４、非芳香付与空気排気口１２２、および芳香付与排気口１２６は可動じゃま板（図示せず）など任意の周知の機構で実施することができる。さらに、当業者であれば、空気清浄化ユニット１００の使用者制御のために、スイッチ、ダイアル、押しボタン、または表示デバイスなどの標準的な制御機構（図示せず）が筐体１１０内または上に搭載されることを理解するであろう。

ここで図３Ａ〜３Ｅを見ると、空気清浄化ユニット１００の複数の芳香送達システム１２４の第１実施形態による、複数の芳香の選択を提供するための毛細管システム３００の側面図が示される。毛細管システム３００は芯ベースのシステムとして形成され、空気流に芳香を送達するための毛細管部材を組み込む。さらに詳細には、毛細管システム３００は、例えば、成型プラスチックまたはガラスから形成された、引き伸ばされた、薄い、平坦な基板３１０を含む。それぞれ１個以上の芳香供給３１４に付属する１個以上の毛細管領域３１２が基板３１０の下部表面に配置される。各芳香供給３１４は、基板３１０の下部表面に直接接触して配置される芯３１６をさらに含む。

毛細管領域３１２は、空気清浄化ユニット１００の空気流中への芳香油の揮発を高めるための吸い込み可能な表面を表す。毛細管領域３１２は、好ましい実施形態において、面積１〜２ｉｎ²であり、基板３１０の表面に印刷、エッチングまたは成型された１個以上の露出された毛細管路（すなわち、機械的溝）によって形成される。毛細管路の重要な特性は、特定の芳香処方（例えば、芳香付与油）の表面張力に適応するように最適化することができる。これらの特性は、中でも、例えば、溝壁の角度、下部隅の鋭さ、および最小の深さ仕様を含む。

特に好ましい実施形態において、毛細管領域３１２ａ〜ｃは、ＳＣ Ｊｏｈｎｓｏｎ ＆ Ｓｏｎ，Ｉｎｃ．， Ｒａｃｉｎｅ，Ｗｉｓｃｏｎｓｉｎに譲渡された、同一所有になる「小さな多孔質断面の芯による芯ベースの送達システム（Ｗｉｃｋ−ｂａｓｅｄ ｄｅｌｉｖｅｒｙ ｓｙｓｔｅｍ ｗｉｔｈ ｗｉｃｋ ｈａｖｉｎｇ ｓｍａｌｌ ｐｏｒｏｓｉｔｙ ｓｅｃｔｉｏｎｓ）」の名称の特許出願第１０／２６６，７９８号（‘７９８出願）に記述された原理および構造によって形成され、これはその全体を参照して本願に援用されている。‘７９８出願は、液体を保持するための容器を含む揮発装置について記述し、芯の一部が容器内に保持された液体に接触し、芯の一部が周囲の環境に露出されるように開口部を通って展延する多孔質芯を有し、芯は容器から大気空気に液体を運び、芯の一部は毛細管部材の表面に連絡している。毛細管部材の表面は１個以上の露出された毛細管路を有し、それに沿って、容器から芯によって運ばれた液体が毛細管作用によって引き抜かれて大気空気に分散される。

芯ベースの芳香供給３１４ａ〜ｃとして使用するのに適した芳香供給の一実施例は、ＳＣ Ｊｏｈｎｓｏｎ ＆ Ｓｏｎ，Ｉｎｃ．， Ｒａｃｉｎｅ，Ｗｉｓｃｏｎｓｉｎによって製造されるＧｌａｄｅ ｂｒａｎｄ Ｗｉｓｐ（登録商標）芳香油補充瓶である。芳香の例は、シナモン、アップル、カンキツ類、バニラ、花芳香、および熱帯果実芳香を含む。毛細管領域３１２ａ〜ｃの毛細管路がＧｌａｄｅ ｂｒａｎｄ Ｗｉｓｐ（登録商標）芳香油で使用するために最適化される場合、溝壁は特定の角度を有し、下部隅は特定の角度を有し、溝深さは特定の最小値を有する。

それぞれ芳香供給３１４ａ、３１４ｂ、３１４ｃの芯３１６ａ、３１６ｂ、３１６ｃは、直線状に配置され、基板３１０の下部表面と接触する。毛細管領域３１２ａは、芯３１６ａに付属し、毛細管領域３１２ｂは、芯３１６ｂに付属し、毛細管領域３１２ｃは、芯３１６ｃに付属する。１個だけの芯３１２ａ〜ｃが一時にその付属毛細管領域３１２ａ〜ｃに接触し、したがって係合する。これは、芳香供給３１４ａ、３１４ｂ、３１４ｃと芯３１６ａ、３１６ｂ、３１６ｃに対する基板３１０の相対的な直線位置を、芳香供給３１４ａ、３１４ｂ、３１４ｃを静止させて基板３１０を動かすこと、または基板３１０を静止させて芳香供給３１４ａ、３１４ｂ、３１４ｃを動かすことのいずれかによって調節することによって達成される。代替的に、毛細管システム３００と組み合わせて標準的な運動制御システム（図示せず）を提供することができ、したがって、使用者は電子制御を使用し、基板３１０の位置を変更することによって所望の芳香を選択することができる。

好ましい実施形態において、基板３１０は空気清浄化ユニット１００の筐体１１０内に滑り可能に設置され、芳香供給３１４ａ、３１４ｂ、３１４ｃの芯３１６ａ、３１６ｂ、３１６ｃにそれぞれ接触して配列され、これも筐体１１０内に少なくとも部分的に設置される。図３Ｂは第１位置を示し、芯３１６ａ、３１６ｂ、または３１６ｃのいずれもそれぞれ付属の毛細管領域３１２ａ、３１２ｂ、または３１２ｃに係合せず、したがって、芳香は選択されず、それによって使用者に空気清浄化ユニット１００内の芳香付与を停止する手段を提供する。図３Ｃは第２位置を示し、芳香供給３１４ａの芳香が選択されるように、芯３１６ａは毛細管領域３１２ａに係合し、芯３１６ｂと３１６ｃはそれぞれ毛細管領域３１２ｂ、３１２ｃに係合しない。図３Ｄは第３位置を示し、芳香供給３１４ｂの芳香が選択されるように、芯３１６ｂは毛細管領域３１２ｂに係合し、芯３１６ａと３１６ｃはそれぞれ毛細管領域３１２ａ、３１２ｃに係合しない。図３Ｅは第４位置を示し、芳香供給３１４ｃの芳香が選択されるように、芯３１６ｃは毛細管領域３１２ｃに係合し、芯３１６ａと３１６ｂはそれぞれ毛細管領域３１２ａ、３１２ｂに係合しない。この芳香選択の実施例を下の表１にまとめる。

運転中に、第２、第３、および第４位置において、空気が基板３１０の表面、したがって毛細管領域３１２ａ、３１２ｂ、３１２ｃを横断して流れると、液体はそれぞれ芳香供給３１４ａ、３１４ｂ、または３１４ｃからそれぞれ芯３１６ａ、３１６ｂ、または３１６ｃによって運ばれ、芳香付与空気排気口１２６およびノズル１２７を経由して大気空気中に揮発させて分散させるために、それぞれ毛細管領域３１２ａ、３１２ｂ、または３１２ｃの毛細管作用によって引っ張られる。

システム３００の代替の実施形態において、毛細管領域３１２ａ〜ｃは、芯３１６ａ〜ｃに対するその位置の変更が、付属する領域３１２ａ〜ｃ中の毛細管路へのより少なくまたはより多い接触を提供するように構成することができ、それによって、空気運動機構１１２で簡単に空気流の容量を調節する代わりに芳香レベルを調節する方法を提供する。芯３１６ａ〜ｃと毛細管領域３１２ａ〜ｃ間のこの接触の選択レベルは、図３Ｂ〜３Ｅに示した滑り方向に垂直に基板３１０を動かす追加の機構（図示せず）によって、または、基板３１０を芯３１６ａ〜ｃに対して位置１、２、３、４の間を動かすとき、より多くの面積の領域３１２ａ〜ｃの接触を提供する基板上の楔形状領域（図示せず）の形成など、単純に個々の毛細管領域３１２ａ〜ｃの構成を変更することなどによって、任意の適切な手段で達成することができる。この芳香選択の実施例を下の表２にまとめる。

システム３００のさらに他の代替の実施形態において、毛細管領域３１２ａ〜ｃは、任意選択的に２個以上の芯３１６ａ〜ｃからの芳香の混合物を提供するために、或る領域で重なり合うように設計される。この芳香選択の実施例を下の表３にまとめる。

さらに、複数の芳香送達システム１２４は上述の組み合わせ実施例に制限されない。当業者であれば、複数の芳香送達システム１２４は、芳香レベルと芳香混合物の任意の多くの組み合わせを提供する毛細管システム３００で設計できることを理解するであろう。

例えば、ここで図４Ａ〜４Ｂを参照すれば、空気清浄化ユニット１００の複数の芳香送達システム１２４の第２実施形態による、複数の芳香の選択を提供するための毛細管システム４００が示される。毛細管システム４００は芯ベースのシステムであり、芳香を空気流に送達するための毛細管部材を組み込む。全般的に、システム４００は、引き伸ばされた基板３１０がディスク形状の薄く平坦な基板４１０に置き換えられることを除いて、図３Ａ〜３Ｅに示した毛細管システム３００と非常に類似しており、同様に、例えば成型プラスチックまたはガラスから形成される。芳香供給３１４ａ〜ｃおよび芯３１６ａ〜ｃが付属する毛細管領域３１２ａ〜ｃは基板４１０の下部表面に沿って配置される。芯３１６ａ〜ｃは基板４１０の下部表面に直接接触して配置される。基板４１０のディスク形状のため、芳香供給３１４ａ〜ｃは基板４１０の周縁の境界内に放射状に配置される。

毛細管システム４００において、毛細管システム３００と同様に、芯３１６ａ〜ｃの１個だけが一時にその付属毛細管領域３１２ａ〜ｃに接触し、したがって係合する。これは、使用者が、芳香供給３１４ａ〜ｃと芯３１６ａ〜ｃに対する基板４１０の相対的な放射状位置を、芳香供給３１４ａ〜ｃを静止させて保持し基板４１０を回転すること、または基板４１０を静止させて保持し芳香供給３１４ａ〜ｃを回転することのいずれかによって調節することによって達成される。基板４１０は、システム３００について表１、２、３に示して前述したように、毛細管システム３００の基板３１０と同様に芳香レベルと芳香混合の全ての組み合わせを得るように設計することができる。

ここで図５を見ると、空気清浄化ユニット１００の複数の芳香送達システム１２４における複数の芳香の選択を提供するための毛細管システム５００の第３実施形態が示される。また、毛細管システム５００は、引き伸ばされた基板３１０が円筒状の薄い基板５１０に置き換えられ、例えば、成型プラスチックまたはガラスから形成されることを除いて、前述の毛細管システム３００および４００と同様に芳香を空気流に送達するための毛細管部材を組み込む芯ベースシステムとして形成される。芳香供給３１４ａ〜ｃおよび芯３１６ａ〜ｃが付属する毛細管領域３１２は基板５１０の外部表面に沿って配置される。芯３１６ａ〜ｃは基板５１０の外部表面に直接接触して配置される。芳香供給３１４ａ〜ｃは基板５１０の長さに沿って直線状に配置される。

毛細管システム３００と同様に、芯３１６ａ〜ｃの１個だけが一時にその付属する毛細管領域３１２ａ〜ｃに接触し、したがって係合する。これは、使用者が、芳香供給３１４ａ〜ｃと芯３１６ａ〜ｃに対する基板５１０の相対的な円形位置を、芳香供給３１４ａ〜ｃを静止させて保持し基板５１０を回転すること、または基板５１０を静止させて保持し芳香供給３１４ａ〜ｃを回転することのいずれかによって調節することによって達成される。基板５１０は、システム３００について表１、２、３に示して前述したように、毛細管システム３００の基板３１０と同様に芳香レベルと芳香混合の全ての組み合わせを得るように設計することができる。

ここで図６〜９を見ると、空気清浄化ユニット１００の複数の芳香送達システム１２４における複数の芳香の選択を提供するための芳香組み立て体６００の第４実施形態が示される。芳香組み立て体６００は空気流に芳香を送達するために芳香ビーズ（図示せず）を使用する。芳香組み立て体６００は、吸い込みプレート６１２の一端部に回転可能に結合され、排気プレート６１４の対向端部に回転可能に結合される間仕切りされた円筒体６１０を含む。要素の回転は芳香組み立て体６００の中心軸６１５の周りである。間仕切りされた円筒体６１０、吸い込みプレート６１２、および排気プレート６１４の芳香組み立て体６００の中心軸での機械的結合は回転可能なシャフト６２６など任意の従来の手段による。

間仕切り円筒体６１０は、複数の区画６１６ａ、６１６ｂ、６１６ｃ、６１６ｄをさらに含み、その１つ６１６ｄは空のままであり、他の３個の区画６１６ａ〜ｃは芳香ビーズを装填することができる。区画６１６ａ、６１６ｂ、６１６ｃ、６１６ｄの吸い込み側は、区画６１６ａ〜ｄの間に数が変動することのできる複数の小さな孔６１８を含み、それを通して空気運動機構１１２から区画６１６ａ〜ｄ中に空気が押し込まれる。任意選択的に、芳香ビーズを空にするように意図された区画６１６ｄの吸い込み側は孔６１８に対向して単一の大きな貫通孔６２０を有する。吸い込みプレート６１２は、吸い込み孔６２２を含み、その中に区画６１６ａ〜ｄの１つへ導くために空気運動機構１１２から空気が押し込まれ、排気プレート６１４は適切な大きさの排気孔６２４を含み、吸い込みプレート６１２によってその中へ空気が導かれた芳香組み立て体６００の特定の区画６１６ａ〜ｄから芳香付与空気が流出することができる。

芳香組み立て体６００の設計は、間仕切りされた円筒体６１０、吸い込みプレート６１２、および排気プレート６１４を回転可能に操作して区画６１６ａ〜ｄに芳香ビーズを装填するため、または運転時の所望の芳香を選択するための、空気清浄化ユニット１００への設置または取り外しを容易にする。芳香組み立て体６００は、吸い込みプレート６１２がフィルター１１６からの濾過された空気の空気流路にあり、排気プレート６１４が芳香付与空気排気口１２６に整列されるように、空気清浄化ユニット１００内に設置される。

芳香組み立て体６００は間仕切りされた円筒体６１０の中心孔６１９にシャフト６２６を挿入することによって組み立てられる。次に、吸い込みプレート６１２は、間仕切りされた円筒体６１０の吸い込み側に隣接するように、および吸い込みプレート６１２の中心孔６２３がシャフト６２６の中心孔６２７に整列するように配置され、吸い込みプレート６１２は、例えば、その中心孔６２３および６２７にそれぞれネジによって、シャフト６２６に取り付けられる。次いで、排気プレート６１４は、間仕切りされた円筒体６１０の排気側に隣接するように、および排気プレート６１４の中心孔６２５がシャフト６２６の中心孔６２７に整列するように配置され、排気プレート６１４は、例えば、その中心孔６２５および６２７を通してネジによってシャフト６２６に取り付けることが可能になる。その結果、間仕切りされた円筒体６１０、吸い込みプレート６１２、排気プレート６１４は各々互いに回転可能に搭載される。

組み立てられると、芳香組み立て体６００には、Ａｒｏｍａｆｌｏｒｉａ／Ｃａｌｉｆｏｒｎｉａ Ｆｒａｇｒａｎｃｅ Ｃｏｍｐａｎｙ ｏｆ Ｈｕｎｔｉｎｇｔｏｎ Ｓｔａｔｉｏｎ，ＮＹから市場で入手可能な芳香ビーズなど、以下のような芳香ビーズが装填される。

ステップ１：使用者は、その排気孔６２４が区画６１６ａに整列して配置されるように排気プレート６１４を回転することによって区画６１６ａを装填する。次いで、使用者は排気孔６２４を通して区画６１６ａ中に第１芳香の芳香ビーズの適量を注ぐ。任意選択的に、排気孔６２４を通して空気が通過するのに十分な多孔質である１片の発泡体（図示せず）を挿入して区画６１６ａ内の芳香ビーズの頂部に固定し、ビーズが不注意でこぼれ出るのを防止することができる。

ステップ２：次に、使用者は、その排気孔６２４が区画６１６ｂに整列して配置されるように排気プレート６１４を回転することによって区画６１６ｂを装填する。次いで、使用者は排気孔６２４を通して区画６１６ｂ中に第２芳香の芳香ビーズの適量を注ぐ。任意選択的に、排気孔６２４を通して空気が通過するのに十分な多孔質である１片の発泡体（図示せず）を挿入して区画６１６ｂ内の芳香ビーズの頂部に固定し、ビーズが不注意でこぼれ出るのを防止することができる。

ステップ３：最後に、使用者は、その排気孔６２４が区画６１６ｃに整列して配置されるように排気プレート６１４を回転することによって区画６１６ｃを装填する。次いで、使用者は排気孔６２４を通して区画６１６ｃ中に第３芳香の芳香ビーズの適量を注ぐ。任意選択的に、排気孔６２４を通して空気が通過するのに十分な多孔質である１片の発泡体（図示せず）を挿入して区画６１６ｃ内の芳香ビーズの頂部に固定し、ビーズが不注意でこぼれ出るのを防止することができる。

芳香ビーズが装填されると、芳香組み立て体６００の運転は以下の通りである。

１．芳香組み立て体６００内で入手可能な第１の芳香を選択するために、使用者は、その排気孔６２４が区画６１６ａに整列して配置されるように排気プレート６１４を回転し、同様にその吸い込み孔６２２が区画６１６ａと整列するように吸い込みプレート６１２を回転する。任意選択的に、使用者は、吸い込み孔６２２の一部だけを区画６１６ａに整列することによって少量の芳香付与空気を選択することができる。使用者は、芳香組み立て体６００を空気清浄化ユニット１００内に置いて、複数の芳香送達システム１２４として機能させる。次いで、使用者は空気清浄化ユニット１００を起動し、芳香付与空気は環境に送達される。

２．芳香組み立て体６００内で入手可能な第２の芳香を選択するために、使用者は、その排気孔６２４が区画６１６ｂに整列して配置されるように排気プレート６１４を回転し、同様にその吸い込み孔６２２が区画６１６ｂと整列するように吸い込みプレート６１２を回転する。任意選択的に、使用者は、吸い込み孔６２２の一部だけを区画６１６ｂに整列することによって少量の芳香付与空気を選択することができる。使用者は、芳香組み立て体６００を空気清浄化ユニット１００内に置いて、複数の芳香送達システム１２４として機能させる。次いで、使用者は空気清浄化ユニット１００を起動し、芳香付与空気は環境に送達される。

３．芳香組み立て体６００内で入手可能な第３の芳香を選択するために、使用者は、その排気孔６２４が区画６１６ｃに整列して配置されるように排気プレート６１４を回転し、同様にその吸い込み孔６２２が区画６１６ｃと整列するように吸い込みプレート６１２を回転する。任意選択的に、使用者は、吸い込み孔６２２の一部だけを区画６１６ｃに整列することによって少量の芳香付与空気を選択することができる。使用者は、芳香組み立て体６００を空気清浄化ユニット１００内に置いて、複数の芳香送達システム１２４として機能させる。次いで、使用者は空気清浄化ユニット１００を起動し、芳香付与空気は環境に送達される。

４．芳香組み立て体６００によって清浄化された空気（芳香付与されない空気）だけを選択するために、使用者は、その排気孔６２４が区画６１６ｄに整列して配置されるように排気プレート６１４を回転し、同様にその吸い込み孔６２２が区画６１６ｄと整列するように吸い込みプレート６１２を回転する。使用者は、芳香組み立て体６００を空気清浄化ユニット１００内に置いて、複数の芳香送達システム１２４として機能させる。次いで、使用者は空気清浄化ユニット１００を起動し、清浄化された空気は芳香を付与されることなく芳香組み立て体６００を通過し、したがって、清浄化された空気だけが環境に送達される。

図１〜９、および、毛細管システム３００、毛細管システム４００、毛細管システム５００、および芳香組み立て体６００など、空気清浄化ユニット１００内の複数の芳香送達システム１２４全ての実施形態を参照すれば、複数の芳香の１つまたは完全な無芳香の選択は、使用者による複数芳香送達システム１２４の要素の手動操作によって行われ、または、代替的に、標準的な動作制御システム（図示せず）が空気清浄化ユニット１００内に提供され、したがって、使用者が電子制御を制御して所望のモードを選択する。空気清浄化ユニット１００内に動作制御システムを含むことによって、ユニットの時間制御が可能になる。例えば、空気清浄化ユニット１００は、周知の電子装置（図示せず）を含み、空気清浄化ユニット１００の自動的な起動、または停止時間を使用者が選択することを可能にし、また、全て自動制御の下で自動的に所与の芳香を一日の所定時刻に所与の時間自動的に選択することが可能である。

さらに、図１〜９、および、毛細管システム３００、毛細管システム４００、毛細管システム５００、および芳香組み立て体６００など、空気清浄化ユニット１００内の複数の芳香送達システム１２４全ての実施形態を参照すれば、複数の芳香送達システム１２４または供給３１４を形成する物理的な組み立て体は、使用者が容易に便利な芳香供給、すなわち、欠乏時の芳香供給３１４または芳香ビーズの交換を行えるように、空気清浄化ユニット１００から容易に取り外し可能である。

さらに他の実施形態において、空気清浄化ユニット１００の複数の芳香送達システム１２４は、空気運動機構１１２によって形成される空気流を用いるのではなく、トランスデューサー（図示せず）を用いることによって時間間隔で芳香吹き付けを行う１個以上の装置など、１個以上の芳香付与空気パルス送り装置で形成することができる。それらの芳香吹き付け機構は、例えば、Ｒａｃｉｎｅ，ＷｉｓｃｏｎｓｉｎのＳＣ Ｊｏｈｎｓｏｎ ＆ Ｓｏｎ，Ｉｎｃ．，によって製造されるＧｌａｄｅ ｂｒａｎｄ Ｗｉｓｐ（登録商標）家庭芳香器装置に見出され、これは、その全体を参照して本願に援用している、ＳＣ Ｊｏｈｎｓｏｎ ＆ Ｓｏｎ，Ｉｎｃ．，に譲渡された同一所有者の米国特許第６，４４６，８８０号、第６，２９３，４７４号、第６，３４１，７３２号、第６，４５０，４１９号に開示された、芳香供給貯蔵器と組み合わせた振動オリフィスプレート式噴霧分配器を用いる。

ここで、図１０〜１１Ｂを見ると、本発明の第２実施形態による芳香付与と組み合わせた空気清浄化を提供する空気清浄化ユニット１０００の機能図が示され、空気清浄化ユニット１０００は芳香付与機構をユニット１０００の濾過機構内に一体化する。したがって、空気清浄化ユニット１０００は、清浄化された空気だけのモードを提供しない点で空気清浄化ユニット１００とは異なる。

空気清浄化ユニット１０００は筐体１０１０を含み、その内部に空気吸い込み口１１４を経由して空気流を筐体１０１０中に引っ張るための空気運動機構１１２が設置される。空気運動機構１１２によって発生した空気流は、その外部周縁に沿う筐体１０１０とその内部周縁に沿うフィルター１０１６を封止しながら係合させてフィルター１０１６を通る空気流だけを確保するシール１０１８に接しているフィルター１０１６から形成されたフィルター／芳香組み立て体１０１４に向かって押し進み、通過する。フィルター／芳香組み立て体１０１４は空気運動機構１１２の排気側に配置されることが好ましいが、機構１１２の上流に配設することもできる。空気運動機構１１２とフィルター／芳香組み立て体１０１４の間に予備イオン化器１１８が配置され、フィルター／芳香組み立て体１０１４の排気側に後イオン化器１２０が配置される。フィルター／芳香組み立て体１０１４の排気側からの濾過／芳香付与された空気は排気口１０１２を経由して筐体１１００を流出する。空気運動機構１１２、空気吸い込み口１１４、予備イオン化器１１８、後イオン化器１２０は図１に示し説明した部品に対応して同様に形成される。

筐体１０１０は空気清浄化ユニット１０００の要素を収容するための任意の軽量プラスチックまたは金属製容器を表す。筐体１０１０は家庭またはオフィス用途のテーブルトップ空気清浄化装置のために適切なサイズと形状にされる。筐体１０１０の設置面は、例えば、矩形、正方形、楕円形、または円形の形状で、例えば１００ｉｎ²以下の面積とすることができる。この筐体１０１０の高さは好ましい実施形態において、６インチ以下であるのが好ましい。

ここで図１１Ａ〜１１Ｂを見ると、フィルター１０１６はフィルター媒体１０２２の周囲に配置された枠１０２０を備えて形成され、空気清浄化ユニット１０００内に設置される。フィルター枠１０２０の吸い込み側１０２３はシール１０１８に接し、それによって空気運動機構１１２からの空気流全てはフィルター１０１６のフィルター媒体１０２２を通過する。毛細管領域１０２４はフィルター枠１０２０の外部表面に形成され、１つの芳香供給３１４の芯３１６は毛細管領域１０２４に直接接触する。好ましい実施形態において、および前述のように、毛細管領域１０２４は‘７９８出願で説明される原理によって形成される。

芳香供給３１４はシール１０１８と筐体１０１０の境界の空洞１０２５に配置される。そのフィルター枠１０２０を備えるフィルター１０１６は、芳香供給３１４の特定の商品
例えば、Ｒａｃｉｎｅ，ＷｉｓｃｏｎｓｉｎのＳＣ Ｊｏｈｎｓｏｎ ＆ Ｓｏｎ，Ｉｎｃ．，によって製造されるＧｌａｄｅ ｂｒａｎｄ Ｗｉｓｐ（登録商標）芳香油補充瓶
などと結合して特別に機能するように設計される。フィルター１０１６は特定の芳香のために最適化されて、ユニット１０００の効率を最大にする。

運転中に、芳香供給３１４はフィルター枠１０２０に近接した空洞または開放井戸１０２５に着座し、その芯３１６は毛細管領域１０２４に接触する。毛細管領域１０２４の表面は１個以上の露出した毛細管通路１０２７を有し、それに沿って芯３１６によって芳香供給３１４から運ばれた液体が毛細管作用によって引っ張られて環境空気に分散される。空気運動機構１１２が起動され、芳香供給３１４が空洞１０２５内に搭載されているので、空洞開口部１０２９を通過する空気流の速度によって、すなわち、ベンチュリー効果によって低圧領域が形成される。芳香は毛細管領域１０２４内で揮発し、空洞開口部１０２９の外およびフィルター１０１６の排気側１０３１の主要空気流の中へ引っ張られ、続いて、空気がフィルター１０１６を通過する際に、濾過された空気に混合されて、排気口１０１２に向かって導かれる。芳香は、芳香供給３１４内の芳香油の供給が欠乏するまで、清浄化された空気と一緒に環境へ送達される。

代替の実施形態において、毛細管領域１０２４に連結した孔（図示せず）がフィルター枠１０２０を貫通するので、フィルター媒体１０２２は毛細管領域１０２４内に収容された芳香から孔を通して直接芳香が付与される。他の代替の実施形態において、フィルター枠１０２０はフィルター１０１６の排気側に沿って、風防ワイパーブレードのような展延する端部（図示せず）を含み、毛細管１０２４はこの端部に連結されて、通過する空気流中に端部から芳香を分散する。

ここで図１２Ａ〜Ｃを見ると、芳香供給３１４と結合したフィルター１０１６の代わりに、空気清浄化ユニット１０００のフィルター／芳香組み立て体１０１４に用いるのに適したフィルター１２００の代替構造が示される。フィルター１２００はフィルター枠１２１０を含み、粒子を捕捉するための従来のフィルター媒体１２１２を収容する。フィルター枠１２１０の上端部には芳香カプセル１２２０を設置するための芳香井戸１２１４が含まれ、その破壊されない状態とその破壊された状態で示される。芳香カプセル１２２０は所定量の芳香油１２２２を含む。芳香井戸１２１４近くのフィルター枠１２１０の上部部分は内部毛細管システム１２１６を含み、芳香カプセル１２２０からフィルター枠１２１０の周辺へ芳香油１２２２を送達する。

運転中に、使用者は使用者の望む芳香の芳香油１２２２を含む芳香カプセル１２２０を芳香井戸１２１４中に置く。次いで、使用者は、例えば、図１２Ｃに示すように、芳香油１２２２が芳香カプセル１２２０から放出されるように搾り出すことによって芳香カプセル１２２０を破壊する。次いで、芳香油１２２２はフィルター枠１２１０およびフィルター枠１２１０の周辺の内部毛細管システム１２１６中に滴下し、そこから空気を通すことによって芳香が揮発し、フィルター１２００から流出している空気流中に運ばれる。

代替の実施形態において、フィルター１２００の内部毛細管システム１２１６は、芳香油１２２２をフィルター枠１２１０の周辺ではなく、フィルター枠１２１０を通してフィルター媒体１２１２へ直接導く。

空気清浄化ユニット１００のように、空気清浄化ユニット１０００の空気送達速度対騒音の仕様は、１０×１０ｆｔ〜１０×１２ｆｔの部屋において時間あたり４交換の好ましい回転率を達成する適切な高い空気送達速度を確保し、同時に、５０デシベル（ｄＢ）を超えない騒音仕様など、適切に低い最大騒音仕様を維持するように最適化される。この最適化は、空気運動機構１１２として使用される多重速度ファンの「高設定」での理想的な性能を確立し、フィルター１０１６を通して騒音等級＜４０ｄＢで約５５ＣＦＭの空気を動かす。これらの仕様を考慮して、空気清浄化ユニット１０００が全体的に許容可能なＣＡＤＲ等級を送達するために、大きな設置面の圧力降下の大きなフィルターであるフィルター１０１６またはフィルター１２００、または、好ましくは小さな設置面の圧力降下の小さな（１２パスカル未満）フィルターであるフィルター１０１６またはフィルター１２００と結合したファンまたは他の空気運動機構１１２が＜１００ＣＦＭのモーターで動作する。さらに、空気清浄化ユニット１０００が全体的に許容可能なＣＡＤＲ等級を送達するために、空気運動機構１１２およびフィルター／芳香組み立て体１０１４は予備イオン化器１１８および後イオン化器１２０と結合して動作し、これはフィルター／芳香組み立て体１０１４の機能を高め、それによって全体的なＣＡＤＲ等級を改善する。機構１１２の多重速度ファンによって、結果は、例えば３０ｄＢで３０ＣＦＭの「低設定」仕様、例えば、３５ｄＢで４０ＣＦＭの「中間設定」仕様、例えば、４０ｄＢで５０〜５５ＣＦＭの「高設定」を提供する空気清浄化ユニット１０００となる。

代替的に、図１１〜１２Ｃを参照すれば、空気清浄化ユニット１０００は、空気清浄化ユニット１０００の自動的な起動または停止時間を使用者が選択することの可能な、または調時機構によって速度変更の可能な周知の電子装置（図示せず）を含むことができる。

さらに、代替の実施形態において、図１１〜１２Ｃを参照すれば、芳香送達機構は空気運動機構１１２の羽根車（図示せず）など、ファン機構の部分として一体化することができる。例えば、芳香油貯蔵器（図示せず）および毛細管（図示せず）がファン翼（図示せず）自体の中に成型される。それらの設計は、芳香が欠乏し、または異なる芳香を望むとき、ファン翼の交換を必要とする。補充供給からファン翼へ芳香油を運ぶ他の方法は、ファン翼のスピンドルおよび毛管現象と回転作用によってファン翼中に移動する油に接触している芯によってファン翼へ芳香を吸い込ませる毛細管システム（図示せず）によるものであり、したがって、ファン翼はそれが回転する際に芳香を運ぶ。

空気清浄化ユニット１００および空気清浄化ユニット１０００を参照すれば、使用者が、例えば、芳香供給３１４または１２２０が欠乏し、したがって、交換が必要であるかどうかを知り、または、例えば、ユニットのＣＦＭが低下し、したがって、フィルター１１６、１０１６、または１２００の清掃または交換が必要であるかどうかを使用者に知らせるために、様々な指示機構または「消耗待機（ｕｓｅ−ｕｐ ｑｕｅｕｅｓ）」を含むことができる。

消耗待機の第１実施形態において、プラスチックまたはガラスなどの任意の透明な材料から形成された１個以上の覗き窓（図示せず）が筐体１１０または複数の芳香送達システム１２４内に提供される。覗き窓は使用者に各芳香供給３１４の芳香貯蔵器の液体レベルを視覚的に検査することを可能にする。

消耗待機の第２実施形態において、１個以上の光源（図示せず）、光検出器（図示せず）、および電子表示器（図示せず）が各芳香供給３１４に設けられる。このようにして、各芳香供給３１４の芳香貯蔵器を通過する光の強度が測定される。光強度の増加は、光が芳香油を通過せず、代わりに空気だけを通るので、芳香貯蔵器が空であることを示す。例えば、室内光または発光ダイオード（ＬＥＤ）などの光源は、各芳香供給３１４の透明な芳香貯蔵器の下部領域を通過する光ファイバーを経由して配管することができる。光は透明な芳香貯蔵器の反対側に配置された標準的なフォトセルなどの光検出器に向かって導かれる。芳香液体が芳香貯蔵器中に存在するとき、ある光強度が予測されるが、液体が欠乏しているとき、フォトセルは光強度の増加を検出し、使用者に芳香貯蔵器が空またはほとんど空であることの電子的な信号を発信し、したがって、筐体１１０または１０１０に搭載されたＬＥＤなどの使用者への「低レベル」指示を起動する。

消耗待機の第３実施形態において、標準的な空気流センサー（図示せず）が、空気清浄化ユニット１００の芳香付与されない空気排気口１２２および芳香付与空気排気口１２６の空気流通路および空気清浄化ユニット１０００の排気口１０１２の空気流通路中に配置される。空気流がある所定のＣＦＭまで低下すると、空気流センサーは筐体１１０または１０１０に搭載されたＬＥＤなどの電子信号（図示せず）を起動して、使用者にフィルターが清掃または交換を必要であることを知らせる。

さらに、当業者であれば、上述のものに加えて、ユニット１００および／または１０００内に用いるための、他の周知の手動、機械的、または電子的消耗待機機構が可能であることを理解するであろう。

本発明の様々な他の実施形態は、特に発明とみなされる主題を指摘し明確に特許請求している請求項の範囲内にあるものと考えられる。

本発明によって作られた空気清浄化装置の概要図である。 図１の装置の第１実施形態の俯瞰図である。 図１の装置に組み込まれた芳香分配機構の側部平面図である。 図３Ａの芳香分配機構の運転位置変更の頂部平面図である。 図３Ａの芳香分配機構の運転位置変更の頂部平面図である。 図３Ａの芳香分配機構の運転位置変更の頂部平面図である。 図３Ａの芳香分配機構の運転位置変更の頂部平面図である。 図１の装置に用いられる芳香分配機構の第２実施形態の側部概要図である。 図４Ａの芳香分配機構の第２実施形態の頂部平面図である。 図１の装置に用いられた芳香分配機構の第３実施形態の俯瞰図である。 図１の装置に用いられた芳香分配機構の第４実施形態の俯瞰図である。 図６の機構の円筒体と吸い込みプレートの頂部平面図である。 図６の機構の回転可能なシャフトの側部平面図である。 図６の機構の円筒体の側部平面図である。 図６の機構の排気プレートの頂部平面図である。 図１０の線８Ｂ〜８Ｂに沿う断面図である。 図６の機構の吸い込みプレートの頂部平面図である。 本発明によって作られた浄化装置の第２実施形態の概要図である。 図１０の装置に用いられたフィルター要素の俯瞰図である。 図１１Ａの線１１Ｂ〜１１Ｂに沿う断面図である。 図１０の装置に用いられたフィルター要素の第２実施形態の俯瞰図である。 図１２Ａのフィルターと共に使用される芳香カプセルの前面平面図である。 図１２Ａのフィルターと共に使用される芳香カプセルの前面平面図である。

Claims (21)

1. （ａ）筐体と、
   （ｂ）前記筐体中に配設され、前記筐体を通過する空気流内の汚染物を除去するように動作可能な空気清浄化機構と、
   （ｃ）前記筐体内に配設され、前記筐体を通過する前記空気流中に所定量の芳香の分配運転が可能な芳香付与機構とを含む空気清浄化装置。
2. 前記筐体内に配設され、前記筐体を通過する空気流の少なくとも一部を前記芳香付与機構を通して切換え運転可能な空気流切換え器をさらに含む、請求項１に記載の装置。
3. （ａ）前記芳香付与機構の下流に配置された芳香付与空気流出口と、
   （ｂ）前記芳香付与空気流出口に運転可能に接続された可動ノズルとをさらに含む、請求項２に記載の装置。
4. 前記芳香付与機構が選択的に運転可能である、請求項１に記載の装置。
5. 前記芳香付与機構が、
   （ａ）少なくとも１個の芳香供給と、
   （ｂ）前記少なくとも１個の芳香供給に選択的に接続された芳香分配器とを含む、請求項４に記載の装置。
6. 前記芳香分配器が、前記少なくとも１個の芳香供給に対して可動である、請求項５に記載の装置。
7. 前記芳香分配器が、前記少なくとも１個の芳香供給に選択的に接触して配置することのできる少なくとも１個の毛細管領域を含む、請求項６に記載の装置。
8. 前記少なくとも１個の毛細管領域が前記少なくとも１個の芳香供給に漸増的に係合可能である、請求項７に記載の装置。
9. 前記少なくとも１個の芳香供給が前記芳香分配器に対して可動である、請求項５に記載の装置。
10. 前記芳香付与機構が、
    （ａ）第１芳香供給と、
    （ｂ）第２芳香供給と、
    （ｃ）前記第１供給、第２供給に選択的に接続可能、または前記第１供給、第２供給に接続不能な芳香分配器とを含む、請求項５に記載の装置。
11. 前記芳香分配器が前記第１供給および第２供給の両方に選択的に運転可能に接続可能でもある、請求項１０に記載の装置。
12. 前記空気清浄化機構および前記芳香付与機構が筐体中に配設された単一構造に形成される、請求項１に記載の装置。
13. 前記単一構造が、
    （ａ）フィルター媒体を受容しその中にフィルター媒体を保持するようにされたフィルター媒体枠と、
    （ｂ）前記枠内に配設された芳香分配機構とを含む、請求項１２に記載の装置。
14. 前記芳香分配機構が、少なくとも１個の芳香供給に係合可能な少なくとも１個の毛細管領域を含む請求項１３に記載の装置。
15. 前記芳香分配機構が、
    （ａ）前記枠内に配設され、その中に所定量の芳香組成物を保持するようにされた芳香貯蔵器と、
    （ｂ）前記貯蔵器および前記枠の外部表面に流体連絡して、前記開口部から前記空気流中に芳香組成物の分配を可能にする複数の分配開口部とを含む、請求項１３に記載の装置。
16. （ａ）その中にフィルター材料を受容して保持するようにされた中心開口部を画定する周辺部材と、
    （ｂ）前記周辺部材内に配設された芳香分配機構とを含む、
    空気浄化装置に用いるためのフィルター枠。
17. 前記芳香分配機構が、前記芳香供給に係合可能な少なくとも１個の毛細管領域を含む、請求項１６に記載のフィルター枠。
18. 前記芳香分配機構が、
    （ａ）前記周辺部材枠内に配設され、その中に所定量の芳香組成物を保持するようにされた芳香貯蔵器と、
    （ｂ）前記貯蔵器および前記周辺部材の外部表面に流体連絡して、前記開口部から前記空気流中に前記芳香組成物の分配を可能にする複数の分配開口部とを含む、請求項１６に記載のフィルター枠。
19. （ａ）筐体と、前記筐体内に配設されて前記筐体を通過する空気流中の汚染物の除去運転が可能な空気浄化機構と、前記筐体内に配設されて前記筐体を通過する前記空気流中に所定量の芳香の選択的な分配運転が可能な芳香付与機構とを含む空気清浄化装置を提供するステップと、
    （ｂ）前記筐体を通過する前記空気流に加えるべき所望量の芳香を選択するステップと、
    （ｃ）前記装置を起動するステップとを含む、
    内部環境中の空気を清浄化する方法。
20. 前記所望量の芳香を選択するステップが、芳香分配器を少なくとも１個の芳香供給に対して配置するステップを含む、請求項１９に記載の方法。
21. 前記装置の起動後に、前記装置を通して前記空気流を所望の位置に導くステップをさらに含む、請求項１９に記載の方法。

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