JP2008520119A - 電子デバイスおよび通信資源割り当て方法 - Google Patents

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Abstract

複数の処理モジュール(IP1〜IP5)と、これら複数の処理モジュール(IP1〜IP5)を結合して、処理モジュール(IP1〜IP5)間で少なくとも1つの第1の通信(CII)を可能にする相互接続手段(N)と、少なくとも1つの第2の通信(CI)に基づいて、相互接続手段(N)を経て複数の処理モジュール(IP1〜IP5)のうち1つと通信する、少なくとも1つの第1のモジュール(D1〜D5;NI1〜NI7)と、を有する電子デバイスを提供する。第1の(CII)通信に対して非侵害的な第2の通信(CI)を確立する。

Description

本発明は、複数の処理モジュールと、これら複数の処理モジュールを結合する相互接続手段とを有している電子デバイスに関すると共に、このような電子デバイス内の通信資源割り当て方法にも関する。
システムオンシリコンは、新機能を実装し、かつ既存の機能を向上させる必要性がかなり増えていることにより、複雑度が増しつつある。これは、集積回路に一体化し得るコンポーネントの密度を高めることによって可能である。同時に、回路を動作させるクロックの速度もまた増大する傾向にある。コンポーネントの密度が増大することとあいまって、クロック速度がより速くなると、同じクロックドメイン内で同期して動作することができる領域が低減することになる。これは、モジュラー法にとって必要なことである。このような方法による処理システムは、複数の相対的に独立した複雑なモジュールを具える。従来の処理システムでは、そのシステムのモジュールは、通常はバスを経て互いに通信する。しかしながら、このような通信方法は、モジュールの数が増すにつれて、次の理由により、もはや実用に供し得なくなる。すなわち、モジュールの数が増えると、バスの負荷が高くなり過ぎ、そして1つのデバイスしかデータをバスに送信することができないので、バスは通信のボトルネックを構成することになる。
通信ネットワークは、これらの不都合な点を克服する効果的な策を成す。ネットワークオンチップ(NoC)は、極めて複雑なチップの相互接続問題に対する解決策として、最近かなりの注目を浴びている。その理由は2つある。第1に、NoCは、グローバルな配線を構築し、かつ管理するので、新規なディープサブミクロン技法における電気的な問題を解決する助けになる。さらに、NoCは、配線を共有し、配線数を低減させて、配線の利用率を増大させる。NoCはまた、エネルギー効率および信頼度を高めることができ、バスに比べてスケーラブルである。第2に、NoCはまた、計算処理を通信から分離し、これは、10億トランジスタのチップの設計管理において極めて重要である。NoCがこの分離を達成できるのは、プロトコルスタックを用いて慣例的に設計されるからであり、これにより、通信サービスの利用をサービスの実施から切り離す、良好に規定されたインタフェースが提供される。
オンチップの相互接続としてネットワークを導入することにより、例えばバスまたはスイッチのような直接の相互接続に比べると、通信は根本的に変化する。これは、ネットワークのマルチホップ性によるからであり、この場合、通信モジュールは直結されるのではなく、1つ以上のネットワークノードによって遠隔離間される。これは、モジュールを直結する一般的な既存の相互接続(即ちバス)とは対照的である。この変化の意味合いは、(集中型から分配型に変えなくてはならない)アービトレーション、およびIP(インテレクチャルプロパティ)ブロックによるか、またはネットワークによって扱わなくてはならない(例えば順序付け、またはフロー制御のような)通信特性にある。
これらのトピックのほとんどは、既に、ローカルおよびワイドエリアネットワーク(コンピュータネットワーク)の分野において、および並列マシーンの相互接続ネットワーク用の相互接続として研究の対象になっている。双方ともオンチップネットワークに非常に関連があり、それらの分野での成果の多くは、チップについても適用可能である。しかしながら、NoCの前提はオフチップネットワークとは異なり、したがってネットワークの設計選択の大部分を見直さなくてはならない。オンチップネットワークは、異なる設計選択の原因となる、種々の特性(例えば厳格なリンク同期)および制約(例えば高いメモリコスト)を有しており、それは最終的にネットワークのサービスに影響を及ぼす。
NoCは、主に制約および同期の点において、オフチップネットワークとは異なる。概して、資源の制約は、オフチップよりもオンチップの方が厳格である。記憶資源(即ちメモリ)および計算資源は比較的高価であるのに、地点間のリンクの数は、オフチップよりもオンチップの方が多い。記憶資源が高価なのは、RAMのような汎用のオンチップメモリは大きな面積を占めるからである。ネットワークコンポーネントに比較的小さなサイズでメモリを分配するのは、メモリのオーバヘッド領域が支配的になるため、さらに不都合である。
オフチップネットワークは、典型的にはパケット交換を用いて、ベストエフォートBEサービスを提供する。各ネットワークのノードでは競合が発生し、待ち時間を保証するのが非常に困難である。転送速度に基づく交換またはデッドラインに基づくパケット交換のようなスキームを用いることで、スループット保証、即ち保証されたスループット(Guaranteed-throughput:GT)を提供することもできるが、バッファリングコストが高くなる。このような時間に関連する保証を提供する変形例として、全ての回路をネットワークコネクションのために用いる、時分割多重アクセス(TDMA)回路を使用するやり方がある。こうした回路は、比較的低いメモリおよび計算コストで、保証を提供する。ネットワークアーキテクチャによって、ベストエフォートBE通信がいかなる残余保証帯域幅も使用できるようにする場合に、ネットワーク資源の利用率は増大する。
ネットワークオンチップ(NoC)は、典型的には、複数のルータおよびネットワークインタフェースで構成される。ルータはネットワークのノードとして作用し、これを用いて、ソースネットワークインタフェースから転送先のネットワークインタフェースに、静的に(即ちルートは予め定められ変化しない)または動的に(即ち、ホットスポットを回避するために、NoCの負荷に応じてルートが変化し得る)、データを転送先への正しいパスに経路指定することによって、データを転送する。ルータは、時間保証するように(例えば、転送速度に基づくか、デッドラインに基づくか、またはTDMA方式のパイプライン回路を用いて)実現することもできる。ルータのアーキテクチャについての更なる詳細は、Edwin Rijpkema、Kees Goossens、およびPaul Wielageによる“In PROGRESS”(2001年10月)におけるA router architecture for networks on siliconに記載されている。
ネットワークインタフェースはIP(インテレクチャルプロパティ)ブロックに接続されて、このIPブロックは、任意の種類のデータ処理ユニットを表すことができ、またはメモリ、ブリッジ等とすることもできる。特に、ネットワークインタフェースは、IPブロックとネットワークとの間の通信インタフェースを構成する。インタフェースは、通常は、既存のバスインタフェースと互換性がある。したがって、ネットワークインタフェースは、データのシーケンシャル化(与えられた命令、フラグ、アドレスおよびデータを、固定幅(例えば32ビット)の信号グループに適合させる)およびパケット化(ネットワークによって内部的に必要とされるパケットヘッダおよびトレーラを加える)を処理するように設計される。ネットワークインタフェースはまた、パケットスケジューリングを行うこともでき、これにはタイミング保証およびアドミッション制御を含めることができる。
オンチップシステムは、それらの相互接続通信用にタイミング保証を必要とすることがよくある。したがって、スループット、待ち時間、ジッタが保証されるクラスの通信が提供される。コネクションは、種々のトラフィッククラスを識別し、かつこれらのクラスに諸特性を関連付けるのに用いられる。
時間関連保証(即ち、スループット、待ち時間およびジッタ)を提供するコスト効率の良い方法は、TDMA(時分割多重アクセス)方式でパイプライン回路を用いる方法であり、これなら、厳格な同期を取らなければならないシステムオンチップ(SoC)における、転送速度に基づくスキームおよびデッドラインに基づくスキームに比べてバッファスペースが少なくて済むため有利である。
各タイムスロットで、データアイテムは、あるネットワークコンポーネントから次のネットワークコンポーネントに、すなわちルータ間で、またはルータとネットワークインタフェースとの間で移送される。したがって、出力ポートにて、あるスロットが予約されている時は、マスタモジュールとスレーブモジュールとの間のパスに沿う次の出力ポートにおいて、次のスロットを予約し、以下同様にスロットを予約しなくてはならない。
タイミング保証付きの多数のコネクションを設定する際には、衝突がない(すなわち、2以上のコネクションにスロットが割り当てられない)ように、スロットの割り当てを行わなくてはならない。所定のネットワークトポロジ、即ち所定数のルータとネットワークインタフェース、およびIPブロック間の一組のコネクションに対する最適なスロット割り当てを見出すタスクは、包括的な計算時間を要する最適な解決策を見つける必要があるので、計算上かなりの問題(NP完全)がある。
本発明の目的は、電子デバイス、および通信資源の割り当てを改善した通信資源の割り当て方法を提供することにある。
この目的は、請求項1に記載の電子デバイス、および請求項7に記載の通信資源割り当て方法によって達成される。
したがって、複数の処理モジュールと、これら複数の処理モジュールを結合して、処理モジュール間で少なくとも1つの第1の通信を可能にする相互接続手段と、少なくとも1つの第2の通信に基づいて、前記相互接続手段を経て複数の処理モジュールのうち1つと通信する、少なくとも1つの第1のモジュールと、を有する電子デバイスを提供する。第1の通信に対して非侵害的である第2の通信を確立する。
したがって、第1の通信の動作は、第2の通信の有無、すなわち第2の通信においてデータが転送されるか否かに関らず、影響を受けない。
本発明の一態様では、第1のモジュールによって実際のデータが処理ユニットの1つに転送されない場合に、第2の通信にダミーデータを挿入する。したがって、このダミーデータが実際のデータの代わりをするので、実際のデータの場所が第1の通信により再使用されることはなく、第1の通信の動作は変わらない。
本発明の他の態様では、通信資源を第2の通信用に予約して、第1の通信が通信資源を再使用しないようにする。故に、第1の通信が通信資源を再使用することは阻止され、第1の通信の動作は、追加のまたはダミーのデータを送信しなくとも、変わらない。
本発明の更に他の態様では、第2の通信用の資源が、予約タイムスロットを構築する場合に、少なくとも1つの第1のモジュールによるダミーデータの転送を停止して、第1の通信による未使用のタイムスロットの再使用を禁止する。
本発明の更に他の態様では、前記相互接続手段が、ネットワーク、および前記処理モジュールの1つと前記ネットワークとの間で各々を結合させる複数のネットワークインタフェースとを具えるようにする。前記ネットワークは複数のルータを具えている。第1および第2の通信は、ネットワークを経るコネクションパスを使用するコネクションに基づいており、前記コネクションパスの各々は、要求される数のタイムスロット用に少なくとも1つのネットワークリンクを使用する。保証された通信資源を少なくとも1つの第2の通信に割り当てるために、予約されている旨のマークを第2の通信に関連するタイムスロットに付すことにより、第1および第2の通信用にタイムスロットを割り当てる、少なくとも1つのタイムスロット割り当てユニットを提供する。従って、本発明の原理は、通信をタイムスロットにより行うネットワークオンチップに適用することができる。
本発明はまた、相互接続手段によって結合される複数の処理モジュールを有し、これら処理モジュール間で、少なくとも1つの第1の通信を可能にする、電子デバイス内の通信資源を割り当てる方法にも関する。第1のモジュールによって、少なくとも1つの第2の通信に基づいて、相互接続手段を経て複数の処理モジュールの1つと通信を行う。第1の通信に対して非侵害的な第2の通信を確立するようにする。
本発明の他の態様は、従属請求項にて規定した通りのものである。
本発明は、非侵害的な通信、即ち、通信の有無が他の通信の動作に影響を与えないような通信を提供するという考えに基づいている。これは、システムの通信に影響を及ぼしてはならないアプリケーションのデバッキングまたは監視にとって、特に重要である。非侵害的な通信は、実際のデータが目下転送されていない場合に、ダミーデータを挿入することによって提供することができる。それに代えて、またはそれに追加して、未使用の通信資源(通常、第2の通信に関連する)を、第2の通信が独占的に使用するために予約することができる。
以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明する。
以下の実施例は、システムオンチップ、すなわち、同一のダイ、多数のダイ(例えばシステムインパッケージ)上の、または何らかの種類の相互接続を経て互いに通信する多数のチップ上の複数のモジュールに関する。この相互接続は、ネットワークオンチップNoCとして実現される。ネットワークオンチップは、配線、バス、時分割多重経路、スイッチ、および/またはルータを、ネットワーク内に含めることができる。前記ネットワークのトランスポート層では、モジュール間の通信は、コネクションを通じて行われる。コネクションは、第1のモジュールと少なくとも1つの第2のモジュールとの間で、各々が一組の接続特性を有している一組のチャネルと見なされる。第1のモジュールと単一の第2のモジュールとの間の接続用のコネクションは、2つのチャネル、すなわち第1のモジュールから第2のモジュールへのチャネル、つまり要求チャネルと、第2から第1のモジュールへのチャネル、つまり応答チャネルとを有している。したがって、コネクション、またはネットワークを通るコネクションのパス、即ち、コネクションパスは、少なくとも1つのチャネルを有している。換言すれば、チャネルは、1つのチャネルしか使用しない場合には、コネクションのコネクションパスに相当する。上述したように2つのチャネルを用いる場合には、一方のチャネルが、例えばマスタからスレーブへのコネクションパスを提供し、また第2のチャネルは、スレーブからマスタへのコネクションパスを提供する。したがって、典型的なコネクションに対するコネクションパスは2つのチャネルを具えることになる。コネクションの特性には、順序付け(正しい順序でのデータ伝送)、フロー制御(コネクション用にリモートバッファを予約し、データ発生器が発生したデータ用のスペースを利用できることが保証される場合にのみ、データ発生器にデータの送出を許可する)、スループット(スループットの下限を保証する)、待ち時間(待ち時間の上限を保証する)、紛失(データの欠落)、転送終了、トランザクションの完了、データの正確度、優先順位またはデータ送出等を含めることができる。
図1は、本発明によるネットワークオンチップアーキテクチャのブロック図である。ここに示すシステムは、いくつかの、いわゆるインテレクチャルプロパティブロックIP1〜IP5(計算要素、メモリまたは相互接続モジュールを内部的に含むことができるサブシステム)を具えており、これらは、それぞれネットワークインタフェースNIを経てネットワークNに各々接続されている。ネットワークNは複数のルータR1〜R5を具え、これらはそれぞれのネットワークリンクを経て隣接するルータに接続されている。
ネットワークインタフェースNI1〜NI5は、IPブロックIP1〜IP5とネットワークNとの間のインタフェースとして使用される。ネットワークインタフェースNI1〜NI5は、それぞれのIPブロックIP1〜IP5およびネットワークNの通信を管理するように構成されるので、IPブロックIP1〜IP5は、ネットワークNまたは他のIPブロックとの通信に対処する必要なく、それら専用の動作を実行することができる。IPブロックIP1〜IP5は、マスタ、すなわち要求を発するものとして機能することも、またはスレーブ、すなわちマスタから要求を受信して、これに応じて要求を処理するものとして機能することもできる。
図2は、図1のネットワークオンチップにおけるコネクションおよび基本的なスロット割り当てのブロック図を示している。特に、IPブロックIP4とIP2との間のコネクションを示してある。このコネクションは、IPブロックIP4に関連するネットワークインタフェースNI4、2つのルータR4,R2、およびIPブロックIP2に関連するネットワークインタフェースNI2によって実現される。ネットワークインタフェースNI4は、タイムスロット割り当てユニットSAを具えている。また、ネットワークインタフェースNI2ならびにルータR2およびR4もまた、タイムスロット割り当てユニットSAを具えるようにもできる。第1のリンクL1は、ネットワークインタフェースNI4とルータR4との間にあり、第2のリンクL2は、2つのルータR4とR2との間にあり、そして第3のリンクL3は、ルータR2とネットワークインタフェースNI2との間にある。それぞれのネットワークコンポーネントの出力ポートに対する3つのスロットテーブルST1〜ST3も示してある。これらのスロットテーブルは、ネットワークインタフェースおよびルータのような、ネットワーク要素の出力側、すなわちデータ生成側に実装するのが好適である。要求される各スロットに対しては、コネクションパスに沿うリンクの各スロットテーブルにおいて1つのスロットを予約する。これらのスロットは全てフリーでなければならず、即ち、他のチャネルによって予約されてはならない。データは、スロットs=1から開始して、1つのネットワークコンポーネントから他の各スロットへと進むので、コネクションに沿う次のスロットは、スロットs=2にて、それからスロットs=3にて予約しなくてはならない。
タイムスロット割り当てユニットSAによって行われるスロット割り当て決定のための入力となるのは、ネットワークコンポーネントのような、それらの相互接続を伴うネットワークのトポロジ、およびスロットテーブルのサイズ、ならびにコネクション組である。全てのコネクションに対して、そのパスおよびその帯域幅、待ち時間、ジッタおよび/またはスロット要件が与えられる。1つのコネクションは、少なくとも2つのチャネルまたは接続パス(マスタからスレーブへの要求チャネル、およびスレーブからマスタへの応答チャネル)から成る。これらのチャネルの各々は、個々のパス上に設定され、種々の帯域幅、待ち時間、ジッタおよび/またはスロット要件を有する、異なるリンクを構築することができる。時間に関連した保証を提供するためには、リンク用のスロットを予約しなくてはならない。TDMAによって、異なるコネクションには異なるスロットを予約することができる。この場合、コネクション用のデータは、連続するスロットにて、コネクションに沿う連続するリンクにわたって転送される。
図3は、図1のアーキテクチャによるコネクションを実現するブロック図を示す。ここでは、2つのネットワークインタフェースNI1,NI2および2つのルータR1,R2、ならびにネットワークインタフェースNI1とルータR1との間、ルータR1とルータR2との間、そしてルータR2とネットワークインタフェースNI2との間の3つのリンクL1〜L3をそれぞれ示している。IPブロックは図示していない。ラベルを付したリンクL1〜L3の各々に対するスロットテーブルST1〜ST3を示してある。これらのリンクは双方向性であり、したがって、各リンクに対して、2方向の各々に対するスロットテーブルがある。スロットテーブルST1〜ST3は、一方向についてのみ示してある。さらに、3つのコネクションc1〜c3を記してある。上記3つのスロットテーブルST1〜ST3に加えて、さらに別のスロットテーブルST4〜ST6も示してある。これで、3つのコネクションc1〜c3に関連する全てのスロットテーブルST1〜ST6を示してある。第1のコネクションc1は、ネットワークインタフェースNI1からルータR1およびR2を経てネットワークインタフェースNI2まで延在する。第2のコネクションc2は、ネットワークインタフェースNI1からルータR1まで延在し、それから、スロットテーブルST4を用いるさらに別のネットワークコンポーネント(図示せず)まで延在する。第3のコネクションc3は、図示してないネットワークコンポーネントから派生して、ルータR1からルータR2まで、さらにスロットテーブルST6を用いる図示してないネットワークコンポーネントまで通じている。コネクションc1は、それが用いる3つのリンクL1〜L3(NI1からR1へ、R1からR2へ、およびR2からNI2へ)の各々において1つのスロットを予約する。これらのリンクのスロットは、連続的(それぞれ、スロット2、スロット3そしてスロット4)でなければならない。ルータの観点からすると、あるタイムスロットにおいて、ルータは、これらのリンクL1〜L3を予約しているコネクションc1〜c3にて、入力リンクからデータを受信する。このデータはルータに格納される。同時に、ルータは、それが前のスロットで受信したデータを出力リンクに送信する。このモデルでは、データが最大で1つのスロットに対してルータに格納されるので、コネクションのスロットを連続して予約しなくてはならない。
スロット割り当て問題に対する可能な一般化または変形例として、データは、2つ以上のスロットの持続期間中に、ルータにバッファリングするようにすることができる。このようにすれば、スロット割り当てが一層フレキシブルになり、これにより多めのバッファリングを要し、かつ潜在的に長めの待ち時間を要することになるが、リンクの利用効率を高めることができる。
スロットは、リンク上で衝突がないように予約しなければならない。つまり、同じリンクの同じスロットを予約する2つのコネクションは存在しないようにする。従って、c1は、NI1とR1との間のリンク用のスロット2を予約する。したがって、c2は、同じリンク用にスロット2を使用することはできない。
図4は、第1、第2、および第3のリンクL1〜L3の各々に対して、どのコネクションにどのスロットを予約させるのかを特定するテーブルを実現することによる、第1実施例の簡単なスロットテーブルの具体化を示すブロック図である。特に、3つのリンクL1〜L3に対して3つのコネクションc1〜c3が要求する3つのスロットテーブルST1〜ST3のみを示してある。このテーブルを格納するのに好適な場所は、そのリンクに対するデータを生成するルータ/ネットワークインタフェース内、即ち出力ポートであり、その理由は、ルータ/ネットワークインタフェースは、そのリンクのためのデータを生成するためには、いつ、あるリンクが予約されるのか、または予約されてないのかを知る必要があるからである。スロットテーブルをネットワークインタフェースのみに格納し、ルータからはテーブルを省略するようにして、コストを節減するようにすることも可能である。また、テーブルは、タイムスロット割り当てユニットSAの一部とすることもできる。
図5は、第2実施例による、より効率的なスロット割り当てのエンコーディングを示すブロック図である。ここでもまた、3つのリンクL1〜L3に対して3つのコネクションc1〜c3が要求する3つのスロットテーブルST1〜ST3のみを示してある。あるスロットがどのコネクションに属するかについての情報は、ネットワークインタフェースNI、特にタイムスロット割り当てユニットSAに格納し、一方、ルータのスロットテーブルST1〜ST3には、あるスロットがリンク用に予約されているか否かのマークを付すだけにする。ルータは、データを、あるネットワーク要素から他へ、最終的には正しい出力端へと、パケットヘッダ(行き先アドレスまたは行き先へのパスを含む)に基づいて移送するだけであるので、スロットに関連するコネクションを知る必要はない。
図6は、上述した図4および図5のエンコーディングの可能な変形例である第3実施例のブロック図である。ここでは、ルータそのものに、(パケットヘッダの代わりに)経路指定情報を格納する。出力ポートのスロットテーブルST1〜ST3における、スロットは、どこから入力データを摂取するのかを指示する。このようにすることで、ルータのスロットテーブルは大きくなるが、パケットヘッダを省略して、スループットを増大させ、かつネットワークがマルチキャストコネクションを容易にサポートするようにできる。
図7は、図1のネットワークNの一部、対応するスロット予約テーブルSR、およびスロットの実際の使用を示すスロットテーブルAUを示している。ここでは、各々が4つのエントリS1〜S4を有するスロットテーブルSを具える4つのルータR1、R2、R3およびR4を示してある。本実施例では、1つ以上のデバッグネットワークインタフェースDNIと、マスタネットワークインタフェースMNIおよびマスタIP(例えばトランザクションバリデータのようなハードウェアデバッグIPブロックまたはCPUが実行するデバッグソフトウェア)、即ちデバッグのトラフィックが向けられるネットワークインタフェースとの間のデバッグコネクションを示している。デバッグコネクションはまた、スレーブネットワークインタフェースおよびスレーブIP(例えば埋め込み型またはオフチップメモリ)に向けることもできる。上述したように、各コネクションは、連続するルータR1〜R4にて多くのスロットを予約する。好適には保証されたスループットGTコネクションとするデバッグコネクションは、ルータR3からルータR2経由でルータR1まで進行する。各ルータR1、R2およびR3のスロットテーブルSにて、このデバッグトラフィックd用の1つのスロットを予約する。多めのスロットを利用できる場合には、これらのスロットを、他のルータからのデバッグトラフィックまたは通常のデータトラフィックのような他のトラフィックが使用するようにできる。ここでは、デバッグコネクションのみを示して、他の全てのスロットは空にしてある。スロットが空であるので、それらをベストエフォート型BEコネクション用に用いることができる。ルータR4は、ベストエフォート型コネクションBEに関連している。したがって、ルータR4は、ルータR2およびR1を経て、データパケット、即ちベストエフォート型パケットを送信しようとする。しかしながら、予約スロットテーブルSRにてデバッグコネクション用に予約されるスロットは、例に示したデバックパケット(図7の実際の使用スロットテーブルAUで「d」のマークを付した)によって使用されているので、ルータR4はそのBEパケットを第2のルータR2に送信することはできない。
図7のスロット予約テーブルSRには、ルータR1〜R4のスロットテーブルのスロットS1〜S4の予約状況を記してある。原則として、3つの異なるスロット、即ち、予約済でないスロットNR、GT再使用可能スロットGTR、およびGT再使用不可能スロットGTNRの予約が生じ得る。GTNRスロットの予約は、以下説明する全てのスキームにおいて必要というわけではなく、より単純および/またはより安価な実施の場合には省略することもでき、以下この場合について示す。ルータR3、R2およびR1のスロットテーブルのスロットS1、S2およびS3は全て、GT再使用可能なGTRとして予約され、即ち、コネクションによって要求されない場合には、それらを再使用することができる。他の全てのスロットは、予約済でないスロットNRとして予約される。図7のスロットテーブルAUは、ルータR1〜R4のスロットS1〜S4の実際の使用例を示しており、スロット予約テーブルSRに示す予約状況に従っている。ここでは、3つの異なるデータパケット、即ち、ユーザBEパケットBE、真のデバッグパケットdおよびダミーのデバッグパケットddを、スロットに割り当てることができる。ダミーパケットddは、以下説明する全てのスキームにおいて必要というわけではなく、より単純および/またはより安価な実施の場合には省略することもでき、以下この場合について示す。図7のスロットテーブルAUに示すように、ルータR3にて、1つのスロットS1が、デバッグトラフィックdによって用いられる。次のルータR2では、スロットテーブルのスロットS2が、ルータR3から発生するデバッグトラフィックによって用いられる。次のルータR1では、第3のスロットS3が、ルータR2からのデバッグトラフィックによって用いられる。
図8は、図1のネットワークの一部を示すブロック図である。図8のネットワークNの一部の構成は、図7のネットワークNの一部の構成に対応する。スロット予約テーブルSRにはスロットの予約状況を記してあり、スロットテーブルAUにはスロットの実際の使用状況を記してある。しかしながら、ここでは、第3のルータR3から第1のルータR1まで、真のまたは実際のデバッグトラフィックは存在しない。したがって、図8のスロットテーブルで、以前第3のルータからデバッグトラフィック用に要求されたスロットは、ここでは使用されず(未使用)、例えば、第4のルータR4から発生するような、ベストエフォート型ユーザトラフィックによって再使用することができる。したがって、このベストエフォート型トラフィック用の実際のスロットの使用を、図8のスロットテーブルAUに示してあり、それらには「BE」というマークを付してある。ルータR3からのデバッグトラフィックが存在しない場合、システム全体は、デバッグトラフィックが存在する場合とは異なる動作をする。しかしながら、このような状況は、特にデバッグトラフィックにとっては好ましくない。これは、デバッグトラフィックは、ネットワークを含む1つ以上のチップ上のシステムにおけるエラーを見つけるために特別に始動させるものであり、現在のトラフィックおよびネットワークオンチップのコンポーネント(ネットワークインタフェースおよびルータ)およびIPモジュールは、エラーを見つけるために監視されるものであるからである。
図9は、図1のネットワークの一部を示すブロック図である。本ブロック図は、図8のブロック図に基づいている。ここでは、未使用のタイムスロットを満たすために、ダミーのパケットを導入している。スロット割り当ては、少なくとも何らかの種類のデバッグトラフィックが常に存在するように実行される。R3、R2およびR1の間のコネクションは、GR再使用可能なGTRとしてマークを付してあるので、スロットテーブルSRの予約されたスロットを使用するため、およびデバッグトラフィックをネットワークオンチップNoCに残存するトラフィックについて非侵害的なものとして維持するために、真のデバッグデータパケットの代わりにダミーのパケットddを送信する。ダミーデータは、デバッグモジュールまたはネットワークインタフェースによって、挿入することができる。
ここでは、ルータR1、R2およびR3の間で、デバッグコネクションは真のデバッグデータ(d)を含まず、代わりにダミーパケットを含むので、以前このようなデバッグコネクションによって使用されていたスロットテーブルAUのスロットは、ここでは「dd」のマークを付してある。したがって、真のデバッグパケット(d)の代わりに送信されるダミーデバッグパケット(dd)に、またはデバッグパケットが全くない状態に対応して、第3のルータR3のスロットテーブルAUの第1のスロットS1、第2のルータR2のスロットテーブルAUの第2のスロットS2、および第1のルータR1のスロットテーブルAUの第3のスロットS3には、それぞれ「dd」というマークを付してあり、したがって、第4のルータR4からの任意のベストエフォート型BEトラフィックは、第4のルータR4の第1のスロットS1、第2のルータR2のスロットテーブルの第3のスロットS3、および第1のルータR1のスロットテーブルの第4のスロットS4に組み入れることしかできない。故に、図7で説明した真のデバッグトラフィックが存在する状況と、図9で説明したダミーデバッグトラフィックが存在する状況との間で、ユーザデータの作用には観測可能な差はない。
デバッグコネクションは、実際のデバッグデータ、またはダミーのデバッグデータを含むことができる。ダミーパケットが存在することで、任意のベストエフォート型コネクションが、実際の真のデバッグトラフィックの有無にかかわらず確実に同じように動作するようになるので、ネットワークオンチップ環境の実際のパフォーマンスおよび機能を観察し、かつ分析することができる。なお、ダミーデバッグパケットを発信する際には、デバッグを非侵害的なものとするという目的は達成されているため、GTNR(GT再使用不可能スロット)のスロットテーブルにマークを付すことは省略することができる。
図10は、図1のネットワークの一部を示すブロック図である。図7〜9の実施例とは対照的に、デバッグコネクションをGT再使用不可能GTNRとしてマークを付してあり、即ち、それぞれルータR3、R2およびR1のスロットテーブルSRにて、スロットS1〜S3には、GTNRというマークを付してある。これらのスロットは再使用できないので、デバッグトラフィックが存在しない場合、ベストエフォート型トラフィックは、次のスロットを待たなければならない。実際の使用スロットテーブルAUに示すように、スロットテーブルSRでGTNRとマークを付したスロットに対応するスロットS1〜S3では、情報は送信されず、次のスロットでベストエフォート型トラフィックが送信される。結果は、図8に示した実施例と同じになる。この場合は、GTNRタイプのスロットを予約するので、ダミーパケットを送信する必要はない。
追加のマーカを使用しているのは、特定のスロットは、再使用不可能な保証されたスループットのコネクションに関連することを示している。このような追加のマーカを使用して、ルータのデータラインのスイッチングを低減させ、任意のダミーパケットを送信する代わりにデータラインを一定に維持することができるので、特に有利である。スイッチング動作を低減させれば、消費電力を低減することにもなる。
しかしながら、追加のマーカが、既に存在するワードに適合しない場合には、追加のビットをスロットテーブルに組み込まなければならない。N−ルータは、使用するエンコーディングに応じて、2logNビットの代わりに、例えば(2logN)+1または2log(N+1)ビットを必要とする。
上述した実施例はデバッグトラフィックに関連しているが、本発明の原理は、デバッギングの監視、パフォーマンス解析の監視、資源管理、ネットワーク管理、または機能的データの転送のような、非侵害的なトラフィックを含み得るデバッグトラフィックに限定されるものではない。
非侵害的なトラフィックは、保証された容量を確保するため、または通常のトラフィックによっては再使用不可能として予約した容量にマークを付すためにダミーデータを送信することによって達成することができる。
図11は、第3実施例のネットワークオンチップを示すブロック図である。図11のネットワークオンチップのアーキテクチャは、ほぼ図1のアーキテクチャに対応している。したがって、関連するネットワークインタフェースNI1〜NI5を各々有する5つのIPブロックIP1〜IP5を示してある。ネットワークNは5つのルータR1〜R5を具えている。さらに、いくつかのデバッグモジュールD1〜D5を記してある。これらのデバッグモジュールD1〜D5は、ネットワークNの内部または外部に配置することができる。さらに、追加のネットワークインタフェースNI6およびNI7も具えている。デバッグモジュールの目的は、種々のソースになり得るもの(IPモジュールのみならずルータおよびネットワークインタフェースおよびネットワークリンクのようなネットワークコンポーネント)から、デバック情報(ハードウェアおよびソフトウェアからのプログラマブルレジスタ、イベントおよび割り込みをサンプリングしたパケットのような)を収集することにある。図11の破線は、図示したデバッグモジュールが、それらのデバック情報をどこから得るかということの例を示している。例えば、デバッグモジュールD4およびD5は、それらの情報をIPブロックIP4およびIP5からそれぞれ得る。また、デバッグモジュールD2およびD3は、それらのデバック情報をルータR2およびR3からそれぞれ得る。デバッグモジュールD1は、そのデバック情報をネットワークインタフェースNI3から得る。さらに、デバッグモジュールは、(上述のようにして)得たデバック情報を、デバッグコネクションを用いて送信することができる。デバッグコネクションは、他のIPと共有するNIまたはデバッグモジュール(NI)によって実現することができる。デバッグモジュール専用のNIの例はNI6およびNI7であり、他のIPブロックと共有するNIの例はNI2、NI3、NI5である。デバッグコネクションが用いられないときは、これらを通常の機能的なコネクションとして用いることができるため、NIをIPブロックと共有するのが有利である。デバッグモジュールは、ハードウェア(HDM)またはソフトウェア(SDM)によって実現することができる。
特に、2つのコネクションCI,CIIを図11に示す。第1のコネクションCIはデバッグコネクションに対応し、第2のコネクションCIIはBEコネクションに対応する。
本発明は、ネットワークオンチップ内のモニタリングおよびデバッグの問題に向けられるものである。いかなるモニタリング/デバッグのトラフィックも非侵害的であるべきである。しかしながら、本発明の範囲は、バス、スイッチ、単一ダイのネットワーク、多数ダイ(システムインパッケージ)、およびマルチチップを含む、いかなる相互接続にも向けられるものである。これは、保証のないNoC(または任意の相互接続)を用いて行うことができ、どちらも常に、デバック情報またはダミー情報(これは決定的なアービトレーション等を有することに依存し、即ち、ダミーデバッグパケットは、例えばアービタに対する真のデバッグパケットと同じにしなければならない)を送信することができる。さらに、BEトラフィックによって(例えば、予約されていないスロットNR、予約され再使用可能なスロットGTR、および予約され再使用不可能なスロットGTNRを有することによって)、未使用のGT容量(例えばスロット)を再使用させずに、保証(例えば保証されたスループット、しかしながら他の保証も可能である)を伴ってNoC(または任意の相互接続)を用いるようにすることもできる。さらに、NoC(または任意の相互接続)を、BEトラフィックによって、未使用のGT容量(例えばスロット)の再使用ができる保証を伴って使用することができ、どちらも常に、デバック情報またはダミーデバッグ情報を送信することができる。上記の組合せもまた可能である。
上述した本発明の原理は、既存のネットワークオンチップのアーキテクチャおよびインフラストラクチャでサポートすることができるので、ネットワークオンチップの特定のルータおよびネットワークインタフェースに追加のハードウェアは不要である。システムの動作に及ぼす影響を容認できる場合には、非侵害的なコネクションのためにデバッグ用に予約した帯域幅を、他のベストエフォート型または保証型のスループットコネクション用に再使用することもできる。
上述したタイムスロットの割り当ては、シングルチップのネットワークのみならず、いくつかの別個の集積回路またはマルチチップネットワークを具えている任意のデータ処理デバイスにも適用できる。
複数の処理モジュール(IP1〜IP5)と、これら複数の処理モジュール(IP1〜IP5)を結合して、処理モジュール(IP1〜IP5)間で少なくとも1つの第1の通信を可能にする相互接続手段(N)と、少なくとも1つの第2の通信に基づいて、相互接続手段(N)を経て複数の処理モジュール(IP1〜IP5)のうち1つと通信する、少なくとも1つの第1のモジュール(D1〜D5)と、少なくとも1つの第2の通信に保証された通信特性を割り当てるために、相互接続手段(N)を介して通信する第1および第2の通信用にタイムスロットを割り当てる、少なくとも1つのタイムスロット割り当てユニット(SA)と、を有する電子デバイスを提供する。第1のモジュール(D1〜D5)は、複数の処理モジュール(IP1〜IP5)のうち1つに実際のデータが通信されない場合には、ダミーデータを転送するように設定する。
さらに、保証通信特性が、未使用のタイムスロットの再使用を禁止する場合には、少なくとも1つの第1のモジュール(D1〜D5)によるダミーデータの転送は停止させる。
上記実施例では、相互接続としてネットワークオンチップを説明したが、本発明の原理は、バスまたはスイッチのような他の相互接続に適用することもできる。さらに、上記実施例では、時分割多重アクセス(TDMA)に基づく通信を説明したが、転送速度に基づく通信、またはそれぞれの通信またはコネクションの間で利用できる帯域幅を分割する他の考えられる態様のような、他の通信も可能である。
なお、上述した実施例は、本発明を説明するものであって制限するものではなく、当業者であれば、請求の範囲から逸脱することなく多くの変形例を設計することが可能である。「具える」という語は、請求項に列記されている以外の要素またはステップの存在を除外するものではない。いくつかの手段を列挙している装置の請求項において、これらの手段のいくつかは、単一かつ同じ品目のハードウェアによって実施することもできる。ある手段が相互に異なる従属請求項にて繰り返し記載されていたとしても、それによって、これら手段の組合せを有利に用いることができないということを意味するものではない。さらに、請求項における参照符号は、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきものではない。
本発明によるネットワークオンチップの基本構成を示すブロック図である。 図1のネットワークにおけるコネクションのための基本的なスロット割り当てを示すブロック図である。 図1のネットワークで更に詳細にスロット割り当てを示すブロック図である。 第1実施例による、より詳細なスロット割り当てを示すブロック図である。 第2実施例による、より詳細なスロット割り当てを示すブロック図である。 第3実施例による、より詳細なスロット割り当てを示すブロック図である。 関連するスロットテーブルを有する図1のネットワークNの一部を示すブロック図である。 関連するスロットテーブルを有する図1のネットワークNの一部を示すブロック図である。 関連するスロットテーブルを有する図1のネットワークNの一部を示すブロック図である。 関連するスロットテーブルを有する図1のネットワークNの一部を示すブロック図である。 第3実施例によるネットワークオンチップの基本構成を示すブロック図である。

Claims (10)

  1. − 複数の処理モジュール(IP1〜IP5)と、
    − これら複数の処理モジュール(IP1〜IP5)を結合して、処理モジュール間で少なくとも1つの第1の通信(CII)を可能にする相互接続手段(N)と、
    − 少なくとも1つの第2の通信(CI)に基づいて、相互接続手段(N)を経て複数の処理モジュール(IP1〜IP5)のうち1つと通信する、少なくとも1つの第1のモジュール(D1〜D5;NI1〜NI7)とを具え、
    第1の通信(CII)に対して非侵害的な第2の通信(CI)を確立するようにした電子デバイス。
  2. − 第1のモジュール(D1〜D5;NI1〜NI7)によって実際のデータが処理モジュール(IP1〜IP5)の1つに転送されない場合に、前記第2の通信(CI)にダミーデータを挿入するようにした、請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 通信資源を第2の通信(CI)用に予約して、第1の通信(CII)が前記通信資源を再使用しないようにした、請求項1または2に記載の電子デバイス。
  4. − 前記第2の通信用の通信資源が、予約タイムスロットを構築する場合に、少なくとも1つの第1のモジュール(D1〜D5;NI1〜NI7)によるダミーデータの転送を停止して、前記第1の通信による未使用のタイムスロットの再使用を禁止するようにした、請求項3に記載の電子デバイス。
  5. 前記相互接続手段(N)が、
    − ネットワーク(N)と、
    − 前記処理モジュール(IP1〜IP5)の1つと前記ネットワーク(N)との間で、各々を結合させる複数のネットワークインタフェース(NI1〜NI7)とを具えている、請求項1〜4の何れか1項に記載の電子デバイスであって、
    前記ネットワーク(N)は複数のルータ(R1〜R5)を具え、
    前記第1および第2の通信は、ネットワーク(N)を経るコネクションパス(CI,CII)を使用するコネクションに基づくようにし、前記コネクションパスの各々は、要求される数のタイムスロットに対して少なくとも1つのネットワークリンク(L)を使用するようにし、
    保証された通信資源を少なくとも1つの第2の通信(CI)に割り当てるために、予約されている旨のマークを第2の通信(CI)に関連するタイムスロットに付すことにより、第1および第2の通信(CII,CI)用にタイムスロットを割り当てる、少なくとも1つのタイムスロット割り当てユニット(SA)を具えるようにした電子デバイス。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の電子デバイスを少なくとも1つ具えているデータ処理システム。
  7. 相互接続手段(N)によって結合される複数の処理モジュールを有し、これら処理モジュール間で、少なくとも1つの第1の通信(CII)を可能にする、電子デバイス内の通信資源を割り当てる方法であって、
    − 第1のモジュール(D1〜D5;NI1〜NI7)によって、少なくとも1つの第2の通信(CI)に基づいて、相互接続手段(N)を経て複数の処理モジュール(IP1〜IP5)の1つと通信するステップを具え、
    第1の通信(CII)に対して非侵害的な第2の通信(CI)を確立する、通信資源割り当て方法。
  8. − 第1のモジュール(D1〜D5;NI1〜NI7)によって実際のデータが処理モジュール(IP1〜IP5)の1つに転送されない場合に、第2の通信(CI)にダミーデータを挿入する、請求項7に記載の通信資源割り当て方法。
  9. 前記通信資源を前記第2の通信(CI)用に予約して、第1の通信(CII)が前記通信資源を再使用しないようにする、請求項7または8に記載の通信資源割り当て方法。
  10. − 前記第2の通信用の通信資源が、予約タイムスロットを構築する場合に、少なくとも1つの第1のモジュール(D1〜D5;NI1〜NI7)によるダミーデータの転送を停止して、前記第1の通信による未使用のタイムスロットの再使用を禁止する、請求項9に記載の通信資源割り当て方法。

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