JP2008519487A - 量子信号、タイミング信号及びパブリックデータの双方向通信を行うためのシステムと方法 - Google Patents
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Abstract
量子信号、タイミング信号及びパブリックデータの双方向通信を行うためのシステムと方法が提供される。全体的には、当該システムは、所定のタイミングシーケンスに従ってパブリックデータを伝送することができる第1のパブリックデータトランシーバと、前記所定のタイミングシーケンスに従ってタイミング信号を伝送することができる第1の光モデムと、前記所定のタイミングシーケンスに従って量子信号を送ることができる第1の量子トランシーバと、前記第1のパブリックデータトランシーバと前記第1の光モデムと前記第1の量子トランシーバとに接続している第1の制御装置とを具備している。前記第1の制御装置は、前記所定のタイミングシーケンスに従って前記パブリックデータと前記タイミング信号と前記量子信号との伝送を制御することができる。
Description
関連出願の参照
本出願は、発明の名称「タイミング強化したQKD システム」で2004年2月7日出願日の国際出願PCT/US2004/003394に関連するものである。その国際出願をここに引用してその全内容を本明細書に組み入れる。
本出願は、発明の名称「タイミング強化したQKD システム」で2004年2月7日出願日の国際出願PCT/US2004/003394に関連するものである。その国際出願をここに引用してその全内容を本明細書に組み入れる。
発明の分野
本発明は、一般的言うならば、データ転送に関し、より具体的に言うならば、暗号に関する。
本発明は、一般的言うならば、データ転送に関し、より具体的に言うならば、暗号に関する。
技術の進歩で、データを伝送する手段は、郵便のような物理的な媒体を利用することから、電気通信の使用へと変わった。残念ながら、あいにく、データの伝送のための電気通信の使用は、送信データのセキュリティに関しての関心を呼び起こした。
暗号化(乃至はコード化)は、第1のポイントから第2のポイントまでデータをより安全に伝送する方法を提供するために利用される技術の一例である。更に、暗号化によって提供される安全な伝送は、第三者が伝送中に盗聴することを防ぐことも意図している。しかしながら、古典的な暗号化手法は、第三者による傍受及び復号化に弱い。
この問題を解決するために、量子暗号化が提案された。QKD(量子鍵配送或いは量子キー配送)は、大きな距離の上での高速で、信頼できる及び無条件で安全な(コンピュータの能力との対比において)量子鍵配送ができる先端技術である。QKDシステムは例えば、通信手段(例えば光ケーブル)を介して接続される2つの遠い当事者の間での安全な鍵(キー)交換のために利用される装置を提供する。具体的には、QKDにおいて、鍵(キー)は、センダ(送り手)("アリス")及びレシーバ(受け手)("ボブ")との間で、「量子チャンネル」を介して伝送される弱い(例えば、平均して、0.1ホトン(光子))光信号を使用することによって確定される。鍵配送のセキュリティは、未知の状態の量子システムのいかなる測定もその状態を変更するという量子の機械的原理に基づくものである。結果として量子信号を傍受するか、さもなくば測定しようとする盗聴者("Eve")は伝送された信号にエラーを不可避的にもたらし、それによって、彼女の存在を露にする。
典型的なQKDシステムは、量子レイヤーを含み、その量子レイヤーは、アリスからボブへの量子信号を準備して搬送するために使用する単一のホトンカウンタと、データ収集システム(例えば入出力カードを有するコンピュータに)と、双方向の古典的なデータ通信チャネルと、そして、アリス及びボブの両方にある、隠された鍵(キー)を生データから抽出するために使用されるデータ処理論理手段とを具備している。ソフトウェアプロトコルもまた、QKDシステムの重要な部分であって、QKDシステムを動作させ、認証、弁別、エラー訂正、プライバシー拡大のような様々な動作を実行する。QKDシステムは更に、当業者に知られている異なる種類の古典的な暗号化のハードウエア及びソフトウェアを含んでいる。隠された鍵(キー)が、典型的に乱数発生器(RNG)によって発生され、それはアリスの一部として設けることができる。
量子鍵(キー)の伝送は、単一ホトンパルス又は信号の伝送を可能にするような少ないパワーしか必要としない。或いは、パブリックディスカッションレイヤー(例えばイーサネット(登録商標))の上のデータパケットの伝送は、大量のパワーを必要とする。一度に何千ものホトンの伝送に結果としてなる大量のパワーは、リーマン散乱及びレイリー散乱を結果として生じ、単一ホトンパルスに悪影響を及ぼすことになる。QKDパス及びパブリックディスカッションレイヤーの異なる必要事項のために、同一光ファイバ上でパブリックディスカッションレイヤーで量子鍵(キー)及びデータの両方を伝送することは、不可能でない場合でも、それは難しい。その代わりに、例えば、光ファイバをパブリックディスカッションレイヤーに専用として、その一方で、第2の光ファイバを量子鍵配送のために使用する。或いは、光ファイバの距離を短くして、入力パワーが減少することができるようにし、短い光ファイバ距離により分散パワー伝達比率がより低くなるようにする。
このように、従来問題にされていないニーズが、上述した欠点及び不十分に関わる工業分野に存在する。
本発明の実施例は、量子信号、タイミング信号及びパブリックデータの双方向通信を提供するためのシステムと方法を提供する。簡単に述べるならば、システムの沢山ある実施例の内の1つの実施例のアーキテクチャは、次のように構成することができる。システムは、所定のタイミングシーケンスに従ってパブリックデータを送受信することができる第1のパブリックデータトランシーバと、所定のタイミングシーケンスに従ってタイミング信号を送受信することができる第1の光モデム(モデュレータ/デモデュレータ)と、所定のタイミングシーケンスに従って量子信号を送受信するすることができる第1の量子トランシーバと、第1のパブリックデータトランシーバ、第1の光モデム及び第1の量子トランシーバに接続した第1の制御装置とを具備している。第1の制御装置は、所定のタイミングシーケンスに従ってパブリックデータ、タイミング信号及び量子信号の伝送を制御することができる。
本発明は更に、量子信号、タイミング信号及びパブリックデータの双方向通信を提供するための方法を提供するものでもある。この方法の沢山の実施例の内の1つの実施例は、次のステップによって広義に要約されることができる。第1の所定のタイミングスロットの間にパブリックデータ信号を伝送し、所定の期間の間、パブリックデータの伝送を中止し、第2の所定のタイミングスロットの間に量子信号及びタイミング信号を伝送し、そこにおいて、第1及び第2の所定のタイミングスロットは、所定のタイミングシーケンスを構成する。
本発明の他のシステム、方法、特徴及び利点は、添付図面及び以下の詳細な説明から当業者には明らかでありまた明らかになるであろう。なお、当業者に明らかになるであろうか本発明の他のシステム、方法、特徴及び利点は、本発明の記載に含まれるものであり、本発明の範囲内にあるものであり、且つ、特許請求の範囲によって保護されるものである。
本発明の多くの特徴は、添付図面を参照してよりよく理解することができる。
図面に示される構成要素は、必ずしも縮尺比は整合しておらず、本発明の原理を分かりやすく図解するように強調している部分もある。なお、図面中の同一参照番号は全図を介して同一部分を示している。
図面に示される構成要素は、必ずしも縮尺比は整合しておらず、本発明の原理を分かりやすく図解するように強調している部分もある。なお、図面中の同一参照番号は全図を介して同一部分を示している。
本発明は、比較的長い単一の光ファイバ又は他の伝送媒体を介して、量子鍵配送、パブリックディスカッションレイヤー(例えばイーサネット)データの伝送、タイミング信号の伝送を可能にする量子鍵配送システム及び方法を提供する。これは、量子信号及び/又はタイミング/同期化信号(同期信号)が伝送されるときには、パブリックディスカッションレイヤーデータ伝送を可能にするために利用可能なパワーを減少し又は無くすることによって実現される。
当業者に知られているように、同期信号はアリス及びボブを同期するために用いる強い光パルスである。同期信号は、更に、詳細にここで説明する。本明細書での詳細な説明は、パブリックディスカッションレイヤーデータ(パブリックデータ)を伝送するために利用される伝送プロトコルとして、イーサネットの使用を前提に説明する。なお、本明細書では、パブリックディスカッションレイヤーデータは、古典的なパブリックデータ信号として説明する。しかし、イーサネットの使用は、ここでの説明のために過ぎず、パブリックディスカッションレイヤーデータ伝送は、異なるプロトコルを使用しても実現できることは理解されたい。
図1は、本発明の第1の典型的な実施例による、QKD(量子鍵配送)システム10を概略的に図解するブロック図である。図1に示すように、システム10は、2つのQKDステーション、すなわち、第1のQKDステーション、アリス100及び第2のQKDステーション、ボブ200を有している。アリス100は、量子チャンネル121を介してボブ200へ送り又はボブ200から受け取る量子信号を準備し、送信し、及び/又は受信する第1の量子チャンネルオプティックスレイヤー(「量子トランシーバ」)を含む。ここで、用語「量子トランシーバ」は、量子チャンネル121を介して、量子信号を準備し、送信し、受信し及び/又は送受信するために使用される光レイヤーを表現するために使用している。更に、用語「量子信号」は、量子トランシーバ間の量子チャンネルを介して伝播する信号である。
図1を参照するならば、アリス100は更に、第1の制御装置160に接続した第1の乱数発生器(RNG)130を含む。第1の乱数発生器(RNG)130は、第1の制御装置160に乱数を供給して、第1の制御装置160が、偏光又は位相の選択セットに基づいて、量子信号の偏光か位相をランダムにセットする際の第1の量子トランシーバ120を制御することができるようにしている。第1の乱数発生器(RNG)130の使用は、本明細書において詳細に後述する。
アリス100は更に、古典的なパブリックデータチャネル142に接続した第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140を含む。第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140は、アリス100とボブ200との間でデータ(例えば、暗号化メッセージ)を公衆回線を介して送受信するために使用されるパブリックデータ信号を受けて処理するように構成されている。上記したように、この種の信号の例は、イーサネット信号である。第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140は、第1の制御装置160に接続されている。
アリス100は更に、タイミングチャンネル152に接続した第1の光モデム(モデュレータ/デモデュレータ)150を含む。第1の光モデム150は、タイミングチャンネル152を介して送り出される光信号を送受信するように構成されている。光信号はタイミング動作を実行するために必要であり、そして、光信号(例えば同期化信号)は、QKDシステム10が適正に動作するために必要である。光信号のそれ以上の説明は、本明細書において後述する。第1のモデム150は、第1の制御装置160に接続されている。
上記したように、アリス100は第1の制御装置160を含む。第1の制御装置160は、第1の量子トランシーバ120、第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140及び第1の光モデム150に接続されている。第1の制御装置160は、後述するように、上述した接続されている構成要素の動作のタイミング、並びに、量子信号、同期化信号及びパブリックデータの伝送のタイミングを調整するように構成されている。同じく上述したように、第1の制御装置160は、第1の乱数発生器(RNG)130に接続されている。
ボブ200の基本アーキテクチャは、アリス100と同様である。説明するならば、ボブ200は、第2の量子トランシーバ220と、第2の乱数発生器(RNG)250と、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260と第2の光モデム270と、第2の制御装置280とを含む。それらは、本質的にはアリス100と同様に配置されており、後述することを除いて、同様の機能を有する。第2の量子トランシーバ220、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260及び第2の光モデム270はそれぞれ、光ファイバ112を介して、アリス100にそれぞれ設けられている第1の量子トランシーバ120、第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140及び第1の光モデム150と通信する。更に、アリス100と同様に、ボブ200も量子チャンネル202、パブリックデータチャネル204、及びタイミングチャンネル206を含む。
図1に図示されるように、QKDシステム10は、アリス100に位置する第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170と、ボブ200に位置する第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290とを有している。当業者に知られているように、波長分割マルチプレクサ(WDM)は、個々のファイバソース(ウエーブガイド)からの別々の波長を、多重チャネルを有している単一の光ファイバ(光ウエーブガイド)に結合するデバイスである。本システム10内において、波長分割マルチプレクサ(WDM)170及び290は、データチャネル、量子チャンネル及びタイミングチャンネルを光学的及び/又は電気的に多重化して、単一光ファイバ112上で3つのチャンネルの伝送を可能にする。そこでは、それぞれのチャンネルは異なる波長で変調される。
詳細に記載されているように、第1の制御装置160及び第2の制御装置280を介してQKDシステム10は、単一光ファイバ112上で量子信号、同期化信号(同期信号)及びパブリックデータを時分割多重化して、量子信号及び同期化信号が同時に送信できる一方で、パブリックデータは、量子信号及び/又は同期化信号とは異なるタイミングで送信されるようにしている。信号及びデータの転送のタイミングを以下に詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の典型的な実施例による第1のQKDステーション(アリス100)を図解するブロック図である。図2に示されるように、アリス100は第1の量子トランシーバ120を含む。第1の量子トランシーバ120及び第2の量子トランシーバ220は共に、双方向量子トランシーバである。更に、ここに記載されている第1及び第2の量子トランシーバ120及び220の一部は、単に例としてだけ示されているものである。当業者には、第1及び第2の量子トランシーバ120及び220の他の構成が利用可能であり、本明細書で説明する論理手段を置換したり除去することが可能であるとは理解されよう。事実、アリス100及びボブ200の他の構成も同様に利用可能である。アリス100及びボブ200内の論理手段によるパルスの生成及び変更の詳細な説明を、図3を参照したボブ200の説明において行う。
図2を参照すると、第1の量子トランシーバ120が、第1の可変光減衰器(VOA)122を含む。その可変光減衰器(VOA)122は、第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170に接続されている。第1の可変光減衰器(VOA)122は、第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170によって受信される光パルスの輝度を制御することができる。第1の可変光減衰器(VOA)122は更に、第1の可変光減衰器(VOA)122から第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170まで伝送される光パルスの輝度を制御することができる。
第1の可変光減衰器(VOA)122は、第1の位相変調器124に接続されている。第1の位相変調器124は、受信した光パルスの位相を変更することができる。第1の位相変調器124は、限定するものではないがファラデーミラーのような反射するデバイス126と通信関係にある。ここで、第1の位相変調器124はファラデーミラー126に結合されてもよいことを理解されたい。ここで、ファラデーミラーは例として示したものであり、量子信号を反射することができる異なる反射デバイスを代わりに使用できることも理解されたい。ファラデーミラー126は、光路上、第1の位相変調器124の下流に配置されている。ファラデーミラー126は、受信したパルスを反射して、各パルスの偏光軸を90度(90°)だけ回転させる。
第1の位相変調器124は更に、第1の位相変調器ドライバ128に接続されている。当業者に知られているように、位相変調器ドライバは、特定の場合に位相変調器を駆動することができる。位相変調器ドライバが位相変調器を駆動するように応答する動作は、違う場合もある。本発明の第1の典型的な実施例では、この駆動は、限定されるものではないが、第1の制御装置160から送られて第1の位相変調器ドライバ128に受信されるトリガーパルスのようなコマンドによって起動される。ここで、第1の制御装置160は、第1の量子トランシーバ120の外部に位置しており、第1の位相変調器ドライバ128に接続されている。
図2に図示されるように、第1の量子トランシーバ120の外部において、アリス100は第1の制御装置160を含む。第1の制御装置160は第1の位相変調器ドライバ128及び第1の可変光減衰器(VOA)122に接続されており、その両方共、第1の量子トランシーバ120内に設けられている。更に、第1の制御装置160は、アリス100とボブ200との間の通信の調整するために第1のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)162を内部に有する。アリス100とボブ200との間の通信の調整は、詳細に後述する。
第1の乱数発生器(RNG)130は、第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140、第1の光モデム150及び第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170と同様に、第1の量子トランシーバ120の外部に位置する。第1の乱数発生器(RNG)130は第1の制御装置160に接続されている。第1の乱数発生器(RNG)130は、第1の制御装置160に乱数を供給することができる。これらの乱数は第1の制御装置160によって利用されて、第1の位相変調器124が受信したパルスの位相をランダムに変更して、それによって、アリス100以外にはパルスの位相が知られていないパルスに結果的にすることができる。
第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140は第1の制御装置160及び第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170に接続されており、そして、第1の光モデム150は第1の制御装置160及び第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170に接続されている。図2に図示されるように、第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140は、ローカルインタフェース146を介して通信可能に接続されているメモリ142及びプロセッサ144を含む。詳細に後述すているように、第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140及び第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260は、パブリックデータ(例えばイーサネット)の伝送を可能にするために使用される。
ローカルインタフェース146が、限定するものではないが、当業者周知のように、例えば1つ以上のバス又は他のワイヤ接続又は無線接続とすることができる。ローカルインタフェース146は、通信を可能にするために、制御装置、バッファ(キャッシュ)、ドライバ、リピータ及びレシーバのような、簡素化のために省略される付加構成要素を含むこともできる。更に、ローカルインタフェース146は、アドレス、制御及び/又はデータのための接続を有して、上記した構成要素間の適切な通信を可能にすることができる。
プロセッサ144は、ソフトウェア(特にメモリ142に格納されるソフトウェア)を実行するためのハードウェアデバイスである。プロセッサ144は、カスタムメイドプロセッサでも市販のプロセッサでもよく、又は中央処理装置(CPU)、第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140に付属する数個のプロセッサの中の補助プロセッサ、半導体で作られたマイクロプロセッサ(マイクロチップ又はチップセットの形)、マクロプロセッサ、又は包括的には言えば、ソフトウェア命令を実行するいかなるデバイスでもよい。例の商業的に入手可能で適当なマイクロプロセッサには、以下のものがある。ヒューレットパッカード社のPA−RISCシリーズのマイクロプロセッサ、インテル社の80x86シリーズ又はPentium(登録商標)シリーズのマイクロプロセッサ、IBM社のPowerPCマイクロプロセッサ、サンマイクロシステムズのSparcマイクロプロセッサ、又はモトローラ社からの68xxxシリーズのマイクロプロセッサがある。
メモリ142は、揮発性メモリ要素(例えばランダムアクセスメモリ(例えばDRAM、SRAM、SDRAMその他のRAM)及び不揮発性メモリ要素(例えばROM、ハードドライブ、テープ、CDROM、その他)のどれでも又はどのような組み合わせを含むことができる。更に、メモリ142は、電子的、磁気的、光学的及び/又は他の種類の記憶媒体を組み入れることができる。メモリ142が、様々な構成要素は、お互いに遠隔に配置される一方、プロセッサ144によってアクセスされることができる分散アーキテクチャを有することができることも理解されたい。第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140内に位置するメモリ142が先入れ先出し(FIFO)バッファを含む。当業者に知られているように、FIFOバッファは、コンピュータがそれを使用する時まで、それが受信された順番に情報を保持しているメモリ領域である。メモリ142内のFIFOバッファの使用は、本明細書において詳述する。
第1の光モデム150は、同期化信号を第2の光モデム270(図3)に伝送することができる。光モデムの例は、以下の特許文献1に詳細に記載されている。
国際出願PCT/US2004/003394(発明の名称「タイミング強化したQKD システム」、出願日2004年2月7日)この国際出願をここに引用してその全内容を本明細書に組み入れる。
同期信号の生成は、当業者に既知であるので、同期信号の伝送のタイミング以外に関して同期信号についてそれ以上の説明はここでしない。第1の光モデム150の複数部分が第2の光学モデム270の複数部分と同様である。従って、第1の光モデム150の構成及び機能に関する説明については、第2の光モデム270の説明を参照することができる。
図3は、本発明の第1の典型的な実施例の第2のQKDステーション(ボブ200)を図解するブロック図である。図3を参照すると、ボブ200内に位置する第2の量子トランシーバ220は、レーザ源222を含む。レーザ源222は、多くの異なる種類のレーザ源の内の1つであってもよく、限定するものではないが、各光パルスが数百又は数千のホトンを有し且つ約400ピコ秒(ps)の時間幅有する1つ以上の光パルスを発生することができる1.5μmレーザとすることができる。当然、各光パルスのホトンの数及び各光パルスの時間幅は、変えることができる。
第2の可変光減衰器(VOA)224は、レーザ源222と通信関係にある。第2の可変光減衰器(VOA)224は、受信した光パルスの輝度を制御して、レーザ源222から受信されたより弱い光パルスを生成することが好ましい。しかし、光パルスはボブ200からアリス100まで伝播して更にボブ200に戻ってくる必要があるので、第2の可変光減衰器(VOA)224は、光パルスがボブ200に戻るのを妨げるまで受信した光パルスを弱めることを意図していないことは留意されたい。その代わりに、第2の可変光減衰器(VOA)224の機能は、光パルスが第1の可変光減衰器(VOA)122に到達した時、光パルスの第1の可変光減衰器(VOA)122の2回の通過により、平均して1個未満のホトンを有する弱いパルスと確実になるように、レーザ源222から受信される光パルスの輝度を制御することである。
第2の量子トランシーバ220は更に、偏光維持サーキュレータ(PMC)226を内部に有している。その偏光維持サーキュレータ(PMC)226は、第2の可変光減衰器(VOA)224に接続されている。偏光維持サーキュレータ(PMC)226は、光パルスが偏光維持サーキュレータ(PMC)226に受信されると、受信した光パルスを具体的な行き先に案内することができる。
第1のビームスプリッタ228は、第2の量子トランシーバ220内に設けられており、偏光維持サーキュレータ(PMC)226に接続されている。第1のビームスプリッタ228は、50/50のビームスプリッタであることが好ましく、受信した光パルスを2つのパルスに分割することができる。これらのパルスの使用は、後述する。もちろん、異なる種類のビームスプリッタに置換することもできる。
第2の量子トランシーバ220内に設けられている光ディレイ(光遅延器)231は、第2の量子トランシーバ220内において、第1のビームスプリッタ228及び第2のビームスプリッタ229との間に設けられている。光ディレイ231によって、光ディレイ231が受信した光パルスが所定の量遅延させることができる。本発明の第1の典型的な実施例によれば、光ディレイ231は、光ファイバの余剰部分である。特に、光パルスは、第1のビームスプリッタ228から第2のビームスプリッタ229へ又は第2のビームスプリッタ229から第1のビームスプリッタ228へ2つの異なるパス(経路)を経て伝播することができ、第1のパスは、第2のパスより短い。従って、第2のパスが、光ディレイ231を有する。或いは、その代わりに、光パルスを遅延させることができる1つのデバイス又は複数のデバイスを利用できる。
図3を参照すると、第2のパスは、そこに第2の位相変調器232を含む。第2の位相変調器232と第2のビームスプリッタ229との間のファイバーリンクが配置され、第2の二分割光パルスが、第1の二分割光パルスに対して偏光軸が直交して第2のビームスプリッタ229の対応するポートに到達するようにされ、そのような二分割光パルスが、時分割多重化され且つ偏光軸が直交化されて第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290に送られる。二分割光パルスは、以下に説明する。
第2のビームスプリッタ229が偏光ビームスプリッタであることが好ましい。第2のビームスプリッタ229は、直交偏光パルスを第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290に送り且つ光パルスの偏光軸に基づいて光パルスを別々の経路に案内することができる偏光ビームスプリッタであることが好ましい。
第2の位相変調器232は、第2の量子トランシーバ220内に設けられており、光ディレイ231を通るパルスの位相をランダムに変調することができ、そして、第1のビームスプリッタ228及び第2のビームスプリッタ229に接続されている。位相のランダムな変調は、第2の制御装置280に接続している第2の乱数発生器250による。そして、その両方共、第2の量子トランシーバ220の外部に位置する。
第2の位相変調器232に接続されている第2の位相変調器ドライバ234は、第2の制御装置280から発せられ第2の位相変調器ドライバ234によって受信されるコマンドに従って第2の位相変調器232を駆動する。第2の位相変調器ドライバ234は、第2の量子トランシーバ220内に位置する。
ボブ200内に位置する第2の量子トランシーバ220は、第1のビームスプリッタ228及び第2の制御装置280に接続した第1の単一ホトン検出器(SPD)240を含む。そして、第2の単一ホトン検出器(SPD)242は、偏光維持サーキュレータ(PMC)226及び第2の制御装置280に接続している。第1の単一ホトン検出器(SPD)240及び第2の単一ホトン検出器(SPD)242は、第1のディスクリミネータ244及び第2のディスクリミネータ246とそれぞれ通信関係にあり、第1のディスクリミネータ244及び第2のディスクリミネータ246は、第1の単一ホトン検出器(SPD)240及び第2の単一ホトン検出器(SPD)242をそれぞれ駆動することができる。
第2のQKDステーション(ボブ200)も、第2の制御装置280と、第2の乱数発生器(RNG)250と、第2の光モデム270と、第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290と、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260を含む。第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260は、第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140内に設けられている論理装置と同様の論理装置を有しており、すなわち、メモリ261とプロセッサ262とローカルインタフェース263を有している。第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260は第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290に接続されており、その第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290は、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260と、第2のビームスプリッタ229と、第2の光モデム270とに接続されている。更に、第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290は、第1のQKDステーション、アリス100及び第2のQKDステーション、ボブ200を接続している単一光ファイバ112に接続されている。
第2の制御装置280は、レーザ源222と、第1及び第2の単一ホトン検出器(SPD)240及び242と、第2の可変光減衰器(VOA)224と、第2の乱数発生器(RNG)250と、第2の位相変調器ドライバ234と、第1及び第2のディスクリミネータ244及び246と、第2の光モデム270と、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260とに接続されている。更に、第2の制御装置280は、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282を内部に有する。第2の制御装置280及び第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282並びにそれらの使用は、図4、図5及び図6を参照して後述する。
第2の光モデム270も、(例えば、1.3μmで動作する)タイミング/同期レーザ(すなわち光トランスミッタ)272と、タイミング/同期検出器(すなわち光レシーバ)274を有している。どちらがサーキュレータ276に接続されている。タイミング/同期レーザ272及びタイミング/同期検出器274は、第2の制御装置280に接続されている。上述したように、光モデムの例は、上記特許文献1に詳述されている。光タイミング信号(同期信号)は、光モデム150、270によって処理され、そして、光モデム150、270は、光タイミング信号(同期信号)を対応する電気タイミング信号に変換し、及びその逆に、電気タイミング信号を対応する光タイミング信号(同期信号)に変換する。
全体的に述べるならば、QKDシステム10内の論理デバイスは、量子信号の伝送において以下のように機能する。レーザ源222は、数百又は数千のホトンを有し且つ約400ピコ秒(ps)時間幅を有する光パルスを送信する。もちろん、光パルスのホトンの数及び光パルスの時間幅は、変えることができる。
光パルスは、第2の可変光減衰器(VOA)224によって受信される。第2の可変光減衰器(VOA)224は、受信した光パルスの輝度を制御して、レーザ源222から受信されたものより弱い光パルスを生成するように使用される。しかし、光パルスはボブ200からアリス100まで伝播し更にボブ200に戻る必要があるので、第2の可変光減衰器(VOA)224は、光パルスがボブ200に戻るのを妨げる程に受信した光パルスを弱めることを目的としてはいないことに留意されたい。その代わりに、第2の可変光減衰器(VOA)224の機能は、光パルスが第1の可変光減衰器(VOA)122に到達したとき、光パルスが第1の可変光減衰器(VOA)122を2度通過することにより、平均して1個未満のホトンを有する弱いパルスが形成される十分な程度、レーザ源222から受信される光パルスの輝度を制御することである。
本システムは、光パルスが2つの可変光減衰器(VOA)のうちの1つを通過する毎に、受信した光パルスの輝度を徐々に減少させ、平均して1個未満のホトンを有する弱いパルスを結果的に生成するような平均最大減衰を有する2つの可変光減衰器(VOA)を使用している。或いは、受信された光パルスの輝度を制御して平均して1個未満のホトンを有する弱いパルスを好ましくは生成する単一の可変光減衰器(VOA)を、アリス100内に設けることもできる。例えば、アリス100内に位置する1つの可変光減衰器(VOA)によってパルス当たり約0.1ホトン以下の平均値にすることもできる。
弱められた光パルスは、偏光維持サーキュレータ226によって受信され、第1のビームスプリッタ228に案内される。第1のビームスプリッタ228は、50/50のビームスプリッタであることがこのましく、光パルスを第1の二分割光パルス及び第2の二分割光パルスに分ける。第1の二分割光パルスは直接に第2のビームスプリッタ229に伝送される一方、第2の二分割光パルスは、光ディレイ231及び第2の位相変調器232を介して間接的に第2のビームスプリッタ229に伝送される。光ディレイ231によって、第2の二分割光パルスは、第1の二分割光パルスより所定の時間遅らされる。例えば、第2の二分割光パルスは、20nsの光ディレイ231の後、QKDシステム10を通ることができる。ボブ200からアリス100へのパスでは、第2の制御装置280によって命令されるように、第2の位相変調器232が第2の二分割光パルスの位相を変更しないことに留意されたい。
第1の二分割光パルス及び第2の二分割光パルスは共に、第2のビームスプリッタ229によって受信される。但し、第2の二分割光パルスは、第1の二分割光パルスの後、第2のビームスプリッタ229に到着する。第2の二分割光パルスが、第1の二分割光パルスに対して偏光軸が直交して、第2のビームスプリッタ229の対応するポートに到着するように、第2の位相変調器232と第2のビームスプリッタ229との間のファイバーリンクが設けられているので、両二分割光パルスは、時分割多重化され且つ偏光軸が直交化されて第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)に送られる。上述したように、第2のビームスプリッタ229は偏光ビームスプリッタであることが好ましい。第2のビームスプリッタ229は、互いに偏光軸が直交化されている第1の二分割光パルスと第2の二分割光パルスを第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290に送る。
第1の二分割光パルス及び第2の二分割光パルスは共に、第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290によって受信される。第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290は、第2の量子トランシーバ220と第2の光モデム270と第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260とから別個の波長を結合して、多重チャネルを有する単一光ファイバ112に供給する。図4、図5及び図6を参照して詳細に後述するように、量子信号(すなわち、第1の二分割光パルス及び第2の半分光がパルス)と、同期信号と、パブリックデータとは、QKDシステム10によって時分割多重化され、量子信号及び同期信号はボブ200とアリス100との間に同時に伝送され、パブリックデータは、量子信号及び/又は同期信号が伝送されている間には、伝送されない。
第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290は、第1の二分割光パルス及び第2の二分割光パルスを第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170に伝送する。第1の二分割光パルスが第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170によって受信されるときに、第1の二分割光パルスは第1の可変光減衰器(VOA)122に送られる。更に、所定の遅延の後、第2の二分割光パルスは、第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170によって受信され、第1の可変光減衰器(VOA)122に送られる。第1の可変光減衰器(VOA)122は、パルスの輝度を減少するように第1の二分割光パルス及び第2の二分割光パルスの輝度を制御する。その後、第1の二分割光パルスは、第1の可変光減衰器(VOA)122から第1の位相変調器124に伝送される。第1の制御装置160は、第1の二分割光パルスの位相がランダムに変調されるように第1の位相変調器124を制御する。更に、第1の制御装置160は、第1の位相変調器124が第2の二分割光パルスの位相を変更するのを防止する。
位相変調した後、第1の二分割光パルスは反射されて、ファラデーミラー126によって偏光軸が90度回転させられる。第1の二分割光パルスが第1の可変光減衰器(VOA)122に送られた後に、第1の二分割光パルスの位相は、第1の位相変調器124によって再びランダムに変調される。
或いは、第2の二分割光パルスが第1の位相変調器124に受信されたときに、第1の制御装置160は、第1の位相変調器124が第2の二分割光パルスの位相を変調することを防止する。第2の二分割光パルスがファラデーミラー126に送られ、そこで、第2の二分割光パルスが反射され、ファラデーミラー126に偏光軸が90度回転させられる。その後、第2の二分割光パルスは、第1の位相変調器124から第1の可変光減衰器(VOA)122に送られる。
第1の可変光減衰器(VOA)122は、第1の二分割光パルスの輝度を制御し且つ第2の二分割光パルスの輝度を制御して、2つの弱いパルスを形成する。そのように形成されら弱いパルスの各々は、平均して1個未満のホトンを有している。例えば、パルスの輝度が第1の可変光減衰器(VOA)122によって制御された後には、平均してパルス当たり約0.1ホトン以下とすることができる。第1の二分割光パルス及び第2の二分割光パルスは、第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170によって受信され、そして、第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290から第1の波長分割マルチプレクサ(WDM)170に第1の二分割光パルス及び第2の二分割光パルスを送る方法と同様な方法で、第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290に送られる。
第1の二分割光パルスを受けると、第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290は、第1の二分割光パルスを第2のビームスプリッタ229に送る。上記したように、第2のビームスプリッタ229は、光パルスの変更軸に基づいて、受信した光パルスを光ディレイ231に送るか、第1のビームスプリッタ228に直接送る偏光ビームスプリッタであることが好ましい。
第1の二分割光パルスの偏光軸により、第2のビームスプリッタ229は、受信した第1の二分割光パルスを光ディレイ231にそして第2の位相変調器232を介して伝送する。第1の二分割光パルスの位相がランダムに変調されるように、第2の制御装置280は第2の位相変調器234を制御する。更に、第1の二分割光パルス及び第2の二分割光パルスが第1のビームスプリッタ228で合波されるように、光ディレイ231は第1の二分割光パルスを遅延させる。
第2の二分割光パルスを受けると、第2の波長分割マルチプレクサ(WDM)290は、第2の二分割光パルスを第2のビームスプリッタ229に送る。第二の二分割光パルスの偏光軸により、ビームスプリッタ229は、受信した第2の二分割光パルスを第1のビームスプリッタ228に直接に伝送する。第1のビームスプリッタ228において第1の二分割光パルス及び第2の二分割光パルスによって生じる干渉の結果に基づいて、結果的に生じた干渉パルスは、第1の単一ホトン検出器(SPD)240又は偏光維持サーキュレータ226に進む。偏光維持サーキュレータ226は、第1のビームスプリッタ228から受けた光パルスを、第2の単一ホトン検出器(SPD)242に送る。
量子鍵配送において普通であるように、第1及び第2の単一ホトン検出器(SPD)240及び242は、量子信号の解析のために使用される。
QKDシステムの動作
上述したように、QKDシステム10は、比較的長い長さを有する単一光ファイバ112又は他の伝送媒体の上で、量子鍵配送並びにパブリックディスカッションレイヤーデータ(例えばイーサネット)の伝送を可能にする。これは、量子信号及び/又は同期化信号(同期信号)が送信又は受信されるべきときには、パブリックディスカッションレイヤーデータ転送を可能にするために利用可能なパワーを減少するか又はなくすことによって実現される。このプロセスを、QKDシステム10の全体的な動作に関して以下に詳細に説明する。
上述したように、QKDシステム10は、比較的長い長さを有する単一光ファイバ112又は他の伝送媒体の上で、量子鍵配送並びにパブリックディスカッションレイヤーデータ(例えばイーサネット)の伝送を可能にする。これは、量子信号及び/又は同期化信号(同期信号)が送信又は受信されるべきときには、パブリックディスカッションレイヤーデータ転送を可能にするために利用可能なパワーを減少するか又はなくすことによって実現される。このプロセスを、QKDシステム10の全体的な動作に関して以下に詳細に説明する。
量子信号、パブリックデータ(例えばイーサネット)及び/又はタイミング信号をいつ伝送するべきかについて決定することに関連する機能は、第1及び第2の制御装置160及び280内に規定されている。特に、第1及び第2の制御装置160及び280は、そこにおいて、伝送シーケンスを決定するのに必要なステップを実行する論理手段を含む。この論理手段によって実行されるステップ(さもなくば、時分割多重化と称され)は、図4、図5及び図6を参照して後述する。本発明の第1の典型的な実施例では、第2の制御装置280が、伝送シーケンスを決定するのに必要なステップを実行する論理手段を内部に含む。第1の制御装置160は、第2の制御装置280に応答して動作する。例えば、第1の制御装置160は、特殊な同期信号を使用してもよく、又はゼロ近くへの到達パワーレベルの降下を測定してもよい。当然、その代わりに、第1の制御装置160が、伝送シーケンスを決定するのに必要なステップを実行する論理手段を含むことができ、一方、第2の制御装置280が第1の制御装置160に応答して動作する。
伝送シーケンスの決定と関連がある機能が本実施例ではハードウエア、具体的にはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)によって実行されると説明したが、別の実施例では、この機能がソフトウェア、ファームウェア又はソフトウェアとファームウェアとハードウエアとの組み合わせによって実行できることに留意されたい。例えば、その機能がソフトウェア又はファームウェアで実行される場合、適切な命令の実行システムによって実行されるソフトウェア又はファームウェアはメモリに格納されるだろう。
図4は、量子信号、同期化信号及びパブリックデータを伝送するタイミングを決定するQKDシステム10の可能なインプリメンテーションのアーキテクチャ、機能及び動作を示しているフローチャート300である。このフローチャートにおいて、各ブロックは、特定の論理機能を実行する1つ以上の実行可能な命令を含むモジュール、セグメント又はコードの一部を表示する。いくらかの代替インプリメンテーションにおいて、ブロック内に記載される機能は、図4において記載されている順番に生じる。例えば、図4の連続して示される2つのブロックは実際には、以下に明らかにするように、実質的に同時に実行可能かも知れず、又は、或る場合には、関連する機能によるが、逆の順番に実行可能かも知れない。以下の説明は、図4及び図3に関する。
典型的な目的のために、以下の説明は、QKDシステム10が、ボブ200に量子信号及びタイミング信号を送信させることによって開始すると仮定する。しかし、その代わりに、QKDシステム10が、ボブ200にパブリックデータ(すなわちイーサネット)を送信させることによって開始することもできる。以下に詳細に説明するように、第2の制御装置280は、所定の伝送スケジュールに従ってデータ、量子信号及び同期化信号のパケットを伝送できる。その伝送スケジュールは、第2の制御装置280内に又は第2の制御装置280の外部の場所に格納しておくことができる。具体的には、伝送スケジュールは、量子信号及びタイミング信号を同時に伝送することを許容する。その一方で、パブリックデータ(例えばイーサネット)の伝送のための時間セットから異なる時間に、量子信号及びタイミング信号の伝送を実行されるように確保している。
ブロック302によって示されるように、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282を介して第2の制御装置280は、第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220が、それぞれ、タイミング信号及び量子信号をアリス100に伝送することができるようにする。特に、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282は、第2の制御装置280か又は外部電源(図示せず)からのパワーが第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220によって受けられるようにする。第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282は、FPGAと関連する当業者に周知のスイッチング技術を使用することによってパワーが受けられるようにすることができる。第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220の両方がそれぞれに関連した信号を伝送することが可能なときに、第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220の両方はそれらのそれぞれのチャンネル内にそれら信号を同時に送信することができる。
ブロック304に示されるように、タイミング信号及び量子信号又はパブリックデータ(例えばイーサネット)の伝送のために特定のタイミングスロットを割り当てている所定のスケジュールに従って、第2の制御装置280は、タイミング信号及び量子信号の伝送を第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282を介して中止する。具体的には、第2の制御装置280は、第2の制御装置280からか又は外部電源(図示せず)からの電力が第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220によって受けられることを、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282を介して防止する。しかし、本発明の別の実施例によれば、タイミング信号及び量子信号の伝送を持続することもできる。しかし、タイミング信号及び量子信号の伝送を持続する場合、第1の量子トランシーバ120は、タイミング信号及び量子信号を除外するか又はタイミング信号及び量子信号を単に利用しない。
上述したように、タイミング信号、量子信号及びパブリックデータの伝送のためのタイミングスロットを、各タイミングスロットの間に実行されるべき動作のように、予め定義される。具体的には、第2の制御装置280は、両信号及びパブリックデータの伝送のためのスケジュールを内部に格納している。
タイミングスロットは、循環的に割り当てた排他的なレシーバ動作のための時間間隔である。最も高いパワーの信号すなわちパブリックデータ(例えばイーサネット)が、システムの帯域幅が必要とする固定長を割り当てられる。次のタイミングスロット、即ちフラッシュ(沈静化)は、パブリックデータ(例えばイーサネット)が伝送されないときであり、高パワー信号(即ち、パブリックデータ信号)が光ファイバを通って進行してゆくに従い光ファイバ内の散乱が減少してゆく。第2のタイミングスロットは、散乱が低レベルである時であり、そして、単一ホトン受信は過多なエラーなしで可能である。このタイミングスロットは、QKDシステム10がオン状態ある時間の大部分を消費する。
フラッシュ(沈静化)のためのタイミングスロット長さは、ファイバ長によって決定される。パブリックデータ(例えばイーサネット)対量子ビットのためのタイミングスロット長比は、予想されるエラー、要求されるレート及びメッセージングに基づいて計算される。合計したラウンドタイムは、フラッシュ(沈静化)のためのタイミングスロット中にはデータを全く伝送できない影響を軽減するように長くすべできあるが、フラッシュ(沈静化)のためのタイミングスロットが長すぎると、パブリックデータ待ち時間が長くなる。ラウンドタイムは、高レベルアルゴリズムに許容可能な最大待ち時間によって決定される。
ブロック306に示されるように、タイミングスロットを割り当てている所定のスケジュールに従って、第2の制御装置280は、第2の制御装置280か又は外部電源(図示せず)からの電力が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260によって受け取られることを、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282を介して許可する。具体的には、電力が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260によって受け取られることを、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282は既知の内部スイッチング技術によって許可する。電力が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260によって受け取られると、パブリックデータがボブ200からアリス100へ伝送されることが許可される。
本発明の別の実施例では、量子信号及びタイミング信号がパブリックデータの伝送の間も伝送され続けることもできる。しかし、その場合、パブリックデータを受信している間に受信された量子信号及びタイミング信号は、QKDシステム10によって利用されない。
ブロック308に示されるように、タイミングスロットを割り当てるための所定のスケジュールに従って、所定の期間の後、第2の制御装置280は、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260がデータパケットを伝送することを第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282を介して禁止する。例えば、第2の制御装置280は、電力が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260に受け取られることを禁止する。第2の制御装置280は、電力が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260に受け取られることを禁止する前に、ボブ200によるパブリックデータパケットの伝送の終了を待たないことが好ましいことに注意されたい。その代わりに、所定のスケジュールによれば、所定のスケジュールが第2の制御装置280に対して第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260の電力の受取を禁止すること指示するときに従って、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260が電力を受け取ることを禁止する。電力が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260に受け取られることを禁止し次第、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260によって伝送されているデータはもはや送信できない。第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260内に設けられているメモリ262は、第2の制御装置280が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260の電力を受け取りを再度許可するまで、伝送されるデータを格納することができる。これが、FIFOメモリが第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260内に使用されることが最も良い理由である。FIFOメモリの使用により、電力が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260によって再び受け取られるまで、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260によって伝送されるデータパケットはそれらの元々の順番で格納されており、電力が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260によって再び受け取られた後、格納されているデータが、最初に受信された順番で伝送される。
ブロック310に示されるように、第2の制御装置280は、第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220がタイミング信号及び量子信号をそれぞれアリス100に伝送することを、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282を介して許可する。しかし、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260への電力の供給を禁止した後、所定の期間が経過するまで、第2の制御装置280は、第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220がタイミング信号及び量子信号をそれぞれアリス100に伝送することを許可しないことが好ましいことに留意されたい。この所定の期間は、光ファイバ112の長さに基づいていることが好ましい。具体的には、光ファイバ112の長さは、パブリックデータパケットがボブ200からアリス100まで進む時間を決定している。それ故、所定の期間は、データパケットがボブ200からアリス100まで進行するにかかる時間、すなわち、光ファイバ112の長さについて基づいている。
電力の割り当てを制御する代わりに、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282は、第2の光モデム270に付属するドライバ、第2の量子トランシーバ220に付属するドライバ、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260に付属するドライバを制御するようにもできる。かかるドライバをオン/オフすることによって、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282は、同期信号、量子信号及びデータパケットの伝送の時間を制御することができる。
本明細書において説明したように、QKDシステム10は、量子信号及びタイミング信号を同時(すなわち、同じタイミングスロットの間)に伝送する一方で、パブリックデータは、異なる時間(すなわち、異なるタイミングスロットの間)に伝送される。
図5は、所定のタイミングスロット並びに量子信号(例えばQbits)、同期化信号(sync)及びパブリックデータ(例えばイーサネット(Enet))の伝送の例を図解する概要図である。図5に図示される例によれば、100msは、量子信号及び同期化信号の伝送のために割り当てられる。更に、10msは、パブリックデータの伝送に割り当てられる。
図5は、所定のタイミングスロット並びに量子信号(例えばQbits)、同期化信号(sync)及びパブリックデータ(例えばイーサネット(Enet))の伝送の例を図解する概要図である。図5に図示される例によれば、100msは、量子信号及び同期化信号の伝送のために割り当てられる。更に、10msは、パブリックデータの伝送に割り当てられる。
上述したように、電力が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260に供給されることを禁止した後、第2の量子トランシーバ220及び第2の光モデム270が量子信号及び同期化信号をそれぞれ送ることを第2の制御装置280が許可する前に、所定の期間が置かれるようにされている。図5に図示される例において、この所定の期間は「flush」(フラッシュ)と表示され、その「flush」(フラッシュ)の長さは約lmsである。
図5に図示される所定のタイミングスロットの例は単なる例に過ぎないことは理解されたい。この例は、様々な信号が伝送される時間の長さを限定することを意図するものではない。図5は、量子信号及び同期化信号が、パブリックデータが伝送される時間とは異なる時間に伝送されることを図解するためのものである。
本発明の別の実施例によれば、QKDシステム10は、上記実施例とは異なり、データ又は信号の伝送の要求に従って機能する。以下にそのようなQKDシステム10の例を示し。その機能を図6のフローチャートに図解する。
ブロック602に示されるように、第2の制御装置280は、パブリックデータを伝送する要求が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260から受信されたかどうか決定する。パブリックデータを伝送する要求が受信されなかった場合、第2の制御装置280は、第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220が上述した方法でタイミング信号及び量子信号をそれぞれ伝送することを許可する(ブロック604)。
タイミング信号及び量子信号の伝送の間に、パブリックデータを伝送する要求が第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260によって受信される場合、、第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220は第2の制御装置280に制御されて、タイミング信号及び量子信号の伝送を中止する(ブロック606)。例えば、第2の量子トランシーバ220のドライバ(図示せず)及び第2の光モデム270のドライバ(図示せず)への電力供給を中止することができ、それによって、第2の量子トランシーバ220及び第2の光モデム270がそれぞれの信号を伝送することが中止される。
ブロック608に示されるように、量子信号及びタイミング信号の伝送を中止した(ブロック606)後に、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260は、単一光ファイバ112上へのパブリックデータの伝送が許可される。第2の光モデム270か又は第2の量子トランシーバ220からのそれぞの信号の伝送の要求を第2の制御装置280が受信するならば、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260はパブリックデータを伝送することを許可されなくなる(ブロック610)。
ブロック612に示されるように、その後、第2の制御装置280は、第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220がそれぞれタイミング信号及び量子信号をアリス100に伝送することを、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282を介して許可する。しかし、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260への電力供給が禁止された後、所定の期間が経過するまで、第2の制御装置280は、第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220がタイミング信号及び量子信号をそれぞれアリス100に伝送することを許可しないことが好ましいことは理解されたい。
具体的には、第2の制御装置280内のタイミング論理手段は、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260から光ファイバ112を介して第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140へパブリックデータパケットが完全に伝送されるのために必要な時間を内部に格納することができる。従って、パブリックデータが第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140に完全に受信されるまで、第2のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)282は、第2の光モデム270及び第2の量子トランシーバ220がそれぞれの信号を送ることを禁止することができる。
タイミング信号及び量子信号が伝送されている間に、第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260から第1のパブリックデータトランシーバ(PDT)140へのデータパケットの伝送が要求されるならば、第2の制御装置280がその伝送を許可するまで、データパケットは第2のパブリックデータトランシーバ(PDT)260のメモリ262内に格納される。
本明細書は双方向QKDシステムを説明したが、同様な技術は一方向QKDシステムを構成するために利用できることは当業者には理解されよう。当業者は、どのようにして一方向のKDシステムを構成できるかは理解されていよう。例えば、アリス100(図2)では、ファラデーミラー126をレーザ源に置換し、ボブ200(図3)では、偏光ビームスプリッタを省略して、2x2ファイバカップラ又は50x50大容量光ビームスプリッタに置換し、サーキュレータ226を省略する。更に、ハードウエア及びソフトウェアを制御するように、対応する変更を行う。
本発明の上述した実施例は、本発明の単なる実施例であり、本発明の原理の理解を容易にするために記載しただけであることを強調したい。本発明及び本発明の原理から実質的に逸脱することなく、述した実施例に対して多くの変更及び修正を行うことができる。そして、そのような多くの変更及び修正は、本明細書及び本発明の範囲内で含まれるものであり、特許請求の範囲で保護されるものである。
Claims (20)
- 所定のタイミングシーケンスに従ってパブリックデータを伝送することができる第1のパブリックデータトランシーバと、
前記所定のタイミングシーケンスに従ってタイミング信号を伝送することができる第1の光モデムと、
前記所定のタイミングシーケンスに従って量子信号を送ることができる第1の量子トランシーバと、
前記第1のパブリックデータトランシーバと前記第1の光モデムと前記第1の量子トランシーバとに接続している第1の制御装置と
を具備しており、前記第1の制御装置は、前記所定のタイミングシーケンスに従って前記パブリックデータと前記タイミング信号と前記量子信号との伝送を制御することができる、ことを特徴とする量子鍵配送を有するシステム。 - 前記所定のタイミングシーケンスは、パブリックデータが伝送される第1の所定のタイミングスロットと、パブリックデータが伝送されないフラッシュ期間と、量子信号及びタイミング信号が伝送される第2の所定のタイミングスロットとを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記第1の量子トランシーバは、前記第1の制御装置によって制御される光源と、変調器と、前記第1の制御装置によって制御される変調器ドライバとを有しており、前記第1の制御装置は、前記変調器によって量子信号の変調を制御することを特徴とする請求項2に記載のシステム。
- 前記第1のパブリックデータトランシーバは、前記所定のタイミングシーケンスのパブリックデータを受信することができ、前記第1の光モデムは、前記所定のタイミングシーケンスのタイミング信号を受信することができ、前記第1の量子トランシーバは、前記所定のタイミングシーケンスの量子信号を受信することができることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
- 前記第1の制御装置に接続された第1の乱数発生器(RNG)を更に具備しており、当該第1の乱数発生器(RNG)は、第1の量子トランシーバがパルスの位相をランダムに変更できるように前記第1の制御装置に乱数を供給することを特徴とする請求項4に記載のシステム。
- 単一光ファイバを更に具備しており、前記量子信号、前記パブリックデータ及び前記タイミング信号の伝送は、前記単一光ファイバを介してなされ、前記量子信号及び前記タイミング信号は前記単一光ファイバを同時に伝播することができ、前記パブリックデータは、前記量子信号及び前記タイミング信号が前記単一光ファイバを伝播しているときと異なるときに、前記単一光ファイバを伝播することができることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
- 前記所定のタイミングシーケンスは、パブリックデータと量子信号とタイミング信号とが伝送される第1の所定のタイミングスロットと、パブリックデータが伝送されないフラッシュ期間と、量子信号及びタイミング信号のみが伝送される第2の所定のタイミングスロットとを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記所定のタイミングシーケンスに従って前記伝送されたパブリックデータ信号を受信することができる第2のパブリックデータトランシーバと、
前記所定のタイミングシーケンスに従って前記伝送されたタイミング信号を受信することができる第2の光モデムと、
前記所定のタイミングシーケンスに従って量子信号を受信することができる第2の量子トランシーバと、
前記第2のパブリックデータトランシーバと前記第2の光モデムと前記第2の量子トランシーバとに接続している第2の制御装置と
更に具備することを特徴とする請求項4に記載のシステム。 - 前記第1の量子トランシーバは、前記第1の制御装置によって制御される光源を更に有しており、前記第2の量子トランシーバは、反射体を更に有していることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
- 前記第1の量子トランシーバは、第1のビームスプリッタと第2のビームスプリッタとを更に有することを特徴とする請求項9に記載のシステム。
- 所定のタイミングシーケンスに従ってパブリックデータを伝送する手段と、
前記所定のタイミングシーケンスに従ってタイミング信号を伝送する手段と、
前記所定のタイミングシーケンスに従って量子信号を伝送する手段と、
前記所定のタイミングシーケンスに従って前記パブリックデータと前記タイミング信号と前記量子信号との伝送を制御する手段と
を具備することを特徴とする量子鍵配送を有するシステム。 - 前記所定のタイミングシーケンスは、パブリックデータが伝送される第1の所定のタイミングスロットと、パブリックデータが伝送されないフラッシュ期間と、量子信号及びタイミング信号が伝送される第2の所定のタイミングスロットとを含むことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
- 前記第パブリックデータを伝送する手段は、前記所定のタイミングシーケンスのパブリックデータを受信することができ、前記タイミング信号を伝送する手段は、前記所定のタイミングシーケンスのタイミング信号を受信することができ、前記量子信号を伝送する手段は、前記所定のタイミングシーケンスの量子信号を受信することができることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
- 前記所定のタイミングシーケンスに従って前記伝送されたパブリックデータ信号を受信するための手段と、
前記所定のタイミングシーケンスに従って前記伝送されたタイミング信号を受信するための手段と、
前記所定のタイミングシーケンスに従って量子信号を受信するための手段と、
前記パブリックデータ信号を受信するための手段と前記タイミング信号を受信するための手段と前記量子信号を受信するための手段とを制御するための手段と
更に具備することを特徴とする請求項13に記載のシステム。 - 所定のタイミングシーケンスに従って単一媒体上で量子鍵配送、パブリックデータ配送、タイミング信号配送を行う方法であって、
第1の所定のタイミングスロットの間にパブリックデータ信号を伝送し、
所定の期間の間、前記パブリックデータの伝送を中止し、
第2の所定のタイミングスロットの間に、量子信号及びタイミング信号を伝送し、
前記第1及び第2の所定のタイミングスロットが前記所定のタイミングシーケンスを定義していることを特徴とする方法。 - 量子信号を伝送することは、
光パルスを発生し、
前記光パルスを第1の二分割光パルスと第2の二分割光パルスとに分割し、
前記第1の二分割光パルスを伝送し
前記第2の二分割光パルスの伝送を遅延させ、
前記第2の二分割光パルスを伝送する
ことを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。 - 量子信号を伝送することは、パルスの位相をランダムに変更することを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
- 前記量子信号及び前記タイミング信号の伝送を中止し、
第3の所定のタイミングスロットの間に、パブリックデータ信号を伝送する
ことを更に具備することを特徴とする請求項15に記載の方法。 - 記第1の所定のタイミングスロットと前記第2の所定のタイミングスロットとは同一であり、第3の所定のタイミングスロットの間のだけ、前記量子信号及び前記タイミング信号だけを伝送することを更に具備することを特徴とする請求項15に記載の方法。
- 所定の期間の間、前記パブリックデータの伝送を中止することは、前記パブリックデータの供給源による電力の受取りを禁止することを更に含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
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