JP2006101491A - 多重化通信システムおよびそのクロストーク除去方法 - Google Patents

多重化通信システムおよびそのクロストーク除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
光パワーの大きいチャネルが微弱なチャネルに影響を及ぼすことなく、かつ、効率的な情報通信を可能にする光多重化通信システムおよびクロストーク除去方法を提供する。
【解決手段】
量子チャネル51と古典チャネル52とを光伝送路5に多重化し量子チャネルを通して送信器1から受信器2へ情報を伝送するシステムにおいて、古典チャネルが量子チャネルに対して影響を及ぼさないように、送信側の波長合分波器3の古典チャネルの透過特性と、受信側の波長合分波器4の量子チャネルの透過特性と、古典チャネルの光源の光パワーと、を設定する。これにより、古典チャネルのクロストーク光、すなわち自然放出光によるクロストーク光と非線形光学効果によるクロストーク光を抑圧し、古典チャネルが量子チャネルに影響を及ぼさない通信が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は複数の光信号を多重化して伝送する光多重化通信システムに係り、特に光パワーの大きな通常チャネルによる光パワーの微弱なチャネルへの影響を抑制するシステムおよび方法に関する。本発明は、たとえば量子通信と通常の光通信とを含むシステムに適用可能であり、特に量子暗号鍵配布システムで使用される量子チャネルと古典チャネルとを多重化するシステムに適用できる。
量子暗号の分野では、ハイゼンベルクの不確定性原理に基づき、送信器と受信器との間での盗聴を高い確率で検出できることが知られている。このことは、逆に言えば、送信器および受信器の間で盗聴されることなく秘密のビット列(暗号鍵)を共有することが可能であることを示している。秘密情報を共有する手順としては、たとえば4つの量子状態を用いたBB84(Bernnett Brassard 84)プロトコル等が知られており、これを絶対安全性が証明されているバーナム(Vernam)暗号の鍵として用いることで高度な安全性を達成できる。
このような量子暗号鍵配布システムがいくつか提案されている。特にスイスのジュネーブ大学で提案されたPlug&Play方式(非特許文献1〜3参照)は、光ファイバ伝送路における偏光の揺らぎを補償することができるため、偏光に敏感な量子暗号鍵配布システムを実用化するための方式として期待されている。Plug&Play方式の概略的構成を図15に示す。
このPlug&Play方式では、まず、量子暗号鍵の受信側装置(以下、慣例に従って「ボブ」という。)のレーザLDで光パルスPを発生させ、それを2分割し、一方の光パルスP1は短いパスを通して、他方の光パルスP2は長いパスを通して、それぞれ相前後して送信側装置(以下、「アリス」という。)へ送信される。アリスは光パルスP1およびP2を順次受信すると、光パルスP1をファラデーミラーで反射させ偏光状態を90度回転させてボブへ返送し、光パルスP2をファラデーミラーで同様に反射させると共に位相変調して位相変調された光パルスP2*aをボブへ返送する。ボブでは、アリスから受信した光パルスP1を送信時とは異なる長いパスを通すと共に位相変調し、位相変調された光パルスP1*bを得る。他方、アリスで位相変調された光パルスP2*aは送信時とは異なる短いパスを通した後、ボブで位相変調された光パルスP1*bと干渉させ、その結果を光子検出器(APD:Avalanche Photo Diode)で検出する。2分割された光パルスP1およびP2は、全体として同じ光パスを通過して干渉するので、光子検出器で観測される干渉結果は光ファイバ伝送路の遅延変動が相殺され、アリスの位相変調とボブの位相変調との差に依存する。
このような構成を有するPlug&Play方式では次のような同期をとる必要がある。1)アリスにおいて、ボブから送られた光パルスP2をパルスに合わせて変調するために光ファイバ伝送路の遅延変動に追従させる;2)ボブにおいて、アリスから反射されてきた光パルスP1を変調するために光ファイバ伝送路の遅延変動に追従させる;3)ボブで光パルスを受信する時、光検出器に印可するバイアスを受信光パルスに合わせる(ガイガーモードでの超高感度受信)。
さらに、周知のように、量子暗号鍵配布システムでは、BB84プロトコルのように、鍵データを共有するためにビット単位での同期を確立する必要がある。
しかしながら、量子暗号鍵配布システムでは、従来の光通信と大きく異なり、光パワーレベルが高々単一光子レベルと微少であるため、量子チャネルを利用して従来の古典チャネルのようなクロック抽出を行うことが不可能である。量子チャネルとは、送信器から受信器へ送信する光パワーが1photon/bit以下の微弱な状態の通信チャネルをいい、古典チャネルとは通常の光パワー領域での通信チャネルをいう。
つまり、量子チャネルを利用して光パワーレベルが微少な光で通信している時には、光検出器であるAPDの量子効率が小さくなるため、例えば送信側がマーク率1/2のデータを送っても、受信側のマーク率が1/2よりもはるかに小さくなり、データの欠損が生じ、正しい周期のクロックを抽出することができない。このような量子チャネルにおける同期をとるためには、通常、古典チャネルが利用されている。
例えば、特表平08−505019号公報(特許文献1)には、古典チャネルを利用してビット同期やフレーム同期、その他システムの較正を行う方法が提案されている。特許文献1に記載された方法では、同一の伝送路に量子チャネルと古典チャネルとを設け、古典チャネルを利用して光パワーの微弱な量子チャネルのクロック同期を行っている(6ページ4行〜27行、Fig. 4参照)。
また、同一の伝送路に量子チャネルと古典チャネルとを設けた例として、特開2003−37559号公報(特許文献2)に記載された信号状態制御装置がある。この従来例では、量子チャネルと古典チャネルとを同一の伝送路に多重し、古典チャネルの検査光をモニタすることで量子チャネルの信号光の偏波状態をリアルタイムで制御する(明細書段落0005〜0012、図2、図3参照)。
また、同一の伝送路に多重された量子チャネルと古典チャネルとの間の影響を考慮した技術も提案されている。非特許文献4には、1300nm帯の量子鍵配布(QKD)信号と1500nm帯の古典的な波長多重(DWDM)信号とを1つの共有光ファイバを通して伝送する際に、アリス側にDWDM信号のパワーレベルを調整するアッテネータを設け、このDWDM信号とQKD信号とを10/90カプラで合波する構成が開示されている。また、アッテネータおよびカプラをバンドマルチプレクサで置き換えることで、DWDM信号から発生しQKD信号に影響する1300nm帯のノイズパワーを有効に抑制する構成も記載されている(1041ページ第3段落およびFig.2(a)参照)。
特表平08−505019号公報(6ページ4行〜27行、Fig.4参照) 特開2003−37559号公報(明細書段落0005〜0012、図2、図3参照) Automated‘plug & play’quantum key distribution(G.Ribordy,J.D.Gautier,O.Guinnard and H.Zbinden,ELECTRONICS LETTERS 29th,October 1998,Vol.34 No.22,pp.2116−2117) "Plug & Play" systems for quantum cryptography(A.Muller,T.Herzog,B.Huttner,W.Tittel,H.Zbinden and N.Gisin,Appl.Phys.Lett.70(7),17 February 1997,pp.793−795) "interferometry with Faraday mirrors for quantum cryptography"(H.Zbinden,J.D.Gautier,N.Gisin,B.Huttner,A.Muller and W.Tittel,ELECTRONICS LETTERS 27th,March 1997,Vol.33 No.7,pp.586−588) "Quantum Cryptography for Optical Networks: A Systems Perspective"(M.S.Goodman,P.Toliver,R.J.Runser,T.E.Chapuran,J.Jackel,R.J.Hughes,C.G.Peterson,K.McCabe,J.E.Nordholt,K.Tyagi,P.Hiskett,S.McNown,N.Nweke,J.T.Blake,L.Mercer and H.Dardy,LEOS2003,Vol.QE−14,pp.1040−1041)
しかしながら、特許文献1および2に記載されているように、たとえば波長分割多重(WDM)により量子チャネルと古典チャネルとが同一伝送路を伝送する構成では、実際にはチャネル間のクロストークが存在する。クロストークとしては、レーザ光源(Laser Diode)の自然放出光や非線形光学効果(ラマン散乱やパラメトリック増幅)に起因するものがある。
通常の光通信システムであれば、各チャネルの信号光パワーはほぼ等しいため、クロストーク光がメイン信号光パワーを上回ることはない。しかし、量子暗号鍵配布システムでは、量子チャネルの光パワーが非常に微弱であるため、隣接する古典チャネルからのクロストーク光が量子チャネルの信号パワーを上回ってしまい、量子チャネルでは雑音光となり量子チャネルの信号のSN比が劣化する。
また、通常の光通信システムであればWDM伝送での波長多重(MUX)時にはクロストークに注意を払わなくてよいが、量子暗号鍵配布システムでは古典チャネルのクロストーク光が量子チャネルの信号パワーを上回らないよう、MUXの時点での注意が必要となる。
例えば、上記非特許文献4には、量子チャネルと古典チャネルを1300nm帯と1500nm帯で使用しチャネル間隔を広くすることによってクロストークの影響を小さくする手法、および、アリス側にアッテネータおよび10/90カプラあるいはバンドマルチプレクサを設けることで、古典チャネルから量子チャネルへの自然放出光に起因するノイズパワーを抑制する手法が提案されている。
しかしながら、非特許文献4の手法では、アリス側の古典チャネルにEDFAが設けられており、DWDMの各レーザだけでなくEDFAによる自然放出光が発生している。したがって、量子チャネルと古典チャネルとを広いチャネル間隔にしない限りクロストークを有効に除去することはできない。
また、非特許文献4の手法では、ボブ側で単にフィルタリングを行うだけであって、光信号が伝送路を伝搬する際に生じる非線形光学効果による影響について全く考慮されていない。したがって、この従来の構成では非線形光学効果による影響を避けることができない。
さらに、非特許文献4の手法では、QKD信号に1300nm帯を使用するため、伝送損失が大きくなり伝送距離が制限されてしまう。また、量子チャネルのみで1300nm帯あるいは1500nm帯を占有してしまうため、周波数利用効率が低く、波長資源を有効に活用できない。
そこで、本発明の目的は、光パワーが小さく微弱な通信チャネルと光パワーが大きい通常の通信チャネルとが光伝送媒体に多重化されるときのクロストークを有効に除去することができ、かつ、効率的な情報通信を可能にする光多重化通信システムおよびクロストーク除去方法を提供することにある。
本発明者らは、通常の通信チャネルの光パワーと、送信側の通常の通信チャネルの透過特性と、微弱な通信チャネルの受信側の透過特性とを調整することにより、通常の通信チャネルのクロストーク光、すなわち自然放出光によるクロストーク光および非線形光学効果によるクロストーク光を抑圧できることを見出した。
本発明による光多重化通信システムは、相対的に光パワーが小さい状態の第1チャネルと光パワーが大きい状態の第2チャネルとを含む複数の通信チャネルを光伝送媒体に多重化して情報を伝送する光多重化通信システムにおいて、前記複数の通信チャネルを前記光伝送媒体に多重化する多重化手段と、前記光伝送媒体を伝送されてきた前記複数の通信チャネルのうち少なくとも前記第1チャネルを分離する分離手段と、を有し、前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記多重化手段における前記第2チャネルの透過特性と、前記分離手段における前記第1チャネルの透過特性と、前記第2チャネルの光パワーと、を設定することを特徴とする。
前記多重化手段における前記第2チャネルの透過特性は前記多重化手段に入射する前記第2チャネルの光信号の雑音成分を抑制し、前記分離手段における前記第1チャネルの透過特性は前記光伝送媒体を伝播することで生じた前記第2チャネルの光信号の雑音成分を抑制し、前記第2チャネルの光パワーは前記第1チャネルの雑音成分が所定の許容範囲内に収まる範囲における所定値以上に設定される。好ましくは、前記第2チャネルの光パワーは、前記第1チャネルの雑音成分が最も小さくなる範囲における最大値に設定される。
前記多重化手段における前記第2チャネルの透過特性は前記第1チャネルに対するアイソレーションからなり、前記アイソレーションは前記第2チャネルの光源の自然放出光によるクロストーク光が抑圧されて前記第1チャネルの信号光の光パワーよりも小さくなるように設定され、前記分離手段における前記第1チャネルの透過特性は前記第2チャネルに対するアイソレーションおよび透過バンド幅からなり、前記アイソレーションは前記光伝送媒体を伝播することで非線形光学効果により生じたクロストーク光のパワーが前記第1チャネルの信号の光パワーより小さくなるように設定され、かつ、前記透過バンド幅は前記クロストーク光のパワーが前記第1チャネルのスペクトルに影響を及ぼさない範囲で所定値以下の幅に設定されることが望ましい。さらに望ましくは、前記透過バンド幅は前記クロストーク光のパワーが前記第1チャネルのスペクトルに影響を及ぼさない範囲で最も狭い幅に設定される
前記分離手段は、前記光伝送媒体を伝送されてきた前記複数の通信チャネルのうち第1透過特性に従って前記第1チャネルを含む光信号を分離する第1分離手段と、前記第1分離手段により分離された光信号から第2透過特性に従って前記第1チャネルの光信号を分離する第2分離手段と、を有し、前記第1透過特性は前記第2チャネルに対するアイソレーションを満たし、前記第2透過特性は前記透過バンド幅を満たすように構成することもできる。
本発明の他の側面によれば、相対的に光パワーが小さい状態の第1チャネルと光パワーが大きい状態の第2チャネルとを含む複数の通信チャネルを光伝送媒体に多重化して情報を伝送する光多重化通信システムにおいて、前記光伝送媒体の両端に、前記複数の通信チャネルを前記光伝送媒体に多重化し、前記光伝送媒体を伝送されてきた前記複数の通信チャネルを分離する多重分離手段を設け、少なくとも1つの第2チャネルは前記第1チャネルの情報伝送方向とは反対方向に光信号を伝送し、前記少なくとも1つの第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記第1チャネルの受信側にある前記多重分離手段における前記少なくとも1つの第2チャネルの反射減衰特性と、送信側にある前記多重分離手段の前記少なくとも1つの第2チャネルの反射減衰特性と、前記少なくとも1つの第2チャネルの光源の光パワーと、を設定することを特徴とする。
さらに、本発明は時分割多重システムに適用することもできる。すなわち、相対的に光パワーが小さい状態の第1チャネルと光パワーが大きい状態の第2チャネルとを含む複数のチャネルを時分割多重して光伝送媒体を通して情報を伝送する光多重化通信システムにおいて、前記第1チャネルおよび第2チャネルの光パワーをそれぞれ設定して前記光伝送媒体へ順次出力する強度制御手段と、前記光伝送媒体を伝送されてきた光信号をフィルタリングする所定透過特性のフィルタ手段と、を有し、前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記フィルタ手段の前記所定透過特性と、前記強度制御手段による前記第2チャネルの光パワーと、を設定することを特徴とする。
以上をまとめて、本発明による光多重化通信システムは、前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように前記複数の通信チャネルを多重化する多重化手段と、前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記光伝送媒体を伝送されてきた伝送光のうち前記第1チャネルの光を所定の透過特性で透過させるフィルタ手段と、を有し、前記第2チャネルの光パワーは、前記光伝送媒体を伝送されてきた伝送光において前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさない範囲で設定されることを特徴とする。
また、本発明によるクロストーク除去方法は、前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように前記複数の通信チャネルを多重化し、前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記光伝送媒体を伝送されてきた伝送光のうち前記第1チャネルの光を所定の透過特性で透過させ、前記光伝送媒体を伝送されてきた伝送光において前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさない範囲で前記第2チャネルの光パワーを設定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、光パワーが微弱なチャネルと通常レベルのパワーの通常チャネルとが同じ光伝送路を通して伝送される場合でも、通常チャネルが微弱なチャネルに影響を及ぼすことがないために、微弱なチャネルを通して情報を確実に伝送することができる。
さらに、通常チャネルが微弱なチャネルに影響を及ぼすことがないために、クロストーク防止のために微弱なチャネルと通常チャネルとのチャネル間隔を広くする必要がなく、周波数資源を有効に活用できる。
また、通常チャネルは、上述した条件を満たす限り、微弱なチャネルの通信と関連した情報通信を行うこともできるが、微弱なチャネルの通信と関係のない一般的な光通信を行うことも可能である。たとえば量子暗号鍵配布システムに適用すると、量子チャネルを通して暗号鍵の生成に必要なビット情報を伝送するために、本発明による手法を用いて初めて効率的な暗号鍵生成および配布が可能となる。
以下、本発明による光多重化通信システムの一例として量子暗号鍵配布システムを取りあげ詳細に説明する。以下、光パワーの微弱な通信チャネルを量子チャネル、通常の光パワーで光通信を行うための通信チャネルを古典チャネルと呼ぶ。
1.第1実施形態
1.1)システム構成
図1(A)は本発明の第1実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図、(B)は本実施形態における送信器側波長合分波器の古典チャネルの透過特性を示す図、(C)は本実施形態における受信器側波長合分波器の量子チャネルの透過特性を示す図である。
図1(A)において、本実施形態による量子暗号鍵配布システムは、送信器1、受信器2、送信器側の波長合分波器3、および、受信機側の波長合分波器4を有し、送信器側の波長合分波器3と受信機側の波長合分波器4とが1本の光ファイバ伝送路5によって光学的に接続されている。送信器1は送信側の量子ユニット10と電気−光変換器(E/O)11とを有し、受信器2は受信側の量子ユニット20と光−電気変換器(O/E)21とを有する。
光ファイバ伝送路5には量子チャネル51および古典チャネル52が多重化されている。ここで、量子チャネルは、送信器1から受信器2へ送信する光パワーが1フォトン/ビット以下の微弱な状態の通信チャネルであり、古典チャネルは通常の(従来の)光通信で使用される光パワー領域での通信チャネルである。量子チャネル51および古典チャネル52は、同一伝送路(光ファイバ伝送路5)上の別波長λQ、λAにそれぞれ設定されており、ここではλQ=1550nm、λA=1530nmである。
送信側の量子ユニット10と受信側の量子ユニット20とは光ファイバ伝送路5の量子チャネル51を介して暗号鍵を生成する。また、光ファイバ伝送路5の古典チャネル52を通して、たとえば同期確立や鍵生成に用いるBB84プロトコルに従った情報のやり取りを行うことができる。
送信側の量子ユニット10は、位相変調器102およびファラデーミラー(FM)103を有する。位相変調器102は、暗号鍵の元データとなるランダムデータビットと変調時の基底+/×(基底情報)となるランダムデータビットとに従った位相変調を行う。
受信側の量子ユニット20は、PBS(Polarization Beam Splitter)201、位相変調器202、短いパス(Short Path)203、長いパス(Long Path)204および光カプラ205からなる干渉計と、光サーキュレータ206と、光検出器であるアバランシェ・フォトダイオード(APD)207、208と、パルス光源であるレーザ(LD:Laser Diode)209と、から構成されている。なお、Short Path203とLong Path204とは偏波保存ファイバからなり、光カプラ205および光サーキュレータ206は偏波保存型である。
送信器側の波長合分波器3は図1(B)に示す古典チャネルの透過特性を有する。本実施形態では、古典チャネル(波長λA)の量子チャネル(波長λQ)に対するアイソレーションaが50dB以上に設計されている。このアイソレーションaは、後述するように、送信側E/O11の出力光の自然放出光が抑圧され、量子チャネルの信号光よりも十分小さくなるように設定される。
受信側の波長合分波器4は図1(C)に示す量子チャネルの透過特性を有する。本実施形態では、量子チャネルの古典チャネルに対するアイソレーションbが80dB以上、透過バンド幅cが1nmに設計されている。波長合分波器4のアイソレーションbは、古典チャネルの光信号が光ファイバ伝送路5を伝搬することによって生じる非線形光学効果によるクロストーク光のパワーが量子チャネルの信号に対して十分抑圧されるように設定される。波長合分波器4の透過バンド幅cは、クロストーク光のパワーが量子チャネルのスペクトルに影響を及ぼさない範囲で所定値以下の幅、好ましくは最も狭い幅、に設定され、ここでは量子チャネル信号の光源であるレーザ209のスペクトルに依存する。
なお、波長合分波器3および4には、アイソレーションが大きくとれて透過特性や反射減衰特性を容易に設定できる薄膜フィルタを用いた波長多重分離器が望ましい。
1.2)動作
本実施形態において、量子チャネル51の波長、すなわちレーザ209の出力光の波長λQを1550nmとし、古典チャネル52の波長、すなわちE/O11のレーザ出力光の波長λAを1530nmとする。これらのレーザは温度制御され、それぞれの波長λQおよびλAは共に安定である。
レーザ209から出力された光パルスPは、光サーキュレータ206によって光カプラ205へ出力され、光カプラ205で2分岐される。2分岐された光パルスP1およびP2はそれぞれShort Pass203およびLong Pass204を通り、波長合分波器4を介し量子チャネル51を通って送信器1に送られる。
送信器1では、受信した光パルスが波長合分波器3で分波された後、ファラデーミラー103で偏光状態が90°回転して折り返される。折り返された光パルスP1はそのまま波長合分波器3へ透過するが、光パルスP2は位相変調器102で変調され、光パルスP2*aとして図1(B)の特性を有する波長合分波器3へ出力し、古典チャネルの光信号と合波される。こうして波長合分波器3から出力された波長多重信号は、光ファイバ伝送路5を伝搬し、図1(C)の特性を有する受信側の波長合分波器4に入射する。
波長合分波器4は量子チャネルと古典チャネルとを波長分離し、量子チャネルの光パルスP1およびP2*aを量子ユニット20へ、古典チャネルの光信号をO/E21へそれぞれ出力する。
波長合分波器4を透過した量子チャネルの光パルスP1は、PBS201によってLong path204へ出力され、位相変調器202によって変調されて光パルスP1*bとして光カプラ205へ出力される。一方、波長合分波器4を透過した量子チャネルの光パルスP2*aは、PBS201によってShort path203へ出力され、そのまま光カプラ205へ出力される。こうして、光パルスP1*bと光パルスP2*aとは、送信側位相変調器102と受信側位相変調器202の位相差によって干渉し、光子検出器APD207またはAPD208のいずれかで検出される。
(A)自然放出光によるクロストークの抑制
図2は送信側の波長合分波器3に入射する古典チャネルの信号のパワースペクトルを示す図であり、図3は送信側の波長合分波器3から出射する古典チャネルの信号のパワースペクトルを示す図である。図2および図3において、横軸は波長(nm)、縦軸はパワーレベル(dBm)を示す。
図2に示すように、本実施形態では、量子チャネルの波長λQ=1550nmであり、その光パワーは0.6フォトン/パルス、量子チャネルの伝送速度が60MHzのときの平均光パワーは−80dBmである。一方、古典チャネルの波長、すなわち送信側E/O11の出力光の波長λA=1530nmであり、パワーの集中する1530nm帯と自然放出光との光レベルの差は50dBである。したがって、量子チャネルの波長域である1550nmでの送信側E/O11の出力レーザの自然放出光、すなわち量子チャネルにとってのクロストーク光は量子チャネルの信号光パワーよりもはるかに大きい。
しかしながら、本実施形態によれば、図1(B)で説明したように、送信側の波長合分波器3は古典チャネル(波長λA)の量子チャネル(波長λQ)に対するアイソレーションaが50dB以上に設計されている。したがって、波長合分波器3に送信側E/O11の出力光が入射すると、図3に示すように、レーザの自然放出光はほとんど抑圧される。このとき、量子チャネル(λQ=1550nm)に対するクロストーク光のレベルは−100dBm以下となり、量子チャネルの信号光のレベル(−80dBm)よりも十分小さくなる。
このように、図1(B)に示す古典チャネル透過特性を有する波長合分波器3を用いることで、パワーの微弱な量子チャネルの信号光と量子チャネルに与えるクロストーク光の影響を極力小さくした古典チャネルの信号光とが図3に示すように波長多重され、光ファイバ伝送路5へ送出される。
(B)非線形光学効果によるクロストークの抑制
光ファイバ中の伝搬特性として非線形光学効果があるが、ここでは特に古典チャネルにおける自然ラマン散乱およびパラメトリック増幅が問題となる。波長合分波器3を透過後、図3に示されるようなスペクトルであった古典チャネルの光信号は、光ファイバ伝送路5を伝搬するに従って非線形光学効果によるクロストーク光が生じる。
図4は、古典チャネルの信号が伝送路長20kmの光ファイバを伝搬した後のパワースペクトルを示す図である。図4に示すように、量子チャネルの波長域である1550nmでの非線形光学効果によるクロストーク光のレベルは−80dBmを上回り、量子チャネルの信号に影響を及ぼす。
しかしながら、本実施形態によれば、図1(C)で説明したように、受信側の波長合分波器4は、量子チャネルの古典チャネルに対するアイソレーションbが80dB以上、透過バンド幅cが1nmに設計されている。したがって、古典チャネルと量子チャネルとの波長多重信号が波長合分波器4に入射すると、アイソレーションbによって量子チャネルよりもパワーの大きい古典チャネルの成分は抑圧され、かつ、透過バンド幅cによってそのバンド幅を超える古典チャネルの成分が雑音として受信側の量子ユニット20に入射することを抑止できる。
ここで、波長合分波器4の透過特性のうち透過バンド幅が量子チャネルのスペクトルよりも十分広いと、図4に示される非線形光学効果によるクロストーク光は雑音としてAPD 207またはAPD208で検波される。このために、量子チャネルのSN比は透過バンド幅が広くなるにしたがって劣化する。よって、波長合分波器4の透過バンド幅は量子チャネルのスペクトルに影響を及ぼさない範囲で所定値以下、好ましくは最も狭い、ことが望ましい。ここでは、波長合分波器4の透過バンド幅を1nmに設定しているが、これは量子チャネルの光源であるレーザ209のスペクトルによる。
(C)古典チャネルのパワー制御
さらに、上述した自然放出光によるクロストーク光と非線形光学効果によるクロストーク光とを十分抑圧するためには、入力する古典チャネルのパワー、即ち送信側のE/O11のレーザ出力パワーも制御する必要がある。
古典チャネルのパワーが大きくなると、伝送距離は伸びるが、図2に示されるクロストーク光のレベルも上昇する。波長合分波器3のアイソレーションaは一定なので、波長合分波器3を透過しても自然放出光によるクロストーク光が十分抑圧できないことになる。したがって、図3に示されるクロストーク光レベルも上昇し、量子チャネルに影響を及ぼす。また、光ファイバ伝送路5を伝搬中の非線形光学効果によるクロストーク光のレベルも古典チャネルのパワーに比例して大きくなる。
図5は、送信側の波長合分波器3に入力する古典チャネルのパワーに対する量子チャネルのSN比の変化を示すグラフである。ここでは、図1(B)および(C)で示される透過特性を持つ波長合分波器3および4を使用し、20kmの光ファイバ伝送路5を通して伝送したときの量子チャネルのSN比を測定した。
図5から明らかなように、伝送距離L=20kmの場合、量子チャネルに影響を与えずに最大の伝送距離を得るには、すなわち量子チャネルのSN比が上昇しない最大の古典チャネル入力パワーは、−15dBmである。この最大の古典チャネル入力パワーは伝送距離Lによって変化する。L=20kmのとき、古典チャネル入力パワーは−15dBm以下としなければならないため、光ファイバ伝送路5の損失と波長合分波器3、4の損失により、O/E21への入力パワーは−30dBm以下となる。このためO/E21は高感度の光受信器である必要がある。なお、比較のために、波長透過器4の量子チャネルの透過バンド幅が13nmであるときの古典チャネルの入力パワーに対する量子チャネルのSN比の関係も示す。この測定結果から、透過バンド幅が必要以上に広いと、古典チャネルの入力パワーに関わらず量子チャネルのSN比は劣化し、量子チャネルの通信が正常に行えないことがわかる。
1.3)効果
以上説明したように、本実施形態によれば、古典チャネルの光パワーを制御し、古典チャネルと量子チャネルとの波長合分波器の透過特性(アイソレーションおよび透過バンド幅)を設計することによって、古典チャネルのクロストーク光を抑圧し、古典チャネルが量子チャネルに影響を及ぼさない量子暗号鍵配布システムを実現することができる。
また古典チャネルのクロストーク光を抑圧できるために、古典チャネルと量子チャネルとのチャネル間隔を広くする必要がなく、周波数資源の有効利用が可能となる。本実施形態ではλQ=1550nm、λA=1530nmでクロストークを除去することができた。
2.第2実施形態
2.1)システム構成
図6(A)は本発明の第2実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図、(B)は本実施形態における受信器側波長合分波器の量子チャネルの透過特性を示す図、(C)は本実施形態における受信器側の光検出器の前に設けられたバンドパスフィルタ(BPF)の透過特性を示す図である。なお、図6(A)において、本実施形態による量子暗号鍵配布システムは、BPF210および211を加えた以外は図1(A)に示す第1実施形態と同じ構成を有しているので、同じ参照番号を付して詳細な説明は省略する。
送信側の波長合分波器3は、第1実施形態と同様に図1(B)で示される古典チャネルの透過特性を有する。
受信側の波長合分波器4は、図6(B)に示す量子チャネルの透過特性を有し、本実施形態では、量子チャネルの古典チャネルに対するアイソレーションbが80dB以上、透過バンド幅cが13nmに設計されている。透過バンド幅c=13nmは、一般的な幅広のフィルタの値であり、量子チャネルのスペクトルよりも十分広く設計されている。波長合分波器4のアイソレーションbは、第1実施形態と同様に、古典チャネル成分を抑圧するように設定される。
BPF210および211は、APD207および208の受光面側にそれぞれ設けられ、光パルスは干渉計で干渉後、BPF210および211を通してAPD207および208により検出される。BPF210および211は、図6(C)に示す透過特性を有し、量子チャネルの古典チャネルに対するアイソレーションbFが35dB以上、透過バンド幅cFが1nmに設計されている。透過バンド幅cFは、量子チャネルのスペクトルに影響を及ぼさない範囲で所定値以下の幅、好ましくは最も狭い幅に設定され、ここでは量子チャネル信号の光源であるレーザ209のスペクトルに依存する。
2.2)動作
波長合分波器3から出力された波長多重信号は光ファイバ伝送路5を伝搬し、図6(B)の特性を有する受信側の波長合分波器4に入射する。
波長合分波器4は量子チャネルと古典チャネルとを波長分離し、量子チャネルの光パルスP1およびP2*aを量子ユニット20へ、古典チャネルの光信号をO/E21へそれぞれ出力する。
波長合分波器4を透過した量子チャネルの光パルスP1は、PBS201によってLong path204へ出力され、位相変調器202によって変調されて光パルスP1*bとして光カプラ205へ出力される。一方、波長合分波器4を透過した量子チャネルの光パルスP2*aは、PBS201によってShort path203へ出力され、そのまま光カプラ205へ出力される。こうして、光パルスP1*bと光パルスP2*aとは、送信側位相変調器102と受信側位相変調器202の位相差によって干渉し、BPF210および211を通して光子検出器APD207またはAPD208のいずれかで検出される。
上述したように、本実施形態によれば、受信側の波長合分波器4は、量子チャネルの古典チャネルに対するアイソレーションbが80dB以上、透過バンド幅cが13nmに設計されている。したがって、古典チャネルと量子チャネルとの波長多重信号が波長合分波器4に入射すると、アイソレーションbによって量子チャネルよりもパワーの大きい古典チャネルの成分は抑圧され、かつ、透過バンド幅cによってそのバンド幅を超える古典チャネルの成分が雑音として受信側の量子ユニット20に入射することを抑止できる。
ここで、波長合分波器4の量子チャネルの透過バンド幅cが量子チャネルのスペクトルより狭いと、量子チャネルのスペクトル成分が変化し、完全に干渉が起こらない。したがって、波長合分波器4の量子チャネルの透過バンド幅cは、量子チャネルのスペクトルよりも十分広くし、量子チャネルの光が干渉計で完全に干渉した後、APD207または208のいずれかで検出されるのが望ましい。
逆に、波長合分波器4の量子チャネルの透過バンド幅cが量子チャネルのスペクトルよりもあまりに広いと、図4に示される非線形光学効果によるクロストーク光が雑音としてAPD207および208に到達してしまう。このために、量子チャネルのSN比は波長合分波器4の透過バンド幅cが広くなるに従って劣化する。
そこで、光カプラ205とAPD207および208の間にBPF210および211を配置し、それらの透過バンド幅cF=1nmによって雑音を十分除去する。これにより、SN比のよい量子信号をAPD207または208により検出することができる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態で説明した(A)自然放出光によるクロストークの抑制および(C)古典チャネルのパワー制御は同様であるので、説明は省略する。
2.3)効果
以上説明したように、本実施形態によれば、古典チャネルの光パワーを制御し、古典チャネルと量子チャネルとの波長合分波器の透過特性(アイソレーションおよび透過バンド幅)および光検出器に対応して配置されたバンドパスフィルタの透過バンド特性を設計することによって、古典チャネルのクロストーク光を抑圧し、古典チャネルが量子チャネルに影響を及ぼさない量子暗号鍵配布システムを実現することができる。
特に、本実施形態では、受信側の量子ユニット20内にBPFを設けて量子チャネルに影響する雑音の除去を行うことで、受信側の波長合分波器4には一般的な透過特性を有するものを使用することができる。したがって、特別な波長合分波器を設ける必要がなく、古典チャネルの増設が容易となり、コスト的にも非常に有利になる。
3.第3実施形態
図7は本発明の第3実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図である。ただし、本実施形態による量子暗号鍵配布システムは、送信器1のO/E12および受信器2のE/O22が光ファイバ伝送路5の古典チャネル53を通して接続されていること以外は図1(A)に示す第1実施形態と同じ構成および動作を有しているので、同じ参照番号を付して詳細な説明は省略する。
古典チャネル53の光信号の送信方向は、量子チャネル51の量子状態の送信方向とは逆である。送信側の波長合分波器3で量子チャネル51が合波されるとき古典チャネル53は分波され、受信側の波長合分波器4で量子チャネル51が分波されるとき古典チャネル53は合波される。このために、波長合分波器4で合波される受信器側E/O22の出力光が、APD207および208で検出される量子チャネルに影響を及ぼさないようにする必要がある。
本実施形態では、波長合分波器4の古典チャネル53の反射減衰量を50dB以上に設計している。また、光ファイバ中の伝送特性としてレイリー散乱による戻り光が考えられるが、波長合分波器4の量子チャネルの透過特性が図1(C)を満たしていれば、レイリー散乱が量子チャネルに及ぼす影響は抑圧できるので問題ない。
さらに、波長合分波器3で分波される古典チャネル53の光に関しても、波長合分波器3の古典チャネル53の反射減衰量を50dB以上、波長合分波器4の量子チャネルの透過特性が図1(C)を満たしていれば問題ない。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、古典チャネル52の光源であるE/O11および古典チャネル53の光源であるE/O22の出力パワーは、波長合分波器3および4の透過特性で量子チャネルに影響を与えず、かつ必要な伝送距離を伝播するレベルでなければならない(図5参照)。
以上説明したように、本実施形態によれば、古典チャネルの光パワーを制御し、古典チャネルと量子チャネルとの波長合分波器の透過特性(アイソレーションおよび透過バンド幅)および反対方向の古典チャネルの反射減衰量を設計することによって、方向の異なる複数の古典チャネルのクロストーク光を抑圧し、古典チャネルが量子チャネルに影響を及ぼさない量子暗号鍵配布システムを実現することができる。
また、本実施形態の量子ユニット20に上述した第2実施形態を適用することで、受信側の波長合分波器4には一般的な透過特性を有するものを使用することができる。したがって、反射減衰量を考慮するだけで古典チャネルの増設が容易となり、コスト的にも非常に有利になる。
4.第4実施形態
図8は本発明の第4実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図である。ただし、本実施形態による量子暗号鍵配布システムは、送信器1にE/O13およびO/E14を、受信器2にO/E23およびE/O24を加え、送信器1のE/O13と受信器2のO/E23とは古典チャネル54を介して光学的に接続され、受信器2のE/O24と送信器1のO/E14とは古典チャネル55を介して光学的に接続されている。それ以外は図7に示す第3実施形態と同じ構成および動作を有しているので、同じ参照番号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態では、双方向の古典チャネル52および53がパワーの微弱な量子チャネルに代わってクロック同期を行うための同期チャネルとして使用される。また、双方向古典チャネル54および55が量子暗号鍵配布システムによって配布された暗号鍵を用いて暗号通信を行う暗号通信チャネルとして使用される。
古典チャネル54の光信号は量子チャネル51の量子状態の送信方向と同方向の信号であるため、波長合分波器3における古典チャネル54の透過特性は、図1(B)に示される古典チャネル52と同様の透過特性が必要である。波長合分波器4における量子チャネルの古典チャネル54に対する透過特性は、図1(C)に示される古典チャネル52に対する透過特性と同様の透過特性が必要である。
また、古典チャネル55の光信号は量子チャネル51とは逆方向の信号であるため、波長合分波器3における古典チャネル55の透過特性は、第3実施形態で説明したように古典チャネル53と同様の反射減衰量が必要である。波長合分波器4における古典チャネル55の透過特性も第3実施形態で説明したように古典チャネル53と同様の反射減衰量が必要である。
このように、本実施形態では、第3実施形態と同様に、古典チャネルの光パワーを制御し、古典チャネルおよび量子チャネルの波長合分波器の透過特性を設計することによって、古典チャネルのクロストーク光を抑圧し、古典チャネルが量子チャネルに影響を及ぼさない量子暗号鍵配布システムを実現することができる。
また、本実施形態の量子ユニット20に上述した第2実施形態を適用することで、受信側の波長合分波器4には一般的な透過特性を有するものを使用することができる。したがって、反射減衰量を考慮するだけで古典チャネルの増設が容易となり、コスト的にも非常に有利になる。
5.第5実施形態
図9は本発明の第5実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図である。本実施形態では、図8に示す第4実施形態における古典チャネル54および55が一般の通信で用いられる光信号のチャネル60に置き換えられている。それ以外は図7に示す第3実施形態と同じ構成および動作を有しているので、同じ参照番号を付して詳細な説明は省略する。
一般の通信で用いられる光信号とは量子暗号鍵配布システムとは関係のない信号であり、量子チャネル51と同方向あるいは逆方向の信号で、かつ複数の古典チャネルから構成される。この一般通信チャネル60のレーザ出力は、第3実施形態と同様に制御される。
このように、本実施形態では、第3実施形態と同様に、古典チャネルの光パワーを制御し、古典チャネルおよび量子チャネルの波長合分波器の透過特性を設計することによって、古典チャネルのクロストーク光を抑圧し、古典チャネルが量子チャネルに影響を及ぼさない量子暗号鍵配布システムを実現することができる。
また、本実施形態の量子ユニット20に上述した第2実施形態を適用することで、受信側の波長合分波器4には一般的な透過特性を有するものを使用することができる。したがって、反射減衰量を考慮するだけで古典チャネルの増設が容易となり、コスト的にも非常に有利になる。
6.第6実施形態
図10は本発明の第6実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図である。本実施形態では、図1(A)に示す第1実施形態の送信器1におけるファラデーミラー103の代わりに、PBSループ104を用いた以外は図1(A)に示す第1実施形態と同じ構成を有しているので、同じ参照番号を付して詳細な説明は省略する。
PBSループ104は、波長合分波器3で分波された量子チャネルの信号をPBS101および位相変調器102を通って再びPBS101に戻して波長合分波器3を通して受信器2へ返送する。
本実施形態の位相変調器102は、第1実施形態のファラデーミラー103で量子チャネルの信号光が反射する際に偏光が90°回転する作用と同等の位相変調を与える。これ以降の動作は第1実施形態と同様である。
このように、本実施形態では、第1実施形態と同様に、古典チャネルの光パワーを制御し、古典チャネルおよび量子チャネルの波長合分波器の透過特性を設計することによって、古典チャネルのクロストーク光を抑圧し、古典チャネルが量子チャネルに影響を及ぼさない量子暗号鍵配布システムを実現することができる。
また、本実施形態の量子ユニット20に上述した第2実施形態を適用することで、受信側の波長合分波器4には一般的な透過特性を有するものを使用することができる。したがって、反射減衰量を考慮するだけで古典チャネルの増設が容易となり、コスト的にも非常に有利になる。
さらに、本実施形態の古典チャネルは、上述した第3〜第5実施形態と同様に、量子チャネル51と同方向および逆方向のどちらでもよく、古典チャネルのチャネル数は複数チャネルでもよい。
7.第7実施形態
7.1)システム構成
図11(A)は本発明の第7実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図、(B)はその送信器側に設けられた強度変調器のパワー制御動作を示す波形図である。図11(A)において、送信器1には量子ユニット10および強度変調器15が設けられ、受信器2には量子ユニット20、光スイッチ25およびO/E21が設けられている。光伝送路5と受信器2との間には、後述するバンドパスフィルタ6が設けられている。なお、量子ユニット10および20は、図1に示す第1実施形態のそれらと同様の構成を有し同様に動作する。
送信器1に設けられた強度変調器15は、後述するように量子ユニット10から出力した光の強度を図11(B)に示すように変調し、通常の光強度のタイムスロットを古典チャネル、微弱な光強度のタイムスロットを量子チャネルとする時分割多重信号を光伝送路5へ送出する。強度変調器15の古典チャネルでの光強度は、後述するようにバンドパスフィルタ6の透過特性で量子チャネルに影響を与えず、かつ、必要な伝送距離を満たすように設定する必要がある。なお、古典チャネルおよび量子チャネルの光パワーについては第1実施形態で説明した通りである。
光伝送路5を伝送してきた時分割多重信号はバンドパスフィルタ6を通して受信器2に入力する。本実施形態のバンドパスフィルタ6は、図6(C)に示す透過特性を有する。光スイッチ25は、バンドパスフィルタ6を通して受信した時分割多重信号を古典チャネルの期間はO/E21へ切り替え、量子チャネルの期間は量子ユニット20へ切り替える。
7.2)動作
まず、レーザ209は通常の光パワーレベルを有する光パルスPを出力し、光パルスPは光サーキュレータ206によって光カプラ205へ出力され、光カプラ205で2分岐される。2分岐された光パルスP1およびP2はそれぞれShort Pass203およびLong Pass204を通り、光スイッチ25、バンドパスフィルタ6および光伝送路5を通して送信器1に送られる。
送信器1において、光伝送路5を通して受信した光パルスP1およびP2は、強度変調器15を通過した後、ファラデーミラー103で偏光状態が90°回転して折り返される。折り返された光パルスP1はそのまま移動変調器102を通過して量子ユニット10から出力するが、光パルスP2は位相変調器102で変調され、光パルスP2*aとして量子ユニット10から出力する。
こうして量子ユニット10から順次出力された折返し光パルスP1と光パルスP2*aとは、強度変調器15により光強度を微弱にした量子チャネルのタイムスロットで光伝送路5へ送出される。古典チャネルのタイムスロットでは通常の光パワーの光パルスとして光伝送路5へ送出される。このように強度変調器15により量子チャネルおよび古典チャネルの光は時分割多重され光伝送路5を通して伝搬する。
光伝送路5を伝送した後、時分割多重信号は、図6(C)に示すような透過バンド幅1nmのバンドパスフィルタ6を通り、光スイッチ25で量子チャネルと古典チャネルとに分離され、量子チャネルの光は量子ユニット20で受信され、古典チャネルの光はE/O21で受信される。なお、バンドパスフィルタ6の透過バンド幅を1nmに設定しているが、これは、第1実施形態と同様に、量子チャネルの光源であるレーザ209のスペクトルにより決定されるものである。
第1実施形態でも説明したように、光伝送路5を伝搬してきた古典チャネルの光は非線形光学効果によって図4に示されるようなスペクトルとなる。本実施形態のような時分割多重伝送であっても、古典チャネルと量子チャネルとのトランジット部分で古典チャネルの光が量子チャネルへ残留光として影響することが考えられる。たとえば、量子チャネルの伝送速度が60MHzのとき、古典チャネルの残留光が量子チャネルへ漏れこむ可能性がある。図4のようなスペクトルの古典チャネル光が残留して量子チャネルに漏れこむと、既に述べたようにAPD207および208は広い周波数範囲でノイズを検出し、量子チャネルのSN比が劣化してしまう。
しかしながら、本実施形態では、図6(C)に示すような透過特性を有するバンドパスフィルタ6を受信器2の前に挿入することによって、古典チャネルの非線形光学効果による雑音光を除去し、さらにこの効果を有効にするために強度変調器15による古典チャネルの光強度を設定している。これにより、APD207および208で検出される量子チャネルのSN比を改善することが可能となる。
このように、本実施形態では第1実施形態と同様に、強度変調器15により古典チャネルの光パワーを制御し、かつ、バンドパスフィルタ6の透過特性を設計することによって、古典チャネルのノイズ光を抑圧し、古典チャネルが量子チャネルに影響を及ぼさない時分割多重方式の量子暗号鍵配布システムを実現することができる。
8.ネットワーク適用例
図12は本発明による量子暗号鍵配布システムを適用したネットワーク構成の一例を示すブロック図である。送信器TXおよび受信器RXは、それぞれ本発明の第1〜第7実施形態における送信器1および受信器2と同様である。
ここでは、1つの送信器71とN個の受信機72〜75とがツリー状に接続されたネットワークが例示されている。ネットワーク接続形態はツリー型だけでなく、スター型やバス型のいずれであってもよい。なお、分岐素子76、77は、Passive素子である光カプラまたは光スイッチのどちらでもよい。たとえば送信器71と任意の1つの受信器との間で第1実施形態あるいは他の実施形態と同様の量子暗号鍵配布を実行することができる。
図13は本発明による量子暗号鍵配布システムを適用したネットワーク構成の他の例を示すブロック図である。ここでは、N個の送信器81〜85と1個の受信機86とがリング状に接続されたネットワークが例示されている。送信器TXおよび受信器RXは、それぞれ本発明の第1〜第7実施形態における送信器1および受信器2と同様である。
9.古典チャネル受光器
上述したように、第1〜第7実施形態において、古典チャネルの光源(E/O11、22、13、24)の出力パワーは、波長合分波器3および4の透過特性で量子チャネルに影響を与えず、かつ必要な伝送距離を伝播するレベルでなければならない(図5参照)。したがって、このような古典チャネルのそれぞれ対応する受光器(O/E21、12、14,23)は高感度であることが望ましい。受光器が高感度であれば、送信側の光源の出力パワーを低く設定することができ、クロストーク光の発生を有効に回避できるからである。高感度受光器は、たとえばフォトダイオードの前段に光増幅器を配置すること、あるいは、受光器としてアバランシェ・フォト・ダイオード(APD)を用いることで実現することができる。
図14は、古典チャネルの高感度受光器(光−電気変換器O/E)の一例を示すブロック図である。各実施形態において、古典チャネルの受光器O/E21は、EDFA(エルビウム添加光ファイバ増幅器)型の光プリアンプ21−aにより入射光信号を光増幅し、増幅された光信号をPINフォトダイオード21−bにより電気信号に変換するという構成を有する。あるいは、他の例として、APDを用いて高感度を実現することもできる。
なお、本発明は、上述したPlug&Play方式の双方向方式だけでなく、一方向の量子暗号鍵配布方式にも適用可能である。さらに、量子暗号鍵配布に限定されるものではなく量子通信一般、その他光パワーの異なるチャネルが多重化された通信システム一般に適用可能である。
(A)は本発明の第1実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図、(B)は本実施形態における送信器側波長合分波器の古典チャネルの透過特性を示す図、(C)は本実施形態における受信器側波長合分波器の量子チャネルの透過特性を示す図である。 送信側の波長合分波器3に入射する古典チャネルの信号のパワースペクトルを示す図である。 送信側の波長合分波器3から出射する古典チャネルの信号のパワースペクトルを示す図である。 古典チャネルの信号が伝送路長20kmの光ファイバを伝搬した後のパワースペクトルを示す図である。 送信側の波長合分波器3に入力する古典チャネルのパワーに対する量子チャネルのSN比の変化を示すグラフである。 (A)は本発明の第2実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図、(B)は本実施形態における受信器側波長合分波器の量子チャネルの透過特性を示す図、(C)は本実施形態における受信器側の光検出器の前に設けられたバンドパスフィルタ(BPF)の透過特性を示す図である。 本発明の第3実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態による量子暗号鍵配布システムの構成を示すブロック図である。 本発明による量子暗号鍵配布システムを適用したネットワーク構成の一例を示すブロック図である。 本発明による量子暗号鍵配布システムを適用したネットワーク構成の他の例を示すブロック図である。 古典チャネルの高感度受光器(光−電気変換器)の一例を示すブロック図である。 従来の量子暗号鍵配布システムの概略的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 送信器
10 量子ユニット
102 位相変調器
103 ファラデーミラー
11、13 E/O
12、14 O/E
2 受信器
20 量子ユニット
201 PBS
202 位相変調器
203 Short Path
204 Long Path
205 光カプラ
206 光サーキュレータ
207、208 APD
209 レーザ
21、23 O/E
21−a EDFA光プリアンプ
21−b PIN−PD
22、24 E/O
3、4 波長合分波器
5 光ファイバ伝送路
51 量子チャネル
52〜55 古典チャネル
56 一般の通信チャネル
6 バンドパスフィルタ

Claims (25)

  1. 相対的に光パワーが小さい状態の第1チャネルと光パワーが大きい状態の第2チャネルとを含む複数の通信チャネルを光伝送媒体に多重化して情報を伝送する光多重化通信システムにおいて、
    前記複数の通信チャネルを前記光伝送媒体に多重化する多重化手段と、前記光伝送媒体を伝送されてきた前記複数の通信チャネルのうち少なくとも前記第1チャネルを分離する分離手段と、を有し、
    前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記多重化手段における前記第2チャネルの透過特性と、前記分離手段における前記第1チャネルの透過特性と、前記第2チャネルの光パワーと、を設定することを特徴とする光多重化通信システム。
  2. 前記多重化手段における前記第2チャネルの透過特性は、前記多重化手段に入射する前記第2チャネルの光信号の雑音成分を抑制し、
    前記分離手段における前記第1チャネルの透過特性は、前記光伝送媒体を伝播することで生じた前記第2チャネルの光信号の雑音成分を抑制し、
    前記第2チャネルの光パワーは、前記第1チャネルの雑音成分が所定の許容範囲内に収まる範囲における所定値以上に設定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光多重化通信システム。
  3. 前記多重化手段における前記第2チャネルの透過特性は前記第1チャネルに対するアイソレーションからなり、前記アイソレーションは前記第2チャネルの光源の自然放出光によるクロストーク光が抑圧されて前記第1チャネルの信号光の光パワーよりも小さくなるように設定され、
    前記分離手段における前記第1チャネルの透過特性は前記第2チャネルに対するアイソレーションおよび透過バンド幅からなり、前記アイソレーションは前記光伝送媒体を伝播することで非線形光学効果により生じたクロストーク光のパワーが前記第1チャネルの信号の光パワーより小さくなるように設定され、かつ、前記透過バンド幅は前記クロストーク光のパワーが前記第1チャネルのスペクトルに影響を及ぼさない範囲で所定値以下の幅に設定される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光多重化通信システム。
  4. 前記分離手段は、
    前記光伝送媒体を伝送されてきた前記複数の通信チャネルのうち第1透過特性に従って前記第1チャネルを含む光信号を分離する第1分離手段と、
    前記第1分離手段により分離された光信号から第2透過特性に従って前記第1チャネルの光信号を分離する第2分離手段と、
    を有し、前記第1透過特性は前記第2チャネルに対するアイソレーションを満たし、前記第2透過特性は前記透過バンド幅を満たすことを特徴とする請求項3に記載の光多重化通信システム。
  5. 前記第2チャネルの光パワーは、前記多重化手段における前記第2チャネルの透過特性と、前記分離手段における前記第1チャネルの透過特性と、伝送距離と、に依存して決定されることを特徴とする請求項1に記載の光多重化通信システム。
  6. 前記第1チャネルにおける光パワーが小さい状態は、1フォトン/ビット以下であることを特徴とする請求項1に記載の光多重化通信システム。
  7. 相対的に光パワーが小さい状態の第1チャネルと光パワーが大きい状態の第2チャネルとを含む複数の通信チャネルを光伝送媒体に多重化して情報を伝送する光多重化通信システムにおいて、
    前記光伝送媒体の両端に、前記複数の通信チャネルを前記光伝送媒体に多重化し、前記光伝送媒体を伝送されてきた前記複数の通信チャネルを分離する多重分離手段を設け、
    少なくとも1つの第2チャネルは前記第1チャネルの情報伝送方向とは反対方向に光信号を伝送し、
    前記少なくとも1つの第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記第1チャネルの受信側にある前記多重分離手段における前記少なくとも1つの第2チャネルの反射減衰特性と、送信側にある前記多重分離手段の前記少なくとも1つの第2チャネルの反射減衰特性と、前記少なくとも1つの第2チャネルの光源の光パワーと、を設定することを特徴とする光多重化通信システム。
  8. 前記第1チャネルの情報伝送方向と同じ方向に光信号を伝送する少なくとも1つの第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記送信側にある前記多重分離手段における当該第2チャネルの透過特性と、前記受信側にある前記多重分離手段における前記第1チャネルの透過特性と、当該第2チャネルの光源のパワーと、を設定することを特徴とする請求項7に記載の光多重化通信システム。
  9. 前記第2チャネルの光源の光パワーは、前記送信側にある前記多重分離手段における当該第2チャネルの透過特性と、前記受信側にある前記多重分離手段における前記第1チャネルの透過特性と、伝送距離と、に依存して決定されることを特徴とする請求項7または8に記載の光多重化通信システム。
  10. 前記第1チャネルにおける光パワーが小さい状態は、1フォトン/ビット以下であることを特徴とする請求項7に記載の光多重化通信システム。
  11. 相対的に光パワーが小さい状態の第1チャネルと光パワーが大きい状態の第2チャネルとを含む複数のチャネルを時分割多重して光伝送媒体を通して情報を伝送する光多重化通信システムにおいて、
    前記第1チャネルおよび第2チャネルの光パワーをそれぞれ設定して前記光伝送媒体へ順次出力する強度制御手段と、
    前記光伝送媒体を伝送されてきた光信号をフィルタリングする所定透過特性のフィルタ手段と、
    を有し、前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記フィルタ手段の前記所定透過特性と、前記強度制御手段による前記第2チャネルの光パワーと、を設定することを特徴とする光多重化通信システム。
  12. 前記フィルタ手段の前記所定透過特性は、前記光伝送媒体を伝播することで生じた前記第2チャネルの光信号の雑音成分を抑制し、
    前記第2チャネルの光パワーは、前記第1チャネルの雑音成分が所定の許容範囲内に収まる範囲における所定値以上に設定される、
    ことを特徴とする請求項11に記載の光多重化通信システム。
  13. 前記フィルタ手段の前記所定透過特性は前記第2チャネルに対するアイソレーションおよび透過バンド幅からなり、前記アイソレーションは前記光伝送媒体を伝播することで非線形光学効果により生じたクロストーク光のパワーが前記第1チャネルの信号の光パワーより小さくなるように設定され、かつ、前記透過バンド幅は前記クロストーク光のパワーが前記第1チャネルのスペクトルに影響を及ぼさない範囲で所定値以下の幅に設定される、
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の光多重化通信システム。
  14. 前記第2チャネルの光パワーは、前記フィルタ手段の前記所定透過特性と伝送距離とに依存して決定されることを特徴とする請求項11に記載の光多重化通信システム。
  15. 前記第1チャネルにおける光パワーが小さい状態は、1フォトン/ビット以下であることを特徴とする請求項11に記載の光多重化通信システム。
  16. 相対的に光パワーが小さい状態の第1チャネルと光パワーが大きい状態の第2チャネルとを含む複数の通信チャネルを光伝送媒体に多重化して情報を伝送する光多重化通信システムにおけるクロストーク除去方法において、
    前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように前記複数の通信チャネルを多重化し、
    前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記光伝送媒体を伝送されてきた伝送光のうち前記第1チャネルの光を所定の透過特性で透過させ、
    前記光伝送媒体を伝送されてきた伝送光において前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさない範囲で前記第2チャネルの光パワーを設定する、
    ことを特徴とするクロストーク除去方法。
  17. 前記多重化ステップにおいて、前記第2チャネルの光信号の雑音成分を抑制するように前記第2チャネルの透過特性が設定され、
    前記透過ステップにおける所定の透過特性は、前記光伝送媒体を伝播することで生じた前記第2チャネルの光信号の雑音成分を抑制するように設定され、
    前記光パワー設定ステップにおける前記第2チャネルの光パワーは、前記第1チャネルの雑音成分が所定の許容範囲内に収まる範囲における所定値以上に設定される、
    ことを特徴とする請求項16に記載のクロストーク除去方法。
  18. 前記多重化ステップにおける前記第2チャネルの透過特性は前記第1チャネルに対するアイソレーションからなり、前記アイソレーションは前記第2チャネルの光源の自然放出光によるクロストーク光が抑圧されて前記第1チャネルの信号光の光パワーよりも小さくなるように設定され、
    前記透過ステップにおける前記所定の透過特性は前記第2チャネルに対するアイソレーションおよび透過バンド幅からなり、前記アイソレーションは前記光伝送媒体を伝播することで非線形光学効果により生じたクロストーク光のパワーが前記第1チャネルの信号の光パワーより小さくなるように設定され、前記所定のバンド幅は前記クロストーク光のパワーが前記第1チャネルのスペクトルに影響を及ぼさない範囲で所定値以下の幅に設定される、
    ことを特徴とする請求項16または17に記載のクロストーク除去方法。
  19. 前記多重化ステップにおいて、前記複数の通信チャネルは前記光伝送媒体に波長分割多重されることを特徴とする請求項16に記載のクロストーク除去方法。
  20. 前記多重化ステップにおいて、前記複数の通信チャネルは前記光伝送媒体に時分割多重され、前記第1チャネルおよび第2チャネルの光パワーをそれぞれ設定して前記光伝送媒体へ順次出力することを特徴とする請求項16に記載のクロストーク除去方法。
  21. 相対的に光パワーが小さい状態の第1チャネルと光パワーが大きい状態の第2チャネルとを含む複数の通信チャネルを光伝送媒体に多重化して情報を伝送し、前記光伝送媒体の両端に、前記複数の通信チャネルを前記光伝送媒体に多重化し、前記光伝送媒体を伝送されてきた前記複数の通信チャネルを分離する多重分離手段を有し、少なくとも1つの第2チャネルは前記第1チャネルの情報伝送方向とは反対方向に光信号を伝送する光多重化通信システムにおけるクロストーク除去方法において、
    前記第1チャネルの送信側において、前記少なくとも1つの第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記送信側にある前記多重分離手段の前記少なくとも1つの第2チャネルの反射減衰特性を設定し、
    前記第1チャネルの受信側において、前記少なくとも1つの第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記受信側にある前記多重分離手段における前記少なくとも1つの第2チャネルの反射減衰特性を設定し、
    前記受信側において、前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさない範囲で前記少なくとも1つの第2チャネルの光源の光パワーを設定する、
    ことを特徴とするクロストーク除去方法。
  22. 前記第1チャネルの情報伝送方向と同じ方向に光信号を伝送する少なくとも1つの第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記送信側にある前記多重分離手段における当該第2チャネルの透過特性と、前記受信側にある前記多重分離手段における前記第1チャネルの透過特性と、当該第2チャネルの光源のパワーと、を設定することを特徴とする請求項21に記載のクロストーク除去方法。
  23. 相対的に光パワーが小さい状態の第1チャネルと光パワーが大きい状態の第2チャネルとを含む複数の通信チャネルを光伝送媒体に多重化して情報を伝送する光多重化通信システムにおいて、
    前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように前記複数の通信チャネルを多重化する多重化手段と、
    前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさないように、前記光伝送媒体を伝送されてきた伝送光のうち前記第1チャネルの光を所定の透過特性で透過させるフィルタ手段と、
    を有し、前記第2チャネルの光パワーは、前記光伝送媒体を伝送されてきた伝送光において前記第2チャネルが前記第1チャネルに対して影響を及ぼさない範囲で設定されることを特徴とする光多重化通信システム。
  24. 前記多重化手段は波長合波器であり、前記フィルタ手段は波長分波器であることを特徴とする請求項23に記載の光多重化通信システム。
  25. 前記多重化手段は、前記第1チャネルと前記第2チャネルとを時分割多重するためにそれらの光パワーをそれぞれ設定する強度変調器であることを特徴とする請求項23に記載の光多重化通信システム。

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