以下、好適な一実施形態により本発明を説明する。但し、以下の説明は、本発明を本実施形態に限定することを意図するものではなく、添付の請求の範囲に含まれる代替となるもの、同等のもの及び変形をその範囲に含むことが理解されるべきである。
図1は、インスタントメッセージング対応デバイスが互いに通信するシステム1を示す図である。システム1は、インスタントメッセージング対応デバイス10.13.2.3、10.2.1.4、68p及び68sを含む。インスタントメッセージング対応デバイス10.13.2.3及び10.2.1.4はネットワーク10の一部であり、インスタントメッセージング対応デバイス68p及び68sはホームネットワーク68の一部である。ネットワーク10は、ホームネットワーク68から遠隔にあるが、ネットワーク10及びネットワーク68はインターネット12を介して接続される。インスタントメッセージング対応デバイス10.13.2.3、10.2.1.4、68p及び68sは、パーソナルコンピュータ、プリンタ及びサーバである。しかし、パーソナルデータアシスタント(PDA)、携帯電話(カメラ対応及びカメラ非対応)等の本発明の実現を可能にするインスタントメッセージング対応デバイスが適用可能である。
システム1のインスタントメッセージング対応デバイスは、インスタントメッセージングプロトコルを実現するコンピュータ実行可能処理であるリアルタイム通信(RTC)クライアントを含む。本発明のRTCクライアントは本技術分野において周知であるため、本明細書においては詳細な説明を省略する。しかし、本発明を十分に理解するために、図3に関連してRTCクライアントを以下に説明する。
システム1のインスタントメッセージング対応デバイスは、RTCクライアントに加え、リアルタイムデバイス通信(RTDC)クライアントのアドオンを含む。コンピュータ実行可能処理であるRTDCクライアントアドオンにより、インスタントメッセージングプロトコルは、インスタントメッセージング対応デバイスのハードウェアに基づく特徴、サービス及び能力にアクセスできる。例えば、RTDCクライアントを含むインスタントメッセージング対応携帯電話又はPDAは、RTDCクライアントを使用して、携帯電話又はPDAのバッテリが少なくなってきていることをパーソナルコンピュータのRTCクライアントに信号で知らせる。更に、パーソナルコンピュータのRTCクライアントは、携帯電話又はPDAのRTDCクライアントに対して、携帯電話又はPDAのバッテリ状態を提供するように要求を発行できる。RTDCクライアントの機能性の更なる詳細については、図3を参照して以下に説明する。
更にシステム1は、パブリックRTCサーバ11、RTC部門/ワークグループサーバ10.2.1.2及びRTC保守サーバ10.2.1.3を含む。これらサーバの各々は、セッション開始プロトコル(SIP)を使用して、インスタントメッセージング通信を容易にする。RTCサーバの目的及び機能性は本技術分野において周知であるため、本明細書においては詳細な説明を省略する。しかし、包括的な説明のために、本発明のシステム1内におけるRTCサーバの動作方法について簡単に説明する。
当該技術分野において周知であるように、特定のインスタントメッセージングサービスのユーザは、インスタントメッセージングサービスのサーバ、すなわちRTCサーバに証明書(credentials)(例えば、ユーザ名及びパスワード)を登録する。登録することにより、ユーザは、インスタントメッセージングサービスの他のユーザに接続し、そのユーザと通信できるようになる。この接続及び通信処理は、インスタントメッセージングサービスのユーザが他のユーザを優先連絡先(preferred contacts)又はバディリストに追加することにより実現され、ユーザは、他者が通信可能な時期を知ることができる。本発明において、図2を参照して以下に説明するように、インスタントメッセージング対応デバイスは、RTCサーバに登録し且つ他のインスタントメッセージング対応デバイスをバディリストに追加する。従って本発明において、第1のインスタントメッセージング対応デバイスは、第2のインスタントメッセージング対応デバイスが存在するかを判定できる。第2のインスタントメッセージング対応デバイスが第1のインスタントメッセージング対応デバイスのバディリストに含まれる場合、第1のインスタントメッセージング対応デバイスは、第2のインスタントメッセージング対応デバイスが使用可能であるかを知ることができる。
図1を再び参照すると、パブリックRTCサーバ11は、ホームネットワーク68のインスタントメッセージング対応デバイスとネットワーク10のインスタントメッセージング対応デバイスとの間の接続を確立し且つ通信を可能にするために使用される。接続は、パブリックRTCサーバ11に登録されているインスタントメッセージング対応デバイスに対してのみ有効である。登録方法については、図2に関連して以下に説明する。
RTC部門/ワークグループサーバ10.2.1.2は、ネットワーク10のインスタントメッセージング対応デバイス間の接続を確立し且つ通信を可能にするために使用される。接続は、RTC部門/ワークグループサーバ10.2.1.2に登録されたネットワーク10のインスタントメッセージング対応デバイスに対してのみ有効である。登録方法については、図2に関連して以下に説明する。
RTC保守サーバ10.2.1.3は、ネットワーク10のインスタントメッセージング対応デバイス間の接続を確立し且つ通信を可能にするために使用される。接続は、RTC保守サーバ10.2.1.3に登録されたネットワーク10のインスタントメッセージング対応デバイスに対してのみ有効である。この場合、保守動作を実行する権限のあるインスタントメッセージング対応デバイス及び保守動作が実行されることを許可されたインスタントメッセージング対応デバイスのみが、RTC保守サーバ10.2.1.3に登録される。登録方法については、図2に関連して以下に説明する。
図3は、インスタントメッセージング対応デバイス10.13.2.3、10.2.1.4、68p及び68s上にあるようなRTCクライアントのアーキテクチャを示す。特に、図3は、以下に説明する図2のステップS2−6でインスタンス化されるクライアントオブジェクト及びサブオブジェクトを示す。更に詳細には、RTCクライアントオブジェクト3−1は、インスタントメッセージング対応デバイスに対する全体的なブックキーピング情報及び他のオブジェクトを含む。なお、他のオブジェクトには、以下に説明するオブジェクトが含まれる。セッションオブジェクト3−2は、セッション開始、応答、終了及び参加者の追加等、インスタントメッセージングセッションを管理する。参加者オブジェクト3−3は、参加者の状態情報、名前等、セッション参加者を含み、それらを管理する。プロファイルオブジェクト3−4は、インスタントメッセージング対応デバイスに対するブックキーピング情報を含み、表示名、ユーザ名、サポートされるセッションの種類、ネットワーク資源及びアカウント等としてそのような情報を管理する。バディオブジェクト3−5は、連絡先情報及び状態を管理する。ウォッチャーオブジェクト3−6は、「ウォッチャー」の状態に関する情報、すなわち連絡先としてこのオブジェクトを追加したエンティティを管理する。RTDCクライアントオブジェクト3−7及びそのサブオブジェクトについて以下に更に詳細に説明する。
図2は、本発明によるインスタントメッセージング対応デバイスの処理の好適な一実施形態を説明するフローチャートである。簡単に説明すると、デバイスは、インスタントメッセージングサービスへのログオン/サインオンを試み、他のインスタントメッセージング対応デバイスを含む優先連絡先のリスト(すなわち、バディリスト)を提供され、バディリストからインスタントメッセージング対応デバイスを選択し、選択したインスタントメッセージング対応デバイスとのインスタントメッセージングセッションを開始する。
更に詳細には、ステップS2−1において、インスタントメッセージング対応デバイスは、インスタントメッセージング対応デバイスに対する会員証明書が先に確立されているインスタントメッセージングサーバ(リアルタイム通信サービスサーバ)へのログオン/サインオンを試みる。一実施形態においては、ユーザが会員証明書を確立し、別の実施形態においては、デバイス自体が会員証明書を確立する。但し、これらは単なる2つの例であり、本発明の実現を可能にする会員証明書を確立する他の任意の方法が適用可能である。リアルタイム通信サーバ及び証明書のレジストリ(2−2)は、インスタントメッセージング対応デバイスがメンバであるインスタントメッセージングサーバにログオン/サインオンするために、サーバアドレス情報及び証明書を含む。
次のステップS2−3において、ステップS2−1で提供された証明書をレジストリ(2−2)に格納される証明書と比較することにより、提供された証明書が有効であるかを判定するためのチェックが実行される。ログオン/サインオンが失敗した場合、ステップS2−4に進む。ステップS2−4において、失敗したログオン/サインオンの試みがサービス活動ログ(2−5)にログ記録される。インスタントメッセージング対応デバイスがインスタントメッセージングサービスに正常にログオン/サインオンした場合は、ステップS2−6に進む。ステップS2−6において、RTC及びRTDCクライアントオブジェクト及びサブオブジェクトはインスタンス化され、インスタントメッセージング対応デバイス10.13.2.3、10.2.1.4、68p及び68s上で要求を処理する準備が整う。
図3を再び参照すると、RTDCクライアントオブジェクト3−7は、ステップS2−6においてインスタンス化される。RTDCクライアントオブジェクト3−7は、インスタントメッセージング対応デバイスに対する全体的なブックキーピング情報を含み且つ他のオブジェクトを含む。他のオブジェクトは以下に説明するオブジェクトを含む。デバイスプロファイルオブジェクト3−8は、インスタントメッセージング対応デバイスプロファイルに対するブックキーピング情報を含み、デバイス表示名、デバイス名、デバイス機能、デバイス設定、サポートされるセッションの種類、資源及びアカウント等としてそのような情報を管理する。デバイス状態オブジェクト3−9は、有用性に影響を及ぼす共通の項目等のインスタントメッセージング対応デバイスの現在の状態を監視する。デバイスサービスオブジェクト3−10は、サービス状態情報、サービス名等、インスタントメッセージング対応デバイスにより提供されるサービスを管理し且つそれらサービスにアクセスする。デバイス保守オブジェクト3−11は、インスタントメッセージング対応デバイスにより提供される保守サービス及びデータを管理し、それら保守サービス及びデータにアクセスする。
図2を再び参照すると、ステップS2−6のインスタンス化の後、ステップS2−7に進む。ステップS2−7においてインスタンス化が成功したかを判定するためのチェックが実行される。インスタンス化が失敗した場合、ステップS2−8において、失敗したインスタンス化の試みがサービス活動ログ(2−5)にログ記録される。インスタンス化が成功した場合、ステップS2−9に進む。ステップS2−9において、RTDCクライアントイベント(クライアント事象)を待つ。RTDCクライアントイベントは、上述のRTDCクライアントオブジェクトに対応し、図2A〜図2Dを参照して以下に更に詳細に説明される。
ステップS2−10において、処理するイベントが存在するかのチェックが実行される。イベントが存在しない場合、ステップS2−9に戻り、イベントを待つ。イベントが存在する場合、ステップS2−11に進む。ステップS2−11において、別のチェック、この場合はイベントを終了するかを判定するためのチェックが実行される。イベントが終了される場合、ステップS2−12において処理は終了する。すなわち、インスタントメッセージング対応デバイスは、インスタントメッセージングサービスを終了する。ステップS2−11でイベントが終了されない場合、処理されるイベントは、デバイスプロファイルイベント2−13、デバイス状態イベント2−14、デバイスサービスイベント2−15又はデバイス保守イベント2−16である。
処理されるイベントがデバイスプロファイルイベントS2−13である場合、イベントは、図3に示されるデバイスプロファイルオブジェクト3−8により対処される。図2AのステップS2−17に示すように、第1のステップは、デバイスプロファイルデータを取得する要求が存在するかを判定することである。例えば、別のインスタントメッセージング対応デバイスは、別のインスタントメッセージング対応デバイスにより提供される機能に関する情報を要求してもよい。デバイスプロファイルデータを取得する要求が存在する場合、ステップS2−18において、デバイスプロファイル情報は、要求を受信するインスタントメッセージング対応デバイスのデバイスプロファイル情報記憶領域2−19から検索される。デバイスプロファイル情報の検索後、ステップS2−22において、インスタントメッセージング対応デバイスは、情報/データを要求するエンティティに対して情報を送信する。
デバイスプロファイルデータを取得する要求が存在しない場合、ステップS2−20に進む。ステップS2−20において、デバイスプロファイルデータの設定が要求されたかの判定が行なわれる。デバイスプロファイルデータの設定が要求された場合、ステップS2−21において、要求を受信するインスタントメッセージング対応デバイスは、それに従ってデバイスプロファイル情報記憶領域2−19のデバイスプロファイル情報を更新する。例えば、要求は、インスタントメッセージング対応プリンタに対するプリンタのデフォルト給紙トレイを設定する要求であってもよい。インスタントメッセージング対応デバイスは、更新を要求するエンティティに対して更新したデバイスプロファイル情報を提供する。デバイスプロファイルデータの設定が要求されない場合、ステップS2−21において、別のイベントの発生を待つ。
処理されるイベントがデバイス状態イベント2−14である場合、イベントは、図3に示されるデバイス状態オブジェクト3−9により対処される。図2BのステップS2−22において、イベントを受信するインスタントメッセージング対応デバイスは、イベントを処理及び検査して、サポートされる状態要求要素であるかを判定する。例えば、インスタントメッセージング対応デバイス(すなわち、パーソナルコンピュータ)は、インスタントメッセージング対応インクジェットプリンタの残りのインクの状態を要求してもよい。ステップS2−23で状態要求要素がサポートされると判定された場合、ステップS2−24において、要求に応じるために、要求はインスタントメッセージング対応デバイス(すなわち、インスタントメッセージング対応インクジェットプリンタ)から必要なデータ2−25を抽出することにより処理される。ステップS2−26において、インスタントメッセージング対応デバイスは、要求の結果をパッケージ化し、要求エンティティに対してその結果を送信する。ステップS2−23で状態要求要素がサポートされない場合、ステップS2−27に進む。ステップS2−27において、別のイベントの発生を待つ。
デバイスサービスイベント2−15は、図3に示されるデバイスサービスオブジェクト3−10により対処される。詳細には、図2CのステップS2−28において、入力デバイスサービス要求は処理及び検査され、サポートされるサービス要求であるかを判定される。例えば、インスタントメッセージング対応プリンタは、入力サービス要求が印刷等のサポートするサービスに対するものであるかを判定するためのチェックを行なう。例えばインスタントメッセージング対応プリンタがデータ格納要求を受信するなど、入力デバイスサービス要求がサポートされないという判定である場合、ステップS2−35に進む。ステップS2−35において、別のイベントの発生を待つ。
ステップS2−29で入力デバイスサービス要求がサポートされる場合、ステップS2−30において、サービスの状態及び可用性(availability)がチェックされ、サービスが実行されることを保証する。例えば、インスタントメッセージング対応プリンタは、印刷要求を受信できるが、インクが少ない状況のためにその印刷動作を実行できないという場合がある。次のステップS2−31において、サービスが使用可能であるかのチェックが行なわれる。サービスが使用可能でない場合、ステップS2−34において、サービス要求の結果、すなわちサービスが使用可能でないことがパッケージ化され、要求エンティティに返される。一方、サービスが使用可能である場合、ステップS2−32において、デバイスに基づく要求されたサービス2−33が実行される。ステップS2−34において、サービスの結果はパッケージ化され、要求エンティティに返される。
図3に示されるデバイス保守オブジェクト3−11は、デバイス保守イベント2−16に対処する。詳細には、図2DのステップS2−36において、入力デバイス保守サービス要求が処理及び検査され、サポートされる要求であるかが判定される。例えば、インスタントメッセージング対応プリンタは、プリントヘッド調整動作を実行するための入力要求がサポートされる要求であるかを判定するためのチェックを行なう。ステップS2−37で入力デバイス保守サービス要求がサポートされない場合、ステップS2−41において、別のイベントの発生を待つ。一方、入力デバイス保守サービス要求がサポートされる場合、処理はステップS2−38に進む。ステップS2−38において、要求された保守サービス2−39が実行される。そして、次のステップS2−40において、保守サービス要求の結果がパッケージ化され、要求エンティティに返される。
図4は、本発明によるインスタントメッセージングシステムの一例を示す。簡単に説明すると、図4は、インスタントメッセージング対応デジタルカメラに格納されたデジタル画像をコピー又はオフロードするために、インスタントメッセージング対応デジタルカメラに格納されたデジタル画像をリモートインスタントメッセージング対応ストレージサーバに送信する一例を示す。更に、図示される例は、インスタントメッセージング対応デジタルカメラからリモートインスタントメッセージング対応インクジェットプリンタにいくつかのデジタル画像を印刷することを含む。
更に詳細には、パーソナルコンピュータ10.13.1.4は、インスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68p及びインスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68sから遠隔に位置する。デジタル画像は、遠隔地のインスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcからデジタル画像を保管するインスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68s及びデジタル画像を印刷するインスタントメッセージング対応インクジェットプリンタ68pに転送される。
インスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68sにデジタル画像を転送し且つそれらをインスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68pにプリントアウトするために、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcはパーソナルコンピュータ10.13.1.4に接続され、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcをネットワーク10に接続する。一つの実施形態において、接続はUSB(Universal Serial Bus)インタフェースを介する。しかし、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcとネットワーク10との接続を可能にする任意のインタフェースが適用可能である。例えば、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcが無線で使用可能である場合、無線インタフェースを介してネットワーク10と直接接続できる。別の実施形態において、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcは、パーソナルコンピュータ10.13.1.4にデジタル画像を転送でき、画像は、パーソナルコンピュータ10.13.1.4から転送される。
インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcがネットワーク10に接続された後、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcのインスタントメッセージングサービスクライアントが開始される(図2のステップS2−1)。インスタントメッセージングサービスサーバに正常にサインオンすると、図3に関連して上述したように、RTDCクライアントオブジェクト3−7を含むRTCオブジェクトはインスタンス化される。インスタンス化されたオブジェクトはバディオブジェクト3−5を含み、バディオブジェクト3−5は、上述のように、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcの連絡先情報及び状態を管理する。インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcのバディオブジェクト3−5がインスタンス化されると、インスタントメッセージングサービスサーバに先に登録された任意のインスタントメッセージング対応デバイスは、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcのバディ(優先連絡先)リストに追加される。インスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68s及びインスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68pが証明書をインスタントメッセージングサービスサーバに先に登録した場合には、それらはリストに含まれる。
インスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68s及びインスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68pに関して、双方のデバイスは、電源投入時にインスタントメッセージングサービスサーバへのサインオンを試みる。インスタントメッセージングサービスサーバに正常にサインオンすると、図3に関連して上述したように、各デバイスのRTDCクライアントオブジェクト3−7はインスタンス化される。詳細には、デバイスサービスオブジェクト3−10がインスタンス化され、それによりインスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68s及びインスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68pは、各デバイスの格納機能性及び印刷機能性を管理し且つそれら機能性にアクセスすることにより、インスタントメッセージングサービスを介してサービスを提供できる。更に、バディオブジェクト3−5が各デバイスにおいてインスタンス化され、それにより各デバイスは、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcのバディリストに使用可能として現れる。パーソナルコンピュータ10.13.1.4とインスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68s及び/又はインスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68pとの接続は、パブリックRTC11を介する。
インスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68s及びインスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68pを含むインスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcに対するバディリストがインスタンス化されると、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcは、インスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68s又はインスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68pに対してデータ(例えば、デジタル画像)転送を開始できる。一つの実施形態において、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcは、所定のイベントの発生に基づいてデータ転送を開始する。すなわち、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcのコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカードに格納されたデータ量が所定の閾値を超えた時、データは転送される。別の実施形態において、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcは、ユーザ入力に基づいてデータ転送を開始する。すなわち、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcのユーザは、カメラのユーザインタフェースを介してデータを転送するようにカメラに指示する。
図4に示すように、インスタントメッセージング対応デジタルカメラ10.13.1dcによる転送を開始した後、データは、ネットワーク10を介してパーソナルコンピュータ10.13.1.4、ルータ10.13.1.x、ルータ10.13.x.x、ファイアウォール10.2.1.1及びインターネット12に対するルータ10.1.1.2を経由し、インスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68s及び/又はインスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68pに送信される。データは、インターネット12からケーブルモデム68.16.223.17に送信される。ケーブルモデム68.16.223.17は、ファイアウォール/ルータ192.168.100.1にデータを転送する。その後データは、ホームネットワーク68を介して、インスタントメッセージング対応ホームストレージサーバ68s及び/又はインスタントメッセージング対応ホームインクジェットプリンタ68pに送信される。
図5は、ネットワーク10のインスタントメッセージング対応デバイスに接続するリモートインスタントメッセージング対応デバイスの2つの例を示す。第1の例において、インスタントメッセージング対応ホームコンピュータ68cは、インスタントメッセージング対応ネットワークプリンタ10.8.1.6に接続する。インスタントメッセージング対応ホームコンピュータ68cからインスタントメッセージング対応ネットワークプリンタ10.8.1.6への接続及びデータ転送の機構は、図4に示す例と同様である。従って、ここでは詳細な説明を省略する。
図5に示す第2の例において、インスタントメッセージング対応リモートコンピュータ10.14.1.4は、インスタントメッセージング対応ネットワークプリンタ10.8.1.6に接続する。この例における接続及びデータ転送の機構は、図4に示す例及び図5の第1の例と同様である。1つの相違点は、インスタントメッセージング対応リモートコンピュータ10.14.1.4がインターネット13を介する仮想プライベートネットワーク(VPN)接続を介してネットワーク10に接続されるため、ネットワーク10から遠隔に位置するが、ネットワーク10のデバイスであると考えられることである。一方、インスタントメッセージング対応ホームコンピュータ68cはネットワーク68上にある。インスタントメッセージング対応リモートコンピュータ10.14.1.4がネットワーク10のデバイスであるため、連携アイデンティティ(federal identity)は、パブリックRTサーバ11ではなくRTC部門/ワークグループサーバ10.2.1.2を介して確立される。
図6は、本発明のインスタントメッセージングサービスシステムを使用して保守動作を実行する一例である。インスタントメッセージング対応パーソナルコンピュータ10.13.2.3は、1つ以上のインスタントメッセージング対応ネットワークプリンタ10.8.5.2〜10.8.5.7上で保守動作を開始する。保守動作は、図2の機能性を実現するインスタントメッセージング対応パーソナルコンピュータ10.13.2.3により実行され、インスタントメッセージング対応ネットワークプリンタ10.8.5.2〜10.8.5.7は、図2及び図2Dの機能性を実現する。図6に示すように、RTC保守サーバ10.2.1.3は、インスタントメッセージング対応パーソナルコンピュータ10.13.2.3及びインスタントメッセージング対応ネットワークプリンタ10.8.5.2〜10.8.5.7の連携アイデンティティを確立及び維持するのに使用される。
図7は、本発明のインスタントメッセージングシステムを使用してトラブルシューティング及び保守動作を実行する一例である。保守動作は、図2の機能性を実現するインスタントメッセージング対応パーソナルコンピュータ10.14.1.4により実行され、インスタントメッセージング対応ネットワークプリンタ10.8.5.2は、図2及び図2Dの機能性を実現する。RTC保守サーバ10.2.1.3は、ユーザデバイス10.14.1.4及びネットワークプリンタ10.8.5.2の連携アイデンティティを確立する。
トラブルシューティング動作は、図2の機能性を実現するインスタントメッセージング対応パーソナルコンピュータ10.13.2.3により実行され、インスタントメッセージング対応ネットワークプリンタ10.8.5.2は、図2及び図2Bの機能性を実現する。この場合、RTC部門/ワークグループサーバ10.2.1.2は、インスタントメッセージング対応パーソナルコンピュータ10.13.2.3及びインスタントメッセージング対応ネットワークプリンタ10.8.5.2の連携アイデンティティを確立する。
好適な実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、開示される好適な実施形態に限定されないことが理解される。以下の請求の範囲は、全ての変形、同等の構成及び機能を含むように最も広範囲に解釈される。