JP2008514596A

JP2008514596A - 爪甲真菌症の治療用の担体を含まない組成物

Info

Publication number: JP2008514596A
Application number: JP2007533444A
Authority: JP
Inventors: ムラリーダーラン、ネイール、ジー．
Original assignee: ミシガンステイトユニバーシティー
Priority date: 2004-09-24
Filing date: 2004-09-24
Publication date: 2008-05-08
Also published as: CA2581606A1; WO2006036144A1; EP1796703A1; AU2004323577A1; EP1796703A4; WO2006036144A8

Abstract

爪甲真菌症（真菌による爪の病気）の治療用の組成物につき記述する。当該組成物は基本的にチモール、カンファー、メントール及びユーカリプトゥス・シトリジオラ（Ｅｕｃａｌｙｐｔｕｓｃｉｔｒｉｄｉｏｒａ）からなる無色の液体で、これらの成分のための担体又は溶媒を伴わない。

Description

（関連出願の相互参照）
該当なし。

（連邦政府委託の研究又は開発に関する陳述）
該当なし。

（政府機関の権利に関する陳述）
該当なし。

（（１）本発明の背景）
本発明は爪甲真菌症（真菌性の爪の病気）治療剤である担体を含まないの組成物に関する。特に、本発明は基本的にチモール、カンファー、メントール及びユーカリプトゥス・シトリジオラ（Ｅｕｃｈａｌｙｐｔｕｓｃｉｔｒｉｄｉｏｒａ）油からなる組成物に関する。

（（２）関連技術の説明）
Ｎａｉｒ等の米国特許第６，３４４，１９０号がカンファー、メントール、ユーカリ及びチモールを成分の溶媒、特にイソアミルアルコールのようなアルコールのエステルである担体とともに使用することを記述している。これは当該成分を溶解するために使用されている。本目的には当該担体が必須だと考えられていた。

（目的）
そこで担体を含まない組成物を提供するのが本発明の目的であり、その中では当該成分は溶解されて透明な溶液を供する。本発明の更なる目的は当該組成物を調製する方法を提供することである。本発明の目的は同時に当該組成物の使用する際の方法を提供することである。これら及び他の目的は以下の説明を参照することにより次第に明らかになるであろう。

（本発明の要旨）
本発明は、成分として基本的に（１）チモール、（２）カンファー、（３）メントール及びユーカリプトゥス・シトリジオラ（Ｅｕｃａｌｙｐｔｕｓｃｉｔｒｉｄｉｏｒａ）油からなり、それらの量は担体が存在しない状態で無色の液体を供する量である組成物に関する。好ましくは、当該組成物は当該成分を重さで同じ量を含有する。更に、当該無色液体の組成物は、成分（１）から（３）を成分（４）に攪拌して加えて当該無色の液体を供することを含む方法で提供された。そして更に、当該成分（１）から（３）の組成物は成分（４）に導入され、そののち当該混合物を加熱して当該無色液体を製造する。好ましくは、当該混合物の組成物は約８０℃まで加熱された。

更に、本発明は（１）チモール、（２）カンファー及び（３）メントールを（４）ユーカリプトゥス・シトリジオラ（Ｅｕｃａｌｙｐｔｕｓｃｉｔｒｉｄｉｏｒａ）油に混合し、当該混合物を処理して無色の油にすることを含む、医薬組成物の調製方法に関する。好ましくは、本発明は当該処理が当該混合物を加熱することである方法に関する。そして更に本発明は、当該処理が当該成分を透明な混合物にする期間混合することである方法に関する。

そして更に本発明は、成分として基本的に（１）チモール、（２）カンファー、（３）メントール及び（４）ユーカリプトゥス・シトリジオラ（Ｅｕｃａｌｙｐｔｕｓｃｉｔｒｉｄｉｏｒａ）油からなり、それらの量は担体が存在しない状態で無色の液体を供する量である組成物を塗布することを含む、足の爪の真菌感染を治療する方法に関する。好ましくは、当該組成物の方法では当該成分を同量含有する。

本発明の物質及び利点は以下の説明を参照すれば次第に明らかになるであろう。

（好ましい実施形態の説明）
チモール、カンファー、メントール及びユーカリプトゥス・シトリジオラ（Ｅｕｃａｌｙｐｔｕｓｃｉｔｒｉｄｉｏｒａ）油の同じ重量を用いてＴＮＦ治療剤を処方すると、キューティクル及び爪に浸透する透明な液体を生じる。当該ユーカリプトゥス・シトリジオラ（Ｅｕｃａｌｙｐｔｕｓｃｉｔｒｉｄｉｏｒａ）油を最初に量り、同じ重量の固形のチモール、メントール及びカンファーと攪拌する。当該混合物はそののち８０℃まで加温して無色の液体を形成させるか、当該固形物が溶解して無色の液体を形成するまで室温で攪拌する。得られた生成物はネイルポリッシュアプリケータ又は消毒綿を用いて感染した爪へ塗布することが容易である。

試験は当該組成物を以下のように足の爪の真菌で行った：

当該処方の成分は以下の化合物１〜４の同じ重量である：

細菌培養。Ｆｕｓａｒｉｕｍ及びＣａｎｄｉｄａｓｐｐ．を除く全ての微生物はＡｍｅｒｉｃａｎＴｙｐｅＣｕｌｔｕｒｅＣｏｌｌｅｃｔｉｏｎ（ＡＴＣＣ）、Ｍａｎａｓｓａｓ，Ｖｉｒｇｉｎｉａ，ＵＳＡから購入した。Ｆｕｓａｒｉｕｍ及びＣａｎｄｉｄａｓｐｐ．はＭｉｃｈｉｇａｎＳｔａｔｅＵｎｉｖｅｒｓｉｔｙ（ＭＳＵ）の株である（Ｎａｉｒ，Ｍ．Ｇ．，Ｐｕｔｎａｍ，Ａ．Ｒ．，Ｍｉｓｈｒａ，Ｓ．Ｋ．，Ｍｕｌｋｓ，Ｍ．Ｈ．，Ｔａｆｔ，Ｗ．Ｈ．，Ｋｅｌｌｅｒ，Ｊ．Ｅ．，Ｍｉｌｌｅｒ，Ｊ．Ｒ．，Ｚｈｕ，Ｐ．Ｐ．，Ｍｅｉｎｈａｒｔ，Ｊ．Ｄ．，Ｌｙｎｎ，Ｄ．Ｇ．１９８９．Ｆａｅｒｉｅｆｕｎｇｉｎ：Ａｎｅｗｂｒｏａｄ−ｓｐｅｃｔｒｕｍａｎｔｉｂｉｏｔｉｃｆｒｏｍＳｔｒｅｐｔｏｍｙｃｅｓｇｒｉｓｅｕｓｖａｒ．Ａｕｔｏｔｒｏｐｈｉｃｕｓ．ＪＮａｔＰｒｏｄ５２：７９７−８０９）。

抗菌性試験。Ｍ．Ｃａｎｉｓ（ＡＴＣＣ４２８８８），Ｅ．ｆｌｏｃｃｏｓｕｍ（ＡＴＣＣ４４６８５）、Ｆ．ｏｘｙｓｐｏｒｕｍ（ＭＳＵ株），Ｆ．ｐｒｏｌｉｆｅｒａｔｕｍ（ＭＳＵ株）、Ａ．ｃｈｒｙｓｏｇｅｎｕｍ（ＡＴＣＣ２２５７１）、Ａ．ｓｔｒｉｃｔｕｍ（ＡＴＣＣ４６６４６）、Ａ．ｔｅｒｒｅｕｓ（ＡＴＣＣ５２２９３）及びＡ．ｆｌａｖｕｓ（ＡＴＣＣ６００４０）をＰＤＡ培地（２０ｍＬ）を含むペトリ皿で培養した。Ｔ．ｒｕｂｒｕｍ（ＡＴＣＣ２８２０２），Ｔ．ｍｅｎｔａｇｒｏｐｈｙｔｅｓ（ＡＴＣＣ４２１９４），Ｓ．ｂｒｅｖｉｃａｕｌｉｓ（ＡＴＣＣ３６１３９）及びＳ．ｄｉｍｉｄｉａｔｕｍ（ＡＴＣＣ４６９２１）はＳａｂｏｕｒａｕｄのＥｍｍｏｎ修正寒天培地（２０ｍＬ）を含むペトリ皿で培養した。Ｓ．ｈｙａｌｉｕｍ（ＡＴＣＣ６６０９３）は麦芽エキス寒天培地（２０ｍＬ）を含むペトリ皿で培養した。試験微生物Ｃ．ａｌｂｉｃａｎｓ（ＭＳＵ株）、Ｃ．ｋｒｕｓｅｉｉ（ＭＳＵ株）及びＣ．ｐａｒａｐｓｉｌｏｓｉｓ（ＭＳＵ株）はＹＭＧ培地（２０ｍＬ）を含むペトリ皿で培養した。

各微生物の充分成長した平板培地からの細胞を食塩溶液（５ｍＬ）に懸濁し、血球計を用いて５×１０^６ＣＦＵ／ｍＬを得るように希釈した。各試験微生物のそれぞれの成長培地１ｍＬを植菌するのに当懸濁液の５０ｍＬを用いた。試験処方を２５０から５μｌ／ｍＬの範囲の濃度で植菌した試験管に加えた。細胞培養及び化合物類を含んでいる試験管類を２７℃で７２〜９６時間培養した。当該培養期間終了時に当該試験管類につき微生物の生育度合いを調べ、更に生育又は無生育を記録した後、７日間観察した。各微生物について無生育とされた濃度又は１００％阻止（ＭＩＣ_１００）に関する最小濃度を表１に示す。

当該結果から分かるように当該組成物は非常に広いスペクトルの活性を有していた。

前述した説明は本発明の例に過ぎないこと、及び本発明は以下の添付請求項にのみに制限されることを意図している。

Claims

成分として本質的に（１）チモール、（２）カンファー、（３）メントール及び（４）ユーカリプトゥス・シトリジオラ（Ｅｕｃａｌｙｐｔｕｓｃｉｔｒｉｄｉｏｒａ）油からなり、それらの量は担体が存在しない状態で無色の液体を供する量である組成物。
当該組成物は当該成分を同じ重量含有している、請求項１の組成物。
当該無色の液体は成分（１）から（３）を成分（４）へ攪拌して入れて、無色の液体を供したものである、請求項１又は２の組成物。
当該成分（１）から（３）を成分（４）に導入し、そののち当該混合物を加熱して無色の液体を製造する、請求項１又は２の組成物。
当該混合物につき約８０℃まで加熱を行った、請求項１又は２の組成物。
（ａ）（１）チモール、（２）カンファー及び（３）メントールを（４）ユーカリプトゥス・シトリジオラ油に混合し、（ｂ）当該混合物を処理して無色の油を供することを含む、医薬組成物を調製する方法。
当該処理が当該混合物を加熱することである、請求項６の方法。
当該処理が当該成分を無色の混合物になるまでの期間、混合することである、請求項６の方法。
成分としては（１）チモール、（２）カンファー、（３）メントール及び（４）ユーカリプトゥス・シトリジオラ油からなり、その量は担体が存在しない状態で無色の液体を供する量である組成物を塗布することを含む、足の爪の真菌感染を治療する方法。
当該組成物は当該成分を同じ量含有する、請求項９の方法。