JP2008513440A - イミダゾール化合物 - Google Patents

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JP2008513440A
JP2008513440A JP2007532011A JP2007532011A JP2008513440A JP 2008513440 A JP2008513440 A JP 2008513440A JP 2007532011 A JP2007532011 A JP 2007532011A JP 2007532011 A JP2007532011 A JP 2007532011A JP 2008513440 A JP2008513440 A JP 2008513440A
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真理 草間
達也 渡邉
俊弘 保坂
裕子 窪田
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Abstract

式1:
Figure 2008513440

[式中、環Aはベンゼンまたは複素環を表す。
Gはアルキルチオ、アルキルスルホニル、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよい複素環式基等を表す。
環Cはイミダゾールを表す。
はカルバモイル等を表す。
はシアノ、ニトロ、水酸基、アルコキシ、ハロゲン、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルバモイル、アミノ、アルキル等を表す。
mは0〜2を表す。
は水素、アルキル等を表す。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩は頻尿、尿失禁等の疾患の治療に有用なBKチャネル開口薬である。

Description

本発明は、頻尿、尿失禁、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、脳梗塞、クモ膜下出血等の疾患の治療に有用な高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬に関する。
カリウムチャネルを含むイオンチャネルはすべての哺乳類細胞に認められ、それらはさまざまな生理学的プロセスおよび正常な細胞のホメオスタシス(恒常性)の調節に関わるものである。カリウムチャネルは一般に細胞の静止膜電位を制御し、またカリウムイオンの外向きの流れが細胞の脱分極後の原形質膜を再分極させる。
カリウムチャネルのサブタイプには多くのものがある。生理学的見地からは、maxi−Kチャネルは重要なサブタイプの1つであり、これは高コンダクタンス型カルシウム感受性カリウムチャネル(BKチャネル)と規定され、神経組織および平滑筋中に存在する。細胞内カルシウム濃度および膜電位がこれら高コンダクタンス型カルシウム感受性カリウムチャネルを制御する。例えば、高コンダクタンス型カルシウム感受性カリウムチャネルは、細胞内カルシウム濃度の増加または膜の脱分極(電位の変化)によって、カリウムイオンの外向きの流出を可能にするように開放され、膜の脱分極及びそれに伴う細胞内カルシウム濃度上昇に対して抑制的に作用する。細胞内カルシウム濃度の上昇は、神経伝達物質の放出、平滑筋の収縮、ある種の細胞型の増殖等のプロセスに必要とされる。従って、maxi−Kチャネルを開口させる作用を有する薬物によって、神経細胞の興奮性を減弱させたり、神経末端からの伝達物質の放出を抑制したり、平滑筋の収縮を抑制する結果、脳梗塞、クモ膜下出血、頻尿・尿失禁等の疾患の治療に有効である。
BKチャネルを開口させる薬物は、電子刺激によるモルモット気道標本の気道収縮を抑制する作用を有することが報告されている(J. Pharmacol. Exp. Ther., (1998) 286: 952-958)。よって、例えば喘息、COPD等の治療に有効である。また、BKチャネルを開口させる薬物は、勃起不全等の性的機能不全の治療薬になりうることが示唆されている(WO 00/34244)。
高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬としては、例えば、ピロール誘導体(WO 96/40634)、フラン誘導体(特開2000-351773)、窒素原子がフェニル基又はベンジル基で置換されている含窒素5員環誘導体(WO 98/04135)、ジフェニルトリアゾール誘導体(J. Med. Chem., Vol. 45, p.2942-2952(2002))、セレコキシブ誘導体等(EP 1400243)、ジフェニルヘテロ環化合物(特表2000-516925)、含窒素5員複素環化合物(WO 02/83111)等種々報告されている。
また、イミダゾール誘導体としては、除草剤として有用なイミダゾール化合物(WO 02/83111)、PAF拮抗剤として有用な2,3,4−置換イミダゾール化合物(特表平2-503679)、COX−2阻害剤として有用な1,2−置換イミダゾリル化合物(特表平10-503211)、COX阻害剤として有用なイミダゾリル化合物(WO 2004/099130)抗炎症剤として有用な4,5−置換イミダゾール化合物(WO 96/03387)、農業用及び園芸用の殺菌剤として有用なピリミジルイミダゾール化合物(特開平9−124640)、肥満の治療として有用なイミダゾール−4−カルボキザミド誘導体(WO 03/040107)、イミダゾール−4−カルボン酸アルキルエステル(J. Org. Chem., Vol. 69, p.8829-8835(2004))が知られているが、これら化合物のBKチャネル開口薬としての用途は報告されていない。
本発明は、副作用が少ない優れた高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口作用を有し、頻尿、尿失禁、喘息、COPD、脳梗塞、クモ膜下出血等の疾患の治療に有用な化合物を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明者等は鋭意研究の結果、下式により表されるイミダゾール化合物が優れた高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口作用を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
1. 式(1):
Figure 2008513440
[式中、環Aはベンゼンまたは複素環を表す。
Gは−S(O)−R、−OR、−N(R)−Rまたは
Figure 2008513440
を表す。
環Bはベンゼン、複素環、シクロアルカンまたはシクロアルケンを表す。
環Cは下式から選ばれる基を示す。
Figure 2008513440
ただし、Gが−S(O)−R、−OR、−N(R)−Rの時は、環Cは(i)の基である。
は下式から選ばれる基を表す。
Figure 2008513440
およびRは同一または異なって、それぞれシアノ、ニトロ、水酸基、置換されていてもよいアルコキシ、ハロゲン、アルカノイル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、複素環式基、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノまたは置換されていてもよいアルキルを表す。但し、mが2の時、2つのRは同一または異なっていてもよく、nが2の時、2つのRは同一または異なっていてもよい。
mおよびnは、同一または異なって、それぞれ0、1または2を表す。
は、水素、アルコキシ、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアルキル、アルコキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、カルボキシ、ホルミルまたは置換されていてもよい複素環式基を表す。
およびRは同一または異なって、それぞれ水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル(該シクロアルキルはアリールと縮合されていてもよい)、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよい複素環式基、もしくはアルコキシカルボニルを表すか、またはRおよびRが一緒になって、それらが結合している原子と共に、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。
は置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよい複素環式基を表す。
pは0、1または2を表す。
は水素またはアルキルを表す。
は水素またはアルキルを表すか、またはRとRが一緒になって、アルキレンを形成してもよい。
10は水素またはアルキルを表す。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
2.以下の化合物(a)から(c)を除く前記1記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
<<化合物(a)>>
式(I)の化合物において、
環Cが(i)の基であり
Gが
Figure 2008513440
であり、
環Aが
Figure 2008513440
であり
がハロゲン、シアノ、アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはカルボキシであり、
がアルコキシ、水酸基、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノであり、
mが0であり、
nが1であり、
がアルキル、ハロゲンで置換されたアルキル、水酸基で置換されたアルキル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、ホルミル、カルボキシまたはアルコキシカルボニルである化合物。
<<化合物(b)>>
式(I)の化合物において、
環Cが(iii)の基または(iv)の基であり
Gが
Figure 2008513440
であり、
環Aおよび環Bのうち一方がベンゼンであり、他方が
Figure 2008513440
であり、
mおよびnがそれぞれ同一または異なってそれぞれ0、1または2であり、
が水素、アミノまたはハロゲン若しくはアルコキシで置換されてもよいアルキルであり、
が水素であり
(i)環Aがベンゼンの時、Rがハロゲン、シアノまたはアルコキシカルボニルであり、Rがハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、シアノ、ニトロ,ハロアルコキシまたはアルコキシカルボニルであり、Rはアルキル、アルコキシ、ハロアルキルまたはハロゲンであり、
(ii)環Bがベンゼンの時、Rがハロゲンであり、Rがハロゲン、アルキル、アルコキシ、またはハロアルキルであり、Rはハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、シアノ、ニトロ,ハロアルコキシまたはアルコキシカルボニルである化合物。
<<化合物(c)>>
2−(4−(エトキシカルボニル)フェニル)−5−メチル−1−フェニル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチル。
3. 前記1または2記載の式(1a)
Figure 2008513440
(式中、環A、環B、環C、R、R、R、R、mおよびnは前記と同義である。)
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
4. 環Aがベンゼン、ピリジン、ピリミジン、チアゾール、オキサゾールまたはチオフェンである前記1〜3のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
5. 環Bがベンゼン、ピリジン、ピリミジン、チアゾール、チオフェン、キノリン、ピロール、ベンゾ[b]チオフェン、チエノ[2,3−b]ピリジン、チエノ[3,2−b]ピリジン、1,4−ベンゾジオキサン、ピペリジン、オキサゾールまたはシクロヘキセンである前記1〜4のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
6. 環Bが5員芳香族複素環である前記1〜4のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
7. 環Bがチオフェンである前記1〜4のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
8. 環Aおよび環Bが同一または異なって、ベンゼンまたはピリジンである前記1〜3のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
9. Rが下式から選ばれる基である前記1〜8のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
Figure 2008513440
(式中、RおよびRは前記と同義である。)
10. Rが下式の基である前記1〜8のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
Figure 2008513440
(式中、RおよびRは前記と同義である。)
11. Rが下式の基である前記1〜8のいずれか記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
Figure 2008513440
(式中、RおよびRは前記と同義である。)
12. Rが水素または置換されていてもよいアルキル(該置換アルキルの置換基が下式から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基である)であり、Rが水素、アルコキシカルボニル、またはヒドロキシもしくはアルコキシで置換されていてもよいアルキルである前記1〜11のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
Figure 2008513440
[式中、R11は水素、アルキルまたはヒドロキシアルキルを表す。R12およびR13は、同一または異なって、それぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルを表す。R14およびR15は、同一または異なって、それぞれ水素、アルキル、アルコキシカルボニル、アルカノイルまたは置換されていてもよい複素環式基を表す。]
13. mおよびnが同一または異なって、それぞれ0または1である前記1〜12のいずれか記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
14. RおよびRが同一または異なって、それぞれアルコキシ、ハロゲン、置換されていてもよいアルキルまたはまたは置換されていてもよいアミノである前記1〜13のいずれか記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
15. Rが1〜3個のハロゲンで置換されていてもよいアルキルである前記1〜14のいずれか記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
16. 式(1a−1)
Figure 2008513440
[式中、各記号は前記と同義である。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
17. 式(1a−2)
Figure 2008513440
[式中、m1は1または2を表し、他の記号は前記と同義である。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
18. 式(1a−3)
Figure 2008513440
[式中、環Cは下式から選ばれる基を示し、他の記号は前記と同義である。]
Figure 2008513440
(式中、Rは前記と同義であり、他の記号は前記と同義である。)
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
19. 式(1a−4)
Figure 2008513440
[式中、環Bはベンゼンまたは6員芳香族複素環を表し、他の記号は前記と同義である。(環Bは、好ましくはベンゼンまたはピリジンである。)]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
20. 式(1a−5)
Figure 2008513440
[式中、各記号は前記と同義である。(環Bは、好ましくはベンゼンまたはピリジンである。)]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
21. 式(1a−6)
Figure 2008513440
[式中、各記号は前記と同義である。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
22. 式(1a−7)
Figure 2008513440
[式中、環Aはベンゼンまたは6員芳香族複素環を表し、R5aは置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル(該シクロアルキルはアリールと縮合されていてもよい)、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよい複素環式基、またはアルコキシカルボニルを表し、他の記号は前記と同義である。(環Aは、好ましくはベンゼンまたはピリジンを表す。)]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
23. 式(1−A)
Figure 2008513440
[式中、R2aはハロゲン、シアノ、水酸基、アルコキシ、1もしくは2個のアルキルで置換されていてもよいアミノ、または1〜3個のハロゲンで置換されていてもよいアルキルを表し、R4aは1〜3個のハロゲンで置換されていてもよいアルキルを表し、他の記号は前記と同義である。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
24. 式(1−B)
Figure 2008513440
[式中、各記号は前記と同義である。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
25. 式(1−C)
Figure 2008513440
[式中、R2bはハロゲン、シアノ、水酸基、アルコキシ、1もしくは2個のアルキルで置換されていてもよいアミノ、または1〜3個のハロゲンで置換されていてもよいアルキルを表し、他の記号は前記と同義である。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
26. 式(1−D)
Figure 2008513440
[式中、
Figure 2008513440
は単結合または二重結合を表し、他の記号は前記と同義である。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
27. 式(1−E)
Figure 2008513440
[式中、R3aはハロゲン、シアノ、アルカノイル、カルボキシ、またはアルコキシカルボニルを表すか、または1もしくは2個のアルキルで置換されていてもよいアミノ、アルコキシ、水酸基、およびハロゲンから選択される基で置換されていてもよいアルキルを表し、他の記号は前記と同義である。ただし、nが2の時、2つのR3aは同一でも異なっていてもよい。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
28. 式(1−F)
Figure 2008513440
[式中、VはO、S(O)pまたはN(R)であり、R7aは(1)アルキル、(2)アルキル、ハロアルキル、ハロゲン及びアルコキシから選ばれる1〜3の基で置換されてもよいフェニルアルキル、(3)アルキル、ハロアルキル、ハロゲン及びアルコキシから選ばれる1〜3の基で置換されてもよい複素環式基で置換されたアルキル(該複素環式基はピリジル、ピリミジルおよびチオフェンから選ばれる)であり、他の記号は前記と同義である。]
で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
29. 前記1〜28のいずれか記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩からなる医薬。
30. 高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬である前記29記載の医薬。
31. 頻尿、尿失禁、喘息または慢性閉塞性肺疾患の予防および/または治療のための前記29記載の医薬。
32. 環Cが式(i)の基であり、Gが
Figure 2008513440
の基であり
環Aが
Figure 2008513440
の基であり、Rがシアノ,アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはカルボキシであり、Rがアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ,アルキルアミノ、またはジアルキルアミノあり、mは0であり、nは1であり、Rはアルキル,ハロゲンで置換されたアルキル、水酸基で置換されたアルキル、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,N−ジアルキルカルバモイル、カルボキシまたはアルコキシカルボニルである化合物を除く式(1)のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩の、高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネルの開口が効果的な疾患の予防および/または治療のための医薬を製造するための使用。
33. 前記1〜28いずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩の、高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネルの開口が効果的な疾患の予防および/または治療のための医薬を製造するための使用。
34. 前記32または33記載の頻尿、尿失禁、喘息または慢性閉塞性肺疾患の予防および/または治療のための使用。
36. 前記32〜34いずれかに記載の頻尿、尿失禁、または慢性閉塞性肺疾患の予防および/または治療のための使用。
以下、本明細書における各記号で表される基について説明する。
「アルキル」としては、例えばC1−6、好ましくはC1−4の直鎖または分枝鎖状のアルキルが挙げられ、具体的には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、1−メチルプロピル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。
「ヒドロキシアルキル」としては、例えばヒドロキシで置換されたC1−6、好ましくはC1−4の直鎖または分枝鎖状のアルキルにものが挙げられ、具体的には、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル等が挙げられる。
「アルコキシ」および「アルコキシカルボニル」におけるアルコキシとしては、例えばC1−6、好ましくはC1−4の直鎖または分枝鎖状のアルコキシが挙げられ、具体的には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。
「アルコキシアルキル」としては、例えばC1−6、好ましくはC1−4の直鎖または分枝鎖状のアルコキシで置換されたC1−6、好ましくはC1−4の直鎖または分枝鎖状のアルキルが挙げられ、具体的には、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、2−メトキシプロピル、4−メトキシブチル等が挙げられる。
「アルカノイル」としては、例えばC1−6、好ましくはC1−4の直鎖または分枝鎖状のアルカノイルが挙げられ、具体的には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル等が挙げられる。
「ハロゲン」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
「アリール」としては、例えばC6−14、好ましくはC6−10の単環式、二環式または三環式のアリールが挙げられ、具体的には、フェニル、ナフチル、フェナントリル、アンスリル等が挙げられ、特にフェニル、ナフチルが好ましい。
「シクロアルキル」としては、例えばC3−8、好ましくはC3−6のシクロアルキルが挙げられ、具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。「アリールと縮合したシクロアルキル」とは、アリール(好ましくはフェニル)と縮合したC3−8、好ましくはC3−6のシクロアルキルが挙げられ、具体的にはインダニル、テトラリニル等が挙げられる。当該「シクロアルキル」および「アリールと縮合したシクロアルキル」は置換されていてもよく、置換基としては水酸基、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ等が挙げられ、好ましくは水酸基が挙げられる。置換されたアリール縮合シクロアルキルの具体例としては、2−ヒドロキシインダン−1−イル等が挙げられる。
「シクロアルカン」としては、例えばC3−8、好ましくはC3−6のシクロアルカンが挙げられ、具体的には、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン等が挙げられ、好ましくはシクロプロパン、シクロヘキサンが挙げられる。
「シクロアルケン」としては、例えばC3−8、好ましくはC3−6のシクロアルケンが挙げられ、具体的には、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン等が挙げられ、好ましくはシクロヘキセンが挙げられる。
「複素環式基」としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有する一部または全部が飽和していてもよい5〜10員の単環式または二環式の複素環式基が挙げられる。なお、一部または全部が飽和していてもよい単環式または二環式の複素環式基の場合、当該複素環式基はオキソにより置換されていてもよい。
単環式複素環式基としては、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有する一部または全部が飽和していてもよい5〜7員の複素環式基が好ましい例として挙げられ、具体例としては、オキサゾリル、ピロリジニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、テトラゾリル、チアゾリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフリル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル等が挙げられる。
二環式複素環式基としては、上記単環式複素環式基が同一または異なって2個縮合した二環式複素環式基、あるいは上記単環式複素環式基とベンゼン環とが縮合した二環式複素環式基が好ましい例として挙げられ、具体例としてはジヒドロインドリル、テトラヒドロキノリル等が挙げられる。
環Aおよび環Bにおける「複素環」としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含有する一部または全部が飽和していてもよい5〜10員の単環式または二環式の複素環が挙げられ、好ましくは5又は6員芳香族複素環が挙げられる。具体的には、チオフェン、フラン、ピロール、チアゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、ベンゾ[b]チオフェン、チエノ[2,3−b]ピリジン、チエノ[3,2−b]ピリジン、ベンゾ[b]フラン、2,3−ジヒドロインドール、2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン、1,4−ベンゾジオキサン、キノリン、1,5−ベンゾジオキセピン、ベンゾオキサゾリン、ピロロピリジン、イミダゾピリジン等が挙げられる。環Aにおける好ましい複素環としてはピリジン、ピリミジン、チアゾール、オキサゾール及びチオフェンが挙げられ、特に好ましくはピリジンが挙げられる。環Bにおける好ましい複素環としてはピリジン、ピリミジン、チアゾール、チオフェン、キノリン、ピロール、ベンゾ[b]チオフェン、チエノ[2,3−b]ピリジン、チエノ[3,2−b]ピリジン、ピペリジン及び1,4−ベンゾジオキサンが挙げられ、さらに好ましくは、ピリジン、チオフェン、ピロール、ピペリジン、オキサゾール及び1、4-ベンゾジオキサンが挙げられ、特に好ましくはピリジン、チオフェンが挙げられる。
臭素はRのハロゲンとして好ましい。
「RおよびRが一緒になって、それらが結合している原子と共に形成する複素環」としては、ヘテロ原子(窒素原子、酸素原子、硫黄原子等)を1または2個含有する、飽和された5〜8員単環式複素環が挙げられ、具体的には、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ホモピペリジン等が挙げられる。
当該複素環は置換されていてもよく、その置換基としては、(1)(i)ハロゲン、(ii)水酸基、(iii)ハロアルコキシ、(iv)ハロゲン、アルキル、フェニル等により置換されていてもよいアルコキシ、(v)アルキル等により置換されていてもよいカルバモイル、(vi)シアノ、(vii)アルコキシカルボニル、(viii)カルボキシ、(ix)アルキル、フェニル等により置換されていてもよいアミノ、および(x)アルコキシ、水酸基等により置換されていてもよいイミノ、から選ばれる基により置換されていてもよいアルキル、(2)シアノ、(3)ハロゲン、(4)アルキル、アルカノイル、シクロアルキル等により置換されていてもよいアミノ、(5)アルケニル、(6)アルコキシ、水酸基等により置換されていてもよいイミノ、(7)アルキル、アラルキル等により置換されていてもよいカルバモイル、(8)アルコキシカルボニル、(9)複素環式基等が挙げられる。当該置換基の好ましい例としては、水酸基で置換されたアルキル、並びに窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1〜3個有する5または6員単環式複素環式基が挙げられ、特に好ましくはヒドロキシメチル、ピリミジルが挙げられる。
およびRにおける置換アルキルの置換基としては、例えば、下式から選ばれる基等が挙げられ、同一または異なる1〜3個の基がアルキルに置換することができる。
Figure 2008513440
[式中、R11、R12、R13、R14およびR15は前記と同義である。]
、R、RおよびR11〜R15における「複素環式基」、並びにR、R、RおよびR11〜R15における置換アルキルの置換基である「複素環式基」の好ましい例としては、例えばピリジル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、テトラゾリル、テトラヒドロピラニル、チアゾリル、ピペリジン等が挙げられる。当該複素環式基に置換する置換基としては、例えばアルキル、ハロアルキル、水酸基、アルコキシ等が挙げれ、好ましくはメチル、トリフルオロメチル、水酸基、メトキシ等が挙げられる。R14およびR15における複素環式基の特に好ましい例としては、ピリジルが挙げられる。
、RおよびRにおける置換アリール、並びにRに置ける置換アルキルの置換基としての置換アリールの置換基としては、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、アルキル、ハロアルキル等が挙げられる。
、RおよびRにおける置換カルバモイルの置換基としては、それぞれハロゲン、水酸基、アルコキシ、アミノ、または1もしくは2のアルキルに置換されたアミノ等により置換されていてもよいアルキル等が挙げられる。
、RおよびRにおける置換アミノの置換基としては、それぞれハロゲン、水酸基、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルカノイル、アミノもしくはモノまたはジアルキルアミノ等により置換されていてもよいアルキル等が挙げられる。
およびRにおける置換アルキルの置換基としては、1または2のアルキルで置換されていてもよいアミノ、水酸基、アルコキシ、およびハロゲン等が挙げられ、当該置換アルキルの具体例としては、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、トリフルオロメチル、アミノメチル等が挙げられる。
およびRの置換アルコキシの置換基としては、ハロゲンなどが挙げられる。
における置換アルキルの置換基としては、水酸基、アルコキシ、ハロゲン等が挙げられ、当該置換アルキルの具体例としては、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、トリフルオロメチル等が挙げられる。
における1〜3個のハロゲンで置換されたアルキルの具体例としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル等が挙げられる。
における複素環式基としては、オキサゾリルが好ましい。
とRが一緒になって、形成されるアルキレンとしては、例えばC3−6、好ましくはC3−5のアルキレンが挙げられ、具体的にはトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレンなどが挙げられる。
の置換されたアルキルの置換基としては、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよい複素環式基が挙げられる。
本発明化合物(1)の薬学上許容される塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩等が挙げられる。また、カルボキシ等の酸性基を有する場合には塩基との塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、トリエチルアミン塩等の有機塩基塩、リジン塩等のアミノ酸塩等)も挙げられる。
イミダゾール化合物(1)またはその薬学上許容される塩には、その分子内塩、その水和物等の溶媒和物のいずれもが含まれる。
本発明化合物(1)に不斉炭素等が存在する場合は光学異性体が存在するが、本発明には、それらいずれの異性体およびそれらの混合物をも包含する。さらに、本発明化合物(1)に二重結合あるいはシクロアルカンジイルを有する場合は、シス体、トランス体が存在し、本発明化合物(1)にカルボニル等の不飽和結合を有する場合は互変異性体が存在するが、本発明には、それらいずれの異性体およびそれらの混合物をも包含する。
本発明化合物(1)は、以下の方法により製造することができる。
なお、本明細書において使用される下記の略号は、別の定義がなされていなければそれぞれ以下の意味を表す。
DMF:ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMA:ジメチルアセタミド
Bz:ベンゾイル
Me:メチル
Et:エチル
Pr:イソプロピル
Bu:第三級ブチル
方法1:化合物(1a)において、環Cが式(i)の基であり、Rが置換されていてもよいアルキルまたはアルコキシカルボニルである化合物は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、Halはハロゲン(塩素、臭素等)を表し、R4bは置換されていてもよいアルキルまたはアルコキシカルボニルを表し、他の記号は前記と同義である。)
本反応は、J. Med. Chem., 1997, 40, 1634-1647、ibid., 2000, 43, 3168-3185およびHeterocycles 1995, 41(8), 1617-1620に準じて実施できる。
化合物(4−a)は以下の方法により製造することができる。
(1)化合物(2−a)と化合物(3−a)を適当な溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレン等)中、アルキルアルミニウム試薬(トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等)の存在下、0〜100℃で1〜24時間反応させることにより、化合物(4−a)が得られる。
(2)化合物(2−a)と化合物(3−a)を適当な溶媒(DMSO、DMF、1,2−ジメトキシエタン、THF、ジオキサン等)中、塩基(水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド等)の存在下、−78℃から溶媒の還流温度で1〜24時間反応させることにより、化合物(4−a)が得られる。
化合物(4−a)を化合物(5)と適当な溶媒(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、DMF、DMSO等)中、塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等)の存在下、0〜100℃で1〜24時間反応させることにより、化合物(6−a)が得られる。
化合物(6−a)を適当な溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレン等)中、溶媒の還流温度で1〜4日間、酸触媒(p−トルエンスルホン酸等)で処理することにより、化合物(1−a)が得られる。
化合物(4−a)を化合物(5)と前記反応条件にて反応させることにより、直接化合物(1-a)を得ることもできる。
方法2:化合物(1a)において、環Cが式(ii)の基であり、Rが置換されていてもよいアルキルまたはアルコキシカルボニルである化合物は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、各記号は前記と同義である。)
本反応は、方法1と同様に実施することができる。
方法3:化合物(1a)は、以下の方法により製造することもできる。
Figure 2008513440
(式中、YはB(OH)またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素等)を示し、他の記号は前記と同義である。)
化合物(7−a)と化合物(8−a)との反応、および化合物(7−b)と化合物(8−b)との反応は、以下の方法により実施することができる。
(1)YがB(OH)の場合、Tetrahedron Letters 39(1998), 2941-2944およびOrganic Letters 2000, 2(9), 1233-1236に記載の方法に準じて、適当な溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、THF、ジオキサン、DMF等)中、銅触媒(酢酸銅(II)、[Cu(OH)TMEDA]Cl等)の存在下、好ましくは室温下で1〜24時間反応させることにより、化合物(1−a)または化合物(1−b)が得られる。
(2)Yがハロゲンの場合、適当な溶媒(ジエチルエーテル、THF、DMF、DMSO、塩化メチレン、クロロホルム等)中、塩基(水素化ナトリム、水素化カリウム、リチウムジイソプロピルアミド、n−ブチルリチウム等)の存在下、氷冷下から100℃にて1〜24時間反応させることにより、それぞれ化合物(1−a)または化合物(1−b)を得ることができる。
方法4:Rが−CN、−COORまたは−CONRである化合物(1)は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(9)を溶媒(アセトニトリル、DMSO、DMFまたはその混合物など)中、シアノ化剤(シアン化ナトリウム、シアン化第一銅、青酸亜鉛など)と室温から100℃で1から24時間反応させることにより化合物(10)を得ることができる。また、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム触媒などを用い青酸亜鉛、シアン化カリウムなどのシアノ化剤を用いることによっても化合物(10)を得ることができる。
化合物(10)を溶媒(水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコールまたはそれらの混合物など)中、酸(塩酸、硫酸など)またはアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)で加水分解することにより、化合物(1−c)を得ることができる。本反応の反応温度は通常、室温〜150℃であり、反応時間は通常、30分〜48時間である。
化合物(1−d)または化合物(1−e)は、それぞれ次のいずれかの方法により製造することができる。
(1)化合物(1−c)をハロゲン化剤(塩化チオニルなど)と処理して酸ハライドに変換した後、化合物(11)または化合物(12)と塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジンなど)の存在下、−20℃から室温で30分から24時間反応させることにより、それぞれ化合物(1−d)または化合物(1−e)が得られる。
(2)化合物(1−c)を必要に応じて溶媒(DMF、THF、ジオキサンなど)中、縮合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、カルボニルジイミダゾール、シアノリン酸ジエチルなど)の存在下で化合物(11)または化合物(12)と縮合させることにより、それぞれ化合物(1−d)または化合物(1−e)が得られる。反応温度は通常0℃から100℃であり、反応時間は通常30分から24時間である。なお、縮合剤を用いる反応においては、必要に応じて1−ヒドロキシベンズトリアゾール、N−ヒドロキシスクシンイミドなどの存在下で行うこともできる。
(3)化合物(1−c)を炭酸モノアルキルエステル(炭酸メチルエステル、炭酸エチルエステル、炭酸イソブチルエステルなど)または有機酸(ピバル酸、イソ吉草酸など)との混合酸無水物に変換した後、適当な溶媒(THF、トルエン、ニトロベンゼンあるいはこれらの混合溶媒など)中、塩基(トリエチルアミン、ピリジンなど)の存在下、−20℃から室温で1から24時間、化合物(11)または化合物(12)と縮合させることにより、それぞれ化合物(1−d)または化合物(1−e)が得られる。
なお、化合物(9)または化合物(10)は、対応する原料化合物を用いて方法1または方法2に準じて調製することができる。
方法5:Rが−CON(R)ORまたは−CONHNRである化合物(1)は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(13)を化合物(14)または化合物(15)と適当な溶媒(水、酢酸エチル、DMF、DMSO、クロロホルム、塩化メチレン、THFまたはこれら混合物など)中、塩基(トリエチルアミン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなど)の存在下で、氷冷下から溶媒の沸点で1〜24時間反応させることにより、化合物(1−f)または化合物(1−g)が得られる。
なお、化合物(13)は、対応する原料化合物を用いて、方法4に準じて調製することができる。
方法6:Rが−CORである化合物(1)は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(16)を化合物(17)と溶媒(THF、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジオキサンなど)中、−20〜100℃で30分〜24時間グリニャール(Grignard)反応に付すことにより、化合物(18)が得られる。
化合物(18)を酸化剤〔クロム酸−硫酸、酸化クロム(VI)−硫酸−アセトン(ジョーンズ(Jones)試薬)、酸化クロム(VI)−ピリジン錯体(コリンズ(Collins)試薬)、二クロム酸塩(二クロム酸ナトリウム、二クロム酸カリウムなど)−硫酸、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、二酸化マンガン、DMSO−親電子活性化試薬(ジシクロヘキシルカルボジイミド、無水酢酸、五酸化リン、三酸化硫黄−ピリジン錯体、無水トリフルオロ酢酸、塩化オキサリル、ハロゲン)、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、亜臭素酸ナトリウムなど〕と−20〜100℃で30分〜24時間反応させることにより、化合物(1−h)が得られる。
なお、化合物(16)は、対応する原料化合物を用いて、方法1〜3に準じて調製することができる。
方法7:Rが−CON(R)CORまたは−CON(R)SOである化合物(1)は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(1−d’)に化合物(19)または化合物(20)を塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、n−ブチルリチウム、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム等)の存在下、−78℃〜100℃で30分から24時間反応させることにより、化合物(1−i)または化合物(1−j)が得られる。
方法8:化合物(7−a)または化合物(7−b)において、Rがアルコキシであり、R10が水素である化合物は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、R4Cはアルコキシを示し、他の記号は前記と同義である。)
本反応は、Synthesis 1995, 449-452に記載の方法に準じて製造することができる。
化合物(21)を室温下で塩基(トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等)で処理した後、適当な溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、THF、ジオキサン等)中、トリフェニルホスフィンと室温下で反応させ、次いで、化合物(22−a)または化合物(22−b)と反応させることにより、それぞれ化合物(23−a)または化合物(23−b)が得られる。
方法9:化合物(1a)において、Rが置換されていてもよいアミノであり、R10が水素である化合物は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、R4dは置換されていてもよいアミノを示し、他の記号は前記と同義である。)
Tetrahedron 51(27), 7459-7468, 1995等に記載の方法に準じて、化合物(24−a)または化合物(24−b)と化合物(25)を適当な溶媒(アセトン、THF、ジオキサン等)中、室温から100℃で1〜12時間反応させた後、ハロゲン化メチルと1〜12時間反応させることにより、それぞれ化合物(26−a)または化合物(26−b)が得られる。
なお、化合物(24−a)または化合物(24−b)は、Chem. Ber., 1968, 101, 3475-3490に記載の方法に準じて調製することができる。
Tetrahedron 58(2002), 2899-2904に記載の方法に準じて、化合物(26−a)または化合物(26−b)を適当な溶媒(THF、ジオキサン等)中、溶媒の還流温度で1〜24時間Simmons-Smith試薬と反応させることにより、それぞれ化合物(1−m)または化合物(1−n)が得られる。
方法10:化合物(1a)において、環Cが式(iii)の基または式(iv)の基である化合物は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、各記号は前記と同義である。)
(1)Rが水素の化合物の製造
本反応は、Bioorg. Med. Chem. Lett., 1998, vol.8, 3443-3448に記載の方法に準じて製造することができる。
化合物(27)を化合物(28)またはその等価体(アセタール、ヘミアセタール等)と適当な溶媒(酢酸、メタノール、エタノール、ジメトキシエタン、THF、DMF等)中または無溶媒で、アンモニアまたはアンモニウム塩(酢酸アンモニウム、ギ酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、ピコリン酸アンモニウム等)の存在下、0〜150℃で1〜48時間反応させることにより、Rが水素の化合物を製造することができる。
なお、化合物(27)は、対応する原料化合物を用いて、Bioorg. Med. Chem. Lett., 1998, vol.8, 3443-3448に記載の方法に準じて製造することができる。
(2)Rがアルキルの化合物の製造
上記(1)の方法をアルキルアミン(メチルアミン、エチルアミン等)の存在下で実施することにより、Rがアルキルの化合物を製造することができる。
方法11:化合物(1a)において、環Cが式(iii)の基または式(iv)の基であって、RとRが一緒になって、アルキレンを形成する基である化合物は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、Yは−B(OH)、−B(ORまたは−Sn(Rを示し、Wはアルキレンを示し、他の記号は前記と同義である。)
本反応は、J.Med.Chem., 2002, 45, 999-1001および特表平4-504709に記載の方法に準じて製造することができる。
化合物(29−a)と化合物(30)との反応は、適当な溶媒(DMF、DMSO、DMA等)中、塩基(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、トリエチルアミン等)の存在下、0〜100℃で1〜24時間反応させることにより、化合物(31−a)を実施することができる。
化合物(31−a)を適当な溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン等)中、氷冷下〜室温で1〜24時間臭素と処理することにより、化合物(32−a)が得られる。
化合物(32−a)と化合物(33−a)との反応は、パラジウム触媒の存在下で反応させることにより化合物(1−q)を製造することができる。パラジウム触媒としては、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、酢酸パラジウム(II)等の0価または2価のパラジウム触媒を用いることができる。Yが−B(OH)または−B(OR)である化合物(33−a)を用いて反応する場合は、塩基を存在させるのが好ましい。塩基としては、例えば炭酸アルカリ金属、水酸化アルカリ金属、リン酸アルカリ金属、フッ化アルカリ金属等の無機塩基や、トリエチルアミン等の有機塩基などを用いることができる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであればいかなるものでもよく、例えばジメトキシエタン、THF、ジオキサン、DMF、ジメチルアセタミド、トルエン、ベンゼン、水またはこれらの混合物があげられる。本反応の反応温度は、通常60〜150℃であり、反応時間は、通常1〜24時間である。
なお、対応する原料化合物を用いて上記方法を実施することにより、化合物(1−r)を製造することができる。
方法12:化合物(1)において、環Cが式(i)の基であり、Gが−S(O)−Rであり、Rが置換されていてもよいアルキルまたはアルコキシカルボニルである化合物は、以下の方法により製造することができる。
Figure 2008513440
(式中、p1は1または2であり、各記号は前記と同義である。)
本反応は、WO 01/64631に記載の方法に準じて実施することができる。
化合物(34)とBzNCSとの反応は、適当な溶媒(THF、ジオキサン、ジエチルエーテル等)中、好ましくは室温下で1〜12時間反応させることにより実施することができる。得られた反応生成物は、塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)と好ましくは還流下30分〜5時間処理することにより、化合物(35)が得られる。
化合物(35)と化合物(36)との反応は、適当な溶媒(アセトン、メタノール、エタノール等)中、好ましくは室温下で12時間〜2日間反応させることにより実施することができる。
化合物(37)と化合物(38)との反応は、適当な溶媒(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等)中、塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等)の存在下、好ましくは還流下、1〜24時間反応させることにより実施することができる。得られた反応生成物は、適当な溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール等)中、酸(塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸等)と好ましくは還流下で1〜24時間処理することにより、化合物(1−s)が得られる。
化合物(1−s)を適当な溶媒(酢酸、ジオキサン、クロロホルム、塩化メチレン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、水またはそれらの混合物など)中、酸化剤(メタクロロ過安息香酸、過酸化水素、オキソン(Oxone、登録商標)など)と0〜100℃で30分から24時間反応させることにより、化合物(I−t)が得られる。
方法13:化合物(1a)において、環Cが式(i)の基または式(ii)の基である化合物は、以下の方法により製造することもできる。
Figure 2008513440
(式中、Xはハロゲンまたは置換されていてもよいアルキルスルホニルオキシ(好ましくはトリフルオロメタンスルホニルオキシ)などの脱離基を示し、Yは-B(OH)2、-B(ORa)2または-Sn(Ra)3を示し、Rはアルキルを示し、他の記号は前記と同義である。)
化合物(39)または化合物(41)を化合物(40)または化合物(42)とそれぞれパラジウム触媒の存在下で反応させることにより、化合物(1−u)または化合物(1−v)を製造することができる。パラジウム触媒としては、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、酢酸パラジウム(II)等の0価または2価のパラジウム触媒を用いることができる。Yが-B(OH)2または-B(OR)2である化合物(40)または化合物(42)を用いる場合は、塩基を加えるのが好ましい。塩基としては、例えば炭酸アルカリ金属、水酸化アルカリ金属、リン酸アルカリ金属、フッ化アルカリ金属等の無機塩基や、トリエチルアミン等の有機塩基などを用いることができる。溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであればいかなるものを用いてもよく、例えばDME、THF、ジオキサン、DMF、ジメチルアセタミド、トルエン、ベンゼンまたはこれらの混合物があげられる。本反応の反応温度は、通常60〜150℃、好ましくは80〜120℃であり、反応時間は、通常1〜24時間である。
なお、化合物(39)および化合物(41)は、化合物(1−t)および対応する化合物のS(O)p1―Rを常法により水酸基に変換した後、ハロゲン化またはアルキルスルホニル化することにより製造することができる。当該明細書の記載、もしくは常法に従いRの官能基を変換することによって、化合物(1−t)とその対応化合物もまた用いることができる。
方法14:環Cが式(i)の基であり、Gが−S(O)−R、−ORまたは−N(R)−Rである化合物(1)は以下の方法により製造することもできる。
Figure 2008513440
(式中、各記号は前記と同義である。)
化合物(1−w)、化合物(1−x)または化合物(1―y)は、化合物(39a)と化合物(43)、化合物(44)または化合物(45)を塩基(水素化ナトリウム、水素化カリウムなど)存在下、溶媒(THF、ジオキサン、DMF、DMSOなど)中、または無溶媒で反応させることによって得ることができる。反応温度は通常0℃から溶媒の沸点であり、反応時間は通常1時間から24時間である。
化合物(1−z)は方法12に従い、化合物(1−w)を酸化することによって悦子とができる。
なお、上記方法において、本発明化合物、中間化合物、原料化合物等に官能基(水酸基、アミノ、カルボキシ等)を有する場合は、有機合成化学において通常用いる保護基で保護して反応を行い、反応後、当該保護基を除去することにより、目的とする化合物を得ることができる。なお、水酸基の保護基としては、例えばテトラヒドロピラニル、トリメチルシリル、ベンジル等が挙げられ、アミノの保護基としては、例えばtert-ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル等が挙げられ、カルボキシの保護基としては、例えばメチル、エチル等のアルキル、ベンジル等が挙げられる。
また、上記方法に従って本発明化合物、中間化合物を製造した後、官能基を常法に従って変換または修飾することもできる。具体的には以下の方法が挙げられる。
(1)アミノの修飾
必要に応じてアミノを保護した後、(i)塩基(水素化ナトリウム、トリエチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)の存在下、ハロゲン化アルキル等と反応させるか、または(ii)アルコール等をジアルキルアゾジカルボキシラートおよびトリフェニルホスフィンを用いた光延反応に付し、必要に応じて脱保護することによって、モノまたはジアルキルアミノに誘導することができる。
(2)アミノのアミドへの変換
アミノをアシルハライドと反応させ、対応するアミドに変換することができる。
(3)カルボキシのカルバモイルへの変換
カルボキシにアミンを反応させ、対応するカルバモイルに変換することができる。
(4)CC二重結合の水素添加
CC二重結合を、遷移金属(白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、ニッケル等)触媒を用いて接触水素還元することで、対応する単結合に変換することができる。
(5)エステルの加水分解
エステルをアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)で加水分解することにより、対応するカルボキシに変換することができる。
(6)カルバモイルのニトリルへの変換
カルバモイルを脱水試薬(無水トリフルオロ酢酸など)と反応させることで、対応するニトリルに変換することができる。
(7)カルボキシの4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イルへの変換
カルボキシを、縮合剤の存在下、2−ハロエチルアミンと反応させることで、対応する4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イルに変換することができる。
(8)水酸基のハロゲン化、アルキル化
水酸基を、ハロゲン化剤と反応させることで、対応するハライドに変換することができる。また、ハライドを、アルコールと反応させることで、対応するアルコキシに変換することができる。
(9)エステルの還元
エステルを還元剤(水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等の金属還元試薬、ジボラン等)を用いて還元することで、対応する水酸基に変換することができる。
(10)水酸基の酸化
水酸基を酸化することで、アルデヒド、ケトン、カルボキシに変換することができる。
(11)ケトンまたはアルデヒドのアミノ化
ケトンまたはアルデヒドをアミンと還元剤(水素化ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム等)の存在下、還元的アミノ化反応を行うことで、モノまたはジ置換アミノメチルに変換することができる。
(12)ケトンまたはアルデヒドの二重結合への変換
ケトンまたはアルデヒドをウィッティッヒ(Wittig)反応に付すことで、二重結合に変換することができる。
(13)スルホンアミド塩の調製
スルホンアミドをアルコール(メタノール、エタノール等)中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等と処理することで、対応するスルホンアミドの塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)に変換することができる。
(14)アルデヒドのオキシム等への変換
アルデヒドをアルコール(メタノール、エタノール等)中、塩基(炭酸水素ナトリウム等)の存在下、ヒドロキシルアミンまたはO−アルキルヒドロキシルアミンと反応させることで、対応するオキシム等に変換することができる。
(15)ハライドのニトリルへの変換
ハライドをシアノ化剤と反応させることで、対応するニトリルに変換することができる。
(16)ハライドのアミノ化
Tetrahedron, 2002, p.2041記載の方法に準じてハライドを反応させることで、対応するアミンに変換することができる。
(17)カルボキシのカルバモイル、ヒドロキシメチルへの変換
カルボキシをN−ヒドロキシスクシンイミドと縮合させてスクシンイミドエステルとした後、アミンと反応させることで、対応するカルバモイルに変換することができる。また、スクシンイミドエステルを還元剤(水素化ホウ素ナトリウム等)で処理することで、対応するヒドロキシメチルに変換することができる。
(18)脱ハロゲン化
ハロゲン置換された芳香環の脱ハロゲン化は、Organometallics 2001, 20, 3607記載の方法に従って、パラジウム触媒存在下、カリウムメトキシドと反応させることで実施できる。また、脱ハロゲン化は、接触水素還元することで実施することもできる。
(19)カルボキシのアミノへの変換
カルボキシをクルチウス(Curtius)転位反応に付すことで対応するアミノに変換することができる。
(20)ジフルオロメチルへの変換
WO 01/64631に記載の方法に従って、ホルミルをDAST(ジエチルアミノサルファ トリフルオリド)で処理することでジフルオロメチルに変換することができる。
(21)芳香環のハロゲン化
芳香環のハロゲン化はハロゲン化剤(N−クロロスクシイミド、N−ブロモスクシイミド等)と反応させることにより達成できる。
(22)ハロゲンのアルコキシへの変換
アルカリ金属アルコキシド(ナトリウムメトキシド等)と反応させることにより、ハロゲンは対応するアルコキシに変換できる。
(23)臭素のニトリルへの変換
J. Org. Chem., 2005, 70, 1508.に記載の方法に従い、ヘキサシアノ鉄 (II) 酸カリウム三水和物と反応させることにより、臭素はニトリルへ変換することができる。
また、上記の製造において、製造される各化合物および各中間体は、通常の方法、例えばカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製することができる。再結晶溶媒としては例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル溶媒、酢酸エチル等のエステル溶媒、トルエン等の芳香族溶媒、アセトン等のケトン溶媒、ヘキサン等の炭化水素溶媒、水等またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。また、本発明化合物は常法に従って薬学上許容される塩にすることができ、その後再結晶等を行うこともできる。
本発明化合物またはその薬学上許容される塩は、当該化合物の治療上有効量および薬学的に許容される担体からなる医薬組成物に製剤化することができる。薬学的に許容される担体としては、希釈剤、結合剤(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガカント、ポリビニルピロリドン)、賦形剤(乳糖、ショ糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビット、グリシン)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ)、崩壊剤(バレイショデンプン)および湿潤剤(ラウリル硫酸ナトリウム)等を挙げることができる。
本発明化合物またはその薬学上許容される塩は、経口的または非経口的に投与することができ、適当な医薬製剤として用いることができる。経口的に投与する場合の適当な医薬製剤としては、例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤等の固体製剤、あるいは溶液製剤、懸濁製剤または乳化製剤等が挙げられる。非経口的に投与する場合の適当な医薬製剤としては、坐剤、注射用蒸留水、生理食塩水またはブドウ糖水溶液等を用いた注射剤または点滴製剤、あるいは吸入剤等が挙げられる。
本発明化合物またはその薬学上許容される塩の投与量は、投与方法、患者の年令、体重、状態或いは疾患の種類・程度によっても異なるが、通常、1日当り約0.1〜50 mg/kg、とりわけ約0.1〜30 mg/kg程度とするのが好ましい。
本発明の化合物またはその薬学上許容される塩は、優れた高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口作用を有し、細胞の膜電気ポテンシャルを過分極させるので、例えば高血圧、早産、過敏性腸症候群、慢性心不全、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、クモ膜下出血、脳血管スパスム、大脳低酸素症、末梢血管障害、不安、雄性禿頭症、勃起不全、糖尿病、糖尿病性末梢神経障害、その他の糖尿病性合併症、不妊症、尿路結石とそれに伴う疼痛、頻尿、尿失禁、夜尿症、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息もしくはCOPDに伴う咳、脳卒中、脳虚血、外傷性脳障害等の予防、軽減及び/又は治療薬として有用である。
以下、本発明を実施例、参考例により詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
実施例1
Figure 2008513440
(1) 化合物1(1100mg、4.00mmol)、3−ブロモ―1,1,1−トリフルオロアセトン(1.16ml、11.2mmol)、炭酸水素ナトリウム(672mg、8.00mmol)のイソプロピルアルコール(60ml)懸濁液を20時間加熱還流した。反応液を水に注ぎクロロホルム抽出した。有機層を分取して飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粉末にトルエン(80ml)、パラトルエンスルホン酸一水和物(152mg、0.8mmol)を加えて、26時間加熱還流した。放冷後、反応液を水に注ぎクロロホルム抽出した。有機層を分取して炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで、飽和食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製することにより、化合物2(1179mg、80%)を粉末として得た。
MS:367 / 369[M+H],APCI(MeOH)
(2) 化合物2(551mg、1.50mmol)、シアン化亜鉛(176mg、1.50mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(173mg、0.15mmol)、のDMF(7ml)溶液をマイクロウエーブ反応装置で175℃で5分間加熱した。放冷後、反応液を水と酢酸エチルで希釈し、セライト濾過した。濾液を酢酸エチル抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製することにより、化合物3(379mg、81%)を粉末として得た。
MS:314[M+H],APCI(MeOH)
(3) 化合物3(80mg、0.254mmol)、水酸化カリウム(粉末)(143mg、2.54mmol)をtert−ブチルアルコール(2ml)中で5時間加熱還流した。放冷後、反応液を水に注ぎ酢酸エチル抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→95:5)で精製することにより、化合物4(40mg、48%)を粉末として得た。
MS:332[M+H],APCI(MeOH)
実施例2
Figure 2008513440
化合物3(774mg、2.36mmol)、水酸化カリウム(粉末)(685mg、12.2mmol)をn−プロパノール(25ml)中で24時間加熱還流した。放冷・濃縮後、反応液を水に注いだ後、10%塩酸水を加えてpH3−4に調整した。反応液を酢酸エチル抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→95:5)で精製することにより、化合物5(702mg、86%)を粉末として得た。
MS:345[M−H]-,ESI(MeOH)
実施例3
Figure 2008513440
化合物5(640mg、1.85mmol)の塩化メチレン(20ml)溶液に氷冷下、塩化オキザリル(0.26ml、2.98mmol)、DMF(2滴)を加えた。室温で6時間攪拌後、反応液を濃縮し、粗カルボン酸クロリドを得た。得られた粗カルボン酸クロリドは精製せず次の反応に用いた。粗カルボン酸クロリド(68mg、0.185mmol)の塩化メチレン(3ml)溶液に1−アミノ−2−プロパノール(36μl、0.466mmol)を加え24時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→95:5)で精製することにより、化合物6(57mg、77%)を粉末として得た。
MS:404[M+H],APCI(MeOH)
実施例4
実施例1と同様に反応・処理することにより、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
実施例5
実施例1および2と同様に反応・処理することにより、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
実施例6〜10
実施例3と同様に反応・処理することにより、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
実施例11
Figure 2008513440
(1) 化合物1(1.62g、6.03mmol)、トリフルオロアセトアルデヒド エチルヘミアセタール(3.49ml、30.0mmol)および酢酸アンモニウム(2.31g、30.0mmol)の酢酸(30ml)懸濁液を17時間加熱還流した。反応液を冷却後、水(150ml)に注ぎ、28%アンモニア水で中和した。生じた沈殿を濾別し、水洗後、80℃で風乾した。得られた粗結晶をエタノールから再結晶後、さらに酢酸エチルから再結晶することにより、化合物2(627mg、30%)を結晶として得た。
MS:347[M+H],APCI
(2) 化合物2(625mg、1.80mmol)のメタノール(10ml)懸濁液に2N水酸化ナトリウム水溶液(5ml、10.0mmol)を滴下し、室温で16時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をエーテルで洗浄した。水層を1N塩酸(10ml)で中和した後、クロロホルムで抽出した。有機層を芒硝で乾燥後、減圧濃縮することにより、化合物3の粗生成物(768mg)を得た。
得られた粗カルボン酸(768mg)とN−ヒドロキシスクシンイミド(373mg、3.24mmol)のDMF(15ml)溶液に氷冷下、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(549mg、2.88mmol)を加え、室温で1時間半攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、水および飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:クロロホルム=5:95→10:90)で精製することにより、化合物4(682mg、88%)を粉末として得た。
MS:430[M+H],APCI
(3) 化合物4(100mg、0.233mmol)のTHF(3ml)溶液に氷冷下、28%アンモニア水(0.142ml、2.33mmol)を加え、同温で1時間半攪拌した。反応液に水およびヘキサンを加え、酢酸エチルで抽出した。飽和重曹水および水で洗浄した後、芒硝で乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣を酢酸エチル−イソプロピルエーテル−ヘキサンで粉末化し、化合物5(51mg、66%)を得た。
MS:332[M+H],APCI
実施例12
Figure 2008513440
水素化ナトリウム(60%純度、0.575g、14.4mmol)のDMSO(20ml)懸濁液に室温で化合物1(2.19g、13.8mmol)を少量ずつ加えた後、室温で1時間攪拌した。ここに4−フルオロベンゾニトリル(1.67g、13.8mmol)のDMSO(10ml)溶液を加え、120℃で24時間攪拌した。反応液を冷却後、氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、芒硝で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:1)で精製後、ジイソプロピルエーテルで粉末化することにより、化合物2(1.92g、54%)を粉末として得た。
MS:260[M+H],APCI
実施例13
実施例12の化合物を実施例1(3)と同様に反応・処理することにより、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
MS:278[M+H],APCI
実施例14〜39
上記実施例および本明細書において記載した方法、ならびに公知文献に記載された方法に準じて、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
実施例40
Figure 2008513440
(1) アルゴン雰囲気下、ベンゾイルイソチオシアネート(26.10g、160mmol)のTHF(200ml)溶液へ、室温にて4−ブロモアニリン(21.10g、119mmol)のTHF(200ml)溶液を12分間かけて滴下した。同温にて1時間撹拌後、反応液にNH−シリカゲル(100ml)を加え20分間撹拌した。さらにNH−シリカゲル(100ml)を追加し20分間撹拌した。NH−シリカゲルを濾別し、酢酸エチルで洗浄した。濾液と洗液を合わせて減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンに懸濁後、濾取することにより化合物2(40.95g、100%)を粉末として得た。
MS:335,337 [M+H],APCI
(2) 化合物2(37.94g、113mmol)を10%水酸化ナトリウム水溶液(400ml)に懸濁し、30分間加熱還流した。反応液を室温まで放冷後、水で希釈した。析出した固体を濾取し、水洗後、乾燥することにより化合物3(15.70g、60%)を粉末として得た。
MS:231,233 [M+H],APCI
(3) 化合物3(18.54g、80.2mmol)のアセトン(300ml)懸濁液へ、室温にてヨウ化メチル(12.89g、90.8mmol)を10分間かけて滴下した。同温にて23.5時間撹拌後、反応液にジエチルエーテル(300ml)を加えた。析出した固体を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄後、乾燥することにより化合物4(27.96g、93%)を粉末として得た。
MS:245,247 [M+H],APCI
(4) 化合物4(15.75g、42.2mmol)、3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロアセトン(6.6ml、63.6mmol)、炭酸水素ナトリウム(7.74g、92.1mmol)のイソプロピルアルコール(600ml)懸濁液を5.5時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣を水で希釈後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をトルエン(300ml)に懸濁し、パラトルエンスルホン酸一水和物(413mg)を加え、2時間加熱還流した。反応液を飽和重曹水へ注下し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=15:1→10:1)で精製することにより、化合物5(7.88g、55%)を粉末として得た。
MS:337/339 [M+H],APCI
実施例41
Figure 2008513440
化合物1(5.69g、16.9mmol)の塩化メチレン(100ml)溶液へ、室温にてメタクロロ過安息香酸(4.55g、19.8mmol)を加えた。同温にて20分間撹拌後、メタクロロ過安息香酸(4.59g、19.9mmol)を追加し、さらに18.5時間撹拌した。反応液へ10%亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、40分間撹拌した後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製することにより、化合物2(6.48g、100%)を粉末として得た。
MS:369/371 [M+H],APCI
実施例42〜49
上記実施例と同様にして、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
実施例50
Figure 2008513440
(1) 化合物1(5.57g、28mmol)、化合物2(10g、83mmol)、炭酸ナトリウム(12g、113mmol)のDMA(35ml)懸濁液をアルゴン気流下80℃で15時間撹拌した。放冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を芒硝で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製することにより、化合物3(2.02g、11mmol、39%)を固体として得た。
MS:185[M+H],APCI(MeOH)
(2) 化合物3(1.13g、6.12mmol)のジクロロメタン(50ml)溶液に、室温で臭素(0.35ml、6.73mmol)を2分かけて滴下し、さらに20分撹拌した。溶媒を減圧留去後、残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄することで、化合物4(1.93g、5.61mmol、92%)を固体として得た。
MS:263/265[M+H],APCI(MeOH)
(3) 化合物4(100mg、0.29mmol)、化合物5(94mg、0.57mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(27mg、0.04mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(0.57ml、1.14mmol)のジメトキシエタン(3ml)懸濁液をアルゴン気流下1時間30分加熱還流した。放冷後、反応液を水で希釈し酢酸エチルで抽出した。有機層を芒硝で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、化合物6(41mg、0.135mmol、46%)を粉末として得た。
MS:304[M+H],APCI(MeOH)
実施例51、52
実施例50と同様に反応・処理することにより、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
実施例53〜55
上記実施例と同様にして、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
実施例56
Figure 2008513440
化合物1(5.61g、20.4mmol)、3−ブロモ−ピルビン酸エチル(5.0ml、31.9mmol)、炭酸水素ナトリウム(3.50g、41.7mmol)のイソプロピルアルコール(250ml)懸濁液を15時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣を水で希釈後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:1→3:1)で精製することにより、化合物2(5.00g、66%)を粉末として得た。
MS:371/373 [M+H],APCI
実施例57〜84
上記実施例と同様にして、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
実施例85
Figure 2008513440
アルゴン雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(280mg, 7.38mmol)のTHF(50ml)懸濁液に化合物1(2.46g, 6.63mmol)のTHF(50ml)溶液を滴下後、室温で8時間半攪拌した。反応液に氷冷下、水(0.28ml)および5N水酸化ナトリウム水溶液(0.28ml)を加え、さらに水(0.84ml)を加えた後、室温で17時間攪拌した。不溶物を濾別し、THFで洗浄後、濾液と洗液をあわせて減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルージエチルエーテルで粉末化し、化合物2(1.20g,55%)を粉末として得た。
MS:329/331 [M+H],APCI
実施例86
Figure 2008513440
化合物1(330mg,1.0mmol)のクロロホルム(35ml)溶液に二酸化マンガン(85%、536mg,5.2mmol)を室温にて加えた後、17時間半加熱還流した。反応液を冷却後、不溶物をセライトろ過し、クロロホルム洗浄した。濾液と洗液をあわせて減圧濃縮することにより、化合物2(334mg,100%)を固体として得た。
MS:327/329 [M+H],APCI
実施例87
Figure 2008513440
アルゴン雰囲気下、化合物1(99mg,0.302mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液にジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.15ml,1.14mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。反応液を冷飽和重曹水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=85:15→50:50)で精製することにより、化合物2(78mg,74%)を油状物として得た。
MS:349/351 [M+H],APCI
実施例88
Figure 2008513440
化合物1を用いて、実施例1(2)および(3)と同様に反応・処理することにより、化合物2を得た。
MS:314 [M+H],APCI
実施例89-103
上記実施例と同様にして、以下の化合物を得た。
Figure 2008513440
実施例104

Figure 2008513440
(1)水素化ナトリウム(純度60%,63mg,1.56mmol)にメタノール(2ml)を室温で滴下し、その混合液を10分間攪拌した。それに対し、化合物1(382m、0.992mmol)のメタノール溶液(3ml)を滴下した。反応液を室温で、3時間半攪拌し、続いて、33時間加熱還流した。反応液を冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=95:5→80:20)で精製することにより、化合物2(245mg,62%)を粉末として得た。
MS:397/399 [M+H],APCI
(2)化合物2(243mg,0.612mmol)、ヘキサシアノ鉄 (II) 酸カリウム(129mg,0.305mmol)、二塩化ジフェニルホスフィノフェロセンパラジウム(15mg,0.018mmol)及び炭酸ナトリウム(65mg,0.613mmol)のジメチルアセタミド(3ml)混合液を120℃で2時間攪拌した。反応液を冷却後、水、酢酸エチルを加えた。不溶物をセライトパットで濾取し、その不溶物を酢酸エチルで洗浄した。濾液と洗浄液をあわせ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=90:10→70:30)で精製することにより、化合物3(164mg,78%)を粉末として得た。
MS:344 [M+H],APCI
(3)化合物4は実施例1(3)の手法に従い、化合物3より製造できた。
MS:362 [M+H],APCI
実施例105
Figure 2008513440
化合物1(1.38g,3.59mmol)、青酸亜鉛(257mg,2.19mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(512mg,0.443mmol)のDMF(35ml)懸濁液を、アルゴン雰囲気下、90℃で、50時間攪拌した。反応液を冷却後、水、酢酸エチルを加えた。不溶物をセライトパットで濾取し、その不溶物を酢酸エチルで洗浄した。濾液と洗浄液をあわせ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製することにより、化合物2(198mg,17%)、化合物3(43mg,3%)を固体として得た。
化合物2
MS:332 [M+H],APCI
化合物3
MS:357 [M+H],APCI
実施例106
Figure 2008513440
(1)ベンジルアルコール(13.2ml,0.127mol)のDMF溶液(400ml)に、水素化ナトリウム(純度60%,7.30g,0.183mol)を室温下で加え、60℃で10分間攪拌した。反応液を氷冷し、化合物1(33.7g,0.0913mol)のDMF溶液(100ml)を滴下した。反応液を室温で3日間攪拌したのち、溶媒を減圧濃縮した。残渣にジエチルエーテルを加え、10%クエン酸水溶液と飽和食塩水で洗浄した。反応液をケムエルート(登録商標)で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=100:0→90:10)で精製することにより、化合物2(42.4g,84%)を液体として得た。
MS:397/399 [M+H],APCI
(2)化合物3は実施例1(2)の手法に従い、化合物2より製造できた。
MS:344 [M+H],APCI
(3)化合物4は実施例1(3)の手法に従い、化合物3より製造できた。
MS:362 [M+H],APCI
実施例107
Figure 2008513440
(1)化合物1(34.0g,99.0mmol)と10%パラジウム−炭素(34g)のメタノール懸濁液(500ml)を、水素雰囲気下、室温で2時間攪拌した。不溶物をろ過で除き、濾液を濃縮し、残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで懸濁洗浄することにより、化合物2(15.0g,60%)を粉末として得た。
MS:252 [M+H]-,ESI
(2)化合物2(15.5g,55.1mmol)およびオキシ塩化リン(150ml)の混合液を、6時間加熱還流した。反応液を冷却した後、減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加えた。混合液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=100:0→75:25)で精製することにより、化合物3(13.4g,83%)を粉末として得た。
MS:272/274 [M+H],APCI
(3)化合物3(100mg,0.368mmol)と3−ピリジンメタノール(60mg,0.550mmol)のTHF(3ml)溶液に水素化ナトリウム(純度60%,18mg,0.45mmol)を加え、室温で、二日間攪拌した後、さらに60℃で2時間攪拌した。反応液をケムエルート(登録商標)と、ボンドエルートNH2(登録商標)にてろ過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液及び洗浄液をあわせ、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製することにより、化合物4(58.8g,46%)を粉末として得た。
MS:345 [M+H],APCI
(4)化合物5は実施例1(3)の手法に従い、化合物4より製造できた。
MS:363 [M+H],APCI
実施例108
Figure 2008513440
(1)化合物1(60mg,0.221mmol)、二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(16mg,0.023mmol)および4−フルオロフェニルホウ酸(34mg,0.243mmol)の2M炭酸ナトリウム水溶液(0.44ml)とアセトニトリル(0.44ml)の混合液を、アルゴン雰囲気下、110℃で4時間攪拌した。反応液を冷却し、酢酸エチルを加えた。混合液を水洗した後、ケムエルート(Chem Elut 登録商標)で乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=95:5→75:25)で精製することにより、化合物2(62.3g,85%)を粉末として得た。
MS:332 [M+H],APCI
(2)化合物3は実施例1(3)の手法に従い、化合物2より製造できた。
MS:350 [M+H],APCI
実施例109
Figure 2008513440
化合物1(330mg,1.03mmol)とN−クロロスクシイミド(304mg,2.28mmol)の酢酸(5ml)溶液を、室温で2日間攪拌した。反応液を冷炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、芒硝で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=100:0→75:25)で精製することにより、化合物2(146mg,40%)と化合物3(131mg,33%)を粉末として得た。
化合物2
MS:354/356 [M+H],APCI
化合物3
MS:388/390 [M+H],APCI
実施例110
Figure 2008513440
(1)化合物1(1.2g,47.4mmol)とオキシ臭化リン(30g,105mmol)を含む混合物を、130℃で1時間攪拌した。反応液を冷やした後、冷炭酸カリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=100:0→75:25)で精製することにより、化合物2(994mg,66%)を粉末として得た。
MS:316/318 [M+H],APCI
(2)化合物2(100mg,0.316mmol)、ピペリジン(33mg,0.388mmol)および炭酸カリウム(44mg,0.318mmol)のDMF(2ml)溶液を60℃で1日間、90℃で1日間、さらに120℃で1日間攪拌した。反応液を冷却した後、酢酸エチルを加えた。混合液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣に粉末水酸化カリウム(160mg,2.85mmol)およびt−ブタノール(10ml)を加え、80℃で30分間攪拌した。反応液を冷却した後、酢酸エチルを加えた。混合液を飽和食塩水で洗浄した後、ケムエルート(登録商標)で乾燥した後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(クロロホルム:メタノール=100:0→90:10)で精製することにより、化合物3(27mg,25%)を粉末として得た。
MS:339 [M+H],APCI
実施例111−148
以下の化合物は前記実施例と同様の手法にて製造できた。
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
実施例149
Figure 2008513440
(1)1−ブロモ−3',3'−ジフルオロアセトン(化合物2)の製造
ジフルオロ酢酸エチル(1.6ml,15.2mmol)とジブロモメタン(1.93ml,27.5mmol)のTHF(60ml)混合液に、メチルリチウム(1.04Mジエチルエーテル溶液,26.4ml,27.5mmol)を、−78℃で、15分間以上かけて滴下したのち、同温で30分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)を加え、同温で攪拌した。つづいて、室温で攪拌したのち、水で希釈しジエチルエーテルで抽出した。有機層を芒硝で乾燥後、減圧濃縮することにより、粗化合物2(4.17g)を得た。粗化合物2はさらに精製することなく使用した。
(2)化合物1(209mg,0.634mmol)、化合物2(877mg)および炭酸水素ナトリウム(107mg,1.27mmol)のイソプロパノール(10ml)混合液を45分間加熱還流した。冷却した後、混合液を水で希釈し、クロロホルムで抽出した。有機層を芒硝で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をトルエン(5ml)に溶かし、p−トルエンスルホン酸1水和物(24mg,0.126mmol)を加え、45分間加熱還流した。冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、芒硝で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=90:10→80:20)で精製することにより、化合物3(219mg,86%)を飴状物質として得た。
MS:403/405 [M+H],APCI
(3)化合物4は実施例1(2)および(3)の手法に従い、化合物3より製造できた。
MS:368/370 [M+H],APCI
実施例150−154
以下の化合物は前記実施例と同様の手法にて製造できた。
Figure 2008513440
上記実施例と同様にして、以下の化合物を得ることができる。
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
Figure 2008513440
試験例1
〔ウサギ摘出膀胱標本における弛緩作用〕
ウサギ(体重2.0kg〜3.5kg)から摘出した膀胱を直ちに氷冷したクレブス栄養液(118mM NaCl、4.7mM KCl、2.55mM CaCl2、1.18mM MgSO4、1.18mM KH2PO4、24.88mM NaHCO3及び11.1mM グルコースを含有する)に浸漬し、周囲の結合組織を除去した。膀胱は内腔の膜状組織を除いた後、尿路に対して縦走する方向に幅3〜4 mmに切断し、縦走筋方向に全長約5 mmの条片とした。
オルガンバスに、37℃に加温した95%O2-5%CO2の混合ガスを十分に通気したクレブス栄養液を満たし、標本の上下端に綿糸を結び付け、一方をオルガンバス下端に、もう一方をストレインゲージトランスデューサーに固定した。等尺性に標本から発生する張力を測定し、ペンレコーダー上に連続的に記録した。標本は静止張力が2.0 gとなるように伸長した。静止張力が安定した時点で、オルガンバス内にカリウムイオンの濃度が30 mMとなるようにKCl溶液を添加し、標本を収縮させた。
安定した収縮を示した標本に、被検薬物は公比10で累積的にオルガンバスに添加し、用量−反応曲線を得た。薬物の添加開始直前の発生張力を0%弛緩、累積添加終了後、栄養液中に10-4Mパパベリンを添加した際の発生張力を100%弛緩として、薬物添加によるそれぞれの標本の弛緩率を百分率で示し、被験薬の作用は弛緩率50%となる用量(IC50)(μM)として表し、実施例化合物のIC50値範囲(μM)を表1に示した。なお、A、BおよびCの範囲は以下の通りである。3μM≧C>1μM≧B>0.5μM≧A
Figure 2008513440
試験例2
〔ウレタン麻酔ラットのSP誘発律動性収縮に対する作用〕
実験には、体重200-300gのSD系雌性ラット(9-12週齢)を使用した。ウレタン麻酔後(1.2 g/kg, 皮下投与)、自発呼吸下にて両輸尿管および外尿道口より膀胱内にカニューレを挿入した。他端は三方活栓を介して圧トランスデューサーおよびインフュ−ジョンポンプに連結した。さらに頚部から血圧測定用カニューレを左頚動脈に挿入した。薬液の静脈内投与用に左大腿静脈に、さらにSubstance Pの持続注入用に右大腿静脈にそれぞれカニューレを挿入した。血圧、心拍数および膀胱内圧が安定した後、膀胱用カニューレを介して約0.6mlの生理食塩水を負荷した。約10分後に微量注入器を用いてSubstance Pの静脈内への持続注入 (0.33μg/kg/min)を開始した。必要に応じて膀胱内の生理食塩水の量を増減して安定した律動性収縮を誘導した。膀胱内圧、血圧、心拍数の変化は連続的にレコーダーに記録した。一定の収縮の発現が約15分程度持続することを確認した後、0.5 % Tween 80水溶液に縣濁させた試験化合物を静脈内投与用カニューレを介して投与した。評価項目は律動性膀胱収縮の抑制時間及び膀胱収縮力とし、試験化合物投与後35分まで観察した。
その結果、本発明の有効成分化合物は膀胱収縮力には影響せずに律動性膀胱収縮の発現を抑制した。また薬物0.25 mg/kg静脈内投与時に律動性収縮の発現を100%抑制した時間(分)を表2に示した。
Figure 2008513440
またBKチャネルの特異的阻害剤であるイベリオトキシン(0.15mg/kg、静脈投与)の前投与により、本発明化合物の律動性膀胱収縮発現抑制作用は減弱した。よって本発明化合物またはその薬学上許容される塩は、BKチャネル開口作用を介した頻尿、尿失禁等の予防・治療薬として有用であることが示された。
本発明化合物またはその薬学上許容される塩は、優れた高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口作用を有することから、頻尿、尿失禁、喘息、COPD等の予防、軽減及び/又は治療薬として有用である。

Claims (17)

  1. 式(1):
    Figure 2008513440
    [式中、環Aはベンゼンまたは複素環を表す。
    Gは−S(O)−R、−OR、−N(R)−Rまたは
    Figure 2008513440
    を表す。
    環Bはベンゼン、複素環、シクロアルカンまたはシクロアルケンを表す。
    環Cは下式から選ばれる基を示す。
    Figure 2008513440
    ただし、Gが−S(O)−R、−ORまたは−N(R)−Rの場合は、環Cは(i)の基である。
    は下式から選ばれる基を表す。
    Figure 2008513440
    およびRは同一または異なって、それぞれシアノ、ニトロ、水酸基、置換されていてもよいアルコキシ、ハロゲン、アルカノイル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、複素環式基、置換されていてもよいカルバモイル、置換されていてもよいアミノまたは置換されていてもよいアルキルを表す。但し、mが2の時、2つのRは同一または異なっていてもよく、nが2の時、2つのRは同一または異なっていてもよい。
    mおよびnは、同一または異なって、それぞれ0、1または2を表す。
    は、水素、アルコキシ、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアルキル、アルコキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイル、カルボキシ、ホルミルまたは置換されていてもよい複素環式基を表す。
    およびRは同一または異なって、それぞれ水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル(該シクロアルキルはアリールと縮合されていてもよい)、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよい複素環式基、もしくはアルコキシカルボニルを表すか、またはRおよびRが一緒になって、それらが結合している原子と共に、置換されていてもよい複素環を形成してもよい。
    は置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよい複素環式基を表す。
    pは0、1または2を表す。
    は水素またはアルキルを表す。
    は水素またはアルキルを表すか、またはRとRが一緒になって、アルキレンを形成してもよい。
    10は水素またはアルキルを表す。]
    で表されるイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  2. 式(1a)
    Figure 2008513440
    (式中、環A、環B、環C、R、R、R、R、mおよびnは、請求項1における意義と同義である。)
    で表される請求項1記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  3. 環Aがベンゼン、ピリジン、ピリミジン、チアゾール、オキサゾールまたはチオフェンである請求項1または2記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  4. 環Bがベンゼン、ピリジン、ピリミジン、チアゾール,チオフェン、キノリン、ピロール、ベンゾ[b]チオフェン、チエノ[2,3−b]ピリジン、チエノ[3,2−b]ピリジン、1,4−ベンゾジオキサン、ピペリジン、オキサゾールまたはシクロヘキセンである請求項1〜3のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  5. 環Bが5員芳香族複素環である請求項1〜3のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  6. 環Bがチオフェンである請求項1〜3のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  7. 環Aおよび環Bが同一または異なって、ベンゼンまたはピリジンである請求項1または2に記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  8. が下式から選ばれる基である請求項1〜7のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
    Figure 2008513440
    (式中、RおよびRは請求項1における意義と同義である。)
  9. が下式の基である請求項1〜7のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
    Figure 2008513440
    (式中、RおよびRは請求項1における意義と同義である。)
  10. が下式の基である請求項1〜7のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
    Figure 2008513440
    (式中、RおよびRは請求項1における意義と同義である。)
  11. が水素または置換されていてもよいアルキル(該置換アルキルの置換基が下式から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基である)であり、Rが水素、アルコキシカルボニル、またはヒドロキシもしくはアルコキシで置換されていてもよいアルキルである請求項1〜10のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
    Figure 2008513440
    [式中、R11は、水素、アルキルまたはヒドロキシアルキルを表す。R12およびR13は、同一または異なって、それぞれ水素、アルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルを表す。R14およびR15は、同一または異なって、それぞれ水素、アルキル、アルコキシカルボニル、アルカノイルまたは置換されていてもよい複素環式基を表す。]
  12. mおよびnが同一または異なって、それぞれ0または1である請求項1〜11のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  13. およびRが同一または異なって、それぞれアルコキシ、ハロゲン、置換されていてもよいアルキルまたは置換されていてもよいアミノである請求項1〜12のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  14. が1〜3個のハロゲンで置換されていてもよいアルキルである請求項1〜13のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩からなる医薬。
  16. 高コンダクタンス型カルシウム感受性Kチャネル開口薬が有効である疾患の治療または予防に用いる医薬の製造のための請求項1〜14のいずれかに記載のイミダゾール化合物またはその薬学上許容される塩の使用。
  17. 頻尿、尿失禁、喘息または慢性閉塞性肺疾患の予防および/または治療のための請求項15記載の使用。
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