JP2008512205A - 眼科用デバイスアプリケーター - Google Patents
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Abstract
角膜上皮の下に眼科用デバイスを挿入するための、眼科用デバイスアプリケーター。この眼科用デバイスアプリケーターは、少なくとも部分的に剥離された角膜上に眼科用デバイスを配置する。この眼科用デバイスアプリケーターは、眼科用デバイスホルダとマニピュレーターとを備える。いくつかのバージョンにおいて、眼科用デバイスは、ホルダ内に適用される力によって、または、取り外し可能な接着剤によって、デバイス内に固定され、そして/または、デバイスから解放され得る。
Description
(分野)
記載されるデバイスおよび方法は、眼科の分野において有用である。角膜上皮の下の眼科用デバイスを導入するためのアプリケーターと、そのアプリケーターの使用方法が本明細書中に記載される。記載されるデバイスおよびその使用方法は、少なくとも部分的に剥離された角膜表面上に眼科用デバイスを配置することを必要とする(例えば、角膜上皮のフラップまたはポケットを眼に付着させたままにし、このフラップまたはポケットは、後に、挿入された眼科用デバイスの上に再び配置され得る)。このアプリケーターは、例えば、上皮と透明板の領域内の角膜間質(Bowman膜)との間で、部分的に剥離された角膜の上に眼科用デバイスを位置決めし、そして、正確に置くように構成される。本明細書中に記載されるデバイスおよび方法は、視力矯正外科手術およびレーザ視力矯正外科手術(ocular corrective surgery and laser eye corrective surgery)を含む、眼科治療の一部として使用され得る。
記載されるデバイスおよび方法は、眼科の分野において有用である。角膜上皮の下の眼科用デバイスを導入するためのアプリケーターと、そのアプリケーターの使用方法が本明細書中に記載される。記載されるデバイスおよびその使用方法は、少なくとも部分的に剥離された角膜表面上に眼科用デバイスを配置することを必要とする(例えば、角膜上皮のフラップまたはポケットを眼に付着させたままにし、このフラップまたはポケットは、後に、挿入された眼科用デバイスの上に再び配置され得る)。このアプリケーターは、例えば、上皮と透明板の領域内の角膜間質(Bowman膜)との間で、部分的に剥離された角膜の上に眼科用デバイスを位置決めし、そして、正確に置くように構成される。本明細書中に記載されるデバイスおよび方法は、視力矯正外科手術およびレーザ視力矯正外科手術(ocular corrective surgery and laser eye corrective surgery)を含む、眼科治療の一部として使用され得る。
(背景)
屈折矯正外科手術は、眼の本来の光出力または焦点調節力を変化させる、一連の外科手順のことを指す。これらの手順の結果は、しばしば、眼鏡またはコンタクトレンズ(そうでなければ個人が明瞭な視界を得るために頼るもの)に対する必要性を軽減する。ヒトの眼の焦点調節力の多くは、空気−液体界面の曲率によって影響を受け、この界面では、屈折率が最大に変化する。この曲がった界面は、角膜の外面である。この界面の屈折力は、眼の全拡大率の約70%を占める。目視像を生成する光線は、角膜、前房、水晶体および硝子体液を通過し、その後、網膜上に焦点を合わせられて、像を形成する。屈折矯正外科手術の分野に視力欠損症を外科的に矯正する機会を提供したのは、この曲がった空気−角膜界面の拡大能である。
屈折矯正外科手術は、眼の本来の光出力または焦点調節力を変化させる、一連の外科手順のことを指す。これらの手順の結果は、しばしば、眼鏡またはコンタクトレンズ(そうでなければ個人が明瞭な視界を得るために頼るもの)に対する必要性を軽減する。ヒトの眼の焦点調節力の多くは、空気−液体界面の曲率によって影響を受け、この界面では、屈折率が最大に変化する。この曲がった界面は、角膜の外面である。この界面の屈折力は、眼の全拡大率の約70%を占める。目視像を生成する光線は、角膜、前房、水晶体および硝子体液を通過し、その後、網膜上に焦点を合わせられて、像を形成する。屈折矯正外科手術の分野に視力欠損症を外科的に矯正する機会を提供したのは、この曲がった空気−角膜界面の拡大能である。
初期の屈折矯正外科手順は、角膜の曲率を平らにすることによって、近視を矯正した。最初の大いに成功した手順は、放射状角膜切開(RK)と呼ばれた。RKは、1970年代、および1980年代の初期に広く使用され、この手順においては、放射状に方向付けられた切開が、角膜の外周に設けられた。これらの切開は、角膜の外周を外向きに曲げることによって、角膜の周辺部を再形成し、従って、角膜の中央の光学領を平らにした。この手順はかなり容易であり、従って広く普及したが、眼鏡またはコンタクトレンズに対する個人の依存性を低くする以上のことはほとんどなかった。
エピケラトファキアと呼ばれる、大きな欠陥があり、失敗に終わった手順が、RKの時代に開発された。これは、現在では、本質的に学術上の例外である。エピケラトファキアは、角膜上に、保存された角膜組織の薄層を移植することによって、角膜の外部曲率に新しい曲率を提供した。この加工された角膜組織は、凍結乾燥され、そして、凍結乾燥プロセスの間に、この角膜はまた、特定の曲率へと削られる。得られたレンズは、眼の中に外科的に配置された。エピケラトファキアレンズを設置した上皮を完全に除去した後に、環状の360°の切開が角膜内に設けられた。このレンズの周辺部は、この環状の切開の内部へと挿入され、そして、無負荷(running)縫合糸によって、適所に保持される。エピケラトファキアには数種の問題があった:1)宿主の間質線維芽細胞がレンズに転移増殖するまで、レンズが曇ったままであり、この転移増殖は、おそらくは、数ヶ月かかり得たこと;2)遊走上皮がレンズ表面上の切開部位を覆って増殖し得るまで、断続的な上皮が感染の病巣となったこと;および3)外科手術部位での上皮の治癒が、ときどき、レンズと宿主の角膜との間の空間に移動したこと。現在、エピケラトファキアは、その使用が制限されている。エピケラトファキアは、現在、非常に急勾配のコンタクトレンズに耐えることができない、小児の無水晶体患者において使用されている。
レーザを用いて角膜を彫る1990年代中頃の手順は、十分に効を奏し、放射状角膜切開に取って代わり始めた。角膜のレーザ切除の第一世代は、フォトリフラクティブケラテクトミー(PRK)と呼ばれた。PRKにおいて、切除レーザ(例えば、エキシマーレーザ)が、角膜上に焦点を当てられ、そして、表面に新しい曲率を彫る。PRKにおいて、上皮は、新しい外側表面の曲線が得られたときに、破壊される。術後数日間にわたり、上皮は、元の位置へと増殖もしくは治癒する必要がある。上皮を裸にされ、切除された角膜は痛みを伴うので、この上皮治癒期は、多くの患者にとって問題であった。また、PRKの後に見ることも、最初は困難であり、そして、この「回復時間」は、数日〜1週間以上継続し得る。
PRKによる角膜レーザ切除のその後のバリエーションである、LASIKは、非常に一般的になっている。レーザ角膜内切削形成術としても知られるLASIK手順は、現在、世論において、レーザ視力矯正と同義である。LASIKにおいて、角膜の外側部分(または弦様のレンズ形状部分)(厚さ80〜150ミクロン)が、角膜表面から切除される。これは、マイクロケラトームと呼ばれるデバイスによって実施される。マイクロケラトームは、角膜の表面から円形のフラップを切断し、上皮および角膜組織の両方を含むこのフラップを、一つの縁部でヒンジ状になったままにする。このフラップは、後方に跳ね返され(reflect back)、そして、切除(エキシマー)レーザを使用して、露出された外科的床(surgical bed)の一部を除去または再編成させる。このフラップは、適所へと後方に傾けられる。このフラップが適所へと後方に傾けられると、フラップが、レーザにより改変された表面と適合するので、角膜は、新しい曲率を得る。この手順において、上皮細胞は、除去されることも傷つけられることもない。上皮細胞は、単に、このフラップの縁部において切開される。このフラップが、角膜床上に戻して配置されると、上皮は、切開部位において治癒する。本質的には、回復時間はなく、そして、結果はほぼ即座である。手術時間が非常に短く(各眼につき15分)、長持ちし、かつ、非常に正確な結果が得られるので、LASIKは、現在、屈折矯正外科手術を行う第一の様式と考えられている。
高容量屈折矯正外科手術の実務において、そして、いくつかの学術的中心において評価されている最新の技術は、レーザ支援上皮下角膜曲率形成術(LASEK)と呼ばれる手順である。LASEKにおいて、「フラップ」は、上皮のみから作成される。この上皮層は、エタノール洗浄を用いる以外はLASIKと類似した様式で、角膜から持ち上げられる。切除レーザは、(PRKを用いて行なう場合と同じ様式で)裸にされた角膜の表面上にちょうど焦点を合わせられる。しかし、この上皮フラップは、無傷なままにされる。すなわち、細胞の生存度は大きく破壊されるが、上皮の物理的な構造は破壊されない。上皮フラップは、角膜の反曲した前側部分の形成後、単純に転がして適所に戻され、PRKよりもかなり短い回復時間をもたらす。LASEKの現行法は、LASIKほど良くないが、結果は、PRKよりも良好である。
角膜上皮は、代表的には厚み約50μmの多層の上皮構造である。角膜上皮は、角質化していない。外側の細胞は、本質的には扁平上皮細胞であるが、生きている。基底上皮細胞は、立方形であり、そして、ボーマン膜として知られる構造上の間質の表面にある。基底細胞層は、代表的には、約1ミル(0.001”)の厚みである。基底細胞は、外皮(すなわち、皮膚)において生成されるのと同じケラチンを生成する。基底上皮細胞は、ケラチン5およびケラチン14を発現し、そして、ケラチン6およびケラチン9を生成する角膜上皮の扁平上皮細胞へと分化する能力を有する。角膜上皮は、多数の重要な特性を有する:1)透明であること;2)不透過性であること;3)外来の因子に対する障壁となること;そして、4)高度に神経支配された器官であること。角膜からの神経は、直接上皮内へと送り込まれる。従って、この器官の欠点は、痛みを生じることである。
上皮細胞は、デスモソームと呼ばれる膜貫通型分子によって側面が接している。別の膜貫通型タンパク質である、ヘミデスモソームは、7型コラーゲンにつながっており、基底上皮細胞の基底外側面に存在する。ヘミデスモソームは、上皮を、間質の根底にあるコラーゲン部分に係留する。上皮と角膜間質との間の接合部は、基底膜ゾーン(BMZ)と呼ばれる。
LASEKが行なわれると、物理的なウェルが上皮上に配置もしくは形成され、そして、20%エタノールと平衡化塩溶液のうちの選択したもので満たされる。溶液と接触すると、上皮細胞は、おそらくは、その細胞集団の一部を破壊することによって、BMZにおけるその付着を失う。次いで、上皮は、塗布剤(paint)の壁を剥ぎ取るのと同じ様式で上皮を押すことによって持ち上げられる。角膜間質の露出されたコラーゲン部分は、次いで、切除され、その表面を再形成する。弱まった上皮は、次いで、適所へと転がして戻され、帯具として機能する。しかし、この「帯具」は、上皮をその元の状態へとは修復しない。すなわち、「帯具」は、上皮の完全性を保存せず、それによって、その透明度、水に対する透過性、および障壁の機能を減少させる。さらに、上皮の、角膜間質表面へと付着する能力も損なわれる。
角膜上皮を少なくとも部分的に剥離するデバイスおよび方法が、近年開発されている。具体的には、上皮は、分離された上皮の一部分を付着したままにして、部分的に剥離され得る。分離された上皮は、生きたままであり、そして、角膜に、または、角膜間質上に挿入された眼科用デバイスに再び付着され得る。剥離デバイスおよび方法の例は、特許文献1、米国特許出願第10/243,121号(2002年9月13日出願)、米国特許出願第10/346,664号(2003年1月17日出願)、ならびに米国仮出願第60/505,219号(2003年9月22日出願)および同第60/580,430号(2004年6月16日出願)(これらの文献は、その全体が本明細書により参考として援用される)において見られ得る。
上皮の部分的な剥離は、レンズのような眼科用デバイスを移植するために有用であり得る。眼科用デバイス挿入具は、角膜間質と上皮との間に眼科用デバイスを配置し得、その結果、上皮(部分的に剥離されている)は、いずれの眼科用デバイス挿入装置を除去した後であっても、眼科用デバイスをしっかりと保持する。従って、眼科用デバイス挿入具は、角膜間質上にレンズを配置し、上皮層の一体性を維持し、そして、上皮層を除去した後であっても、上皮がレンズを適所に保持することを可能にし得る。
(参考文献)
非特許文献1
非特許文献2
非特許文献3
非特許文献4
非特許文献5
非特許文献6
非特許文献7
引用される参考文献のいずれもが、本明細書中に記載される発明を教示も示唆もしていない。
米国特許第6,544,286号明細書
Kiistala,U.「Dermal−Epidermal Separation.II.External Factors in Suction Blister Formation with Special Reference to the Effect of Temperature」,(1972).Ann Clin Res 4(4):236−246
Azarら「Laser Subepithelial Keratomileusis:Electron Microscopy and Visual Outcomes of Flap Photorefractive Keratectomy」,(2001).Curr Opin Ophthalmol 12(4):323−328
Beerensら「Rapid Regeneration of the Dermal−Epidermal Junction After Partial Separation by Vacuum:An Electron Microscopic Study」,(1975).J Invest Dermatol 65(6):513−521
Willsteedら「An Ultrastructural Comparison of Dermo−Epidermal Separation Techniques」,(1991).J Cutan Pathol 18(1):8−12
Van der Leunら.「Repair of Dermal−Epidermal Adherence:A Rapid Process Observed in Experiments on Blistering with Interrupted Suction」,(1974).J Invest Dermatol 63(5):397−401
Katz SI.「The Epidermal Basement Membrane:Structure,Ontogeny and Role in Disease」,(1984).Ciba Found Symp 108:243−259
Greenら.「Desmosomes and Hemidesmosomes:Structure and Function of Molecular Components」,(1996).FASEB J 10(8):871−881
非特許文献1
非特許文献2
非特許文献3
非特許文献4
非特許文献5
非特許文献6
非特許文献7
引用される参考文献のいずれもが、本明細書中に記載される発明を教示も示唆もしていない。
(要旨)
本明細書は、角膜上皮の下に眼科用デバイスを導入するための眼科用デバイスアプリケーターを含む。このアプリケーターは、眼科用デバイスホルダと、マニピュレーター領域とを備える。眼科用デバイスホルダは、角膜上皮の層の下で、かつ、角膜の上に眼科用デバイスを配置し、そして、この配置が終了するまで、アプリケーターを用いて眼科用デバイスを保持するように構成される。このアプリケーターにおいて、眼科用デバイスホルダは、さらに、眼科用デバイスを制御可能に解放するように構成される。マニピュレーター領域は、眼科用デバイスホルダに取り付けられ、そして、眼科用デバイスホルダの動きを制御するように構成される。
本明細書は、角膜上皮の下に眼科用デバイスを導入するための眼科用デバイスアプリケーターを含む。このアプリケーターは、眼科用デバイスホルダと、マニピュレーター領域とを備える。眼科用デバイスホルダは、角膜上皮の層の下で、かつ、角膜の上に眼科用デバイスを配置し、そして、この配置が終了するまで、アプリケーターを用いて眼科用デバイスを保持するように構成される。このアプリケーターにおいて、眼科用デバイスホルダは、さらに、眼科用デバイスを制御可能に解放するように構成される。マニピュレーター領域は、眼科用デバイスホルダに取り付けられ、そして、眼科用デバイスホルダの動きを制御するように構成される。
アプリケーターのいくつかのバージョンにおいて、眼科用デバイスホルダは、眼科用デバイスの少なくとも1つの表面と適合する表面を備える。いくつかのバージョンにおいて、眼科用デバイスホルダは、眼科用デバイスを保持するための窪んだ領域を備える。いくつかの領域において、眼科用デバイスホルダは、捕捉具を備える。
いくつかのバージョンにおいて、アプリケーターは、ガイドと係合するように適合される。ガイドは、少なくとも部分的に剥離された角膜の上に眼科用デバイスを位置決めする際に、使用者を支援するように構成され得る。例えば、ガイドは、眼の表面に付着し、そして、剥離具およびアプリケーターの両方を案内するように使用され得る、吸込リングであり得る。従って、マニピュレーターの少なくともある領域は、ガイドと係合するように構成され得る。
本明細書中に記載されるアプリケーターのいくつかのバージョンにおいて、アプリケーターはまた、眼科用デバイスに力を適用するように構成された力変換器を備え得る。具体的には、アプリケーターは、アプリケーターホルダ内、またはその近くにある眼科用デバイスに力を適用し得る。1つのバージョンにおいて、力変換器はプランジャーである。別のバージョンにおいて、力変換器は、アプリケーターホルダの少なくとも一部分を振動させるように構成される。別のバージョンにおいて、力変換器は、眼科用デバイスの少なくとも一部分に圧力(例えば、正または負の圧力)を適用する。
いくつかのバージョンにおいて、アプリケーターのマニピュレーター部分は、おそらくは、デバイスホルダまたはホルダ領域から分離可能なハンドルを備えるように構成される。さらに、アプリケーターマニピュレーター(またはマニピュレーター領域)は、アプリケーターの少なくともある領域を動かし得るドライバーに接続され得る。
アプリケーターはまた、単回使用用に構成され得る。
いくつかのバージョンにおいて、アプリケーターの少なくとも一部分は、低摩擦表面を備える。低摩擦表面(例えば、ダイアモンドの表面、研磨された表面、潤滑表面など)は、眼および眼科用デバイス(特に、剥離された上皮層)に対してより優しくあり得る。低摩擦表面は、デバイスを製造する際に使用される材料の特性であっても、コーティングを備えていても(その両方であっても)よい。
アプリケーターはまた、眼科用デバイスローダーから眼科用デバイスを受容するように構成され得る。
また、角膜上皮の下に眼科用デバイスを導入するための眼科用デバイスアプリケーターであって、眼科用デバイスホルダと、眼科用デバイスホルダに取り付けられたマニピュレーター(またはマニピュレーター領域)と、眼科用デバイスとを備えるアプリケーターが本明細書中に記載される。このアプリケーターは、角膜上皮の層の下で、かつ、角膜の上に眼科用デバイスを配置し、そして、この配置が終了するまで、アプリケーターを用いて眼科用デバイスを保持するように構成される。眼科用デバイスホルダはまた、眼科用デバイスを制御可能に解放するように構成される。マニピュレーターは、眼科用デバイスホルダに取り付けられ、そして、眼科用デバイスホルダの動きを制御するように構成される。眼科用デバイスは、アプリケーターの眼科用デバイスホルダ内に設置され得る。
アプリケーターのいくつかのバージョンにおいて、眼科用デバイスは、眼科用デバイスホルダ内に解放可能に固定される。眼科用デバイスの例としては、レンズ、フィルタおよび移植物が挙げられる。
また、角膜上皮の下に眼科用デバイスを導入するための眼科用デバイスアプリケーターであって、眼科用デバイスホルダと、近位端および遠位端を有するマニピュレーターとを備えるアプリケーターが本明細書中に記載され、このアプリケーター内部では、眼科用デバイスホルダは、アプリケーターの遠位領域に接続される。眼科用デバイスホルダは、角膜上皮の層の下で、かつ、角膜の上に眼科用デバイスを配置し、そして、この配置が終了するまで、アプリケーターを用いて眼科用デバイスを保持するように構成される。
マニピュレーターは、近位端と遠位端とを有し、そして、眼科用デバイスホルダは、マニピュレーターの遠位領域に接続される。
また、眼科用デバイスアプリケーターを用いて眼に眼科用デバイスを適用する方法も本明細書中に記載され、この方法は、角膜のある領域(上皮が少なくとも部分的に除去されている)を覆って眼科用デバイスを位置決めする工程、および、アプリケーターから眼科用デバイスを解放する工程を包含する。この眼科用デバイスは、眼科用デバイスホルダとマニピュレーターとを備える眼科用デバイスアプリケーター内に解放可能に固定される。いくつかのバージョンにおいて、この方法はさらに、アプリケーターを引き抜く工程を包含する。いくつかのバージョンにおいて、この方法はまた、眼科用デバイスの上に、剥離した上皮を再び配置する工程を包含する。
(詳細な説明)
本明細書中に記載される眼科用デバイスアプリケーター(また、「アプリケーター」とも呼ばれる)は、上皮が少なくとも部分的に除去された角膜表面上に眼科用デバイスを挿入するために使用され得る。
本明細書中に記載される眼科用デバイスアプリケーター(また、「アプリケーター」とも呼ばれる)は、上皮が少なくとも部分的に除去された角膜表面上に眼科用デバイスを挿入するために使用され得る。
角膜上皮の連続した層は、眼の前側表面に、または、基底細胞層に、または、基底細胞層とBowman膜との間の接合部(「透明板」)に種々の力(例えば、機械的な力)を適用することによって、この前側表面から分離もしくは持ち上げられ得る。用語「連続した」とは、本明細書中で使用される場合、「中断なし」を意味する。幾分の上皮が、角膜から分離され得る。例えば、本明細書中に開示されるデバイスおよび方法を使用して、角膜上皮の粘着性のないフラップを生成し得、そして、剥離された上皮の縁部の50%未満(好ましくは、10%〜50%)が、角膜に付着したままになる。同様に、角膜上皮のフラップが、角膜上皮から作製され得、剥離された上皮の縁部の50%〜75%が、角膜に付着したままになる。剥離された上皮の縁部の50%95%を角膜に付着したままにすることによって、剥離された角膜上皮の半分のフラップ、または、ピンと張ったポケットもまた形成され得る。こうして分離された上皮は、生存能力のある(例えば、生きている)上皮細胞を含み得、この分離された上皮は、本明細書中に含まれるデバイスおよび方法を用いて、角膜および/または移植された眼科用デバイスの上に戻して位置決めされ得る。
本明細書中には、予め分離された角膜上皮の下に眼科用デバイスを導入するための眼科用デバイスアプリケーターが記載され、このアプリケーターは、角膜の上で、かつ、角膜上皮の予め分離された層の下に眼科用デバイスを配置し、そして、この配置が終了するまで眼科用デバイスを保持するように構成される。いくつかのバージョンにおいて、アプリケーターは、眼科用デバイスを、角膜の上で、かつ、予め分離された角膜上皮ポケットの下に導入するように構成される。いくつかのバージョンにおいて、アプリケーターは、頑強デバイスを、角膜の上で、かつ、ポケット開口部を有する予め分離された角膜上皮ポケットの下に導入するように構成され、この導入は、眼科用デバイスをこのポケット開口部を通して導入することによって行なわれる。いくつかのバージョンにおいて、アプリケーターは、上皮層に実質的に損害を与えることなく、眼科用デバイスを、角膜の上で、かつ、ポケット開口部を有する予め分離された角膜上皮ポケットの下に導入するように構成される。いくつかのバージョンにおいて、アプリケーターは、さらに、眼科用デバイスを制御可能に解放するように構成される。
本明細書中に記載されるアプリケーターはまた、角膜間質から上皮を剥離した角膜の領域へと眼科用デバイスを挿入するために使用され得る。特に、本明細書中に記載されるアプリケーターは、眼科用デバイスが、剥離された角膜上で、かつ、角膜から分離された上皮の下に挿入されることを可能にする。分離された上皮は、次いで、挿入された眼科用デバイスの上に位置決めされ得るか、そして/または、元の位置へと戻され得る。
用語「眼科用デバイス」は、あらゆる移植可能な眼科用デバイスを含むことが意図されるが、好ましくは、必要とする患者の視力を修正するか、改善するか、または、矯正することを意図した眼科用デバイスである。本発明と共に使用される、このような適切な眼科用レンズデバイスの1つは、出願番号PCT/US01/22633(その全体が本明細書中に参考として援用される)に記載される。眼科用デバイスの例としては、レンズ(例えば、コンタクトレンズ、移植可能レンズなど)、フィルタ(例えば、回折格子、偏光子など)、移植物(例えば、眼の表面を再形成するための移植物)などが挙げられる。
図1Aおよび1Bは、アプリケーター100の第一のバリエーションを示す。図1Aは、細長のマニピュレーター102を有するアプリケーターの底面図を示す。ホルダ104は、アプリケーターの遠位端で、マニピュレーターに取り付けられる。便宜上、アプリケーターの「底部」は、眼科用デバイスを適用するために使用される場合、角膜間質に最も近くなるように構成されたアプリケーターの面を指す。同様に、アプリケーターの「上部」は、底面の反対側の、アプリケーターの面を指す。
本明細書中に記載されるアプリケーターは、本明細書中に明記された機能的な結果を達成するように構成されたあらゆる適切なサイズ、特に、ホルダ領域が、部分的に剥離された上皮と、この上皮が剥離された角膜間質との間に挿入され得るようなサイズであり得る。例えば、アプリケーターの一部分、特に、ホルダは、上皮ポケット内に挿入され得、従って、上皮ポケットを損傷することなく、ポケット内へとフィットするように構成され得る。図1Bは、図1Aのアプリケーターの側面図を示す。眼科用デバイス110の一例が、ホルダ104内に設置して示される。
本明細書中に記載されるアプリケーターはまた、眼科用デバイスをホルダ内に固定するため、または、ホルダから眼科用デバイスを解放するために、眼科用デバイスに力を適用するための、1以上の力変換器を備え得る。このアプリケーターはまた、眼の中に眼科用デバイスを挿入する際に、使用者を支援するためのガイドインターフェースを備え得る。最後に、このアプリケーターは、(眼科用デバイスをホルダ領域内部へと配置するための)ローディングデバイス、および、アプリケーターの動きの制御を補助するためのドライバーと組み合せて使用され得る。
(眼科用デバイスホルダ)
アプリケーターの眼科用デバイスホルダ104は、眼科用デバイスが、剥離された角膜の上に位置決めされ、そして、使用者によって解放され得るように、眼科用デバイスを制御可能に保持するのに適した、あらゆる形状または構造であり得る。図1A、2Aおよび2Cは、本明細書中に記載される眼科用デバイスホルダのバリエーションの底面図を示す。
アプリケーターの眼科用デバイスホルダ104は、眼科用デバイスが、剥離された角膜の上に位置決めされ、そして、使用者によって解放され得るように、眼科用デバイスを制御可能に保持するのに適した、あらゆる形状または構造であり得る。図1A、2Aおよび2Cは、本明細書中に記載される眼科用デバイスホルダのバリエーションの底面図を示す。
1つのバージョンにおいて、眼科用デバイスホルダは、ホルダの少なくとも一部分が、眼科用デバイスのある領域の形状と全体的に適合するような形状である。図1Aは、カップ様のホルダ領域を示し、ここで、ホルダは、眼科用デバイス(例えば、レンズ)の凸側と適合する凹面を有する。眼科用デバイスは、眼の上に方向付けて配置する必要があり得るので、ホルダは、適切な方向が、アプリケーターの設計に反映され、次いで、この方向が、使用者に知らされるように構成され得る。図1Aにおいて、眼科用デバイス108がフィットする凹面は、眼科用デバイスの凹側が眼の曲面にフィットするように、眼科用デバイスが眼の上に配置されることを可能にする。
いくつかのバージョンにおいて、ホルダ領域104は、保持する眼科用デバイスよりも小さく、その結果、眼科用デバイス110は、図1Bに示されるように、アプリケーターの輪郭から突出する。いくつかのバージョンにおいて、ホルダ領域104は、眼科用デバイス全体を保持し、その結果、眼科用デバイスは、アプリケーターの輪郭の外には突出しない。ホルダ表面(例えば、眼科用デバイスの少なくとも一部分と接する表面)はまた、折り目を付けられていても、不連続であってもよい。例えば、ホルダの表面は、溝付き、有孔などであり得る。
図1Aおよび1Bに示されるカップ様の眼科用デバイスホルダは、眼科用デバイスの少なくとも1つの面の表面のかなりの部分の上で眼科用デバイスを支持する。この眼科用デバイスホルダは、眼科用デバイスの表面のかなり小さい(または、かなり大きい)部分と接することによって、眼科用デバイスを保持し得る。アプリケーターの他のバリエーションは、眼科用デバイスの表面と最小限に接するのみのホルダを組み込む。例えば、図1Aおよび1Bに示されるような完全な凹面ではなく、ホルダは、部分的な空洞を備え得る。例えば、ホルダは、2以上のフォーク様の突出部(歯)の上に眼科用デバイスを支持し得る。これらの突出部は、曲がっていてもよい(例えば、凹面)。別のバージョンにおいて、ホルダは、眼科用デバイスの一部分とのみ接する。例えば、ホルダは、図1Aに示されるホルダのすぐ近位側を含み得る。いくつかのバージョンにおいて、アプリケーターの使用時に、使用者が眼科用デバイスの配置をより容易に観察することを可能にするために、アプリケーターホルダのサイズを最小限にすることが望ましくあり得る。ホルダおよび/またはマニピュレーターのすぐ隣の部分のサイズを小さくすることにより、アプリケーターが剥離された上皮、または眼の他の部分と接する可能性が低くなる。
眼科用デバイスホルダの1つのバージョンにおいて、ホルダは、眼科用デバイスを解放可能に固定するための1以上の捕捉具を含む。図2Aは、アプリケーターの1つのバージョンを示し、このアプリケーターにおいて、眼科用デバイスホルダは、1以上のヒンジ付きの歯201、202を備え、これらの歯201、202は、眼科用デバイスの2つの領域と接する。このアプリケーターの側面斜視図が、図2Bに示される。ホルダの歯は、眼科用デバイスに圧力を適用し、それによって、眼科用デバイスを固定し得る。圧力は、歯を互いに近づけるように移動させることによって適用される。図2Aにおいて、上側の歯201は、ヒンジ204が付いており、その結果、上側の歯201は、下側の歯202に関して動き得る。可動な(上側の)歯は、使用者によって制御され得、使用者が、眼科用デバイスを制御可能に把持および解放することを可能にする。捕捉具(例えば、図2Aおよび2Bの歯)は、眼科用デバイスが、損傷されることなく解放可能に固定され得るようなあらゆる方法で方向付けられ得る。例えば、図2Aに示される眼科用デバイスは、おそらくは、ホルダからの固定圧が、眼科用デバイスに損傷を与えることも崩壊させることもないように十分に堅く、眼科用デバイスの適用を困難にしている。眼科用デバイスは、このデバイスが眼の上に固定され、そして、配置されることを可能にするあらゆる方法で把持され得る。
単一の歯はまた、眼科用デバイスを固定するためにホルダとしても使用され得る。図2Cは、ホルダが単一の歯208であるアプリケーターの図を示し、この単一の歯208に、眼科用デバイス110が取り付けられる。眼科用デバイスは、力(例えば、図2に示されるように、吸込ポート220を通して適用される吸込力)を適用することによって、または、あらゆる他の解放可能な取り付け手段によって、単一の歯に固定され得る。例えば、眼科用デバイスは、一旦眼科用デバイスが適切に位置決めされると、制御可能に溶解または除去され得る接着剤によってホルダに固定され得る。図2Cに示されるアプリケーターは、図1Aおよび1Bに示される他の眼科用デバイスホルダよりも小さい眼科用デバイスホルダを有する。小さいホルダ208は、眼科用デバイスを適用するために使用されるときに、眼と接触し得る潜在的な表面積を最小限にしつつ、眼科用デバイスを固定する。
ホルダは、他の形状、または、形状の組み合わせでもあり得る。例えば、眼科用デバイスホルダは、凹面、そしてまた、眼科用デバイスの一部分を囲み得るさらなる部材(または凹面)を備え得る。従って、ホルダは、2以上の側面の上で眼科用デバイスを取り囲み得る。眼科用デバイスは、ホルダを「開く」ことによって解放される。
眼科用デバイスはまた、本明細書中に例示されるものとは異なるアプリケーターホルダ内にも保持され得る。例えば、ホルダは、一方の縁部においてのみ眼科用デバイスを固定し、そして、眼科用デバイスが、アプリケーターから離れて突出することを可能にし得る。
設計者は、眼科用デバイスの形状および組成に基づいて、アプリケーターのホルダ領域の形状を決定し得る。例えば、(図1A、2Aおよび2Cに示されるような)凹面および凸面を有する眼科用デバイスは、凹面を有するホルダと一番うまく機能し得る。同様に、より多くの支持表面を提供するホルダ(例えば、カップ様のホルダ)が、剛性の低い材料から作製された眼科用デバイスには好ましくあり得る。
いくつかのバージョンにおいて、眼科用デバイスアプリケーターの少なくとも一部分は、低摩擦表面を有する。特に、アプリケーターの表面は、剥離された上皮と接触し得る。アプリケーターは、眼科用デバイスを、角膜の剥離された領域の上に配置する際に、フラップの下、または、剥離された上皮のポケット内に挿入され得る。従って、アプリケーターの上面(角膜の表面から最も離れた表面)は、生きているが、なお剥離されている上皮と接触し得る。アプリケーターが、剥離された上皮に粘着することを防止することで、上皮に対する損傷が防止され得、そしてまた、アプリケーターを操作することを容易にし得る。また、ホルダの表面を低摩擦表面にし、内部に保持される眼科用デバイスに対する損傷の防止を補助することも有益であり得る。
1つのバージョンにおいて、アプリケーターの少なくともある領域は、低摩擦特性を提供する材料(例えば、パラ−キシレンポリマー(例えば、parylene C、parylene Nおよびparylene D)、ポリフルオロカーボンポリマー(例えば、PTFE、FEP、および類似の材料)でコーティングされる。1つのバージョンにおいて、アプリケーターの少なくともある領域は、摩擦を減らすために研磨される。1つのバージョンにおいて、眼(特に、剥離された上皮)に接触する可能性のある表面は、低摩擦表面を含む。
同様に、使用時に眼と接触し得るアプリケーターの表面は、眼に対する損傷を回避するために、実質的に先が鈍くなっていてもよい。アプリケーターはまた、1以上の治療剤を組み込み得る。例えば、アプリケーターは、治療剤(例えば、抗生物質、抗凝固剤、増殖因子など)でコーティングされ得る。
本明細書中に記載される任意のアプリケーターは、眼科用デバイスをホルダに固定し、そして/または、ホルダから眼科用デバイスを解放するための、力変換器を備え得る。1つのバージョンにおいて、力変換器は、眼科用デバイスをホルダに固定し、そして/または、ホルダから眼科用デバイスを解放するために、力を適用する。例えば、1つのバージョンにおいて、眼科用デバイスは、ホルダ内に眼科用デバイスを固定するために負の圧力(真空)を適用し、そして、一旦、眼科用デバイスが眼の上で適所に来ると、眼科用デバイスを解放するように正の圧力を適用する。圧力は、気体(例えば、空気圧)、または、液体(例えば、水または生理食塩水)、または、固体(例えば、プランジャー型の機構)によって適用され得る。ホルダはまた、力変換器を収容するように適合され得る。
図3Aは、ホルダ104およびマニピュレーター102が、眼科用デバイスを固定および/または解放するために圧力を適用するように適合された、アプリケーター100の一例を示す。気体または液体は、マニピュレーター内のチャネル(単数または複数)302を通して適用されたり引き抜かれたりされ得る;このチャネルは、ホルダ内の入口/出口ポート305と流体連絡する。従って、力は、ホルダ内の眼科用デバイスに、入口/出口ポートを通して適用され得る。力変換器からの力はまた、アプリケーター内に眼科用デバイスを搭載するためにも使用され得る。
1つのバージョンにおいて、眼科用デバイスは、真空を適用することによって、アプリケーターホルダ内に保持される。1以上のチャネル302は、図3Aに示されるように、ホルダに接続される。力は、ホルダ内の眼科用デバイスに、チャネルに接続されたホルダ内の開口部305を通して適用される。負の圧力は、(例えば、真空に引くことによって)ホルダ内に眼科用デバイスを固定するために適用され、そして、正の力は、ホルダから眼科用デバイスを解放するために適用される。例えば、(例えば、空気または任意の他の気体からの)空気圧は、眼科用デバイスを解放するために、チャネルを通して適用され得る。別の例において、(例えば、チャネルを通して押し出される水または生理食塩水からの)流体圧力は、眼科用デバイスを解放するために適用される。アプリケーター内の眼科用レンズを制御可能に保持および解放するために、あらゆる液体が使用され得る。さらに、チャネルは、有用な物質(例えば、生理食塩水のような液体、医薬品など)を適用するために使用され得る。
図3Bは、プランジャー型の機構を使用する力変換器を備えるアプリケーターの一例を示す。図3Bにおいて、2つのプランジャー型の力変換器312は、チャネル310内に位置する。各プランジャーは、堅く、細長の部材を備える。眼科用デバイスは、プランジャーを前方に動かし、プランジャーの端部が、ホルダ内に設置された眼科用デバイスを押すようにすることによって、ホルダから解放され得る。1つのバージョンにおいて、1以上のプランジャー312はまた、チャネル310内にぴったりとフィットする、エンドピース315を有する。負の圧力(例えば、真空)は、エンドピースをチャネル内へと引き込むことによって、プランジャーチャネル310内部に生成され得る。この負の圧力は、ホルダ内に眼科用デバイスを固定し得る。
力変換器の別のバージョンにおいて、プランジャー型の機構は、眼科用デバイスを、プランジャーの端部と、ホルダの別の領域との間に固定することによって、ホルダ内に眼科用デバイスを固定するために使用される。眼科用デバイスは、プランジャーを引く抜くことによって解放され得る。図2Aおよび2Bに示される把持型のホルダは、眼科用デバイスをホルダ内に固定し、そして、ホルダから眼科用デバイスを解放するために有用な、別の型の力変換器である。
力は、アプリケーターによって保持された眼科用デバイスに、間接的に適用され得る。振動エネルギーが、眼科用デバイスを解放するために、力変換器を用いて適用され得る。例えば、ホルダ(またはホルダのある領域)は、ホルダを振動させるように構成されたドライバーを備える力変換器によって、(例えば、可聴の音波もしくは超音波(ultrasonic/supersonic)周波数を用いて)振動させられ得る。アプリケーター全体が振動されても、アプリケーターの一部分が振動されてもよい。いくつかのバージョンにおいて、ホルダのみが振動される。他のバージョンにおいて、マニピュレーターもまた振動される。周波数および振動の程度は、使用者によって制御されても、自動化されてもよい。1つのバージョンにおいて、眼科用デバイスは、ホルダを軽く振動させることによって、アプリケーターから解放される。ホルダを振動させると、ホルダ内に眼科用デバイスを保持する、あらゆる表面張力を中断させ、そして、眼科用デバイスをアプリケーターから解放し得る。
アプリケーターは、アプリケーター内に眼科用デバイスを固定し、そして/または、アプリケーターから眼科用デバイスを解放するために有用な実質的にあらゆる種類のエネルギー(例えば、力)を適用し得る、1以上の変換器を組み込み得る。変換器の例としては、熱エネルギー、磁気エネルギー、音波エネルギー、電磁気エネルギーなどを発するように構成された変換器が挙げられる。異なる種類のエネルギー(力を含む)を適用するように構成された変換器のさらなる組み合せもまた、アプリケーター内に組み込まれ得る。
眼科用デバイスは、積極的な方法(例えば、眼科用デバイスの機械的な固定、または、真空の適用による眼科用デバイスの固定)によって固定されることに加えて、または、これらの代わりに、ホルダ内に受動的に固定され得る。例えば、眼科用デバイスは、接着剤、表面張力、脱水などを用いることによって、アプリケーターホルダ内に受動的に固定され得る。
1つのバージョンにおいて、眼科用デバイスは、取り外し可能な接着剤によってホルダ内に固定される。特に、溶解性の接着剤が使用され得る。例えば、1つのバージョンにおいて、眼科用デバイスが挿入後に解放される準備が整うまで、水溶性物質が、ホルダ内に眼科用デバイスを固定する。水溶性物質の例としては、ポリビニルアルコールのようなポリマー、ヒアルロン酸(HA)のような生体高分子、および、多糖類が挙げられるがこれらに限定されない。接着剤を放出する流体(例えば、生理食塩水または他の有益な流体)を適用すると、接着剤が溶解もしくは他の方法により放出し、そして、眼科用デバイスの移植が可能となる。このような溶液は、(例えば、チャネル302を通して)局所的に、または、角膜の大きな領域にわたって、適用され得る。
アプリケーターの他のバリエーションは、上述のデバイス、変換器および技術の任意の組み合わせを用いて、眼科用デバイスをホルダ内に固定し、そして/または、ホルダから眼科用デバイスを解放し得る。
(マニピュレーター領域)
アプリケーターはまた、図1〜4に示すように、マニピュレーター領域102を備え得る。図1Aおよび1Bにおいて、マニピュレーター領域102は、ホルダ104に接続された、細長の平らな領域として示される。一般に、マニピュレーター領域は、使用者がアプリケーターを操作することを可能にする、あらゆる形状であり得る。マニピュレーターは、一般に、使用者が、(例えば、角膜の適切な領域を覆ってアプリケーターを位置決めするために)アプリケーターを動かすことを可能にする。マニピュレーターはまた、アプリケーターホルダから眼科用デバイスを解放し、そして/または、アプリケーターホルダ内に眼科用デバイスを固定するための制御装置を組み込み得る。例えば、マニピュレーターは、アプリケーター内のチャネル302に流体を適用し、そして、チャネル302から流体を引き抜くためのポートを備え得る。図1Aおよび1Bにおいて、ホルダは、マニピュレーター領域内の空洞として構成される。
アプリケーターはまた、図1〜4に示すように、マニピュレーター領域102を備え得る。図1Aおよび1Bにおいて、マニピュレーター領域102は、ホルダ104に接続された、細長の平らな領域として示される。一般に、マニピュレーター領域は、使用者がアプリケーターを操作することを可能にする、あらゆる形状であり得る。マニピュレーターは、一般に、使用者が、(例えば、角膜の適切な領域を覆ってアプリケーターを位置決めするために)アプリケーターを動かすことを可能にする。マニピュレーターはまた、アプリケーターホルダから眼科用デバイスを解放し、そして/または、アプリケーターホルダ内に眼科用デバイスを固定するための制御装置を組み込み得る。例えば、マニピュレーターは、アプリケーター内のチャネル302に流体を適用し、そして、チャネル302から流体を引き抜くためのポートを備え得る。図1Aおよび1Bにおいて、ホルダは、マニピュレーター領域内の空洞として構成される。
マニピュレーターは、アプリケーターに空間的な安定性を与えるように構成され得る。1つのバージョンにおいて、マニピュレーターは、ホルダに接続された細長の堅い部材であり;マニピュレーターの動きは、ホルダの、そしてそれゆえ、眼科用デバイスの動きをもたらす。マニピュレーターは、使用者による手動の制御のために構成され得る。1つのバージョンにおいて、マニピュレーターは、ハンドルとして構成される。使用者は、眼科用デバイスを備えるアプリケーターをロードし;眼科用デバイスを剥離された上皮と、下にある角膜間質との間に位置決めし;角膜上に眼科用デバイスを解放し;そして、アプリケーターを引く抜くために、ハンドルを把持し、そして、アプリケーターを適所へと手動で動かし得る。マニピュレーターはまた、眼科用デバイスを解放するために、トリガのような把持表面および/または制御装置を備え得る。
1つのバージョンにおいて、アプリケーターマニピュレーターは、自動式または機械式の制御装置に取り付けるように構成される。例えば、マニピュレーターは、x,yステージ、または、他の併進運動の機構に取り付けるための取り付け部位を備え得る。
1つのバージョンにおいて、アプリケーターマニピュレーターは、変換器を組み込むように適合される。例えば、図3Aおよび3Bは、(例えば、プランジャー、または、流体の動きのための)チャネルを備えるマニピュレーターを示し、このチャネルを通って、力が、ホルダ内の眼科用デバイスへと適用される。アプリケーターはまた、力変換器のための制御装置を備え得るか、または、制御装置は、アプリケーターのマニピュレーター部分とは別個であり得る。
マニピュレーターは、アプリケーターを制御するのに簡便なあらゆるサイズ(例えば、長さ、厚み、形状など)であり得る。例えば、マニピュレーターは、代表的な使用者によって把持または制御され得るように、適切な長さであり得る。1つのバージョンにおいて、アプリケーターは、近位端と遠位端とを有する細長の部材であり;ホルダ領域は、遠位端においてアプリケーターに取り付けられる。マニピュレーターは、ホルダが、眼科用デバイスが位置決めされるべき眼の領域に容易に到達するように構成され得る。例えば、マニピュレーターは、ホルダが剥離された上皮または眼の表面との接触を妨害しないように、アプリケーターホルダに最も近い領域内において狭くなっていてもよい。
(使用方法)
本明細書中に記載されるアプリケーターは、眼科用デバイスを備えるアプリケーターをロードし、そして/または、眼科用デバイスを眼(特に、上皮が少なくとも部分的に剥離された眼)に関して位置決めし、そして/または、眼の上(例えば、角膜間質と上皮との間)に眼科用デバイスを配置し、そして/または、眼の上に眼科用デバイスを再び位置決めし、そして/または、眼からアプリケーターを引き抜くために使用され得る。
本明細書中に記載されるアプリケーターは、眼科用デバイスを備えるアプリケーターをロードし、そして/または、眼科用デバイスを眼(特に、上皮が少なくとも部分的に剥離された眼)に関して位置決めし、そして/または、眼の上(例えば、角膜間質と上皮との間)に眼科用デバイスを配置し、そして/または、眼の上に眼科用デバイスを再び位置決めし、そして/または、眼からアプリケーターを引き抜くために使用され得る。
(アプリケーターの搭載)
アプリケーターは、さらに、眼に適用される眼科用デバイスを備え得る。眼科用デバイスは、アプリケーター内に(例えば、包装時に)予め搭載されていても、使用者または他の仲介人によって搭載されてもよい。予め搭載されたアプリケーターは、すでにアプリケーターホルダ内にある眼科用デバイスを備える個々のアプリケーターとして包装され得る。例えば、アプリケーターおよび眼科用デバイスは、(例えば、使い捨て用の小包として)個々にシールおよび滅菌され得る、1以上のデバイスのパッケージとして販売され得る。1つのバージョンにおいて、アプリケーターは、使い捨て用および/または単回使用用に構成される。例えば、アプリケーターは、眼科用デバイスが1回のみ解放されることを可能にするように設計され得る。単回使用用のアプリケーターは、安価(例えば、耐久性のない)材料から作製され得、そして、後の滅菌の問題が回避され得る。別のバージョンにおいて、アプリケーターは、複数回の使用のために構成され得る。
アプリケーターは、さらに、眼に適用される眼科用デバイスを備え得る。眼科用デバイスは、アプリケーター内に(例えば、包装時に)予め搭載されていても、使用者または他の仲介人によって搭載されてもよい。予め搭載されたアプリケーターは、すでにアプリケーターホルダ内にある眼科用デバイスを備える個々のアプリケーターとして包装され得る。例えば、アプリケーターおよび眼科用デバイスは、(例えば、使い捨て用の小包として)個々にシールおよび滅菌され得る、1以上のデバイスのパッケージとして販売され得る。1つのバージョンにおいて、アプリケーターは、使い捨て用および/または単回使用用に構成される。例えば、アプリケーターは、眼科用デバイスが1回のみ解放されることを可能にするように設計され得る。単回使用用のアプリケーターは、安価(例えば、耐久性のない)材料から作製され得、そして、後の滅菌の問題が回避され得る。別のバージョンにおいて、アプリケーターは、複数回の使用のために構成され得る。
アプリケーターは、搭載可能であり得、すなわち、眼科用デバイスは、眼科用デバイスを眼に適用するためにアプリケーターを使用する前に、眼科用デバイスのホルダ内に搭載され得る。搭載可能なアプリケーターは、単回使用または複数回の使用のために構成され得る。複数回の使用のためのアプリケーターは、滅菌可能な材料から製造され得る。
アプリケーターは、手動で搭載可能であっても、補助デバイスの助けにより搭載されても、自動的に搭載されてもよい。アプリケーターは、眼科用デバイスを、アプリケーターのホルダ内に、正確な方向で配置することによって、手動で搭載される。眼科用デバイスは、次いで、ホルダ内へと固定され得る。眼科用デバイスは、(例えば、保存または輸送のために)生理食塩水のような溶液中に維持されても、乾燥状態に維持されてもよい。例えば、眼科用デバイスが含水レンズである場合、眼科用デバイスは、使用者の手作業によって、生理食塩水溶液中の保存状態から、アプリケーターのホルダ内へと移され得る。アプリケーターのいくつかのバージョンにおいて、力変換器は、搭載を支援するために使用され得る。例えば、眼科用デバイスが吸込によってホルダ内に固定されているアプリケーターにおいて、眼科用デバイスを搭載する間に吸込を適用するために力変換器を使用することにより、特に、流体中に吊り下げられた眼科用デバイスにおいて、搭載が容易にされ得る。
さらなるデバイスもまた、アプリケーターを搭載するために使用され得る。1つのバージョンにおいて、眼科用デバイスは、眼科用デバイスを方向付け、アプリケーター内への搭載のために調整し、そして、移動のために眼科用デバイスを位置決めし得る、中間デバイスによって処理される。1つのバージョンにおいて、アプリケーターは、中間の搭載デバイスと組み合せて使用されるように適合され得る。搭載デバイスは、(例えば、吸込によって、遠心分離によって、保存媒体を篩にかけることによって、振動によって、などによって)アプリケーターのホルダ上に眼科用デバイスを引き込み得る。1つのバージョンにおいて、眼科用デバイスは、容器内に保存され、そして、溶液(例えば、生理食塩水)中に維持される;アプリケーターは、眼科用デバイスを含む溶液が注がれる、漏斗形状のデバイスの末端に取り付けられ得る。流体は、漏斗形状の構造の端部において、アプリケーターのホルダ領域の上に引き込まれ得る。1つのバージョンにおいて、流体は、アプリケーターの力変換器によって、漏斗形状のデバイスから吸込まれる。このバージョンにおいて、この流体中に保存される眼科用デバイスは、最終的には、アプリケーターのホルダ内に落ち着く。眼科用デバイスがアプリケーターのホルダ内で適切に方向付けられる場合(ここで、ホルダは、眼科用デバイスの特異的に方向付けられた表面と適合する)、一旦眼科用デバイスがホルダ内に適切に設置されると、流体の力変換器を介して引き抜きが中断する。例えば、眼科用デバイスは、凹面を有するレンズであり得、そして、アプリケーターホルダは、図1Aに示されるように凹面であり得る。
一旦眼科用デバイスがアプリケーターホルダ内に設置されると、眼科用デバイスは、アプリケーターホルダ内に固定され得る。いくつかのバージョンにおいて、これは、力変換器が、眼科用デバイスをホルダ内に固定する力を適用するために使用されることを意味し得る。
(眼科用デバイスの位置決め)
眼、好ましくは、アプリケーター、および、搭載された眼科用デバイスは、米国特許第6,544,286号、米国特許出願第10/243,121号(2002年9月13日出願)、米国特許出願第10/346,664号(2003年1月17日出願)、ならびに米国仮出願第60/505,219号(2003年9月22日出願)および同第60/580,430号(2004年6月16日出願)(これらの文献は、その全体が本明細書により参考として援用される)に記載されるように、上皮の1以上の部分が角膜間質から剥離された眼に適用され得る。アプリケーターはまた、剥離されえていない眼に眼科用デバイスを適用するためにも使用され得る。
眼、好ましくは、アプリケーター、および、搭載された眼科用デバイスは、米国特許第6,544,286号、米国特許出願第10/243,121号(2002年9月13日出願)、米国特許出願第10/346,664号(2003年1月17日出願)、ならびに米国仮出願第60/505,219号(2003年9月22日出願)および同第60/580,430号(2004年6月16日出願)(これらの文献は、その全体が本明細書により参考として援用される)に記載されるように、上皮の1以上の部分が角膜間質から剥離された眼に適用され得る。アプリケーターはまた、剥離されえていない眼に眼科用デバイスを適用するためにも使用され得る。
アプリケーターは、角膜上皮と角膜間質との間、および、角膜間質上に眼科用デバイスを適用し得る。1つのバージョンにおいて、上皮は、後方へとはがされる(例えば、上皮のフラップが、角膜から分離される)。1つのバージョンにおいて、上皮は、剥離されているが、角膜の上部に残ったままである。別のバージョンにおいて、上皮は、上皮から分離されているが、「ポケット」として、上皮の上に残ったままである。いずれの場合においても、アプリケーターは、上皮を剥離した角膜の間質の上に眼科用デバイスを挿入するために使用され得る。
使用者は、「フリーハンド」の技術によって、角膜間質上に眼科用デバイスを適用し得る。例えば、使用者は、任意のさらなる構造的なガイドを使用することなく、アプリケーターを、剥離された上皮と角膜間質との間の位置へと導く。あるいは、使用者は、適切なガイドを用いて、眼科用デバイスを適用し得る。従って、アプリケーターはまた、眼科用デバイスの挿入のためのガイドと係合するように適合され得る。
特に、アプリケーターは、上皮を剥離するために使用される同じガイドと係合するように適合され得る。例えば、図4は、剥離された眼405の表面410の上にある吸込リング401を示す。吸込リングは、その上で操作(例えば、剥離)が行なわれ得るように、眼の表面を固定および/または提示(present)し得る、デバイスの分類の1つである。眼の表面を提示するためのあらゆる適切なデバイスが使用され得る。図4において、吸込デバイスは、眼の上に配置され、そして、適所に固定される。このプロセスは、示されるように、剥離され得る眼の表面のある領域410への再現可能なアクセスを可能にする。図4に示される吸込デバイスはまた、吸込デバイスの周辺の1以上の領域に、軌道様の領域412を有し、剥離具または挿入具のようなデバイスが、眼の表面を横切る所定の様式で移動することを可能にする。この例において、アプリケーター100は、眼の左側に示され、上皮領域422と、角膜表面420との間に眼科用デバイスを挿入するように調整されている。このアプリケーターは、ガイドデバイス(ここでは、吸込リング)の軌道領域430内にフィットするように構成され、眼科用デバイスを正確に適用し得るように、アプリケーターを適所に導く。
図5A〜5Cは、図4に示されるガイドに類似するガイド内にフィットするように適合されたアプリケーターを示す。図5Aは、眼に取り付けられたガイドと係合するように構成される眼科用デバイスホルダのいずれかの側に、凹んだ軌道501を有するアプリケーターの底面図を示す。さらなる構造が、アプリケーターにガイドを接続するため、または、一旦アプリケーターがガイドと接すると、アプリケーターによる所望されない動きを制止するために含められ得る。図5Aのアプリケーターは、図1Aと同様に、カップ様の凹面をしたホルダ108を有する;このホルダは、マニピュレーター102の領域によって取り囲まれる。図5Bは、図5Aのアプリケーターの輪郭を示す。図5A〜5Cのアプリケーターは、完全に、ホルダ108内に固定された眼科用デバイス110を取り囲んでおり、その結果、図5Bのアプリケーター505の下側領域は、図4に示されるように、ガイドに接続され得る。図5Cは、アプリケーターの上面図を示す。アプリケーターは、アプリケーターを通る窓510と共に示されており、この窓510は、アプリケーターを用いて眼科用デバイスを位置決めする際に、使用者を補助し得る。あらゆる形状およびサイズの窓が、アプリケーター内に組み込まれ得る。図5Cにおいて、窓は、ホルダのほぼ中心に示され、この中心は、ホルダ内に固定された眼科用デバイスの中心に対応する。
図6は、ガイドと共に使用されるように適合されたアプリケーターの別のバリエーションを示す。図6において、マニピュレーターは、ループとして示される、ガイド係合領域601を備える。このガイド係合領域は、ガイドデバイス内の補完的な領域内にフィットする。他の形状および様式のガイド係合領域が使用され得る。図6のアプリケーターは、5つの吸込ポート615によって眼科用デバイス110を固定するように示された、小さなホルダ108を有する。
一旦アプリケーターが、眼の上の所望される位置(またはこの近く)に来ると、眼科用デバイスは、アプリケーターから角膜間質の表面上に解放され得る。記載されるように、アプリケーターは、眼科用デバイスをアプリケーターホルダ内に固定する力を除去することによって(または眼科用デバイスを固定する受動的な材料を除去することによって)、眼科用デバイスを解放して、角膜間質上に眼科用デバイスを落とすことを可能にし得る。アプリケーターはまた、眼科用デバイスを解放するための力を適用するように構成され得る。例えば、眼科用デバイスの力変換器は、ホルダから、眼の上へと眼科用デバイスを解放するための力(例えば、圧力)を適用し得る。
一旦、眼科用デバイスが眼の上に配置されると、アプリケーターはまた、眼科用デバイスをより正確に動かすか、または、再度位置決めするためにも使用され得る。いくつかのバージョンにおいて、眼科用デバイスは、(例えば、負の圧力を再度適用することによって、または、眼科用デバイスを把持することによって)アプリケーター上に再度搭載され得る。
アプリケーターのいくつかのバージョンにおいて、アプリケーターの1以上の部分は、眼の上に配置された眼科用デバイスを「軽く押す」か、または、動かすように適合され得る。例えば、アプリケーターの縁部は、眼科用デバイスおよび/または眼を傷付けるkとおなく、眼科用デバイスおよび/または眼に触れるように構成され得る。1つのバージョンにおいて、アプリケーターの縁部は、先が鈍く、そして、低摩擦コーティングを有する。
アプリケーターのいくつかのバージョンは、角膜間質の上で眼科用デバイスを小さく(例えば、微細に)動かすための、再位置決め部材(repositioning member)を備え得る。1つのバージョンにおいて、再位置決め部材は、(例えば、ホルダの近くで)アプリケーターの遠位先端部から突出する伸縮自在な部材であり得る;伸長された場合、この領域は、眼科用デバイスがアプリケーターから解放された後に、眼科用デバイスを軽く押すために使用され得る。引き込まれた位置において、再位置決め部材は、眼を横切るアプリケーターの動きと干渉しない。伸縮自在な再位置決め部材は、ガイドと共に使用されるように適合されたアプリケーターのバージョンにおいて特に有用である。なぜならば、これらのアプリケーターは、そうでない場合、角膜間質の表面上にある解放された眼科用デバイスと干渉することなくガイドから引き抜くように構成され得るからである。
一般に、一旦アプリケーターが眼科用デバイスを解放し、所望の位置に配置すると、アプリケーターは引き抜かれ得る。いくつかの場合、次いで、上皮フラップが、眼科用デバイスの少なくとも1つの表面上に配置される。
本発明者らのデバイスについての構造および生理学的な特性、ならびに、この上皮剥離デバイスの具体的なバリエーションに特有の利点のいくつかが、記載されてきた。しかし、本発明のこの記載様式は、決して、本発明の範囲を制限するものとしてみなされるべきではない。
Claims (33)
- 予め分離した角膜上皮の下に眼科用デバイスを導入するための眼科用デバイスアプリケーターであって、該アプリケーターは、該眼科用デバイスを、角膜の上で、かつ、該角膜上皮の予め分離した層の下に配置し、そして、該配置が終了するまで、該眼科用デバイスを保持するように構成される、アプリケーター。
- 請求項1に記載のアプリケーターであって、該アプリケーターは、前記眼科用デバイスを、角膜の上で、かつ、予め分離された角膜上皮ポケットの下に導入するように構成される、アプリケーター。
- 請求項1に記載のアプリケーターであって、該アプリケーターは、前記眼科用デバイスを、角膜の上で、かつ、ポケット開口部を有する予め分離された角膜上皮ポケットの下に導入するように構成されており、該導入は、該眼科用デバイスを該ポケット開口部を通して導入する工程によって行われる、アプリケーター。
- 請求項3に記載のアプリケーターであって、該アプリケーターは、前記眼科用デバイスを、角膜の上で、かつポケット開口部を有する予め分離された角膜上皮ポケットの下に導入するように構成されており、該導入は、該上皮の層に実質的に損害を与えることなく、該眼科用デバイスを該ポケット開口部を通して導入する工程によって行われる、アプリケーター。
- 請求項1に記載のアプリケーターであって、さらに、前記眼科用デバイスを制御可能に解放するように構成される、アプリケーター。
- 請求項5に記載のアプリケーターであって、さらに、前記上皮層に実質的に損害を与えることなく、該上皮層の下から除去するために構成される、アプリケーター。
- 請求項6に記載のアプリケーターであって、該アプリケーターは、前記上皮層に実質的に損害を与えることなく、前記眼科用デバイスを、角膜の上で、かつ、ポケット開口部を有する予め分離された角膜上皮ポケットの下に導入するように構成される、アプリケーター。
- 眼科用デバイスをさらに備える、請求項1に記載のアプリケーター。
- 請求項8に記載のアプリケーターであって、前記眼科用デバイスが、該アプリケーター内に解放可能に固定される、アプリケーター。
- 前記眼科用デバイスがレンズを含む、請求項9に記載のアプリケーター。
- 角膜上皮の下に眼科用デバイスを導入するための眼科用デバイスアプリケーターであって、該アプリケーターは、以下:
該角膜上皮の層の下で、かつ、角膜の上に、該眼科用デバイスを配置し、そして、該配置が終了するまで、該アプリケーターを用いて該眼科用デバイスを保持するように構成された、眼科用デバイスホルダと;
該眼科用デバイスホルダに取り付けられ、そして、該眼科用デバイスホルダの動きを制御するように構成された、マニピュレーターと
を備え、該眼科用デバイスホルダは、さらに、該眼科用デバイスを制御可能に解放するように構成される、アプリケーター。 - 前記眼科用デバイスホルダが、前記眼科用デバイスの少なくとも1つの表面の少なくとも一部分と適合する表面を備える、請求項11に記載のアプリケーター。
- 前記眼科用デバイスホルダが、前記眼科用デバイスを保持するための窪んだ領域を備える、請求項11に記載のアプリケーター。
- 前記眼科用デバイスホルダが、捕捉具を備える、請求項11に記載のアプリケーター。
- 請求項11に記載のアプリケーターであって、さらに、少なくとも部分的に剥離された角膜の上に眼科用デバイスを位置決めする際に使用者を支援するように構成されたガイドと係合するように適合される、アプリケーター。
- 前記ガイドが、吸込リングである、請求項15に記載のアプリケーター。
- 前記マニピュレーターの少なくともある領域が、前記ガイドと係合するように構成される、請求項15に記載のアプリケーター。
- 眼科用デバイスに力を適用するように構成された力変換器をさらに備える、請求項11に記載のアプリケーター。
- 前記眼科用デバイスホルダが、力変換器に接続されるように構成されたポートを備える、請求項18に記載のアプリケーター。
- 前記力変換器がプランジャーである、請求項18に記載のアプリケーター。
- 前記力変換器が、前記ホルダの少なくとも一部分を振動させるように構成される、請求項18に記載のアプリケーター。
- 前記力変換器が圧力を適用する、請求項18に記載のアプリケーター。
- 前記力変換器が、眼科用デバイスの少なくとも一部分に正または負の圧力を適用する、請求項22に記載のアプリケーター。
- 前記マニピュレーターが、ハンドルとして構成される、請求項21に記載のアプリケーター。
- 請求項21に記載のアプリケーターであって、前記マニピュレーターが、該アプリケーターの少なくともある領域を移動させ得るドライバーに接続されるように構成される、アプリケーター。
- 請求項21に記載のアプリケーターであって、さらに、単回使用用に構成される、アプリケーター。
- 請求項21に記載のアプリケーターであって、該アプリケーターの少なくとも一部分が、低摩擦表面を備える、アプリケーター。
- 前記低摩擦表面がコーティングを含む、請求項27に記載のアプリケーター。
- 請求項11に記載のアプリケーターであって、さらに、眼科用デバイスローダーから眼科用デバイスを受容するように構成される、アプリケーター。
- 角膜上皮の下に眼科用デバイスを導入するための眼科用デバイスアプリケーターであって、該アプリケーターは、以下:
該角膜上皮の層の下で、かつ、角膜の上に、該眼科用デバイスを配置し、そして、該配置が終了するまで、該アプリケーターを用いて該眼科用デバイスを保持するように構成された、眼科用デバイスホルダと;
該眼科用デバイスホルダに取り付けられ、そして、該眼科用デバイスホルダの動きを制御するように構成された、マニピュレーターと;
少なくとも1つの眼科用デバイスと
を備え、該眼科用デバイスホルダは、さらに、該眼科用デバイスを制御可能に解放するように構成される、アプリケーター。 - 前記眼科用デバイスが、前記眼科用デバイスホルダ内に解放可能に固定される、請求項30に記載のアプリケーター。
- 前記眼科用デバイスがレンズである、請求項30に記載のアプリケーター。
- 角膜上皮の下に眼科用デバイスを導入するための眼科用デバイスアプリケーターであって、該アプリケーターは、以下:
該角膜上皮の層の下で、かつ、角膜の上に、該眼科用デバイスを配置し、そして、該配置が終了するまで、該アプリケーターを用いて該眼科用デバイスを保持するように構成された、眼科用デバイスホルダと;
近位端と遠位端とを有するマニピュレーターと
を備え、該眼科用デバイスホルダは、該マニピュレーターの遠位領域に接続される、アプリケーター。
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