JP2008512199A - 皮膚への接着及び伸展性(compliance)が改善された微小突起アレイ - Google Patents

皮膚への接着及び伸展性(compliance)が改善された微小突起アレイ Download PDF

Info

Publication number
JP2008512199A
JP2008512199A JP2007531337A JP2007531337A JP2008512199A JP 2008512199 A JP2008512199 A JP 2008512199A JP 2007531337 A JP2007531337 A JP 2007531337A JP 2007531337 A JP2007531337 A JP 2007531337A JP 2008512199 A JP2008512199 A JP 2008512199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
void
microprojections
area
array
microprojection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007531337A
Other languages
English (en)
Inventor
マトリアーノ、ジェームス
コーミア、マイケル、ジェイ.エヌ.
ダッドドナ、ピーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alza Corp
Original Assignee
Alza Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alza Corp filed Critical Alza Corp
Publication of JP2008512199A publication Critical patent/JP2008512199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0019Injectable compositions; Intramuscular, intravenous, arterial, subcutaneous administration; Compositions to be administered through the skin in an invasive manner
    • A61K9/0021Intradermal administration, e.g. through microneedle arrays, needleless injectors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • A61K9/7084Transdermal patches having a drug layer or reservoir, and one or more separate drug-free skin-adhesive layers, e.g. between drug reservoir and skin, or surrounding the drug reservoir; Liquid-filled reservoir patches
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • A61M2037/0023Drug applicators using microneedles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • A61M2037/0046Solid microneedles

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

接着性の裏当てを使用者の皮膚に取付け、従って皮膚に対するシステムの保持を改善することを可能にするように構成された1つ又は複数の空隙を有する、微小突起アレイを備える経皮送達システム。径方向の空隙は、皮膚の平坦でない領域により容易に適合するよう、アレイの伸展性を高めるように構成することができる。

Description

本発明は、一般に、活性物質の送達システム及び方法に関する。より詳細には、本発明は、皮膚への保持が改善されるように構成された微小突起アレイによる、活性物質の経皮送達に関する。
当業界でよく知られているように、経皮送達は、そうでなければ皮下注射又は静脈注入によって送達する必要がある活性物質を、ホストへと投与する方法を提供する。本明細書で使用する「経皮的(transdermal)」という語は、外科用ナイフで切削し又は皮下注射針で皮膚を穿刺するなど皮膚の実質的な切削及び穿通を伴わずに、皮膚を通して、局部細胞、特に真皮及び表皮、或いは体循環系へと活性物質を送達すること指す、一般的な用語である。経皮的な活性物質送達は、受動拡散による送達、並びに、電気(たとえばイオントフォレーシス)及び超音波(たとえば音波泳動)など外部エネルギー源に基づく能動的な送達を含む。
同様に当業界でよく知られているように、経皮的な薬物流量は、皮膚の状態、薬物の分子のサイズ及び物理的/化学的な特性、並びに皮膚を横断する濃度勾配に依存する。皮膚は多くの薬物に対して浸透性が低いので、受動的な経皮送達は、用途が限定されてきた。この低浸透性は主に、角質層、すなわちケラチン繊維(ケラチン生成細胞)で満たされ脂質二重層によって取り囲まれた扁平な死細胞を含む、皮膚の最も外側の層に起因する。脂質二重層のこの高度に配列された構造は、特に、親水性を有する高分子量の薬物、並びにタンパク質、裸のDNA、及びウィルスベクターなどの巨大分子に対する、相対的に非浸透性の特徴を角質層に与える。
より大きい分子を、皮膚を通した受動拡散によって送達することによる困難を克服するために、最も外側の皮膚層を機械的に穿通又は破壊する、多くの技術及びシステムが開発されてきた。そのような手法の目的は、経皮的に送達される活性物質の量を増大するために、皮膚内への通路を作り出すことである。そのような物理的な浸透促進方法は、サンドペーパによる表皮剥脱、テープストリッピング、二股ニードルを含む。これらの技術は、浸透性を増大させるが、薬物吸収に対するその効果の大きさを予測することが困難である。別の物理的な浸透促進方法であるレーザアブレーションは、より再現可能な効果をもたらすことができるが、これは現在、面倒且つ高価である。
経皮物質送達を促進するために、非常に小さい皮膚穿刺要素を用いる経皮送達システム及び装置が、全て参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第5,879,326号、同第3,814,097号、同第5,250,023号、同第3,964,482号、米国特許再発行第25,637号、並びに、PCT公報WO96/37155、WO96/37256、WO96/17648、WO97/03718、WO98/11937、WO98/00193、WO97/48440、WO97/48441、WO97/48442、WO98/00193、WO99/64580、WO98/28037、WO98/29298、及びWO98/29365で開示されている。これらの文献で開示される穿刺要素(又は微細突起)は、様々な形状を含み、一般に、パッド又はシートなどの薄く平坦な部材から、垂直に延びる。穿刺要素はまた、通常極度に小さく、およそ、わずか約25〜400μmの微小突起長さ、及びわずか約5〜50μmの微小突起厚さを有する。
開示された送達システムは、使用者への活性物質の投与に極めて効果的であることが見いだされており、従って、実質的に業界に受け入れられてきた。すなわち、皮膚を通して経皮送達することができる物質の数及びタイプを増加するために、微小突起アレイパッチ技術、及びそれに関連する物質の配合の発展に、かなりの努力及び資源が費やされており、また費やされ続ける。
開発されてきた微小突起パッチ技術の1つの主要な領域は、微小突起上に活性物質の配合物が塗布された、被覆された微小突起システムである。本明細書に参照により完全に組み込まれる、米国特許出願第10/045,842号、同第10/127,108号、同第10/637,909号、及び同第60/473,273号で開示される微小突起システムが例示的である。上記出願で説明されるように、微小突起部材又はパッチの適用時に、微小突起が、角質を貫通する表在的な通路を作り出し、それにより、被膜が間質液によって溶解され、物質が真皮、表皮、及びより深い組織内へと送達される。
微小突起アレイは活性物質を適当に送達するにも関わらず、従来技術のシステムに関連する対処しなければならない問題がいくつかある。主な問題は、使用者の皮膚への、微小突起アレイの保持(又は接着)である。実際、多くの例で、微小突起アレイ上に塗布された物質の再現性及び最適な送達は、アレイ上の保持特徴の使用に大幅に左右される。
皮膚上での微小突起アレイの保持力を最大限にするための試みは、接着材の使用に大きく集中していた。たとえば、いくつかのシステムは、送達のためにパッチを皮膚に固定するために、アレイ外縁の周りで接着材を用いる。しかし、そのようなシステムでは、接着材が周囲に位置することにより、皮膚への保持力が微小突起アレイの中心で大幅に低減される。
微小突起アレイは一般に、均質な材料シートから微小突起をエッチングし、続いて微小突起をシートに対してほぼ垂直の向きに曲げることによって形成されるので、各微小突起に対応して、複数の開口がシート内に形成される。皮膚への保持を助けるために、これらの開口を通して露出される接着性の裏当てを使用するための試みがなされてきた。しかし、微小突起の所望のサイズを考慮すると、これらの開口は一般に、接着材を適当に露出するには小さ過ぎ、従って保持が十分に改善されないことがわかってきた。
皮膚への保持を改善しようと試みるさらに別の従来技術は、微小突起の先端を、皮膚内へのアレイの係留を促進するために針状突起(barb)又はフックを備えるように構成することを含んでいた。その様な構成の例は、参照によってその全体が組み込まれる米国特許第6,050,988号、及び第5,312,456号に記載されている。しかし、その様な先端構成では、アレイを取り外すときに皮膚の最上層を損傷する危険性が増大する可能性がある。
従って、本発明の一目的は、皮膚に対する保持力が改善された微小突起アレイを提供することである。
本発明のさらなる目的は、アレイの表面全体にわたり実質的に均一な接着特徴を有する、微小突起アレイを提供することである。
本発明のさらに別の目的は、皮膚に対する適切な保持力を維持しながら、増大された表面積を有する微細突起アレイを提供することである。
本発明の別の目的は、可撓性及び伸展性が向上した微小突起アレイを提供することである。
上記目的及び以下で述べられ明らかになる目的によれば、本発明による、活性物質を経皮的に送達するための送達システムは、複数の角質層穿刺微小突起を有する微小突起アレイ、及び、微小突起アレイ内の少なくとも1つの空隙を備える。好ましくは、アレイは、空隙を通じて接触する接着性の裏当てを備える。
本発明によれば、空隙は、約0.2mmより大きい表面積を有する。好ましくは、空隙は、少なくとも約3mmの表面積を有する。本発明の別の態様では、空隙のサイズは、その最も広い幅の長さを測定するとき、少なくとも約2mmとなる。
好ましくは、微小突起アレイは、接着性の裏当てと連通するようになされた複数の空隙を備える。
好ましくは、システムは、微小突起アレイの総面積の約5〜50%の範囲内の総空隙面積を有する。より好ましくは、総空隙面積は、微小突起アレイの総面積の約10〜30%の範囲内である。
いくつかの実施形態では、微小突起アレイは、約1cmより大きい総面積を有する。好ましくは、総面積は、最大約5cmである。
別の実施形態では、微小突起アレイは、好ましくは微小突起アレイの中心部分から周辺に向かって延びる、少なくとも1つの径方向空隙を有する。少なくとも1つの実施形態では、径方向空隙は、アレイを少なくとも2つの別個のサブユニットに分断する。
好ましくは、径方向空隙を備える微小突起アレイは、約3cmより大きい総面積を有する。
本発明の一実施形態では、接着性の裏当ては、伸展性を有する。上記実施形態の1つの態様では、伸展性を有する裏当ては穿孔される。
本発明はまた、(i)複数の微小突起と、少なくとも1つの空隙と、少なくとも1つの微小突起上の物質含有被膜と、接着性の裏当てとを備える、微小突起部材を有する送達システムを提供すること、及び(ii)微小突起部材を使用者の皮膚に適用し、それによって接着性の裏当てが空隙を通して皮膚に接着することによって活性物質を送達する方法を含む。少なくとも1つの実施形態では、送達システムは、径方向空隙を備え、微小突起部材を適用するステップは、部材を、皮膚の、ドーム状の平坦でない領域に適用することを含む。
本発明を詳細に説明する前に、本発明は、具体的に例示するアレイ及び/又は空隙の、サイズ、形状及び向き、材料、方法、又は構造に限定されず、それ自体は当然変えることができることを理解されたい。すなわち、本明細書で説明するものと同様又は同等の、アレイ及び/又は空隙の、サイズ、形状及び向き、材料、並びに方法の多くを本発明の実行に使用することができるが、好ましいアレイ及び/又は空隙の、サイズ、形状及び向き、材料、並びに方法を、本明細書で説明する。
本明細書で使用する専門用語は、本発明の具体的な実施形態を説明するためのものであるに過ぎず、限定を意図しないことも理解されたい。
特に定義されない限り、本明細書で使用する全ての技術的及び科学的な用語は、本発明の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
さらに、本明細書で引用する全ての公報、特許、及び特許出願は、上記のものも下記のものも、本明細書にその全体を参照により組み込む。
最後に、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する、単数形「a」「an」及び「the」は、内容がそうでないことを明言しない限り、複数の指示物を含む。すなわち、たとえば、「1つの空隙」ということは、2つ以上のそのような空隙を含む。
「経皮的」、「内皮の」、「皮下の」、「皮内に」、「皮下に」、「経皮的な」、「経皮で」、及び「経皮的に」という用語は、局部又は全身の治療のための、皮膚内への、及び/又は皮膚を通した物質の送達を意味するために、本明細書で互換的に使用される。すなわち、記載した用語は、受動拡散並びにイオン導入及び音波泳動などエネルギーに基づく拡散送達による、皮膚内への及び/又は皮膚を通した、皮下の、皮内の、及び表皮内の、物質送達を意味し又は包含する。
本明細書で使用する「経皮流量」という用語は、経皮送達の速度を意味する。
本明細書で使用する「活性物質」という用語は、生物学的、薬理学的、診断的、又は治療学的な活性を有する、何らかの治療物質、薬物、化合物、分子などを意味する。
「活性物質」という用語はまた、免疫学的に有効な量を投与された場合に有益な免疫応答を誘発することができる免疫学的に活性な物質を含有する、組成物又は混合物を指す、本明細書で互換可能に使用する「抗原物質」及び/又は「ワクチン」を含む。すなわち「抗原物質」及び「ワクチン」という用語は、限定ではなく、タンパク質ベースのワクチン、多糖類ベースのワクチン、核酸ベースのワクチン、ウィルス、及び細菌を含む。
本明細書で使用する「生物学的に有効な量」又は「生物学的に有効な速度」という用語は、有益な結果を促し又は開始するために必要とされる活性物質の量又は速度を指す。
本明細書で使用する「微小突起」という語は、生きている動物、特にほ乳類、及びより具体的には人間の、角質層を貫通して、下にある表皮層又は表皮及び真皮層内へと穿刺又は切削するようになされた、穿刺要素を指す。本発明によれば、微小突起は、針、中空針、ブレード、ピン、パンチ、及びその組合せなど、様々な形状で形成することができる。
本発明の一実施形態では、微小突起は、少なくとも100μmの突起長さを有する。本発明の別の実施形態では、微小突起は、1000μm未満の突起長さを有する。本発明のさらに別の実施形態では、微小突起は、500μm未満、より好ましくは250μm未満の突起長さを有する。微小突起は通常、約5から50μmの幅及び厚さを有する。微小突起はまた、好ましくは約75から500μの幅を有する。
本明細書で使用する「微小突起部材」及び「微小突起アレイ」という用語は一般に、角質層を穿刺するためにアレイ状に配列された、複数の微小突起を意味する。本発明によれば、微小突起部材は、複数の微小突起を薄いシートからエッチング又はパンチングし、シートの平面から微小突起を折曲げ又は屈曲させて、図3に示すもの、及び本明細書にその全体が参照により組み込まれる米国特許第6,083,196号に記載されるものなどの構成を形成することによって、形成することができる。微小突起部材はまた、本明細書にその全体が参照により組み込まれる米国特許第6,050,988号で開示されるように、(1つ又は複数の)各ストリップの縁部に沿って微小突起を有する1つ又は複数のストリップを形成するなど、その他の知られたやりかたで形成することもできる。その他の微小突起アレイ、及びそれを製作する方法が、米国特許第5,879,326号及び同第5,983,136号に開示されている。
微小突起アレイを形成するための従来の方法は、一般に、制御された製造プロセスを含む。たとえば、典型的な方法は、アレイを形成するために光/化学エッチングと共に用いられる、所望の微小突起アレイに応じたコンピュータ支援設計を生み出すことを伴う。まず、薄い積層レジストが、約30μmのチタンシート上に適用される。レジストは、所望のパターンのマスクを使用して接触露光され、次いで現像される。次いでシートは、微小突起を形成するために酸性溶液を使用してエッチングされる。エッチング後に、微小突起は、成形用工具を使用して、シートに対してほぼ垂直に折曲げられる。
図1に示すように、従来技術の微小突起アレイパッチ10が、微小突起アレイ12の作用領域全体にわたる、微小突起の均一な拡散を示す。図2に断面図を示すように、接着層14が、アレイ上に付着され、裏当て16で被覆される。図3は、微小突起アレイ12の詳細を示す図であり、活性物質の均一な被膜20、又は微小突起の特定の位置上にある活性物質のパターン被膜22を有する、角質層穿刺微小突起18を備える。図示の微小突起18は、皮膚に埋め込まれると装置の保持を支援するための針状突起を備える。本明細書にその全体が参照により組み込まれる米国特許第6,050,988号及び同第5,312,456号で開示されるように、皮膚の領域全体にわたってパッチを固定することを助けるために、同様の特徴を、本発明を実行する際に必要に応じて使用することができる。
図3に示す送達装置10が例示するように、微小突起アレイ12は、一般に、精密微小突起18及び隣接開口24を有する、スクリーンを備える。アレイ12は、接着層14によって裏当て16に取付けられ、接着層14は、開口24を通して皮膚にも接触することができる。上記で議論したように、これらの開口は、接着層14を皮膚に露出するための非常に有効な手段を提供しない。実際、接着層14は、最高約0.2mmのサイズを有する開口を用いたとしても、ほとんど保持力を提供しない。微小突起のサイズが低減され、密度が増大するにつれて、開口のサイズは低減され、さらに接着効果が制限される。
アレイ12よりも大きい直径を有する、接着16を備える裏当て14を使用することによって、周辺接着領域26が形成される。これは、装置の皮膚への保持力を向上させるが、一様なやり方で作用しない。特に、周辺部に隣接するアレイの領域は、良好に保持されるが、中心へと向かう領域部分は、良好な保持力をもたない。この均一な保持力の欠如によって、再現可能且つ制御された物質送達を得ることが困難になる
さらに、単一の平坦なシートからエッチングされる従来のアレイは、しわにならずに様々な方向に同時に屈曲させることができない。従って、そのようなアレイは、皮膚への共形性が乏しく、特に移動状況に、湾曲した身体部位上又は小さい子供に使用される場合、ドーム状の表面に最適に一致することができない。
伸展性が乏しく、保持力が不十分且つ非均一であるという問題は、アレイが1cmより大きいときに悪化する。
上記従来技術のシステムの限界を克服するために、本発明の経皮物質送達装置は、一般に、接着材の接触を増大し多方向の可撓性を提供する空隙を有する、微小突起アレイを備える。本発明によれば、空隙は、様々な占有率を有し、様々な構成で向きを決めることができる。
まず図4を参照すると、本発明の一実施形態が示されている。図4に示すように、送達装置30は、少なくとも1つの空隙34を有する微小突起アレイ32を備える。アレイ32は、接着層36によって、裏当て35に取付けられ、図5に断面図を示す。周辺接着領域38に加えて、接着層36への増大されたアクセスを、空隙34を通して利用することができる。すなわち、送達装置30は、全体的な保持力が改善され、アレイ32の作用領域全体にわたる保持力の均一性がより高くなる。
本発明の一代替実施形態を、図6に示す。上記実施形態では、アレイ32は、2つのサブユニットに分かれており、空隙34は、輪として構成される。
アレイ32が多くの空隙34を備える、本発明のその他の実施形態を図7〜図9に示す。好ましくは、図4〜図9に示す実施形態は、約5cmまでのアレイに適している。また好ましくは、空隙34は、3mmの最小表面積を有し、空隙のサイズは、その最も広い幅の長さを測定するとき、少なくとも約2mmとなる。より好ましくは、空隙は、実質的に円形である。ただし、本発明によれば、別の形状を用いることもできる。
本発明によれば、空隙領域の合計は、アレイが占める総面積の、約5〜50%の範囲内である。より好ましくは、空隙領域の合計は、図4〜図9に示すように、アレイが占める総面積の約10〜30%の範囲内である。
上記実施形態の特定の実施例は、3cmの面積及び2cmの直径を有する、アレイ32を備える。図4を参照すると、0.7cmの直径、0.39cmの空隙領域、及び約14.9%の、アレイに対する空隙領域の比を有する、空隙34の例が示されている。一代替実施例では、空隙34は、0.49cmの直径、0.18cmの空隙領域、及び6.6%の、アレイに対する空隙領域を有する。
図8に示す構成では、0.24cmの直径、0.33cmの空隙領域、及び12.3%のアレイに対する空隙領域の比を有する、7つの空隙が示されている。図9に示す構成では、0.33cmの直径、0.43cmの空隙領域、及び16.9%のアレイに対する空隙領域の比を有する5つの空隙が示されている。
本発明のさらなる態様では、約3cmよりも大きいアレイは、好ましくは、皮膚に対する伸展性を改善するように構成された、さらなる特徴を備える。特に、そのような実施形態は、皮膚のドーム状隆起の変化を受け入れることができる。図10〜図16は、微小突起アレイ32が、アレイの中心部分から周辺へと延びる径方向の空隙40によって分割されている、本発明の代替実施例を示す。図示の径方向の分断によって、アレイを皮膚のドーム状隆起と共形にすることが可能になる。図13及び図16に示すこの実施形態では、径方向空隙40は、アレイ32を個別のサブユニットに分割するためにつなげられる。
アレイ32の伸展性を向上させることに加えて、径方向空隙40は、接着層36へのアクセスを可能にすることによって、皮膚へのさらなる取付け領域をもたらす。さらに、図14〜図16に示す実施形態は、保持力を向上させるために皮膚が利用可能な接着材接触の大きさを増すために、追加空隙34を有する。
上記実施形態では、裏当ては、好ましくは、アレイ32の改善された伸展性と一致するように、低ストレス下でいくらか変形を可能にするよう構成される。従って、好ましい実施形態では、裏当て材料は、重合体材料からなる薄い(通常0.1mm未満の)可撓性のシートを備える。さらに、裏当て材料は好ましくは、穿刺される体表面に対してほぼ平行な方向で、約100μm/cmより大きく、直線的に伸張することができる。本発明によれば、裏当てはまた、皮膚に対する伸展性が高まるように穿孔することができる。
適当な裏当て材料は、限定ではなく、ポリエチレン、ポリウレタン、ネオプレン、天然ゴム、SBR、ブチル、ブタジエン、ニトリル、EPDM、ECH、ポリスチレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリプロピレン、EVA、EMA、メタロセン樹脂、PVCなどの材料、並びに同様の材料及びそれらの混合物を含む。
本発明によれば、微小突起アレイ32は、ステンレス鋼、チタン、ニッケルチタン合金など様々な金属、又は同様の生体適合性材料から製造することができる。好ましくは、微小突起アレイ32は、チタン製とすることができる。
本発明の別の態様では、微小突起アレイ32はまた、重合体などの非導電性材料から構築することもできる。或いは、微小突起部材10は、パリレンなどの非導電性材料で被覆することができる。
上記のような1つ又は複数の空隙を有する微小突起アレイは、改善された保持力、及びより再現性の高い送達を示す。さらに、本発明の特徴を実施する送達装置は、皮膚に対する形態が改善されているため、使用者にとってより快適である。さらに、本発明の特徴によって、約5〜10cm以上の範囲の総面積を有するアレイなど、より大きいアレイの使用が可能になる。
本発明のさらなる一態様は、上記で議論したように、1つ又は複数の空隙を有する微小突起アレイを設計することによって、装置を取付けるために必要な周囲接着領域のサイズを低減することが可能になる。具体的には、接着層にアクセスするために空隙を設けることによりパッチ全体に取付け点を分布させることで、周辺接着領域の直径を減少させることが可能になる。
上記で議論されたように、本発明の微小突起アレイは、好ましくは、物質含有被膜を備える。アレイが皮膚に適用されるときに、微小突起が角質層を穿刺する。間質液に暴露されると、活性物質含有被膜が溶解し、その物質が周囲組織へと送達される。
本発明の微小突起アレイを使用して送達することができる活性物質の例は、ACTH(1−24)、BNP、カルシトニン、デスモプレッシン、LHRH、LHRH類自体、ゴセレリン、ロイプロリド、PTH、PYY、バソプレッシン、デアミノ[Val4,D−Arg8]アルギニンバソプレッシン、ブセレリン、トリプトレリン、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ、FSH、EPO、GM−CSF、G−CSF、IL−l0、グルカゴン、VEGF、成長ホルモン放出因子(GRF)、及び、これらの物質のその薬学的に許容可能な塩を含めた類似体を含む。
好ましくは、微小突起を被覆するための活性物質は、約1mg未満、及び好ましくは約0.25mg未満の量の活性物質として経皮的に投与されるときに、治療的に有効となるために十分な効力を有するように選択される。
本発明に従って送達することができる適当な抗原物質は、限定ではなく、タンパク質ベースのワクチン、多糖体ベースのワクチン、及び核酸ベースのワクチンを含めたワクチン、ウィルス、並びに細菌を含む。
さらなる適当な抗原物質は、タンパク質、多糖体結合体、オリゴ糖、及びリポタンパク質の形の抗原を含む。これらのサブユニットワクチンは、百日咳菌(組換えPTワクチン−無細胞)、破傷風菌(精製、組換え)、ジフテリア菌(精製、組換え)、サイトメガロウィルス(糖タンパク質サブユニット)、A群連鎖球菌(糖タンパク質サブユニット、破傷風トキソイドを有する複合糖質A群多糖体、トキシングサブユニットキャリヤに連結されたMタンパク質/ペプチド、Mタンパク質、多価型特異性エピトープ、システインプロテアーゼ、C5aペプチダーゼ)、B型肝炎ウィルス(組換えPre−S1、Pre−S2、S、組換えコアタンパク質)、C型肝炎ウィルス(組換え−発現表面タンパク質及びエピトープ)、ヒト乳頭腫ウィルス(カプシドタンパク質、TA−GN組替えタンパク質L2及びE7[HPV−6から]、HPV−11からのMEDI−501組換えVLP L1、4価組換えBLP L1[HPV−6から]、HPV−11、HPV−16、及びHPV−I8、LAMP−E7[HPV−16から])、レジュネラニューモフィラ菌(精製された細菌表面タンパク質)、髄膜炎菌、(破傷風トキソイドとの複合糖質)、緑膿菌(合成ペプチド)、風疹ウィルス(合成ペプチド)、肺炎連鎖球菌(髄膜炎菌B OMPと結合された複合糖質[1,4,5,6B,9N,14,18C,19V,23F]、CRM197と結合された複合糖質[4,6B,9V,14,18C,19F,23F]、CRM1970と結合された複合糖質[1,4,5,6B,9V,14,18C,19F,23F]、梅毒トレポレーマ(表面リポタンパク質)、水痘帯状疱疹ウィルス(サブユニット、複合糖質)、及びコレラ菌(結合リポ多糖体)を含む。
抗原物質を含有する市販のさらなるワクチンは、限定ではなく、インフルエンザワクチン、ライム病ワクチン、狂犬病ワクチン、麻疹ワクチン、流行性耳下腺炎ウィルス生ワクチン、水痘ワクチン、痘瘡ワクチン、肝炎ワクチン、百日咳ワクチン、及びジフテリアワクチンを含む。
核酸を含むワクチンは、限定ではなく、一本鎖及び二本鎖核酸、たとえば超らせんプラスミドDNA、直鎖プラスミドDNA、コスミド、細菌人工染色体(BAC)、酵母人工染色体(YAC)、哺乳類人工染色体、及び、たとえばmRNAなどRNA分子を含む。さらに、本発明のいくつかの実施形態では、核酸は、タンパク質物質と結合することができ、又は、たとえばホスホロチオネート成分など、1つ又は複数の化学修飾物を含むことができる。
さらに、DNAの場合、プロモータ及びポリアデニル化配列を、ワクチン構造に組み込むこともできる。エンコードすることができる抗原は、感染症の全ての抗原成分、病原体、並びにガン抗原を含む。すなわち核酸は、たとえば、感染症、ガン、アレルギー、自己免疫、及び炎症性疾患の分野などに、用途が見いだされる。
ワクチン抗原と共にワクチンを構成することができる、適当な免疫応答促進補助剤は、リン酸アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム、藻グルカン、β−グルカン、コレラ毒素Bサブユニット、CRL1005、x=8及びy=205の平均値を有するABAブロック重合体、γインシュリン、直鎖(枝なし)β−D(2−>1)ポリフルクトフラノキシル−α−D−グルコース、ゲルブアジュバント、N−アセチルグルコサミン−(β1−4)−N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−グルタミン(GMDP)、ジメチル ジオクタデシルアンモニウムクロリド(DDA)、亜鉛L−プロリン塩複合体(Zn−Pro−8)、イミクイモド(1−(2−メチルプロピル)−IH−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、ImmTher(商標)、N−アセチルグルコアミニル−N−アセチルムラミル−L−Ala−D−isoGlu−L−Ala−グリセロール ジパルミテート、MTP−PEリポソーム、C5910819PNa−3H0(MTP)、ムラメチド、Nac−Mur−L−Ala−D−Gln−OCH、プルーラン、P−グルカン、QS−21、S−28463、4−amino−a、a−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール、スクラボペプチド、VQGEESNDK・HCl(IL−1β 163−171ペプチド)及びスレオニル−MDP(Termurtide(商標))、N−アセチルムラミル−L−スレオニル−D−イソグルタミン、及びインターロイキン18、IL−2 IL−12、IL−15を含む。補助剤はまた、たとえばCpG含有ヌクレオチドなど、DNAオリゴヌクレオチドを備える。さらに、IL−18、IL−2 IL−12 IL−15、IL−4、IL−10などの免疫調整性リンフォカイン、γインターフェロン、及びNFκB調整性シグナル伝達タンパク質をコードする、核酸配列を使用することができる。その他の補助剤は、熱ショックタンパク質(HSP)、GTP−GDP、Loxoribine、MPL(登録商標)、ムラパルミチン(Murapalmitine)、及びテラミド(Theramide)(商標)を含む。補助剤は、好ましくは、非刺激性及び非感作性である。
ウィルス又は細菌全体は、限定ではなく、サイトメガロウィルス、B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルス、ヒト乳頭腫ウィルス、風疹ウィルス、及び水痘帯状疱疹など、弱められ又は死滅したウィルス、百日咳菌、破傷風菌、コリネバクテリアジフテリア菌、A群溶連菌、レジュネラニューモフィラ菌、髄膜炎菌、緑膿菌、肺炎連鎖球菌、梅毒トレポネーマ、及びコレラ菌など、弱められ又は死滅した細菌、並びにそれらの混合物を含む。
記載される抗原物質又はワクチンは、遊離塩基、酸、荷電又は非荷電分子、分子複合体の成分、又は薬学的に許容可能な塩など、様々な形とすることができる。さらに、身体のpH、酵素などで容易に水解される活性物質の単純な誘導体(エーテル、エステル、アミドなど)を用いることができる。
微小突起を被覆するための適当な配合物、及びそのような被膜を適用する手段が、本明細書にそれら全体を参照により組み込む、米国特許出願第10/637,909号、同第10/608,304号、同第10/674,626号、同第10/884,603号、及び同第10/880,702号で開示されている。
図1及び図4に示すタイプのチタン微小突起部材を使用する。両アレイとも、3cmの面積を有する。図4に示すアレイは、0.7cmの直径及び0.39cmの空隙領域を有する、空隙を備える。三角形の微小突起は、150μmの長さ、60°の先端角度、及び300個/cmの微小突起密度を有する。図1及び図4に示すように、低密度ポリエチレン(LDPE)シート(5cm)の中央部分に、アレイを接着する。このシートは、LDPEシートと微小突起部材の間にあるシートの皮膚への近位面上に、接着性フィルムを有する。
試験のために、システムを、バネ装荷されたインパクトアプリケータを用いて、無毛のモルモット(HGP)の側腹部に適用する。システムの適用後に、HGPを、最高24時間ケージ内に個別に収容する。適用後の様々な時点(5秒、1時間、4時間、及び24時間)に、3匹のモルモットからそれらのシステムを取り外し、システムを取り外す間に、システムの保持力が目視的に評価される。結果は、最良のシステム保持が、図4に示すシステムによって達成されることを示す。
本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者は、本発明を様々な用途及び条件に適合させるために、様々な変更及び修正を本発明に加えることができる。従って、変更及び修正は、適正に、同等に、添付の特許請求の範囲と等価の完全な範囲内にあり、またそうであることが意図される。
従来技術の微小突起アレイの概略底面図である。 図1に示す微小突起アレイの断面図である。 微小突起上に被膜を有する微小突起アレイを示す部分斜視図である。 空隙を有する本発明の微小突起の概略底面図である。 図4に示す微小突起アレイの断面図である。 空隙を有する本発明の微小突起アレイの一代替構成を示す図である。 空隙を有する本発明の微小突起アレイの別の代替構成を示す図である。 空隙を有する本発明の微小突起アレイの別の代替構成を示す図である。 空隙を有する本発明の微小突起アレイの別の代替構成を示す図である。 径方向の空隙を有する本発明の微小突起アレイの一代替構成を示す図である。 径方向の空隙を有する本発明の微小突起アレイの別の代替構成を示す図である。 径方向の空隙を有する本発明の微小突起アレイの別の代替構成を示す図である。 径方向の空隙を有する本発明の微小突起アレイの別の代替構成を示す図である。 径方向の空隙を有する本発明の微小突起アレイの別の代替構成を示す図である。 径方向の空隙を有する本発明の微小突起アレイの別の代替構成を示す図である。 径方向の空隙を有する本発明の微小突起アレイの別の代替構成を示す図である。

Claims (28)

  1. 薬理学的に活性な物質を経皮的に送達するための装置であって、
    複数の角質層穿刺微小突起を有する部材と、
    前記微小突起によって経皮的に送達されるようになされた少なくとも1つの活性物質と、
    前記部材内の少なくとも1つの空隙であって、前記空隙を通して接着性の裏当てを接触させることを可能にする空隙とを備える装置。
  2. 前記装置が、前記少なくとも1つの空隙を通して前記接着性の裏当てを接触させることを可能にする接着性の裏当てを備える、請求項1に記載の装置。
  3. 前記活性物質が、少なくとも1つの前記微小突起上に被覆される、請求項1に記載の装置。
  4. 前記空隙によって、前記部材の外側の周辺接着領域を縮小することができる、請求項1に記載の装置。
  5. 前記空隙が、接着性の裏当てのアクセスを増大し、前記部材全体にわたり接着の均一性を高めることを可能にする、請求項1に記載の装置。
  6. 前記部材が、前記部材の表面全体にわたり実質的に均一な接着特徴を有する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記空隙が、実質的に円形である、請求項1に記載の装置。
  8. 前記空隙が、約3cmより大きい総面積を有する、請求項1に記載の装置。
  9. 前記空隙が、約0.2mmより大きい表面積を有する、請求項1に記載の装置。
  10. 前記空隙が、その最も広い幅の長さを測定するとき少なくとも約2mmである、請求項1に記載の装置。
  11. 前記部材が、複数の空隙を有する、請求項1に記載の装置。
  12. 前記部材が、前記総部材面積の約5〜50%の範囲内の総空隙面積を有する、請求項1に記載の装置。
  13. 前記部材が、約1cmより大きい総面積を有する、請求項1に記載の装置。
  14. 前記部材が、前記部材の中心部分から前記周辺へと延びる少なくとも1つの径方向空隙を有する、請求項1に記載の装置。
  15. 前記空隙が、前記部材を少なくとも2つのサブユニットに分断する、請求項1に記載の装置。
  16. 前記部材が、2つのサブユニットに分割され、前記空隙が、実質的に円形に構成される、請求項1に記載の装置。
  17. 前記部材が、約3cmの面積及び約2cmの直径を有する、請求項1に記載の装置。
  18. 前記空隙が、約0.7cmの直径、約0.39cmの空隙面積、及び約14.9%の、部材に対する空隙面積の比を有する、請求項1に記載の装置。
  19. 前記空隙が、約0.49cmの直径、約0.18cmの空隙面積、及び約6.6%の、部材に対する空隙面積の比を有する、請求項1に記載の装置。
  20. 前記部材が、約0.24cmの直径と、約0.33cmの空隙面と、約12.3%の部材に対する空隙面積の比とを有する複数の空隙を備える、請求項1に記載の装置。
  21. 前記部材が、約0.33cmの直径と、約0.43cmの空隙面と、約16.9%の部材に対する空隙面積の比とを有する複数の空隙を備える、請求項1に記載の装置。
  22. 前記裏当てが、任意で穿孔された重合体材料からなる薄い可撓性シートを含む、請求項2に記載の装置。
  23. 前記部材が、複数の角質層穿刺微小突起を有する、請求項1に記載の装置。
  24. 前記アレイが、ステンレス鋼、チタン、ニッケルチタン合金の群からなる金属、又は同様の生体適合性材料で製造される、請求項1に記載の装置。
  25. 前記被覆が抗原物質を含む、請求項1に記載の装置。
  26. 薬理学的に活性な物質を経皮的に送達するための装置であって、
    複数の角質層穿刺微小突起を有する部材と、
    少なくとも1つの前記微小突起上に塗布される少なくとも1つの活性物質と、
    前記部材内の少なくとも1つの空隙と
    接着性の裏当てとを備え、前記少なくとも1つの空隙を通して前記接着性の裏当てを患者と接触させることを可能にし、前記部材全体にわたり接着の均一性を高めることを可能にする装置。
  27. 薬理学的に活性な物質を経皮的に送達する方法であって、
    複数の角質層穿刺微小突起を備える微小突起部材と、前記微小突起により経皮的に送達されるようになされた少なくとも1つの活性物質と、接着性の裏当てと、その中を通して前記接着性の裏当てを接触させることを可能にする、前記部材の内の少なくとも1つの空隙とを有する送達システムを設けること、及び
    前記接着性の裏当てが前記空隙を通して表面と接触するように、前記部材を前記表面に適用することを含む方法。
  28. 前記活性物質が、少なくとも1つの微小突起上に塗布される、請求項27に記載の方法。
JP2007531337A 2004-09-08 2005-09-07 皮膚への接着及び伸展性(compliance)が改善された微小突起アレイ Pending JP2008512199A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US60828004P 2004-09-08 2004-09-08
PCT/US2005/032026 WO2006029279A1 (en) 2004-09-08 2005-09-07 Microprojection array with improved skin adhesion and compliance

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008512199A true JP2008512199A (ja) 2008-04-24

Family

ID=35501321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007531337A Pending JP2008512199A (ja) 2004-09-08 2005-09-07 皮膚への接着及び伸展性(compliance)が改善された微小突起アレイ

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20060051403A1 (ja)
EP (1) EP1786505A1 (ja)
JP (1) JP2008512199A (ja)
KR (1) KR20070099540A (ja)
CN (1) CN101014381A (ja)
AR (1) AR054309A1 (ja)
AU (1) AU2005282401A1 (ja)
CA (1) CA2579509A1 (ja)
MX (1) MX2007002795A (ja)
TW (1) TW200626196A (ja)
WO (1) WO2006029279A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011194189A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Kosumedei Seiyaku Kk マイクロニードルの迅速溶解法
JP2016069357A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 久光製薬株式会社 貼付剤
WO2016114213A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 凸版印刷株式会社 経皮投与デバイス
JP2019115718A (ja) * 2012-06-27 2019-07-18 コスメディ製薬株式会社 マイクロニードルパッチの保護離型シート
US11998712B2 (en) 2012-06-27 2024-06-04 Cosmed Pharmaceutical Co., Ltd. Protective release sheet for microneedle patch

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8071126B2 (en) * 2007-06-26 2011-12-06 Lintec Corporation Percutaneous absorption type patch
US20150141910A1 (en) * 2013-11-14 2015-05-21 University Medical Pharmaceuticals Corporation Microneedles for therapeutic agent delivery with improved mechanical properties

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000512529A (ja) * 1996-06-18 2000-09-26 アルザ コーポレイション 薬剤の経皮放出又はサンプリングを高めるための装置
JP2004520152A (ja) * 2000-10-26 2004-07-08 アルザ・コーポレーシヨン 被覆された微細突出物を有する経皮的薬剤配達装置

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3123212A (en) * 1964-03-03 Multiple disposable intracutaneous injector package
USRE25637E (en) * 1964-09-08 Means for vaccinating
US2619962A (en) * 1948-02-19 1952-12-02 Res Foundation Vaccination appliance
US2893392A (en) * 1958-01-08 1959-07-07 American Cyanamid Co Article of manufacture for intracutaneous injections
US3072122A (en) * 1959-01-15 1963-01-08 Rosenthal Sol Roy Package for transcutaneous injection
US3221739A (en) * 1962-03-26 1965-12-07 Rosenthal Sol Roy Injection device
US3221740A (en) * 1962-08-31 1965-12-07 Rosenthal Sol Roy Injection device
US3964482A (en) * 1971-05-17 1976-06-22 Alza Corporation Drug delivery device
US3678150A (en) * 1971-07-27 1972-07-18 American Cyanamid Co Process for improving the stability of ppd, qt and histoplasmin on tine applicators
BE795384A (fr) * 1972-02-14 1973-08-13 Ici Ltd Pansements
US4004578A (en) * 1974-09-10 1977-01-25 Salve S.A. Expendable electro-cardiograph electrode
SE8501990D0 (sv) * 1985-04-24 1985-04-24 Pharmacia Ab Beleggningsforfarande
EP0429842B1 (en) * 1989-10-27 1996-08-28 Korea Research Institute Of Chemical Technology Device for the transdermal administration of protein or peptide drug
US5312456A (en) * 1991-01-31 1994-05-17 Carnegie Mellon University Micromechanical barb and method for making the same
US5305746A (en) * 1992-09-29 1994-04-26 Aspect Medical Systems, Inc. Disposable, pre-gelled, self-prepping electrode
WO1996037155A1 (en) * 1995-05-22 1996-11-28 Silicon Microdevices, Inc. Micromechanical device and method for enhancing delivery of compounds through the skin
CA2265906C (en) * 1996-09-17 2003-11-11 Deka Products Limited Partnership System for delivery of drugs by transport
US6918901B1 (en) * 1997-12-10 2005-07-19 Felix Theeuwes Device and method for enhancing transdermal agent flux
PT1037686E (pt) * 1997-12-11 2005-10-31 Alza Corp Aparelho para potenciar o fluxo de agente transdermico
DE69806963T2 (de) * 1997-12-11 2002-11-21 Alza Corp Vorrichtung zur erhöhung des transdermalen wirkstoffeflusses
KR100557261B1 (ko) * 1997-12-11 2006-03-07 알자 코포레이션 경피성 작용제 유동률을 증진시키기 위한 장치
US6622035B1 (en) * 2000-01-21 2003-09-16 Instrumentarium Corp. Electrode for measurement of weak bioelectrical signals
US6902554B2 (en) * 2000-07-31 2005-06-07 Bionix Development Corporation Method for controlling the pain from injections or minor surgical procedures and apparatus for use therewith
US6690959B2 (en) * 2000-09-01 2004-02-10 Medtronic, Inc. Skin-mounted electrodes with nano spikes
DE60138411D1 (de) * 2000-10-13 2009-05-28 Alza Corp Vorrichtung und verfahren zum durchstechen der haut mit micronadeln
US7419481B2 (en) * 2000-10-13 2008-09-02 Alza Corporation Apparatus and method for piercing skin with microprotrusions
CZ20031035A3 (cs) * 2000-10-13 2004-02-18 Alza Corporation Nárazový aplikátor opatřený množinou mikročepelek
CN1479589A (zh) * 2000-10-13 2004-03-03 用于冲击敷贴器的微凸起构件保持器
US6855372B2 (en) * 2001-03-16 2005-02-15 Alza Corporation Method and apparatus for coating skin piercing microprojections
US20020193729A1 (en) * 2001-04-20 2002-12-19 Cormier Michel J.N. Microprojection array immunization patch and method
JP2004528900A (ja) * 2001-04-20 2004-09-24 アルザ・コーポレーシヨン 有益な作用物質を含有するコーティングを有する微小突起アレイ
US20030199810A1 (en) * 2001-11-30 2003-10-23 Trautman Joseph Creagan Methods and apparatuses for forming microprojection arrays
AU2002357372B2 (en) * 2001-12-20 2008-11-20 Alza Corporation Skin-piercing microprojections having piercing depth control
CA2497103C (en) * 2002-08-29 2011-07-19 Becton, Dickinson And Company Microabrader with controlled abrasion features
US20040116866A1 (en) * 2002-12-17 2004-06-17 William Gorman Skin attachment apparatus and method for patient infusion device
AR042815A1 (es) * 2002-12-26 2005-07-06 Alza Corp Dispositivo de suministro de agente activo que tiene miembros compuestos
US20050123507A1 (en) * 2003-06-30 2005-06-09 Mahmoud Ameri Formulations for coated microprojections having controlled solubility
US20050106227A1 (en) * 2003-10-28 2005-05-19 Samuel Zalipsky Delivery of polymer conjugates of therapeutic peptides and proteins via coated microprojections
ES2377647T3 (es) * 2003-10-31 2012-03-29 Alza Corporation Aplicador auto-actuado para ordenamiento de microproyecciones
CN100548228C (zh) * 2003-11-13 2009-10-14 阿尔扎公司 用于透皮递送的组合物和装置
BRPI0509788A (pt) * 2004-05-13 2007-10-23 Alza Corp aparato e método para liberação transdérmica de agentes de hormÈnio paratireóides

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000512529A (ja) * 1996-06-18 2000-09-26 アルザ コーポレイション 薬剤の経皮放出又はサンプリングを高めるための装置
JP2004520152A (ja) * 2000-10-26 2004-07-08 アルザ・コーポレーシヨン 被覆された微細突出物を有する経皮的薬剤配達装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011194189A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Kosumedei Seiyaku Kk マイクロニードルの迅速溶解法
JP2019115718A (ja) * 2012-06-27 2019-07-18 コスメディ製薬株式会社 マイクロニードルパッチの保護離型シート
US11998712B2 (en) 2012-06-27 2024-06-04 Cosmed Pharmaceutical Co., Ltd. Protective release sheet for microneedle patch
JP2016069357A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 久光製薬株式会社 貼付剤
WO2016114213A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 凸版印刷株式会社 経皮投与デバイス
JPWO2016114213A1 (ja) * 2015-01-13 2017-10-19 凸版印刷株式会社 経皮投与デバイス
US10918845B2 (en) 2015-01-13 2021-02-16 Toppan Printing Co., Ltd. Transdermal administration device

Also Published As

Publication number Publication date
KR20070099540A (ko) 2007-10-09
US20060051403A1 (en) 2006-03-09
AU2005282401A1 (en) 2006-03-16
MX2007002795A (es) 2008-03-05
TW200626196A (en) 2006-08-01
AR054309A1 (es) 2007-06-20
CA2579509A1 (en) 2006-03-16
CN101014381A (zh) 2007-08-08
EP1786505A1 (en) 2007-05-23
WO2006029279A1 (en) 2006-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7963935B2 (en) Microprojection array having a beneficial agent containing coating
US20060036209A1 (en) System and method for transdermal delivery
US20050112135A1 (en) Ultrasound assisted transdermal vaccine delivery method and system
JP2007509704A (ja) 経皮的ワクチン送達のための系および方法
US20070224252A1 (en) Microprojections with capillary control features and method
US20070009587A1 (en) Method and device for coating a continuous strip of microprojection members
JP2007537783A (ja) 複数のワクチンを経皮送達するための装置及び方法
JP2007519446A (ja) 振動支援型の経皮的な薬剤の送達法および系
JP2008512199A (ja) 皮膚への接着及び伸展性(compliance)が改善された微小突起アレイ
US20070293814A1 (en) Coatable transdermal delivery microprojection assembly
EP3251722B1 (en) Microprojection array having a beneficial agent containing coating and method of forming the coating thereon
JP2008534151A (ja) 毛管作用制御特徴部を有するマイクロプロジェクション及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081024

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081129

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110912