JP2008507262A - 低下したアレルギー誘発性および維持されたt細胞反応性を有するイネ科からのi型のアレルゲンの変異体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、既知の野生型アレルゲンと比較して低下したIgE反応性および同時に十分に維持されたTリンパ球との反応性を特徴とする、イネ科(ドジョウツナギ)のI型のアレルゲンの変異体の調製および使用に関する。これらの低アレルギー誘発性のアレルゲンの変異体は、草花粉症を有する患者の特異的な免疫療法(減感作療法)に、または草花粉症の予防的免疫療法に用いることができる。

Description

本発明は、既知の野生型アレルゲンと比較して低下したIgE反応性を特徴とする、および同時に十分に維持されたTリンパ球との反応性を特徴とする、イネ科(Poaceae)(ドジョウツナギ(sweet grasses))のI型のアレルゲンの変異体の調製および使用に関する。
これらの低アレルギー誘発性のアレルゲンの変異体は、草花粉症の患者の特定の免疫療法(低感作)または草花粉症の予防的免疫療法のために用いることができる。
本発明の好ましい態様は、オオアワガエリ(timothy grass)(Phleum pratense)の花粉からの主要アレルゲンPhl p 1の変異体に関する。
発明の背景
I型アレルギーは世界的な重要性を有する。先進工業国の人口の20%までがアレルギー性鼻炎、結膜炎または気管支喘息などの病訴にさいなまれている。これらのアレルギーは、植物の花粉、ダニ、イヌまたはネコなどの、さまざまな発生源により遊離する、空気中に存在するアレルゲン(アエロアレルゲン)により引き起こされる。40%までのこれらのI型アレルギーの罹患者は同様に、草花粉アレルゲンで特異的なIgE反応性を示す(Freidhoff et al., 1986, J. Allergy Clin. Immunol. 78: 1190-2002)。
I型アレルギーの誘発となる物質は、タンパク質、糖タンパク質またはポリペプチドである。粘膜を介する吸収ののちに、これらのアレルゲンは感作されたヒトのマスト細胞の表面に結合したIgE分子と反応する。アレルゲンにより2つのIgEがお互いに架橋することにより、エフェクター細胞により媒介(例えば、ヒスタミン、ロスタグランジン)およびサイトカインの放出が結果として起こり、このようにして対応する臨床徴候が結果として起こる。
個々のアレルゲン分子がアレルギー罹患者のIgE抗体と反応する相対的な頻度に依存して、主要アレルゲンおよびマイナーアレルゲンとの間の識別がなされる。
オオアワガエリ(Phleum pratense)の場合、Phl p 1(Petersen et al., 1993, J. Allergy Clin. Immunol. 92: 789-796)、Phl p 5(Matthiesen and Lowenstein, 1991, Clin. Exp. Allergy 21: 297-307; Petersen et al., 1992, Int. Arch. Allergy Immunol. 98: 105-109)、Phl p 6(Petersen et al., 1995, Int. Arch. Allergy Immunol. 108, 49-54)、Phl p 2/3(Dolecek et al., 1993, FEBS 335 (3), 299-304)、Phl p 4(Haavik et al., 1985, Int. Arch. Allergy Appl. Immunol. 78: 260-268; Valenta et al., 1992, Int. Arch. Allergy Immunol. 97: 287-294, Fischer et al., 1996, J. Allergy Clin. Immunol. 98: 189-198)およびPhl p 13(Suck et al., 2000, Clin. Exp. Allergy 30: 324-332; Suck et al., 2000, Clin. Exp. Allergy 30: 1395-1402)が今までに主要アレルゲンとして同定されてきている。
オオアワガエリ(Phleum pratense)の優勢な主要アレルゲンは、Phl p 1およびPhl p 5である。イネ科からの草の主要アレルゲンは大いに互いに相同であり、結果として非常に類似した生化学的よび遺伝学的特性を有し、これらの関連するタンパク質はI型およびV型のアレルゲンとしてグループ化される。I型のアレルゲンは草花粉症罹患者の95%より多くにおいてIgE抗体とともに反応し、それゆえ草花粉の優勢な主要アレルゲンである。
I型のアレルゲンは32kDaの分子量を有する糖タンパク質であり、花粉粒の細胞質に局在する。花粉粒の上気道粘膜との接触ならびに雨による花粉粒の浸潤は、急速なこれらのアレルゲンの放出を導く。急速なI型のアレルゲンの放出は、細胞より小さい微粒子の形でもまた下気道内部への浸入を可能とし、結果として重篤な喘息の発作の誘発となりうる。
Phleum pratense(Laffer et al., 1994, J. Allergy Clin. Immunol. 94: 689-698)、Lolium perenne(Perez et al., 1990, J. Biol. Chem. 265: 16210-16250)、Holcus lanatus(Schramm et al., 1997, J. Allergy Clin. Immunol. 1999:781-787)、Poa pratensis(Sturaro u. Viotti, 1998, NCBI GenBank, Acc. No. AJ 131850)、Cynodon dactylon(Smith et al., 1996, J. Allergy Clin. Immunol. 98 : 331-343)、Phalaris aquatica(Suphioglu et al., 1995, Clin. Exp. Allergy 25 : 853-865)およびOryza sativa(Xu et al., 1995, Gene 164: 255-259)からのI型アレルゲンのcDNAが同定されている。
これらの配列のはじめの記載に加えて、個々の部位で原型の配列と異なる、さらなるI型のアレルゲン配列がデータベースで発表されてきている。かかるアイソフォームはまた、他の草花粉アレルゲンとして知られている。
相同性のために、ドジョウツナギ(イネ科)のI型のアレルゲンは、ヒトIgE抗体との高い交差反応性を有する(Laffer et al., 1996, Mol. Immunology 33: 417-426)。この免疫学的交差反応性は、図1で選択された種からのI型分子と非常に類似した、Phleum pratense(Phleum pratense)のI型のアレルゲンであるPhl p 1との配列の比較により示される、アミノ酸配列を基にしている。
イネ科の他のI型のアレルゲンにおける相同な配列の領域は、低アレルギー誘発性変異体の構築においてここに記述するPhl p 1アミノ酸配列欠失の配列領域に対して、ならびに該フランキング配列領域に対して存在する。さらに、イネ科のI類のアレルゲンのシステインの数、ならびに取り囲む配列領域もまた保持されている。配列の相同性のために、イネ科のI型のアレルゲンはβ−エクスパンシンのタンパク質ファミリーに分類されている(Cosgrove D.J., 2000 Nature 407: 321-6)。
アレルギーの効果的な治療的な処置に対する古典的な手段は、特異的な免疫療法または減感作であり(Fiebig, 1995, Allergo J. 4 (6): 336-339: Bousquet et al., 1998, J. Allergy Clin. Immunol. 102 (4): 558-562)、天然のアレルゲン抽出物を増量した用量で患者の皮下へ注入する。しかしながら、この方法にはアレルギー反応のリスク、またはアナフィラキシーショックのリスクさえもある。これらのリスクを最小化するために、アレルゴイドの形式の革新的な調製物を用いる。これらは、明らかに低下したIgE反応性ではあるが、非処理の抽出物と比較して独自のT細胞反応性を有する、化学的に修飾したアレルゲン抽出物である。これらのT細胞のエピトープは、減感作におけるアレルゲンの調製の治療的な行為に対して、決定的に重要である(Fiebig, 1995, Allergo J. 4 (7): 377-382)。
より大きい程度の治療的な最適化が、組換えの方法により調製したアレルゲンで可能になるであろう。組換えの方法により、所望ならば患者の個々の感作パターンに適合させて調製された高純度のアレルゲンの定義されたカクテルが、天然のアレルゲンの起源からの抽出物に取って変わるであろう。なぜなら後者はさまざまなアレルゲンに加えて、比較的多数の免疫原性であるが非アレルギー性を伴うタンパク質を含むからである。
組換え発現産生物で安全な減感作が結果として起こるかもしれないという現実的な展望が、治療に必須なT細胞エピトープが損傷されることなくIgEエピトープが特異的に削除された、特異的に変異した組換えアレルゲンにより提供されている(Schramm et al., 1999, J. Immunol. 162: 2406-2414)。
減感作に対する異なる概念は、防御免疫反応は特に、IgG4抗体により作用が阻害されることで誘発されるという事実に基づいている。この仮説に基づき、組換えPhl p 1断片は防御的IgG4反応の誘発に適合すると言われていると記述されてきた(Ball et al., 1999, FASEB J. 13:1277-1290)。この概念は低下したIgE反応性および維持されたT細胞反応性を有する低アレルギー誘発性のアレルゲンの変異体の概念と完全に異なる。
治療的な方法によりアレルギー罹患者において支障をきたすTヘルパー細胞バランスに影響する他の可能性は、関連したアレルゲンをエンコードする発現DNAでの治療(免疫療法のDNAワクチン接種)である。免疫反応に対するアレルゲン特異的な実験的な効果の確証が、げっ歯類におけるアレルゲンをエンコードするDNAの注射により得られてきた(Hsu et al., 1996, Nature Medicine 2 (5): 540-544)。
本発明が基とする目的は、十分に維持されたT細胞反応性を伴う低下したIgE活性により区別され、それゆえ治療的および予防的な特異的免疫療法および免疫療法のDNAワクチン接種に好適な、タンパク質およびDNAレベルでのイネ科のI型のアレルゲンの新規の変異体を提供することにある。

図1は、イネ科種:Poa pratensis (Poa p)、Holcus lanatus (Hol l)、Lolium perenne (Lol p)、Cynodon dactylon (Cyn d)、Oryza sativa (Ory s)およびPhalaris aquatica (Pha a)のPhl p 1相同性アミノ酸配列(cDNA配列から推定した成熟タンパク質の配列)の構造であり、全米バイオテクノロジー情報センター(NCBI, Bethesda, USA)の"GenBank"データベースからのcDNA配列から推定したタンパク質配列であり、番号は成熟タンパク質のアミノ酸部位であり、下線で強調するのはPhl p 1の配列と異なるアミノ酸であり、四角囲みはシステインであることを示す図である。
図2は、加工されたPhl p1野生型タンパク質および変異体Phl p1 NoCysの配置であり、Phl p1 Wt(野生型)はcDNA配列から推定したタンパク質配列(全米バイオテクノロジー情報センター(NCBI), Bethesda, USAの"GenBank"データベースエントリーZ27090)であり、番号は成熟タンパク質のアミノ酸部位であり、四角囲みはPhl p 1 NoCysにおけるセリンによるシステインの置換アミノ酸置換であることを示す図である。
図3は、低アレルギー誘発性の変異体Phl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220のアミノ酸配列の配置であり、例示の目的で示すものであり、番号はアミノ酸部位であり、下線により強調するのは欠失であることを示す図である。
図4は、組換え変異体Phl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220のSDS−PAGEおよび同一性の確認を示す図である。
A:SDS−PAGE
B:aPhl p 1抗体(Allergopharma)でのウェスタンブロット
1.マーカータンパク質
2.nPhl p 1
3.rPhl p 1 Wt (ヒスチジンタグなし)
4.マーカータンパク質
5.Phl p 1 NoCys (ヒスチジンタグ付加)
6.Phl p 1 NoCys Δ213-220 (ヒスチジンタグ付加)
7.Phl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220 (ヒスチジンタグ付加)
8.マーカータンパク質
低下したサンプル(ジチオトレイトール)
図5は、非変性条件下でのPhl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220のIgE結合能を確認するためのストリップ試験を示す図である。
1)rPhl p 1 Wt
2)Phl p 1 NoCys
3)Phl p 1 NoCys Δ213-220
4)Phl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220
5)rPhl p 1 Wt
TP:総タンパク質着色
P:臨床的に決定した草花粉症罹患者の血清
図6は、草花粉症罹患者(P)からの4つの代表する血清でのEAST阻害試験によるPhl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-22の低下したIgE反応性の決定を示す図である。
図7は、4人の草花粉症罹患者(P)からの好塩基球での好塩基球活性化試験によるPhl p 1 NoCysの低アレルギー誘発性の決定を示す図である。
図8は、4人の草花粉症罹患者(P)からの好塩基球での好塩基球活性化試験によるPhl p 1 NoCys Δ213-220の低アレルギー誘発性の決定を示す図である。
図9は、4人の草花粉症罹患者(P)からの好塩基球での好塩基球活性化試験によるPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220の低アレルギー誘発性の決定を示す図である。
変異体の土台を導く研究は、Phl p 1をモデルアレルゲンとして用いて実施された。図1で示される配列構造より、I型内での高い相同性のために、開始点が他のI型のアレルゲンの場合でも同様の結果が得られるということが明らかになった。
このようにして、このI型のアレルゲンの配列はいまだに未知ではあるが、上記および下記で得られる結果はSecale cereale由来のSec c 1でもまた適用することができ、または、Sec c 1を用いて得られるであろうこともまた仮定できるに違いない。
それゆえ、本発明は既知の野生型アレルゲンと比較して低下したIgE反応性および維持されたTリンパ球との反応性を特徴とする、イネ科のI型のアレルゲンの変異体に関する。これらのI型のアレルゲンは、好ましくは、Phleum pratense、Lolium perenne、Poa pratensis、Holcus lanatus、Cynodon dactylon、Oryza sativaおよびPhalaris aquatica由来のPhl p 1、Poa p 1、Hol p 1、Lol p 1、Cyn d 1、Ory s 1およびPha a 1である。より好ましいのは、Phl p 1、Poa p 1、Hol p 1、Lol p 1またはPha a 1であり、非常に特に好ましいのは、Phl p 1である。
I型のアレルゲンの低アレルギー誘発性の変異体の構築のための開始点は、野生型Phl p 1のcDNAであり、これは、Phleum pratenseの花粉の総cDNAからのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により特異的なプライマーを用いて単離された("GenBank" entry Z27090; NCBI, Bethesda, USA) (配列番号1)。
配列番号2のアミノ酸配列を、野生型Phl p 1のcDNA配列から推測した。
Phl p 1は240個のアミノ酸からなっていて、天然形態ではグリコシル化されており、−全てのI型のアレルゲンのように(図1参照)−成熟分子中の7つのシステインの存在を特徴とする。Cyn d 1およびOry s 1を除外すると、これらのアミノ酸の位置は全てのI型のアレルゲン中の41、57、69、72、77、83および139番である(Petersen et al., 1995, J. Allergy Clin. Immunol 95: 987-994)。
Phl p 1は大腸菌において非グリコシル化タンパク質として発現してきた。組換え野生型タンパク質(rPhl p 1 wt)は、天然の精製したPhl p 1 (nPhl p 1)との反応性を有する、草花粉症罹患者からのIgE抗体と反応する(Petersen et al., 1998, Clin. Exp. Allergy 28: 315-321)。
発明の詳細な説明
低アレルギー誘発性のPhl p 1変異体の調製および特徴化
前述のrPhl p 1 wtのcDNAから始まり、遺伝子技術により修飾されたPhl p 1の組換え変異体が調製された。
野生型で存在する7つのシステインの代わりに、組換え変異体Phl p 1 NoCys (配列番号4)のアミノ酸配列は7つのセリン残基を有する(図2)。変異体Phl p 1 NoCysはさまざまな欠失変異体の構築のための開始点としての役割をした。これらにおいて、それぞれの場合、Phl p 1 NoCysをエンコードする15から90bpの長さを有する個々のセクションまたはこれらのセクションの組み合わせが削除され、結果として大腸菌で発現されるタンパク質のポリペプチド鎖においてアミノ酸1〜6、1〜30、92〜104、115〜119、175〜185および213〜220に対応する欠失が起こる:Phl p 1 NoCys Δ1-6(配列番号5および6)、Phl p 1 NoCys Δ1-30(配列番号7および8)、Phl p 1 NoCys Δ92-104(配列番号9および10)、Phl p 1 NoCys Δ115-119(配列番号11および12)、Phl p 1 NoCys Δ175-185(配列番号13および14)、Phl p 1 NoCys Δ213-220(配列番号15および16)、ならびにPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220(配列番号17および18)。
該組換えタンパク質は、大腸菌においてヒスチジン融合タンパク質として発現した。該免疫学的特徴付けは、この種の融合タンパク質とともに実施された。
はじめに、ニトロセルロース膜上に固定化したのちに、代表的な血清プールのIgE抗体により、および草花粉症罹患者からの個々の血清のIgE抗体により、結合能に関して組換え変異体を調査した(ストリップ試験(strip test))。この方法において、IgE抗体のPhl p 1 NoCysへの低下した結合が驚異的に観察された。この結果により溶液における固定化されていないタンパク質のIgE抗体へのIgE結合能を調べる、IgE阻害試験(EAST)により確認された。
それゆえ、本発明は特に、対応する成熟Phl p 1タンパク質のアミノ酸部位41、57、69、72、77、83および139のシステインが除去されたか、もしくは他のアミノ酸によって置換されたI型のアレルゲンの変異体に関する。ここで特に好ましいのは、Phl p 1、Poa p 1、Hol p 1、Lol p 1またはPha a 1、特にPhl p 1に対応する変異体である。
低下したIgE抗体の結合は、7つのシステインのうち少なくとも2つが置換されずに除去される、もしくは他のアミノ酸によって置換された場合に得られた。しかしながら、好ましくは、7つ全てのシステインがセリンにより置換される場合である。
エフェクター細胞の膜結合IgEの架橋期間の機能的作動に対するPhl p 1 NoCysの低下したIgE結合能の影響、およびin vitroにおけるその活性化を、草花粉症罹患者由来の好塩基球の活性化試験により調査した。Phl p 1 NoCysはrPhl p 1 wtと比較して顕著に低い好塩基球の活性化、およびこのようにして機能的に低下したアレルギー誘発性を示した。
Phl p 1 NoCysを基にして調製されたさまざまな欠失変異体を、IgE結合能(ストリップ試験、およびEAST)および機能的作動(塩基性活性化)に関して同様の方法により調査した。驚くことに、欠失変異体は特別に強い低アレルギー誘発性の特性を示した。
それゆえ本発明はさらに、I型のアレルゲンの変異体に関するものであり、−任意にシステインが除去もしくは置換された上記の変異体に加えて−、成熟Phl p 1タンパク質の本来の配列の1〜6、1〜30、92〜104、115〜119、175〜185および213〜220のアミノ酸に対応する少なくとも1つの領域または領域の組み合わせが野生型のアレルゲンと比較して欠失している。
ここで特に好ましいのは、I型のアレルゲンPhl p 1、Poa p 1、Hol p 1、Lol p 1およびPha a 1の対応する欠失変異体である。非常に特に好ましいのは、対応するPhl p 1変異体である。
特に好ましいのは、特に、対応する成熟Phl p 1の配列の213〜220のアミノ酸、または同時に1〜6および115〜119のアミノ酸が欠失しているI型のアレルゲンの変異体であり、それゆえ本発明は同様にそれに関する。ここでより好ましいのは、再びPhl p 1、Poa p 1、Hol p 1、Lol p 1およびPha a 1アレルゲンであり、Phl p 1が非常に特別に好ましい。
特異的な免疫療法の基盤を形成する低アレルギー誘発性Phl p 1変異体のT細胞の反応性をin vitroにおいて草花粉症罹患者由来のPhl p 1特異的Tリンパ球を用いた増殖試験(proliferation test)で調べた。修飾されたアレルゲンは十分に維持されたT細胞反応性を示し、低アレルギー誘発性Phl p 1変異体の免疫療法での使用を可能にした。
本発明によりアレルゲンの変異体は、遺伝子工学を用いてクローン化したDNA配列から開始して調製することができる。しかしながら、原則として、天然のアレルゲン抽出物の化学的な修飾もまた関連してもよい(Fiebig, 1995, Allergo J. 4 (7), 377-382)。異なる部位のさらなる修飾−例えば、低アレルギー誘発性を増加させるために−もまた、もちろん、本特許出願記載のI型のアレルゲンの変異体を超えて可能である。これらの修飾は、例えば、アミノ酸の挿入、削除および置換、タンパク質の断片への切断、タンパク質および断片それ自体の他のタンパク質またはペプチドとの融合であることができる。本発明はさらに、上記のアレルゲンの変異体、このDNA分子を含む組換え発現ベクター、ならびに前記DNA分子または前記発現ベクターで形質転換された宿主有機体をエンコードするDNA分子に関する。好適な宿主有機体は、バクテリアまたは酵母などの原核または真核の、単細胞または多細胞有機体であることができる。本発明に従い好ましい宿主有機体は、大腸菌である。
本発明はさらに、前記宿主有機体を培養し、対応するアレルゲンの変異体を培養物から単離することにより、本発明によるアレルゲンの変異体を調製する方法に関する。
加えて、本発明は薬剤としての特性のある、上記のアレルゲンの変異体、DNA分子および発現ベクターに関する。
本発明はさらに、イネ科のI型のアレルゲンが誘発に関与するアレルギーの処置のための、またはイネ科のI型のアレルゲンが誘発に関与するアレルギーを有する患者の免疫療法的なワクチン接種のための、および/またはかかるアレルギーの予防のための、少なくとも1つのこれらのアレルゲンの変異体または対応するDNA分子または対応する発現ベクター、および任意にさらに活性分子および/またはアジュバントを含む医薬組成物に関する。
医薬組成物がセカンドタイプである場合(少なくとも1つのDNA分子または発現ベクターを含む)、これらの組成物は好ましくはさらに、水酸化アルミニウム、オリゴヌクレオチドを含む免疫刺激的CpGまたは前記の2つの組み合わせを、アジュバントとして含む。
本発明の目的のために、医薬組成物はヒト医学のまたは獣医学において治療剤として用いることができる。好適な賦活剤は、非経口の投与に適合し本発明によるI型のアレルゲンの変異体と反応しない、有機物および無機物である。非経口の使用に適合するのは、特に溶液、好ましくは油性または水性の溶液、さらには懸濁液、乳液またはインプラントである。本発明によるアレルゲンの変異体はまた、凍結乾燥されていてもよく、得られる凍結乾燥物は例えば注射製剤の調製のために用いられる。指示したところの組成物は、滅菌してもよく、ならびに/あるいは潤滑剤、保存料、安定剤および/または湿潤剤などのアジュバント、乳化剤、浸透圧を加減するための塩、バッファー物質および/または多数のさらなる活性化合物を含んでもよい。
さらに、遅延放出製剤は、本発明によるアレルゲンの変異体の適切な剤により、例えば水酸化アルミニウム上に吸収させることにより得ることができる。
最終的に、本発明はさらに、イネ科のI型のアレルゲンが関連する引き金におけるアレルギーの処置のための、またはイネ科のI型のアレルゲンが関連する引き金におけるアレルギーを有する患者の免疫治療的なワクチン接種のための、ならびに/あるいはかかるアレルギーの予防のための、少なくとも1つの本発明によるアレルゲンの変異体、または本発明によるDNA分子、または本発明による発現ベクターの使用に関する。
変異体Phl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220(図3)の調製およびその免疫学的特徴化を、上記の遺伝子工学修飾のある低アレルギー誘発性Phl p 1 変異体の例証として、以下に述べる。
組換えPhl p 1変異体の発現および精製
組換えタンパク質は、大腸菌(JM109株)でヒスチジン融合タンパク(発現ベクターpProExHT;Invitrogen, Carlsbad, USA)として発現した。rPhl p 1 wtおよび該変異体を、はじめはN末端ヒスチジン残基のNi2+キレート基質(固定化金属イオンアフィニティークロマトグラフィー、IMAC)への特異的な結合により、それに続き調製ゲルろ過(サイズ排除クロマトグラフィー、SEC)により精製した。溶出した精製タンパク質の純度は、SDS−PAGEおよび分析的SECによりモニターした(図4A)。精製したタンパク質の同一性はPhl p 1特異的モノクローナル抗体の結合により実証された(図4B)。
組換えPhl p 1変異体の低下したIgE結合の実証
膜結合性試料タンパク質での、アレルギー罹患者からの血清からの特異的なIgE反応性の決定のための単純な試験的方法は、ストリップテストである。
本目的のために、試験物質を同濃度および同量でニトロセルロース膜のストリップ上に非変性状態下で互いに平行に結合させる。一連のかかる膜ストリップは平行にアレルギー罹患者からの異なる血清とともに培養することができる。洗浄段階ののちに、抗ヒトIgE/アルカリフォスファターゼ接合により進められた呈色反応により、特異的に結合したIgE抗体は膜上で可視となる。
個々の草花粉症罹患者からの血清を用いたPhl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220に対するストリップテストの結果を、上述の修飾Phl p 1分子の例証としてここで描く(図5)。
天然のPhl p 1に対して強いIgE力価を有するアレルギー罹患者からの血清のみを用いた。これらの患者からのIgE抗体は同様に組換えの同等なrPhl p 1 wtと反応する。
全ての患者の血清のPhl p 1特異的なIgE抗体が、組換え変異体Phl p 1 NoCysに低下した程度で結合するが、野生型アレルゲンPhl p 1にはしないことが明らかとなった。
IgE結合能におけるさらに大きな減少が、付加的なある配列部位の除去により達成され、変異体Phl p 1 NoCys Δ213-220を参照として描く。変異体Phl p 1 NoCys Δ213-220は、非修飾の野生型タンパク質と比較して、全ての試験したアレルギー罹患者からの血清との非常に大きく低下したIgE結合能を示す。ある血清からのIgE抗体へのPhl p 1のIgE結合能のさらなる減少は多くの欠失の組み合わせにより達成でき、このことは変異体Phl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220の草花粉症罹患者血清P14との試験結果から明らかである(図5)。
このようにして、システインの置換ならびに特異的な配列部位の欠失の両方が、Phl p 1分子のIgE結合能を低下させることが明らかになる。
ストリップテストと対照的に、EAST阻害試験(enzyme allergosorbent test)は溶液中のアレルゲン/IgE相互作用の調査を可能にし、膜上への固定化により基本的に除外された試験物質のエピトープのマスキングの干渉を除外することができる。
EAST阻害試験は、以下のように実行する。マイクロタイタープレートをアレルゲン、ここではnPhl p 1で被覆する。非結合アレルゲンを洗浄により除去した後に、後の非特異的な結合を防ぐためにウシ血清アルブミンを用いてプレートをブロックする。アレルギー罹患者からのIgE抗体を、個々の血清の提示プール(血清プール)として、または個々の血清として、好適な希釈でアレルゲンコートしたマイクとタイタープレートとともに培養する。アレルゲン結合IgE抗体の量は、色の付いた最終生成物にする基質の反応により共役した抗hIgE/アルカリフォスファターゼを介して光学的に定量化する。
IgE抗体の結合は、溶解性アレルゲンまたは試験物質(組換え修飾アレルゲン)により、濃縮に応じて、物質特異的に阻害される。
Phl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220の試験結果は、ここで参照nPhl p 1分子と比較して記述する修飾Phl p 1分子の例証として示す。
草花粉症罹患者からの4つの個々の血清での図6に示す代表的なIgE阻害試験により、高濃度の変異体Phl p 1 NoCys(5μg/mlまで)でさえ非修飾天然型アレルゲンnPhl pの最大阻害作用のおよそ20〜50%しか達成しないことを示す。より低い最大阻害作用は、IgEエピトープの欠失を示唆する。
変異体Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220に対する曲線は、これらのPhl p 1変異体のより低いIgE結合能を実証する。個々の種別の阻害作用は検出できないか、非常に小さな範囲(最大阻害作用の0〜20%)であろう。
ストリップ試験の結果に相同して、付加的な特異的欠失の挿入によりPhl p 1のIgE結合能をさらに低下させることを確認することができる。
好塩基球活性試験による組換えPhl p 1変異体の低アレルギー誘発性の決定
アレルギー誘発性の機能的な低下は、in vitroにおいて好塩基球活性試験の手段により決定された。好塩基球活性化試験では、草花粉症罹患者からのヘパリン化された全血をさまざまな濃度の試験物質とともに培養する。アレルゲン性物質は特異的に好塩基球のFRI結合IgE抗体に結合し、結果としてFRI分子の架橋が起こる。
このアレルゲン誘発性、IgE推進性FRI架橋は、結果として好塩基球の活性化をもたらす。該活性化は、これらのエフェクター細胞のアレルギー性反応にける第1段階である。引き続くシグナル伝達は、結果としてエフェクター細胞の脱顆粒をもたらし、このようにしてin vivoにおけるアレルギー性反応の引き金をもたらす。
In vitroにおいて、好塩基球性顆粒球のアレルゲン誘発性活性化は、IgE受容体架橋のシグナル伝達に連動する表面タンパク質(CD203c)の発現の量化により決定することができる(Kahlert et al., 2003, Cli., Exp. Allergy 33: 1266-72)。細胞上の発現したCD203cタンパク質の数および細胞プール内の活性化した細胞のパーセンテージを、好感度で、蛍光ラベルしたモノクローナル抗体の表面マーカーへの結合および引き続く蛍光活性化フローサイトメトリーによる解析を介して測定した。試験物質と平行してここで用いた参照物質は、精製した天然Phl p 1(nPhl p 1)であった。Phl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220の結果は、ここで上述の修飾Phl p 1分子の例証として示された。
4人の臨床的に決定されたアレルギー罹患者からの好塩基球との変異体Phl p 1 NoCysに対する代表的する試験結果を、図7におけるカーブとして示す。変異体Phl p 1 NoCysの野生型nPhl p 1に対するアレルゲン性有効性の減少は、活性化カーブの変移を通じて明らかとなる。
ストリップ試験およびIgE阻害試験からの結果と一致して、変異体Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220の試験結果は、図8および9において代表的なカーブとの比較で示されるように、相対的なアレルゲン有効性におけるさらに大幅な減少を示唆する。
好塩基球の最大の割合が試験物質の100〜1000pMの濃度範囲の天然のアレルゲンによりすでに活性化されているのに対して、修飾アレルゲンPhl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220を用いた場合は好塩基球の活性化はなかったか、もしくは非常に少しだけであった。
参照のnPhl p 1と比較して、A50価のカーブにより計算できる変異体Phl p 1 NoCys Δ213-220のアレルゲン有効性は約100〜1000倍まで低下し、変異体Phl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220のアレルゲン有効性は1000倍以上低下した。(A50:活性化好塩基球最大数の50%でのアレルゲン濃度)
低アレルギー誘発性Phl p 1変異体のT細胞反応性
ヘルパーTリンパ球はアレルゲンペプチド断片(約12〜25アミノ酸)と反応し、前記断片は抗原提示細胞(antigen-presenting cells)(APCs)において酵素変性により形成され、抗原提示細胞(APCs)表面でのMHCクラスII分子への好適なペプチドの包含ののちにT細胞に提示される。Tヘルパーリンパ球のこのアレルギー特異的な活性化は、増殖および機能的分化(TH1およびTH2)のための必要条件である。減感作中のアレルゲンまたはアレルゲン誘導体での処置によりアレルゲン特異的なTリンパ球の影響は、治療的有効性の鍵とされる。
T細胞反応性を調査するために、草花粉症罹患者からのオリゴクローナルなT細胞株をnPhl p 1またはrPhl p 1 wt分子により刺激で従来の方法により成立させた。増殖試験において、さまざまなT細胞株を参照アレルゲンnPhl p 1およびrPhl p 1 wt、ならびに修飾組換えPhl p 1変異体で刺激させた。増殖率は従来の方法により[H]−チミジンとの結合により決定した。
Phl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220の増殖試験の結果は、前述の修飾Phl p 1分子の例証としてここに示す。
表1で示す8人の草花粉症罹患者からのT細胞株での結果は、組換えアレルゲンの変異体によりTリンパ球を刺激して増殖させることはが可能であることを示した。Phl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220のT細胞反応性は非修飾の天然および組換え野生型アレルゲンと比較してわずかしか低下しておらず、決定的なT細胞エピトープの保持を実証する。
Figure 2008507262
H]測定価から計算した。(アレルゲン刺激細胞培養のcpm測定価)/(非刺激細胞培養のcpm測定価)
ドナー:臨床的に定められた草花粉症罹患者
遺伝子工学による低アレルギー誘発性Phl p 1変異体の構築
例1:Phl p 1 NoCys
変異体Phl p 1 NoCys(配列番号3および4)のために、rPhl p 1 wt ("GenBank" entry Z27090; NCBI, Bethesda, USA)から開始して6段階のPCRを実行した。システインの変わりにセリンをエンコードするコドンを含む特異的なPCRのプライマーを用いて、点変異を導入した(プライマーの配列は表2を参照のこと)。
ステップ1−N末端DNA断片"Phl p 1 [C41S、C57S、C69S] (bp 1-212)"の調製:PCRによる長い重複オリゴヌクレオチド(P 1-63、P 49-111、P 97-158およびP 144-212)の増幅によりC41S、C57S、C69S変異を含むDNA断片を産生した。
ステップ2−C末端DNA断片"Phl p 1 [C69S、C72S、C77S、C83S] (bp 193-720)"の調製:P 193-261およびP 703-720 HindIIIプライマーを伴ったPhl p 1 wt-cDNAのPCR。
ステップ3−"Phl p 1 [C41S、C57S、C69S、C72S、C77S、C83S] (bp 1-720)"をエンコードするDNAの調製:P 1-63およびP 703-720 HindIIIプライマーを伴った重複断片"Phl p 1 [C41S、C57S、C69S] (bp 1-212)"および"Phl p 1 [C69S、C72S、C77S、C83S] (bp 193-720)" のPCR。
ステップ4−N末端DNA断片Phl p 1 [C41S、C57S、C69S、C72S、C77S、C83S、C139S] (bp 1-428)"の調製:P 1-63およびP 406-428 asプライマーを伴った"Phl p 1 [C41S、C57S、C69S、C72S、C77S、C83S] (bp 1-720)"のcDNAのPCR。
ステップ5−C末端DNA断片"Phl p 1 [C139S] (bp 406-720)"の調製:P 406-428sおよびP 703-720 HindIIIプライマーを伴ったrPhl p 1のcDNAのPCR。
ステップ6−Phl p 1 NoCysをエンコードする完全なDNAの調製:P 1-63 およびP 703-720 HindIIIプライマーを伴った重複断片"Phl p 1 [C41S、C57S、C69S、C72S、C77S、C83S、C139S] (bp 1-428)"および"Phl p 1 [C139S] (bp 406-720)"のPCR。
Phl p 1 NoCysをエンコードするDNAを制限酵素HindIIIを用いて分解し、制限部位EheIおよびHindIIIを介して発現ベクターpProExHT(Invitrogen, Carlsbad, USA)へと結合させ、それに引き続き完全に配列決定した。
Figure 2008507262
番号の意味:Phl p 1野生型タンパク質のヌクレオチド配列に基づくプライマーの部位(シグナルペプチドを除く;"GenBank" entry Z27090; NCBI, Bethesda, USA)。プライマー配列はいくつかの場合においては大腸菌のためにコドン最適化されている。
例2:Phl p 1 NoCys Δ213-220
欠失変異体Phl p 1 NoCys Δ213-220(配列番号15および16)をエンコードするDNAを5’プライマーP 1-18および3’プライマーP 613-720 (Δ637-660)を用いて、欠失すべき配列部位によりHindIII特異的に短縮することによりPhl p 1 NoCysのDNAのPCRにより産生した。
cDNAを制限酵素HindIIIを用いて分解し、制限部位EheIおよびHindIIIを介して発現ベクターpProExHT(Invitrogen, Carlsbad, USA)へと結合させ、それに引き続き完全に配列決定した。
例3:遺伝子工学によるPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220の構築
欠失変異体Phl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220 (配列番号5および6)をエンコードするDNA配列を、欠失すべき配列領域により特異的に短縮したオリゴヌクレオチドを用いてPCRにより3段階で産生した。
ステップ1−N末端DNA断片"Phl p 1 NoCys Δ1-6 (bp 1-300)"の調製:プライマーP22-63 (Δ1-18)およびP 250-318を伴ったPhl p 1 NoCysのcDNAのPCR。
ステップ2−C末端DNA断片"Phl p 1 NoCys Δ115-119、213-220 (bp 283-663)"の調製:プライマーP 301-384 (Δ343-357)およびP 613-720 (Δ637-660) HindIIIを伴ったPhl p 1 NoCysのPCR。
ステップ3−Phl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220をエンコードする完全形DNAの調製:プライマーP22-63 (Δ1-18)およびP 703-720 HindIIIを伴った重複断片"Phl p 1 NoCys Δ1-6 (bp 1-300)"および"Phl p 1 NoCys Δ115-119、213-220 (bp 283-663)"のPCR。
Phl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-22をエンコードするDNAを制限酵素HindIIIを用いて分解し、制限部位EheIおよびHindIIIを介して発現ベクターpProExHT(Invitrogen, Carlsbad, USA)へと結合し、それに続き完全に配列決定した。
変異体Phl p 1 NoCys Δ1-6(配列番号5および6)、Phl p 1 NoCys Δ1-30(配列番号7および8)、Phl p 1 NoCys Δ92-104(配列番号9および10)、Phl p 1 NoCys Δ115-119(配列番号11および12)、Phl p 1 NoCys Δ175-185(配列番号13および14)を、同様に調製し、クローン化し、そして配列決定した。
イネ科種のPhl p 1相同性アミノ酸配列(cDNA配列から推定した成熟タンパク質の配列)の構造を示す図である。 加工されたPhl p1野生型タンパク質および変異体Phl p1 NoCysの配置を示す図である。 低アレルギー誘発性の変異体Phl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220のアミノ酸配列の配置を示す図である。 組換え変異体Phl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220のSDS−PAGEおよび同一性の確認を示す図である。 非変性条件下でのPhl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220のIgE結合能を確認するためのストリップ試験を示す図である。 草花粉症罹患者(P)からの4つの代表する血清でのEAST阻害試験によるPhl p 1 NoCys、Phl p 1 NoCys Δ213-220およびPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-22の低下したIgE反応性の決定を示す図である。 4人の草花粉症罹患者(P)からの好塩基球での好塩基球活性化試験によるPhl p 1 NoCysの低アレルギー誘発性の決定を示す図である。 4人の草花粉症罹患者(P)からの好塩基球での好塩基球活性化試験によるPhl p 1 NoCys Δ213-220の低アレルギー誘発性の決定を示す図である。 4人の草花粉症罹患者(P)からの好塩基球での好塩基球活性化試験によるPhl p 1 NoCys Δ1-6、115-119、213-220の低アレルギー誘発性の決定を示す図である。

Claims (26)

  1. 既知の野生型アレルゲンと比較して低下したIgE反応性および十分に維持されたTリンパ球の反応性を特徴とする、イネ科のI型のアレルゲンの変異体。
  2. Phleum pratense、Lolium perenne、Poa pratensis、Holcus lanatus、Cynodon dactylon、Oryza sativaおよびPhalaris aquaticaからなる群から選択した、請求項1に記載のアレルゲンの変異体。
  3. 成熟Phl p 1タンパク質に相当するアミノ酸部位41、57、69、72、77、83および139のシステインが欠失していることを特徴とする、請求項1または2に記載のアレルゲンの変異体。
  4. 成熟Phl p 1タンパク質に相当するアミノ酸部位41、57、69、72、77、83および139のシステインが他のアミノ酸に置換されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のアレルゲンの変異体。
  5. 成熟Phl p 1タンパク質に対応するアミノ酸部位41、57、69、72、77、83および139のシステインがセリンに置換されていることを特徴とする、請求項4に記載のアレルゲンの変異体。
  6. 請求項5に記載の配列の修飾が存在する、成熟Phl p 1、Poa p 1、Hol p 1、Lol p 1およびPha a 1からなる群から選択した、アレルゲンの変異体。
  7. 成熟タンパク質の41、57、69、72、77、83および139のシステインがセリンに置換されていることを特徴とする(配列番号4による変異体Phl p 1 NoCys)、請求項6に記載のPhl p 1変異体。
  8. 野生型アレルゲンと比較して、成熟Phl p 1タンパク質の一次配列の1〜6、1〜30、92〜104、115〜119、175〜186および213〜220のアミノ酸に対応する少なくとも1つの領域または領域の組み合わせが欠失していることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のアレルゲンの変異体。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のアレルゲンの変異体であり、成熟Phl p 1配列に対応する213〜220のアミノ酸が欠失している、前記アレルゲンの変異体。
  10. 成熟Phl p 1、Poa p 1、 Hol p 1、Lol p 1およびPha a 1からなる群から選択したアレルゲンの変異体であり、請求項8または9に記載の配列修飾が存在する前記アレルゲンの変異体。
  11. 成熟タンパク質の41、57、69、72、77、83および139のシステインがセリンにより置換され、213〜220のアミノ酸が欠失する(配列番号16による変異体Phl p 1 NoCys Δ213-220)、請求項10に記載のPhl p 1 変異体。
  12. 成熟Phl p 1配列に対応するアミノ酸1〜6、115〜119および213〜220が欠失する、請求項8に記載のアレルゲンの変異体。
  13. 成熟Phl p 1、Poa p 1、Hol p 1、Lol p 1およびPha a 1からなる群から選択したアレルゲンの変異体であり、請求項12に記載の配列修飾が存在する前記アレルゲンの変異体。
  14. 成熟タンパク質の41、57、69、72、77、83および139のシステインがセリンにより置換され、1〜6、115〜119および213〜220のアミノ酸が欠失する(配列番号18による変異体Phl p 1 NoCys Δ1-6、 115-119、213-220)、請求項13に記載のPhl p 1 変異体。
  15. 組換え遺伝子工学の方法により得られることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載のアレルゲンの変異体。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載のアレルゲンの変異体をエンコードするDNA分子。
  17. 機能的に発現コントロール配列と結合する、請求項16に記載のDNA分子を含む組換え発現ベクター。
  18. 請求項16に記載のDNA分子または請求項15に記載の発現ベクターにより形質転換された宿主有機体。
  19. 請求項18に記載の宿主有機体の培養および前記培養物からの対応するアレルゲンの変異体の単離による、請求項1〜15のいずれかに記載のアレルゲンの変異体の調製方法。
  20. 薬剤としての、請求項1〜15のいずれかに記載のアレルゲンの変異体。
  21. イネ科種が関連するI型のアレルゲンが誘発に関与するアレルギーの予防的および治療的な処置のための、請求項1〜15のいずれかに対応する少なくとも1つのアレルゲンの変異体、ならびに任意にさらに活性化合物および/またはアジュバントを含む、医薬組成物。
  22. イネ科種からのI型のアレルゲンが誘発に関与するアレルギーの予防および治療のための薬剤の調製のための、請求項1〜15のいずれかに記載の少なくとも1つのアレルゲンの変異体の使用。
  23. 薬剤としての、請求項16に記載のDNA分子。
  24. 薬剤としての、請求項17に記載の組換え発現ベクター。
  25. イネ科のI型のアレルゲンが誘発に関与するアレルギーを有する患者の免疫治療のDNAワクチン接種のためのおよび/または該アレルギーの予防のための、少なくとも1つの請求項16に記載のDNA分子または少なくとも1つの請求項24に記載の発現ベクター、ならびに任意にさらに活性化合物および/またはアジュバント含む医薬組成物。
  26. イネ科のI型のアレルゲンが誘発に関与するアレルギーを有する患者の免疫治療的DNAワクチン接種および/または該アレルギーの予防のための薬剤の調製のための、請求項16に記載の少なくとも1つのDNA分子または請求項24に記載の少なくとも1つの発現ベクターの使用。
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