JP2008507009A - データオブジェクトの転送 - Google Patents
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Abstract
Description
・メタデータがその有効な耐用期間中に変化する可能性が大きく、その結果メタデータのバージョン番号が変化する場合
・同じメタデータオブジェクト用として2以上の配信セッションおよび/または転送プロトコル/メカニズムを利用する場合(例えば、HTTPとFLUTEとを用いて同じメタデータオブジェクトの取得が可能である場合)
・データまたはメタデータの大きな本体部分が他の部分とは或る程度独立に変化する可能性がある場合(例えば、サッカーの試合に関する記述が変化する一方で、サッカーのトーナメントに関する記述を同じ記述のままにして、個々の部分を別個に特定する必要があるような場合など)
・メタデータのソースが、データの適用性に限定がある旨を受信機/クライアントに指示して、或る一定時点になるまでデータが有効にならないようにしたい場合や、受信機が例えば期限の時刻などのような或る一定時刻後にデータの削除や更新を行うことが予想される場合。
・統一資源識別子(URI)などの形のメタデータオブジェクト識別子
・整数などの形のメタデータオブジェクトバージョン
・ノーマルタイムプロトコル(NTP)タイムスタンプ“から有効な”およびノーマルタイムプロトコル(NTP)タイムスタンプ“まで有効な”一対の期限としてのメタデータオブジェクトの有効期限。
例えば、エンベロープは、SDPが組み込まれたXMLファイルや、SDP内の(メタデータオブジェクトを表わす)別のXMLファイルにすることも可能である。図1に上記ケースが例示されており、組み込まれたメタデータオブジェクト10−1〜10−3をそれぞれ含む3つのメタデータエンベロープ11−1〜11−3が図示されている。別例として、エンベロープがプロトコルヘッダフィールドの形で与えられ、メタデータがパケットペイロードとして転送される場合がある。
例えば、メタデータオブジェクト10とメタデータエンベロープ11とに関連して図2aに概略的に描かれているように、メタデータオブジェクトとそのメタデータエンベロープ並びにさらなる異なるオブジェクトが同じダウンロードセッション内の異なるファイルとして配信される場合がある。このような場合、(メタデータオブジェクト並びにエンベロープの)2個のオブジェクトを関連づける必要があり、エンベロープを無差別に受信し、メタデータオブジェクトが関連づけられているメタデータオブジェクト識別子のチェックを行うことによって、上記2個のオブジェクトの関連づけを行うことが可能となる。エンベロープ1、メタデータ1、エンベロープ2、メタデータ2などの順に、一連のファイルとしてこれら2個のオブジェクトを次々に配信することも可能である。上記ケースが図2bに例示されている。図2bには、通信チャネル/セッション23を介して4個のオブジェクト20−1〜20−4が受信され、オブジェクト20−1は、オブジェクト20−2に含まれているメタデータオブジェクトと関連付けられたメタデータエンベロープを表わしている。同様に、メタデータエンベロープ20−3は、オブジェクト20−4に含まれているメタデータオブジェクトと関連づけられる。
上記の域内関連付けエンベロープのケースとは対照的に、図3に例示のように異なる通信チャネルまたはセッションの形でメタデータオブジェクトが配信される。この場合、1つのチャネルすなわちセッション34−1がエンベロープ31−1および31−2のストリームを配信し、別のチャネルすなわちセッション34−2がメタデータオブジェクト30−1および30−2のストリームを配信するようにしてもよい。このケースでは、エンベロープが、或る特定のバージョンのメタデータオブジェクトを指示するように、2個のオブジェクトの整合性チェックを行うことが重要となる。図3においてさらに示されているように、メタデータエンベロープとメタデータオブジェクトの一方向の関連付け並びに相互の(双方向の)関連付けの双方が可能である。
この場合、チャネルすなわちセッション44はメタデータエンベロープ40−1〜40−6を転送し、クライアントはこれらメタデータエンベロープのチェックを行って、メタデータオブジェクトが追加されたか、変更されたか、またはメタデータの本体から除去されたかどうかを評価することができる。例えば、メタデータエンベロープ40−1と40−4との受信間ではメタデータオブジェクトAの変更が生じないのに対して、メタデータエンベロープ40−4と40−6との受信間ではメタデータオブジェクトAのバージョンの変更が実際に生じると、受信機に対して、メタデータエンベロープAの更新が必要である旨の通知が行われる。その更新通知は、メタデータエンベロープ40−6内のAへのポインタによって示されるロケーションから取得することが可能である。このようなイベント通知の利点として、エンベロープのストリームに必要な帯域が、一般に、メタデータエンベロープが記述するメタデータオブジェクトに必要な帯域よりもずっと狭くなり、そのため、整合性についてのより高速な通知が、限定されたデータレートの範囲内で可能になるという点が挙げられる。メタデータオブジェクトの配信は、マルチキャストを介するFLUTEなどによるエンベロープと同じメカニズム、または、FLUTE/マルチキャストを介するエンベロープと、HTTP/ユニキャストとを介するメタデータなどの異なるメカニズムとの双方を利用してもよい。
・上記処理は新たなオブジェクトエンティティと、新規/合成XMLスキーマ(XML−schema)などのフォーマットとを必要とする。
・上記処理では、それ自体が個別に配信される場合もある個々のオブジェクトの特定、並びに、サブセットの複合オブジェクトの更新が困難となる。
メタデータの小さな部分が変わる可能性があるため、複合メタデータオブジェクトの部分が大きければ大きいほど、変更のないデータ部分が多くなり、変更済みデータと共に再送信を行う必要がある(さらに原メタデータオブジェクト構造は一般にこの影響を最小限にとどめるように最適化される)。
・メタデータオブジェクトは、メタデータモデルのいくつかの部分から参照してもよく、識別子並びにデータモデルに関係する他のオブジェクトから分離した配信不可知(agnostic)定義を保持することが重要となる。
・配信方法/メカニズムによっては、(FLUTEによるファイル配布テーブル(FDT)などのグループ化)とまったく同じように効果的にグループ化配信を可能にするものもあり、さらに、非常に大きなオブジェクトの構築の結果、より大きなロス・マルチプライアの影響が生じることになり、それによって、より高い信頼性(QoS)が配信方法とベアラとから不必要に要求されることになる。
・何らかの有用なデータを含むコンテナ:コンテナの“有効起点”=コンテナに含まれているすべてのオブジェクトの中で最も古い“有効起点”の値;コンテナの“有効終点”=コンテナに含まれているすべてのオブジェクトの中で最も遅い“有効終点”の値
・アクティブなデータのみを含むコンテナ:コンテナの“有効起点”=コンテナに含まれているすべてのオブジェクトの中で最も遅い“有効起点”の値;コンテナの“有効終点”=コンテナに含まれているすべてのオブジェクトの中で最も古い“有効終点”の値(注記:一般的に、すべての“有効終点”の値は、すべての“有効起点”の値よりも時間的に後となると予想できるものであり、これによって、コンテナの“有効終点”の値は、そのコンテナの“有効起点”の値よりも時間的に後となることが保証される)
・有効データのみを含むコンテナ:コンテナの“有効起点”=コンテナに含まれているすべてのオブジェクトの中で最も古い“有効起点”の値;コンテナの“有効終点”=コンテナに含まれているすべてのオブジェクトの中で最も古い“有効終点”の値
・メッセージ内で生じるオブジェクトの長さと順序とによって、含まれているオブジェクトの“目次”をリスト化する。これによって、個々のオブジェクトの開始データポイント(バイト番号)の計算が可能となる。注記:オブジェクト間の任意のパディングデータまたは制御データに対する知見並びに考慮を必要とする場合もある。例えば、個々のオブジェクト間に単一の“改行”(CRLF)文字が存在する場合、この改行文字の要求するビット数またはバイト数を係数化して計算する必要が生じる場合がある。この場合、文字セットも単一文字をそれが属する文字セットに応じて7、8、16あるいは任意のビット数として記述する必要が生じる場合がある。中でも、文字セットは、単一文字を定義するビット数を設定する。(ビットやバイトで表される)関連データ“部分”がどの時点で生じるかについての判定を行うために、すなわち前回の部分と境界とのすべての構文解析を行うことなくインスタント/ランダムルックアップを行うために、上記の情報が分かっていると有用である。
・メッセージ内のオブジェクトの(例えば、バイトで表される)開始位置および/または終了位置を用いて、含まれているオブジェクトの“目次”をリスト化する。このようにして個々のオブジェクトの開始データポイント(バイト番号)の発見が可能となる。
・US ASCIIなどの周知の文字セット内のテキスト文字列“−−boundary(境界)−−”のような境界デリミタを定義し、利用する。これは、帯域外、例えば規格において、あるいは実際に含まれているオブジェクトの中に発見されないデリミタをより良く選択することを可能とし、境界を誤って識別しないようにするためにコンテナフィールド内に定義してもよい。
・オブジェクトの境界デリミタとして、“ファイルの起点”データを用いて含まれているオブジェクトの“目次”をリスト化する。すなわち、オブジェクトがデータ“0x0D457AE1”から始まる場合、このデータをデリミタとして利用することも可能である。注記:テキストオブジェクトは同じテキスト文字列から始まる場合が多いので、この方法は一般的には好ましい解決方法ではない場合もある。
Claims (20)
- 少なくとも1つのデータオブジェクトの識別子設定と、バージョン設定と、有効期限設定のうちの少なくとも1つとして機能するデータエンベロープ(51)と個別に関連づけられた前記少なくとも1つのデータオブジェクト(50)を受信機(101)へ転送する方法であって、
前記少なくとも1つのデータエンベロープと、前記少なくとも1つのデータオブジェクトの表示とを複合コンテナオブジェクト(52)の中に組み込む(110)ステップと、
前記複合コンテナオブジェクトを前記受信機へ転送する(112)ステップと、を含むことを特徴とする方法。 - 前記少なくとも1つのデータオブジェクト(50)が、前記受信機(101)により利用可能なサービスおよび/またはコンテンツに関する記述を表わすメタデータオブジェクトである請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのデータオブジェクト(50)と、前記個別に関連づけられたデータエンベロープ(51)とがデータペアを形成し、前記データペアのうちの少なくとも2つのデータペアが前記複合コンテナオブジェクト(52)の中に組み込まれる請求項1又は2に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのデータオブジェクト(50)の前記表示が、前記データオブジェクトそれ自体であるか、前記データオブジェクトへの参照である請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記複合コンテナオブジェクト(52)の識別子設定と、バージョン設定と、有効期限設定のうちの少なくとも1つとして機能する複合コンテナエンベロープ(53)を決定するステップと、
前記複合コンテナエンベロープを前記受信機(101)へ転送する(112)ステップと、をさらに含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 - 前記複合コンテナオブジェクト(52)が、該複合コンテナオブジェクトに含まれる前記少なくとも1つのデータオブジェクト(50)とは別個にバージョン設定される請求項1〜5のいずれかに1項に記載方法。
- 前記複合コンテナオブジェクト(52)の前記有効期限設定が、該複合コンテナオブジェクトに含まれる前記少なくとも1つのデータオブジェクト(50)の前記有効期限設定に少なくとも部分的に依存する請求項5又は6に記載の方法。
- 前記複合コンテナエンベロープ(53)と、前記少なくとも1つのデータエンベロープ(51)とが同じセマンティックとシンタックスとに従う請求項5〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記複合コンテナオブジェクト(52)が、マルチパート多目的インターネットメール拡張フォーマットに従う請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
- 前記複合コンテナオブジェクト(52’、52”)をデータオブジェクトと見なし、階層的に上位関係にある複合コンテナオブジェクト(52)の中に前記複合コンテナオブジェクトの表示が組み込まれる請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 前記複合コンテナオブジェクト(52)が、前記複合コンテナオブジェクトの構造に関する情報、および/または、該複合コンテナオブジェクトの中に含まれる前記データオブジェクト(50)に関する情報を提供する少なくとも1個のオブジェクト(55)を含む請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- ハイパーテキスト転送プロトコルおよび/または片方向トランスポートファイル配布プロトコルを介して前記受信機(101)へ前記複合コンテナオブジェクト(52)を転送(112)する請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
- データエンベロープと、前記複合コンテナオブジェクト(52)の中に組み込まれたデータオブジェクトの表示を異なるベアラおよび/またはプロトコルを介して、前記受信機へ転送する(112)請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
- 前記複合コンテナオブジェクト(52)の中に組み込まれたデータエンベロープと、データオブジェクトの表示を第1のベアラおよび/またはプロトコルのセットを介して、第1の受信機へ転送し(112)、前記複合コンテナオブジェクト(52)の中に組み込まれたデータエンベロープと、データオブジェクトの表示を第2のベアラおよび/またはプロトコルのセットを介して、第2の受信機へ転送する(112)請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項1〜14のうちのいずれか1項に記載の方法ステップをプロセッサに実行させることができるように動作可能な命令を含むコンピュータプログラム。
- 請求項1〜14のうちのいずれか1項に記載の方法ステップをプロセッサに実行させることができるように動作可能な命令を含むコンピュータプログラムを具備するコンピュータプログラム製品。
- 少なくとも1つのデータオブジェクトの識別子設定と、バージョン設定と、有効期限設定のうちの少なくとも1つとして機能するデータエンベロープ(51)と個別に関連付けられた前記少なくとも1つのデータオブジェクト(50)を受信機(101)へ転送する(112)システム(100、101)であって、
前記少なくとも1つのデータエンベロープと、前記少なくとも1つのデータオブジェクトの表示とを複合コンテナオブジェクト(52)の中に組み込むように構成された手段と、
前記複合コンテナオブジェクトを前記受信機へ転送する(112)ように構成された手段と、を備えるシステム。 - 少なくとも1つのデータオブジェクトの識別子設定と、バージョン設定と、有効期限設定のうちの少なくとも1つとして機能するデータエンベロープ(51)と個別に関連づけられた前記少なくとも1つのデータオブジェクト(50)を受信機(101)へ転送する(112)送信機(100)であって、
前記少なくとも1つのデータエンベロープと、前記少なくとも1つのデータオブジェクトの表示とを複合コンテナオブジェクト(52)の中に組み込む(110)ように構成された手段と、
前記複合コンテナオブジェクトを前記受信機へ転送する(112)ように構成された手段と、を備える送信機。 - 少なくとも1つのデータオブジェクトの識別子設定と、バージョン設定と、有効期限設定のうちの少なくとも1つとして機能するデータエンベロープ(51)と個別に関連づけられた前記少なくとも1つのデータオブジェクト(50)を受信する受信機(101)であって、前記少なくとも1つのデータエンベロープと、前記少なくとも1つのデータオブジェクトの表示とが複合コンテナオブジェクト(52)の中に組み込まれ、送信機(100)によって前記複合コンテナオブジェクトが前記受信機へ転送(112)され、
前記転送された複合コンテナオブジェクトを受け取るように構成された手段と、
前記少なくとも1つのデータエンベロープと、前記少なくとも1つのデータオブジェクトの前記表示とを前記受信した複合コンテナオブジェクト(52)から取り出すように構成された手段と、を具備する受信機。 - ファイルカルーセルシステム(100、101)においてデータオブジェクトを受信機(101)へ転送する(50)方法であって、複数のデータオブジェクト中のデータオブジェクトのサブセットのすべてのデータオブジェクトが、受信機が前記サブセットのすべてのデータオブジェクトの受信を認知できるように関連づけられ、
前記サブセットのすべてのデータオブジェクト(50)のそれぞれの表示を複合コンテナオブジェクト(52)の中に組み込むステップと、
前記複合コンテナオブジェクトを前記受信機へ転送するステップと、を含むことを特徴とする方法。
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