JP2008506416A - 遺伝子組み換えされた細胞が合胞体の機能を変える効果を監視するための分析システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、合胞体細胞のリズムおよび収縮性を変える遺伝子構造物の能力を決定する方法を提供する。さらに、本発明は合胞体細胞のリズムおよび収縮性を変える遺伝子構造物を構築する方法を提供する。最終的に、本発明は合胞体細胞と結合する能力を有する遺伝子構造物を構築する方法を提供する。

Description

この出願は2004年7月19日に出願された暫定的な米国特許出願第60/589,416の利益を要求するものであり、その内容は参考のためここに組み込まれる。
本発明は米国政府NIG NHLBI助成金第HL−28953のサポートでなされた。従って、米国政府は本発明に一定の権利を持っている。
この出願を通じて、様々な刊行物が数字によって参照される。完全な引用は、明細書の終わりの部分に見出されるであろう。全体としてこれらの刊行物の開示は、ここに記述され請求される発明の日現在従来技術を当業者に対してより完全に記述するために、この出願に参考としてここに組み込まれる。
電子ペースメーカーは、現在心臓ブロックと他の電気生理学的異常箇所の治療の頼みの綱であるけれども、最適なものではない。それらの欠点の中には、限定された電池寿命、心臓の中への永久のカテーテル移植の必要性、及び自律神経液に対する反応の欠如がある(1)。これらの理由で、いくつかの遺伝子治療アプローチが潜在的な選択肢として探究されている。これらは、野生型遺伝子Kir2.1(4)と共に表現されるとき、内部の整流電流を抑制するためβ−アドレナリン性レセプターが使用するドミナントネガティブコンストラクトの過剰発現、及びペースメーカージーン(pacemaker gene)、HCN2、を持たせたベクターの心房(5)または索枝システム(bundle branch system)内部への注入のどちらかを含む(6)。これらのアプローチ(2−6)のいくつかに固有の問題は、必要な遺伝子を届けるためのウィルスの使用である。ベクターは、今まで伝染の可能性をほとんど持たなない複製欠損性なアデノウィルスであったけれども、これらは、潜在的な炎症性の反応と同様に、ペースメーカー機能を一時的に改良する可能性を取り入れるだけである。レトロウィルス及び他のベクターの使用は生物学的なペースメーカーにおいていまだ試みられていないけれども、電子ペースメーカーの現在の成功を与えられた、発がん性と不当な感染性の危険を伴う。ヒト胎児の幹細胞をペースメーカーを作るために使う試みがまだ始まったばかりであり、適切な細胞系統の識別、ペースメーカー細胞以外のラインの中への分化、及び腫瘍形成の可能性についての問題を有する(総説(7)を参照されたい)。
Foundations of Cardiac Arrhythmias. New York, NY: Marcel Dekker, Inc: 2001; 571−598 J Clin Invest.1998;101:337−343 Heart. 2001;86:559−562 Nature. 2002;419:132−133 Circulation. 2003;107:1106−1109 Circulation. 2004;109:506−512 Circ Res. 2002;91:866−876 Tissue Eng. 2002;8:235−245 Circ Res. 2000;86:1062−1068 Am J Physiol (Heart Circ Physiol). 2000;279:H429−H436 Circ Res. 2000;86:e42−e49 Am J Physiol. 1999;277:H940−H946 Circ Res. 1994;75:722−732 J Histochem Cytochem. 1981;29:1349−1353 Circ Res. 2001;88:e84−e87 Eur J Biochem. 2001;268:1646−1652 J Physiol. 1981;314:377−393 J Physiol. 1982;329:485−507 Am J Physiol. 2002;282:C501−C507 Circ Res. 2002;91:189−201 Mol Ther. 2002;5:555−565 Nat Med. 2000;6:1282−1286 Circulation. 2003;108:IV−548.Abstract.
本発明は合胞体細胞のリズムを変える遺伝子構造物(gene construct)の能力を決定するための方法を提供し、前記方法は以下の段階を含む:(i)遺伝子構造物を合胞体細胞に接触させ;及び(ii)接触された合胞体細胞のリズムが、遺伝子構造物が接触されなかった合胞体細胞におけるものと異なっているかどうかを決定し、結果的に遺伝子構造物が合胞体細胞のリズムを変えるかどうかを決定する。
本発明は合胞体細胞の収縮性を変更する遺伝子構造物の能力を決定するための方法をさらに提供し、前記方法は以下の段階を含む:(i)遺伝子構造物を合胞体細胞に接触させ;及び(ii)接触された合胞体細胞の収縮性が、遺伝子構造物が接触されなかった合胞体細胞におけるものと異なっているかどうか決定し、結果的に遺伝子構造物が合胞体細胞の収縮性を変えるかどうか決定する。
本発明は合胞体細胞への遺伝子構造物の結合(coupling)を決定する方法をさらに提供し、前記方法は以下の段階を含む、(a)in vitroで、遺伝子構造物を合胞体細胞と接触させ;(b)接触された合胞体細胞のリズムを決定し;及び(c)遺伝子構造物と接触するよりも前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較し、合胞体細胞への遺伝子構造物の結合は、接触された合胞体細胞のリズムが遺伝子構造物と接触するよりも前の同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される。
本発明は、合胞体細胞のリズムを変えることができる遺伝子構造物を製造する方法をさらに提供し、前記方法は以下の段階を含む:(a)合胞体細胞と結合する性能を有することが知られている細胞を、遺伝子構造物を形成するための遺伝子と接触する段階と;(b)in vitroで、段階(a)の遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と;(c)接触された合胞体細胞のリズムを決定する段階と;(d)遺伝子構造物と接触させる前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較し、遺伝子構造物が合胞体細胞のリズムを変える能力は、接触された合胞体細胞のリズムが遺伝子構造物に接触するよりも前の同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される段階と;及び(e)合胞体細胞のリズムを変える能力を持つと決定された、段階(d)の遺伝子構造物を選択する段階。
本発明は、合胞体細胞の収縮性を変える能力を有する遺伝子構造物を製造する方法をさらに提供し、前記方法は以下の段階を含む:(a)合胞体細胞と結合する性能を有することが知られている細胞を、遺伝子構造物を形成するための遺伝子と接触する段階と;(b)in vitroで、段階(a)の遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と;(c)接触された合胞体細胞の収縮性を決定する段階と;(d)遺伝子構造物と接触させる前に同じ合胞体細胞の収縮性で決定された収縮性と比較し、遺伝子構造物が合胞体細胞の収縮性を変える能力は、接触された合胞体細胞の収縮性が遺伝子構造物に接触するよりも前の同じ合胞体細胞の収縮性と異なることで示される段階と;及び(e)合胞体細胞の収縮性を変える能力を持つと決定された、段階(d)の遺伝子構造物を選択する段階。
最終的に、本発明は合胞体細胞と結合する能力を有する遺伝子構造物を製造するための方法を提供し、前記方法は以下の段階を含む:(a)合胞体細胞と結合する性能を有することが知られている細胞を、遺伝子構造物を形成するための遺伝子と接触する段階と;(b)in vitroで、段階(a)の遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と;(c)接触された合胞体細胞のリズムを決定する段階と;(d)遺伝子構造物と接触させる前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較し、遺伝子構造物の合胞体細胞への結合は、接触された合胞体細胞のリズムが遺伝子構造物に接触するより前の同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される段階と;及び(e)合胞体細胞と結合していることが決定された段階(d)の遺伝子構造物を選択する段階。
図面に関する簡単な記述
図1A−1C mHCN2遺伝子でトランスフェクトされたhMSC中のIの機能発現。
は、mHCN2遺伝子をトランスフェクトしたhMSCで現れる(B)が、トランスフェクトしていない幹細胞では現れない(A)。(C)は、ボルツマン方程式によってIの規格化されたテール電流にフィッティングされ、中点が−91.8±0.9mV、傾きが8.8±0.5mV(n=9)である。Iは、活性化の閾値が−60mVで、−140mV付近で完全に活性化された。挿入図は、I活性化曲線を構築するのに使用される代表的なテール電流を示す。電圧プロトコルは、−30mVで保持され、1.5秒間過分極され−40から−160mVの間−10mV毎の増加の後、1.5秒の電圧ステップで+20mVとし、テール電流を記録した。
図2A−2D Csの細胞外での適用の効果及びIの逆転電位の測定
は、4mmol/LのCsの外部添加の前に(A)、添加の間(B)、及び添加の後に(C)記録された。(D)は、Csが存在しない状況下における完全に活性化されたIのI−V関係である。電圧プロトコルは、−30mVで保持され、−150mVで2秒間過分極され、その後完全に活性化された電流−電圧関係を構築するのに必要なテール電流を記録するため−150から+20mVの間の電圧に1.5秒間脱分極され、その後0.5秒ステップで−10mVとした。
図3A−3D mHCN2遺伝子でトランスフェクトされたhMSCにおけるイソプロテレノール(ISO)によるI活性化のモジュレーション
ISOが存在しない状態で(A)、及び1×10−6mol/LでISOが存在する状態でのI活性化。(C)は、コントロールされた(in control)、ISO、及び二段階パルスプロトコルを用いてウォッシュアウト(washout)されたI活性化の電圧依存性。(D)テール電流の規格化密度へのボルツマンフィッティング。活性化曲線は、図1に示すのと同様のプロトコルで構築された。二つのパルスのプロトコルは、−30mVに保持された電位から初期化された。最初のステップは1.5秒間、−100mVまで、その後の第2ステップは1秒間、−150mVまでであった。その後電圧は1秒間+15mVに上げられて、電流を迅速に非活性化し、及び次に保持電位に戻された。
図4A−4D ISOの存在下におけるアセチルコリン(ACh)によるIの活性化のモジュレーション
ISOが存在する状態で、AChが存在しない状態(A)、及びAChが(1×10−6mol/L)存在する状態でのI活性化。(C)ISO(1×10−6mol/L)単独及びISO+AChに関する、図3Cと同様な二段階プロトコル。(D)規格化電流へのボルツマンフィッティング。活性化曲線は、図1と同様なプロトコルで構築された。
図5A−5B in vitroモデルにおけるペースメーカー機能
EGFPのみトランスフェクトされた(A)及びmHCN2とEGFPとをトランスフェクトされた(B)hMSCで4から5日間同時培養されたネズミ新生児心室筋細胞の自発的な電気活動。実験は35℃で行なわれた。
図6 in situにおけるイヌの心臓のペースメーカー機能
上から下へ、ECGはI、II、III、AVR、AVL及びAVFを誘導する。左側、洞調律における二つの拍及び迷走神経の刺激の開始(矢印)は、LV前面壁心外膜においてmHCN2トランスフェクトhMSCを移植した7日後研究されたイヌに洞停止をもたらす。中央、迷走神経の刺激が続く間、心室固有のエスケープフォーカス(escape focus)が、規則正しいリズムを持って現れる。右側、迷走神経の刺激が停止して(矢印)、ポストベーガル(postvagal)洞性頻拍が存在する。
図7A−7D hMSC注入サイトのヘマトキシン及びエオシン染色
(A)H&E染色は、好塩基性染色された幹細胞及び通常の心筋を示す。(B)及び(C)イヌの心筋内で、それぞれ、hMSCの結節のビメンチン及びCD44の染色を示す。(D)心筋で分散しているビメンチンによって染色された細胞の細部。倍率X1OO(A)及びX400(BからD)。
図8 hMSC−イヌの心室筋細胞のペア間のギャップジャンクション
(A)hMSC筋細胞の位相コントラスト顕微鏡像及びピペット1及び2の位置。(B)イヌ筋細胞に印加された圧力ランプ(V=±100mV;V=0)は、ホールセルモードで筋細胞、I、及びhMSC、I、に取り付けられたパッチピペットを通じて電流を引き起こした。上げられた(stepped)筋細胞から記録された電流、I、は二つの成分、筋細胞のジャンクション電流(junctional current)及び膜電流、の合計を表す。上げられていない(nonstepped)hMSCから記録されるミラー電流、I、はhMSC−筋細胞ペア間のジャンクション電流(junctional current)、I、に対応する。(C)注入サイトと心筋との間の界面の領域におけるCx43の免疫染色。DAPI染色は核を示す。矢印は、紫、挿入されたディスク;白、hMSCの間のCx43染色;赤、hMSCと筋細胞との間のCx43染色。挿入図はもう1匹の動物からのセクションが染色されたDAPI及びEGFP免疫抗体、パラホルムアルデヒド固定を受け、及び注入サイトがhMSCを含有することを確かめるために反EGFP(anti−EGFP)及びDAPIで免疫染色された。Mが心筋;S、hMSCを示す。
定義
この出願で使われるように、ここに特に明確に与えられる以外では、次の用語のそれぞれが、以下に説明する意味を有する。
ここに使われるように、「投与する」ことは、当業者に知られている様々な方法及びデリバリーシステムを用いて、達成または実施されてよい。投与は、例えば、静脈を通して、経口で、経鼻で、移植を通じて、経粘膜的に、経皮的に、筋肉内に、及び皮下に実施されてよい。以下のデリバリーシステムは、多数の通常使用される薬学的に受容できるキャリアを用いて、すぐに使用可能な方法による配合物の投与に対して想定された多くの実施形態の代表にすぎない。
ここに使われるように、「エージェント」は、制限なしで、有機化合物、核酸、ポリペプチド、脂質及び炭水化物を含むべきである。エージェントは、例えば、構造及び/又は機能に関して知られているエージェントと、構造又は機能に関して知られていないものとを含む。特定の実施形態では、エージェントが所定の構造と、憂うつのような、非神経障害に関連した効果を有することが知られているが、しかし神経障害に関連した所定の効果を持つことは知られない。
ここに使われるように、「心臓の筋細胞」は、分離されるか、又は培養液中で、電流を起こすことができる、心臓の筋肉又は通道組織から生じた筋細胞であることを意味する。
ここに使われるように、「遺伝子構造物」は遺伝子組み換えされた細胞を意味するべきである。
ここに使われるように、「HERG遺伝子」は、単離された心臓の筋細胞から記録されるIKr電流を生成するヒトのether−a−go−go関連遺伝子を意味する。
ここに使われるように、「被験者」は、どんな動物でも、例えばヒト以外の霊長類、マウス、ラット、テンジクネズミ、イヌ、猫、又はうさぎを意味するべきである。
ここに使われるように、「合胞体細胞」は、心臓、膀胱、肝臓、又は消化管等の、合胞体構造からの細胞をさす。
本発明は合胞体細胞のリズムを変える遺伝子構造物の能力を決定するための方法を提供し、前記方法は以下の段階を含む:(i)合胞体細胞を遺伝子構造物と接触する段階と;及び(ii)接触された合胞体細胞のリズムが、遺伝子構造物と接触されなかった合胞体細胞にけるリズムと異なっているかどうか決定し、それによって遺伝子構造物が合胞体細胞のリズムを変えるかどうか決定する段階。
すぐに使用できる方法の1つの実施形態では、方法は以下の段階を含む:(a)in vitroで、遺伝子構造物を合胞体細胞と接触させ;(b)接触された合胞体細胞のリズムを決定し;及び(c)遺伝子構造物と接触するよりも前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較し、遺伝子構造物が合胞体細胞のリズムを変える能力は、接触された合胞体細胞のリズムが、遺伝子構造物と接触するよりも前の同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される。
段階(b)は、例えば、以下の段階を含む:(i)遺伝子構造物に接触された合胞体細胞に染料を投与する;及び(ii)接触された合胞体細胞のリズムをフォトダイオードで監視する。使われる染料はCa認識染料又は感圧染料であってよい。もう1つの実施形態では、段階(b)がエッジ検出の使用を含む。さらなる実施形態では、段階(b)は試験ウェルに埋め込まれた電極の使用を含む。さらなる実施形態では、段階(b)が試験ウェル内のガラスパッチ電極の使用を含む。
合胞体細胞は、心臓の筋細胞、哺乳動物の膀胱、哺乳動物の肝臓、細動脈、哺乳動物の胃腸管、上皮組織から生じる腫瘍又は平滑筋組織から始まる腫瘍からであってよい。
本発明は、合胞体細胞の収縮性を変更する遺伝子構造物の能力を決定するための方法をさらに提供し、前記方法は以下の段階を含む:(i)遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と;及び(ii)接触された合胞体細胞の収縮性が、遺伝子構造物が接触されなかった合胞体細胞の収縮性と異なっているかどうか決定し、それによって遺伝子構造物が合胞体細胞の収縮性を変更するかどうか決定する段階。
すぐに使用できる方法の1つの実施形態では、方法は、(a)in vitroで、遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と、(b)接触された合胞体細胞の収縮性を決定する段階と;(c)遺伝子構造物と接触するよりも前の同じ合胞体細胞の収縮性で決定された収縮性と比較し、遺伝子構造物が合胞体細胞の収縮性を変える能力が、接触された合胞体細胞の収縮性が遺伝子構造物と接触するよりも前の同じ合胞体細胞の収縮性と異なっていることで示される。
本発明は合胞体細胞への遺伝子構造物の結合(coupling)を決定する方法をさらに提供し、前記方法は以下の段階を含む、(a)in vitroで、合胞体細胞を遺伝子構造物と接触させ;(b)接触された合胞体細胞のリズムを決定し;及び(c)遺伝子構造物と接触するよりも前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較し、合胞体細胞への遺伝子構造物の結合は、接触された合胞体細胞のリズムが、遺伝子構造物と接触するよりも前の同じ合胞体細胞のリズムと異なるときに示される。
本発明は、合胞体細胞のリズムを変えることができる遺伝子構造物を製造する方法をさらに提供し、前記方法は以下の段階を含む:(a)合胞体細胞と結合する性能を有することが知られている細胞を、遺伝子構造物を形成するための遺伝子と接触する段階と;(b)in vitroで、段階(a)の遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と;(c)接触された合胞体細胞のリズムを決定する段階と;(d)遺伝子構造物と接触させる前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較し、遺伝子構造物が合胞体細胞のリズムを変える能力は、接触された合胞体細胞のリズムが遺伝子構造物に接触するよりも前の同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される段階と;及び合胞体細胞のリズムを変える能力を持つと決定された段階(d)の遺伝子構造物を選択する段階。
本発明は、合胞体細胞の収縮性を変える能力を有する遺伝子構造物を製造する方法をさらに提供し、前記方法は以下の段階を含む:(a)合胞体細胞と結合する性能を有することが知られている細胞を、遺伝子構造物を形成するための遺伝子と接触する段階と;(b)in vitroで、段階(a)の遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と;(c)接触された合胞体細胞の収縮性を決定する段階と;(d)遺伝子構造物と接触させる前に同じ合胞体細胞の収縮性で決定された収縮性と比較し、遺伝子構造物が合胞体細胞の収縮性を変える能力は、接触された合胞体細胞の収縮性が遺伝子構造物に接触するより前の同じ合胞体細胞の収縮性と異なることで示される段階と;及び(e)合胞体細胞の収縮性を変える能力を持つと決定された段階(d)の遺伝子構造物を選択する段階。
最終的に、本発明は合胞体細胞と結合する能力を有する遺伝子構造物を製造するための方法を提供し、前記方法は以下を含む:(a)合胞体細胞と結合する性能を有することが知られている細胞を、遺伝子構造物を形成するための遺伝子と接触する段階と;(b)in vitroで、段階(a)の遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と;(c)接触された合胞体細胞のリズムを決定する段階と;(d)遺伝子構造物と接触させる前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較し、遺伝子構造物が合胞体細胞のリズムを変える能力は、接触された合胞体細胞のリズムが遺伝子構造物に接触するより前の同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される段階と;及び(e)合胞体細胞と結合したことが決定された段階(d)の遺伝子構造物を選択する段階。
本発明は続く実験の詳細のセクションで例証される。このセクションは本発明の理解を助けるために説明されるが、そうするように意図されるものではなく、及び、後続するクレームで説明されるように、どのような面からも本発明を制限すると解釈されるべきではない。
実験の詳細
概要
ヒト間葉幹細胞(hMSC)が心臓に生物学的ペースメーカーを輸送する能力が試験された。エレクトロポレーションによって、心臓ペースメーカー遺伝子、mHCN2、でトランスフェクトされたhMSCは、高レベルのCsセンシティブ電流(−150mVにおいて31.1±3.8pA/pF)を発現し、拡張期電位の範囲において活性化して、逆転電位が−37.5±1.0mVであり、Iに類似した発現電流を裏付けた。発現電流はイソプロテレノールに応答して、活性化において11mV陽性にシフトした。アセチルコリンは直接的な効果を持たなかったが、イソプロテレノールの存在下で、活性化が陰性に15mVシフトした。トランスフェクトされたhMSCは、カバーガラスの局所的領域上部に培養され新生児ラットの心室筋細胞で覆われたとき、in vitroで拍動数に影響した。同時培養物の拍動数は、hMSCが(EGFPのみを発現する)コントロールプラスミドでトランスフェクトされたとき93±16bpmであり、hMSCがEGFP+mHCN2(P<0.05)の双方を発現するとき、161±4bpmであった。次にコントロールプラスミドまたはmHCN2遺伝子構造物のどちらかをトランスフェクトされた10のhMSCが、in situでイヌの左心室壁内の心外膜下に注入された。洞停止の間、全ての制御(EGFP)心臓は自発的なリズムを有した(45±1bpm、右側起源が2、左側起源が2)。EGFP+mHCN2グループにおいて、動物6体のうち5体が左側起源の自発的なリズムを現した(拍動数=61±5bpm;P<0.05)。さらに、注入された領域の免疫染色は、隣接する筋細胞とギャップジャンクションを形成するhMSCの存在を示した。これらの知見は、遺伝子組み換えされたhMSCがin vitro及びin vivoで機能的なHCN2チャネルを発現できることを示し、心筋細胞内のHCN2遺伝子の過剰発現をまねて、ペースメーカー遺伝子の、心臓内部への、または他の電気的な合胞体への新規の輸送システムを示す。
hMSCは、EGFP同様にマウスHCN2(mHCN2)を発現させ、in vitroで機能的なmHCN2チャネルを発現することができるベクター構造物のエレクトロポレーションによって効果的にトランスフェクトされる。hMSCにおけるHCN2発現は、同時培養された新生児ラット心室筋細胞の拍動数を変更するのに十分な、及びイヌの心室を駆動するのに十分なIベースの電流を与え、アデノウィルス構造物によるHCN2の過剰発現を模倣する。(5)hMSCがコネキシン蛋白質を作り、イヌの心筋細胞と電気的に結合する機能的なギャップジャンクションを形成することが示された。すなわち、ペースメーカー遺伝子を心臓内部に輸送するためのプラットフォームとして遺伝子組み換えされたhMSCを使用したex vivo遺伝子治療システムが開発された。
材料及び方法
ヒトの間葉幹細胞メンテナンスとトランスフェクション
ヒトの間葉幹細胞(Poietics hMSC;間葉幹細胞、ヒトの骨髄)はClonetics/BioWhittaker(Walkersville、Md)から購入され、及びMSC成長媒体(Poietics MSCGM;BioWhittaker)内で、5%COの加湿雰囲気下において37℃で培養された。細胞は2代から4代まで使用された。完全長mHCN2 cDNAは、pIRES2−EGFPベクター(BD Biosciences Clontech)にサブクローニングされた。細胞は、Amaxa Biosystems Nucleofector(Amaxa)技術を用いてエレクトロポレーションによってトランスフェクトされた。(8)24から48時間後のEGFPの発現から、30%から45%のトランスフェクション効率が明らかとなった。
hMSC中で発現されるIHCN2のパッチクランプ研究
ホールセルパッチクランプが、コントロールhMSC及びmHCN2でトランスフェクトされたhMSCにおける膜電流を調べるために使用され、前記遺伝子はペースメーカー電流、Iのα−サブユニットをエンコードする。発現I(すなわち、IHCN2)は、Axopatch−1B(Axon Instruments)増幅器によって電圧クランプの下で測定された。パッチ電極抵抗は、シーリングの前に4〜6MΩであった。細胞は、約0.5分間でチャンバ溶液を完全に変える重力灌流システムを用いて終始灌流された。灌流溶液だけではなく、バス温度も35±0.5℃で一定に保たれた。ピペット溶液は、(mmol/L単位)KCl 50、K−アスパラギン酸塩 80、MgCl 1、Mg−ATP 3、EGTA 10、及びHEPES 10で満たされた(pHはKOHで7.2に調整された)。外液は、(mmol/L単位)NaCl 137.7、KCl 5.4、NaOH 2.3、CaCl 1.8、MgCl 1、グルコース 10、HEPES 5、及びBaCl 2を含むものだった(pHはNaOHで7.4に調整された)。膜容量は、電圧クランプステップを適用することによって測定され、電流密度は、容量あたりのピーク電流の値として表された。
ギャップジャンクションの二重(dual)パッチクランプ研究
イヌの心臓の心室筋細胞は上述のように単離された。(9)筋細胞の第一段階の培養は、マウス筋細胞に関して記述された手順を用いて保たれた。(10)それらは、マウスラミニン(10μg/mL)が前もってコートされたカバーガラス上部で2.5%ウシ胎児の血清(FBS)及び1%PSを含むMEM中で0.5から1×10cells/cmで培養された。5%COのインキュベータ内における37℃での1時間の培養後に、培地は、FBSフリーMEMに変更された。hMSCが追加され、同時培養物は5%FBSを有するDMEM内で保たれた。Cell Tracker green(Molecular Probes)が、全ての実験において同時培養物内でhMSCをHeLa細胞から区別するために用いられた。(11)
接着細胞を有するカバーガラスは、(mmol/L単位)NaCl 150、KCl 10、CaCl 2、HEPES 5(pH 7.4)、及びグルコース 5を含むバス溶液が室温(≒22℃)で灌流された実験チャンバに移送された。パッチピペットは、(mmol/L単位)Kアスパラギン酸 120、NaCl 10、MgATP 3、HEPES 5(pH7.2)、及びEGTA 10(pCa≒8)を含む、0.22μm孔を通してろ過された溶液で満たされ、ピペットの抵抗は1〜2MΩと測定された。実験は、二重電圧クランプを用いて細胞ペアにおいて実施された。この方法は、膜電位(V)の制御及び関連するジャンクション電流(I)の測定を可能にする。
同時培養物における活動電位の記録
hMSCが、初期のプレーティングを直径約4mmの円形領域に制限するためにクローニングシリンダを用いて、フィブロネクチンで被覆された9×22mmのカバーガラス上部で培養された。細胞は、EGFP単独、またはEGFP+mHCN2のどちらかを発現した。4時間後に、クローニングシリンダははずされ、上述のように準備されたネズミ新生児の心室筋細胞(12)がカバーガラス全体の上に培養された。4から5日後に、カバーガラスは灌流チャンバ内に配置され35℃で保持され、活動電位は穿孔されたパッチ電極(12)及び(mmol/L単位)NaCl 140、NaOH 2.3、MgCl 1、KCl 5.4、CaCl 1.0、HEPES 5、及びグルコース10;pH7.4を含む標準的な生理溶液を用いてカバーガラスの中心近くから記録された。ピペット溶液は、(mmol/L単位)アスパラギン酸 130、KOH 146、NaCl 10、CaCl 2、EGTA−KOH 5、Mg−ATP 2、及びHEPES−KOH 10;pH 7.2を含むものだった。記録は、Axopatch200増幅器及びPClamp8ソフトウェア(Axon Instruments)で行なわれた。穿孔パッチ技術が使用され、アムホテリシンB(400μg/mL、sigma)がピペット溶液に追加された。
イヌ心室のIn Vivo研究
幹細胞は前述のように準備された。殺菌した条件の下で、ナトリウムチオペンタール導入(17mg/kgIV)及び吸入イソフルラン(1.5〜2.5%)麻酔の後に、23から27キログラムの雑種のイヌ(Team Associates、Dayville、コネティカット)が心嚢切開を受けた。HCN2+GFP又はGFPを単独で含む10hMSCは、心外膜におよそ2ミリの深さに、21ゲージの針によって0.6mLの溶液を左心室前壁に心外膜下注入された。動物は心臓のリズムが監視された間、4から10日間回復した。その後、それらは上述のように、イソフルランで麻酔された。両方の頸部迷走神経幹が分離され、開胸され、ECGが監視された。段階的な左右の迷走神経刺激は、標準的な技術で行なわれ、エスケープペースメーカー機能(escape pacemaker function)が起こってよいように洞リズムを抑制した。組織学の研究のために、組織がそれから取り除かれた。
組織学的方法
特に示されなければ、心臓組織のサンプルは10%緩衝ホルマリンで固定化されて、パラフィンに埋め込まれ、4又は6マイクロメータに区画された。ホルマリン固定化セクションの幾つかがヘマトキシリン及びエオシン(H&E)で通常の方法で染色された。ビメンチン及びヒトCD44に対して取り上げられたモノクロナールネズミ免疫抗体(DakoCytomation)がアビジン−ビオチン−ペルオキシダーゼ法を適用して使われた。(14)免疫組織化学的に染色された組織がヘマトキシリンでその後対比染色された。免疫組織化学的染色に関するポジティブ及びネガティブの制御が使用された。hMSCは、CD44染色によって、繊維芽細胞と区別された。ビメンチン免疫抗体はhMCSを強く染色するが、同じく大抵の間葉組織を染色する。他のセクションが、ワックスを取り除くため処理され、6分間キシレンへ露出することによって、三つのリンス液で、その後同様に100%、95%、50%エタノール、脱イオン水、及びPBSに露出することによって再度水和された。その後セクションは10分間30%の過酸化水素にさらされて、50分間PBSで再びすすがれた。再水和されたセクションは、0.01mol/Lのクエン酸緩衝液にさらされ、10分間沸騰状態に加熱されて、その後室温に冷やされた。コネキシン43(Cx43;Zymed Laboratories Inc)に対して取り上げられたポリクロナール免疫抗体が使われた。
統計値
結果は、平均±SEMとして表される。統計的有意性は、独立データ(unpaired data)に関してスチューデントt−検定で決定された。P<0.05の値が有意とみなされた。
結果
mHCN2を用いたhMSCのトランスフェクション及びペースメーカー電流の実証
トランスフェクトされていないhMSCは、過分極の間、有意な時間依存電流を示さなかった(図1A)。MHCN2でトランスフェクトされたhMSCは、過分極で大きな時間依存内向き電流を発現し、−160mVまで活性化され、続く段階の間20mVに非活性化された(図1B)。図1Cは、mHCN2でトランスフェクトされたhMSCにおいて記録されたテール電流から構築されるI活性化曲線を示す(サンプル電流の挿入図を参照されたい)。データはボルツマン二状態モデルでフィッティングされ、中点(V50)は−91.8±0.9mVであり、傾斜因子は8.8±0.5mV(n=9)であって、卵母細胞及びHEK293細胞におけるmHCN2発現に関する値と同様であった。(15、16)I電流密度が大きく、すべての他の調製品において、その減少が遅いことが明らかであったので、これらの値は近似値である。結果は、もしそれらがうまくギャップジャンクションによって心室筋細胞に結合するなら、hMSCにおいてIが拡張期電位で活性化されるべきであることを示唆する。図2で例証された実験は、発現電流がIであったことを確認するために実行された。電圧プロトコルから(図2の説明文を参照されたい)、我々は−37.5±1.0mV(n=8)の逆転電位を決定することができた。5.4mmol/Lの細胞外[K]が与えられ、この逆転電位は、Iチャネルの[Na]及び[K]に対する混合された選択性と矛盾しない。(17)発現電流を遮断するCsの効果が試験された。Cs(4mmol/L)は、可逆的に内向き電流を遮断したが、外向きの非活性化テール電流(outward deactivating tail current)の効果はほとんどなく、IのCs遮断と矛盾しない。(18)図2Dにおいて、Iのような電流に関する完全に活性化されたI−V関係が構築された。プロットは、生データからの二つの主要な測定結果を補強する。第1に、内向きであって外向きではないIのような電流は、Csによって遮断され、第2にゼロ電流はIについて既に知られた性質と矛盾しない混合された選択性を示す。−150mVにおける別のプロトコルI密度は、31.1±3.8pA/pF(n=17)であった。トランスフェクトされたhMSCの膜容量は110.8±9.0pF(n=17)であった。
HCN2の神経液性調節
電気的ペースメーカーに対する生物学的ペースメーカーの潜在的な有利な点は、それらのホルモン調節である。hMSCにおいて記録されたI上のβ−アドレナリン作用性物質及びムスカリン様作用物質が試験された(図3及び4)。図3A及び3Bは、イソプロテレノール内の−80及び−100mVにおける電流がコントロール下でのものよりも大きいのに対して、双方の条件における電流が−160mVにおいてほぼ等しいことを示す。この電圧に依存する相違は、活性化曲線におけるシフト(図3D)に関して予測される。半活性化電圧(V50)は、コントロール下において−96±0.9mVであり、イソプロテレノール中において84.4±0.2mVであった(n=4、P<0.01)。傾斜因子は、コントロール下において10.9±0.5mVであり、イソプロテレノール中において11.0±0.2mVであった(P>0.05)。活性化におけるシフトを説明するために2パルスプロトコルを用いると、イソプロテレノールの存在下での時間依存電圧は、第1ステップに応答してコントロール下より大きく、第2ステップに応答して小さい(図3C)。これは、I活性化におけるISO誘起陽性シフトと矛盾しない。アセチルコリンは、ムスカリン様受容体の欠如、または、cAMPのベースレベルが低くアデニルシクラーゼのアセチルコリン阻害によってさらに低減されることがないこと、のどちらかに起因して、時間依存電圧に直接影響しなかった(n=3)。従って、アセチルコリンがイソプロテレノール(図4)の作用を無効にすることができたか否かにかかわらず、それはさらにテストされた。−80及び−100mVの段階的な過分極への応答の試験によって、アセチルコリンの添加が膜電流を低減することが示された。しかしながら、それらは−160mVにおいてほとんど同一であり(図4A及び4B)、アセチルコリンによって誘起された活性化における陰性シフトと矛盾しない。図4Dは、イソプロテレノール、及びイソプロテレノール+アセチルコリンにおける活性化曲線を示す。V50はイソプロテレノールに関して、−91.3±1.1mVであり、イソプロテレノール+アセチルコリンに関して−106.6±0.8mVであった(n=3、P<0.05)。傾斜因子は、イソプロテレノールにおいて14.6±0.9mV、及び11.1±0.9mVであった(n=3、P<0.05)。2パルスプロトコルが、同様に使われた(図4C)。第1電圧ステップへの応答はイソプロテレノール+アセチルコリンにおけるものと比較してイソプロテレノールにおけるものの方が大きいのに対して、第2ステップに関しては逆である。これは、アセチルコリンの添加によって誘起された活性化における陰性シフトとやはり矛盾しない。これらの結果は、mHCN2でトランスフェクトされたhMSCがβ−アドレナリン作用性及びムスカリン様作用物質に応答すべきであることを示す。
mHCN2でトランスフェクトされたhMSCのモジュレーションの心臓筋細胞によるインパルス開始
hMSCにおいてペースメーカー遺伝子を発現したので、mHCN2でトランスフェクトされたhMSCが、結合された心臓細胞の興奮性に影響を与えることができると仮定された。拡張期電位の最大値は、EGFP発現hMSCで同時培養されたネズミ新生児の心室筋細胞において−74±1mV(n=5)、mHCN2発現hMSCで同時培養された筋細胞において−67±2mV(n=6)であった(P<0.05)。自発的な拍動数(spontaneous rate)は、前者のグループ(n=5)で93±16bpm、及び後者のグループ(n=6、P<0.05)で161±4bpmであった。低減された拡張期電位の最大値は、mHCN2でトランスフェクトされたhMSCにおける発現電流の閾値電位で観察されたものと矛盾せず、電気的に結合された筋細胞におけるこの脱分極電流の影響を示す。代表的な活動電位は図5に示される。
監視チャンバは、マルチ電極アレイ(MEAs)、プレ−及びフィルター増幅器、データ取得ボード及びソフトウェアからなるPCベースのデータ取得システム(Multi Channel Systems、Reutlingen、ドイツ)である。MEAは、50×50mmガラス基板、該ガラス基板の中央に埋め込まれた60窒化チタンの1.4×1.4mmマトリックス、金のコンタクト、窒化シリコンで絶縁され、電極間の距離が各々200μmである直径30μmの電極(マトリックスの角部には電極が存在しない)からなる。培養物は、記録電極の四つの外部列の各々から2mmの位置に配置された刺激電極(250μm×50μm)の四つのペアのうち一つを用いて刺激された。データは、12−ビットの精度で10kHzにおいて記録された。データ記録を可能にするために、MEAはインキュベータから取り除かれ、新鮮な培養媒体で常に灌流され、37℃で5%CO及び95%空気からなるガス混合物で飽和された。
無処置イヌ心臓における生物学的ペースメーカーとしてのmHCN2でトランスフェクトされたhMSC
in vitroにおけるmHCN2発現hMSCの筋細胞への機能的な結合が実証され、それらはその後ペースメーカー機能が実証可能であるかどうか試すために(材料と方法参照)in situでイヌの心臓に注入された。洞停止の間、エスケープペースメーカー機能は左または右心室から生じてよく、ここで起こったように、四頭のうち二頭の動物がEGFPを発現するhMSCを受けて左の、及び二頭が右の心室補充リズム(escape rhythms)を発現させた。対照的に、EGFP+mHCN2を発現するhMSCを受けた六頭のうち五頭の動物が、左心室から生じて、ペースマップされたリズムを発現し、その生じる位置はhMSC注入の位置に近い。さらに、これらの動物の心室特有の拍動数(idioventricular rates)は、EGFP単独を発現するhMSCを受けた動物において61.5±5対45±1bpmだった(P<0.05)。代表的な実験は、図6に示される。
hMSC注入サイトのヘマトキシリン及びエオシン染色は、通常の心臓筋細胞及びニードルトラックに隣接する好塩基性浸潤の高密度領域を示した(図7A)。hMSCは、それらのサイズ(直径10から20μm)、大きな高色素性核、及びマトリックスを持たない、乏しい、深い好塩基性細胞質によって容易に同定される。hMSCはH&E染色の特徴的な外観を有するけれども、免疫組織化学的染色を用いることによってそれらはより正確に同定される。hMSCは、間葉性起源の細胞のマーカーである、ビメンチンに関して強く染色された(例えば、図7B)。同じ領域は、ヒトCD44に関しても陽性であった(例えば、図7C)。hMSCと心筋との間の交互嵌合は非常に明瞭であった(例えば、図7D)。
In Vitro及びIn Vivoにおいて心筋細胞とのギャップジャンクションを形成するhMSC
hMSCが電気的に心筋細胞と結合するかどうか試すために、hMSCがイヌ成体の心室筋細胞と同時培養された。筋細胞は分離されて、hMSCとの同時培養の前に、12から72時間の間培養された。hMSCを筋細胞培養物に添加した後、6から12時間結合が測定された。初期の観察は、幹細胞が心臓の細胞に結合することを明らかにする。図8Aは、同時培養中のhMSC筋細胞ペアの一例を示す;これまでのところ観察された四つのうちの一つである。非対応のペアの同定に関して、hMSCはCell Tracker green(Molecular Probes)で標識を付けられた。(11)双極性の電圧ランププロトコルが、200mV/15秒の速度で(V及びV参照)±100mVの範囲でトランスジャンクション電圧V(V−V)を変えるために用いられ、図8Bに示される。ランプパルスは、筋細胞(V)に印加され、一方でhMSCの膜電位は0mV(V)で保たれた。関連づけられた姉妹電流、I及びI、はそれぞれ筋細胞及びhMSCから記録された。電流は電圧ランププロファイルに従い、非対応のhMSC−筋細胞ペアのギャップジャンクション結合を実証した。電流、I、は、非ステップhMSCから得られ、結合電流Iを反映する。この記録は、hMSCが心室筋細胞に有効に結合していることを実証する。図8Cは、イヌ心臓内部へのhMSCの注入サイトのアンチCx43免疫抗体による免疫組織化学的染色を示す。横線が心筋層中に現れる(紫の矢印を参照)のに対して、Cx43に関する小さな斑点状の染色がhMSC間にみられた(白い矢印)。hMSCと筋細胞との間の界面にもCx43染色がある(赤い矢印)。図8Cの挿入図は、EGFPプラスHCN2を発現するhMSCを注入された(0.1mol/Lリン酸塩バッファ内で4%のパラホルムアルデヒドで、pH7.4、4℃において固定化され、その後、Walcottら(15)によって記述されるように、処理された)心筋層片の一部分を示す。第2の免疫抗体からEGFPへの赤い染色はhMSCの局在化を示すのに対して、青の染色は細胞核を示す。クラスター化された細胞の有意の大部分はhMSCである。
議論
ペースメーカー移植は、完全な心臓ブロック又は洞結節機能障害に対する主要な治療法である。現在の治療は信頼性が高く、罹病率が低い電子装置を使う。それにもかかわらず、それらが本来の組織の生物学的な反応性に欠けるから、このような装置は最適ではない。最近、いくつかのアプローチが生物学的なペースメーカー機能を提供するために試みられた。これらの試みの中には、β−アドレナリン作用性レセプターの上方制御(upregulation)、バックグラウンドのK電流IKlの下方制御(downregulation)及び我々自身のHCN2遺伝子の過剰発現に関する以前の研究、内因性の心臓ペースメーカー電流Iの分子相関物があった。(2−6)これらのうち後者の研究において、左心房内または隣接する索糸システム内の局所的なHCN2過剰発現は、Iのような電流、及び受容体筋細胞内のin situペースメーカー機能の両方を誘起する。Iコンダクタンスの唯一の電圧依存性は、活動電位プラトーの間ではなく、心拡張期の間電流をもたらし、活動電位波形の有意の交替に付随する可能性がある合併症を制限する。アデノウィルス構造が心臓にHCN2遺伝子を届けるために使われたけれども(5、6)、アデノウィルスがエピソームであり、及びそれらが輸送する核酸がゲノムに統合しないから、このアプローチは最適ではない。他のウィルスのシステムには、生体内でそれらの使用を妨げる多くの重大な欠点が伴う。
生物学的ペースメーカーを製造するための代わりの手段は胚幹細胞によるものであり、心臓の系統に沿って区別されることができて、心臓のリズムの細胞ベースの制御に関するプラットフォームを提供する可能性がある。胚幹細胞が機能的なギャップジャンクションを作って、及び自発的な電気の活動を生み出すことができる。(20)しかしながら、それらの免疫原性のために、拒絶反応が重大な要件である。さらに、hMSCと同じように、胚幹細胞調製が空間的に均一ではなく、及び、in vivoの生物学的ペースメーカーを設計することにおいて、両方の細胞ベースのシステムの適切なエンジニアリングは難問を提起する。
いくつかの理由で、hMSCは遺伝子輸送用途のための魅力的な細胞の伝達手段である。それらは、通常の臨床手順を通じて比較的多数得られてよい。hMSCは、培養物中で容易に拡張され、長期のトランスジーン発現をする性能がある。(21)それらの管理は、自己由来、または銀行経由であってよく、それらが免疫的に優先であってよい証拠が与えられる。(22)そのようなペースメーカーの長期機能は、mHCN2の長期発現に基づき、代わりにhMSCのゲノム内部への統合を必要とする。ランダムな統合は、細胞サイクルまたは腫瘍抑制内に含まれる遺伝子の分裂(disruption)の可能性を増大するか、または後成的変化の原因となる可能性がある。しかしながら、ここで使用されるex vivoトランスフェクション方法は、DNA統合サイト(integration site)が使用される前に評価されること、及び細胞キャリアがフェイル−セーフデスメカニズムで遺伝子工学的に作り変えることを可能にする。
この研究の目的は心臓内部へのペースメーカー遺伝子の全身性輸送において遺伝子改変されたhMSCをプラットフォームとして使用することの実現可能性をテストすることであった。HCN2がこの研究のためにモデルシステムの役割をした。遺伝子組み換えされたhMSCはIのような電流を発現して、及び同時培養されたネズミ新生児の筋細胞の自発的な拍動数を増加することができ、及びイヌの心臓内で迷走神経によって引き起こされた洞停止の間に心室リズムを生じさせることができた。EGFPのみを発現するコントロールhMSCはin vitroまたはin vivoのどちらであってもこれらの効果を及ぼさなかった。このように、mHCN2遺伝子でトランスフェクトされたhMSCの電気的効果はin vitroまたはin vivoシステムにおける筋細胞内での同じ遺伝子の過剰発現の効果と類似していた。これらの知見はhMSCが心臓移植のためのペースメーカー遺伝子の輸送に対する代替的なアプローチとして使われるかもしれないことを示唆する。
洞結節筋細胞でHCN遺伝子は心臓の興奮に必要な内向き電流を生成する。洞房結節細胞と異なり、mHCN2によってトランスフェクトされたhMSCは興奮しにくく、なぜならそれらは活動電位を生成するために必要とされる他の電流に欠けるからである。しかしながら、これらの細胞は結合した筋細胞に広がる脱分極電流を生成することができ、筋細胞を閾値にさせる。hMSCがペースメーカー遺伝子を含んで、及びギャップジャンクションを経由して心筋細胞に結合する限り、それらが標準的な主要なペースメーカー、洞房結節と同様の方法で、心臓のペースメーカーとしての役割を果たすであろうことは仮定される。それは、hMSCがイヌの心筋細胞と電気的に結合するギャップジャンクションを形成する二重のパッチテクニックを使って実証された。移植されたhMSCと心筋細胞との間の結合も、アンチ−コネキシン43免疫抗体を用いて、hMSC注入サイトから単離された組織の免疫組織学的染色によって同様に示された。注入サイトの内部で、細胞のクラスターはビメンチン及びCD44陽性であり、及びそれは同じく有意な大多数の細胞のクラスターがEGFP陽性であることも実証し、その結果それらがhMSCであると同定した。最近の報告は、マウスMSCが0.005%の融合速度(fusion rate)でin vivoでマウス筋細胞と融合することができることを示唆した。(23)この可能性は除外されなかったが、しかしMorimotoらによって報告された融合速度では、(23)注入された百万の細胞のうちたった50のhMSCが融合するであろう。
この研究で使われたアプローチには限界がある。最初に、hMSCは規則正しい収縮のために最適なサイトではなく、自由な壁心筋層に輸送された。しかしながら、最近カテーテルアプローチがペースメーカー遺伝子をイヌの左の索枝システムに挿入するために使われた。(6)このような位置はペースメーカーが自由な壁に存在するという状態で、より規則的な及び通常の活性化及び収縮の可能性を提供する。このアプローチがhMSCのために使われる前に、細胞の損傷または破壊なしでhMSCのサイズの細胞の注入を最適化するためにカテーテルを改良する必要があるかもしれない。
もう1つの質問は、これらのペースメーカーの有効性の持続時間に関連している。本研究は遺伝子輸送システムとしてhMSCを使用することの実現可能性を実証することに専心している。in vivoの研究が3から10日続いたのみであるため、一時的なトランスフェクションは十分なものであった。このアプローチが臨床的に適切であるとみなされ得る前に、はるかに長い研究期間が必要とされるであろう。この点に関して、トランスフェクトされた細胞は、安定して発現する細胞を選択する抗生物質上に成長されるとき、少なくとも3カ月間それらの緑の蛍光発光を維持する。これはmHCN2を発現する安定したクローンに関する選択を示し、発現の持続性がより長期の研究に大きな困難を与えないことはありそうである。しかしながら、hMSCの分化状態がin situで長期の間に変化させられるか、またはこのような分化がmHCN2発現または生物物理学的特性に影響を与えるかどうか、が明確にされなくてはならない。さらに、ヒトの遺伝子にシーケンスで非常に近いが、完全に同一でないハツカネズミ遺伝子がここでは使われた。ヒトの遺伝子を使うことは最も有利であるであるだけではなく、神経液性反応と同様、活性化及び回復特性を最適化するための種々の突然変異を検証することは望ましいであろう。このようなアプローチは現在探究されている。
イヌの心臓にmHCN2を発現するhMSCを輸送することは、hMSCベースの生物学的ペースメーカーを調製することの実現可能性の実証だけではなく、一般的な原則の最初の具体的な例である:hMSCが合胞体組織の機能に影響を与えるいろいろな遺伝子を輸送するために使われてよい。1つの代替的な潜在的な心臓血管用途は、心室平滑筋を過分極して緩和を誘起するKチャンネル遺伝子の輸送である。実際に、hMSCによって運ばれる有効搭載量は膜チャンネルに制限される必要がない:ギャップジャンクションを貫通できる遺伝子プロダクトまたは低分子(MW<1000、小さい方の直径<1.2nm)はhMSCに組み込まれることができ、及びその治療の目標として合胞体組織に輸送されることができる。
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mHCN2遺伝子をトランスフェクションしたhMSCs中のIの機能発現。 Csの細胞外での適用の効果及びIの反転電位の測定。 mHCN2遺伝子をトランスフェクションしたhMSCsにおけるイソプロテレノール(ISO)によるI活性化の修正。 ISOの存在下におけるアセチルコリン(ACh)によるIの活性化の修正。 in vitroモデルにおけるペースメーカー機能。 in situのイヌの心臓におけるペースメーカー機能。 hMSCs注入サイトのヘマトキシン及びエオシン染色。 hMSC−イヌの心室筋細胞のペア間のギャップジャンクション。

Claims (66)

  1. (i)遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と、
    (ii)前記接触された合胞体細胞におけるリズムが、前記遺伝子構造に接触されていない合胞体細胞におけるものと比較して異なるかどうかを決定し、その結果前記遺伝子構造が前記合胞体細胞のリズムを変えるかどうかを決定する段階と、
    を含む、合胞体細胞のリズムを変える遺伝子構造物の能力を決定する方法。
  2. (a)前記遺伝子構造物を前記合胞体細胞にin vitroで接触する段階と、
    (b)前記接触された合胞体細胞のリズムを決定する段階と、
    (c)前記遺伝子構造物の接触よりも前の同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較する段階と、を含み、
    前記合胞体細胞のリズムを変える前記遺伝子構造物の能力は、前記接触された合胞体セルのリズムが、前記遺伝子構造物の接触よりも前の、同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記遺伝子構造物が遺伝子組み換えされた幹細胞である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記遺伝子組み換えされた幹細胞が遺伝子組み換えされた間葉性幹細胞である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記遺伝子組み換えされた間葉性幹細胞が遺伝子でトランスフェクトされた、請求項4に記載の方法。
  6. 前記遺伝子はHERG遺伝子である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記遺伝子構造物は合胞体細胞に結合することができる遺伝子組み換えされた細胞である、請求項2に記載の方法。
  8. 前記合胞体細胞が心筋細胞である、請求項2に記載の方法。
  9. 前記合胞体細胞が哺乳類の膀胱からとったものである、請求項2に記載の方法。
  10. 前記合胞体細胞が哺乳類の肝臓からとったものである、請求項2に記載の方法。
  11. 前記合胞体細胞が動脈からとったものである、請求項2に記載の方法。
  12. 前記合胞体細胞が細動脈からとったものである、請求項2に記載の方法。
  13. 前記合胞体細胞が哺乳類の胃腸管からとった細胞である、請求項2に記載の方法。
  14. 前記合胞体細胞が上皮組織から生じる腫瘍からとったものである、請求項2に記載の方法。
  15. 前記合胞体細胞が平滑筋組織から生じる腫瘍からとったものである、請求項2に記載の方法。
  16. 前記段階(b)が、
    (i)前記遺伝子構造物に接触した前記合胞体細胞に染料を投与する段階と、
    (ii)前記接触された合胞体細胞のリズムをフォトダイオードで監視する段階と、
    を含む、請求項2に記載の方法。
  17. 前記染料はCa−認識染料である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記Ca−認識染料がfluo−3である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記染料が感圧染料である、請求項16に記載の方法。
  20. 前記段階(b)がエッジ検出の使用を含む、請求項2に記載の方法。
  21. 前記段階(b)が試験ウェルに埋め込まれた電極の使用を含む、請求項2に記載の方法。
  22. 前記電極の使用が、ひとつの150×30μMの刺激電極およびひとつの直径30μmの電極の使用を含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記試験ウェルは内側直径が少なくとも3mm×3mmである、請求項22に記載の方法。
  24. 前記段階(b)が試験ウェル中のガラスパッチ電極の使用を含む、請求項2に記載の方法。
  25. 前記試験ウェルは内側直径が少なくとも3mm×3mmである、請求項24に記載の方法。
  26. (i)遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と、
    (ii)接触された前記合胞体細胞における収縮性が、前記遺伝子構造物が接触されていない合胞体細胞と異なるかどうか決定し、その結果前記遺伝子構造物が前記合胞体細胞の収縮性を変えるかどうかを決定する段階と、を含む、
    合胞体細胞の収縮性を変えるための遺伝子構造物の能力を決定する方法。
  27. (a)前記遺伝子構造物を前記合胞体細胞に、in vitroで接触する段階と、
    (b)前記接触された合胞体細胞の収縮性を決定する段階と、
    (c)前記遺伝子構造物と接触するよりも前に同じ合胞体細胞の収縮性で決定された収縮性と比較する段階と、を含み、
    前記遺伝子構造物の前記合胞体細胞の収縮性を変える能力が、前記接触された合胞体細胞の収縮性が前記遺伝子構造物と接触するよりも前の同じ合胞体細胞の収縮性と異なることで示される、請求項25に記載の方法。
  28. 前記遺伝子構造物が遺伝子組み換えされた幹細胞である、請求項27に記載の方法。
  29. 前記遺伝子組み換えされた幹細胞が遺伝子組み換えされた間葉性幹細胞である、請求項28に記載の方法。
  30. 前記遺伝子組み換えされた間葉性幹細胞が遺伝子でトランスフェクトされた、請求項29に記載の方法。
  31. 前記遺伝子はHERG遺伝子である、請求項30に記載の方法。
  32. 前記遺伝子構造物は合胞体細胞に結合することができる遺伝子組み換えされた細胞である、請求項27に記載の方法。
  33. 前記合胞体細胞が心筋細胞である、請求項27に記載の方法。
  34. 前記合胞体細胞が哺乳類の膀胱からとったものである、請求項27に記載の方法。
  35. 前記合胞体細胞が哺乳類の肝臓からとったものである、請求項27に記載の方法。
  36. 前記合胞体細胞が動脈からとったものである、請求項27に記載の方法。
  37. 前記合胞体細胞が細動脈からとったものである、請求項27に記載の方法。
  38. 前記合胞体細胞が哺乳類の胃腸管からとった細胞である、請求項27に記載の方法。
  39. 前記合胞体細胞が上皮組織から生じる腫瘍からとったものである、請求項27に記載の方法。
  40. 前記合胞体細胞が平滑筋組織から生じる腫瘍からとったものである、請求項27に記載の方法。
  41. (a)遺伝子構造物を合胞体細胞にin vitroで接触する段階と、
    (b)前記接触された合胞体細胞のリズムを決定する段階と、
    (c)前記遺伝子構造物と接触するよりも前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較する段階と、を含み
    前記合胞体細胞への前記遺伝子構造物の結合は、前記接触された合胞体細胞のリズムが、前記遺伝子構造物と接触するよりも前の同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される、合胞体細胞への遺伝子構造物の結合を決定する方法。
  42. 前記遺伝子構造物が遺伝子組み換えされた幹細胞である、請求項41に記載の方法。
  43. 前記遺伝子組み換えされた幹細胞は遺伝子組み換えされた間葉性幹細胞である、請求項42に記載の方法。
  44. 前記遺伝子組み換えされた間葉性幹細胞が遺伝子でトランスフェクトされた、請求項43に記載の方法。
  45. 前記遺伝子はHERG遺伝子である、請求項44に記載の方法。
  46. 前記遺伝子構造物は合胞体細胞に結合することができる遺伝子組み換えされた細胞である、請求項41に記載の方法。
  47. 前記合胞体細胞が心筋細胞である、請求項41に記載の方法。
  48. 前記合胞体細胞が哺乳類の肝臓からとったものである、請求項41に記載の方法。
  49. 前記合胞体細胞が動脈からとったものである、請求項41に記載の方法。
  50. 前記合胞体細胞が細動脈からとったものである、請求項41に記載の方法。
  51. 前記合胞体細胞が哺乳類の胃腸管からの細胞である、請求項41に記載の方法。
  52. 前記合胞体細胞が上皮組織から生じる腫瘍からのものである、請求項41に記載の方法。
  53. 前記合胞体細胞が平滑筋組織から生じる腫瘍からのものである、請求項41に記載の方法。
  54. 前記段階(b)が、
    (i)前記遺伝子構造物に接触した前記合胞体細胞に染料を投与する段階と、
    (ii)前記接触された合胞体細胞のリズムをフォトダイオードで監視する段階と、
    を含む、請求項41に記載の方法。
  55. 前記染料はCa−認識染料である、請求項54に記載の方法。
  56. 前記Ca−認識染料がfluo−3である、請求項55に記載の方法。
  57. 前記染料が感圧染料である、請求項54に記載の方法。
  58. 前記段階(b)がエッジ検出の使用を含む、請求項41に記載の方法。
  59. 前記段階(b)が試験ウェルに埋め込まれた電極の使用を含む、請求項41に記載の方法。
  60. 前記電極の使用が、ひとつの150×30μMの刺激電極およびひとつの直径30μmの電極の使用を含む、請求項59に記載の方法。
  61. 前記試験ウェルは内側直径が少なくとも3mm×3mmである、請求項60に記載の方法。
  62. 前記段階(b)が試験ウェル中のガラスパッチ電極の使用を含む、請求項41に記載の方法。
  63. 前記試験ウェルは内側直径が少なくとも3mm×3mmである、請求項62に記載の方法。
  64. (a)合胞体細胞と結合する性能を有する細胞を、遺伝子構造物を形成するための遺伝子と接触する段階と、
    (b)in vitroで、段階(a)の遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と、
    (c)前記接触された合胞体細胞のリズムを決定する段階と、
    (d)前記遺伝子構造物と接触させるよりも前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較し、前記遺伝子構造物が前記合胞体細胞のリズムを変える能力は、前記接触された合胞体細胞のリズムが前記遺伝子構造物に接触するよりも前の同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される段階と、
    (e)前記合胞体細胞のリズムを変える能力を持つと決定された段階(d)の遺伝子構造物を選択する段階と、
    を含む、合胞体細胞のリズムを変えることができる遺伝子構造物を製造する方法。
  65. (a)合胞体細胞と結合する性能を有する細胞を、遺伝子構造物を形成するための遺伝子と接触する段階と、
    (b)in vitroで、段階(a)の遺伝子構造物を合胞体細胞に接触する段階と、
    (c)前記接触された合胞体細胞の収縮性を決定する段階と、
    (d)前記遺伝子構造物と接触させるよりも前に同じ合胞体細胞の収縮性で決定された収縮性と比較し、前記遺伝子構造物が前記合胞体細胞の収縮性を変える能力は、前記接触された合胞体細胞の収縮性が前記遺伝子構造物に接触するよりも前の同じ合胞体細胞の収縮性と異なることで示される段階と、
    (e)前記合胞体細胞の収縮性を変える能力を持つと決定された段階(d)の遺伝子構造物を選択する段階、とを含む、
    合胞体細胞の収縮性を変える能力を有する遺伝子構造物を製造する方法。
  66. (a)合胞体細胞と結合する性能を有する細胞を、遺伝子構造物を形成するための遺伝子と接触する段階と、
    (b)in vitroで、段階(a)の遺伝子構造物を前記合胞体細胞に接触する段階と、
    (c)前記接触された合胞体細胞のリズムを決定する段階と、
    (d)前記遺伝子構造物と接触させるよりも前に同じ合胞体細胞のリズムで決定されたリズムと比較し、前記遺伝子構造物の前記合胞体細胞への結合が、前記接触された合胞体細胞のリズムが前記遺伝子構造物に接触するよりも前の同じ合胞体細胞のリズムと異なることで示される段階と、
    (e)前記合胞体細胞と結合されたと決定された段階(d)の遺伝子構造物を選択する段階とを含む、
    合胞体細胞と結合する能力を有する遺伝子構造物を製造する方法。
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