JP2008506340A - メッセージの特性に応じたベアラモードの選択 - Google Patents

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Abstract

無線電話などのデータ処理デバイスは、メッセージを受信する第1のレシピエントに合わせた第1のレシピエント・アドレス・タイプを識別し、かつ、そのメッセージを受信する第2のレシピエントに合わせた、第1のレシピエント・アドレス・タイプとは異なる第2のレシピエント・アドレス・タイプを識別するロジックを含む。第1のメッセージ・ベアラモードが、第1のレシピエント・アドレス・タイプに応じて選択され、第1のメッセージ・ベアラモードとは異なる第2のメッセージ・ベアラモードが、第2のレシピエント・アドレス・タイプに応じて選択される。

Description

(優先権主張)
本出願は、「メッセージの特性に応じたベアラモードの選択」という名称の米国特許仮出願である、2004年7月11日に出願した米国特許出願番号60/587792号に対する優先権を主張する。
本開示は、ネットワークを介して通信されるメッセージに対するベアラモードの選択に関する。
現在の通信ネットワークは、情報を通信するための様々なメカニズムをサポートしている。本明細書では、これらのメカニズムをベアラモードと呼ぶ。特定のベアラモードは、特定のタイプの情報を通信するために、より良く適している。例えば、音声ベアラモードは、音声情報を通信するために、より良く適している。特定のベアラモードは、電子メール、ショートテキストメッセージ、または、イメージを含むメッセージを通信するために、うまく適している。
通常、メッセージを通信するために選択されるベアラモードは、そのメッセージを作成するために利用されるアプリケーションロジックによって決定される。例えば、ショートメッセージテキスト(SMS)クライアントを用いて作成されるメッセージは、SMSを用いて通信される。
ネットワークを介して通信される情報の種類が増大しているため、利用可能なベアラモードも増大しつつある。多くの選択肢により、メッセージを作成するための様々なアプリケーションロジックが生じる結果となり、ネットワークを使用して通信する人々を混乱させることになり得る。メッセージが、複数のレシピエント(recipient)に対してアドレス指定されるとき(宛て先が割り当てられるとき)、複雑な状況が生じ得る。このような状況では、指定されたアドレスの全てに対してメッセージを通信するために、1つのベアラモードが最も適しているものとはならない場合がある。
次に記載する要約は、開示する実施形態のいくつかの側面を強調して説明するために意図されているものであり、本発明の範囲を限定するものではない。以下において、例示する実施形態の詳細な説明について提示している。これにより、当業者は、本発明の諸側面を生産し、使用することができるであろう。当業者であれば、図面と併せて以下の詳細な説明を読むことから、および、特許請求の範囲から、本発明の諸側面を完全に理解することができよう。
レシピエント・アドレス・タイプは、電子メールアドレスまたは電話番号のいずれか1つとして識別される。レシピエント・アドレス・タイプが電子メールアドレスの場合、メッセージに対するベアラモードは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)として選択される。レシピエント・アドレス・タイプが電話番号の場合、メッセージに対するベアラモードは、SMS(Short Message Service)と、EMS(Enhanced Message Service)と、MMS(Multimedia Message Service)とのうちの1つとして選択される。一般に、メッセージを配信するためのベアラモードは、レシピエント・アドレス・タイプのセマンティックな構成(semantic composition)に応じて選択される。
メッセージに対するベアラモードは、メッセージが非テキスト情報を含む場合、EMSまたはMMSとして選択することができ、メッセージが少量のテキスト情報から構成される場合、SMSとして選択することができる。メッセージに対するベアラモードは、メッセージを受信したデバイス/人からレシピエントにメッセージを通信するために適用されたベアラモードに応じて選択することができる。例えば、メッセージが返信(reply)であるか、または転送(forward)である場合、ベアラモードは、メッセージの返信元であるか、または転送元であるデバイス/人から、人および/またはデバイスに対して配信されたときに適用されたベアラモードとして選択することができる。
前述の記載(heading)は、便宜上提示したものにすぎず、必ずしも、特許請求する本発明の範囲または目的に影響を及ぼすものではない。
図面において、理解を容易にする目的で、および、便宜上の目的で、同一の参照符号および頭文字(acronym)により、同一または類似の機能を有する要素や動作が識別される。任意の特定の要素や動作の説明を容易に識別するために、参照符号中の最も重要な数字は、その要素が最初に説明される図番を指す。
様々な実施形態と関連させて、本発明について説明する。以下の説明は、本発明のそれらの実施形態を完全に理解して、それら実施形態に関する記載を実施可能にするための具体的な詳細を提供している。しかしながら、当業者であれば、それらの詳細がなくとも、本発明を実施できることが理解されよう。他の実施例については、本発明の実施形態の説明をいたずらに分かりにくくすることを避けるために、周知の構成および機能を詳細に例示または説明していない。「一実施形態(one embodiment)」または「実施形態(an embodiment)」という用語は、同一の実施形態を指すこともあるが、必ずしも同一の実施形態を指すわけではない。
図1は、通信環境の実施形態を示すブロック図である。この環境は、通信クライアント102、103、および104を含む。この環境はまた、ネットワーク106も含む。ネットワーク106は、デバイスの集合であり、これらデバイスの集合は、協働して、通信クライアント102と104との間の通信を可能にする。1つまたは複数の通信クライアント102〜104は、本明細書で説明するプロシージャ群の様々な側面を実行するためのロジックを備える。このロジックは、回路と、信号と、マシンのメモリに存在する情報(例えば、ソフトウェア)とのうちの少なくとも1つから構成される。これらは、デバイスの動作に影響を与えるために利用することができる。通信クライアント102〜104は、メッセージを作成し、送受信し、閲覧するロジックを備えることができる。
通信クライアント103には、メッセージ108が含まれる。この例では、メッセージ108は、関連する情報の集合であり、イメージ110を含む。
クライアント103は、メッセージが向けられる相手であるメッセージ108のレシピエントに関する、レシピエント・アドレス・タイプを識別し、そのレシピエント・アドレス・タイプに基づいて、レシピエント用のメッセージ・ベアラモードを選択する。ベアラモードにより、メッセージ108が送信側クライアント103から受信側クライアント(群)に通信されるメカニズムが識別される。ベアラモードには、様々な通信プロトコル、サービス品質特性、および、特定のネットワーク要素が含まれ得る。
メッセージ・ベアラモードは、少なくともレシピエント・アドレス・タイプを考慮することにより選択される。例えば、クライアント103は、クライアント104を有するレシピエントに関して、クライアント102を有するレシピエントに対するレシピエント・アドレス・タイプとは異なるレシピエント・アドレス・タイプを識別する。したがって、クライアント104を有するレシピエントにメッセージ108を配信するために選択されるベアラモードは、クライアント102を有するレシピエントにメッセージ108を配信するために選択されるベアラモードとは異なる。一般に、クライアント103は、各メッセージレシピエントに対して、少なくとも部分的にはレシピエント・アドレス・タイプにより決定されたベアラモードを設定する。
メッセージ・ベアラモードの決定に対して影響を及ぼし得るその他の要因として、メッセージのサイズと、メッセージ内容のタイプと、メッセージを受信したデバイス/人から、レシピエントにメッセージを通信するために適用されたベアラモードとがある。このメッセージを受信したデバイス/人は、以前に受信したメッセージを転送したか、または以前のメッセージに対して返信したデバイス/人であり、その結果、メッセージを(現在の)送信側クライアント103に通信することになる。
クライアント103はまた、メッセージ108に対して選択されたベアラモードに応じて、「返信(reply to)」アドレスと、「送信元(from)」アドレスとのうちの少なくとも1つを変更することができる。例えば、電子メール・ベアラモードを介して、メッセージ108が通信された場合、レシピエントが電子メールによりメッセージを受信しなかったときでも、「返信」アドレス(メッセージに対する返信を送信するときに使用するアドレス)を、送信側の電子メールアドレスとして選択することができる。SMS(電話番号を対象とするベアラモード)を介して、メッセージ108がレシピエントに通信された場合、「返信」アドレスには、送信側の電話番号を設定することができる。送信側の「送信元」アドレス(メッセージが通信された送信元のアドレスを示すもの)はまた、メッセージを通信するために選択されたベアラモードに応じて、変更することもできる。
したがって、単一のメッセージ作成用クライアントアプリケーションを利用して、複数のベアラモードを用いることにより、メッセージを作成し、通信することができる。適用すべき適切なベアラモードは、少なくとも部分的にはレシピエント・アドレス・タイプに応じて選択される。したがって、ユーザのメッセージ環境は単純化される。
図2は、通信に対するベアラモードを設定する方法の実施形態を示すフローチャートである。202において、メッセージが向けられるレシピエントが存在しない場合、プロセスは220で終了する。202において、メッセージが向けられるレシピエントがまだ存在する場合、204において、次のレシピエントが電子メールによりアドレス指定されたか否かを判定するチェックが行われる。レシピエント・アドレスのセマンティックな構成が調べられる。セマンティックな構成とは、レシピエント・アドレス内の記号群および/または記号群のグループの位置と発生頻度とを意味する。204において、レシピエント・アドレスのセマンティックな構成により、レシピエントが電子メールによりアドレス指定されたと示された場合、210において、レシピエント・ベアラモードがSMTPとして指定される。レシピエント・アドレスのセマンティックな構成により、レシピエントが電子メールによりアドレス指定されていないと示された場合、206において、レシピエントが電話番号によりアドレス指定されたか否かを判定するチェックが行われる。206において、レシピエントが電話番号によりアドレス指定された場合、208において、メッセージ内容が非テキストを含むか否かを判定するチェックが行われる。メッセージ内容が非テキストを含まない場合、212において、レシピエント・ベアラモードがSMSとして指定される。208において、メッセージ内容が非テキストを含むと判定された場合(すなわち、メッセージがショートテキストメッセージではない場合)、214において、レシピエント・ベアラモードがEMSまたはMMSとして指定される。
SMTPおよびSMS/EMS/MMSの観点から、一実施形態について説明したが、本方法は一般に、その他のベアラモードの選択に対しても適用可能である。
このプロセスは、レシピエント・アドレス・タイプが電子メールであるか、または電話番号のいずれであるかを調べ、少なくとも部分的にはレシピエント・アドレス・タイプに基づいて、場合によっては、さらにメッセージ内容にも基づいて、レシピエント・ベアラモードを設定するようにして、メッセージが向けられるレシピエントが存在しなくなるまで続けられる。この例では、選択されるベアラモードには、次のものが含まれる。すなわち、電子メールメッセージを通信するのに適したベアラモードであるSMTP;ショートテキストメッセージを通信するのに適したベアラモードであるSMS;SMSよりも多量のテキストと、イメージと、非テキストタイプの内容とのうちの少なくとも1つを通信するのに適したベアラモードであるEMS;EMSタイプの内容と、ビデオメッセージおよび録音された音声メッセージとを通信するのに適したベアラモードであるMMSである。
本説明および特許請求の範囲全体にわたって、文脈上、明確に要求されない限り、「備える」、「含む」などの用語は、排他的な意味ではなく、包含的な意味を示すものと理解されたい。すなわち、これらの用語は、「〜を含むが、〜に限定されるものではない(including, but not limited to)」ということを意味する。1つまたは複数の数字を用いた用語もまた、複数または1つの数字をそれぞれ含む。さらに、「ここで」、「上記にて」、「以下で」という用語、および、それらと類似する用語が、本願において使用されているときには、これらの用語は、本願全体を指すものであり、本願の特定の部分を指すものではない。特許請求の範囲において、「または」という用語が、2つ以上の項目からなるリストに関連して使用されているときには、この用語は、次に示す解釈を全て網羅するものである。すなわち、この用語は、リスト内の項目のいずれか1つ、リスト内の項目の全て、および、リスト内の項目の任意の組合せを含む。
通信環境の実施形態を示すブロック図である。 通信に対するベアラモードを設定する方法の実施形態を示すフローチャートである。

Claims (13)

  1. レシピエント・アドレス・タイプを識別することと、
    前記レシピエント・アドレス・タイプに応じて、メッセージに対するベアラモードを選択することと
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記メッセージに対する前記ベアラモードを設定することは、前記メッセージのサイズに応じて、前記メッセージに対する前記ベアラモードを選択することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記メッセージに対する前記ベアラモードを設定することは、前記メッセージの内容のタイプに応じて、前記メッセージに対する前記ベアラモードを選択することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記メッセージに対する前記ベアラモードを設定することは、前記メッセージを受信したデバイスからレシピエントに前記メッセージを通信するために選択されたベアラモードに応じて、前記メッセージに対する前記ベアラモードを選択することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記メッセージに対する前記ベアラモードに応じて、返信アドレスと送信元アドレスとのうちの少なくとも1つを変更することをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. レシピエント・アドレス・タイプを、電子メールアドレスまたは電話番号のいずれか1つとして識別することと、
    前記レシピエント・アドレス・タイプが電子メールアドレスの場合、メッセージのベアラモードを、SMTPとして選択することと、
    前記レシピエント・アドレス・タイプが電話番号の場合、前記メッセージの前記ベアラモードを、SMSとEMSとMMSとのうちの1つとして選択することと
    を備えることを特徴とする方法。
  7. 前記メッセージの前記ベアラモードを、SMSとEMSとMMSとのうちの1つとして前記選択することは、
    前記メッセージが非テキスト情報を含む場合、前記メッセージの前記ベアラモードを、前記EMSまたは前記MMSのいずれか1つとして選択することと、
    前記メッセージが少量のテキスト情報から構成される場合、前記メッセージの前記ベアラモードを、前記SMSとして選択することと
    をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記メッセージを受信したデバイスからレシピエントに前記メッセージを通信するために選択されたベアラモードに応じて、前記メッセージに対する前記ベアラモードを選択することをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. メッセージを受信する第1のレシピエントに合わせた第1のレシピエント・アドレス・タイプを識別し、
    前記メッセージを受信する第2のレシピエントに合わせた、前記第1のレシピエント・アドレス・タイプとは異なる第2のレシピエント・アドレス・タイプを識別し、
    前記第1のレシピエント・アドレス・タイプに応じて、前記第1のレシピエント用の第1のメッセージ・ベアラモードを選択し、
    前記第2のレシピエント・アドレス・タイプに応じて、前記第2のレシピエント用の、前記第1のメッセージ・ベアラモードとは異なる第2のメッセージ・ベアラモードを選択する
    ロジックを備えたことを特徴とするデータ処理デバイス。
  10. 前記レシピエント・アドレス・タイプを、電子メールアドレスまたは電話番号のいずれか1つとして識別するロジックをさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載のデータ処理デバイス。
  11. 前記レシピエント・アドレス・タイプが電子メールアドレスの場合、前記メッセージに対する前記ベアラモードを、SMTPとして選択するロジックをさらに備えたことを特徴とする請求10に記載のデータ処理デバイス。
  12. 前記レシピエント・アドレス・タイプが電話番号の場合、前記メッセージに対する前記ベアラモードを、SMSとEMSとMMSとのうちの1つとして選択するロジックをさらに備えたことを特徴とする請求項10に記載のデータ処理デバイス。
  13. クライアント通信デバイスが、レシピエント・アドレスのセマンティックな構成に応じて、レシピエント・アドレス・タイプを識別することと、
    前記クライアント通信デバイスが、前記レシピエント・アドレス・タイプに応じて、レシピエントへのメッセージに対するベアラモードを選択することと
    を備えることを特徴とする方法。
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