JP2008504781A - リンク層支援移動体ip高速ハンドオフのためのシステム並びに関連移動体ノード,外部エージェント及び方法 - Google Patents

リンク層支援移動体ip高速ハンドオフのためのシステム並びに関連移動体ノード,外部エージェント及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008504781A
JP2008504781A JP2007518729A JP2007518729A JP2008504781A JP 2008504781 A JP2008504781 A JP 2008504781A JP 2007518729 A JP2007518729 A JP 2007518729A JP 2007518729 A JP2007518729 A JP 2007518729A JP 2008504781 A JP2008504781 A JP 2008504781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agent
data packet
mobile node
target
tunnel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007518729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4464442B2 (ja
Inventor
マイケル ヤン,ジアンハオ
アスサナ,サーベシュ
クマール,クリシュナ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nokia Oyj
Original Assignee
Nokia Oyj
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nokia Oyj filed Critical Nokia Oyj
Publication of JP2008504781A publication Critical patent/JP2008504781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4464442B2 publication Critical patent/JP4464442B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0011Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0011Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection
    • H04W36/0019Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection adapted for mobile IP [MIP]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/12Reselecting a serving backbone network switching or routing node
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/02Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
    • H04W8/08Mobility data transfer
    • H04W8/085Mobility data transfer involving hierarchical organized mobility servers, e.g. hierarchical mobile IP [HMIP]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W80/00Wireless network protocols or protocol adaptations to wireless operation
    • H04W80/02Data link layer protocols
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W80/00Wireless network protocols or protocol adaptations to wireless operation
    • H04W80/04Network layer protocols, e.g. mobile IP [Internet Protocol]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

移動体ノード及びターゲット外部エージェントを含む,移動体ノードをハンドオフするためのシステムである。アンカ外部エージェントからターゲット外部エージェントへ移動体ノードのハンドオフを実行するためにそれらの間にトンネルが確立され,それによって移動体ノードと対応ノードとの間で送信されるデータパケットが,トンネルを介してターゲット外部エージェントとアンカ外部エージェントとの間を通過する。トンネルが確立された後移動体ノードは,移動体ノードをターゲット外部エージェントに対応付けるようにターゲット外部エージェントに登録することができ,それによって移動体ノードと対応ノードとの間で送信されるデータパケットが,アンカ外部エージェント及びトンネルと無関係に,ターゲット外部エージェントを介して対応ノードへ回送される。その後,ターゲット外部エージェントは,ターゲット外部エージェントとアンカ外部エージェントとの間のトンネルを閉じることができる。

Description

本発明は概略,1つのルータからもう1つのルータへ移動体ノードをハンドオフするシステム及び方法に関し,より特定すれば1つのルータからもう1つのルータへのリンク層支援による高速ハンドオフのシステム及び方法に関する。
移動体インターネットプロトコル(IP)は,移動体端末が経路に沿って訪れるさまざまなネットワークにおいて,1つの接続点からもう1つの接続点へ自由に移動できるようにする。特にMIPプロトコルは,移動機が1つの接続ルータからもう1つの接続ルータへハンドオーバする間に接続を維持できるようにする操作を記載している。しかし,典型的な移動体端末のハンドオーバはリンク層及びIP層の信号通知を必要とする。そしてこの信号通知フェーズの間,移動体端末はデータパケットを送受信できない。この期間はハンドオフ遅延と呼ばれる。多くの状況においてハンドオフ遅延は,リアルタイムの,又はほかの遅延に敏感なネットワークトラヒックに対応する際に受け入れがたい。したがってそのようなサービスに対しては,継ぎ目のない移動性管理技法が必要かもしれない。これに関して継ぎ目のない移動性管理は,サービス中断,パケット損失及びハンドオフ遅延を減少又は除去することができ,それによってサービス品質(QoS)を向上させる。
周知のとおり,継ぎ目のないハンドオフは高速ハンドオフ及びコンテキスト転送によって達成できる。しかし一般の高速ハンドオフ機構は,IP層信号通知遅延だけを減少させ,リンク層の遅延は処理しない。これに関して移動体端末が1つのリンク層技術からもう1つの技術へ移動するときにハンドオフ遅延を減少させる標準化された技法は,現在のところない。例えば移動体端末が無線LAN(WLAN)からCDMAネットワークへ移動すると,1つのネットワークからもう1つのネットワークへハンドオフする間の物理層及びリンク層信号通知によって,いまだに無効期間を経験することになる。
これも周知のとおり,さまざまなネットワークは高速接続ネットワーク(例えばWLAN,WiMAX,Bluetooth(登録商標),など)か,又は低速接続ネットワーク(例えばCDMA,GPRS,1xEV−DO,など)のいずれかに分類できる。このように移動体端末が1つのネットワークからもう1つのネットワークへローミングするとき,ネットワークの接続速度に関して4つの可能性が存在する。すなわち,移動体端末は,(1)高速接続ネットワークからもう1つの高速接続ネットワークへ,(2)低速接続ネットワークから高速接続ネットワークへ,(3)高速接続ネットワークから低速接続ネットワークへ,又は(4)低速接続ネットワークからもう1つの低速接続ネットワークへ,ローミングする可能性がある。そして低速接続ネットワークからもう1つの低速接続ネットワークへローミングするときは,より特定すれば移動体端末は,(a)1つの低速接続ネットワークからもう1つの同じ種別の低速接続ネットワークへ(例えばCDMAネットワークのPDSN間ハンドオフ),又は(b)1つの低速接続ネットワークからもう1つの別の種別の低速接続ネットワークへ(例えばCDMAからGPRSへ)ローミングする可能性がある。
MIP高速ハンドオフの間のリンク層遅延は,高速接続ネットワークからもう1つの高速接続ネットワークへ,又は低速接続ネットワークから高速接続ネットワークへローミングする移動体端末には,そのようなハンドオフのためのリンク層設定は典型的には極めて高速である(例えば数百ミリ秒まで)であるため,一般には問題とならない。しかし高速接続ネットワークから低速接続ネットワークへ,又は低速接続ネットワークからもう1つの低速接続ネットワークにローミングする移動機には,リンク層設定による遅延を除去又は少なくとも減少させるために,リンク層支援が有効かもしれない。
前述の背景に鑑み本発明の実施例は,端末が経路に沿って訪れるさまざまなネットワークにおいて,1つの接続点からもう1つの接続点へリンク層支援高速ハンドオフを行うための,改善されたシステム及び関連する移動体ノードと,エージェントと,方法とを提供する。本発明の実施例は,さもなければそのようなハンドオフに関連して生じるであろうリンク層遅延を減少させつつ,1つの接続点からもう1つの接続点へ端末をハンドオフさせることができる。より特定すれば本発明の実施例は,1つの低速接続ネットワークからもう1つの同じ種別の低速接続ネットワークへ,及び1つの低速接続ネットワークからもう1つの別の種別の低速接続ネットワークへ,を含む1つの低速接続ネットワークからもう1つの低速接続ネットワークへ移動体端末がハンドオフするとき,リンク層遅延を減少させることができる。
本発明の1つの態様によれば,移動体ノードをハンドオフさせるシステムが提供される。システムは移動体ノード及びターゲットエージェント(例えばターゲット帰属エージェント又はターゲット外部エージェント)を含み,対応ノードも含むことができる。移動体ノードは,アンカエージェントと通信でき,またアンカエージェントからハンドオフすることもできる。ハンドオフを実行するため,ターゲットエージェントは,ターゲットエージェントとアンカエージェントとの間にトンネルを確立することができ,それによって移動体ノードと対応ノードとの間で送信される少なくとも1つのデータパケットが,ターゲットエージェントとアンカエージェントとの間をトンネルを通じて通過する。トンネルを確立することによってシステムは,引き続く移動体IPコネクションハンドオフ手続の間,ほとんどデータが失われないか又は遅延しないことを保証することができる。このようにして前記トンネルが確立された後移動体ノードは,移動体ノードと対応ノードとの間で送信されるデータパケットが,アンカエージェント及びトンネルと無関係に対応ノードへターゲットエージェントを通じて回送されるように,前記ターゲットエージェントに登録することによって前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに対応付けることができる。
移動体ノードがターゲットエージェントに登録される前に,ターゲットエージェントは更に,低速接続ネットワークにおいて動作しているアンカエージェントから,同じ種別の低速接続ネットワークにおいて動作しているターゲットエージェントへ移動体ノードをハンドオフするときのように,アンカエージェントから移動体ノードのリンク層コンテキスト情報を受信することができる。そのような例においては,リンク層コンテキスト情報はトンネルを通じて受信できる。代替として移動体ノードは,低速接続ネットワークにおいて動作しているアンカエージェントから,同じ又は別の種別の低速接続ネットワークにおいて動作しているターゲットエージェントへ移動体ノードをハンドオフするときのように,ターゲットエージェントとリンク層コネクションを確立することができる。そのような例においては,リンク層コネクションの確立は,移動体ノードがターゲットエージェントとリンク層コンテキスト情報をネゴシエーションするステップを含む。しかしターゲットエージェントに登録した後に,ターゲットエージェントはターゲットエージェントとアンカエージェントとの間のトンネルを閉じることができる。
しかし,移動体ノードを登録した後で,かつ典型的にはトンネルを閉じる前に,ターゲットエージェントはアンカエージェントと無関係に対応ノードから着信データパケットを受信することができる。そのような例においては,ターゲットエージェントはリンク層コンテキストを活性化し,その後にデータパケットを移動体ノードへ転送することができる。
更にターゲットエージェントは移動体ノードから発信データパケットを受信することができる。したがってターゲットエージェントは,アンカエージェント及びトンネルと無関係に,かつターゲットエージェントが活性化したターゲットエージェントにおけるリンク層コンテキストによって,データパケットを対応ノードへ転送することができる。より特定すれば,本発明の選択的態様によれば,ターゲットエージェントは1以上の発信データパケットを受信することができる。したがってこれらのデータパケットに関してターゲットエージェントは,トンネルを通じてアンカエージェントにデータパケットを回送することができ,それによってアンカエージェントはその後にデータパケットを対応ノードへ転送することができる。データパケットは,ターゲットエージェントがリンク層フレームの境界を表すフレーミング情報を含むデータパケットを識別するまで,トンネルを通じて回送することができる。その後ターゲットエージェントは識別されたデータパケットの第1部分をトンネルを通じてアンカエージェントへ回送することができ,それによってアンカエージェントはその後にその第1部分を対応ノードへ転送することができる。更にターゲットエージェントは,アンカエージェント及びトンネルと無関係に,識別されたデータパケットの第2部分を対応ノードへ回送することができる。そのような例においては,第1部分はデータ送信の終了を表し,第2部分は引き続くデータ送信の開始を表す。第1部分を回送した後,より典型的には第1部分及び第2部分双方を回送した後,ターゲットエージェントはトンネルを閉じることができる。
本発明のほかの態様によれば,移動体ノードをハンドオフするための移動体ノードと,エージェントと,方法とが提供される。したがって本発明の実施例は,移動体ノードをハンドオフするための改善されたシステム及び関連する移動体ノードと,エージェントと,方法とを提供する。前に示唆し,以降で説明するように本発明の実施例は,さもなければそのようなハンドオフに関連して生じるであろうリンク層遅延を減少させつつ,1つの接続点からもう1つの接続点へ端末をハンドオフさせることができる。この点については,ターゲットエージェントとアンカエージェントとの間でトンネルを確立することによって,移動体ノードと対応ノードとの間で送信されるデータパケットは,ターゲットエージェントとアンカエージェントとの間をトンネルを通じて通過することができる。このようにして移動体ノードのハンドオフを完了させる一方で,リンク層及びIP層の信号通知によるリンク層遅延は,除去できないまでも減少させることができる。さもなければ移動体ノードは,そのようなリンク層及びIP層の信号通知の間,データパケットを送信又は受信することができない。したがって移動体ノードをターゲットエージェントに登録した後,移動体ノードと対応ノードとの間のデータパケットは,アンカエージェント及びトンネルと無関係にターゲットエージェントを通じて回送されるので,トンネルは閉じることができる。このようにして本発明の実施例のシステムと,移動体ノードと,エージェントと,方法とは,先行技術が示した課題を解決し,トンネルを解放することによってネットワークリソースの利用を減少させること,及びターゲットエージェントとアンカエージェントとの間の余分な経路ホップを除去すること,のような追加の利点を提供する。
このように本発明を一般的な表現で説明してきたが,ここで添付の必ずしも正確には描かれていない図面を参照する。
以降,本発明の好ましい実施例を示している添付の図面を参照して,本発明をより詳細に説明する。しかし本発明はさまざまな形態で実施できるものであり,ここに開示する実施例に限定されると解釈すべきではない。むしろこれらの実施例は,本開示が徹底的かつ完全であって本技術の当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように提供されるものである。本願中においては,類似の番号は類似の要素を指すものとする。
図1を参照すると,本発明によって恩恵を受ける1つの種類のシステムが示されている。本発明の実施例のシステムと,方法と,計算機プログラム製品とは,主として移動体通信応用に関連して記載されている。しかし本発明の実施例のシステムと,方法と,計算機プログラム製品とは,移動体通信産業の内外双方のさまざまなほかの応用に関しても利用できることを理解されたい。例えば本発明の実施例のシステムと,方法と,計算機プログラム製品とは,有線及び/又は無線のネットワーク(例えばインターネット)応用に関して利用することができる。
図示したように本システムは,ベースサイトすなわち基地局(BS)14との間で信号を送受できる移動体ノード(MN)10を含んでもよく,2つのBSが図1に示されている(以降,高速ハンドオフの際のアンカBS14a及びターゲットBS14bを含んで示され,説明される)。基地局は,移動体通信交換センタ(MSC)(図示されていない)のようなネットワークを運用するために必要な要素をそれぞれ含む,1以上のセルラ,すなわち移動体通信ネットワークの一部である。当業者には周知のとおり,移動体通信ネットワークはまた,基地局MSC相互動作機能(BMI)とも呼ばれる。運用中MSCは,端末が発着呼する際に端末を発着信する呼の経路制御をすることができる。MSCはまた,端末が通話中に地上市外回線に接続することができる。更にMSCは端末を発着信するメッセージの転送を制御することができ,またメッセージセンタを発着信するメッセージの端末への転送も制御することができる。
MS10はまたデータネットワークに接続できる。例えばBS14は,構内ネットワーク(LAN),都市域ネットワーク(MAN),及び/又は広域ネットワーク(WAN)のようなデータネットワークに接続することができる。1つの典型的な実施例においては,BSはゲートウェイに接続され,ゲートウェイはインターネットプロトコル(IP)ネットワーク16のようなデータネットワークに接続される。ゲートウェイは,MNと,データネットワークに直接又は間接に接続しているほかのノードとの間にネットワーク接続を提供することができる任意数のさまざまなエンティティを備えることができる。理解のとおりゲートウェイは,帰属エージェント(HA)18,外部エージェント(FA)20(以降,高速ハンドオフの際のアンカFA20a及びターゲットFA20bを含んで示され,説明される),パケットデータ提供ノード(PDSN),接続ルータ,又はその類似物のような任意の数のさまざまな形態において説明できる。これに関してはMIPプロトコルに規定されるとおり,HAはMNの帰属ネットワーク22内のルータである。HAは,MNが帰属ネットワークにないときに,MNへ配信するためにデータをトンネリングすることができる。またMNの現在の位置情報を維持することができる。反対にFAは,MNの訪問先ネットワーク24内のルータである。FAは,MNが訪問先ネットワークに登録されている間,MNに経路制御サービスを提供する。運用中FAはHAからのデータをトンネルから取り出して,MNに配信する。次にFAは,訪問先ネットワークに登録されたMNから送信されたデータに対して,既定のルータとしてサービスを提供することができる。
IPネットワーク16を介してMN10に接続しているほかのノードは,本発明の実施例によってMNと通信することができる任意数のさまざまなデバイス,システム又はその類似物であってよい。例えばほかのノードは,パーソナル計算機,サーバ計算機又はその類似物であってよい。追加として又は代替として,例えば1以上の対応ノードは,携帯電話機,パーソナルデジタルアシスタント(PDA),ページャ(ポケベル),ラップトップ計算機又はその類似物のようなほかのMNであってよい。ここで説明したとおり,IPネットワークを介してMNと通信することができるノードは,対応ノード(CN)26と呼ばれ,そのうちの1つが図1に示されている。
可能性のあるすべてのネットワークのすべての要素がここに示され,説明されているわけではないが,MN10は任意数のさまざまなネットワークの1以上に接続できることを理解されたい。これに関して移動体通信ネットワークは,いくつかの第1世代(1G),第2世代(2G),2.5G及び/又は第3世代(3G)の移動体通信プロトコル又はその類似物のうち1以上による通信に対応することができるものであってよい。追加として又は代替として移動体通信ネットワークは,DVB−T(地上波DVB)規格及び/又はDVB−H(携帯向けDVB)規格を含むデジタルビデオ放送(DVB)規格ネットワーク,ISDB−T(地上波ISDB)規格を含む統合サービスデジタル放送(ISDB)規格ネットワーク又はその類似物のようないくつかのさまざまな放送ネットワークのうち1以上による通信に対応することができるものであってもよい。
より特定すれば,例えばMN10は2G無線通信プロトコルIS−136(TDMA)と,GSMと,IS−95(CDMA)とによる通信に対応することができる1以上のネットワークに接続することができる。また例えばネットワークのうち1以上は,2.5G無線通信プロトコルGPRS,強化データGSM環境(EDGE)又はその類似物による通信に対応することができるものであってもよい。更に例えばネットワークのうち1以上は,広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)無線接続技術を適用する世界移動体電話システム(UMTS)のような3G無線通信プロトコルによる通信に対応することができるものであってもよい。更にネットワークのうち1以上は,1xEV−DO(TIA/EIA/IS−856)及び1xEV−DVのような強化3G無線通信プロトコルに対応することができるものであってもよい。TACSネットワークだけでなくいくつかの狭帯域AMPS(NAMPS)ネットワークもまた,2重モード又はそれ以上のモードのMN(例えばデジタルとアナログとに対応する電話機,又はTDMAと,CDMAと,アナログとに対応する電話機)として,本発明の実施例によって恩恵を受ける。
ここで図2を参照すると,MN10,HA18,FA20及び/又はCN26として運用することができるエンティティの本発明の1つの実施例によるブロック図が示されている。これらは別々のエンティティとして示されているが,いくつかの実施例においては1以上のエンティティが,論理的には分離されているがそのエンティティ内に共設することによって,MN,HA,FA及び/又はCNのうち1以上に対応することができる。例えば1つのエンティティが,論理的には分離されているが共設されているHA及びCNに対応することができる。また例えば1つのエンティティが,論理的には分離されているが共設されているFA及びCNに対応することができる。
図示したように,MN10,HA18,FA20及び/又はCN26として運用することができるエンティティは,一般にはメモリ32に接続されたプロセッサ30を含む。またプロセッサは,少なくとも1つのインタフェース34若しくはデータ,コンテンツ又はその類似物を送信及び/又は受信するほかの手段に接続することができる。メモリは揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリを含んでもよく,典型的にはコンテンツ,データ又はその類似物を記憶する。例えばメモリは,典型的にはそのエンティティから送信されたコンテンツ,及び/又はそのエンティティが受信したコンテンツを記憶する。また例えばメモリは,プロセッサが本発明の実施例によるエンティティの動作に関連するステップを実行するためのソフトウェアアプリケーション,命令又はその類似物を,典型的には記憶する。
ここで図3を参照すると,本発明の実施例によって恩恵を受ける1つの種類のMN10が示されている。しかしながら,ここで示し,以降説明するMNは,本発明によって恩恵を受ける1つの種類のMNを単に例示するものであり,したがって本発明の範囲を制限するものととらえるのは望ましくない。MNのいくつかの実施例を示し,以降例として説明するが,例えばPDA,ページャ,ラップトップ計算機,及びほかの種類の電子システムのようなほかの種類のMNも直ちに本発明を適用できる。
図に示すように,アンテナ36に加えてMN10は,送信器38と,受信器40と,コントローラ42又は送信器及び受信器それぞれへ信号を提供し,信号を受信するほかのプロセッサとを含むことができる。これらの信号は,適用できるセルラシステムの無線インタフェース標準による信号通知情報を含み,またユーザの音声及び/又はユーザが発生するデータも含む。これに関してMNは,1以上の無線インタフェース標準と,通信プロトコルと,変調種別と,接続種別とによって動作できるものであってよい。より特定すれば,MNはいくつかの第1世代(1G),第2世代(2G),2.5G及び/又は第3世代(3G)の移動体通信プロトコル又はその類似物のどれによって動作するものであってもよい。例えばMNは,2G無線通信プロトコルIS−136(TDMA)と,GSMと,IS−95(CDMA)とによって動作できるものであってよい。また例えばMNは,2.5G無線通信プロトコルGPRS,強化データGSM環境(EDGE)又はその類似物によって動作できるものであってよい。更に例えばMNは,広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)無線接続技術を適用する世界移動体電話システム(UMTS)のような3G無線通信プロトコルによって動作できるものであってよい。またMNは,1xEV−DO(TIA/EIA/IS−856)及び1xEV−DVのような強化3G無線通信プロトコルによって動作できるものであってもよい。TACSネットワークだけでなくいくつかの狭帯域AMPS(NAMPS)においてMNはまた,2重モード又はそれ以上のモードのMN(例えばデジタルとアナログとに対応する電話機,又はTDMAと,CDMAと,アナログとに対応する電話機)として,本発明の教示によって恩恵を受ける。
コントローラ42は,MN10のオーディオ機能及び論理機能を実装するために必要な回路を含むことを理解されたい。例えばコントローラは,デジタル信号プロセッサデバイスと,マイクロプロセッサデバイスと,さまざまなアナログデジタル変換器と,デジタルアナログ変換器と,ほかの支援回路とからなってもよい。MNの制御機能及び信号処理機能は,それぞれの能力によってこれらのデバイスに割り当てられる。コントローラは更に,内部音声符号器(VC)42a及び内部データモデム(DM)42bを含んでもよい。更にコントローラは,1以上のソフトウェアプログラムを動作させる機能を含んでもよく,プログラムはメモリ(以降説明する)に記憶してもよい。例えばコントローラは,通常のWebブラウザのような接続プログラムを動作させることができるものであってよい。したがって接続プログラムは,例えばHTTP及び/又は無線アプリケーションプロトコル(WAP)のようなプロトコルによって,MNがWebコンテンツを送受信できるようにする。
またMN10は,通常のイヤホン又はスピーカ44と,リンガ46と,マイクロホン48と,ディスプレイ50と,ユーザ入力インタフェースとを含むインタフェースを備え,それらはすべてコントローラ42に接続される。MNがデータを受信できるようにするユーザ入力インタフェースは,キーパッド52,タッチセンサ付きディスプレイ(図示されていない),又はほかの入力デバイスのような,MNがデータを受信できるようにするいくつかのデバイスのうちいずれも備えることができる。キーパッドを含む実施例においては,キーパッドは通常の数字(0〜9)と,関連するキー(#及び*)と,MNを操作するために用いるほかのキーとを含む。図示されてはいないがMNは,検知可能出力として選択的に機械的振動を与えるばかりでなく,MNを動作させるために必要なさまざまな回路に電力を供給するために,振動バッテリのようなバッテリを含むことができる。
またMN10は,データを共有し,及び/又は取得するために1以上の手段を含むことができる。例えばMNは近距離無線周波(RF)送受信機又は検出器(interrogator)54を含んでもよく,それによってRF技法による電子デバイスとデータを共有し,及び/又は電子デバイスからデータを取得することができる。追加として,又は代替としてMNは,例えば赤外線(IR)送受信機56,及び/又はBluetooth(登録商標)専門グループが開発したBluetooth(登録商標)型無線技術を用いて動作するBluetooth(登録商標)(BT)送受信機58のような,ほかの近距離送受信機を含んでもよい。したがって追加として又は代替として,MNはそれら技法によって電子デバイスへデータを送信し,及び/又は電子デバイスからデータを受信することができる。図示してはいないが追加として又は代替として,MNはIEEE802.11のようなWLAN技法,IEEE802.16のようなWiMAX技法,又はその類似物を含むいくつかのさまざまな無線ネットワーク技法によって,電子デバイスへデータを送信し,及び/又は電子デバイスからデータを受信することができる。
更にMN10は,加入者識別情報モジュール(SIM)60,着脱可能ユーザ識別情報モジュール(R−UIM),又はその類似物のようなメモリを含むことができ,メモリは典型的には移動体通信加入者に関連する情報要素を記憶する。MNは,SIMに加えてほかの着脱可能及び/又は固定のメモリを含んでもよい。これに関してMNは,一次データ記憶のためのキャッシュ領域を含む揮発性ランダムアクセスメモリ(RAM)のような揮発性メモリ62を含んでもよい。またMNはほかの不揮発性メモリ64を含んでもよく,それは組み込みでもよいし,及び/又は着脱可能であってもよい。追加として又は代替として不揮発性メモリは,EEPROM,フラッシュメモリ又はその類似物を備えてもよい。メモリは,MNがMNの機能を実装するために用いるいくつかのソフトウェアアプリケーションと,命令と,情報素片と,データとのうちいずれをも記憶することができる。例えばメモリは,MNを唯一に識別できる国際移動体通信装置識別情報(IMEI)コード,国際移動体通信加入者識別情報(IMSI)コード,移動機統合サービスデジタルネットワーク(MSISDN)コード(携帯電話番号),インターネットプロトコル(IP)アドレス,セッション開始プロトコル(SIP)アドレス,又はその類似物のような識別子を記憶することができる。
背景技術の項で説明したとおり,MIPはMN10が経路に沿って訪れるさまざまなネットワークにおいて,1つの接続点からもう1つの接続点へ自由に移動できるようにする。特にMIPは,MNがひとつの接続ルータからもうひとつの接続ルータへハンドオーバする間,接続性を維持できるようにする操作を規定している。端的に言えばMIPは,移動体ノードを,IPネットワーク16への現在の接続点と無関係に,その帰属アドレスによって識別できるようにする。MNが帰属ネットワーク22になく,訪問先ネットワーク24にあるとき,MNはまた気付アドレスと関連付けられ,それがMNの現在の位置についての情報を提供する。典型的にはFA20間のハンドオフ中に気付アドレスは変化するが,帰属アドレスは同一のままである。
これもまた背景技術の項で説明したとおり,MN10の典型的なハンドオーバは,MNがデータパケットを送受信できない間に,リンク層又はIP層の信号通知を必要とする。多くの場合そのようなハンドオフ遅延は,リアルタイムの,又は遅延に敏感なネットワークトラヒックに対応するために受け入れがたい。したがってそのようなサービスに対しては,継ぎ目のない移動性管理技法が必要かもしれない。これに関して継ぎ目のない移動性管理技法は,サービス中断と,パケット損失と,ハンドオフ遅延とを減少又は除去することができ,そうしてサービス品質(QoS)を向上させる。継ぎ目のないハンドオフは,高速ハンドオフ及びコンテキスト転送によって達成できるが,一般の高速ハンドオフ機構は,IP層の信号通知遅延だけを減少させ,リンク層の遅延は処理しない。
したがって以降詳細に説明するように本発明の実施例は,MN10が経路に沿って訪れるさまざまなネットワークにおいて,1つの接続点からもう1つの接続点へのリンク層支援高速ハンドオフを可能にする。本発明の実施例は,MNを1つの接続点からもう1つの接続点へのハンドオフを,さもなければそのようなハンドオフに関連して生じるであろうリンク層遅延を減少させる一方で可能にする。より特定すれば本発明の実施例は,1つの低速接続ネットワークからもう1つの同じ種別の低速接続ネットワークへ,及び1つの低速接続ネットワークからもう1つの別の種別の低速接続ネットワークへ,を含む1つの低速接続ネットワークからもう1つの低速接続ネットワークへMNがハンドオフするとき,リンク層遅延を減少させることができる。
本発明のさまざまな実施例によるリンク層支援高速ハンドオフの方法を説明する前に,図4及び5を参照するとノード(例えばMN10,CN26,など)のプロトコルスタック及び本発明の実施例によるノードのプロトコルスタックと,一般の開放型システム相互接続(OSI)モデルとの比較が示されている。図4及び5におけるプロトコルスタックは,ソフトウェア,ハードウェア,ファームウェア又はそれらの組合せによって実装できる。より特定すれば,図4は7階層を含むOSIモデル66を示しており,アプリケーション層68,プレゼンテーション層70,セッション層72,トランスポート層74,ネットワーク層76,データリンク層78及び物理層80を含む。OSIモデルは国際標準化機構(ISO)によって開発され,ISO7498,「OSI参照モデル」に規定されており,ここにその全体を参照する。
OSIモデル66の各層は,特定のデータ通信処理,すなわちその階層より上の階層に対するサービスを行う(例えばネットワーク層76はトランスポート層74に対するサービス提供する)。その処理は,手紙を投かんする前に一連の封筒に入れることになぞらえることができる。後に続く各封筒は,トランザクションを処理するために必要なもう1つの層の処理,又はオーバヘッド情報を追加する。同時にすべての封筒は手紙が正しいあて先に届き,受信したメッセージが送信したメッセージと同一であることを保証する補助をする。パッケージ全体が目的地に到着すると,封筒は一つ一つ,手紙自体が書かれたとおりに現れるまで開封される。
2つのノードの(例えばMN10とCN26との)間の実際のデータは,情報源ノードにおいて上82から下84へ,そして通信回線を通じて目的地ノードにおいて下84から上82へ流れる。同一ノードにおいてユーザアプリケーションデータが1つの層から次の層へ下に向かって通過するたびに,更なる処理情報が追加される。相手ノードの対向する層によって情報が除去され,処理されるとき,さまざまな処理(エラー訂正,フロー制御,など)が実行される。
ISOは7階層すべてを詳細に規定しており,それらを以降データが情報源ノードを出発してから実際に流れる順に要約する。
第7層,アプリケーション層68は,ユーザアプリケーションにOSIアプリケーション層とのインタフェースを提供する。上述のようにOSIアプリケーション層は,アプリケーション層で通信するもう1つのノード内の対応する対向層を有する。
第6層,プレゼンテーション層70は,ユーザ情報が,目的地ノードが理解又は解釈できる形式(例えば構文,又は1と0の並び)にあることを保証する。
第5層,セッション層72は,ノード間のデータ同期制御を行う(すなわち,情報源における第5層を通過するビット構成が,目的地における第5層を通過するものと同一であることを保証する)。
第4層,トランスポート層74は,2つのノード間にエンド−ツ−エンドコネクションが確立され,しばしば信頼できることを保証する(すなわち,目的地における第4層は,あたかも情報源ノードにおける第4層から受信したように,コネクションの要求を確認する)。
第3層,ネットワーク層76は,ネットワークを通過するデータの経路制御及び中継を提供する(なかでも発信側の第3層においてあて先が封筒に付与され,それは次に目的地における第3層によって読まれる)。
第2層,データリンク層78は,メッセージが1つのノードにおいてこの層を下に通過し,相手のノードにおける対向層を上に通過するときのデータフロー制御を含む。
第1層,物理層80は,データ通信装置が機械的,電気的に接続される方法,及びデータがこれらの物理コネクションを通して,情報源ノードにおける第1層から目的地ノードにおける第1層へ移動する手段を含む。
図5は,本発明の実施例によるMN10及び/又はCN26のOSI機能性と,一般のOSIモデルとの比較86を示す。より特定すると図5は,インターネットプロトコル(IP)ネットワーク層94がOSI7階層モデル88に適合することを示している。図に示すとおり,トランスポート層90はアプリケーションにデータコネクションサービスを提供し,データがエラーなしで,欠損なく,かつ順序通りに配信されることを保証する機構を含むことができる。TCP/IPモデル92におけるトランスポート層は,セグメントをIP層に回送することによってセグメントを送信し,IP層がセグメントを目的地へ運ぶ。トランスポート層はIP層から着信セグメントを受け取り,そのアプリケーションが受信者であるかを判定し,そしてデータをそのアプリケーションへ送信順に回送する。
このようにしてIP層94はネットワーク層96の機能を実行し,ノード間(例えばMN10とCN26との間)でデータを運ぶ。データは1つのリンクを通過してもよいし,IPネットワーク16内のいくつかのリンクを中継されてもよい。データはデータグラムと呼ばれる単位で搬送され,データグラムは第3層98アドレス情報を含むIPヘッダを含む。ルータはデータグラムを目的地へ向かわせるために,IPヘッダ内の目的地アドレスを調べる。IP層は,すべてのデータグラムが独立に運ばれるので,コネクションレスと呼ばれ,IP層はデータグラムの信頼できる配信又は順序通りの配信を保証しない。IP層は,特定のデータグラムがどのアプリケーション間対話に属するかを気にせずに,トラヒックを運ぶ。
送信制御プロトコル(TCP)層90は,TCP/IPプロトコルを用いて,デバイス間に信頼できるデータコネクションを提供する。TCP層は,データを時々データグラムと呼ばれるデータパケットにパッキングし,データリンク層及び物理層100を介した下位にあるネットワークを通じてデータグラムを送信するため用いられるIP層94の上位で動作する。データリンク層は,ポイント−ツ−ポイントプロトコル(PPP)のようないくつかのさまざまなプロトコルのどれによって動作してもよい。理解のとおりIPプロトコルは,どのようなフロー制御も再送機構も含まない。これが,典型的にはTCP層90がIP層94の上位で使われる理由である。これに関してTCPプロトコルは,損失データパケットを検出するために確認機構を提供する。
ここで図6を参照すると,MNとCN26の間の通信セッション中のような,MN10を現在のアンカFA20aから新しいターゲットFA20bへハンドオフする方法の制御フロー図が示されている。ここで説明するようにMNはアンカエージェントからターゲットエージェントへハンドオフされる。しかしながらMNは,アンカHA18からターゲットFAへ,又は代替としてアンカFAからターゲットHAへも,本発明の精神及び範囲を逸脱することなく同等にハンドオフできることを理解されたい。また以降に説明するように図6の方法は,特に低速接続ネットワークから同一種別の低速接続ネットワークへMNをハンドオフする際に適用できる。これに関して図6の方法を,CDMAネットワーク内のアンカPDSN(すなわちアンカFA)から,同一又は別のCDMAネットワーク内のターゲットPDSN(すなわちターゲットFA)へハンドオフすることに関して説明する。しかしながら図6の方法は,いくつかのほかの低速接続ネットワークのどれから同一種別の低速接続ネットワークへMNをハンドオフする際にも,本発明の精神及び範囲を逸脱することなく同等に適用できることを理解されたい。
図6に示すように,本発明の1つの実施例によってアンカFA20aからターゲットFA20bへMN10をハンドオフする方法は,ターゲットFAとアンカFAとの間にトンネルを確立するステップを含む。より特定すれば,それ自体は当業者には周知であるが,MNにアンカBSから後にMNにサービスを提供することができるようになるターゲットBS14bへ物理層(すなわち第1層)ハンドオフを開始するように指示することによって,現在MNにサービスを提供しているBS14(すなわちアンカBS14a)は,アンカFAからターゲットFAへハンドオフを開始できる。次に物理層ハンドオフ中に,対応するBSと関係するネットワークコンポーネントとの間の信号通知によって,ターゲットFAとアンカFAとの間にトンネルを確立することができる。例えばCDMAにおいては,アンカPDSNがターゲットパケット制御機能(PCF)から到達できないときの高速ハンドオフ技法であってターゲットBS14に組み込まれた技法によって,ターゲットPDSNとアンカPDSNとの間でPDSN−ツ−PDSN(P−P)コネクションを確立することによって,ターゲットPDSN(すなわちターゲットFA)とアンカPDSN(すなわちアンカFA)との間でトンネルを確立することができる。そのような技法についての更なる情報については,一般に第3世代パートナシッププロジェクト2(3GPP2)仕様書,3GPP2 A.S0013-A,V2.0.1,"Interoperability Specification (IOS) for cdma2000: Access Network Interfaces - Part 3 Features"の特に3.19.4.2章を参照されたい。ここに3GPP2 A.S0013-A,V2.0.1の全体を参照する。
図6に示すようにターゲットFA20bとアンカFA20aとの間にトンネルを確立した後,データトラヒックはMN10からターゲットFA及びトンネルを通じてアンカFAへ流れることができる。これに関して,リンク層(すなわち第2層)終端点はまだアンカFAである。例えばターゲットPDSN(すなわちターゲットFA)と,同一又は別のCDMAネットワークにおけるアンカPDSN(すなわちアンカFA)との間にP−Pコネクションを確立した後,PPPデータフレームはターゲットPDSNを通じてアンカPDSNへトンネルされ,MNは引き続きアンカPDSNがMNに指定した元の気付IPアドレスを持ち続ける。この時点ではまだ,リンク層及びIP層(すなわち第3層)ハンドオフは実行されていない。ターゲットFAとアンカFAとの間のトンネルを通じて流れるデータトラヒックによって,MNのハンドオフはリンク層及びIP層信号通知による遅延を起こすことなく継続することができ,さもなければその間MNはデータパケットを送受信できない。
このようにしてトンネルが確立された後,あったとしても大きな遅延又はパケット損失を招くことなくリンク層及びIP層ハンドオフを実行するために,アンカFA20aはMN10のリンク層(すなわち第2層)コンテキスト情報をターゲットFA20bに転送することができる。そのリンク層コンテキスト情報は,MNとFAとの間のリンク層コネクションを設定するために必要な1以上のパラメータを含んでいる。このようにしてターゲットFAはその後,リンク層コンテキスト情報を維持し,CN26からMNに向けられたデータパケットを受信するのに備えて,リンク層スタックを開始することができる。MNは低速接続ネットワーク内のアンカFAから同一種別の低速接続ネットワーク内のターゲットFAへハンドオフしているので,アンカFA内のリンク層コンテキスト情報は,ターゲットFA内のものと同一である。したがってリンク層コンテキスト情報は,通常のMIPハンドオフ技法においては必要な,ハンドオフ中の再ネゴシエーションの必要がない。
CDMAに関して更に特定すれば,例えばP−Pインタフェースが確立された後,アンカPDSN(すなわちアンカFA20a)はPPPコンテキスト情報をターゲットPDSN(すなわちターゲットFA20b)へ転送することができる。例えばPPPにおいては,コンテキスト情報は,最大予備ユニット数,認証プロトコル,品質管理プロトコル,マジック数,プロトコルフィールド圧縮,並びにアドレス及び制御フィールド圧縮のような,リンク制御プロトコル(LCP)構成オプションを含むことができる。そのようなコンテキスト情報についての更なる情報については,IETF(インターネット技術委員会)コメント要求文書,RFC1661,"The Point-to-Point Protocol (PPP)",1994年7月,を参照されたい。またその全体をここに参照する。
当業者には理解のとおり,MIPにおけるPPPネゴシエーション処理は,MN10へのIPアドレス指定,又はPDSN(すなわちFA20)とMN10との間の認証を必要としない。PPPネゴシエーション中に交換されるパラメータは静的かつそのままであり,PPP端点がアンカPDSN(すなわちFA20a)からターゲットPDSN(すなわちターゲットFA20b)へ切り替わるときに,再度PPPセッションをネゴシエーションする必要がない。PPPコンテキストは,PPPスタックが状態依存であるため,PPPネゴシエーションを模擬するように複数のメッセージで転送するように,いくつかの別々の方法のうちどれによって転送してもよい。
リンク層(すなわち第2層)コンテキスト情報をターゲットFA20bへ転送した後,アンカFA20aはMNがその後ターゲットFAに登録できるように,ターゲットFAに関する情報をMN10に送信することができる。例えばひとつの実施例においては,アンカFAはMNにIETFインターネットドラフト,draft-ietf-mobileipfast-mipv6-08.txt,"Fast Handovers for MIP v6",2003年10月10日,に規定されているプロキシルータ通知メッセージを送信することができる。ここにそのドラフト全体を参照する。IETFインターネットドラフトに規定されているようにプロキシルータ通知メッセージは,IETFコメント要求文書,RFC3220,"IP Mobility Support for IPv4",2002年1月に規定されたエージェント通知メッセージに基づいている。またその文書全体をここに参照する。これに関してプロキシルータ通知メッセージは,ターゲットFAの気付アドレス(すなわちIPアドレス)を有する移動性エージェント通知拡張を含むことができる。
プロキシルータ通知メッセージを受信した後のように,ターゲットFA20bに関する情報を受信した後,MN10はアンカFA20aから受信した情報(例えば気付アドレス)に基づいて,ターゲットFAにMIP登録を実行することができる。これに関してMNは,ターゲットFAにMIP登録要求を送信することができる。しかしながら理解のとおり,アンカFAは現在のリンク層(すなわち第2層)コネクションの端点なので,アンカFAは最初にMIP登録要求を受信する。したがって受信と同時にアンカFAは,ターゲットFAにMNの登録を開始するように,MIP登録要求をターゲットFAに届けることができる。
MIP登録要求を受信した後ターゲットFA20bは,登録要求を処理し,その要求をMN10のHA18へ中継することができ,それによってHAに登録要求及びターゲットFAの気付アドレスを含むターゲットFAに関する情報を通知する。さまざまなエンティティがIPv4(IP第4版)によって動作しているときは,HAはターゲットFAの気付アドレスを含む必要な情報をMNの経路制御テーブルに追加し,要求を承認し,そしてターゲットFAを介してMNに登録応答を返送することができる。これに対比してエンティティがIPv6(IP第6版)によって動作しているときは,HAは要求を承認して,登録応答をMNに返送することができ,それでMNは対応付け更新をHA又はCN26に送信することができる。それでHAは,MNの経路制御テーブルに必要な情報を追加することができる。MIP登録処理についての更なる情報については,IETF RFC3220及びインターネットドラフト,draft-ietf-mobileip-fast-mipv6--08.txtを参照されたい。
理解の通りMN10をターゲットFA20に登録することによって,以降のMNへの着信パケットは,アンカFA20aへ次にMNへではなく,ターゲットFA20bへ,次にMNへ届けることができる。このようにしてCN26からの最初の着信データパケットがターゲットFAに到達すると,ターゲットFAは以前にターゲットFAに転送されたリンク層(すなわち第2層)コンテキスト情報を活性化し,リンク層コンテキスト情報によって着信データパケットをMNへ転送することができる。このようにして以前のようにデータパケットを,ターゲットFAとアンカFAとの間のトンネルを通じてターゲットFAからMNへ,及びアンカFAからMNへ回送する必要がなくなる。しかしながらさまざまな事例において,アンカFAにおけるリンク層コンテキスト情報は,ターゲットFAがリンク層コンテキスト情報を活性化する前に変化するかもしれないことを理解されたい。そのような事例において所望であれば,アンカFAは更新されたリンク層(すなわち第2層)コンテキスト情報をターゲットFAに転送することができ,それによってターゲットFAは,着信データパケットをMNへ転送するために更新されたコンテキスト情報を活性化するときに更新されたコンテキスト情報を持っていることができる。
着信データパケットは,最初にターゲットFAとアンカFA20aとの間のトンネルを通過することなくターゲットFA20bからMN10へ転送することができるが,反対方向のデータパケットはそれでもトンネルを通過し,トンネルからCN26へ回送されるかもしれない。したがってトンネル及びアンカFAと無関係にデータパケットの転送を開始するために,ターゲットFAは発信パケットを,以前にターゲットFAが活性化したリンク層コンテキスト情報によって,MNからCNへ転送することができる。
理解のとおりさまざまな事例においてMN10は,MNからCN26へのデータ送信中にハンドオーバすることができる。したがって通信経路をターゲットFA20bとアンカFA20aとの間のトンネルから,直接ターゲットFAからへ移動することによってさもなければ発生するかもしれないパケットの損失を防ぐために,ターゲットFAは必要ではないが発信データパケットをトンネルを通じてアンカFAへ,及びアンカFAからCNへ回送し続ける間,発信データパケットを監視することができる。次に発信データパケットを監視することによって,ターゲットFAはリンク層(すなわち第2層)フレームのフレーミング情報(例えばフレーミングバイト)を含むペイロードを含むパケットを識別することができる。ここでフレーミング情報はリンク層フレームの境界を表すものである。例えばCDMAに関しては,アンカPDSNとターゲットPDSNとの間のP−Pコネクションを通じてアンカPDSN(すなわちアンカFA)へ一般経路制御カプセル化(GRE)パケットを転送するのをいつ停止するかを判定するために,ターゲットPDSNはGREパケットのペイロード,すなわち無線リンクプロトコル(RLP)フレームを監視することができる。フレーミング情報を含むパケットを識別すると,ターゲットFA20bはパケットのペイロードを2つの部分に分離することができ,第1部分はフレーミング情報の直前で終わり,残りの部分はパケットの残りを含む。データ送信の終了を表す第1部分は次にアンカFA20aへトンネルされ(すなわちトンネルを通じてアンカFAへ回送され),アンカFAからCN26へトンネルされる。次に引き続くデータ送信の始めを表す第2部分は,アンカFA及びトンネルと無関係に,かつ以前にターゲットFAが活性化したリンク層コンテキスト情報によって,CNへ転送することができる。例えばターゲットPDSN(すなわちターゲットFA)がPPPフレームのフレーミングバイト(すなわち01111110,又は7E)を識別すると,ターゲットPDSNはペイロードを2つの部分に分離することができる。1つの部分はフレーミングバイトの直前で終わり,アンカPDSN(すなわちアンカFA)へトンネルされ,残りの部分は活性化されたPPP(すなわちリンク層)スタックへ加えられる。
その後MN10からの引き続く発信データパケットは,トンネルされずにターゲットFA20bからCN26へ,そしてアンカFA20aへ転送することができる。ターゲットFAとアンカFAとの間のトンネルはもはやデータパケットをMNとCNとの間を回送するのに必要ないので,ターゲットFA及び/又はアンカFAはトンネル(例えばP−Pインタフェース)を破棄(tear down)又はほかの方法で閉じることができる。
ここで図7を参照すると,MNとCN26との間の通信セッションの間のように,MN10を現在のアンカFA20aから新しいターゲットFA20bへハンドオフする代替方法の制御フロー図が示されている。以降説明するように図7の方法は,特に低速接続ネットワークから同一又は別の種別の低速接続ネットワークへMNをハンドオフする際に適用できる。これに関して図7の方法を,CDMAネットワーク内のアンカPDSN(すなわちアンカFA)から,同一又は別のCDMAネットワーク内のターゲットPDSN(すなわちターゲットFA)へハンドオフすることに関して説明する。しかしながら図7の方法は,いくつかのほかの低速接続ネットワークのどれからも同一又は別の種別の低速接続ネットワークへMNをハンドオフする際に,本発明の精神及び範囲を逸脱することなく同等に適用できることを理解されたい。
図7に示すように,本発明の1つの実施例によってアンカFA20aからターゲットFA20bへMN10をハンドオフする方法は,ターゲットFAとアンカFAとの間にトンネルを確立するステップを含む。トンネルはいくつかのさまざまな方法のうちどれによって確立してもよいが,1つの典型的な実施例においては,トンネルは図6に示す実施例と同一の方法で確立される。これに関して図6の方法のように図7の方法においては,ターゲットFAとアンカFAとの間にトンネルを確立した後,データトラヒックはMN10からターゲットFA及びトンネルを通じてアンカFAへ流れることができる。リンク層(すなわち第2層)終端点はまだアンカFAである。ひとつの低速接続ネットワークから別の低速接続ネットワークへのハンドオフに関しては,典型的には物理層がターゲットFAを含む新しい接続ネットワークへハンドオフされたとしても,MNは前のリンク層プロトコルによって動作し続けることを想定している。ここでもターゲットFAとアンカFAとの間のトンネルを通じて流れるデータトラヒックによって,MNのハンドオフは,さもなければその間MNはデータパケットを送受信できないリンク層及びIP層信号通知による遅延を起こすことなく継続することができる。
図6の方法に対比して,ターゲットFAとアンカFAとの間にトンネルを確立した後,特にMNが1つの低速接続ネットワークから別の種別の低速接続ネットワーク(例えばCDMAからGPRSへ)ハンドオフする事例においては,リンク層(すなわち第2層)コンテキスト情報はアンカFAからターゲットFAへ転送する必要がない。図7の方法によってターゲットFA20bとアンカFA20aとの間にトンネルを確立した後,アンカFAはMNがその後ターゲットFAに登録できるように,ターゲットFAに関する情報をMN10に送信することができる。例えばひとつの実施例においては,アンカFAはMNにプロキシルータ通知メッセージを送信することができる。そのメッセージは前と類似して,ターゲットFAの気付アドレス(すなわちIPアドレス)を有する移動性エージェント通知拡張を含むことができる。しかしながらプロキシルータ通知メッセージの前に又は並行して,MNとターゲットBS14bとの間に新しい物理層(すなわち第1層)コネクションを確立することができる。例えばより特定すれば,アンカFAはMNにターゲットBSとの新しい物理層コネクション及びターゲットFAとの新しいリンク層(すなわち第2層)コネクションを確立するように指示することができる。アンカFAはMNに,例えばプロキシルータ通知メッセージ内にフラグビット(例えばPビット)を導入及び設定することを含むいくつかのさまざまな方法のうちどれでも指示することができ,MNは指示のとおりにフラグの設置を解釈するように構成される。
このようにプロキシルータ通知メッセージを受信した後,MN10はターゲットFAへの登録を延期することができ,登録は図6の方法のようにアンカFAによって行われる。その代わりMN及びターゲットBS14bは,新しい物理層(すなわち第1層)コネクションを確立することができる。例えばCDMAに関しては,MNがプロキシルータ通知メッセージを受信すると,MNは設定されたPビットから,ターゲットPDSN(すなわちターゲットFA20b)がP−Pインタフェースに対応していることを認識できる。このようにして既存のPPPコネクション及び既存のアンカFAへのMIP対応付けを維持する一方で,MNはCDMAサービスオプション(SO)33によってターゲットBSと新しい物理層コネクションを確立することができる。新しい物理層コネクションを設定する際に,CDMA MAX層からサービス参照識別子(SR_ID)がさまざまなRLPインスタンスからのPPPフレームを識別できるように,MNは新しい物理層コネクションに関連した新しいSR_IDを利用することができる。SO33についての更なる情報については,電気通信産業協会/電子産業アライアンスの仕様書,TIA/EIA/IS-707-A-3,"Data Services Option Standard for Spread Spectrum Systems - Addendum 3: cdma2000 High Speed Packet Data Device Option 33",2003年2月,を参照されたい。
新しい物理層コネクションを実装する際に,ターゲットBS14bは既存のパケットデータサービスインスタンス(元のSR_IDを持つ)の状態を変えることなく,新しいSR_IDを持つターゲットPCF(ターゲットBSに組み込むことができる)との新しいA8/A9インタフェースを開始することを含み,新しいパケットデータサービスインスタンスを確立する通常の処理によることができる。更にターゲットPCFは,ターゲットPDSN(すなわちターゲットFA20b)にA11登録要求を送信する(要求においてSビットは1に設定せず,それによってターゲットPDSNにA11登録要求が新しい要求であって,既存のP−Pインタフェースに関連しないことを通知する)ことを含み,ターゲットPDSNと新しいA10コネクションを確立することができる。当業者には理解されるとおり,A9インタフェースがパケットデータサービスのためのA8コネクションの確立及び解放を開始する信号通知を提供することができる。A9インタフェースに類似してA11インタフェースは,パケットデータサービスのためのA10コネクションの確立と,リフレッシュと,更新と,解放とを要求する信号通知を提供することができる。A8インタフェースはターゲットBSとPCFとの間にユーザトラヒック経路を提供する。そしてA10インタフェースは,ターゲットPCFとターゲットPDSNとの間にユーザトラヒック経路を提供する。新しいパケットデータサービスインスタンスの確立のそのような処理についての更なる情報については,一般には3GPP2仕様書,3GPP2 A.S0013-A v2.0.1,特に3.17.4.1章を参照されたい。
MN10とターゲットBS14bとの間で正確にどの様に物理層(すなわち第1層)コネクションが確立されるかにかかわらず,その後MNとターゲットFA20bとの間に新しいリンク層(すなわち第2層)コネクションが確立される。例えばより特定すればMNとターゲットFAとは,MNとターゲットFAとの間で新しいリンク層コネクションを確立する間に,リンク層コンテキスト情報をネゴシエーションすることができるような方法でリンク層コネクションを確立することができる。しかしながら低速接続ネットワークから同一種別の低速接続ネットワークへハンドオフする事例であって,リンク層コンテキスト情報がアンカFA20aからターゲットFAに転送されるときは,リンク層コンテキスト情報はMNとターゲットFAとの間で再ネゴシエーションする必要がない。例えばCDMAネットワークにおいては新しいデータ呼が完了した(すなわち,ターゲットBSと物理層コネクションを確立した)後,MNはターゲットPDSN(すなわちターゲットFA)と新しいPPPセッションをネゴシエーションすることができる。ターゲットPDSNは,前のA11登録要求においてSビットが設定されていないので,新しいSR_IDは新しいP−Pインタフェースに関連付けられ,既存のP−Pインタフェースとではないことを認識することができる。したがってターゲットPDSNはMNとのPPPコネクション確立を許可することが望ましい。そして新しいPPPコネクションが確立されたとき,QoSネゴシエーションも実行され,それによって予備のサービスインスタンスの確立を起動することができる。
MN10とターゲットFA20bとの間でリンク層コネクションが確立された後,MN10はプロキシルータ通知メッセージによってアンカFA20aから受信した情報(例えば気付アドレス)に基づいて,ターゲットFAにMIP登録を実行することができる。図6の方法のように,MNはターゲットFAにMIP登録要求を送信することができる。しかしながら図6の方法と対比して,アンカFAが最初にほかのリンク層(すなわち第2層)コネクションの端点としてMIP登録要求を受信することなく,MNは直接新しいリンク層コネクションを介してMIP登録要求をターゲットFAに送信することができる。前と類似して,MIP登録要求を受信すると,ターゲットFAは登録要求を処理し,その要求をMN10のHA18へ中継することができ,それによってHAに登録要求及びターゲットFAの気付アドレスを含むターゲットFAに関する情報を通知する。これも前と類似の方法で,さまざまなエンティティがIPv4(IP第4版)によって動作しているときは,HAは必要な情報(例えばターゲットFAの気付アドレスなど)をMNの経路制御テーブルに追加し,要求を承認し,そしてターゲットFAを介してMNに登録応答を返送することができる。しかしエンティティがIPv6(IP第6版)によって動作しているときは,HAは要求を承認して,登録応答をMNに返送することができ,それでMNは対応付け更新をHA又はCN26に送信することができる。それでHAは,MNの経路制御テーブルに必要な情報を追加することができる。
MNがターゲットFA20に登録された後,以降のMNへの着信パケットは,アンカFA20aへ次にMNへではなく,ターゲットFA20bへ,次にMNへ届けることができる。このようにしてCN26からの最初の着信データパケットがターゲットFAに到達すると,ターゲットFAは,以前にMNとターゲットFAとの間の新しいリンク層コネクションの確立の際にネゴシエーションされたリンク層(すなわち第2層)コンテキスト情報を活性化することができる。次にリンク層コンテキスト情報によって着信データパケットをMNへ転送することができる。このようにして以前のようにデータパケットを,ターゲットFAとアンカFAとの間のトンネルを通じてターゲットFAからMNへ,及びアンカFAからMNへ回送する必要がなくなる。
着信データパケットのように,逆方向の発信データパケットはMN10とターゲットFAとの間の新しく確立されたリンク層(すなわち第2層)コネクションを通じて直接ターゲットFA20bへ,そしてターゲットFAからCN26へ送信することができる。したがってトンネル及びアンカFAと無関係にデータパケットの転送を開始するために,ターゲットFAは発信パケットを,以前にターゲットFAが活性化したリンク層コンテキスト情報によって,MNからCNへ転送することができる。発信データパケットは新しく確立されたリンク層を通じて直接送信されるので,図6の方法の場合のようにターゲットFAは,リンク層フレームの境界を識別できるまで,トンネルを通じて発信データパケットをアンカFA20aに回送し続ける必要はない。また新しいリンク層コネクションを介してMNからデータパケットを受信した後,ターゲットFAはMIP登録が成功したことを識別することができ,ターゲットFAとアンカFAとの間のトンネルはもはやデータパケットをMNとCNとの間を回送するのに必要ないので,ターゲットFAとアンカFAとの間のトンネル(例えばP−Pインタフェース)を破棄又はほかの方法で閉じることができる。
本発明の1つの態様によれば,本発明のシステムのすべて又は一部と,そのようなMN10のすべて又は一部と,アンカFA20aと,ターゲットFA20bとは,一般に計算機プログラム製品の制御下で動作する。本発明の実施例の方法を実行するための計算機プログラム製品は,不揮発性記憶媒体のような計算機可読記憶媒体と,計算機可読記憶媒体に組み込まれた一連の計算機命令のような計算機可読プログラムコード部とを含む。
これに関して図6及び7は,本発明による方法と,システムと,プログラム製品との制御フロー図を示している。制御フロー図内の各ブロック又はステップ,及び制御フロー図内のブロックの組合せは,計算機プログラム命令によって実装することができる。これらの計算機プログラム命令は計算機又はほかのプログラム可能装置にロードされ,それによって計算機又はほかのプログラム可能装置上で実行される命令が,制御フロー図のブロック又はステップによって規定された機能を実装する手段を生成するように機械を作り出す。これらの計算機プログラム命令はまた,計算機又はほかのプログラム可能装置が特定の方法で機能するように指示することができる計算機可読メモリに記憶することができ,それによって計算機可読メモリに記憶された命令が制御フロー図のブロック又はステップによって規定された機能を実装する命令手段を含む製造物を作り出すことができる。計算機プログラム命令はまた計算機又はほかのプログラム可能装置にロードされ,それによって計算機又はほかのプログラム可能装置上で実行される命令が,制御フロー図のブロック又はステップによって規定された機能を実装するステップを提供するように,計算機によって実装されたプロセスを作り出す計算機又はほかのプログラム可能装置上で実行される一連の操作ステップをなす。
したがって制御フロー図のブロック又はステップは,規定された機能を実行する手段の組合せと,規定された機能を実行するためのステップの組合せと,規定された機能を実行するためのプログラム命令手段とに対応する。また,制御フロー図の各ブロック又はステップと,制御フロー図のブロック又はステップの組合せとは,規定された機能又はステップを実行する特別目的のハードウェアベースの計算機システム,若しくは特別目的のハードウェアと計算機命令との組合せによって実装できることも理解されたい。
本技術の当業者であれば,上述の説明及び関連する図面に提示された教示の恩恵によって,本発明の実施例の多くの修正物又はほかの実施例を想起するであろうがそれらは本発明に属するものである。したがって本発明は開示された特定の実施例に限定されるものではなく,修正物またはほかの実施例も本願請求項の範囲に含まれるものと考える。ここで特定の用語を用いたが,それらは一般的かつ説明の意味でのみ用いられたものであって,限定の目的で用いたものではない。
本発明の実施例によって恩恵を受ける1つの種類の移動体ノード及びシステムのブロック図である。 本発明の実施例によって,移動体ノード,帰属エージェント,外部エージェント,及び/又は対応ノードとして動作することができるエンティティの簡略化したブロック図である。 本発明の1つの実施例による移動体ノードの簡略化したブロック図である。 プロトコルスタックが7階層を含むOSIモデルを構成する,本発明の1つの実施例によるノードの多層プロトコルスタックを示す図である。 本発明の実施例によるノードのOSI機能性と一般的OSIモデルとの比較を示す図である。 本発明の1つの実施例による,現在のアンカ外部エージェントから新しいターゲット外部エージェントに移動体ノードをハンドオフする方法を実行するさまざまなエンティティ間の通信を示す制御フロー図である。 本発明のもう1つの実施例による,現在のアンカ外部エージェントから新しいターゲット外部エージェントに移動体ノードをハンドオフする方法を実行するさまざまなエンティティ間の通信を示す制御フロー図である。

Claims (24)

  1. 移動体ノードをハンドオフするためのシステムであって,
    アンカエージェントと通信でき,該アンカエージェントからハンドオフできる移動体ノードと,
    ターゲットエージェントであって,該ターゲットエージェントと前記アンカエージェントとの間にトンネルを確立することができ,前記移動体ノードと対応ノードとの間で送信される少なくとも1つのデータパケットが,前記ターゲットエージェントと前記アンカエージェントとの間を前記トンネルを通じて通過するターゲットエージェントと,を備え,
    前記移動体ノードは,該移動体ノードと前記対応ノードとの間で送信される少なくとも1つのデータパケットが,前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に前記対応ノードへ前記ターゲットエージェントを通じて回送されるように,前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録することによって前記ターゲットエージェントに対応付けることができ,
    前記ターゲットエージェントは前記移動体ノードが前記ターゲットエージェントに登録した後に,前記ターゲットエージェントと前記アンカエージェントとの間の前記トンネルを閉じることができるシステム。
  2. 前記移動体ノードと通信することができる対応ノードを更に備え,
    前記ターゲットエージェントは,前記アンカエージェントと無関係に前記対応ノードから着信データパケットを受信することができ,前記着信データパケットは前記移動体ノードが前記ターゲットエージェントに登録された後に受信され,前記ターゲットエージェントはリンク層コンテキストを活性化することができ,その後前記データパケットを前記移動体ノードへ転送することができる請求項1に記載のシステム。
  3. 前記移動体ノードと通信することができる対応ノードを更に備え,
    前記ターゲットエージェントは,前記移動体ノードから発信データパケットを受信することができ,前記発信データパケットは前記移動体ノードが前記ターゲットエージェントに登録された後に受信され,また前記ターゲットエージェントは,前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に,かつ前記ターゲットエージェントによって活性化された前記ターゲットエージェントにおけるリンク層コンテキストによって,前記対応ノードへ前記データパケットを転送することができる請求項1に記載のシステム。
  4. システムであって,
    前記ターゲットエージェントは,少なくとも1つの発信データパケットを受信することができ,
    前記ターゲットエージェントは前記少なくとも1つのデータパケットを前記トンネルを通じて前記アンカエージェントへ回送することによって,前記データパケットを転送することができ,それによって前記アンカエージェントはその後前記少なくとも1つのデータパケットを前記対応ノードへ転送することができ,前記少なくとも1つのデータパケットは,前記ターゲットエージェントがリンク層フレームの境界を表すフレーミング情報を含むデータパケットを識別するまで前記トンネルを通じて回送され,その後前記識別されたデータパケットの第1部分を前記トンネルを通じて前記アンカエージェントへ回送し,それによって前記アンカエージェントはその後前記対応ノードへ第1部分を転送することができ,前記識別されたデータパケットの第2部分を前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に前記対応ノードへ回送し,
    前記第1部分はデータ送信の終了を表し,前記第2部分は引き続くデータ送信の開始を表し,
    かつ前記ターゲットエージェントは,前記識別されたデータパケットの前記第1部分を前記アンカエージェントへ前記トンネルを通じて回送した後に,前記トンネルを閉じることができる請求項3に記載のシステム。
  5. 前記ターゲットエージェントは更に,前記アンカエージェントから前記移動体ノードのためのリンク層コンテキスト情報を受信することができ,該リンク層コンテキスト情報は,前記移動体ノードが前記ターゲットエージェントに登録する前に,前記トンネルを通じて受信される請求項1に記載のシステム。
  6. 前記移動体ノードはターゲットエージェントとのリンク層コネクションを確立することができ,前記リンク層コネクションは,前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録する前に確立され,前記移動体ノードは前記リンク層コネクション確立中に前記ターゲットエージェントとリンク層コンテキスト情報をネゴシエーションすることができる請求項1に記載のシステム。
  7. 移動体ノードであって,アンカエージェントと通信することができ,かつ前記アンカエージェントからターゲットエージェントへハンドオフすることができるプロセッサを備え,
    前記プロセッサは,前記ターゲットエージェント及びアンカエージェントの間にトンネルを確立し,それによって前記移動体ノードと対応ノードとの間で送信される少なくとも1つのデータパケットが,前記トンネルを通じて前記ターゲットエージェントと前記アンカエージェントとの間を通過するようにハンドオフすることができ,
    前記プロセッサは,前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録して,それによって前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに対応付けることができ,それによって前記移動体ノードと前記対応ノードとの間で送信される少なくとも1つのデータパケットが,前記ターゲットエージェントを通じて前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に前記対応ノードへ回送され,かつ前記ターゲットエージェントはその後,前記ターゲットエージェントと前記アンカエージェントとの間の前記トンネルを閉じることができる移動体ノード。
  8. 移動体ノードであって,前記プロセッサは前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録することができ,それによって前記ターゲットエージェントが前記アンカエージェントと無関係に前記対応ノードから着信データパケットを受信でき,かつ前記ターゲットエージェントが前記ターゲットエージェントにおけるリンク層コンテキストを活性化することができ,その後前記データパケットを前記移動体ノードへ転送することができる請求項7に記載の移動体ノード。
  9. 移動体ノードであって,前記プロセッサは前記ターゲットエージェントに発信データパケットを送信することができ,前記発信データパケットは前記プロセッサが前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録した後受信することができ,前記プロセッサは前記ターゲットエージェントに前記発信データパケットを送信することができ,それによって前記ターゲットエージェントは前記データパケットを前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に,かつ前記ターゲットエージェントにおいて活性化された前記ターゲットエージェントにおけるリンク層コンテキストによって,前記対応ノードへ転送することができる請求項7に記載の移動体ノード。
  10. 移動体ノードであって,
    前記プロセッサは,少なくとも1つの発信データパケットを前記ターゲットエージェントに送信することができ,
    前記プロセッサは発信データパケットを前記ターゲットエージェントに送信することができ,それによって前記ターゲットエージェントは,前記少なくとも1つのデータパケットを前記トンネルを通じて前記アンカエージェントへ回送することによって,前記データパケットを転送することができ,それによって前記アンカエージェントはその後前記少なくとも1つのデータパケットを前記対応ノードへ転送することができ,前記少なくとも1つのデータパケットは,前記ターゲットエージェントがリンク層フレームの境界を表すフレーミング情報を含むデータパケットを識別するまで前記トンネルを通じて回送され,その後前記識別されたデータパケットの第1部分を前記トンネルを通じて前記アンカエージェントへ回送し,それによって前記アンカエージェントはその後前記対応ノードへ第1部分を転送することができ,前記識別されたデータパケットの第2部分を前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に前記対応ノードへ回送し,
    前記第1部分はデータ送信の終了を表し,前記第2部分は引き続くデータ送信の開始を表し,
    前記プロセッサは,前記発信データパケットを前記ターゲットエージェントに送信することができ,それによって前記ターゲットエージェントは前記識別されたデータパケットの前記第1部分を前記アンカエージェントへ前記トンネルを通じて回送した後に,前記トンネルを閉じることができる請求項9に記載の移動体ノード。
  11. 前記プロセッサは,前記ターゲットエージェントが前記アンカエージェントから前記移動体ノードのためにリンク層コンテキスト情報を受信することができるようにハンドオフすることができ,前記リンク層コンテキスト情報は,前記プロセッサが前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録する前に,前記トンネルを通じて受信される請求項7に記載の移動体ノード。
  12. 前記プロセッサは更に,前記ターゲットエージェントとリンク層コネクションを確立することができ,前記リンク層コネクションは,前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録する前に確立され,また前記プロセッサは,前記リンク層コネクションの確立中かつ前記ターゲットエージェントが前記トンネルを閉じる前に,前記ターゲットエージェントとリンク層コンテキスト情報をネゴシエーションすることができる請求項7に記載の移動体ノード。
  13. アンカエージェントから移動体ノードをハンドオフする際に用いるエージェントであって,
    前記エージェントと前記アンカエージェントとの間にトンネルを確立することができるプロセッサであって,それによって前記移動体ノードと対応ノードとの間で送信される少なくとも1つのデータパケットが前記トンネルを通じて前記エージェントと前記アンカエージェントとの間を通過することができるプロセッサを備え,
    前記プロセッサはまた,前記移動体ノードを前記エージェントに対応付けるように,前記移動体ノードを登録することができ,それによって前記移動体ノードと対応ノードとの間で送信される少なくとも1つのデータパケットが前記エージェントを通じて前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に前記対応ノードへ回送することができ,かつ前記プロセッサはその後,前記エージェントと前記アンカエージェントとの間の前記トンネルを閉じることができるエージェント。
  14. 前記プロセッサは更に,前記アンカエージェントと無関係に前記対応ノードから着信データパケットを受信することができ,前記着信データパケットは前記移動体ノードを登録した後受信され,前記プロセッサはリンク層コンテキストを活性化することができ,その後前記活性化したリンク層コンテキストによって前記データパケットを前記移動体ノードへ転送できる請求項13に記載のエージェント。
  15. 前記プロセッサは更に,前記移動体ノードから発信データパケットを受信することができ,前記発信データパケットは前記移動体ノードを登録した後受信され,前記プロセッサは,該プロセッサが活性化したリンク層コンテキストによって,前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に前記対応ノードへ前記データパケットを転送する請求項13に記載のエージェント。
  16. エージェントであって,
    前記プロセッサは,少なくとも1つの発信データパケットを受信することができ,
    前記プロセッサは前記少なくとも1つのデータパケットを前記トンネルを通じて前記アンカエージェントへ回送することによって,前記少なくとも1つのデータパケットを転送することができ,それによって前記アンカエージェントはその後前記少なくとも1つのデータパケットを前記対応ノードへ転送することができ,前記少なくとも1つのデータパケットは,前記プロセッサがリンク層フレームの境界を表すフレーミング情報を含むデータパケットを識別するまで前記トンネルを通じて回送され,その後前記識別されたデータパケットの第1部分を前記トンネルを通じて前記アンカエージェントへ回送し,それによって前記アンカエージェントがその後前記対応ノードへ第1部分を転送することができ,前記識別されたデータパケットの第2部分を前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に前記対応ノードへ回送し,
    前記第1部分はデータ送信の終了を表し,前記第2部分は引き続くデータ送信の開始を表し,
    前記プロセッサは,前記識別されたデータパケットの前記第1部分を前記アンカエージェントへ前記トンネルを通じて回送した後に,前記トンネルを閉じることができる請求項15に記載のエージェント。
  17. 前記プロセッサは更に,前記アンカエージェントから前記移動体ノードのためにリンク層コンテキスト情報を受信することができ,前記リンク層コンテキスト情報は,前記移動体ノードを登録する前に,前記トンネルを通じて受信する請求項13に記載のエージェント。
  18. 前記プロセッサは更に,前記移動体ノードとリンク層コネクションを確立することができ,前記リンク層コネクションは,前記移動体ノードを登録する前に確立され,前記プロセッサは,前記リンク層コネクションの確立中に前記移動体ノードとリンク層コンテキスト情報をネゴシエーションすることができる請求項13に記載のエージェント。
  19. 移動体ノードをアンカエージェントからターゲットエージェントへハンドオフするための方法であって,
    前記移動体ノードと対応ノードとの間で送信される少なくとも1つのデータパケットが,前記ターゲットエージェントと前記アンカエージェントとの間を前記トンネルを通じて通過するように,前記ターゲットエージェントと前記アンカエージェントとの間にトンネルを確立するステップと,
    前記移動体ノードと対応ノードとの間で送信される少なくとも1つのデータパケットが,前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に前記対応ノードへ前記ターゲットエージェントを通じて通過するように,前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録することによって,前記ターゲットエージェントに対応付けるステップと,
    その後に,前記ターゲットエージェントと前記アンカエージェントとの間の前記トンネルを閉じるステップと,
    を有する方法。
  20. 前記アンカエージェントと無関係に前記対応ノードから着信データパケットを受信し,前記着信データパケットは前記移動体ノードが前記ターゲットエージェントに登録された後に受信されるステップと,
    前記ターゲットエージェントにおいてリンク層コンテキストを活性化するステップと,
    後前記データパケットを前記移動体ノードへ転送するステップと,
    を更に有する請求項19に記載の方法。
  21. 前記ターゲットエージェントにおいて,前記移動体ノードから発信データパケットを受信し,前記発信データパケットは前記移動体ノードが前記ターゲットエージェントに登録された後に受信するステップと,
    前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に,かつ前記ターゲットエージェントにおいて活性化された前記ターゲットエージェントにおけるリンク層コンテキストによって,前記ターゲットエージェントから前記対応ノードへ前記データパケットを転送するステップと,
    を更に有する請求項19に記載の方法。
  22. 発信データパケットを受信するステップは,少なくとも1つの発信データパケットを受信するステップを含み,前記データパケットを転送するステップは,
    少なくとも1つのデータパケットを前記ターゲットエージェントから前記トンネルを通じて前記アンカエージェントへ回送し,それによって前記アンカエージェントはその後前記少なくとも1つのデータパケットを前記対応ノードへ転送することができ,前記少なくとも1つのデータパケットは,リンク層フレームの境界を表すフレーミング情報を含むデータパケットを識別するまで前記トンネルを通じて回送されるステップと,
    その後前記識別されたデータパケットの第1部分を前記ターゲットエージェントから前記トンネルを通じて前記アンカエージェントへ回送し,それによって前記アンカエージェントはその後前記対応ノードへ第1部分を転送することができ,前記第1部分はデータ送信の終了を表すステップと,
    前記識別されたデータパケットの第2部分を前記ターゲットエージェントから前記アンカエージェント及び前記トンネルと無関係に前記対応ノードへ回送し,前記第2部分は引き続くデータ送信の開始を表すステップと,
    前記トンネルを閉じるステップは,前記識別されたデータパケットの前記第1部分を前記ターゲットエージェントから前記アンカエージェントへ前記トンネルを通じて回送した後に,前記トンネルを閉じるステップを含むステップと,
    を有する請求項21に記載の方法。
  23. 前記アンカエージェントから前記移動体ノードのためにリンク層コンテキスト情報を前記ターゲットエージェントにおいて受信するステップであって,前記リンク層コンテキスト情報は前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録する前に,前記トンネルを通じて受信するステップを更に有する請求項19に記載の方法。
  24. 前記ターゲットエージェントにおいて前記移動体ノードとリンク層コネクションを確立するステップであって,前記リンク層コネクションは前記移動体ノードを前記ターゲットエージェントに登録する前に確立され,前記移動体ノードと前記ターゲットエージェントとの間でリンク層コンテキスト情報をネゴシエーションするステップを含む,ステップを更に有する請求項19に記載の方法。
JP2007518729A 2004-06-29 2005-06-16 リンク層支援移動体ip高速ハンドオフのためのシステム並びに関連移動体ノード,外部エージェント及び方法 Expired - Fee Related JP4464442B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/880,385 US7333454B2 (en) 2004-06-29 2004-06-29 System and associated mobile node, foreign agent and method for link-layer assisted mobile IP fast handoff
PCT/IB2005/002031 WO2006003497A1 (en) 2004-06-29 2005-06-16 System and associated mobile node, foreign agent and method for link-layer assisted mobile ip fast handoff

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008504781A true JP2008504781A (ja) 2008-02-14
JP4464442B2 JP4464442B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=35505604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007518729A Expired - Fee Related JP4464442B2 (ja) 2004-06-29 2005-06-16 リンク層支援移動体ip高速ハンドオフのためのシステム並びに関連移動体ノード,外部エージェント及び方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7333454B2 (ja)
EP (1) EP1767040A1 (ja)
JP (1) JP4464442B2 (ja)
KR (1) KR100876017B1 (ja)
CN (1) CN101006744A (ja)
WO (1) WO2006003497A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007274687A (ja) * 2006-03-29 2007-10-18 Pantech & Curitel Communications Inc ハードハンドオーバーを支援するパケットスイッチング無線通信システム及びハードハンドオーバー方法
JP2013507092A (ja) * 2009-10-06 2013-02-28 ノーテル・ネットワークス・リミテッド 高速ハンドオフ移行のためのモビリティ・アクセス・ゲートウェイ間トンネリングのためのシステムおよびプロトコル
JP2016136749A (ja) * 2010-11-30 2016-07-28 テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) セッション・レジリエンスのためのプール内のモバイルゲートウェイ

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100636318B1 (ko) * 2004-09-07 2006-10-18 삼성전자주식회사 CoA 바인딩 프로토콜을 이용한 어드레스 오너쉽인증방법 및 그 시스템
US20060171365A1 (en) * 2005-02-02 2006-08-03 Utstarcom, Inc. Method and apparatus for L2TP dialout and tunnel switching
US7881468B2 (en) * 2005-04-08 2011-02-01 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Secret authentication key setup in mobile IPv6
US7668140B2 (en) * 2005-05-11 2010-02-23 Alcatel-Lucent Usa Inc. Roaming between wireless access point
US8331934B1 (en) * 2005-06-09 2012-12-11 Microsoft Corporation Method and system for hard handoff in HRPD
KR101201043B1 (ko) * 2005-07-05 2012-11-14 삼성전자주식회사 IEEE 802.16 망 기반의 IPv6 시스템을 위한 고속핸드오버 방법
WO2007004051A1 (en) 2005-07-06 2007-01-11 Nokia Corporation Secure session keys context
JP4197692B2 (ja) * 2005-07-07 2008-12-17 株式会社東芝 移動通信システムのハンドオーバ処理方式
CN100450291C (zh) * 2005-07-11 2009-01-07 华为技术有限公司 一种建立接口链路的方法
US7376421B2 (en) * 2005-08-06 2008-05-20 International Business Machines Corporation Delayed mobile node registration with home agent
US20070115885A1 (en) * 2005-11-22 2007-05-24 Singh Ajoy K Method and system for fast IP handoff of a mobile node
US20070165574A1 (en) * 2006-01-13 2007-07-19 Motorola, Inc. Method and apparatus to minimize packet loss during active data hard handoff
US20070174887A1 (en) * 2006-01-23 2007-07-26 Lehong Hu Interactive mobile wireless digital TV
US7917142B2 (en) * 2006-03-03 2011-03-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Comprehensive registration method for wireless communication system
EP1845681A1 (en) * 2006-04-12 2007-10-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Connection based local IP-mobility
US20070268873A1 (en) * 2006-05-18 2007-11-22 Utstarcom, Inc. Wireless Communication Session Handover Method and Apparatus for use with Different Wireless Access Technologies
EP1868332A1 (en) * 2006-06-16 2007-12-19 Alcatel Lucent Management of the quality of service (QoS) in a wireless network
CN101197819A (zh) * 2006-12-08 2008-06-11 昂达博思公司 增加固定宽带无线应用中的移动性的系统和方法
US8027305B1 (en) * 2007-01-08 2011-09-27 Sprint Communications Company L.P. Communication network and method employing state information in providing communication services to a mobile device
JP5276012B2 (ja) * 2007-01-10 2013-08-28 マッシュ・エス・アー・エール・エル モバイルインターネットプロトコル(mip)に完全対応していないネットワーク間のデータサービスローミング
US8532663B2 (en) * 2007-01-17 2013-09-10 Qualcomm Incorporated Configuring a base station to act as a regional mobility agent
US8014357B2 (en) 2007-02-16 2011-09-06 Futurewei Technologies, Inc. Method and system for managing address prefix information associated with handover in networks
US7953044B2 (en) * 2007-02-16 2011-05-31 Futurewei Technologies, Inc. Method, component and system for network-based handover
US8289862B2 (en) 2007-06-27 2012-10-16 Futurewei Technologies, Inc. Method and apparatus for dynamic LMA assignment in proxy mobile IPv6 protocol
CN101384081B (zh) * 2007-09-07 2013-06-05 华为技术有限公司 传递业务锚定点信息的方法及装置
FI20075631A0 (fi) * 2007-09-10 2007-09-10 Nokia Siemens Networks Oy Menetelmä, radiojärjestelmä ja tukiasema
US7944887B1 (en) * 2007-10-22 2011-05-17 Sprint Spectrum L.P. Method and system for forcing mobile IP home agent handoff
US8358623B2 (en) * 2007-11-06 2013-01-22 Airvana Network Solutions, Inc. Active handoffs in a network
KR101407573B1 (ko) 2007-12-18 2014-06-13 한국전자통신연구원 무선 액세스 기술과 이동ip 기반 이동성 제어 기술이적용된 차세대 네트워크 환경을 위한 통합 핸드오버 인증방법
US20090161624A1 (en) * 2007-12-19 2009-06-25 Motorola, Inc. Registering a mobile communication device with an access network
KR101441499B1 (ko) * 2008-02-29 2014-09-18 삼성전자주식회사 이종의 모바일 아이피 도메인 간 경로 최적화 방법
US8768873B2 (en) 2011-05-03 2014-07-01 Space-Time Insight Space-time-node engine signal structure
US8676743B2 (en) * 2011-05-03 2014-03-18 Space-Time Insight Space-time-nodal type signal processing
US9191459B2 (en) * 2011-07-12 2015-11-17 Futurewei Technologies, Inc. Method and apparatus for seamless mobility techniques in content-centric network
MY179192A (en) * 2011-08-16 2020-10-30 Mimos Bhd A system and method for mobile internet protocol handover
CN103813394B (zh) 2012-11-05 2017-08-18 电信科学技术研究院 辅助信息上报及信息发送方法和设备
CN105814854B (zh) 2013-09-26 2019-08-27 Lg电子株式会社 发送信令信息的设备、接收信令信息的设备、发送信令信息的方法以及接收信令信息的方法
WO2015172320A1 (zh) * 2014-05-13 2015-11-19 华为技术有限公司 视频缓存切换处理方法、装置和系统
US10033540B2 (en) 2014-07-24 2018-07-24 The Hong Kong University Of Science And Technology Handoff free wireless network architecture
CA3190224A1 (en) 2017-01-04 2018-07-12 Koninklijke Philips N.V. Access control for network slices of a wireless communication system
EP3625852B1 (en) * 2017-05-15 2023-04-19 Sony Group Corporation Patch antenna for millimeter wave communications

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI20000753A (fi) 2000-03-31 2001-10-01 Nokia Oyj Handover langattomassa mobile-IP-verkossa
KR100369807B1 (ko) * 2000-08-05 2003-01-30 삼성전자 주식회사 이동 인터넷을 위한 패킷 전송 방법
US6990088B2 (en) * 2000-08-18 2006-01-24 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Handoff in radio telecommunications networks
US7480272B2 (en) * 2001-04-02 2009-01-20 Toshiba America Research, Inc Soft handoff in IP-based CDMA networks by IP encapsulation
US6832087B2 (en) * 2001-11-30 2004-12-14 Ntt Docomo Inc. Low latency mobile initiated tunneling handoff
US20030104814A1 (en) * 2001-11-30 2003-06-05 Docomo Communications Laboratories Usa Low latency mobile initiated tunneling handoff
US6930988B2 (en) * 2002-10-28 2005-08-16 Nokia Corporation Method and system for fast IP connectivity in a mobile network
US6736349B1 (en) * 2002-12-04 2004-05-18 Zih Corp. Device for supporting a strip in the wound or spooled condition
US7660583B2 (en) * 2004-03-19 2010-02-09 Nokia Corporation Advanced handover in phased-shifted and time-sliced networks

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007274687A (ja) * 2006-03-29 2007-10-18 Pantech & Curitel Communications Inc ハードハンドオーバーを支援するパケットスイッチング無線通信システム及びハードハンドオーバー方法
JP4578497B2 (ja) * 2006-03-29 2010-11-10 ペンテック アンド キュリテル コミュニケーションズ インコーポレイテッド ハードハンドオーバーを支援するパケットスイッチング無線通信システム及びハードハンドオーバー方法
JP2013507092A (ja) * 2009-10-06 2013-02-28 ノーテル・ネットワークス・リミテッド 高速ハンドオフ移行のためのモビリティ・アクセス・ゲートウェイ間トンネリングのためのシステムおよびプロトコル
JP2016136749A (ja) * 2010-11-30 2016-07-28 テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) セッション・レジリエンスのためのプール内のモバイルゲートウェイ

Also Published As

Publication number Publication date
US20050286471A1 (en) 2005-12-29
JP4464442B2 (ja) 2010-05-19
EP1767040A1 (en) 2007-03-28
US7333454B2 (en) 2008-02-19
WO2006003497A1 (en) 2006-01-12
KR100876017B1 (ko) 2008-12-26
KR20070030933A (ko) 2007-03-16
CN101006744A (zh) 2007-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4464442B2 (ja) リンク層支援移動体ip高速ハンドオフのためのシステム並びに関連移動体ノード,外部エージェント及び方法
US20060018280A1 (en) System and associated mobile node, foreign agent and method for link-layer assisted mobile IP fast handoff from a fast-access network to a slow-access network
CN101946542B (zh) 用于多模式移动站的技术间切换的方法和装置
US8553643B2 (en) Inter-system handover using legacy interface
US8027309B2 (en) Low latency handover between wireless communication networks using different radio access technologies
JP4801173B2 (ja) アクセスネットワーク間でのセーブされたセッション情報を用いるシームレスハンドオフ
US20020045450A1 (en) Handoff method and agent apparatus
RU2530694C2 (ru) Способ (варианты) и система обеспечения обмена информацией с мобильным узлом
KR20060093021A (ko) 이종 네트워크를 통하여 콘텍스트를 전달하기 위한 방법 및시스템
EP1851931A1 (en) Local mobility management in mobile internet protocol network
WO2006006015A1 (en) Method and apparatus providing context transfer for inter-pdsn handoffs in a wireless communication system
WO2004003677A2 (en) Method and system for securely transferring context updates towards a mobile node in a wireless network
WO2009028885A2 (en) Method and system for managing mobility in a mobile communication system using proxy mobile internet protocol
WO2010072135A1 (zh) 一种网络切换方法、装置及系统
WO2013178013A1 (zh) 移动节点注册方法、互通方法、切换方法和网元
KR101373354B1 (ko) 프락시 모바일 아이피 및 모바일 아이피 정보 전달 방법을이용하는 이동 통신 시스템의 이동성 관리 방법 및 시스템
WO2008014719A1 (fr) Dispositif et procédé permettant d'exécuter une itinérance de noeud dans un réseau ip version 6
US8077660B2 (en) Base station apparatus, access gateway apparatus, communication control system and communication control method
KR20070031464A (ko) 고속 액세스 네트워크로부터 저속 액세스 네트워크로의링크 계층 지원형 모바일 아이피 고속 핸드오프를 위한시스템 및 관련 모바일 노드, 외부 에이전트 및 방법
KR200413066Y1 (ko) 이종 네트워크들 사이에서 온고잉 통신 세션을 전달하기위한 장치
Indumathi et al. An Extension of Proxy Mobile IPv6 for Reducing Handover Latency and Packet Loss using Transient Binding

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees