JP2008502492A - タイ層を有する被覆研磨物品、および同物品の製造方法と使用方法 - Google Patents

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Abstract

被覆研磨物品が、多官能性アジリジンと、酸性フリーラジカル重合性モノマーと、少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有するオリゴマーとを含む等方性重合性組成物を少なくとも部分的に重合させることによって作製可能であるタイ層を有し、オリゴマーの単独重合が、50℃より低いガラス転移温度を有するポリマーをもたらす。

Description

一般に、被覆研磨物品は、バッキングに固定された研磨粒子を有する。より典型的には、被覆研磨物品は、2つの対向した主面を有するバッキングと前記主面の1つに固定された研磨層とを含む。研磨層は典型的に、研磨粒子とバインダーとからなり、バインダーは、研磨粒子をバッキングに固定するのに役立つ。
被覆研磨物品の1つの一般的なタイプは、メイク層と、サイズ層と、研磨粒子とを含む研磨層を有する。このような被覆研磨物品を製造するとき、第1のバインダー前駆物質を含むメイク層がバッキングの主面に適用される。次に、研磨粒子が(例えば、静電コーティングによって)メイク層中に少なくとも部分的に埋め込まれ、第1のバインダー前駆物質が硬化されて(すなわち、架橋されて)粒子をメイク層に固定する。次に、第2のバインダー前駆物質を含むサイズ層がメイク層および研磨粒子の上に適用され、その後、バインダー前駆物質を硬化させる。
被覆研磨物品の別の一般的なタイプは、バッキングの主面に固定された研磨層を含み、前記研磨層は、バインダー前駆物質と研磨粒子とからなるスラリーをバッキングの主面上に適用する工程と、次いでバインダー前駆物質を硬化させる工程とによって提供される。
別の態様において、被覆研磨物品は、研磨層を覆うスーパーサイズ(supersize)層をさらに含んでもよい。スーパーサイズ層は典型的に、粉砕助剤および/または目詰まり防止(anti−loading)材料を含有する。
任意に、被覆研磨物品において使用されたバッキングは、1つまたは複数の適用されたコーティングで処理されてもよい。代表的なバッキング処理の例は、バックサイズ(backsize)層(すなわち、研磨層の反対側のバッキングの主面上のコーティング)、プレサイズ(presize)層またはタイ層(tie layer)(すなわち、研磨層とバッキングとの間に配置されたバッキング上のコーティング)、および/またはバッキングを含浸させる含浸剤である。サブサイズ(subsize)は、予め処理されたバッキングに適用されることを除いて、含浸剤に似ている。
しかしながら、研磨層および(処理されたまたは処理されていない)バッキングの特定の選択に応じて、研磨層は、研磨する間にバッキングから部分的に分離して、研磨粒子の剥離をもたらすことがある。この現象は、研磨剤技術において「シェリング(shelling)」として公知である。多くの事例において、シェリングは、性能の低下をもたらすので望ましくない。
1つの方法において、バッキングと研磨層との間に配置されたタイ層は、いくつかの被覆研磨物品においてシェリングの問題に対処するために使用されている。
しかし、このような進歩にも関わらず、被覆研磨物品においてシェリングの問題を低減することができる新規な材料および方法が継続して必要とされている。
1つの態様において、本発明は、主面を有するバッキングと、前記主面の少なくとも一部に固定されたタイ層と、前記タイ層の少なくとも一部に固定され、研磨粒子と少なくとも1つのバインダー樹脂とを含む研磨層と、を含む被覆研磨物品を提供し、前記タイ層が、少なくとも1つの多官能性アジリジンと、少なくとも1つの酸性フリーラジカル重合性モノマーと、少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有する少なくとも1つのオリゴマーとを含む等方性重合性組成物を少なくとも部分的に重合させることによって作製可能であり、前記オリゴマーの単独重合が、50℃より低いガラス転移温度を有するポリマーをもたらす。
いくつかの実施形態において、前記研磨層が、第1のバインダー樹脂を含むメイク層と、前記メイク層に埋め込まれた研磨粒子と、前記メイク層と研磨粒子とに固定された第2のバインダー樹脂を含むサイズ層とを含む。
いくつかの実施形態において、研磨粒子が、前記バインダー樹脂中に分散される。
別の態様において、本発明は、
タイ層前駆物質をバッキングの少なくとも一部の上に配置する工程であって、前記タイ層前駆物質が、少なくとも1つの多官能性アジリジンと、少なくとも1つの酸性フリーラジカル重合性モノマーと、少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有する少なくとも1つのオリゴマーとを含む等方性組成物を含み、前記オリゴマーの単独重合が、50℃より低いガラス転移温度を有するポリマーをもたらす工程と、
前記タイ層前駆物質を少なくとも部分的に重合させる工程と、
重合性メイク樹脂前駆物質を、少なくとも部分的に重合されたタイ層前駆物質上に配置する工程と、
研磨粒子を前記メイク樹脂前駆物質に少なくとも部分的に埋め込む工程と、
前記メイク樹脂前駆物質を少なくとも部分的に重合させる工程とを含む、被覆研磨物品の製造方法を提供する。
さらに別の態様において、本発明は、
タイ層前駆物質をバッキングの少なくとも一部の上に配置する工程であって、前記タイ層前駆物質が、少なくとも1つの多官能性アジリジンと、少なくとも1つの酸性フリーラジカル重合性モノマーと、少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有する少なくとも1つのオリゴマーとを含む等方性組成物を含み、前記オリゴマーの単独重合が、50℃より低いガラス転移温度を有するポリマーをもたらす工程と、
前記タイ層前駆物質を少なくとも部分的に重合させる工程と、
重合性バインダー前駆物質と研磨粒子とを含むスラリーを、少なくとも部分的に重合されたタイ層前駆物質上に配置する工程と、
前記バインダー前駆物質を少なくとも部分的に重合させる工程とを含む、被覆研磨物品の製造方法を提供する。
本発明による被覆研磨物品は典型的に、工作物を研磨するために有用であり、研磨プロセスの間、低レベルのシェリングを示す。
本明細書中で用いられるとき、用語「(メタ)アクリル」は、「アクリル」と「メタクリル」との両方を含める。
本発明による被覆研磨物品は、主面を有するバッキングと、前記主面の少なくとも一部に固定されたタイ層と、前記タイ層の少なくとも一部に固定された研磨層とを含む。
適したバッキングには、被覆研磨物品を製造するための本技術分野に公知のバッキングが挙げられる。典型的に、バッキングは2つの対向した主面を有する。バッキングの厚さは一般に、0.02〜5ミリメートル、望ましくは0.05〜2.5ミリメートル、より望ましくは0.1〜0.4ミリメートルの範囲であるが、これらの範囲外の厚さもまた有用である。
バッキングは可撓性または硬質であってもよく、被覆研磨材の製造においてバッキングとして通常に用いられる材料を含めて任意の数の様々な材料から製造されてもよい。例を挙げると、紙、布、フィルム、ポリマーフォーム、バルカナイズドファイバー、織材料および不織材料、これらの材料の2つ以上の組合せなどがある。また、バッキングは、2つの材料の積層体であってもよい(例えば、紙/フィルム、布帛/紙、フィルム/布帛)。
例示的な可撓性のバッキングには、ポリマーフィルム(プライマー処理フィルムなど)、例えばポリオレフィンフィルム(例えば、二軸延伸ポリプロピレンなどのポリプロピレン、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、セルロースエステルフィルム)、金属箔、メッシュ、スクリム、フォーム(例えば、天然スポンジ材料またはポリウレタンフォーム)、布帛(例えば、ポリエステル、ナイロン、絹、綿、および/またはレーヨンを含む繊維または糸から製造された布帛)、紙、バルカナイズドペーパー、バルカナイズドファイバー、不織材料、およびそれらの組合せなどがある。布帛バッキングは、織られるかまたはステッチボンドされてもよい。
バッキングは、例えば、米国特許第5,417,726号明細書(スタウト(Stout)ら)に記載されたような繊維強化熱可塑性樹脂であるか、または例えば、米国特許第5,573,619号明細書(ベネディクト(Benedict)ら)に記載されたような接合部のないエンドレスベルトであってもよい。同じく、バッキングは、例えば、米国特許第5,505,747号明細書(チェスレイ(Chesley)ら)に記載されたような、それから突き出るフッキングステムを有するポリマー基材であってもよい。同様に、バッキングは、例えば、米国特許第5,565,011号明細書(フォレット(Follett)ら)に記載されたようなループ布であってもよい。
例示的な硬質バッキングには、金属プレート、およびセラミックプレートなどがある。適した硬質バッキングの別の実施例が、例えば、米国特許第5,417,726号明細書(スタウトら)に記載されている。
バッキングは、例えば、プレサイズ、バックサイズ、サブサイズ、および/または含浸剤など、1つまたは複数の処理剤がそれに適用された処理されたバッキングであってもよい。バッキング処理剤に関するさらに別の詳細は、例えば、米国特許第5,108,463号明細書(ブキャナン(Buchanan)ら)、米国特許第5,137,542号明細書(ブキャナンら)、米国特許第5,328,716号明細書(ブキャナン)、および米国特許第5,560,753号明細書(ブキャナンら)に見出される。
タイ層は、多官能性アジリジンと、酸性フリーラジカル重合性モノマーと、少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有するオリゴマーとを含む等方性重合性組成物であるタイ層前駆物質を少なくとも部分的に重合させることによって作製可能であり、前記オリゴマーの単独重合が、50℃より低いガラス転移温度を有するポリマーをもたらす。
本明細書中で用いられるとき、用語「多官能性アジリジン(polyfunctional aziridine)」は、複数のアジリジニル基を有する種を指す。適した多官能性アジリジンには、例えば、米国特許第3,225,013号明細書(フラム(Fram))、米国特許第4,769,617号明細書(キャンティ(Canty))、および米国特許第5,534,391号明細書(ワン(Wang))に開示された多官能性アジリジンがある。特定の例には、トリメチロールプロパントリス[3−アジリジニルプロピオネート]、トリメチロールプロパントリス[3−(2−メチルアジリジニル)プロピオネート]、トリメチロールプロパントリス[2−アジリジニルブチレート]、トリス(1−アジリジニル)ホスフィンオキシド、トリス(2−メチル−1−アジリジニル)ホスフィンオキシド、ペンタエリトリトールトリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、およびペンタエリトリトールテトラキス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]などがある。また、1つより多い多官能性アジリジンの組合せを用いてもよい。
市販の多官能性アジリジンには、サウスカロライナ州、レーク・ワイリーのEIT・インク・コーポレーション(EIT,Inc.Corporation,Lake Wylie,South Carolina)から商品名「XAMA−2」(トリメチロールプロパントリス[3−(2−メチルアジリジニル)プロパノエート]であると考えられる)および「XAMA−7」(ペンタエリトリトールトリス(ベータ−(N−アジリジニル)プロピオネート)であると考えられる)として入手可能な多官能性アジリジン、ミネソタ州、ヴァドナイスハイツのH.B.フラー・カンパニー(H.B.FullerCo.,Vadnais Heights,Minnesota)製の「ハイドロフレックスXR2990(HYDROFLEX XR2990)」(トリメチロールプロパントリス[3−(2−メチルアジリジニル)プロパノエート]であると考えられる)、およびマサチューセッツ州、ウィルミントンのゼネカ・レジンズ(Zeneca Resins,Wilmington,Massachusetts)製の「ネオクリルCX−100(NEOCRYL CX−100)」(トリメチロールプロパントリス[3−(2−メチルアジリジニル)−プロパノエート]であると考えられる)などがある。
タイ層前駆物質に混入された多官能性アジリジンの量は一般に、多官能性アジリジン、酸性フリーラジカル重合性モノマー、および少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有するオリゴマーの全重量に対して、少なくとも0.5、1、または2重量パーセントから4、6、8、またはさらに10重量パーセントまで、もしくはそれ以上の範囲である。
酸性フリーラジカル重合性モノマーは、酸性基とフリーラジカル重合性である基(例えば、(メタ)アクリル基)との両方を有する。酸性基は、例えば、炭素−、硫黄−、またはリンベースであってもよく、遊離酸であるかまたは部分的または完全に中和された状態にあってもよい。酸性フリーラジカル重合性モノマーは、1つより多い酸性基および/またはフリーラジカル重合性基を有してもよい。
有用な炭素ベースの酸性フリーラジカル重合性モノマーには、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸のモノアルキルエステル、フマル酸、フマル酸のモノアルキルエステル、イタコン酸、イソクロトン酸、クロトン酸、シトラコン酸、およびベータ−カルボキシエチルアクリレートなどがある。
有用な硫黄ベースの酸性フリーラジカル重合性モノマーには、例えば、2−スルホエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などがある。
酸性フリーラジカル重合性モノマーは、例えば、オハイオ州、シンシナティのコグニス・コーポレーション(Cognis Corp.,Cincinnati,Ohio)から商品名「フォトマー(PHOTOMER)4173」として、および全てペンシルベニア州、エクストンのサートマー・カンパニー(Sartomer Co.,Exton,Pennsylvania)から「CN118」、「CD9050」、「CD9051」および「CD9052」として市販されている。
有用なリンベースの酸性フリーラジカル重合性モノマーには、例えば、ビニルホスホン酸がある。
タイ層前駆物質中に混入された酸性フリーラジカル重合性モノマーの量は一般に、多官能性アジリジン、酸性フリーラジカル重合性モノマー、および少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有するオリゴマーの全重量に対して、少なくとも1、または2重量パーセントから5、10、20、30、またはさらに45重量パーセントまで、もしくはそれ以上の範囲である。
少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有するオリゴマーは、(例えば、光開始反応または熱開始反応による)オリゴマーのフリーラジカル単独重合が、50度(℃)以下のガラス転移温度を有するポリマーをもたらすように選択される。本明細書中で用いられるとき、用語「オリゴマー(oligomer)」は、少数の連結したモノマー単位からなる分子を指す。オリゴマーは一般に、100より少ないモノマー単位を有し、より典型的には30より少ないモノマー単位を有する。
少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有する有用なオリゴマーには、例えば、脂肪族および芳香族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリブタジエン(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、脂肪族および芳香族ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、およびそれらの組合せなどがある。
このようなオリゴマーの製造方法は本技術分野に公知であり、多くの有用なフリーラジカル重合性オリゴマーが市販されている。例を挙げると、脂肪族および芳香族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、例えばジョージア州、スミルナのUCB・ケミカルズ・コーポレーション(UCB Chemicals Corp.,Smyrna,Georgia)から商品名「エベクリル(EBECRYL)270」、「エベクリル8804」、「エベクリル8807」、「エベクリル4827」、「エベクリル6700」、「エベクリル5129」、または「エベクリル8402」として入手可能な脂肪族および芳香族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、およびペンシルベニア州、エクストンのサートマー・カンパニーから商品名「CN1963」、「CN934」、「CN953B70」、「CN984」、「CN962」、「CN964」、「CN965」、「CN972」、「CN978」として入手可能な脂肪族および芳香族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの他、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、例えばUCB・ケミカルズ・コーポレーションから商品名「エベクリル80」、「エベクリル81」、「エベクリル657」、「エベクリル810」、「エベクリル450」、「エベクリル870」、または「エベクリル2870」として入手可能なポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマーおよびサートマー・カンパニーから商品名「CN292」として入手可能なものや、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、例えばサートマー・カンパニーから商品名「CN501」、「CN502」、「CN550」、「CN551」として入手可能なポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリルオリゴマー、例えばサートマー・カンパニーから商品名「CN816」、「CN817」、「CN818」として入手可能なアクリルオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、例えばサートマー・カンパニーから商品名「CN119」、および「CN121」として入手可能なエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、およびサートマー・カンパニーから商品名「CN301」として入手可能であるようなポリブタジエン(メタ)アクリレートオリゴマーなどがある。
タイ層前駆物質に混入されたオリゴマーの量は一般に、多官能性アジリジン、酸性フリーラジカル重合性モノマー、および少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有するオリゴマーの全重量に対して、少なくとも30、35、40、または45重量パーセントから50、60、70、80、90、またはさらに95重量パーセントまで、もしくはそれ以上の範囲である。
タイ層前駆物質は、任意に、タイ層前駆物質を少なくとも部分的に重合することができる1つまたは複数の硬化剤をさらに含んでもよい。有用な硬化剤には、フリーラジカル開始剤、例えば、フリーラジカル重合のための光開始剤および/または熱開始剤がある。光開始剤および/または熱開始剤のブレンドを用いてもよい。
有用な光開始剤には、フリーラジカル多官能性アクリレートを光硬化するために有用であるとして公知の光開始剤がある。例示的な光開始剤には、ベンゾインおよびその誘導体、例えばアルファ−メチルベンゾイン、アルファ−フェニルベンゾイン、アルファ−アリルベンゾイン、アルファ−ベンジルベンゾイン、ベンゾインエーテル、例えばベンジルジメチルケタール(例えば、ニューヨーク州、タリータウンのチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals,Tarrytown,New York)から商品名「イルガキュア(IRGACURE)651」として市販されている)、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテルの他、アセトフェノンおよびその誘導体、例えば2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズから商品名「ダロキュア(DAROCUR)1173」として市販されている)および1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズから商品名「イルガキュア184」として市販されている)、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズから商品名「イルガキュア907」として市販されている)、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズから商品名「イルガキュア369」として市販されている)などがある。
他の有用な光開始剤には、例えば、ピバロインエチルエーテル、アニソインエチルエーテル、アントラキノン(例えば、アントラキノン、2−エチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、1−メトキシアントラキノン、またはベンズアントラキノン)、ハロメチルトリアジン、ベンゾフェノンおよびその誘導体、ヨードニウム塩およびスルホニウム塩、チタン錯体、例えばビス(η−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)フェニル]チタン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズから商品名「CGI784DC」として市販されている)の他、ハロメチルニトロベンゼン(例えば、4−ブロモメチルニトロベンゼン)、モノ−およびビス−アシルホスフィン(例えば、チバ・スペシャルティ・ケミカルズから商品名「イルガキュア1700」、「イルガキュア1800」、「イルガキュア1850」、および「ダロキュア4265」として市販されているような)などがある。
例えば、化学線の特定の供給源に対する光開始剤の感受性を増加させるために、1つまたは複数のスペクトル増感剤(例えば、染料)を任意の光開始剤と組み合わせてタイ層前駆物質に添加してもよい。
適したフリーラジカル熱重合開始剤の例には、過酸化物、例えばベンゾイルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ジラウリルペルオキシド、シクロヘキサンペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ヒドロ過酸化物、例えばtert−ブチルヒドロペルオキシドおよびクメンヒドロペルオキシドの他、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、およびt−ブチルペルベンゾエートなどがある。市販のフリーラジカル熱重合開始剤の例には、デラウェア州、ウィルミントンのE.I.デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー(E.I.du Pont de Nemours and Co.)から商品名「ヴァゾ(VAZO)」(例えば、「ヴァゾ64」および「ヴァゾ52」)としておよびペンシルベニア州、フィラデルフィアのエルフ・アトケム・ノース・アメリカ(Elf Atochem North America,Philadelphia,Pennsylvania)から商品名「ルシドール(LUCIDOL)70」として入手可能な開始剤がある。
存在する場合、硬化剤は典型的に、重合を容易にするために有効な量において、例えば、タイ層前駆物質の総量に対して0.01重量パーセントから10重量パーセントまでの範囲の量において用いられるが、これらの範囲外の量も有用である。
他の成分に加えて、本発明のタイ層前駆物質は、例えば、性能および/または外観を改良するために、任意の添加剤を含有してもよい。例示的な添加剤には、充填剤、溶剤、可塑剤、湿潤剤、界面活性剤、顔料、カップリング剤、芳香性物質、繊維、潤滑剤、チキソトロピー材料、帯電防止剤、沈殿防止剤、顔料、および染料などがある。
また、例えば、硬化された組成物の粘度および/または物理的性質を調節するために、反応性希釈剤をタイ層前駆物質に添加してもよい。適した反応性希釈剤の例には、希釈剤一および多官能性(メタ)アクリレートモノマー(例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート)、ビニルエーテル(例えば、ブチルビニルエーテル)、ビニルエステル(例えば、酢酸ビニル)、およびスチレン系モノマー(例えば、スチレン)などがある。
典型的に、タイ層前駆物質を調製するために十分な混合が行われる条件下で成分を配合することが必要であるだけである。組成物の成分が相互に可溶性である場合、組成物は、その全体にわたって均質でありうる。混合を容易にするために撹拌および/またはかき混ぜを行ってもよい。より高い粘度の例において、混合物を加熱してその粘度を低減してもよい。
バッキングへのタイ層前駆物質の適用は、例えば、ブラッシング、噴霧、ロールコーティング、カーテンコーティング、グラビアコーティング、およびナイフコーティングなどの技術を含めて様々な方法で行われてもよい。用いられた特定のコーティング技術を容易にするために、有機溶剤を等方性重合性組成物に添加してもよい。次に、コーティングされたバッキングを、(有機溶剤が存在する場合)乾燥させ、コーティングを少なくとも部分的に重合させ、それによってそれをバッキングに固定するために十分な温度において一定の時間、処理してもよい。少なくとも10、20、または30秒、もしくはそれ以上の任意の時間の後、タイ層前駆物質は典型的に、例えば、多数の公知の技術のいずれかによって、例えば、電子線放射線、化学線(すなわち、紫外線および/または可視電磁放射線)、および熱エネルギーに暴露することによって少なくとも部分的に重合される。化学線が使用される場合、少なくとも1つの光開始剤が典型的にタイ層前駆物質中に存在する。熱エネルギーが使用される場合、少なくとも1つの熱開始剤が典型的にタイ層前駆物質中に存在する。重合は空気中でまたは例えば、窒素またはアルゴンなどの不活性雰囲気中で行われてもよい。
1つの例示的な実施形態において、研磨層が、第1のバインダー樹脂を含むメイク層と、前記メイク層に埋め込まれた研磨粒子と、前記メイク層と研磨粒子とに固定された第2のバインダー樹脂を含むサイズ層とを含む。
図1を参照して、本発明による例示的な被覆研磨物品100は、バッキング110、バッキング110の主面115に固定された本発明によるタイ層120と、タイ層120に固定された研磨層130とを有する。そして次に、研磨層130は、メイク層140およびサイズ層150によってタイ層120に固定された研磨粒子160を含有する。
メイク層およびサイズ層は、研磨適用に使用するために適しているどんなバインダー樹脂を含んでもよい。典型的に、メイク層は、メイク層前駆物質で(処理されたまたは処理されていない)バッキングの少なくとも一部をコーティングすることによって作製される。次に、研磨粒子は、第1のバインダー前駆物質を含むメイク層前駆物質中に(例えば、静電コーティングによって)少なくとも部分的に埋め込まれ、メイク層前駆物質は少なくとも部分的に重合される。次に、第2のバインダー前駆物質(第1のバインダー前駆物質と同じか、または異なっていてもよい)を含むサイズ層前駆物質でメイク層および研磨粒子の少なくとも一部をコーティングし、サイズ層前駆物質を少なくとも部分的に硬化することによってサイズ層は作製される。1つの実施形態において、メイク層前駆物質は、研磨粒子でコーティングする前に部分的に重合され、製造プロセスのもっと後の時点でさらに重合されてもよい。
1つの実施形態において、スーパーサイズをサイズ層の少なくとも一部に適用してもよい。有用な第1および第2のバインダー前駆物質は研磨技術において公知であり、例えば、フリーラジカル重合性モノマーおよび/またはオリゴマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アミノプラスト樹脂、シアネート樹脂、またはそれらの組合せが挙げられる。
有用な研磨粒子は研磨技術において公知であり、例えば、溶融酸化アルミニウム、熱処理酸化アルミニウム、白色溶融酸化アルミニウム、黒色炭化ケイ素、緑色炭化ケイ素、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化チタン、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、ガーネット、溶融アルミナジルコニア、ゾルゲル研磨粒子、シリカ、酸化鉄、クロミア、セリア、ジルコニア、チタニア、ケイ酸塩、金属炭酸塩(炭酸カルシウムなど(例えば、チョーク、カルサイト、マール、トラバーチン、大理石および石灰石)、炭酸マグネシウムカルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム)、シリカ(例えば、石英、ガラスビーズ、ガラス泡およびガラス繊維)ケイ酸塩(例えば、タルク、粘土、(モントモリロン石)長石、マイカ、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム)金属硫酸塩(例えば、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウムアルミニウム、硫酸アルミニウム)、石膏、アルミニウム三水和物、黒鉛、金属酸化物(例えば、酸化スズ、酸化カルシウム)、酸化アルミニウム、二酸化チタン)および金属亜硫酸塩(例えば、亜硫酸カルシウム)、金属粒子(例えば、スズ、鉛、銅)、熱可塑性材料から形成されたプラスチック研磨粒子(例えば、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスルホン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、ポリプロピレン、アセタールポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン)、架橋ポリマーから形成されたプラスチック研磨粒子(例えば、フェノール樹脂、アミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド、アクリレート樹脂、アクリル化イソシアヌレート樹脂、ウレア−ホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂)、およびそれらの組合せが挙げられる。
本発明による被覆研磨物品の別の例示的な実施形態において、研磨層は、バインダー中に分散された研磨粒子を含んでもよい。図2を参照して、例示的な被覆研磨物品200は、バッキング210と、バッキング210の主面215に固定された本発明によるタイ層220と、タイ層220に固定された研磨層230とを有する。研磨層230は、バインダー240中に分散された研磨粒子260を含有する。
このような被覆研磨物品を製造するとき、バインダー前駆物質と研磨粒子とを含むスラリーが典型的にバッキングの主面に適用され、次いでバインダー前駆物質が少なくとも部分的に硬化される。適したバインダー前駆物質および研磨粒子には、例えば、上に記載されたバインダー前駆物質および研磨粒子が挙げられる。
別の例示的な実施形態において、本発明による被覆研磨物品は構造化研磨物品を含んでもよい。図3を参照して、例示的な構造化研磨物品300は、バッキング310と、バッキング310の主面315に固定された本発明によるタイ層320と、タイ層320に固定された研磨層330とを有する。研磨層330は、複数の精密造形された研磨複合材355を含有する。研磨複合材は、バインダー350中に分散された研磨粒子360を含む。
このような被覆研磨物品を製造するとき、バインダー前駆物質と研磨粒子とを含むスラリーが、複数の精密造形されたキャビティをその中に有する用具に適用されてもよい。次に、スラリーは、少なくとも部分的に重合され、例えば、接着剤またはスラリーの付加重合によってタイ層に付着される。適したバインダー前駆物質および研磨粒子には、上に記載されたバインダー前駆物質および研磨粒子が挙げられる。
研磨複合材は、様々な形状、例えば、立方体、ブロック状、円筒状、角柱状、角錐、切頭角錐、円錐形、切頭円錐形、十字形、および半球形からなる群から選択された形状を有してもよい。
任意に、被覆研磨物品は、例えば、バックサイズ、プレサイズおよび/またはサブサイズ(すなわち、タイ層とタイ層が固定される主面との間のコーティング)、および/またはバッキングの両方の主面をコートする含浸剤をさらに含んでもよい。被覆研磨物品は、研磨コートの少なくとも一部を覆うスーパーサイズをさらに含んでもよい。存在する場合、スーパーサイズは典型的に、粉砕助剤および/または目詰まり防止材料を含有する。
本発明による被覆研磨物品は、例えば、ベルト、ロール、ディスク(穴あきディスクなど)、および/またはシートに変換されてもよい。ベルトの適用については、研磨シートの2つの自由端を公知の方法を用いて一緒に接合して接続ベルトを形成してもよい。
被覆研磨物品を製造するための技術および材料のさらに別の説明は、例えば、米国特許第4,314,827号明細書(リースエイザー(Leitheiser)ら)、米国特許第4,518,397号明細書(リースエイザーら)、米国特許第4,588,419号明細書(コール(Caul)ら)、米国特許第4,623,364号明細書(コトリンガー(Cottringer)ら)、米国特許第4,652,275号明細書(ブルーチャー(Bloecher)ら)、米国特許第4,734,104号明細書(ブロバーグ(Broberg))、米国特許第4,737,163号明細書(ラーキー(Larkey))、米国特許第4,744,802号明細書(シュワベル(Schwabel))、米国特許第4,751,138号明細書(トゥーメイ(Tumey)ら)、米国特許第4,770,671号明細書(モンロー(Monroe)ら)、米国特許第4,799,939号明細書(ブルーチャーら)、米国特許第4,881,951号明細書(ウッド(Wood)ら)、米国特許第4,927,431号明細書(ブキャナンら)、米国特許第5,498,269号明細書(ラーミー(Larmie))、米国特許第5,011,508号明細書(ウォールド(Wald)ら)、米国特許第5,078,753号明細書(ブロバーグら)、米国特許第5,090,968号明細書(ぺロウ(Pellow))、米国特許第5,108,463号明細書(ブキャナンら)、米国特許第5,137,542号明細書(ブキャナンら)、米国特許第5,139,978号明細書(ウッド)、米国特許第5,152,917号明細書(ピーパー(Pieper)ら)、米国特許第5,201,916号明細書(バーグ(Berg)ら)、米国特許第5,203,884号明細書(ブキャナンら)、米国特許第5,227,104号明細書(バウアー(Bauer))、米国特許第5,304,223号明細書(ピーパーら)、米国特許第5,328,716号明細書(ブキャナン)、米国特許第5,366,523号明細書(ローウエンホースト(Rowenhorst)ら)、米国特許第5,378,251号明細書(カラー(Culler)ら)、米国特許第5,417,726号明細書(スタウトら)、米国特許第5,429,647号明細書(ラーミー)、米国特許第5,436,063号明細書(フォレットら)、米国特許第5,490,878号明細書(ピーターソン(Peterson)ら)、米国特許第5,492,550号明細書(クリシュナン(Krishnan)ら)、米国特許第5,496,386号明細書(ブロバーグら)、米国特許第5,520,711号明細書(ヘルミン(Helmin))、米国特許第5,549,962号明細書(ホームズ(Holmes)ら)、米国特許第5,551,963号明細書(ラーミー)、米国特許第5,556,437号明細書(リー(Lee)ら)、米国特許第5,560,753号明細書(ブキャナンら)、米国特許第5,573,619号明細書(ベネディクトら)、米国特許第5,609,706号明細書(ベネディクトら)、米国特許第5,672,186号明細書(チェスレイら)、米国特許第5,700,302号明細書(ステゼル(Stoetzel)ら)、米国特許第5,851,247号明細書(ステゼルら)、米国特許第5,913,716号明細書(ミューシ(Mucci)ら)、米国特許第5,942,015号明細書(カラーら)、米国特許第5,954,844号明細書(ロー(Law)ら)、米国特許第5,961,674号明細書(ガグリアルディ(Gagliardi)ら)、米国特許第5,975,988号明細書(クリスチャンソン(Christianson))、米国特許第6,059,850号明細書(リーセ(Lise)ら)、米国特許第および6,261,682(ロー)に見出すことができる。
被覆研磨物品の研磨層の少なくとも一部が工作物の表面の少なくとも一部と前記研磨層で摩擦接触され、次いで前記被覆研磨物品または前記工作物の少なくとも一方が他方に対して移動されて前記表面の少なくとも一部を研磨する方法において、本発明による研磨物品は工作物を研磨するために有用である。研磨方法は、例えば、手でまたは機械によって行われてもよい。任意に、液体(例えば、水、油)および/または界面活性剤(例えば、セッケン、非イオン性界面活性剤)が、例えば、研磨方法を容易にするために工作物に適用されてもよい。
本発明の目的および利点は以下の非限定的な実施例によってさらに説明されるが、これらの実施例に記載された特定の材料およびそれらの量、ならびに他の条件および詳細は、本発明を不当に限定すると解釈されるべきではない。
特に記載しない限り、実施例および明細書の他の部分のすべての部、パーセンテージ、比などは重量に基づき、実施例において使用されたすべての試薬は、一般的な化学薬品供給元、例えば、ミズーリ州、セイント・ルイスのシグマ・アルドリッチ・カンパニー(Sigma−Aldrich Co.,Saint Louis,Missouri)から得られたかまたは入手可能であり、もしくは従来の方法によって合成されてもよい。
以下の略語を実施例全体にわたって使用する。
略語の表
Figure 2008502492
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90°剥離接着力試験
試験される被覆研磨物品を、幅約8cm×長さ25cmの試験片に変換する。木の板(17.8cm×7.6cm×0.6cm)の長さの2分の1を以下に記載された積層用接着剤1(LA1)または積層用接着剤2(LA2)のどちらかでコーティングする。LA1に対して、接着剤をホットメルトグルーガン(3Mカンパニー製の商品名「ポリガンIIホットメルトアプリケーター(POLYGUN II HOT MELT APPLICATOR)」として市販されている)で適用する。LA2に対して、接着剤を、2インチ(5.1cm)のペイントブラシでブラッシングすることによって手で適用した。被覆研磨物品の全幅、しかし長さの最初の15cmだけを、研磨粒子を支持する面上に積層用接着剤でコーティングする。積層用接着剤を支持しない被覆研磨物品の10cmが板から突き出るように、研磨粒子を支持する被覆研磨物品の面が積層用接着剤コーティングを含有する板の面に付着される。板と被覆研磨物品とが十分に結合されるように圧力が適用される。LA2に対して、結合された板および被覆研磨物品集成体を約12時間25℃においておよび12時間50℃において硬化する。
25℃において操作して、被覆研磨物品の幅が5.1cmに低減されるように、試験される研磨物品を物品の両面で直線に沿って切断する。得られた研磨物品/板複合材を、ミネソタ州、エデンプレイリーのMTSシステムズコーポレーション(MTS Systems Corp.,Eden Prairie,Minnesota)から商品名「シンテック(SINTECH)6W」として市販されている引張試験機の上側ジョーに取付けられた取付具に水平に設ける。ジョー間の距離が12.7cmであるように被覆研磨物品の突き出る部分の約1cmを機械の下側ジョーに設ける。機械は0.05センチメートル/秒(cm/sec)の速度においてジョーを分離し、被覆研磨物品の一部が板から分離するように被覆研磨物品が木の板から90°の角度において引っ張られる。このような分離のために必要とされる力(すなわち、ストリップバック力(stripback force)))をキログラム/センチメートル(kg/cm)単位で記録する。
タイ層前駆物質組成物の一般的な調製方法
酸性のフリーラジカル重合性モノマーを20℃において少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有するオリゴマーに添加し、その後に開始剤を添加する。機械撹拌機を用いて混合物を均質になるまで攪拌し、次いで2時間、炉内で50℃において加熱する。混合物を炉から除去した後、多官能性アジリジンを添加し、多官能性アジリジンが溶解されるまで10分間攪拌を続け、等方性タイ層前駆物質組成物を生じさせる。
タイ層を有するバッキングの一般的な作製方法
調製されたばかりの、暖かいタイ層前駆物質組成物を、フロリダ州、ポンパノビーチのポール・N・ガードナー・カンパニーから入手できる幅4インチ(1.6cm)のハンドヘルドコーティングナイフを用いて、記載したように、処理されたバッキングに適用する。ナイフ間隔を225マイクロメートルに設定する。次に、得られたタイ層前駆物質のコーティングされたバッキングを、761ワット/平方インチ(118W/cm)および16.4フィート/分(5m/分)において「フュージョン D」電球を用いて、メリーランド州、ゲイサーズバーグのフュージョンUVシステムズから得られた、商品名「UVプロセッサ」として得られた紫外線処理装置を一度通過させて照射し、次いで10〜20分間120℃において加熱して、タイ層が固定されたバッキングをもたらす。得られたタイ層の公称コーティング重量は110グラム/mである。
スラリー樹脂1(SR1)の調製
1ガロン(4L)のプラスチック容器に1917gのACR1、19gのPI1、1738gのF2、2235のMN2、74gのA1および17gのA2を入れた。樹脂を1時間25℃において機械的に攪拌した。
粉末コート1(PC1)の調製
樹脂および鉱物の粉末コートを、米国特許出願公開第20040018802号明細書(ウェリィガン(Welygan)ら)の実施例1に記載されているように調製した。
バインダー前駆物質1(BP1)の調製
1ガロン(4L)のプラスチック容器に544gのRPR1および442gのF1を入れた。反応物を30分間、オーバーヘッド撹拌機で攪拌し、次いで1キログラムの全重量に達するように水で希釈した。
バインダー前駆物質2(BP2)の調製
1ガロン(4L)のプラスチック容器に425gのACR1、11gのPI2および726gのF1を入れ、1時間、25℃において機械的に攪拌した。
研磨層をタイ層に結合する一般的方法
以下の手順によって研磨層をタイ層に結合する。
バインダー前駆物質1または2を、4ミル(101マイクロメートル)のコーティング厚さにおいてハンドヘルドコーティングナイフを用いてタイ層上にコーティングする。
バインダー前駆物質1でコーティングされた実施例については、バインダー前駆物質1を、4ミル(101マイクロメートル)のコーティング厚さにおいてハンドヘルドコーティングナイフを用いてタイ層上にコーティングする。MN1をバインダー前駆物質1中にドロップコーティングして密閉鉱物コートを形成し、次いでバインダー前駆物質1を60分間90℃において加熱し、次いで12時間105℃において加熱する。
バインダー前駆物質2でコーティングされた実施例については、バインダー前駆物質2を、4ミル(101マイクロメートル)のコーティング厚さにおいてハンドヘルドコーティングナイフを用いてタイ層上にコーティングする。MN1をバインダー前駆物質2中にドロップコーティングして密閉鉱物コートを形成し、バインダー前駆物質2を、761ワット/平方インチ(118W/cm)および16.4フィート/分(5m/分)において「フュージョン D」電球を用いて、メリーランド州、ゲイサーズバーグのフュージョンUVシステムズから得られた、商品名「UVプロセッサ」として得られた紫外線処理装置を一度通過させる。
粉末コート1でコーティングされた実施例については、粉末コート1を、10ミルのコーティング厚さにおいてハンドヘルドコーティングナイフを用いてタイ層上にコーティングする。得られた粉末コーティングは、25fpm(7.6m/分)において赤外線ランプ下を通過させることによって溶融され、次いで1時間、150℃において加熱される。
スラリー1でコーティングされた実施例については、米国特許出願第10/668,736号明細書(コリンズ(Collins)ら)の実施例1に記載されているようにスラリー1を精密造形されたキャビティをその中に有する用具上に2〜3ミル(101マイクロメートル)のコーティング厚さにおいてハンドヘルドコーティングナイフを用いてタイ層上にコーティングし、次いでタイ層に移した。スラリーを、761ワット/平方インチ(118W/cm)および50フィート/分(15m/分)において「フュージョン D」電球を用いて、メリーランド州、ゲイサーズバーグのフュージョンUVシステムズから得られた、商品名「UVプロセッサ」として得られた2つの紫外線処理装置を一度通過させ、次いで24時間120℃において加熱した。
実施例1〜25
表1に示されるように、タイ層前駆物質を、タイ層前駆物質の一般的な調製方法によって調製した。次に、タイ層前駆物質を、記載されたバッキング上にコーティングし、タイ層を有するバッキングの一般的な作製方法によって、硬化してタイ層を形成した。次に、研磨層をタイ−コート層に適用した。得られた被覆研磨物品に90°剥離接着力試験を実施した。表1において、被覆研磨材は、被覆研磨材の範囲内で不良になった。
Figure 2008502492

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本発明の様々な変更および改変を本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく当業者は実施することができ、本発明は、ここに示した具体的な実施形態に不当に限定されると理解されるべきでない。
例示的な被覆研磨物品の断面図である。 別の例示的な被覆研磨物品の断面図である。 別の例示的な被覆研磨物品の断面図である。

Claims (37)

  1. 主面を有するバッキングと、前記主面の少なくとも一部に固定されたタイ層と、前記タイ層の少なくとも一部に固定され、研磨粒子と少なくとも1つのバインダー樹脂とを含む研磨層と、を含む被覆研磨物品であって、前記タイ層が、少なくとも1つの多官能性アジリジンと、少なくとも1つの酸性フリーラジカル重合性モノマーと、少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有する少なくとも1つのオリゴマーとを含む等方性重合性組成物を少なくとも部分的に重合させることによって作製可能であり、前記オリゴマーの単独重合が、50℃より低いガラス転移温度を有するポリマーをもたらす、被覆研磨物品。
  2. 前記等方性重合性組成物が硬化剤をさらに含む、請求項1に記載の被覆研磨物品。
  3. 前記硬化剤が少なくとも1つのフリーラジカル光開始剤を含む、請求項2に記載の被覆研磨物品。
  4. 前記硬化剤が少なくとも1つのフリーラジカル熱開始剤を含む、請求項2に記載の被覆研磨物品。
  5. 酸性フリーラジカル重合性モノマーと少なくとも2つのフリーラジカル重合性基を有するオリゴマーとの全重量に対して、多官能性アジリジンの量が0.5〜10パーセントの範囲であり、酸性フリーラジカル重合性モノマーの量が1〜45パーセントの範囲である、請求項2に記載の被覆研磨物品。
  6. 酸性フリーラジカル重合性モノマーと少なくとも2つのフリーラジカル重合性基を有するオリゴマーとの全重量に対して、多官能性アジリジンの量が2〜4パーセントの範囲であり、酸性フリーラジカル重合性モノマーの量が2〜20パーセントの範囲である、請求項2に記載の被覆研磨物品。
  7. 前記多官能性アジリジンが、トリメチロールプロパントリス[3−アジリジニルプロピオネート]、トリメチロールプロパントリス[3(2−メチル−アジリジニル)−プロピオネート]、トリメチロールプロパントリス[2−アジリジニルブチラート]、トリス(1−アジリジニル)ホスフィンオキシド、トリス(2−メチル−1アジリジニル)ホスフィンオキシド、ペンタエリトリトールトリス−3−(1−アジリジニルプロピオネート)、ペンタエリトリトールテトラキス−3−(1−アジリジニルプロピオネート)、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項2に記載の被覆研磨物品。
  8. 前記研磨層が、前記研磨粒子が埋め込まれた、第1のバインダー樹脂を含むメイク層と、前記メイク層と前記研磨粒子とに固定された第2のバインダー樹脂を含むサイズ層とを含む、請求項7に記載の被覆研磨物品。
  9. 前記酸性フリーラジカル重合性モノマーが、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸のモノアルキルエステル、フマル酸、フマル酸のモノアルキルエステル、イタコン酸、イソクロトン酸、クロトン酸、シトラコン酸、およびベータ−カルボキシエチルアクリレート、2−スルホエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルホスホン酸、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項2に記載の被覆研磨物品。
  10. 少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有する前記オリゴマーが、脂肪族および芳香族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリブタジエン(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、脂肪族および芳香族ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項2に記載の被覆研磨物品。
  11. 前記研磨層が、少なくとも1つのフリーラジカル重合性モノマー、フリーラジカル重合性オリゴマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アミノプラスト樹脂、シアネート樹脂、またはそれらの組合せを含む成分から作製可能である、請求項1に記載の被覆研磨物品。
  12. 前記研磨層が、前記研磨粒子が埋め込まれた、第1のバインダー樹脂を含むメイク層と、前記メイク層と前記研磨粒子とに固定された第2のバインダー樹脂を含むサイズ層とを含む、請求項1に記載の被覆研磨物品。
  13. 前記研磨層がスーパーサイズをさらに含む、請求項12に記載の被覆研磨物品。
  14. 前記バッキングが、プレサイズ、バックサイズ、サブサイズ、および含浸剤からなる群から選択された少なくとも1つの処理剤を含む処理されたバッキングを含む、請求項12に記載の被覆研磨物品。
  15. 前記研磨粒子が、前記バインダー樹脂中に分散される、請求項1に記載の被覆研磨物品。
  16. 前記等方性重合性組成物が硬化剤をさらに含む、請求項15に記載の被覆研磨物品。
  17. 前記硬化剤が少なくとも1つのフリーラジカル光開始剤を含む、請求項16に記載の被覆研磨物品。
  18. 前記硬化剤が少なくとも1つのフリーラジカル熱開始剤を含む、請求項16に記載の被覆研磨物品。
  19. 酸性フリーラジカル重合性モノマーと少なくとも2つのフリーラジカル重合性基を有するオリゴマーとの全重量に対して、多官能性アジリジンの量が0.5〜10パーセントの範囲であり、酸性フリーラジカル重合性モノマーの量が1〜45パーセントの範囲である、請求項15に記載の被覆研磨物品。
  20. 酸性フリーラジカル重合性モノマーと少なくとも2つのフリーラジカル重合性基を有するオリゴマーとの全重量に対して、多官能性アジリジンの量が2〜4パーセントの範囲であり、酸性フリーラジカル重合性モノマーの量が2〜20パーセントの範囲である、請求項15に記載の被覆研磨物品。
  21. 前記多官能性アジリジンが、トリメチロールプロパントリス[3−アジリジニルプロピオネート]、トリメチロールプロパントリス[3(2−メチル−アジリジニル)−プロピオネート]、トリメチロールプロパントリス[2−アジリジニルブチラート]、トリス(1−アジリジニル)ホスフィンオキシド、トリス(2−メチル−1アジリジニル)ホスフィンオキシド、ペンタエリトリトールトリス−3−(1−アジリジニルプロピオネート)、ペンタエリトリトールテトラキス−3−(1−アジリジニルプロピオネート)、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項15に記載の被覆研磨物品。
  22. 前記酸性フリーラジカル重合性モノマーが、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸のモノアルキルエステル、フマル酸、フマル酸のモノアルキルエステル、イタコン酸、イソクロトン酸、クロトン酸、シトラコン酸、およびベータ−カルボキシエチルアクリレート、2−スルホエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルホスホン酸、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項15に記載の被覆研磨物品。
  23. 少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有する前記オリゴマーが、脂肪族および芳香族ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリブタジエン(メタ)アクリレートオリゴマー、アクリル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、脂肪族および芳香族ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項15に記載の被覆研磨物品。
  24. 前記バッキングが、プレサイズ、バックサイズ、またはサブサイズの少なくとも1つを含む処理されたバッキングである、請求項15に記載の被覆研磨物品。
  25. 前記研磨層が、精密造形された研磨複合材を含む、請求項15に記載の被覆研磨物品。
  26. 前記バッキングがポリマーフィルムを含む、請求項25に記載の被覆研磨物品。
  27. 前記組成物が硬化剤をさらに含む、請求項25に記載の被覆研磨物品。
  28. タイ層前駆物質をバッキングの少なくとも一部の上に配置する工程であって、前記タイ層前駆物質が、少なくとも1つの多官能性アジリジンと、少なくとも1つの酸性フリーラジカル重合性モノマーと、少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有する少なくとも1つのオリゴマーとを含む等方性組成物を含み、前記オリゴマーの単独重合が、50℃より低いガラス転移温度を有するポリマーをもたらす工程と、
    前記タイ層前駆物質を少なくとも部分的に重合させる工程と、
    重合性メイク樹脂前駆物質を、少なくとも部分的に重合されたタイ層前駆物質上に配置する工程と、
    研磨粒子を前記メイク樹脂前駆物質に少なくとも部分的に埋め込む工程と、
    前記メイク樹脂前駆物質を少なくとも部分的に重合させる工程とを含む、被覆研磨物品の製造方法。
  29. 重合性サイズ樹脂前駆物質を、少なくとも部分的に重合されたメイク樹脂および研磨粒子の少なくとも一部の上に配置する工程と、
    前記サイズ樹脂前駆物質を少なくとも部分的に重合させる工程とをさらに含む、請求項28に記載の方法。
  30. 前記バッキングが、プレサイズ、バックサイズ、サブサイズ、および含浸剤からなる群から選択された、少なくとも1つの処理剤が固定された処理されたバッキングである、請求項28に記載の方法。
  31. タイ層前駆物質をバッキングの少なくとも一部の上に配置する工程であって、前記タイ層前駆物質が、少なくとも1つの多官能性アジリジンと、少なくとも1つの酸性フリーラジカル重合性モノマーと、少なくとも2つのフリーラジカル重合性側基を有する少なくとも1つのオリゴマーとを含む等方性組成物を含み、前記オリゴマーの単独重合が、50℃より低いガラス転移温度を有するポリマーをもたらす工程と、
    前記タイ層前駆物質を少なくとも部分的に重合させる工程と、
    重合性バインダー前駆物質と研磨粒子とを含むスラリーを、少なくとも部分的に重合されたタイ層前駆物質上に配置する工程と、
    前記バインダー前駆物質を少なくとも部分的に重合させる工程とを含む、被覆研磨物品の製造方法。
  32. 前記バッキングが、プレサイズ、バックサイズ、サブサイズ、および含浸剤からなる群から選択された、少なくとも1つの処理剤が固定された処理されたバッキングである、請求項31に記載の方法。
  33. 複数の精密造形されたキャビティをその中に有する表面を有する用具を提供する工程と、前記スラリーを前記キャビティの少なくとも一部に流入させる工程とをさらに含む、請求項31に記載の方法。
  34. 請求項1に記載の被覆研磨物品を提供する工程と、
    前記研磨層の少なくとも一部を工作物の表面の少なくとも一部と摩擦接触させる工程と、
    前記被覆研磨物品または前記工作物の少なくとも一方を他方に対して移動させて前記表面の少なくとも一部を研磨する工程とを含む工作物の研磨方法を含む、工作物の研磨方法。
  35. 請求項11に記載の被覆研磨物品を提供する工程と、
    サイズ層の少なくとも一部を工作物の表面の少なくとも一部と摩擦接触させる工程と、
    前記被覆研磨物品または前記工作物の少なくとも一方を他方に対して移動させて前記表面の少なくとも一部を研磨する工程とを含む工作物の研磨方法を含む、工作物の研磨方法。
  36. 請求項15に記載の被覆研磨物品を提供する工程と、
    前記研磨層の少なくとも一部を工作物の表面の少なくとも一部と摩擦接触させる工程と、
    前記被覆研磨物品または前記工作物の少なくとも一方を他方に対して移動させて前記表面の少なくとも一部を研磨する工程とを含む工作物の研磨方法を含む、工作物の研磨方法。
  37. 請求項25に記載の被覆研磨物品を提供する工程と、
    前記研磨層の少なくとも一部を工作物の表面の少なくとも一部と摩擦接触させる工程と、
    前記被覆研磨物品または前記工作物の少なくとも一方を他方に対して移動させて前記表面の少なくとも一部を研磨する工程とを含む工作物の研磨方法を含む、工作物の研磨方法。
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