JP2008501744A - ピラゾロピリミジン - Google Patents

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Abstract

式(I)の新規ピラゾロピリミジンが議論される。これらのピラゾロピリミジンは、サイクリン依存性キナーゼ、最も詳細には、サイクリン依存性キナーゼ1(Cdk1)、サイクリン依存性キナーゼ2(Cdk2)およびサイクリン依存性キナーゼ4(Cdk4)の活性を阻害でき、したがって、癌、特に固形腫瘍の治療または抑制に特に有用である。本発明は、そのような化合物を含む医薬組成物も提供し、癌の治療または抑制、最も詳細には、乳房、肺、結腸および前立腺の腫瘍の治療または抑制の方法を提供する。

Description

本発明は、式(I)の新規ピラゾロピリミジンを提供する:
Figure 2008501744
新規ピラゾロピリミジンは、サイクリン依存性キナーゼ、最も詳しくは、サイクリン依存性キナーゼ1(Cdk1)、サイクリン依存性キナーゼ2(Cdk2)およびサイクリン依存性キナーゼ4(Cdk4)の活性を阻害することができる。これらの化合物ならびにその医薬として許容される塩およびエステルは増殖阻害活性を有し、とりわけ、癌、詳細には固形腫瘍の治療または抑制に有用である。本発明は、そのような化合物を含む医薬組成物を提供し、癌の治療または抑制、最も詳しくは乳房、肺、結腸および前立腺の腫瘍の治療または抑制の方法を提供する。
抑制されない細胞増殖は癌の特徴である。癌性腫瘍細胞は、典型的には、細胞分裂周期を直接または間接に制御する遺伝子に対するある形態の損傷を有する。
細胞周期の様々な期の間の細胞の発達は、調節タンパク質、サイクリンおよびキナーゼからなる一連のマルチ酵素複合体により抑制されている。これらのキナーゼは、サイクリン依存性キナーゼ(Cdk)と呼ばれている。Cdkは細胞周期の間に発現するが、サイクリンのレベルは細胞周期の段階により変わる。
細胞周期制御の4つの基本的な期は、一般的にG1、S、G2およびMと記される。細胞周期制御のためのいくつかの基本的な酵素は、サイクリンD/Cdk4、サイクリンD/Cdk6、サイクリンE/Cdk2、サイクリンA/Cdk2およびサイクリンB/Cdk1(Cdc2/サイクリンBとしても知られる)のようである。サイクリンD/Cdk4、サイクリンD/Cdk6およびサイクリンE/Cdk2は、網膜芽細胞腫リンタンパク質、pRbのリン酸化により、G1期への経路およびG1からS期への移行を制御する。サイクリンA/Cdk2はS期への移行を制御し、サイクリンB/Cdk1はG2チェックポイントを制御し、M(有糸分裂)期へ入るのを制御する。
細胞周期進行は、細胞が細胞質分裂することになる初期G1を超えてCdk1(cdc2)およびCdk2により制御されている。したがって、これらのCdkの薬剤阻害は、細胞増殖を止めるだけでなく、アポトーシス細胞死も引き起こすようである。細胞がG1R点を通過し、S期に入ると、それらは、成長因子刺激に依存せずに細胞周期進行を継続するようになる。
DNA複製終了のあと、細胞は、M期と細胞質分裂に備えて細胞周期のG2期に入る。Cdk1は、サイクリンAおよびBの両方と共同で、これらの細胞周期のより後期への細胞の通過を制御することが示されてきた。Cdk1の完全な活性化には、サイクリン結合性かつ特異的であるリン酸化が必要である(Morgan,D.O.,De Bondt,H.L.,Curr.Opin.Cell.Biol.1994,6,239−246)。活性化されると、Cdk1/サイクリン複合体は、細胞にM期の間の分裂の準備をさせる。
上述のG1期からS期への移行は、Cdk4とサイクリンDならびにCdk2とサイクリンEの複合体により制御されている。これらの複合体は、腫瘍抑制タンパク質網膜芽細胞腫(pRb)をリン酸化し、転写因子E2Fを放出し、S期に必要な遺伝子の発現を可能にする(Nevins,J.R.Science 1992,258,424−429;Lavia,P.BioEssays 1999,21,221−230)。Cdk4/サイクリンDおよびCdk2/サイクリンE複合体の活性を阻害すると、細胞周期がG1期にとどまる。例えば、Cdk4/サイクリンD複合体のキナーゼ活性を阻害する、p16INK4aを含むINK4ファミリーのタンパク質は、G1での停止を起こす(Sherr,C.J.Science 1996,274,1672−1677)。特異的阻害が総説されている(Vidal,A.Gene 2000,247,1−15)。
Cdk4とサイクリンD3の複合体が、G2期を通る細胞周期進行に役割を果たすことが最近の実験から示されている。p16により、または優性阻害Cdk4の利用により、この複合体を阻害すると、細胞のG2期の停止をもたらしpRbを発現しない(Gabrielli B.G.ら、J.Biol.Chem.1999,274,13961−13969)。
pRb経路における多くの欠陥が種々の癌に関連していることが示されている。例えば、Cdk4の過剰発現が、遺伝性メラノーマの場合に観察されてきた(Webster,K.R.Exp.Opin.Invest.Drugs 1998,7,865−887)。サイクリンDは、多くのヒトの癌で過剰発現されている(Sherr,C.J.Science 1996,274,1672−1677)。p16は、多くの腫瘍で突然変異または欠失されている(Webster,K.R.Exp.Opin.Invest.Drugs 1998,7,865−887)。pRb機能は、多くのヒトの癌において突然変異または欠失により失われている(Weinberg,R.A.Cell 1995,81,323−330)。この経路における欠陥は、予後にも影響を与えることが示されている。例えば、p16の損失は、非小細胞肺癌(NSCLC)および悪性メラノーマにおける良好でない予後と関連がある(Tsihlias,Jら、Annu.Rev.Med.1999,50,401−423)。遺伝子および/または発現レベルでのサイクリンD1および/またはpRbの異常は、一連の非小細胞肺癌検体の90%を超えるものに存在し、サイクリンD1および/またはpRbが肺の腫瘍形成において重要なステップであることを示している(Marchetti,A.ら、Int.J.Cancer 1998,75,573−582)。膵臓癌50例のうち49において(98%)、pRb/p16経路が、p16遺伝子および結合されたサイクリンDの不活性化により、排他的に排除されていた(Schutte,M.ら、Cancer Res.1998,57,3126−3134)。多くの組織におけるpRbの発現とサイクリン/サイクリン依存性キナーゼの間の関係についての総説は、Teicher,B.A.,Cancer Chemother.Pharmacol.2000.46,293−304を参照されたい。
1からS期へ細胞周期の進行制御における役割によるCdk4/サイクリンD/pRb経路のヒトの癌への関与およびこの経路の調整により得られる潜在的な治療上の利益のため、この経路の要素を阻害または促進する薬剤に多くの興味が存在した。例えば、抗体、アンチセンスオリゴヌクレオチドおよびこの経路に関与するタンパク質の過剰発現または追加を利用して癌細胞への効果が示されている。例えば、Lukas,J.ら、Nature 1995,79,573−582;Nevins,J.R.Science 1992,258,424−429;Lim,I.K.ら、Molecular Carcinogenesis 1998,23,25−35;Tam,S.W.ら、Oncogene 1994,9,2663−2674;Driscoll,B.ら、Am.J.Physiol.1997,273(Lung Cell.Mol.Physiol.)L941−L949;およびSang,J.ら、Chin.Sci.Bull.1999,44,541−544)を参照されたい。
細胞増殖の制御におけるCdkの役割は、このように確立している。例えば、上に示したとおり、増殖抑制治療薬としてCdk4、Cdk2およびCdk1経路におけるターゲットを阻害する化合物の使用を検証する多くの文献がある。細胞増殖の阻害剤は、癌および他の細胞増殖障害、例えば、炎症(例えば、良性前立腺過形成、家族性アデノーマ、ポリープ症、神経繊維腫症、アテローム性動脈硬化症、肺繊維症、関節炎、乾癬、炎症性腸疾患、移植拒絶感染)、ウィルス感染(限定はされないが、ヘルペス(herper)ウィルス、ポックスウィルス、EBウィルスなど)、自己免疫疾患(狼瘡、関節リウマチ、乾癬、炎症性腸疾患)、神経変性障害(限定はされないがアルツハイマー病)および神経変性疾患(例えば、パーキンソン病、筋萎縮側索硬化症、色素性網膜炎、脊髄性筋萎縮症および大脳変性)などの異常細胞増殖を特徴とする疾患プロセスの治療に有用な可逆性細胞増殖抑制薬として機能する。
異なる数種類の小分子が、Cdkの阻害剤として特定されてきた:オロモウシンおよび他のプリンアナログ、フラボピリドール、スタウロスポリン、UCN−10および他のインドロカルバゾール、9−ヒドロキシエリプチシン、インジルビン、パウロン(paullone)、ジアリールウレア、キナゾリン、インドピラゾール(indopirazole)、[2,3−d]ピリドピリミジン、ファスカプリシン(fascaplysin)、アミノチアゾール、ジアミノチアゾール、プテリジノンおよびピラゾールまたは例(Carlsonら、Cancer Res.,1996,56,2973−2978;De Azevedoら、Eur.J.Biochem.,1997,243,518−526;Bridges,A.J.Exp.Opin.Ther.Patents.1995,5,12451257;Reinholdら、J.Biol.Chem.1998,278,3803−3807;Kakeya,H.ら、Cancer Res.,1998,58,704−710;Harper,J.W.,Cancer Surveys 1997、29,91−107;Harrington,E.A.,ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1998,95,11945−11950;Meijer,L.ら、Eur.J.Biochem.,2000,267,1−13;Garrett,M.D.ら、Current Opin.Genetics Develop.1999,9,104−111;Mgbonyebi,O.P.ら、Cancer Res.,1999,59,1903−1910;Hoesselら、Nature Cell Biology,1999,1,60−67;Zaherevitzら、Cancer Res.,1999,59,2566−2569;Honma,T.ら、221st National ACS Meeting.,2001:Medi 136;Sielecki,T.M.ら、Bioorg.Med.Chem.Lett.2001,11,1157−1160;Nugiel,D.A.ら、J.Med.Chem.,2001,44,1334−1336;Fry,D.W.ら、J.Biol.Chem.2001,276,16617−15523;Soni,R.ら、Biochem.Biophys.Res.Commun.2000,275,877;Ryu,C−K.ら、Bioorg.Med.Chem.Lett.2000,10,461;Jeong,H−W.ら、Bioorg.Med.Chem.Lett.,2000,10,1819;Toogoodら、J.Med.Chem.,2000,43,4606−4616;Chong,W.,Fischer,Curr.Opin.in Drug Discov.and Develop.,2001,6,623−634;WO0009921845,Toogood.P.,WO0119825,Toogood.P.,WO0138315,Reich S.H.,WO0179198,Webster,K.US 6,262,096。
Cdk4およびFAK3を阻害すると述べられている種類のジアミノピリジミンは、以下の式の化合物により表される。WO0012485(Astra Zeneca)を参照のこと。
Figure 2008501744
WO9118887(Smith Kline Beecham)は、胃液分泌を抑制すると述べられている、以下の式のジアミノピリミジンに関する。
Figure 2008501744
WO0039101(Astra Zeneca)は、抗癌剤として作用すると述べられている、以下の式のピリミジン化合物に関する。
Figure 2008501744
WO0164653(Astra Zeneca)は、Cdk阻害剤およびFAK阻害剤として作用すると記載されている、以下の式のピリミジン化合物に関する。
Figure 2008501744
WO0164654(Astra Zeneca)は、Cdk阻害剤およびFAK阻害剤として作用すると記載されている、以下の式のピリミジン化合物に関する。
Figure 2008501744
さらに、WO0164656は、やはりCdk阻害剤およびFAK阻害剤として記載されている、以下の式のピリミジン化合物に関する。
Figure 2008501744
Cdk4/サイクリンD経路を阻害する化合物の総説には、以下を参照されたい:Harris,W.and Wilkinson,S.,Emerging Drug.,2005,5,287−297;Dumas,J.,Exp.Opin.Ther.Patents.2001,11,405−429;Sielecki T.,ら、J.Med.Chem.,2000,43,1−18。
本発明は、以下の式(I)を有する新規ピラゾロピリミジン:
Figure 2008501744
あるいは、その医薬として許容される塩またはエステルを提供する
{式中、
1は以下からなる群から選択され:
(a)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基により置換されていてよい複素環:
(i)OH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8により置換されていてよい低級アルキル;および
(ii)CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8
(b)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基に置換されていてよいアリール:
(i)S(O)n8、NR56、低級アルキル、OR7、ハロゲンあるいはOH、CO23、COR4、CONR56、NR56またはOR7により置換されていてよい低級アルキル;
(ii)COOH;および
低級アルキル、OR7またはNR56により置換されているカルボニル;
(c)OR7、NR56またはS(O)n8により置換されていてよいシクロアルキル;
(d)以下により置換されていてよい低級アルキル:
(i)OR7、NR56、S(O)n8、HNS(O)n8またはCO23
(ii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよい複素環;
(iii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよいヘテロアリール;および
(iv)低級アルキル、CO23、ハロゲン、COR4またはNR56により置換されていてよいアリール;
2は以下からなる群から選択され:
(i)H;
(ii)低級アルキルまたはOH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキル;
(iii)ハロゲン、NO2、CN、NR56、低級アルキル、低級アルコキシおよびハロゲンまたはOR7により置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
(iv)低級アルキル、CO23、COR4、CONR56、NR56、ハロゲンおよびCO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール;
3は以下からなる群から選択され:
(i)H;
(ii)OR7、COR4、NR56またはCONR56により置換されていてよい低級アルキル;
(iii)低級アルキル、ハロゲンおよびNR56からなる群から独立に選択される最大で3の置換基により置換されていてよいアリール;および
(iv)OHまたはNH2により置換されていてよいシクロアルキル;
4は以下からなる群から選択され:
(i)H;および
(ii)OR7またはNR56により置換されていてよい低級アルキル;
5およびR6は、それぞれ独立に、以下からなる群から選択され:
(i)H;
(ii)OH、CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
(iii)CO23、CONR1011、SO24、OR7またはNR1011により置換されていてよいシクロアルキル;
(iv)CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、ハロゲン、低級アルキルおよびハロゲン、CO23、CONR1011、OR7、NR1011またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
(v)SO23
(vi)CO23、および
(vii)COR3、または
或いは、NR56が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R5およびR6が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されており;
7は、Hおよび任意にNR56またはOR9により置換されている低級アルキルからなる群から選択され;
8は、以下からなる群から選択され:
(i)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたは、ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56およびOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
(ii)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたは、ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール;
(iii)NR56
(iv)ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されていてよい低級アルキル;
(v)CO23、COR3、SO23、CONR56、OR7またはNR56により置換されていてよい複素環;
9は、H、低級アルキルおよびOHまたはハロゲンにより置換されている低級アルキルからなる群から選択され;
10およびR11は、それぞれ独立に、以下からなる群から選択され:
(i)H;
(ii)OH、CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
(iii)CO23、CONR56、SO23、OR7またはNR56により置換されていてよいシクロアルキル;
(iv)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルあるいはハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
(v)SO23
(vi)CO23;および
(vii)COR3;または
或いは、NR1011が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R10およびR11が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されており;
nが1または2である}。
これらの化合物は、サイクリン依存性キナーゼ、最も詳細には、サイクリン依存性キナーゼ1(Cdk1)、サイクリン依存性キナーゼ2(Cdk2)およびサイクリン依存性キナーゼ4(Cdk4)を阻害する。これらの化合物ならびにその医薬として許容される塩およびエステルは増殖抑制活性を有し、癌、特に固形腫瘍の治療および制御に有用である。
本発明は、本発明の化合物の1種または複数あるいは、その医薬として許容される塩またはエステルおよび医薬として許容される担体または賦形剤を含んでなる医薬組成物にも関する。
本発明は、癌を治療または抑制する方法、より詳細には、固形腫瘍の治療または抑制、最も詳細には、乳房、肺ならびに結腸および前立腺の腫瘍の治療または抑制の方法であって、そのような治療を必要とする患者に、治療有効量の式Iの化合物あるいはその薬学的な塩またはエステルを投与することによる治療または抑制の方法にさらに関する。
最後に、本発明は、式Iの化合物の調製に有用な新規中間体化合物にも関する。
本願で使用されるとおり、以下の用語は以下の定義を有するものとする。
「アリール」は、一価で単環または二環の芳香族炭素環式炭化水素基であり、好ましくは六−十員芳香環系である。好ましいアリール基には、フェニル、ナフチル、トリルまたはキシリルがあるが、これらに限定されない。
「カルボニル」はC=O基を意味する。
「シクロアルキル」は、非芳香族で部分的または完全に飽和している、3−8の原子を含む一価の環状炭化水素基を意味する。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルがある。
「有効量」は、疾病の症状の予防、緩和または改善あるいは治療される患者の生存を延長するに有効な量を意味する。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは、フッ素または塩素、より好ましくは、フッ素を意味する。
「ヘテロ原子」は、N、OおよびSから選択される原子を意味する。
「ヘテロアリール」は、2までの環を含む芳香族複素環系を意味する。好ましいヘテロアリール基には、チエニル、フリル、インドリル、ピロリル、ピリジニル、ピリジン、ピラジニル、オキサゾリル、チアキソリル(thiaxolyl)、キノリニル、ピリミジニル、イミダゾール、ベンゾフランおよびテトラゾリルがあるが、これらに限定されない。
「複素環」または「複素環式」は、飽和または部分的に不飽和の、3−8の環原子の非芳香族環状基であり、1から3の環原子が、窒素、酸素、S(O)n(nは0から2の整数)またはそれらの組み合わせから選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子がCである環状基を意味する。好ましい複素環の例は、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン、インドリン、テトラヒドロピラニル、チオモルホリノ、ペンタメチレンスルフィドおよびペンタメチレンスルホンである。
「IC50」は、測定される特定の活性の50%を阻害するのに要求される、本発明による特定の化合物の濃度を意味する。IC50は、とりわけ、以下の実施例に記載のとおり測定可能である。
「Ki」は、ターゲットとするタンパク質に対するリガンド/阻害剤(すなわち、本発明による化合物)の熱力学的結合の尺度である。Kiは、とりわけ、以下の実施例に記載のとおり測定可能である。
「低級アルキル」は、単独で、または、例えば低級アルキル複素環のように、他の用語と組み合わさって、1から6の、好ましくは1から4の炭素原子を有する直鎖または分岐状飽和脂肪族炭化水素を意味する。典型的な低級アルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどがある。
「低級アルコキシ」は、単独で、または、例えば低級アルコキシ複素環のように、他の用語と組み合わさって、1から6の、好ましくは1から4の炭素原子を有する直鎖または分岐状飽和脂肪族アルカノールを意味する。典型的な低級アルコキシ基には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、2−ブトキシ、ペントキシ、へキソキシなどがある。
「オキソ」は=Oを意味する。
「医薬として許容されるエステル」は、カルボキシル基を有する式Iの従来どおりエステル化された化合物であって、式Iの化合物の生物的な有効性および性質を保持しており、in vivoで(生物体中で)分裂して対応する活性カルボン酸になる化合物のことである。医薬化合物の送達のためのエステルの例およびその使用に関するさらなる情報は、Design of Prodrugs.Bundgaard H編(Elsevier,1985)にある。H.Anselら、Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems(第6版、1995)、108−109ページ;Krogsgaard−Larsenら、Textbook of Drug Design and Development(第2版、1996)、152−191ページも参照されたい。
「医薬として許容される塩」とは、式Iの化合物の生物的な有効性および性質を保持し、好適な非毒性有機酸または無機酸あるいは有機塩基または無機塩基から形成される、従来の酸付加塩または塩基付加塩のことである。酸付加塩の例としては、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸などの無機酸から誘導されるものならびにp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸などの有機酸から誘導されるものがある。塩基付加塩の例としては、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドなど、水酸化アンモニウム、カリウム、ナトリウムおよび4級アンモニウムから誘導されるものがある。医薬化合物(すなわち、薬)の塩への化学修飾は、化合物の物理的および化学的安定性、吸湿性、流動性および溶解性を改善するための製薬化学者に公知の技術である。例えば、H.AnselらのPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems(第6版、1995)の196ページおよび1456−1457ページを参照されたい。
医薬として許容される担体、賦形剤などの「医薬として許容される」とは、特定の化合物が投与される患者にとって薬理学的に許容でき実質的に非毒性であることを意味する。
置換アルキルなどにおける「置換」とは、置換が1つまたは複数の部位で起こりうることおよび、特に記載のない限り、各置換部位の置換基が、特定の選択肢から独立に選択されることを意味する。
「治療有効量」とは、ヒト腫瘍細胞系を含むヒト腫瘍細胞の増殖を実質的に阻害し、かつ/またはその分化を防ぐ、少なくとも1種の式Iの化合物あるいは、その医薬として許容される塩またはエステルの量を意味する。
本発明によると、式(I)の化合物:
Figure 2008501744
あるいは、その医薬として許容される塩またはエステルが提供される
{式中、
1は以下からなる群から選択される:
(a)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基により置換されていてよい複素環:
(i)OH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8により置換されていてよい低級アルキル;および
(ii)CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8
(b)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基に置換されていてよいアリール:
(i)S(O)n8、NR56、低級アルキル、OR7、ハロゲンまたはOH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキル;
(ii)COOH;および
(iii)低級アルキル、OR7またはNR56により置換されているカルボニル;
(c)OR7、NR56またはS(O)n8により置換されていてよいシクロアルキル;および
(d)以下により置換されていてよい低級アルキル:
(i)OR7、NR56、S(O)n8、HNS(O)n8またはCO23
(ii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよい複素環;
(iii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよいヘテロアリール;および
(iv)低級アルキル、CO23、COR4、ハロゲンまたはNR56により置換されていてよいアリール}。
好ましくは、R1は、ピペリジン、ピペラジンまたはピロリジンからなる群から選択される複素環;フェニル、トリルおよびキシリルからなる群から選択されるアリール;またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択されるシクロアルキル;メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される低級アルキルである。より好ましくは、R1は、置換または非置換のピペリジン、フェニルおよびC2−C5アルキル基からなる群から選択される。より好ましくは、R1は、SO2CH3、CH3、COOCH2CH3、SO2NH2、F、OCH3、OH、NH2またはN(CH32により置換される。
2は以下からなる群から選択される:
H;
低級アルキルまたはOH、CO23、COR4、CONR56により置換されていてよい低級アルキル;
ハロゲン、NO2、CN、NR56、低級アルキル、低級アルコキシおよびハロゲンまたはOR7により置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
低級アルキル、CO23、COR4、CONR56、NR56、ハロゲンおよびCO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール。
好ましくは、R2は、H;あるいはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される低級アルキル;またはフェニル、トリルおよびキシリルからなる群から選択されるアリールである。より好ましくは、R2は、H、メチルおよびフッ素またはメトキシにより置換されていてよいフェニルからなる群から選択される。
3は以下からなる群から選択される:
H;
OR7、COR4、NR56またはCONR56により置換されていてよい低級アルキル;
低級アルキル、ハロゲンおよびNR56からなる群から独立に選択される最大で3の置換基により置換されていてよいアリール;および
OHまたはNH2により置換されていてよいシクロアルキル。
好ましくは、R3は、Hあるいはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される低級アルキルである。より好ましくは、R3は、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
4は以下からなる群から選択される:
H;および
OR7またはNR56により置換されていてよい低級アルキル。
好ましくは、R4は、Hあるいはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される低級アルキルである。より好ましくは、R4は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
5およびR6は、それぞれ独立に、以下からなる群から選択される:
H;
OH、CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
CO23、CONR1011、SO24、OR7またはNR1011により置換されていてよいシクロアルキル;
CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、ハロゲン、低級アルキルおよびハロゲン、CO23、CONR1011、OR7、NR1011またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
SO23
CO23、および
COR3
或いは、NR56が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R5およびR6が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されている。
好ましくは、R5およびR6は、それぞれ独立に、Hあるいはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される低級アルキルからなる群から選択される。より好ましくは、R5およびR6は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
7は、Hおよび任意にNR56またはOR9により置換されている低級アルキルからなる群から選択される。
好ましくは、R7は、Hあるいはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される低級アルキルである。より好ましくは、R7は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
8は、以下からなる群から選択される:
CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたはハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56およびOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたは、ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール;
NR56
ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されていてよい低級アルキル;
CO23、COR3、SO23、CONR56、OR7またはNR56により置換されていてよい複素環。
好ましくは、R8は、Hあるいはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される低級アルキルである。より好ましくは、R8は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
9は、H、低級アルキルおよびOHまたはハロゲンにより置換されている低級アルキルからなる群から選択される。
好ましくは、R9は、Hあるいはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される低級アルキルである。より好ましくは、R9は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
10およびR11は、それぞれ独立に、以下からなる群から選択される:
H;
OH、CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
CO23、CONR56、SO23、OR7またはNR56により置換されていてよいシクロアルキル;
CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキル、あるいはハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
SO23
CO23;または
COR3
或いは、NR1011が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R10およびR11が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されている。
好ましくは、R10およびR11は、それぞれ独立に、Hあるいはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される低級アルキルからなる群から選択される。より好ましくは、R10およびR11は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
式(I)の化合物の例には以下のものがある:
[3−(2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例16)
メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン(実施例19)
メチル−ピペリジン−4−イル)−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン(実施例23)
[3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例25)
[3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例26)
[3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例27)
(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例28)
[3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例29)
メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン(実施例30)
[3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例31)
4−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例32)
[3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(4−フルオロ−フェニル)−アミン(実施例33)
2−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−エタノール(実施例34)
[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−ペンタン−1,5−ジアミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例35)
N’−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−N,N−ジメチル−プロパン−1,3−ジアミン(実施例36)
N−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−N,N−ジメチル−ペンタン−1,5−ジアミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例37)
[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−フェニル−アミン(実施例38)
(4−メトキシ−フェニル)−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例39)
[3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(2−メトキシ−フェニル)−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例40)
4−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)−ベンゼンスルホンアミド;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例41)
2−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)−エタノール;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例42)
4−[3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸エチルエステル;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例43)
メチル−ピペリジン−4−イル)−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン(実施例44)
式(I)の化合物の好ましい例には以下のものがある:
[3−(2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例16)
メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン(実施例19)
[3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例25)
[3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例27)
(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例28)
[3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン(実施例31)
4−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド;トリフルオロ酢酸が付加した化合物(実施例32)
本願に開示され上記の式Iに含まれる化合物は、互変異性または構造異性を示すことがある。本発明が、これらの化合物の互変異性または構造異性形態あるいはそのような形態の混合物を包含し、上記の式に描かれているどのような互変異性または構造異性形態にも限定されないことが意図される。
本発明の化合物は、どのような従来の手段によっても調製できる。これらの化合物を合成する好適な方法は実施例に提供されている。一般的に、式Iの化合物は、以下に記載の合成経路の1つにより調製できる。
Figure 2008501744
一般的に、これらの化合物は上記に与えた合成スキームにより調製できる。これらの化合物を調製する好適な方法は実施例に与えられている。
式Iの異性体構造の任意の分離は、例えば、分離(resolution)またはキラル高圧液体クロマトグラフィ(キラルHPLCとしても知られる)などの公知の方法により実施できる。分離方法は公知であり、「Enantiomers,Racemates,and Resolutions」(Jacques,J.ら、John Wiley and Sons,NY,1981)に要約されている。キラルHPLCの方法も公知であり、「Separation of Enantiomers by Liquid Chromatographic Methods」(Pirkle,W.H.and Finn,J.,“Asymmetric Synthesis”,Vol.1,Morrison,J.D.編、Academic Press,Inc.,NY,1983,87−124ページ)に要約されている。
塩基性窒素を有する式Iの化合物の医薬として許容される酸付加塩への任意の転換は、従来の手段により実施できる。例えば、化合物を、例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸で、または酢酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの適切な有機酸で処理できる。
カルボン酸基を有する式Iの化合物の医薬として許容されるアルカリ金属塩への任意の転換は、従来の手段により実施できる。例えば、化合物を、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基により処理できる。
カルボン酸基を有する式Iの化合物の医薬として許容されるエステルへの任意の転換は、従来の手段により実施できる。エステル形成の条件は、分子内の他の官能基の反応条件に対する安定性によるであろう。分子内の他の部分が酸性条件に安定である場合、エステルは、鉱酸(例えば硫酸)のアルコール溶液中で加熱して調製するのが便利である。分子が酸性条件に安定でない場合都合のよい他のエステル調製方法は、カップリング剤の存在下で、反応を促進する追加の試薬が任意に存在する状態で、化合物をアルコールで処理するものである。そのようなカップリング剤の多くは有機化学の当業者に公知である。2つの例は、ジシクロヘキシルカルボジイミドおよびトリフェニルホスフィン/ジエチルアゾジカルボキシレートである。ジシクロヘキシルカルボジイミドがカップリング剤として使用される場合、反応は、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン)などの不活性溶媒中で、約0℃と室温付近の間の温度で、好ましくは室温付近で、酸を、アルコール、ジシクロヘキシルカルボジイミドおよび触媒量(0−10モル%)のN,N−ジメチルアミノピリジンの任意の存在により処理して実施するのが便利である。トリフェニルホスフィン/ジエチルアゾジカルボキシレートがカップリング剤として使用される場合、反応は、エーテル(例えばテトラヒドロフラン)または芳香族炭化水素(例えばベンゼン)などの不活性溶媒中で、約0℃と室温付近の間の温度で、好ましくは約0℃で、酸を、アルコール、トリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートで処理して実施するのが便利である。
別な実施形態において、本発明は、少なくとも1種の式(I)の化合物あるいは、その医薬として許容される塩またはエステルおよび医薬として許容される賦形剤および/または担体を含んでなる医薬組成物を含む。
これらの医薬組成物は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、ハードまたはソフトゼラチンカプセル、溶液、エマルションまたは懸濁液の形態で経口投与できる。医薬組成物は、例えば、坐薬の形態で経直腸投与でき、または注射液の形態で腸管外投与できる。式Iの化合物および/またはその塩またはエステルを含んでなる本発明の医薬組成物は、当業界に公知の方法、例えば、従来の混合、カプセル化、溶解、顆粒化、乳化、封入(entrapping)、糖衣錠製造または凍結乾燥プロセスにより製造できる。これらの製剤は、治療上不活性な無機または有機担体とともに処方できる。ラクトース、コーンスターチまたはその誘導体、タルク、ステリック酸(steric acid)またはその塩は、錠剤、コーティング錠、糖衣錠およびハードゼラチンカプセル用のそのような担体として使用できる。ソフトゼラチンカプセル用の好適な担体には、植物油、ワックスおよび脂肪がある。活性物質の性質により、ソフトゼラチンカプセルの場合には一般的に担体は必要とされない。溶液およびシロップの製造のための好適な担体は、水、ポリオール、サッカロース、転化糖およびグルコースである。注射液のための好適な担体は、水、アルコール、ポリオール、グリセリン、植物油、リン脂質および界面活性剤である。坐薬のための好適な担体は、天然油または硬化油、ワックス、脂肪および半液体ポリオールである。
製剤は、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、着香剤、浸透圧を変えるための塩、緩衝剤、コーティング剤または酸化防止剤も含んでよい。製剤は、式(I)のもの以外の追加の有効成分を含む、他の治療上価値のある物質も含んでよい。
上述のとおり、式(I)の化合物を含む本発明の化合物は、癌の化学防御を含む、細胞の増殖異常の治療または抑制に有用である。化学防御は、突然変異誘発性事象の開始の妨害または腫瘍再発を阻害する障害をすでに受けた前癌状態細胞の進行の妨害により、浸潤性癌の成長を阻害するものと定義される。これらの化合物および前記化合物を含む配合物は、固形腫瘍、例えば、乳房、結腸、肺および前立腺の腫瘍の治療または抑制に特に有用である。
本発明による化合物の治療有効量は、疾病の症状の予防、緩和または改善あるいは治療される患者の生存を延長するに有効な化合物の量を意味する。治療有効量の決定は当分野の技術範囲内である。
本発明による化合物の治療有効量または投薬量は広い範囲で変わることがあり、当分野に公知の方法で決定できる。そのような投薬量は、投与される特定の化合物(複数可)、投与経路、治療される病気ならびに治療される患者を含む、それぞれの場合の個別な要件に調整されるであろう。一般的に、およそ体重70kgのヒト成人に対する経口投与または腸管外投与の場合、指示のある場合上限を超えることもあるが、約10mgから約10,000mg、好ましくは約200mgから約1,000mgの一日投薬量が適当である。一日投薬量は、一回量としても、分割投与でも投与でき、腸管外投与の場合、連続点滴として与えてもよい。
本発明の化合物は、放射線治療などの公知の抗癌治療と組み合わせて、あるいは細胞増殖抑止剤または細胞毒性剤、例えば、限定はされないが、シスプラチンまたはドキソルビシンなどのDNA作用薬;エトポシドなどのトポイソメラーゼII阻害剤;CPT−11またはトポテカンなどのトポイソメラーゼI阻害剤;パクリタキセル、デセタキセルまたはエポチロンなどのチューブリン作用剤;タモキシフェンなどのホルモン剤;5−フルオロウラシルなどのチミジレートシンセターゼ阻害剤;およびメトトレキセートなどの代謝拮抗物質と組み合わせて(組み合わせてまたは連続的に投与)使用してよい。式Iの化合物は、p53トランス活性化のモジュレーターと組み合わせても有用なことがある。
固定された投薬量として処方される場合、上述の組み合わせ製品は、上述の投薬量範囲内の本発明の化合物および認可されている投薬量範囲内の他の薬学的に活性な薬剤または治療を含む。例えば、初期のCdk1阻害剤オロモウシンは、公知の細胞毒性剤と相乗的に作用し、アポトーシスを引き起こすことが見いだされている(J.Cell.Sci.,1995,108,2897−2904)。式Iの化合物は、同時投与または組み合わせが不適当な場合、公知の抗癌剤または細胞毒性剤と連続して投与してもよい。本発明は、投与の順序に限定されない。式Iの化合物は、公知の抗癌剤または細胞毒性剤の前にでも、後にでも投与してよい。例えば、Cdk阻害剤フラボピリドールの細胞毒活性は、抗癌剤との投与の順番により影響される(Cancer Research,1997,57,3375)。
以下の実施例は、本発明の化合物および配合物の好ましい合成方法および使用方法を説明している。これらの実施例および調合物は実例であり、限定的なものではない。本願に添付される特許請求の範囲に定義される本発明の精神および範囲内に含まれる他の実施形態もあることを理解されたい。
実施例1
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル)−メタノール
Figure 2008501744
−30℃で20mLのTHF中の5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(Aldrich、3.02g、13.25ミリモル)の攪拌している溶液に、イソプロピルマグネシウム塩化物(Aldrich、THF中2M溶液、7.12mL、13.25ミリモル)を滴下して加え、混合物を20分間攪拌した。次いで、2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−ベンズアルデヒド(Matrix、2.28g、13.25ミリモル)を加え、混合物を0℃に温め、40分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液で反応を停止し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥した。ロータリーエバポレーターで溶媒を除き、固体をヘキサン(8mL)で処理した。固体を濾過し、乾燥し、オフホワイトの固体を得た。3.42g;収率、80.5%。MS(M+H)+、322。
実施例2
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル)−メタノン
Figure 2008501744
アルコール(2.00g、6.23ミリモル)を塩化メチレン(20mL)に溶解させた。攪拌している溶液に、水(2mL)を加え、その後、NaHCO3(235mg、2.8ミリモル)、テトラブチルアンモニウム塩化物(Aldrich、60mg、0.18ミリモル)およびTEMPO(Aldrich、10mg、0.062ミリモル)を加えた。次いで、混合物を0℃に冷却し、次亜塩素酸ナトリウム(Aldrich、活性Cl2、5.8%、8.78mL)をゆっくりと加え、得られた新しい混合物を30分間攪拌した。混合物を水に注ぎ、塩化メチレンで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除き、薄い黄色の固体として適切な生成物を得た。1.84g、92%。MS(M+H)+、319。
実施例3
6−クロロ−3−(2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
Figure 2008501744
THF中のケトン(638mg、2ミリモル)の攪拌している溶液に、ヒドラジン(Aldrich、80mg、2.5ミリモル)を加え、混合物を室温で30分間、次いで50℃で1時間攪拌した。溶媒を除き、固体を水で洗浄し、乾燥し、黄色の固体を得た。580mg、97%。MS(M+H)+、297。
実施例4
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2−メトキシ−フェニル)−メタノール
Figure 2008501744
実施例1に記載のものと類似の方法で、5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(Aldrich)および2−メトキシベンズアルデヒド(Aldrich)から収率77%で化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3)δ8.75(s、1H)、7.34(d.t.1H、J=2Hz、8Hz)、7.16(d.d.1H、J=1.8Hz、7.3Hz)、6.96(d、1H、J=7.3Hz)、6.95(d、1H、J=8Hz)、6.21(s、1H)、3.85(s、3H)、3.148(br、s、1H)。
実施例5
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2−メトキシ−フェニル)−メタノン
Figure 2008501744
実施例2に記載のものと類似の方法で、(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2−メトキシ−フェニル)−メタノール(実施例4)から収率96%で化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3)δ8.60(s、1H)、7.84(d.d.1H、J=2Hz、8Hz)、7.60(dd、1H J=2Hz、7.3Hz)、7.12(d、1H、J=7.3Hz)、6.95(d、1H、J=8Hz)、3.67(s、3H)
実施例6
6−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
Figure 2008501744
実施例3に記載のものと類似の方法で(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2−メトキシ−フェニル)−メタノン(実施例5)から収率35%で化合物を調製した。MS(M+H)+、261.11。
実施例7
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノール
Figure 2008501744
実施例1に記載のものと類似の方法で、5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(Aldrich)および3−フルオロベンズアルデヒド(Aldrich)から収率79%で化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3)δ8.85(s、1H)、7.35(m、1H)、7.14(m、3H)、7.14(m、3H)、6.077(s、1H)。
実施例8
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノン
Figure 2008501744
実施例2に記載のものと類似の方法で、(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノール(実施例7)から収率99%で化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3)δ8.632(s、1H)、7.52(m、4H)、7.43(m、1H)、5.303(s、1H)。
実施例9
6−クロロ−3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
Figure 2008501744
実施例3に記載のものと類似の方法で、(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノン(実施例8)から収率75%で化合物を調製した。MS(M+H)+、249。
実施例10
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−メタノール
Figure 2008501744
実施例1に記載のものと類似の方法で、5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(Aldrich)および2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(Aldrich)から収率88%で化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3)δ9.09(s、1H)、7.35(m、1H)、7.92(m、2H)、6.35(s、1H)、2.67(br.s、1H)。
実施例11
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−メタノン
Figure 2008501744
実施例2に記載のものと類似の方法で、(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−メタノール(実施例10)から収率98%で化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3)δ8.79(s、1H)、7.56(m、1H)、7.04(m、2H)。
実施例12
6−クロロ−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
Figure 2008501744
実施例3に記載のものと類似の方法で、(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−メタノン(実施例11)から収率71%で化合物を調製した。MS(M+H)+、267.08。
実施例13
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−フェニル−メタノール
Figure 2008501744
実施例1に記載のものと類似の方法で、5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(Aldrich)およびベンズアルデヒド(Aldrich)から収率79%で化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3)δ8.91(s、1H)、7.36(m、5H)、6.06(d、1H、J=3.0Hz)、2.48(br m、1H)。
実施例14
(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−フェニル−メタノン
Figure 2008501744
実施例2に記載のものと類似の方法で、(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−フェニル−メタノール(実施例13)から収率98%で化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3)δ8.62(s、1H)、7.79(m、2H)、7.70(m、1H)、7.54(m、2H)。
実施例15
6−クロロ−3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
Figure 2008501744
実施例3に記載のものと類似の方法で、(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−フェニル−メタノン(実施例14)から収率99%で化合物を調製した。MS(M+H)+、231.08。
実施例16
[3−(2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
Figure 2008501744
DMF(2.5mL)中の6−クロロ−3−(2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例3、148mg、0.50ミリモル)の攪拌している溶液に、重炭酸ナトリウム(100mg)および1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルアミン(125mg、0.70ミリモル)を加え、混合物を100℃で4時間攪拌した。溶媒を減圧下で除き、残渣を水で処理した。固体を濾過し乾燥した。2%MeOH/CH2Cl2からの再結晶により92mgのオフホワイトの固体を得た。42%。MS(M+H)+、439。
実施例17
2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−カルボアルデヒド
Figure 2008501744
−78℃のTHF中の5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(Aldrich、454mg、2ミリモル)の攪拌している溶液に、ジイソプロピルマグネシウム塩化物(2MのTHF溶液、2.1ミリモル、1.05mL)を加え、混合物を−35℃で30分間攪拌した。次に、溶液を−78℃に冷却し、1mLの乾燥DMFを加えた。混合物を−78℃で120分間攪拌し、反応を1N HClで停止した。混合物をEtOAcで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除き、残渣をクロマトグラフにかけて、茶色の固体を得た。102mg、28%。1H NMR(CDCl3)δ(ppm)9.0(s、1H)、10.4(s、1H)。
実施例18
6−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
Figure 2008501744
THF(5mL)中のヒドラジン(Aldrich、64mg、2ミリモル)の攪拌している溶液に、2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−カルボアルデヒド(実施例17、176mg、1ミリモル)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を除き、橙色の固体を得た。128mg、82%。MS(M+H)+、155。
実施例19
メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン
Figure 2008501744
DMF(2.5mL)中の(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン(実施例18、61mg、0.40ミリモル)の攪拌している溶液に、重炭酸ナトリウム(60mg)および1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルアミン(85mg、0.48ミリモル)を加え、混合物を100℃で5時間攪拌した。溶媒を減圧下で除き、残渣を水で処理し、混合物をEtOAcで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮し、固体を得たが、これを逆相HPLCで精製してオフホワイトの固体を得た。29mg、29%。MS(M+H)+、297。
実施例20
1−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−エタノール
Figure 2008501744
THF(10mL)中の2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−カルボアルデヒド(実施例17、1.01g、5.7ミリモル)の攪拌している溶液に、メチルマグネシウムブロマイド(Aldrich、3Mエーテル溶液、6.27ミリモル、2.1mL)を−78℃でゆっくりと加えた。混合物をさらに2時間−78℃で攪拌し、反応を1N HCl(10mL)で停止させた。得られた混合物をEtOAcで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除き、茶色の固体を得た。1.07g、97%。MS(M+H)+、193。
実施例21
1−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−エタノン
Figure 2008501744
塩化メチレン(30mL)、THF(8mL)および水(2mL)の混合物中の1−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−エタノール(実施例20、1.00g、5.2ミリモル)の攪拌している懸濁液に、テトラブチルアンモニウム塩化物(Aldrich、50mg、0.15ミリモル)、TEMPO(Aldrich、9mg、0.05ミリモル)および重炭酸ナトリウム(208mg、2.48ミリモル)を加え、混合物を0℃に冷却した。攪拌している混合物に、colorex(Aldrich、活性Cl2、10−13%、3.75mL)を加え、混合物を0℃で2時間攪拌した。水(10mL)を加え、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去し油を得たが、これをシリカゲルクロマトグラフィー(1% MeOH/CH2Cl2)で精製して、無色の油を得た。232mg、23%。MS(M+H)+、191。
実施例22
6−クロロ−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
Figure 2008501744
THF(5mL)中のヒドラジン(Aldrich、102.4mg、3.2ミリモル)の攪拌している溶液に、1−(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−エタノン(実施例21、191mg、1ミリモル)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。反応を水(5mL)で停止し、混合物をEtOAc/THF(3×5mL、EtOAc:THFの1:1混合物)で抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮すると、固体を得た。126mg、75%。MS(M+H)+、169。
実施例23
メチル−ピペリジン−4−イル)−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン
Figure 2008501744
DMF(1.5mL)中の6−クロロ−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例22、56mg、0.3ミリモル)の攪拌している溶液に、1−メチル−ピリミジン−4−イルアミン(Aldrich、46mg、0.40ミリモル)を加え、混合物を100℃で2時間攪拌した。溶媒を除き、残渣をクロマトグラフにかけ(MeOH/CH2Cl2中の5%7Nアンモニア)、白色固体を得た。45mg、61%。MS(M+H)+、247。
実施例24
6−クロロ−3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
Figure 2008501744
THF(8m)中の(2,4−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−メタノン(602mg、2ミリモル)の攪拌している溶液に、ヒドラジン(Aldrich、98%、64mg、2ミリモル)を加え、混合物を20分間攪拌し、第2部のヒドラジン(0.1mL)を加えた。反応は5分で終わった。溶媒を除き、固体を水/アセトニトリル(3:1)で洗浄し、黄色の固体を得た。456mg、82%。MS(M+H)+、278。
実施例25
[3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
Figure 2008501744
DMF(4mL)中の6−クロロ−3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例24、97mg、0.35ミリモル)の攪拌している溶液に、重炭酸ナトリウム(60mg)および1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルアミン(93mg、0.52ミリモル)を加え、混合物を100℃で4時間攪拌した。反応を冷却し、混合物を水(60mL)に注いだ。固体を濾過し、乾燥し、黄色固体を得たが、これを逆相HPLCにより精製し、52mgの薄黄色固体を得た。収率35%。MS(M+H)+、421。
実施例26
[3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
Figure 2008501744
実施例24の6−クロロ−3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(97mg、0.35ミリモル)およびN−(4−アミノ−シクロヘキシル)−メタンスルホンアミド(101mg、0.52ミリモル)から出発して、実施例25に記載の手順と同じ手順を利用し、黄色固体を得た。70mg、46%。MS(M+H)+、435。
実施例27
[3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
Figure 2008501744
実施例24の6−クロロ−3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(103mg、0.37ミリモル)および(3S,4S)−(4−アミノ−1−メタンスルホニル−ピペリジン−3−オール(115mg、0.59ミリモル)から出発して、実施例25に記載の手順と同じ手順を利用し、黄色固体を得た。70mg、46%。MS(M+H)+、437。
実施例28
メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例6)および1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルアミンから化合物、トリフルオロ酢酸が付加した化合物を実施例4に記載のものと類似の方法で調製し、HPLCにより精製して、TFA塩(収率36%)を得た。MS(M+H)+、403.24。
実施例29
[3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例8)および1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルアミンから化合物、トリフルオロ酢酸が付加した化合物を実施例4に記載のものと類似の方法で調製し、HPLC(Gilson)により精製して、遊離塩基(収率34.5%)を得た。MS(M+H)+、409.22。
実施例30
メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン
Figure 2008501744
6−クロロ−3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例14)および1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルアミンから化合物、トリフルオロ酢酸が付加した化合物を実施例4に記載のものと類似の方法で調製し、HPLC(Gilson)により精製して、遊離塩基(収率21%)を得た。MS(M+H)+、373.24。
実施例31
[3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例9)および1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イルアミンから化合物、トリフルオロ酢酸が付加した化合物を実施例4に記載のものと類似の方法で調製し、HPLC(Gilson)により精製して、遊離塩基(収率6%)を得た。MS(M+H)+、391.25。
実施例32
4−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例6、50mg、0.192ミリモル)およびスルファニルアミド(Aldrich、47.6mg、0.276ミリモル、Aldrich)を2−プロパノール(1ml)とマイクロ波管中で合わせ、マイクロ波加熱器(SmithSynthesizer、Personal Chemistry)中で170℃で10分間加熱し、冷却して、懸濁液を濾過し、固体を回収し、冷2−プロパノールで洗浄した。HPLC精製により、TFA塩として40.1mg(41%)を得た。MS(M+H)+、397.1。
実施例33
「3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル」−(4−フルオロ−フェニル)−アミン
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例12)および4−フルオロアニリン(Aldrich)から、実施例32に記載のものと類似の方法(160℃)で化合物を調製した。反応後の濾過および2−プロパノールによる洗浄により、標題生成物(59%)を得た。MS(M+H)+、342.1。
実施例34
2−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−エタノール
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例6)およびエタノールアミン(AnaLaR)から、実施例32に記載のものと類似の方法で化合物を調製した。HPLC精製により、標題化合物(24mg、収率37%)を得た。MS(M+H)+、286.2。
実施例35
[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−ペンタン−1,5−ジアミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例6)および1,5−ジアミノペンタン(ACROS)から、実施例32に記載のものと類似の方法(マイクロ波で120℃)で化合物を調製した。HPLC精製により、TFA塩(収率68%)を得た。MS(M+H)+、327.3。
実施例36
N’−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−N,N−ジメチル−プロパン−1,3−ジアミン
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例6)および3−ジメチルアミノプロピルアミン(Aldrich)から、実施例32に記載のものと類似の方法(120℃)で化合物を調製し、9.2mg(収率12%)の遊離塩基を得た。HPLCによる母液の精製により、TFA塩(50mg、収率49%)を得た。MS(M+H)+、327.2。
実施例37
N−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−N,N−ジメチル−ペンタン−1,5−ジアミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例6)および5−(ジメチルアミノ)アミルアミン(Matrix)から、実施例32に記載のものと類似の方法(120℃)で化合物を調製した。HPLCによる精製によりTFA塩(収率59%)を得た。MS(M+H)+、355.25。
実施例38
[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−フェニル−アミン
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例6)およびアニリン(Aldrich)から、実施例32に記載のものと類似の方法(175℃)で化合物を調製し、標題化合物を収率69%で得た。MS(M+H)+、318.2。
実施例39
(4−メトキシ−フェニル)−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例6)およびp−アニシジン(Aldrich)から、実施例32に記載のものと類似の方法(175℃)で化合物を調製した。HPLCによる精製により、標題化合物をTFA塩として(収率48%)で得た。MS(M+H)+、348.2。
実施例40
[3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(2−メトキシ−フェニル)−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例12)およびo−アニシジン(Aldrich)から、実施例32に記載のものと類似の方法(160℃)で化合物を調製した。HPLCによる精製により、TFA塩(収率42%)を得た。MS(M+H)+、354.1。
実施例41
4−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)−ベンゼンスルホンアミド;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
Figure 2008501744
6−クロロ−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例22)およびスルファニルアミド(Aldrich)から、実施例32に記載のものと類似の方法(175℃)で化合物を調製した。HPLCによる精製により、TFA塩として標題化合物(13%)を得た。MS(M+H)+、305.0。
実施例42
2−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)−エタノール;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
Figure 2008501744
6−クロロ−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例22)およびエタノアミン(AnaLaR)から、実施例32に記載のものと類似の方法(120℃)で化合物を調製した。HPLCによる精製により、TFA塩を収率56%で得た。MS(M+H)+、193.9。
実施例43
4−[3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸エチルエステル;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
Figure 2008501744
6−クロロ−3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例9)およびエチル4−アミノ−1−ピペリジンカルボキシレート(Aldrich)から、実施例32に記載のものと類似の方法(160℃)で化合物を調製した。HPLCによる精製により、TFA塩を収率18%で得た。MS(M+H)+、385.1。
実施例44
メチル−ピペリジン−4−イル)−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン
Figure 2008501744
6−クロロ−3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例22)および4−アミノ−N−メチルピペリジン(Aldrich)から、実施例32に記載のものと類似の方法で化合物を調製した。MS(M+H)+、247。
実施例45
本発明の化合物の薬理学的性質を、いくつかの薬理学的アッセイにより確認できる。以下に例示する薬理学的アッセイを、本発明による化合物およびそれらの塩に実施した。本発明の化合物は、1.0μM未満のIC50値およびKi値を持つCdk4/サイクリンD活性を示した。さらに、本発明のいくつかの化合物の増殖抑制能をヒト結腸腫瘍細胞系統HCT116で試験し、30μM未満、好ましくは5μM未満のMTTアッセイから報告されるIC90値を得た。
キナーゼアッセイ
Cdk4、Cdk2およびCdk1活性の阻害を測定するため、キナーゼアッセイをFlashPlate(商標)アッセイ(NEN(商標)−Life Science Products)を使用して実施した。FlashPlateアッセイを、組換型ヒトサイクリンB−Cdk1、ヒトサイクリンE−Cdk2またはヒトサイクリンD1−Cdk4複合体を利用して実施した。バキュロウィルスベクター中のGST−サイクリンE(GST−cycE)、Cdk2、GST−サイクリンB(GST−cycB)、Cdk1、GST−Cdk4およびサイクリンD1(cycD1)cDNAクローンは、テキサス州、ヒューストン、ベイラー医科大学のW.Harper博士が提供した。タンパク質は、High Five(商標)昆虫細胞中で共発現させ、すでに記載のとおり(Harper,J.W.ら、Cell 1993,75,805−816)複合体をグルタチオンSepharose樹脂(ニュージャージー州、ピスカタウェイ、Pharmacia)で精製した。6×ヒスチジンタグの付いた短縮型(6×−histidine tagged truncated form)の網膜芽細胞腫(Rb)タンパク質(アミノ酸386−928)を、cycD1−Cdk4、cycB−Cdk1およびcycE−Cdk2アッセイの基質として使用した(発現プラスミドは、英国、ウェリンガーデンシティー、Roche Research Centre、Department of Molecular Virology、Veronica Sullivan博士が提供した)。Rbタンパク質は、Cdk4、Cdk2およびCdk1のリン酸化の天然の基質である(HerwigおよびStrauss、Eur.J.Biochem.Vol.246(1997)、581−601ページおよびそこで引用されている参考文献を参照のこと)。
62Kdタンパク質の発現は、大腸菌M15株中のIPTG誘導性プロモーターの制御下にあった。細胞を超音波により溶解させ、1mMイミダゾールで前処理したNiキレート化アガロースカラムにpH8.0で溶解物を結合させて精製を実施した。次いで、pH緩衝液をpH6.0まで徐々に下げながら樹脂を数回洗浄し、500mMイミダゾールで溶離した。溶離したタンパク質を20mMのpH7.5のHEPES、30%のグリセロール、200mMのNaClおよび1mMのDTTに対して透析した。精製したRb融合タンパク質のストックを、タンパク質濃度について定量化し、等分して、−70℃で保存した。
本願で報告する3種のキナーゼアッセイの全てで、96ウェルFlashPlateに、ウェルあたり100μl使用し、10μg/mlでRbタンパク質をコーティングした。プレートを、振盪器上で、4℃で一晩または室温で3時間インキュベーションした。非特異リン酸化を対照群とするため、1列のウェルに100μl/ウェルのコーティング緩衝液(20mMのHEPES、0.2MのNaCl)をコーティングした。次いで、プレートを洗浄緩衝液(リン酸緩衝食塩水中の0.01%Tween20)で2回洗浄した。試験すべき化合物(「試験化合物」)を、5×最終濃度でウェルに加えた。直ちに40μlの反応ミックス(25mMのHEPES、20mMのMgCl2、0.002%のTween20、2mMのDTT、1μMのATP、4nMの33P−ATP)およびバックグラウンドの少なくとも10倍上でカウントを与えるに十分な量の酵素を加えて反応を開始した。振盪器上でプレートを室温で30分間インキュベーションした。プレートを洗浄緩衝液で4回洗浄し、密封し、TopCountシンチレーションカウンター(イリノイ州、ダウナーズグローブ、Packard Instrument Co.)でカウントした。Cdk活性の阻害の尺度である、Rbリン酸化の阻害パーセントを以下の式により決定した:
Figure 2008501744
上式において、「試験化合物」は、試験複製物の分あたりの平均カウントであり、「非特異」は、サイクリンD/Cdk4などが加えられていない場合の1分あたりの平均カウントであり、「全体」は、化合物が加えられていない場合の1分あたりの平均カウントである。IC50値は、記載した試験条件下で、タンパク質−キナーゼが誘導する放射能標識の取り込みを50%低減する試験化合物の濃度である。
上記のin vitro実験の結果を以下の表1に示す。IC50値を以下の式1に要約する。
細胞系アッセイ(テトラゾリウム染料増殖アッセイ)
DenizotおよびLangの手順によるテトラゾリウム染料アッセイにより増殖を評価した(Denizot、F.およびLang,R.J.Immunol
Methods 1986,89,271−277)。使用した細胞系は、アメリカンタイプセルカルチャーコレクション(メリーランド州、ロックヴィル、ATCC)から得た結腸直腸癌細胞系、HCT116である。細胞を、10%FCSおよびL−グルタミンを補ったMcCoys5A培地で成長させた。
細胞を、96ウェル組織培養プレートに、アッセイの時間とともに対数的な成長を与える適切な播種密度で培養した。プレートを、5%CO2を含む加湿したインキュベータ中で、37℃で一晩インキュベーションした。翌日、試験化合物を、1.2%DMSOを含む適切な培地中で最終濃度の4倍まで連続的に希釈した。各希釈液の4分の1の体積を、細胞を含むプレートに二連で加えた。各ウェルのDMSO最終濃度が0.3%になるよう、培地中の同体積の1.2%DMSOを、「対照ウェル」の列に加えた。細胞を加えないウェルは「ブランク」とした。阻害剤を加えないウェルは「インヒビターのない対照」とした。プレートをインキュベータに戻し、設定した時間の点で(成長曲線により決定)プレートを以下のとおり分析した。
3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウムブロマイド(チアゾリルブルー;MTT;シグマ)を各ウェルに加え、最終濃度を1mg/mlとした。プレートを37℃で2.5−3時間インキュベータに戻した。MTTを含む培地を除き、得られたホルマザン代謝物を、室温で15分間振盪して100%エタノールに可溶化させた。吸光度の読みは、参照波長を650nmとし570nmの波長で、マイクロタイタープレートリーダーで行った(Dynatech and Molecular Devicesプレートリーダーを交換可能に使用した)。阻害パーセント(%INH)を、全てのウェルからブランクウェルの吸光度を引き、1.00から各試験複製物の平均吸光度(SAVE)と対照の平均(CAVE)の比を引いて、計算する。次いで、最終的な数字を100倍する(%INH=(1.00−SAVE/CAVE)×100)。細胞増殖の50%阻害が得られる濃度(IC50)を、濃度対阻害パーセントの対数プロットの線形回帰から決定する。IC50値も以下の表1に示す。
Figure 2008501744
実施例46
錠剤製剤
Figure 2008501744
製造手順
品目1、2および3を、好適なミキサー中で15分間混合する。
工程1のパウダーミックスを20%ポビドンK30溶液(品目4)とともに粒状にする。
工程2の顆粒を50℃で乾燥する。
工程3の顆粒を好適な粉砕装置に通す。
粉砕した顆粒工程4に品目5を加え、3分間混合する。
工程5の顆粒を好適な圧縮機で圧縮する。
実施例47
カプセル製剤
Figure 2008501744
製造手順
品目1、2および3を好適なミキサーで15分間混合する。
品目4および5を加え、3分間混合する。
好適なカプセルに充填する。
実施例48
注射溶液/エマルション製剤
Figure 2008501744
製造手順
品目1を品目2に溶解させる。
品目3、4および5を品目6に加え、分散するまで混合し、均質化する。
工程1の溶液を、工程2の混合物に加え、分散液が半透明になるまで均質化する。
0.2μmフィルターに通して濾過滅菌し、バイアルに詰める。
実施例49
注射溶液/エマルション製剤
Figure 2008501744
製造手順
品目1を品目2に溶解させる。
品目3、4および5を品目6に加え、分散するまで混合し、均質化する。
工程1の溶液を、工程2の混合物に加え、分散液が半透明になるまで均質化する。
0.2μmフィルターに通して濾過滅菌し、バイアルに詰める。
本発明を特定の好ましい実施形態に関連して説明してきたが、当業者は、本発明の通常の実験および実施により変形および修正が可能であることを理解するであろう。したがって、本発明は、上記の記載に限定されるものではなく、添付する特許請求の範囲およびそれらの等価物により規定されるものとする。

Claims (29)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2008501744
    あるいは、その医薬として許容される塩またはエステル、
    {式中、
    1が以下からなる群から選択され:
    (a)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基により置換されていてよい複素環:
    (i)OH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8により置換されていてよい低級アルキル;および
    (ii)CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8
    (b)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基に置換されていてよいアリール:
    (i)S(O)n8、NR56、低級アルキル、OR7、ハロゲンあるいはOH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキル;
    (ii)COOH;および
    (iii)低級アルキル、OR7またはNR56により置換されているカルボニル;
    (c)OR7、NR56またはS(O)n8により置換されていてよいシクロアルキル;および
    (d)以下により置換されていてよい低級アルキル:
    (i)OR7、NR56、S(O)n8、HNS(O)n8またはCO23
    (ii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよい複素環;
    (iii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよいヘテロアリール;および
    (iv)低級アルキル、CO23、ハロゲン、COR4またはNR56により置換されていてよいアリール;
    2が以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)低級アルキルまたはOH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)ハロゲン、NO2、CN、NR56、低級アルキル、低級アルコキシおよびハロゲンまたはOR7により置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (iv)低級アルキル、CO23、COR4、CONR56、NR56、ハロゲンおよびCO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール;
    3が以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)OR7、COR4、NR56またはCONR56により置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)低級アルキル、ハロゲンおよびNR56からなる群から独立に選択される最大で3の置換基により置換されていてよいアリール;および
    (iv)OHまたはNH2により置換されていてよいシクロアルキル;
    4が以下からなる群から選択され:
    (i)H;および
    (ii)OR7またはNR56により置換されていてよい低級アルキル;
    5およびR6が、それぞれ独立に、以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)OH、CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)CO23、CONR1011、SO24、OR7またはNR1011により置換されていてよいシクロアルキル;
    (iv)CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、ハロゲン、低級アルキルおよびハロゲン、CO23、CONR1011、OR7、NR1011またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (v)SO23
    (vi)CO23、および
    (vii)COR3、または
    或いは、NR56が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R5およびR6が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されており;
    7が、Hおよび任意にNR56またはOR9により置換されている低級アルキルからなる群から選択され;
    8が、以下からなる群から選択され:
    (i)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたは、ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56およびOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (ii)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたは、ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール;
    (iii)NR56
    (iv)ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されていてよい低級アルキル;および
    (v)CO23、COR3、SO23、CONR56、OR7またはNR56により置換されていてよい複素環;
    9が、H、低級アルキルおよびOHまたはハロゲンにより置換されている低級アルキルからなる群から選択され;
    10およびR11が、それぞれ独立に、以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)OH、CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)CO23、CONR56、SO23、OR7またはNR56により置換されていてよいシクロアルキル;
    (iv)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルあるいはハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (v)SO23
    (vi)CO23;および
    (vii)COR3;または
    或いは、NR1011が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R10およびR11が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されており;
    nが1または2である}。
  2. 1が、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、フェニル、トリル、キシリル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 1が、ピペリジン、フェニル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチルおよびペンチルからなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
  4. 1が、SO2CH3、CH3、COOCH2CH3、SO2NH2、F、OCH3、OH、NH2またはN(CH32により置換されている、請求項2に記載の化合物。
  5. 2が、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチル、ヘキシル、フェニル、トリルおよびキシリルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. 2が、H、メチルあるいはフッ素またはメトキシにより置換されていてよいフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  7. 2が、H、メチルあるいはフッ素およびメトキシにより置換されていてよいフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  8. 以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:
    [3−(2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
    (1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン
    (1−メタン−ピペリジン−4−イル)−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン
    [3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
    [3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
    [3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
    (1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
    [3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン
    (1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(3−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン
    [3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミン。
  9. 以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:
    4−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
    [3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(4−フルオロ−フェニル)−アミン
    2−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−エタノール
    [3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−ペンタン−1,5−ジアミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
    N’−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−N,N−ジメチル−プロパン−1,3−ジアミン
    N−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−N,N−ジメチル−ペンタン−1,5−ジアミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
    [3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−フェニル−アミン
    (4−メトキシ−フェニル)−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
    [3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(2−メトキシ−フェニル)−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
    4−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)−ベンゼンスルホンアミド;トリフルオロ酢酸が付加した化合物。
  10. 以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:
    2−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)−エタノール;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
    4−[3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸エチルエステル;トリフルオロ酢酸が付加した化合物
    (1−メチル−ピペリジン−4−イル)−(3−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミン。
  11. [3−(2,3−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミンである、請求項1に記載の化合物。
  12. (1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−アミンである、請求項1に記載の化合物。
  13. [3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミンである、請求項1に記載の化合物。
  14. [3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミンである、請求項1に記載の化合物。
  15. (1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−アミン;トリフルオロ酢酸が付加した化合物である、請求項1に記載の化合物。
  16. [3−(3−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−アミンである、請求項1に記載の化合物。
  17. 4−[3−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド;トリフルオロ酢酸が付加した化合物である、請求項1に記載の化合物。
  18. 癌である患者に抗癌量(anticancer amount)の式(I)の化合物
    Figure 2008501744
    あるいはその医薬として許容される塩またはエステルを投与する工程を含んでなる、癌を有する患者を治療する方法
    {式中、
    1が以下からなる群から選択され:
    (a)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基により置換されていてよい複素環:
    (i)OH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8により置換されていてよい低級アルキル;および
    (ii)CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8
    (b)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基に置換されていてよいアリール:
    (i)S(O)n8、NR56、低級アルキル、OR7、ハロゲンあるいはOH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキル;
    (ii)COOH;および
    (iii)低級アルキル、OR7またはNR56により置換されているカルボニル;
    (c)OR7、NR56またはS(O)n8により置換されていてよいシクロアルキル;および
    (d)以下により置換されていてよい低級アルキル:
    (i)OR7、NR56、S(O)n8、HNS(O)n8またはCO23
    (ii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよい複素環;
    (iii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよいヘテロアリール;および
    (iv)低級アルキル、CO23、ハロゲン、COR4またはNR56により置換されていてよいアリール;
    2が以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)低級アルキルまたはOH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)ハロゲン、NO2、CN、NR56、低級アルキル、低級アルコキシおよびハロゲンまたはOR7により置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (iv)低級アルキル、CO23、COR4、CONR56、NR56、ハロゲンおよびCO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール;
    3が以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)OR7、COR4、NR56またはCONR56により置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)低級アルキル、ハロゲンおよびNR56からなる群から独立に選択される最大で3の置換基により置換されていてよいアリール;および
    (iv)OHまたはNH2により置換されていてよいシクロアルキル;
    4が以下からなる群から選択され:
    (i)H;および
    (ii)OR7またはNR56により置換されていてよい低級アルキル;
    5およびR6が、それぞれ独立に、以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)OH、CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)CO23、CONR1011、SO24、OR7またはNR1011により置換されていてよいシクロアルキル;
    (iv)CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、ハロゲン、低級アルキルおよびハロゲン、CO23、CONR1011、OR7、NR1011またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (v)SO23
    (vi)CO23、および
    (vii)COR3、または
    或いは、NR56が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R5およびR6が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されており;
    7が、Hおよび任意にNR56またはOR9により置換されている低級アルキルからなる群から選択され;
    8が、以下からなる群から選択され:
    (i)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたは、ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56およびOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (ii)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたは、ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール;
    (iii)NR56
    (iv)ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されていてよい低級アルキル;
    (v)CO23、COR3、SO23、CONR56、OR7またはNR56により置換されていてよい複素環;
    9が、H、低級アルキルおよびOHまたはハロゲンにより置換されている低級アルキルからなる群から選択され;
    10およびR11が、それぞれ独立に、以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)OH、CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)CO23、CONR56、SO23、OR7またはNR56により置換されていてよいシクロアルキル;
    (iv)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルあるいはハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (v)SO23
    (vi)CO23;および
    (vii)COR3;または
    或いは、NR1011が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R10およびR11が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されており;
    nが1または2である}。
  19. 式(I)の化合物あるいは、その医薬として許容される塩またはエステル
    Figure 2008501744
    {式中、
    1が以下からなる群から選択され:
    (a)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基により置換されていてよい複素環:
    (i)OH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8により置換されていてよい低級アルキル;および
    (ii)CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7またはS(O)n8
    (b)以下からなる群から独立に選択される最大で4の置換基に置換されていてよいアリール:
    (i)S(O)n8、NR56、低級アルキル、OR7、ハロゲンあるいはOH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキル;
    (ii)COOH;および
    (iii)低級アルキル、OR7またはNR56により置換されているカルボニル;
    (c)OR7、NR56またはS(O)n8により置換されていてよいシクロアルキル;および
    (d)以下により置換されていてよい低級アルキル:
    (i)OR7、NR56、S(O)n8、HNS(O)n8またはCO23
    (ii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよい複素環;
    (iii)低級アルキル、CO23またはS(O)n8により置換されていてよいヘテロアリール;および
    (iv)低級アルキル、CO23、ハロゲン、COR4またはNR56により置換されていてよいアリール;
    2が以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)低級アルキルまたはOH、CO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)ハロゲン、NO2、CN、NR56、低級アルキル、低級アルコキシおよびハロゲンまたはOR7により置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (iv)低級アルキル、CO23、COR4、CONR56、NR56、ハロゲンおよびCO23、COR4、CONR56、NR56、OR7により置換されていてよい低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール;
    3が以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)OR7、COR4、NR56またはCONR56により置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)低級アルキル、ハロゲンおよびNR56からなる群から独立に選択される最大で3の置換基により置換されていてよいアリール;および
    (iv)OHまたはNH2により置換されていてよいシクロアルキル;
    4が以下からなる群から選択され:
    (i)H;および
    (ii)OR7またはNR56により置換されていてよい低級アルキル;
    5およびR6が、それぞれ独立に、以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)OH、CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)CO23、CONR1011、SO24、OR7またはNR1011により置換されていてよいシクロアルキル;
    (iv)CO23、CONR1011、SO23、OR7、NR1011、ハロゲン、低級アルキルおよびハロゲン、CO23、CONR1011、OR7、NR1011またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (v)SO23
    (vi)CO23、および
    (vii)COR3、または
    或いは、NR56が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R5およびR6が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されており;
    7が、Hおよび任意にNR56またはOR9により置換されている低級アルキルからなる群から選択され;
    8が、以下からなる群から選択され:
    (i)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたは、ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56およびOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (ii)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルまたは、ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいヘテロアリール;
    (iii)NR56
    (iv)ハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されていてよい低級アルキル;
    (v)CO23、COR3、SO23、CONR56、OR7またはNR56により置換されていてよい複素環;
    9が、H、低級アルキルおよびOHまたはハロゲンにより置換されている低級アルキルからなる群から選択され;
    10およびR11が、それぞれ独立に、以下からなる群から選択され:
    (i)H;
    (ii)OH、CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、複素環またはヘテロアリールにより置換されていてよい低級アルキル;
    (iii)CO23、CONR56、SO23、OR7またはNR56により置換されていてよいシクロアルキル;
    (iv)CO23、CONR56、SO23、OR7、NR56、ハロゲン、低級アルキルあるいはハロゲン、CO23、CONR56、OR7、NR56またはOHにより置換されている低級アルキルにより置換されていてよいアリール;
    (v)SO23
    (vi)CO23;および
    (vii)COR3;または
    或いは、NR1011が合計で3−7の環原子を有する環を形成してよく、前記環原子が、R10およびR11が結合している窒素に加え炭素環原子を含んでなり、前記炭素環原子が任意に1つまたは複数の追加のNまたはO環原子またはSO2基により置換されており、前記環原子が任意に、OH、オキソ、NR56、低級アルキルおよびOR7により置換されている低級アルキルにより置換されており;
    nが1または2である}
    および医薬として許容される賦形剤を含んでなる医薬製剤。
  20. 癌の治療のための請求項19に記載の医薬組成物。
  21. 固形腫瘍の治療のための請求項19に記載の医薬組成物。
  22. 乳房、肺、結腸または前立腺の腫瘍の治療のための請求項19に記載の医薬組成物。
  23. 癌の治療のための請求項1に記載の化合物の使用。
  24. 固形腫瘍の治療のための請求項1に記載の化合物の使用。
  25. 乳房、肺、結腸または前立腺の腫瘍の治療のための請求項1に記載の化合物の使用。
  26. 癌治療用の医薬品の製造のための請求項1に記載の化合物の使用。
  27. 固形腫瘍の治療用の医薬品の製造のための請求項1に記載の化合物の使用。
  28. 乳房、肺、結腸または前立腺の腫瘍の治療用の医薬品の製造のための請求項1に記載の化合物の使用。
  29. 本明細書中に記載の発明。
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