JP2008312293A - 車両用電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、車両用電源装置に関し、車載電気負荷の動作時に生じ易いグランド浮きに伴う電気エネルギが無駄に消費されるのを防止することにある。
【解決手段】電力エネルギを蓄えることが可能な複数のキャパシタと、キャパシタを車載バッテリのグランド端子と車載電気負荷のマイナス端子との間に並列に接続させる充電モードと、キャパシタを車載バッテリのグランド端子と該車載バッテリのプラス端子との間に直列に接続させる放電モードと、を切り替える切替手段と、を設ける。尚、キャパシタの両端電圧が所定値未満であるときは充電モードが実現され、一方、キャパシタの両端電圧が所定値以上であるときは放電モードが実現されるように切替手段を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電源装置に係り、特に、例えばスタータなどの車載電気負荷の動作時に生じ易いいわゆるグランド浮きに伴って無駄に消費され得るエネルギを回収するうえで好適な車両用電源装置に関する。
従来、車両に搭載され、充放電可能な車載バッテリを備える車両用電源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両用電源装置において、車載バッテリには、そのグランド端子とプラス端子との間に、例えばスタータなどの電気負荷が並列に接続されている。そして、車載バッテリは、その電気負荷に対して電力エネルギを供給する。
特開平5−300660号公報
ところで、上記した電源装置の如く車載バッテリから電源供給されてスタータなどの大電流負荷が動作する時は、車載バッテリのグランド端子とそのグランド端子に配線を介して接続する大電流負荷のマイナス端子との間で、配線抵抗に起因して差電圧が発生することがある。かかる差電圧が発生すると、そのグランド浮きによって車載バッテリから無駄に電気エネルギが配線抵抗にて消費される事態が生じ得る。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、車載電気負荷の動作時に生じ易いグランド浮きに伴う電気エネルギが配線抵抗にて無駄に消費されるのを防止することが可能な車両用電源装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、電力エネルギを蓄えることが可能なキャパシタと、前記キャパシタを車載バッテリのグランド端子と車載電気負荷のマイナス端子との間に接続させる充電モードと、前記キャパシタを車載バッテリのグランド端子と該車載バッテリのプラス端子との間に接続させる放電モードと、を切り替える切替手段と、を備える車両用電源装置により達成される。
この態様の発明において、電力エネルギを蓄えることが可能なキャパシタは、切替手段によるモード切替により、充電モード時に車載バッテリのグランド端子と車載電気負荷のマイナス端子との間に接続され、放電モード時に車載バッテリのグランド端子とプラス端子との間に接続される。かかる構成においては、充電モード時に、車載バッテリのグランド端子と車載電気負荷のマイナス端子との間に生ずる差電圧(グランド浮き)に伴う電気エネルギをキャパシタに蓄えることができると共に、放電モード時に、そのキャパシタに蓄えた電気エネルギを有効に車載電気負荷などへの電気エネルギとして利用させることができる。従って、本発明によれば、車載電気負荷の動作時に生じ易いグランド浮きに伴う電気エネルギが無駄に消費されるのを防止することができる。
尚、上記した車両用電源装置において、前記キャパシタは、複数設けられており、前記切替手段は、前記充電モード時には各キャパシタを車載バッテリのグランド端子と車載電気負荷のマイナス端子との間に並列に接続させ、一方、前記放電モード時には各キャパシタを車載バッテリのグランド端子と該車載バッテリのプラス端子との間に直列に接続させることとすれば、キャパシタに電気エネルギを蓄える充電モード時の各キャパシタの両端電位を低く抑えつつ、キャパシタから電気エネルギを放出する放電モード時の総キャパシタ両端電位を車載バッテリのバッテリ電位よりも大きくすることができる。
また、上記した車両用電源装置において、前記キャパシタの両端電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段により検出される前記キャパシタの両端電圧が所定値未満であるときは前記充電モードが実現され、一方、前記キャパシタの両端電圧が所定値以上であるときは前記放電モードが実現されるように前記切替手段を制御する切替制御手段と、を備えることとすれば、上記したキャパシタの両端電圧が小さいときすなわちキャパシタに蓄えた電気エネルギが小さいときはそのキャパシタへの電気エネルギの蓄積が許容され、一方、上記したキャパシタの両端電圧が大きいときすなわちキャパシタに蓄えた電気エネルギが大きいときはその電気エネルギの放出が、総キャパシタ両端電位を車載バッテリのバッテリ電位よりも大きくしたうえで実現されるので、キャパシタに蓄えた電気エネルギを確実に車載電気負荷などへの電気エネルギとして利用させることができる。
本発明によれば、車載電気負荷の動作時に生じ易いグランド浮きに伴う電気エネルギが無駄に消費されるのを防止することができる。
以下、図面を用いて、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両に搭載される車両用電源装置10の構成図を示す。図1に示す如く、本実施例の車両用電源装置10は、車載バッテリ12及びオルタネータ14を備えている。車載バッテリ12とオルタネータ14とは、グランド端子とプラス端子との間に並列に接続されている。
車載バッテリ12は、車両に搭載される二次電池であって、例えば12ボルト程度のバッテリ電圧を有しており、電力エネルギを充放電することが可能である。また、オルタネータ14は、車両エンジンの駆動により発電する発電機であり、発生した電力エネルギを車載バッテリ12等に供給することが可能である。
車載バッテリ12及びオルタネータ14には、車載電気負荷であるアクチュエータ16が接続されている。アクチュエータ16は、車載バッテリ12及びオルタネータ14のグランド端子とプラス端子との間に並列に接続されている。アクチュエータ16のマイナス端子は、具体的には、導電性のある車両ボデーに固定されており、その車両ボデーやグランド線を介して車載バッテリ12のグランド端子に接続される。アクチュエータ16は、エンジンスタータなどの大電流負荷を含んでおり、車載バッテリ12やオルタネータ14から例えば12ボルト程度の電圧で電力エネルギが供給されることにより駆動して動作する。
また、車両用電源装置10は、キャパシタ20及びスイッチ22を備えている。キャパシタ20は、電力エネルギを蓄えることが可能な受動素子であり、複数N(例えば7個)設けられており、それぞれ同じ容量を有している。キャパシタ20〜20は、後述のスイッチ22によるモード切替により、互いに並列に接続されることが可能であると共に、直列に接続されることが可能である。
スイッチ22は、複数個設けられており、キャパシタ20の数Nと同数のスイッチS〜Sと、キャパシタ20の数Nよりも一つ少ない数のスイッチSと、を有している。スイッチS〜S,Sはそれぞれ、例えばMOSFETなどにより構成されている。スイッチS〜Sはノーマルオープンのスイッチであり、一方、スイッチSはノーマルクローズのスイッチである。
スイッチSは、キャパシタ20〜20N−1の一端と車載バッテリ12のグランド端子との間に接続されており、その間を導通・遮断すべくオン・オフされるスイッチである。すべてのスイッチSは同期してオン・オフされる。キャパシタ20〜20N−1の一端は、スイッチSを介して車載バッテリ12のグランド端子に接続され得る。尚、これらのキャパシタ20〜20N−1とは異なり、キャパシタ20の一端は、直接に車載バッテリ12のグランド端子に接続される。
また、スイッチS〜Sは、キャパシタ20〜20の他端に接続される端子c〜cと、アクチュエータ16のマイナス端子に接続される端子b〜bと、を有している。更に、スイッチSは、アクチュエータ16や車載バッテリ12,オルタネータ14のプラス端子に接続される端子aを、また、スイッチS〜Sは、番号の一つ小さい隣接のキャパシタ20〜20N−1の一端に接続される端子a〜aを、それぞれ有している。スイッチS〜Sは、キャパシタ20〜20の他端を、端子c〜c及び端子b〜bを介してアクチュエータ16のマイナス端子に接続させる状態と、端子c〜c及び端子a〜aを介してアクチュエータ16のプラス端子又は隣接のキャパシタ20〜20N−1の一端に接続させる状態と、何れにも接続させない状態(オフ状態)と、を切り替えるスイッチである。キャパシタ20〜20の他端は、スイッチS〜Sを介してアクチュエータ16のマイナス端子又はそのプラス端子側に接続され得る。
スイッチ22には、コントローラ30が接続されている。コントローラ30は、後述する取り決めに従って、スイッチ22の各スイッチS〜S,Sの接続状態をそれぞれ切り替えることにより、キャパシタ20〜20の接続を並列と直列とで切り替えるための制御装置である。コントローラ30は、車載バッテリ12のグランド端子に接続されており、車載バッテリ12のグランド端子を基準電位にして作動する。
コントローラ30には、車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子とが接続されている。コントローラ30は、車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間に生ずる電圧差、すなわち、並列接続時にはキャパシタ20〜20の両端に生ずる差電位(キャパシタ間電位)Vcを検出する。コントローラ30は、その検出した車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間のキャパシタ間電位Vcに基づいて、スイッチ22の切り替えを行う。
また、コントローラ30には、上記したアクチュエータ16(特に、スタータなどの大電流負荷)が車載バッテリ12やオルタネータ14から電力供給されて動作している場合、そのアクチュエータ16からその動作を示すアクチュエータ動作信号が供給される。コントローラ30は、アクチュエータ動作信号の供給有無に基づいて、アクチュエータ16が車載バッテリ12やオルタネータ14から電力供給されて動作しているか否かを判別する。そして、その判別結果をスイッチ22の切り替え制御に用いる。
図2は、本実施例の車両用電源装置10におけるキャパシタ20の状態に応じた各スイッチ22の動作を表した図を示す。図3は、本実施例の車両用電源装置10においてコントローラ30が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。また、図4は、本実施例の車両用電源装置10における充電モード時と放電モード時とのそれぞれの構成図を示す。尚、図4(A)には充電モード時におけるものを、また、図4(B)には放電モード時におけるものを、それぞれ示す。
本実施例の車両用電源装置10において、コントローラ30は、車載バッテリ12から電源供給されて起動すると、以後、所定時間ごとに、車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間のキャパシタ間電位Vcを検出する(ステップ100)。
そして次に、その検出されたキャパシタ間電位Vcが所定値Vsh未満であるか否かを判別する(ステップ102)。尚、所定値Vshは、キャパシタ20〜20を直列に接続するものとすればその総キャパシタ両端電圧が車載バッテリ12のバッテリ電圧以上になると判断される、電気エネルギを蓄えた各キャパシタ20の両端に生ずる電圧の最小値であって、例えば、車載バッテリ12のバッテリ電圧が12ボルトでありかつキャパシタ20の個数Nが7個であるときは2ボルトである。尚、キャパシタ20の両端に生ずる電圧は、蓄える電気エネルギが小さいほど低く、その電気エネルギが大きくなるほど高くなる。この点、上記した本ステップ102の処理内容は、キャパシタ20に蓄える電気エネルギが所定値未満であるか否かを判別することと同じである。
その判別の結果、Vc<Vshが成立する場合は、次に、アクチュエータ16からのアクチュエータ動作信号の供給有無に基づいて、アクチュエータ16が車載バッテリ12やオルタネータ14から電力供給されて動作しているか否かを判別する(ステップ104)。
その判別の結果、アクチュエータ16が動作していないと判別される場合は、スイッチ22を常態とする(ステップ106)。具体的には、スイッチS〜Sを、キャパシタ20〜20の他端が何れにも接続されないオフ状態とし、かつ、スイッチSを、キャパシタ20〜20の一端が車載バッテリ12のグランド端子に接続されるオン状態とする。この場合には、キャパシタ20〜20に車載バッテリ12などから電気エネルギが供給されるのは防止される。
一方、アクチュエータ16が動作していると判別される場合は、スイッチ22を、キャパシタ20〜20の充電が行われるように切り替える(ステップ108)。具体的には、スイッチS〜Sを、端子c〜cと端子b〜bとを接続させて、キャパシタ20〜20の他端がアクチュエータ16のマイナス端子に接続される状態とし、かつ、スイッチSを、キャパシタ20〜20の一端が車載バッテリ12のグランド端子に接続されるオン状態とする(充電モード)。
かかる充電モードでは、図4(A)に示す如く、キャパシタ20〜20が、その両端電位が低く抑えられつつ、車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間に並列に接続されることとなる。この場合には、アクチュエータ16の動作によって車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間で配線抵抗などに起因して差電圧が発生した際に、そのグランド浮きに伴う電気エネルギがそれらのキャパシタ20〜20に蓄えられることとなる。
また、上記ステップ102においてVc<Vshが成立しない場合すなわちVc≧Vshが成立すると判別された場合は、その時点でキャパシタ20〜20を直列に接続するものとすればその総キャパシタ両端電圧が車載バッテリ12のバッテリ電圧以上になると判断でき、各キャパシタ20〜20に蓄えた電気エネルギをアクチュエータ16や車載バッテリ12などに放出することができると判断できる。
従って、かかる判別がなされた場合は、スイッチ22を、キャパシタ20〜20の放電が行われるように切り替える(ステップ110)。具体的には、スイッチS〜Sを、端子c〜cと端子a〜aとを接続させて、キャパシタ20〜20の他端がアクチュエータ16のプラス端子又は番号の一つ小さい隣接のキャパシタ20〜20N−1の一端に接続される状態とし、かつ、スイッチSを、キャパシタ20〜20の一端が開放されるオフ状態とする(放電モード)。
かかる放電モードでは、図4(B)に示す如く、キャパシタ20〜20が車載バッテリ12のグランド端子と車載バッテリ12やアクチュエータ16のプラス端子との間に直列に接続されることとなり、その直列接続されたキャパシタ20〜20の総キャパシタ両端電位が車載バッテリ12のバッテリ電位よりも大きくなる。この場合には、キャパシタ20〜20に蓄えられた電気エネルギがそのキャパシタ20からアクチュエータ16や車載バッテリ12などへ放出されることとなる。
尚、充電モードから放電モードへの移行がなされることによりキャパシタ20〜20に一旦蓄えられた電気エネルギが放出された場合は、その後、その放出開始からそのキャパシタ20〜20の電気エネルギが車載バッテリ12などに吸収されるのに十分な時間が経過したときに、スイッチ22の切り替えを行って更に放電モードから充電モードへの移行を行うこととしてもよい。
このように、本実施例の車両用電源装置10によれば、アクチュエータ16が動作している場合において、車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間のキャパシタ間電位Vcが所定値Vsh未満であってキャパシタ20に蓄えている電気エネルギが小さいときは、キャパシタ20を車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間に並列に接続させることで、そのキャパシタ20に電気エネルギを蓄え得る充電モードを実現することが可能である。
一方、上記のキャパシタ間電位Vcが所定値Vsh以上であってキャパシタ20に蓄えている電気エネルギが十分に大きいときは、キャパシタ20を車載バッテリ12のグランド端子と車載バッテリ12やアクチュエータ16のプラス端子との間に直列に接続させることで、そのキャパシタ20に蓄えていた電気エネルギを、総キャパシタ両端電位を車載バッテリ12のバッテリ電位よりも大きくしたうえで車載バッテリ12やアクチュエータ16などへ放出する放電モードを実現することが可能である。
この点、本実施例の構成においては、アクチュエータ16の動作時に車載バッテリ12のグランド端子とそのアクチュエータ16のマイナス端子との間に生ずる差電圧(グランド浮き)に伴う電気エネルギをキャパシタ20に蓄えることができると共に、更に、そのキャパシタ20に蓄えた電気エネルギを有効にアクチュエータ16などを動作させるエネルギとして利用することができる。従って、本実施例の車両用電源装置10によれば、アクチュエータ16の動作時に生ずる上記のグランド浮きに伴う電気エネルギが配線抵抗にて無駄に消費されるのを防止することが可能となっている。
また、本実施例においては、車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間のキャパシタ間電位Vcが所定値Vsh未満であっても、アクチュエータ16が動作していないときは、キャパシタ20の他端をアクチュエータ16のマイナス端子やプラス端子の何れにも接続させないものとすることが可能である。
アクチュエータ16が動作していないときは、車載バッテリ12のグランド端子とそのアクチュエータ16のマイナス端子との間にグランド浮きが生ずることはなく、キャパシタ20に蓄えるべき電気エネルギ自体が発生しない。また、この際、仮にキャパシタ20の他端がアクチュエータ16のプラス端子に接続されるものとすると、車載バッテリ12などの有する元来有効な電気エネルギが、上記したグランド浮きの発生時に無駄に消費される電気エネルギを回収すべきキャパシタ20に供給されて蓄えられる事態が生じ得、その結果として、その無駄に消費される電気エネルギをキャパシタ20に回収することができなくなるおそれがある。
これに対して、本実施例においては、上記の如く、アクチュエータ16が動作していないときは、キャパシタ間電位Vcが所定値Vsh未満であっても、キャパシタ20の他端がアクチュエータ16のマイナス端子やプラス端子の何れにも接続されない。このため、本実施例の車両用電源装置10によれば、アクチュエータ16の非動作時に車載バッテリ12などの元来有効な電気エネルギがキャパシタ20に蓄えられてしまうのを防止することが可能となっている。
尚、上記の実施例においては、スイッチ22(スイッチS〜S,S)が特許請求の範囲に記載した「切替手段」に、アクチュエータ16が特許請求の範囲に記載した「車載電気負荷」に、それぞれ相当していると共に、コントローラ30が、図3に示すルーチン中ステップ100の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「両端電圧検出手段」が、ステップ102、108、及び110の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「切替制御手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の実施例においては、図1に示す如くコントローラ30に車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子とを接続させて、そのコントローラ30に、その車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間に生ずる電圧差を、キャパシタ20〜20の両端に生ずるキャパシタ間電位Vcとして検出させることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、コントローラ30にキャパシタ20〜20の両端端子を接続させ、その両端の電圧差をキャパシタ間電位Vcとして検出させることとしてもよい。
また、上記の実施例においては、車載バッテリ12のグランド端子とそのアクチュエータ16のマイナス端子との間に生ずるグランド浮きに伴う電気エネルギを回収するタイミングはアクチュエータ16の動作時に限られている。しかし、車載バッテリ12のグランド端子とアクチュエータ16のマイナス端子との間には、そのアクチュエータ16の動作時だけに限らず非動作時を含め常時グランド浮きが発生することがあるので、上記した車載バッテリ12のグランド端子とそのアクチュエータ16のマイナス端子との間に生ずるグランド浮きに伴う電気エネルギの回収はアクチュエータ16の動作の如何に関係なく常時行うものとしてもよい。
本発明の一実施例である車両用電源装置の構成図である。 本実施例の車両用電源装置におけるキャパシタ状態に応じたスイッチ動作を表した図である。 本実施例の車両用電源装置において実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。 本実施例の車両用電源装置における充電モード時と放電モード時とのそれぞれの構成図である。
符号の説明
10 車両用電源装置
12 車載バッテリ
14 オルタネータ
16 アクチュエータ
20 キャパシタ
30 コントローラ

Claims (3)

  1. 電力エネルギを蓄えることが可能なキャパシタと、
    前記キャパシタを車載バッテリのグランド端子と車載電気負荷のマイナス端子との間に接続させる充電モードと、前記キャパシタを車載バッテリのグランド端子と該車載バッテリのプラス端子との間に接続させる放電モードと、を切り替える切替手段と、
    を備えることを特徴とする車両用電源装置。
  2. 前記キャパシタは、複数設けられており、
    前記切替手段は、前記充電モード時には各キャパシタを車載バッテリのグランド端子と車載電気負荷のマイナス端子との間に並列に接続させ、一方、前記放電モード時には各キャパシタを車載バッテリのグランド端子と該車載バッテリのプラス端子との間に直列に接続させることを特徴とする請求項1記載の車両用電源装置。
  3. 前記キャパシタの両端電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出される前記キャパシタの両端電圧が所定値未満であるときは前記充電モードが実現され、一方、前記キャパシタの両端電圧が所定値以上であるときは前記放電モードが実現されるように前記切替手段を制御する切替制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用電源装置。
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