JP2008311130A - 電源装置及びその冷却方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却媒体と電池の熱的接触を緊密にし、複数の電池に冷却媒体を均一に分配するようにして、電池の充放電による温度上昇の均一化、電池間の充放電量と電池寿命のバラツキの低減、及び、振動や物理的な負荷の低減を図り、信頼性の高い電池パック構造を提供する。
【解決手段】複数の円筒形電池を直列に接続した電池ユニットを、半円筒状の電気絶縁材を介して配置し、電池ユニットと電気絶縁部材に適当な隙間を設けて、隙間に冷却媒体が流れる電池外周と同心円状の流路を構成し、電池ユニットの両端にプレートを設けてプレート同士を締付ける構造とした電源装置構造とした。
【選択図】図1
【解決手段】複数の円筒形電池を直列に接続した電池ユニットを、半円筒状の電気絶縁材を介して配置し、電池ユニットと電気絶縁部材に適当な隙間を設けて、隙間に冷却媒体が流れる電池外周と同心円状の流路を構成し、電池ユニットの両端にプレートを設けてプレート同士を締付ける構造とした電源装置構造とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の電池を接続して構成される電源装置に関するものであり、特にその冷却手段に関するものである。
電源装置の性能を左右する要因の1つとして、電源装置を構成する複数の電池それぞれを均一な温度に冷却することが重要である。しかし、これを達成するためには、冷却媒体を均一な流量で、複数の電池に分配する必要がある。
また、一般的にこのような電源装置においては、少なくとも1つ以上の電池が電気的に直列配置され電池ユニットを構成し、この電池ユニットが、電池の軸方向に並列に配置される。
また、一般的にこのような電源装置においては、少なくとも1つ以上の電池が電気的に直列配置され電池ユニットを構成し、この電池ユニットが、電池の軸方向に並列に配置される。
このような構造に配置された電源装置では、電池の軸方向に対して平行に冷却媒体を供給する構造(特許文献1参照)、あるいは、冷却媒体を電池の軸方向に直交させて供給する構造(特許文献2参照)、等によって電池の充放電による温度上昇を抑えている。また、電池の冷却性能を確保するために、電池保持部材の中に主冷却流路とともに、副冷却流路を設けた構造が示されている。
このような電源装置は、例えば、道路や鉄道を走行する自動車、機関車、等の車両で使用される。
特開平10−3950号公報
特開2005−183343号公報
このような電源装置は、例えば、道路や鉄道を走行する自動車、機関車、等の車両で使用される。
しかしながら、上記従来技術は、電源装置を構成する電池ユニットそれぞれに均一な流量で冷却媒体を供給する構造や、電池ユニットの保持構造に関してまだまだ十分とはいえなかった。
本発明の目的は、上記の問題を改善し、比較的簡単な電源装置構造により冷却媒体と個々の電池又は電池ユニットとの熱的接触を緊密にし、電源装置を構成する複数の電池ユニット又は電池単体それぞれに冷却媒体を均一に分配することによって、電池の充放電による各電池の温度若しくは温度上昇の均一化を行い、電池間での充放電量のバラツキ及び電池寿命のバラツキを低減すると共に、電池ユニットに生じる振動及び物理的な負荷を低減し、信頼性の高い電源装置を提供するものである。
本発明の目的は、上記の問題を改善し、比較的簡単な電源装置構造により冷却媒体と個々の電池又は電池ユニットとの熱的接触を緊密にし、電源装置を構成する複数の電池ユニット又は電池単体それぞれに冷却媒体を均一に分配することによって、電池の充放電による各電池の温度若しくは温度上昇の均一化を行い、電池間での充放電量のバラツキ及び電池寿命のバラツキを低減すると共に、電池ユニットに生じる振動及び物理的な負荷を低減し、信頼性の高い電源装置を提供するものである。
上記の目的を達成するため、本発明は、複数の円筒形電池を直列に接続した電池ユニットを、連続した半円筒状の電気絶縁材を介して配置し、電池ユニットと電気絶縁部材に適当な隙間を設けて、前記隙間に電池外周と同心円状の冷却流路を構成し、構成された冷却流路に冷却媒体が流れる構造としたものである。そして、電池ユニットの両端にプレートを設けてプレート同士を締付ける構造としたものである。
本発明によれば、比較的簡単な構造で、冷却媒体と電池の熱的接触を緊密にでき、複数の電池に冷却媒体を均一に分配することができる。従って、充放電による各電池の温度の均一化若しくは温度上昇の均一化が可能となり、電池間における充放電量のバラツキ及び電池寿命のバラツキを低減し、電池ユニットに生じる振動及び物理的な負荷を低減し、信頼性の高い電源装置を提供できる。
本発明の電源装置は、少なくとも1つ以上の円筒形電池を直列接続した電池ユニットと、電池ユニットを複数個を電気的に接続するバスバーと、電気絶縁部材に半円筒状の溝を設け、複数の電気絶縁部材によって、溝内に電池ユニットの円筒状の側面を挟み込むようにしてを保持する電気絶縁部材と、電気絶縁部材の溝内に取り付けられ、電気絶縁部材と電池ユニット間に所定の隙間を設け、隙間に冷却媒体が流れる電池外周と同心円状の流路を構成する所定数のスペーサと、電池ユニットの両端に設けられ、それ同士を締付けることにより、電池ユニットを固定するプレートとを備えたものである。
本発明の電源装置は、さらに、スペーサが弾性支持体であり、プレートに具備された剛性の大きい金属同士を締付けることにより、電池ユニットを固定したものである。
本発明の電源装置は、また、スペーサを電池ユニットの円筒軸方向に平行して設けたものである。
本発明の電源装置は、さらにまた、スペーサを電池ユニットの軸方向に並行に少なくとも1つ以上分割して設けたものである。
本発明の電源装置は、また、スペーサを電池ユニットの円筒軸方向に平行して設けたものである。
本発明の電源装置は、さらにまた、スペーサを電池ユニットの軸方向に並行に少なくとも1つ以上分割して設けたものである。
また、本発明の電源装置は、さらに、同心円状の流路に、電池ユニットの円周方向に連続した凸部を少なくとも1つ以上設けたものである。
さらにまた、本発明の電源装置は、複数の電池ユニットが千鳥配列に設置されているものである。
また本発明の電源装置は、電池ユニットを冷却するための流体の入口ダクトを設け、入口ダクトの流路断面積が流れ方向に縮小しているものである。
さらにまた、本発明の電源装置は、複数の電池ユニットが千鳥配列に設置されているものである。
また本発明の電源装置は、電池ユニットを冷却するための流体の入口ダクトを設け、入口ダクトの流路断面積が流れ方向に縮小しているものである。
図1は、本発明の一実施例による電源装置の構造を示す図である。1は電池ユニット、2は複数の電池ユニット1を電気的に接続するバスバー、3は電気絶縁部材、4は冷却流路、5はプレート、6はボルト穴、90は冷却媒体の流れる方向を示す矢印である。
電池ユニット1は、それぞれ、1つの円筒形の電池若しくは2つ以上の円筒形の電池が電気的に直列に接続された構成である。また、電池ユニット1を構成する電池は、円筒形の電池であり、例えば、充放電可能な2次電池である。
電源装置は、例えば、鉄道車両用や自動車用の電源として使用される。
電池ユニット1は、それぞれ、1つの円筒形の電池若しくは2つ以上の円筒形の電池が電気的に直列に接続された構成である。また、電池ユニット1を構成する電池は、円筒形の電池であり、例えば、充放電可能な2次電池である。
電源装置は、例えば、鉄道車両用や自動車用の電源として使用される。
図1において、電池ユニット1は、バスバー2により電気的に接続され、電源装置を構成している。例えば、電池ユニット1は、一方の電池ユニットの正極と他方の電池ユニットの負極とが電気的に接続される。また、電池ユニット1は、それぞれ、千鳥状に配置されている。
電池ユニット1は、電気絶縁部材3の半円筒状の溝に、スペーサ(後述する)を介して設置する。スペーサは、電池ユニット1の外周と電気絶縁部材3に設けられた半円筒状の溝の間に、円周方向に均一な隙間ができるように電池ユニット1を保持する。この隙間が同心円状の冷却流路4を構成する。電気絶縁部材3は、例えば、プラスチック製である。
電池ユニット1は、電気絶縁部材3の半円筒状の溝に、スペーサ(後述する)を介して設置する。スペーサは、電池ユニット1の外周と電気絶縁部材3に設けられた半円筒状の溝の間に、円周方向に均一な隙間ができるように電池ユニット1を保持する。この隙間が同心円状の冷却流路4を構成する。電気絶縁部材3は、例えば、プラスチック製である。
また、電気絶縁部材3の上下には、電池ユニット1を挟み込みながら固定するための電気絶縁部材3と同形状の半円筒断面(半円筒状の溝)を有するプレート5が上下にある。プレート5は、例えば、プラスチック製で、例えば電気絶縁部材3と同材質のプラスチック製である。
さらに、プレート5にはボルト穴6が設けられ、突き通しボルト等で電池ユニット1と電気絶縁部材3を固定する。
さらに、プレート5にはボルト穴6が設けられ、突き通しボルト等で電池ユニット1と電気絶縁部材3を固定する。
なお、矢印90は、冷却媒体の流れ方向を示したもので、冷却媒体は、電池ユニット1の軸方向と並行して流れる。この場合、冷却流路4は、一種の多孔板での孔様な作用を流体力学的に行うため、流れの整流効果を有する。
電源装置の入口での、冷却媒体の動圧と冷却流路4で発生する圧力損失を適当に設計することによって、個々の電池ユニット1に分配される流量を均一化できる。
電源装置の入口での、冷却媒体の動圧と冷却流路4で発生する圧力損失を適当に設計することによって、個々の電池ユニット1に分配される流量を均一化できる。
従って、冷却媒体が、複数の電池ユニット1(本実施例の場合には、17個の電池ユニット)それぞれに設けられた冷却流路4に、それぞれ均一な流量で流入し、かつ、電池ユニット1と電気絶縁部材3の間に形成される間隙(即ち、電池ユニット1の半径方向の距離)、若しくは、電池ユニット1とプレート5の間に形成される間隙(即ち、電池ユニット1の半径方向の距離)が数mm程度と小さいため、熱の移動距離が短く、冷却媒体と電池の熱伝達が効率的に行なわれる。このため、電源装置において、充放電による各電池の温度の均一化、若しくは温度上昇の均一化が可能となる。
次に、図7によって、電気絶縁部材3(図1参照)の概略形状について説明する。図7は、本発明の電気絶縁部材3の形状の一実施例を説明するための図である。31は電気絶縁部材、41〜45は、電池ユニット1を設置するための溝である。電池ユニット1は、溝41〜45に平行に連続して取り付けられたスペーサ81〜88によって保持され、溝41〜45にそれぞれ1つずつ設置される。なお、図7において、電池ユニットの極性(正極及び負極)によって、両端部では、中央部と形状が異なるが、図7では、煩雑になるため省略した。
上記のように、実施例1によれば、電源装置は、比較的簡単な構造で、冷却媒体と電池の緊密な熱的接触ができ、複数の電池それぞれに冷却媒体を均一に分配できる。従って、電源装置において、充放電による電池の温度の均一化、若しくは温度上昇の均一化が可能で、電池間の充放電量のバラツキ低減及び電池寿命のバラツキ低減ができる。
図2は、本発明の一実施例による電源装置の構造を示す図である。図1と同様の構造であるが、簡略化して示してある。
図2の電源装置において、電池ユニット1は、電気絶縁部材3に設けられた円筒軸方向に連続した半円筒状の溝40(図7の溝41〜45を参照)を介して設置される。ただし、電池ユニット1それぞれの円筒面の外周と、半円筒状の溝40の間には、適当なサイズのスペーサ8を取り付けることによって、円周方向に均一な隙間が保持されている。スペーサ8は、例えば、弾性支持体である。
同様に、電気絶縁部材3の上下には電池ユニット1を挟み込みながら固定するための電気絶縁部材3と同形状の半円筒断面を有するプレート5が上下にある。プレート5は、例えば、電気絶縁部材3と同材質のプラスチック製の部材である。
図2に示すように、電池ユニット1は等間隔に千鳥状に配置される。
図2の電源装置において、電池ユニット1は、電気絶縁部材3に設けられた円筒軸方向に連続した半円筒状の溝40(図7の溝41〜45を参照)を介して設置される。ただし、電池ユニット1それぞれの円筒面の外周と、半円筒状の溝40の間には、適当なサイズのスペーサ8を取り付けることによって、円周方向に均一な隙間が保持されている。スペーサ8は、例えば、弾性支持体である。
同様に、電気絶縁部材3の上下には電池ユニット1を挟み込みながら固定するための電気絶縁部材3と同形状の半円筒断面を有するプレート5が上下にある。プレート5は、例えば、電気絶縁部材3と同材質のプラスチック製の部材である。
図2に示すように、電池ユニット1は等間隔に千鳥状に配置される。
図2の実施例の場合、スペーサ8は、電池ユニット1の円周方向にそれぞれ3箇所設置されているが、電池ユニット1を堅牢に保持したい場合はさらにその個数を増やしても良い。
また図2のように、適当なスペーサ8を設けることによって、円周方向に均一な隙間が保持されている。このスペーサ8は弾性体が好ましく、例えば、天然ゴムより経年劣化の少ない合成ゴム(シリコン、ネオプレン等)がより好ましい。
また、スペーサ8は、図2では、断面形状が均一な正円であるが、電池ユニット1を保持するための断面の形状は、正円ではなくても良いし、変形や冷却媒体の流れを勘案したものであれば、どんな形状でも良い。
また図2のように、適当なスペーサ8を設けることによって、円周方向に均一な隙間が保持されている。このスペーサ8は弾性体が好ましく、例えば、天然ゴムより経年劣化の少ない合成ゴム(シリコン、ネオプレン等)がより好ましい。
また、スペーサ8は、図2では、断面形状が均一な正円であるが、電池ユニット1を保持するための断面の形状は、正円ではなくても良いし、変形や冷却媒体の流れを勘案したものであれば、どんな形状でも良い。
また図2において、さらに、上下のプレート5の剛性をさらに上げるために、例えば金属製の補強プレート7が設けられている。この補強プレート7により、電気絶縁部材3、上下のプレート5及び電池ユニット1は、スペーサ8を介して堅牢に保持される。
図3に、図2の便宜的な斜視図を示す。スペーサ8は、複数個、電池ユニットの軸方向に平行に連続して設けられ、電池ユニット1の半径方向と軸方向の動きを抑制できる構造となっている。
なお、図3は、2本の円筒形の電池101と102が電気的に直列に接続されて1つの電池ユニット1を構成している。
図3に、図2の便宜的な斜視図を示す。スペーサ8は、複数個、電池ユニットの軸方向に平行に連続して設けられ、電池ユニット1の半径方向と軸方向の動きを抑制できる構造となっている。
なお、図3は、2本の円筒形の電池101と102が電気的に直列に接続されて1つの電池ユニット1を構成している。
従って、図2の実施例によれば比較的簡単な構造で、実施例1と同様に、冷却媒体と電池の緊密な熱的接触ができ、かつ、複数の電池に冷却媒体を均一に分配することができる。これにより、電源装置において、充放電による各電池で温度の均一化、若しくは温度上昇の均一化が可能となり、電池間の充放電量のバラツキ低減、及び、電池寿命のバラツキの低減ができる。また更に、電源装置に生じる振動の低減、及び物理的な負荷の低減ができ、信頼性の高い電源装置を提供できる。
また、電気絶縁部材3の両端に金属性の放熱フィン等を設置して、電源装置の両端からの放熱を促進し、電源装置両端での電池の温度上昇を低減することも可能である。
また、電気絶縁部材3の両端に金属性の放熱フィン等を設置して、電源装置の両端からの放熱を促進し、電源装置両端での電池の温度上昇を低減することも可能である。
図4は、本発明の一実施例を示す図である。図4は、電源装置を上方から見た図である。電池101と電池102は、アダプタ13を介して電池ユニット1を構成している。なお、電池101、アダプタ13、及び電池102とは、タンデム溶接等の手段で溶接されている。
従って、図4の実施例では、スペーサ8’が、アダプタ13により2分割されており、その他は前述の実施例1若しくは実施例2と同様に構成されている。
従って、図4の実施例では、スペーサ8’が、アダプタ13により2分割されており、その他は前述の実施例1若しくは実施例2と同様に構成されている。
図4において、電源装置の両端には、入口ダクト12と出口ダクト14が設けられ、入口ダクト12内には電池の電圧監視する電池制御装置11が具備されている。9は冷却媒体の流れ方向(入口)、10は冷却媒体の流れ方向(出口)を示している。ブロワーなどにより吐出された冷却媒体は、入口ダクト12内で分散し、複数の冷却流路4を通過しながら、電池ユニット1(電池101、102)をそれぞれ冷却した後、出口ダクト14で集合して電源装置から放出される。
従って、図4の実施例によれば比較的簡単な構造で、実施例1若しくは実施例2と同様に、冷却媒体と電池の熱的接触を緊密にし、複数の電池に冷却媒体を均一に分配することができる。これにより、電源装置において、充放電による各電池での温度の均一化、若しくは温度上昇の均一化が可能で、電池間の充放電量のバラツキを低減し、かつ電池寿命のバラツキを低減することができる。更に、各電池に対応して弾性支持体のスペーサが存在するので、電源装置に生じる振動、及び物理的な負荷をより低減し、信頼性の高い電源装置を提供できる。
図5は、本発明の一実施例を示す図である。図5は、電源装置を上方から見た図である。電池101と電池102はアダプタ13を介してタンデム溶接されて電池ユニット1を構成している。そして更に、電池101の中央部分に、電池の円周方向にリング状に連続した凸部15が設けられている。同様に、電池102の中央部分に、電池の円周方向にリング状に連続した凸部16が設けられている。
このように、本実施例におけるスペーサ8’’は、2つの凸部15、16と、1つアダプタ13により4分割されており、その他は前述の実施例と同様に構成されている。
このように、本実施例におけるスペーサ8’’は、2つの凸部15、16と、1つアダプタ13により4分割されており、その他は前述の実施例と同様に構成されている。
図5において、電源装置の両端には、入口ダクト12と出口ダクト14が設けられ、入口ダクト12内には電幻想地の電圧監視する電池制御装置11が具備されている。9は冷却媒体の流れ方向(入口)、10は冷却媒体の流れ方向(出口)を示している。ブロワーなどにより吐出された冷却媒体は、入口ダクト12内で分散し、複数の冷却流路4を通過しながら、電池ユニット1の上流側の電池101中央部の凸部15で流速が増速する。これによって冷却媒体の乱流が促進され、さらに電池101の下流側を冷却して、アダプタ13に向かう。
アダプタ13でも流れの乱流が促進され、電池102の上流側を冷却する。そして、次に凸部16で流速が増速する。これによって冷却媒体の乱流が促進され、さらに電池102の下流側を冷却した後、出口ダクト14で集合して電源装置から放出される。
アダプタ13でも流れの乱流が促進され、電池102の上流側を冷却する。そして、次に凸部16で流速が増速する。これによって冷却媒体の乱流が促進され、さらに電池102の下流側を冷却した後、出口ダクト14で集合して電源装置から放出される。
この様に、第1の凸部15、アダプタ13及び第2の凸部16は複数の乱流促進体の役目を果たしており、隙間の小さい数mm程度の冷却流路に設けることによって、平滑な電池モジュールに比べて、伝熱性能をより向上できる。このことにより、一般的に電池の軸方向(本実施例の場合は冷却媒体の流れ方向と一致している)に発生する温度上昇を低減できる。
従って、図5の実施例によれば比較的簡単な構造で、上述の実施例と同様に、冷却媒体と電池の熱的接触をより緊密にし、複数の電池に冷却媒体を均一に分配することができる。これにより、電源装置において、充放電による各電池で温度の均一化、若しくは温度上昇の均一化が可能で、電池間の充放電量のバラツキを低減し、かつ電池寿命のバラツキを低減することができる。また、各電池に対応して分割して弾性支持体が存在するので、電源装置に生じる振動、及び物理的な負荷をより低減し、信頼性の高い電源装置を提供できる。
図6は、本発明の第5の実施例を示す図である。図6は、電源装置を上方から見た図である。電池101と電池102はアダプタ13を介してタンデム溶接されて電池ユニット1を構成している。
スペーサ8’はアダプタ13により2分割されており、その他は前述の図4の実施例と同様に構成されている。電源装置の一方には入口ダクト20が設けられ、9は冷却媒体の流れ方向(入口)、10は冷却媒体の流れ方向(出口)を示している。ブロワーなどにより吐出された冷却媒体は、入口ダクト12内で流路断面積が流れ方向に縮小しているため、静圧分布の均一化が可能となる。従って、上述した実施例3、実施例4に比べて、より均一な流量で複数の冷却流路4に導入される。そして、複数の冷却流路4を通過しながら、電池ユニット1(電池101、102)をそれぞれ冷却した後、電源装置から放出される。
スペーサ8’はアダプタ13により2分割されており、その他は前述の図4の実施例と同様に構成されている。電源装置の一方には入口ダクト20が設けられ、9は冷却媒体の流れ方向(入口)、10は冷却媒体の流れ方向(出口)を示している。ブロワーなどにより吐出された冷却媒体は、入口ダクト12内で流路断面積が流れ方向に縮小しているため、静圧分布の均一化が可能となる。従って、上述した実施例3、実施例4に比べて、より均一な流量で複数の冷却流路4に導入される。そして、複数の冷却流路4を通過しながら、電池ユニット1(電池101、102)をそれぞれ冷却した後、電源装置から放出される。
従って、図6の実施例によれば、比較的簡単な構造で、上述の実施例と同様に、冷却媒体と電池の熱的接触をより緊密にし、複数の電池に冷却媒体をより均一に分配することができるこれにより、電源装置において、充放電による各電池で温度の均一化、若しくは温度上昇の均一化が可能で、電池間の充放電量のバラツキを低減し、かつ電池寿命のバラツキを低減することができる。また、各電池に対応して弾性支持体が存在するので、電源装置に生じる振動、及び物理的な負荷をより低減し、信頼性の高い電源装置を提供できる。
上述の実施例では、電池ユニットは等間隔で千鳥状に配設される。しかし、等間隔である必要は無く、一定の規則配列の所定間隔で配設されても良い。また、電池が円筒状でない場合には、その断面形状に適合させて、電気絶縁部材の溝の形状を変更すれば良い。
また千鳥状である必要も無く、逆千鳥状でも良い。
また千鳥状である必要も無く、逆千鳥状でも良い。
1:電池ユニット、 2:バスバー、 3:電気絶縁部材、 4:冷却流路、 5:プレート、 6:ボルト穴、 7:補強プレート、 8,8’,8’’:スペーサ、 9:冷却媒体の流れ方向(入口)、 10:冷却媒体の流れ方向(出口)、 11:電源制御装置、 12:入口ダクト、 13:アダプタ、 14:出口ダクト、 31:電気絶縁部材、 41〜45:溝、 81〜88:スペーサ、 90:冷却媒体の流れる方向を示す矢印、 101,102:電池。
Claims (7)
- 少なくとも1つ以上の円筒形電池を直列接続した電池ユニットと、
前記電池ユニットを複数個を電気的に接続するバスバーと、
電気絶縁部材に半円筒状の溝を設け、複数の電気絶縁部材によって、溝内に前記電池ユニットの円筒状の側面を挟み込むようにしてを保持する電気絶縁部材と、
前記電気絶縁部材の溝内に取り付けられ、前記電気絶縁部材と前記電池ユニット間に所定の隙間を設け、前記隙間に冷却媒体が流れる電池外周と同心円状の流路を構成する所定数のスペーサと、
前記電池ユニットの両端に設けられ、それ同士を締付けることにより、前記電池ユニットを固定するプレートとを備えたことを特徴とする電源装置。 - 請求項1記載の電源装置において、前記スペーサは、弾性支持体であり、前記プレートに具備された剛性の大きい金属同士を締付けることにより、電池ユニットを固定したことを特徴とする電源装置。
- 請求項1または請求項2のいずれかに記載の電源装置において、前記スペーサを前記電池ユニットの円筒軸方向に平行して設けたことを特徴とする電源装置。
- 請求項3記載の電源装置において、前記スペーサを前記電池ユニットの軸方向に並行に少なくとも1つ以上分割して設けたことを特徴とする電源装置。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の電源装置において、前記同心円状の流路に、前記電池ユニットの円周方向に連続した凸部を少なくとも1つ以上設けたことを特徴とする電源装置。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の電源装置において、前記複数の電池ユニットが千鳥配列に設置されていることを特徴とする電源装置。
- 請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の電源装置において、前記電池ユニットを冷却するための流体の入口ダクトを設け、前記入口ダクトの流路断面積が流れ方向に縮小していることを特徴とする電源装置。
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