JP2008310419A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び、記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷ジョブの削除を確実に行い、一旦削除した印刷ジョブがプリントキューに残り続けたり、ユーザの意図に反して再度印刷されたりすることのない印刷制御装置を提供する。
【解決手段】プリントキューに登録された各印刷ジョブのステータスを監視し、特定の状態にある印刷ジョブの削除処理を行う。印刷ジョブの削除を確実に行い、一旦削除した印刷ジョブがプリントキューに残り続けたり、ユーザの意図に反して再度印刷されたりすることのない印刷制御装置を提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は印刷制御装置におけるプリントジョブの制御方法に関する。
従来、プリンティングシステムは、カラー出力を可能とするカラープリンタと、そのプリンタを制御し印刷データを生成するホストコンピュータと、その双方を接続する通信インタフェースとから構成されるのが一般的である。ホストコンピュータではオペレーティングシステムが動作しており、各種のソフトウェアがこのオペレーティングシステム上で動作するようになっている。アプリケーションソフトウェアで作成した各種ドキュメントを印刷する際には、アプリケーションソフトウェア、プリンタドライバ、オペレーティングシステムが規定の手順で関数呼び出し等を行うことによってデータをやり取りしてプリンタコマンドを生成し、生成されたプリンタコマンドをプリンタへ転送することで印刷が行われるようになっている。プリンタドライバの中には、オペレーティングシステムが提供する通信機能を用いてプリンタと双方向通信を行い、プリンタのステータス情報を画面上に表示するなどして、ユーザの利便性を高めるようになっているものもある。
一般に、オペレーティングシステムはプリントキューを備え、アプリケーションソフトウェアからの印刷ジョブやプリンタドライバがプリンタとの双方向通信の制御のために生成する印刷ジョブを一旦スプールしその後順次処理するようになっている。プリントキューの働きによって、プリンタでの印刷完了を待たずにアプリケーションソフトウェアを印刷処理から開放できるようになっている。
プリントキューにスプールされた印刷ジョブがプリンタとの通信不良等の理由でエラー状態になった場合、ユーザはプリントキューを操作したりプリンタドライバの機能の一部として提供されるステータス表示プログラム(ステータスモニタ)を操作して当該印刷ジョブを削除することができるようになっている。(特許文献1を参照)
特開平10−333848号公報
しかしながら、オペレーティングシステムのプリントキューの仕様により、エラー状態の印刷ジョブをエラー状態を解消しないまま削除した場合に、この印刷ジョブがプリントキューから消えず、状態を変えてプリントキューに残り続ける場合がある。このような場合、前記従来の技術では、プリントキューから削除しようとした印刷ジョブはプリントキューに残り続け、再度削除処理を行うか、エラー状態が解消されて印刷が行われるまで削除されないという問題がある。また、オペレーティングシステムによっては、このような状態の印刷ジョブをオペレーティングシステムの再起動後に再度自動的にプリンタへ送信するものがあり、印刷ジョブを削除したユーザの意図と異なる動作となるという問題があった。
本発明はこのような状況に鑑みなされたもので、印刷ジョブの削除を確実に行い、一旦削除した印刷ジョブがプリントキューに残り続けたり、ユーザの意図に反して再度印刷されたりすることのない印刷制御装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の第一の情報処理装置は、プリントキューに登録されたジョブの情報を取得するジョブ情報取得手段と、前記ジョブ情報取得手段で取得したジョブ情報から、ジョブの状態を認識するジョブ状態認識手段と、前記ジョブ状態認識手段の認識結果に応じて前記ジョブの削除処理を行うジョブ削除手段と、を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第二の情報処理装置は、ランゲージモニタを制御するための管理ジョブを発行する管理ジョブ発行手段と、プリントキューに登録されたジョブの情報を取得するジョブ情報取得手段と、前記ジョブ情報取得手段で取得したジョブ情報を参照し、前記管理ジョブを識別する管理ジョブ識別手段と、前記ジョブ情報取得手段で取得したジョブ情報と前記管理ジョブ識別手段の識別結果とから、管理ジョブの状態を認識する管理ジョブ状態認識手段と、前記管理ジョブ状態認識手段の認識結果に応じて前記管理ジョブの削除処理を行う管理ジョブ削除手段と、を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第三の情報処理方法は、プリントキューに登録されたジョブの情報を取得するジョブ情報取得ステップと、前記ジョブ情報取得ステップで取得したジョブ情報から、ジョブの状態を認識するジョブ状態認識ステップと、前記ジョブ状態認識ステップの認識結果に応じて前記ジョブの削除処理を行うジョブ削除ステップと、を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第四の情報処理方法は、ランゲージモニタを制御するための管理ジョブを発行する管理ジョブ発行ステップと、プリントキューに登録されたジョブの情報を取得するジョブ情報取得ステップと、前記ジョブ情報取得ステップで取得したジョブ情報を参照し、前記管理ジョブを識別する管理ジョブ識別ステップと、前記ジョブ情報取得ステップで取得したジョブ情報と前記管理ジョブ識別ステップの識別結果とから、管理ジョブの状態を認識する管理ジョブ状態認識ステップと、前記管理ジョブ状態認識ステップの認識結果に応じて前記管理ジョブの削除処理を行う管理ジョブ削除ステップと、を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第五のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、請求項3〜請求項4に記載の情報処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第六のプログラムは、請求項1〜請求項2のいずれかに記載の情報処理装置を実現することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、プリントスプーラにスプールされた印刷ジョブを定期的に監視し、エラー状態の印刷ジョブの削除処理を行うことで、エラー状態の印刷ジョブをエラー状態を解消しないまま削除した場合に、オペレーティングシステムのプリントスプーラの仕様によりこの印刷ジョブがプリントスプーラから消えず、状態を変えてプリントスプーラに残り続けた場合でも、確実に印刷ジョブを削除でき、ユーザの意図に反して印刷ジョブが削除されない状態を回避できる。
また、本発明によれば、プリントスプーラにスプールされた印刷ジョブを定期的に監視し、エラー状態の印刷ジョブのうちランゲージモニタを制御するための管理ジョブに限って削除処理を行うことで、エラー状態の管理ジョブをエラー状態を解消しないまま削除した場合に、オペレーティングシステムのプリントスプーラの仕様によりこの印刷ジョブがプリントスプーラから消えず、状態を変えてプリントスプーラに残り続けた場合でも、確実に管理ジョブを削除でき、不要なジョブがプリントスプーラに蓄積される状態を回避できる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、図1から図6を用いて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態を示すデータ処理装置を適用可能なプリンティングシステムの構成を示すブロック図である。
図1において、101は画像形成を行うインクジェット方式のカラープリンタ(プリンタ)であり、後述するPC102で生成された印刷データに基づいて画像の形成を行う。
なお、本実施形態において、プリンタの種類については特に問わないが、ここではインクジェット方式のカラープリンタを想定している。
プリンタ101は、各種機能ブロック103〜105によって構成される。
図1において、102はデータ処理装置(PC)で、印刷データの生成や接続されたプリンタ101の制御を行う。ここではパーソナルコンピュータ(以下、PCと記す)を想定している。印刷の設定に関するユーザからの指示や入力を受ける役割も果たす。
PC102は、各種機能ブロック110〜114によって構成される。また、この図には記載していないが、PC102を制御するオペレーティングシステムが組み込まれており、このオペレーティングシステム上で各種機能ブロックが動作する。100は通信インタフェースで、PC102とプリンタ101を接続する。ここでは仮に、シリアルインタフェースであるUSBを想定しているが、この他に、IEEE1394、IrDA、IEEE802.11、電力線など、パラレルインタフェースとしてはセントロニクス、SCSIなど複数の種類が想定されるが、双方向の通信を実現するものであれば有線/無線を問わずどのようなインタフェースであっても構わない。このように、本実施形態におけるプリンティングシステムとは、単体の装置ではなく、PC102と画像形成を行うプリンタ101とが特定の双方向インタフェースで接続された構成をとっているが、この例に限られることなく、このようなPCとプリンタの機能が一体となった装置一体型のプリンティングシステムであってもよい。なお、プリンタ101及びPC102とも本実施形態の特徴を説明する上で特に必要ないと思われる機能については省略する。
103はI/F制御部で、プリンタ101のインタフェース機能を司る。ここでは想定しているインタフェースがUSBであるため、USBの周辺機器側のコントローラによって構成されるものとする。印刷データ及び制御コマンドの受信などが行われる。
また、プリンタ本体で発生したエラーや通信状態などステータス情報に関しても要求があればPC102に対して返す。
104は印刷制御部で、PC102から送信されてきた印刷データを受けてプリンタエンジンに展開する。PC102から送信されてくる印刷データは、既に用紙の種類や大きさなどを含めた印刷設定に基づいてPC102側で画像処理が行われたデータであり、ここでは印刷データに含まれる印刷制御用のコマンドに従ってプリンタエンジンの制御を行う。
具体的には、印刷用の2値データ(場合によっては2値化前の中間データ)とインクの打ち込み量、パス数、印刷方向及び用紙の搬送量を制御する各種コマンドによって構成されるデータを使用する。
105は印刷部(プリンタエンジン)であり、印刷制御部104で展開された印刷データに基づき記録媒体(用紙)に対して印刷を行う。プリンタ101はインクジェット方式のプリンタであるため、インクの吐出によって画像形成を行う。また、印刷部105はオートシートフィーダ、カセット1、カセット2の三つの給紙手段を備え、これらうちのいずれかの給紙手段から供給された用紙に対して印刷を行うものとする。
110は、PC102のインタフェース機能を司るI/F制御部である。
USBのホスト側のコントローラによって構成され、USBホストとしての機能を有する。USBホストとしての機能の一部はOSやドライバなどソフトウエアによっても構成される。
113はプリンタドライバで、印刷のための各種設定や印刷データの生成及びプリンタの制御をPC102上で行うためのソフトウエアである。プリンタドライバ113の詳細は図2で後述する。
114はプリントスプーラであり、後述の印刷データ生成処理部115で生成された印刷データを逐次記憶し、記憶した印刷データをプリンタ101へ転送する。印刷データの記憶と転送は非同期に行われるため、印刷データ生成処理がプリンタ101の印刷処理よりも速く処理される場合でも、印刷データ生成処理がプリンタ101の印刷処理を待つことなく、効率的に処理されるものである。
プリントスプーラに格納された印刷ジョブは所定の順番に従ってプリンタへ転送されるが、プリンタの電源が入っていない場合や通信が途絶した場合など、正しく転送を行えず、印刷ジョブがエラー状態になる場合がある。このような場合、後述するプリントスプーラの表示画面からユーザが当該印刷ジョブを選択し、削除の操作を行うことで、処理を中止してプリントスプーラから削除することができる。本実施例のPCで動作するオペレーティングシステムでは、エラー状態の印刷ジョブに対して削除操作を行った場合、すぐには印刷ジョブを削除せずにエラー状態のまま印刷ジョブを保持し、PCの再起動後に再度印刷を試みる機能を備えているものとする。エラー状態のまま保持された印刷ジョブは再度削除操作を行われた場合に完全に削除されるものとする。
なお、一般にプリントスプーラはコンピュータのオペレーティングシステムの機能として提供される。
111は、PC102の各種機能を制御する中央制御部であり、CPUの持つ機能がこれに該当する。112は印刷設定入力操作部であり、ユーザの意図を印刷設定に反映させるための各種入力機器から構成される。
図2は、図1に示したプリンタドライバ113の内部構成を示すブロック図である。
図2において、120は印刷設定処理部で、用紙の設定や印刷品位の設定などを含む各種印刷設定を行う。ユーザからの指示や入力を受け付け、設定された内容を表示もしくは通知する機能を有する。
115は印刷データ生成処理部であり、印刷ジョブを作成して、印刷プロファイルに従って印刷データを生成し、プリントスプーラ114へスプールする。
この印刷プロファイルには、プリンタ101における印刷を制御する為の様々な情報が含まれており、これらの情報としては、例えば、使用可能なインク、インクのうちこみ量、インクジェットプリンタヘッドの走査パス数、解像度、品位等がある。
116は監視部であり、プリントスプーラ114の指示によってプリントスプーラ114に記憶された印刷データを後述のデータ通信処理部117からI/F制御部110を介して逐次プリンタ101へ転送し、また、プリンタの動作状況やエラー等の発生状況を示すステータス情報を取得するものである。取得したステータス情報は後述のステータス表示処理部118へ転送して、ステータス表示処理部118は取得したステータス情報に基づいて画面表示を行う。
117はデータ通信処理部であり、前述の監視部116の指示に従って、I/F制御部110を介してプリンタ101との通信処理を行う。プリンタ101との通信処理は双方向性のものであり、印刷データ等のデータをプリンタ101へ転送する処理と、印刷処理の進行状況、インクの残量情報等のプリンタのステータス情報をプリンタ101から取得する処理とからなる。
118はステータス表示処理部であり、監視部116がプリンタから取得したステータス情報を受け取って解釈し、その内容にふさわしい表示を行うものである。
図3はプリントスプーラ114にスプールされた印刷ジョブの状態を表示する表示画面の構成例を示す図である。表示画面の上部にはタイトルバーがあり、タイトルバーにはプリンタ名のほか、必要に応じて個々のジョブに依存しないプリンタの状態情報(オフライン状態等の情報)を表示する。
ドキュメント名表示欄にはプリントスプーラ114にスプールされた印刷ジョブのドキュメント名を表示する。ドキュメント名は印刷を指示するアプリケーションソフトウェアによって指定されるものであり、当該ドキュメントのファイル名等が指定される。
状態表示欄にはプリントスプーラ114にスプールされた印刷ジョブの状態を表示する。状態には「印刷中」「エラー」「削除中」等、印刷ジョブの状態を表す文字列が表示される。
サイズ表示欄にはプリントスプーラ114にスプールされた印刷ジョブのサイズを表す値が表示される。
受付時刻欄には印刷ジョブがプリントスプーラ114にスプールされた日付と時刻を表示する。
図4はプリントスプーラ114にスプールされた印刷ジョブの情報のデータフォーマットを示す模式図である。印刷ジョブの情報はオペレーティングシステムの提供するAPIにより取得できるようになっている。本実施例では前述のステータス表示処理部118が特定のエラー状態のジョブを検索するために、定期的にこの情報を取得する処理を行う。
この印刷ジョブの情報のうち、ジョブIDは印刷ジョブごとに割り振られる値で、この値で印刷ジョブを一意に特定することができる。プリンタ名は印刷ジョブに関連付けられたプリンタの名称である。ホスト名は印刷ジョブを実行するPCのホスト名である。ユーザ名は印刷ジョブを発行したユーザの名前である。ドキュメント名はアプリケーションが印刷ジョブに割り当てた名前である。データタイプは印刷ジョブがプリントスプーラにスプールされたときのスプール形式であり、本実施例ではプリンタコマンドの形式でスプールされていることを示す“RAW”とオペレーティングシステムで定義されている描画命令の形式でスプールされていることを示す“EMF”のどちらかが格納されていることとする。状態文字列は印刷ジョブの状態を表す文字列で、前述したプリントスプーラ114の状態表示欄に表示する文字列である。状態は印刷ジョブの状態を表す値であり、本実施例では、未処理状態、印刷中、エラー、削除中、のいずれかを表す値が格納されるものとする。優先度は印刷ジョブの優先度を表す値である。位置は印刷ジョブのプリントキューでの位置を表す値である。全ページ数は印刷ジョブの全ページ数を表す値である。印刷済みページ数は印刷ジョブで印刷済みのページ数を表す値である。受付日時は印刷ジョブがプリントスプーラにスプールされた日時を表す値であり、前述したプリントスプーラ114の受付時刻欄の表示に対応するものである。
図5はステータス表示処理部118のステータス表示処理の処理動作を示すフローチャートである。
図6はステータス表示処理部118のステータス表示処理のうち、エラージョブ削除処理の処理動作を示すフローチャートである。
以下、図5および図6のフローチャートを用いて、本実施例におけるプリンタドライバ113のステータス表示処理部118の処理動作について説明する。
図5のステップS1001では、ステータス表示処理部118の起動時に指定された起動パラメータを取得する。ステータス表示処理部118は、ユーザによる印刷操作時に印刷ジョブの処理状態と印刷中のエラー等の監視のためにプリンタドライバ113の印刷設定処理部120によって起動される場合(印刷時起動)と、印刷ジョブの有無とは関係無くプリンタ101の処理状態とエラー等の監視のためにユーザ操作で起動される場合(常駐起動)との二通りの起動方法がある。どちらの起動方法で起動したかは起動時に指定される起動パラメータによって判別できるようになっている。
ステップS1002では、ステップS1001で取得した起動パラメータから、印刷時起動か常駐起動かを判断する。
常駐起動の場合はステップS1003へ進み、管理ジョブを発行する。管理ジョブとは、プリントスプーラ114からの呼び出しによって監視部116を起動させるために発行されプリントスプーラ114にスプールされる印刷ジョブであり、印刷やプリンタのメンテナンスを目的とするジョブではない。管理ジョブはジョブ名とジョブ本体のデータの内容によって管理ジョブであることを識別できるようになっており、監視部116はプリントスプーラ114からプリンタへの転送を要求された印刷ジョブのジョブ名とジョブ本体のデータから管理ジョブを識別するようになっている。管理ジョブの転送要求によって起動した監視部116は、再度管理ジョブの転送要求を受けるまでは動作し続け、プリンタ101との双方向通信で取得したステータス情報をステータス表示処理部118に通知し続けるよう動作することで、印刷時以外にもステータス表示処理部118がプリンタ101のステータス情報を表示できるようになっている。管理ジョブ発行後、ステップS1004に処理を進める。
一方、ステップS1002で印刷時起動と判断された場合には、管理ジョブを発行せずにステップS1004へ処理を進める。印刷時起動の場合は、印刷すべき印刷ジョブが別途発行されるため、管理ジョブを発行しなくても監視部が動作し、ステータス表示処理部にステータス情報を通知することができる。
ステップS1004からステップS1008はステータス表示処理部の動作中に一定の時間間隔で繰り返す処理である。
ステップS1005では監視部116からプリンタ101のステータス情報を取得する。
ステップS1006ではステップS1005で取得したプリンタ101のステータス情報に基づいて、図示しないPC102の表示装置にメッセージを表示する。メッセージはプリンタの動作状態やエラー状態を表す文字列と画像の組み合わせからなり、ユーザがプリンタの状態を容易に認識でき、また、エラー状態の解消方法を認識できるようになっている。
ステップS1007はエラージョブ削除処理である。プリントスプーラ114にスプールされた印刷ジョブの情報を取得し、状態の値がエラーの値であるジョブがあればこれを削除する処理を行うものである。このとき、当該印刷ジョブが監視部116によってプリンタへ転送処理中のジョブである場合には削除処理を行わない。印刷ジョブがエラー状態になるのは監視部116が印刷ジョブの処理を始めた後のみであり、また、印刷ジョブの削除操作が行われた場合には監視部116はその印刷ジョブの処理を終了するので、監視部116が処理しておらず状態の値がエラー値であるジョブはすなわちエラー状態で削除操作され、そのままプリントスプーラに残留したジョブと判断できるからである。
この処理を行うことにより、エラー状態のままプリントスプーラに残留した印刷ジョブに再度削除処理を行うことができ、エラー状態のジョブを確実に削除できるようになる。なお、このエラージョブ削除処理において、ステータス表示処理部118の動作しているオペレーティングシステムの種類や接続先のインタフェースの種類を判別し、特定のオペレーティングシステムやインタフェースの場合のみエラージョブを削除するようにして、エラージョブ削除が必要な環境でのみエラージョブ削除が行われるような構成としても良い。エラージョブ削除処理の詳細は後に図6のフローチャートを用いて詳述する。
ステータス表示処理部に終了要求が行われた場合、ステップS1004からステップS1008のループを終了して、ステップS1009へ処理を進める。ステータス表示処理部に終了要求が行われるのは、常駐起動状態ではユーザの終了操作によってであり、印刷時起動状態では当該印刷ジョブの印刷完了もしくは印刷中止によってプリントスプーラ114に処理すべき印刷ジョブが無くなった場合にステータス表示処理部が自発的に終了することによるものである。
ステータス表示処理部が常駐起動により動作していた場合、ステップS1010で管理ジョブを発行する。監視部116は動作状態でプリントスプーラ114から管理ジョブの転送要求を受けることにより、非動作状態へ移行するようになっている。ステップS1010で発行する管理ジョブは監視部116を非動作状態へ移行させるためのものである。
ステップS1009で印刷時起動と判断されるか、ステップS1010で管理ジョブを発行すると、ステータス表示処理部は終了する。
図6は図5のステップS1007で示されたステータス表示処理部118のエラージョブ削除処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS1101では、プリントスプーラ114にスプールされているすべての印刷ジョブの情報を取得する。印刷ジョブの情報はオペレーティングシステムが提供するAPIによって行うことができ、各印刷ジョブについて図4で説明した各項目の情報を取得することができる。
ステップS1102からステップS1106はプリントスプーラ114にスプールされたジョブの各々についてステップS1103からステップS1105の処理を繰り返し行うループ処理である。
ステップS1103ではステップS1101で取得した印刷ジョブが管理ジョブかを判断する。前述のとおり、管理ジョブはステータス表示処理部118自身が発行しているものであるので、ある印刷ジョブが管理ジョブかどうかを判断することは容易に行える。たとえば管理ジョブを発行したときのジョブIDを記録しておき、ステップS1101で取得したジョブ情報のジョブIDと照合することで、管理ジョブの判定が可能である。また、前述の監視部116のように印刷ジョブの名前とデータの内容から判定することもできる。
ステップS1104ではステップS1101で取得した印刷ジョブの情報のうち、状態情報を参照して、その印刷ジョブがエラー状態であるかを判定する。
ジョブがエラー状態の場合には、ステップS1105で当該印刷ジョブの削除処理を行う。このとき、当該印刷ジョブが監視部116によってプリンタへ転送処理中のジョブである場合には削除処理を行わない。印刷ジョブがエラー状態になるのは監視部116が印刷ジョブの処理を始めた後のみであり、また、印刷ジョブの削除操作が行われた場合には監視部116はその印刷ジョブの処理を終了するので、監視部116が処理しておらず状態の値がエラー値であるジョブはすなわちエラー状態で削除操作され、そのままプリントスプーラに残留したジョブと判断できるからである。この印刷ジョブが一度エラー状態で削除を試みられたためにプリントスプーラ内に残留した印刷ジョブであっても、ステップS1105で再度削除処理が行われたことにより正常に削除できるようになっている。
ステップS1101でジョブ情報を取得したすべての印刷ジョブの処理が終わると、エラージョブ削除処理を終了する。
以上、図5および図6で説明したステータス表示処理部118の処理によって、プリントスプーラ114に残留したエラー状態の印刷ジョブを確実に削除することができ、ユーザがエラー状態の印刷ジョブを削除操作した場合にもユーザの意図どおりに印刷ジョブが削除されるようになる。
本発明の実施形態を示すデータ処理装置を適用可能なプリンティングシステムの構成を示すブロック図である。 図1に示したプリンタドライバの内部構成を示すブロック図である。 図1に示したデータ処理装置の図示しない表示画面に表示されるプリントスプーラ画面の一例を示す図である。 図1に示したプリントスプーラ114にスプールされた印刷ジョブの情報のデータフォーマットを示す模式図である。 図1に示したプリンタドライバのステータス表示処理部によるステータス表示処理の処理動作を示すフローチャートである。 図1に示したプリンタドライバのステータス表示処理部によるステータス表示処理のうち、エラージョブ削除処理の処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
101 プリンタ
102 データ処理装置(PC)
103 I/F制御部
104 印刷制御部
105 印刷部(プリンタエンジン)
110 I/F制御部
111 中央制御部
112 印刷設定入力操作部
113 プリンタドライバ
114 プリントスプーラ
115 印刷データ生成処理部
116 監視部
117 データ通信処理部
118 ステータス表示処理部
120 印刷設定処理部

Claims (6)

  1. プリントキューに登録されたジョブの情報を取得するジョブ情報取得手段と、
    前記ジョブ情報取得手段で取得したジョブ情報から、ジョブの状態を認識するジョブ状態認識手段と、
    前記ジョブ状態認識手段の認識結果に応じて前記ジョブの削除処理を行うジョブ削除手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. ランゲージモニタを制御するための管理ジョブを発行する管理ジョブ発行手段と、
    プリントキューに登録されたジョブの情報を取得するジョブ情報取得手段と、
    前記ジョブ情報取得手段で取得したジョブ情報を参照し、前記管理ジョブを識別する管理ジョブ識別手段と、
    前記ジョブ情報取得手段で取得したジョブ情報と前記管理ジョブ識別手段の識別結果とから、管理ジョブの状態を認識する管理ジョブ状態認識手段と、
    前記管理ジョブ状態認識手段の認識結果に応じて前記管理ジョブの削除処理を行う管理ジョブ削除手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  3. プリントキューに登録されたジョブの情報を取得するジョブ情報取得ステップと、
    前記ジョブ情報取得ステップで取得したジョブ情報から、ジョブの状態を認識するジョブ状態認識ステップと、
    前記ジョブ状態認識ステップの認識結果に応じて前記ジョブの削除処理を行うジョブ削除ステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  4. ランゲージモニタを制御するための管理ジョブを発行する管理ジョブ発行ステップと、
    プリントキューに登録されたジョブの情報を取得するジョブ情報取得ステップと、
    前記ジョブ情報取得ステップで取得したジョブ情報を参照し、前記管理ジョブを識別する管理ジョブ識別ステップと、
    前記ジョブ情報取得ステップで取得したジョブ情報と前記管理ジョブ識別ステップの識別結果とから、管理ジョブの状態を認識する管理ジョブ状態認識ステップと、
    前記管理ジョブ状態認識ステップの認識結果に応じて前記管理ジョブの削除処理を行う管理ジョブ削除ステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  5. 請求項3〜請求項4のいずれかに記載の情報処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  6. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の情報処理装置を実現することを特徴とするプログラム。
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JP2021124847A (ja) * 2020-02-04 2021-08-30 東芝テック株式会社 プリンタシステム、プリンタおよびホストコンピュータ

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