JP2008309586A - 水位観測システム - Google Patents

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敏雄 渡辺
Yoshihiro Ito
良浩 伊藤
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Abstract

【課題】設置・メンテナンスに関わるコストを抑制し、安価に多地点の水位の遠隔観測を実現し、長期時間の連続動作に有利で且つ、動作が安定した無線通信を用いた水位観測システムを提供する。
【解決手段】水位観測対象の水際の所定高さに設置され、タイマー10の発信トリガに従って信号を間欠発信する発信を行う過程111と、前記発信時以外は無線モジュール11をスリープ状態として消費電力を抑制するスリープ状態にあるプロセス112とを備えたアクティブRFIDタグ1と、前記タグ1から発信された信号を受信するとともに、該受信信号を所定時間間隔で受信したか否かを確認することによって、前記観測対象の水位を測定する受信機2とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、河川や海岸の水位(潮位)を遠隔地より観測する水位観測システムに関するものである。
河川などの水位の測定には、圧力式水位計、超音波式水位計、静電容量式水位計、フロート式水位計などの方式が実用的に用いられている。しかしながら、通常、センサの設置・動作させるためには、しっかりとした固定・構造物を要することが多く、また河川等の屋外自然環境においては電力供給の措置を講ずることも容易ではないことから、設置・運用のための工事コストを要する上、そもそも設置できる場所が限られてしまうという課題があった。
また装置の汚れ等により測定精度に影響が生じるため、定期的なメンテナンスが必要など、運用上の手間も大きかった。水害等の未然の防止においては、河川の少ない地点の水位を正確に測ることよりも、大まかであっても多くの地点の水位を把握することのほうが重要である。しかしながら、前述の通り、設置・運用コスト等の観点から、実際には少数の代表的な地点でのみ水位が管理されているというのが実情である。
これらの問題に有効な手法として、例えば下記特許文献1に記載のように、電波(マイクロ波)が水に吸収される性質を利用し、質問器から水際に設置した応答器へ質問信号を送信し、応答器が水面より上にある場合には、応答器から質問器へ応答信号が返り、水面下にある場合には、質問器の信号が応答器へ到達しないことから、質問器へ応答信号が返らない現象を利用して、水位が応答器の位置より高い位置にあるのか低い位置にあるのかを判定する方法がある。
この方法では、適当な通信方法を選択すれば応答器が電池駆動可能であるから、電力供給の措置は不要となる。さらに、小型化が容易なことから、連続的な水位の計測はできないが、前述の水位観測における課題を回避することができる。
特開2000−298055号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法は以下の課題があった。第一は、応答器の消費電力である。一般に無線機器において一番消費電力が大きいのは発信時であるが、次いで受信/受信待機時の消費電力が大きい。河川等の水位観測においては、長期間連続動作が必要であるが、応答器が質問器からの質問信号を受信する/受信を待っている状態を長い時間設けることは、消費電力の観点で大きな不利となる。
第二は、電波吸収体がアンテナ付近に存在する場合、アンテナの受信感度が低下することである。応答器が、質問器の信号を正しく受信できなければ、正確な水位の判定が不可能である。
本発明は上記の問題を鑑み、設置・メンテナンスに関わるコストを抑制し、安価に多地点の水位の遠隔観測を実現するものであって、長期時間の連続動作に有利で且つ、動作が安定した無線通信を用いた水位観測システムを提供するものである。
上記課題を解決するための請求項1に記載の水位観測システムは、水位観測対象の水際の所定高さに設置され、所定時間間隔で信号を発信するとともに、該信号発信時以外の時間帯はスリープ状態となるスリープ機能を有した発信手段と、前記発信手段から発信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段が、前記信号を所定時間間隔で受信したか否かを確認することによって、前記観測対象の水位を測定する測定手段とを備えたことを特徴としている。
また請求項2に記載の水位観測システムは、請求項1において、前記受信手段は、前記信号の受信有りを記憶する受信バッファを有し、前記測定手段は、所定時間間隔で前記受信バッファの記憶内容を読み取り、該受信バッファに記憶された受信の有無に応じて、前記水位が前記発信手段の設置高さより高いか否かを判定する判定手段を有していることを特徴としている。
また請求項3に記載の水位観測システムは、請求項2において、前記発信手段は前記信号の発信周期を設定する第1のタイマーを有し、前記測定手段は前記受信バッファの記憶内容を読み取る周期を設定する第2のタイマーを有していることを特徴としている。
具体的には、水際に発信手段としての無線機(以下発信機と呼ぶ)を設置し、発信機は、予め定められた間隔で、別途陸上に設置された、発信機が発信した信号を受信できる受信手段としての無線機(以下受信機と呼ぶ)に発信することを特徴とする。水位が低く発信機が水面より上にある場合には、発信機の発信した信号は受信機へ到達するが、水位が上昇して発信機が水面下にあって水没した状態では、発信機の信号は受信機へ到達しないことを利用して発信のタイミングにおける発信機の位置を基準とした相対的な水位判定を行うことができる。
前記発信機は、定められた時間間隔での間欠的な発信の間のみ通信を行うだけで、受信/受信待ちの状態が存在しないため、通信を行う時間を最小限度に抑制することができ、省電力化に適している。また、受信機は、陸上の受信に適した条件の場所に設置できるため、良い条件で発信機の信号を受信することができる。そのため、発信機が水面より上にあって信号が発信されながらも受信機で受信できないという検知もれが起こりにくい構成となっている。
また請求項4に記載の水位観測システムは、水位観測対象の水際の、互いに異なる複数の高さに各々設置され、所定時間間隔で識別情報を含んだ信号を各々発信するとともに、該信号発信時以外の時間帯はスリープ状態となるスリープ機能を各々有した複数の発信手段と、前記複数の発信手段が発信する信号の各識別情報と前記発信手段の設置高さの情報とを対応させて格納した参照テーブルと、前記複数の発信手段から発信された信号を受信する受信手段と、前記参照テーブルを参照し、前記受信手段により受信した信号の識別情報に対応する発信手段のうち、最も低い位置の発信手段の設置高さと、前記受信手段により受信されなかった信号の識別情報に対応する発信手段のうち、最も高い位置の発信手段の設置高さとに基づいて、前記観測対象の水位を測定する測定手段とを備えたことを特徴としている。
また請求項5に記載の水位観測システムは、水位観測対象の水際の、互いに異なる複数の高さに各々設置され、所定時間間隔で識別情報および前記高さ情報を含んだ信号を各々発信するとともに、該信号発信時以外の時間帯はスリープ状態となるスリープ機能を各々有した複数の発信手段と、前記複数の発信手段から発信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した信号の識別情報に対応する発信手段のうち、最も低い位置の第1の発信手段の設置高さと、前記第1の発信手段および該第1の発信手段の直下に設置された第2の発信手段間の設置間隔とに基づいて、前記観測対象の水位を測定する測定手段とを備えたことを特徴としている。
上記のように、発信手段としての発信機を高さを違えて複数設置すれば、水位は、受信機へ信号が到達しない発信機のうち最も高い位置にあるものと、受信機へ信号が到達した発信機のうち最も低い位置にあるものの間に水面が位置する、と判定できる。発信機を単独で用いる場合には、発信機の位置を基準とした高低の二値的な判断しかできないが、複数の発信機を用いることで、発信機の設置間隔の精度で多段階の水位の定量的な測定が可能となる。
(1)請求項1〜5に記載の発明によれば、観測対象の河川等の水際に設置した発信手段と外部の受信手段からなる単純な構成をとるため、特定小電力無線や、アクティブRFIDタグなどの一般に普及している安価で小型化が容易な無線通信技術を活用することで、水位計を設置するような設置のためのコストを抑制できることから、水位の厳密な(連続的な)測定は困難であるが、よりたくさんの地点での近似的な水位観測を安価に実施することが可能となる。特に、発信手段が能動的に受信手段へ一方向の通信を行うようにして、発信手段が「受信/受信待ち」の状態をなくした動作をすることで、発信手段の省電力化、ひいては、長期間の連続動作が図られ、結果として、電池交換等の運用稼働・コストの抑えられる実用的メリットを提供することができる。
(2)請求項4,5に記載の発明によれば、複数の発信手段を用いることにより、該発信手段の設置間隔の精度で多段階の水位の定量的な測定が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。
請求項1〜3に係る発明は、水辺に設置した無線機(発信手段、以下発信機と呼ぶ)と当該無線機が発信した信号を受信できる無線機(受信手段、以下受信機と呼ぶ)から成り、発信機は予め設定された時間間隔で受信機に対して発信を行うものとし、設定した時間間隔のタイミングで、受信機が発信機から発信された信号の受信が得られない場合に、当該時刻の水位が、発信機の設置場所以上の高さにあると判定するものである。
また請求項4,5に係る発明は、発信機が複数あって、高さを変えて設置されており、受信機は、信号の発信源となる発信機を特定することが可能であって、発信機の発信機の設置場所に対応する水位を検索する手段を具備しており、水位を、通信ができなかった発信機に対応する水位のうち最も高い水位と通信が可能だった発信機に対応する水位のうち最も低い水位の間にあると判定するものである。
(実施例1)
本発明の実施例1を図1〜図4に基づいて説明する。本実施例1は本発明の最も基本的な実施形態であり、図1は河川に設置した例である。1は、本発明の発信手段としての、能動的に発信可能なアクティブRFID(無線周波数識別:Radio Rrequency Identification)タグ(以下単にタグ1と表記する。)、2はタグ1の受信機(リーダ)であり、本発明の受信手段および測定手段を備えている。
3はタグ1を河川に固定するための構造物、4a、4bは図1(a),(b)それぞれの場合の水面の位置、5a、5bは図1(a),(b)それぞれの場合のタグ1より発信された信号の到達状況を表している。図1(a)、(b)二つの状況の違いは水位である。図1(a)の場合は水位が低い場合で、水面4aはタグ1より低い位置にある。図1(b)は水位が高い場合で、タグ1は水面4bより低い位置にあり、川に浸かっている状態にあることを表している。タグ1は予め設定した時間間隔で受信機2に発信する。受信機2はタグ1との通信可能な距離の範囲(概ね数百m)の陸上に設置されるものとする。構造物3は、橋脚など既存の構造物を利用することも可能である。
本実施例の水位測定原理は、図1を用いて以下の通りに説明できる。すなわち、図1(a)のように水位が低い場合は、タグ1と受信機2を遮るものはなく、タグ1から発信された信号5aは受信機2まで到達する。
一方図1(b)のように水位が高くタグ1が河川に浸かっている状態では、水が電波を吸収する性質があるため、タグ1から発信された信号5bは、水中で大幅に減衰され、受信機2まで届かない。従って、タグ1から発した信号が受信機2に到達するか否かを持って、水位がタグ1の設置位置より高いか低いかを判別することが可能になる。
図2は、タグ1の受信機2への間欠的な発信動作を説明するための論理構成図(a)と無線モジュールの状態遷移図(b)の一例である。タグ1は図2(a)のように、間欠発信するタイミングを測るタイマー(本発明の第1のタイマー)10と、受信機2へ発信する無線モジュール11に機能的に大別され、無線モジュール11は、タイマー10の発信トリガに従って、受信機2へ発信する。無線モジュール11は図2(b)のように発信を行う過程111とスリープ状態にあるプロセス112からなり、発信時以外は、無線モジュール11をスリープ状態として消費電力を抑制する構成となっているが、さらに本発明では、タグ1と受信機2の通信がタグ1から受信機2への一方向に限定されることから、タグ1は受信/受信待ちの状態となる必要がなく、消費電力の大きい通信状態が、発信時だけの最小限の時間に限定される。そのため、平均的な消費電力を抑制した、より長期間の連続動作に有利な構成となっている。
図3は実際の水位、タグ1と受信機2の通信、水位判別結果の関係を用いて水位判別の手順を説明するものである。図3において、6の曲線は実際の水位、6’の点線はタグ1の設置位置を表現したものである。タグ1から受信機2への送信は7の間隔で間欠的に行われるものとすると、水位(曲線6)がタグ1の位置(点線6’)よりも低い状態(図示(A)の状態)ではタグ1から受信機2への通信が成り立つので、図3(b)のようにタグ1の発信間隔7と同じ間隔で、受信機2はタグ1から発信された信号5aを受信する。
水位(曲線6)がタグ1の位置(点線6’)よりも上昇した場合(図示(B)の状態)、タグ1は、引き続き同じ間隔7で受信機2に対して発信するが、タグ1は水没しているため、図3(b)のように受信機2へは信号5bは到達しない。従って受信機2が本来受信するタイミングになってもタグ1からの信号を受信できない場合、タグ1が水没したためであり、図3(c)のように水位がタグ1の位置より高いと判断できる。
また図示(A’)のように水位が下がれば、図3(b)に示すように次の間欠送信タイミングで発信された信号から、再び受信機2へ到達するようになるので、図3(c)のように水位がタグ1より低い位置に下がったと判断できる。
図4は上記アルゴリズムを実現するための受信機2の動作を機能的に説明する論理構成の一例である。受信機2は機能的に、所定周期の問い合わせトリガを発するタイマー20(本発明の第2のタイマー)と、タグ1から送信された信号を受け取る無線モジュール21(本発明の受信手段)と、水位を判別するための判別部22(本発明の測定手段の一例としての判定手段)の三つの部位に大別される。
なお無線モジュール21は、受信があったことを記憶する受信バッファ210を有している。この受信バッファ210の初期状態は「受信無し」の状態であり、無線モジュール21がタグ1より信号5を受信すると「受信有り」の状態となる。判定部22は例えばタグ1の発信間隔と同じ周期でタイマー20より問合せトリガを受け、無線モジュール21の受信バッファ210を確認し(読み取り)、更に受信バッファ210を「受信無し」の状態にリセットする(受信バッファクリア)。
確認した際に、受信バッファ210に、タグ1の信号の受信が記録されていれば、タグ1の信号が到達、すなわち水位が低いと判定できる。また受信無しが記憶されている場合には、前回の確認からの一周期の間に信号の受信がない、すなわち、タグ1が水面下にあり、水位は高いと判断できる。確認後は受信バッファ210のリセットを行うが、これは次の確認のタイミングまでの期間の受信を記録するためである。
なお、受信機2のタイマー20の読み取りトリガ(問い合わせトリガ)発生間隔とタグ1の発信間隔は必ずしも一致する必要はない。タグ1の発信間隔をT1、受信機2の読み取り周期をT2とした場合、水位変化と発信のタイミング、及び、信号の受信と受信バッファ確認のタイミングによって、水位の変化が生じてから、受信機2での判定までに、最大で(T1+T2)の時間遅れが生じるが、その時間精度でタグ1の設置位置を基準とした水位の高低の変化を検知することができる。
なお本実施例ではアクティブRFIDタグを用いたが、タグ1と受信機2の間の通信方式を429MHz帯の特定小電力無線等に置き換えることも可能である。原理的には、水に吸収される電波帯域を用いた通信であれば本実施例の構成は可能であるが、見通し数百メートル程度の通信が可能な周波数帯を用いるのが、通信の安定性、受信機2の設置における自由度の観点から実用的である。
(実施例2)
前記一つタグを用いた実施例1では、水位がタグより上にあるか、下にあるのかの2つの状態しか判定できないが、本実施例2では図5、図6に示すように、タグを高さを違えて複数設置することにより、多段階の水位を測定するように構成した。実施例1と共通する項目には同じ番号を付与しているが、複数のアクティブRFIDタグ(タグ1)が存在し、それぞれが受信機2へ発信することから、タグ1とそれぞれの電波(信号5)の到達状況については、A,B,C・・・の識別子を付与して区別することとする。理論上はタグの個数に制限はないが、図5は、5段階で水位を判定するために4つのタグ1A〜1Dを用い、構造物3に垂直方向に所定間隔隔てて設置した例である。
なおタグ1A〜1Dは、それぞれが規定された送信間隔で自律的に受信機2へ発信するものとし、発信した信号には各タグのID情報が含まれ、受信機2は、どのタグから発信された信号であるのか識別可能であるものとする。また、タグ1A〜1Dと設置位置(設置高さ)は参照テーブル8に予め記録されているものとする。
本実施例による多段階水位観測方法を図3を用いて具体的に説明する。4つのタグは上から順に1A〜1Dの位置関係にあるものとする。水面は2番目と3番目のタグ、すなわち1Bと1Cの間に位置するものとする。この場合、水面の上にあるタグ1A、1Bから発信された信号5A,5Bは受信機2へ到達する。しかしながら、水面下にある1C、1Dから発した信号5C,5Dは、受信機2へ到達しない。実施例1に倣えば、このことは、水面はタグ1A、1Bより低い位置にあり、またタグ1C、1Dより高い位置にあることを意味している。4つのタグの位置関係が高い順に1Aから1Dにあることを考慮すれば、水面の位置は1Bと1Cの間にあると判定できる。以上は、1Bと1Cの間に水面がある場合であるが、図6はそれを一般化して説明するものである。受信機2へ信号が到達したタグのうち最も低いタグと受信機2へ信号が到達しなかったタグのうちもっとも高い位置にあるタグをそれぞれ、タグ1upper_min、タグ1lower_maxとし、それぞれのタグの設置位置(設置高さ)に相当する水位を参照テーブル8から求めたものを水位(upper_min)、水位(lower_max)とおくと、
水位(upper_min)≧実際の水位≧水位(lower_max)…(1)
の関係となり、タグ1の設置間隔(水位(upper_min)−水位(lower_max))の精度で水位を求めることができる。なお、水位が最高位のタグより高い、あるいは最低位のタグより低い場合には、上記不等式は片側のみが規定される。
したがって本実施例2における受信機2は、前記式(1)に基づいて実際の水位を求める機能(測定手段)を備えている。
(実施例3)
前記実施例2では参照テーブル8を用いていたが、図5、図6のように配設された複数のタグ1,1…に水位情報(タグの高さ情報)を各々記録しておき、タグ1,1…から受信機2へ個体識別のID情報と水位情報を信号として送信することにより、参照テーブル8を用いない構成も可能である。この場合は、受信されない信号に関する水位情報がないために、受信できた信号から水位の上限値として前述の水位(upper_min)(信号が到達したタグのうち最も低い位置のタグ(第1の発信手段)の高さに相当する水位)しか求められないが、タグ1,1…の設置間隔(すなわち例えば、前記信号が到達したタグのうち最も低い位置のタグ(第1の発信手段)と、該タグの直下に設置されたタグ(第2の発信手段)との間隔)が既知であり、このタグの設置間隔をdと置けば、
水位(upper_min)≧実際の水位≧水位(upper_min)―d…(2)
と求められる。
したがって本実施例3における受信機2は、前記式(2)に基づいて実際の水位を求める機能(測定手段)を備えている。
前記実施例2、3の手法では、正確な連続的水位の観測は困難であるが、例えば10cm単位ずつでも、その時点の水位や、あるいは水位の変化の傾向が分かれば、河川のおよその状況は把握することができる。したがって安価で小型のRFIDタグを用いることで、河川の近似的な状況把握を容易に実施することが可能となる。
本発明の実施例1におけるシステム構成と動作原理を示す説明図。 本発明の実施例1のタグ1の構成図。 本発明の実施例1の水位観測アルゴリズムの概念説明図。 本発明の実施例1の受信機2の機能構成例を示す構成図。 本発明の実施例2のシステム構成と動作原理を示す説明図。 本発明の実施例2における水位観測アルゴリズムの概念説明図。
符号の説明
1,1A〜1D…アクティブRFIDタグ
2…受信機
3…構造体
4,4a,4b…水面の位置
5,5a,5b,5A〜5D…信号
6…曲線(河川の水位)
7…電波の発信間隔
8…アクティブRFIDタグと水位の対応を表す参照テーブル
10,20…タイマー
11,21…無線モジュール
22…判定部
111…発信を行う過程
112…スリープ状態にあるプロセス
210…受信バッファ

Claims (5)

  1. 水位観測対象の水際の所定高さに設置され、所定時間間隔で信号を発信するとともに、該信号発信時以外の時間帯はスリープ状態となるスリープ機能を有した発信手段と、
    前記発信手段から発信された信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が、前記信号を所定時間間隔で受信したか否かを確認することによって、前記観測対象の水位を測定する測定手段と
    を備えたことを特徴とする水位観測システム。
  2. 前記受信手段は、前記信号の受信有りを記憶する受信バッファを有し、
    前記測定手段は、所定時間間隔で前記受信バッファの記憶内容を読み取り、該受信バッファに記憶された受信の有無に応じて、前記水位が前記発信手段の設置高さより高いか否かを判定する判定手段を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の水位観測システム。
  3. 前記発信手段は前記信号の発信周期を設定する第1のタイマーを有し、
    前記測定手段は前記受信バッファの記憶内容を読み取る周期を設定する第2のタイマーを有している
    ことを特徴とする請求項2に記載の水位観測システム。
  4. 水位観測対象の水際の、互いに異なる複数の高さに各々設置され、所定時間間隔で識別情報を含んだ信号を各々発信するとともに、該信号発信時以外の時間帯はスリープ状態となるスリープ機能を各々有した複数の発信手段と、
    前記複数の発信手段が発信する信号の各識別情報と前記発信手段の設置高さの情報とを対応させて格納した参照テーブルと、
    前記複数の発信手段から発信された信号を受信する受信手段と、
    前記参照テーブルを参照し、前記受信手段により受信した信号の識別情報に対応する発信手段のうち、最も低い位置の発信手段の設置高さと、前記受信手段により受信されなかった信号の識別情報に対応する発信手段のうち、最も高い位置の発信手段の設置高さとに基づいて、前記観測対象の水位を測定する測定手段と
    を備えたことを特徴とする水位観測システム。
  5. 水位観測対象の水際の、互いに異なる複数の高さに各々設置され、所定時間間隔で識別情報および前記高さ情報を含んだ信号を各々発信するとともに、該信号発信時以外の時間帯はスリープ状態となるスリープ機能を各々有した複数の発信手段と、
    前記複数の発信手段から発信された信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した信号の識別情報に対応する発信手段のうち、最も低い位置の第1の発信手段の設置高さと、前記第1の発信手段および該第1の発信手段の直下に設置された第2の発信手段間の設置間隔とに基づいて、前記観測対象の水位を測定する測定手段と
    を備えたことを特徴とする水位観測システム。
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