JP2008307342A - バックル - Google Patents
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Abstract
【課題】両バックル体の連結を繰返すことにより弾性片に生じる弾性の劣化を防ぎ、バックルの繰返し使用が長期に亘って可能となるバックルを提供すること。
【解決手段】側部に窓穴Aを有する筒形状の雌バックル体7と、弾性を有する弾性片8,8が設けられた雄バックル体6とを備え、弾性片8,8を雌バックル体7の内部に嵌入し、弾性片8を窓穴Aから露出させるとともに窓穴Aに係止させて両バックル体6,7を連結し、窓穴Aから露出した弾性片8を押圧操作することで両バックル体6,7を連結解除するバックル1であって、雌バックル体7の内部に、両バックル体6,7を連結及び連結解除する際に弾性片8と当接し、弾性片8を窓穴Aに向けて付勢する弾性部9が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】側部に窓穴Aを有する筒形状の雌バックル体7と、弾性を有する弾性片8,8が設けられた雄バックル体6とを備え、弾性片8,8を雌バックル体7の内部に嵌入し、弾性片8を窓穴Aから露出させるとともに窓穴Aに係止させて両バックル体6,7を連結し、窓穴Aから露出した弾性片8を押圧操作することで両バックル体6,7を連結解除するバックル1であって、雌バックル体7の内部に、両バックル体6,7を連結及び連結解除する際に弾性片8と当接し、弾性片8を窓穴Aに向けて付勢する弾性部9が設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、側部に窓穴を有する筒形状の雌バックル体と、弾性を有する弾性片が設けられた雄バックル体とを備え、この弾性片を雌バックル体の内部に嵌入し、弾性片を窓穴から露出させるとともに窓穴に係止させて両バックル体を連結し、窓穴から露出した弾性片を押圧操作することで両バックル体を連結解除するバックルに関する。
従来のバックルは、雄バックルと雌バックルの2つの分離された部材から構成され、それぞれのバックルに形成された巻回部にベルトを取り付け、雌バックルの筒状部に雄バックルの弾性片を挿し込んで雌バックルの窓穴から突出させるとともに、この弾性片が雌バックルの窓穴周縁に係合されて連結される。また、窓穴から突出した弾性片を押圧操作することで、弾性片の窓穴周縁の係合を外し、バックルを連結解除するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1にあっては、雄バックルに設けられた弾性片の弾性を利用して、両バックルの連結及び連結解除を繰り返すことにより、弾性片の弾性力が経時的に劣化してしまい、両バックルを所定に連結が出来なくなるという不具合が生じていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、両バックル体の連結を繰返すことにより弾性片に生じる弾性の劣化を防ぎ、バックルの繰返し使用が長期に亘って可能となるバックルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のバックルは、
側部に窓穴を有する筒形状の雌バックル体と、弾性を有する弾性片が設けられた雄バックル体とを備え、前記弾性片を前記雌バックル体の内部に嵌入し、該弾性片を前記窓穴から露出させるとともに窓穴に係止させて両バックル体を連結し、前記窓穴から露出した弾性片を押圧操作することで両バックル体を連結解除するバックルであって、
前記雌バックル体の内部に、両バックル体を連結及び連結解除する際に前記弾性片と当接し、該弾性片を前記窓穴に向けて付勢する弾性部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、両バックル体の連結の際に、雄バックル体に設けられた弾性片自体の弾性に加え、雌バックル体に設けられた弾性部が、弾性片に窓穴に向けて付勢力を付与することで、両バックル体の連結を繰返すことにより弾性片に生じる弾性の劣化を防ぎ、バックルの繰返し使用が長期に亘って可能となる。
側部に窓穴を有する筒形状の雌バックル体と、弾性を有する弾性片が設けられた雄バックル体とを備え、前記弾性片を前記雌バックル体の内部に嵌入し、該弾性片を前記窓穴から露出させるとともに窓穴に係止させて両バックル体を連結し、前記窓穴から露出した弾性片を押圧操作することで両バックル体を連結解除するバックルであって、
前記雌バックル体の内部に、両バックル体を連結及び連結解除する際に前記弾性片と当接し、該弾性片を前記窓穴に向けて付勢する弾性部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、両バックル体の連結の際に、雄バックル体に設けられた弾性片自体の弾性に加え、雌バックル体に設けられた弾性部が、弾性片に窓穴に向けて付勢力を付与することで、両バックル体の連結を繰返すことにより弾性片に生じる弾性の劣化を防ぎ、バックルの繰返し使用が長期に亘って可能となる。
本発明の請求項2に記載のバックルは、請求項1に記載のバックルであって、
前記弾性部における前記弾性片との当接部に、両バックル体を連結解除する際に前記弾性片を両バックル体の連結解除方向に向けて摺接案内する摺接案内面が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、両バックル体の連結解除の際に、弾性片を押圧操作するだけで、弾性部に形成された摺接案内面を利用して、窓穴に向かう弾性部の付勢力を解除方向に向けられるため、両バックル体の連結解除方向に別段の外力を加えなくても、弾性部の付勢力により両バックル体を連結解除出来る。
前記弾性部における前記弾性片との当接部に、両バックル体を連結解除する際に前記弾性片を両バックル体の連結解除方向に向けて摺接案内する摺接案内面が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、両バックル体の連結解除の際に、弾性片を押圧操作するだけで、弾性部に形成された摺接案内面を利用して、窓穴に向かう弾性部の付勢力を解除方向に向けられるため、両バックル体の連結解除方向に別段の外力を加えなくても、弾性部の付勢力により両バックル体を連結解除出来る。
本発明の請求項3に記載のバックルは、請求項2に記載のバックルであって、
前記雌バックル体の内面に、前記両バックル体を連結解除する際に前記弾性片を両バックル体の連結解除方向に向けて摺接案内する摺接ガイド面が設けられ、
前記摺接ガイド面と前記摺接案内面とは、前記弾性片の両側において解除方向に向かって開放するように対向配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、弾性片の両側に解除方向に向かって開放するように対向配置されている摺接ガイド面と摺接案内面とを利用して、窓穴に向けて弾性片に付与する弾性部の付勢力を解除方向に向け易くなるため、弾性部の付勢力により両バックル体を容易に連結解除出来る。
前記雌バックル体の内面に、前記両バックル体を連結解除する際に前記弾性片を両バックル体の連結解除方向に向けて摺接案内する摺接ガイド面が設けられ、
前記摺接ガイド面と前記摺接案内面とは、前記弾性片の両側において解除方向に向かって開放するように対向配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、弾性片の両側に解除方向に向かって開放するように対向配置されている摺接ガイド面と摺接案内面とを利用して、窓穴に向けて弾性片に付与する弾性部の付勢力を解除方向に向け易くなるため、弾性部の付勢力により両バックル体を容易に連結解除出来る。
本発明の請求項4に記載のバックルは、請求項1ないし3のいずれかに記載のバックルであって、
前記弾性部に、前記両バックル体の連結方向に沿って切り欠かれた切欠き部が形成されているとともに、前記弾性片に、前記切欠き部に嵌挿される嵌挿部が延設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、弾性片に延設された嵌挿部が、弾性部に形成された切欠き部に沿って嵌挿されるため、両バックル体の連結若しくは連結解除の際に、雄バックル体の雌バックル体内部における位置決めが可能となる。
前記弾性部に、前記両バックル体の連結方向に沿って切り欠かれた切欠き部が形成されているとともに、前記弾性片に、前記切欠き部に嵌挿される嵌挿部が延設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、弾性片に延設された嵌挿部が、弾性部に形成された切欠き部に沿って嵌挿されるため、両バックル体の連結若しくは連結解除の際に、雄バックル体の雌バックル体内部における位置決めが可能となる。
本発明の請求項5に記載のバックルは、請求項1ないし4のいずれかに記載のバックルであって、
前記弾性片は、互いに別個に設けられた一対の弾性片からなり、
前記弾性部は、前記一対の弾性片の対向面側に夫々当接可能に設けられた一対の弾性部からなり、
前記雄バックル体に、少なくとも両バックル体が連結された状態において前記一対の弾性部の対向面間に配置される中足部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、両バックル体の連結の際に、一対の弾性部が、弾性部の対向面間に配置される中足部を反力として利用して、窓穴に向かって一対の弾性片に付与する付勢力を増すことが出来るばかりか、両バックル体の連結解除の際に、弾性部の間に嵌挿される中足部を支持体として利用して、一対の弾性片を偏りなく均等に押圧操作することが出来る。
前記弾性片は、互いに別個に設けられた一対の弾性片からなり、
前記弾性部は、前記一対の弾性片の対向面側に夫々当接可能に設けられた一対の弾性部からなり、
前記雄バックル体に、少なくとも両バックル体が連結された状態において前記一対の弾性部の対向面間に配置される中足部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、両バックル体の連結の際に、一対の弾性部が、弾性部の対向面間に配置される中足部を反力として利用して、窓穴に向かって一対の弾性片に付与する付勢力を増すことが出来るばかりか、両バックル体の連結解除の際に、弾性部の間に嵌挿される中足部を支持体として利用して、一対の弾性片を偏りなく均等に押圧操作することが出来る。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例におけるバックルの使用状況を示す斜視図である。図2(a)は、バックルの連結状態を示す斜視図であり、(b)は、バックルの連結解除状態を示す斜視図である。図3は、雌バックル体の内部を示す斜視図である。図4(a)は、両バックル体を連結する状況を示す一部断面図であり、(b)は、弾性部が弾性片を窓穴に向けて付勢する状況を示す一部断面図であり、(c)は、両バックル体が連結した状況を示す一部断面図である。図5(a)は、両バックル体を連結解除する状況を示す一部断面図であり、(b)は、弾性部が弾性片を解除方向に付勢する状況を示す一部断面図であり、(c)は、両バックル体が連結解除した状況を示す一部断面図である。図6は、図4(b)のB−B断面図である。
図1に示されるバックル1は、主に紐状体やベルトの連結を行う際に用いられる連結具であって、本実施例のバックル1の適用例としては、ストラップ2と携帯電話3とを連結するのに用いられる。具体的には、バックル1は、着脱可能に設けられた雄バックル体6と雌バックル体7とから主として構成されており、ストラップ2端部に取付けられたリング4が、雄バックル体6に接続されるとともに、携帯電話3に取付けられた紐5が、雌バックル体7に接続されており、ストラップ2と携帯電話3とが、バックル1を介して着脱可能に連結されている。
図2(a)、(b)に示されるように、このバックル1はプラスチック製の樹脂材で構成され、扁平筒状の雌バックル体7の内部に雄バックル体6の一部先端側が収納されている。この雌バックル体7の左右両側部には窓穴A,Aが形成されており、図2(a)及び図4(c)に示されるバックル1の連結状態において、これら窓穴A,Aから雄バックル体6の弾性片8,8の外側部がそれぞれ突出するように露出して、雌バックル体7の窓穴A,Aの周縁に係止されることで、雄バックル体6が、雌バックル体7から分離する方向に移動不能に保持されている。
以下、扁平筒状の雌バックル体7の幅広方向、すなわち窓穴A,Aが開口している方向を左右方向とし、雌バックル体7の幅狭方向を前後方向として説明する。
バックル1について具体的に説明すると、先ず雄バックル体6の先端側には、弾性を有する左右一対の弾性片8,8が図示下方向、すなわち雌バックル体7への嵌入方向に向かって延びるとともに、この一対の弾性片8,8の対向面間に中足部10が延設されており、これら弾性片8,8と中足部10が、後述のように雌バックル体7に収容されるように成っている。また、雄バックル体6の基端側には、上記したリング4若しくは紐状体などを挿通可能な挿通孔6aが形成されている。
一対の弾性片8,8は、これらの中間に位置する仮想の中間面を境に、略対称形状に形成されており、それぞれの弾性片8の先端側に、外側方に向かって膨出する押圧操作部8aと、内側方に向かって延びる嵌挿部8bとが形成されている。そして弾性片8先端側は、その弾性により左右側方に変位可能に成っている。
また、中足部10は、後述する雌バックル体7の内部に嵌入可能に前後方向に所定の厚さを有するとともに、前後略中央において、左右幅方向に膨出する板状の膨出部10aが延設されている。
また、雌バックル体7は、図示上下端側が開口した内空構造に形成されるとともに、左右両側部には、一対の窓穴A,Aが形成されている。詳しくは、雌バックル体7の上端側は、雄バックル体6を嵌入可能に比較的大口の開口部7aが形成され、雌バックル体7の下端面略中央に、上記した紐5などを挿通可能な小孔7bが形成されている。また、雌バックル体7には、窓穴Aよりも開口部7a側における左右の内側面に、開口部7aに向かって、すなわち両バックル体6,7の解除方向に向かって開放するように摺接ガイド面7c,7cが設けられている。また、雌バックル体7の前後の内側面に、嵌入方向に沿って凹溝7e,7eが形成されている。
更に、図3に示されるように、雌バックル体7の内底面に、弾性を有する左右一対の弾性部9,9が、開口部7a側に向かって、すなわち嵌入する雄バックル体6に向かって延びている。
一対の弾性部9,9は、これらの中間に位置する仮想の中間面を境に、略対称形状に形成されており、それぞれの弾性部9,9に、両バックル体6,7の連結方向に沿って切り欠かれた切欠き部9a,9aが形成されている。そして後述するように弾性部9は、その弾性により左右側方に変位可能であって、弾性片8を左右外側方若しくは解除方向に向けて付勢できるように成っている。
次に、図4(a)〜(c)に基づいて、両バックル体6,7の連結について説明する。
先ず図4(a)に示されるように、雄バックル体6を雌バックル体7に対し図示白抜矢印方向に押圧し、雄バックル体6の弾性片8,8、そして中足部10を、雌バックル体7の開口部7aから内部に嵌入する。それぞれの弾性片8は、摺接ガイド面7cを反力として、弾性部9と当接し中央側に向けて押圧しながら、摺接ガイド面7cと弾性部9との間を内方に向けて嵌入する。弾性片8に押圧された弾性部9には、この押圧に反発して弾性片8に対し左右外側方に向けて付勢力が発生している。
また、図4(b)に示されるように、中足部10が、一対の弾性部9,9の間に嵌入して配置されるように成っており、このようにすることで、両バックル体6,7の連結の際に、雄バックル体6の雌バックル体7内部における左右の位置決めができるとともに、弾性部9は、この中足部10を反力として、弾性片8に付与する付勢力を増すことができる。
更に、図6に示されるように、弾性片8の嵌挿部8bが、弾性部9の切欠き部9aに沿って嵌挿されるため、雄バックル体6の雌バックル体7内部における前後の位置決めができる。これに加えて、中足部10の膨出部10aが、切欠き部9aに沿って嵌挿されるため、高精度な位置決めが可能となる。
そして、図4(b)、(c)に示されるように、押圧操作部8aの後方側に湾曲して形成された突片8cが、窓穴Aの周縁7dを超えるとともに、弾性片8自体の弾性力及び弾性部9の付勢力により付勢されているそれぞれの弾性片8が、左右外側方に向けて突出する。そして押圧操作部8aの突片8cが、窓穴Aから露出した状態で窓穴Aの周縁7dに係止される。すなわち図4(c)に示されるように、両バックル体6,7は、連結解除方向への相対移動が規制された連結状態となる。
両バックル体6,7の連結の際に、雄バックル体6に設けられた弾性片8自体の弾性に加え、雌バックル体7に設けられた弾性部9が、弾性片8に窓穴Aに向けて付勢力を付与することで、両バックル体6,7の連結動作を繰返すことにより弾性片8に生じる弾性の劣化を防ぎ、バックル1の繰返し使用が長期に亘って可能となる。
次に、図5(a)〜(c)に基づいて、両バックル体6,7の連結解除について説明する。
上記した図4(c)に示される両バックル体6,7の連結状態において、図5(a)に示されるように、窓穴A,Aからそれぞれ左右側方に露出した押圧操作部8a,8aを指で摘み、弾性片8自体の弾性力及び弾性部9の付勢力に対抗して、これらを互いに近接させるように図示白抜矢印方向に押圧する。
この押圧操作部8aの押圧の際に、弾性片8,8の間に位置する一対の弾性部9,9を互いに近接させるように押圧することになるが、弾性部9,9の間に嵌挿され配置される中足部10を支持体として利用して、一対の弾性片8,8を偏りなく均等に押圧操作することが出来る。
そして、押圧操作部8aの突片8cが窓穴Aの周縁7dの内側に位置するまで、押圧操作部8aを押圧する。押圧操作部8aは、その外側面が解除方向に向けて僅かに傾斜しており、この外側面を指で摘んで押圧操作することで、弾性片8に対し解除方向に向けた力が加わることになり、結果として、突片8cが摺接ガイド面7cに当接することになる。
このとき、弾性部9は内側方に向かって押圧されており、この押圧に反発して、弾性部9には、弾性片8に対し外側方、すなわち窓穴Aに向かう付勢力が発生している。そして、押圧操作部8aに当接する当接部である弾性部9の外側面9bは、両バックル体6,7の連結解除方向に向けて案内するように傾斜した摺接案内面として形成される。
更に、弾性片8の外側面に当接している摺接ガイド面7cと、弾性片8の内側面に当接している弾性部9の外側面9b(摺接案内面)とは、弾性片8の両側において解除方向に向かって開放するように対向配置されている。
図5(b)に示されるように、両バックル体6,7の連結解除の際に、弾性片8を押圧操作するだけで、弾性部9に形成された外側面9b(摺接案内面)を利用して、窓穴Aに向かう弾性部9の付勢力を、この方向に略直交する解除方向に向けられるため、両バックル体6,7の連結解除方向に別段の外力を加えなくても、弾性部9の付勢力により両バックル体6,7を連結解除出来る。
更に、このように対向配置されている摺接ガイド面7cと外側面9b(摺接案内面)とを利用して、窓穴Aに向けて弾性片8に付与する弾性部9の付勢力を解除方向に向け易くなるため、弾性部9の付勢力により弾性片8を解除方向に滑動させ、結果として図5(c)に示されるように、両バックル体6,7を容易に連結解除出来る。
尚、摺接案内面は、弾性部9の外側面9bが弾性片8の押圧により傾斜して形成されるものに限られず、両バックル体6,7の連結解除方向に向けて案内するように傾斜している摺接案内面が、予め弾性部に形成されていてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、バックル1がストラップ2と携帯電話3との連結に適用されているが、雌バックル体の弾性部が、両バックル体を連結する際に弾性片と当接することで、弾性片に窓穴に向けて付勢力を付与する構成を備えたバックルであれば、例えば、社員証等のカード状体と、このカード状体を吊下する紐状体との連結に適用してもよいし、また例えば、ベルトなど紐状体の両端部に雄バックル体と雌バックル体とを接続し、両バックル体を連結することで、この紐状体を無端状にするものであってもよい。
また例えば、上記実施例では、弾性片8,8が雄バックル体6に一対に、すなわち2個設けられているとともに、弾性部9,9が雌バックル体7に一対に、すなわち2個設けられているが、弾性片及び弾性部の数量は、必ずしも本実施例に限られず、例えば弾性片及び弾性部が、各一個ずつ設けられていてもよい。
1 バックル
2 ストラップ
3 携帯電話
6 雄バックル体
7 雌バックル体
7a 開口部
7c 摺接ガイド面
7d 周縁
8 弾性片
8a 押圧操作部
8b 嵌挿部
8c 突片
9 弾性部
9a 切欠き部
9b 外側面(摺接案内面)
10 中足部
A 窓穴
2 ストラップ
3 携帯電話
6 雄バックル体
7 雌バックル体
7a 開口部
7c 摺接ガイド面
7d 周縁
8 弾性片
8a 押圧操作部
8b 嵌挿部
8c 突片
9 弾性部
9a 切欠き部
9b 外側面(摺接案内面)
10 中足部
A 窓穴
Claims (5)
- 側部に窓穴を有する筒形状の雌バックル体と、弾性を有する弾性片が設けられた雄バックル体とを備え、前記弾性片を前記雌バックル体の内部に嵌入し、該弾性片を前記窓穴から露出させるとともに窓穴に係止させて両バックル体を連結し、前記窓穴から露出した弾性片を押圧操作することで両バックル体を連結解除するバックルであって、
前記雌バックル体の内部に、両バックル体を連結及び連結解除する際に前記弾性片と当接し、該弾性片を前記窓穴に向けて付勢する弾性部が設けられていることを特徴とするバックル。 - 前記弾性部における前記弾性片との当接部に、両バックル体を連結解除する際に前記弾性片を両バックル体の連結解除方向に向けて摺接案内する摺接案内面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバックル。
- 前記雌バックル体の内面に、前記両バックル体を連結解除する際に前記弾性片を両バックル体の連結解除方向に向けて摺接案内する摺接ガイド面が設けられ、
前記摺接ガイド面と前記摺接案内面とは、前記弾性片の両側において解除方向に向かって開放するように対向配置されていることを特徴とする請求項2に記載のバックル。 - 前記弾性部に、前記両バックル体の連結方向に沿って切り欠かれた切欠き部が形成されているとともに、前記弾性片に、前記切欠き部に嵌挿される嵌挿部が延設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のバックル。
- 前記弾性片は、互いに別個に設けられた一対の弾性片からなり、
前記弾性部は、前記一対の弾性片の対向面側に夫々当接可能に設けられた一対の弾性部からなり、
前記雄バックル体に、少なくとも両バックル体が連結された状態において前記一対の弾性部の対向面間に配置される中足部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のバックル。
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Cited By (1)
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- 2007-06-18 JP JP2007160693A patent/JP2008307342A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
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