JP2008307083A - 医用画像診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】夫々機能の異なる複数の断層撮影装置が備えられた複合型の医用画像診断装置における、体軸方向におけるガントリサイズが非常に厚くなり、撮像時に被検体に圧迫又は閉塞感を与えるといった問題を解消し得る新規な医用画像診断装置を提供する。
【解決手段】被検体を乗せる寝台Bと、被検体U挿入用の円筒状の開口部Hが設けられ、検出器を配置してなるガントリであって、上記寝台Bに乗せた被検体Uを相対的に体軸方向より通過させることが可能な、体軸方向に列設された少なくとも2基のガントリと、上記寝台及びガントリを制御する制御装置と、からなる医用画像診断装置1であって、ガントリの少なくとも1基が、体径方向に少なくとも2分割可能となっており、制御装置の指示に基づき、分割可能とされたガントリが分割された状態で、上記分割可能とされたガントリ以外のガントリによる撮像がなし得る様構成された医用画像診断装置1とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、夫々機能の異なる複数の断層撮影装置が備えられた複合型の医用画像診断装置、すなわち、PET、CTその他の複数種の体内状況の診断が1台で可能な複合型の診断システムであって、複数のガントリからなる医用画像診断装置に関する。
かつて、医用画像診断装置と言えばPET、CT、MRI等の単一機能からなるもの(特許文献1参照)ばかりであったが、現在では、1台につき夫々機能の異なる複数の断層撮影装置が備えられた複合型の医用画像診断装置なるものが多数登場している(特許文献2参照)。
これらの医用画像診断装置は、被検体を乗せる寝台と、該寝台に乗せた被検体を相対的に体軸方向より通過させ、被検体の断層撮影をなし得る様に列設された少なくとも2基のガントリと、これら寝台及びガントリを制御する制御装置と、からなるものである(図1Aや図7Aに示す輪郭(1’)を参照)。
ガントリに対して被検体を相対的に体軸方向より通過させ得る手段としては、i)寝台を、被検体を乗せる天板と、床面に固定され、該天板を支える支持台と、からなるものとし、支持台に対して天板を体軸方向で進退させるものがある(特許文献1,2参照)。
ii)或いは反対に、例えば現在知られているPETガントリとCTガントリが一体となって自走するPET/CT装置の様に、ガントリを自由に体軸方向に自走可能な様構成することによって、ガントリに対して被検体を相対的に体軸方向より通過させるものがある。iii)複数のガントリが夫々独立して自走して被検体スキャンを行うタイプも存在する。その他、上記i)と、ii)又はiii)とが組み合わされたタイプも存在する。
特開2001−194459号公報 特開2005−291814号公報
これら複数の断層撮影装置が備えられた複合型の医用画像診断装置においては、体軸方向におけるガントリサイズが非常に厚くなり、撮像時に被検体に圧迫又は閉塞感を与えるといったことが問題になっていた。
また、複数のガントリからなる複合型の医用画像診断装置においては、使用態様次第で、診断に必要なガントリ以外のガントリが干渉するせいで寝台の昇降が妨げられるといった不便もあった。
上記課題を解消すべく種々検討を重ねた結果、本発明者は、複数基のガントリの内の少なくとも1基を体径方向に少なくとも2分割可能に構成し、制御装置からの指示で該分割可能としたガントリを分割している状態で、上記分割可能としたガントリ以外のガントリによる撮像をなし得るものとすることにより上記課題を解決可能なことを見出し、本発明を完成した。
上記課題を解決可能な本発明の医用画像診断装置は、(1)被検体を乗せる寝台と、前記被検体挿入用の円筒状の開口部が設けられ、検出器を配置してなるガントリであって、前記寝台に乗せた被検体を相対的に体軸方向より通過させることが可能な、体軸方向に列設された少なくとも2基のガントリと、前記寝台及び前記ガントリを制御する制御装置と、からなる医用画像診断装置であって、
前記ガントリの少なくとも1基が、体径方向に少なくとも2分割可能となっており、
前記制御装置の指示に基づき、前記分割可能とされたガントリが分割された状態で、前記分割可能とされたガントリ以外のガントリによる撮像がなし得る様構成されたことを特徴とするものである。
好ましくは、(2)前記ガントリは2基からなり、前記寝台の支持台側に備えられたガントリをPETガントリとし、前記PETガントリに列設されたもう一つのガントリをCTガントリとすると共に、前記PETガントリが、体径方向に少なくとも2分割可能に構成されている。
前記ガントリに対して前記被検体を相対的に体軸方向より通過させる一手法としては、(3)前記少なくとも2基のガントリを、体軸方向に自走可能な移動ベースに搭載し、これにより、前記ガントリに対して前記被検体を相対的に体軸方向より通過させ得る様な構成であっても良い。
また、(4)前記少なくとも2基のガントリを、体軸方向に自走可能な移動ベースに搭載し、これにより、前記ガントリに対して前記被検体を相対的に体軸方向より通過させ得る様構成すると共に、
前記支持台側のガントリが、水平方向に2分割可能となっており、
さらに、前記制御装置は、前記寝台の天板及び/又は支持台を、前記分割可能とされたガントリ以外のガントリの手前で、前記分割可能とされたガントリが分割された状態で下降させるよう制御する構成であっても構わない。
このほか、先の(2)に係る発明について、(5)前記PETガントリおよび前記CTガントリを、それぞれ、体軸方向に自走可能な移動ベースに搭載し、
前記制御手段は、前記PETガントリでの撮影後、前記PETガントリを、分割して前記寝台の支持台側にさらに移動させ、そののち、前記PETガントリでの撮影位置に前記CTガントリを移動させ、前記CTガントリの体軸方向位置を前記PETガントリと略同じとするよう前記PETガントリとCTガントリを制御する構成としても構わない。
なお、(6)分割可能とされたガントリにおける分割片の少なくとも1つにセンサを設け、前記分割片の一部又は全部が合体された状態にあるか否かを検出する様にしても構わない。
ここで、「体軸」とは、仮に身体を幾つかの体部に分割すると、立方体や棒状・筒状の立体構造になると仮定することが出来る。このとき、各々の立体の重心を通過し、最も長い辺に沿う仮想の線を「体軸」と言う。本明細書に於いて、「体軸方向」とは、人体の中でも、必要不可欠なパーツである頭・頚・体幹の体軸を貫く方向を意味するものとする。
同様に、本明細書に於いて「体径方向」とは、上記体軸方向と直交する方向であって、頭・頚・体幹の夫々を貫く体軸から放射状に拡がる方向を指し示すものとする。
本発明によれば、制御装置の指示に基づき、分割可能とされたガントリが分割された状態で、前記分割可能とされたガントリ以外のガントリによる撮像がなし得る様構成されたことより、撮像時に被検体の受ける圧迫又は閉塞感が低減され、体軸方向におけるガントリサイズが非常に厚くなり、撮像時に被検体に圧迫又は閉塞感を与えるといった問題を解消することが可能となる。
また、本発明によれば、複数のガントリが夫々独立して自走してスキャンするタイプの複合型の医用画像診断装置において問題となっていた、診断に必要なガントリ以外のガントリが干渉するせいで寝台の昇降が妨げられるといった不便も軽減される(第三実施例参照)。
以下、実施例を参照しながら、本発明の医用画像診断装置につき詳細に説明する。
なお、以下の各実施例では、便宜上、ガントリはPETガントリとCTガントリの2基からなるものとし、PETガントリを、(本発明が適用された)体径方向に分割可能なガントリとする。
本実施例に言う「CTガントリ」とは、いわゆるX線CT装置に使用されるガントリを指し示すものとする。
このX線CT装置は、既に知られているように、X線発生装置とX線検出器とが(装置によっては回転枠に)被検体を挟んで対向した状態で取り付けられて構成されている。また、このX線CT装置では、被検体を挟んだ状態で、X線発生装置とX線検出器とを被検体の体軸回りで回転させ、被検体を透過したX線を検出して、検出したデータに基づいて断層像を得る。
すなわち、このCTガントリは、被検体挿入用の開口部が設けられ、上記開口部に対向されて取り付けられたX線管とX線検出器とを、上記開口部の周方向に、対向状態を維持しつつ回動させる様構成されている。
このようなX線CT装置のX線発生装置としては、例えば、回転陽極X線管が用いられている。回転陽極X線管は、周知のように、陰極に設けられたフィラメントから放出された熱電子を高電圧で加速して、回転駆動されるターゲット(回転陽極)面に衝突させてX線を発生させるものである。
X線CT装置では、ヘリカルスキャンなどが良く用いられるが、これは、寝台側、或いはガントリ側のいずれか或いは双方を体軸方向に進退させつつ、天板(被検体)を挟んで対向されたX線管とX線検出器とを回転させて行われる。
ヘリカルスキャンは、被検体を搭載した天板、或いはX線管とX線検出器を内蔵したCTガントリを所定速度(例えば、10mm/ 秒)で体軸方向に移動させながら、天板(被検体)を挟んで対向されたX線管とX線検出器とを所定回転速度(例えば、1回転(360°)/秒)で体軸まわりに回転させ、X線管とX線検出器の1回転当たり予め決められた回数(例えば、800回/回転)でデータ収集(らせん状スキャン)し、収集したデータに基づき断層画像を再構成するものでる。
PET(Positron Emission Tomography)装置は、被検体内に分布するポジトロン放出性RI(ラジオアイソトープ)の分布画像を撮影する装置であって、被検体内のRIから放出された陽子(Positron)、すなわちポジトロンが消滅するときに180°反対方向に放射する2つのγ線を同時計数してデータ(エミッションデータ)を収集し、このデータを計算することによってRIの分布画像を求めるものである。
このように、PET装置は、陽子、すなわちポジトロンの消滅によって発生する複数本のγ線を検出して複数個の検出器でγ線を同時に検出したときのみ被検体の断層画像を再構成するように構成されている。
ここで、γ線は被検体内を通って外に放出されるため、体内で吸収される。そのため、この吸収を補正することが必要である。この吸収補正のためのデータを得るために、被検体外部にポジトロン放出性の線源を置き、被検体を通ったγ線のデータ(トランスミッション)を収集するようにしている。
PET装置、CT装置各夫々の更なる詳細な構成や操作法その他についても既に公知であり、それらについては特許文献1、2その他の公知文献に譲る。
[第一実施例]
まずはじめに、図1、2及び4に基づき本発明の第一実施例につき説明する。
本実施例の医用画像診断装置1の基本構成は、被検体Uを乗せる寝台Bと、寝台Bに乗せた被検体Uを相対的に体軸方向より通過させ、被検体Uの断層撮影をなし得る様列設されたCTガントリCとPETガントリPのガントリ2基と、寝台B及びCTガントリCとPETガントリPを制御する制御装置(詳細は図4に説明。図1及び2では記載を省略)とからなっている。
ガントリに対して被検体Uを相対的に体軸方向より通過させる構成として、本実施例では図1に示す通り、寝台Bを、被検体Uを乗せる天板Tと、床面Fに固定され、天板Tを支える支持台Mとからなるものとし、支持台Mに対して天板Tを体軸方向で進退させる構成を採っている(図1A〜C参照)。また、寝台Bは天板Tを上下に昇降させることが可能な様構成されている。これにより、被検体Uの乗降は容易なものとなっている。
本実施例では、PETガントリPが寝台Bの支持台M側に配置される様に、CTガントリCとPETガントリPは列設されている。
図1Bに示す状態では、CTガントリCとPETガントリPは列設されていることから、ガントリが体軸方向にぶ厚いものとなってしまい、このままではPETとCT何れを受診する際にも被検体Uは2基のガントリC、Pを通過せざるを得ず、その間に被検体の受ける圧迫又は閉塞感は大きなものとなる。
ここで、本実施例ではPETガントリPが体径方向に2分割可能となっており、PETガントリ第1片P1及び第2片P2はいずれも、ガントリ下側の床面Fに夫々敷設されたガントリ分割用レールR1,R2に案内されて体径方向に移動出来る様構成されている。
床面Fに敷設されるガントリ分割用レールR1,R2の様子は図1及び2に示す通りである。
すなわち、本実施例では、CT撮像時にPETガントリP(P1、P2)を左右に分離し、装置全体として見た時に被検体Uに与える圧迫又は閉塞感を低減する様にしている。
図2は、本実施例の正面図であり、AはPETガントリ第1片P1及び第2片P2を合体させた状態を示す図、BはPETガントリ第1片P1及び第2片P2を左右に分離させた状態を示す図である。図2Aは図1A及びBに対応する図であってPET撮像時を、また図2Bは図1Cに対応する図であってCT撮像時を、夫々示している。
ここで、PET装置が体径方向に分割可能であることにつき説明する。
PET装置は、開口部を有したガントリ内に、互いに近接配置された複数個のシンチレータブロックと複数個のフォトマルチプライヤとから構成されるγ線検出器を備えている。このシンチレータブロックおよびフォトマルチプライヤは、被検体の体軸周りを取り囲むようにしてリング状に配置されており、ガントリ内に埋設されている。
すなわち、PET装置では、当初よりγ線検出器がガントリの開口部の周りにリング状に配設されているため、CT装置の如く撮像時にヘリカルスキャンを行う必要が無く、それゆえ、検出器を体軸周りに回転させずに済むことから、構造上、体径方向に分割することが可能となっている。
なお、本実施例では、PETガントリPは図2に示す通り体径方向に2分割可能なものとしたが、分割数や分割方向については特段の制約は無く、図3に示す通り体径方向に3分割可能なものとしても構わない。
CTガントリCとPETガントリPのガントリ2基は、図2に示す通り、共に正面視した際中央に開口部Hが開いた形状となっている。なお、簡単の為、図2BにおいてCTガントリCは省略している。図9Bにおいても同様である。
CTガントリCとPETガントリPの中には、リング状の検出器が内蔵されている。本実施例ではPET検出器Dが、PETガントリP本体と同様に、第1片D1及び第2片D2に分割されている。
なお、本実施例では分割可能とされたPETガントリPにおける第2片P2側にセンサS1、S2を設け、PETガントリ第1片P1と第2片P2が合体された状態にあるか否かを検出する構成としている。この構成は、第二実施例、第三実施例でも同様であるほか、次の図3に示す通り3分割とした場合であっても同様である。センサは接触センサなど既存のものを用いればよい。
いずれの実施例でも、センサの出力はPETガントリの制御装置P11、P12或いは最終的には各ガントリおよび寝台を制御するコンソールZに入力され、装置全体の状況監視に利用される。
センサで分割/合体いずれの状態にあるかを監視することにより、PETガントリが分割されたままPET撮像が行われると言った誤作動を引き起こすことが無くなり、ひいては誤診等の可能性も低減される。
図4に示す通り、本実施例では、PETガントリ第1片P1、第2片P2及びCTガントリCの夫々に備えられ、コンソールZ内の撮像制御部Z1からの信号を基に動作する制御装置P11、P21及びC1の指示に基づき、分割可能とされたPETガントリPが分割された状態で、分割可能とされたガントリ以外のガントリであるCTガントリCによる撮像がなし得る様構成されている(図1C参照)。
したがって、CT撮像時には、本実施例では、コンソールZからの信号によってPETガントリPは左右に分離しているため、PETガントリP自体は被検体Uに圧迫又は閉塞感を与えず、装置全体として見た時も被検体に与える圧迫又は閉塞感は低減されることが理解される。
一方、PET撮像時には、図1A、図1B及び図2Aに示す通り、左右2つに分離することが出来るPETガントリが合体し、リング状の検出器Dを構成する。
図4には、本実施例に係る医用画像診断装置1のシステム構成が示されている。本実施例に係る医用画像診断装置1は、大きくはCTガントリCと、PETガントリ第1片P1と、PETガントリ第2片P2と、寝台Bと、これらを制御する為のコンソールZとからなっている。
CTガントリCは、制御装置C1と、検出器に接続されたデータ収集装置C2とからなっている。
PETガントリ第1片P1及び第2片P2は、夫々、制御装置P11、P21と、検出器D(D1、D2)に接続されたデータ収集装置P12、P22と、PETガントリ第1片P1、第2片P2をガントリ分割用レールR1、R2に沿って左右に移動させる為のガントリ移動駆動装置P13、P23とからなっている。
寝台Bは、本実施例では上下に昇降及び体軸方向に進退可能な様構成されており、寝台上下動駆動装置B2及び天板スライド送り装置B3のほか、これらに接続される制御装置B1が備えられている。制御装置B1には、コンソールZに接続された入力装置Iから指示が出される。第二実施例及び第三実施例でも同様である。
また、各ガントリ及び寝台を制御するコンソールZは、各ガントリ及び寝台の制御装置C1、P11、P21及びB1に接続され、これらに制御信号を送出する撮像制御部Z1と、各ガントリのデータ収集装置C2、P12、P22に接続されると共に撮像制御部Z1に接続されたデータ収集部Z2と、データ収集部Z2に接続され、データ収集部Z2に集められた画像データを処理する画像再構成部Z3とからなっている。撮像制御部Z1及び画像再構成部Z3には夫々、入力装置I及び表示装置Eが接続されている。
[第二実施例]
次に、図5及び6に基づき本発明の第二実施例につき説明する。なお、図の見やすさのため、図5Aではガントリ前後用レールG1、G2の記載は省略している。同様に、図5Bでは寝台Bの記載を省略している。上記ガントリ前後用レールG1、G2及び寝台Bの記載の省略は、図10でも同様である。
本実施例では、ガントリに対して被検体Uを相対的に体軸方向より通過させる構成として、天板Tのほか、ガントリ側も体軸方向に進退可能な構成としている。
すなわち、本実施例ではCT及びPETの2基のガントリC、Pを、体軸方向に自走可能な移動ベースXに搭載し、これにより、ガントリに対して被検体を相対的に体軸方向より通過させ得る様構成している。その他の構成は、第一実施例と基本的に同様である。
図5に示す通り、本実施例でも、PETガントリPが寝台Bの支持台M側に配置される様に、CTガントリCとPETガントリPが列設されている。
このPETガントリPは、移動ベースX上に載置された2片の分割片(第1片P1と第2片P2)からなっている。第1片P1と第2片P2は、夫々、移動ベースX上に敷設されたガントリ分割用レールR1、R2に沿って左右に分割され得る様構成されている。
図5に示す通り、ガントリ側の移動ベースXの移動は、ガントリ前後用レールG(G1、G2)と平行に敷設された直線移動機構Lたるリニアガイドウェイを用いて行われる。第三実施例でも同様である。リニアガイドウェイは、床面F側に敷設されたボールネジLRと、ガントリ側のケーシングKに内蔵されたギアセットLG及びモータLMとからなる。
ガントリ前後用レールG(G1、G2)及び直線移動機構Lは、共に寝台Bと平行に体軸方向に敷設されている。
移動ベースXは、図6に示すコンソールZ内の撮像制御部Z1からの信号を基に動作する。撮像制御部Z1は、移動ベース駆動装置XLを通じて移動ベースXのモータLMを駆動する。このとき、移動ベースXでは車輪Wがガントリ前後用レールG1、G2と夫々係合しており、モータLMが駆動されるのに伴って移動ベースXはガントリ前後用レールG上を体軸方向に進退する。
図6に示す本実施例に係る医用画像診断装置1のシステム構成については、基本的に図4に示す第一実施例に係るシステム構成と同様である。
第一実施例と相違するのは、各ガントリが移動ベースX上に備えられ、各ガントリの制御装置C1、P11、P21が移動ベース駆動装置XLに接続される点である。移動ベース駆動装置XLはコンソールZ内の撮像制御部Z1に接続されており、撮像制御部Z1からの信号を各ガントリの制御装置C1、P11、P21に振り分ける働きをする。
寝台Bについては、第一実施例と同様、天板Tが体軸方向に進退出来るほか、被検体Uの乗降のため上下に昇降することが出来る様構成されている。
[第三実施例]
また、図7〜11に基づき本発明の第三実施例につき説明する。
第二実施例と同様に、本実施例も、必要に応じ天板Tのほか、ガントリ側をも動かすことによって、ガントリに対して被検体Uを相対的に体軸方向より通過させることが可能な様、構成されている。
本実施例の医用画像診断装置1の基本構成も、これまでの各実施例と同様に、被検体Uを乗せる寝台Bと、寝台Bに乗せた被検体Uを相対的に体軸方向より通過させ、被検体Uの断層撮影をなし得る様列設されたCTガントリCとPETガントリPのガントリ2基と、寝台B及びCTガントリCとPETガントリPを制御する制御装置(詳細は図11に説明)とからなっている。
本実施例でも、CTガントリCとPETガントリPの内、PETガントリPが寝台Bの支持台M側に配置される様になっている。
また、上記各実施例と同様に寝台Bは、天板Tを体軸方向に進退させることが可能である他に、被検体Uの乗降を補助すべく、天板Tを上下に昇降させることが可能な様構成されている。
第二実施例と同様に、本実施例でも、CTガントリCとPETガントリPは、共に移動ベース上に載せられている。ただ、移動ベースは、CTガントリC用とPETガントリP用で個別(XC、XP)に用意されており、夫々のガントリが自走しながら、独立にCT撮像とPET撮像を行えるようになっている。
図7Aに示す状態では、CTガントリCとPETガントリPは体軸方向に連続していることから、全体として見たときにガントリが体軸方向にぶ厚いものとなってしまい、このままではPETとCT何れを受診する際にも被検体Uは2基のガントリC、Pを通過せざるを得ず、その間に被検体Uの受ける圧迫又は閉塞感は大きなものとなる。
本実施例では、i)CTガントリCとPETガントリPが独立しており、夫々のガントリが自走しながら、独立にCT撮像とPET撮像を行えるようになっているほか、ii)PETガントリPが体径方向に2分割可能となっており、これらの機能を組み合わせて検査中に被検体Uの受ける圧迫又は閉塞感を低減している。
CTガントリとPETガントリの移動ベースXC及びXPはいずれも、床面Fに夫々敷設されたガントリ前後用レールG1,G2に案内されて体軸方向に移動出来る様構成されている。なお、PETガントリの移動ベースXPは、左右の各片(第1片XP1、第2片XP2)に分かれている(図8B及び図9参照)。本実施例では、第1片XP1と第2片XP2は、図11に示す制御装置P11、P21及び移動ベース駆動装置P14、P24からの指令に基づき連動してガントリ前後用レールG1,G2上を移動する様構成されている。
床面Fに敷設されるガントリ前後用レールG1,G2の様子は図7〜10の各図に示す通りである。
図7B及び図8Aでは、本実施例装置に於いてPET撮像を行っている場合を示している。PET撮像時には、左右に分離することが出来るPETガントリ(第1片P1、第2片P2)が合体し、リング状の検出器Dを構成する。その様子は、図8及び図9からも理解される。このとき、CTガントリCは、PET撮像とは無関係であるため寝台Bから退避している。このように、本実施例では、PET撮像時にCTガントリCを寝台Bから退避させて、PET撮像時に被検体Uに与える圧迫又は閉塞感を低減している。
図7C及び図8Bでは、本実施例装置に於いてCT撮像を行っている場合を示している。CT撮像時には、PETガントリ第1片P1及び第2片P2はいずれも、PETガントリ移動ベースXPの左右各片XP1、XP2の上面に夫々敷設されたガントリ分割用レールR1,R2に案内されて体径方向に移動出来る様構成されている。
PETガントリ移動ベースXPの左右各片XP1、XP2の上面に敷設されるガントリ分割用レールR1,R2の様子は図8及び図9に示す通りである。
このように、本実施例では、CT撮像時にPETガントリP(P1、P2)を左右に分離し、CT撮像時に被検体Uに与える圧迫又は閉塞感も低減している。
ここで、図7Cに示すような状況下でCT撮像を行っているとき、CTガントリによるスキャンが済んでガントリが被験者Uの頭よりも上側、すなわち図面の左端に移動した状態となっても、例えばPETガントリが体径方向に分割可能な構成で無い場合には、寝台Bを下げることが出来ない。これは、天板TがPETガントリを貫通している都合上、天板を下降させた際に天板TがPETガントリ下側と干渉するためである。
ところが、本実施例のようにPETガントリを体径方向に分割可能な構成とした場合には、かかる状況の下でも何の不都合も無く寝台Bを下げることが出来る。
したがって、本実施例によれば、複数のガントリが夫々独立して自走してスキャンするタイプの複合型の医用画像診断装置において問題となっていた、診断に必要なガントリ以外のガントリが干渉するせいで寝台の昇降が妨げられるといった問題も解消されることが理解される。
寝台B側に備えられたガントリ(前段のガントリ。本実施例ではPETガントリP)を分割して、寝台Bの天板Tを、前段のガントリに列設された後段のガントリ(本実施例ではCTガントリC)手前に位置させ、天板Tを前段のガントリの開口部Hよりも下げる制御構成とした場合には、次の作用効果も得られる。
すなわち、このような制御構成とした場合には、後段のガントリでのみ撮影を行なう場合に、予め患者を乗せる準備その他のセッティングを済ませるモード等を適宜設定しておくことも可能である。
そうすると、患者を乗せ降ろしするステップその他のセッティングが簡略化され、検査時間の短縮や、患者負担のさらなる軽減にも繋げることが可能となる。
なお、このような制御は、上記第一実施例(図1〜図4参照)及び第二実施例(図5及び図6参照)の構成に対しても適用可能である。
このように、本実施例では、PET撮像時、CT撮像時いずれの状況の下でも、被検体Uを、撮像に係るガントリ以外のガントリを通過させる必要が無く、そのため、装置全体として見ても被検体Uに与える圧迫又は閉塞感が少ないものとなっている。
図9は、本実施例の正面図であり、AはPETガントリ第1片P1及び第2片P2を合体させた状態を示す図、BはPETガントリ第1片P1及び第2片P2を左右に分離させた状態を示す図である。図9Aは図7B及び図8Aに対応する図であってPET撮像時を、また図9Bは図7C及び図8Bに対応する図であってCT撮像時を、夫々示している。
CTガントリCとPETガントリPの中には、共にリング状の検出器が内蔵されている。先の二実施例と同じく本実施例でも、PET検出器は、PETガントリP本体と同様に第1片と第2片に分割されている。
各ガントリの移動ベースXP(XP1、XP2)、XC並びにそれらの上に備えられたPET及びCTの各ガントリP(P1、P2)、Cは、各移動ベース及び各ガントリに備えられた移動ベース駆動装置P14、P24及びC4、並びに制御装置P11、P21及びC1の指示に基づき動作する(図11参照)。
図11に示す通り、各制御装置P11、P21及びC1は、コンソールZ内の撮像制御部Z1に接続されているほか、夫々の移動ベースに対応して備えられた移動ベース駆動装置P14、P24及びC4に接続されている。
なお、図10に示す通り、移動ベースXC、XP1及びXP2の移動は、第二実施例同様の直線移動機構Lを用いて行われる。本実施例では、直線移動機構Lはi)CTガントリの移動ベースXC用と、i)PETガントリの移動ベースXP1及びXP2用の2組のリニアガイドウェイからなる。各リニアガイドウェイが、床面F側に敷設されたボールネジLR1、LR2と、ガントリ側のケーシングK1、K2に内蔵されたギアセットLG1、LG2及びモータLM1、LM2とからなる点は、第二実施例と同様である。
各移動ベース及び各ガントリは、コンソールZ内の撮像制御部Z1からの信号を基に作動し、本実施例でも、分割可能とされたPETガントリPが分割された状態で、分割可能とされたガントリ以外のガントリであるCTガントリCによる撮像がなし得る様構成されている(図8B及び図9B参照)。
したがって、本実施例においても、CT撮像時には、コンソールZからの信号によってPETガントリPが左右に分離しているため、PETガントリP自体は被検体Uに圧迫又は閉塞感を与えず、装置全体として見た時に被検体Uに与える圧迫又は閉塞感は低減される。
図11には、本実施例に係る医用画像診断装置1のシステム構成が示されている。先の二実施例と同様に、本実施例に係る医用画像診断装置1は、大きくはCTガントリCと、PETガントリ第1片P1と、PETガントリ第2片P2と、各ガントリを載置する移動ベースXC、XP1及びXP2と、寝台Bと、これらを制御する為のコンソールZとからなっている。
CTガントリC及びその移動ベースXCは、制御装置C1と、検出器及び制御装置C1に接続されたデータ収集装置C2と、制御装置C1に接続された移動ベース駆動装置C4とからなっている。
移動ベース駆動装置C4は、撮像制御部Z1及び制御装置C1からの信号に基づいて移動ベースXCを体軸方向に進退させる。撮像制御部Z1は、移動ベース駆動装置C4を通じて移動ベースXCのモータLM1を駆動する。このとき、図10に示す通り移動ベースXCでは車輪Wがガントリ前後用レールG1、G2と夫々係合しており、モータLM1が駆動されるのに伴って移動ベースXCはガントリ前後用レールG上を体軸方向に進退する。
PETガントリ第1片P1及び第2片P2並びにそれらの移動ベースXP1及びXP2は、夫々、制御装置P11、P21と、検出器D(D1、D2)及び制御装置P11、P21に接続されたデータ収集装置P12、P22と、制御装置P11、P21に接続された移動ベース駆動装置P14、P24とからなっている。
移動ベース駆動装置P14、P24は、i)撮像制御部Z1及び制御装置P11、P21からの信号に基づいて移動ベースXP1及びXP2を体軸方向に進退させる。撮像制御部Z1は、移動ベース駆動装置P14或いはP24を通じてモータLM2を駆動する。このとき、図10に示す通り移動ベースXP1、XP2では車輪Wがガントリ前後用レールG1、G2と夫々係合しており、モータLM2が駆動されるのに伴って移動ベースXP1及びXP2は、上述の通り連動してガントリ前後用レールG上を体軸方向に進退する。
移動ベース駆動装置P14、P24はこのほか、ii)PETガントリ第1片P1、第2片P2を、移動ベースXP1及びXP2上に敷設したガントリ分割用レールR1、R2に沿って体径方向すなわち左右に移動させる。
また、各ガントリ及び寝台を制御するコンソールZは、各ガントリ及び寝台の制御装置C2、P21、P22及びB1に接続され、これらに制御信号を送出する撮像制御部Z1と、各ガントリのデータ収集装置C2、P12、P22に接続されると共に撮像制御部Z1に接続されたデータ収集部Z2と、データ収集部Z2に接続され、データ収集部Z2に集められた画像データを処理する画像再構成部Z3とからなっている。撮像制御部Z1及び画像再構成部Z3には夫々、入力装置I及び表示装置Eが接続されている。
[第四実施例]
以下では、第三実施例の構成を基に、本発明の第四実施例につき説明する。以下の説明は、図12〜図15に基づき行う。尚、本実施例に係る医用画像診断装置の基本的な構成は第一実施例〜第三実施例で説明した通りであり、図12〜図15に関しても、ポイントとなる箇所を除いた細部については一部図示を省略する(例えば、ガントリ前後用レールや、制御システムのブロック図など)
第三実施例と同様、本実施例の医用画像診断装置も、基本的に、被検体を乗せる寝台Bと、被検体U挿入用の円筒状の開口部Hが設けられ、開口部Hの周方向に検出器を配置してなる複数のガントリであって、寝台Bに乗せた被検体Uを相対的に体軸方向より通過させることが可能な、体軸方向に列設された2基のガントリC、Pと、寝台B及びガントリC、Pを制御する制御装置とからなるものである。
本実施例でも、2基のガントリC、Pの内、寝台Bの支持台M側に備えられたガントリをPETガントリPとし、PETガントリPに列設されたもう一つのガントリをCTガントリCとしているほか、PETガントリPを、体径方向に2分割可能に構成している。
それゆえ、本実施例の医用画像診断装置も、制御装置の指示に基づき、PETガントリPが分割された状態で、CTガントリCによる撮像がなし得る様構成されている。
本実施例の特徴としては、第三実施例と同様にPETガントリPおよびCTガントリCが、それぞれ、体軸方向に自走可能な移動ベースXC、XP1及びXP2に搭載され、これにより、ガントリC、Pに対して被検体Uを相対的に体軸方向より通過させ得る様構成されている以外に、ガントリC、Pの移動及び撮像制御に関する次の点が挙げられる。
すなわち、本実施例では、図12〜図15に示す通り、PETガントリPでの撮影後、i)PETガントリPを、P1とP2に二分割して寝台Bの支持台M側にさらに移動させ、そののち、ii)PETガントリPでの撮影位置にCTガントリCを移動させ、CTガントリCの体軸方向位置をPETガントリPと略同じとした状態で、iii)被検体Uを乗せた寝台Bの天板Tを移動させることにより、PETガントリPが二分割された状態で、CTガントリCによる撮像が行われる様構成されている。
具体的には、まず初期状態として、図12に示す通り、PETガントリPを支持台Mに近接させると共に、被検体Uを乗せた天板Tの位置を、PETガントリPに近接させた状態とする。
この位置を本実施例に係る医用画像診断装置1の初期状態とし、これから天板Tを体軸方向に図の左向きに移動させ、PETガントリPの開口部H内に進めて行くことによって、PETガントリPでの撮影を行う。
PETガントリPでの撮影が済み、天板Tが図13に示すように図の左方向に最後まで行った後は、天板Tは今度は逆に図の右向きに移動し、医用画像診断装置1は再び図12に示す初期状態に戻る。
PETガントリPでの撮影後、次に、本実施例では、i)PETガントリPを、図14に示す通り、P1とP2に二分割すると共に、さらに、寝台Bの支持台M側に移動させる。
このとき、ii)CTガントリCも同時に、寝台Bの支持台M側に向けて体軸方向に移動させ、CTガントリCの体軸方向位置をPETガントリPが撮影を行った位置と略同じとする。
すなわち、この状態では、CTガントリCの体軸方向位置が、初期状態においてPETガントリPがとった体軸方向位置と略同じになる。
その後、初期状態からスタートして順次PETガントリPでの撮影をとり行ったのと同じ要領で、iii)被検体Uを乗せた寝台Bの天板Tを移動させることにより、PETガントリPが二分割された状態で、CTガントリCによる撮像が行われる。
CTガントリCでの撮影が済み、天板Tが図15に示すように図の左方向に最後まで行った後は、天板Tは今度は逆に図の右向きに移動し、医用画像診断装置1は再び図14に示す状態、或いは図12に示す初期状態に戻る。
尚本実施例では、CTガントリCでの撮影を繰り返し行うとユーザーが選択する場合には図14に示す状態に戻すが、再びPETガントリPでの撮影からスタートするとユーザーが選択する場合には図12に示す初期状態に戻すように制御されている。
ガントリC、Pの移動及び撮像制御を含む本実施例の構成によれば、PET、CT撮影共に、同じ或いは一定量の天板の撓みで、かつ、最小限の撓みで撮影を行うことが可能となる。
ここで、PET、CT撮影共に、同じかつ最小限の撓みで撮影可能と言うことは、すなわち、PET画像とCT画像の重ね合わせも行うことを考慮すると、病変部のより正確な特定に非常に有効に寄与することに繋がることが理解される。これは、ひいては誤診等が起こる可能性をより低減することにも繋がる。
なお、夫々機能の異なる複数の断層撮影装置が備えられた複合型の医用画像診断装置、例えば、本実施例に係るPET/CT装置の様なものを用いることにより、体軸方向における同じ位置で、相異なる複数の断層撮影装置によって撮影された複数の画像、例えばPET画像とCT画像など、を重ね合わせながら病変部の特定を試みる診断手法を採ることが、近年では多用されてきている。
[第五実施例]
最後に、上記第一〜第四実施例とは逆にCTガントリとPETガントリの配置を入れ換えた本発明の第五実施例につき説明する。
本実施例では、ガントリは2基からなるものとされ、寝台Bの支持台M側に備えられたガントリがCTガントリとされる一方、このCTガントリに列設されたもう一つのガントリがPETガントリとされる。
本実施例でも、上記第一〜第四実施例と同様にPETガントリが体径方向に少なくとも2分割可能となっており、コンソールZにおける撮像制御部Z1の指示に基づき、PETガントリが分割された状態で、CTガントリによる撮像がなし得る様構成されている。
なお、本実施例の詳細な構成については、上記第一〜第四実施例とは逆にCTガントリとPETガントリの配置を入れ換えただけであるので図面による説明は省略する。
本実施例の構成によっても、PET/CT装置その他の複合型の医用画像診断装置で問題となっていた、体軸方向におけるガントリサイズが非常に厚くなり、撮像時に被検体に圧迫又は閉塞感を与えるといった問題が解消可能であることは明白である。
[変形例]
以上、数例の実施例を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は上記構成に何ら限定されず、種々の変形が可能である。
はじめに、上記各実施例では、便宜上、ガントリはPETガントリとCTガントリの2基からなるものとし、PETガントリを、(本発明が適用された)体径方向に分割可能なガントリとしたが、1台の医用画像診断装置を構成する断層撮影装置の種類やその組合せ或いは総数、及びその内のどのガントリを分割可能なものとするかについては特に限定されない。
また、第二実施例、第三実施例においてガントリの移動は、ガントリ前後用レールG1、G2と平行に敷設されたリニアガイドウェイ(ボールネジLR)を用いて行われるものとしたが、ガントリの直線移動機構Lについてはこれに限定されず、リニアモータその他の別の機構を用いても構わない。
その他、上記各実施例では、PETガントリを左右に分割可能な様構成したが、分割方向はこれに限定されず、上下や斜め等、体径方向に分割可能な構成であれば本発明思想の範囲内である。
以上の通り本発明は、PET/CT装置その他の複合型の医用画像診断装置で問題となっていた、体軸方向におけるガントリサイズが非常に厚くなり、撮像時に被検体に圧迫又は閉塞感を与えるといった問題を解消することが可能な新規かつ有用なるものであることが明らかである。
PET/CT装置の一例を示す図である。 本発明の一実施例を示す正面図である。 本発明の他の実施形態を示す正面図である。 本発明の一実施例のシステムを示すブロック図である。 本発明の第二実施例を示す図である。 本発明の第二実施例のシステムを示すブロック図である。 本発明の第三実施例を示す図である。 本発明の第三実施例を示す平面図である。 本発明の第三実施例を示す正面図である。 本発明の第三実施例をより詳細に示す図である。 本発明の第三実施例のシステムを示すブロック図である。 本発明の第四実施例を示す図である。 本発明の第四実施例を示す図である。 本発明の第四実施例を示す図である。 本発明の第四実施例を示す図である。
符号の説明
1、1’ 医用画像診断装置
B 寝台
B1 制御装置
B2 寝台上下動駆動装置
B3 天板スライド送り装置
C CTガントリ
C1 制御装置
C2 データ収集装置
C4 移動ベース駆動装置
D PET検出器
D1、D2、D3 PET検出器第1片、第2片、第3片
E 表示装置
F 床面
G ガントリ前後用レール
G1、G2 第1、第2のガントリ前後用レール
H 開口部
I 入力装置
K ケーシング
L、L1、L2 直線移動機構
LR、LR1、LR2 ボールネジ
LG、LG1、LG2 ギアセット
LM、LM1、LM2 モータ
M 支持台
P PETガントリ
P1、P2、P3 PETガントリ第1片、第2片、第3片
P11、P21 制御装置
P12、P22 データ収集装置
P13、P23 ガントリ移動駆動装置
P14、P24 移動ベース駆動装置
R ガントリ分割用レール
R1、R2 第1、第2のガントリ分割用レール
S センサ
S1、S2、S3 第1、第2、第3のセンサ
T 天板
U 被検体
X、XC、XP、XP1、XP2 移動ベース
XL 移動ベース駆動装置
W 車輪
Z コンソール
Z1 撮像制御部
Z2 データ収集部
Z3 画像再構成部

Claims (6)

  1. 被検体を乗せる寝台と、
    前記被検体挿入用の円筒状の開口部が設けられ、検出器を配置してなるガントリであって、前記寝台に乗せた被検体を相対的に体軸方向より通過させることが可能な、体軸方向に列設された少なくとも2基のガントリと、
    前記寝台及び前記ガントリを制御する制御装置と、
    からなる医用画像診断装置であって、
    前記ガントリの少なくとも1基が、体径方向に少なくとも2分割可能となっており、
    前記制御装置の指示に基づき、前記分割可能とされたガントリが分割された状態で、前記分割可能とされたガントリ以外のガントリによる撮像がなし得る様構成されたことを特徴とする医用画像診断装置。
  2. 前記ガントリは2基からなり、
    前記寝台の支持台側に備えられたガントリをPETガントリとし、
    前記PETガントリに列設されたもう一つのガントリをCTガントリとすると共に、
    前記PETガントリが、体径方向に少なくとも2分割可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記少なくとも2基のガントリを、体軸方向に自走可能な移動ベースに搭載し、
    これにより、前記ガントリに対して前記被検体を相対的に体軸方向より通過させ得る様構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記少なくとも2基のガントリを、体軸方向に自走可能な移動ベースに搭載し、
    これにより、前記ガントリに対して前記被検体を相対的に体軸方向より通過させ得る様構成すると共に、
    前記支持台側のガントリが、水平方向に2分割可能となっており、
    さらに、前記制御装置は、前記寝台の天板及び/又は支持台を、前記分割可能とされたガントリ以外のガントリの手前で、前記分割可能とされたガントリが分割された状態で下降させるよう制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記PETガントリおよび前記CTガントリを、それぞれ、体軸方向に自走可能な移動ベースに搭載し、
    前記制御手段は、前記PETガントリでの撮影後、前記PETガントリを、分割して前記寝台の支持台側にさらに移動させ、そののち、前記PETガントリでの撮影位置に前記CTガントリを移動させ、前記CTガントリの体軸方向位置を前記PETガントリと略同じとするよう前記PETガントリとCTガントリを制御することを特徴とする請求項2に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記分割可能とされたガントリにおける分割片の少なくとも1つにセンサを設け、前記分割片の一部又は全部が合体された状態にあるか否かを検出する様にしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
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