JP2008306287A - バイブレータ制御装置、バイブレータ制御方法およびバイブレータ制御プログラム - Google Patents

バイブレータ制御装置、バイブレータ制御方法およびバイブレータ制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】バイブレータを駆動させることで発生した周辺音を収集してバイブレータを制御し、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することを課題とする。
【解決手段】携帯端末の周辺音を収集し、バイブレータが駆動する前後における周辺音の音量の差分を算出し、音量の差分が所定の閾値以上となるかを判定し、音量の差分が所定の閾値以上であると判定された場合には、バイブレータの駆動を制御する。また、バイブレータを駆動させた後の周辺音の基本周波数パターンを予め保持し、バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定し、所定の一致度を満足すると判定された場合には、バイブレータの駆動を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、バイブレータ制御装置、バイブレータ制御方法およびバイブレータ制御プログラムに関する。
従来より、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末において、着信などの所定の状況をユーザに報知する機能が存在する(特許文献1〜6参照)。例えば、特許文献5(特開平10−145850号公報)では、公共の場所で使用する際のマナーや安全性を考慮し、振動によって着信を報知するバイブレータ機能を備えた携帯端末が開示されている。
特開2002−51108号公報 特開2002−223268号公報 特開2001−223767号公報 特開平9−46154号公報 特開平10−145850号公報 特開2006−325041号公報
ところで、上記した従来の技術は、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制できないという課題があった。
例えば、机上に放置した携帯端末がバイブレータ機能によって振動した場合には、振動によってノイズが発生し、かえってマナーを害する結果となっていた。また、携帯端末を放置するごとにバイブレータ機能以外に作動設定を切り替えることは、ユーザにとって煩雑であった。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、バイブレータを駆動させることで発生した周辺音を収集してバイブレータを制御し、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能なバイブレータ制御装置、バイブレータ制御方法およびバイブレータ制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、携帯端末を制御する携帯端末制御部からバイブレータを駆動させる駆動信号を受け付けて、前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御装置であって、前記携帯端末の周辺音を収集する周辺音収集手段と、前記周辺音収集手段によって収集された周辺音に基づいて前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記周辺音収集手段によって収集された前記バイブレータが駆動する前後における前記周辺音の音量の差分を算出する差分算出手段と、前記差分算出手段によって算出された前記音量の差分が所定の閾値以上となるかを判定する差分判定手段とをさらに備え、前記バイブレータ制御手段は、前記判定手段によって前記音量の差分が所定の閾値以上であると判定された場合には、前記バイブレータの駆動を制御することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記バイブレータを駆動させることによって発生した音の周波数パターンを予め保持する周波数パターン保持手段をさらに備え、前記差分判定手段は、前記差分算出手段によって算出された前記音量の差分における周波数パターンと、前記周波数パターン保持手段によって保持されている周波数パターンとが所定の一致度を満足する場合には、さらに、当該音量の差分における周波数パターンの強度が所定の閾値以上となるかを判定し、前記バイブレータ制御手段は、前記差分判定手段によって前記音量の差分における周波数パターンの強度が所定の閾値以上であると判定された場合には、前記バイブレータの駆動を制御することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記バイブレータを駆動させた後の周辺音の基本周波数パターンを予め保持する基本周波数パターン保持手段と、前記周辺音収集手段によって収集された前記バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、前記基本周波数パターン保持手段によって保持されている基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定する周波数パターン判定手段をさらに備え、前記バイブレータ制御手段は、前記周波数パターン判定手段によって所定の一致度を満足すると判定された場合には、前記バイブレータの駆動を制御することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、携帯端末を制御する携帯端末制御部からバイブレータを駆動させる駆動信号を受け付けて、前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御方法であって、前記携帯端末の周辺音を収集する周辺音収集工程と、前記周辺音収集工程によって収集された周辺音に基づいて前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御工程とを含んだことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、携帯端末を制御する携帯端末制御部からバイブレータを駆動させる駆動信号を受け付けて、前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御方法をコンピュータに実行させるバイブレータ制御プログラムであって、前記携帯端末の周辺音を収集する周辺音収集手順と、前記周辺音収集手順によって収集された周辺音に基づいて前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1、5、6の発明によれば、携帯端末の周辺音を収集し、収集された周辺音に基づいてバイブレータの駆動を制御するので、バイブレータを駆動させることで発生した周辺音を収集してバイブレータを制御し、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能である。
また、請求項2の発明によれば、バイブレータが駆動する前後における周辺音の音量の差分を算出し、音量の差分が所定の閾値以上となるかを判定し、音量の差分が所定の閾値以上であると判定された場合には、バイブレータの駆動を制御するので、ノイズが閾値以上であった場合に、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能である。
また、請求項3の発明によれば、バイブレータを駆動させることによって発生した音の周波数パターンを予め保持し、音量の差分における周波数パターンと、周波数パターンとが所定の一致度を満足する場合には、さらに、音量の差分における周波数パターンの強度が所定の閾値以上となるかを判定し、音量の差分における周波数パターンの強度が所定の閾値以上であると判定された場合には、バイブレータの駆動を制御するので、バイブレータ駆動させることで発生した音がノイズである状況を直接的に特定して、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能である。
また、請求項4の発明によれば、バイブレータを駆動させた後の周辺音の基本周波数パターンを予め保持し、バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定し、所定の一致度を満足すると判定された場合には、バイブレータの駆動を制御するので、バイブレータを駆動させることで発生した音であることを特定して、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るバイブレータ制御装置、バイブレータ制御方法およびバイブレータ制御プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係るバイブレータ制御装置を携帯端末(例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)など)に搭載した例を実施例1または実施例2として説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
以下の実施例1では、本実施例で用いる主要な用語、実施例1に係る携帯端末の概要および特徴、携帯端末の構成、携帯端末の処理の流れを順に説明し、最後に実施例1の効果を説明し、最後に実施例1に対する種々の変形例を説明する。
[本実施例で用いる主要な用語]
まず最初に、本実施例で用いる主要な用語を説明する。本実施例で用いる「周辺音」とは、携帯端末の周辺に発生した音のことであり、特許請求の範囲に記載の「周辺音」に対応する。具体的には、携帯端末の周辺に発生した音を、例えば、バイブレータを駆動させる前後に携帯端末の周辺に発生した音や、バイブレータを駆動させた後に携帯端末の周辺に発生した音がこれに相当する。
また、本実施例で用いる「ノイズ」とは、バイブレータが駆動することによって発生した音のことであり、特許請求の範囲に記載の「音量の差分」に対応する。具体的には、「バイブレータが駆動している状況下における携帯端末の周辺音」から「バイブレータが駆動していない状況下における携帯端末の周辺音」を差し引いた音がこれに該当する。
[実施例1に係る携帯端末の概要および特徴]
次に、図1を用いて実施例1に係る携帯端末の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る携帯端末の概要および特徴を説明するための図である。
図1に示すように、実施例1に係る携帯端末は、バイブレータを駆動させることによってユーザに所定の状況を報知することを概要とし、バイブレータを駆動させることで発生した周辺音を収集してバイブレータを制御し、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することを主たる特徴とする。
この主たる特徴について説明すると、実施例1に係る携帯端末は、携帯端末の周辺音を収集する。具体的一例をあげて説明すると、実施例1に係る携帯端末は、図1に示すように、机上に放置した携帯端末の周辺に発生した周辺音を収集する(図1の(A)参照)。
そして、実施例1に係る携帯端末は、収集された周辺音に基づいてバイブレータの駆動を制御する。具体的には、バイブレータ制御部は、周辺音収集部によって収集した周辺音に基づき、バイブレータの駆動を制御(図1の(B)参照)し、発生するノイズを抑制する(図1の(C)参照)。
すなわち、例えば、バイブレータが駆動した前後における周辺音を収集し、収集されたバイブレータ駆動前後の周辺音の音量の差分が所定の閾値以上であると判定した場合にバイブレータの駆動を制御し、発生するノイズを抑制する。
このようにして、実施例1に係る携帯端末は、バイブレータを駆動させることで発生した周辺音を収集してバイブレータを制御し、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能である。
[実施例1に係る携帯端末の構成]
次に、図2を用いて、実施例1に係る携帯端末の構成を説明する。図2は、実施例1に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。なお、以下では、実施例1に係る携帯端末の構成を説明する上で必要となる構成のみを説明し、それ以外の構成については説明を省略する。図2に示すように、この携帯端末10は、携帯端末制御部11と、マイク12と、アナログデジタル変換部(A/D変換部)13と、バイブレータ14と、バイブレータ制御装置20とから構成される。
このうち、携帯端末制御部11は、携帯端末に係る制御を行う。具体的に一例をあげて説明すると、携帯端末制御部11は、基地局からの着信に対する鳴動の設定がバイブレータに設定されている場合、バイブレータ制御装置20に対して、バイブレータ14を駆動すべき旨のバイブレータ駆動信号を送信する。
マイク12は、携帯端末10の外部から音を収集する。具体的に一例をあげて説明すると、マイク12は、バイブレータ制御装置20から受け付けた信号によって携帯端末10の外部の周辺音(図6の(A)参照)を収集し、A/D変換部13に送信する。
A/D(analog to digital)変換部13は、収集された音をデジタル信号に変換する。具体的には、A/D変換部13は、マイク12を介して収集した周辺音をアナログ信号からデジタル信号に変換し(図6の(B)参照)、後述の周辺音収集部25に対して送信する。
バイブレータ14は、ユーザに対して所定の状況を報知する。具体的には、バイブレータ14は、バイブレータ制御装置20からバイブレータ駆動信号を受け付けると、自己を駆動させて携帯端末10を振動させて、ユーザに対して所定の状況を報知する。
バイブレータ制御装置20は、バイブレータ14の駆動状況を制御する。そして、本発明に密接に関係するものとしては、図2に示すように、制御部21と、記憶部22とを備える。
記憶部22は、制御部21による各種処理に必要なデータやプログラムを記憶する。そして、本発明に密接に関係するものとしては、図2に示すように、駆動前周波数パターン記憶部23と、駆動後周波数パターン記憶部24とを備える。
駆動前周波数パターン記憶部23は、バイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音の周波数パターンを記憶する。具体的には、駆動前周波数パターン記憶部23は、図3に示すように、後述の周辺音収集部25によって収集され、FFT解析部26によって周波数解析されたバイブレータ14を駆動させる前の周辺音の周波数(f(x))および強度からなる駆動前周波数パターンを記憶する。なお、図3は、実施例1に係る駆動前周波数パターン記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
駆動後周波数パターン記憶部24は、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音の周波数パターンを記憶する。具体的には、駆動後周波数パターン記憶部24は、図4に示すように、後述の周辺音収集部25によって収集され、FFT解析部26によって周波数解析されたバイブレータ14を駆動させた後の周辺音の周波数(f(x))および強度からなる駆動後周波数パターンを記憶する。なお、図4は、実施例1に係る駆動後周波数パターン記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
制御部21は、各種処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。そして、本発明に密接に関係するものとしては、周辺音収集部25と、FFT解析部26と、差分算出部27と、差分判定部28と、バイブレータ制御部29とを備える。なお、周辺音収集部25は、特許請求の範囲に記載の「周辺音収集手段」に対応し、差分算出部27は、特許請求の範囲に記載の「差分算出手段」に対応し、差分判定部28は、特許請求の範囲に記載の「差分判定手段」に対応し、バイブレータ制御部29は、特許請求の範囲に記載の「バイブレータ制御手段」に対応する。
このうち、周辺音収集部25は、携帯端末10の周辺音を収集する。具体的に例をあげて説明すると、周辺音収集部25は、携帯端末制御部11からバイブレータ駆動信号を受け付けると、マイク12を介して所定の時間の間(n)、バイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音を収集し、A/D変換部13によってデジタル信号に変換されたバイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音を収集する。そして、周辺音収集部25は、FFT解析部26によって駆動前周波数パターンが格納されたことを確認すると、バイブレータ制御部29に対してバイブレータ駆動信号を送信する。さらに、バイブレータ14が駆動したことを確認すると、マイク12を介して所定の時間の間(n)バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集し、A/D変換部13によってデジタル信号に変換されたバイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音を収集する。
FFT(Fast Fourier Transform)解析部26は、デジタル信号に変換された音を周波数解析する。具体的に一例をあげて説明すると、周辺音収集部25からバイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音を受け付け、周波数解析することで周波数および強度からなる駆動前周波数パターン(図3参照)を生成し、駆動前周波数パターン記憶部23に格納する。また、周辺音収集部25によって収集されたバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を周波数解析することで、周波数および強度からなる駆動後周波数パターン(図4参照)を生成し、駆動後周波数パターン記憶部24に格納する。
差分算出部27は、周辺音収集部25によって収集したバイブレータ14が駆動した前後における周辺音の強度の差分を算出する。具体的には、差分算出部27は、駆動前周波数パターン記憶部23から駆動前周波数パターンを読み込み、駆動後周波数パターン記憶部24から駆動後周波数パターンを読み込む。そして、駆動後周波数パターンにおける強度から駆動前周波数パターンにおける強度を差し引くことで差分周波数パターンの強度を算出する。
差分判定部28は、差分周波数パターンを判定する。具体的には、差分判定部28は、差分算出部27によって算出された差分周波数パターンの強度と、予め設定された差分周波数パターンの強度の閾値とを突き合わせることで、差分周波数パターンにおける各周波数の中から所定の閾値以上の強度を持つ周波数があるか否かを判定し、所定の閾値以上の強度を持つ周波数がないと判定した場合、周辺音収集部25に対して、「バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させる旨」の信号を送信する。一方で、所定の閾値以上の強度を持つ周波数があると判定した場合、差分周波数パターンにおける各周波数の強度の総和を算出し、強度の総和が所定の閾値以上であるか否かを判定し、強度の総和が所定の閾値以上でないと判定した場合、周辺音収集部25に対して、「バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させる旨」の信号を送信する。所定の閾値(例えば、ユーザが騒がしいと感じる強度の境界値)以上の強度を持つ周波数があると判定し、強度の総和が所定の閾値以上であると判定した場合、この判定結果をバイブレータ制御部29に対して送信する。
バイブレータ制御部29は、周辺音収集部25によって収集された周辺音に基づいてバイブレータ14の駆動を制御する。具体的には、バイブレータ駆動信号を受け付けたバイブレータ制御部29は、バイブレータ14を駆動させる。そして、差分判定部28から「バイブレータ14の駆動を制御すべき旨の判定結果」を受け付けると、バイブレータ14の駆動を抑制し、周辺音収集部25に対して「バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させる旨」の信号を送信する。
[実施例1に係る携帯端末による処理]
次に、図5および図6を用いて、実施例1に係る携帯端末の鳴動の設定がバイブレータに設定されている場合の処理の流れを説明する。図5は、実施例1に係る携帯端末の鳴動の設定がバイブレータに設定されている場合のバイブレータ制御装置の処理の流れを示すフローチャートであり、図6は、実施例1に係る携帯端末におけるバイブレータ制御装置の処理を説明するための図である。ここで、図6の(C)に示した図は、縦軸に強度をとり、横軸に周波数をとったグラフを用いて、駆動前周波数パターン記憶部23に記憶された駆動前周波数パターンを概念的に表した図である。また、図6の(D)に示した図は、縦軸に強度をとり、横軸に周波数をとったグラフを用いて、駆動後周波数パターン記憶部24に記憶された駆動後周波数パターンを概念的に表した図である。また、図6の(E)に示した図は、差分算出部27によって算出された差分周波数パターンを周波数(f(x))と、強度とを対応付けて示した図である。また、図6の(F)に示した図は、縦軸に強度をとり、横軸に周波数をとったグラフを用いて、図6の(E)に示した差分周波数パターンを概念的に表した図である。
図5に示すように、バイブレータ制御装置20は、携帯端末制御部11からバイブレータ駆動信号を受け付けると(ステップS101肯定)、バイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音を収集する(ステップS102)。具体的には、周辺音収集部25は、携帯端末制御部11からバイブレータ駆動信号を受け付けると、マイク12を介して所定の時間の間(n)、バイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音を収集し(図6の(A)参照)、A/D変換部13によってデジタル信号に変換されたバイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音(図6の(B)参照)を収集する。
続いて、FFT解析部26は、駆動前周波数パターンを生成する(ステップS103)。具体的には、FFT解析部26は、周辺音収集部25からバイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音を受け付け、周波数解析することで駆動前周波数パターンを生成し、駆動前周波数パターン記憶部23に格納する(図6の(C)参照)。
続いて、バイブレータ制御部29は、バイブレータ14を駆動させる(ステップS104)。具体的には、周辺音収集部25は、駆動前周波数パターンが格納されたことを確認すると、バイブレータ制御部29に対してバイブレータ駆動信号を送信し、バイブレータ駆動信号を受け付けたバイブレータ制御部29は、バイブレータ14を駆動させる。
続いて、周辺音収集部25は、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集する(ステップS105)。具体的には、周辺音収集部25は、バイブレータ14が駆動したことを確認すると、マイク12を介して所定の時間の間(n)、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集し、A/D変換部13によってデジタル信号に変換されたバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集する。
続いて、FFT解析部26は、駆動後周波数パターンを生成する(ステップS106)。具体的には、FFT解析部26は、周辺音収集部25からバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を受け付け、周波数解析することで駆動後周波数パターンを生成し、駆動後周波数パターン記憶部24に格納する(図4の(D)参照)。
続いて、差分算出部27は、差分周波数パターンを算出し(ステップS107)、差分判定部28は、差分周波数パターンにおいて所定の閾値以上の強度を持つ周波数があるか否かを判定する(ステップS108)。具体的には、差分算出部27は、駆動前周波数パターン記憶部23から駆動前周波数パターンおよび駆動後周波数パターン記憶部24から駆動後周波数パターンを読み込み、駆動後周波数パターンにおける強度から駆動前周波数パターンにおける強度を差し引くことで差分周波数パターンを算出し(図4の(E)および(F)参照)、差分判定部28は、差分周波数パターンにおける各周波数の中から所定の閾値以上の強度を持つ周波数があるか否かを判定する。
ここで、各周波数の中から所定の閾値以上の強度を持つ周波数がないと判定した場合(ステップS108否定)、再び周辺音収集部25に対してバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させる(ステップS105)。具体的には、差分算出部27は、各周波数の中から所定の閾値以上の強度を持つ周波数がないと判定した場合、再び周辺音収集部25に対してバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させることで、上記した処理(ステップS105〜ステップS108)を繰り返し実行する。
一方で、各周波数の中から所定の閾値以上の強度を持つ周波数があると判定した場合(ステップS108肯定)、差分判定部28は、差分周波数パターンにおける強度の総和が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS109)。具体的には、差分判定部28は、各周波数の中から所定の閾値以上の強度を持つ周波数があると判定した場合、差分周波数パターンにおける各周波数の強度の総和を算出し、強度の総和が所定の閾値以上であるか否かを判定する。すなわち、例えば、差分判定部28は、ノイズの基本周波数と、高調波(1次高調派および2次高調派)(図6の(F)参照)とにおける強度を総和することで、「バイブレータを駆動させることによって発生したノイズの強度」を算出し、所定の閾値以上であるか否かを判定する。
ここで、差分周波数パターンにおける各周波数の強度の総和が閾値以上でないと判定した場合(ステップS109否定)、再び周辺音収集部25に対してバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させる(ステップS105)。具体的には、差分算出部27は、差分周波数パターンにおける各周波数の強度の総和が閾値以上でないと判定した場合、再び周辺音収集部25に対してバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させることで、上記した処理(ステップS105〜ステップS109)を繰り返し実行する。
一方で、差分周波数パターンにおける各周波数の強度の総和が閾値以上であると判定した場合(ステップS109肯定)、「バイブレータ14の駆動を制御すべき旨の判定結果」をバイブレータ制御部29に対して送信し、バイブレータ制御部29はバイブレータ14の駆動を抑制し(ステップS110)、再び周辺音収集部25に対してバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させることで上記した処理(ステップS105〜ステップS110)を繰り返し実行する。
このようにして、実施例1に係る携帯端末は、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を繰り返し収集し、閾値以上であるかを判定し、バイブレータ14の駆動を制御することで、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音が所定の閾値以下になるまでバイブレータ14の駆動を制御する(ステップS105〜ステップS110)。
[実施例1の効果]
上記したように、実施例1によれば、携帯端末10の周辺音を収集し、収集された周辺音に基づいてバイブレータ14の駆動を制御するので、バイブレータ14を駆動させることで発生した周辺音を収集してバイブレータ14を制御し、バイブレータ14を駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能である。言い換えると、バイブレータ14を駆動させることで発生したノイズを自動的に抑制するので、周辺環境に対するマナーが向上し、ユーザが手動でバイブレータを無効にする手間が不要となり、利便性が向上する。
また、実施例1によれば、収集されたバイブレータ14が駆動する前後における周辺音の音量の差分を算出し、所定の閾値以上の強度を持つ周波数があると判定し、強度の総和が所定の閾値以上であると判定した場合に、バイブレータ14の駆動を制御するので、ノイズが閾値以上であった場合に、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能である。
また、実施例1によれば、バイブレータの駆動を制御した後に、再び携帯端末10の周辺音を収集し、収集された周辺音に基づいてバイブレータ14の駆動を制御するので、バイブレータ14を駆動させることで発生したノイズを所定の閾値以下になるように抑制することが可能である。
また、実施例1によれば、追加のハードウェアを必要とせず、制御ロジックの追加または変更のみで実現可能なので、携帯端末の小型化、軽量化、省電力化および低コスト化の点で優位に実現することが可能である。
[実施例1に対する種々の変形例]
実施例1では、周辺音収集部25は、携帯端末制御部11からバイブレータ駆動信号を受け付けると、バイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音を収集する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、常時(例えば、3分ごとに)携帯端末10の周辺音を収集することでバイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音を収集してもよい。
また、実施例1では、所定の閾値以上の強度を持つ周波数があると判定し、強度の総和が所定の閾値以上であると判定した場合に、バイブレータ14の駆動を制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の閾値以上の強度を持つ周波数があると判定した場合または強度の総和が所定の閾値以上であると判定した場合に、バイブレータ14の駆動を制御するようにしてもよい。
また、実施例1では、差分周波数パターンにおける周波数の強度に基づいてバイブレータ14を制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、音量(デシベル値)に基づいてバイブレータ14を制御するようにしてもよい。すなわち、例えば、デジタル信号に変換したバイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音と、デジタル信号に変換したバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集し、音量の差分を算出し、この音量の差分が所定の閾値以上であった場合にバイブレータ14を制御してもよい。
また、実施例1では、差分周波数パターンを算出し、差分周波数パターンにおける各周波数の強度の総和が閾値以上である場合に、バイブレータ14を制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動後周波数パターンにおける強度が閾値以上である場合にバイブレータ14を制御するようにしてもよい。すなわち、バイブレータ14を駆動させた後の周辺音とバイブレータ14を駆動する前の周辺音との差分の音量を算出することなく、バイブレータ14を駆動させた後の周辺音が所定の閾値以上であった場合にバイブレータ14を制御するようにしてもよい。
また、実施例1では、差分周波数パターンがバイブレータ14を駆動させることで発生したノイズか否かを判定することなくバイブレータ14を制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、差分周波数パターンがバイブレータ14を駆動させることで発生したノイズであり、かつ、差分周波数パターンにおける各周波数の強度の総和が閾値以上である場合にバイブレータ14を制御するようにしてもよい。具体的に一例をあげて説明すると、バイブレータを駆動させることによって発生した音の周波数パターンを予め保持する周波数パターン保持部をさらに備え、周波数パターンと差分周波数パターンとが所定の一致度を満足する場合には、さらに、差分周波数パターンの強度が所定の閾値以上となるかを判定し、差分周波数パターンの強度が所定の閾値以上であると判定された場合には、バイブレータ14の駆動を制御するようにしてもよい。この結果、直接的にバイブレータ14を駆動させることで発生したノイズを検出するので、バイブレータを駆動させることで発生した音がノイズである状況を直接的に特定して、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能である。
ところで、上記の実施例1では、バイブレータ14を駆動させる前の携帯端末10の周辺音と、デジタル信号に変換したバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音との差分に基づいて、バイブレータ14の駆動を制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音がバイブレータ14を駆動させることによって発生したノイズであるか否かを判定し、バイブレータ14の駆動を制御するようにしてもよい。そこで、以下では、図7、図8および図9を用いて、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音がバイブレータ14を駆動させることによって発生したノイズであるか否かを判定し、バイブレータ14の駆動を制御する場合を実施例2として説明する。
[実施例2に係る携帯端末の構成]
まず、図7を用いて、実施例2に係る携帯端末10の構成を説明する。図7は、実施例2に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。なお、以下に説明する基本周波数パターン保持部31と、周波数パターン判定部32を除き、図2に示した携帯端末10と同様に動作し、実施例1に係る携帯端末と異なる点のみ詳細に説明する。
基本周波数パターン保持部31は、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音の基本周波数パターンを予め保持する。具体的には、基本周波数パターン保持部31は、周波数解析されたバイブレータ14を駆動させた後の周辺音の周波数および強度からなる基本周波数パターン記憶する(図9の(B)参照)。ここで、基本周波数パターンとは、バイブレータ14を駆動させて、ユーザが騒音と感じる程度の周辺音の周波数パターンを予め採取して保持したものを言う。
周波数パターン判定部32は、バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定する。具体的に一例をあげて説明すると、周波数パターン判定部32は、駆動後周波数パターン記憶部24から駆動後周波数パターンを読み込み、基本周波数パターン保持部31から基本周波数パターンを読み込む。そして、周波数パターン判定部32は、駆動後周波数パターンおよび基本周波数パターンにおける周波数ごとに強度を突き合わせることで、駆動後周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定し、所定の一致度を満足しないと判定した場合、周辺音収集部25に対して「バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させる旨」の信号を送信し、所定の一致度を満足すると判定した場合、判定結果をバイブレータ制御部29に対して送信する。
[実施例2に係る携帯端末による処理]
次に、図8および図9を用いて、実施例2に係る携帯端末におけるバイブレータの駆動設定がONになっている場合の処理の流れを説明する。図8は、実施例2に係る携帯端末の鳴動の設定がバイブレータに設定されている場合のバイブレータ制御装置の処理の流れを示すフローチャートであり、図9は、実施例2に係る携帯端末におけるバイブレータ制御装置の処理を説明するための図である。ここで、図9の(A)に示した図は、縦軸に強度をとり、横軸に周波数をとったグラフを用いて、駆動後周波数パターン記憶部24に記憶された駆動後周波数パターンを概念的に表した図である。また、図9の(B)に示した図は、縦軸に強度をとり、横軸に周波数をとったグラフを用いて、基本周波数パターン保持部31に記憶された基本周波数パターンを概念的に表した図である。
図8に示すように、バイブレータ制御装置20は、携帯端末制御部11からバイブレータ駆動信号を受け付けると(ステップS201肯定)、バイブレータ14を駆動させる(ステップS202)。具体的には、バイブレータ制御部29は携帯端末制御部11からバイブレータ駆動信号を受け付けると、バイブレータ14を駆動させる。
続いて、周辺音収集部25は、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集する(ステップS203)。具体的には、周辺音収集部25は、バイブレータ14が駆動したことを確認すると、マイク12を介して所定の時間の間(n)、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集し、A/D変換部13によってデジタル信号に変換されたバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集し、FFT解析部26に送信する。
続いて、FFT解析部26は、駆動後周波数パターンを生成する(ステップS204)。具体的には、FFT解析部26は、周辺音収集部25からバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を受け付け、周波数解析することで駆動後周波数パターンを生成し、駆動後周波数パターン記憶部24に格納する(図9の(A)参照)。
続いて、周波数パターン判定部32は、バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定する(ステップS205)。具体的には、周波数パターン判定部32は、駆動後周周波数パターン記憶部24から駆動後周波数パターン(図9の(A)参照)および基本周波数パターン保持部31から基本周波数パターン(図9の(B)参照)を読み込み、駆動後周波数パターンおよび基本周波数パターンにおける周波数ごとに強度を突き合わせることで、駆動後周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定する。
ここで、バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足しないと判定した場合(ステップS205否定)、周波数パターン判定部32は、再び周辺音収集部25に対してバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させる(ステップS203)。具体的には、周波数パターン判定部32は、バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足しないと判定した場合、再び周辺音収集部25に対してバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させることで、上記した処理(ステップS203〜ステップS205)を繰り返し実行する。
一方で、バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足すると判定した場合(ステップS205肯定)、周波数パターン判定部32は、「バイブレータ14の駆動を抑制すべき旨の判定結果」をバイブレータ制御部29に対して送信し、バイブレータ制御部29はバイブレータ14の駆動を抑制し(ステップS206)、再び周辺音収集部25に対してバイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を収集させることで上記した処理(ステップS203〜ステップS206)を繰り返し実行する。
このようにして、実施例2に係る携帯端末は、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音を繰り返し収集し、バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定し、バイブレータ14の駆動を制御することで、バイブレータ14を駆動させた後の携帯端末10の周辺音が所定の一致度を満足しなくなるまでバイブレータ14の駆動を制御する(ステップS203〜ステップS206)。
[実施例2の効果]
上記したように、実施例2によれば、バイブレータを駆動させた後の周辺音の基本周波数パターンを予め保持し、バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定し、所定の一致度を満足すると判定された場合には、バイブレータの駆動を制御するので、ノイズがバイブレータ駆動させることで発生した音であることを特定してバイブレータを制御し、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することが可能である。
さて、これまで実施例1または実施例2について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例3として、他の実施例を説明する。
例えば、実施例1または実施例2では、バイブレータ14の駆動を抑制するように制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、バイブレータ14の駆動を、例えば、停止するように制御してもよい。
(装置構成等)
また、本実施例において説明した各処理のうち、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば、図3、図4、図6、図9などに示した記憶情報や、図6、図9などに示したパラメータ情報)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した携帯端末の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる(例えば、図2において、駆動前周波数パターン記憶部23を駆動後周波数パターン記憶部24に統合するなどできる)。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(バイブレータ制御プログラム)
ところで、上記の実施例では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしてもよい。そこで、以下では、図10を用いて、上記の実施例に示したバイブレータ制御装置と同様の機能を有するバイブレータ制御プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図10は、バイブレータ制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
同図に示すように、表示装置としてのコンピュータ110は、携帯端末制御部111、マイク112、A/D変換部113およびバイブレータ114と信号によって通信を行う通信ケーブルで接続され、入力部120、HDD130、CPU140、ROM150、RAM160および出力部170をバス180などで接続して構成される。
ROM150には、上記の実施例1に示したバイブレータ制御装置20と同様の機能を発揮するバイブレータ制御プログラム、つまり、図10に示すように周辺音収集プログラム150aと、FFT解析プログラム150bと、差分算出プログラム150cと、差分判定プログラム150dと、バイブレータ制御プログラム150eとが、あらかじめ記憶されている。なお、これらのプログラム150a〜プログラム150eについては、図2に示したバイブレータ制御装置20の各構成要素と同様、適宜統合または、分散してもよい。
そして、CPU140がこれらのプログラム150a〜プログラム150eをROM150から読み出して実行することで、図10に示すように、プログラム150a〜プログラム150eは、周辺音収集プロセス140aと、FFT解析プロセス140bと、差分算出プロセス140cと、差分判定プロセス140dと、バイブレータ制御プロセス140eとして機能するようになる。なお、プロセス140a〜プロセス140eは、図2に示した、周辺音収集部25と、FFT解析部26と、差分算出部27と、差分判定部28と、バイブレータ制御部29とにそれぞれ対応する。
そして、CPU140はRAM160に記録された駆動前周波数パターンデータ160aと駆動後周波数パターンデータ160bとに基づいてバイブレータ制御プログラムを実行する。
なお、上記した各プログラム150a〜プログラム150eについては、必ずしも最初からROM150に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ110に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、またはコンピュータ110の内外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ110に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ110がこれから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係るバイブレータ制御装置、バイブレータ制御方法およびバイブレータ制御プログラムは、携帯端末を制御する携帯端末制御部からバイブレータを駆動させる駆動信号を受け付けて、バイブレータの駆動を制御することに有用であり、特に、バイブレータを駆動させることで発生するノイズを抑制することに適する。
実施例1に係る携帯端末の概要および特徴を説明するための図である。 実施例1に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。 実施例1に係る駆動前周波数パターン記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 実施例1に係る駆動後周波数パターン記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 実施例1に係る携帯端末の鳴動の設定がバイブレータに設定されている場合のバイブレータ制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る携帯端末におけるバイブレータ制御装置の処理を説明するための図である。 実施例2に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。 実施例2に係る携帯端末の鳴動の設定がバイブレータに設定されている場合のバイブレータ制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る携帯端末におけるバイブレータ制御装置の処理を説明するための図である。 バイブレータ制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
符号の説明
10 携帯端末
11 携帯端末制御部
12 マイク
13 A/D変換部
14 バイブレータ
20 バイブレータ制御装置
21 制御部
22 記憶部
23 駆動前周波数パターン記憶部
24 駆動後周波数パターン記憶部
25 周辺音収集部
26 FFT解析部
27 差分算出部
28 差分判定部
29 バイブレータ制御部
31 基本周波数パターン保持部
32 周波数パターン判定部

Claims (6)

  1. 携帯端末を制御する携帯端末制御部からバイブレータを駆動させる駆動信号を受け付けて、前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御装置であって、
    前記携帯端末の周辺音を収集する周辺音収集手段と、
    前記周辺音収集手段によって収集された周辺音に基づいて前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御手段と、
    を備えたことを特徴とするバイブレータ制御装置。
  2. 前記周辺音収集手段によって収集された前記バイブレータが駆動する前後における前記周辺音の音量の差分を算出する差分算出手段と、
    前記差分算出手段によって算出された前記音量の差分が所定の閾値以上となるかを判定する差分判定手段とをさらに備え、
    前記バイブレータ制御手段は、前記判定手段によって前記音量の差分が所定の閾値以上であると判定された場合には、前記バイブレータの駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載のバイブレータ制御装置。
  3. 前記バイブレータを駆動させることによって発生した音の周波数パターンを予め保持する周波数パターン保持手段をさらに備え、
    前記差分判定手段は、前記差分算出手段によって算出された前記音量の差分における周波数パターンと、前記周波数パターン保持手段によって保持されている周波数パターンとが所定の一致度を満足する場合には、さらに、当該音量の差分における周波数パターンの強度が所定の閾値以上となるかを判定し、
    前記バイブレータ制御手段は、前記差分判定手段によって前記音量の差分における周波数パターンの強度が所定の閾値以上であると判定された場合には、前記バイブレータの駆動を制御することを特徴とする請求項2に記載のバイブレータ制御装置。
  4. 前記バイブレータを駆動させた後の周辺音の基本周波数パターンを予め保持する基本周波数パターン保持手段と、
    前記周辺音収集手段によって収集された前記バイブレータが駆動した後の周辺音の周波数パターンと、前記基本周波数パターン保持手段によって保持されている基本周波数パターンとが所定の一致度を満足するか否かを判定する周波数パターン判定手段をさらに備え、
    前記バイブレータ制御手段は、前記周波数パターン判定手段によって所定の一致度を満足すると判定された場合には、前記バイブレータの駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載のバイブレータ制御装置。
  5. 携帯端末を制御する携帯端末制御部からバイブレータを駆動させる駆動信号を受け付けて、前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御方法であって、
    前記携帯端末の周辺音を収集する周辺音収集工程と、
    前記周辺音収集工程によって収集された周辺音に基づいて前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御工程と、
    を含んだことを特徴とするバイブレータ制御方法。
  6. 携帯端末を制御する携帯端末制御部からバイブレータを駆動させる駆動信号を受け付けて、前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御方法をコンピュータに実行させるバイブレータ制御プログラムであって、
    前記携帯端末の周辺音を収集する周辺音収集手順と、
    前記周辺音収集手順によって収集された周辺音に基づいて前記バイブレータの駆動を制御するバイブレータ制御手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするバイブレータ制御プログラム。
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