JP2008305403A - 熱設計点に基づいてicチップを分類するシステム、方法およびコンピュータ・プログラム - Google Patents

熱設計点に基づいてicチップを分類するシステム、方法およびコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】熱設計点に基づいてプロセッサ・チップを分類するシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】システムおよび方法を用いて、各プロセッサ・チップに対して、高電力作業負荷をプロセッサ・チップ上で実行して、電圧調節器モジュール(VRM)負荷曲線を決定する。その後、熱設計点(TDP)作業負荷がプロセッサ・チップに適用されて、プロセッサ・チップのパフォーマンスがVRM負荷曲線と重なるまで電圧を変化させる。この点で、プロセッサ・チップに対する電源入力が測定されて、プロセッサ・チップを分類したり、またはビンニングしたりするために使用される。適用される様々な作業負荷は、一定周波数を有する。プロセッサ・チップのこの分類から、所望の周波数を達成するために、より低い電圧を必要とする高速プロセッサと、所望の周波数で稼動しているときにより小さい電流を消費する低電流プロセッサとを特定できる。
【選択図】図5

Description

本出願は、一般に、改良されたデータ処理システムおよび方法に関する。さらに具体的には、本出願は、熱設計点に基づいてプロセッサを分類するシステムおよび方法に関する。
プロセッサ・チップが製造されるとき、結果として得られるプロセッサ・チップを試験して、それらの動作特性を決定することは重要である。プロセッサ・チップは、すべて同じ設計を有しうるが、結果として得られるプロセッサ・チップが正確に設計パラメータの中では動作しないようにさせうる様々なエラー源が製造過程内に存在しているため、このような試験は重要である。製造後にプロセッサ・チップを試験することにより、プロセッサは、それらの実際の動作特性に基づいて分類されうる。
従来、プロセッサは、固定電圧を供給し、かつ電源の周波数を変えることにより分類されてきた。基本的には、電圧が設定され、プロセッサが故障するまで入力電源の周波数が変えられる。このプロセッサの試験から、プロセッサ・チップが故障する前にどれくらい速く動作できるかを決定できる。この情報に基づいて、プロセッサは特定の機能的な類別に分類されうる。機能的な類別に基づいて、どのプロセッサが様々な顧客のシステム要件を満足するかを決定できる。
近年、プロセッサ・チップ回路に供給される電圧を調節するために、プログラム可能電圧調節器モジュールがプロセッサ・チップとともに使用されてきた。プログラム可能電圧調節器モジュールは、それらの「プログラマビリティ」により種々の動作電圧を可能にする。その結果、「高速」プロセッサ・チップと同じ周波数で動作する「低速」プロセッサ・チップよりも低い電圧で、「高速」プロセッサ・チップを実行することが可能である。固定周波数において、プロセッサ・チップを利用する、結果として得られるシステム内の熱放散能力に関連する異なる電力散逸要件を有するプロセッサ・チップに対する異なる顧客要求がありうる。周波数に基づくプロセッサの分類は、当技術分野で周知のように、このような顧客要求を満たす適切な分類機構を提供しない。
実施形態は、熱設計点に基づいてプロセッサ・チップを分類するシステムおよび方法を提供する。システムおよび方法は、各プロセッサ・チップに対して、プロセッサ・チップの作業負荷に基づく試験を実行して、電圧調節器モジュール(VRM)負荷曲線を規定する。その後、熱設計点(TDP)作業負荷がプロセッサ・チップに適用され、プロセッサ・チップのパフォーマンスがVRM負荷曲線と重なるまで電圧を変化させる。この点で、プロセッサ・チップに対する電源入力が測定されて、プロセッサ・チップを類別したり、またはビニングしたりするために使用される。
さらに具体的に述べると、実施形態の機構を用いて、所与のプロセッサ・チップに対して、第1の高電力作業負荷をプロセッサ上で実行して、失敗が許されないアプリケーションを実行するプロセッサにより引き出される最大電流、すなわち、Imaxが決定される。この第1の作業負荷は、例えば、Imaxアーキテクチャ検証プログラム作業負荷であってもよい。基本的に、Imax AVP作業負荷が走っている間、作業負荷の供給電圧は、最小値、すなわち、それより低い電圧では正常なチップ動作を保証できないVmin値まで低下することが許される。Imax値は、このVmin値で測定される。各チップは、それ自身の固有Vminを有しており、この固有Vminは、周波数を所望の周波数に設定して、様々な試験を繰り返し実行して、これらの試験に合格する最小電圧を見つけることにより見つけられる。
VminおよびImax値、ならびにプロセッサの電圧調節器モジュール(VRM)の既知のテンブナン等価抵抗値Rから、VRMにプログラミングする電圧識別子(VID)が決定される。VIDは、電圧調節器モジュールの抵抗値R(R=V/I)で決定される勾配を有する直線を、(Imax,Vmin)点からI=0点までたどることにより決定される。このようにして、VID、Imax、およびVmin値から、VRM負荷曲線が特定される。このVRM負荷曲線に沿ったI=0とI=Imaxの間のすべての点は、チップに対する有効な動作点である。
VIDは、それぞれの個々のチップに割り当てられる変数であるため、同じチップ設計から製造された異なるチップは、異なるVIDを有する可能性があることに注目すべきである。異なるVIDを有するチップは、異なる電流、したがって、異なる電力および熱設計点(後述する)を有する可能性がある。通常、VRM負荷曲線は、VIDにかかわらず同じ固有抵抗を有するであろう。したがって、電流に関する電圧降下の勾配、すなわち、VRM負荷曲線の勾配は、同じチップ設計のすべてのチップに対して同じであろう。
VRM負荷曲線を規定した後に、冷却期間を経験することなしにシステムの中で連続的に実行しなければならない作業負荷を表す第2の作業負荷を実行する。この第2の作業負荷は、例えば、熱設計点(TDP)アーキテクチャ検証プログラムであってもよい。VRM負荷曲線上の点が得られるまで、この第2の作業負荷の供給電圧を変化させる。その後、この点で、チップにより消費された電力が測定されて、チップを特定の動作特性クラスのチップに類別するために使用される。
実施形態の機構により実行された類別に基づいて、所望の周波数を達成するために、より低い電圧を必要とする高速プロセッサ・チップを特定できる。さらに、所望の周波数で稼動しているときにより小さい電流を消費する低電流プロセッサ・チップを特定できる。この特定と、顧客のデータ処理装置およびシステムに組み入れられる予定のプロセッサ・チップに対する顧客仕様とに基づいて、顧客の要求に適したプロセッサ・チップを特定できる。
一実施形態では、ICチップを分類する方法が提供される。方法は、ICチップに対する電圧調節器モジュール(VRM)負荷曲線を求めるステップと、ICチップに作業負荷を適用するステップと、VRM負荷曲線の所与の許容範囲内の点が得られるまで、ICチップのオンチップ電圧を調整するステップと、を含みうる。方法は、さらに、VRM負荷曲線の所与の許容範囲内の得られた点に呼応して、ICチップの電力消費量を測定するステップと、測定された電力消費量に基づいて、ICチップの所定の類別にICチップを分類するステップと、を含みうる。
VRM負荷曲線を求めるステップは、それより低い電圧ではICチップの正常な動作が保証されない最小電圧(Vmin)を決定するステップと、 失敗が許されない作業負荷の実行時に、ICチップにより引き出される最大電流(Imax)を決定するステップと、を含みうる。VRM負荷曲線を求めるステップは、さらに、Vminと、Imaxと、VRMに関連する抵抗値とに基づいて、ICチップに対する電圧識別子(VID)を決定するステップを含みうる。
ICチップに適用される作業負荷は、熱設計点(TDP)アーキテクチャ検証プログラム(AVP)作業負荷であってもよい。TDP AVPは、ICチップの特定用途に固有であってもよく、ICチップが利用される予定のデータ処理装置またはシステムの熱放散特性に基づいていてもよい。
ICチップに対する電源入力の周波数は、方法の実行中、実質的に一定に保持されてもよい。VRM負荷曲線は、ICチップに高電力作業負荷試験パターンを適用して、ICチップのパフォーマンスを測定することにより求めてもよい。ICチップに作業負荷を適用するステップは、ICチップに標準の作業負荷を適用するステップを含んでもよく、この標準の作業負荷とは、冷却期間を経験することなしに連続的に実行しなければならない作業負荷である。
他の実施形態では、コンピュータ読み込み可能プログラムを有するコンピュータ使用可能媒体を含むコンピュータ・プログラムが提供される。コンピュータ読み込み可能プログラムは、コンピュータ・デバイス上で実行処理されるとき、コンピュータ・デバイスに、方法の実施形態に関して先に概説した動作のうちの様々なもの、およびその組み合わせを実行させる。
さらに他の実施形態では、ICチップを分類するシステムが提供される。システムは、供試のICチップに接続された電圧調節器モジュールと、電圧調節器モジュールと供試のICチップとに接続された試験装置と、を含みうる。試験装置は、方法の実施形態に関して先に概説した動作のうちの様々なもの、およびその組み合わせを実行しうる。
これらのおよび他の本発明の特徴、ならびに利点は、本発明の例示的実施形態についての下記の詳細な説明において記述されるであろうし、または、本発明の例示的実施形態についての下記の詳細な説明に照らして、当業者に明らかになるであろう。
実施形態は、熱設計点試験に基づいてプロセッサ・チップを分類する機構を提供する。実施形態は、パワーPC(PowerPC)プロセッサ・チップ、セル(Cell)・ブロードバンド・エンジンで使用されるプロセッサ・チップ、およびその種の他のものを含む任意の種類のプロセッサ・チップを分類するために使用されうる。図1および図2は、例示的実施形態の態様が実施されうる実施例のチップ・パッケージ・アセンブリとして提供されている。図1および図2は、あくまで例に過ぎず、実施形態の機構を利用できるプロセッサ・チップの種類または構成に関していかなる限定を提示したり、または含意するものでもないことを理解すべきである。
図1を参照すると、パッケージ・アセンブリ100は、パッケージ102上に配設されたダイ104を含む。ダイは、装置の機能部品を含むパッケージされていないシリコン片である。用語「ダイ」は、集積回路を含む正方形のシリコンに対する正式な用語であり、一般的に「チップ」、「ICチップ」などと呼ばれる。パッケージは、プリント基板に接続したり、またははんだ付けしたりするためにチップまたは「ダイス」(ダイの複数)が中に入っているハウジングである。パッケージ102は、ピン108に対する電気配線および電気接続を提供する。蓋106は、ダイ104を覆うとともに、パッケージ102と固着する。
ダイ104は、例えば、はんだ、制御された崩壊チップ接続(C4)、ワイヤ・ボンド、またはその種の他のものを用いてパッケージ102に固着される。また、当業者は、例えば、フリップチップ・パッケージ構成のような他のパッケージ構成を使用できることを認識するであろう。
用語「チップ」は、全体のパッケージ・アセンブリを示すために使用されることがあるが、単語「チップ」は、多くの場合「ダイ」の同義語として使用される。チップ・アセンブリには、各種の先進技術に基づいて様々な異なった種類がある。一般的なチップ・パッケージ・アセンブリは、デュアル・イン・ライン・パッケージ(DIP)である。DIPは、両方の長辺上に導線(ピン)を有する矩形のチップ・ハウジングである。非常に小さい電線は、屈曲しながらクモのような足まで達する金属導線にチップを固着し、これらのクモのような足は、ソケットに挿入されたり、または回路基板上にはんだ付けされる。
セラミック・デュアル・イン・ライン・パッケージ(CDIP)は、セラミック材料で作られたDIPチップの一種である。CDIPパッケージは、硬ろう付けにより2つの側部に取り付けられた金メッキ導線と、金属シールを用いてチップに固着された金属蓋とを使用する。CERDIPは、ガラス・シールを用いてチップに固着されたセラミック蓋を使用する。
プラスチック・リード付きチップ・キャリア(PLCC)パッケージは、すべての4辺上に導線を含む、プラスチック製の正方形の表面実装チップ・パッケージである。導線(ピン)は、ハウジング内の非常に小さい凹部の、下方にもぐり込ませるようにおよび後方に伸長する。
セラミック・カッド(CERQUAD)パッケージは、正方形のセラミックの表面実装チップ・パッケージである。CERQUADパッケージは、ガラス・シールを用いてチップに固着されたセラミック蓋を使用する。CERQUADパッケージは、すべての4辺上にPLCCパッケージのピンと同様に下方を覆うピンを有する。他のパッケージ・タイプが当業者に知られており、実施形態の態様は、任意のチップ・タイプおよび任意のチップ・パッケージ・タイプに適用できる。
図2は、チップ・パッケージ・アセンブリ100の上から見た断面図を示している。ダイ104は、パッケージ102上に表面実装されている。図2で分かるように、パッケージ102は、ダイ104上の構成要素をピン108と接続するために非常に小さい電線を提供する。ピン108は、オフチップ構成要素への接続を提供する。例えば、ダイ104がプロセッサ・チップであるとき、ピン108は、システム・メモリまたはシステム・バスなどへの接続を提供できる。
1つ以上のピン108を介してダイ104に接続されうる1つの構成要素は、電圧調節器モジュールである。電圧調節器モジュールは、通常、マイクロプロセッサに供給される電圧を調節する装置または回路である。ほとんどのパーソナル・コンピュータの電源は、5ボルトの出力を発生する。しかしながら、ほとんどのマイクロプロセッサは、3.5ボルト未満の電圧を要求する。電圧調節器モジュールの仕事は、マイクロプロセッサにより要求されるより低い電圧まで5ボルトの信号を下げることである。
図3は、パッケージを介してチップに接続された、実施形態の態様が適用されうる電圧調節器モジュールを示している。図示の実施例では、ダイ204は、例えば、マイクロプロセッサであってもよい。電圧調節器モジュール(VRM)210は、パッケージ202のピンを介してダイ204に接続されている。電圧調節器モジュール210は、供給電圧(VDD)および接地接続(GND)を提供できる。
電圧調節器モジュール210は、マザーボードにはんだ付けされてもよく、このマザーボードに、パッケージ202もまた、はんだ付け、またはソケット・マウントを用いて接続されてもよい。あるいは、電圧調節器モジュール210は、インストール可能装置であってもよい。電圧調節器モジュール210は、異なる供給電圧を有するプロセッサを、同じマザーボード上に取り付けることを可能にする。
いくつかの電圧調節器モジュールは、プロセッサに固定供給電圧を提供する。しかしながら、ほとんどの電圧調節器モジュールは、プロセッサから所要の供給電圧を検知する。図示の実施例では、マイクロプロセッサ・チップ204は、電圧識別子(VID)と呼ばれるビット数により電圧調節器モジュール210に正しい供給電圧を伝達する。VIDは、例えば、プロセッサのような構成部分に対する単一の電力およびパフォーマンス動作点を満たすように、製造試験中に構成部分ごとに選択される離散的な電圧値である。VIDは、その部分のVIDロジックと合わさって、システム電圧調節器モジュール(VRM)設定をプログラミングするためにシステムを起動するとき読み出される。
図3の機構を用いて、電圧調節器モジュール210は、最初は、マイクロプロセッサ・チップ204の中のVIDロジック(図示せず)に対して標準的な供給電圧を提供することができる。VIDロジックの目的は、電圧調節器モジュール210に対してVIDを送出することである。電圧調節器モジュール210が所要の供給電圧を特定するVIDを受信するとき、電圧調節器モジュール210は、電圧調節器として機能し始め、プロセッサに所要の一定電圧供給(VDD)を提供する。
図3のプロセッサ構成は、シングル・コア・マイクロプロセッサ設計であってもよい。すなわち、図3のマイクロプロセッサは、「プロセッサ」または「コア」とも呼ばれるただ1つのセントラル・プロセッサ・ユニット(CPU)を有してもよく、または単一のプロセッサ・チップ上に提供されたマルチ・プロセッサまたはマルチ・コアを有してもよい。シングル・コア・プロセッサは、ただ1つの供給電圧を要求するか、あるいは、スプリット・レール設計に対する2つの供給電圧を要求し、その場合、プロセッサには、外部電圧または「入出力」電圧と、内部電圧または「コア」電圧との2つの電圧が供給される。しかしながら、マルチ・コア・マイクロプロセッサは、マルチ・プロセッサまたはマルチ・コアの変動する電圧供給要件を考慮しなければならないため、電力消費量の問題を複雑にしうる。
プロセッサ・メーカは、低電力半導体プロセスを使用するとともに、チップに対してさらにますます多くの機能を付加しながらダイ・サイズを縮小することにより、電力消費量に関する懸念を解決しようとしている。ダイ・サイズが縮小するとともに、より多くの構成要素がプロセッサ設計に詰め込まれるとき、製造上のバラツキ(変動)は、パフォーマンスおよび電力消費量により大きい影響を与える。したがって、プロセッサをそれらの動作特性に基づいて分類することまたは「ビニング(グループ分け)すること」が、より重要になる。製造過程における変動が原因で、同じプロセッサ・チップ設計は、異なる動作特性を有する製造チップを生じうる。その結果、同じチップは、あらゆる顧客用途に対しては適していない可能性がある。顧客が彼らのデータ処理装置またはシステム内のチップに対する彼らの要件を示すとき、適切なチップを顧客に提供するために選択できるように、製造チップを分類することは重要である。
ダイ・サイズの縮小と、より多くのロジックをチップに付加する必要性とのために、結果として得られるチップの熱放散も同様に一層の関心事になる。例えば、チップが最終的に取り付けられる装置またはシステムは、限定された電力散逸レベルを有する可能性がある。プロセッサ・チップが長期間このレベルを超えて動作するとき、チップ温度は、装置またはシステムの設計限界を超えるであろう。これが生じる前に、パワー・マネージメント機構は、電力レベルを低下させるためにプロセッサ・チップの動作を抑制する。その結果、提供されるパフォーマンス・レベルは、プロセッサ・チップの温度を保持するために低下する。
顧客は、彼らのプロセッサ・チップの使用に対して、できる限り抑制されないパフォーマンスを要求する。さらに、各顧客は、例えば、抑制されないパフォーマンスが要求されるプロセッサ・チップにより実行処理される異なるプロセスなど、抑制されないパフォーマンスに対する異なる要件を有しうる。これらのプロセスは、熱設計点(TDP)アーキテクチャ検証プロセス(AVP)と呼ばれる。
現代の顧客は、過去においてよりも、現在のプロセッサ・チップの電力消費量および熱放散に関心を持っているため、これらの動作特性に基づいてプロセッサ・チップを類別することは適切である。従来の周波数に基づく分類または「ビニング」プロセスを使用することは、これらの動作特性に関してプロセッサ・チップの満足できる類別を提供しない。
実施形態は、熱設計点に基づいてプロセッサ・チップを分類するシステムおよび方法を提供する。システムおよび方法は、各プロセッサ・チップに対して、プロセッサ・チップの作業負荷に基づく試験を実行して、電圧調節器モジュール(VRM)負荷曲線を規定する。その後、熱設計点(TDP)作業負荷がプロセッサ・チップに適用され、プロセッサ・チップのパフォーマンスがVRM負荷曲線と重なるまで電圧を変化させる。この点で、プロセッサ・チップに対する電源入力が測定されて、プロセッサ・チップを類別したり、またはビニングしたりするために使用される。
図4は、一実施形態の試験機構の例示的ブロック図である。図4に示されているように、試験機構は、試験されるチップ320が配設される熱的に制御されたチャック310を含む。試験および測定のために適切な信号をチップ320に提供できるように、電気接続がチャック310を介して提供されうる。あるいは、当技術分野で周知のようにチップ320に対する接続を提供する他の機構が提供されてもよい。
チップ320は電圧調節器モジュール350に接続され、この電圧調節器モジュール350はプログラム可能電源330に接続される。プログラム可能電源330は、電圧調節器モジュール350を介してチップ320に所望の周波数電源入力を提供するように、周波数発生器340によりプログラム可能である。実施形態において特に強調すべきは、周波数発生器340は、プログラム可能電源330で発生される電源入力の周波数を制御するために使用され、試験中にチップ320に一定の周波数を提供するようになされている点である。換言すれば、実施形態の試験のために、周波数が意図的に可変にされる従来の試験とは対照的に、周波数は固定されている。
試験装置300は、できる限りチャック310を介してチップ320に接続されるとともに、電圧調節器モジュール350に接続されることにより、チップ320に対して適切な制御と試験パターン信号とを提供するとともに、試験パターンと電圧調節器モジュール350の設定とに呼応して様々な動作特性を測定するようになされている。試験装置300は、試験制御装置360と、試験測定モジュール370と、試験パターン発生器380と、熱制御モジュール390とを含む。試験制御装置360は、試験装置300の全体的な動作を制御するとともに、他の要素370〜390の動作を調整する。
試験パターン発生器380は、試験制御装置360に制御されて、チップ320に対して様々な試験パターンを適用し、様々な作業負荷によりチップ320の動作を試験するようになされている。特に、試験パターン発生器380は、電圧調節器モジュール負荷曲線を決定するために、チップ320に対して高電力作業負荷を適用するためのパターンを発生する。さらにまた、試験パターン発生器380は、チップ320に標準の作業負荷を適用するためのパターンを発生し、この標準の作業負荷とは、プロセッサが配設される予定のシステムの中で冷却期間を経験することなしに連続的に実行しなければならない作業負荷である。
熱制御モジュール390は、実質的に一定の温度がチャック310で保持されるようにチャック310の温度を制御する。試験制御装置360は、電圧調節器モジュール350に制御信号を提供して、電圧調節器モジュール350に対して、後述するように、試験手順に基づいてチップ320に適用される電源入力の電圧を変化させるように命令する。
試験測定モジュール370は、試験装置300により制御される様々な試験パターンと電圧入力とに対するチップ320のパフォーマンス応答を測定する。試験測定モジュール370は、例えば、チップ320の電力消費量を測定できる。測定された電力消費量に基づいて、チップ320は分類されたり、または「ビニングされ」たりしうる。
実施形態の機構を用いて、制御装置360は、試験パターン発生器380に対して、チップ320に第1の高電力作業負荷試験パターンを適用するように命令する。この第1の高電力作業負荷試験パターンは、失敗が許されないアプリケーションを実行するプロセッサにより引き出される最大電流を決定するために使用されるImaxアーキテクチャ検証プログラム(AVP)であってもよい。基本的に、Imax値は、適用された作業負荷が、オンチップ電圧を、それより低い電圧ではチップの正常な動作が保証されない最小電圧(Vmin)レベルまで低下させるとき決定される。
制御装置360は、電圧調節器モジュール350に対して、オンチップ電圧が最小電圧(Vmin)レベルまで低下できるように命令する。各チップ設計は、Imax AVPの適用前に既知であるそれ自身のVmin値を有している。Vmin値は、電源入力の周波数を所望の周波数に設定して、オンチップ電圧を変化させながら様々な試験を繰り返し実行して、試験に合格する最小電圧を見つけることにより見つけることができる。これは、Imax AVPとともに使用される最小電圧Vminである。
試験測定モジュール370は、オンチップ電圧がチップに対するVmin値に等しいとき、または実質的に等しいときにImax値を測定する。VminおよびImax値、ならびにプロセッサの電圧調節器モジュール(VRM)の既知のテンブナン等価抵抗値Rから、VRMにプログラミングするVIDが決定される。VIDは、電圧調節器モジュールの抵抗値R(R=V/I)で決定される勾配を有する直線を、(Imax,Vmin)点からI=0点までたどることにより決定される。このようにして、VID、Imax、およびVmin値から、VRM負荷曲線が特定される。このVRM負荷曲線に沿ったI=0とI=Imaxの間のすべての点は、チップに対する有効な動作点である。
上述したように、VIDは、それぞれの個々のチップに割り当てられる変数であるため、同じチップ設計から製造された異なるチップは、異なるVIDを有する可能性がある。異なるVIDを有するチップは、異なる電流、したがって、異なる電力および熱設計点を有する可能性がある。通常、VRM負荷曲線は、VIDにかかわらず同じ固有抵抗を有するであろう。したがって、電流に関する電圧降下の勾配、すなわち、VRM負荷曲線の勾配は、同じチップ設計のすべてのチップに対して同じであろう。
VRM負荷曲線を規定した後に、試験制御装置360は、試験パターン発生器380に対して、冷却期間を経験することなしにシステムの中で連続的に実行しなければならない作業負荷を表す第2の作業負荷を実行するための第2の試験パターンを適用するように命令する。この第2の作業負荷は、熱設計点(TDP)アーキテクチャ検証プログラム(AVP)である。TDP AVPを、チップ320の特定用途に適合させてもよく、すなわち、例えば、チップ320が利用される予定のデータ処理装置またはシステムの熱放散特性に基づいてもよい。あるいは、TDP AVPは、所定の基準に基づいてチップ320を試験するために使用される一般化されたAVPであってもよい。
TDPは、コンピュータ・システムにおける熱問題解決法が放散しなければならない電力の最大量を表す。例えば、ラップトップのCPU冷却解決法は、20W TDPに対して設計されてもよく、これは、ラップトップのCPU冷却解決法が最大接合温度を超えることなく20Wで発生された熱を放散できることを意味する。通常、TDPは、チップがこれまでに引き出すことができた最大電力には設定されず、むしろ実際のアプリケーションを実行しているときにチップが引き出すであろう最大電力に設定される。これは、すなわち、より多くの費用がかかるとともに、実際の動作状態においていかなる実質的利益も得られないであろう最大の理論電力に対する有効な冷却解決法を必要とすることなく、システムがその熱設計枠を超えずにすべてのアプリケーションを処理できるであろうことを確保する。
試験パターン発生器380により、この第2の作業負荷、例えばTDP AVPをチップ320に適用するとき、試験制御装置360は、電圧調節器モジュール350に対して、供給電圧を変化させるように命令できる。結果として得られるオンチップ電圧は、試験測定モジュール370でモニタされて、いつオンチップ電圧がチップ320内に電流を生じさせて、その結果、電圧および電流がVRM負荷曲線上の点を与えるか、またはVRM負荷曲線の所与の許容範囲内の点を与えるかを決定してもよい。この点で、試験制御装置360は、試験測定モジュール370に対して、チップ320により消費されている電力を測定するように命令する。
その後、測定された電力は、チップ320に対する類別の表示を提供するために制御装置360により使用される。例えば、チップが分類されたり、または「ビニングされ」たりすることになる電力消費量の所定の範囲または「ビン」が、規定されうる。測定された電力に基づいて、試験制御装置360は、測定された電力をこれらの範囲またはビンと比較でき、チップ320が、どの範囲またはビンに最も良く類別されるかを特定できる。この類別の表示は、ディスプレイ、印刷されたレポート、または他の任意の好適な出力機構などを介して提示され、利用者がチップ320をどこに類別したらよいかを知ることができるようにしてもよい。
実施形態の機構により実行された類別に基づいて、所望の周波数を達成するために、より低い電圧を必要とする高速プロセッサ・チップを特定できる。さらに、所望の周波数で稼動しているとき、より小さい電流を消費する低電流プロセッサ・チップを特定できる。この特定と、顧客のデータ処理装置およびシステムに組み入れられる予定のプロセッサ・チップに対する顧客仕様とに基づいて、顧客の要求に適したプロセッサ・チップを特定できる。
図5は、電圧調節器モジュール負荷曲線、および電圧調節器モジュール負荷曲線がプロセッサ・チップを分類するために使用される方法を示す例示的グラフである。図5に示されているように、しきい値電流(Iコア)は、グラフのX軸に沿って提供され、他方、オンチップ電圧は、グラフのY軸に沿って提供される。最初に、VID410を決定するために、チップに対するVmin420およびImax430が、高電力Imax AVPを用いて決定される。まず初めに、Vmin値420は、周波数をチップに対する所望の周波数で一定に保持して、かつどの最小電圧で試験に合格するかを決定するために、チップのロジックの試験を実行している間、電圧を変化させることにより、決定される。その後、このVmin値420は、Imax値430を決定するために使用され、その手段として、オンチップ電圧がVmin値420まで低下することを可能とするためにImax AVPを実行して、オンチップ電圧がVmin値420まで低下した時点で、しきい値電流を測定する方式を採用している。その後、このしきい値電流がImax値430として設定される。
Vmin値420およびImax値430から、グラフ内の点(Imax,Vmin)が決定され、チップに対するVRM負荷曲線440の片端として使用されうる。電圧調節器モジュール(VRM)に対するテンブナン等価抵抗Rに基づいて、直線、すなわち、VRM負荷曲線440を、VRM負荷曲線440の勾配として抵抗Rを用いて点(Imax,Vmin)と点(0,VID)の間で生成できる。このVRM負荷曲線440に沿った点は、チップに対する有効な動作点である。
その後、標準の作業負荷、すなわち、熱設計点(TDP)アーキテクチャ検証プログラム(AVP)作業負荷が、チップに適用され、この標準の作業負荷とは、その間に冷却期間を必要とすべきではない作業負荷である。VRM負荷曲線440上の点が得られるまで、オンチップ電圧が調整される。例えば、TDP AVPは、第1のレベル450の試験電圧で適用されうるとともに、電圧は、試験電圧とその対応するしきい値電流とがVRM負荷曲線440上の点になるまで、上方に調整されうる。試験電圧は独立変数であり、他方、しきい値電流は従属変数である。したがって、試験電圧が調整されるとき、しきい値電流は、TDP VDD−IDD曲線470に従って調整される。
試験電圧としきい値電流とがVRM負荷曲線440上の点、またはVRM負荷曲線440の許容範囲内の点になると、その後、チップにより消費される電力が測定されて、チップを分類したり、または「ビニングし」たりするために使用される。図5に示されているように、TDP等高線480〜495は、一定電力の線を表す。類別、分類、または「ビン」を、これらのcTDP等高線480〜495に基づいて規定でき、TDP等高線480〜495の範囲が、その中にチップが配設されうる種々の類別、分類、または「ビン」を特定できるようになされている。例えば、図5に示されているように、4つの異なる「分類」が、分類1〜分類4に規定されている。VRM負荷曲線440上の交点が、これらの分類のうちの1つの範囲内にあるかどうかに基づいて、チップは、対応する分類の中に類別されることになる。
その結果、顧客が、顧客のデータ処理装置またはシステムで特定のチップ設計を使用することを所望するとともに、データ処理装置またはシステムの設計に基づく具体的な電力散逸限界を有するとき、顧客の電力散逸限界を、チップのどの類別、分類、またはビンが顧客の要求を満足するかを決定するための基準として使用できる。その後、対応する類別、分類、またはビンに類別され、分類され、またはビニングされたそれらのチップは、顧客のデータ処理装置またはシステム用に顧客に提供されうる。
図6は、一実施形態の例示的動作の概略を示すフローチャートである。フローチャート説明図の各ブロック、およびフローチャート説明図内のブロックの組み合わせは、コンピュータ・プログラム命令で実施できることが理解されるであろう。これらのコンピュータ・プログラム命令は、機械を製造するために他のプロセッサまたはプログラム可能データ処理機械に提供されて、プロセッサまたは他のプログラム可能データ処理機械上で実行処理する命令が、1つまたは複数のフローチャート・ブロック内に指定された機能を実施する手段を生じるようにしてもよい。また、これらのコンピュータ・プログラム命令は、コンピュータ読み込み可能メモリまたは記憶媒体に保存されてもよく、これらのコンピュータ・プログラム命令は、プロセッサまたは他のプログラム可能データ処理機械に対して、コンピュータ読み込み可能メモリまたは記憶媒体に保存された命令が1つまたは複数のフローチャート・ブロック内に指定された機能を実施する命令手段を含む製品を製造するように、特定の方法で機能するように指示できる。
したがって、フローチャート説明図のブロックは、指定された機能を実行する手段の組み合わせと、指定された機能を実行するステップの組み合わせと、指定された機能を実行するプログラム命令手段と、を支持する。また、ことが理解されるであろう。フローチャート説明図の各ブロック、およびフローチャート説明図内のブロックの組み合わせは、指定された機能またはステップを実行する専用ハードウェア・ベースのコンピュータ・システムを用いて、または専用ハードウェアと計算機命令との組み合わせを用いて、実施できる。
図6に示されているように、動作は、試験システムがチップに対するVminを求めることから始まる(ステップ510)。Vminは、チップの事前の試験で既に決定されていてもよい。このような場合には、チップに対するVminは、試験システムへの入力として与えられてもよい。あるいは、この時点で試験システムを用いてチップを特別に試験することによりVminを求めてもよい。このような試験は、上述したように、正常に機能させるために、チップを試験している間、チップの周波数を固定して、かつオンチップ電圧を変化させて、それによって、チップの正常な機能が達成される最低電圧を決定することを含みうる。
試験システムは、チップに高電力作業負荷を適用し、例えば、チップにImax AVP作業負荷を適用して、試験システムは、オンチップ電圧が確立されたVminまで低下することを可能にする(ステップ520)。オンチップ電圧がVminになると、またはオンチップ電圧がVminの許容範囲内になると、試験システムは、チップのしきい値電流を測定して、このしきい値電流をImax値として使用する(ステップ530)。電圧調節器モジュール(VRM)に対する既知の抵抗値Rに加えて、ImaxおよびVmin値に基づいて、試験システムは、チップに対するVIDを生成する(ステップ540)。VID、Imax、Vmin、およびR値から、試験システムは、VRM負荷曲線を生成する(ステップ550)。
VRM負荷曲線を求めた後、試験システムは、熱設計点(TDP)AVPをチップに適用する(ステップ560)。試験システムは、VRM負荷曲線上の点が得られるまで、オンチップ電圧を変化させる(ステップ570)。その後、試験システムは、このVRM負荷曲線点におけるチップの電力消費量を測定する(ステップ580)。その後、試験システムは、測定された電力消費量に基づいてチップを分類/ビニングして(ステップ590)、動作は終了する。
このように、実施形態の機構は、当技術分野で周知のような周波数に基づいてよりむしろ、電力消費量に基づいて、プロセッサ・チップのようなチップを分類/ビニングできる。電力消費量に基づくこのような分類/ビニングは、電力散逸が大きな問題である顧客用途に対する改良された分類方法論を提供する。実施形態の機構を用いて、所望の周波数を達成するために、より低い電圧を必要とする高速チップを特定できる。さらにまた、所望の周波数で稼動しているとき、より小さい電流を消費する低電流チップを特定できる。
実施形態は、完全にハードウェア的な実施形態、完全にソフトウェア的な実施形態、またはハードウェア要素およびソフトウェア要素の両方を含む実施形態の形を取りうることを理解すべきである。例示的な一実施形態では、実施形態の機構は、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むソフトウェアで実現されるが、これらに限らない。
さらに、実施形態は、コンピュータまたは任意の命令実行システムを用いて使用するための、もしくはコンピュータまたは任意の命令実行システムと共に使用するための、プログラム・コードを備えるコンピュータ使用可能媒体、またはコンピュータ読み込み可能媒体によりアクセス可能な、コンピュータ・プログラムの形を取ってもよい。この説明の目的において、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ読み込み可能媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスを用いて使用するための、もしくは命令実行システム、装置、またはデバイスと共に使用するためのプログラムを含む、保存する、通信する、伝搬する、または搬送することができる任意の装置でありうる。
媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線式、または半導体のシステム(あるいは装置またはデバイス)、もしくは伝搬媒体でありうる。コンピュータ読み込み可能媒体の実施例としては、半導体メモリまたはソリッド・ステート・メモリ、磁気テープ、リムーバブル・コンピュータ・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、リジッド磁気ディスク、および光ディスクなどがある。現在の光ディスクの実施例としては、読み出し専用コンパクト・ディスク(CD−ROM)、読み出し書き込みコンパクト・ディスク(CD R/W)、およびDVDなどがある。
プログラム・コードを保存および実行処理するのに適した、もしくは、プログラム・コードを保存または実行処理するのに適したデータ処理システムは、システム・バスを介して直接的または間接的に記憶素子に接続された少なくとも1つのプロセッサを含むであろう。記憶素子は、プログラム・コードの実際の実行処理時に使用されるローカル・メモリ、大容量記憶装置、および実行処理時に大容量記憶装置からコードを取り出さなければならない回数を減少させるために、少なくともいくつかのプログラム・コードの一時記憶域を提供するキャッシュ・メモリを含むことができる。
入出力、または入出力装置(キーボード、ディスプレイ、ポインティング・デバイスなどを含むが、これらに限らない)は、直接に、または介在する入出力制御装置を通じてシステムと接続されうる。また、データ処理システムを、介在する個人通信網または公衆通信網を通じて、他のデータ処理システム、もしくはリモート・プリンタ装置またはリモート記憶装置と接続できるように、ネットワーク・アダプタをシステムに接続してもよい。モデム、ケーブル・モデム、およびEthernet(登録商標)カードは、現在利用可能なネットワーク・アダプタのうちのほんの2、3種類に過ぎない。
本発明の説明は、図示および説明のために提示されたものであり、完全であることを意図しておらず、または開示した形態の発明に限定するものではない。多数の変更および変形が、当業者にとって明らかであろう。実施形態は、本発明の原理、実用化について最も良く説明するために、および当業者が、想定された特定の用途に適合するような様々な変更を有する多様な実施形態に対して、本発明を理解することを可能とするために、選択されかつ説明された。
本発明、ならびに本発明の好ましい使用形態、さらなる目的、および利点は、添付図面とともに、実施形態についての下記の詳細な説明を参照することにより、最も良く理解されるであろう。
例示的実施形態の態様が実施されうる実施例のチップ・パッケージ・アセンブリを示している。 例示的実施形態の態様が実施されうる実施例のチップ・パッケージ・アセンブリを示している。 パッケージを介してチップに接続された、実施形態の態様が適用されうる電圧調節器モジュールを示している。 一実施形態の試験機構の例示的ブロック図である。 電圧調節器モジュール負荷曲線、および電圧調節器モジュール負荷曲線がプロセッサ・チップを分類するために使用される方法を示す例示的グラフである。 一実施形態の例示的動作の概略を示すフローチャートである。

Claims (9)

  1. ICチップに対する電圧調節器モジュール(VRM)負荷曲線を求めるステップと、
    前記ICチップに作業負荷を適用するステップと、
    前記VRM負荷曲線の所与の許容範囲内の点が得られるまで、前記ICチップのオンチップ電圧を調整するステップと、
    前記VRM負荷曲線の前記所与の許容範囲内の得られた前記点に呼応して、前記ICチップの電力消費量を測定するステップと、
    前記測定された電力消費量に基づいて、ICチップの所定の類別に前記ICチップを分類するステップとを含む、ICチップを分類する方法。
  2. 前記VRM負荷曲線を求めるステップが、
    それより低い電圧では前記ICチップの正常な動作が保証されない最小電圧(Vmin)を決定するステップと、
    失敗が許されない作業負荷の実行時に、前記ICチップにより引き出される最大電流(Imax)を決定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記VRM負荷曲線を求めるステップが、
    前記Vminと、前記Imaxと、前記VRMに関連する抵抗値とに基づいて、前記ICチップに対する電圧識別子(VID)を決定するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ICチップに適用される前記作業負荷が、熱設計点(TDP)アーキテクチャ検証プログラム(AVP)作業負荷である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記TDP AVPが、前記ICチップの特定用途に固有であり、かつ前記TDP AVPは、前記ICチップが利用される予定のデータ処理装置またはシステムの熱放散特性に基づいている、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ICチップに対する電源入力の周波数が、前記方法の実行中、実質的に一定に保持されている、請求項1に記載の方法。
  7. 前記VRM負荷曲線が、前記ICチップに高電力作業負荷試験パターンを適用するステップと、前記ICチップのパフォーマンスを測定するステップと、により求められ、かつ前記ICチップに作業負荷を適用するステップが、前記ICチップに標準の作業負荷を適用するステップを含み、前記標準の作業負荷は、冷却期間を経験することなしに連続的に実行しなければならない作業負荷である、請求項1に記載の方法。
  8. ICチップを分類するためのコンピュータ・プログラムであって、コンピュータに、
    前記ICチップに対する電圧調節器モジュール(VRM)負荷曲線を求めさせて、
    前記ICチップに作業負荷を適用させて、
    前記VRM負荷曲線の所与の許容範囲内の点が得られるまで、前記ICチップのオンチップ電圧を調整させて、
    前記VRM負荷曲線の前記所与の許容範囲内の得られた前記点に呼応して、前記ICチップの電力消費量を測定させて、
    前記測定された電力消費量に基づいて、ICチップの所定の類別に前記ICチップを分類させる、ことを実行させる、コンピュータ・プログラム。
  9. 供試のICチップに接続された電圧調節器モジュールと、
    前記電圧調節器モジュールと供試の前記ICチップとに接続された試験装置とを含む、ICチップを分類するシステムであって、前記試験装置は、
    前記ICチップに対する電圧調節器モジュール(VRM)負荷曲線を求めて、
    前記ICチップに作業負荷を適用して、
    前記電圧調節器モジュールに対して、前記VRM負荷曲線の所与の許容範囲内の点が得られるまで、前記ICチップのオンチップ電圧を調整するように命令して、
    前記VRM負荷曲線の前記所与の許容範囲内の得られた前記点に呼応して、前記ICチップの電力消費量を測定して、
    前記測定された電力消費量に基づいて、ICチップの所定の類別に前記ICチップを分類する、ICチップを分類するシステム。
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