JP2008303988A - 軸受潤滑装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受に供給された潤滑油の廃油を安価な構成で確実に排出可能、且つ軸受内の潤滑油量を適切に調整可能とする。
【解決手段】転がり軸受1の外輪5に、保持器4の案内面5a内に開口して半径方向に貫通する吸引孔6を複数形成し、その吸引孔6に、ハウジング9の貫通孔9aを介してビニールチューブ14及び吸引ポンプ12を接続して、吸引孔6から案内面と保持器4との間の潤滑油の吸引を行うようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の主軸等を軸支する軸受に潤滑油を適正に供給する軸受潤滑装置に関する。
工作機械の主軸を軸支する軸受に潤滑油を供給する軸受潤滑装置としては、特許文献1に開示のものが知られている。これは、ハウジングの上方に、導入口から軸受に導く潤滑油の通路を形成する一方、ハウジングの下方に、軸受を通過した潤滑油を排出する排出口を設けて、軸受に供給された潤滑油を排出口から吸引装置により吸引して強制的に排出させる構造となっている。なお、ハウジングから完全に排出されずに流下した潤滑廃油は、ハウジング最下位置のオイルポケットに溜められ、同じく吸引装置により強制的に排出される。
また、特許文献2にも同様に、ハウジングの上方から供給穴を介して主軸の軸受に供給された潤滑油とエアとを、排出穴を介してハウジング下方から吸引ポンプによって強制的に排出する構造が記載されている。特にここでは、潤滑油とエアとを排出するに際し、吸引ポンプの故障や排出用パイプの目詰まりが生じた際には、排出用パイプに設けた安全弁によって潤滑油とエアとを外部に放出させるようにしている。
さらに、特許文献3には、軸受の内輪の内周面から外周面へ半径方向に貫通させて通孔を形成し、潤滑油を回転軸の軸心から通孔を介して内輪の外周面と保持器の内周面との間隙に供給する主軸装置が開示されている。
実開昭64−42841号公報 実開平1−175147号公報 特開平11−166548号公報
上記特許文献1,2の技術では、潤滑油の排出経路が長くなって複雑化し、且つ吸引能力の高いポンプを用いる必要があるため装置が高価となっている。また、吸引能力の高いポンプを用いても廃油が排出経路中に滞留しやすいという問題を有していた。さらに、廃油吸引部と軸受とが離れているため、吸引によって潤滑油量を調整することが困難であった。
一方、特許文献3では、軸受内部へ潤滑油を直接供給することが可能であるが、供給のみを行うため、やはり軸受内への潤滑油量の調整は困難となっている。
そこで、本発明は、従来の技術の有するこのような問題に鑑み、軸受に供給された潤滑油の廃油を安価な構成で確実に排出可能で、且つ軸受内の潤滑油量を適切に調整可能な軸受潤滑装置を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、転がり軸受の内輪又は外輪に、保持器の案内面内に開口して半径方向に貫通する吸引孔を1又は複数形成し、吸引孔に潤滑油吸引手段を接続して、吸引孔を介して案内面と保持器との間の潤滑油の吸引を行うようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、回転数に応じた効率的な吸引を行うために、転がり軸受の軸支対象の回転数に応じて潤滑油吸引手段による潤滑油の吸引量を変化させることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、潤滑油をより効率良く回収するために、保持器の案内面を、転がり軸受の軸方向で転動体の軌道面の前後両側に設けて、各案内面に吸引孔を夫々形成したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの目的に加えて、潤滑油の調整をより適切に行うために、転がり軸受の潤滑状態を判定する潤滑状態判定手段を備え、潤滑状態判定手段によって判定された潤滑状態に応じて、潤滑油供給手段から供給する潤滑油量及び/又は潤滑油吸引手段で吸引する潤滑油量を変更することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの目的に加えて、潤滑状態を最適な状態に保つために、潤滑油供給手段から供給する潤滑油量及び/又は潤滑油吸引手段で吸引する潤滑油量を検出する潤滑油量検出手段を備え、潤滑油量検出手段によって検出された潤滑油量に応じて、供給する潤滑油量及び/又は吸引する潤滑油量を変更することを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、潤滑油が最も保持されている内輪及び/又は外輪の案内面と保持器との間で潤滑油を直接吸引することが可能となる。よって、廃油の回収処理を確実に行うことができると共に、軸受内の潤滑油量も適切に調整可能となり、軸受潤滑状態が常に最適な状態に保たれる。また、貯留した潤滑油を直接吸引することで、高い吸引能力を必要としないので、安価な構成となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、軸支対象の回転数に応じて吸引量を変化させることで、ランニングコストを抑えながら効率的に排出を行うことができる。また、撹拌抵抗が少なくなって回転トルクの低下にも繋がる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、案内面及び吸引孔を転動体の両側に設けたことで、潤滑に寄与しない潤滑油を効率良く回収でき、撹拌抵抗の減少や回転トルクの軽減により効果的となる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかの効果に加えて、潤滑状態判定手段の採用により、潤滑状態の判定に基づいて潤滑油の調整がより適切に行える。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかの効果に加えて、潤滑状態検出手段の採用によって潤滑状態を最適な状態に保つことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[形態1]
図1は、立形マシニングセンタ等の工作機械の主軸装置のハウジングにおいて、本発明の軸受潤滑装置を設けた転がり軸受の軸方向への縦断面図、図2は横断面図である。転がり軸受(以下単に「軸受」という。)1は、同心に配設されてハウジング9内で主軸8を軸支する内輪2及び外輪5と、内外輪2,5間に挟持された複数の転動体としてのボール3、3・・と、ボール3,3・・を周方向に保持しボール3相互の相対位置決めをするリング状の保持器4とを具備している。
保持器4は、外輪5の内周面とボール3の両側部との2面で案内され、外輪5には、半径方向に貫通形成され、内周面側では保持器4の案内面5aに開口する吸引孔6,6・・が、周方向に90°間隔で4箇所配設されている。この各吸引孔6は、ハウジング9に同様に半径方向へ貫通形成された貫通孔9aと夫々連通して、ビニールチューブ14,14・・に夫々接続されている。各ビニールチューブ14は、フィルタ11を介して吸引ポンプ12に接続されており、吸引ポンプ12の作動により、保持器4と外輪5との間に貯留した潤滑油を吸引して排出タンク15に回収可能となっている。すなわち、貫通孔9a、ビニールチューブ14、吸引ポンプ12が本発明の潤滑油吸引手段となる。
一方、軸受1間に設けたカラー10には、内輪2と外輪5との間に開口する供給孔7が貫通形成されて、この供給孔7も、ハウジング9に半径方向へ貫通形成された貫通孔9bを介して、ビニールチューブ18に接続されている。このビニールチューブ18は、供給ポンプ13に接続されて、供給タンク16内の潤滑油を、供給孔7を介して内輪2と外輪5との間に供給可能としたもので、これらの供給孔7、貫通孔9b、ビニールチューブ18、供給ポンプ13、供給タンク16が本発明の潤滑油供給手段となる。
なお、吸引ポンプ12及び供給ポンプ13は、夫々吸引ポンプ制御部19及び供給ポンプ制御部20を介してNC装置21によって作動制御される。このNC装置21には、モータ制御部22を介して、主軸8を回転させるモータ23が接続され、モータ制御部22には、回転検出部24を介して、主軸8の回転数を検出する回転検出器17が接続されている。
図3は、上記軸受潤滑装置において、主軸8の回転数と潤滑油の排出量(実測値)との関係を示したグラフである。これによれば、1000min−1の回転数で最も排出量が多いことが分かる。また、図4は、排出量が多い1000min−1付近において、保持器4からの吸引が有る場合と無い場合との回転トルクの変化を示したグラフで、これによると、潤滑に寄与しない潤滑油を排出することによって撹拌抵抗が少なくなり回転トルクが低下していることが分かる。
以上の如く構成された軸受潤滑装置における潤滑油の供給/吸引制御を図5のフローチャートに基づいて説明する。
まずここでは、図3で示したように排出量は回転数によって大きく異なることから、実験で予め回転数と排出量との関係を調査し、潤滑油の吸引を行いたい回転数を決定しておく。
そして、主軸8が回転し、制御が開始されると、S1において、吸引を行う回転数NINをセットする。続いてS2において、供給ポンプ13を作動させて、ビニールチューブ18及びカラー10の供給孔7を介して潤滑油を規定の間隔で間欠的に軸受1内へ供給する。供給された潤滑油は、外輪5と保持器4との間に最も多く貯留することになる。
次にS3では、運転中の主軸8の回転数Nの情報を回転検出器17を介して取得し、S4で、主軸8が運転中か否かを判別する。ここで主軸8の運転が停止している場合は、S6において、吸引ポンプ12及び供給ポンプ13を夫々停止して制御を終了する。一方、S4の判別で主軸8が運転中の場合は、S5において吸引を行う回転数NINか否かを判断する。ここで吸引を行う回転数NINであれば、次のS8で吸引ポンプ12を作動させる。よって、貯留した潤滑油は、吸引孔6からビニールチューブ14を介して吸引ポンプ12によって吸引され、排出タンク15に回収される。そしてS9では、吸引ポンプ12を作動させたトータル回数をカウントするためのカウンタが加算される。カウンタは、吸引ポンプ12の作動時間を監視して、定められた時間を越えた場合に、吸引ポンプ12の交換を促すために用いられる。
なお、S5で、主軸8の回転数が吸引を行う回転数でないと判断された場合は、S7で吸引ポンプ12を停止してS3に移行する。
このように、上記形態1の軸受潤滑装置によれば、軸受1の外輪5に、保持器4の案内面5a内に開口して半径方向に貫通する吸引孔6を複数形成し、吸引孔6に潤滑油排出手段を接続して、吸引孔6を介して案内面と保持器4との間の潤滑油の吸引を行うようにしたことで、潤滑油が最も保持されている外輪5の案内面5aと保持器4との間で潤滑油を直接吸引することが可能となる。よって、廃油の回収処理を確実に行うことができると共に、軸受1内の潤滑油量も適切に調整可能となり、軸受潤滑状態が常に最適な状態に保たれる。また、貯留した潤滑油を直接吸引することで、高い吸引能力を必要としないので、安価な構成となる。例えば、エア式の吸引装置を用いると、吸引装置と2kW以上の能力を持つエアコンプレッサが必要であるが、形態1では4Wの小型ポンプで十分である。
さらに、ここでは主軸8の回転数に応じて潤滑油吸引手段による潤滑油の吸引量を変化させているため、ランニングコストを抑えながら効率的に排出を行うことができる。また、撹拌抵抗が少なくなって回転トルクの低下にも繋がる。
なお、形態1では、吸引が必要な回転数において吸引ポンプを作動させているが、予め吸引ポンプを間欠的に作動させておき、その動作時間を長くしたり短くするといった方法で吸引量を変化させてもよい。それ以外にも、吸引ポンプとして可変容量式のポンプを用いる、吸引能力の高いポンプと低いポンプを切り替える、という方法で吸引量を変化させてもよい。
[形態2]
次に、本発明の他の形態を説明する。なお、形態1と同じ構成部には同じ符号を付して重複する説明は省略する。
この形態2では、軸受1の外輪5に、保持器4を案内する2つの案内面5a,5bが、軸受1の軸方向でボール3の軌道面の前後両側に形成され、各案内面5a,5bに、ボール3を挟む格好で2つの吸引孔6a,6bが貫通形成されている。このうち一方の貫通孔6aは、外輪5の端面から設けられた穴を介してカラー10の穴と連通し、図示しない主軸頭端面まで設けられた穴を通ってビニールチューブ14と連結され、他方の貫通孔6bは、形態1と同様にハウジング9の貫通孔9aを介してビニールチューブ14に接続されている。つまり、両案内面5a,5bの二箇所で潤滑油を吸引可能としたものである。なお、貫通孔6aを主軸頭端面まで導くようにしたのは、ハウジングには冷却経路が設けられている場合が多いため、冷却経路との干渉を避けるためにビニールチューブ14の接続口を軸方向から出すことが必要な場合もあるからである。
このように、上記形態2の軸受潤滑装置においても、潤滑油が最も保持されている外輪5と案内面と保持器4との間で潤滑油を直接吸引することが可能となる。よって、廃油の回収処理を確実に行うことができると共に、軸受1内の潤滑油量も適切に調整可能となり、軸受潤滑状態が常に最適な状態に保たれる。また貯留した潤滑油量も適切に調整可能となり、軸受潤滑状態が常に最適な状態に保たれる。また、貯留した潤滑油を直接吸引することで、高い吸引能力を必要としないので、安価な構成となる。
特に、この形態2においては、保持器4の案内面5a,5bを、軸受1の軸方向でボール3の軌道面の前後両側に設けて、各案内面5a,5bに吸引孔6a,6bを夫々形成しているので、ボール3の両側から飛散する潤滑油を吸引して排出することが可能となる。図7は、保持器の案内面の数による回転トルクの相違を示すグラフで、上が案内面が1つ、下が案内面が2つの場合となっている。このように案内面を増やすことで、潤滑に寄与しない潤滑油を効率良く回収でき、撹拌抵抗の減少や回転トルクの軽減により効果的となる。
なお、上記形態1,2では、吸引孔は外輪に設けられているが、内輪に設けてもよいし両方に設けてもよい。よって、吸引孔や供給孔、ビニールチューブ等の数も適宜変更可能である。勿論ビニールチューブに限らず、ハウジング内に形成される流路を吸引孔に接続してもよいが、ビニールチューブであれば、軸受内に潤滑油を確実に供給できると共に、排出経路内に廃油を停留させずに確実に回収できる利点がある。
一方、軸受の転動体としてボールを用いているが、ローラ等であっても本発明は適用可能である。
そして、潤滑油の供給/吸引の制御は、主軸等の回転数によるものに限らない。例えば、外輪の外周面に軸受の振動状態を検出する加速度センサを設けて、加速度センサで検出された加速度を予め設定された加速度閾値と比較して潤滑状態を判定し(潤滑状態判定手段)、その判定に基づいて供給する潤滑油量又は吸引する潤滑油量を変更するようにしてもよい。この場合も潤滑状態の判定に基づいて潤滑油の調整がより適切に行える。
また、吸引側のビニールチューブ等に潤滑油の流量を検出する流量センサを設けて、流量センサで検出される潤滑油の流量に応じて、供給する潤滑油量又は吸引する潤滑油量を変更することも可能である。このような潤滑油量検出手段の採用によって潤滑状態を最適な状態に保つことができる。
形態1の軸受の縦断面図である。 形態1の軸受の横断面図である。 主軸の回転数と潤滑油の排出量との関係を示すグラフである。 主軸の回転数と回転トルクとの関係を示すグラフである。 潤滑油の供給/吸引制御のフローチャートである。 形態2の軸受の縦断面図である。 保持器の案内面の数に伴う回転トルクの相違を示すグラフである。
符号の説明
1・・・転がり軸受、2・・・内輪、3・・・ボール、4・・・保持器、5・・・外輪、5a,5b・・・案内面、6,6a,6b・・・吸引孔,7・・・供給孔、8・・・主軸、9・・・ハウジング、10・・・カラー、11・・・フィルタ、12・・・吸引ポンプ、13・・・供給ポンプ、14・・・ビニールチューブ、15・・・排出タンク、16・・・供給タンク、17・・・回転検出器、18・・・ビニールチューブ。

Claims (5)

  1. リング状の保持器で周方向の間隔を一定に保持された複数の転動体を内輪と外輪との間に挟持させた転がり軸受に設けられ、前記転がり軸受内に潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、前記転がり軸受内から潤滑油を吸引する潤滑油吸引手段とを備えた軸受潤滑装置であって、
    前記転がり軸受の内輪又は外輪に、前記保持器の案内面内に開口して半径方向に貫通する吸引孔を1又は複数形成し、前記吸引孔に前記潤滑油吸引手段を接続して、前記吸引孔を介して前記案内面と保持器との間の潤滑油の吸引を行うようにしたことを特徴とする軸受潤滑装置。
  2. 転がり軸受の軸支対象の回転数に応じて潤滑油吸引手段による潤滑油の吸引量を変化させることを特徴とする請求項1に記載の軸受潤滑装置。
  3. 保持器の案内面を、転がり軸受の軸方向で転動体の軌道面の前後両側に設けて、各案内面に吸引孔を夫々形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の軸受潤滑装置。
  4. 転がり軸受の潤滑状態を判定する潤滑状態判定手段を備え、前記潤滑状態判定手段によって判定された潤滑状態に応じて、潤滑油供給手段から供給する潤滑油量及び/又は潤滑油吸引手段で吸引する潤滑油量を変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の軸受潤滑装置。
  5. 潤滑油供給手段から供給する潤滑油量及び/又は潤滑油吸引手段で吸引する潤滑油量を検出する潤滑油量検出手段を備え、前記潤滑油量検出手段によって検出された潤滑油量に応じて、供給する潤滑油量及び/又は吸引する潤滑油量を変更することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の軸受潤滑装置。
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