JP2008302546A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の有する複数の機能のうち、ユーザの設定した優先度に沿って、優先度の高い機能を優先的に指定することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】集約と拡大/縮小、集約と小冊子の各機能が組み合わせ不可能であって、集約機能の優先度が最も高いとき、集約キーK41が押下されると、集約機能が選択されて、他の2つの機能に対応するキーK42、K44はグレーアウト表示される。そして、集約キーK41、拡大/縮小キーK42の周囲R6及び小冊子キーK44の周囲R3は、同じ色でカラー表示される。
【選択図】図26

Description

本発明は、複数の機能を有し、これらの機能を用いて画像形成処理を行う画像形成装置に関する。
近年の画像形成装置は、多くの機能を有している。画像形成装置が有する機能としては、縮小コピーや拡大コピーを行うズームコピー機能や、用紙の両面に画像形成処理を行う両面コピー機能などが挙げられる。このような機能により、ユーザは、原稿を所望の状態にコピーすることができる。
しかし、画像形成装置が有する機能が多くなると、機能の内容や種類によっては、組み合わせて設定することができない機能も多くなる。そこで、これらの互いに組み合わせられない機能が複数設定されるのを防ぐことのできる画像形成装置が提案されている(特許文献1〜4)。
具体的には、このような技術として、互いに組み合わせられない複数の機能のうちのいずれかを優先させてそれ以外の機能の設定を解除したり、解除したことを液晶表示部によってユーザに通知したりする技術が提案されている。
特開平2‐199475号公報(1990年8月7日公開) 特開平9−179450号公報(1997年7月11日公開) 特開平11−168318号公報(1999年6月22日公開) 特開2003−11471号公報(2003年1月15日公開)
しかし、従来の画像形成装置では、設定できない機能の組み合わせを、ユーザに十分に認識させることができているとはいえない。ユーザが組み合わせを十分認識していない状態で画像形成装置への入力操作を行うと、ユーザが優先したい機能の設定が解除されてしまうことがある。設定が解除されたことにユーザが気付かないまま、画像形成装置が印刷等の処理を実行すると、仕上がりの印刷物等はユーザの希望とは異なるものとなる。また、設定が解除されたことにユーザが気付いても、ユーザは機能を設定しなおすための操作を行わなければならない。
また、ユーザによっては優先させたい機能が他のユーザと異なることがあるが、従来の画像形成装置でこのようなユーザの要望に応えることができなかた。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、どの機能同士が組み合わせられないのかをユーザにより容易に認識させることができると共に、ユーザの要望に合致した機能を使用することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、互いに組み合わせられない機能を含む複数の機能を有する画像形成装置であって、上記複数の機能にそれぞれ対応する複数のキーを表示する表示部と、上記キーの押下に応じて上記複数の機能から使用する機能を指定する指定部と、上記指定部により指定された機能と、上記複数の機能のうち上記指定された機能の他の機能とが組み合わせ可能か否かを判断する判断部と、ユーザから、上記複数の機能のそれぞれについて優先度を受け付ける優先度受付部と、を備えると共に、上記指定部は、機能指定時において、互いに組み合わせられない複数の機能に対応する上記キーが押下された場合に、上記優先度のより高い機能を優先的に指定する手動優先モードを実行することができるようになっている。
また、請求項2に記載するように、請求項1の画像形成装置において、機能指定時に、上記指定部によって指定された上記機能に対応するキーと、上記指定された機能と組み合わせられない機能に対応するキーの少なくとも1つとを、背景とは異なる同一の所定色で指し示すように、上記表示部を制御する表示制御部をさらに備えることが好ましい。
本発明の画像形成装置は、上記表示制御部の制御により、指定された機能に対応するキーと、指定された上記機能に組み合わせられない機能に対応するキーの少なくとも1つとを、背景と異なる色で指し示すことで、上記画像形成装置は、ユーザにこれらのキーを容易に認識させることができる。
その上、上記画像形成装置は、指定された機能に対応するキーと、指定された上記機能に組み合わせられない機能に対応するキーの少なくとも1つとを、同一の色で指し示すことにより、これらのキーに対応する機能が互いに組み合わせられないことをユーザに容易に認識させることができる。
さらに、上記指定部は、互いに組み合わせられない複数の機能に対応するキーが押下されたときには、ユーザの指定する優先度に応じて、優先度のより高い機能を優先的に指定することができる。よって、ユーザの要望により細かく応じることができる。
以下、本発明の実施の一形態である画像形成装置1について、説明する。
(1)画像形成装置1の概要
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の外観図である。画像形成装置1は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びスキャナ装置としての機能を併せ持つ複合機である。また、上述した各機能は、さらに集約機能や両面コピー機能等の複数の機能を含む。
画像形成装置1は、具体的には、原稿カバー3、本体部4、操作パネル5、給紙カセット6及び排出トレイ7を備えている。
本体部4の上面には、原稿載置台2が設けられている。原稿カバー3は、原稿載置台2上に載置された原稿を押さえるためのものであって、原稿載置台2に対して開閉自在に、本体部4に装着されている。
図2は、画像形成装置1の要部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置1はさらにカード読取部8を備えると共に、本体部4内に、通信部41、原稿読み取り部42、画像形成部43、及び制御部44(指定部、判断部、及び表示制御部の一例)、HDD45等を有する。
通信部41は、通信ネットワークを介して接続された複数のPC(Personal Computer)100等の外部装置と通信を行うようになっている。通信部41は特に、外部装置から画像データ等を取得することができる。
原稿読み取り部42は、原稿載置台2に載置された原稿を読み取って画像データを取得するためのものであって、図示しない光学系を有している。
画像形成部43は、通信部41や原稿読み取り部42から取得された画像データに基づいてトナー像を形成する。特に、画像形成部43は、画像形成装置1が有している複数の機能のうち、ユーザにより操作パネル5を介して各種機能が設定された場合には、設定された機能を用いて画像形成処理を行う。尚、画像形成部43により形成されたトナー像は、転写装置(図示せず)により用紙に転写された後、定着装置(図示せず)により定着される。
制御部44は、通信部41、原稿読み取り部42、画像形成部43、原稿カバー3、操作パネル5、カード読取部8、HDD45等、画像形成装置1内の各部と接続されており、接続された各機能部の制御等を行う。尚、制御部44については、「(2)制御部の構成」で詳述する。
HDD45は種々の情報、特に後述の優先モード等の初期設定値を、ユーザ毎、又は部門毎等に記憶することができる。また、HDD45は、後述する各機能についての優先度をユーザ毎、又は部門毎等に記憶することができる。
操作パネル5は、本体部4において原稿載置台2の手前側部分に設けられ、タッチパネル(表示部の一例)5a及び操作キー群5b等を有している。
タッチパネル5aは、各種画面を表示する液晶ディスプレイ、及びユーザが液晶ディスプレイへ触れたことを検知するマトリクススイッチ等で構成されている。タッチパネル5aは、この構成により、ユーザに種々の情報を提示すると共に、ユーザからの指示入力を受け付けることができる。例えば、タッチパネル5aは、画像形成装置1が有する複数の機能から所望の機能の指定を行うことができる。
操作キー群5bは、印刷ジョブの開始を指示するためのスタートキーや、コピー、プリンタ、スキャナ及びFAXの機能を設定するための設定キー及びテンキー等を有している。
給紙カセット6は、画像形成部43で用いられる用紙を収納可能であって、図1に示すように本体部4の下方に三段設けられている。
排出トレイ7は、本体部4の側面に側方に突出するように設けられており、画像形成処理が行われた用紙を受け取る。
カード読取部8は、ユーザの有するカードから、部門コード、個人ID、及び管理者コード等を読み取ることができる。「部門」とは、1人以上のユーザからなるグループである。各部門にはそれぞれ互いに異なる部門コードが与えられる。また、「個人ID」は、ユーザ毎に付与されるコードである。そして、管理者コードは、管理者であるユーザにのみ付与されるコードである。
制御部44は、ユーザを認証する認証部として機能することができる。「ユーザを認証する」とは、カード読取部8がカード読み取って得た上述の各コードに基づいて、そのカードを有するユーザの属する部門、又はユーザ個人を同定したり、ユーザが管理者か否かを判断したりすることを含む。
上述の「管理者」とは、画像形成装置1の初期設定値を変更することのできる権限をもつユーザである。初期設定値としては、画像形成装置1の動作全体に関わる基本的な初期設定値(「全てのユーザに適用される初期設定値」と言い換えることができる)、及び部門毎に設定される部門特有の初期設定値等がある。基本的な初期設定値を変更することができる管理者と、部門特有の初期設定値を変更することができる権利者とは、別々に定められる場合がある。また、部門特有の初期設定値を変更できる管理者は、部門毎に定められる場合がある。なお、画像形成装置1は、ユーザ個人毎に異なる初期設定値を有することもできる。このような個人特有の初期設定値は、管理者でなくユーザ本人が変更することができる。
なお、制御部44は、カード読取部8からのデータに基づいてユーザ認証を行う以外に、操作パネル5又は通信部41を介して、ユーザからコード又はパスワード等を受け付け、このコード又はパスワード等に基づいて同様のユーザ認証を行うことができる。
(2)制御部の構成
図3は、本実施形態に係る制御部44を示すブロック図である。制御部44は、図3に示すように、ROM51、RAM52、及びCPU53等を備える。
CPU53は各種プログラムを実行し、ROM51はCPU53により読み出されて実行されるプログラム等を記憶し、RAM52は、CPU53がプログラムの実行及び演算を行う場合のワークメモリとして機能する。
具体的には、ROM51は、組み合わせ判断プログラム51a、操作パネル制御プログラム51b、画像形成制御プログラム51c、組み合わせ情報テーブル51d、ユーザ認証プログラム51e等を記憶している。
組み合わせ判断プログラム51aは、操作パネル5を介して画像形成装置1が有する複数の機能の中から任意の機能が指定された場合、CPU53が、指定された機能同士の組み合わせが可能か否かを判断する際に用いられるプログラムである。尚、以下では、説明の便宜上、指定された機能を第1機能及び第2機能という。
操作パネル制御プログラム51bは、CPU53が、操作パネル5を制御する際に用いられるプログラムである。
画像形成制御プログラム51cは、CPU53が、本体部4内の原稿読み取り部42や画像形成部43等に、操作パネル5により指定された機能を実行させるためのプログラムである。
組み合わせ情報テーブル51dは、CPU53が、組み合わせ判断プログラム51aに基づいて第1機能と第2機能との組み合わせを判断する際の判断基準として用いられる。図4は、ROM51が記憶している組み合わせ情報テーブル51dの一例を説明するための図である。図4に示すように、組み合わせ情報テーブル51dは、画像形成装置1が搭載している各機能間の組み合わせが可能か不可能かを示している。尚、図4中では、組み合わせ可能なものを“○”、組み合わせ不可能なものを“×”として表している。例えば、図4の組み合わせ情報テーブル51dは、集約機能と用紙にページ番号を付すページ付け機能とは組み合わせが可能であることを示しており、集約機能とイメージ合成機能とは組み合わせが不可能であることを示している。
ユーザ認証プログラム51eは、CPU53が、上述のカード読取部8からのデータからユーザを認証する際に用いられるプログラムである。
また、優先度設定プログラム51fは、後述する機能の優先度を設定する際に用いられるプログラムである。
(3)機能設定
以下、機能の設定における画像形成装置1の動作について述べる。
(3-1)初期設定
図5、図7及び図9は、初期設定時の画像形成装置1の処理を示すフローチャートであり、図6及び図8は、この処理動作中にタッチパネル5aに表示される画面の具体例を示す図面である。
画像形成装置1は、制御部44の制御により、操作キー群5b中の初期設定キー(図示せず)及びタッチパネル5a上のソフトキー等を介してユーザから基本的な初期設定値、部門特有の初期設定値、個人特有の初期設定値の変更指示を受付けると、図5に示す処理を行うことができる。
まず、制御部44は上述のユーザ認証を行う(S1)。そして、上述のコードから、制御部44は、ユーザが、変更の指示がなされた初期設定値を変更可能な者であるかどうかを判断する(S2)。つまり、例えば一の部門について、部門特有の初期設定値の変更指示を受付けたとき、制御部44は、カード読取部8がユーザのカードから読み取ったコードが、その部門の初期設定値を変更可能な管理者のコードと一致するかどうかを判断する。
ステップS2で、ユーザが初期設定値を変更可能な者であると判断されれば(ステップ2でYes)、タッチパネル5aは制御部44の制御の下、図6に示す初期設定値変更の選択画面P1を表示させる(S3)。一致しなければ再び上述のステップS1に戻る(S2でNo→S1)。
選択画面P1は、種々の機能のうち、どの機能の初期設定値を変更するかを、ユーザに選択させるための画面である。選択画面P1は、図6に示すように複数のキーを備え、特に優先モード設定キーK11及び優先度設定キーK12を備える。
ユーザにより優先モード設定キーK11が押下されると、図7の優先モード設定処理が実行される(S4でYes→S5)。また、優先度設定キーK12が押下されると、図9の優先度設定処理が実行される(S6でYes→S7)。また、選択画面P1の他のキーが押下された場合は、押下されたキーに応じて各初期設定値の変更が行われる(S4でNo→S8)。
(3-2)優先モード設定
図7に沿って、優先モード設定について説明する。優先モード設定時には、制御部44はまず、タッチパネル5aに優先モード設定画面P2を表示させる(S501)。優先モード設定画面P2の一例を図8に示す。優先モード設定画面P2は、図8に示すように、先優先モード、後優先モード、自動優先モード、手動優先モードにそれぞれ対応する、先優先モードキーK21、後優先モードキーK22、自動モードキーK23、手動モードキーK24等を備える。制御部44は、ユーザに押下されたキーに応じて、これら4つの優先モードの中から1つを設定する(S503〜S505)。これらの4つのモードの詳細については後述する。こうして選択された優先モードは、全てのユーザに適用されるとき以外は、部門コード又は個人ID等と対応付けてHDD45等に記憶される。
例えば、全てのユーザに適用される優先モードが設定されれば、どのユーザが依頼したジョブであろうと、画像形成装置1は設定された優先モードにより機能指定を行う。また、部門特有の初期設定値として優先モードが設定されれば、その部門のユーザの依頼したジョブについてはその優先モードが適用される。そして、ユーザ個人の初期設定値として優先モードが設定されれば、そのユーザのジョブについてはその優先モードが適用される。
(3-3)優先度設定
図9に沿って、優先度設定について説明する。優先度設定時には、制御部44はまず、タッチパネル5aに優先度設定画面P21を表示させる(S601)。優先度設定画面P21の一例を図10に示す。本形態では、優先度設定画面P21は、図10に示すように、各機能を優先度順に表示する優先度表示欄21aと、各機能の順位を変更するための変更キー21bとを備える。本形態では、変更キー21bは、アップキー22とダウンキー23とからなるものとする。
例えば図10に示す表示状態において、集約機能は優先度が原稿サイズ混載機能の1つ下、枠消し機能の1つ上になっている。ここで集約機能に対応するアップキー22が1回押下されると(S602でYes)、集約機能の優先度が1つ上がるので、集約機能の優先度は原稿サイズ混載機能の1つ上になる(S603)。一方、図10に示す表示状態において、集約機能のダウンキー23が押下されると、集約機能の優先度が1つ下げられて(S604でYes)、集約機能の優先度は枠消し機能の1つ下になる(S605)。
なお、優先度設定においては、この他にも、各機能について優先度を数値化しておき、ユーザが優先度を直接数値として入力することができるようになっているなど、他の形態を適用可能である。
(3-3)機能指定
次に、図11〜図28を参照して、機能指定について説明する。図11は機能指定時の画像形成装置1の処理動作を示すフローチャートであり、図12は先優先モードによる機能指定時の処理動作の詳細を示すフローチャートであり、図13は後優先モードによる機能指定時の処理動作の詳細を示すフローチャートであり、図14は手動優先モードによる機能指定時の処理動作の詳細を示すフローチャートであり、図15は自動優先モードによる機能指定時の処理動作の詳細を示すフローチャートであり、図16〜図28は上述の各フローにて表示される画面の例である。
この動作は、CPU53が、判断部、指定部、及び表示制御部として機能して画像形成装置1内の各部を制御することにより、実現される。CPU53は、組合せ判断プログラム51a、操作パネル制御プログラム51b、画像形成制御プログラム51c、及びユーザ認証プログラムを実行することで、判断部、指定部、表示制御部、及び認証部として機能する。
コピー、プリンタ、ファクシミリ、又はスキャナ等のジョブを受け付ける際、制御部44はまず、カード読取部8がユーザの有するカードから読み取った部門コード、個人ID、及び管理者コード等からユーザ認証を行う(S10)。
以下では、機能指定について、特にコピー実行時を例に挙げて説明するが、画像形成装置1はコピー以外にも、プリンタ、ファクシミリ、又はスキャナ等として機能する際にも同様の処理によって機能指定を行うことができる。
コピー可能な状態であるとき、制御部44は待機画面P3をタッチパネル5aに表示させる。待機画面P3は、タブT1〜T5と、各タブに対応する設定画面とを含む。タブT1〜T5はそれぞれ、“簡易設定”、“原稿/用紙/仕上げ”、“画質”、“レイアウト/編集”、“応用/その他”の5種の設定画面に対応する。いずれかのタブが押下されると、タッチパネル5aはその押下されたタブに対応する設定画面を表示するようになっている。また、各設定画面には、図4に示す組み合わせ情報テーブル51dに挙げられた機能等にそれぞれ対応する機能選択キーが表示される。
図16に、タブT2が押下されたときの待機画面P3を示す。この待機画面P3上では“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31が開かれている。この“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31は、用紙選択、原稿サイズ混載、パンチ、及びステイプルの各機能にそれぞれ対応する機能選択キー(K31〜K34)を含む。他のタブ(T1、T3〜T5)に対応する画面にはそれぞれ別の機能選択キーが設けられる。各タブ(T1〜T5)、各タブに対応する設定画面の背景G1及び、機能選択キー等は、通常はモノクロで表される。
そして、機能選択キーが押下されると(S12でYes)、制御部44は、HDD45に記憶されたそのユーザに応じた優先モードにより、機能指定を行う(S13〜S15、A〜D)。機能指定とは、機能選択キーの押下に応じて、今回のジョブで用いる機能を指定することである。制御部44はまた、機能選択キーの押下に応じて、機能選択キー及びタブT1〜T5を所定の色で指し示すように、タッチパネル5aを制御することができる。
そして、操作キー群5bに含まれるスタートキーが押下されると、その時点で指定されている機能を用いて、ジョブが実行される(図11のS11でYes)。
ここで、先優先モード、後優先モード、及び自動優先モードについて簡単に説明する。先優先モードは、先に押下された機能選択キーに対応する機能を、後に押下された機能選択キーに対応する機能より優先的に指定するモードである。また、後優先モードは、先優先モードとは逆に、より後に押下された機能選択キーに対応する機能を優先的に指定するモードであり、自動優先モードは、種々の動作条件に応じて優先させる機能が設計者(メーカー)によって予め設定されており、この設定に従って機能を指定するモードである。また、手動優先モードは、各機能について、上述の優先度設定においてユーザが設定した優先度に従って、機能を指定するモードである。
(3-3-a)先優先モード
上述の初期設定で先優先モードが選択された場合、図11のフローチャートでステップS13はYesとなるので、制御部44は図12のフローに沿った制御を行う。
まず、制御部44は、機能選択キーが押下されたときに、他の機能が既に指定されているかどうかを判断する(S21)。他の機能が指定されていなければ、ステップS12で押下された機能選択キーに対応する機能が、今回のジョブで使用される機能として指定される(S21でNo→S23)。そして、指定された機能の機能選択キーは所定の色で表示される(S24)。
このように指定された機能の機能選択キーを所定の色で表示することで、画像形成装置1は、ユーザにどの機能が指定されているかを容易に視認させることができるという効果を奏する。
なお、「所定の色」とは、上記効果を実現できるものであればよく、特定の色に限定されるものではない。本形態では、背景G1及び機能選択キーが通常はモノクロ表示されるので、白及び黒(グレーを含む)以外の色が「所定の色」として使用可能である。つまり、本実施形態において、「所定の色で表示する」、又は「所定の色を付す」等の文言は、「カラー表示を行う」ことを意味する。
ステップS24後、制御部44はさらに、指定された機能に組み合わせ不可能な機能が有るかどうかを判断する(S25)。
組み合わせ不可能な機能が有れば(S25でYes)、制御部44の制御の下、この組み合わせ不可能な機能の機能選択キーはグレーアウト表示され(S26)、このグレーアウト表示された機能選択キーの周囲にはステップS24で用いられた所定の色が付される(S27)。さらに、タブT1〜T5のうち、グレーアウト又はカラー表示された機能選択キーが含まれる設定画面に対応するタブにも、上記所定の色が付される(S28)。
一方、指定された機能がいずれの機能とも組み合わせ可能であれば(S25でNo)、ステップS26〜S28の処理は行われないので、指定された機能の機能選択キー以外に色は付されない。
以上の処理が終了すると、制御部44は再びステップS11の判断に戻る(S25でNo又はS28→E→S11)。
ところで、ステップS21でYesとなる場合、すなわち他の機能が既に指定されている場合には、制御部44は組み合わせ情報テーブル51dを参照して、ステップS12で押下された機能選択キーに対応する機能と既に指定された機能とが組み合わせ可能か否かを判断する(S22)。
ステップS22で組み合わせ可能と判断されれば(S22でYes)、制御部44は、ステップS12で押下された機能選択キーに対応する機能を、今回のジョブで使用される機能として指定する(S23)。指定された機能の機能選択キーには、上述したように所定の色が付される(S24)。但し、このときこの機能選択キーには、既に指定されている機能の機能選択キーとは異なる色が付される。つまり、互いに組み合わせ可能な機能が複数指定される場合は、これらの機能にそれぞれ対応する機能選択キーには、互いに異なる色が付される。
一方、ステップS22で組み合わせ可能でないと判断されれば(S22でNo)、制御部44はステップS12で押下された機能選択キーに対応する機能を指定せず、既になされている指定を維持する(S29でNo→E)。
但し、所定の指定解除操作が行われれば(S29でYes)、制御部44はこの既に指定されている機能についてその指定を解除すると共に、ステップS12で押下された機能選択キーに対応する機能を新たに指定する(S30→S23)。ステップS23以後の処理については既に述べた通りである。なお、本形態では特に、指定解除操作はキーの長押しであるとする。
このように、指定された機能の機能選択キーとそれに組み合わせられない機能の機能選択キーの周囲とをカラーで表示することによって、これらの機能選択キーが強調されるので、本形態の画像形成装置1は、どの機能を指定することのできないかを、ユーザに容易に認識させることができる。
さらに、指定された機能の機能選択キーとそれに組み合わせられない機能の機能選択キーの周囲とは同一の色で表示することによって、本形態の画像形成装置1は、指定できない機能の組み合わせも、ユーザに容易に認識させることができる。
さらに、指定された機能の機能選択キー又はそれに組み合わせられない機能の機能選択キーを備える画面のタブにも、これらの機能選択キーと同一の色を付すことによって、本形態の画像形成装置1は、これらの機能選択キーがどの画面に存在するかを、ユーザに容易に認識させることができる。
ここで、さらに具体的な例を挙げて。本形態について説明する。
未だ機能が指定されていない状態、すなわち“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31が図16に示すように表示されているときに、パンチキーK33が押下されたとする(S12及びS13でYes→S21でNo)。すると、パンチ機能が指定され、パンチキーK33が緑色で表示される(S23→S24)。図4に示すように、パンチ機能とステイプル機能とは組み合わせ不可能である(S25でYes)。よって、ステイプルキーK34はグレーアウト表示されると共に、その周囲の領域R1がパンチキーK33と同じ緑色で表示される(S26→S27)。また、“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31に対応するタブT2も緑色で表示されるので、“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31は図17に示す通りに表示される。
また、図17に示す状態からさらに用紙選択キーK31が押下されたとすると、用紙選択機能に組み合わせ不可能な機能はないので、用紙選択キーK31のみに青色が追加されて用紙選択機能が指定される(S25でNo、図18)。タブT2には青色は追加されない。
また、例えばパンチ機能が選択されている状態(図17)において、原稿サイズ混載キーK32が押下されたとする(S21でYes)。図4に示すように、原稿サイズ混載機能は、パンチ機能とは組み合わせ可能であるが、集約、枠消し、イメージ合成、小冊子は、互いに組み合わせ不可能である(S22でYes→・・・→S25でYes)。このとき制御部44は、図19に示すように、原稿サイズ混載キーK32の黄色表示を追加し、タブT2に既に付されている緑色に加えて黄色を付すように、タッチパネル5aを制御する。本形態では特に、タブT2は上下に分割されて、分割されて生じたそれぞれの領域に、黄色及び緑色が付されるものとする。
ここで、集約機能及び小冊子機能にそれぞれ対応する集約キーK41及び小冊子キーK44は、タブT4に対応する“レイアウト/編集”設定画面P32に表示される(図20)。また、枠消し機能及びイメージ合成機能にそれぞれ対応する枠消しキー及びイメージ合成キーは、タブT5に対応する“応用/その他”設定画面に設けられる(図示せず)。そこで、制御部44の制御により、図20に示すように、集約キーK41の周囲R2及び小冊子キーK44の周囲R3に黄色が付されると共に、図示しない枠消しキー及びイメージ合成キーの周囲にも同様に黄色が付される。また、タブT4及びタブT5にも黄色が付される。
また、例えば、パンチ機能が指定され、図17の表示状態にあるときにステイプルキーK34が長押しされたとする。すると、ステイプル機能が指定されてパンチ機能の指定は解除される(S22でNo→S29でYes→S30)。そして、ステイプルキーK34とパンチキーK33の周囲R4とが緑色で表示される(図21)。このときパンチキーK33自体はモノクロに戻され、かつグレーアウト表示される。
(3-3-b)後優先モード
上述の初期設定で後優先モードが選択された場合、図11のフローチャートでステップS14がYesとなり、制御部44は図13のフローに沿った制御を行う。
上記(3-3-a)欄の先優先モードと同様に、ステップS12で機能選択キーが押下されると、まず既に指定されている機能が有るかどうかが制御部44によって判断される(S31)。
機能が未だ指定されていない場合(S31でNo)、ステップS12で押下された機能選択キーに応じた機能が指定される(S33)。そして、指定された機能に対応する機能選択キーが所定の色で表示される(S34)。上述の処理を全て終えると、処理フローはステップS11に戻る(E→S11)。
一方、既に機能が指定されている場合(S31でYes)、押下された機能選択キーに対応する機能が、既に指定されている機能と組み合わせ可能であるかが、制御部44により判断される(S32)。
可能であれば、上述のステップS33以降の処理が実行される(S32でYes→S33→S34→E)。
可能でなければ、既に指定されている機能は解除されて(S32でNo→S35)、ステップS12で押下された機能選択キーに応じた機能が使用される機能として指定される(S36)。そして、ステップS36で指定を解除された機能の機能選択キーはグレーアウト表示される(S37)。そして、指定された機能の機能選択キーつまりS12で押下された機能選択キーと、ステップS35で指定を解除された機能の機能選択キーの周囲と、これらの機能選択キーのいずれかを含む設定画面のタブと、が所定の色で表示される(S38→E)。
なお、本形態では、ステップS38における「所定の色」は、ステップS35で指定を解除された機能の機能選択キーに付されていた色と同一とされる。
例えば、後優先モードが設定され、かつ未だ機能が指定されていない状態(図16の状態)で、パンチキーK33が押下されたとする(S12でYes→S13でNo→S14でYes→S31でNo)。この場合、パンチ機能が指定され(S33)、図22に示すようにパンチキーK33のみが緑色で表示される(S34)。
その後ステイプルキーK34が押下されると(S31でYes→S32でNo)、パンチ機能の指定は解除され、ステイプル機能が指定される(S35→S36)。そして、図21に示すように、パンチキーK33はモノクロのグレーアウト表示とされると共に(S37)、ステイプルキーK34とパンチキーK33の周囲とが、緑色で表示される(S38)。このとき、タブT2にも緑色が付される。
なお、ステップS37では、“指定を解除された機能の”機能選択キーの周囲がカラー表示されるので、指定されたことのない機能の機能選択キーの周囲はカラー表示されない。例えば、図21に示す状態において、集約キーK41及び小冊子キーK44がこの順に押下された場合、集約キーK41の周囲R2、小冊子キーK44、及びタブT4の黄色表示が画面P3に追加される(図23)。但し、先優先モードとは異なり、原稿サイズ混載キーK32並びにタブT2及びT3等、小冊子機能と組み合わせ不可能であるものの指定されていなかった機能の機能選択キーの周囲、及びこれらの機能選択キーを含む画面に付されたタブには、黄色は付されない。
一方、図21に示す状態において、集約キーK41、小冊子キーK44、及び原稿サイズ混載キーK32が、この順に押下されたとする。この場合は、原稿サイズ混載キーK32、集約キーK41の周囲R2、小冊子キーK44の周囲R3、タブT4の黄色が画面P3に追加される。そして、タブT2の下半分は緑色が維持され、上半分には黄色で表示される(図24及び図25)。
(3-3-c)手動優先モード
上述の初期設定で手動優先モードが選択された場合、制御部44は、図14のフローに沿った制御を行う。特に他のモードと異なり、制御部44は、優先度設定にてユーザにより設定された優先度の高さを基準として、どの機能を優先するかを判断する。
本モードでは、機能が指定された(S43)ときに、他のモードと同様、指定された機能の機能選択キーが所定の色で表示される(S44)。そして、本モードでは特に、指定された機能に組み合わせ不可能であって、かつ優先度のより低い機能の機能選択キーがグレーアウト表示され(S45でYes→S46)、さらにグレーアウト表示された上記機能選択キーの周囲が所定の色で表示される(S47)。そして、他のモードと同様、こうしてグレーアウト表示された機能選択キー又はステップS44で色表示された機能選択キーを含む画面のタブに、上記所定の色が付される(S48)
また、押下された機能選択キーに対応する機能の優先度が、既に指定された機能の優先度より低ければ(S42でNo→S49でYes)、既に指定された機能を解除し(S50)、ステップS43以降の処理が行われる。一方、押下された機能選択キーに対応する機能が、既に指定された機能より優先度が低ければ、既になされた指定は維持される(SS49でNo)。
このように、本形態の画像形成装置1は、機能の優先度をユーザが適宜設定できるので、ユーザの要望により細かく対応した機能指定が可能である。また、優先度をユーザ毎、部門毎等に設定可能なので、さらにユーザの要望に細かく応えることができる。
例えば、本モードにおいて、パンチキーK33及びステイプルキーK34がこの順に押下されたとする。
パンチ機能よりステイプル機能の優先度が高ければ、一旦はパンチ機能が指定され、上述の図22と同様に、パンチキーK33が緑色で表示される(S43→S44→S45でNo)。そして、次いでステイプルキーK34が押下されることで、パンチ機能の指定が解除されてステイプル機能が指定される(S42でNo→S49でYes→S50→S43)。さらに、ステップS44以降の処理により、図21に示すように、ステイプルキーK34、パンチキーK33の周囲R4、及びタブT2が緑色で表示される(S44→S45でYes→S46〜S48)。
一方、ステイプル機能の優先度よりパンチ機能の優先度の方が高く設定されている場合は、まず、パンチキーK33が押下されることによりパンチ機能が指定される(S43)。そして、図17と同様に、パンチキーK33、ステイプルキーK34の周囲R1、及びタブT2が緑色で表示される(S44→S45でYes→S46〜S48)。このときステイプルキーK34はグレーアウト表示される。そして、次にステイプルキーK34が押下されても、パンチ機能の指定及び図21の表示は維持される。
以下、説明の便宜上、集約機能と小冊子機能とが組み合わせ不可能で、かつ集約機能と拡大/縮小機能とが組み合わせ不可能であり、さらに小冊子機能と拡大/縮小機能が組み合わせ可能であると仮定して、本モードについてより詳しく説明する。
ここで、この3つの機能のうち、集約機能が最も優先度が高く、次いで拡大/縮小機能、さらに下位に小冊子機能が設定されているとする。このとき、集約キーK41が押下されると、集約機能が指定されて、図26に示す通り、集約キーK41自体、拡大縮小キーK42の周囲の領域R6、小冊子キーK44の周囲の領域R3、及びタブT4に同一の色が付される。なお、拡大/縮小キーK42と小冊子キーK44はグレーアウト表示される。
一方、拡大/縮小キーK42が押下されたときには、拡大/縮小キーK42、集約キーK41の周囲の領域R2、及びタブT4が同一の色で表示され、小冊子キーK44には何ら色が付されない(図27)。なお、集約キーK41は拡大/縮小機能より優先度が高いのでグレーアウト表示とはされず、通常の表示のままである。その後集約キーK41が押下されれば、拡大/縮小機能は解除され、上述の図26の通りの表示がなされる。
また、拡大/縮小キーK42及び小冊子キーK44が押下されると、図28に示す通り、拡大縮小キーK42、小冊子キーK44、集約キーK41の周囲の領域R2、及びタブT4がそれぞれ同一の色で表示される。次いで集約キーK41が押下されれば、拡大/縮小機能及び小冊子機能の指定が解除されて、集約機能が指定される。そして、表示画面は上述の図26の通りとなる。
さらに、これらの機能に組み合わせ可能な他の機能が指定されたときには、既に述べた他のモードと同様に、他の色を用いた表示が付加される。このとき、一のタブに複数の色が付されるのも、既に述べた通りである。
(3-3-c)自動優先モード
上述の初期設定で自動優先モードが選択された場合、制御部44は、図15のフローに沿った制御を行う。このフローは、ステップS45及びS49が、判断の基準が異なるステップS55及びS59に置き換えられている以外は、図14に示すフローと略同様の処理である。すなわち、自動優先モードでは、手動優先モードとは異なり、制御部44はどちらの機能を優先させるべきかを、上述したようにメーカーの設定に基づいて判断する。
自動優先モードでは、例えば、集約機能、特に2in1(2頁の原稿を1頁の用紙に印刷する機能)がユーザによって選択され、原稿及び出力用紙として共にA4が指定された場合、制御部44は倍率を70%に自動設定する、というように、メーカーの設定に基づいて機能を指定するようになっている。
また、互いに組み合わせられない機能に対応する2つの機能選択キーがユーザに押下されたときに、どちらの機能選択キーに対応する機能を優先的に指定するかを、制御部44は、ユーザが予め設定した情報に基づいて決定することができる。例えば、紙枚数を削減することを優先させるような用紙節約モードを実行可能な画像形成装置の場合は、小冊子等の機能よりも集約機能が優先される。用紙節約モードの設定がなされていないときの集約機能と小冊子機能とのように、特定の機能を優先する必要がない場合は、上述の先優先又は後優先モードのフローに則って機能を指定すればよい。
(4)先優先モードの他の形態
制御部44は、上記(3-3-a)欄で説明した処理に代えて以下で説明する処理を行うようになっていてもよい。以下で特に言及しない処理については、既に述べた通りである。
図29は本形態における先優先モードによる機能設定のフローチャート、図30〜図34は図29のフローでタッチパネル5aに表示される画面の例である。
本形態では、単に一の機能が指定されただけでは、仮にこの一の機能に組み合わせ不可能な機能が存在しても、カラー表示は行われずに、ステップS103で指定された機能に組み合わせられない機能の機能選択キーがグレーアウト表示されるだけである(S101でNo又はS102でYes→S103→S104→S105→E)。
一方、既に機能が指定された状態で(S101でYes)、この指定された機能に組み合わせられない機能の機能選択キーが押下されたときには(S102でNo)、指定された機能の機能選択キーの周囲、ステップS12で新たに押下された機能選択キーの周囲、及びこれらの機能選択キーのいずれかを含む設定画面に付されたタブに所定の色が付される(S106)。そして、新たに押下された機能選択キーがさらに長押しされると(S107でYes)、既に指定されている機能の指定が解除され(S108)、機能選択キーの周囲のカラー表示が背景G1と同一の色に戻されると共に、タブの色も元のモノクロ表示に戻される(S109)。機能選択キーが長押しされなければ、既になされている指定が維持される(S107でNo→E)。
本モードによると、例えば、図16の状態においてパンチキーK33が押下されたときには、パンチ機能が指定され、図30に示すようにステイプルキーK34がグレーアウト表示される(S101でNo→S103→S104→S105→E)。さらにステイプルキーK34が押下されると、パンチキーK33の周囲R4及びステイプルキーK34の周囲R1が緑色で表示される(S101でYes→S102でNo→S106、図31)。
図31に示す状態から、さらに原稿サイズ混載キーK32及び集約キーK41がこの順に押下されたとする。このとき、上述の処理により、図32及び図33に示すように、集約キーK41及び小冊子キーK44はグレーアウト表示され、集約キーK41の周囲R2、原稿サイズ混載キーK32の周囲R5、タブT2の上半分、及びタブT4が、黄色で表示される。
その後、ステイプルキーK34が長押しされると(S107でYes)、パンチ機能の指定は解除され(S108)、ステイプル機能が指定される(S103)。図34に示すように、パンチキーK33の周囲及びステイプルキーK34の周囲の色は元の背景色に戻される(S109)、タブT2からは黄色が除かれて緑色のみが付される。
(5)カラー表示の形態
本発明における機能選択キー及びタブの表示は、上記(3)欄及び(4)欄で述べた表示に限定されるものではない。すなわち、画像形成装置1は、不可能な組み合わせをユーザに容易に認識させることができるという上述の効果を実現できればよく、この効果を実現できる範囲で、タッチパネル5aにおける表示の形態は適宜変更可能である。
下記(5-1)欄にて、図35を参照して機能選択キー他の表示形態について、下記(5-2)欄にて、図36を参照してタブの他の表示形態について説明する。
(5-1)機能選択キーの表示形態
上述の図13のステイプルキーK34等は、その周囲が色の付された領域(カラー領域)で囲まれている。
しかし、機能選択キーの周囲が完全にカラー領域で囲まれている必要はない。例えば、図35(a‐1)又は(a‐2)に示すように、カラー領域は、機能選択キーの右方又は下方にのみ設けられ、機能選択キーの周囲にカラー領域に囲まれていない領域が存在してもよい。また、一の機能選択キー自体の一部に色が付されるようになっていてもよい(図35(a‐3))。
他にも、カラー領域は、色が付された状態(図35(a‐4))と色が消された状態(図35(a‐5))とが交互に表示される点滅表示とされてもよい。
さらに、組み合わせられない機能の機能選択キーの表示形態だけでなく、指定された機能の機能選択キーの表示形態として図35(a‐1)〜(a‐5)のいずれかが選択されてなる表示形態も、本発明の実施形態に含まれる。例えば、図13に示す画面において、パンチキーK33の表示が図35(a‐3)の形態となり、ステイプルキーK34の表示を図35(a‐2)の形態となってもよい。
また、機能選択キーの近傍にその機能を表すアイコンが表示されるようになっている場合も、以上に述べた表示形態を適用することができる。このとき、機能選択キーとそのアイコンとを含む領域全体を、以上に述べた表示形態における機能選択キーと置き換えることができる。つまり、例えば、上記領域全体に色が付されたり(図35(b‐1))、上記領域の周囲に色が付されたり(図35(b‐2))することがある。
上述の図13等においては、指定されている機能の機能選択キーと、それに組み合わせられない機能の機能選択キーとが、一方はキー自体に、他方はキーの周囲に色が付されるという、互いに異なる表示形態とされている。これによって、ユーザにとってはこれらの機能を互いに識別することが容易となる。
但し、本発明はこれに限定されず、指定されている機能の機能選択キーと、それに組み合わせられない機能の機能選択キーとが同一の表示形態とされていてもよい。つまり、これらの機能選択キーの両方に図13のパンチキーK33のように色を付すこともできるし、逆に両方の周囲に同様に色を付すこともできる。より具体的には、これらの機能選択キーの両方の表示形態が、図35の各図に示すいずれかの表示形態のうちの同一の表示形態となっていてもよい。
以上に述べたように機能選択キー自体に色を付したり、機能選択キーの周囲に色を付したりすることを、総括して「色で指し示す」と表現することができる。つまり、図35の各図に示すように、色が付される領域は異なっても、付される色が同一であれば、同一の色で指し示されたものに含まれる。
なお、ここでいう「同一の色」には、完全に同一である色だけでなく、略同一の色も含まれる。一の色を付された機能選択キーと他の色の付された機能選択キーとを見たユーザが、これらの機能選択キーが互いに関連していると認識することができるとき、上記一の色と他の色とは、略同一の色であるといえる。
また、以上に述べた表示に使用される色は、機能によって決められていてもよいし、色の優先度が予め決められていてもよい。前者であれば、原稿サイズ混載キーK32は例えば黄色で指し示され、パンチキーK33は例えば緑色で指し示されるというように、機能毎に使用される色は常に同じである。後者であれば、例えば緑色及び黄色がこの順に使用されることが予め決められる。つまり、原稿サイズ混載キーK32、パンチキーK33の順に色が付される場合には、原稿混載キーK32には緑色が、パンチキーK33には黄色が付される。色の付される順序が逆になれば、付される色も逆になる。
(5-2)タブの表示形態
図24及び図29に示すように、一のタブが付された一の画面に、互いに異なる色で指し示された複数の機能選択キーが表示されるとき、上記一のタブには、互いに異なるこれらの色が付される。このとき、図24及び図32等では、タブT2は上下2つの領域に分割され、この分割された各領域に複数の機能選択キーに付された色と同一の色がそれぞれ付されている。図36(a)に、このような表示形態のタブTを拡大して示す。タブT上には、互いに異なる色が付される領域I及びIIが設けられる。
但し、本発明はこれに限定されるものではなく、一のタブ上に1又は複数の色が適宜付されるようになっていれば、色の付される領域の形、大きさ等は、変更可能である。
例えば、図36(b)に示すように、一のタブTが左右に分割され、この分割された各領域I及びIIにそれぞれ色が付されるようになっていてもよい。
また、より多くの色が付される可能性がある場合は、色を付す領域をタブ上に市松状に設けてもよい。この場合の例として、図36(c)に、市松状に領域I〜IVが設けられたタブTを示す。
また、タブ上で色が付される領域の大きさは、付される色の数に応じて変更可能であってもよいし、付される色の数に関わらず一定であってもよい。
すなわち前者であれば、例えば、一のタブに付される色が1色であるときは一のタブの全面にこの色が付され、2色であればタブが2つに分割されてなる領域にそれぞれ色が付され、3色であればタブが3つに分割され、4色であればタブが4つに分割されるようになっていれば、複数の色がタブに付され得る。
また、後者であれば、予め付される可能性のある色の数だけ、タブ上にこれらの色を付す領域を設定しておく。例えば、タブに最大で4色付される場合、図36(c)の通り、タブT上の領域I〜IVがそれぞれ所定の機能又は色と対応づけられていれば、或る機能選択キーに色が付されたら領域IIIに色を付す、また他の機能が付されたら領域Iに色を付す、というように、タブ上に複数の色が付され得る。
(6)指定解除操作
上記ステップS29又はS105では、機能選択キーが長押しされたときに、この機能選択キーに対応する機能と組み合わせ不可能であって、かつ既に指定されている機能への指定が解除される。つまり、上述の形態では、「長押し」が指定解除操作として設定されている。「長押し」とは、所定時間以上連続してキーが押下されることである。
しかし、指定解除操作は、この長押しに限定されるものではなく、指定解除操作としては、他の操作が適宜設定され得る。他の指定解除操作として、例えば「連続押し」、すなわち禁則のかけられた機能に対応するキーを所定回数連続して押下する等が挙げられる。
(7)画像形成装置1のプリンタとしての使用
特に、画像形成装置1がPC100から送られてきた画像を印刷するプリンタとして機能する場合は、制御部44は、上述のステップS1、S10において、PC100を介してユーザが入力したコード、ID、パスワード等によるユーザ認証を行うようになっている。
本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示す範囲で、種々の変更が可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す斜視図である。 画像形成装置1の要部構成を示すブロック図である。 制御部44の要部構成を示すブロック図である。 組み合わせ情報テーブル51dの概念を具体的に表す図面である。 初期設定時の画像形成装置1の処理動作を示すフローチャートである。 図5の処理動作中にタッチパネル5aに表示される選択画面P1を示す図面である。 初期設定における優先モード選択時の画像形成装置1の処理を示すフローチャートである。 図7の処理動作中にタッチパネル5aに表示される優先モード設定画面P2を示す図面である。 初期設定における優先度設定時の画像形成装置1の処理を示すフローチャートである。 図9の処理動作中にタッチパネル5aに表示される優先度設定画面P21を示す図面である。 機能指定時の画像形成装置1の処理動作を示すフローチャートである。 先優先モードによる機能指定時の画像形成装置1の処理動作の詳細を示すフローチャートである。 後優先モードによる機能指定時の画像形成装置1の処理動作の詳細を示すフローチャートであるである。 手動優先モードによる機能指定時の画像形成装置1の処理動作の詳細を示すフローチャートである。 自動優先モードによる機能指定時の画像形成装置1の処理動作の詳細を示すフローチャートである。 図11のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31を示す図面。 図12又は図14のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31を示す図面である。 図12のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31を示す図面である。 図12のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31を示す図面である。 図12のフローによる処理の具体例において、“レイアウト/編集”画面P32を示す図面である。 図12、図13又は図14のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31を示す図面である。 図13又は図14の処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31を示す図面である。 図13のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“レイアウト/編集”設定画面P32を示す図面である。 図13のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される “原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31を示す図面である。 図13のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される “レイアウト/編集”画面P32を示す図面である。 図14のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される “レイアウト/編集”画面P32を示す図面である。 図14のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される “レイアウト/編集”画面P32を示す図面である。 図14のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される “レイアウト/編集”画面P32を示す図面である。 先優先モードによる機能指定の他の形態を示すフローチャートである。 図29のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31の例である。 図29のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31の例である。 図29のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31の例である。 図29のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“レイアウト/編集”設定画面P32の例である。 図29のフローによる処理の具体例において、タッチパネル5aに表示される“原稿/用紙/仕上げ”設定画面P31の例である。 (a‐1)〜(a‐5)、(b‐1)〜(b‐2)は、機能選択キーの表示形態を示す図面である。 (a)〜(c)は、タブのカラー表示の形態を示す図面である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 原稿載置台
3 原稿カバー
4 本体部
5 操作パネル
5a タッチパネル(表示部の一例)
5b 操作キー群5b
6 給紙カセット
41 通信部
42 原稿読み取り部
43 画像形成部
44 制御部(指定部、判断部、及び表示制御部の一例)
51 ROM
52 RAM
53 CPU
51a 組み合わせ判断プログラム
51b 操作パネル制御プログラム
51c 画像形成制御プログラム
51d 組み合わせ情報テーブル
P3 待機画面
P31 “原稿/用紙/仕上げ”設定画面
P32 “レイアウト/編集”設定画面
K31〜K34、K41〜K44 機能選択キー
T1〜T5 タブ

Claims (2)

  1. 互いに組み合わせられない機能を含む複数の機能を有する画像形成装置であって、
    上記複数の機能にそれぞれ対応する複数のキーを表示する表示部と、
    上記キーの押下に応じて上記複数の機能から使用する機能を指定する指定部と、
    上記指定部により指定された機能と、上記複数の機能のうち上記指定された機能の他の機能とが組み合わせ可能か否かを判断する判断部と、
    ユーザから、上記複数の機能のそれぞれについて優先度を受け付ける優先度受付部と、を備えると共に、
    上記指定部は、機能指定時において、互いに組み合わせられない複数の機能に対応する上記キーが押下された場合に、上記優先度のより高い機能を優先的に指定する手動優先モードを実行することができる、画像形成装置。
  2. 機能指定時に、上記指定部によって指定された上記機能に対応するキーと、上記指定された機能と組み合わせられない機能に対応するキーの少なくとも1つとを、背景とは異なる同一の所定色で指し示すように、上記表示部を制御する表示制御部をさらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
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JP2018073282A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 富士ゼロックス株式会社 印刷サービス提供装置、印刷サービスシステム及びプログラム

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