JP2008301713A - 杉花粉症対策茶並びにその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1:1〜1:3の混合比でブレンドされた杉の葉原料1Lと茶葉原料2Lとが、微粉状に粉砕されて成ることを特徴として成るものであり、杉花粉症対策茶5を湯、水、アルコール等の中に分散させ、これを飲むことにより、杉の葉原料1L及び茶葉原料2Lに含まれる成分を余すことなく全て服飲することが可能となる。また茶葉成分の香味によって杉の葉成分の持つ苦味や青臭さが気にならない程度に打ち消すことができる。
【選択図】図1
Description
このような杉の葉の抽出液は、精油成分のさわやかな香りがある反面、苦味や青臭さがあるため人によっては飲み難いものであり、このため緑茶や他の原料をブレンドすることも行われている(例えば特許文献1参照)。
したがって抽出後の杉の葉は、いわゆる茶殻として捨てられており、水に溶けない精油や繊維質等の保健成分が必ずしも有効に摂取されているとは言えなかった。
この発明によれば、杉花粉症対策茶を湯、水、アルコール等の中に分散させ、これを飲むことにより、杉の葉原料及び茶葉原料に含まれる成分を余すことなく全て服飲することが可能となる。
また茶葉成分の香味によって杉の葉成分の持つ苦味や青臭さが気にならない程度に打ち消すことができる。
この発明によれば、粒径が揃った粉末状の杉の葉原料及び茶葉原料が、均等に混ざった製品を、効率的に製造することができる。
この発明によれば、杉の葉の含有成分を著しく破壊してしまうことがなく、更に均質な杉の葉原料を得ることができる。
この発明によれば、湯、水、アルコール等の中に分散させ、これを飲むことにより、杉の葉原料及び茶葉原料に含まれる成分を余すことなく全て服飲することが可能となる杉花粉症対策茶を製造することができる。
また茶葉成分の香味によって、杉の葉成分の持つ苦味や青臭さが気にならない程度に打ち消すことができる杉花粉症対策茶を製造することができる。
そしてこれら各請求項記載の発明に基づいて前記課題の解決が図られる。
なお杉の葉1Lには精油であるテレピン油(揮発性・芳香性物質であり、水に溶けずアルコール・油脂などに溶ける物質)やフェルギノール(抗菌活性及び抗酸化活性を有する物質)が含まれている。
一方、茶葉2Lには、カテキン、カフェイン、ビタミンC、カロチン(ビタミンA)、ビタミンE、クロロフィル等が含まれている。
本発明の杉花粉対策茶5の製造方法は、杉の葉原料1及び茶葉原料2を得る工程と、これら杉の葉原料1と茶葉原料2とをブレンドして混合原料3を得る工程と、この混合原料3を粉砕する工程とを具えて成るものである。
以下これら各製造工程について詳しく説明する。
まず前記杉の葉原料1は、杉の木から採取された杉の葉1Lを乾燥機10によって乾燥し、その後、選別機11によって葉と茎とを篩い分けして得られたものである。
因みに前記乾燥機10としては、煎茶の製造工場で用いられるとともに、後述する茶葉原料の製造工程で用いられる中揉機23を適用することができる。
なお、前記杉の葉1Lは、7月から10月頃にかけて採取された一年目の新芽であることが好ましい。
次に前記茶葉原料2は、通常の前茶の製造に準じて製造されるものであり、蒸熱機20、粗揉機21、揉捻機22、中揉機23、精揉機24及び乾燥機25によって順規処理されることにより得られたいわゆる荒茶の状態のものが適用される。
なお茶葉原料2としては、生葉を蒸してから揉むことなく乾燥して得られた、いわゆる「てん茶」や、生葉を蒸さずに釜で炒ったいわゆる「釜入り茶」を採用してもよい。
次いで前記杉の葉原料1と茶葉原料2とを、1:1〜1:3の混合比でブレンドして混合原料3を得る。なおこのような混合比とすることにより、茶葉成分の香気と滋味によって、杉の葉成分の持つ苦味や青臭さが気にならない程度に打ち消されて、消費者による服飲が抵抗なく行われるようになるものである。
次いで前記混合原料3を粒径50〜100μm程度の粉粒体となるように粉砕するものであり、一例として図2に示すような気流式粉砕機30を用いて粉砕が行われる。
この気流式粉砕機30としては一例として株式会社躍進機械製作所製、ミクロジェットKV−15が採用されるものであり、この装置は、円筒状のケーシング31内部を粉砕室32とし、この粉砕室32の上下にそれぞれ上部ファン33、下部ファン34を具える。そして下部ファン34から外気を導入すると、粉砕室32内において、無数の高速空気渦流と高周波振動が発生する。この状態で原料フィーダ35から被粉砕物を投入することでこのものを高速空気渦流中に導入し、高周波振動を与えることで自己破砕させるのである。このとき、ケーシング31内部では上部ファン33及び下部ファン34により空気の入れ替えがなされているのであり、自己破砕時に発生する粉砕熱の除去が速やかに行われる。
また前記サイクロン36の排気口の次段にはバグフィルタ39が併設される。
杉花粉対策茶5は粉砕室32内で気流とともに上昇し、上部ファン33により外部に排出されてサイクロン36に至り、ここで気体との分離がなされ下部に堆積する。その後適宜ロッカーバルブ37を解放することで製品タンク38に貯蔵される。このときサイクロン36から排出される気体中には微細な茶粉が含まれるのであり、このものはバグフィルタ39により回収される。
なお杉の葉1Lには精油であるテレピン油(揮発性・芳香性物質であり、水に溶けずアルコール・油脂などに溶ける物質)やフェルギノール(抗菌活性及び抗酸化活性を有する物質)が含まれており、一方、茶葉2Lには、カテキン、カフェイン、ビタミンC、カロチン(ビタミンA)、ビタミンE、クロロフィル等が含まれている。
このため、湯、水に杉花粉対策茶5を混入したときには、水分に対してカテキン、カフェイン及びビタミンC、カロチン(ビタミンA)等水溶性の含有成分が溶け込むこととなり、更に食物繊維等の固形分が全体にコロイド状に分散することとなる。
またアルコール類に杉花粉対策茶5を混入したときには、水分に対して上述の成分が溶け込むとともに、アルコール分に対してテレピン油、クロロフィル、カロチン、ビタミンE等脂溶性の含有成分が溶け込み、更にまた食物繊維等の固形分が全体にコロイド状に分散することとなる。
このように杉花粉対策茶5を混入した湯、水あるいはアルコール類を服飲することにより、杉の葉1L及び茶葉2Lに含有される各種有効成分、植物繊維等を余すことなく摂取することができるのである。
このとき杉の葉原料1と茶葉原料2とは、1:1〜1:3の混合比でブレンドされているため、茶葉成分の香気と滋味によって、杉の葉成分の持つ苦味や青臭さが気にならない程度に打ち消されて、消費者による服飲が抵抗なく行われるようになるものである。
なお杉の葉1Lの含有成分により、杉花粉等が原因の花粉症に対する改善効果が期待できるものである。
1L 杉の葉
2 茶葉原料
2L 茶葉
3 混合原料
5 杉花粉対策茶
10 乾燥機
11 選別機
20 蒸熱機
21 粗揉機
22 揉捻機
23 中揉機
24 精揉機
25 乾燥機
30 気流式粉砕機
31 ケーシング
32 粉砕室
33 上部ファン
34 下部ファン
35 原料フィーダ
36 サイクロン
37 ロッカーバルブ
38 製品タンク
39 バグフィルタ
Claims (4)
- 1:1〜1:3の混合比でブレンドされた杉の葉原料と茶葉原料とが、微粉状に粉砕されて成ることを特徴とする杉花粉症対策茶。
- 杉の葉原料と茶葉原料とをブレンドして混合原料を得る工程と、この混合原料を粉砕する工程とを具えて成ることを特徴とする杉花粉症対策茶の製造方法。
- 前記杉の葉原料は、採取された杉の葉を乾燥し、その後、葉と茎とを篩い分けして得られたものであることを特徴とする請求項2記載の杉花粉症対策茶の製造方法。
- 前記杉の葉原料と茶葉原料との混合比は1:2であることを特徴とする請求項2または3記載の杉花粉症対策茶の製造方法。
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2007
- 2007-06-05 JP JP2007149016A patent/JP2008301713A/ja active Pending
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