JP2008300320A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチング電源回路を使用し、且つ制御用電源のグランドを筐体に接続する必要がある場合に、商用電源側に対するノイズの回り込みを簡単に防止できる誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】誘導加熱調理器に、制御用電源を生成するスイッチング電源回路62を備え、制御用電源のグランドを調理器本体3に接続すると共に、スイッチング電源回路62の出力側となる電源線61a,61bにコモンモードコイル60を挿入する。
【選択図】図1
【解決手段】誘導加熱調理器に、制御用電源を生成するスイッチング電源回路62を備え、制御用電源のグランドを調理器本体3に接続すると共に、スイッチング電源回路62の出力側となる電源線61a,61bにコモンモードコイル60を挿入する。
【選択図】図1
Description
本発明は、誘導加熱手段と、制御用電源を生成するスイッチング電源回路とを備えてなる誘導加熱調理器に関する。
誘導加熱調理器においては、例えば特許文献1に開示されているように、トッププレート上にタッチスイッチ式の操作部を配置して、ユーザが指を操作部に接触させたことを静電容量の変化によって検知し、操作信号を出力するように構成されているものがある。
特開2004−349099号公報
上記の構成では、誘導加熱調理器の構造上、ユーザが指を接触させた場合の静電容量の変化は大地間容量に対して数%程度にしかならないため、ノイズマージンが極めて小さい状況となる。また、誘導加熱調理器では、インバータを介して加熱コイルに高周波電流を供給するので、インバータが発生するスイッチングノイズの影響も受け易い。このような事情から、従来は制御用電源を生成する回路にスイッチング電源回路を使用することは困難であり、商用交流電源を直接トランスの一次側に供給するドロッパ方式の電源回路を用いることが多かった。
しかし、ドロッパ方式の電源回路は、トランスのサイズが大きくなるため重量も重くなり、加えて変換効率が悪いという問題がある。そこで、スイッチング電源回路を使用できれば望ましいが、その場合、当該電源回路が発生するノイズの影響が加わることになる。そして、上記の条件下でタッチスイッチ式による操作信号の検出を確実に行うには、制御用電源のグランドを、誘導加熱調理器の筐体(フレームグランド)に接続してグランド電位を安定させれば可能となることが判った。
ところで、一般にスイッチング電源回路を使用する場合には、雑音端子電圧といった測定規格で示されるように、商用電源側にノイズの影響を与えることを回避するため、入力側にコイルのようなノイズ対策部品を配置することが行われる。しかしながら、上記のように、スイッチング電源回路を使用した上で、制御用電源のグランドをフレームグランドに接続すると、電源回路からのノイズがフレームグランドを介して商用電源側に回り込む現象が発生し、そのノイズ対策を行うために、多数の対策部品を使用せざるを得ないという問題が発生した。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチング電源回路を使用し、且つ制御用電源のグランドを筐体に接続する必要があるものにおいて、商用電源側に対するノイズの回り込みを簡単に防止できる誘導加熱調理器を提供することにある。
本発明の誘導加熱調理器は、誘導加熱手段と、制御用電源を生成するスイッチング電源回路とを備え、前記制御用電源のグランドを筐体に接続するように構成され、前記スイッチング電源回路の出力側電源線にコイルを挿入したことを特徴とする。
斯様に構成すれば、スイッチング電源回路の出力側より伝搬しようとするノイズは、コイルによって阻止されるので、筐体を介して商用電源側にノイズが回り込むことは防止される。
斯様に構成すれば、スイッチング電源回路の出力側より伝搬しようとするノイズは、コイルによって阻止されるので、筐体を介して商用電源側にノイズが回り込むことは防止される。
本発明の誘導加熱調理器によれば、制御用電源のグランドを筐体に接続する構成を採用する場合でも、極めて簡単なノイズ対策を施すだけでスイッチング電源回路を使用できるので、製品全体のサイズを小形化し、且つ製品の重量を軽量化することが可能となる。
(第1実施例)
以下、本発明をシステムキッチンに組み込まれる誘導加熱調理器に適用した第1実施例について図1ないし図8を参照して説明する。図6には、キッチンキャビネット1に、誘導加熱調理器2が組み込まれた状態の外観斜視図が示されている。また、図7は、トッププレートを外した状態で示す調理器本体3の平面図である。加熱調理器2の調理器本体(筐体)3は、キャビネット1に設けられた開口4に落とし込み状態に組み込まれている。この調理器本体3の下部には、ロースタ部5が設けられている。
以下、本発明をシステムキッチンに組み込まれる誘導加熱調理器に適用した第1実施例について図1ないし図8を参照して説明する。図6には、キッチンキャビネット1に、誘導加熱調理器2が組み込まれた状態の外観斜視図が示されている。また、図7は、トッププレートを外した状態で示す調理器本体3の平面図である。加熱調理器2の調理器本体(筐体)3は、キャビネット1に設けられた開口4に落とし込み状態に組み込まれている。この調理器本体3の下部には、ロースタ部5が設けられている。
前記調理器本体3は、図7に示すように、上面が開口しており、内部の手前側に加熱手段としての二つの誘導加熱コイル(誘導加熱手段)8、9が設けられ、また中央奥部に別の加熱手段として例えばラジエントヒータからなるヒータ10が設けられている。また、調理器本体3内には主回路基板11が配設されており、この主回路基板11には、図4にも示すように、多数の加熱強度表示用の発光ダイオード12が実装されていると共に、例えば蛍光表示管からなる表示器13が実装され、さらに板ばねからなる接続導体14が立設状態に実装されている。
図4及び図7に示すように、前記調理器本体3の開口3aの周縁部にはフランジ部15が設けられており、このフランジ部15が前記キャビネット1の開口4の縁部に配置されている。さらに、図6及び図8に示すように、前記調理器本体3の上面には、開口3a,すなわち、前記誘導加熱コイル8、9及びヒータ10を上方から覆うように、耐熱ガラス製のトッププレート16が設けられ、その周縁部16aは前記フランジ部15により支えられている。
このトッププレート16において、左右の誘導加熱コイル8、9及びヒータ10の上方に対応する部位はそれぞれ円形の加熱部17、18、19となっており、表示部17a、18a、19aの内部領域が加熱部17、18、19に相当する。そして、加熱部17、18の前側には、前記発光ダイオード12に対応して加熱強度表示部20が形成されている。
このトッププレート16において、左右の誘導加熱コイル8、9及びヒータ10の上方に対応する部位はそれぞれ円形の加熱部17、18、19となっており、表示部17a、18a、19aの内部領域が加熱部17、18、19に相当する。そして、加熱部17、18の前側には、前記発光ダイオード12に対応して加熱強度表示部20が形成されている。
トッププレート16の前縁部部分には、図8に示すように、前記加熱部17の前方に位置して入力部21ないし26が設けられている。入力部21は誘導加熱コイル8に対する電源オフ用、入力部22は同電源オン用、入力部23は加熱強度ダウン設定用、入力部24は加熱強度アップ設定用、入力部25は調理時間設定用、入力部26は設定取消し用である。なお、前記加熱部18の前方に位置して、誘導加熱コイル9側を制御するための入力部も同様に設けられている。
各入力部21ないし26の構成は同じであるので、例えば、入力部24について説明する。図4及び図8に示すように、入力部24は上面側電極27と下面側電極28とから構成されている。上面側電極27は、前記トッププレート16の上面に例えば金属蒸着あるいは誘電ペースト焼付けなどによって薄膜状に形成され、下面側電極28はトッププレート16の下面側に配設された基板29に形成されている。
上面側電極27は、対向電極部27aと、手指により接触される操作電極部27bと、これらの電極部27a、27bを接続する接続部27cとを有して構成されている。そして、操作電極部27bは、対向電極部27aよりも加熱部17に対して離れる形態に形成されている。また、操作電極部27bの電極面積を、対向電極部27aの電極面積よりも小さくしている。
下面側電極28は、トッププレート16下面の基板29上面に、対向電極部27aとほぼ同形状で且つ対向する配置で形成され、対向電極部27aと対向することで、トッププレート16のガラスを誘電体とするコンデンサ部30を構成している。この場合、コンデンサ部30の全体が、平面的に見て該調理器本体3の開口3a内に位置する構成である。
図5に示すように、下面側電極28は、表面電極28aが基板29に形成されるスルーホール28bを介して基板29下面の接続導体部28cと導通しており、この接続導体部28cは、接続導体14に接触して導通している。
図5に示すように、下面側電極28は、表面電極28aが基板29に形成されるスルーホール28bを介して基板29下面の接続導体部28cと導通しており、この接続導体部28cは、接続導体14に接触して導通している。
また、フランジ部15において操作電極部27bと対応する部分には該操作電極部27bより若干大きめの孔部15aが形成されている。
なお、トッププレート16においては各上面側電極27を隠すように塗膜31(図4参照)が形成されている。さらに、各入力部21ないし26の操作電極部27bの上面側には、入力表示部21aないし26aが形成されている。これらの入力表示部21aないし26aに相当する上面側電極27の操作電極部27bは、塗膜31で被覆されておらず、上面側電極27のその他の部分は、塗膜31で被覆されている。
なお、トッププレート16においては各上面側電極27を隠すように塗膜31(図4参照)が形成されている。さらに、各入力部21ないし26の操作電極部27bの上面側には、入力表示部21aないし26aが形成されている。これらの入力表示部21aないし26aに相当する上面側電極27の操作電極部27bは、塗膜31で被覆されておらず、上面側電極27のその他の部分は、塗膜31で被覆されている。
次に電気的構成について図2を参照して説明する。この図2では誘導加熱コイル8に関する概略的な電気的構成を示している。制御手段である制御回路32はマイクロコンピュータを含んで構成されている。この制御回路32には、インバータ制御回路33及び検知手段たるタッチ検知回路34が接続されている。インバータ制御回路33は、誘導加熱コイル8に高周波電流を供給するインバータ(誘導加熱手段)35を制御するもので、PWM信号を生成して出力する。インバータ35は、例えばハーフブリッジ型で構成されている。
タッチ検知回路34は、並列接続された6個の回路部36から構成されている。6個の回路部36はそれぞれ6個の入力部21ないし26に対応しており、所定周波数の発振信号を出力する発振回路37の出力端子に直列接続されたコンデンサ38、ダイオード39、アナログスイッチ40から構成されている。コンデンサ38とダイオード39の間には下面側電極28が接続導体14を介して接続されており、ダイオード39とアナログスイッチ40の間は抵抗41及びチャージコンデンサ42を介してアースされている。アナログスイッチ40の出力端子は制御回路32のA/D入力ポートに接続されている。アナログスイッチ40の制御端子は、制御回路32の出力ポートのデジット出力により制御されるようになっている。
発振回路37の出力電流は、コンデンサ38、ダイオード39を介してチャージコンデンサ42を充電する。チャージコンデンサ42の電圧は、アナログスイッチ40の制御端子に印加されている制御信号が「HI」のとき、制御回路32のA/D入力ポートに印加されるようになっている。
尚、図2に示す回路36aは、ダイオード39、アナログスイッチ40、抵抗41、チャージコンデンサ42からなる回路を示している。また、前記制御回路32には、前記発光ダイオード12群や表示器13が接続されている。
尚、図2に示す回路36aは、ダイオード39、アナログスイッチ40、抵抗41、チャージコンデンサ42からなる回路を示している。また、前記制御回路32には、前記発光ダイオード12群や表示器13が接続されている。
上記構成において、ユーザが、例えば、加熱強度を上げるべく入力部24の入力表示部24aをタッチした場合の作用について述べる。ユーザがトッププレート16の上面の操作電極部27bに触れると、対向電極部27aと下面側電極28との間で等価的にコンデンサ部30が形成されているから、タッチ検知回路34において発振回路37の出力が人体を介して大地に流れるため、チャージコンデンサ42の電圧が低下する。これにより入力部24のコンデンサ部30の静電容量変化が検知される。
このチャージコンデンサ42の電圧の低下が検知信号として出力されることになり、制御回路32は入力部24が入力操作されたことを判断する。これにより、制御回路32はその入力に応じて誘導加熱コイル8の加熱出力を上げるように制御する。なお、他の入力部21ないし23、25、26が操作された場合でも、各入力部に対応するタッチ検知回路34が同様に作用し、制御回路32は各入力部の入力に応じて誘導加熱コイル8を制御する。
図1は、図2の回路の各部に電源を供給する電源周りの構成を示すものである。単相3線式の商用交流電源50の端子L1,L2は、コモンモードコイル51を介して、ダイオードブリッジで構成される全波整流回路52の交流入力端子にそれぞれ接続されている。上記交流入力端子間には、2つのコンデンサ53a,53bの直列回路が接続されており、両者の共通接続点は金属製の調理器本体3に接続されている。尚、調理器本体3は、商用交流電源50のグランド端子Nに接続されることでアースされ、フレームグランド(FG)となっている。すなわち、コイル51及び2つのコンデンサ53によってフィルタ回路54が構成されている。
全波整流回路52の直流出力端子間には、高周波トランス55の一次巻線55aと、NチャネルパワーMOSFET(スイッチング素子)56との直列回路が接続されており、FET56は、電源制御回路57によりゲート信号が与えられ、スイッチング動作を行う。トランス55の二次巻線55bには、ダイオード58及びコンデンサ59の直列回路が接続されており、コンデンサ59の両端子は、コモンモードコイル60が挿入された電源線61a,61bを介して制御回路32,33に接続されている。電源線61aは、電源制御回路57のフィードバック電圧入力端子に接続されている。尚、コモンモードコイル60のコア60Cは、フェライト系の材料で構成されている。
以上の構成において、トランス55a,FET56,電源制御回路57,ダイオード58及びコンデンサ59がスイッチング電源回路62を構成している。電源制御回路57は、フィードバック入力される電圧に基づいて、12Vの制御用電源を生成するようにFET56をスイッチング動作させる。また、電源線61a,61b間には3端子レギュレータ63が接続されており、3端子レギュレータ63は、5Vの制御用電源を生成する。そして、図2に示すように、制御回路32には5Vの制御用電源が、LED12,表示器13及びインバータ制御回路33には12Vの制御用電源が供給されており、これらの回路グランドは、調理器本体3に接続されてフレームグランドとなっている。
また、図1には図示しないが、トランス55の二次側では、インバータ35を構成するスイッチング素子(例えば、IGBTなど)のゲート駆動用電源(15V)が生成され、そのゲート駆動用電源は、インバータ35に供給されている。インバータ35自体の駆動用電源は280Vであり、回路グランド(GND)は、調理器本体3には接続されていない。
次に、本実施例の作用について図3も参照して説明する。上記構成の誘導加熱調理器2は、スイッチング電源回路62を採用していると共に、入力部21〜26は、静電容量式のタッチスイッチとして構成されている。その結果、ユーザの指が入力部21〜26に接触したことを静電容量の僅かな変化によって検出するため、5V,12Vの制御用電源が供給される回路のグランドを調理器本体3(FG)に接続して、グランド電位を安定させている。
また、スイッチング電源回路62が動作すると、FET56のスイッチング動作に伴いノイズが発生するが、電源線61a,61b側に伝搬しようとするノイズは、コモンモードコイル60によって阻止されるので、上記のノイズが、制御用電源のグランドから調理器本体3を介して商用交流電源50側に伝搬することは回避される。
ここで、図3は、誘導加熱調理器の電源につき、各状態に応じて雑音端子電圧を測定した場合のデータを示すものである。図3(a)は、商用交流電源に対応したトランスを用いるドロッパ方式の場合であり、雑音端子電圧は周波数の全域に亘って規制値を下回っている。
図3(b)は、本願発明と同様にスイッチング電源回路を使用すると共に、制御用電源のグランドをフレームグランドに接続した場合であり、且つ、ノイズ対策を一切に行わない場合の測定データである。このケースでは、図3(a)に比較して全体にノイズレベルが高く、一部の周波数では規制値を僅かに超えているところがある。
そして、図3(c)は本願発明と全く同様の構成に対応するもので、図3(b)の構成に加えてコモンモードコイル60を配置した場合である。図3(b)に比較して、ノイズレベルが全体的に低下しており、規制値を十分にクリアしていることが分かる。
図3(b)は、本願発明と同様にスイッチング電源回路を使用すると共に、制御用電源のグランドをフレームグランドに接続した場合であり、且つ、ノイズ対策を一切に行わない場合の測定データである。このケースでは、図3(a)に比較して全体にノイズレベルが高く、一部の周波数では規制値を僅かに超えているところがある。
そして、図3(c)は本願発明と全く同様の構成に対応するもので、図3(b)の構成に加えてコモンモードコイル60を配置した場合である。図3(b)に比較して、ノイズレベルが全体的に低下しており、規制値を十分にクリアしていることが分かる。
以上のように本実施例によれば、誘導加熱調理器2に、制御用電源を生成するスイッチング電源回路62を備え、制御用電源のグランドを調理器本体3に接続すると共に、スイッチング電源回路62の出力側となる電源線61a,61bにコモンモードコイル60を挿入した。
したがって、スイッチング電源回路62の出力側より伝搬しようとするノイズをコイル60によって阻止し、調理器本体3を介して商用電源50側にノイズが回り込むことは防止される。よって、タッチ式のスイッチを採用した場合でも、極めて簡単なノイズ対策を施すだけでスイッチング電源回路62を使用できるので、製品全体のサイズを小形化し、且つ製品の重量を軽量化することが可能となる。
したがって、スイッチング電源回路62の出力側より伝搬しようとするノイズをコイル60によって阻止し、調理器本体3を介して商用電源50側にノイズが回り込むことは防止される。よって、タッチ式のスイッチを採用した場合でも、極めて簡単なノイズ対策を施すだけでスイッチング電源回路62を使用できるので、製品全体のサイズを小形化し、且つ製品の重量を軽量化することが可能となる。
そして、フェライト系のコア60Cを備えたコモンモードコイル60を用いることで、高周波領域に対応したノイズレベルの抑制を効果的に行うことができ、コイル60のサイズを比較的小さくすることができる。
また、電源制御回路57がスイッチング電源回路62についてフィードバック制御を行うための電源電圧入力を、コイル60の出力端に接続した。すなわち、コイル60を挿入することで、負荷変動が生じるとコイル60の直流抵抗分に応じて出力電圧も変動するので、コイル60の出力端より電圧をフィードバックすることで電源電圧制御をより安定的に行うことができる。さらに、スイッチング電源回路62が制御用電源以外の電源も生成する場合に、コイル60を、制御用電源を出力する電源線61a,61bだけに挿入するので、ノイズ対策部品を最小限に使用して部品数の増加が抑制される。
また、電源制御回路57がスイッチング電源回路62についてフィードバック制御を行うための電源電圧入力を、コイル60の出力端に接続した。すなわち、コイル60を挿入することで、負荷変動が生じるとコイル60の直流抵抗分に応じて出力電圧も変動するので、コイル60の出力端より電圧をフィードバックすることで電源電圧制御をより安定的に行うことができる。さらに、スイッチング電源回路62が制御用電源以外の電源も生成する場合に、コイル60を、制御用電源を出力する電源線61a,61bだけに挿入するので、ノイズ対策部品を最小限に使用して部品数の増加が抑制される。
(第2実施例)
図9は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例では、コモンモードコイル60に換えて、電源線61a,61bにノーマルモードコイル64a,64bを挿入した構成である。斯様に構成した場合も、第1実施例と同様の効果が得られる。
図9は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例では、コモンモードコイル60に換えて、電源線61a,61bにノーマルモードコイル64a,64bを挿入した構成である。斯様に構成した場合も、第1実施例と同様の効果が得られる。
(第3実施例)
図10は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分のみ説明する。第3実施例は、スイッチング電源回路71の構成(主として、二次側における制御用電源の生成方式)が第1実施例とは若干相違している。トランス55の二次巻線55bと調理器本体3(FG)との間には、ノーマルモードコイル72を介してダイオード58,コンデンサ59の直列回路が接続されており、コンデンサ59の両端より12Vの制御用電源が供給される。
図10は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分のみ説明する。第3実施例は、スイッチング電源回路71の構成(主として、二次側における制御用電源の生成方式)が第1実施例とは若干相違している。トランス55の二次巻線55bと調理器本体3(FG)との間には、ノーマルモードコイル72を介してダイオード58,コンデンサ59の直列回路が接続されており、コンデンサ59の両端より12Vの制御用電源が供給される。
また、二次巻線55bの中点タップと二次巻線55bの他端との間には、ダイオード73,コンデンサ74の直列回路が接続されており、コンデンサ74の両端に、コモンモードコイル75が接続されている。そして、コモンモードコイル75を介して、5Vの制御用電源が供給されており、電源制御回路57の電圧フィードバック入力は、上記電源に接続されている。
加えて、図9では、図1では示していなかったインバータ35のゲート駆動用電源(15V)の生成部分も示している。すなわち、トランス55の二次側に、二次巻線55bとは別の二次巻線55c,55dが配置されており、それらの両端に、それぞれダイオード76(a,b)及びコンデンサ77(a,b)の直列回路が接続されている。そして、コンデンサ77a,77bの両端より、15Vの電源が供給される。
以上のように構成された第3実施例による場合も、ノーマルモードコイル72とコモンモードコイル75とを組合せることで第1実施例と同様の効果が得られる。
以上のように構成された第3実施例による場合も、ノーマルモードコイル72とコモンモードコイル75とを組合せることで第1実施例と同様の効果が得られる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
タッチスイッチ式の操作部を備えるものに限らず、制御用電源のグランドを筐体に接続する必要があるものであれば適用が可能である。
スイッチング素子は、パワーMOSFETに限ることなくIGBTやパワートランジスタなどでも良い。
タッチスイッチ式の操作部を備えるものに限らず、制御用電源のグランドを筐体に接続する必要があるものであれば適用が可能である。
スイッチング素子は、パワーMOSFETに限ることなくIGBTやパワートランジスタなどでも良い。
図面中、2は誘導加熱調理器、3は調理器本体(筐体)、8,9は誘導加熱コイル(誘導加熱手段)、35はインバータ(誘導加熱手段)、50は商用交流電源、60はコモンモードコイル、60Cはコア、62はスイッチング電源回路、64a,64bはノーマルモードコイル、71はスイッチング電源回路、72はノーマルモードコイル、75はコモンモードコイルを示す。
Claims (7)
- 誘導加熱手段と、
制御用電源を生成するスイッチング電源回路とを備え、
前記制御用電源のグランドを筐体に接続するように構成され、
前記スイッチング電源回路の出力側電源線にコイルを挿入したことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記コイルは、コモンモードコイルであることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記コモンモードコイルのコアは、フェライト系の材料で構成されていることを特徴とする請求項2記載の誘導加熱調理器。
- 前記コイルは、ノーマルモードコイルであることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記ノーマルモードコイルを、一対をなす前記出力側電源線の双方に挿入することを特徴とする請求項4記載の誘導加熱調理器。
- 前記スイッチング電源回路がフィードバック制御を行うための電源電圧入力を、前記コイルの出力端に接続することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記スイッチング電源回路が前記制御用電源以外の電源も生成するように構成されている場合、前記コイルを、前記制御用電源を出力する電源線にのみに挿入することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の誘導加熱調理器。
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