以下、本発明の実施形態について説明する。本発明の第1実施形態の側面断面図を図1に、また底面図を図2に示す。図1において、アダプタ5は2層構造となっており、アダプタ上層部5Aとアダプタ下層部5Bで構成されている。アダプタ上層部5Aの中央上部には、電球3の電極部3aと形状及び電極構造を同じくする電極部7が突設されている。
そして、この電極部7は、ソケット1に螺入されることで装着自在なようになっている。このアダプタ上層部5Aの下部中央には開口9が設けられている。そして、この開口9には、アダプタ下層部5Bの中央上部に突設された円筒部11aが貫通されている。円筒部11aの上端には、水平にかつ円盤状に折り返された折り返し片11bが配設されている。
アダプタ下層部5Bは、折り返し片11b、開口9によりアダプタ上層部5Aに対し360度程度回動可能なようになっている。円筒部11aの内側にはケーブルが通されている。アダプタ下層部5Bの側部には人の存在を感知するための人感知センサ13が張出部材14を介して配設されている。人感知センサ13は、例えば焦電型赤外線センサである。
また、扉感知センサ15の送光素子及び受光素子は、水平支軸16回りに俯仰角を調整可能な角状筒部17内に配設されている。角状筒部17の電球3に対向する底面は、電球3からの光が入力し難いように上面より延長されている。扉感知センサ15は例えば赤外線センサである。
角状筒部17の下部中央にはフック21aが設けられ、このフック21aより角状筒部17の外周回りに等距離隔てた位置にフック21b、21cが設けられている。フック21cは、フック21bの図中裏側に相当する箇所に配置されている。フック21a、21b、21cには紐23a、23b、23cが掛けられている。
そして、この紐23a、23b、23cが張られたときには、紐23aが角状筒部17の長手方向に平行となるようになっている。紐23a、23b、23cの端部にはリング25が配設されている。
リング25には、先端部にかぎ部27aのついた金掛具27が掛け外し可能なようになっている。金掛具27の基端部には紐掛部27bが形成されており、この紐掛部27bには紐29が結ばれている。アダプタ下層部5Bの下部中央には、内側に電極部31が形成された内部ソケット33が配設されている。そして、この内部ソケット33には、ソケット1より外された電球3の電極部3aがねじ込まれることで電球3が装着可能なようになっている。
アダプタ下層部5Bには、電球3による熱の対流を円滑にするための風胴34Bが設けられている。内部ソケット33は、この風胴34B内上部に水平に張り出された十字状のフレーム36B及びこのフレーム36Bの内側に固定された筒体38Bにより、アダプタ下層部5Bの内側に固定されている。
アダプタ上層部5A側にも同様に風胴34Aが設けられ、十字状のフレーム36A及びこのフレーム36Aの内側に固定された筒体38Aにより、アダプタ上層部5Aの内側に固定されている。
風胴34Bの下部周囲には傘42が配設され、電球3の光が各センサに直接入力されないようになっている。アダプタ下層部5Bの側部には手動、自動を切り換えるプルスイッチ37が設けられ、プルスイッチ37は紐39を引くことにより操作可能なようになっている。
そして、操作の結果は、アダプタ下層部5Bの側部に配設された窓部32に、手動の場合は白、自動の場合は赤等として色分け表示されるようになっている。
本発明の第1実施形態の回路図を図3に示す。図3において、交流はソケット1を介して電極部7に給電される。そして、この交流は、自動、手動の切替えスイッチであるプルスイッチ37を介して電球3に給電されるようになっている。
手動が選択された場合には、室内の壁に埋設された壁埋め込み型スイッチ47より入切りの操作が可能であり、自動が選択された場合にはリレー51により入り操作、リレー52により切り操作可能なようになっている。また、リレー52により、手動の場合にも電球3の消し忘れの際には、所定時間経過後に切り操作可能なようになっている。
なお、半自動と完全手動とを切替え可能な切替えスイッチ38を設け、かかる消し忘れの際の自動切り操作の行われる場合を半自動モードとしてもよい。一方、完全手動の選択されている場合には、消し忘れの際の自動切り操作は行われず、壁埋め込み型スイッチ47による入切りの操作のみが可能である。
なお、プルスイッチ37、切替えスイッチ38の選択如何によらず(プルスイッチ37が手動で、かつ切替えスイッチ38が完全手動の場合は除く)、後述するリモコンによりリレー51、52を操作し点灯、消灯が可能である。また、プルスイッチ37及び切替えスイッチ38を切替え可能なリレーを設け、リモコンによりモードの切替えを可能としてもよい。更に、インバータ機能を備え、電球3への供給電圧を調整可能とし、この調整をリモコンより操作可能としてもよい。
なお、プルスイッチ37を紐39による操作に代えて、切替えスイッチ38と共にアダプタ5の側部にて設定可能とする。そして、改めてプルスイッチ及びこのプルスイッチに結ばれる紐を配設し、この紐を引くことでリレー51による入り操作、リレー52による切り操作を行えるようにしてもよい。このプルスイッチの操作は、自動モードや半自動モードに選択されている場合でも強制的に入り切りされる。
一方、交流はトランス53を介してコンバータ55で直流に変換されるようになっている。この直流分は、演算回路54、人感知センサ13及び扉感知センサ15に給電される。人感知センサ13及び扉感知センサ15で感知された信号は、それぞれ演算回路54に入力されるようになっている。演算回路54で演算された結果によりリレー51及びリレー52が駆動されるようになっている。
次に、本発明の第1実施形態の動作を説明する。
アダプタ5は、既存の電球3をソケット1より一旦外し、この電球3の代わりにアダプタ5の電極部7をソケット1にねじ込むことで装着する。その後、アダプタ5の内部ソケット33に対し外された電球3をねじ込む。リング25には金掛具27のかぎ部27aを予め掛けておく。
一方、図4に示すように、扉41には赤外線を反射可能なリフレクタ43を適所に張り付ける。なお、このリフレクタ43は、図5、図6に例示するように、リフレクタ43の面が扉感知センサ15に向かうように、糊着面45より任意角度傾斜可能なアングル部材49A、49Bに張り付けられてもよい。但し、リフレクタ43によらず、赤外線センサを使用した対向式の人体検出器やドップラーソナーを用いてもよい。
リフレクタ43まで紐29を引っぱることで支軸16回りに角状筒部17を俯仰させ、扉感知センサ15がリフレクタ43に直接向かうように設定することが出来る。俯仰角を設定後にはリング25より金掛具27を外す。
このとき、リング25は図1の点線で示すように垂下される。このため、再び角状筒部17の俯仰角の調整が必要になった場合には、金掛具27を持ち、先端部のかぎ27aをリング25に掛けることで簡単に俯仰角の再設定が可能である。
なお、金掛具27、リング25、フック21等は、扉感知センサ15の指向性如何により設定俯仰角が粗くても十分動作可能な場合には不要である。また、張出部材14は電球3の照度等との関係如何では不要である。更に、アダプタ5は、電極部7及び内部ソケット33を中心とした電源系統部分を制御部分を内蔵するアダプタ5本体とは分離し、別体にて構成されてもよい(図示略)。
以上により、アダプタ5の取り付け及び扉感知センサ15等の設定は簡単に行える。また、特別な配線工事は不要である。更に、リモコン操作も可能となり、お年寄りにとっては寝た状態であっても電球3の操作が簡単に行える。
次に図7のフローチャートを基に自動照明点滅動作の説明をする。
ステップ1(図中S1と略す。以下同旨)では、自動モードか手動モードかを、紐39を引きプルスイッチ37を操作することで選択する。ステップ1で手動モードが選択された場合には、壁埋め込み型スイッチ47により電球3の入り切りが可能である。
ステップ1で自動モードが選択された場合には、ステップ3で室内の明るさが設定値以下か否か判断される。室内の明るさが図示しない光電素子により検出され、電圧出力される。この電圧値を設定値と比較し、設定値以下か否か判断する。設定値以下のとき室内は暗いと判断され、ステップ5に進む。
ステップ5では、人感知センサ13により室内に人が存在するか否か判断する。人が存在すれば熱が発生されるので、この熱を人感知センサ13で感知する。そして、人感知センサ13からの出力電圧を設定電圧値と比較し、設定電圧値以上のとき人が存在すると判断し、設定電圧値未満のとき人が存在しないと判断する。
但し、ステップ3及びステップ5は、光電素子を別途配設することなく処理が可能である。例えば人感知センサ13に焦電センサを用い、背景と人からの赤外線量を比較するようにすれば、背景の明るい内は動作しないように出来る。この場合、背景が暗くなることで焦電センサが機能し、かつ人から感知される熱量が設定電圧値未満となったとき人が存在しないと判断する。
扉感知センサ15の送光素子から出力された光はリフレクタ43で反射され、受光素子に入力される。ステップ7で扉41が開かれると扉感知センサ15の受光素子に入力される光量が減り、出力電圧が低下する。この電圧を設定電圧値と比較し、設定電圧値未満になったとき扉41が開かれたと判断する。そして、ステップ9でリレー51をONして電球3を点灯する。
一方、扉41がもともと閉じられていない場合には、ステップ11で人感知センサ13により人の存在が検知された場合にステップ9で電球3を点灯する。その後、ステップ13で人の存在が検知され続ける限り電球3の点灯状態を継続する。
人の存在が検知されなくなったとき、タイマー設定された時間経過後にステップ15でリレー52をONして電球3を消灯する。タイマー設定はユーザにより部屋の用途やユーザの好み等に応じ自由に調節可能である。
また、ステップ1で手動モードが選択された場合でも、ステップ13で人の存在検知を行い、人の存在が検知されなくなったとき、タイマー設定された時間経過後にステップ15でリレー52をONして電球3を消灯する。
更に、この消灯の方法として、電球3をただ単に消灯する以外に、例えば、後述するように、電球3の制御としてアダプタ5内にインバータ制御を採用し照度の調節を可能としたような場合には、タイマー時間経過後に照度を下げ、暗くすることも可能である。
そして、更なるタイマー時間経過後に完全に消灯する。または、後述するように、電球3が複数本配設されているような場合には、タイマー時間経過後に本数を制限するようにしてもよい。そして、更なるタイマー時間経過後に完全に消灯する。
なお、人感知センサ13が光による影響を受ける場合には、人感知センサ13部分は取り外し可能として、延長ケーブルにより光量の少ない光による影響の少ない箇所に設置可能なようにしてもよい。
この場合、例えば壁等に人感知センサ13の内蔵されたユニットを配置し、所定高さ以上に指向性を設定すれば、人感知センサ13が人以外の犬、猫等の動物に対して感知するのを防止出来る。アダプタ5の下部周囲には、電球3を収納可能なグローブが取り付けられるようにしてもよい。
また、人感知センサ13は、張出部材14に対し俯仰角度・水平角度が調節可能とされてもよい。
更に、扉感知センサ15に代えて、アダプタ5より延長コードを介して扉41にリミットスイッチ、振動スイッチ、磁石による磁界変化検出型スイッチ等を配設するようにしてもよい。
以上により、暗い室内に人が入るとき、扉41を少し開けるだけで電球3が点灯され室内が明るくなる。このため、明るい部屋に入ることが出来る。また、扉41が開放状態のままのときは人が暗い室内に人った時点で点灯される。
但し、人感知センサ13の指向性を広くとり、扉41まで届くように設定しておけば人が暗い室内に人る直前に点灯することも可能である。室内より人がいなくなったとき、所定時間後に室内は消灯される。特にトイレ等の電灯の消し忘れに有効である。このため、省電力である。
また、廊下や階段等の通路であって、扉とは無関係に人の検知によってのみ照明を入切り操作したい場合には、アダプタ5に角状筒部17は不要であり、人感知センサ13のみを配設する。
なお、電球3による光の影響を考慮して角状筒部17を配設した。しかしながら、扉感知センサ15の受光素子に対し、発光と同一の周波数の赤外線を通過させる光学フィルタを設置すれば、角状筒部17を例えば傘42の内側に配設することもできる。
また、扉感知センサ15の送光素子からパルスを送信するようにしたり、例えばM系列信号等の符号を送信するようにしてもよい。M系列信号は、2値(0と1、1と−1等)をとる2P−1(Pは適当な正整数)を周期とする2進疑似乱数列である。受信した信号をメモリに保存し、この受信信号を送信信号との間で相関をとる。
そして、相関の結果に従い、出力された波形を設定値と比較し、設定値以下になったときに扉41が開かれたことを判断する。
以上により、電球3による光の影響を受けても扉41の感知精度を確保することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態の側面断面図を図8に示す。なお、図1と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。ロック式シーリングプラグのボディ91には、もともと天井吊り下げ型照明器具90の角型引掛シーリングプラグ93が掛止されていたものである。
アダプタ上層部105Aの上部には、ボディ91に対し掛止可能なように掛止電極部95が設けられている。アダプタ上層部105Aの下部には、アダプタ下層部105Bが、折り返し片11b、開口9によりアダプタ上層部105Aに対し360度程度回動可能なようになっている。
アダプタ下層部105Bの底部には、角型引掛シーリングプラグ93が掛止可能なように掛止電極受部97が配設されている。アダプタ上層部105Aの周端上部と天井間には化粧部材99が包囲されている。
かかる構成において、天井吊り下げ型照明器具90でもアダプタ105の取り付け及び各センサの設定が容易に行える。なお、アダプタ105は、天井吊り下げ型照明器具90の傘及び照明回路部と一体化して構成することも可能である。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本発明の第3実施形態は壁埋め込み型スイッチに関するものである。図9において、壁埋め込み型化粧パネル61には、自動モード、手動モードを切り換えるスイッチ63及び室内照明を入り切り操作するスイッチ65が配設されている。
壁埋め込み型化粧パネル61の下部にはトランス収納部61Aが配設されている。また、壁埋め込み型化粧パネル61には、開口66、67が設けられており、人感知センサ69は開口66内を左右に旋回自在なようになっている。扉感知センサ71の内蔵された筒部73は開口67内を所定角度旋回自在なようになっている。
フック75a、75b、75cには紐77a、77b、77cが掛けられている。紐77a、77b、77cの端部にはリング79が配設されている。そして、この紐77a、77b、77cが張られたときには、リング79がセンサ面の垂直上方に位置するようになっている。リング79には、先端部にかぎ81aのついた金掛具81が掛け外し可能なようになっている。
金掛具81の基端部には紐掛部81bが形成されており、この紐掛部81bには紐83が結ばれている。リフレクタ43まで紐83を引っぱることで筒部73を旋回させ、扉感知センサ71がリフレクタ43に直接向かうように設定することが出来る。旋回角を設定後にはリング79より金掛具81を外す。
このとき、リング79は図6の点線で示すように垂下される。なお、人感知センサ69及び筒部73の突設部分を設定後に保護するため透明な蓋を被せるようにしてもよい。
かかる構成において、スイッチ63で自動モードが選択されたとき、図7のフローチャートに沿って照明器具の点滅操作が行われる。一方、手動モードが選択されたとき、スイッチ65により室内照明を入り切り操作可能である。人感知センサ69は水平に指向性を広く有するようにする。
このため、1つのセンサでは指向性が狭い場合には例えば3個を水平方向に指向性中心角度を異ならせるように並べて配置する。特に下方向の指向性が抑制されるように、遮蔽物をセンサ光源入力下部に配設等するのが望ましい。
このことにより、人以外の犬、猫等の動物に対して不感知とすることが出来る。金掛具81、リング79、フック75等は、扉感知センサ71の指向性如何により設定旋回角が粗くても十分動作可能な場合には不要である。
また、壁埋め込み型化粧パネル61自体を壁面より突設させた場合には、図9のように壁埋め込み型化粧パネル61の表面ではなく、側面に扉感知センサ71及び人感知センサ69の内のいずれか少なくとも一方を配設することも可能である。
更に、扉感知センサ71及び人感知センサ69は感度を良くするため旋回可能としたが、感度を犠牲としても動作可能であれば予め所定の向きに固定とされてもよい。
なお、扉感知センサ71及び人感知センサ69の配設位置は、開口66、67及び人感知センサ69、筒部73の大きさ、形状を統一し、左右いずれの方向にも対処可能なように回動自在の基板に対し人感知センサ69、筒部73を部品として着脱自在としてもよい。
基板と人感知センサ69、筒部73には、それぞれ電極端子、制御端子を配設し、それぞれの電極端子、制御端子同士が部品としての人感知センサ69、筒部73の装着時に当接されるようにする。但し、この場合には扉感知センサ71及び人感知センサ69の制御線の切替えスイッチを別途設ける必要がある。
しかしながら、基板側の制御端子には予め扉感知センサ71及び人感知センサ69用に2端子配設しておき、人感知センサ69、筒部73側でいずれか一方の端子のみと当接するようにすれば切替えスイッチは不要となる。また、壁埋め込み型化粧パネル61自体を上下逆に取り付けることで左右の位置を設定するようにしてもよい。
また、廊下や階段等の通路であって、扉とは無関係に人の検知によってのみ照明を入切り操作したい場合には、壁埋め込み型化粧パネル61に筒部73は不要であり、人感知センサ69のみを配設する。
なお、人が寝室において就寝する場合等は、スイッチ63を手動に切替えスイッチ65を入り切り操作する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本発明の第4実施形態は壁取り付け型スイッチに関するものである。図10に示すように壁取り付け型スイッチは、電源タップと兼用することも可能である。なお、図9と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
パネル111は壁等に取り付け可能であり、電源プラグ113により他のコンセントから給電される。コンセント115にはスタンド117の他、ラジオ等も接続可能である。そして、人が不在となったとき不要となったこれらの電源を切ることが可能であり、また人が感知されたとき再び電源の投入が可能である。従って、省電力である。
なお、図10において、電源プラグ113及びこの電源プラグ113に続くケーブルを省略し、パネル111の背面に電極端子を突設し、コンセントに対し直接この電極端子を差し込み自在としてもよい。また、この電極端子は、可動端子としてパネル111内に収納自在としてもよい。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
本発明の第5実施形態は、第1〜第4実施形態を基に人の移動を検知し、静止状態が継続する場合には人身の異常を検出、報告等するものである。
本発明の第5実施形態の回路構成図を図11に示す。図11において、人感知センサ13及び扉感知センサ15で検出された信号はそれぞれ演算回路54でパルス信号化され、変調器121により搬送波で変調され、電源ラインに乗せられるようになっている(スペクトル拡散通信)。
パルス信号は、図示しないダイヤルスイッチの切替えにより、各機器毎にパルス幅を異ならせることが可能である。また、パルス信号は符号化するようにしてもよい。
電源ラインに乗せられたパルス信号は、コンセント122を介して変換器120に伝えれる。変換器120は、持ち運び可能であり、コンセント接続により室内の何処でも使用可能である。
そして、変換器120のフィルタ123で交流と分離される。その後、復調器125で搬送波が除去され、パルス整形器127でパルス整形される。このパルス信号は演算部129に入力されるようになっている。
なお、アダプタ5についての回路構成を例に説明したが、他の機器であるアダプタ105、壁埋め込み型化粧パネル61、パネル111等でも同様である。
かかる構成において、人感知センサ13で人が検出されたとき演算回路54より人感知ON信号が発せられる。その後人が検出されなくなったとき人感知OFF信号が発せられる。また、扉感知センサ15で扉41が開になったとき演算回路54より扉感知ON信号が発せられる。
扉41が閉になったとき扉感知OFF信号が発せられる。かかるパルス信号は昼夜を問わず発せられる必要がある。このため、室内の明るさや背景とは無関係に人が検出された場合、扉の開閉時にパルス出力されるものとする。このため、出来るだけ室内の明るさの低い位置にセンサを配置するのが望ましい。
また、センサ出力は背景と比較しないものとする。検出されたパルス信号は、それぞれ電源ラインに乗せられ搬送される。その後、復調されたパルス信号は演算部129に入力される。なお、パルス信号はまた、手動、自動モードにかかわらず発せられる。
人感知センサ13で人が検知され、人感知ON信号が発せられた後、所定時間を経過しても、人感知OFF信号が発せられないとき、又は人感知ON信号が発せられた後、所定時間を経過しても、その後いずれの機器からも何らのパルス信号も演算部129に入力されないとき、演算部129では人が倒れている等の異常状態と推定する。
この場合、まずスピーカ128より、「大丈夫ですか。部屋を移動出来ますか。」等の移動を促す音声案内を行い、その後も演算部129で何らのパルス信号も受信しないとき緊急状態と判断する。
演算部129で緊急状態と判断されたとき、電話機137がダイヤル自動接続回路135により予め設定した電話番号に接続される。その後、音声ICにより相手先に人の異常が伝えられる。
電話機137は、各室内の移動性を考慮して携帯電話が望ましい。そして、この電話機137は変換器120と一体構成されている。また、電話機137はモデムを介して他の電話機と通信回線を共有出来るようにしてもよい。
なお、人感知センサ13又は扉感知センサ15を利用して、別途配設されるリモコンから送信される赤外線を受信可能としてもよい。
但し、リモコンからの信号の受信のために独立したセンサを配設するようにしてもよい。この場合には、受信される信号が電波や超音波、赤外線等でも可能である。人感知センサ13や別途配設するセンサ等により受信された信号は、演算回路54に入力されるようになっている。そして、演算回路54で演算された結果によりリレー51及びリレー52が駆動されるようになっている。
リモコンは、電球3を制御すると共にテレビ、ラジオ、ビデオ、カセットデッキ、エアコン、健康機器等の制御も兼用することが可能である。ON、OFFのみならず、音量や光度等の調節が可能なボリュームを備えてもよい。リモコンを複数の制御対象機器で兼用する場合には、各制御対象機器毎にIDコードを割り付けて制御信号と共に送信する。受信の際には、このIDコードを判断することで各制御対象機器を区別可能である。従って、例えば、電球3の制御に対し独自のIDコードを割り付ければ電球3のみを制御可能である。
リモコンのスイッチ類が操作されている状況では人は異常状態にはないと判断できる。リモコンによる制御が可能なすべての対象機器についての信号を受信可能としたことで、いずれかの機器の制御が行われた場合に人の安全を確認できる。人の安全の確認に際しては、いずれの制御対象機器に対する信号かを区別する必要はなく、リモコンからいずれかの制御信号を受信したことを確認するだけで人が安全であると判断する。
従って、リモコンは、使用されている信号が赤外線等で共通してさえいれば、電球3の制御用リモコンとは別個に配設されたリモコンであっても適用可能である。また、「大丈夫ですか。」等の音声案内に対してリモコンを操作することでも応答可能である。
信号は、リモコンの指向性が広い場合等には制御対象機器に向けた方向以外であっても十分受信可能である。また、リモコンの指向性が狭い場合には広くすることが望ましい。
このように、リモコンのスイッチ類が操作されている場合を人感知センサによる人の感知に加えることで、人保護の精度を一層向上させることができる。
また、各機器単位で緊急状態を推定するようにしてもよい。図12に回路構成図を示す。図12において、演算回路54から出力された音声信号は、スピーカ56より出力されるようになっている。この場合には次のように行う。
人感知センサ13により演算回路54で人が検知された後、所定時間を経過しても、その後人の検知が解除されず、かつこの所定時間内に扉の開閉感知がされないとき、人が倒れている等の緊急状態と推定し、演算回路54より緊急信号を発するようにしてもよい。なお、この場合には、各機器より同一仕様の緊急信号のみが発せられることとなるためダイヤルスイッチは不要である。
例えば、人が入浴中の場合について説明する。所定時間は予めタイマー設定可能とする。このタイマー設定を30分としたとき、人感知センサ13により人が検知された後、30分を経過しても、その後人の検知が解除されず、かつ扉の開閉感知がされないとき、「大丈夫ですか。リフレクタに手をかざしてみて下さい。」の案内をスピーカ56より流す。人が体調に異常の無いとき、リフレクタ43に手をかざすことで、扉感知センサ15への赤外線の受光量が減る。
演算回路54では、この受光量の変化を扉の開としてとらえ、人が正常であると判断する。人に体調の異常があり、リフレクタ43に手をかざすことが出来ない場合には、受光量の変化を検出出来ない。この際には、人が倒れている等の緊急状態と推定し、演算回路54より緊急信号を発する。同時にスピーカ56より電子警告音を発する。
このことにより、風呂場以外にいる他の人に緊急状態を報知することが出来る。扉感知センサ15への赤外線の受光量の変化検出の後も30分毎にかかる処理を繰り返す。しかしながら、次の問い合わせは、時間を短縮して問い合わせるようにしてもよい。また、緊急信号を解除するにはリフレクタ43に手をかざすか、扉を開するか、又は人の退出により解除可能である。
なお、風呂場にアダプタ5等を配設する場合には、アダプタ5等を防水構造とするのが望ましい。
以上により、電球を交換する程度の簡単な作業でアダプタ5等を配設出来る。そして、自動照明点滅動作により照明の消し忘れ等に対処可能であり、また、人の異常状態に対し注意を喚起したり、その状態を他人に報知することが出来る。なお、風呂場の他、各室内やトイレ等の場合もタイマー設定を異ならせるだけで上述と同様に適用可能である。
また、鋭角な指向性を有する人感知センサ13を感知エリアを重複若しくは異ならせるように複数個配置することで人の動きを感知可能なようにしてもよい。この場合には、人の動きが止まってから所定時間経過したときリフレクタ43に手をかざすように音声案内を行い、それでも継続して静止状態が続き、扉が開閉されない場合には人が倒れている等の緊急状態と判断する。
なお、電源ラインの引き込み口付近には、搬送波等が外部に漏れるのを防止するためフィルタ131が配設されるのが望ましい。
また、パルス信号は電源ラインに乗せるのではなく、各機器側よりパルス信号を変調した後電波で送信し、変換器120側で受信後復調するようにしてもよい。
図13には、複数台の機器(アダプタ5以外は図中省略)で検出された緊急状態を変換器120に伝え、電話機137により送信する場合の構成図を示す。
この場合には、各機器で検出された緊急信号が演算回路54でパルス信号化され、変調器121により搬送波で変調され、電源ラインに乗せられる。そして、変換器120のフィルタ123で交流と分離された後、このパルス信号は演算部129に入力される。その後、電話機137を介して音声ICにより相手先に人の異常が伝えられる。
なお、設備導入当初はアダプタ5のみを設置し、その後、必要に応じて他の機器を増設したり、変換器120を配設することも可能である。この場合の設置は増設分のみに対し簡単に行える。既存設備の改造工事は不要である。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
本発明の第6実施形態は、図14に示すように、人感知センサ13及び緊急ボタン133をボックス130に配設したものである。ボックス130は、アダプタ5からケーブルで延長され、壁等に取り付け可能である。
かかる構成において、緊急ボタン133を押すことで、演算回路54に緊急信号として入力される。その後は、パルス信号として電源ラインに乗せられ、復調された後、演算部129に入力される。
そして、電話機137で人の異常が相手先に伝えられる。但し、変調器121や変換器120によらず、アダプタ5のスピーカ56より電子警告音を発するようにしてもよい。この場合、他の同居人がいる場合に風呂場やトイレ等に設置すると効果的である。また、変換器120等の不要な分安価に構成出来る。
以上により、人の体調異常時に速やかな対応が行える。
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
本発明の第7実施形態は、不法侵入者を検知し、報知するものである。以下、アダプタ5を例に説明するが、他の機器でも同様である。
図15に示すように、アダプタ5には、演算回路54と接続される外部端子141が配設されている。この外部端子141には、外部ケーブル142を介して屋外の外壁等に取り付けられた外部端子ボックス143の外出中スイッチ145が接続されている。
かかる構成において、人が外出時に外出中スイッチ145を入り操作すれば、演算回路54より所定の外出中パルスが発せられる。外出中スイッチ145は、テンキー等の組み合わせにより暗証番号を入力可能なようにしてもよい。そして、この暗証番号が予め演算回路54に登録された番号と一致しているときに、演算回路54より所定の外出中パルスが発せられる。演算部129では、この外出中パルスが検知されたとき、不法侵入警戒モードが開始され、その後に扉感知センサ及び人感知センサからのパルス信号を受信したとき不法侵入であると推定する。
そして、電話機137がダイヤル自動接続回路135により予め設定した電話番号に接続される。その後、音声ICにより相手先に不法侵入である旨が伝えられる。
人が家に戻ったときには外出中スイッチ145を解除する。このとき、演算回路54より所定の在宅パルスが発せられる。この在宅パルスは、演算部129に伝えられ、不法侵入警戒モードが解除される。
なお、外部ケーブル142が切断されたりした場合を考慮し、外出中スイッチ145に並列に抵抗を配設し、わずかの電流を常時ながしておく。この電流が検出されなくなったとき、異常と判断し報知するようにしてもよい。
外部端子ボックス143は、目立たない場所に取り付けることが望ましいが、このため、外部端子ボックス143に距離的に最も近い機器の外部端子141に外部ケーブル142を接続可能である。
また、変換器120に外出中スイッチ145を接続し、所定の外出中パルスを直接演算部129に入力するようにしてもよい。
なお、外出先のプッシュ電話や携帯電話からこの不法侵入警戒モードを設定可能である。この場合には、電話機137に接続後、音声案内がされている間に予め設定した暗証番号を入力する。この暗証番号は、周波数分析され、番号等が認識される。暗証番号が一致したときには、現在のモードを案内する。
このとき、例えば、不法侵入警戒モードに変更するための番号(例えば1)を入力することで不法侵入警戒モードが選択される。その後、不法侵入警戒モードが選択されたことを音声案内する。一方、不法侵入警戒モードを解除する場合には例えば0を入力する。
以上により、不法侵入のされている旨を確認できる。なお、不法侵入者が侵入しようとする際には突然照明等が点灯する。このため、被害無く退散する可能性が非常に大きい。また、家人が寝室で就寝中に、不法侵入者が寝室以外の他の部屋に入った場合にも照明等が点灯するため、不法侵入者は退散する可能性が非常に大きい。照明等の点灯と共にアダプタ5等に配設されたスピーカ56により警告音を鳴らしたり、音声ICにより音声で警告を行うようにしてもよい。
更に、カメラを配置し、不法侵入のされた部屋を照明等の点灯と同時に撮像するようにしてもよい。この際には、アダプタ5、105、壁埋め込み型化粧パネル61、パネル111、ボックス130等又は変換器120より不法侵入の旨の信号を出力し、この信号に基づきカメラを操作するのが望ましい。カメラは、このアダプタ5、105、壁埋め込み型化粧パネル61、パネル111、ボックス130等又は変換器120等に配設するのが望ましい。
撮像された映像は、メモリに保存されてもよいが、ダイヤル自動接続回路135に電子メール機能を備え、このダイヤル自動接続回路135を介して電子メールに添付して所定の送信先に自動送信してもよい。また、動画情報を送信するようにしてもよい。アダプタ5等から不法侵入の旨の信号を出力するためには、後述の図17の緊急信号165を用いて操作することが可能である。
次に、本発明の第8実施形態について説明する。
本発明の第8実施形態は、火災やガス漏れを検知し、報知するものである。図16において、煙感知センサ151が天井に取り付けられる機器であるアダプタ5、105に配設されている。
煙感知センサ151で検出された信号は演算回路54に入力されるようになっている。スピーカ153が、アダプタ5、105に設けられており、このスピーカ153は演算回路54と接続されている。但し、ボックス130が配けられる場合には、このボックス130内にスピーカ153を配設するのが望ましい。
かかる構成において、煙感知センサ151により煙が感知された場合には、演算回路54でパルス信号が送出される。そして、スピーカ153より火災である旨の案内や警報等が音声ICより出される。パルス信号は、図示しないダイヤルスイッチの切替えにより機器毎にパルス幅を異ならせることが可能である。
また、パルス信号は符号化するようにしてもよい。パルス信号は演算部129に伝えられる。この際にはどの機器から送信されたパルス信号であるか認識出来る。演算部129の音声ICには、機器毎に対応させて、例えば「台所が火事です」「寝室が火事です」「居間が火事です」等の予め用意した言葉を割り付ける。
そして、スピーカ128よりこの案内をすると共に電話機137をダイヤル自動接続回路135により予め設定した電話番号に接続する。その後、音声ICにより相手先に「寝室が火事です」等の案内が伝えられる。
誤報の場合には変換器120及びボックス130の図示しないリセットボタンを押す。リセット信号は演算回路54、演算部129に伝えられ火災信号の解除が行われる。
以上により、どこで火事が生じたのか具体的に判断出来、逃げ口の選択や消火活動を素早く行うことが出来る。また、回路や煙感知センサ151に供給する電源等は、独立したものを用意する必要が無く、その分簡素に構成出来、安価である。
なお、ガス検知器についても同様に構成可能である。
次に、本発明の第9実施形態について説明する。
本発明の第9実施形態は、電話機137がダイヤル自動接続回路135により予め設定した電話番号に接続された後、相手先と会話することが出来るようにするものである。
図17に本発明の第9実施形態の回路構成図を示す。なお、図11〜図16と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。図17において、演算回路54で出力されたパルス信号は、切換回路155を介して変調器121で変調され、電源ラインに乗せられる。変換器120の復調器125で復調された後、信号判別器171でパルス信号と判断された信号は、演算部129に伝えられる。
演算部129で人異常の推定がされたとき、「大丈夫ですか。部屋を移動出来ますか。」等の移動を促す音声案内が音声ICより切換回路169を介してスピーカ128から発せられる。同時に、この音声信号は変調器157を介して電源ラインに乗せられる。そして、アダプタ5のフィルタ159、復調器161を介してスピーカ153より同じ音声案内がされる。
この音声案内の後、何らのパルス信号の変化がないとき、演算部129で人の異常と判断され電話機137がダイヤル自動接続回路135により予め設定した電話番号に接続される。この際には、人異常信号が変調器157を介して電源ラインに乗せられる。
そして、アダプタ5のフィルタ159、復調器161を介して信号判別器163で人異常の緊急信号165が判定される。この緊急信号165により、切換回路155はマイク167からの音声信号を通すように切り換えられる。なお、マイク167は、人感知センサ13、スピーカ153及び緊急ボタン133と同様にボックス130に配設されるのが望ましい。
その後、「人に異常があります。」の案内が電話機137を通じて相手先に伝えられる。スピーカ128及びスピーカ153からも同じ案内がされる。所定回数の案内の後、切換回路169は電話機137と変調器157を接続する。
これにより、電話機137で相手先より受けた話は変調器157、復調器161を介してスピーカ153から聞こえる。一方、マイク167で抽出された音声は切換回路155、変調器121、復調器125、音声増幅器173、電話機137を介して相手先に伝えられる。
また、人が緊急ボタン133を押した場合には、この信号が演算部129で判断され、電話機137で人の異常が相手先に伝えられる。その後、切換回路155、169が切り換えられるのは前述と同様である。
更に、変調器157、復調器161を介して火災信号やガス漏れ信号をすべてのアダプタ5等に供給することにより、すべてのスピーカ56、128、153等で警報を鳴らすことができる。
以上により、相手先からの問い合わせに答えることが出来る。なお、信号判別器163で人異常の緊急信号165が判定された場合には、各アダプタ5の演算回路54でリレー51を入り操作し、すべての電球3を点灯するのが望ましい。但し、かかる電球3の点灯は、室内の明るさが設定値以下のときに行うようにしてもよい。すべての電球3を点灯することで安全が確保され、かつ駆けつけた緊急員にとっても緊急状態であることが戸外からも認識できる。同居の人がいる場合には、設定により緊急信号165を基にスピーカ128及びスピーカ153から緊急音を発するようにしてもよい。
また、緊急状態の判断や音声案内が、各機器毎にされる場合には、変換器120側から各機器に対し音声案内等は行われない。この際には、信号判別器163は不要である。
次に、本発明の第10実施形態について説明する。
本発明の第10実施形態は、アダプタ5を取り付け、電話線をモジュラージャックに接続するだけで簡単に電球3の制御の他に、人の異常状態、火災、不法侵入の通報等を可能とするものである。
本発明の第10実施形態の回路構成図を図18に示す。図18では、簡単のためアダプタ5についての回路構成を例に説明するが、他の機器であるアダプタ105、壁埋め込み型化粧パネル61、パネル111等でも同様である。また、前述のようにボックス130、外部端子ボックス143、煙感知センサ151等を配設した場合にも同様に適用可能である。
図18において、アダプタ5にはダイヤル自動接続回路135が内蔵されている。そして、ダイヤル自動接続回路135に接続された電話線181のモジュラープラグは、モジュラージャック分岐器183に接続され、このモジュラージャック分岐器183を介して公衆回線に接続されている。ダイヤル自動接続回路135には、演算回路54からパルス信号が送出されるようになっている。
モジュラージャック分岐器183には、他の電話機185の電話線のモジュラープラグや、本発明の第10実施形態と同様にダイヤル自動接続回路135を内蔵して構成された他のアダプタ105、壁埋め込み型化粧パネル61、パネル111等の電話線のモジュラープラグが複数個接続可能なようになっている。但し、モジュラージャック分岐器183を用いず、電話線181のモジュラープラグは直接室内設置のモジュラージャックに接続されることも可能である。
かかる構成において、ダイヤル自動接続回路135には、所定の連絡先電話番号を予め設定可能である。人感知センサ13により演算回路54で人が検知された後、所定時間を経過しても、その後人の検知が解除されず、かつこの所定時間内に扉の開閉感知がされないとき、「大丈夫ですか。大丈夫ならば、リモコンを操作等してみて下さい。」等の所定の案内をスピーカ56より流す。リモコンが操作されたり、部屋を移動したり、リフレクタ43に手をかざすことで案内は停止する。
一方、このような行動が取られない場合には、人が倒れている等の緊急状態と推定し、演算回路54より緊急信号を発する。この緊急信号によりダイヤル自動接続回路135により予め設定した電話番号に接続される。その後、「人に異常があります。」の案内が相手先に伝えられる。
この際には、発信元の電話番号をデータ送信したり、音声案内してもよい。この案内が数回繰り返された後、回線は切断される。電話を受けた相手は、この電話番号を発呼して電話機185に電話することで人の様子を確認できる。電話機185は、テレビ電話等のように相手を確認できることが望ましい。
以上により、アダプタ5等の設置個数の少ない場合には、費用も少なくできる。
なお、電話線181によらず、アダプタ5等には無線による電話装置を内蔵してもよい。この場合には、電話線181、モジュラージャック分岐器183は不要である。面倒な配線工事も要さない。但し、連絡先電話番号の設定変更を容易にするためのボックスを別途配設するようにしてもよい。ボックスにはテンキー等が配設される。このボックスは、アダプタ5等からケーブルで延長され、壁等に取り付ける。
また、外出先のプッシュ電話や携帯電話から不法侵入警戒モード等を設定可能である。この場合には、外出先から所定の電話番号をダイヤルする。電話機185で所定の回数電話の呼び出しを行い、その間に人が電話に出なかった場合に、ダイヤル自動接続回路135に自動接続する。
その後、電話番号に続けた所定のキー等を押すことで不法侵入警戒モード等を設定可能である。押されたキーによる信号は演算回路54で周波数分析され、キーが判断される。所定のキー等が検出されることで、演算回路54は不法侵入警戒モード等に設定される。
但し、アダプタ5等に無線による電話装置を内蔵した場合には、直接この電話装置を介して不法侵入警戒モード等を設定可能である。
次に、本発明の第11実施形態について説明する。
本発明の第11実施形態は、本発明の第10実施形態がアダプタ5等に対しそれぞれダイヤル自動接続回路135を内蔵させていたのを、中継器に配設した一つのダイヤル自動接続回路135でまとめて処理するものである。
本発明の第11実施形態の回路構成図を図19に示す。図19において、中継器187には、ダイヤル自動接続回路135及び分岐器193が内蔵され、ダイヤル自動接続回路135には複数のモジュラージャック189が接続されている。モジュラージャック189の一つは、ケーブル191により演算回路54と接続されている。
モジュラージャック189には、本発明の第11実施形態と同様に構成された他のアダプタ105、壁埋め込み型化粧パネル61、パネル111等の電話線のモジュラープラグが複数個接続可能なようになっている。ダイヤル自動接続回路135の出力は、分岐器193を介して公衆回線に接続されている。他の電話機185の電話線のモジュラープラグは、モジュラージャック195を経由して分岐器193と接続されている。
かかる構成において、アダプタ5等が複数個配設され、いずれかの演算回路54で人の異常状態、火災、不法侵入等が検出された場合でも、緊急信号等によりダイヤル自動接続回路135により予め設定した電話番号に通報可能である。ダイヤル自動接続回路135を共通化させることで安価に構成できる。このダイヤル自動接続回路135には、所定の連絡先電話番号を予め設定可能である。また、ケーブル191を介して複数のアダプタ5等間の信号の授受が簡単に行える。
なお、中継器187には、無線による電話装置を一台内蔵させ、ダイヤル自動接続回路135と接続してもよい。この場合には、分岐器193等は不要である。
また、前述と同様に、外出先から不法侵入警戒モード等を設定可能である。この場合には、各演算回路54は不法侵入警戒モード等に設定される。
次に、本発明の第12実施形態について説明する。
本発明の第12実施形態は、携帯電話とリモコンを一体化した携帯端末装置を用いることで更に利用され易くしたものである。
本発明の第12実施形態のブロック図を図20に、外観図を図21に示す。図20及び図21において、携帯端末装置200には、携帯電話回路201とリモコン回路203とが一つのユニット205内に収納されている。携帯電話回路201にはアンテナ207が配設され、図示しない携帯電話基地局と無線にて交信可能なようになっている。携帯電話回路201にはスピーカ209とマイクロホン211が配設され、相手先と無線電話可能なようになっている。
リモコン回路203には、ユニット205の先端部に送受信部213を有し、例えばテレビやビデオ、ラジカセ等との間で赤外線による交信が可能なようになっている。操作表示部220には、テンキー215、操作キー217等の各種キーと液晶画面221が配設されている。
キー類は携帯電話回路201とリモコン回路203とで共通化されている。制御部223は、各回路間の調整、制御を行うようになっている。ユニット205内には時計機能部225が配設され、システム全体の日時管理を行うようになっている。切替ボタン214によりテレビやエアコン等のモードの切替えが可能であり、設定項目等は、液晶画面221に表示されるようになっている。
人異常判断部227は、高齢者等が体調の異常により動けなかったり、病気等で危険な状態にあることが判断されるようになっている。演算部228では、種々の演算が行えるようになっている。電源部229は携帯電話回路201やリモコン回路203等の共通電源であり、充電装置261にユニット205が載置されることで電磁的に充電可能なようになっている。
一方、アダプタ5の回路構成図を図22に示す。図22において、送光部241は赤外線を照射可能であり、演算回路54に接続されている。但し、送光部241は赤外線を送受光可能としてもよい。また、赤外線に代えて無線や超音波にて送受信可能としてもよい。更に、赤外線の他に無線や超音波でも送受信可能とし、後述するようにそれぞれの特徴を生かした形で共存させるようにしてもよい。
次に、本発明の第12実施形態の動作を説明する。
携帯電話回路201によれば、携帯電話として、テンキー215にてダイヤル選択された相手先と電話をすることが出来る。また、相手先からの電話を受信出来る。更に、インターネットに接続可能である。一方、リモコン回路203によれば、テレビやビデオ等との間で赤外線による交信が可能であり、チャンネルの変更やスイッチの入り切り操作、音量調節等が可能である。
スイッチ231により照明の入り切り操作も可能である。これらの携帯電話として、またリモコンとしての操作が行われると、人異常判断部227は、人が正常であると判断する。一方、何らの操作も行われずに所定時間経過したときには、所定の案内をスピーカ209より流す。但し、送受信部213を介して信号をアダプタ5に送信し、所定の案内をスピーカ56から流すようにしてもよい。スピーカ209とスピーカ56の両方にて流すようにしてもよい。応答の無い場合には人の異常と判断する。
応答は、いずれかの或いは所定のスイッチを押すことで行ってもよいが、人が「O.K.」等の特定の声を発することで、その声をマイクロホン211で抽出する。そして、かかる人の声を検出したことで応答されたと判断してもよい。
また、携帯端末装置200には振動検出部を配設し、携帯端末装置200が持ち運ばれる等により振動を確認している場合を、人異常判断部227では人が正常であると判断してもよい。
振動検出部の構成は、例えば図23(A)において、慣性体421は所定角度の切欠を有しており、支軸423を中心として回動自在なようになっている。慣性体421の回動は、光電スイッチ425a、425bで光の通過、遮断によりパルス検出されるようになっている。
また、この光電スイッチ425に代えて、図23(B)に示すような機械スイッチを用いることも出来る。図23(B)において、弾性を有する金属片426を支軸427回りで、かつ端子428a、428b間に揺動自在とする。金属片426の端部にはバネ429が配設されている。そして、金属片426と端子428間の接触をパルス検出回路424でパルス信号として検出するようにしてもよい。
振動検出部の別例を図24に示す。球体431は四方がバネ433により保持されている。バネ433と球体431は電導性を有しており、球体431が金属壁435又は金属蓋437a、437bと接触した場合には電流が流れるようになっている。そして、パルス検出回路439では、この電流の変化を電圧変換し、波形整形することでパルス信号を検出可能なようになっている。
また、この金属蓋437a、437bには、図25に示すように外周より中央付近に行くに連れ山形に突設させ、複数本の環状の導体432を中心を共通に配設することも可能である。このことにより、球体431がどの環状導体432と接触したかにより振動の強弱を検出可能となる。
更に、振動検出部の別例を図26に示す。図26において、中空の電磁コイル441a、441cはx軸上に配設され、中空の電磁コイル441b、441dはy軸上に配設され、原点(中央)で交差するようになっている。そして、電磁コイル441は金属蓋447の中央に固定されている。
電磁コイル441a、441b、441c、441dの内側には磁石棒443a、443b、443c、443dが移動自在に挿入され、磁石棒443の外側端部にはバネ445の一端が取り付けられ、バネ445の他端は周壁447に固定されている。
電磁コイル441a、441c及び電磁コイル441b、441dは端子がそれぞれ直列に接続され、抽出された端子間電圧はパルス検出回路449A、449Bに入力されるようになっている。
かかる構成において、磁石棒443の移動により発生した電磁コイル441の起磁力を予め設定した電圧値と比較することで振動を検出する。但し、この起磁力の大きさを複数段階設定することで、振動の強弱を検出するようにしてもよい。
また、磁石棒443に代えて金属棒とし、電磁コイル441には定電流を流し、金属棒の移動を誘導起電力の変化として捉え検出するようにしてもよい。
なお、所定の案内に対し応答する場合に携帯端末装置200を持ち揺らす。このことにより、振動検出部で振動を検出し、人が安全であることを確認するようにしてもよい。
一方、人感知センサ13で人の存在が感知され、かつ人の存在感知開始後所定時間経過しても人感知センサ13による検出信号の変動のないとき演算回路54により所定の案内をスピーカ56より流す。但し、スピーカ209から流すようにしてもよい。応答の無い場合には人の異常と判断され、人異常信号が送光部241より送出される。
この人異常信号は、送受信部213を介して人異常判断部227に入力される。そして、人異常判断部227でかかる人の異常が判断されたときには、携帯電話回路201にて予め設定された相手先に自動的に電話をかける。この際には音声ICにより人の異常を通報する。その後、この相手先と電話をすることができる。相手先からの音声は、内蔵のスピーカ209より室内にいる人に聞こえるようにする。
このため、人の異常が判断されたときには、スピーカ209の音量が大きくなるように切り換えられる。または、音量の異なる他のスピーカに切り換えられる。人が離れた位置から話した場合でもマイクロホン211にて音声は拾われる。また、人が緊急の場合には、自己判断で緊急ボタン243を押すことで、この予め設定された相手先に容易に電話をかけることができる。
なお、人感知センサ13で人の存在を感知したときや人の存在が感知されなくなったとき、送光部241より特定の信号を送信してもよい。そして、人異常判断部227で、人の存在感知開始後所定時間経過しても人感知センサ13による検出信号の変動のないことを判断するようにしてもよい。この際には、演算回路54での人異常判断をしないことも可能であるが、演算回路54と人異常判断部227とで平行して処理を行うようにすればいずれか一方の故障の際にも他方にて対応できる。
また、このように、送光部241より送信された人の存在感知・不感知信号を受信することで、例えば人異常判断部227で、リモコンと携帯電話に何らの操作もされずに所定時間をカウント中であっても、人感知センサ13での人の存在が感知されなくなったことの確認信号をもって人異常判断処理をリセットさせることができる。
また、これとは逆に、人感知センサ13で人の存在が感知され、かつ人の存在感知開始後人感知センサ13による検出信号の変動のない時間をカウント中であっても、リモコンと携帯電話に何らかの操作が行われたことの確認信号をもって人異常判断処理をリセットさせることができる。
以上により、一層精度の高い人異常判断処理を行うことができる。
なお、スリープボタン232を押すことで、例えば15分、30分、45分、1時間経過後等に選択された機器であるラジオ等の電源をOFFするよう設定が可能である。スリープボタン232が操作された場合には、人が睡眠に入ると判断できる。このため、演算回路54、人異常判断部227では、スリープボタン232で選択された時間の経過後に自動的にスリープモードに入り、睡眠時間として予め設定された時間後又は改めて人の移動検出やボタン操作等がされるまで人異常判断処理を行わない。睡眠時間は昼の時間帯と夜の時間帯とで異ならせて設定可能とするのが望ましい。かかる睡眠時間はその人の生活パターンとして演算回路54等で学習して記憶し、睡眠時間を自動的に判断するようにしてもよい。この場合には、スリープボタン232が操作されなくても自動的にスリープモードに入る。一方、当日の気分がすぐれない場合には、図示しない「体調悪い」ボタンを押すことで、かかる自動的なスリープモードへの移行をしないようにすることが望ましい。以上により、人はラジオ等を聞きながら寝ることができ、就寝状態や昼寝状態を人異常状態とは区別することができる。
送光部241を無線とした場合には、無線の届く範囲内であれば、各部屋間の移動に際し携帯端末装置200を持ち運ばなくても人の異常判断が可能である。
不法侵入警戒モード等の設定に際しては、外出先の電話からこの携帯端末装置200に対し電話をかける。
その後、電話番号に続けた所定のキー等(暗証番号を設定した場合にはこの暗証番号も含む)を押すことで不法侵入警戒モード等を設定可能である。この場合には、リモコン回路203、送受信部213を介してアダプタ5等に信号送出され、演算回路54は不法侵入警戒モード等に設定される。但し、人の存在感知・不感知信号を送光部241より送信する場合には、人異常判断部227にて不法侵入警戒モード等に設定することも可能である。
このとき、図27に示すように、携帯端末装置200にはカメラ331を内蔵させ、部屋全体や入口等を見渡せる壁等に取り付けられた収納ボックス333に着脱自在とする。この収納ボックス333には、携帯端末装置200の電極端子335Aと接触可能な電極端子335Bが配設されている。携帯端末装置200は、この電極端子335A、335Bを介して充電が可能である。このため、ケーブル337が接続されている。
不法侵入のされた場合には、人感知センサ13で人の存在が感知されたことでアダプタ5では電球3をONする。この際には、アダプタ5が手動モードに設定された状態にあっても強制的にONする。そして、アダプタ5等の送光部241より送信された人の存在感知信号(不法侵入信号)を送受信部213を介して受信することで、カメラ331のスイッチがONされる。撮影された映像は、電子メールに添付されて自動送信される。人が感知されている間に所定時間毎に複数回カメラ331のスイッチのONされ、映像が送信されることが望ましい。但し、撮像された映像は動画情報信号として送信されるようにしてもよい。映像はメモリに記録されるが、相手先にも保存される。この際には警報を鳴らすようにしてもよい。このことにより、侵入者の姿も記録でき、誤報か否かの確認も簡単に行える。
なお、不法侵入警戒モードや火災報知等についてカメラ331による撮影、撮影された画像情報の送信を行うとして説明したが、演算回路54や人異常判断部227で人異常判断のされたときや緊急ボタン243が押されたとき等にも同様の処理を行うことが可能である。このことにより、人異常に対する通報が誤報か否かの確認を一層簡単に行える。
図27、図28及びこの図28の部分拡大図である図29に示すように、この収納ボックス333には、携帯端末装置200を側部より保持するための保持部334が突設されている。そして、この保持部334には電磁コイル339A、339Bが内蔵されており、この電磁コイル339A、339B内部に通され出没自在な電磁棒341A、341Bが配設されている。この電磁棒341A、341Bの端部には「コ」の字状の出没板343が固着されている。電磁棒341A、341Bは、電磁コイル339A、339Bに流される電流の極性を変えることで吸引若しくは反発することで出没する。出没板343には魚眼レンズ345が取り付けられており、電磁棒341A、341Bが突出されたとき丁度カメラ331のレンズを覆うようになっている。一方、電磁棒341A、341Bが吸引された場合には出没板343は保持部334の内部に収納される。
また、同様に、保持部334には電磁コイル340A、340Bが内蔵され、この電磁コイル340A、340B内部には出没自在な電磁棒342A、342Bが配設されている。この電磁棒342A、342Bの端部には「コ」の字状の出没板344が固着されている。出没板344には曇りガラス光学フィルタ346が取り付けられており、電磁棒342A、342Bが突出されたとき丁度カメラ331のレンズ及び/又は魚眼レンズ345を覆うようになっている。
カメラ331による撮像は、カメラ331のレンズによる通常の撮影が可能な他、室内を広く撮像するため魚眼レンズ345による広角度撮影が可能である。また、曇りガラス光学フィルタ346をカメラ331のレンズや魚眼レンズ345に重ねた場合には、曇りガラス越しに人が撮影される。このため、人のプライバシーが保護される。プライバシーの保護、解除は、ボタン349を押すことで可能である。
カメラ331による撮影は、人異常信号が発せられたとき、緊急ボタン243が押されたとき、不法侵入の旨や火災の信号が出力されたとき、後述する遠隔操作がされたとき等に行われる。但し、人異常信号が発せられたとき、緊急ボタン243が押されたとき、不法侵入の旨や火災の信号が出力されたときには、プライバシーの保護を強制的に解除するのが望ましい。
広角度撮影信号又は通常撮影信号やプライバシーの解除信号は、携帯端末装置200より電極端子335A、電極端子335Bを介して収納ボックス333の出没板制御部347に伝えられる。そして、出没板制御部347では、入力された信号が広角度撮影信号か通常撮影信号かによって電磁石339A、339Bに流す電流の方向を変える。
プライバシーの解除信号が入力された場合には、ボタン349が押された状態でもプライバシーの保護は強制的に解除される。
但し、電磁石339、出没板343、出没板制御部347は保持部334に配設せずに携帯端末装置200に内蔵されてもよい。また、ボックス130等に配設されてもよい。
また、カメラ331は携帯端末装置200とは独立させて保持部334に配設してもよい。この際には、カメラ331と携帯端末装置200間にカメラ制御回路を介在させて入力された信号に基づきカメラ331の制御を行う。保持部334を、収納ボックス333に対し回動自在に構成してカメラ331の設置角度を変えられるようにしてもよい。
更に、不法侵入の場合においては、カメラ331により撮影された画像はホストコンピュータにて一端受信し保存された後、画像分析を行い、予め登録された人の顔や姿等の特徴と比較を行う。但し、この比較は人が判断するようにしてもよい。そして、これらの人の特徴と異なっていた場合に予め定めた送信先に画像が転送されるようにしてもよい。広角度撮影された画像は、ソフトウェア処理により平面画像に修正されてもよい。カメラ331が複数台設置可能であれば、例えばアダプタ5により天井側から撮像した画像と、水平から撮像した画像等の複数の画像を基に不法侵入者の立体像も作成可能となる。
更に、収納ボックス333に固定された携帯端末装置200は、冷蔵庫の扉等の日常的に使用され、かつ振動する部分に磁石等により取付けられるのが望ましい。このとき、冷蔵庫の扉の開閉の度に携帯端末装置200の振動検出部にて振動が検出される。冷蔵庫の扉の開閉がされる場合には、人は安全であると考えられる。但し、この場合には、振動検出部を収納ボックス333側に配設してもよい。
また、この冷蔵庫の扉の開閉部分に対し、開閉動作に伴い機能するスイッチ351を介装する。スイッチ351の一例を図30に示す。図30において、底板381の両端には電極部383A、383Bが突設されている。電極部383A、383Bの上端には接触板385が対峙され、この接触板385は、バネ387により電極部383A、383Bから浮かされた状態で保持されている。底板381、接触板385、電極部383A、383Bの周囲全体を覆うように弾性材からなる被覆389が被されている。
かかる構成において、スイッチ351は、冷蔵庫本体と扉に添付されたゴムパッキンの間に介装される。または、このスイッチ351を冷蔵庫本体側部又は扉側部の一方側に固定し、接触板385に当接される図31に示す当接部材390を他方側に固定してもよい。当接部材390は、角柱状の出没体391がバネ393により支持され、この出没体391はケース395内を出没自在に構成されている。
そして、スイッチ351に一端が接続されたケーブル353の他端部を収納ボックス333に接続する。スイッチ351は接触スイッチの他にリミットスイッチ、圧力スイッチ等も可能である。そして、スイッチ351が機能した場合には、電極端子335A、電極端子335Bを介して信号が収納ボックス333に伝送され、携帯端末装置200の演算部228に入力される。演算部228では、この信号により人が安全であると判断する。または、携帯端末装置200より赤外線を発し、アダプタ5にてこの放射された赤外線を検知するようにしてもよい。
なお、かかるスイッチ351及びこのスイッチ351が機能したとき赤外線を発する器具を独立して装備し、アダプタ5にてこの放射された赤外線を検知するようにしてもよい。
更に、携帯端末装置200は、収納ボックス333に固定されるのではなく、ペット型ロボット等に配設されてもよい。この場合、マイクロホン211はロボットの耳に内装し、スピーカ209は口に内装する。そして、カメラ331は目に内装する。
なお、人異常判断部227をアダプタ5等の側に配設することも可能である。このとき、携帯端末装置200にて携帯電話として、またリモコンとしての操作が行われる都度、送受信部213から赤外線が送出される。そして、送出された赤外線は、アダプタ5側で受信される。
また、リモコンは、使用されている信号が赤外線等で共通してさえいれば、携帯端末装置200とは別個に配設されたリモコンであっても、送出される赤外線は同様にアダプタ5側で受信されるため、人異常の判断として利用可能である。
そして、携帯端末装置200等で何らの操作も行われずに所定時間経過したとき、又は人感知センサ13で人の存在が感知され、かつ人の存在感知開始後所定時間経過しても人感知センサ13による検出信号の変動のないとき演算回路54により音声案内が行われる。この際には、「大丈夫ですか。」等の音声案内に対して携帯端末装置200を操作等することでも応答可能である。かかる応答の無い場合には人の異常と判断され、人異常信号が送光部241より送出される。
この人異常信号は、送受信部213を介して携帯端末装置200に信号入力され、携帯電話回路201にて予め設定された相手先に電話をかける。そして、音声ICによる人の異常報告がされ、その後続いてこの相手先と電話をすることができる。なお、「大丈夫ですか。」等の音声案内をアダプタ5等の側ではなく、携帯端末装置200に内蔵のスピーカ209にて発するようにしてもよい。
なお、実施形態5〜11のように、電話機137やダイヤル自動接続回路135の配設された場合には、この携帯端末装置200を家の外に持ち出して外部から不法侵入警戒モード等に設定することも可能である。
この際には、アダプタ5や壁埋め込み型化粧パネル61、パネル111等にカメラ331を配設してもよいが、図14のボックス130を部屋全体や入口等を見渡せる壁等に取り付け、このボックス130にカメラ331を配設するようにしてもよい。そして、不法侵入がされた場合には、前述と同様にアダプタ5では電球3をONする。その後アダプタ5等より人の存在感知信号(不法侵入信号)を受信することで、カメラ331のスイッチがONされる。撮像された映像は、電子メールに添付されて送信されたり、映像信号として送信される。映像はメモリに記録される。
また、本発明の第12実施形態では、携帯電話回路201とリモコン回路203とを共通の制御部や操作表示部により一体化するとして説明したが、それぞれを独立した形で一つのユニット内に収納してもよい。
次に、本発明の第13実施形態について説明する。
本発明の第13実施形態は、図32の携帯端末装置300に示すように、携帯電話回路201、リモコン回路203及び人異常判断部227等を腕時計ケース312に内蔵し、腕に装着可能としたものである。但し、人異常判断部227は、アダプタ5等の側に配設することも可能である。図32において、腕時計ケース312の表面には時計や発信データ等を表示可能な表示部309と、数字やアルファベット、記号等を入力可能なキー部311が配設されている。
キー部311の下部には送話孔313が配設され、この送話孔313の奥にはマイクが設置されている。マイクで抽出された音声は増幅され、無線にて無線基地局に送信されるようになっている。一方、受信された音声は、内蔵のスピーカにて発せられる。時計バンド317にはアンテナ319が埋め込まれている。また、時計バンド317の両端部には端子321A及び端子321Bがそれぞれ形成されており、時計バンド317の装着により主電源の入り切りがされるようになっている。
通話キー322を押すことで発呼信号に続き電話番号データが無線基地局に対し送信され、相手先と接続する。
以上により、腕時計ケース312を腕に装着可能なので、人の移動に際し、携帯電話を移動する必要がない。日常的には携帯電話やリモコンとして使用できるため、使い慣れることができる。日常的に頻度高く利用されるものであり、腕に装着されるものなので無くす恐れが少ない。人が倒れた場所から連絡手段が遠くに存在するという恐れも極めて少なくなる。
また、緊急の際等の通話も常に行え、かつ楽な姿勢で行える。就寝時等においても緊急の電話を容易にかけることができる。更に、「大丈夫ですか。」等の音声案内をアダプタ5等の側ではなく、腕時計ケース312に内蔵のスピーカにて発すれば耳の遠いお年寄りでも確実に聞くことができる。バイブレーション機能等を配設すれば、耳の遠いお年寄りや目の不自由なお年寄りに対しても確実に連絡が取れる。
なお、先述の体動検出部を携帯端末装置300に配設し、体動の検知により人の安全を確認してもよい。また、体動検出部は、腕時計ケース312が腕に接触する裏面部分と表面部分とに圧電センサを配設することで構成してもよい(図示略)。体動は圧電センサに負荷される圧力として感知され、電気信号に変換され人異常判断部227に伝えられる。
次に、本発明の第14実施形態について説明する。
本発明の第14実施形態は、ラジオやテレビ、ゲーム等の試聴機能を携帯端末装置200、300等に配設したものである。但し、この試聴機能はユニット化され、携帯端末装置200、300等に対し着脱自在としてもよい。また、人異常判断部227を着脱自在にユニット化してもよい。携帯端末装置200、300等を防水構造とすれば風呂ラジオ等として使用可能である。そして、ラジオ等のスイッチやボリューム等の操作によっても人異常判断部227、演算回路54等では人の安全を確認する。アダプタ5等を風呂場やトイレ等に配設した場合、人がこれらの部屋に入ると送光部241より人の存在感知信号が送信される。携帯端末装置200、300等では、この人存在感知信号を受信することで、風呂ラジオ等の電源をONすることができる。但し、電源のONは、手動にてスイッチの投入で行うようにしてもよい。また、人が風呂場等から出ると送光部241より人の存在感知信号が送信されなくなる。携帯端末装置200、300等では、このアダプタ5等より人の存在感知信号が受信されなくなったことで、風呂ラジオ等の電源をOFFする。なお、複数の機器に関してかかる制御を行う場合には、人の存在感知信号等に対しIDコードを付するようにしてもよい。
ラジオ等のスピーカは通常時はラジオの音声を流しているが、所定の案内をする場合には回線の自動切替えを行いこのスピーカより案内を流す。「大丈夫ですか。」等の音声案内に対しては、先述の体動検出部が配設されている場合にはラジオ等を少し振ったり、スイッチ類を操作したり、人が部屋を移動したり、リフレクタ43に手をかざすことで案内は停止する。かかる応答がされずに人異常が判断された際には、このスピーカより通話の相手の声を流す。この通話にも応答のされない場合には、スピーカより大きな音声や警告音を発するようにしてもよい。このことにより、人異常の際の誤認をかなり防止できる。
なお、アダプタ5等の配設に関しては、各部屋の有する特性毎に種々のアダプタ5等を組み合わせて構成するようにしてもよい。例えば、風呂場やトイレ等には、図22に示すようなダイヤル自動接続回路135を有しないタイプを配設し、居間のみに図18に示すようなダイヤル自動接続回路135を有するタイプを配設する等可能である。
また、かかる自動による電源制御をエアコンやテレビ、ラジオカセット等に対しても行うことが可能である。図33にフローチャートを示す。ステップ51ではアダプタ5等は待機状態にある。ステップ53でアダプタ5等は、携帯端末装置200、300等からのリモコン操作信号を受信する。ステップ55で、受信した信号を基にアダプタ5等ではIDコードから例えばエアコンに対するものであると判断する。IDコードは予め演算回路54に登録しておく。ステップ57で受信した信号が電源のON信号であると判断したとき、ステップ59に進み、人感知センサ13により人検知がされているか否か判断される。そして、人の検知がされなくなった場合には、所定のタイマー時間経過後にステップ61で送光部241よりこのエアコンの電源のOFF信号を発する。一方、受信した信号が電源のOFF信号である場合には、ステップ63でステップ51の待機状態に戻る。この場合にはエアコンの電源をOFFする必要はないからである。ON信号やOFF信号以外の信号の場合には電源が生きている状態なので、ステップ59に進む。
以上により、エアコン等の消し忘れを防止できる。
なお、電源が生きていることを所定の応答信号で受信できればその信号に基づき制御してもよいし、ON信号等を確認せずに節電を対象とするすべての機器に対しステップ61で一様に電源のOFF信号を発するようにしてもよい。
また、設定により、人が再びこの室内に戻った場合にはON信号を発し元の状態に復帰させるようにしてもよい。
次に、本発明の第15実施形態について説明する。
本発明の第15実施形態は、蛍光灯照明器具に関してもアダプタ5等の適用を可能とするものである。
図34に示すように、直管型蛍光管500の左右には細棒状の電極端子503a、503b、503c、503dが突設されている。この電極端子503a、503b、503c、503d及び円筒状の蛍光管501の端部504A、504Bの周囲には、被覆体505が被覆されている。被覆体505の底部は半径方向外側に向けて折曲されている。図中左方の被覆体505は電極端子503aと電極端子503bに対応されてそれぞれ被覆体505aと被覆体505bとに区分して構成され、被覆体505aと被覆体505bは絶縁部506Aを介して接合されている。
また、図中右方の被覆体505は、電極端子503cと電極端子503dに対応されてそれぞれ被覆体505cと被覆体505dとに区分して構成され、被覆体505cと被覆体505dは絶縁部506Bを介して接合されている。
更に、被覆体505a、505bの裏面には、導体が形成され、ケーブル509、511が電極端子503aと電極端子503bにそれぞれ電気的に接続されている。一方、被覆体505a、505bの表面には、被覆体505a、505bの裏面とは絶縁された導体が形成されている。そして、被覆体505aの表面導体は、電源ライン512の一端子及びケーブル513と接続され、被覆体505bの表面導体は、グローランプ507の一端子及びケーブル515と接続されている。また、被覆体505cには、電極端子503cと接続される導体が形成され、この導体には電源ライン512の他端子及びケーブル517が接続されている。一方、被覆体505dには、電極端子503dと接続される導体が形成され、この導体にはグローランプ507の他端子が接続されている。
ケーブル513とケーブル517はトランス53に接続されている。ケーブル509には手動、自動を切り換えるプルスイッチ37Aが接続されている。同様に、ケーブル511にはプルスイッチ37Bが接続されており、プルスイッチ37Aとプルスイッチ37Bとは連動されている。プルスイッチ37Aとプルスイッチ37Bの手動側にはそれぞれ切替えスイッチ38A、38Bが設けられ、この切替えスイッチ38Aと切替えスイッチ38Bも連動されている。また、ケーブル509とケーブル513間にはリレー51、52の各接点がそれぞれ配設され、ケーブル511とケーブル515間にもリレー51、52の各接点がそれぞれ配設されている。なお、アダプタ5等は天井等の適所に取り付けられる。
かかる構成において、プルスイッチ37Aとプルスイッチ37Bとが自動モードに選択されている際には、リレー51、52の作用により蛍光管501を点灯、消灯可能である。また、演算回路54に電源を供給可能である。
蛍光管501を複数本同時に自動点灯、消灯させるためには、各蛍光管501に対応された前述と同様のリレー回路をアダプタ5内に追加用意し、各蛍光管501に配設された被覆体505a、505bよりケーブル513、ケーブル515、ケーブル509、ケーブル511を引出し、このリレー回路に接続することで可能である。但し、電源の供給は既にされているので、2本目以降の直管型蛍光管500には被覆体505c、505dは省略可能である。また、リレー51、52を直管型蛍光管500毎に独立して配設しリモコンによりON、OFF可能とすれば、直管型蛍光管500毎に独立して点灯、消灯可能である。
このことにより、直管型蛍光管500に関してもアダプタ5等の適用が可能である。
また、図35には、直管型蛍光管500に関しアダプタ5等を適用可能とした別例を示す。蛍光管保持具531A、531Bに内蔵のプラグには、もともと蛍光管501の電極端子503a、503bと電極端子503c、503dのそれぞれが装着されていたが、この蛍光管501を外し、蛍光管501に代えて端部に電極端子533a、533b、533c、533dを有する支柱535を装着したものである。
支柱535のパイプ537にはパイプ539が収納自在なようになっている。そして、パイプ537の端部には、回動されることでこのパイプ539を締結可能な締結具541が配設されている。パイプ539の長さを調節することで、いずれの蛍光管501の長さにも調節可能である。
パイプ537、パイプ539にはL字状に曲げられた中空の保持部材543A、543Bが固着され、かつこの保持部材543A、543Bの底部には蛍光管保持具545A、545Bが固着されている。蛍光管保持具545A、545Bに内蔵のプラグには、蛍光管保持具531A、531Bから外された蛍光管501の電極端子503a、503bと電極端子503c、503dのそれぞれが装着されている。蛍光管保持具545Aの側部にはアダプタ5が連設されている。 電極端子533a、533bにそれぞれ接続された図示しないケーブルが、保持部材543Aを通ってアダプタ5内蔵の図29と同様のリレー回路の一端にそれぞれ接続されている。また、電極端子503a、503bにそれぞれ接続された図示しないケーブルが、アダプタ5内蔵のリレー回路の他端にそれぞれ接続されている。電極端子533aに接続されたケーブルは分岐されてトランス53の一端子に接続されている。電極端子533cから支柱535及び保持部材543Aを通されたケーブルはトランス53の他端子に接続されている。電極端子533cは電極端子503cに接続され、電極端子533dは電極端子503dに接続されている。
かかる構成において、前述と同様の制御が可能となり、直管型蛍光管500に関しアダプタ5等の適用が可能となる。なお、アダプタ5には人感知センサ13が複数接続されている。人感知センサ13はジャック547にてアダプタ5に増設可能である。人感知センサ13の出力信号は論理和にて回路構成されている。部屋が広い場合等、人感知センサ13を窓の側等に適当数配設することで、人感知の精度を上げることができる。人感知センサ13には、俯仰・水平角度を適宜調節可能な角度調節機構を組み合わせてもよい。人感知センサ13を傾斜させて配設すれば防護される範囲も広くとれる。以上により、不法侵入者が窓から侵入した場合等にも精度よく検知可能である。
また、図36、図37及び図38には、円管型蛍光管600に関しアダプタ5等を適用可能とした別例を示す。蛍光管601の電極端子603には蛍光灯ソケット605がもともと装着されていたものである。この蛍光灯ソケット605を外し、電極端子603には中間ソケット607を装着する。図37に示すように、この中間ソケット607の左部には蛍光管601の電極端子603が挿入される電極受け部609が配設され、中間ソケット607の右部には蛍光灯ソケット605に挿入される電極端子611が突設されている。中間ソケット607には、この電極受け部609と電極端子611とに接続されたケーブル613が外部に引き出されている。但し、電極受け部609と電極端子611とは共に4端子で構成されるが、その内の対向する2端子は電極受け部609と電極端子611間とで接続された状態とする。ケーブル613の心線の内訳は、図38に示すように、電源として2本、リレー回路に4本でその内の1本を兼用した5本で構成される。ケーブル613の端部にはジャックが配設され、アダプタ5のジャック615に対し接続自在なようになっている。
更に、蛍光管601が複数本の場合には、同様に他の蛍光管601に対しても中間ソケット607を装着し、ケーブル613のジャックをアダプタ5のジャック617に対し接続する。プルスイッチ37A、37B、37C、37D、切替えスイッチ38A、38B、38C、38Dはそれぞれ連動されている。リレー51A、52Aとリレー51B、52Bとを独立して配設したことで、リモコンにより各円管型蛍光管600毎に独立して点灯、消灯可能である。
次に、本発明の第16実施形態について説明する。
本発明の第16実施形態は、不法侵入警戒モード等の設定や、エアコン等の制御、テレビ番組の録画予約、カメラ等の制御、人の安全確認等をインターネットを介して行うものである。
図39において、サーバ709はISDN回線711とインターネット713に接続されており、ユーザーからの要求、アダプタ5、105、壁埋め込み型化粧パネル61、パネル111、変換器120、中継器187等からの信号を処理・中継するようになっている。
アダプタ5等はターミナルアダプタ715を介してISDN回線711と接続されている。また、アダプタ5等の送光部241等から送信される赤外線や電波により遠隔制御装置717の起動や停止等の制御が可能なようになっている。遠隔制御装置717は、例えばリモコン制御の可能なエアコンやテレビ、ビデオ等である。
インターネット713には、インターネット接続可能な携帯電話719や携帯情報端末721、パソコン723が接続可能なようになっている。
次に、本発明の第16実施形態の動作を説明する。
本発明の第16実施形態は、インターネット713のWebページにアクセスするものである。
ユーザーは、例えば携帯電話719からサーバ709上のWebページにアクセスする。アクセスに際しては、ユーザ番号や暗証番号等が入力されることが望ましい。ダウンロードされたWebページのメニュー画面例を図40に示す。例えば照明の項目を選択する。サーバ709は、その要求内容を解析し要求コマンドに変換する。その後、ISDN711のDチャネルパケット通信による「ユーザー間情報通知サービス」を介してユーザーが要求したアダプタ5宛てに送る。
データ要求コマンドを受信したアダプタ5は、その応答である照明の現在の状況をISDN711を介してサーバ709に送る。アダプタ5からの応答を受け取ったサーバ709はそのデータをWebページの形式に変換してユーザーの端末である携帯電話719に表示する。このことにより、ユーザーはWebページにて照明である例えば電球3の現在の状況を確認できる。電球3は複数箇所にわたる場合でもIDコードにて区別可能なため、「台所蛍光灯 OFF」、「居間蛍光灯 ON」等のように表示可能である。また、このWebページでは電球3の運転モードの変更やON、OFF操作も可能なようになっている。ユーザーがこのWebページにて照明のON又はOFFを選択すると、サーバ709は、その操作内容を解析し操作コマンドに変換する。その後、操作コマンドは、ISDN711のDチャネルパケット通信を介してアダプタ5宛てに送られる。操作コマンドを受信したアダプタ5は、電球3を点灯等した後、その応答として電球3の現在の状況をISDN711を介してサーバ709に送る。
不法侵入警戒モードの現在状態の確認及びモードの設定、解除も照明と同様に可能である。
エアコンの制御では、運転、停止操作が可能である。要求された操作信号は、アダプタ5等の送光部241等からエアコンに向けて送信される。但し、エアコンが信号の送受信可能なものであれば、エアコンの現在の設定状況を確認可能である。
カメラを選択した場合には、魚眼レンズ345による広角度撮影かカメラ331による通常撮影が可能である。カメラ331にて撮影された画像は、電子メールに添付され、あるいは画像情報として送信される。
人安全確認を選択した場合には、図41に示すように、アダプタ5や携帯端末装置200、300、中継器187、変換器120等に内蔵の時計機能による日時と共に保存されている最新の行動データが表示される。これにより、人の安全確認が遠方にて可能となる。図41より、人が現在何処にいるのか分かるため、カメラ331や電話による安否の確認も効率よく行える。
アダプタ5等が複数台配設されている場合には、変換器120の演算部129にてかかる行動データを保存することが可能である。また、図18のように、1台のアダプタ5のみを回線接続し、他のアダプタ等を回線接続しない場合においては、各アダプタ等と携帯端末装置200、300間のデータ交信の際に携帯端末装置200、300側の演算部228に行動データを保存することが可能である。そして、人安全確認が選択された場合に、アダプタ5の送光部241を介して無線等により演算部228から行動データを取得する。そして、この取得した行動データをISDN711を介してサーバ709に送る。
一方、図19のように中継器187を配設する場合には、この中継器187に演算器を内蔵し、この演算器に対し各アダプタ5等から取得した行動データを保存する。
なお、アダプタ5等で人の異常信号や不法侵入信号、火災信号、緊急信号等が検出された場合、電子メールで連絡先等に送信されるようにしてもよい。このとき、信号はISDN711を介してサーバ709に送られる。サーバ709では、受信した信号を分析することでその内容を含む電子メールを作成する。電子メールは、携帯電話719、携帯情報端末721やパソコン723等に送られる。
次に、テレビ番組表が選択された場合について説明する。
テレビ番組表が選択された場合には、携帯端末装置200にテレビやラジオの番組表371がダウンロードされる。図42において、液晶画面221には、例えばNHKテレビのチャンネル1の日曜日の番組及びGコードが表示されている。操作キー217を上下方向に操作すれば時間送りをすることが出来る。更に上下方向に操作を続ければ日の異なる番組表271に移ることが出来る。
また、図示しないシフトキーを繰り返し操作すれば日を更新出来る。番組表371は自動的に今日の現時刻のものに変わる。一方、操作キー217を左右方向に操作することで、チャンネルを移行することが出来る。
このように、番組表371を繰り、視聴したい番組を見つけた場合にはその番組を予め予約登録しておくことが可能である。この場合、番組にカーソルの位置合わせを行い、図示しない「番組予約」を選択する。このとき、サーバ709は、GコードをISDN711のDチャネルパケット通信を介してアダプタ5宛てに送る。アダプタ5の送光部241からIDデータ等と共にGコードが赤外線等によりテレビ又はビデオに向けて送信される。このことにより、番組の予約が可能である。但し、テレビ又はビデオから送信可能とすれば、予約状況の確認が可能である。
なお、「番組予約」ではなく、図示しない「番組視聴」を選択すると、番組の映像、音声がホスト側よりダウンロードされ、携帯端末装置200にて直接視聴可能である。
また、テレビやラジオを視聴するに際し、ダウンロードされた番組表371は現在時刻以降の番組が自動的に画面表示される。そして、番組表371を繰り、視聴したい番組を見つけた場合にはその番組を選択する。現在時刻で放送中の番組が選択された場合には、携帯端末装置200の送受信部213から信号が発せられ、当該番組に切り換えられる。番組は複数選択可能である。経時的に、次々に連続的に番組を選択する。選択された番組は記憶され、番組の属する時刻に至ったとき自動的に送受信部213から信号が発せられ、チャンネルを切り換えることができる。但し、設定により、このチャンネルの切り換えまでは行わず、選択された番組の時間になったことや、これから何分後に選択された番組が始まるか等を、音声や画面表示にて案内するようにしてもよい。この際には応答をしたり、データの送信操作等を行う。高齢者は、特に視聴したい番組等のあることを忘れがちになる場合もあるが、このことにより、視聴したいテレビ番組やラジオ番組等を見逃さないようにできる。また、キー操作されることで、人の安全を確認できる。
なお、本発明の第16実施形態では、インターネット713のWebページにアクセスするとして説明したが、電子メールによりアクセスすることも可能である。この場合、携帯電話719等からインターネット713を介してサーバ709へ電子メールを送信することによって、データを要求する。
サーバ709はその要求内容を解析し、ISDN711を介してアダプタ5に宛ててデータ要求コマンドを送る。データ要求コマンドを受信したアダプタ5は、その応答である照明等の現在の状況をISDN711を介してサーバ709に送る。アダプタ5からの応答を受け取ったサーバ709はそのデータを電子メールの形式に変換してユーザーの端末である携帯電話719等に送信する。このことにより、ユーザーは電子メールにて照明等の現在の状況を確認できる。
また、電子メールにより電球3等の運転モードの変更やON、OFF操作も可能なようになっている。ユーザーがこの電子メールにて「照明ON」又は「照明OFF」等を記入すると、サーバ709は、その操作内容を解析し操作コマンドに変換する。その後、操作コマンドは、ISDN711のDチャネルパケット通信を介してアダプタ5宛てに送られる。操作コマンドを受信したアダプタ5は、電球3を点灯等した後、その応答として電球3の現在の状況をISDN711を介してサーバ709に送る。現在の状況は電子メールの形式に変換されて携帯電話719等に返信される。このことにより、ユーザーは電子メールにて照明等の操作を行い、またその結果を確認できる。
次に、本発明の第17実施形態について説明する。
本発明の第17実施形態は、不法侵入警戒モードの設定方法に関するものである。不法侵入警戒モードは、先述のようにインターネット713を介しても設定、解除等が可能である。本発明の第17実施形態は、不法侵入警戒モードの設定を玄関の外にて可能とするものである。
図43に示すように、玄関等の扉41にはシリンダー錠753が取り付けられている。このシリンダー錠753にはノブ757が配設されている。ノブ757の中央には鍵穴759が設けられている。鍵穴759を回すことで、デッドボルト761が扉41側部より出没自在なようになっている。シリンダー錠753は、扉41の表面と裏面とからシリンダー保持蓋755、755により扉41に固定されている。そして、このシリンダー保持蓋755には小孔763が設けられ、この小孔763の表面は樹脂やガラス等で被覆され、奥には赤外線受光素子765が配設されている。ノブ757が回動されることで、ラッチボルト762が扉41側部より出没自在なようになっている。扉41の裏面であるシリンダー保持蓋755には制御ボックス767が連設されている。この制御ボックス767には、図44のブロック図に示すようにデッドボルト761を電磁的に操作する電磁ロック部771が備えられている。一方、赤外線受光素子765には、携帯端末装置200、300の送受信部213が向けられ、この送受信部213から信号が発せられるようになっている。赤外線受光素子765にて受光された信号は、受信部773で増幅され、アダプタ5の演算回路54に送信されるようになっている。一方、アダプタ5の演算回路54から出力された指令信号は制御部775に送信されるようになっている。そして、この制御部775から与えられた信号により電磁ロック部771が操作されるようになっている。また、デッドボルト761が閉状態か、開状態かは制御部775から演算回路54に送信されるようになっている。また、制御ボックス767にはアダプタ5のコンバータ55より電源が供給されている。更に、扉41の裏面にはリフレクタ43が配設されている。
かかる構成において、携帯端末装置200、300のメモリには予めIDコードと特定の暗証番号とが登録されている。そして、図示しないキーボタンを操作すると、この登録されているIDコード、暗証番号が送受信部213から送信される。但し、暗証番号は一桁ずつキー操作されるようにしてもよい。また、この番号に続けてデッドボルト761を閉するのか開するのかを指定するようにしてもよい。
キー操作後に設定した暗証番号を確認し、OKであれば送信する。送信された信号は、アダプタ5の演算回路54に入力される。扉41や窓等が赤外線を通過可能なガラス等で構成されている場合には、先述の通り、携帯端末装置200、300のリモコンから送信された赤外線信号は直接人感知センサ13や扉感知センサ15等で受信される。従って、この場合には、赤外線受光素子765、受信部773等は不要である。そして、演算回路54で、入力された信号が予め登録されたIDコードと暗証番号か否か判断される。番号が登録済のものと一致した場合には、制御部775に送信される。制御部775では現在のデッドボルト761の状態が閉の場合には開信号を、開の場合には閉信号を電磁ロック部771に送信する。電磁ロック部771では、与えられた信号に基づきデッドボルト761を操作する。操作後のデッドボルト761の状態は制御部775に伝えられる。
一方、番号が一致した場合で、かつ制御部775から送信された現在のデッドボルト761の状況を示す信号が閉信号の場合には演算回路54では不法侵入警戒モードがモード設定される。デッドボルト761が閉又は開されることで、操作した人は、不法侵入警戒モードがモード設定又は解除されたことを確認できる。但し、家族が複数人存在する場合には、不法侵入警戒モードのモード設定はアダプタ5の演算回路54や中継器187、変換器120等で人が検知されていないときに設定されるのが望ましい。または、携帯端末装置200、300に、不法侵入警戒モードのモード設定及びデッドボルト761のロックとを可能とする兼用ボタンと、デッドボルト761のロックのみを可能とするロック専用ボタンとをそれぞれ配設し、室内に人が残っている場合にはロック専用ボタンを押すようにしてもよい。
再度、IDコード、暗証番号を携帯端末装置200、300から送信した場合には、同様の処理が行われる。そして、不法侵入警戒モードがモード設定されている場合には解除される。
なお、鍵穴759に鍵を差し込み回すことで機械的にもロック又はロック解除可能である。従って、万一アダプタ5や携帯端末装置200、300に電気的な故障が生じた場合や携帯端末装置200、300の電池が消耗した場合でも安心である。
ピッキングを防止するため、不法侵入警戒モードのモード設定の解除は赤外線受光素子765を介して携帯端末装置200、300から送信された信号に基づき行う。従って、デッドボルト761がピッキングによりロック解除されたとしても、不法侵入警戒モードは設定され続けるため不法に侵入のあった旨が連絡先に通報される。連絡先は、携帯端末装置200、300とすることも可能である。この場合には、他の人が室内に残っているのに不法侵入警戒モードのモード設定をした等の状況が携帯端末装置200、300に直接通報が入ることで直ちに気付くことができる。また、不法侵入警戒モードのモード設定を玄関の内側又は外側で行うことで、不法侵入警戒モードが正常に機能しているかどうか等の日常の点検にも使用できる。ケーブル777が切断された場合にも先述の外部ケーブル142と同様の保護を行うことで通報が可能である。また、電源線が切断された場合を考慮して、アダプタ5等の電源ラインにはコンデンサ等で構成される充放電回路を備えるのが望ましい。
扉41が開放されると、リフレクタ43の作用により不法侵入されたことを検知可能である。また、侵入者がリフレクタ43にまで手を延ばして破壊等した場合には反射光量が減るため異常検出される。従って、侵入者は仮にピッキングにより鍵を解除できたとしても侵入できない。先述の通り、窓等からの侵入もできない。
なお、人の異常状態や緊急時には、救急員等が室内に直ちに入れるよう、特定のセンター等からインターネット713を介してシリンダー錠753のデッドボルト761の状態を確認でき、閉されている場合には開する信号が送信されるのが望ましい。このため、IDコード、暗証番号等を予め特定のセンター等に登録しておくのが望ましい。演算回路54において、かかるセンター等からの制御は人の異常状態や緊急信号等が送出されているときに限り可能としてもよい。また、かかる人の異常状態や緊急信号等が送出された場合には、演算回路54から強制的にデッドボルト761の開信号を送出するようにしてもよい。
更に、不法侵入警戒モードのモード設定及び設定の解除は赤外線受光素子765を介して携帯端末装置200、300から行う。一方、シリンダー錠753のデッドボルト761のロック又はロック解除は機械的に鍵穴759を介してのキー操作によることとしてそれぞれの機能を独立させてもよい。この場合には、制御部775や電磁ロック部771等は不要である。また、扉41や窓等が赤外線を通過可能なガラス等で構成されている場合には、先述の通り、携帯端末装置200、300のリモコンから送信された赤外線信号は直接人感知センサ13や扉感知センサ15等で受信される。従って、この場合には、赤外線受光素子765、受信部773等も不要である。なお、不法侵入警戒モードのモード設定及び設定の解除のされたことの確認をするため、小孔763を拡大して確認ランプを配設するようにしてもよい。この確認ランプは、アダプタ5等の演算回路54から送信されるモード設定及び設定の解除のされたことの確認信号に基づき所定時間点灯される。
なお、鍵の形状や構造は限定されるものではなく、例えば図45のようにレバー779と鍵穴759とが分離されたものや、レバー779と鍵穴759とが一体化されたもの等であってもよい。赤外線受光素子765の配設箇所も限定されるものではない。従って、扉41に配設された覗き穴等を通して赤外線が受光されてもよい。この場合、覗き穴にプリズムを接することにより2方向に光を分散し、その内の1方向の光を赤外線受光素子765にて検出する。そして、他方向の光により従来通り覗き穴を介しての人の確認が可能である。
主にシリンダー錠753の交換工事ですむので、手順を踏めば素人でも簡単に工事できる。扉41等の既存の設備が無駄になることもない。設備的にも安価である。
なお、このように携帯端末装置200、300を戸外に持ち運ぶ場合には、カメラ331は、ボックス130やアダプタ5等にも配設するのが望ましい。
また、シリンダー錠753を機械的にロックした際に不法侵入警戒モードのモード設定を連動させてもよい。そして、ロックを解除した際に不法侵入警戒モードのモード設定を解除する。しかしながら、この場合には、ロック解除と共に不法侵入警戒モードのモード設定も解除されてしまうため、ピッキングに対しては不充分となる。従って、ロック解除時には不法侵入警戒モードのモード設定の解除を連動させず、携帯端末装置200、300からの送信によったり、インターネット713を介して設定解除を行うのが望ましい。
更に、受信部773で受けた信号を制御部775に送信し、この制御部775で番号が一致するか否かを判断し、番号が一致した場合に電磁ロック部771を操作するようにしてもよい。電源は電池にしてもよい。このとき、不法侵入警戒モードを不要とすれば、ケーブル777は不要である。但し、受信部773で受けた信号を無線や赤外線、超音波等にてアダプタ5等に送信する送信手段を制御ボックス767に配設し、一方この信号を受信する受信手段をアダプタ5等に配設し、交信可能とすることで不法侵入警戒モードのモード設定及び解除が行えるようにしてもよい。
更に、携帯端末装置200、300の送受信部213を無線にて信号送受信可能とする。但し、赤外線回路の他に無線回路を配設するようにしてもよい。一方この無線信号を送受信する送受信手段をアダプタ5等に配設し、交信可能とすることで不法侵入警戒モードのモード設定及び解除が行えるようにしてもよい。この際には、シリンダー錠753等は既存のまま交換しないですむ。仮にシリンダー錠753がピッキングされた場合でも、扉41が開放されたことをリフレクタ43等の使用や対向式の赤外線センサの使用で検知可能なので、不法侵入できない。また、人感知センサ13、69により部屋全体や窓際等が検知対象とされているので窓等からの不法侵入もできない。侵入された場合の照明の点灯や警報、写真撮影等も不法侵入の対処に寄与する。
なお、携帯端末装置200、300では無線による送信のみを行いアダプタ5等では受信のみを行うようにしてもよい。この場合、不法侵入警戒モードのモード設定及び解除がされたことを、スピーカ56、128、153にて特定の音又は音声で案内する。スピーカ56、128、153での音が聞きにくい場合には、扉41の裏面にスピーカをアダプタ5等より延長配設してもよい。また、スピーカに代えて振動可能なバイブレーション装置を延長配設してもよい。あるいは、照明を一定時間ONさせてもよい。
更に、携帯端末装置200、300は電話機能を省略して構成されてもよい。携帯端末装置200、300の送受信部213は超音波やレーザ光等で構成されてもよい。
更に、外部端子ボックス143に、外出中スイッチ145に代えて赤外線受光素子765を配設し、携帯端末装置200、300からの送信信号により同様の処理を行うようにしてもよい。この際には、外部端子ボックス143を人の手の届かない上方等に配設可能である。
更に、不法侵入警戒モードの場合に、室内の明るさが設定値以下になったとき又は予め設定した時間になったとき、リレー51をONして必要個数の電球3や蛍光管501を自動点灯するようにしてもよい。点灯は例えば夜11時まで続ける。そして、点灯を何時から行うのか、あるいは何時まで継続させるのか、自動点灯を可能とするか否か、どの電球3や蛍光管501を自動点灯させるか、または複数本の内のいずれを自動点灯させるか等は予め設定可能とするのが望ましい。かかる不法侵入警戒モード時における自動点灯の設定はアダプタ5等においても可能であるが、リモコン、携帯端末装置200、300やインターネット713のWebページにアクセスすることでも可能である。室内を明るくすることで、不法侵入される恐れは少なくなる。
更に、アダプタ5等で人の異常信号や不法侵入信号、火災信号、緊急信号等が検出された場合に、戸外の人に一刻も早く知らせられることが望ましい。このため、戸外の屋根等の適所にレーザポインタを配設する。このレーザポインタは、アダプタ5等からケーブル接続する。そして、人の異常信号等が発せられたときにはこの信号に基づきレーザビームを発する。レーザビームは、例えば道路に向かって投光する。ある程度水平方向に向けて投光してもよい。通りがかりの人や車からも認識可能である。ビームが線となって長距離に渡って示されるので誰でも気付きやすく、異常のあった家も認識されやすい。
なお、アダプタ5は、図1に示すようなソケット1、内部ソケット33を備えるタイプ、図8に示すようなロック式シーリングプラグのボディ91、掛止電極受部97を備えるタイプ、図34〜図38に示すような蛍光管に対するタイプ等があり、それぞれは独立して構成されてもよい。しかしながら、ソケット1、ボディ91等を部品として予め提供し、これらの部品を適宜交換したり、予めコネクタ接続可能としておくことで上述の様々な態様に対し適用可能な一つのアダプタ構造としてまとめてもよい。この場合には、室内をリフォームしたり、引っ越した場合でも任意の設備に対し適用可能でありアダプタ5等が無駄にならない。
また、携帯端末装置200、300と組み合わせ可能なアダプタ5等は自由度を有する。例えば、アダプタ5にて人感知センサ13を複数の焦電型赤外線センサの集合により構成し、人の移動検出を高分解能にて検出したり、モザイク状に検出したりしたもの等にも適用可能である。