JP2008299537A - 交通情報配信システム - Google Patents

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利夫 井野口
Tomoyuki Zaitsu
智之 財津
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Abstract

【課題】配信される交通情報量の低減と適切な交通情報の提供とを適切に両立させた交通情報配信システムを提供すること。
【解決手段】無線通信を利用して走行中の車両にセンタから交通情報を配信する交通情報配信システムにおいて、センタは、交通情報の配信先である車両の位置に基づいて設定された所定の情報配信対象エリア内の各リンクについて渋滞状況と当該エリア全体についての渋滞状況とを判断し、当該エリア内のリンクのうち当該エリア全体についての渋滞状況と異なる渋滞状況のリンクについて他のリンクより優先的にその渋滞状況を上記交通情報として配信先車両へ送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、概して、無線通信を利用して走行中の車両にセンタから交通情報を配信する交通情報配信システムに係り、特に、配信される交通情報量の低減と適切な交通情報の提供とを適切に両立させた交通情報配信システムに関する。
従来、センタから車両に交通情報を配信するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、センタが車両へ配信する交通情報について、(1)主な渋滞情報のみ、(2)主な渋滞情報及び工事中情報、(3)詳細な渋滞情報及び工事中情報、(4)詳細な渋滞情報、工事中情報、及びその他の情報、という4段階に分け、情報量が少ないほど配信優先度が高くなるように優先順位を付し、送信先車両の車載機のメモリ容量に収まる範囲で最も優先順位の高い段階の交通情報を車両へ配信するナビゲーションシステムが開示されている(例えば、段落番号0047〜0050の記載など、参照)。
特開2003−097953号公報
上記特許文献1記載の従来装置によれば、車両に提供される交通情報は渋滞情報と工事中情報のみであり、ユーザは、いずれの道路が渋滞しているのか、及び、いずれの道路が工事中であるのか、についてしか知ることができない。
しかしながら、ほとんどの道路が渋滞しているような交通量の多いエリア/時間帯を走行中のユーザが知りたいのは、むしろ、いずれの道路が空いているのかという空き道情報であると考えられる。
特に、メモリ容量に関する制限から部分的な渋滞情報(主な渋滞情報)しかユーザに提供されない場合、ユーザは、渋滞情報から消去法により空き道を割り出す(すなわち、渋滞情報中に渋滞していると示されていない道路を空き道であるものとみなす)ことも困難になってしまう。
逆に、渋滞情報の提供のみによってユーザにいずれの道路が空き道であるかを伝達するためには、空き道以外のすべての道路について渋滞中である旨をユーザに伝達する必要があるため、ユーザが渋滞中の道路が多いエリア/時間帯を走行しているときにはユーザへ伝達されるべき情報量がメモリ容量制限を超えてしまう可能性がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、配信される交通情報量の低減と適切な交通情報の提供とを適切に両立させた交通情報配信システムを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第一の態様は、無線通信を利用して走行中の車両にセンタから交通情報を配信する交通情報配信システムであって、上記センタは、上記交通情報の配信先である車両の位置に基づいて設定された所定の情報配信対象エリア内の各リンクについて渋滞状況と当該エリア全体についての渋滞状況とを判断し、当該エリア内のリンクのうち当該エリア全体についての渋滞状況と異なる渋滞状況のリンクについて他のリンクより優先的にその渋滞状況を上記交通情報として上記配信先車両へ送信する、交通情報配信システムである。
上記第一の態様において、上記所定の情報配信対象エリアは、例えば、車両位置を中心として円状の領域であってもよく、或いは、車両位置を中心として進行方向に向けて開いた扇形状の領域であってもよい。
上記第一の態様によれば、例えば、比較的渋滞していると捉えることができるエリア内において比較的空いている道路や、比較的空いていると捉えることができるエリア内において比較的渋滞している道路など、周辺のリンクと比較して特徴のある、換言すれば平均的/典型的でない、リンクについての交通情報が優先的に車両へ情報提供されるため、車両に搭載された車載機側では、センタから受信される交通情報の情報量に制限がある場合であっても、空き道を優先的に通る経路や渋滞を極力回避する経路などの探索が容易となる。すなわち、車両に対して適切な交通情報を提供しつつ、車両へ配信される交通情報量を低減することができる。
上記目的を達成するための本発明の第二の態様は、上記第一の態様に係る交通情報配信システムであって、上記センタは、上記所定の情報配信対象エリア内の各リンクについて渋滞が発生しているか否かを判断し、当該エリア全体が渋滞しているエリアであると判断されたときには当該エリア内のリンクのうち渋滞が発生していないと判断されたリンクの渋滞状況を上記交通情報として他のリンクより優先的に上記配信先車両へ送信し、当該エリア全体が渋滞していないエリアであると判断されたときには当該エリア内のリンクのうち渋滞が発生していると判断されたリンクの渋滞状況を上記交通情報として他のリンクより優先的に上記配信先車両へ送信する、交通情報配信システムである。
上記第二の態様において、上記センタは、例えば、上記所定の情報配信対象エリア内のリンクのうち渋滞が発生していると判断されたリンクの総距離が、渋滞が発生していないと判断されたリンクの総距離よりも長いときに、当該エリア全体が渋滞しているエリアであると判断してもよく、及び/又は、上記所定の情報配信対象エリア内のリンクのうち渋滞が発生していると判断されたリンクの総距離が、渋滞が発生していないと判断されたリンクの総距離よりも短いときに、当該エリア全体が渋滞していないエリアであると判断してもよい。
上記第二の態様によれば、上記所定の情報配信対象エリア内が比較的渋滞していると判断されるときには空き道情報から優先的に情報提供され、当該エリア内が比較的空いていると判断されるときには渋滞道路情報から優先的に情報提供されるため、空き道を優先的に通る経路や渋滞を極力回避する経路などの探索が容易となる。
上記目的を達成するための本発明の第三の態様は、上記第二の態様に係る交通情報配信システムであって、上記センタは、上記所定の情報配信対象エリア内の各リンクについて渋滞の程度を判断し、当該渋滞の程度に関する標準偏差が大きいリンクの交通情報ほど優先的に上記配信先車両へ送信する、交通情報配信システムである。
上記第三の態様において、上記センタは、例えば、上記所定の情報配信対象エリア内の各リンクについて平均車速情報を取得し、平均車速が低いリンクほど上記渋滞の程度がより高いと判断する。
上記第三の態様によれば、上記所定の情報配信対象エリア内における各リンクの渋滞の程度の平均値から離れた渋滞の程度を示すリンクの交通情報ほど優先的に車両へ送信されるため、車両に搭載された車載機側では周辺のリンクとは異なる交通状況を示している特徴的なリンクの交通情報を優先的に把握することができ、空き道を優先的に通る経路や渋滞を極力回避する経路などの探索が容易となる。
なお、上記第一乃至第三の態様においては、上記センタが、上記交通情報の配信先である車両から、当該車両における当該交通情報の受信可能情報量を取得し、当該受信可能情報量に達するまで、上記交通情報を上記配信先車両へ送信する、ことが好ましい。
本発明によれば、配信される交通情報量の低減と適切な交通情報の提供とを適切に両立させた交通情報配信システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
以下、図1〜6を参照して、本発明の一実施例に係る交通情報配信システムについて説明する。
図1は、本実施例に係る交通情報配信システム100の概略構成図である。
交通情報配信システム100は、当該交通情報配信システムに参加している車両Vの各々に搭載された車載機(経路案内装置)101と、例えば国や地方公共団体又はこれらから委託を受けた公的団体や或いは民間団体などの事業体により管理・運営された通信局であって、走行中の車両Vに交通情報を配信するセンタ(交通情報配信装置)102と、から成る。
車載機101とセンタ102とは、無線通信を利用して、互いに通信できるように構成される。車載機101とセンタ102の間の通信接続は、直接的な無線通信接続に限られず、車車間通信、路車間通信、及び/又は衛星通信を介した間接的な通信接続であってもよい。また、採用される通信方式も任意でよい。
本実施例における交通情報配信システム100の動きを概略的に述べると、まず、(1)各車両Vは、例えば運転者により経路探索操作が行われたときなど所定のタイミングで、交通情報の配信要求をセンタ102へ送信する。(2)リクエストを受けたセンタ102は、要求元の車両Vの位置を基準として設定された所定の情報配信対象エリア内の交通情報を取得すると共に、当該エリア内の各リンクの交通情報について後に詳述するような優先順位を決定する。そして、(3)センタ102は、決定した優先順位に従って、交通情報要求元の車両Vへ交通情報を送信する。
図2は、本実施例に係る交通情報配信システム100において各車両Vに搭載される車載機101の概略構成図である。
車載機101は、無線通信を利用してセンタ102(図1)との間で情報を送受信するための通信部201を有する。通信部201が備えるアンテナの性能や形状並びに通信に利用する方式や周波数帯域などについては、特段の制限はなく、任意でよい。具体的には、例えば、既存の携帯電話や無線LAN(Wireless Local Area Network)などの通信規格に準拠した無線通信方式を採用することが考えられる。
車載機101は、更に、例えばGPS(Global Positioning System;全地球測位システム)を利用して自車両の位置を検出する自車両位置検出部202有する。自車両位置検出部202の検出精度(分解能)は高い(細かい)ほど好ましく、例えばRTK(Real Time Kinematic)−GPSなどの高精度GPSが利用されることが好ましい。
車載機101は、更に、自車両の車速を検出する車速検出部203を有する。車速検出部203は、例えば車輪速センサを利用して、自車両の車速を検出する。代替例として、自車両位置検出部202によって検出された自車両位置の時間変化から自車両の車速を算出してもよい。
車載機101は、更に、自車両運転者が目的地を入力したり、経路探索条件を設定したりするためのユーザ入力部204を有する。ユーザ入力部204は、自車両運転者が容易に操作できる位置に設けられることが望ましい。
車載機101は、更に、地図情報を予め記憶保持する記憶部205を有する。記憶部205は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)や、メモリ、DVDディスクなどの任意の種類・規格の記憶媒体でよい。記憶部205に記憶保持される地図情報は、例えば通信部201による通信を利用して、適宜、最新のバージョン/内容に更新されることが好ましい。
車載機101は、更に、後述する演算・制御部207により算出された現在位置から目的地までの経路を記憶部205に記憶保持された地図情報に重畳して表示する情報提供部206を有する。情報提供部206は、少なくとも、ユーザに視覚的に情報を提示するディスプレイ装置を有する。情報提供部206のディスプレイ装置は、任意の種類のディスプレイ装置でよく、例えば液晶ディスプレイ(LCD)である。他の車載システム(例えば、マルチメディアシステムなど)のディスプレイ装置と兼用であってもよい。さらに、当該ディスプレイ装置をユーザ入力部204と一体化/統合して、タッチパネル式ディスプレイ装置として実現することも可能である。
情報提供部206は、ディスプレイ装置に加えて、音声メッセージを出力するなどしてユーザに聴覚的に情報を伝達するスピーカを備えていてもよい。このようなスピーカは、車室内に設けられた任意のスピーカでよく、他の車載システム(例えば、オーディオビジュアルシステムなど)のスピーカと兼用であってもよい。
車載機101は、更に、各種の演算を実行すると共に、車載機101の各構成要素を統括的に制御する演算・制御部207を有する。本実施例において、演算・制御部207は、例えば、ECU(Electronic Control Unit;電子制御装置)である。
このような構成の車載機(経路案内装置)101において、演算・制御部207は、ユーザ入力部204を通じて目的地が入力・設定されると、従来のカーナビゲーションシステムと同様に、自車両位置検出部202によって検出された自車両現在位置から当該目的地までの地図データ上での経路を演算・算出し、情報提供部206を通じてユーザに提示する。
このとき、演算・制御部207は、通信部201を通じて、センタ102(図1)から渋滞情報又は空き道情報である交通情報を取得し、渋滞が発生しているリンクは極力通過しないように、又は、空き道と判断されたリンクを極力通過するように、目的地までの経路を探索する。
演算・制御部207は、通信部201を通じて、例えば、定期的に、或いは、ユーザにより経路探索が指示されたとき、などの所定のタイミングで、センタ102(図1)に交通情報の配信をリクエストする。このとき、併せて、自車両位置検出部202によって検出された自車両位置と、センタ102から受信可能な交通情報の情報量に関する情報を、センタ102へアップロードする。
図3は、本実施例に係る交通情報配信システム100において各車両Vからの要求に応じて交通情報を配信するセンタ(交通情報配信装置)102の概略構成図である。
センタ102は、無線通信を利用して各車両Vに搭載された車載機101(図1)との間で情報を送受信するための通信部301を有する。通信部301が備えるアンテナの性能や形状並びに通信に利用する方式や周波数帯域などについては、特段の制限はなく、任意でよい。具体的には、例えば、既存の携帯電話や無線LANなどの通信規格に準拠した無線通信方式を採用することが考えられる。
センタ102は、更に、地図情報を予め記憶保持する記憶部302を有する。記憶部302は、任意の種類・規格の記憶媒体でよい。
センタ102は、更に、各種の演算を実行すると共に、センタ102の各構成要素を統括的に制御する演算・制御部303を有する。本実施例において、演算・制御部303は、例えば、ECUである。
このような構成のセンタ102において、演算・制御部303は、車両Vから交通情報がリクエストされると、まず、併せて受信された要求元車両Vの位置を基準として設定された所定範囲のエリア(例えば、車両位置を中心とした円状の領域、又は、車両位置を中心として進行方向に向けて開いた扇形状の領域、など任意に設定されてよい;以下、「情報配信対象エリア」と称する)内の交通情報を取得する。
本実施例では、一例として、センタ102が、各リンクの平均車速情報を取得できるように構成されているものとする。センタ102が車両位置情報を取得する方法は任意でよい。当然、外部から取得する代わりに、センタ102自体が、各リンクの平均車速を算出する機能を備えていてもよい。
センタ102の内外いずれで行われるのかを問わず、上記のような各リンクの平均車速を算出する方法としては、例えば、いわゆるプローブカー(システム)を利用して走行中の車両の位置を検出(収集)し、その時間変化に基づいて算出する、などの方法が考えられる。
そして、センタ102は、取得した当該情報配信対象エリア内の交通情報について、リンク別に配信優先順位を決定し、この優先順位の高いリンクの交通情報から順に、送信した情報量が要求元車両Vから併せて取得された要求元車両Vの車載機101において受信可能な情報量に達するまで、要求元車両Vへ送信する。この配信に関する優先順位については、後に詳述する。
次いで、図4のフローチャートを参照して、本実施例に係るセンタ102による道路交通情報配信処理の流れを説明する。
センタ102は、いずれかのシステム参加車両Vから交通情報配信のリクエストを受けると(S401の「YES」)、当該リクエストと共に受信された要求元車両Vの現在位置情報に基づいて、当該車両位置を基準として上述の所定の交通情報配信対象エリアを設定し、当該エリアについてエリア内の交通情報を取得する(S402)。このとき、上述のように、交通情報の一部として、当該エリア内の各リンクについて、走行した車両の平均車速情報も取得するものとする。
次いで、センタ102は、当該エリア内のすべてのリンクの平均車速を足し合わせて、当該エリア内のリンク総数で除算することにより、当該エリア全体における平均車速(以下、「エリア内平均車速」と称す)を算出する。そして、更に、各リンクについて、当該リンクの平均車速と、算出したエリア内平均車速との差分を計算する(S403)。
換言すれば、各リンクの平均車速について、エリア内平均車速とどのくらい異なるのか、エリア内平均車速からの偏差の程度はどのくらいか、を算出する。
このようにして、エリア内の各リンクの平均車速について、エリア内平均車速との差分が計算されると、次いで、センタ102は、この計算された差分に基づいて、各リンク(の交通情報)について要求元車両Vへ配信する際の優先順位を決定する(S404)。
より具体的には、センタ102は、エリア内平均車速との差分が大きい平均車速を持つリンクほど配信優先順位を高くする、という基準に従って、各リンクに優先順位を付与する。
換言すれば、本実施例では、エリア内の平均的な交通(渋滞)状況を表していると言えるエリア内平均車速と各リンクの平均車速とを比較して、リンクの交通状況がエリア内の平均的な交通状況から異なると判断されたリンクほど、優先的に配信されるようにする。
このような基準により、例えば、エリア内が全体的に渋滞しているときには、渋滞していないリンクほど高い優先順位が付与されることになり、エリア内が全体的に空いているときには、渋滞しているリンクほど高い優先順位が付与されることになる。
本実施例における上記基準について、図5を参照して説明する。図5の上段は、エリア内の各リンクの平均車速が、エリア内平均車速を中央値として、正規分布しているものと仮定した場合の一例を示している。
図示したような場合、配信優先順位は、図5の下段に示すように、正規分布の中央値であるエリア内平均車速からグラフ横軸上で離れているリンクほど、すなわち標準偏差が大きいリンクほど、高い優先順位が付与される。
このようにして配信のための優先順位が決定されると、次いで、センタ102は、この決められた優先順位に従って、優先順位の高いリンクの交通情報から順に、交通情報要求元の車両Vへ送信する(S405)。
このとき、センタ102は、上述のように、交通情報を要求した車両Vから取得した当該車両における受信可能な情報量を参照して、この受信可能情報量を越える量の交通情報が要求元車両Vへ送信されないように、当該受信可能情報量に達するまで、優先順位の高いリンクの交通情報から順に送信する。
これにより、センタ102から交通情報の配信を受ける車両Vの車載機101は、自車両周辺の所定の交通情報配信対象エリアの中で、エリア内平均車速と平均車速が異なる程度(偏差)が大きいリンクから順に、リンクごとの交通情報を取得することができ、これを用いて、例えば、地図表示や、経路計算や、到着予想時刻の計算などを行うことができる。
このように、本実施例によれば、センタ102は、交通情報の配信を要求してきた車両Vの現在位置を含む所定のエリア内において、エリア内平均車速と平均車速が異なる程度が大きいリンクの交通情報ほど優先して要求元車両Vへ配信する。このような周辺リンクと比較して特徴のある(換言すれば、平均的/典型的でない)リンクは、平均的なリンクと比べて数が少ないと考えられるため、これら特徴のあるリンクの交通情報から優先して送信することにより、より少ない情報量で、当該エリア内において特徴的なリンク(すなわち、全体的に渋滞しているエリアにおいて空いているリンク、及び、全体的に空いているエリアにおいて渋滞しているリンク)を要求元車両Vへ情報提供することができる。

また、本実施例によれば、交通情報要求元車両Vにおいて受信可能な情報量までしかセンタ102から交通情報が配信されないため、車載機101側で許容量を超える交通情報が受信され、このオーバーフローに対応する余計な処理が発生することがない。
さらに、本実施例によれば、車載機101は、センタ102からエリア内において平均的でない交通状況を示すリンクの交通情報から優先的に配信を受けることができるため、それら平均的でないリンクの交通情報を利用して、エリア内が全体的に渋滞しているときには空いているリンクをできるだけ通過するように、エリア内が全体的に空いているときには渋滞しているリンクをできるだけ通過しないように、経路探索を実行することができるため、できるだけ渋滞を回避し、できるだけ短時間で目的地へ到達することのできる経路を効率良く探索することができる。
なお、上記一実施例においては、一例として、センタ102が各リンクの平均車速情報を取得できるものとしたが、当業者には明らかなように、本発明の具体的実施はこのような場合に限定されるものではない。
例えば、センタ102が各リンクの渋滞の程度を数段階(例えば、「渋滞度大」、「渋滞度中」、「渋滞度小」、という三段階、或いは、「渋滞」、「混雑」、「空き道」、という三段階、など)でしか把握できない場合、センタ102は所定の交通情報配信対象エリアの各リンクをそれら段階別に分類して、段階別のリンク総距離を求め、リンク総距離が短い段階に分類されたリンクの交通情報から順に配信するようにしてもよい。
センタ102が各リンクの渋滞の程度を三段階でしか把握できない場合の一例を図6に示す。図6は、「空き道」又は「渋滞度小」に分類されるリンクの総距離が最も短く、次に、「渋滞」又は「渋滞度大」に分類されるリンクの総距離が短く、そして、「混雑」又は「渋滞度中」に分類されるリンクの総距離が最も長い、という場合の一例を示している。
図6に示した一例の場合、リンク総距離の短い順に、まず、「空き道」又は「渋滞度小」に分類された各リンクの交通情報が要求元車両Vへ送信され、次に、「渋滞」又は「渋滞度大」に分類された各リンクの交通情報が送信され、最後に、「混雑」又は「渋滞度中」に分類された各リンクの交通情報が送信される。
このような手法によれば、図6に示した一変形例においても、交通情報配信対象エリア内で平均的/典型的でない交通状況にあるリンクの交通情報から順に配信することができ、よって、上記一実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、この変形例においても、上記一実施例の場合と同様に、配信した交通情報量が要求元車両Vの受信可能情報量に達したときには、その時点で交通情報の配信を停止する。
また、上記一実施例及び上記一変形例において、受信側車載機の受信可能情報量に鑑み、配信優先順位が同等のリンク別交通情報について、それらの一部しか要求元車両へ送信できないと判断された場合、例えば、上記一実施例又は上記一変形例において設定した優先順位とは別の配信優先度基準を導入し、それら同等優先順位内での更に細分化された優先順位を決定し、当該優先順位に従って、送信可能な範囲で要求元車両へ配信するようにする。
このような同等優先順位のリンクをより細分化するための優先順位を決定するための基準としては、例えば、道路格順(例えば、高速道路→国道→県道→市道の順、或いは、車線数の多い順、或いは、制限速度の高い順、など)、鮮度順(例えば、5分以内の情報→10分以内の情報・・・など)、方向別順(例えば、要求元車両の進行方向に存在するリンクほど優先的に配信される、など)、天気別(例えば、大雨、雪、霧、黄砂、などが発生している悪天候リンクの交通情報を好天リンクよりも優先的に配信する、など)、ユーザが設定した任意の順序(例えば、高速道路優先、一般道優先、など)などの基準が考えられる。
本発明は、無線通信を利用して走行中の車両にセンタから交通情報を配信する交通情報配信システムに利用できる。情報提供対象となる車両の動力源種類、燃料種類、外観デザイン、重量、サイズ、走行性能等はいずれも不問である。
本発明の一実施例に係る交通情報配信システムの概略構成図である。 本発明の一実施例に係る交通情報配信システムにおいて各車両に搭載される車載機(経路案内装置)の概略構成図である。 本発明の一実施例に係る交通情報配信システムにおいて要求元の車両へ交通情報を送信するセンタ(交通情報配信装置)の概略構成図である。 本発明の一実施例に係るセンタ(情報作成装置)による交通情報配信処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係る交通情報配信システムにおける交通情報配信対象エリア内の各リンクの平均車速の分布の一例を示すグラフである。 本発明の一実施例に係る交通情報配信システムにおける交通情報配信対象エリア内の各リンクの渋滞度別総距離の一例を示すグラフである。
符号の説明
100 交通情報配信システム
101 車載機(経路案内装置)
102 センタ(交通情報配信装置)
201、301 通信部
202 自車両位置検出部
203 車速検出部
204 ユーザ入力部
205、302 記憶部
206 情報提供部
207、303 演算・制御部

Claims (7)

  1. 無線通信を利用して走行中の車両にセンタから交通情報を配信する交通情報配信システムであって、
    前記センタは、前記交通情報の配信先である車両の位置に基づいて設定された所定の情報配信対象エリア内の各リンクについての渋滞状況と当該エリア全体についての渋滞状況とを判断し、当該エリア内のリンクのうち当該エリア全体についての渋滞状況と異なる渋滞状況のリンクについて他のリンクより優先的にその渋滞状況を前記交通情報として前記配信先車両へ送信する、ことを特徴とする交通情報配信システム。
  2. 請求項1記載の交通情報配信システムであって、
    前記センタは、前記所定の情報配信対象エリア内の各リンクについて渋滞が発生しているか否かを判断し、当該エリア全体が渋滞しているエリアであると判断されたときには当該エリア内のリンクのうち渋滞が発生していないと判断されたリンクの渋滞状況を前記交通情報として他のリンクより優先的に前記配信先車両へ送信し、当該エリア全体が渋滞していないエリアであると判断されたときには当該エリア内のリンクのうち渋滞が発生していると判断されたリンクの渋滞状況を前記交通情報として他のリンクより優先的に前記配信先車両へ送信する、ことを特徴とする交通情報配信システム。
  3. 請求項2記載の交通情報配信システムであって、
    前記センタは、前記所定の情報配信対象エリア内のリンクのうち渋滞が発生していると判断されたリンクの総距離が、渋滞が発生していないと判断されたリンクの総距離よりも長いときに、当該エリア全体が渋滞しているエリアであると判断する、ことを特徴とする交通情報配信システム。
  4. 請求項2記載の交通情報配信システムであって、
    前記センタは、前記所定の情報配信対象エリア内のリンクのうち渋滞が発生していると判断されたリンクの総距離が、渋滞が発生していないと判断されたリンクの総距離よりも短いときに、当該エリア全体が渋滞していないエリアであると判断する、ことを特徴とする交通情報配信システム。
  5. 請求項1記載の交通情報配信システムであって、
    前記センタは、前記所定の情報配信対象エリア内の各リンクについて渋滞の程度を判断し、当該渋滞の程度に関する標準偏差が大きいリンクの交通情報ほど優先的に前記配信先車両へ送信する、ことを特徴とする交通情報配信システム。
  6. 請求項5記載の交通情報配信システムであって、
    前記センタは、前記所定の情報配信対象エリア内の各リンクについて平均車速情報を取得し、平均車速が低いリンクほど前記渋滞の程度がより高いと判断する、ことを特徴とする交通情報配信システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項記載の交通情報配信システムであって、
    前記センタは、前記交通情報の配信先である車両から、当該車両における当該交通情報の受信可能情報量を取得し、当該受信可能情報量に達するまで、前記交通情報を前記配信先車両へ送信する、ことを特徴とする交通情報配信システム。
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WO2014061232A1 (ja) * 2012-10-18 2014-04-24 株式会社デンソー 車両情報処理装置
JP2015076014A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 株式会社東芝 情報処理装置、情報処理方法および通信システム

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