以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、本実施形態における構成を説明する。
図1に、本実施形態に係る売上データ管理システム100の全体構成を示す。売上データ管理システム100は、例えばフランチャイズ契約で結合されたグループを構成する各店舗での売上データをサーバ装置で収集して管理するシステムであり、図1に示すように、サーバ装置としての売上データ管理装置1と、各店舗に設置されたPOS(Point Of Sale)端末等の売上データ処理装置2と、当該グループの管理者が使用するPC(Personal Computer)3と、により構成され、各装置は、インターネット等の通信ネットワークNを介して接続される。
なお、売上データ処理装置2は、各店舗に1台又は複数台設置されており、1台の売上データ管理装置1に通信ネットワークNを介して接続される売上データ処理装置2の台数は限定されない。また、PC3は、上記グループを構成する何れかの店舗内に設置されていてもよく、その他、管理者宅などその設置場所は任意である。
図2に、売上データ管理装置1の主要部構成を示す。売上データ管理装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10と、入力部11と、表示部12と、印字部13と、通信制御部14と、RAM(Random Access Memory)15と、記憶部16と、加盟店別DB(DataBase)17と、により構成され、各部はバス18を介して接続される。
CPU10は、記憶部16に記憶された制御プログラムを読み出してRAM15に展開し、各種の処理を実行する。具体的に、CPU10は、売上データの項目別に、売上データの変化率が、売上データの増減率の指標として設定した基準値(後述の比較増加率、比較減少率)を超えているか否かを判定し、当該基準値を超えていると判定した場合に、当該売上データの項目と、当該項目の売上データの変化率を含む報知文を生成し、出力(表示又は印刷)させる分析シート作成処理を実行する(詳細は図23〜図36参照)。
入力部11は、マウス、キーボード等の入力デバイスを備え、入力デバイスによる操作信号をCPU10に出力する。
表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備え、CPU10から入力される表示制御信号に従って所要の表示処理を行う。印字部13は、CPU10から入力される印字制御信号に従って、印字処理を行う。
通信制御部14は、通信ネットワークNを介して外部装置(売上データ処理装置2、PC3等)に通信接続するための制御を行う。
RAM15は、CPU10により実行される制御プログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM15は、入力データ及び制御プログラムの実行時に生じる処理結果のデータを、ワークエリアに一時的に格納する。更に、RAM15は、売上データの分析結果を表す分析シートの作成に必要な各種の設定値を保存するための設定値保存エリア(後述の図11参照)を有する。また、RAM15は、売上データの分析結果を表す分析シートの作成処理の過程で使用するメモリエリアとして、分析シートメモリエリアを有する。
記憶部16は、HDD(Hard Disc Drive)又は不揮発性の半導体メモリ等により構成され、CPU10により実行される制御プログラム及びこの制御プログラムの実行時に必要なデータ等を記憶する。
図3に、加盟店別DB17のデータ構成を示す。加盟店別DB17は、加盟店別に売上データ処理装置2から収集した売上データを格納したデータベースDB(加盟店αDB40、加盟店βDB41、加盟店γDB42、…)を有する。加盟店αDB40は、加盟店αの今月の売上データ、前月の売上データ、前年同月の売上データのそれぞれを格納した今月DB51、前月DB52、前年同月DB53を有する。他の加盟店DB(加盟店βDB41、加盟店γDB42、…)についても、加盟店αDB40と同様のデータベースDBを有するため、その説明を省略する。
今月DB51は、店舗DB511と、取引DB512と、部門DB513と、曜日別DB514と、時間帯別DB515とを有する。
図4に、店舗が飲食店である場合の店舗DB511のデータ構成の一例を示す。店舗DB511は、図4に示すように、総売上と、純売上と、来店客の数を表す客数と、売上個数を表す個数と、取引件数と、消費税合計と、客単価と、1テーブルあたりの売上の平均を表すテーブル平均と、の各項目から構成される。店舗が物販店の場合、店舗DB511は、例えば、総売上と、純売上と、売上個数と、取引件数と、消費税合計と、の各項目から構成される。
図5に、取引DB512のデータ構成の一例を示す。取引DB512は、図5に示すように、売上データ処理装置2の入力部23が有する各種の取引釦別に、取引釦を識別するための「コード」と、取引釦の名称を表す「釦名称」と、取引釦に関する設定値を表す「設定」と、当該取引釦を使用して取引された件数を表す「件数」と、当該取引釦を使用した売上金額を表す「金額」と、の各項目から構成されるデータを対応付けて記憶している。
図6に、部門DB513のデータ構成の一例を示す。部門DB513は、図6に示すように、取引商品の部門別に、「部門名称」と、部門名称に関する設定値を表す「設定」と、当該部門で取引された件数を表す「件数」と、当該部門の売上金額を表す「金額」と、の各項目から構成されるデータを対応付けて記憶している。
図7に、曜日別DB514のデータ構成の一例を示す。曜日別DB514は、図7に示すように、曜日別に、「曜日」と、曜日に関する設定値を表す「設定」と、当該曜日に取引された件数を表す「件数」と、当該曜日の売上金額を表す「金額」と、の各項目から構成されるデータを対応付けて記憶している。
図8に、時間帯別DB515のデータ構成の一例を示す。時間帯別DB515は、図8に示すように、一日の時間帯別に、「時間帯」と、時間帯に関する設定値を表す「設定」と、当該時間帯に取引された件数を表す「件数」と、当該時間帯の売上金額を表す「金額」と、の各項目から構成されるデータを対応付けて記憶している。
前月DB52は、前月の売上データを格納したデータベースDBとして店舗DB521と、取引DB522と、部門DB523と、曜日別DB524と、時間帯別DB525とを有する。また、前年同月DB53は、前年同月の売上データを格納したデータベースDBとして店舗DB531と、取引DB532と、部門DB533と、曜日別DB534と、時間帯別DB535とを有する。前月DB52及び前年同月DB53が有するデータベースDBの種類及び各種類のデータベースDBのデータ構成は、今月DB51と同一ゆえ、詳細な説明は省略する。
図9に、売上データ処理装置2の主要部構成を示す。売上データ処理装置2は、図9に示すように、CPU(Central Processing Unit)20と、印字部21と、表示部22と、入力部23と、ドロア部24と、記憶部25と、RAM(Random Access Memory)26と、通信制御部27と、により構成され、各部はバス28を介して接続される。
CPU20は、記憶部25に記憶された制御プログラムを読み出してRAM26に展開し、売上データを処理するための各種の処理を実行する。
印字部21は、例えばサーマルプリンタであり、顧客に渡すレシート用のロール紙と、店舗が保存するジャーナル用(商品取引内容の記録用)のロール紙を有し、CPU20から入力される印刷制御信号に従って、取引された商品の名称、金額等を売上明細として各ロール紙に印字する。
表示部22は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを有し、CPU20から入力される表示制御信号に従って、所要の表示処理を行う。
入力部23は、各種の取引釦、現金/預かり金キー、数値を入力するためのテンキー等の各種の釦、キーを備え、これらの釦又はキー操作に応じた操作信号をCPU20に出力する。
ドロア部24は、硬貨や紙幣等の現金を格納する引き出しであり、入力部23の操作(現金/預かり金キーの押下操作)により解放される。
記憶部25は、HDD(Hard Disc Drive)又は不揮発性の半導体メモリ等により構成され、CPU20により実行される制御プログラム及びこの制御プログラムの実行時に必要なデータ等を記憶する。
RAM26は、CPU20により実行される制御プログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM26は、入力データ及び制御プログラムの実行時に生じる処理結果のデータを、ワークエリアに一時的に格納する。また、RAM26は、取引毎に売上データを加算して記憶するための合計メモリ等を有する。
通信制御部27は、通信ネットワークNを介して売上データ管理装置1に通信接続するための制御を行う。
図10に、PC3の主要部構成を示す。PC3は、図10に示すように、CPU(Central Processing Unit)30と、表示部31と、入力部32と、記憶部33と、RAM(Random Access Memory)34と、通信制御部35とにより構成され、各部はバス36を介して接続される。
CPU30は、記憶部33に記憶された制御プログラムを読み出してRAM34に展開し、各種の処理を実行する。例えば、CPU30は、PC3が通信ネットワークNを介して売上データ管理装置1にアクセスしたときの処理を制御する。
表示部31は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを有し、CPU30から入力される表示制御信号に従って、所要の表示処理を行う。
入力部32は、マウス、キーボード等の入力デバイスを備え、入力デバイスによる操作信号をCPU30に出力する。
記憶部33は、HDD(Hard Disc Drive)又は不揮発性の半導体メモリ等により構成され、CPU30により実行される制御プログラム及びこの制御プログラムの実行時に必要なデータ等を記憶する。
RAM34は、CPU30により実行される制御プログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM34は、入力データ及び制御プログラムの実行時に生じる処理結果のデータを、ワークエリアに一時的に格納する。
通信制御部35は、通信ネットワークNを介して外部装置(売上データ管理装置1)に通信接続するための制御を行う。
次に、本実施形態における動作を説明する。
図11に、売上データ管理装置1における各種処理で必要なデータとして、RAM15に格納される月末フラグの内容と、RAM15内の設定値保存エリア及びワークエリアに格納されるデータの内容を示す。以下の動作説明では、図11に示したメモリの名称を用いることにする。
まず、図12のフローチャートを参照して、一日の精算時(閉店時)に売上データ処理装置2のCPU20の制御の下で実行される精算処理と、当該精算処理に伴って売上データ管理装置1のCPU10の制御の下で実行されるデータ受信処理について説明する。
売上データ処理装置2では、まず、売上データ管理装置1に接続されているか否かが判定される(ステップT1)。ステップT1において売上データ管理装置1に接続されていると判定された場合(ステップT1;YES)、一日の売上データが売上データ管理装置1に送信される(ステップT2)。売上データの送信後、印字部13において一日の売上データが印字され、更にRAM15の合計メモリがクリアされ(ステップT3)、本精算処理が終了する。
ステップT1において売上データ管理装置1に接続されていない(即ち、売上データ処理装置2がスタンドアロンである)と判定された場合(ステップT1;NO)、印字部13において一日の売上データが印字され、更にRAM15の合計メモリがクリアされ(ステップT3)、本精算処理が終了する。
売上データ管理装置1では、売上データ処理装置2から売上データが受信されると、当該売上データが、加盟店別DB17内の該当する店舗のデータベースDBに保存される(ステップS1)。
次いで、ステップS1で受信した売上データに含まれる日付のデータから、当該売上データが月末日のデータであるか否かが判定される(ステップS2)。ステップS2において月末日のデータであると判定された場合(ステップS2;YES)、月末フラグがTRUEに設定され(ステップS3)、本データ受信処理が終了する。一方、ステップS2において月末日のデータではないと判定された場合(ステップS2;NO)、月末フラグがFALSEに設定され(ステップS4)、本データ受信処理が終了する。
次に、図13のフローチャートを参照して、PC3から売上データ管理装置1にアクセスがあったときに売上データ管理装置1のCPU10の制御の下で実行される処理について説明する。
まず、PC3からブラウザ(インターネット閲覧ソフト)を起動し、インターネットを介して、管理者である会員のログインがあると(ステップS10)、分析シートの設定に基づいて、月初のログインで分析シートを自動表示するか否かが判定される(ステップS11)。ステップS11では、図16に示す分析シートの設定変更画面80において「10.月初のログインで分析シートを自動表示するか設定できます」の項目で「はい、表示します」が選択されていた場合に、分析シートを自動表示する、と判定される。
ステップS11において分析シートを自動表示すると判定された場合(ステップS11;YES)、月末フラグがTRUEであるか否かが判定される(ステップS12)。ステップS12において月末フラグがFALSEであると判定された場合(ステップS12;NO)、又はステップS11において分析シートを自動表示しないと判定された場合(ステップS11;NO)、メニュー選択画面の表示処理が行われ、このメニュー選択画面は前記会員のログインされたPC3のブラウザによりPC3の表示部31に表示される(ステップS13)。そして、PC3の画面上で管理者の操作によりメニューの選択が行われる(ステップS14)。ステップS14では、分析シートの設定変更、メイン画面の表示、分析シート画面の表示の何れか一つが管理者により選択される。
ステップS14において、分析シートの設定変更が選択された場合(ステップS14;設定変更)、店舗毎に分析シートの設定変更を行う設定変更処理が行われる(ステップS15)。ステップS15の設定変更処理については、後に図14〜図22を参照して詳細に説明する。
ステップS14において、メイン画面の表示が選択された場合(ステップS14;メイン画面)、表示処理が行われてPC3の表示部31にブラウザによりメイン画面が表示される(ステップS16)。
ステップS14において、分析シート画面の表示が選択された場合(ステップS14;分析シート画面)、又はステップS12において月末フラグがTRUEであると判定された場合(ステップS12;YES)、加盟店別DB17に格納されている今月分のデータが項目別に集計され(ステップS17)、分析シート作成処理が行われる(ステップS18)。ステップS18の分析シート作成処理については、後に図23〜図36を参照して詳細に説明する。
ステップS18において分析シートが作成されると、当該分析シートの表示処理が行われ、PC3の表示部31にブラウザにより分析シートが表示され(ステップS19)、月末フラグがFALSEに設定される(ステップS20)。ステップS15、S16、S20の後、PC3からログオフがされていない間(ステップS21;NO)、PC3にメニュー選択画面が表示される(ステップS13)。PC3からログオフがなされると(ステップS21;YES)、売上データ管理装置1の処理が終了する。
次に、図14〜図22を参照して、図13に示した設定変更処理(ステップS15)について詳細に説明する。
まず、設定変更の対象となっている店舗が物販店であるか飲食店であるかが判定される(ステップS30)。ステップS30において当該店舗が物販店であると判定された場合(ステップS30;物販店)、物販店の項目リストがドロップダウンリスト1にセットされる(ステップS31)。一方、ステップS30において当該店舗が飲食店であると判定された場合(ステップS30;飲食店)、飲食店の項目リストがドロップダウンリスト1にセットされる(ステップS32)。図17に、物販店の項目リストの一例を示し、図18に、飲食店の項目リストの例を示す。
ステップS31又はS32の後、ドロップダウンリスト1を参照して「1.今月実績値、前月実績値、実績差のデータを更新できます」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS33)。なお、これらの表示は、売上データ管理装置1のCPU10の制御の下で処理された表示データを、管理者のPC3の画面にブラウザにより表示されるものであり、管理者はPC3の画面から設定変更の操作を行なう。以下の説明においても表示及び設定操作は同様である。
次いで、再度、設定変更の対象となっている店舗が物販店であるか飲食店であるかが判定される(ステップS34)。ステップS34において当該店舗が物販店であると判定された場合(ステップS34;物販店)、物販店の項目リストがドロップダウンリスト2にセットされる(ステップS35)。一方、ステップS34において当該店舗が飲食店であると判定された場合(ステップS34;飲食店)、飲食店の項目リストがドロップダウンリスト2にセットされる(ステップS36)。
ステップS35又はS36の後、ドロップダウンリスト2を参照して「2.増減率に関係なく、増減率を比較するデータを変更できます」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS37)。次いで、「はい、比較します」、「いいえ、比較しません」のデータがドロップダウンリスト3にセットされる(ステップS38)。
次いで、ドロップダウンリスト3を参照して「3.取引釦を増減率比較しますか」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS39)。次いで、ドロップダウンリスト3を参照して「4.部門を増減率比較しますか」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS40)。次いで、ドロップダウンリスト3を参照して「5.曜日別データを増減率比較しますか」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS41)。次いで、ドロップダウンリスト3を参照して「6.時間帯別データを増減率比較しますか」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS42)。
次いで、上記グループに加盟している全店舗について、売上の増加状況を判断するための指標である増加率の設定値がチェックされ、増加率の設定値別に、該当する店舗数が加算される(ステップS43)。ステップS43では、図19に示すようなテーブル1が用いられる。テーブル1は、増加率の設定値別に、増加率の値を表す「増加率」と、当該増加率が設定された店舗数を表す「+1列」と、当該増加率の構成比(当該店舗数の全店舗数における構成比)を表す「構成比」と、の各項目から構成されるデータを対応付けてRAM15に記憶している。ステップS43では、テーブル1の「+1列」に、該当する店舗数が加算される。
全店舗についてステップS43のチェックが終了すると(ステップS44;YES)、テーブル1の「+1列」の値から、各増加率の構成比が算出され、その算出された値がテーブル1の「構成比」の項目にセットされる(ステップS45)。
次いで、図20に示すテーブル2に、テーブル1の「増加率」及び「構成比」の項目にセットされた値がコピーされる(ステップS46)。テーブル2は、RAM15に記憶されており、「増加率」及び「構成比」の項目の他に、一番構成比の高い増加率を表す推奨増加率を表すデータがセットされる。
ステップS46の後、一番構成比の高い増加率が推奨増加率として算出され、「5%」、「10%」、「15%」、「20%」、「25%」、「30%以上」と、「推奨増加率はxx%」とがドロップダウンリスト4にセットされる(ステップS47)。例えば、図20に示すテーブル2の例では、増加率が15%の構成比が一番高いため、推奨増加率は15%となる。
次いで、ドロップダウンリスト4を参照して「7.下記増加率を超えた場合、増加とみなし表示・印字する」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS48)。このように、推奨増加率を含むドロップダウンリスト4を表示し、増加率の設定に先立って推奨増加率を提示することにより、管理者は、この推奨増加率を参考にして増加率を設定することが可能となる。
次いで、上記グループに加盟している全店舗について、売上の減少状況を判断するための指標である減少率の設定値がチェックされ、減少率の設定値別に、該当する店舗数が加算される(ステップS49)。ステップS49では、図21に示すようなテーブル3が用いられる。テーブル3は、減少率の設定値別に、減少率の値を表す「減少率」と、当該減少率が設定された店舗数を表す「+1列」と、当該減少率の構成比(当該店舗数の全店舗数における構成比)を表す「構成比」と、の各項目から構成されるデータを対応付けてRAM15に記憶している。ステップS49では、テーブル3の「+1列」に、該当する店舗数が加算される。
全店舗についてステップS49のチェックが終了すると(ステップS50;YES)、テーブル3の「+1列」の値から、各減少率の構成比が算出され、その算出された値がテーブル3の「構成比」の項目にセットされる(ステップS51)。
次いで、図22に示すテーブル4に、テーブル3の「減少率」及び「構成比」の項目にセットされた値がコピーされる(ステップS52)。テーブル4は、RAM15に記憶されており、「減少率」及び「構成比」の項目の他に、一番構成比の高い減少率を表す推奨減少率を表すデータがセットされる。
ステップS52の後、一番構成比の高い減少率が推奨減少率として算出され、「5%」、「10%」、「15%」、「20%」、「25%」、「30%以上」と、「推奨減少率はxx%」がドロップダウンリスト5にセットされる(ステップS53)。例えば、図22に示すテーブル4の例では、減少率が10%の構成比が一番高いため、推奨減少率は10%となる。
次いで、ドロップダウンリスト5を参照して「8.下記減少率を超えた場合、減少とみなし表示・印字する」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS54)。このように、推奨減少率を含むドロップダウンリスト5を表示し、減少率の設定に先立って推奨減少率を提示することにより、管理者は、この推奨減少率を参考にして減少率を設定することが可能となる。
次いで、「はい、表示・印字します」、「いいえ、表示・印字しません」のデータがドロップダウンリスト6にセットされ(ステップS55)、そのドロップダウンリスト6を参照して「9.減少が大きいとき、今月実績値/前月実績値/実績差を表示するか設定できます」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS56)。
次いで、「はい、表示します」、「いいえ、表示しません」のデータがドロップダウンリスト7にセットされ(ステップS57)、そのドロップダウンリスト7を参照して「10.月初のログインで分析シートを自動表示するか設定できます」の項目データがコンボボックス形式で表示される(ステップS58)。
ステップS30〜S58の処理により、PC3の表示部31には、図16に示すような設定変更画面80が表示される。設定変更画面80は、図16に示すように、設定領域部81、ヘッダ部82、サイドメニュー部83、フッタ部84により構成される。設定領域部81には、1.〜10.の各事項の項目データがコンボボックス形式で表示される。サイドメニュー部83には、図17に示す物販店の項目リストと、図18に示す飲食店の項目リストが表示されている。
管理者は、PC3の入力部32の操作により、設定領域部81内の1.〜10.の各事項についてコンボボックス形式で表示されたリストの中から希望する項目を選択する。選択された内容は、売上データ管理装置1のRAM15内の設定値保存エリア(図11のメモリA〜メモリM)に記憶される。例えば、設定領域部81において「1.今月実績値、前月実績値、実績差のデータを変更できます」については、物販店の項目リスト又は飲食店の項目リストの中から3つの項目が選択可能で、選択された3項目は、それぞれ、メモリA、メモリB、メモリCに記憶される。
次に、図23〜図36を参照して、図13に示した分析シート作成処理(ステップS18)について詳細に説明する。
まず、RAM15の分析シートメモリエリアがクリアされる(ステップS60)。次いで、加盟店の名称(グループの名称)が取得され、「加盟店名」+「様の売上状況」が、図28に示す分析シートメモリエリア70の領域A1にセットされる(ステップS61)。
次いで、今日の日付が取得され、当該日付が分析シートメモリエリア70の領域A2にセットされる(ステップS62)。次いで、分析シートに表示するイラストが分析シートメモリエリア70の領域A3にセットされる(ステップS63)。
次いで、上記加盟店のうち、分析シートの作成対象となっている店舗名が取得され、当該店舗名が分析シートメモリエリア70の領域A4にセットされる(ステップS64)。次いで、売上データの分析対象となる先月の期間が取得され、当該期間が分析シートメモリエリア70の領域A5にセットされる(ステップS65)。
次いで、図29に示すように、4行4列の表が作成され、分析シートメモリエリア70の領域A6にセットされ(ステップS66)、更に、その作成された表の1行2列目、3列目、4列目に、それぞれ、文字列「今月実績値」、「前月実績値」、「実績差」がセットされる(ステップS67)。
次いで、「今月実績値」、「前月実績値」、「実績差」を表示する項目として、メモリA、メモリB、メモリCに記憶された項目名称が、分析シートメモリエリア70の領域A6にセットされた表の1列目の2行目〜4行目にそれぞれセットされる(ステップS68)。
次いで、図16の分析シートの設定変更画面80の「2.増減率に関係なく、増減率を比較するデータを変更できます」で設定された3つの項目が、それぞれメモリD、メモリE、メモリFにセットされる(ステップS69)。
次いで、図16の分析シートの設定変更画面80の「3.取引釦を増減率比較しますか」の設定内容に基づいて、取引釦について増減率比較するか否かが判定される(ステップS70)。ステップS70において取引釦について増減率比較すると判定された場合(ステップS70;YES)、メモリGに“1”がセットされる(ステップS71)。一方、ステップS70において取引釦について増減率比較しないと判定された場合(ステップS70;NO)、メモリGに“0”がセットされる(ステップS72)。
次いで、図16の分析シートの設定変更画面80の「4.部門を増減率比較しますか」の設定内容に基づいて、部門について増減率比較するか否かが判定される(ステップS73)。ステップS73において部門について増減率比較すると判定された場合(ステップS73;YES)、メモリHに“1”がセットされる(ステップS74)。一方、ステップS73において部門について増減率比較しないと判定された場合(ステップS73;NO)、メモリHに“0”がセットされる(ステップS75)。
次いで、図16の分析シートの設定変更画面80の「5.曜日別データを増減率比較しますか」の設定内容に基づいて、曜日別について増減率比較するか否かが判定される(ステップS76)。ステップS76において曜日別について増減率比較すると判定された場合(ステップS76;YES)、メモリIに“1”がセットされる(ステップS77)。一方、ステップS76において曜日別について増減率比較しないと判定された場合(ステップS76;NO)、メモリIに“0”がセットされる(ステップS78)。
次いで、図16の分析シートの設定変更画面80の「6.時間帯別データを増減率比較しますか」の設定内容に基づいて、時間帯別について増減率比較するか否かが判定される(ステップS79)。ステップS79において時間帯別について増減率比較すると判定された場合(ステップS79;YES)、メモリJに“1”がセットされる(ステップS80)。一方、ステップS79において時間帯別について増減率比較しないと判定された場合(ステップS79;NO)、メモリJに“0”がセットされる(ステップS81)。
次いで、図16の分析シートの設定変更画面80の「7.下記増加率を超えた場合、増加とみなし表示・印字する」の設定値が比較増加率κ1(%)としてメモリKにセットされる(ステップS82)。
次いで、図16の分析シートの設定変更画面80の「8.下記減少率を超えた場合、減少とみなし表示・印字する」の設定値が比較減少率λ1(%)としてメモリLにセットされる(ステップS83)。
次いで、図16の分析シートの設定変更画面80の「9.減少が大きいとき、今月実績値/前月実績値/実績差を表示するか設定できます」の設定内容に基づいて、減少が大きいとき、今月実績値/前月実績値/実績差を表示するか否かが判定される(ステップS84)。ステップS84において表示すると判定された場合(ステップS84;YES)、メモリMに“1”がセットされる(ステップS85)。一方、ステップS84において表示しないと判定された場合(ステップS84;NO)、メモリMに“0”がセットされる(ステップS86)。
次いで、分析シートの作成対象となっている店舗の今月実績値及び前月実績値が、それぞれ店舗DB511、店舗DB521から取得される(ステップS87)。ステップS87では、店舗DB511及び店舗DB521に記憶されたデータのうち、今月実績値、前月実績値、実績差の表示項目として分析シートメモリエリア70の領域A6にセットされた3つの項目(図29では、売上金額(総売上)、客数、個数)のデータが取得される。
今月実績値、前月実績値、実績差の表示項目である3つの項目について店舗の今月実績値及び前月実績値が取得されると、当該今月実績値及び前月実績値から実績差が算出され(ステップS88)、図30に示すように、当該3つの項目について今月実績値、前月実績値及び算出された実績差が、分析シートメモリエリア70の表の2行目2列目から4行目4列目(領域A7)にセットされる(ステップS89)。
次いで、メモリDにセットされた項目iについて、今月DB51内の店舗DB511のデータと、前月DB52内の店舗DB521のデータとが比較され、変化率y1(%)がメモリYにセットされる(ステップS90)。変化率y1は、例えば、[{(今月のデータ)−(前月のデータ)}/(前月のデータ)]×100(%)のように算出される。
変化率y1が算出されると、当該変化率y1が正の値であるか否かが判定される(ステップS91)。ステップS91において変化率y1が正の値であると判定された場合(ステップS91;YES)、「項目iが前月に比べy1%増加しています」という報知文が生成され、当該報知文が分析シートメモリエリア70の領域A0にセットされる(ステップS92)。
一方、ステップS91において変化率y1が正の値ではない(負の値又は0である)と判定された場合(ステップS91;NO)、「項目iが前月に比べ|y1|%減少しています」という報知文が生成され、当該報知文が分析シートメモリエリア70の領域A0にセットされる(ステップS93)。
次いで、項目iを含む今月分の売上データを集計した今月分のレポート(例えば、日別売上集計表)が作成され、今月DB51に保存される(ステップS94)。次いで、分析シートメモリエリア70において、矢印“→”と、ステップS94で作成されたレポートの名称(レポート名)とが、ステップS92又はS93でセットされた報知文の右側にセットされ、当該レポートのリンク先情報を生成することによって当該レポートへのリンクが付けられる(ステップS95)。
メモリE、メモリFに各々セットされた項目iについても、ステップS90〜S95の処理が繰り返される。
例えば、メモリD、メモリE、メモリFに、それぞれ純売上、客数、取引件数という項目がセットされているとする。この場合において、図31に示すように、各々の項目について今月DB51内の店舗DB511のデータと、前月DB52内の店舗DB521のデータとが比較されたとき、比較結果を表す報知文及びレポート名は、図32に示す分析シートメモリエリア70の領域A0内の領域A8にセットされる。ステップS94で作成されるレポートとして、日別売上集計表の一例を図33に示す。
メモリD、メモリE、メモリFのそれぞれについて、ステップS90〜S95の処理が終了すると(ステップS96;YES)、メモリGに“1”がセットされているか否かが判定される(ステップS97)。
ステップS97においてメモリGに“1”がセットされていると判定された場合(ステップS97;YES)、メモリZに取引DB名がセットされ(ステップS98)、取引DB512のレコードを識別するためのカウンタ値jが1にセットされる(ステップS99)。即ち、カウンタ値jが、取引DB512のj番目のレコードを示すものとする。例えば、カウンタ値が5の場合、図5に示す取引DB512では、コード21のレコードを示すものとする。
ステップS99の後、カウンタ値jの項目x1(釦名称)がメモリXにセットされる(ステップS100)。図5に示す取引DB512の例では、カウンタ値が1の場合、項目「現金」がメモリXにセットされる。
次いで、項目x1について、今月のデータ(取引DB512のデータ)と前月のデータ(取引DB522のデータ)とを比較する前月比較処理が行われる(ステップS101)。次いで、項目x1について、今月のデータ(取引DB512のデータ)と前年同月のデータ(取引DB532のデータ)とを比較する前年同月比較処理が行われる(ステップS102)。ステップS101及びS102の処理については、後に図34を参照して詳細に説明する。
ステップS101及びS102の後、現在のカウンタ値がインクリメントされ(ステップS103)、全ての取引釦についてステップS100〜S102の処理が終了したか否かが判定される(ステップS104)。ステップS104において、全ての取引釦についての処理が終了していないと判定された場合(ステップS104;NO)、ステップS103でのインクリメント後のカウンタ値に対応するデータについてステップS100〜S103の処理が繰り返される。
ステップS104において、全ての取引釦についての処理が終了したと判定された場合(ステップS104;YES)、又はステップS97においてメモリGに“0”がセットされていると判定された場合(ステップS97;NO)、メモリHに“1”がセットされているか否かが判定される(ステップS105)。
ステップS105においてメモリHに“1”がセットされていると判定された場合(ステップS105;YES)、メモリZに部門DB名がセットされ(ステップS106)、部門DB513のレコードを識別するためのカウンタ値jが1にセットされる(ステップS107)。即ち、カウンタ値jが、部門DB513のj番目のレコードを示すものとする。例えば、カウンタ値が5の場合、図6に示す部門DB513では、部門名称がステーキのレコードを示すものとする。
ステップS107の後、カウンタ値jの項目x1(部門名称)がメモリXにセットされる(ステップS108)。図6に示す部門DB513の例では、カウンタ値が1の場合、「ソフトドリンク」がメモリXにセットされる。
次いで、項目x1について、今月のデータ(部門DB513のデータ)と前月のデータ(部門DB523のデータ)とを比較する前月比較処理が行われる(ステップS109)。次いで、項目x1について、今月のデータ(部門DB513のデータ)と前年同月のデータ(部門DB533のデータ)とを比較する前年同月比較処理が行われる(ステップS110)。ステップS109及びS110の処理については、後に図34を参照して詳細に説明する。
ステップS109及びS110の後、現在のカウンタ値がインクリメントされ(ステップS111)、全ての部門についてステップS108〜S110の処理が終了したか否かが判定される(ステップS112)。ステップS112において、全ての部門についての処理が終了していないと判定された場合(ステップS112;NO)、ステップS111でのインクリメント後のカウンタ値に対応するデータについてステップS108〜S111の処理が繰り返される。
ステップS112において、全ての部門についての処理が終了したと判定された場合(ステップS112;YES)、又はステップS105においてメモリHに“0”がセットされていると判定された場合(ステップS105;NO)、メモリIに“1”がセットされているか否かが判定される(ステップS113)。
ステップS113においてメモリIに“1”がセットされていると判定された場合(ステップS113;YES)、メモリZに曜日別DB名がセットされ(ステップS114)、曜日別DB514のレコードを識別するためのカウンタ値jが1にセットされる(ステップS115)。即ち、カウンタ値jが、曜日別DB514のj番目のレコードを示すものとする。例えば、カウンタ値が5の場合、図7に示す曜日別DB514では、金曜日のレコードを示すものとする。
ステップS115の後、カウンタ値jの項目x1(曜日)がメモリXにセットされる(ステップS116)。図7に示す曜日別DB514の例では、カウンタ値が1の場合、「月曜日」がメモリXにセットされる。
次いで、項目x1について、今月のデータ(曜日別DB514のデータ)と前月のデータ(曜日別DB524のデータ)とを比較する前月比較処理が行われる(ステップS117)。次いで、項目x1について、今月のデータ(曜日別DB514のデータ)と前年同月のデータ(曜日別DB534のデータ)とを比較する前年同月比較処理が行われる(ステップS118)。ステップS117及びS118の処理については、後に図34を参照して詳細に説明する。
ステップS117及びS118の後、現在のカウンタ値がインクリメントされ(ステップS119)、全ての曜日についてステップS116〜S118の処理が終了したか否かが判定される(ステップS120)。ステップS120において、全ての曜日についての処理が終了していないと判定された場合(ステップS120;NO)、ステップS119でのインクリメント後のカウンタ値に対応するデータについてステップS116〜S119の処理が繰り返される。
ステップS120において、全ての曜日についての処理が終了したと判定された場合(ステップS120;YES)、又はステップS113においてメモリIに“0”がセットされていると判定された場合(ステップS113;NO)、メモリJに“1”がセットされているか否かが判定される(ステップS121)。
ステップS121においてメモリJに“1”がセットされていると判定された場合(ステップS121;YES)、メモリZに時間帯別DB名がセットされ(ステップS122)、時間帯別DB515のレコードを識別するためのカウンタ値jが1にセットされる(ステップS123)。即ち、カウンタ値jが、時間帯別DB515のj番目のレコードを示すものとする。例えば、カウンタ値が5の場合、図8に示す時間帯別DB515では、14:00〜15:00のレコードを示すものとする。
ステップS123の後、カウンタ値jの項目x1(時間帯)がメモリXにセットされる(ステップS124)。図8に示す時間帯別DB515の例では、カウンタ値が1の場合、「10:00〜11:00」がメモリXにセットされる。
次いで、項目x1について、今月のデータ(時間帯別DB515のデータ)と前月のデータ(時間帯別DB525のデータ)とを比較する前月比較処理が行われる(ステップS125)。次いで、項目x1について、今月のデータ(時間帯別DB515のデータ)と前年同月のデータ(時間帯別DB535のデータ)とを比較する前年同月比較処理が行われる(ステップS126)。ステップS125及びS126の処理については、後に図34を参照して詳細に説明する。
ステップS125及びS126の後、現在のカウンタ値がインクリメントされ(ステップS127)、全ての時間帯についてステップS124〜S126の処理が終了したか否かが判定される(ステップS128)。ステップS128において、全ての時間帯についての処理が終了していないと判定された場合(ステップS128;NO)、ステップS127でのインクリメント後のカウンタ値に対応するデータについてステップS124〜S127の処理が繰り返される。
ステップS128において全ての時間帯についての処理が終了したと判定された場合(ステップS128;YES)、又はステップS121においてメモリJに“0”がセットされていると判定された場合(ステップS121;NO)、本分析シート作成処理が終了する。
次に、図34のフローチャート及び図35を参照して、図26及び図27のS101、S109、S117、S125に示した前月比較処理について詳細に説明する。
まず、メモリZにセットされたDBの名称から、使用するデータベースDBが決定される(ステップS200)。例えば、メモリZに部門DB名がセットされていた場合、ステップS200では、使用するデータベースDBとして、今月DB51内の部門DB513と、前月DB52内の部門DB523が決定される。
次いで、項目x1について今月のデータと前月のデータとが比較され、変化率y1(%)がメモリYにセットされる。(ステップS201)。変化率y1は、例えば、[{(今月のデータ)−(前月のデータ)}/(前月のデータ)]×100(%)のように算出される。
次いで、変化率y1が正の値であるか否かが判定される(ステップS202)。ステップS202において変化率y1が正の値であると判定された場合(ステップS202;YES)、当該変化率y1がメモリKにセットされた比較増加率κ1より大きいか否かが判定される(ステップS203)。
ステップS203において変化率y1が比較増加率κ1以下であると判定された場合(ステップS203;NO)、本前月比較処理が終了する。
一方、ステップS203において変化率y1が比較増加率κ1より大きいと判定された場合(ステップS203;YES)、「項目x1が、前月よりy1%増加しています」という報知文が生成され、当該報知文が図35に示す分析シートメモリエリア70の領域A9にセットされ(ステップS204)、ステップS209に移行する。
ステップS202において変化率y1が正の値ではない(負の値又は0である)と判定された場合(ステップS202;NO)、変化率y1の絶対値|変化率y1|が、メモリLにセットされた比較減少率λ1より大きいか否かが判定される(ステップS205)。
ステップS205において|変化率y1|が比較減少率λ1以下であると判定された場合(ステップS205;NO)、本前月比較処理が終了する。
一方、ステップS205において|変化率y1|が比較減少率λ1より大きいと判定された場合(ステップS205;YES)、「項目x1が、前月より|y1|%減少しています」という報知文が生成され、当該報知文が図35に示す分析シートメモリエリア70の領域A9にセットされる(ステップS206)。
次いで、メモリMに“1”がセットされているか否かが判定される(ステップS207)。ステップS207においてメモリMに“1”がセットされていると判定された場合(ステップS207;YES)、ステップS200で決定されたデータベースDBの中から、項目x1についての今月実績値、前月実績値が取得され、両実績値より実績差が算出され、図35に示す分析シートメモリエリア70の領域A10(領域A9の直下)にセットされる(ステップS208)。
ステップS208若しくはS204の後、又はステップS207においてメモリMに“0”がセットされていると判定された場合(ステップS207;NO)、項目x1を含む今月分の売上データを集計した今月分のレポート(例えば、取引売上表)が作成され、今月DB51に保存される(ステップS209)。
次いで、図35に示すように、分析シートメモリエリア70において、矢印“→”と、ステップS209で作成されたレポートの名称(レポート名)とが、ステップS204又はS206でセットされた報知文の右側にセットされ、当該レポートのリンク先情報を生成することによって当該レポートへのリンクが付けられ(ステップS210)、本前月比較処理が終了する。
図26及び図27のS102、S110、S118、S126に示した前年同月比較処理は、使用するデータベースDBが今月DB51内のデータベースDB及び前年同月DB53のデータベースDBであることを除けば、図34に示した処理と同一ゆえ、ここでの説明は省略する。
図36に、図23〜図27の分析シート作成処理によって作成された分析シートのPC3における表示例を示す。分析シート90は、図36に示すように、メイン領域部91、ヘッダ部92、サイドメニュー部93、フッタ部94により構成される。メイン領域部91に、分析シート作成処理によって分析シートメモリエリア70にセットされた内容が表示されている。
PC3において、メイン領域部91の各報知文の右側に表示されたレポート名をマウス等で選択することにより、該当するレポート(集計表)が表示される。例えば、メイン領域部91においてレポート名「日別売上集計表」を選択すると、図33に示すような日別売上集計表が表示される。
以上のように、本実施形態の売上データ管理装置1によれば、売上データ処理装置2から収集された売上データの変化率が、売上データの増減率の指標として設定した基準値(比較増加率、比較減少率)を超えた場合、報知文を生成して出力(表示又は印刷)することにより、店舗での売上状況の変化を容易に知得することができる。
また、基準値(比較増加率、比較減少率)を超えている項目を含む売上データを集計したレポート(集計データ)を作成し、当該レポートのリンク先情報を報知文に対応して生成し、報知文とともに出力することにより、管理者は、当該項目を含む売上データの詳細情報を容易に得ることが可能となる。
特に、比較減少率を超えている項目(減少が大きい項目)の売上データを取得し、上記報知文とともに出力可能としたことにより、管理者は、減少が大きい項目についての情報を容易に且つ即座に得ることが可能となる。
また、上記グループを構成する全ての店舗について各々設定された基準値(比較増加率、比較減少率)を集計したデータに基づいて、一の店舗について設定する基準値として推奨する値(推奨増加率、推奨減少率)を算出して提示することにより、管理者は、一の店舗についての基準値を設定する際、提示された推奨値を参考にして基準値を設定することが可能となる。
なお、本実施形態における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、売上データ処理装置2の精算処理操作時(閉店時)に売上データを売上データ管理装置1に送信するものとしたが、所定時間毎(例えば、30分毎)に売上データを送信するものとしてもよい。この場合、売上データ管理装置1は、売上データの受信の度に、売上データの分析処理を行い、売上データの変化率が予め設定された基準値(比較増加率、比較減少率)を超えた場合に、報知文を生成して出力する。
また、分析シートを表示又は印刷するだけでなく、集計時期が到来する度に、又は管理者からの要求時に、分析シートのデータをPC3に電子メール等で送信するようにしてもよい。