JP2008299040A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 視方向により異なる画像を表示する2画面表示における色分離対策は、合成さ
れるサブ画素を合成されない同色のサブ画素で階調補正するものであり、精度は数階調と
大きい。本願発明は不要な桁の計算を行うことによりレンダリング処理速度が低下するこ
とを防止するものである。
【解決手段】 2つの個別画像を夫々レンダリングするレンダリング部5と、レンダリン
グ部5が出力するレンダリングされた2つの個別画像から1つの表示画面分のデータを取
り出して1つの混合画像を合成する2画面合成部6と、2画面合成部6が出力する混合画
像を視方向により夫々の個別画像が判別可能となるように表示する表示部4とを備え、レ
ンダリング部5は合成される画素の階調を合成されない画素の階調に基づいて補正の乗算
をする際に積の下位の桁の演算を省いた近似演算を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画素の階調のレンダリングを行う画像表示装置に関する。
液晶表示装置やEL表示装置は画素単位あるいは画素を構成するRGBのサブ画素毎に
輝度の階調表示を行っている。その階調は種々の目的(例えば、マルチ画面の色分離対策
、液晶パネルの局所的な色ムラ対策、クロストーク補正)によりレンダリング処理(表示
のための数値演算処理)が行われる。
特開2006−30362号公報
輝度の階調表示を行っている。その階調は種々の目的(例えば、マルチ画面の色分離対策
、液晶パネルの局所的な色ムラ対策、クロストーク補正)によりレンダリング処理(表示
のための数値演算処理)が行われる。
しかしながら、通常、液晶表示装置やEL表示装置のフレーム周期は60Hzであり、階
調のレンダリング処理はこれに間に合うように早く処理することが要求される。特に、複
数の入力画像があるマルチ画面ではレンダリング処理するデータが多いために高速のレン
ダリング処理が要求される。
調のレンダリング処理はこれに間に合うように早く処理することが要求される。特に、複
数の入力画像があるマルチ画面ではレンダリング処理するデータが多いために高速のレン
ダリング処理が要求される。
例えば、階調のレンダリングとして、本願出願人が出願した特願2007−03891
1では2画面の色分離対策のために次のサブ画素階調の演算を行う。
1では2画面の色分離対策のために次のサブ画素階調の演算を行う。
補正後の階調=補正前の階調×(1−α)+隣接画素の階調×α
上記の式で、αは0≦α<1の6ビットの係数であり、階調は0から63までの6ビッ
トである。したがって、この乗算は2進で小数点以下5桁までの演算処理を行う。しかし
ながら、色分離対策のための階調は合成されるサブ画素を周辺の合成されない同色のサブ
画素で補正するものであるから5階調までの大きな誤差が許容できる。よって、全桁を正
確に演算する従来の演算器(例えば、図17の乗算器)を使用すると不要な下位の桁まで
演算処理することとなり、時間が掛かるという問題や装置が大きくなるという問題がある
。
上記の式で、αは0≦α<1の6ビットの係数であり、階調は0から63までの6ビッ
トである。したがって、この乗算は2進で小数点以下5桁までの演算処理を行う。しかし
ながら、色分離対策のための階調は合成されるサブ画素を周辺の合成されない同色のサブ
画素で補正するものであるから5階調までの大きな誤差が許容できる。よって、全桁を正
確に演算する従来の演算器(例えば、図17の乗算器)を使用すると不要な下位の桁まで
演算処理することとなり、時間が掛かるという問題や装置が大きくなるという問題がある
。
他のレンダリング例として、特許文献1がある。特許文献1では液晶層の厚みの差など
に起因する局所的な色ムラを低減するために0から255までの階調に0から1までの係
数を乗算して階調の補正を行う。特許文献1の表示はフレーム間で異なる階調を4フレー
ムの周期で表示するFRC(frame rate control)であり、目の錯覚を利用して擬似的に
中間調0.25単位の階調表示を行う。したがって、この乗算の積は0.25単位でよい
が、係数Kaは0.25単位ではないので、不必要な桁の計算もすることとなり、特許文
献1にも時間が掛かるという問題や装置が大きくなるという問題がある。
に起因する局所的な色ムラを低減するために0から255までの階調に0から1までの係
数を乗算して階調の補正を行う。特許文献1の表示はフレーム間で異なる階調を4フレー
ムの周期で表示するFRC(frame rate control)であり、目の錯覚を利用して擬似的に
中間調0.25単位の階調表示を行う。したがって、この乗算の積は0.25単位でよい
が、係数Kaは0.25単位ではないので、不必要な桁の計算もすることとなり、特許文
献1にも時間が掛かるという問題や装置が大きくなるという問題がある。
表示パネルのドライバーの輝度制御の階調は1単位であり、基本的には階調の演算結果
は整数でよい。ただし、FRCの場合の階調は1以下であるが、これは目の錯覚を利用し
ているために、階調の演算結果は通常は0.25単位でよい。また、色分離対策など、大
きい階調単位でもよい場合がある。本願発明は、階調のレンダリングには近似計算でよい
場合があることに着眼し、短時間でレンダリング処理でき、且つ、回路を小型化すること
ができる方法を見出したものである。
は整数でよい。ただし、FRCの場合の階調は1以下であるが、これは目の錯覚を利用し
ているために、階調の演算結果は通常は0.25単位でよい。また、色分離対策など、大
きい階調単位でもよい場合がある。本願発明は、階調のレンダリングには近似計算でよい
場合があることに着眼し、短時間でレンダリング処理でき、且つ、回路を小型化すること
ができる方法を見出したものである。
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、2つの個別画像を夫々レンダリ
ングするレンダリング部と、該レンダリング部が出力するレンダリングされた2つの個別
画像から1つの表示画面分のデータを取り出して1つの混合画像を合成する2画面合成部
と、該2画面合成部が出力する混合画像を視方向により夫々の個別画像が判別可能となる
ように表示する表示部とを備え、前記レンダリング部は合成される画素の階調を合成され
ない画素の階調に基づいて補正の乗算をする際に積の下位の桁の演算を省いた近似演算を
行うことを特徴とする。
ングするレンダリング部と、該レンダリング部が出力するレンダリングされた2つの個別
画像から1つの表示画面分のデータを取り出して1つの混合画像を合成する2画面合成部
と、該2画面合成部が出力する混合画像を視方向により夫々の個別画像が判別可能となる
ように表示する表示部とを備え、前記レンダリング部は合成される画素の階調を合成され
ない画素の階調に基づいて補正の乗算をする際に積の下位の桁の演算を省いた近似演算を
行うことを特徴とする。
視方向により異なる画像を判別できる2画面表示の色分離対策では、合成されるサブ画
素を周辺の合成されない同色のサブ画素で補正するものであるからレンダリングの許容範
囲が広いので、レンダリング処理を更に早く行うことができ、また、レンダリング回路を
更に小型化できる。
素を周辺の合成されない同色のサブ画素で補正するものであるからレンダリングの許容範
囲が広いので、レンダリング処理を更に早く行うことができ、また、レンダリング回路を
更に小型化できる。
また、前記混合画像は2つの個別画像の画素を表示の横方向に交互に配置され、前記レ
ンダリング部は隣接する合成されない画素の階調に係数αを近似的に乗算し、合成される
画素の階調に(1−α)を近似的に乗算し、前記両乗算結果を加算したものを補正後の合
成される画素の階調とすることを特徴とする。
ンダリング部は隣接する合成されない画素の階調に係数αを近似的に乗算し、合成される
画素の階調に(1−α)を近似的に乗算し、前記両乗算結果を加算したものを補正後の合
成される画素の階調とすることを特徴とする。
このように、隣接の画素に基づいて補正するので、レンダリングの許容範囲が広い。よ
って、レンダリング処理を更に早く行うことができ、また、レンダリング回路を更に小型
化できる。
って、レンダリング処理を更に早く行うことができ、また、レンダリング回路を更に小型
化できる。
また、積の小数を除いた整数のみで演算することを特徴とする。
演算結果が小数を含まない整数であるので、整数化することなく2画面合成回路に出力
することができる。
することができる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態
は、本発明の技術思想を具体化するための画像表示装置を例示するものであって、本発明
をこの画像表示装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれる
その他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
は、本発明の技術思想を具体化するための画像表示装置を例示するものであって、本発明
をこの画像表示装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれる
その他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
[画像表示装置]
本実施形態に係る画像表示装置は車載のナビゲーション装置に組み込まれた画像表示装
置であり、運転者の方向と助手席の方向に異なる画像を表示する2画面表示ができる。図
1は画像表示装置1の要部を示すブロック図である。図2は視差バリア方式による2画面
表示の原理を示す表示部4の断面図である。
本実施形態に係る画像表示装置は車載のナビゲーション装置に組み込まれた画像表示装
置であり、運転者の方向と助手席の方向に異なる画像を表示する2画面表示ができる。図
1は画像表示装置1の要部を示すブロック図である。図2は視差バリア方式による2画面
表示の原理を示す表示部4の断面図である。
図1に示す如く、画像表示装置1は信号処理回路2とEEPROM3と表示部4を有す
る。信号処理回路はASICであり、ナビゲーション装置100のナビゲーション部10
1からの画像信号(RGB、同期信号)とDVD再生部102からの画像信号(RGB、
同期信号)を夫々レンダリング処理し、レンダリング処理した2つの信号を合成する。レ
ンダリング処理については詳細に後述する。EEPROM3はレンダリング処理に使用す
る係数αを記憶する。表示部4は信号処理回路2が合成した画像を表示する。
る。信号処理回路はASICであり、ナビゲーション装置100のナビゲーション部10
1からの画像信号(RGB、同期信号)とDVD再生部102からの画像信号(RGB、
同期信号)を夫々レンダリング処理し、レンダリング処理した2つの信号を合成する。レ
ンダリング処理については詳細に後述する。EEPROM3はレンダリング処理に使用す
る係数αを記憶する。表示部4は信号処理回路2が合成した画像を表示する。
図2は視方向(運転席方向、助手席方向)により異なる画像を表示する表示部4の要部
の構成を示す図である。表示部4は、液晶パネル41と、液晶パネル41の前面に配設さ
れる視差バリア42、上偏光板43と、液晶パネル41の背面に配設される下偏光板44
、照明装置45より構成される。
の構成を示す図である。表示部4は、液晶パネル41と、液晶パネル41の前面に配設さ
れる視差バリア42、上偏光板43と、液晶パネル41の背面に配設される下偏光板44
、照明装置45より構成される。
液晶パネル41は、カラーのWVGAであり、図3に示す如く、横方向に800画素、
縦方向に480画素ある。1画素はRGBの3つのサブ画素から成る。図2に示す如く、
液晶パネル41はガラス基板411、412がシール材413を介して貼り合わされてな
る構造を有し、ガラス基板411、412の間には、液晶414が封入されてなる。背面
のガラス基板411の内面上には、1ドットのサブ画素GoL、GoR毎に画素電極41
5が形成されており、前面のガラス基板412の内面上には、カラーフィルタたるRGB
の各色の着色層416及び対向電極417が形成されている。RGBの各色の着色層41
6は、画素電極415に対応する位置に形成され、対向電極417は、前面のガラス基板
412の全面に形成されている。液晶パネル41の背面側に設置される照明装置45は、
下偏光板44を介して液晶パネル41に光を照射する。
縦方向に480画素ある。1画素はRGBの3つのサブ画素から成る。図2に示す如く、
液晶パネル41はガラス基板411、412がシール材413を介して貼り合わされてな
る構造を有し、ガラス基板411、412の間には、液晶414が封入されてなる。背面
のガラス基板411の内面上には、1ドットのサブ画素GoL、GoR毎に画素電極41
5が形成されており、前面のガラス基板412の内面上には、カラーフィルタたるRGB
の各色の着色層416及び対向電極417が形成されている。RGBの各色の着色層41
6は、画素電極415に対応する位置に形成され、対向電極417は、前面のガラス基板
412の全面に形成されている。液晶パネル41の背面側に設置される照明装置45は、
下偏光板44を介して液晶パネル41に光を照射する。
液晶パネル41の前面(光の出射面)側には、画像分離手段としての視差バリア42が
配置される。視差バリア42は、所定の間隔でスリット42Sが設けられているパネルで
ある。視差バリア42は、スリット42Sの設けられている部分のみが光を透過する透過
領域として機能し、それ以外の部分は光を透過しない遮光領域として機能する。視差バリ
ア42は、例えば、2枚の基板の間に液晶を挟持してなる構成を有し、当該液晶の配向を
制御することで、スリット42Sとして機能する透過領域と、光を透過しない遮光領域と
を形成する。スリット42Sは、液晶パネル41における互いに隣接する着色層416又
は画素電極415の間に対応して位置している。なお、視差バリア42の光の前面側には
、上偏光板43が配置される。
配置される。視差バリア42は、所定の間隔でスリット42Sが設けられているパネルで
ある。視差バリア42は、スリット42Sの設けられている部分のみが光を透過する透過
領域として機能し、それ以外の部分は光を透過しない遮光領域として機能する。視差バリ
ア42は、例えば、2枚の基板の間に液晶を挟持してなる構成を有し、当該液晶の配向を
制御することで、スリット42Sとして機能する透過領域と、光を透過しない遮光領域と
を形成する。スリット42Sは、液晶パネル41における互いに隣接する着色層416又
は画素電極415の間に対応して位置している。なお、視差バリア42の光の前面側には
、上偏光板43が配置される。
照明装置45より出射した光は、下偏光板44を介して液晶パネル41に入射し、着色
層416を透過した後、液晶パネル41より出射する。液晶パネル41より出射した光は
、スリット42Sを通して、異なる観察位置に位置する複数の観察者50R、50Lに入
射する。
層416を透過した後、液晶パネル41より出射する。液晶パネル41より出射した光は
、スリット42Sを通して、異なる観察位置に位置する複数の観察者50R、50Lに入
射する。
図2に示す画像表示装置1において、観察者50Lに入射する光が透過するRGBの着
色層416を着色層RoL、GoL、BoLとして示し、観察者50Rに入射する光が透
過するRGBの着色層6を着色層RoR、GoR、BoRとして示す。従って、各色の着
色層RoL、GoL、BoLを有するサブ画素SGLは、観察者11Lに入射する光が透
過する液晶パネル41のRGBの各色のサブ画素を夫々示し、各色の着色層RoR、Go
R、BoRを有するサブ画素SGRは、観察者50Rに入射する光が透過する液晶パネル
41のRGBの各色のサブ画素を夫々示す。
色層416を着色層RoL、GoL、BoLとして示し、観察者50Rに入射する光が透
過するRGBの着色層6を着色層RoR、GoR、BoRとして示す。従って、各色の着
色層RoL、GoL、BoLを有するサブ画素SGLは、観察者11Lに入射する光が透
過する液晶パネル41のRGBの各色のサブ画素を夫々示し、各色の着色層RoR、Go
R、BoRを有するサブ画素SGRは、観察者50Rに入射する光が透過する液晶パネル
41のRGBの各色のサブ画素を夫々示す。
例えば、破線で示す如く、着色層GoLを透過した光は、着色層GoL、BoRの間に
対応して位置しているスリット42Sを通過することにより、観察者50Lに入射する。
一方、着色層BcRを透過した光は、当該スリット42Sを通過した後、観察者11Rに
入射する。
対応して位置しているスリット42Sを通過することにより、観察者50Lに入射する。
一方、着色層BcRを透過した光は、当該スリット42Sを通過した後、観察者11Rに
入射する。
次に、液晶パネル41の駆動回路の構成について述べる。図4は、本実施形態に係る画
像表示装置1における液晶パネル41の平面図である。図2に示した画像表示装置1にお
ける液晶パネル41は、図4に示す液晶パネル41の平面図の切断線A−A´に沿った断
面図であり、駆動回路の図示を省略した図である。なお、図4では、紙面縦方向(列方向
)をY方向と、また、紙面横方向(行方向)をX方向と規定する。
像表示装置1における液晶パネル41の平面図である。図2に示した画像表示装置1にお
ける液晶パネル41は、図4に示す液晶パネル41の平面図の切断線A−A´に沿った断
面図であり、駆動回路の図示を省略した図である。なお、図4では、紙面縦方向(列方向
)をY方向と、また、紙面横方向(行方向)をX方向と規定する。
背面のガラス基板411の内面上には、複数の走査線4124、複数のデータ線412
5がマトリクス状に配置されており、各走査線4124と各データ線4125の交点には
TFT素子(Thin film Transistor)などのスイッチング素子4126が設けられている
。画素電極415は、スイッチング素子4126と電気的に接続されている。
5がマトリクス状に配置されており、各走査線4124と各データ線4125の交点には
TFT素子(Thin film Transistor)などのスイッチング素子4126が設けられている
。画素電極415は、スイッチング素子4126と電気的に接続されている。
正確には、背面のガラス基板411は、X方向及びY方向に対し、前面のガラス基板4
12よりも外側に張り出してなる領域を有している。背面の基板1のX方向に張り出して
なる領域の内面上には、走査線駆動回路4121が配置され、背面の基板1のY方向に張
り出してなる領域の内面上には、データ線駆動回路4122が配置されている。
12よりも外側に張り出してなる領域を有している。背面の基板1のX方向に張り出して
なる領域の内面上には、走査線駆動回路4121が配置され、背面の基板1のY方向に張
り出してなる領域の内面上には、データ線駆動回路4122が配置されている。
S1、S2、S3・・・、Sn(n:自然数)で示す各データ線4125は、Y方向に
対し延在すると共に、X方向に対し一定の間隔で配置されている。各データ線4125の
一端は、データ線駆動回路4122と電気的に接続されている。また、データ線駆動回路
4122は、FPC4123と配線4132を介して電気的に接続されている。FPC4
123は、図1に示す画像表示装置1の2画面合成部6に接続されており、データ線駆動
回路4122は、FPC4123を介して、2画面合成部6からの画像信号(RGB、同
期信号)を受信する。データ線駆動回路4122は、当該画像信号を基に、S1、S2、
S3・・・、Snで示す各データ線4125に対し、データ信号を供給する。
対し延在すると共に、X方向に対し一定の間隔で配置されている。各データ線4125の
一端は、データ線駆動回路4122と電気的に接続されている。また、データ線駆動回路
4122は、FPC4123と配線4132を介して電気的に接続されている。FPC4
123は、図1に示す画像表示装置1の2画面合成部6に接続されており、データ線駆動
回路4122は、FPC4123を介して、2画面合成部6からの画像信号(RGB、同
期信号)を受信する。データ線駆動回路4122は、当該画像信号を基に、S1、S2、
S3・・・、Snで示す各データ線4125に対し、データ信号を供給する。
G1、G2、G3・・・、Gm(m:自然数)で示す各走査線4124は、X方向に対
し延在すると共に、Y方向に対し一定の間隔で配置されている。各走査線4124の一端
は、走査線駆動回路4121と電気的に接続されている。また、走査線駆動回路4121
は、配線4133と電気的に接続され、配線4133は、2画面合成部6と電気的に接続
されている。走査線駆動回路4121は、配線4133を介して、2画面合成部6からの
画像信号を受信する。走査線駆動回路4121は、当該画像信号を基に、G1、G2、G
3・・・、Gmで示す各走査線4124に対し、走査信号を順次供給する。
し延在すると共に、Y方向に対し一定の間隔で配置されている。各走査線4124の一端
は、走査線駆動回路4121と電気的に接続されている。また、走査線駆動回路4121
は、配線4133と電気的に接続され、配線4133は、2画面合成部6と電気的に接続
されている。走査線駆動回路4121は、配線4133を介して、2画面合成部6からの
画像信号を受信する。走査線駆動回路4121は、当該画像信号を基に、G1、G2、G
3・・・、Gmで示す各走査線4124に対し、走査信号を順次供給する。
対向電極417は、COMで示す配線4134を介して、データ線駆動回路4122と
電気的に接続されている。データ線駆動回路4122は、2画面合成部6からの制御信号
を基に、配線4134を介して駆動信号を供給することにより、対向電極417を駆動す
る。
電気的に接続されている。データ線駆動回路4122は、2画面合成部6からの制御信号
を基に、配線4134を介して駆動信号を供給することにより、対向電極417を駆動す
る。
走査線駆動回路4121は、2画面合成部6からの制御信号を基に、G1、G2、G3
・・・、Gmの順に走査線4124を順次排他的に選択すると共に、選択した走査線41
24には、走査信号を供給する。そして、データ線駆動回路4122は、2画面合成部6
からの画像信号を基に、選択された走査線4124に対応する位置に存在する画素電極4
15に対し、表示内容に応じたデータ信号を、各データ線4125を介して供給する。こ
れにより、当該画素電極415に電圧が印加され、当該画素電極415と対向電極417
の間の液晶414の液晶分子の配向状態が、非表示状態または中間表示状態に切り替えら
れ、液晶パネル41に所望の画像を表示することができる。即ち、2画面合成部6は、画
像信号を走査線駆動回路4121、データ線駆動回路4122に供給することで、複数の
走査線4124及び複数のデータ線4125に供給する走査信号及びデータ信号を制御す
ることができ、所望の画像を液晶パネル41に表示することができる。
・・・、Gmの順に走査線4124を順次排他的に選択すると共に、選択した走査線41
24には、走査信号を供給する。そして、データ線駆動回路4122は、2画面合成部6
からの画像信号を基に、選択された走査線4124に対応する位置に存在する画素電極4
15に対し、表示内容に応じたデータ信号を、各データ線4125を介して供給する。こ
れにより、当該画素電極415に電圧が印加され、当該画素電極415と対向電極417
の間の液晶414の液晶分子の配向状態が、非表示状態または中間表示状態に切り替えら
れ、液晶パネル41に所望の画像を表示することができる。即ち、2画面合成部6は、画
像信号を走査線駆動回路4121、データ線駆動回路4122に供給することで、複数の
走査線4124及び複数のデータ線4125に供給する走査信号及びデータ信号を制御す
ることができ、所望の画像を液晶パネル41に表示することができる。
図5に示す如く、左入力画像が表示されるサブ画素SGLと、右入力画像が表示される
サブ画素SGRは、市松模様のようにX方向及びY方向に交互に設定される。従って、観
察者50Lに対して表示される画像は、サブ画素SGLにおける画素電極415と対向電
極417の間の液晶4の液晶分子の配向状態が切り替えられることにより表示され、観察
者50Rに対して表示される画像は、サブ画素SGRにおける画素電極415と対向電極
417の間の液晶414の液晶分子の配向状態が切り替えられることにより表示される。
サブ画素SGRは、市松模様のようにX方向及びY方向に交互に設定される。従って、観
察者50Lに対して表示される画像は、サブ画素SGLにおける画素電極415と対向電
極417の間の液晶4の液晶分子の配向状態が切り替えられることにより表示され、観察
者50Rに対して表示される画像は、サブ画素SGRにおける画素電極415と対向電極
417の間の液晶414の液晶分子の配向状態が切り替えられることにより表示される。
[2画像の表示方法]
次に、本実施形態に係る画像表示装置1によって表示される表示画像について説明する
。
次に、本実施形態に係る画像表示装置1によって表示される表示画像について説明する
。
液晶パネル41は800画素(横)×480画素(縦)である。したがって、図1のナ
ビゲーション装置100から出力される2つの個別画像(ナビゲーション画像とDVD再
生画像)は夫々800画素(横)×480画素(縦)の画像である。夫々の画素はRGB
のサブ画素からなり、サブ画素のデータは階調を示す6ビットであり、RGBの輝度は2
の6乗の64階調となる。走査線駆動回路4121及びデータ線駆動回路4122の輝度
の駆動制御は1階調単位である。即ち、整数でない階調を指定することはできない。1画
面(800画素×480画素)の周期、即ちフレーム周期は60Hzである。
ビゲーション装置100から出力される2つの個別画像(ナビゲーション画像とDVD再
生画像)は夫々800画素(横)×480画素(縦)の画像である。夫々の画素はRGB
のサブ画素からなり、サブ画素のデータは階調を示す6ビットであり、RGBの輝度は2
の6乗の64階調となる。走査線駆動回路4121及びデータ線駆動回路4122の輝度
の駆動制御は1階調単位である。即ち、整数でない階調を指定することはできない。1画
面(800画素×480画素)の周期、即ちフレーム周期は60Hzである。
図1において、信号処理回路2のレンダリング部5に入力されたナビゲーション画像と
DVD再生画像は夫々αを係数としてレンダリング処理される。レンダリング処理された
ナビゲーション画像とDVD再生画像は2画面合成部6で800画素(横)×480画素
(縦)の表示画像に合成される。尚、ナビゲーション画像とDVD再生画像は夫々半分の
サブ画素が合成されないことになる。レンダリング処理は合成処理される前に、合成され
るサブ画素を合成されない同色のサブ画素で階調補正する。
DVD再生画像は夫々αを係数としてレンダリング処理される。レンダリング処理された
ナビゲーション画像とDVD再生画像は2画面合成部6で800画素(横)×480画素
(縦)の表示画像に合成される。尚、ナビゲーション画像とDVD再生画像は夫々半分の
サブ画素が合成されないことになる。レンダリング処理は合成処理される前に、合成され
るサブ画素を合成されない同色のサブ画素で階調補正する。
図5は、左用入力画像と右用入力画像を合成して表示画像を作成する方法を概念的に示
す図である。ここで、左用入力画像は観察者50Lに表示する画像であり、右用入力画像
は観察者50Rに表示する画像である。表示画像は、左用入力画像と右用入力画像を合成
した画像であり、画像表示装置1における液晶パネル41の表示画面に表示される画像で
ある。
す図である。ここで、左用入力画像は観察者50Lに表示する画像であり、右用入力画像
は観察者50Rに表示する画像である。表示画像は、左用入力画像と右用入力画像を合成
した画像であり、画像表示装置1における液晶パネル41の表示画面に表示される画像で
ある。
図5において、右用入力画像は入力サブ画素データRi1R〜Bi4Rを含む。ここで
、入力サブ画素データとは、サブ画素の階調を示す6ビットデータのことである。入力サ
ブ画素データにおける英字部Ri、Gi、Biは、RGB各色の入力サブ画素データであ
ることを示す。図5において、右用入力画像は、第1〜第4の4つのカラー画素を含んで
いる。第1のカラー画素はRi1R、Gi1R、Bi1Rにより構成され、第2のカラー
画素はRi2R、Gi2R、Bi2Rにより構成されている。第3及び第4のカラー画素
も同様である。同様に、左用入力画像は、第1〜第4の4つのカラー画素を含んでいる。
第1のカラー画素はRi1L、Gi1LL、Bi1Lにより構成され、第2のカラー画素
はRi2L、Gi2L、Bi2Lにより構成されている。第3及び第4のカラー画素も同
様である。
、入力サブ画素データとは、サブ画素の階調を示す6ビットデータのことである。入力サ
ブ画素データにおける英字部Ri、Gi、Biは、RGB各色の入力サブ画素データであ
ることを示す。図5において、右用入力画像は、第1〜第4の4つのカラー画素を含んで
いる。第1のカラー画素はRi1R、Gi1R、Bi1Rにより構成され、第2のカラー
画素はRi2R、Gi2R、Bi2Rにより構成されている。第3及び第4のカラー画素
も同様である。同様に、左用入力画像は、第1〜第4の4つのカラー画素を含んでいる。
第1のカラー画素はRi1L、Gi1LL、Bi1Lにより構成され、第2のカラー画素
はRi2L、Gi2L、Bi2Lにより構成されている。第3及び第4のカラー画素も同
様である。
2画面合成部6は、左用入力画像と右用入力画像より表示画像を作成する際、左用入力
画像の入力サブ画素データと右用入力画像の入力サブ画素データを、サブ画素SGLとサ
ブ画素SGRの夫々に対応するように合成する。即ち、先に述べたように、サブ画素SG
Lとサブ画素SGRは、液晶パネル41上でX方向及びY方向について交互に設定される
ので、2画面合成部6は、図5に示す如く、左用入力画像の入力サブ画素データと右用入
力画像の入力サブ画素データをサブ画素SGLとサブ画素SGRに対応して交互に合成す
る。
画像の入力サブ画素データと右用入力画像の入力サブ画素データを、サブ画素SGLとサ
ブ画素SGRの夫々に対応するように合成する。即ち、先に述べたように、サブ画素SG
Lとサブ画素SGRは、液晶パネル41上でX方向及びY方向について交互に設定される
ので、2画面合成部6は、図5に示す如く、左用入力画像の入力サブ画素データと右用入
力画像の入力サブ画素データをサブ画素SGLとサブ画素SGRに対応して交互に合成す
る。
具体的には、2画面合成部6は、左用入力画像と右用入力画像より表示画像を作成する
際、左用入力画像及び右用入力画像の入力サブ画素データを行方向及び列方向において交
互に取り出して、表示画像を構成する表示サブ画素データとする。表示サブ画素データと
は、サブ画素の階調を示す6ビットデータのことである。図5に示す例では、右用入力画
像中の入力サブ画素データRi1R、Bi1R、Gi2R、Gi3R、Ri4R、Bi4
Rが表示画像に用いられる。同様に、左用入力画像中の入力サブ画素データGi1L、R
i2L、Bi2L、Ri3L、Bi3L、Gi4Lが表示画像に用いられる。これらの入
力サブ画素データを図4に示す如く列及び行方向に交互に配置することにより、表示画像
が作成される。
際、左用入力画像及び右用入力画像の入力サブ画素データを行方向及び列方向において交
互に取り出して、表示画像を構成する表示サブ画素データとする。表示サブ画素データと
は、サブ画素の階調を示す6ビットデータのことである。図5に示す例では、右用入力画
像中の入力サブ画素データRi1R、Bi1R、Gi2R、Gi3R、Ri4R、Bi4
Rが表示画像に用いられる。同様に、左用入力画像中の入力サブ画素データGi1L、R
i2L、Bi2L、Ri3L、Bi3L、Gi4Lが表示画像に用いられる。これらの入
力サブ画素データを図4に示す如く列及び行方向に交互に配置することにより、表示画像
が作成される。
2画面合成部6は、こうして作成された表示画像における入力サブ画素データの階調値
を基に各サブ画素SGL、SGRの画素電極5に印加する電流のパルス幅を決定し、画像
信号としてデータ線駆動回路22に供給する。
を基に各サブ画素SGL、SGRの画素電極5に印加する電流のパルス幅を決定し、画像
信号としてデータ線駆動回路22に供給する。
このようにして、図5に示す表示画像が画像表示装置1の液晶パネル41に表示される
。図5に示す表示画像上には、視差バリア42のスリット42Sの位置も破線で示してい
る。観察者50Lは、表示画像をスリット42Sを通して見るので、表示サブ画素データ
Gi1L、Ri2L、Bi2L、Ri3L、Bi3L、Gi4Lのみを見ることができ、
左用入力画像を認識することができる。一方、観察者50Rは、表示画像をスリット42
Sを通して見るので、表示サブ画素データRi1R、Bi1R、Gi2R、Gi3R、R
i4R、Bi4Rのみを見ることができ、右用入力画像を認識することができる。
。図5に示す表示画像上には、視差バリア42のスリット42Sの位置も破線で示してい
る。観察者50Lは、表示画像をスリット42Sを通して見るので、表示サブ画素データ
Gi1L、Ri2L、Bi2L、Ri3L、Bi3L、Gi4Lのみを見ることができ、
左用入力画像を認識することができる。一方、観察者50Rは、表示画像をスリット42
Sを通して見るので、表示サブ画素データRi1R、Bi1R、Gi2R、Gi3R、R
i4R、Bi4Rのみを見ることができ、右用入力画像を認識することができる。
[色分離の問題]
次に、色分離について説明する。上記の基本表示方法において、入力画像に白線や白点
が含まれると、その部分に色分離が生じ、表示画像が部分的に色づいて見えるという不具
合が発生しうる。これについて具体的に説明する。
次に、色分離について説明する。上記の基本表示方法において、入力画像に白線や白点
が含まれると、その部分に色分離が生じ、表示画像が部分的に色づいて見えるという不具
合が発生しうる。これについて具体的に説明する。
図6に示す如く、右用入力画像及び左用入力画像として、白黒の画素が上下及び左右に
配置された画像が入力される場合を考える。この場合、基本表示方法によれば、図6の右
上に示す如く、右用入力画像と左用入力画像を構成する入力サブ画素データは、上下左右
に交互に配置される。この表示画像を正面から見た場合には、図6中の正面表示画像のよ
うに、観察者には白黒の画素が正しく配置されてみえる。
配置された画像が入力される場合を考える。この場合、基本表示方法によれば、図6の右
上に示す如く、右用入力画像と左用入力画像を構成する入力サブ画素データは、上下左右
に交互に配置される。この表示画像を正面から見た場合には、図6中の正面表示画像のよ
うに、観察者には白黒の画素が正しく配置されてみえる。
しかし、右側の観察者11Rは、表示画像中の白画素については、図6の右上に示す如
くR及びBの表示画素しか見えないため、実際には白ではなくマゼンタがかった画素を見
ることになる。同様に、左側の観察者11Lは、Gの表示画素しか見えないため、実際に
は白ではなく緑の画素を見ることになる。このように、白線や白点などを表示したときに
は、本来は白であるはずの部分が色づいて見える現象、即ち色分離が生じる。この色分離
は、上記の基本表示方法において、右用及び左用の入力画像の半分しか使用していないこ
とに起因している。よって、合成される入力サブ画素データを合成されていない隣接の入
力サブ画素データで補正することにより、色分離を抑制することができる。
くR及びBの表示画素しか見えないため、実際には白ではなくマゼンタがかった画素を見
ることになる。同様に、左側の観察者11Lは、Gの表示画素しか見えないため、実際に
は白ではなく緑の画素を見ることになる。このように、白線や白点などを表示したときに
は、本来は白であるはずの部分が色づいて見える現象、即ち色分離が生じる。この色分離
は、上記の基本表示方法において、右用及び左用の入力画像の半分しか使用していないこ
とに起因している。よって、合成される入力サブ画素データを合成されていない隣接の入
力サブ画素データで補正することにより、色分離を抑制することができる。
[色分離の問題を解決するためのレンダリングの式]
そこで、本実施形態では、合成する前に、ナビゲーション画像とDVD再生画像の合成
される画素を合成されない隣接画素と所定の係数を用いてレンダリング(表示のための補
正演算処理)する。レンダリングに用いる隣接画素の位置は種々の選択方法がある。その
選択方法は、スリット42Sが市松模様の視差バリア42の場合は、隣接画素の左右、左
のみ、右のみ、上下、上のみ、下のみ、上下左右の4方向、2列を一対とする方法、2行
を一対とする方法などがある。左右の例を第1のレンダリング方法として、上下の例を第
2のレンダリング方法として、2列を一対とする例を第3のレンダリング方法として順に
説明する。他の方法は第1〜第3のレンダリング方法を適用することができる。尚、スリ
ット42Sが市松模様ではない場合、例えば、ストライブ模様の場合には斜めの隣接画素
を選択する方法もある。
そこで、本実施形態では、合成する前に、ナビゲーション画像とDVD再生画像の合成
される画素を合成されない隣接画素と所定の係数を用いてレンダリング(表示のための補
正演算処理)する。レンダリングに用いる隣接画素の位置は種々の選択方法がある。その
選択方法は、スリット42Sが市松模様の視差バリア42の場合は、隣接画素の左右、左
のみ、右のみ、上下、上のみ、下のみ、上下左右の4方向、2列を一対とする方法、2行
を一対とする方法などがある。左右の例を第1のレンダリング方法として、上下の例を第
2のレンダリング方法として、2列を一対とする例を第3のレンダリング方法として順に
説明する。他の方法は第1〜第3のレンダリング方法を適用することができる。尚、スリ
ット42Sが市松模様ではない場合、例えば、ストライブ模様の場合には斜めの隣接画素
を選択する方法もある。
<<第1のレンダリング方法:左右>>
図7は、第1のレンダリング方法を示す。右用入力画像はナビゲーション画像であり、
左用画像はDVD再生画像である。図7の例においては、説明の便宜上、両方の入力画像
は800画素(横)×480画素(縦)ではなく、3画素(横)×2画素(縦)により構
成されているものとする。各画素はRGBの3つの入力サブ画素データを有する。
図7は、第1のレンダリング方法を示す。右用入力画像はナビゲーション画像であり、
左用画像はDVD再生画像である。図7の例においては、説明の便宜上、両方の入力画像
は800画素(横)×480画素(縦)ではなく、3画素(横)×2画素(縦)により構
成されているものとする。各画素はRGBの3つの入力サブ画素データを有する。
本願発明のレンダリングは、ある入力サブ画素データと、その入力サブ画素データに隣
接する1以上の画素の同色の入力サブ画素データの平均を、所定の係数αで合成すること
により、表示サブ画素データを作成する。具体的には次の式で演算する。
接する1以上の画素の同色の入力サブ画素データの平均を、所定の係数αで合成すること
により、表示サブ画素データを作成する。具体的には次の式で演算する。
入力サブ画素データ=(1−α)×入力サブ画素データ+α×(入力サブ画素データに
隣接する画素の同色の入力サブ画素データの平均)・・・・・・・・・(基本式)
図7にしめすように、第1のレンダリング方法では、左右を隣接画素とするので、前記
基本式は次のようになる。
<隣接画素が左右にある中間画素Ro2Lの場合>
Ro2L=(1−α)Ri2L+α(Ri1L+Ri3L)/2
<隣接画素が左に無い左端画素Ro1Rの場合>
Ro1R=(1−α)Ri1R+α(Ri2R)
<隣接画素が右に無い右端画素Ro3Rの場合>
Ro3R=(1−α)Ri3R+α(Ri2R)
尚、図7においては、対象となる画素が入力画素データの中間に位置している場合(即
ち端に位置していない場合)の各表示サブ画素データの式を式(1−1)で示し、左端に
位置している場合の各表示サブ画素データの式を式(1−2)で示し、右端に位置してい
る場合の各表示サブ画素データの式を式(1−3)で示している。
隣接する画素の同色の入力サブ画素データの平均)・・・・・・・・・(基本式)
図7にしめすように、第1のレンダリング方法では、左右を隣接画素とするので、前記
基本式は次のようになる。
<隣接画素が左右にある中間画素Ro2Lの場合>
Ro2L=(1−α)Ri2L+α(Ri1L+Ri3L)/2
<隣接画素が左に無い左端画素Ro1Rの場合>
Ro1R=(1−α)Ri1R+α(Ri2R)
<隣接画素が右に無い右端画素Ro3Rの場合>
Ro3R=(1−α)Ri3R+α(Ri2R)
尚、図7においては、対象となる画素が入力画素データの中間に位置している場合(即
ち端に位置していない場合)の各表示サブ画素データの式を式(1−1)で示し、左端に
位置している場合の各表示サブ画素データの式を式(1−2)で示し、右端に位置してい
る場合の各表示サブ画素データの式を式(1−3)で示している。
ここで、係数αについて説明する。上記の式から理解されるように、係数α=0の場合
、表示サブ画素データは、対応する位置の入力サブ画素データと等しくなる。よって、係
数α=0とすると、上記のように色分離が発生する。一方、係数=0.5の場合、表示サ
ブ画素データは、対応する位置の入力サブ画素データに対して、その左右に位置する入力
サブ画素データの1/2を合成することとなる。これは、平滑化フィルタリングを施すの
と等価であるため、色分離は減少するものの、表示画像の解像感が低下してしまう。例え
ば、1ライン毎の白黒の縞を表示した場合に、平滑化効果によりベタのグレー画像となっ
てしまう。以上より、係数αは、0<α<0.5の範囲に設定することが望ましい。
、表示サブ画素データは、対応する位置の入力サブ画素データと等しくなる。よって、係
数α=0とすると、上記のように色分離が発生する。一方、係数=0.5の場合、表示サ
ブ画素データは、対応する位置の入力サブ画素データに対して、その左右に位置する入力
サブ画素データの1/2を合成することとなる。これは、平滑化フィルタリングを施すの
と等価であるため、色分離は減少するものの、表示画像の解像感が低下してしまう。例え
ば、1ライン毎の白黒の縞を表示した場合に、平滑化効果によりベタのグレー画像となっ
てしまう。以上より、係数αは、0<α<0.5の範囲に設定することが望ましい。
さらに、発明者の実験による確認の結果、α=0.4程度が最適であることがわかった
。上記のように、色分離を防止する観点からはα=0.5が最適であるが、人間のカラー
画像に対する視覚感度は白黒(グレー)画像に対する感度より低いため、α=0.4程度
としても、色分離の低減効果は十分である。また、α=0.4であれば、解像感の低下も
抑えることができる。よって、係数は、0.3≦α<0.5の範囲が好適であり、特にα
=0.4が最適である。なお、係数αの値は、RGB各色に対して異なる値としてもよく
、同一の値としてもよい。
。上記のように、色分離を防止する観点からはα=0.5が最適であるが、人間のカラー
画像に対する視覚感度は白黒(グレー)画像に対する感度より低いため、α=0.4程度
としても、色分離の低減効果は十分である。また、α=0.4であれば、解像感の低下も
抑えることができる。よって、係数は、0.3≦α<0.5の範囲が好適であり、特にα
=0.4が最適である。なお、係数αの値は、RGB各色に対して異なる値としてもよく
、同一の値としてもよい。
<<第2のレンダリング方法:上下>>
図8は、第2のレンダリング方法を示す。図8の例においては、説明の便宜上、両方の
入力画像は800画素(横)×480画素(縦)ではなく、2画素(横)×3画素(縦)
により構成されているものとする。図8にしめすように、第2のレンダリング方法では、
上下を隣接画素とするので、前記基本式は次のようになる。
<隣接画素が上下にある中間画素Ro3Lの場合>
Ro3L=(1−α)Ri3L+α(Ri1L+Ri5L)/2
<隣接画素が上に無い上端画素Ro1Rの場合>
Ro1R=(1−α)Ri1R+α(Ri3R)
<隣接画素が下に無い下端画素Ro5Rの場合>
Ro5R=(1−α)Ri5R+α(Ri3R)
<<第3のレンダリング方法:2列ペア>>
図9は、第3のレンダリング方法を示す。図9の例においては、説明の便宜上、両方の
入力画像は800画素(横)×480画素(縦)ではなく、2画素(横)×2画素(縦)
により構成されているものとする。図9にしめすように、第3のレンダリング方法では、
2列がペアとなり、一方の列の画素が他方の列の画素を隣接画素とするので、前記基本式
は次のようになる。
<ペアの左画素Ro1Rの場合>
Ro1R=(1−α)Ri1R+α(Ri2R)
<ペアの右画素Ro2Lの場合>
Ro2L=(1−α)Ri2L+α(Ri1L)
なお、第2,第3のレンダリング方法においても、係数αの好ましい値は第1のレンダ
リング方法と同様である。
図8は、第2のレンダリング方法を示す。図8の例においては、説明の便宜上、両方の
入力画像は800画素(横)×480画素(縦)ではなく、2画素(横)×3画素(縦)
により構成されているものとする。図8にしめすように、第2のレンダリング方法では、
上下を隣接画素とするので、前記基本式は次のようになる。
<隣接画素が上下にある中間画素Ro3Lの場合>
Ro3L=(1−α)Ri3L+α(Ri1L+Ri5L)/2
<隣接画素が上に無い上端画素Ro1Rの場合>
Ro1R=(1−α)Ri1R+α(Ri3R)
<隣接画素が下に無い下端画素Ro5Rの場合>
Ro5R=(1−α)Ri5R+α(Ri3R)
<<第3のレンダリング方法:2列ペア>>
図9は、第3のレンダリング方法を示す。図9の例においては、説明の便宜上、両方の
入力画像は800画素(横)×480画素(縦)ではなく、2画素(横)×2画素(縦)
により構成されているものとする。図9にしめすように、第3のレンダリング方法では、
2列がペアとなり、一方の列の画素が他方の列の画素を隣接画素とするので、前記基本式
は次のようになる。
<ペアの左画素Ro1Rの場合>
Ro1R=(1−α)Ri1R+α(Ri2R)
<ペアの右画素Ro2Lの場合>
Ro2L=(1−α)Ri2L+α(Ri1L)
なお、第2,第3のレンダリング方法においても、係数αの好ましい値は第1のレンダ
リング方法と同様である。
[レンダリングの近似計算]
以上のように、2画面表示においては、適切な係数αを用いて上記基本式をレンダリン
グすることにより、表示画像の解像感を低下させることなく、色分離を抑制することがで
きる。このレンダリング処理は合成されるサブ画素を合成されない同色のサブ画素で階調
補正するものであり、許容誤差は5階調と大きい。本願発明はレンダリングが近似計算で
よいことに着眼して、レンダリング処理を早く行うものである。
以上のように、2画面表示においては、適切な係数αを用いて上記基本式をレンダリン
グすることにより、表示画像の解像感を低下させることなく、色分離を抑制することがで
きる。このレンダリング処理は合成されるサブ画素を合成されない同色のサブ画素で階調
補正するものであり、許容誤差は5階調と大きい。本願発明はレンダリングが近似計算で
よいことに着眼して、レンダリング処理を早く行うものである。
左右を隣接画素とする上述の第1のレンダリング方法を例としてレンダリングの近似計
算を説明する。図10は通常の演算と近似演算の対照表である。この対照表の近似演算を
図11〜図13のブロック図に示す回路が行う。尚、図10の対照表は本願発明の近似演
算のほかに他の近似演算(1−αを近似的にβとする。)が含まれているために、補正後
の階調の誤差が48.125−45=3.125となっている。前述のとおり、この誤差
は実用上問題ないが、本願発明の近似演算の誤差は後述する図14、図15に示す値であ
り、他の近似演算の誤差を除く分、更に小さな誤差となる。
算を説明する。図10は通常の演算と近似演算の対照表である。この対照表の近似演算を
図11〜図13のブロック図に示す回路が行う。尚、図10の対照表は本願発明の近似演
算のほかに他の近似演算(1−αを近似的にβとする。)が含まれているために、補正後
の階調の誤差が48.125−45=3.125となっている。前述のとおり、この誤差
は実用上問題ないが、本願発明の近似演算の誤差は後述する図14、図15に示す値であ
り、他の近似演算の誤差を除く分、更に小さな誤差となる。
図11は図1のレンダリング回路(右画面R)10のブロック図である。レンダリング
回路10は左右夫々の画面用として、さらに各RGB用として合計6つ(右画面R,右画
面G,右画面B,左画面R,左画面G,左画面B)の同一動作を行う回路がある。
回路10は左右夫々の画面用として、さらに各RGB用として合計6つ(右画面R,右画
面G,右画面B,左画面R,左画面G,左画面B)の同一動作を行う回路がある。
図12は図11のレンダリング回路(右画面R)10の第1の乗算回路15であり、基
本式の(1−α)×入力サブ画素データを近似演算する。図13は図11のレンダリング
回路(右画面R)10の3つの同一回路である第2の乗算回路14A〜14Cであり、基
本式のα×(入力サブ画素データに隣接する画素の同色の入力サブ画素データの平均)を
近似演算する。
本式の(1−α)×入力サブ画素データを近似演算する。図13は図11のレンダリング
回路(右画面R)10の3つの同一回路である第2の乗算回路14A〜14Cであり、基
本式のα×(入力サブ画素データに隣接する画素の同色の入力サブ画素データの平均)を
近似演算する。
この例では係数αを小数点以下5ビットの値とする。図14は2進法でのαの値と10
進法のαとの対比表である。前述のとおりαは0.4程度が最適であるので、αを2進法
で0.01101(10進法で0.40625)とする。係数αは図1のEEPROM3
に記憶され、EEPROMコントローラ7を介して出力される。また、係数αはナビゲー
ション装置100からi2cバスレジスタ8を介してレンダリング部5に出力することも
できる。いずれの係数αをレンダリング部5に出力するかは、ナビゲーション装置100
によって選択される。
進法のαとの対比表である。前述のとおりαは0.4程度が最適であるので、αを2進法
で0.01101(10進法で0.40625)とする。係数αは図1のEEPROM3
に記憶され、EEPROMコントローラ7を介して出力される。また、係数αはナビゲー
ション装置100からi2cバスレジスタ8を介してレンダリング部5に出力することも
できる。いずれの係数αをレンダリング部5に出力するかは、ナビゲーション装置100
によって選択される。
図15は図12のブロック図の動作を示す図であり、(1−α)×入力サブ画素データ
の近似演算を示す。図15において、演算の対象となる基準の入力サブ画素データN1を
101000(10進法で40)とする。そして、N1を右シフトした整数を求める。さ
らに右シフトした整数を求め、これを1−αのビット数である5回繰り返す。1回目が0
10100、2回目が001010、3回目が000101、4回目が000010、5
回目が000001となる。係数αの5つのビット01101をNOT回路(図12の1
51A〜E)により反転させた10010をβとする。このβが近似的な1−αであり、
βは1−αよりも0.00001(10進法で0.03125)少ない。N1の5つの右
シフト(n1)とβの5ビットを論理積する。この5つの論理積の合計010110(1
0進法で22)を求める。この右シフト整数による近似乗算と近似しない通常の乗算との
比較を図15に示す。図15に示す如く、本実施例の近似乗算は通常の乗算の小数部分を
無視したものである。図15の実施例での、乗算の小数部分を無視した誤差は2進数で1
0110.1−10110=0.1(10進数で0.5)である。
の近似演算を示す。図15において、演算の対象となる基準の入力サブ画素データN1を
101000(10進法で40)とする。そして、N1を右シフトした整数を求める。さ
らに右シフトした整数を求め、これを1−αのビット数である5回繰り返す。1回目が0
10100、2回目が001010、3回目が000101、4回目が000010、5
回目が000001となる。係数αの5つのビット01101をNOT回路(図12の1
51A〜E)により反転させた10010をβとする。このβが近似的な1−αであり、
βは1−αよりも0.00001(10進法で0.03125)少ない。N1の5つの右
シフト(n1)とβの5ビットを論理積する。この5つの論理積の合計010110(1
0進法で22)を求める。この右シフト整数による近似乗算と近似しない通常の乗算との
比較を図15に示す。図15に示す如く、本実施例の近似乗算は通常の乗算の小数部分を
無視したものである。図15の実施例での、乗算の小数部分を無視した誤差は2進数で1
0110.1−10110=0.1(10進数で0.5)である。
このように、小数部分を無視した近似演算を行っているために、演算処理を早くするこ
とができ、また、演算回路を小さくすることができる。
とができ、また、演算回路を小さくすることができる。
図12の第1の乗算回路15を図15に対比して説明する。図12のRi[5:0]の
6ビットが図15の基準サブ画素データである。図12のRi[5:1]はRi[5:0
]の上位5ビットであり、この上位に1つの0のビット(1’h0)が加えられて6ビッ
トになる。これが図15の1回右シフト整数の010100に対応する。順次、Ri[5
:2]に2’h0、Ri[5:3]に3’h0、Ri[5:4]に4’h0、Ri[5]
に5’h0が加えられて右シフト整数が生成される。
6ビットが図15の基準サブ画素データである。図12のRi[5:1]はRi[5:0
]の上位5ビットであり、この上位に1つの0のビット(1’h0)が加えられて6ビッ
トになる。これが図15の1回右シフト整数の010100に対応する。順次、Ri[5
:2]に2’h0、Ri[5:3]に3’h0、Ri[5:4]に4’h0、Ri[5]
に5’h0が加えられて右シフト整数が生成される。
図12のalpha[4:0]が図4の係数αである。Ri[5:0]に1’h0が加
えられたものとalpha[4]のNOT回路151Aによる反転がAND回路152A
により論理積される。alpha[4]はalpha[4:0]の上位4ビット目であり
、このNOT回路151Aによる反転が図15のβの上位1ビット目の1に対応する。A
ND回路152Aによる論理積が図15のn1×βの1回の010100に対応する。A
ND回路152A〜152Eにより論理積されたものがAdder153により合計され
、010110となる。
えられたものとalpha[4]のNOT回路151Aによる反転がAND回路152A
により論理積される。alpha[4]はalpha[4:0]の上位4ビット目であり
、このNOT回路151Aによる反転が図15のβの上位1ビット目の1に対応する。A
ND回路152Aによる論理積が図15のn1×βの1回の010100に対応する。A
ND回路152A〜152Eにより論理積されたものがAdder153により合計され
、010110となる。
図16は図13のブロック図の動作を示す図であり、α×(入力サブ画素データに隣接
する画素の同色の入力サブ画素データの平均)を近似演算する。図16において、演算の
対象となる隣接サブ画素データ(平均)N2は、隣接サブ画素が左右2つある場合はその
平均値とする。ここではN2を111100(10進法で60)とする。そして、図15
と同様に、N2を右シフトした整数を求める。さらに右シフトした整数を求め、これをα
のビット数である5回繰り返す。1回目が011110、2回目が001111、3回目
が000111、4回目が000011、5回目が000001となる。N1の5つの右
シフト(n1)とαの5ビットを論理積する。この5つの論理積の合計010111(1
0進法で23)を求める。この右シフト整数による近似乗算と近似しない通常の乗算との
比較を図16に示す。図16に示す如く、本実施例の近似乗算は通常の乗算の小数部分を
無視したものである。図16の実施例での、乗算の小数部分を無視した誤差は2進数で1
1000.011−10111=1.011(10進数で1.375)である。乗算の小
数部分を無視した誤差の合計は10進法で0.5(図15)+1.375(図16)=1
.875となる。前述のとおり、色分離対策のための階調は、合成されるサブ画素を周辺
の合成されない同色のサブ画素で補正するものであるから5階調までの大きな誤差が許容
できる。したがって、乗算の小数部分を無視した誤差は実用上問題ない。
する画素の同色の入力サブ画素データの平均)を近似演算する。図16において、演算の
対象となる隣接サブ画素データ(平均)N2は、隣接サブ画素が左右2つある場合はその
平均値とする。ここではN2を111100(10進法で60)とする。そして、図15
と同様に、N2を右シフトした整数を求める。さらに右シフトした整数を求め、これをα
のビット数である5回繰り返す。1回目が011110、2回目が001111、3回目
が000111、4回目が000011、5回目が000001となる。N1の5つの右
シフト(n1)とαの5ビットを論理積する。この5つの論理積の合計010111(1
0進法で23)を求める。この右シフト整数による近似乗算と近似しない通常の乗算との
比較を図16に示す。図16に示す如く、本実施例の近似乗算は通常の乗算の小数部分を
無視したものである。図16の実施例での、乗算の小数部分を無視した誤差は2進数で1
1000.011−10111=1.011(10進数で1.375)である。乗算の小
数部分を無視した誤差の合計は10進法で0.5(図15)+1.375(図16)=1
.875となる。前述のとおり、色分離対策のための階調は、合成されるサブ画素を周辺
の合成されない同色のサブ画素で補正するものであるから5階調までの大きな誤差が許容
できる。したがって、乗算の小数部分を無視した誤差は実用上問題ない。
このように、小数部分を無視した近似演算を行っているために、演算処理を早くするこ
とができ、また、演算回路を小さくすることができる。
とができ、また、演算回路を小さくすることができる。
図11の第2の乗算回路14A〜14Cは図12の第1の乗算回路15よりNOT回路
151A〜151Eを削除したものである。したがって、図13の乗算の係数がαとなる
。
151A〜151Eを削除したものである。したがって、図13の乗算の係数がαとなる
。
図11のレンダリング回路(右画面R)10は前記第1のレンダリング方法(左右)を
含んだ処理を行う。レンダリング回路(右画面R)10に入力される入力サブ画像データ
Rin+1[5:0]はフリップフロップからなる第1のレジスタ11Aにより次の入力
サブ画素データが入力されるまで入力された入力サブ画素データを記憶保持する。更に、
第1のレジスタ11Aの後段には同様の第2のレジスタ11Bを備える。これにより、n
を画素の入力順とすると、Rin+1[5:0]が入力された状態では、第1のレジスタ
11Aの出力はRin[5:0]となり、第2のレジスタ11Bの出力はRin−1[5
:0]となる。Rin[5:0]がレンダリングされる基準の入力サブ画素データであり
、Rin−1[5:0]が左側に隣接する画素の同色の入力サブ画素データであり、Ri
n+1[5:0]が右側に隣接する画素の同色の入力サブ画素データである。
含んだ処理を行う。レンダリング回路(右画面R)10に入力される入力サブ画像データ
Rin+1[5:0]はフリップフロップからなる第1のレジスタ11Aにより次の入力
サブ画素データが入力されるまで入力された入力サブ画素データを記憶保持する。更に、
第1のレジスタ11Aの後段には同様の第2のレジスタ11Bを備える。これにより、n
を画素の入力順とすると、Rin+1[5:0]が入力された状態では、第1のレジスタ
11Aの出力はRin[5:0]となり、第2のレジスタ11Bの出力はRin−1[5
:0]となる。Rin[5:0]がレンダリングされる基準の入力サブ画素データであり
、Rin−1[5:0]が左側に隣接する画素の同色の入力サブ画素データであり、Ri
n+1[5:0]が右側に隣接する画素の同色の入力サブ画素データである。
第1の乗算回路15にRin[5:0]とalhpa[4:0]が入力され、第1の乗
算回路15は基準の入力サブ画素データにβ(β≒1−α)を近似的に乗算する。第2の
乗算回路14AにRin−1[5:0]とalhpa[4:0]が入力され、第2の乗算
回路14Aは左側に隣接する画素の同色の入力サブ画素データにαを近似的に乗算する。
第2の乗算回路14BにRin+1[5:0]とalhpa[4:0]が入力され、第2
の乗算回路14Bは右側に隣接する画素の同色の入力サブ画素データにαを近似的に乗算
する。第2の乗算回路14Cに、Rin−1[5:0]とRin+1[5:0]の平均デ
ータとalhpa[4:0]が入力され、第2の乗算回路14Cは左右に隣接する画素の
同色の入力サブ画素データの平均にαを近似的に乗算する。
算回路15は基準の入力サブ画素データにβ(β≒1−α)を近似的に乗算する。第2の
乗算回路14AにRin−1[5:0]とalhpa[4:0]が入力され、第2の乗算
回路14Aは左側に隣接する画素の同色の入力サブ画素データにαを近似的に乗算する。
第2の乗算回路14BにRin+1[5:0]とalhpa[4:0]が入力され、第2
の乗算回路14Bは右側に隣接する画素の同色の入力サブ画素データにαを近似的に乗算
する。第2の乗算回路14Cに、Rin−1[5:0]とRin+1[5:0]の平均デ
ータとalhpa[4:0]が入力され、第2の乗算回路14Cは左右に隣接する画素の
同色の入力サブ画素データの平均にαを近似的に乗算する。
加算器12Bに第1の乗算回路15の出力と第2の乗算回路14Aの出力が入力され、
加算器12Bはこれらを加算する。加算器12Bの出力は、基準の入力サブ画素データが
図3の右端の画素のときの演算値である。加算器12Cに第1の乗算回路15の出力と第
2の乗算回路14Bの出力が入力され、加算器12Cはこれらを加算する。加算器12C
の出力は、基準の入力サブ画素データが図3の左端の画素のときの演算値である。加算器
12Dに第1の乗算回路15の出力と第2の乗算回路14Cの出力が入力され、加算器1
2Dはこれらを加算する。加算器12Dの出力は、基準の入力サブ画素データが図3の中
間(両端以外)の画素のときの演算値である。尚、mode[1:0]と第1の選択回路
16によって、中間の画素のときの出力を、加算器12Dの出力以外の加算器12Bの出
力や加算器12Cの出力も選択可能にしている。
加算器12Bはこれらを加算する。加算器12Bの出力は、基準の入力サブ画素データが
図3の右端の画素のときの演算値である。加算器12Cに第1の乗算回路15の出力と第
2の乗算回路14Bの出力が入力され、加算器12Cはこれらを加算する。加算器12C
の出力は、基準の入力サブ画素データが図3の左端の画素のときの演算値である。加算器
12Dに第1の乗算回路15の出力と第2の乗算回路14Cの出力が入力され、加算器1
2Dはこれらを加算する。加算器12Dの出力は、基準の入力サブ画素データが図3の中
間(両端以外)の画素のときの演算値である。尚、mode[1:0]と第1の選択回路
16によって、中間の画素のときの出力を、加算器12Dの出力以外の加算器12Bの出
力や加算器12Cの出力も選択可能にしている。
EN1,EN2_799,EN800と第2の選択回路17によって、基準の入力サブ
画素データが右端の場合は加算器12Bの出力を選択し、左端の場合は加算器12Cの出
力を選択し、中間の場合は第1の選択回路16を選択する。そして、第2の選択回路17
の出力は他の信号と同期を取るために遅延回路18で遅延されて、レンダリング部の出力
信号Ron[5:0]となり、図1の2画面合成部6に入力される。
画素データが右端の場合は加算器12Bの出力を選択し、左端の場合は加算器12Cの出
力を選択し、中間の場合は第1の選択回路16を選択する。そして、第2の選択回路17
の出力は他の信号と同期を取るために遅延回路18で遅延されて、レンダリング部の出力
信号Ron[5:0]となり、図1の2画面合成部6に入力される。
図11の図1のレンダリング回路(右画面R)10は右画面用であるナビゲーション画
像のRのレンダリング処理であるが、同じ処理をナビゲーション画像のG,Bや左画面用
であるDVD再生画像のRGBについても他のレンダリング回路(右画面G,右画面B,
左画面R,左画面G,左画面B)によって行われる。そして、夫々、図1の2画面合成部
6に入力される。
像のRのレンダリング処理であるが、同じ処理をナビゲーション画像のG,Bや左画面用
であるDVD再生画像のRGBについても他のレンダリング回路(右画面G,右画面B,
左画面R,左画面G,左画面B)によって行われる。そして、夫々、図1の2画面合成部
6に入力される。
2画面合成部6に入力されたナビゲーション画像とDVD再生画像は前述の方法で合成
され、表示部4で視方向により判別可能に表示される。
され、表示部4で視方向により判別可能に表示される。
尚、上述の近似演算は第1のレンダリング方法に関するものであったが、第2、第3の
レンダリング方法に適用することもできる。さらに、上述の実施例は市松模様のスリット
であったが、ストライブなどの他の模様のスリットにも適用することができる。
レンダリング方法に適用することもできる。さらに、上述の実施例は市松模様のスリット
であったが、ストライブなどの他の模様のスリットにも適用することができる。
また、上述の実施例はレンダリングの許容精度が低い2画面について述べたが、他の階
調のレンダリングにも適用することができる。例えば、特許文献1のように、フレーム間
で異なる階調を4フレームの周期で表示するFRC(frame rate control)の場合は、目
の錯覚を利用して擬似的に中間調0.25単位の階調表示を行うので、この階調のレンダ
リングは0.25(2進数で小数点以下2位)単位の演算でよい。
調のレンダリングにも適用することができる。例えば、特許文献1のように、フレーム間
で異なる階調を4フレームの周期で表示するFRC(frame rate control)の場合は、目
の錯覚を利用して擬似的に中間調0.25単位の階調表示を行うので、この階調のレンダ
リングは0.25(2進数で小数点以下2位)単位の演算でよい。
また、上述の実施例の表示部は液晶であったが、ELにも適用することができる。
1 画像表示装置
2 信号処理回路
3 EEPROM
4 表示部
41 液晶パネル
4121 走査線駆動回路
4122 データ線駆動回路
4124 走査線
4125 データ線
42 視差バリア
42S スリット
43 上偏光板
44 下偏光板
45 照明装置
5 レンダリング部
6 2画面合成部
10 レンダリング回路
11A 第1のレジスタ
11B 第2のレジスタ
12A,12B,12C,12D 加算器
14A,14B,14C 第2の乗算回路
15 第1の乗算回路
16 第1の選択回路
17 第2の選択回路
18 遅延回路
50L、50R 観察者
100 ナビゲーション装置
101 ナビゲーション部
102 DVD再生部
2 信号処理回路
3 EEPROM
4 表示部
41 液晶パネル
4121 走査線駆動回路
4122 データ線駆動回路
4124 走査線
4125 データ線
42 視差バリア
42S スリット
43 上偏光板
44 下偏光板
45 照明装置
5 レンダリング部
6 2画面合成部
10 レンダリング回路
11A 第1のレジスタ
11B 第2のレジスタ
12A,12B,12C,12D 加算器
14A,14B,14C 第2の乗算回路
15 第1の乗算回路
16 第1の選択回路
17 第2の選択回路
18 遅延回路
50L、50R 観察者
100 ナビゲーション装置
101 ナビゲーション部
102 DVD再生部
Claims (3)
- 2つの個別画像を夫々レンダリングするレンダリング部と、該レンダリング部が出力す
るレンダリングされた2つの個別画像から1つの表示画面分のデータを取り出して1つの
混合画像を合成する2画面合成部と、該2画面合成部が出力する混合画像を視方向により
夫々の個別画像が判別可能となるように表示する表示部とを備え、前記レンダリング部は
合成される画素の階調を合成されない画素の階調に基づいて補正の乗算をする際に積の下
位の桁の演算を省いた近似演算を行うことを特徴とする画像表示装置。 - 前記混合画像は2つの個別画像の画素を表示の横方向に交互に配置され、前記レンダリ
ング部は隣接する合成されない画素の階調に係数αを近似的に乗算し、合成される画素の
階調に(1−α)を近似的に乗算し、前記両乗算結果を加算したものを補正後の合成され
る画素の階調とすることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 積の小数を除いた整数のみで演算することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007144617A JP2008299040A (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007144617A JP2008299040A (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | 画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008299040A true JP2008299040A (ja) | 2008-12-11 |
Family
ID=40172623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007144617A Withdrawn JP2008299040A (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008299040A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010097071A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Casio Computer Co Ltd | 表示装置及び表示方法 |
WO2012115160A1 (ja) * | 2011-02-25 | 2012-08-30 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
CN110917610A (zh) * | 2019-08-21 | 2020-03-27 | 努比亚技术有限公司 | 辅助游戏显示效果的方法、移动终端及计算机可读存储介质 |
CN114138224A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-04 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 图像中子像素的渲染方法、装置、计算机设备和存储介质 |
US20240038127A1 (en) * | 2022-07-27 | 2024-02-01 | Innocare Optoelectronics Corporation | Image signal adjustment method of detection device |
-
2007
- 2007-05-31 JP JP2007144617A patent/JP2008299040A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010097071A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Casio Computer Co Ltd | 表示装置及び表示方法 |
WO2012115160A1 (ja) * | 2011-02-25 | 2012-08-30 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
CN110917610A (zh) * | 2019-08-21 | 2020-03-27 | 努比亚技术有限公司 | 辅助游戏显示效果的方法、移动终端及计算机可读存储介质 |
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CN114138224B (zh) * | 2021-12-07 | 2023-05-30 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 图像中子像素的渲染方法、装置、计算机设备和存储介质 |
US20240038127A1 (en) * | 2022-07-27 | 2024-02-01 | Innocare Optoelectronics Corporation | Image signal adjustment method of detection device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100803 |