JP2008298676A - リニアセンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によるリニアセンサは、両側に突出する複数の第1、第2突出磁極(2,2A)を有する第1コア体(1)と、前記第1コア体(1)に対応して配設された第2コア体(6)と、前記第2コア体(6)の各内壁(6a,6b)に形成され前記第1、第2突出磁極(2,2A)に対応する第1、第2凹凸部(7,7A)とを備え、前記各第1突出磁極(2)側で第1チャンネルセンサ(20)を形成し、前記第2突出磁極(2A)側で第2チャンネルセンサ(30)を形成する構成である。
【選択図】図1
Description
前記各突出磁極2には、周知の励磁巻線と検出巻線からなる巻線4が巻回して設けられ、各巻線4は直列又は並列に接続されてリード線5で外部に導出されている。
前記第1コア体1には、間隙Dを介して前記各突出磁極2とは非接触状態を保持した状態で第2コア体6が配設されている。
従って、前記各巻線4の励磁巻線(図示せず)を励磁し、第2コア体6を被検出部材(図示せず)に接続した状態で直線移動させると、凹凸部7と突出磁極2との周知の磁気結合度の変化が巻線4の検出巻線(図示せず)によって検出され、第2コア体6の直線位置すなわち被検出部材の直線位置が検出される。尚、前記巻線4は、周知の励磁巻線と検出巻線によって構成されている。
すなわち、前述の特許文献1の構成の場合、可動体に複数の電極パターンを形成すると共に、固定体に複数の巻線を形成しなければならず、構造が複雑となり、量産化には不向きであった。
また、図3及び図4で示される従来構成の場合、第1、第2コア体によって1チャンネルのセンサのみが形成されているため、例えば、第2コア体を被検出部材に取付ける場合、その取付状態に若干の位置ずれ等による軸ずれや傾き等が発生すると、直線位置検出の精度誤差が発生し、高精度の位置検出を行うには限界があった。
すなわち、複数の突出磁極を両側に有する第1コア体の両側に、断面コ字型をなす第2コア体を相対移動可能に設けて第1、第2チャンネルセンサとし、検出方向中心軸対称に巻線を配置して直線位置の検出を行っているため、固定側と可動側の各コア体の取り付け偏芯及び傾き等が発生した場合においても、各方向の移動による出力電圧は、各凹凸部と各突出磁極間の間隙が大きくなった方向で減少、間隙が小さくなった方向で増加となり、各チャンネルセンサにおける出力電圧の増減の和(合成)は、前述の各コア体の偏芯及び傾きのない状態とほぼ一致した出力電圧となり、その結果、偏芯及び傾きによる出力電圧変化を従来よりも大幅に低減し、高精度の直線位置検出を行うことができる。
また、各突出磁極を両側に有する第1コア体の各突出磁極間に空洞が形成されているため、各チャンネル間の磁気的干渉(クロストーク)を防止することができる。
また、断面コ字型をなす第2コア体の窪み部内に第1コア体が位置しているため、リニアセンサの厚さをほぼ第2コア体の厚さとすることができ、薄型の構成とすることができる。
尚、従来例と同一又は同等部分については同一符号を付して説明する。
図1及び図2において符号1で示されるものは、長手形状をなし平板状に積層(積層でなく、一体のコアでも可)されて形成された第1コア体であり、この第1コア体1の両側には、この第1コア体1の長手方向Aと直交する方向に突出する複数の第1、第2突出磁極2,2Aが前記長手方向Aに沿って所定間隔で一体形成されている。
前記各突出磁極2,2Aの第1、第2巻線4,4Aは、第1、第2チャンネル用とされると共に、周知のレゾルバのステータ巻線と同様に、図示しない例示巻線と出力巻線とにより構成されて、リード線5により外部に導出され、各第1、第2巻線4,4A及び第1、第2突出磁極2,2A間の磁気的干渉(クロストーク)は前記空洞10によって防止されるように構成されている。尚、前記各第1巻線4同志及び第2巻線4A同志は、各々互いに直列又は並列に接続されている。
前記第2コア体6の第1、第2内壁6a,6bには、その長手方向Aに沿って波形に形成された第1、第2凹凸部7,7Aが形成され、前記各突出磁極2,2Aと前記各凹凸部7,7Aとの間には、前記長手方向Aに沿って間隙Dが大から小、又は、小から大へと繰返し連続して変化するように構成されている。
尚、前述の各巻線4又は4Aは、各々前述のように、直列接続の場合と、並列接続の場合の何れかが採用されている。尚、各第1突出磁極2と各第1巻線4及び第1凹凸部7により第1チャンネルセンサ20を構成し、各第2突出磁極2Aと各第2巻線4A及び第2凹凸部7Aにより第2チャンネルセンサ30を構成している。
また、各突出磁極2,2A間の空洞10により、各巻線4,4A間の磁気的干渉を防止し、各巻線4,4A毎の出力信号の高精度化を達成することができる。
また、前記各突出磁極2,2Aは、1つ以上の整数よりなり、各突出磁極2,2Aは、前記検出方向中心軸Bすなわち長手方向Aに沿って互いに同一数又は異なる数に形成することができる。尚、前述の非対称及び異なる数に各突出磁極2,2Aを配設した場合には、各巻線4,4Aの巻数及び巻線分布等を変更して、各チャンネルセンサ20,30の出力信号の和が前述の対称及び同一数の時と同じ出力信号となるように構成されている。
2,2A 第1、第2突出磁極
3 スロット
4,4A 第1、第2巻線
5 リード線
6 第2コア体
6a,6b 第1、第2内壁
7,7A 第1、第2凹凸部
10 空洞
11 窪み部
20 第1チャンネルセンサ
30 第2チャンネルセンサ
A 長手方向
B 検出方向中心軸
D 間隙
Claims (5)
- 長手平板形状をなし両側に突出する複数の第1、第2突出磁極(2,2A)を有する第1コア体(1)と、前記第1突出磁極(2)に巻回された第1チャンネル用の第1巻線(4)と、前記第2突出磁極(2A)に巻回された第2チャンネル用の第2巻線(4A)と、前記第1コア体(1)に対応して配設され長手形状をなす断面コ字型の第2コア体(6)と、前記第2コア体(6)の両内壁(6a,6b)でその長手方向(A)に沿って波形に形成された第1、第2凹凸部(7,7A)と、を備え、
前記各突出磁極(2)と前記各第1巻線(4)及び前記第1凹凸部(7)により第1チャンネルセンサ(20)を形成し、
前記各第2突出磁極(2A)と前記各第2巻線(4A)及び前記第2凹凸部(7A)により第2チャンネルセンサ(30)を形成し、
前記第1、第2コア体(1,6)の相対移動により前記第1、第2巻線(4,4A)からの出力信号の和を用いて、前記第1コア体(1)又は第2コア体(6)の直線位置を検出することを特徴とするリニアセンサ。 - 前記第1コア体(1)は、前記第2コア体(6)の窪み部(11)内に位置していることを特徴とする請求項1記載のリニアセンサ。
- 前記各第1巻線(4)同志、及び各第2巻線(4A)同志は互いに直列に接続されるか、又は、並列に接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載のリニアセンサ。
- 前記第1コア体(1)の前記各第1突出磁極(2)と各第2突出磁極(2A)との間には、空洞(10)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のリニアセンサ。
- 前記第1、第2突出磁極(2,2A)は、前記第1コア体(1)の長手方向(A)に沿って互いに対称又は非対称に配置され、前記第1、第2突出磁極(2,2A)の数は、互いに同一又は異なることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のリニアセンサ。
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JPS62185120A (ja) * | 1986-02-12 | 1987-08-13 | Toshiba Corp | レゾルバ |
JPH1056768A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Mitsubishi Materials Corp | ステッピングモータ |
JP2000314606A (ja) * | 1999-04-30 | 2000-11-14 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 直線位置検出装置 |
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