JP2008298624A - データ収集装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部環境の変化にともなうデータ収集装置の誤動作を未然に抑制する。
【解決手段】内部環境検出部61は、本体ハウジング30a内部の温度および湿度を検出する。内部環境調整部62は、本体ハウジング30a内部の温度または湿度を調整する。内部環境制御部60は、本体ハウジング30aの内部環境が予め設定された基準環境範囲内となるように、内部環境検出部61の検出結果に基づいて、内部環境調整部62を制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、データ収集装置に係り、特に、屋外の環境情報を収集するデータ収集装置に関する。
近年のIT化に伴い、インターネットといった電気通信回線を用いた情報通信技術が様々な分野で活用されている。例えば、周囲環境の情報を収集するデータ収集装置を遠隔地に設置して、このデータ収集装置からの情報を電気通信回線を介して集計して一元的に管理したり、データ収集装置によって収集された情報を自宅にて閲覧したりするといったことが可能となる。このようなデータ収集装置は、屋外に設置されており、気温、湿度、日射量等の環境情報といった種々の情報を収集する(例えば、特許文献1参照)。
データ収集装置は、収集したデータに関する内部処理を行う演算処理装置等の電子部品をハウジング内部に搭載している。演算処理装置は、例えば、CPU等を主体に構成されている。
特許3851954号公報
ところで、データ収集装置に搭載される電子部品は、その動作が保証された温度や湿度の動作保証範囲が設定されており、データ収集装置が屋外に設置されて使用されるため、外部環境の変化や電子部品の発熱等に起因して、ハウジング内部の環境が動作保証温度範囲から外れてしまう虞がある。このケースでは、電子部品の動作が不安定となり、データ収集装置が誤動作を起こしてしまう可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内部環境の変化にともなうデータ収集装置の誤動作を未然に抑制することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、屋外の環境情報を収集するデータ収集装置において、屋外に設置されるとともに、環境情報の収集に必要な電子部品が収容された本体ハウジングと、本体ハウジング内部の温度および湿度を検出する内部環境検出部と、本体ハウジング内部の温度または湿度を調整する内部環境調整部と、本体ハウジングの内部環境が予め設定された基準環境範囲内となるように、内部環境検出部の検出結果に基づいて、内部環境調整部を制御する内部環境制御部とを有する。
また、本発明において、内部環境調整部は、本体ハウジングに形成された通気用の開口において開閉自在に設けられたシャッター部で構成されていることが好ましい。この場合、内部環境制御部は、内部環境検出部によって検出された温度が基準環境範囲の上限温度を規定する制御開始温度に到達した場合、シャッター部を開状態に制御し、その後、内部環境検出部によって検出された温度が制御開始温度よりも低い温度に設定された制御終了温度へと到達したことを条件に、シャッター部を閉状態に制御することが望ましい。
また、本発明において、内部環境調整部は、開口の近傍に配置されて回転駆動する環境用ファンを有していることが好ましい。ここで、内部環境制御部は、内部環境検出部によって検出された温度が基準環境範囲の上限温度を規定する制御開始温度に到達した場合、環境用ファンを回転状態に制御し、その後、内部環境検出部によって検出された温度が制御開始温度よりも低い温度に設定された制御終了温度へと到達したことを条件に、環境用ファンを停止状態に制御することが望ましい。
また、本発明において、内部環境調整部は、本体ハウジング内部の雰囲気を加温するヒータモジュールで構成されていてもよい。この場合、内部環境制御部は、内部環境検出部によって検出された湿度が基準環境範囲の上限湿度を規定する制御開始湿度に到達した場合、ヒータモジュールの電源をオン状態に制御し、その後、内部環境検出部によって検出された湿度が制御開始湿度よりも低い湿度に設定された制御終了湿度へと到達したことを条件に、ヒータモジュールの電源をオフ状態に制御することが好ましい。
また、本発明において、内部環境調整部は、ペルチェ素子を用いた冷却モジュールで構成されていてもよい。この場合、内部環境制御部は、内部環境検出部によって検出された湿度が基準環境範囲の上限湿度を規定する制御開始湿度に到達した場合、冷却モジュールの電源をオン状態に制御し、その後、内部環境検出部によって検出された湿度が制御開始湿度よりも低い湿度に設定された制御終了湿度へと到達したことを条件に、冷却モジュールの電源をオフ状態に制御することが望ましい。
また、本発明において、内部環境調整部は、ペルチェ素子を用いた冷却モジュールと、本体ハウジング内部の雰囲気を加温するヒータモジュールで構成してもよい。この場合、内部環境制御部は、内部環境検出部によって検出された温度が、低温状態であるか或いは高温状態であるかを切り分ける判定温度以上である場合には、第1の環境制御を行い、内部環境検出部によって検出された温度が、判定温度よりも小さい場合には、第2の環境制御を行うことが好ましい。ここで、第1の環境制御は、内部環境検出部によって検出された湿度が基準環境範囲の上限湿度を規定する制御開始湿度に到達した場合に、冷却モジュールの電源がオン状態に制御され、その後、内部環境検出部によって検出された湿度が制御開始湿度よりも低い湿度に設定された制御終了湿度へと到達したことを条件に、冷却モジュールの電源がオフ状態に制御される。第2の環境制御は、内部環境検出部によって検出された湿度が制御開始湿度に到達した場合、ヒータモジュールの電源がオン状態に制御され、内部環境検出部によって検出された湿度が制御終了湿度へと到達したことを条件に、ヒータモジュールの電源がオフ状態に制御される。
本発明によれば、本体ハウジング内部の湿度および温度をモニタリングし、本体ハウジングの内部環境が予め設定された基準環境範囲内となるように、内部環境調整部を制御して、内部環境を調整することにより、内部環境の変化にともなうデータ収集装置の誤動作を未然に抑制することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態にかかるデータ収集装置3が適用される農作物育成支援システム1の全体構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる農作物育成支援システム1は、農家の作業者側に設けられる農家側コンピュータ(以下「農家側PC」という)2と、農地に設けられるデータ収集装置(フィールドサーバ)3と、集計・解析者側に設けられるサーバ4とを主体に構成されている。この農作物育成支援システム1において、農家側PC2、データ収集装置3およびサーバ4は、インターネット等の電気通信回線5を介して相互に情報通信可能に構成されている。
農家側PC2は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の汎用の情報処理装置により構成されている。この農家側PC2は、電気通信回線5を介してデータ収集装置3またはサーバ4が保有する各種情報(具体的には、収集データ)を閲覧またはダウンロードしたり、電気通信回線5を介してデータ収集装置3を遠隔操作したりすることができる。
データ収集装置3は、農作物を育成する農地に設置されており、農作およびこの農地における農作物に関する情報(データ)を収集する。なお、このデータ収集装置3の詳細については、後述する。このデータ収集装置3は、図示しないアクセスポイントとの間で無線通信を行うことにより、電気通信回線5を介して農家側PC2またはサーバ4との間で情報通信を行うことができる。
サーバ4は、ワークステーション等の汎用の情報処理装置により構成されている。このサーバは、データ収集装置3が検出した情報を受信したり、受信した情報を農家毎に所定の形式で集計したり、集計した情報を統計処理等の解析手法を利用して解析することにより農地及び農作物にとって最適な育成条件に関する情報を抽出したり、抽出された情報を農家側PC2に送信する機能を実現したりすることができる。
図2は、本実施形態にかかるデータ収集装置3の外観を模式的に示す斜視図である。データ収集装置3は、本体ユニット30を主体に構成されている。本体ユニット30は、全体的に長方形形状を有する本体ハウジング30aと、本体ハウジング30aの底部に連結される脚部30bとを有している。この脚部30bは、その一部分が地中に埋設されており、これにより、本体ハウジング30a(本体ユニット30)が農地に設置される。本実施形態において、本体ハウジング30aは、その上部が、例えば、略角錐といったように尖鋭形状に設定されており、また、その表面の粗さが少なく設定されて滑らかな面状態になっている。支柱30cは、本体ハウジング30aおよび脚部30bとは独立して構成されており、その一部分が地中に埋設されている。この支柱30cは、その上部に、後述する情報収集手段の一つであるカメラユニット78と温湿度センサ71とが取り付けられている。
図3は、データ収集装置3のハード構成を模式的に示す断面図であり、(a)は、データ収集装置3の表面側から眺めた断面図、(b)は、データ収集装置3の裏面側から眺めた断面図である。本体ユニット30は、本体ハウジング30aの内部に、制御手段、データ収集手段および通信手段といった、データ収集および情報の送受信に必要な種々の電子部品が収容されている。
具体的には、本体ハウジング30aは、無線カードや外部メモリが搭載されたCPUボード31、データ収集を行うデータ収集ボード32、各種の電子部品に電力を供給するAC/DC電源33およびDC/DC電源34を収容している。これ以外にも、データ収集ボード32に入力される信号のノイズを除去するノイズフィルタ35、情報収集手段に繋がるケーブルが物理的に接続されるセンサインターフェース36、外部電源に繋がるケーブルが物理的に接続される電源インターフェース37、必要な情報を表示する表示ユニット38などが本体ハウジング30a内に収容されている。
さらに、本体ハウジング30aには、その底部に形成された開口40を介して外気を内部に取り込むセンサ用ファン41が収容されているとともに、このセンサ用ファン41からの空気を本体ハウジング30aの上方へと導く筒形状の通風部42が設けられている。また、本体ハウジング30aには、横側面の底部側に形成された吸入口43を介してハウジング内部に外気を取り込むとともに、横側面の上部側に形成された排出口44を介してハウジング内部の空気を外部に排出する環境用ファン45が設けられている。吸入口43は、排出口44よりも鉛直下方にレイアウトされており、また、環境用ファン45は、その吹き出し面が排出口44に望むように、排出口44の近傍にレイアウトされている。
図4は、本体ハウジング30aの横側面を模式的に示す側面図である。同図に示すように、本体ハウジング30aの横側面に形成された排出口44は、その開口領域が、小孔がメッシュ状に形成されたメッシュ部材46によって覆われている。このメッシュ部材46は、排出口44からハウジング内部へと進入する雨水を規制するために設けられており、その小孔の径は、雨水の水滴よりも小さくなるように、かつ、通風を妨げないように、実験やシミュレーションを通じてその最適値が設定されている。この排出口44には、シャッター部47が開閉自在に設けられており、このシャッター部47は、図示しない駆動機構によって開閉方向へスライド駆動される。なお、図4には示されていないが、吸入口43にも、排出口44と同様に、開口領域を覆うメッシュ部材46と、開口領域を開閉するシャッター部47とが設けられている。
さらに、本体ハウジング30aには、本体ハウジング30a内部の雰囲気を加温するヒータモジュール暖房装置としてのヒータモジュール48、ペルチェ素子を用いた冷却モジュール49、および、温度および湿度を検出する温湿度センサ50が収容されている。この温湿度センサ50は、CPUボード31の近傍に設けられている。
本体ハウジング30aに収容される個々の電子部品は、本体ハウジング30aの内部に配置されたボードに組み付けられている。これらの電子部品において、回路等の機能部位が直接的に露出する領域には、防護壁39が設けられており、その露出領域が防護壁39によって覆われている。図3には、例示的に、2つの防護壁39が設けられている。
図5は、データ収集装置3の構成を機能的に示すブロック図である。本体ユニット30は、これを機能的に捉えた場合、データ制御部51と、データ収集部52と、データ演算部53と、データ記憶部54と、データ表示部55と、無線通信制御部56と、無線通信部57と、センサインターフェース(センサI/F)部58と、電源部59と、内部環境制御部60と、内部環境検出部61と、内部環境調整部62とを有している。
データ制御部51は、数値計算や情報処理、機器制御などを行い、データ収集装置3の動作を総合的に制御する。本実施形態との関係では、データ制御部51は、データ演算部53によって生成される情報をデータ記憶部54に記憶させたり、データ表示部55に表示させたりする。また、データ制御部51は、データ記憶部54に記憶されている情報を読み込み、これを無線通信制御部56に対して出力したりする。
データ収集部52は、センサI/F部58を介して、各種センサ70〜77からのセンサ信号およびカメラユニット78からの画像信号を、予め設定された周期で自動的に収集する。データ収集部52によって収集されたデータはデータ演算部53に対して出力される。
データ演算部53は、データ収集部52から出力される各種の信号のそれぞれを対象として、センサ信号(電圧値など)を、利用者が理解することができる所定の形式(例えば、温度)に変換することにより、データ(以下「収集データ」という)を生成する。データ演算部53において生成された収集データは、データ制御部51に対して出力される。
データ記憶部54は、収集データを記憶する機能を担っている。データ演算部53からデータ制御部51に対して出力された収集データは、データ制御部51によってデータ記憶部54に格納される。データ記憶部54には、収集データ毎に、そのデータとともに、例えば、データを取得した時間や日付が対応付けて記憶される。
データ表示部55は、データ制御部51によって制御されて、データ演算部53から出力される収集データを表示したり、現在の動作状況といった各種の情報を表示する。このデータ表示部55により、農地において、収集データをリアルタイムで閲覧したり、その動作状況を把握することができる。
無線通信制御部56は、所定時間毎に、データ制御部51に対してデータ記憶部54に記憶されている所定の量の収集データ(例えば、サーバ4に対して未送信分の収集データ)を要求する。無線通信制御部56は、データ制御部51から収集データを取得すると、この収集データを無線通信部57を介して指定されたアクセスポイントへと送信することにより、サーバ4に対して収集データを送信する。また、無線通信制御部56は、無線通信部57を介して農家側PC2から収集データの送信要求を受信した場合には、送信要求において指定される所定期間分の収集データを、データ制御部51に対して要求する。無線通信制御部56は、データ制御部51から収集データを取得すると、この収集データを無線通信部57を介して指定されたアクセスポイントへと送信することにより、送信要求を送信した農家側PC2に対して収集データを送信する。
無線通信部57は、無線通信を行うアンテナ機能を担っている。
センサI/F部58は、各種センサ70〜77およびカメラユニット78といった、農地および農地における農作物に関する情報を検出する情報検出手段からの検出信号や画像信号を、データ収集部52へと伝送する。
電源部59は、ソーラーパネル,100V電源,12Vバッテリ等の電源から電力の供給を受けることにより、本体ユニット30のシステム各部に電力を供給するとともに、電源状態を制御する機能を担っている。
内部環境制御部60は、外気温変化や雨氷によって本体ハウジング30aの内部環境が変化することにより、内部に収容された電子部品(特に、図3に示すCPUボード31)に動作の不具合が生じないように、内部環境を制御する機能を担っている。換言すれば、内部環境制御部60は、内部環境が予め設定された基準環境範囲内となるように、本体ハウジング30aの内部環境を計測する内部環境検出部61からの計測結果に基づいて、本体ハウジング30aの内部環境を調整する内部環境調整部62を制御する。
ここで、データ制御部51、データ演算部53、データ記憶部54、無線通信制御部56および内部環境制御部60は、図3に示すCPUボード31によって各々の機能が実行される。データ収集部52は、図3に示すデータ収集ボード32によってその機能が実行される。データ表示部55は、図3に示す表示ユニット38によってその機能が実行され、また、無線通信部57は、図示しないアンテナによってその機能が実行される。I/F部58は、図3に示すセンサインターフェース36によってその機能が実行される。電源部59は、図3に示すAC/DC電源33、DC/DC電源34および電源インターフェース37によってその機能が実行される。内部環境検出部61は、図3に示す温湿度センサ50によってその機能が実行される。内部環境調整部62は、吸入口43および排出口44を開閉するシャッター部47、環境用ファン45、ヒータモジュール48、および、冷却モジュール49のいずれか一つ、または、これらの組合せによってその機能が実行される。
このような構成の本体ユニット30には、センサI/F部58を介して、各種センサ70〜77からのセンサ信号およびカメラユニット78からの画像信号が接続されている。
温湿度センサ70〜72は、温度および湿度を検出するセンサであり、白金測温抵抗体型(温度)および静電容量式高分子ポリマー型(湿度)などを用いることができる。温湿度センサ70は、図3に示すように、本体ユニット30の本体ハウジング30a内において、センサ用ファン41と通風部42との間に設けられており、センサ用ファン41によって取り込まれた空気から、農地における温度および湿度を検出する。温湿度センサ71は、本体ユニット30の外部、例えば、図2に示すように、支柱30cに取り付けられており、農地における温度および湿度を検出する。また、温湿度センサ72は、農地において温湿度センサ71とは異なる箇所に設置されており、農地における温度および湿度を検出する。
土壌温度センサ73は、農地における土壌温度を検出するセンサである。土壌水分センサ74は、農地における土壌水分を検出するセンサであり、例えば、電気抵抗型のセンサを用いることができる。土壌ECセンサ75は、電気伝導度を用いて、農地の土壌中に存在している肥料分の含有傾向を検出するセンサである。日射量センサ76は、地表面上の全天日射量を検出するセンサであり、熱電対型などを用いることができる。CO2センサ77は、CO濃度を検出するセンサであり、個体高分子型などを用いることができる。
カメラユニット78は、カメラ(図示せず)と、このカメラを駆動する電源部(図示せず)とを主体に構成されており、これらの要素がハウジングの内部に収容されている。カメラユニット78は、図2に示すように、支柱30cに取り付けられている。カメラは、イメージセンサ(例えば、CCDまたはCMOSセンサ等)が内蔵されており、農地および農地における農作物を含む景色を撮像し、これを画像信号として出力する。電源部は、ソーラーパネル,100V電源,12Vバッテリ等の電源から電力の供給を受けることにより、カメラユニット78のシステム各部に電力を供給するとともに、電源状態を制御する機能を担っている。
以下、本発明の特徴の一つである、内部環境制御部60によって実行される内部環境の制御手法について説明する。本実施形態では、内部環境調整部62として、吸入口43および排出口44を開閉するシャッター部47を制御することにより、夏期などの高温時に対応した内部環境の制御手法について説明する。
図6は、外気温と本体ハウジング30a内部における温度(以下「内部温度」という)との推移を示す説明図であり、実線で内部温度を、一点鎖線で外気温を示す。本実施形態において、内部環境制御部60には、内部環境の制御開始を判定する制御開始温度X1(例えば、50℃)と、この制御開始温度X1よりも低い温度であって、内部環境の制御終了を判定する制御終了温度Y1(例えば、40℃)とが設定されている。この制御開始温度X1は、基準環境範囲の上限温度を規定する温度であり、本体ハウジング30aに収容される電子部品(例えば、CPUボード31)の動作保証上限温度に基づいて設定されている。また、内部環境制御部60は、内部環境検出部61である温湿度センサ50から内部温度を所定時間毎に取得し、これを制御開始温度X1および制御終了温度Y1と比較している。
まず、夜間といったように外気温が低いシーンでは(時間T1以前)、内部環境制御部60は、吸入口43および排出口44におけるシャッター部47を閉状態に制御している。
夏期の日中のように、太陽の積算照射時間が増加し、また、外気温が上昇すると、本体ハウジング30aの内部温度が上昇する。そして、時間T1において、内部温度が制御開始温度X1に到達した場合、内部環境制御部60は、シャッター部47を開状態に制御する。これにより、吸入口43および排出口44が開放されるため、本体ハウジング30a内部の換気が可能となる。そのため、時間T1以降は、内部温度が低下する傾向となる。その後、内部環境制御部60は、内部温度が制御終了温度Y1へと到達したことを条件として、シャッター部47を閉状態に制御する(時間T2)。
外気温がさらに上昇しているようなケースでは、時間T2において吸入口43および排出口44が閉じられることにより、それ以降は、内部温度が再度上昇する傾向となる。そして、内部環境制御部60は、内部温度が制御開始温度X1へと到達した場合には、シャッター部47を開状態に制御する(時間T3)。これにより、本体ハウジング30a内部の換気が可能となるため、時間T3以降は、内部温度が低下する傾向となる。その後、内部環境制御部60は、内部温度が制御終了温度Y1へと到達したことを条件として、シャッター部47を閉状態に制御する(時間T4)。
外気温が低下傾向にあるケースでは、吸入口43および排出口44が閉じられたとしても、時間T4以降は内部温度も低下する傾向となり、内部温度が制御開始温度X1へと再度到達するまでは、吸入口43および排出口44が閉じられたままの状態となる。
このように本実施形態において、屋外の環境情報(本実施形態では、農作およびこの農地における農作物に関する情報)を収集するデータ収集装置3は、本体ハウジング30aと、内部環境検出部61と、内部環境調整部62と、内部環境制御部60とを主体に構成されている。ここで、内部環境検出部61は、本体ハウジング30a内部の温度および湿度を検出する。内部環境調整部62は、本体ハウジング30a内部の温度または湿度を調整する。内部環境制御部60は、本体ハウジング30aの内部環境が予め設定された基準環境範囲内となるように、内部環境検出部61の検出結果に基づいて、内部環境調整部62を制御する。ここで、内部環境調整部62は、本体ハウジング30aに形成された通気用の開口(本実施形態では、吸入口43および排出口44)において開閉自在に設けられたシャッター部47とで構成されている。内部環境制御部60は、内部環境検出部61によって検出された温度が基準環境範囲の上限温度を規定する制御開始温度X1に到達した場合、シャッター部47を開状態に制御し、その後、内部環境検出部61によって検出された温度が制御開始温度X1よりも低い温度に設定された制御終了温度Y1へと到達したことを条件に、シャッター部47を閉状態に制御する。
かかる構成によれば、本体ハウジング30aの温度が、制御開始温度X1に到達した場合には、シャッター部47が開状態に制御される。シャッター部47の開放により、本体ハウジング30a内部の空気が換気されるので、内部温度の上昇が抑制され、これにより、本体ハウジング30aの内部環境を基準環境範囲内に収めることができる。そのため、高温環境下におけるデータ収集装置3の誤動作を未然に抑制することができる。
また、その後、制御終了温度Y1に到達した場合には、シャッター部47が開状態に制御されるので、吸入口43や排出口44から本体ハウジング30aの内部に雨水が進入するといった事態を抑制することができる。そのため、誤動作の抑制とともに、本体ハウジング30aの内部に収容される電子部品の保護を有効に行うことができる。
また、本実施形態によれば、本体ハウジング30aは、その上部が尖鋭形状に設定されている。本体ハウジング30aの上部形状を、フラットな面に設定した場合には、鳥などの害獣が本体ハウジング30aの上部にとまり易くなり、本体ハウジング30aがフン等によって汚されるといった可能性がある。この害獣による被害は、美観を損なうばかりでなく、表示ディスプレの表示面を汚したり、センシング機能、通信機能を妨げたりといったように、データ収集装置3の機能を害する虞さえある。
しかしながら、本体ハウジング30aの上部を尖鋭形状とすることにより、鳥などの害獣が本体ハウジング30aの上部にとまり難くなるため、美観的・機能的な不都合を解決することができる。また、尖鋭形状に設定される本体ハウジング30aの上部は、その表面を滑らかにして面の粗さが少なくなるように設定されている。これにより、本体ハウジング30aの上部に害獣の爪等が係りにくくなるので、害獣をよりとまり難くすることができる。なお、図2に示す例では、本体ハウジング30a上部の尖鋭形状として、単一の角錐形状が設定されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、単一の円錐形状に設定してもよい。また、これ以外にも、本体ハウジング30a上部の尖鋭形状としては、複数の円錐、複数の角錐、複数の針状部材を、矩形状のハウジング上面に設ける構成であってもよい。
また、本実施形態によれば、本体ハウジング30aに収容される電子部品において、回路等の機能部位が直接的に露出する領域は、防護壁39によって覆われている。この防護壁39により、本体ハウジング30aの内部に雨水が浸入した場合であっても、これが回路などの機能部位に到達し、電子部品の機能を妨げたり、故障を引き起したりするといった事態を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、センサ用ファン41によって外気を取り込むための開口40が本体ハウジング30aの底部に形成されている。そのため、この開口40から雨水が本体ハウジング30aの内部に進入し難い構成となっている。また、開口40からセンサ用ファン41によって本体ハウジング30aの内部に取り込まれた空気は、筒形状の通風部42の内部を流れつつ、上方へと向かう流れとなっている。そのため、取り込まれた外気に雨水が含まれているようなケースであっても、重力の作用によって雨水が上方へと到達し難くなるとともに、通風部42によって雨水が電子部品側へと飛散することを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、吸入口43および排出口44は、その開口領域が、小孔がメッシュ状に形成されたメッシュ部材46によって覆われている。これにより、個々の開口領域より雨水が浸入し難い構成とすることができる。また、環境用ファン45は、その吹き出し面が排出口44に望むように、排出口44の近傍にレイアウトされている。そのため、排出口44は、環境用ファン45によって本体ハウジング30aの内部から外部へと空気が吹き出すため、そこから雨水が本体ハウジング30aの内部に進入するといった事態を抑制することができる。また、吸入口43は、排出口44よりも鉛直下方にレイアウトされており、環境用ファン45によって本体ハウジング30aを通過する空気は、本体ハウジング30a内を下方から上方へと移動する流れとなる。そのため、取り込まれた外気に雨水が含まれているようなケースであっても、重力の作用により、吸入口43よりも上方に位置する電子部品へと雨水が到達し難くなる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るデータ収集装置3について説明する。この第2の実施形態に係るデータ収集装置3が第1の実施形態のそれと相違する点は、内部環境制御部60によって実行される内部環境の制御手法である。本実施形態では、内部環境調整部62として、ヒータモジュール48を制御することにより、低温多湿時に対応した内部環境の制御手法について説明する。なお、データ収集装置3のシステム構成については、第1の実施形態のそれと同じであり、重複する部分の説明は省略することとし、以下、相違点を中心に説明する。
図7は、本体ハウジング30a内部の湿度(以下「内部湿度」という)と内部温度との推移を示す説明図であり、実線で内部湿度を、一点鎖線で内部温度を示す。本実施形態において、内部環境制御部60には、内部環境の制御開始を判定する制御開始湿度X2(例えば、85%)と、この制御開始湿度よりも低い湿度であって、内部環境の制御終了を判定する制御終了湿度Y2(例えば、60℃)とが設定されている。この制御開始湿度X2は、基準環境範囲の上限湿度を規定する温度であり、本体ハウジング30aに収容される電子部品(例えば、CPUボード31)の動作保証上限湿度に基づいて設定されている。また、内部環境制御部60は、内部環境検出部61である温湿度センサ50から内部湿度を所定時間毎に取得し、これを制御開始湿度X2および制御終了湿度Y2と比較している。
まず、内部湿度が低いシーンでは(時間T1以前)、内部環境制御部60は、ヒータモジュール48の電源をオフ状態に制御している。
降雨時のように外部の湿度が増加すると、内部湿度も上昇する。そして、時間T1において、内部湿度が制御開始湿度X2へと到達した場合、内部環境制御部60は、ヒータモジュール48の電源をオン状態に制御する。これにより、時間T1以降は、本体ハウジング30a内部温度が上昇する傾向となり、飽和水蒸気量が増えるため、内部湿度が低下する傾向となる。その後、内部環境制御部60は、内部湿度が制御終了湿度Y2へと到達したことを条件として、ヒータモジュール48の電源をオフ状態に制御する(時間T2)。
外部の湿度が高いケースでは、時間T2においてヒータモジュール48がオフ状態となることにより、それ以降は、内部湿度が上昇する傾向となる。そして、内部環境制御部60は、内部湿度が制御開始湿度X2へと到達した場合、ヒータモジュール48の電源をオン状態に制御する。これにより、時間T3以降は、内部湿度が低下する傾向となる。その後、内部環境制御部60は、内部湿度が制御終了湿度Y2へと到達したことを条件として、ヒータモジュール48の電源をオフ状態に制御する。
一方、外部の湿度が低いケースでは、ヒータモジュール48がオフ状態となっても、時間T4以降は、内部湿度も低下する傾向となり、内部湿度が制御開始湿度X2へと再度到達するまでは、ヒータモジュール48の電源はオフ状態のままとなる。
このように本実施形態において、内部環境調整部62は、本体ハウジング30a内部の雰囲気を加温するヒータモジュール48で構成されている。内部環境制御部60は、内部環境検出部61によって検出された湿度が基準環境範囲の上限湿度を規定する制御開始湿度X2に到達した場合、ヒータモジュール48の電源をオン状態に制御し、その後、内部環境検出部61によって検出された湿度が制御開始湿度X2よりも低い湿度に設定された制御終了湿度Y2へと到達したことを条件に、ヒータモジュール48の電源をオフ状態に制御する。
かかる構成によれば、本体ハウジング30aの湿度が、制御開始湿度X2に到達した場合には、ヒータモジュール48の電源がオン状態に制御される。そのため、本体ハウジング30a内の雰囲気の温度が上昇し、飽和水蒸気量が大きくなるので、内部温度の湿度が低下し、これにより、本体ハウジング30aの内部環境を基準環境範囲内に収めることができる。そのため、低温多湿環境下におけるデータ収集装置3の誤動作を未然に抑制することができる。
また、その後、内部湿度が制御終了温度Y2に到達した場合には、ヒータモジュール48の電源がオフ状態に制御されるので、不必要にヒータモジュール48を動作させて電力を不要に消費するといった事態を抑制することができる。
また、ヒータモジュール48を用いて湿度の増加を抑制した場合には、ヒータモジュール48によって内部温度の低下も抑制することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るデータ収集装置3について説明する。この第2の実施形態に係るデータ収集装置3が第1の実施形態のそれと相違する点は、内部環境制御部60によって実行される内部環境の制御手法である。本実施形態では、内部環境調整部62として、シャッター部47および環境用ファン45を制御することにより、高温時に対応した内部環境の制御手法について説明する。なお、データ収集装置3のシステム構成については、第1の実施形態のそれと同じであり、重複する部分の説明は省略することとし、以下、相違点を中心に説明する。
図8は、外気温と本体ハウジング30aの内部温度との推移を示す説明図であり、実線で内部温度を、一点鎖線で外気温を示す。本実施形態において、内部環境制御部60には、内部環境の制御開始を判定する制御開始温度X3(例えば、50℃)と、この制御開始温度X3よりも低い温度であって、内部環境の制御終了を判定する制御終了温度Y3(例えば、40℃)とが設定されている。この制御開始温度X3は、基準環境範囲の上限温度を規定する温度であり、本体ハウジング30aに収容される電子部品(例えば、CPUボード31)の動作保証上限温度に基づいて設定されている。また、内部環境制御部60は、内部環境検出部61である温湿度センサ50から内部温度を所定時間毎に取得し、これを制御開始温度X3および制御終了温度Y3と比較している。
まず、夜間といったように外気温が低いシーンでは(時間T1以前)、内部環境制御部60は、吸入口43および排出口44におけるシャッター部47を閉状態に制御するとともに、環境用ファン45の電源をオフ状態に制御している。
夏期における日中のように、太陽の積算照射時間が増加し、また、外気温が上昇すると、本体ハウジング30aの内部温度が上昇する。そして、時間T1において、内部温度が制御開始温度X3へと到達した場合、内部環境制御部60は、シャッター部47を開状態に制御するとともに、環境用ファン45の電源をオン状態に制御する。これにより、本体ハウジング30a内部の換気が可能となるとともに、環境用ファン45によって換気が促進される。そのため、時間T1以降は、内部温度が低下する傾向となる。その後、内部環境制御部60は、内部温度が制御終了温度Y3へと到達したことを条件に、シャッター部47を閉状態に制御するとともに、環境用ファン45の電源をオフ状態に制御する(時間T2)。
外気温がさらに上昇しているようなケースでは、時間T2において吸入口43および排出口44が閉じられることにより、それ以降は、内部温度が再度上昇する傾向となる。そして、内部環境制御部60は、内部温度が制御開始温度X3へと到達した場合、シャッター部47を開状態に制御するとともに、環境用ファン45の電源をオフ状態に制御する(時間T3)。これにより、本体ハウジング30a内部の換気が促進されるため、時間T3以降は、内部温度が低下する傾向となる。その後、内部環境制御部60は、内部温度が制御終了温度Y3へと到達したことを条件に、シャッター部47を閉状態に制御するとともに、環境用ファン45の電源をオフ状態に制御する。
外気温が低下傾向にあるケースでは、吸入口43および排出口44が閉じられたとしても、時間T4以降は内部温度も低下する傾向となり、内部温度が制御開始温度X3へと再度到達するまでは、吸入口43および排出口44が閉じられた状態、かつ、環境用ファン45がオフ状態のままとなる。
このように本実施形態において、内部環境調整部62は、排出口44の近傍に配置されて回転駆動する環境用ファン45をさらに有している。また、内部環境制御部60は、内部環境検出部61によって検出された温度が制御開始温度X3に到達した場合、シャッター部47を開状態に制御し、さらに、環境用ファン45を回転状態に制御する。その後、内部環境制御部60は、内部環境検出部61によって検出された温度が制御終了温度Y3へと到達したことを条件に、シャッター部47を閉状態に制御し、さらに、環境用ファン45を停止状態に制御する。
かかる構成によれば、本体ハウジング30aの温度が、制御開始温度X3に到達した場合には、さらに、環境用ファン45が回転状態に制御される。そのため、シャッター部47の開放とともに、環境用ファン45の回転により、本体ハウジング30a内部の換気がより促進されるので、内部温度の上昇が抑制され、これにより、本体ハウジング30aの内部環境を基準環境範囲内に収めることができる。これにより、高温環境下におけるデータ収集装置3の誤動作を未然に抑制することができる。
また、その後、制御終了温度Y3に到達した場合には、さらに、環境用ファン45が停止状態に制御される。そのため、吸入口43や排出口44から本体ハウジング30aの内部に雨水が進入するといった事態を抑制することができるとともに、不必要に環境用ファン45を動作させて電力を不要に消費するといった事態を抑制することができる。そのため、本体ハウジング30aの内部に収容される電子部品の保護とともに、不要な電力消費を抑制することができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係るデータ収集装置3について説明する。この第4の実施形態に係るデータ収集装置3が第1の実施形態のそれと相違する点は、内部環境制御部60によって実行される内部環境の制御手法である。本実施形態では、内部環境調整部62として、冷却モジュール49を制御することにより、高温多湿時に対応した内部環境の制御手法について説明する。なお、データ収集装置3のシステム構成については、第1の実施形態のそれと同じであり、重複する部分の説明は省略することとし、以下、相違点を中心に説明する。
図9は、本体ハウジング30aの内部温度と内部湿度との推移を示す説明図であり、実線で内部湿度を、一点鎖線で内部温度を示す。本実施形態において、内部環境制御部60には、内部環境の制御開始を判定する制御開始湿度X4(例えば、85%)と、この制御開始湿度よりも低い湿度であって、内部環境の制御終了を判定する制御終了湿度Y4(例えば、60℃)とが設定されている。この制御開始湿度X4は、基準環境範囲の上限湿度を規定する温度であり、本体ハウジング30aに収容される電子部品(例えば、CPUボード31)の動作保証上限湿度に基づいて設定されている。また、内部環境制御部60は、内部環境検出部61である温湿度センサ50から内部湿度を所定時間毎に取得し、これを制御開始湿度X4および制御終了湿度Y4と比較している。
まず、内部湿度が低いシーンでは(時間T1以前)、内部環境制御部60は、冷却モジュール49の電源をオフ状態に制御している。
降雨時のように外部の湿度が増加すると、内部湿度も上昇する。そして、時間T1において、内部湿度が制御開始湿度X4へと到達した場合、内部環境制御部60は、冷却モジュール49の電源をオン状態に制御する。これにより、時間T1以降は、本体ハウジング30a内部温度が低下する傾向となるとともに、冷却モジュール49の周囲の雰囲気の飽和水蒸気量が低下する。これにより、本体ハウジング30aの内部の水蒸気が、冷却モジュール49の表面に結露となって凝縮し、結果として、内部湿度が低下する傾向となる。その後、内部環境制御部60は、内部湿度が制御終了湿度Y4へと到達したことを条件に、冷却モジュール49の電源をオフ状態に制御する(時間T2)。
外部の湿度が高いケースでは、時間T2において冷却モジュール49がオフ状態となることにより、それ以降は、内部湿度が再度上昇する傾向となる。そして、内部環境制御部60は、内部湿度が制御開始湿度X4へと到達した場合には、冷却モジュール49の電源をオン状態に制御する(時間T3)。これにより、時間T3以降は、内部湿度が低下する傾向となる。その後、内部環境制御部60は、内部湿度が制御終了湿度Y4へと到達したことを条件として、冷却モジュール49の電源をオフ状態に制御する。
一方、外部の湿度が低いケースでは、冷却モジュール49がオフ状態となっても、時間T4以降は、内部湿度も低下する傾向となり、内部湿度が制御開始湿度X4へと再度到達するまでは、冷却モジュール49の電源はオフ状態のままとなる。
このように本実施形態において、内部環境調整部62は、本体ハウジング30a内部の雰囲気を冷却する冷却モジュール49で構成されている。内部環境制御部60は、内部環境検出部61によって検出された湿度が基準環境範囲の上限湿度を規定する制御開始湿度X4に到達した場合、冷却モジュール49の電源をオン状態に制御し、その後、内部環境検出部61によって検出された湿度が制御開始湿度X4よりも低い湿度に設定された制御終了湿度Y4へと到達したことを条件に、冷却モジュール49の電源をオフ状態に制御する。
かかる構成によれば、本体ハウジング30aの湿度が、制御開始湿度X4に到達した場合には、冷却モジュール49の電源がオン状態に制御される。そのため、冷却モジュール49周囲の温度が低下し、その雰囲気の飽和水蒸気量が小さくなり、冷却モジュール49の表面に水蒸気が結露として恐縮する。これにより、本体ハウジング30aの内部湿度が低下し、本体ハウジング30aの内部環境を基準環境範囲内に収めることができる。そのため、高温多湿環境下におけるデータ収集装置3の誤動作を未然に抑制することができる。
また、その後、内部湿度が制御終了温度Y4に到達した場合には、冷却モジュール49の電源がオフ状態に制御されるので、不必要に冷却モジュール49を動作させて電力を不要に消費するといった事態を抑制することができる。
また、冷却モジュール49を用いて湿度の増加を抑制した場合には、冷却モジュールに49よって内部温度の上昇も抑制することができる。
ここで、本実施形態に示す内部環境の制御手法は、第2の実施形態のそれと組み合わせてもよい。これにより、内部環境調整部62として、ヒータモジュール48または冷却モジュール49を制御することにより、多湿時に対応した内部環境の制御手法を提供することができる。この場合、内部環境制御部60は、内部温度が判定温度以上である場合には、第4の実施形態に示すように、冷却モジュール49を用いた第1の環境制御を行う。一方、内部環境制御部60は、内部温度が判定温度よりも小さい場合には、第2の実施形態に示すように、ヒータモジュール48を用いた第2の環境制御を行う。ここで、判定温度は、本体ハウジング30aの内部温度が、低温状態であるか或いは高温状態であるかを切り分けるための値であり、実験やシミュレーションを通じてその最適値が予め設定されている。
かかる構成によれば、低温であっても高温であっても多湿環境において、データ収集装置3の誤動作を未然に抑制することができる。
なお、上述した各実施家形態では、本体ハウジング30aは、一重構造となっているが、第1のハウジングをそれよりも大きな第2のハウジングで収容するといったように、多重構造で構成してもよい。個々のハウジングは、一方のハウジングパート(例えば、蓋形状のハウジングパート)と他方のハウジングパート(例えば、枡形状のハウジングパート)とを向かい合わせて接合することで構成することができる。この場合、本体ハウジング30aは、個々のハウジング毎に、ハウジングパート同士の合わせ面をそれぞれオフセットさせておくことが好ましい。これにより、外側に位置する第2のハウジングにおいて、その合わせ面から雨水が浸入したとしも、その内部に収容される第1のハウジングでは、合わせ面が第2のハウジングとはずれているので、第1のハウジングの内部へと雨水が浸入し難い構成とすることができる。これにより、本体ハウジング30aの内部に収容する電子部品の保護を有効に行うことができる。
このように本体ハウジング30aを多重構造として場合には、防水性が高まるものの、内部環境が悪化した場合には、これが容易に解消されない虞がある。しかしながら、上述した各実施形態に示すように内部環境制御を行うことにより、本体ハウジング30aにおける内部環境を積極的に制御することができるので、内部環境を早期に改善することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。データ収集装置3は、無線通信以外にも有線で通信を行ってもよい。また、サーバ4の無いシステムでも、或いは、サーバ4と直接的に接続されたシステムでの本発明にかかるデータ収集装置3を用いることができる。
また、上述した各実施形態では、データ収集装置3は、農地およびこの農地における農作物に関する情報を収集するものであるが、本発明はこれに限定されず、広く一般的に屋外の環境情報を収集するデータ収集装置として適用することができる。
データ収集装置3が適用される農作物育成支援システム1の全体構成を示すブロック図 データ収集装置3の外観を模式的に示す斜視図 データ収集装置3のハード構成を模式的に示す断面図 本体ハウジング30aの横側面を模式的に示す側面図 データ収集装置3の構成を機能的に示すブロック図 外気温と内部温度との推移を示す説明図 内部湿度と内部温度との推移を示す説明図 外気温と内部温度との推移を示す説明図 内部湿度と内部温度との推移を示す説明図
符号の説明
1 農作物育成支援システム
2 PC
3 データ収集装置
4 サーバ
5 電気通信回線
30 本体ユニット
30a 本体ハウジング
30b 脚部
30c 支柱
31 CPUボード
32 データ収集ボード
33 AC/DC電源
34 DC/DC電源
35 ノイズフィルタ
36 センサインターフェース
37 電源インターフェース
38 表示ユニット
39 防護壁
40 開口
41 センサ用ファン
42 通風部
43 吸入口
44 排出口
44 環境用ファン
45 環境用ファン
46 メッシュ部材
47 シャッター部
48 ヒータモジュール
49 冷却モジュール
50 温湿度センサ
51 データ制御部
52 データ収集部
53 データ演算部
54 データ記憶部
55 データ表示部
56 無線通信制御部
57 無線通信部
58 センサインターフェース部
59 電源部
60 内部環境制御部
61 内部環境検出部
62 内部環境調整部
70 温湿度センサ
71 温湿度センサ
72 温湿度センサ
73 土壌温度センサ
74 土壌水分センサ
75 土壌ECセンサ
76 日射量センサ
77 CO2センサ
78 カメラユニット

Claims (6)

  1. 屋外の環境情報を収集するデータ収集装置において、
    屋外に設置されるとともに、前記環境情報の収集に必要な電子部品が収容された本体ハウジングと、
    前記本体ハウジング内部の温度および湿度を検出する内部環境検出部と、
    前記本体ハウジング内部の温度または湿度を調整する内部環境調整部と、
    前記本体ハウジングの内部環境が予め設定された基準環境範囲内となるように、前記内部環境検出部の検出結果に基づいて、前記内部環境調整部を制御する内部環境制御部と
    を有することを特徴とするデータ収集装置。
  2. 前記内部環境調整部は、前記本体ハウジングに形成された通気用の開口において開閉自在に設けられたシャッター部で構成されており、
    前記内部環境制御部は、前記内部環境検出部によって検出された温度が前記基準環境範囲の上限温度を規定する制御開始温度に到達した場合、前記シャッター部を開状態に制御し、その後、前記内部環境検出部によって検出された温度が前記制御開始温度よりも低い温度に設定された制御終了温度へと到達したことを条件に、前記シャッター部を閉状態に制御することを特徴とする請求項1に記載されたデータ収集装置。
  3. 前記内部環境調整部は、前記開口の近傍に配置されて回転駆動する環境用ファンを有し、
    前記内部環境制御部は、前記内部環境検出部によって検出された温度が前記基準環境範囲の上限温度を規定する制御開始温度に到達した場合、前記環境用ファンを回転状態に制御し、その後、前記内部環境検出部によって検出された温度が前記制御開始温度よりも低い温度に設定された制御終了温度へと到達したことを条件に、前記環境用ファンを停止状態に制御することを特徴とする請求項1または2に記載されたデータ収集装置。
  4. 前記内部環境調整部は、前記本体ハウジング内部の雰囲気を加温するヒータモジュールで構成されており、
    前記内部環境制御部は、前記内部環境検出部によって検出された湿度が前記基準環境範囲の上限湿度を規定する制御開始湿度に到達した場合、前記ヒータモジュールの電源をオン状態に制御し、その後、前記内部環境検出部によって検出された湿度が前記制御開始湿度よりも低い湿度に設定された制御終了湿度へと到達したことを条件に、前記ヒータモジュールの電源をオフ状態に制御することを特徴とする請求項1に記載されたデータ収集装置。
  5. 前記内部環境調整部は、ペルチェ素子を用いた冷却モジュールで構成されており、
    前記内部環境制御部は、前記内部環境検出部によって検出された湿度が前記基準環境範囲の上限湿度を規定する制御開始湿度に到達した場合、前記冷却モジュールの電源をオン状態に制御し、その後、前記内部環境検出部によって検出された湿度が前記制御開始湿度よりも低い湿度に設定された制御終了湿度へと到達したことを条件に、前記冷却モジュールの電源をオフ状態に制御することを特徴とする請求項1に記載されたデータ収集装置。
  6. 前記内部環境調整部は、ペルチェ素子を用いた冷却モジュールと、前記本体ハウジング内部の雰囲気を加温するヒータモジュールとで構成されており、
    前記内部環境制御部は、前記内部環境検出部によって検出された温度が、低温状態であるか或いは高温状態であるかを切り分ける判定温度以上である場合には、第1の環境制御を行い、前記内部環境検出部によって検出された温度が、前記判定温度よりも小さい場合には、第2の環境制御を行っており、
    前記第1の環境制御は、前記内部環境検出部によって検出された湿度が前記基準環境範囲の上限湿度を規定する制御開始湿度に到達した場合に、前記冷却モジュールの電源がオン状態に制御され、その後、前記内部環境検出部によって検出された湿度が前記制御開始湿度よりも低い湿度に設定された制御終了湿度へと到達したことを条件に、前記冷却モジュールの電源がオフ状態に制御され、
    前記第2の環境制御は、前記内部環境検出部によって検出された湿度が前記制御開始湿度に到達した場合、前記ヒータモジュールの電源がオン状態に制御され、前記内部環境検出部によって検出された湿度が前記制御終了湿度へと到達したことを条件に、前記ヒータモジュールの電源がオフ状態に制御されることを特徴とする請求項1に記載されたデータ収集装置。
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