JP2008298372A - ドレン水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、且つ、低消費電力で効率良く蒸散ができるドレン水処理装置を提供する。
【解決手段】ドレン水を溜めるドレンタンク3と、ドレンタンク3に溜められたドレン水を蒸散させる2台の超音波蒸散機4,5とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機等で発生するドレン水を処理するドレン水処理装置に関する。
空気調和機においては、冷房運転時にエバポレータの表面温度が低下すると、エバポレータの表面に結露が発生する。この結露によるドレン水を処理する必要がある。空気調和装置の設置近くに排水場所があれば問題ないが、例えばエレベータの乗りかごに設置された空気調和装置等のように排水場所が近くにない場合には、ドレン水を排水ホースを介してドレンタンクに貯えることになる。しかし、ドレンタンクが満水になると、ドレンタンク内のドレン水を排水する必要があり、排水作業が面倒である。
そこで、ドレンタンクに超音波蒸散機を設置したドレン水処理装置が従来より提案されている(特許文献1,2参照)。この従来技術によれば、ドレンタンク内のドレン水を霧化によって自動的に排出することができるため、排水作業を行う必要がない。
特開平6−182278号公報 特開平2−13732号公報
しかしながら、従来のドレン水処理装置では、単一の超音波蒸散機を取り付けたものである。従って、多量のドレン水を霧化によって排出するには大型の超音波蒸散機を設置する必要があるが、大型の超音波蒸散機は高価で、且つ、消費電力が高いという問題がある。
また、超音波蒸散機は、水の深さによって蒸散効率が大きく異なるため、きめ細かな制御をすることが望ましいが、単一の超音波蒸散機では、水深に応じたきめ細かい制御が困難である。従って、効率的に蒸散を行うことができない。
そこで、本発明は、低コストで、且つ、低消費電力で効率良く蒸散ができるドレン水処理装置を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る発明は、ドレン水処理装置であって、ドレン水が排水されるドレンタンクと、前記ドレンタンクに溜められたドレン水を蒸散させる複数の蒸散機とを備えたことを要旨とする。
第2の特徴に係る発明は、ドレン水処理装置であって、ドレン水が排水されるドレンタンクと、前記ドレンタンクに溜められたドレン水に浮くフロート式蒸散機とを備えたことを要旨とする。
第1の特徴に係る発明によれば、大型の蒸散機に較べて遙かに低コストで、かつ、低消費電力である小型の蒸散機を複数設置するため、大型の蒸散機を1台設置する場合に較べて全体として低コストで、且つ、低消費電力で蒸散できる。また、複数の蒸散機を設置するため、1台の蒸散機に較べてきめ細かい制御が可能であり、ドレン水を効率良く蒸散できる。このため、低コストで、且つ低消費電力で効率良くドレン水を蒸散させることできる。
第2の特徴に係る発明によれば、ドレンタンク内の水位に係わらず、蒸散機が最大蒸散能力を発揮できる水位に位置するため、ドレン水を効率良く蒸散できる。このように常に効率の良い蒸散ができるため、小型の低コストで、且つ、低消費電力の蒸散機を設置すれば足りる。以上より、低コストで、且つ、低消費電力で効率良く蒸散ができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2は本発明の第1の実施の形態を示し、図1はドレン水処理装置の概略構成図、図2(a)はドレン水処理装置の詳細な側面図、図2(b)はその部分正面図、図2(c)はその部分底面図である。
図1に示すように、ドレン水処理装置1Aは、図示しない空気調和装置で発生したドレン水を導くドレンホース2と、このドレンホース2よりドレン水が排水され、排水されたドレン水を溜めるドレンタンク3と、このドレンタンク3の底面に設置された2台の蒸散機である超音波蒸散機4,5とを備えている。
空気調和装置は、例えばエレベータの乗りかご内に設置されている。各超音波蒸散機4,5は、小型のものであり、図2に示すように、併設された2個の超音波振動子6を有する。各超音波振動子6は、例えば直径が30mm、高さが11mmである。
上記構成において、各超音波蒸散機1Aが稼働されると、各超音波蒸散機4,5によって超音波がドレンタンク3内のドレン水に向かって発振される。すると、ドレンタンク3内のドレン水に超音波振動が加わり、ドレン水の水面に振動水柱が発生する。この振動水柱によって水面近傍のドレン水が霧化して空気中に自然に排出される。
この第1の実施の形態に係るドレン水処理装置1Aでは、大型の蒸散機に較べて遙かに低コストで、かつ、低消費電力である小型の蒸散機を2台設置するため、大型の蒸散機を1台設置する場合に較べて全体として低コストで、且つ、低消費電力になる。
また、本実施の形態では、2台の超音波蒸散機4,5が設置されているため、1台の場合に較べてきめ細かい制御が可能である。例えば、ドレン水の排出量が少ないと思われる稼働状況では1台の超音波蒸散機4,5のみを稼働し、ドレン水の排出量が多いと思われる稼働状況では2台の超音波蒸散機4,5を同時に稼働するよう制御する。このように、本実施の形態のドレン水処理装置によれば、低コストで、且つ、低消費電力で効率良く蒸散ができる。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図3に示すように、ドレン水処理装置1Bは、図示しない空気調和装置で発生したドレン水を導くドレンホース2と、このドレンホース2よりドレン水が排水され、排水されたドレン水を溜めるドレンタンク3と、このドレンタンク3の底面に設置された2台の蒸散機である超音波蒸散機4,5と、ドレンタンク3内の水位を検出する水位センサである蒸散開始用水位センサS1と、蒸散開始用水位センサS1の検出結果に基づいて2台の超音波蒸散機4,5の駆動を制御する図示しない制御部とを備えている。
各超音波蒸散機1Bは、その稼働効率が水位によって異なる。ゼロ水位から稼働下限水位H1未満の範囲が低効率蒸散範囲であり、稼働下限水位H1から稼働上限水位H2までの範囲が高効率蒸散範囲であり、稼働上限水位H2より高い水位が再び低効率蒸散範囲となる。高効率蒸散範囲中に、最も効率の高い最大効率水位Hfがある。この実施の形態の超音波蒸散機4,5は、その稼働下限水位が20mmであり、最大効率水位が40mmである。以下の実施の形態でも同様である。
蒸散開始用水位センサS1は、ドレンタンク3内のドレン水の水位が超音波蒸散機4,5の高効率蒸散範囲の任意の水位、例えば稼働下限水位H1に達したことを検出する。
制御部は、蒸散開始用水位センサS1が超音波蒸散機4,5の稼働下限水位H1に達したことを検出すると、超音波蒸散機4,5の稼働を開始するよう制御する。また、ドレンタンク3内の水位が稼働下限水位H1より下回ると、超音波蒸散機4,5の稼働を停止する。
この第2の実施の形態によれば、ドレンタンク3の水位が高効率蒸散範囲になって初めて超音波蒸散機4,5を稼働するため、第1の実施の形態に較べて、低消費電力でドレン水を効率良く蒸散できる。
なお、この第2の実施の形態では、蒸散開始用水位センサS1が稼働下限水位H1を検出するよう構成したが、高効率蒸散範囲の任意の水位、例えば最大効率水位Hfを検出し、最大効率水位Hfで超音波蒸散機4,5の稼働を開始するよう制御しても良い。
(第3の実施の形態)
図4〜図8は本発明の第3の実施の形態を示し、図4はドレン水処理装置の概略構成図、図5は制御フローチャート、図6は超音波蒸散機による蒸散量よりドレン水の増加が小さい場合におけるタイムチャート、図7は超音波蒸散機による蒸散量よりドレン水の増加が大きく、且つ、超音波蒸散機の蒸散能力が小さい場合におけるタイムチャート、図8は超音波蒸散機による蒸散量よりドレン水の増加が大きく、且つ、超音波蒸散機の蒸散能力が大きい場合におけるタイムチャートである。
図4に示すように、ドレン水処理装置1Cは、図示しない空気調和装置で発生したドレン水を導くドレンホース2と、このドレンホース2よりドレン水が排水され、排水されたドレン水を溜めるドレンタンク3と、このドレンタンク3の底面に設置された2台の蒸散機である超音波蒸散機4,5と、ドレンタンク3内の水位を検出する水位センサである蒸散開始用水位センサS1及び満水センサS2と、これら水位センサS1,S2の検出結果に基づいて2台の超音波蒸散機4,5と空気調和装置の駆動を制御する図示しない制御部とを備えている。
蒸散開始用水位センサS1は、ドレンタンク3内のドレン水の水位が超音波蒸散機4,5の稼働下限水位H1に達したことを検出する。
満水センサS2は、ドレンタンク3の水位がオーバーフロー近くの水位に達したことを検出する。
制御部は、図5のフローチャートに基づき超音波蒸散機4,5と図示しない空気調和装置の駆動を制御する。動作フローの詳しい内容は、下記の動作で説明する。
次に、ドレン水処理装置1Cの動作を説明する。図5に示すように、図示しない空気調和機の運転開始モードが選択されると(ステップS1)、図示しない空気調和装置の送風用ファンがオン、空気調和機のコンプレッサがオンされる(ステップS2,S3)。その後、蒸散開始用水位センサS1の検出結果が常時チェックされる(ステップS4)。蒸散開始用水位センサS1がドレンタンク3内の水位が稼働下限水位H1に達したことを検出すると、超音波蒸散機4,5の稼働を開始する(ステップS5)。稼働開始から10秒間経過後に(ステップS6)、再び蒸散開始用水位センサS1の検出結果をチェックする(ステップS7)。水位が稼働下限水位H1未満に減水していれば、超音波蒸散機4,5の稼働を停止する(ステップS8)。また、水位が稼働下限水位H1まで減水していなければ、超音波蒸散機4,5の稼働を維持しつつ満水センサS2の検出結果をチェックする(ステップS)。満水センサS2がオーバーフロー近くの水位を検出すると、空気調和装置のコンプレッサの稼働を停止する(ステップS10)。コンプレッサの稼働を停止してから10分経過後に(ステップS11)、コンプレッサの稼働を再開する(ステップS3)。コンプレッサの駆動が再開された後は、上記動作を繰り返す。
超音波蒸散機4,5による蒸散量よりドレン水の増加が小さい場合には、図6に示すように、超音波蒸散機4,5がオン・オフを繰り返し、ドレンタンク3内の水位がA点(稼働下限水位H1)とこれより低水位のB点との間の増減を繰り返す。
超音波蒸散機4,5による蒸散量よりドレン水の増加が大きく、且つ、超音波蒸散機4,5の蒸散能力が小さい場合には、図7に示すように、ドレンタンク3内の水位がA点(稼働下限水位H1)に達し、超音波蒸散機4,5の稼働が開始された後も、水位が増加し続ける。コンプレッサの稼働が停止されて初めて水位が減少する。しかし、超音波蒸散機4,5による蒸散能力が小さいことから、コンプレッサの稼働を停止してから3分経過後でも水位(C点)が稼働下限水位H1にまで減水しないため、コンプレッサの稼働によって再び水位が上昇を開始する。以降、このような動作を繰り返すことになる。
超音波蒸散機4,5による蒸散量よりドレン水の増加が大きく、且つ、超音波蒸散機4,5の蒸散能力が大きい場合には、図8に示すように、ドレンタンク3内の水位がA点(稼働下限水位H1)に達し、超音波蒸散機4,5の稼働が開始された後も、水位が増加し続ける。コンプレッサの稼働が停止されて初めて水位が減少する。そして、超音波蒸散機4,5による蒸散能力が大きいことから、コンプレッサの稼働を停止してから3分経過すると、稼働下限水位H1より低い水位(D点)にまで減水する。従って、コンプレッサの稼働が開始されると共に超音波蒸散機4,5の稼働が一旦停止される。水位が稼働下限水位H1にまで達すると、再び超音波蒸散機4,5の稼働が開始される。以降、このような動作を繰り返すことになる。
この第3の実施の形態によれば、ドレンタンク3の水位が高効率蒸散範囲になって初めて超音波蒸散機4,5を稼働するので、低消費電力でドレン水を効率良く蒸散できる。また、ドレンタンク3の水位がオーバーフロー近傍の水位に達すると空気調和機の稼働を停止するので、ドレンタンク3のドレン水がオーバーフローするのを防止できる。
(第4の実施の形態)
図9は本発明の第4の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図9に示すように、この第4の実施の形態のドレン水処理装置1Dは、前記第1の実施の形態のものと比較するに、ドレンタンク3内が仕切り壁7によって第1タンク室3aと第2タンク室3bの2つに仕切られている。第1タンク室3aと第2タンク室3bに超音波蒸散機4,5がそれぞれ設置されている。
他の構成は、同一であるため、図面の同一構成箇所に同一符号を付して説明を省略する。
この第4の実施の形態によれば、単一のタンク室に較べて、ドレンホース2より排水される第1タンク室3aの水位を早く高効率蒸散範囲内の水位とすることができるため、効率良くドレン水を蒸散することができる。また、第1タンク室3aの水位が高効率蒸散範囲の水位より高くなると、ドレン水がオーバーフローによって第2タンク室3bに流れるため、第1タンク室3aでは極力高効率蒸散範囲で超音波蒸散機4を稼働させることができる。従って、第1の実施の形態と較べて、全体としての蒸散効率の向上になる。
(第5の実施の形態)
図10は本発明の第5の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図10に示すように、この第5の実施の形態のドレン水処理装置1Eは、前記第4の実施の形態のものと同様に、ドレンタンク3A内が仕切り壁7で第1タンク室3aと第2タンク室3bに仕切られているが、前記第4実施の形態のものと異なり、第1タンク室3aの底面が高く、第2タンク室3bの底面が低く設定されている。
他の構成は、同一であるため、図面の同一構成箇所に同一符号を付して説明を省略する。
この第5の実施の形態によれば、前記第4の実施の形態と同様の効果を有する他に、ドレン水処理装置1Eの設置スペースが段差状のスペースしか確保できない場合にもドレン水処理装置1Eを設置できるという利点がある。
(第6の実施の形態)
図11は本発明の第6の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図11に示すように、この第6の実施の形態のドレン水処理装置1Fは、前記第4の実施の形態のものと比較するに、ドレンホース2より排水される第1タンク室3aに水位センサである蒸散開始用水位センサS1が設けられている。蒸散開始用水位センサS1は、第1タンク室3a内の水位が稼働下限水位H1に達したことを検出する。
他の構成は、同一であるため、図面の同一構成箇所に同一符号を付して説明を省略する。
この第6の実施の形態によれば、第1タンク室3aの水位が高効率蒸散範囲になって初めて超音波蒸散機4を稼働することができるため、低消費電力でドレン水を効率良く蒸散できる。
なお、この第6の実施の形態では、蒸散開始用水位センサS1が稼働下限水位H1を検出するよう構成したが、高効率蒸散範囲の任意の水位、例えば最大効率水位Hfを検出するよう構成しても良い。
(第7の実施の形態)
図12は本発明の第7の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図12に示すように、この第7の実施の形態のドレン水処理装置1Gは、前記第6の実施の形態のものと比較するに、ドレンホース2より排水される第1タンク室3aのみならず、第2タンク室3bにも水位センサである蒸散開始用水位センサS1が設けられている。
他の構成は、同一であるため、図面の同一構成箇所に同一符号を付して説明を省略する。
この第7の実施の形態によれば、第1タンク室3aのみならず第2タンク室3bの水位も高効率蒸散範囲になって初めて超音波蒸散機5を稼働することができるため、低消費電力でドレン水を更に効率良く蒸散できる。
(第8の実施の形態)
図13は本発明の第8の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図13に示すように、この第8の実施の形態のドレン水処理装置1Hは、前記第7の実施の形態のものと比較するに、ドレンタンク3A内が各仕切り壁7によって第1、第2及び第3タンク室3a,3b,3cの3つに分けられている。また、3つのタンク室3a,3b,3cには、それぞれ超音波蒸散機4,5,8と、水位センサである蒸散開始用水位センサS1が設けられている。
他の構成は、同一であるため、図面の同一構成箇所に同一符号を付して説明を省略する。
この第8の実施の形態によれば、第7の実施の形態よりも更に早く第1ドレン室3aの水位を高効率蒸散範囲にすることができる。なお、ドレンタンク内を4つ以上のタンク室に分割しても良い。
(第9の実施の形態)
図14は本発明の第9の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図14に示すように、この第9の実施の形態のドレン水処理装置1Iは、図示しない空気調和装置で発生したドレン水を導くドレンホース2と、このドレンホース2よりドレン水が排水され、底面の高さが異なる第1タンク領域10aと第2タンク領域10bの2つのタンク領域に分けられたドレンタンク10と、第1及び第2タンク領域10a,10bにそれぞれ設置された蒸散機である超音波蒸散機4,5とを備えている。
この第9の実施の形態によれば、単一底面のタンク室に較べて、ドレンホース2より排水される第1タンク領域10aの水位を早く高効率蒸散範囲内の水位とすることができるため、効率良くドレン水を蒸散することができる。また、第1タンク領域10aの水位が高効率蒸散範囲の水位より高くなると、ドレン水がオーバーフローによって第2タンク領域10bに流れるため、第1タンク領域10aでは極力高効率蒸散範囲で超音波蒸散機4を稼働させることができる。従って、第1の実施の形態と較べて、全体としての蒸散効率の向上になる。更に、ドレン水処理装置1Iの設置スペースが段差状のスペースしか確保できない場合にもドレン水処理装置1Iを設置できるという利点がある。
(第10の実施の形態)
図15は本発明の第10の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図15に示すように、この第10の実施の形態のドレン水処理装置1Jは、前記第9の実施の形態のものと較べて、第1タンク領域10aに水位センサである蒸散開始用水位センサS1が設けられている。
本実施の形態に係るドレン水処理装置における制御方法は、上記第2の実施の形態の場合と同様である。
この第10の実施の形態によれば、第1タンク領域10aの水位が高効率蒸散範囲になって初めて超音波蒸散機4を稼働することができるため、低消費電力でドレン水を効率良く蒸散できる。
(第11の実施の形態)
図16は本発明の第11の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図16に示すように、この第11の実施の形態のドレン水処理装置1Kは、前記第10の実施の形態のものと較べて、第1タンク領域10aに水位センサである蒸散開始用水位センサS1と蒸散停止用水位センサS3の2つが設けられていると共に、第2タンク領域10bには蒸散開始用水位センサS1が設けられている。各蒸散開始用水位センサS1は、上述したように、第1または第2タンク領域10a,10bの水位が稼働下限水位H1に達したことを検出する。蒸散停止用水位センサS3は、第1タンク領域10aの水位が高効率蒸散範囲の稼働上限水位H2に達したことを検出する。蒸散開始用センサS3が稼働下限水位H1に達したことを検出すると、制御部は第1または第2タンク領域10a,10b側の超音波蒸散機4,5の稼働をそれぞれ開始し、蒸散停止用水位センサS3が稼働上限水位H2に達したことを検出すると、制御部は第1タンク領域10a側の超音波蒸散機4の稼働を停止する。
この第11の実施の形態によれば、第1タンク領域10aの水位が高効率蒸散範囲でのみ超音波蒸散機4を稼働するため、低消費電力でドレン水を非常に効率良く蒸散できる。また、第2タンク領域10bの水位が高効率蒸散範囲になって初めて超音波蒸散機5を稼働するため、低消費電力でドレン水を効率良く蒸散できる。以上より、第10の実施の形態に較べて、低消費電力で、且つ、更に効率良く蒸散できる。
(第12の実施の形態)
図17は本発明の第12の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図17に示すように、この第12の実施の形態のドレン水処理装置は、前記第11の実施の形態のものと較べて、ドレンタンク10内が第1から第3タンク領域10a,10b,10cの3つに分けられている。そして、第1タンク領域10a及び第2タンク領域10bに水位センサである蒸散開始用水位センサS1と蒸散停止用水位センサS3の2つがそれぞれ設けられていると共に、第3タンク領域10cには蒸散開始用水位センサS1のみが設けられている。
本実施の形態のドレン水処理装置における制御方法は、上記第11の実施の形態と略同様である。
この第12の実施の形態によれば、第1タンク領域10a及び第2タンク領域10bの水位が高効率蒸散範囲でのみ超音波蒸散機4,5をそれぞれ稼働するため、低消費電力でドレン水を非常に効率良く蒸散できる。また、第3タンク領域10cの水位が高効率蒸散範囲になって初めて超音波蒸散機8を稼働するため、低消費電力でドレン水を効率良く蒸散できる。
なお、ドレンタンク10内を4以上のタンク室に分割しても良い。
(第13の実施の形態)
図18は本発明の第13の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図である。図18に示すように、この第13の実施の形態のドレン水処理装置1Mは、図示しない空気調和装置で発生したドレン水を導くドレンホース2と、このドレンホース2よりドレン水が排水され、排水されたドレン水を溜めるドレンタンク3と、ドレンタンク3内のドレン水に浮く単一のフロート式超音波蒸散機9とを備えている。フロート式超音波蒸散機9は、フロート部9aによって最大蒸散能力を発揮できる水位に配置されている。
この第13の実施の形態によれば、ドレンタンク3内の水位に係わらず、超音波蒸散機9を最大蒸散能力を発揮できる水位に位置させることができるため、ドレン水を効率良く蒸散できる。このように常に効率の良い蒸散ができるため、小型の低コストで、且つ、低消費電力の超音波蒸散機9を設置すれば足りる。以上より、低コストで、且つ、低消費電力で効率良く蒸散ができる。なお、フロート式超音波蒸散機9をドレンタンク3内に複数台配置しても良い。
前記第1〜第13の実施の形態では、蒸散機は超音波蒸散機4,5,8,9にて構成されているが、蒸散機はドレン水を蒸散できるものであれば、超音波式以外の装置であっても良いことはもちろんである。
なお、前記実施形態では、水位センサは、蒸散開始位置の水位とオーバーフロー近くの水位と蒸散停止位置の水位をそれぞれ別個のセンサで検出するよう構成されているが、単一の水位センサによって各水位を検出するよう構成しても良いことはもちろんである。
本発明の第1の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 (a)は本発明の第1の実施の形態に係るドレン水処理装置の詳細な側面図、(b)はその部分正面図、(c)はその部分底面図。 本発明の第2の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第3の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第3の実施の形態に係るドレン処理装置の制御フローチャート。 超音波蒸散機による蒸散量よりドレン水の増加が小さい場合におけるタイムチャート。 超音波蒸散機による蒸散量よりドレン水の増加が大きく、且つ、超音波蒸散機の蒸散能力が小さい場合におけるタイムチャート。 超音波蒸散機による蒸散量よりドレン水の増加が大きく、且つ、超音波蒸散機の蒸散能力が大きい場合におけるタイムチャート。 本発明の第4の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第5の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第6の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第7の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第8の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第9の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第10の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第11の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第12の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。 本発明の第13の実施の形態に係るドレン水処理装置の概略構成図。
符号の説明
1A〜1M ドレン水処理装置
3,3A,10 ドレンタンク
3a 第1タンク室
3b 第2タンク室
3c 第3タンク室
4,5,8 超音波蒸散機(蒸散機)
7 仕切り壁
9 フロート式超音波蒸散機(フロート式蒸散機)
10a 第1タンク領域
10b 第2タンク領域
10c 第3タンク領域
S1 蒸散開始用水位センサ(水位センサ)
S2 満水センサ(水位センサ)
S3 蒸散停止用水位センサ(水位センサ)

Claims (12)

  1. ドレン水を溜めるドレンタンクと、前記ドレンタンクに溜められたドレン水を蒸散させる複数の蒸散機とを備えたことを特徴とするドレン水処理装置。
  2. 前記ドレンタンク内の水位を検出する水位センサを備えたことを特徴とする請求項1に記載されたドレン水処理装置。
  3. 前記水位センサが前記蒸散機の高効率蒸散範囲内のある水位に達したことを検出すると、前記蒸散機の稼働を開始することを特徴とする請求項2に記載されたドレン水処理装置。
  4. 前記水位センサがオーバーフロー近くの水位に達したことを検出すると、空気調和機の稼働を停止することを特徴とする請求項2または請求項3に記載されたドレン水処理装置。
  5. 前記水位センサが前記蒸散機の高効率蒸散範囲より上方の水位に達したことを検出すると、前記蒸散機の稼働を停止することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載されたドレン水処理装置。
  6. 前記ドレンタンク内は、仕切り壁によって複数のタンク室に仕切られ、各タンク室に前記蒸散機がそれぞれ設置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたドレン水処理装置。
  7. 前記仕切り壁で仕切られた前記各タンク室は、底面の高さが異なることを特徴とする請求項6に記載されたドレン水処理装置。
  8. 複数の前記タンク室の内で、ドレン水が排水されるタンク室に前記水位センサが少なくとも設けられたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載されたドレン水処理装置。
  9. 前記ドレンタンクは、底面の高さが異なる複数のタンク領域に分けられ、前記各タンク領域には前記蒸散機がそれぞれ設置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたドレン水処理装置。
  10. 複数のタンク領域の内で、底面高さの低いタンク領域に前記水位センサを少なくとも設けたことを特徴とする請求項8に記載されたドレン水処理装置。
  11. ドレン水が排水されるドレンタンクと、前記ドレンタンク内のドレン水に浮くフロート式蒸散機とを備えたことを特徴とするドレン水処理装置。
  12. 前記蒸散機は、超音波蒸散機であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載されたドレン水処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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