JP2008297285A - 無機銅剤による薬害を軽減する組成物及び農薬組成物 - Google Patents

無機銅剤による薬害を軽減する組成物及び農薬組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】農園芸作物を栽培する際に発生する病害予防のために使用される無機銅剤による薬害を軽減し、作物に対する汚染がなく、かつ安全性の高い組成物及びこれを含有する農薬組成物を提供すること。
【解決手段】水溶性のカルシウム化合物と水溶性の炭酸アルカリ塩とを含む、無機銅剤による薬害を軽減する組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、水溶性のカルシウム化合物と水溶性の炭酸アルカリ塩とを含有する、無機銅剤による薬害を軽減する組成物及びこの組成物を含む農薬組成物に関する。
農園芸作物栽培においては、多くの薬害虫が発生することにより、作物の品質低下、収量の減少等が引き起こされている。そのため、種々の農薬が使用されている。その中でも、無機銅剤は、広範囲な抗菌スペクトラムを持ち、人畜に対する安全性が高く、安価なため、古くから園芸用殺菌剤として利用されている。しかし、無機銅剤は、ウリ科、アブラナ科、マメ科等の野菜、及びカンキツ、ブドウ、モモ等の果樹に対する薬害を引き起こしやすいという問題がある。この無機銅剤による農園芸作物に対する薬害軽減対策としては、通常、炭酸カルシウムが使用されている。しかし、この炭酸カルシウムは、水に難溶性であるので、作物の葉部及び果実、さらに農園芸作物用ハウスのビニール及び農園芸用器具までも白色状に汚染されてしまうという問題がある。農園芸作物が白色状に汚染されてしまうと、外観が悪くなるので商品価値が下がる。したがって、炭酸カルシウムによる農園芸作物への汚染は、農園芸家にとって深刻な問題であった。
これらの点から、無機銅剤と同時に使用される薬害軽減剤としては、薬害軽減効果に優れ、作物に対する汚染がなく、かつ安全性の高いものが望まれている。
特許文献1には、「炭酸マグネシウムまたは塩基性炭酸マグネシウムを有効成分として含有することを特徴とする、2価金属銅の塩基性酸塩または水酸化2銅を必須成分とする銅殺菌剤に混合して使用するための農作物薬害の軽減剤。」について記載されている。(特許文献1の請求項1を参照。)
その効果として、次のように記載されている。「・・・従来銅剤の薬害軽減剤として使用されている硫酸亜鉛と比較して遥かに優る薬害の軽減効果が認められ、銅水和剤の成分(Cu)に対して同量乃至2倍量のMg相当の本剤の併用は顕著な薬害の軽減作用が認められる。」(特許文献1の2頁右下を参照。)
特開昭54−160718号公報
本発明の課題は、農園芸作物を栽培する際に発生する病害予防のために使用される無機銅剤による薬害を軽減し、作物に対する汚染がなく、かつ安全性の高い組成物を提供することである。本発明の他の課題は、この組成物と無機銅剤とを含むことにより薬害軽減され、作物に対する汚染がなく、かつ安全性の高い農薬組成物を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、
請求項1は、
無機銅剤による薬害を軽減する組成物であって、水溶性のカルシウム化合物と水溶性の炭酸アルカリ塩とを含む組成物であり、
請求項2は、
前記カルシウム化合物は乳酸カルシウムである請求項1に記載の組成物であり、
請求項3は、
前記炭酸アルカリ塩は炭酸水素ナトリウムである請求項1又は2に記載の組成物であり、
請求項4は、
請求項1〜3に記載の組成物と無機銅剤とを含む農薬組成物である。
本発明に係る組成物は、無機銅剤と同時に農園芸作物に散布した場合、薬害はほとんど見られず、同時に作物に対する汚染も抑えることができる。
本発明に係る組成物は、乳酸カルシウムと炭酸水素ナトリウムとを含んで成るので、人体に対して安全であり、この薬害軽減組成物を散布する人及び被散布作物を摂取する人等に安心感を与えることができる。
本発明に係る農薬組成物は、農園芸作物に散布した場合、薬害はほとんど見られず、同時に作物に対する汚染も抑えることができる。
本発明に係る一実施態様である無機銅剤による薬害を軽減する組成物及び農薬組成物について、以下に説明する。
本発明に使用される無機銅剤は、農園芸用農薬として使用される無機銅化合物であり、通常殺菌剤として使用される。具体例としては、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、水酸化第二銅、塩基性炭酸銅等が挙げられる。
農園芸作物に散布された無機銅剤は、雨露、空気、作物からの分泌物、及び病原菌の有機酸などにより銅イオンが溶出し、これが病原菌の表面に吸着してたんぱく質の酵素系を阻害し殺菌作用を現す。しかし、無機銅製剤の剤型、施用法、気象、土壌などの環境条件等により過剰な銅イオンが溶出してしまうことがある。そうすると、殺菌効果が高くなる反面、作物に対しても害作用があり、特に薬害の出やすい作物では、葉部に褐色斑点症状〜褐色斑点が癒合しクロロシス斑の症状となって現れる。
本発明に係る組成物は、水溶性のカルシウム化合物と水溶性の炭酸アルカリ塩とを有効成分として含有する。
この組成物は、無機銅剤から溶出する銅イオンの量をコントロールすることにより、農園芸作物に対する薬害を抑えることができる。また、無機銅剤による薬害を抑えるために、同時に使用されることの多い炭酸カルシウムでは、葉部に白色状の汚れが見られるが、本発明に係る薬害軽減組成物を使用すれば、葉部の汚れを少なくすることができる。
カルシウム化合物としては、水溶性であることが好ましく、硫酸カルシウム、水酸化カルシウム、リンゴ酸カルシウム、乳酸カルシウム、蟻酸カルシウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、グルコン酸カルシウム等を挙げることができる。
カルシウム化合物が水溶液中でカルシウムイオンを生じ、このカルシウムイオンが無機銅化合物が銅イオンになるスピードを抑える。したがって、過剰な銅イオンが農作物に及ぼす薬害を軽減することができる。これらの中では人体への安全性の観点から、食品添加物として使用されている乳酸カルシウムが好ましい。
炭酸アルカリ塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等を挙げることができる。
炭酸塩が水溶液中で炭酸イオンを生じ、この炭酸イオンと銅イオンとで炭酸銅を生成することにより、過剰な銅イオンを減少させることができる。したがって、過剰な銅イオンが農作物に及ぼす薬害を軽減することができる。これらの中では、人体に対して安全性が高いので食品添加物としても使用されていること及び物理化学的性状(水への溶解度、pH、イオン化傾向等)の観点から炭酸水素ナトリウムが好ましい。
本発明に係る組成物は、カルシウム化合物と炭酸アルカリ塩との重量比率が1〜2:2〜10であることが好ましい。無機銅濃度100ppmに対して薬害軽減用組成物濃度40〜400ppmであることが好ましい。また、上記範囲の場合には無機銅剤による作物に対する薬害を抑えることができ、同時に作物の汚れはほとんど見られない。
本発明に係る組成物及び農薬組成物は、有効成分である乳酸カルシウムと炭酸水素ナトリウムとをそのまま使用しても良いが、一般に汎用されている農薬製剤に製剤化して使用する。すなわち、前記有効成分に担体、補助剤等を配合し、粉剤、水和剤、微粒剤、粒剤、乳剤、ゾル剤等の任意の剤型にして使用することができる。
担体としては、農園芸用殺菌剤に常用されるものであれば固体または液体のいずれでも使用することができ、特に限定されない。
例えば、固体担体としては、クレー、タルク、ベントナイト、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボン、シリカ等が単独で若しくは二種以上の混合物の形で使用される。液体担体としては、水、ベンゼン、キシレン、トルエン、ケロシン、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン)等が単独で若しくは二種以上の混合物の形で使用される。
補助剤は、目的に応じて使用され、単独で若しくは二種以上の補助剤を併用し、又は全く補助剤を使用しないことも可能である。補助剤としては、例えば界面活性剤、固着剤、安定剤、及び噴射剤等が挙げられる。
界面活性剤は、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、及び両性界面活性剤のいずれも使用でき、種類は特に限定されない。これらの中でも、農園芸作物に対する安全性、製剤安定性、乳化安定性等の点で、アニオン系界面活性剤及び非イオン系界面活性剤が好ましい。アニオン系界面活性剤としては、例えば、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が挙げられる。これらの界面活性剤は単独で若しくは二種以上の界面活性剤を併用して使用することができる。これらの界面活性剤は、有効成分の乳化、分散、可溶化及び/又は湿潤の目的のために使用される。
本発明に係る組成物及び農薬組成物の使用対象としては、糸状菌類病害、細菌類病害、ウイルス病病害等の植物病害を挙げることができる。個々の病害としては、例えば、イネいもち病、うどんこ病、べと病、さび病、菌核病、褐斑病等を挙げることができる。
本発明に係る組成物及び農薬組成物を使用することができる農園芸作物としては、特に限定されないが、例えば、穀類、豆類、果樹・果実類、野菜類、根菜類、加工用作物類、瓜類、牧草類、芝類、香料等用作物類、及び花卉類等が挙げられる。
本発明に係る組成物及び農薬組成物は、土壌処理用、種子消毒用、及び地上散布用として施用することができる。
本発明に係る組成物は、無機銅剤と必要に応じて補助剤等と予め混合して粉剤、及び水和剤等の剤型として製剤化して農薬組成物とすることにより、施用時にそのまま対象作物に散布するか、若しくは水等で適宜希釈して散布することができる。または、本発明に係る組成物を必要に応じて補助剤等と予め混合して、粉剤、及び水和剤等の剤型として製剤化しておき、施用時に薬害軽減組成物と無機銅剤とを所望の割合で混合して、そのまま対象作物に散布するか、若しくは本発明に係る組成物と無機銅剤とを水等で適宜希釈して散布することができる。
本発明に係る組成物及び農薬組成物は、他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、植物調整剤、除草剤、種子消毒剤、又は肥料等と混合して又は混合せずに同時に若しくは時間を置いて用いることができる。
(実施例1)
乳酸カルシウム(試薬:関東化学株式会社製)28.5部と炭酸水素ナトリウム(試薬:関東化学株式会社製)71.5部とを分析用粉砕機を用いて混合粉砕し、100部の薬害軽減剤を製造した。
市販の無機銅剤[コサイドボルドー(水酸化第二銅:銅として50%)、三明ケミカル株式会社製]を銅としての濃度が500ppmになるように水で希釈し、この希釈液に上記の薬害軽減剤を濃度が700ppmになるように添加して、無機銅製剤を得た。
この無機銅製剤を本葉展開期のレタスに十分散布した。
散布7日後における薬害の発生状況、葉への汚れの程度を次の評価基準に従って判定した。評価試験は3回行い、その平均値を算出した結果を表1に示す。
<薬害の評価基準>
−:薬害が認められない。 指数係数:0
I:葉の全面積の内、薬害が5%以下を占める。 指数係数:1
II:葉の全面積の内、薬害が5〜10%を占める。 指数係数:2
III:葉の全面積の内、薬害が10〜20%を占める。 指数係数:3
IV:葉の全面積の内、薬害が20〜50%を占める。 指数係数:4
V:葉の全面積の内、薬害が50%以上を占める。 指数係数:5

薬害指数:{Σn(0〜5)/5n}×100=薬害指数(n:葉数)

<汚れの評価基準>
−:汚れが認められない。 指数係数:0
A:汚れを認めるが軽微。 指数係数:1
B:汚れがやや目立つ。 指数係数:2
C:汚れが目立つ。 指数係数:3
D:汚れが激しい。 指数係数:4

汚れ指数:{Σn(0〜4)/4n}×100=汚れ指数(n:葉数)
(比較例1)
実施例1において、薬害軽減剤を添加しなかったこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1において、薬害軽減剤の代わりに炭酸カルシウムを4750ppm添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1において、乳酸カルシウムを50部、炭酸水素ナトリウムを50部とを混合粉砕し、100部の薬害軽減剤を得て、市販の無機銅剤(コサイドボルドー)の代わりに、市販の無機銅剤[サンボルドー(塩基性塩化銅:銅として73.5部(銅として44%))、サンケイ化学株式会社製]を銅として880ppmになるように水で希釈し、この希釈液に上記の薬害軽減剤を濃度が2000ppmに成るように添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表1に示す。
(比較例3)
実施例2において、炭酸水素ナトリウムの代わりに炭酸水素アンモニウムを使用したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表1に示す。
(比較例4)
実施例2において、薬害軽減剤を添加しなかったこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表1に示す。
(比較例5)
実施例2において、薬害軽減剤の代わりに炭酸カルシウムを9500ppm添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表1に示す。
Figure 2008297285
(実施例3)
実施例1において、レタスの代わりに本葉6葉展開期のチンゲンサイに散布したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表2に示す。
(比較例6)
実施例3において、薬害軽減剤を添加しなかったこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表2に示す。
(比較例7)
実施例3において、薬害軽減剤の代わりに炭酸カルシウムを4750ppm添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表2に示す。
Figure 2008297285
(実施例4、5、比較例8)
実施例1において、レタスの代わりにインゲン苗に散布し、乳酸カルシウム50.0部と炭酸水素ナトリウム50.0部とを混合粉砕し、100部の薬害軽減剤を得て、無機銅剤の希釈液にこの薬害軽減剤を比較例8は4000ppm、実施例4は2000ppm、実施例5は400ppmになるように添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表3に示す。
(実施例6、7)
実施例4において、乳酸カルシウム16.7部と炭酸水素ナトリウム83.3部とを混合粉砕し、100部の薬害軽減剤を得て、無機銅剤の希釈液にこの薬害軽減剤を実施例6は1200ppm、実施例7は600ppmになるように添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表3に示す。
(実施例8)
実施例4において、乳酸カルシウム28.5部と炭酸水素ナトリウム71.5部とを混合粉砕し、100部の薬害軽減剤を得て、無機銅剤の希釈液にこの薬害軽減剤を700ppmになるように添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表3に示す。
(実施例9)
実施例4において、乳酸カルシウム9.1部と炭酸水素ナトリウム89.9部とを混合粉砕し、100部の薬害軽減剤を得て、無機銅剤の希釈液にこの薬害軽減剤を550ppmになるように添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表3に示す。
(比較例9)
実施例4において、薬害軽減剤を添加しなかったこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表3に示す。
(比較例10)
実施例4において、薬害軽減剤の代わりに炭酸カルシウムを4750ppm添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表3に示す。
(比較例11)
実施例4において、薬害軽減剤の代わりに乳酸カルシウムを200ppm添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表3に示す。
(比較例12)
実施例4において、薬害軽減剤の代わりに炭酸水素ナトリウムを500ppm添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表3に示す。
Figure 2008297285
(実施例10)
実施例1において、市販の無機銅剤(コサイドボルドー)の代わりに、市販の無機銅剤[園芸ボルドー(塩基性塩化銅:銅として35%、硫黄:25%)、サンケイ化学株式会社製]を銅としての濃度が875ppmになるように水で希釈して使用し、かつレタスの代わりにソラマメに散布したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表4に示す。
(実施例11)
実施例10において、薬害軽減剤を1400ppm添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表4に示す。
(比較例13)
実施例10において、薬害軽減剤を添加しなかったこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表4に示す。
(比較例14)
実施例10において、薬害軽減剤の代わりに炭酸カルシウムを9500ppm添加したこと以外は、同様にして薬害の発生状況、葉への汚れの程度を判定した。結果を表4に示す。
Figure 2008297285
(実施例12)
市販の無機銅原体[(塩基性塩化銅:銅として60%、バイエルクロップサイエンス社製)73.5部(銅として44%)]と乳酸カルシウム(試薬:関東化学製)5.0部と炭酸水素ナトリウム(試薬:関東化学製)12.5部と界面活性剤(商品名:エマルゲン910 花王株式会社製)2.0部と界面活性剤(商品名:ニューカルゲンD−3104 竹本油脂株式会社製)2.0部とホワイトカーボン(デグサジャパン社製)残量とを分析用粉砕機を用いて混合粉砕し、100部の水和剤を製造した。
この水和物を銅としての濃度が880ppmになるように水で希釈して、農薬組成物を得た。
この無機銅製剤を本葉展開期のレタスに十分散布した。
散布7日後における薬害の発生状況、葉への汚れの程度を上記の評価基準に従って判定した。評価試験は3回行い、その平均値を算出した結果を表5に示す。
Figure 2008297285

Claims (4)

  1. 無機銅剤による薬害を軽減する組成物であって、水溶性のカルシウム化合物と水溶性の炭酸アルカリ塩とを含む組成物。
  2. 前記カルシウム化合物は乳酸カルシウムである請求項1に記載の組成物。
  3. 前記炭酸アルカリ塩は炭酸水素ナトリウムである請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 請求項1〜3に記載の組成物と無機銅剤とを含む農薬組成物。
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