JP2008297057A - 所在管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の管理エリアを移動する工具等の管理対象について、その所在を的確に管理することができる所在管理システムを提供する。
【解決手段】 施設内に出入口(ゲート)が特定された複数の管理エリアを構築するとともに、当該各管理エリアの出入口を通過する工具に各々固有の識別コードを付与し、かつ各対象に関し当該識別コードを含む所要の情報を蓄積する管理データベース70を備える。各管理エリアの出入口には、工具に付された識別コードを読み取るとともに、管理データベース70に当該識別コードを送るタグリーダ51、52が設置されている。管理データベース70は、タグリーダ51、52から送られてきた識別コードに基づき、管理エリアの出入口を工具が通過した情報を蓄積していく。
【選択図】 図2
【解決手段】 施設内に出入口(ゲート)が特定された複数の管理エリアを構築するとともに、当該各管理エリアの出入口を通過する工具に各々固有の識別コードを付与し、かつ各対象に関し当該識別コードを含む所要の情報を蓄積する管理データベース70を備える。各管理エリアの出入口には、工具に付された識別コードを読み取るとともに、管理データベース70に当該識別コードを送るタグリーダ51、52が設置されている。管理データベース70は、タグリーダ51、52から送られてきた識別コードに基づき、管理エリアの出入口を工具が通過した情報を蓄積していく。
【選択図】 図2
Description
この発明は、施設内での工具等の所在を管理するための所在管理システムに関する。
一般に、原子力発電所は、安全管理の面から施設の内部が複数の管理エリアに区切られて建設されている。このような施設において点検・補修作業を実施する場合、施設内に予め保管されている工具を使用する他に、必要な工具や使い慣れた工具などを施設に持ち込んで作業に使用することもある。しかしこれら点検・補修作業に使用される種々の工具は、施設の安全管理のために、厳重に管理されなければならない。
従来の工具の管理は、工具の保管室や施設の出入口に管理票を備えておき、工具を持ち出す又は持ち込むたびに、この管理票に工具名や数量などを記録しておく人為的な手法が採用されていた。
しかしながら、管理票による人為的な管理手法では、作業員による管理票への記入漏れや記入ミスが多々発生し、厳格な工具管理がされるわけではなかった。このような状況から、工具の所在をいっそう確実に管理できる管理システムの開発が望まれていた。
特許文献1には、個々の工具や用具に個体識別ラベルを貼付して、この個体識別ラベルを一括管理データとして登録する構成の工具管理システムが開示されている。
特開2004−54553号公報
特許文献1には、個々の工具や用具に個体識別ラベルを貼付して、この個体識別ラベルを一括管理データとして登録する構成の工具管理システムが開示されている。
しかしながら、特許文献1の工具管理システムは、建設現場等の限定された作業区画において使用される工具の管理を前提としている。このため、仮に原子力発電所のような複数の管理エリアに区切られた施設内での工具所在管理に適用した場合、種々の問題が生じるおそれがある。例えば、特許文献1の工具管理システムでは、作業終了後に工具が足りなかった場合、工具を置き忘れた場所等を探索することはできない。このため、工具の返却者は、発電所内において実際に作業した場所を再度確認しなければならず、大きな手間をかけて足りない工具を探す必要があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、複数の管理エリアを移動する管理対象について、その所在を的確に管理することができる所在管理システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、施設内に出入口が特定された複数の管理エリアを構築するとともに、当該各管理エリアの出入口を通過する対象に各々固有の識別コードを付与し、かつ各対象に関し当該識別コードを含む所要の情報を蓄積する管理データベースを備え、
さらに、各管理エリアの出入口を通過した対象に付された識別コードを読み取るとともに、管理データベースに当該識別コードを送る識別コード読取手段を、各管理エリアの出入口に設置し、
管理データベースは、識別コード読取手段から送られてきた識別コードに基づき、当該識別コードが付された対象に関して、送り先の識別コード読取手段が設置されている管理エリアの出入口に対する通過情報を蓄積していくことを特徴とする。
さらに、各管理エリアの出入口を通過した対象に付された識別コードを読み取るとともに、管理データベースに当該識別コードを送る識別コード読取手段を、各管理エリアの出入口に設置し、
管理データベースは、識別コード読取手段から送られてきた識別コードに基づき、当該識別コードが付された対象に関して、送り先の識別コード読取手段が設置されている管理エリアの出入口に対する通過情報を蓄積していくことを特徴とする。
かかる構成によれば、管理データベースに蓄積された管理エリアの出入口に対する通過情報に基づき、所要の対象の所在をつきとめることが可能となる。例えば、通過情報から最後に入った管理エリアを特定すれば、対象の所在は当該管理エリアに特定することができる。
また、本発明は、管理データベースに蓄積された管理エリアの出入口に対する通過情報に基づき、所要の対象の所在をつきとめる所在探索手段を含む構成として、対象の所在探索を自動化することもできる。
ここで、識別コードが付与される対象が工具であるとき、識別コードはICタグに記録して当該工具に貼り付けておくことができる。この場合、識別コード読取手段は、ICタグに記録された識別コードを非接触で読み取るICタグリーダで構成すればよい。
また、識別コードが付与される対象が人物であるときは、識別コードはIDカードに記録して当該人物に配布しておくことができる。この場合、識別コード読取手段は、IDカードに記録された識別コードを読み取るカードリーダで構成すればよい。
また、ICタグが貼り付けられた工具を、施設内の保管室に保管される常備工具と、施設外から持ち込まれる外部工具とに分類し、
常備工具が保管される保管室の出入口と、外部工具が持ち込まれる施設の出入口の近傍に、管理データベースにネットワークを介して接続された端末機器を設置して、この端末機器から常備工具又は外部工具に関する情報を入力して管理データベースに登録する構成とすることもできる。
常備工具が保管される保管室の出入口と、外部工具が持ち込まれる施設の出入口の近傍に、管理データベースにネットワークを介して接続された端末機器を設置して、この端末機器から常備工具又は外部工具に関する情報を入力して管理データベースに登録する構成とすることもできる。
以上、本発明によれば、複数の管理エリアを移動する管理対象について、その所在を的確に管理することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図12は、本発明の実施形態に係る所在管理システムを説明するための図であり、図1は、本実施形態に係る所在管理システムの全体構成を示す概略図である。
本実施形態では、主に「工具」と「人物」を管理対象としている。
図1に示すように、本実施形態の所在管理システムは、管理対象である工具の保管室100、構内101、枢要区域102、管理区域103などのように複数の管理エリアに区切られた原子力発電所の施設に適用される。ここで、施設の構内101とは、施設内へ入場が許可された人物全員が往来可能なエリアであり、枢要区域102とは、施設内の中でも特定の人物のみに入場が許可されたエリアであり、管理区域103とは、放射線源等の取り扱いに関係し、特に厳重に管理されるべきエリアである。
なお、本発明の所在管理システムは、このような原子力発電所の施設に限定されないことは勿論であり、例えば複数の管理エリアを有した比較的広範な施設に好適である。
図1乃至図12は、本発明の実施形態に係る所在管理システムを説明するための図であり、図1は、本実施形態に係る所在管理システムの全体構成を示す概略図である。
本実施形態では、主に「工具」と「人物」を管理対象としている。
図1に示すように、本実施形態の所在管理システムは、管理対象である工具の保管室100、構内101、枢要区域102、管理区域103などのように複数の管理エリアに区切られた原子力発電所の施設に適用される。ここで、施設の構内101とは、施設内へ入場が許可された人物全員が往来可能なエリアであり、枢要区域102とは、施設内の中でも特定の人物のみに入場が許可されたエリアであり、管理区域103とは、放射線源等の取り扱いに関係し、特に厳重に管理されるべきエリアである。
なお、本発明の所在管理システムは、このような原子力発電所の施設に限定されないことは勿論であり、例えば複数の管理エリアを有した比較的広範な施設に好適である。
原子力発電所に人物が入場する場合は、構内101、枢要区域102、管理区域103の各管理エリアに応じて構内通行証、枢要区域通行証、管理区域通行証がそれぞれ必要となる。これら各通行証は、施設の管理者によって許可されたエリア分だけ、IDカード10として各人に配布されている。IDカード10には、無線通信によって読み取り可能なICタグであるRFID(Radio Frequency IDentification)タグが貼り付けられており、このRFIDタグには磁気情報として、個人識別番号11(識別コード)がそれぞれ付与されている。
なお、本実施形態では、構内通行証、枢要区域通行証、管理区域通行証毎にIDカードを発行し、それぞれ別の個人識別番号を割り振っているが、例えば社員証などのIDを利用して、同じ番号を用いて一括に管理することもできる。
なお、本実施形態では、構内通行証、枢要区域通行証、管理区域通行証毎にIDカードを発行し、それぞれ別の個人識別番号を割り振っているが、例えば社員証などのIDを利用して、同じ番号を用いて一括に管理することもできる。
また所在管理システムにおいて、保管室100に保管されている工具(以下、常備工具と称する)20には、工具識別番号21(識別コード)を付与したRFIDタグが個別に貼り付けられている。また、施設内に持ち込む工具(以下、外部工具と称する)30については、点検・補修作業の管理会社に予め工具識別番号31(識別コード)を付与したRFIDタグを渡しておき、施設に持ち込む前に、そのRFIDタグを持込者が外部工具30に貼り付ける構成である。
本実施形態の所在管理システムは、人物及び工具に付与されたRFIDタグを利用し、各識別番号11、21、31を読み取ることによって、人物及び工具の所在を同時に管理することができる総合的な管理システムである。
図2は、本実施形態に係る所在管理システムの全体構成を示すブロック図である。
図2に示すように、所在管理システムは、サーバ40が、ネットワーク41を介して、複数の管理エリアの出入口にあるゲート(識別コード読取読取手段)50と、保管室100及び施設出入口の近傍あるコンピュータ端末(端末機器)60と、に接続されたシステムである。
図2に示すように、所在管理システムは、サーバ40が、ネットワーク41を介して、複数の管理エリアの出入口にあるゲート(識別コード読取読取手段)50と、保管室100及び施設出入口の近傍あるコンピュータ端末(端末機器)60と、に接続されたシステムである。
サーバ40には、汎用コンピュータを利用しており、発電所内の管理センター104に設置してある。サーバ40は、CPU42、メモリ43、ネットワークインタフェース44等が内部に備えられており、メモリ43に保存してある管理プログラムと、管理データベース70に蓄積された情報に基づいて、CPU42が各種処理を実行する構成である。所在管理システムは、このサーバ40によってシステム全体を一括に制御し、施設内における工具を管理する構成である。このサーバ40は、工具の所在をつきとめる所在探索手段としても機能している。
図3は、本実施形態に係る所在管理システムのゲートの構成を部分的に示す概略図である。
所在管理システムのゲート50は、各管理エリアの出入口に設けられている。図3に示すように、このゲート50には、RFIDタグの各識別番号11、21、31を非接触で読み取る第1,第2のタグリーダ51、52(ICタグリーダ、IDカードリーダとして機能する)が設置されている。
ここで、第1のタグリーダ51は出入口の外側に、第2のタグリーダ52は出入口の内側(すなわち、管理エリア内)に設けられている。したがって例えば、ある人物が構内101から枢要区域102に侵入する場合は、枢要区域102の出入口に設けられた第1のタグリーダ51を通過した後に、第2のタグリーダ52を通過することになる。
所在管理システムのゲート50は、各管理エリアの出入口に設けられている。図3に示すように、このゲート50には、RFIDタグの各識別番号11、21、31を非接触で読み取る第1,第2のタグリーダ51、52(ICタグリーダ、IDカードリーダとして機能する)が設置されている。
ここで、第1のタグリーダ51は出入口の外側に、第2のタグリーダ52は出入口の内側(すなわち、管理エリア内)に設けられている。したがって例えば、ある人物が構内101から枢要区域102に侵入する場合は、枢要区域102の出入口に設けられた第1のタグリーダ51を通過した後に、第2のタグリーダ52を通過することになる。
また本実施形態の第1、第2のタグリーダ51、52は、特に複数のRFIDタグを無線通信で読み取ることができるマルチリード方式を適用している。このマルチリード方式のタグリーダとしては、例えば、特開2000−113127号公報に開示されたシステムなどがある。
なお、本実施形態において、第1、第2のタグリーダ51、52は、人物のIDカードに貼り付けてあるRFIDタグと、工具に貼り付けてあるRFIDタグとを、同一の周波数帯(900MHz帯)で読み取っている。このようにRFIDタグ自体の周波数を同一にすることで、ゲート50の構造簡易化を図ることができる。第1、第2のタグリーダ51、52は、人物がゲート50を通過する際に、IDカード10から個人識別番号11と、常備工具20及び外部工具30のRFIDタグから工具識別番号21、31を区別なく読み取り、読み取った各識別番号をネットワーク41を介してサーバ40に自動送信する。そして、サーバ40のCPU42が、管理プログラムに基づき、個人識別番号11と工具識別番号21、31を識別する構成である。
さらに、各ゲート50には、第1、第2のタグリーダ51、52の他に、サーバ40からの遠隔操作によって施錠や解錠が可能なドア53が出入口に備えられている。またゲート50の近傍には、ネットワーク41を介してサーバ40に接続され、サーバ40から送信されるメッセージやドア53の施錠や解錠を表示する小型のモニタ54が設けられている。
再び図2に戻って、所在管理システムのコンピュータ端末60は、常備工具20が保管してある保管室100の出入口、及び外部工具30を施設内に持ち込む出入口、にそれぞれ設置されている。このコンピュータ端末60は、ネットワーク41を介して、サーバ40にアクセスすることが可能である。コンピュータ端末60は、サーバ40へのアクセスによって、工具の管理情報画面をコンピュータ端末60のモニタに表示する。操作者はキーボードやマウスを操作し、コンピュータ端末60から工具の管理情報の書き込み及び閲覧を行うことができる。
またコンピュータ端末60は、外部に手持用タグリーダ62、重量計測器63、カメラ64が接続されている。手持用タグリーダ62は、各工具20、30に貼り付けられたRFIDタグの工具識別情報21、31を読み取り、コンピュータ端末60に工具識別情報21、31を送信する機能を有している。また重量計測器63は、各工具20、30を搭載することで重量を計測し、計測した重量値をコンピュータ端末60に送信する機能を有しており、カメラ64は、重量計測器63への搭載時に操作者が操作することで各工具20、30を撮影し、その画像をコンピュータ端末60に送信する機能を有している。
操作者はコンピュータ端末60からサーバ40にアクセスして、各機器から送信されてきた工具識別情報21、31、重量値、画像を関連づけして、工具情報として管理データベース70に書き込むことが可能である。所在管理システムでは、新しい工具を作業等で使用する場合、このコンピュータ端末60を用いて、工具情報を登録してから施設内で使用する構成である。
図4は、本実施形態に係る所在管理システムの管理データベースの内容を示す図である。
図4に示すように、所在管理システムにおいて、サーバ40の管理データベース70は、人物データベース71、工具データベース72、ゲートデータベース73、人物ゲート通過履歴データベース74、工具ケート通過履歴データベース75を含んでいる。
図4に示すように、所在管理システムにおいて、サーバ40の管理データベース70は、人物データベース71、工具データベース72、ゲートデータベース73、人物ゲート通過履歴データベース74、工具ケート通過履歴データベース75を含んでいる。
人物データベース71は、施設内に入場を許可された人物の情報を保存するデータベースであり、登録される詳細なデータとしては、氏名710、所属711、本人画像712、メールアドレス713、構内通行証の個人識別番号714、枢要区域通行証の個人識別番号715、管理区域通行証の個人識別番号716、許可されている管理エリア717などがある。
工具データベース72は、保管室100に保管してある常備工具20及び施設内に持ち込まれる外部工具30の情報を保存するデータベースであり、登録される詳細なデータとしては、工具識別番号720、工具名721、工具画像722、重量723、保管場所724、利用期限725、現在位置726、工具管理会社727、消耗品の可否728、セット工具の可否729などがある。ここで、消耗品とは、工具の中で重量の変動があるものであり、例えば、潤滑油や接着剤などがあげられる。またセット工具とは、工具を一つのセットとしてとらえたものであり、例えばレンチセットなどがある。なおセット工具は、セット内の工具一個毎にRFIDタグを貼り付けることで、工具識別番号21、31を個々に付与することも可能である。
ゲートデータベース73は、施設内にある複数のゲート50の情報を保存するデータベースであり、登録される詳細なデータとしては、ゲート番号730、ゲート名称731、ゲート位置732、ゲート外側ステータス733、ゲート内側ステータス734などがある。ここで、ゲート50のステータスとは、構内101、枢要区域102、管理区域103などの管理エリアの区分のことである。
人物ゲート通過履歴データベース74は、施設内にあるゲート50を通過した人物の情報を保存するデータベースであり、登録されるデータとしては、各ゲートで読み取った個人識別番号740、第1のタグリーダで個人識別番号を読み取った日時741、第2のタグリーダで個人識別番号を読み取った日時742、人物通の判定結果743などがある。
工具ゲート通過履歴データベース75は、施設内にあるゲート50を工具や人物が通過した情報(通過情報)を保存するデータベースであり、登録されるデータとしては、各ゲートで読み取った工具識別番号750、ゲートで読み取った個人識別番号751、第1のタグリーダで工具識別番号を読み取った日時752、第2のタグリーダで工具識別番号を読み取った日時753、工具通過の判定結果754、常備工具の保管室への返却、及び外部工具の施設外への持ち出しの判定結果755などがある。
これら人物データベース71、工具データベース72、ゲートデータベース73、人物ゲート通過履歴データベース74、工具ゲート通過履歴データベース75は、互いに関連づけられるとともに、一括で管理されており、自動的に登録や書き換えがなされ、かつ当事者や第三者が閲覧することも可能である。
本実施形態の所在管理システムは、上記の管理データベース70を用いて、人物のゲート通過許可及び所在、工具の所在などを管理し、適切な処理を行う構成である。
次に、実施形態に係る所在管理システムを用いた各種管理方法について説明する。
本実施形態の所在管理システムは、上記の管理データベース70を用いて、人物のゲート通過許可及び所在、工具の所在などを管理し、適切な処理を行う構成である。
次に、実施形態に係る所在管理システムを用いた各種管理方法について説明する。
〔人物のゲート通過許可〕
図5は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて人物のゲート通過許可の処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、人物のゲート通過許可は、まず、人物がゲート50に近づくと、第1のタグリーダ51または第2のタグリーダ52がIDカード10の個人識別番号11を自動的に読み取る(ステップS10)。
図5は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて人物のゲート通過許可の処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、人物のゲート通過許可は、まず、人物がゲート50に近づくと、第1のタグリーダ51または第2のタグリーダ52がIDカード10の個人識別番号11を自動的に読み取る(ステップS10)。
次に、読み取った個人識別番号11を、ネットワーク41を介してサーバ40に自動送信する(ステップS11)。さらにサーバ40内で、人物データベース71を呼び出し、送信されてきた個人識別番号11から人物を特定する(ステップS12)。
そして、個人データベース71から許可されている管理エリア717の情報を参照して、管理エリアを通過可能かを判別し(ステップS13)、その人物の通過が許可されている場合は、ゲート50のドア53を解錠し(ステップS14)、通過が許可されていない場合は、ドアを施錠したままの状態で、通過できないことを示すメッセージをゲート50のモニタ54に送信する(ステップS15)。
以上のように、所在管理システムは、人物が所持するIDカード10の個人識別番号11をゲート50によって読み取ることで、その人物を特定することができ、管理エリア間の移動を一括で管理することができる。
〔人物の所在探索〕
図6は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて人物の所在を探索する処理を示すフローチャートである。
人物の所在探索とは、施設内における人物が管理エリアのゲート50を通過する場合、必ず第1、第2のタグリーダ51、52の両方を通過することを利用して、これにより人物の所在を特定する方法である。図6に示すように、所在管理システムは、ゲート50の第1、第2のタグリーダ51、52のうちいずれか一方が人物の持つIDカード10の個人識別番号11を検知し(ステップS20)、該個人識別番号11をサーバ40に送信する(ステップS21)。
図6は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて人物の所在を探索する処理を示すフローチャートである。
人物の所在探索とは、施設内における人物が管理エリアのゲート50を通過する場合、必ず第1、第2のタグリーダ51、52の両方を通過することを利用して、これにより人物の所在を特定する方法である。図6に示すように、所在管理システムは、ゲート50の第1、第2のタグリーダ51、52のうちいずれか一方が人物の持つIDカード10の個人識別番号11を検知し(ステップS20)、該個人識別番号11をサーバ40に送信する(ステップS21)。
次にサーバ40において、人物データベース71を呼び出し、ゲート50で読み取った個人識別番号11からその人物を特定する(ステップS22)。さらに、人物ゲート通過データベース74を呼び出し、特定した人物の第1のタグリーダで個人識別番号を読み取った日時741、または、第2のタグリーダで個人識別番号を読み取った日時742を記録する(ステップS23)。
そして、もう一方のタグリーダ(ステップS20において個人識別番号を検知していない側のタグリーダ)が、同じ個人識別番号11の検知を確認し、人物がゲートを通過したか否かを判定する(ステップS24)。ここで、もう一方のタグリーダが同じ個人識別番号11を検知した場合、ゲート50を通過したと判別する(ステップS25)。仮に、もう一方のタグリーダが同じ個人識別番号11を検知しなかった場合は、人物がゲート50を通過していないことになり、つまり人物は最初のタグリーダが検知した管理エリア側にいると判別できる(ステップS26)。
最後に、上記の判別結果を人物ゲート通過データベース74の人物通過の判定結果743に記録する(ステップS27)。これにより第三者は、人物ゲート通過データベース74の人物通の判定結果743を確認することで、人物の所在を管理エリア単位で確認することが可能になる。
〔常備工具の登録〕
図7は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて常備工具を登録する過程を示すフローチャートである。
所在管理システムは、保管室100に保管する常備工具20の情報をデータベース化することで、その所在を管理することができる。図7に示すように、常備工具20の登録は、まず登録者によって、保管室100にあるコンピュータ端末60から、サーバ40にアクセスされる(ステップS30)。
図7は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて常備工具を登録する過程を示すフローチャートである。
所在管理システムは、保管室100に保管する常備工具20の情報をデータベース化することで、その所在を管理することができる。図7に示すように、常備工具20の登録は、まず登録者によって、保管室100にあるコンピュータ端末60から、サーバ40にアクセスされる(ステップS30)。
次に、新しく登録する常備工具20について、工具データベース72に工具名721、保管場所724、消耗品の可否728、セット工具の可否729などの工具情報が書き込まれる(ステップS31)。その後、登録者によって手持用タグリーダ62が使用され、常備工具20にあるRFIDタグの工具識別番号21が読み取られる(ステップS32)。なお、本フローでは、工具識別番号21を付与したRFIDタグが予め工具に貼り付けてあることを前提としている。
さらに、登録者によって常備工具20が重量計測器63に置かれ、その重量が計測されてコンピュータ端末60に送信され(ステップS33)、またカメラ64によって撮影された常備工具20の画像も、コンピュータ端末60に取り込まれる(ステップS34)。そして、入力された常備工具20の情報と、取り込まれた工具識別番号720、重量723、画像722が関連づけされて、一つの常備工具の情報としてサーバ40に送信される(ステップS35)。
最後にサーバ40内において、送信されてきた常備工具20の情報を保存する(ステップS36)。また、他に登録する常備工具20がある場合はステップS31に戻り、同じ作業が繰り返される(ステップS37)。以上のステップを踏むことで、登録者は、保管室100に保管される常備工具20を管理データベース70に登録することができる。
〔常備工具の持ち出し〕
図8は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて常備工具を持ち出す際の処理過程を示すフローチャートである。
所在管理システムは、保管室にある常備工具を持ち出す際に、ゲートにおいて常備工具の持ち出しをチェックすることができる。図8に示すように、保管室100から常備工具を持ち出す場合、まず保管室100の出入口にあるゲート50において、保管室100に入室した持出者のIDカード10を第1、第2のタグリーダ51、52によって個人識別番号11を検知し、該個人識別番号11をサーバに送信する(ステップS40)。サーバ40内では、人物データベース71が呼び出され、送信されてきた個人識別番号11から入室した持出者を特定する(ステップS41)。ここで個人識別番号11は、第1のタグリーダ51と第2のタグリーダ52によってダブルチェックされることにより、確実に入室した持出者を特定することができる。
図8は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて常備工具を持ち出す際の処理過程を示すフローチャートである。
所在管理システムは、保管室にある常備工具を持ち出す際に、ゲートにおいて常備工具の持ち出しをチェックすることができる。図8に示すように、保管室100から常備工具を持ち出す場合、まず保管室100の出入口にあるゲート50において、保管室100に入室した持出者のIDカード10を第1、第2のタグリーダ51、52によって個人識別番号11を検知し、該個人識別番号11をサーバに送信する(ステップS40)。サーバ40内では、人物データベース71が呼び出され、送信されてきた個人識別番号11から入室した持出者を特定する(ステップS41)。ここで個人識別番号11は、第1のタグリーダ51と第2のタグリーダ52によってダブルチェックされることにより、確実に入室した持出者を特定することができる。
次に、持出者が保管してある常備工具20を持ってゲート50に近接すると、第2のタグリーダ52が持出者の個人識別番号11を再度読み取るとともに、常備工具220に貼り付けてあるRFIDタグから工具識別番号21を次々に読み取っていき(ステップS42)、これら読み取った個人識別番号11、工具識別番号21をサーバ40に送信する(ステップS43)。そしてサーバ40において、工具データベース72を呼び出し、工具識別番号21から持ち出される常備工具20を特定する(ステップS44)。
ここで、特定された常備工具20の中に、消耗品またはセット工具が含まれているかを判別する(ステップS45)。消耗品またはセット工具が含まれる場合は、消耗品またはセット工具の重量の計測を促すメッセージをゲート50のモニタ54に送信し(ステップS46)、持出者によって該当工具の重量が計測されコンピュータ端末60から送信されてきたら、工具データベース72にある重量723を書き換える(ステップS47)。一方、消耗品またはセット工具が含まれない場合は、上記のステップを無視して以下のステップに進む。
最後に、工具ゲート通過履歴データベース75を呼び出し、ゲートで読み取った工具識別番号750、ゲートで読み取った個人識別番号751、第2のタグリーダで工具識別番号を読み取った日時753、第1のタグリーダで工具識別番号を読み取った日時752、をそれぞれ書き込み、個人識別番号11と工具識別番号21を関連づけして保存する(ステップS48)。
以上の処理によって、所在管理システムは、持出者が持ち出した常備工具20を特定することができる。またこの処理の間、持出者は、消耗品またはセット工具の重量計測以外に手間のかかる作業はなく、スムーズに常備工具20を持ち出すことが可能である。
〔常備工具の返却〕
所在管理システムは、常備工具20を保管室100に返却する際に、保管室100のゲート50において返却する工具をチェックすることができる。なお、常備工具20の返却において重要な点は、常備工具20を持ち出した持出者と返却者が必ずしも一致するとは限らない点と、常備工具20を一括で返却する必要性が必ずしもない点である。例えば、複数の人間が別々に常備工具を返却しに来ることも想定される。
このため本実施形態の所在管理システムでは、以上の点を考慮して常備工具20の管理を主とし、返却者については工具を持ち出した持出者に限定しない構成としている。
所在管理システムは、常備工具20を保管室100に返却する際に、保管室100のゲート50において返却する工具をチェックすることができる。なお、常備工具20の返却において重要な点は、常備工具20を持ち出した持出者と返却者が必ずしも一致するとは限らない点と、常備工具20を一括で返却する必要性が必ずしもない点である。例えば、複数の人間が別々に常備工具を返却しに来ることも想定される。
このため本実施形態の所在管理システムでは、以上の点を考慮して常備工具20の管理を主とし、返却者については工具を持ち出した持出者に限定しない構成としている。
図9は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて常備工具を返却する際の処理過程を示すフローチャートである。
図9に示すように、常備工具20を返却する場合、まず保管室100の出入口にあるゲート50において、第1、第2のタグリーダ51、52が返却者の個人識別番号11及び常備工具20の工具識別番号21を検知し、サーバ40に送信する(ステップS50)。ここで個人識別番号11と工具識別番号21は、第1のタグリーダ51と第2のタグリーダ52によってダブルチェックされることにより、確実に返却者と常備工具20を特定することができる。
図9に示すように、常備工具20を返却する場合、まず保管室100の出入口にあるゲート50において、第1、第2のタグリーダ51、52が返却者の個人識別番号11及び常備工具20の工具識別番号21を検知し、サーバ40に送信する(ステップS50)。ここで個人識別番号11と工具識別番号21は、第1のタグリーダ51と第2のタグリーダ52によってダブルチェックされることにより、確実に返却者と常備工具20を特定することができる。
サーバ40内では、工具ゲート通過データベース75を呼び出し(ステップS51)、持ち出された常備工具20の中から、送信されてきた工具識別番号21に該当する常備工具20を特定する(ステップS52)。
ここで、特定された常備工具20の中に、セット工具が含まれているかを判別する(ステップS53)。含まれる場合は、セット工具の重量の計測を促すメッセージをゲート50のモニタ54に送信し(ステップS54)、返却者によって該当工具の重量が計測され、コンピュータ端末60から重量のデータが送信されてきたら、工具データベース72に保存してある持ち出し時の重量723と比較し、セット工具が足りているかを判別する(ステップS55)。セット工具の重量がほぼ一致している場合は、セット工具が足りているメッセージをゲート50のモニタ54に送信し(ステップS56)、セット工具の重量が一致しない場合は、セット工具が足りていないメッセージを送信し、返却者に工具の不足を知らせるメッセージを送信する(ステップS57)。一方、セット工具が含まれない場合は、上記のステップを無視して以下のステップに進む。
さらに、ステップS52において呼び出した常備工具20の持ち出し時の工具識別番号750と、返却される工具識別番号21を比較する(ステップS58)。既述したように、持ち出された常備工具20は、持出時に工具ゲート通過データベース75によってそれぞれ関連づけされている。このため、これら関連づけられた常備工具20が揃っていると認識した場合は、返却者が常備工具20を全て返却したメッセージを、ゲート50のモニタ54に送信する(ステップS59)。
一方、返却する工具が揃っていない場合は、常備工具20が足りていないことを知らせるメッセージを、ゲート50のモニタ54に送信する(ステップS60)。ただし、常備工具20が足りていないメッセージは、常備工具20の返却を拒否するものではなく、返却者が保管室100に入室した時点で、常備工具20の一部が返却されたものと認識する。例えば、返却者は常備工具20を不足のまま返却し、足りない常備工具20を取りに戻ることができ、最終的に常備工具20の返却が、持ち出し時に関連づけられた常備工具20と一致すればよい。
なお、サーバ40では、一定の期間が経過した後、持出者によって関連づけられた常備用工具20が返却されているかが判別され(ステップS61)、常備工具20が一つでも返却されていないと判断した場合は、人物データベース71から持出者の情報を呼び出し、常備工具20が不足しているメールを常備工具20の持出者に自動送信する(ステップS62)。所在管理システムは、以上のようにして常備工具20の返却をチェックすることで、常備工具20を確実に管理することができる。
〔外部工具の施設内への持ち込み〕
図10は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて外部工具を施設内に持ち込む際の処理過程を示すフローチャートである。
所在管理システムは、点検・補修作業の管理会社の作業者が施設内に持ち込む外部工具30を管理することも可能である。図10に示すように、外部工具30を持ち込む場合、まず持込者によって施設の出入口にあるコンピュータ端末60から、サーバ40にアクセスされる(ステップS70)。
図10は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて外部工具を施設内に持ち込む際の処理過程を示すフローチャートである。
所在管理システムは、点検・補修作業の管理会社の作業者が施設内に持ち込む外部工具30を管理することも可能である。図10に示すように、外部工具30を持ち込む場合、まず持込者によって施設の出入口にあるコンピュータ端末60から、サーバ40にアクセスされる(ステップS70)。
次に、持ち込む外部工具30について、工具データベース72に工具名721、工具管理会社727、消耗品の可否728、セット工具の可否729などの工具の情報が書き込まれる(ステップS71)。その後、持込者によって手持用タグリーダ62が使用され、外部工具30にあるRFIDタグの工具識別番号31が読み取られる(ステップS72)。なお、本フローでは、点検・補修作業の管理会社に予め配布してある、工具識別番号31を付与したRFIDタグを、外部工具30に貼り付けてあることを前提としている。
また配布してあるRFIDタグは、予め利用期限が決められて配布されており、この利用期限は工具データベース72において利用期限725のデータとして登録されている。所在管理システムでは、手持用タグリーダ62で読み取られた工具識別番号31をサーバ40に送信し(ステップS73)、サーバ40内では工具データベース72から該工具識別番号に関連している利用期限725を呼び出し、外部工具が利用期限内かを判別する(ステップS74)。
さらに、持込者によって外部工具30が重量計測器63に置かれた後、その重量が計測されてコンピュータ端末60に送信され(ステップS75)、またカメラ64によって撮影された工具の画像も、コンピュータ端末60に取り込まれる(ステップS76)。そして、入力された外部工具30の各種の情報と、取り込まれた工具識別番号720、重量723、画像722が関連づけされて、一つの外部工具30の情報としてサーバ40に送信される(ステップS77)。
そしてサーバ40内において、送信されてきた外部工具30の情報を工具データベース72に保存する(ステップS78)。また他に登録する外部工具30がある場合はステップS71に戻り、同じ作業が繰り替えされる(ステップS79)。
最後に、施設の出入口にあるゲート50を通過する際に、第1、第2のタグリーダ51、52で、外部工具30の工具識別番号31と持込者の個人識別番号11を、再度読み取ってサーバに送信する(ステップS80)。ここで個人識別番号11と工具識別番号31は、第1のタグリーダ51と第2のタグリーダ52によってダブルチェックされることにより、確実に持込者と持ち込まれた外部工具を特定することができる。そして、サーバ40内において工具ゲート通過データベース75を呼び出し、ゲート50で読み取った工具識別番号750、ゲートで読み取った個人識別番号751、第1のタグリーダで工具識別番号を読み取った日時752、第2のタグリーダで工具識別番号を読み取った日時753、をそれぞれ書き込み、個人識別番号11と工具識別番号31を関連づけして保存する(ステップS81)。
以上のように、所在管理システムは、施設内に持ち込まれる外部工具30を管理データベース70に登録することができる。よって持込者は、点検・補修作業において、使い慣れた工具を自由に持ち込んで使用することができる。
〔外部工具の施設外への持ち出し〕
所在管理システムは、点検・補修作業の管理会社の作業者が持ち込んだ外部工具30を持ち出す際に、ゲート50において持ち出す工具をチェックすることができる。なお、外部工具30の持ち出しにおいて重要な点は、外部工具30の置き忘れがない点と、外部工具30の管理が持ち込んだ責任者にある点である。
このため、本実施形態の所在管理システムでは、以上の点を考慮して、外部工具30の施設内への持込時と施設外への持出時とで外部工具30が一致していることと、外部工具30の持込者と持出者が一致することの二つの条件を前提として構成されている。
所在管理システムは、点検・補修作業の管理会社の作業者が持ち込んだ外部工具30を持ち出す際に、ゲート50において持ち出す工具をチェックすることができる。なお、外部工具30の持ち出しにおいて重要な点は、外部工具30の置き忘れがない点と、外部工具30の管理が持ち込んだ責任者にある点である。
このため、本実施形態の所在管理システムでは、以上の点を考慮して、外部工具30の施設内への持込時と施設外への持出時とで外部工具30が一致していることと、外部工具30の持込者と持出者が一致することの二つの条件を前提として構成されている。
図11は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて外部工具を施設外に持ち出す際の処理過程を示すフローチャートである。
図11に示すように、外部工具30を施設外に持ち出す場合、まず施設の出入口において、第1、第2のタグリーダ51、52が返却者の個人識別番号11及び外部工具30の工具識別番号31を検知し、サーバ40に送信する(ステップS90)。ここで個人識別番号11と工具識別番号21は、第1のタグリーダ51と第2のタグリーダ52によってダブルチェックされることにより、確実に返却者と常備工具20を特定することができる。
図11に示すように、外部工具30を施設外に持ち出す場合、まず施設の出入口において、第1、第2のタグリーダ51、52が返却者の個人識別番号11及び外部工具30の工具識別番号31を検知し、サーバ40に送信する(ステップS90)。ここで個人識別番号11と工具識別番号21は、第1のタグリーダ51と第2のタグリーダ52によってダブルチェックされることにより、確実に返却者と常備工具20を特定することができる。
サーバ40内では、工具ゲート通過データベース75を呼び出し(ステップS91)、持ち込まれた外部工具30の中から、送信されてきた工具識別番号31に該当する外部工具30を特定する(ステップS92)。
ここで、特定された外部工具30の中に、セット工具が含まれているかを判別する(ステップS93)。含まれる場合は、セット工具の重量の計測を促すメッセージをゲート50のモニタ54に送信し(ステップS94)、持出者によって該当工具の重量が計測され、コンピュータ端末60から重量のデータが送信されてきたら、工具データベース72に保存してある持ち込み時の重量723と比較し、セット工具が足りているかを判別する(ステップS95)。セット工具の重量がほぼ一致している場合は、セット工具が足りているメッセージをゲート50のモニタ54に送信し(ステップS96)、セット工具の重量が一致しない場合は、セット工具が足りていないメッセージを送信し、持出者に工具の不足を知らせるメッセージを送信する(ステップS97)。一方、セット工具が含まれない場合は、上記のステップを無視して以下のステップに進む。
さらに、ステップS92において呼び出した外部工具30の工具識別番号750と、返却される工具識別番号31を比較する(ステップS98)。既述したように、持ち込まれた外部工具30は、持込時に工具ゲート通過データベース75によってそれぞれ関連づけされている。このため、これら関連づけられた外部工具30が揃っていると認識した場合は、持出者が外部工具30を全て持ち出したメッセージを、ゲート50のモニタ54に送信する(ステップS99)。
一方、外部工具30が揃っていない場合は、外部工具30が足りていないことを知らせるメッセージを、ゲート50のモニタ54に送信する(ステップS100)。これにより、外部工具30の持出者は、工具が足りていないことを確実に知ることができる。所在管理システムは、以上のようにして外部工具30の返却をチェックすることで、外部工具20を確実に管理することができる。
〔工具の所在探索〕
施設内において、常備工具20の持出者や外部工具30の持込者の所在と、実際の工具の所在は必ずしも一致するわけではない。例えば、点検・補修作業の間に休憩が入り、人物だけが作業をしている管理エリアから離れることがある。したがって、各工具20、30は、人物の所在と別に管理されることによって、その所在を必要に応じて確認できることが好ましい。工具の所在は、施設内における各工具20、30が管理エリアのゲート50を通過する場合に、必ず第1、第2のタグリーダ51、52を通過することを利用してつきとめることができる。
施設内において、常備工具20の持出者や外部工具30の持込者の所在と、実際の工具の所在は必ずしも一致するわけではない。例えば、点検・補修作業の間に休憩が入り、人物だけが作業をしている管理エリアから離れることがある。したがって、各工具20、30は、人物の所在と別に管理されることによって、その所在を必要に応じて確認できることが好ましい。工具の所在は、施設内における各工具20、30が管理エリアのゲート50を通過する場合に、必ず第1、第2のタグリーダ51、52を通過することを利用してつきとめることができる。
図12は、本実施形態に係る所在管理システムにおいて施設内にある工具の所在を探索する処理を示すフローチャートである。以下、常備工具20の所在を探索する方法について説明する。
図12に示すように、所在管理システムは、ゲート50の第1、第2のタグリーダ51、52のうちいずれか一方が常備工具20のRFIDタグの工具識別番号21を検知し(ステップS110)、サーバ40に該工具識別番号21を送信する(ステップS111)。
図12に示すように、所在管理システムは、ゲート50の第1、第2のタグリーダ51、52のうちいずれか一方が常備工具20のRFIDタグの工具識別番号21を検知し(ステップS110)、サーバ40に該工具識別番号21を送信する(ステップS111)。
次にサーバ40において、工具ゲート通過履歴データベース75を呼び出し、ゲート50で読み取った各工具識別番号21によって常備工具20を特定する(ステップS112)。さらに、特定した常備工具20の第1のタグリーダで工具識別番号を読み取った日時741、または、第2のタグリーダで工具識別番号を読み取った日時742を記録する(ステップS113)。
そして、もう一方のタグリーダ(ステップS110において工具識別番号を検知していない側のタグリーダ)が、同じ工具識別番号21の検知を確認し、常備工具20がゲートを通過したか否かを判定する(ステップS114)。ここで、もう一方のタグリーダが同じ工具識別番号21を検知した場合、ゲート50を通過したと判別する(ステップS115)。仮に、もう一方のタグリーダが同じ工具識別番号11を検知しなかった場合は、常備工具20がゲート50を通過していないことになり、つまり常備工具20は最初のタグリーダが検知した管理エリア側にいると判別できる(ステップS116)。
最後に、上記の判別結果を工具ゲート通過データベース75の工具通過の判定結果754に記録する(ステップS117)。これにより、例えば工具をどこに置き忘れたか分からない場合、工具の所有者等は、工具ゲート通過データベース75の工具通の判定結果754を確認することで、工具の所在を管理エリア単位で特定することができ、管理エリアを限定して探索することが可能となる。
以上のように、所在管理システムは、人物及び工具をゲート50によって、管理エリア単位で確実に管理することができ、管理エリア内への工具の置き忘れを検出するとともに、置き忘れた工具の所在を特定して、迅速な探索に寄与することができる。
なお、本発明の所在管理システムは、説明してきた実施形態に限定されるものではなく、種々の応用例及び変形例が可能なことは勿論である。例えば、施設内に工具以外の手荷物を持ち込む場合、RFIDタグを手荷物に貼り付けておくことで、該手荷物の所在を確実に管理することができる。
なお、本発明の所在管理システムは、説明してきた実施形態に限定されるものではなく、種々の応用例及び変形例が可能なことは勿論である。例えば、施設内に工具以外の手荷物を持ち込む場合、RFIDタグを手荷物に貼り付けておくことで、該手荷物の所在を確実に管理することができる。
10:IDカード、11:個人識別番号
20:常備工具、21:工具識別番号
30:外部工具、31:工具識別番号
40:サーバ、41:ネットワーク、42:CPU、43:メモリ、44:ネットワークインタフェース、
50:ゲート、51:第1のタグリーダ、52:第2のタグリーダ、53:ドア、54:モニタ、
60:コンピュータ端末、62:手持用タグリーダ、63:重量計測器、64:カメラ、
70:管理データベース、71:人物データベース、72:工具データベース、73:ゲートデータベース、74:人物ゲート通過データベース、75:工具ゲート通過データベース、
100:保管室、101:構内、102:枢要区域、103:管理区域、104:管理センター
20:常備工具、21:工具識別番号
30:外部工具、31:工具識別番号
40:サーバ、41:ネットワーク、42:CPU、43:メモリ、44:ネットワークインタフェース、
50:ゲート、51:第1のタグリーダ、52:第2のタグリーダ、53:ドア、54:モニタ、
60:コンピュータ端末、62:手持用タグリーダ、63:重量計測器、64:カメラ、
70:管理データベース、71:人物データベース、72:工具データベース、73:ゲートデータベース、74:人物ゲート通過データベース、75:工具ゲート通過データベース、
100:保管室、101:構内、102:枢要区域、103:管理区域、104:管理センター
Claims (5)
- 施設内に出入口が特定された複数の管理エリアを構築するとともに、当該各管理エリアの出入口を通過する対象に各々固有の識別コードを付与し、かつ各対象に関し当該識別コードを含む所要の情報を蓄積する管理データベースを備え、
さらに、各管理エリアの出入口を通過した対象に付された識別コードを読み取るとともに、前記管理データベースに当該識別コードを送る識別コード読取手段を、前記各管理エリアの出入口に設置し、
前記管理データベースは、前記識別コード読取手段から送られてきた識別コードに基づき、当該識別コードが付された対象に関して、送り先の識別コード読取手段が設置されている管理エリアの出入口に対する通過情報を蓄積していくことを特徴とする所在管理システム。 - 請求項1の所在管理システムにおいて、
前記管理データベースに蓄積された前記管理エリアの出入口に対する通過情報に基づき、所要の対象の所在をつきとめる所在探索手段を含むことを特徴とする所在管理システム。 - 請求項1又は2の所在管理システムにおいて、
前記識別コードが付与される対象が工具であり、前記識別コードはICタグに記録され当該工具に貼り付けられ、
前記識別コード読取手段は、前記ICタグに記録された識別コードを非接触で読み取るICタグリーダであることを特徴とする所在管理システム。 - 請求項1又は2の所在管理システムにおいて、
前記識別コードが付与される対象が人物であり、前記識別コードはIDカードに記録され当該人物に配布され、
前記識別コード読取手段は、前記IDカードに記録された識別コードを読み取るカードリーダであることを特徴とする所在管理システム。 - 請求項3の所在管理システムにおいて、
前記ICタグが貼り付けられた工具は、施設内の保管室に保管される常備工具と、施設外から持ち込まれる外部工具とに分類され、
前記常備工具が保管される保管室の出入口と、前記外部工具が持ち込まれる施設の出入口の近傍には、前記管理データベースにネットワークを介して接続された端末機器が備えてあり、
前記端末機器から、前記常備工具又は外部工具に関する情報を入力して前記管理データベースに登録する構成であることを特徴とする所在管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007143910A JP2008297057A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | 所在管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007143910A JP2008297057A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | 所在管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008297057A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019523934A (ja) * | 2016-06-01 | 2019-08-29 | フェニックス コンタクト ゲーエムベーハー ウント コムパニー カーゲー | 大量の物品を製造するための製造プラント並びに製造プラントを制御し且つ/又はモニタするための方法 |
CN115346102A (zh) * | 2022-10-18 | 2022-11-15 | 山东工程职业技术大学 | 基于图像和rfid的施工工具违规识别方法及系统 |
-
2007
- 2007-05-30 JP JP2007143910A patent/JP2008297057A/ja active Pending
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