JP2008295590A - 穿刺器具 - Google Patents

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正臣 今井
Tetsuya Ooyanai
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Abstract

【課題】穿刺針を皮膚に所定の部位に確実に穿刺し、その穿刺した状態を安定して保つことができる穿刺器具を提供すること。
【解決手段】第1の挟み片3Aと第2の挟み片3Bを有し、第1の挟み片3Aの挟持部21及び第2の挟み片3Bの挟持部31によって皮膚を挟持する挟持部材2と、第1の挟み片3Aの挟持部21と第2の挟み片3Bの挟持部31とを閉じる方向に付勢するばね部材4と、第1の挟み片3Aの挟持部21から突出して挟持部材2により挟持される皮膚を穿刺する穿刺針5と、を備える構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、穿刺針を皮膚の表面より穿刺し、その先端を皮膚の所定部位(例えば真皮)に到達させる穿刺器具に関する。
真皮は、表皮や皮下組織と比較すると毛細血管の密度が高く、またリンパ末端が存在するため、特に直接注入された薬剤は、血管あるいはリンパ管に移行し、体液中に吸収される吸収速度が速くなることが知られている。特に、真皮では、ホルモン、抗体医薬品、サイトカインなどの高分子物質を用いた薬剤を効率よく血液に吸収させることができる。また、真皮は効率の良い免疫の場であることが知られており、ワクチンの投与量を節約したり、弱いワクチンの感作を増強したりすることができる。
また、ある程度成長した人間の真皮は、体表面(角質層の表面)から略一定の深さに存在することが知られている。このことは、言い換えれば、成人の真皮に対して薬剤を注入する場合には、体表面から略一定の深さに薬剤を注入すればよいことを意味している。
一般に、真皮の幅は、体表面に対して垂直方向を基準とすると、1mm〜4mm(平均値は1mm〜2mm)程度であり、また、図10の一般的な皮膚構造の断面図に示すように、真皮Dは、角質層SCを含んだ幅0.06mm〜0.1mm程度の表皮Eと、皮下組織Sとの間に挟まれるようにして皮膚内に存在する。
従って、表皮と皮下組織の間に存在する真皮に、薬剤を確実に注入することは難しく、薬剤が誤って皮下組織等に注入されてしまうと、その薬剤を効率よく血液に吸収させることができないという問題が生じる。
近年、例えば、前述した高分子物質を用いた医薬品を持続的に若しくはワンショットで真皮をターゲットとして投与することが試みられているが、このような場合、特に上述した問題が顕著になる。
ここで、真皮に薬剤を注入するために、体内に挿入される穿刺針の長さを規定した皮下注射装置が知られている(特許文献1)。また、皮膚内に存在する特定の層に薬剤を注入するために、皮膚内に挿入される穿刺針の深さ(挿入深さ)を所定の長さに規定し、体表面に対して垂直方向から穿刺針を皮膚内に挿入する薬液注入装置も知られている(特許文献2)。さらに、穿刺針を案内する部材によって皮膚を変形させて、変形させた皮膚に穿刺針を体表面に対して斜め方向から挿入する装置も知られている(特許文献3)。
特開2001−137343号公報 特開2005−87519号公報 特開昭57−139358号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2に記載された装置では、体表面に対して垂直方向から穿刺針を皮膚内に挿入する構成が採用されている。この場合、穿刺針を穿刺しようとすると、皮膚全体が弾性的に窪んで穿刺されず、また穿刺されても針先(薬剤放出口)が真皮まで達しないことがある。
更に、真皮に対して垂直に穿刺針が挿入されると、真皮内における穿刺針の深さ(挿入深さ)が短くなり、例えば外部から何らかの衝撃等が加えられたような場合には、薬剤注入中の穿刺針が真皮から抜けてしまうという問題が生じてしまう。
また、特許文献3に記載された装置では、穿刺針を案内する部材を皮膚に押し付けることにより皮膚を変形させる構成となっている。そのため、穿刺針を案内する部材を安定して皮膚に固定させることが難しく、穿刺針を皮膚の所定の部位に正確に挿入することができないという問題が生じてしまう。
本発明の目的は、上述の問題点を考慮し、穿刺針を皮膚に所定の部位に確実に穿刺し、その穿刺した状態を安定して保つことができる穿刺器具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1)第1の挟み片と第2の挟み片を有し、前記第1の挟み片の挟持部及び前記第2の挟み片の挟持部によって皮膚を挟持する挟持部材と、
前記第1の挟み片の挟持部と前記第2の挟み片の挟持部とを閉じる方向に付勢する付勢部と、
前記第1の挟み片の挟持部から突出して前記挟持部材により挟持される皮膚を穿刺する穿刺針と、を備えたこと
を特徴とする穿刺器具。
(2)前記第1の挟み片の挟持部に、当該挟持部の端部から前記穿刺針が突出する位置に至るまで延在された押圧回避溝を設けたこと
を特徴とする上記(1)に記載の穿刺器具。
(3)前記押圧回避溝は、前記第1の挟み片の挟持部の端部に至るにつれて広がるように形成したこと
を特徴とする上記(2)に記載の穿刺器具。
(4)前記穿刺針は、前記第1の挟み片の挟持部から突出した状態で固定され、
前記第1の挟み片或いは前記第2の挟み片に、前記穿刺針の針先を保護する針先保護手段を設けたこと
を特徴とする上記(1)に記載の穿刺器具。
(5)前記針先保護手段は、前記第2の挟み片の挟持部に凹部或いは貫通孔を設けることにより形成した針収納部であること
を特徴とする上記(4)に記載の穿刺器具。
(6)前記針先保護手段は、前記第1の挟み片の挟持部或いは前記第2の挟み片の挟持部から突出する針保護用突起であり、
前記針保護用突起により、前記穿刺針の針先が前記第2の挟み片の挟持部と接触しない距離だけ前記第1の挟み片の挟持部と前記第2の挟み片の挟持部とを離間させること
を特徴とする上記(4)に記載の穿刺器具。
(7)前記針保護用突起を、前記第1の挟み片の挟持部の前記穿刺針よりも先端側に配置したこと
を特徴とする上記(6)に記載の穿刺器具。
(8)前記第1の挟み片に取り付けられると共に前記穿刺針をその軸方向に移動させる針移動手段を設け、
前記第1の挟み片と前記第2の挟み片によって皮膚を挟持した後、前記針移動手段によって穿刺針を移動させて前記挟持した皮膚に穿刺すること
を特徴とする上記(1)に記載の穿刺器具。
本発明によれば、穿刺針を皮膚に穿刺し、その針先(薬剤放出口)を所定の部位に確実に到達させることができると共に、その穿刺した状態を安定して保つことができる。
以下、本発明の穿刺器具を実施するための最良の形態について、図1〜図8を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではない。
図1〜図5は、本発明の穿刺器具の第1の実施の形態を示すものであり、図1は右斜め正面側から見た外観斜視図、図2は左斜め正面側から見た外観斜視図、図3は縦断面図、図4は穿刺針の説明図、図5皮膚を挟持して穿刺針を穿刺した状態を示す説明図である。図6及び図7は、本発明の穿刺器具の第2の実施の形態を示すものであり、図6は右斜め正面側から見た外観斜視図、図7は正面図である。図8A〜図8Cは、本発明の穿刺器具の第3の実施の形態を模式的に表した説明図、図9は図8に示す穿刺器具の針移動手段を説明する説明図である。
図1〜図3に示すように、本発明の穿刺器具の第1の実施の形態を示す穿刺器具1は、第1の挟み片3Aと第2の挟み片3Bとを有すると共にそれら挟み片3A,3Bによって皮膚を挟持する挟持部材2と、第1の挟み片3Aと第2の挟み片3Bを閉じる方向に付勢する付勢部の一具体例を示すばね部材4と、第1の挟み片3Aに設けられた穿刺針5等を備えて構成されている。
挟持部材2の第1の挟み片3Aは、略L字状に折れ曲がった板体として構成されている。この第1の挟み片3Aは、皮膚を挟持する挟持部21と、挟持部21に連続すると共にこの挟持部21に対して所定の角度傾斜した方向に延在される把持部22と、挟持部21と把持部22が連続される角部に設けられた連結ヒンジ部23とを備えている。
図1及び図2等に示すように、挟持部21の第2の挟み片3Bと対向する面には、段部27が形成されており、先端側の高い面が皮膚に当接する挟持面25とされ、連結ヒンジ部23側の低い面がばね固定面26とされている。
挟持部21の挟持面25には、穿刺針5が略垂直に突出されている。また、挟持面25には、第1の挟み片3Aと第2の挟み片3Bとによって皮膚を挟持した際に、その皮膚の一部に押圧されない部分を形成するための押圧回避溝28が設けられている。この押圧回避溝28は、穿刺針5が突出する位置から挟持部21の先端部に至るまで延在されており、挟持部21の先端部に至るにつれて幅が広がるように形成されている。この押圧回避溝28により、穿刺針5の基端側の一部が露出されるようになっている。
挟持部21の挟持面25と反対側の面には、略垂直に突出する接続部29が設けられている。この接続部29は、円筒体からなり、その筒孔が注射器の筒先やカテーテルのコネクタ等が接続される接続孔29aとなっている。なお、接続孔29aにチューブを接続し、そのチューブの多端に注射器の筒先やカテーテルのコネクタ等を接続してもよい。
図3に示すように、接続部29の接続孔29aは、挟持部21の内部において穿刺針5の内空部に連通されている。この接続孔29aは、接続された注射器の筒先やカテーテルのコネクタ等が簡単に外れないようにテーパ状に形成してもよい。
また、接続部29には、キャップを装着しておくとよい。このキャップは、注射器の筒先やカテーテルのコネクタ等を接続する際に取り外す。これにより、接続孔29a及び後述する針収納部38に収納された状態の穿刺針5の内空部を清潔な状態に保つことができる。
挟持部21の挟持面25から突出するようにして固定された穿刺針5は、中空針となっている。この穿刺針5の先端部には、針先を鋭角にするための刃面5aが設けられている。この刃面5aは、挟持部21の先端側である下方に開口されるように形成されている。
穿刺針5の外径及び長さは、特に限定されるものではないが、外径としては0.1mm〜3mm程度が好ましく、特に0.1mm〜0.6mm程度が好ましい。穿刺針5の挟持面25から突出する長さとしては、0.5mm〜20mm程度が好ましく、例えば、真皮を含む皮内に薬剤を注入する場合は、0.5mm〜3.0mm程度が好ましい。また、図4に示すように、刃面5aの軸方向の長さ、いわゆる刃面長Xとしては、0.2mm〜1.0mm程度が好ましい。
この穿刺針5の材料としては、例えば、ステンレス鋼を挙げることができるが、これに限定されるものではなく、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金その他の金属を用いることができる。
図1等に示すように、第1の挟み片3Aの連結ヒンジ部23は、挟持部21及び把持部22の幅方向に伸びる円筒体からなっている。この連結ヒンジ部23は、第1の挟み片3Aの一側面側から横方向の中間部に至るまでの長さに設定されている。この連結ヒンジ部23の側方である第1の挟み片3Aの中間部から他側面側に至るまでのスペースには、第2の挟み片3Bの後述する連結ヒンジ部(図には表れない)が配置される。
挟持部材2の第2の挟み片3Bは、第1の挟み片3Aと同様に、略L字状に折れ曲がった板体として構成されている。この第2の挟み片3Bは、第1の挟み片3Aの挟持部21と共に皮膚を挟持する挟持部31と、この挟持部31に対して所定の角度傾斜した方向に延在される把持部32と、挟持部31と把持部32が連続される角部に設けられた図には表れない連結ヒンジ部とを備えている。
挟持部31の第1の挟み片3Aの挟持部21と対向する面には、段部37が形成されており、先端側の高い面が皮膚に当接する挟持面35とされ、図に表れない連結ヒンジ部側の低い面がばね固定面36とされている。
第2の挟み片3Bの挟持部31には、第1の挟み片3Aに固定された穿刺針5の針先を保護する針先保護手段の第1の具体例を示す針収納部38が設けられている。この針収納部38は、挟持面35に開口される凹部として形成されている。この針収納部38には、第1の挟み片3Aの挟持面25と第2の挟み片3Bの挟持面35が当接した状態において、穿刺針5の挟持面25から突出した部分が収納される。
図3に示すように、針収納部38の深さは、穿刺針5の挟持面25から突出した部分を収納可能な深さに設定されている。そのため、挟持部31の挟持面35と反対側の面には、針収納部38の深さを確保できるように挟持部31の厚みを増加させるボス部39が設けられている。
第2の挟み片3Bの図に表れない連結ヒンジは、第1の挟み片3Aの連結ヒンジ部23と同様な形状をなしており、挟持部31及び把持部32の幅方向に伸びる円筒体からなっている。この連結ヒンジは、第2の挟み片3Bの一側面側から中間部に至るまでの長さに設定されており、第1の挟み片3Aの角部と第2の挟み片3Bの角部を対向させた状態で、第1の挟み片3Aの連結ヒンジ部23と隣り合うようになっている。
第2の挟み片3Bの図に表れない連結ヒンジの筒穴と連結ヒンジ部23の筒穴には、図1等に示すように、ヒンジピン6が挿通されている。これにより、第1の挟み片3Aと第2の挟み片3Bは、相対的に回動可能となっている。即ち、第1の挟み片3Aと第2の挟み片3Bは、両者の挟持面25,35を当接させる方向である閉じる方向と、挟持面25と挟持面35を離間させる方向である開く方向に開閉可能に連結されている。
第1の挟み片3A及び第2の挟み片3Bの材質としては、例えば、アクリル系樹脂、ABS樹脂等の適当な強度を有する各種合成樹脂を挙げることができるが、これに限定されるものではなく、アルミニウム合金、ステンレス鋼等の金属を用いることもできる。
穿刺器具1のばね部材4は、板ばねであり、一端側が第1の挟み片3Aのばね固定面26に固定され、他端側が第2の挟み片3Bのばね固定面36に固定されている。このばね部材4は、そのばね力によって第1の挟み片3Aと第2の挟み片3Bを閉じる方向に付勢している。そのため、穿刺器具1の組み立て状態において、第1の挟み片3Aの挟持面25と第2の挟み片3Bの挟持面35は、図3に示すように、当接した状態となっている。
本実施の形態では、ばね部材4として板ばねを用いる構成としたが、これに限定されるものではない。本発明に係るばね部材としては、例えば、引っ張りコイルばね、ねじりばね等その他のばねを用いることができる。
このような構成を有する穿刺器具1によれば、例えば、次のようにして皮膚の所定の部位に穿刺針5を穿刺することができる。
まず、第1の挟み片3Aの把持部22と第2の挟み片3Bの把持部32を摘んで互いに接近させる。これにより、挟持部21の挟持面25と挟持部31の挟持面35が離間される。
次に、第1の挟み片3Aの挟持部21と第2の挟み片3Bの挟持部31によって、皮膚の所定の部位を挟持する。挟持する皮膚としては、例えば、肘、膝、膝の裏側の腱の上、顎と首の間等のしわが形成され易い部分及び耳たぶや手の水かき等の厚さの薄い組織を選択するとよい。上記したようなしわが形成され易い部分や耳たぶ等に穿刺針5を穿刺することにより、痛みを少なくすることができる。なお、挟持部21の挟持面25と挟持部31の挟持面35が当接される皮膚の体表面Fの下方には、角質層を含む表皮E、真皮D、皮下組織Sが、層状に配列されている(図5を参照)。
このとき、穿刺器具1は、穿刺針5によって皮膚を穿刺しながら、2つの挟持部21,31によってその皮膚を挟持する。そして、図5に示すように、2つの挟持面25,35に皮膚が当接された状態で、皮膚の挟持及び穿刺針5の穿刺が完了する。この際、穿刺針5は、挟持した皮膚の体表面Fに対して略垂直に穿刺される。
また、挟持面25において、穿刺針5の周囲の一部分には、押圧回避溝28が形成されているが、それ以外の部分は、皮膚に当接される面となっている。そのため、皮膚の挟持が完了した状態において、穿刺針5を根元まで確実に穿刺することができ、針先(薬剤放出口)を皮膚の所望の部位に確実に到達させることができる。本実施の形態では、穿刺針5の挟持面25から突出する長さを0.5mm〜3.0mmに設定し、皮膚の真皮Dに穿刺針5の針先を到達させている。
このとき、穿刺器具1は、ばね部材4によって付勢された2つの挟持部21,31によって皮膚を挟持しているため、穿刺針5が皮膚から抜けてしまう心配がなく、穿刺針5が穿刺された状態を安定して保つことができる。
穿刺器具1による穿刺動作が完結すると、第1の挟み片3Aの接続部29に接続した図示しない注射器や送液ポンプ等の注入器具によって薬液等の液体を送る。これにより、薬液等の液体を、穿刺針5を介して真皮Dに確実に注入することができる。
その際、挟持部21の挟持面25に押圧回避溝28を設けたため、押圧回避溝28に相対する皮膚は圧力を殆ど受けず、注入した薬液等の液体が皮膚(真皮D)内を流れる際の抵抗を小さくすることができ、薬液等の液体を容易に注入することができる。しかも、押圧回避溝28を穿刺針5から離れるにつれて広がるように形成したため、注入した薬液等の液体が皮膚(真皮D)内を流れる際の抵抗をより小さくすることができ、薬液等の液体を効率よく流すことができる。
また、粘度の高い薬液等を注入した場合には、所定時間だけ皮膚の一部が盛り上がることがあるが、このような場合であっても押圧回避溝28によって皮膚が盛り上がるスペースを確保することができる。そのため、粘度の高い薬液等であっても確実に皮膚の所定の部位(真皮D)に注入することができる。
真皮Dに対する薬液等の注入が終了した後、穿刺器具1を皮膚から外すには、把持部22と把持部32を摘んで互いに接近させる。これにより、挟持部21と挟持部31が離間され、挟持面25,35によって挟持していた皮膚を開放すると共に穿刺針5を皮膚から抜くことができる。
図6及び図7は、本発明の穿刺器具の第2の実施の形態を示すものである。この穿刺器具11は、第1の実施の形態を示す穿刺器具1と同様の構成及び形状を有しており、異なるところは、針先保護手段である。そのため、ここでは、針先保護手段について説明し、穿刺器具11の構成のうち穿刺器具1と共通する部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6及び図7に示すように、穿刺器具11の第1の挟み片3Aにおいて、挟持部21の第2の挟み片3Bと対向する面は、皮膚に当接する挟持面25となっている。また、穿刺器具11の第2の挟み片3Bにおいて、挟持部31の第1の挟み片3Aの挟持面25と対向する面が皮膚に当接する挟持面35となっている。
挟持部21の挟持面25には、針先保護手段の第2の具体例を示す針先保護用突起51が設けられている。この針先保護用突起51は、穿刺針5よりも挟持部21の先端側に配置されており、挟持面25から略垂直に突出されている。この針先保護用突起51の挟持面25に直交する方向の長さは、穿刺針5の挟持面25から突出する長さよりも少し長く設定されている。
図7に示すように、針先保護用突起51の先端は、第1の挟み片3Aと第2の挟み片3Bを閉じた状態において、第2の挟み片3Bの挟持面35に当接される。これにより、穿刺針5が挟持面35に当接することがなく、穿刺針5の針先を保護することができる。
また、針先保護用突起51の先端は、第1の挟み片3Aの挟持部21と第2の挟み片3Bの挟持部31によって皮膚を挟持する際、穿刺針5の針先よりも先に挟持する皮膚に当接される。これにより、皮膚を摘み上げ挟持する過程において、穿刺針5の針先が最初に皮膚に当接することを防いで、穿刺針5が変形してしまうことを防止することができる。皮膚は、針先保護用突起51より基端側で、挟持面25側に変形し穿刺針5によって穿刺される。
このような構成を有する穿刺器具11によっても、穿刺器具11と同様に、穿刺針5によって皮膚を穿刺しながら、2つの挟持部21,31によってその皮膚を挟持することができ、穿刺針5の針先を皮膚の所望の部位に確実に到達させることができる。その結果、薬液等の液体を、穿刺針5を介して皮膚の所定の部位、例えば、真皮Dに確実に注入することができる。
また、穿刺器具11は、2つの挟持部21,31によって皮膚を挟持しているため、穿刺針5が皮膚から抜けてしまう心配がなく、穿刺針5が穿刺された状態を安定して保つことができる。
本実施の形態では、第1の挟み片3Aの挟持面25において、穿刺針5よりも挟持部21の先端側に針先保護用突起51を設ける構成としたが、本発明に係る針先保護用突起としては、これに限定されるものではない。本発明に係る針先保護用突起としては、第1の挟持片2の挟持面25において、穿刺針5よりも連結ヒンジ部23側に配置してもよく、また、第2の挟み片3Bの挟持面35に設けてもよい。
針保護用突起を第2の挟み片3Bの挟持面35に設ける場合には、針先保護用突起の先端が、挟持面25の穿刺針5よりも連結ヒンジ部23側に当接する位置に配置することが好ましい。そのように配置することにより、挟持する皮膚の連結ヒンジ23方向の高さを規制することができ、皮膚の所定の部位に向けて針先の位置を調整することができると共に、穿刺針5を皮膚に円滑に穿刺させることができる。
また、本実施の形態では、針先保護用突起51を第1の挟み片3Aの挟持部21と一体に形成して移動できない構成としたが、本発明に係る針先保護用突起としては、これに限定されるものではない。本発明に係る針先保護用突起としては、例えば、挟持部21を貫通するように移動可能な構成とすることもできる。
針先保護用突起を移動可能な構成にする場合、針先保護用突起の移動を所定の係止力をもって係止するロック部を設ける。このロック部により、針先保護用突起の先端が第2の挟み片3Bの挟持面35に当接しているときには、その針先保護用突起の移動を係止する。そして、第1の挟み片3Aの挟持部21と第2の挟み片3Bの挟持部31によって皮膚を挟持する際、ロック部による針先保護用突起の係止状態を解除する。
これにより、針先保護用突起は、穿刺針5の針先よりも先に挟持する皮膚に当接されると共に、その皮膚に押圧されてロック部による係止状態が解除され、挟持面25と反対側に移動する。その結果、2つの挟持部21,31で皮膚を挟持する際、針先保護用突起によって、穿刺針5が一番先に皮膚に接触することで変形してしまうことを防止することができると共に、皮膚を挟持した状態において、穿刺針5を根元まで確実に穿刺することができる。
また、本発明に係る針先保護用突起としては、取り外し可能に構成にすることもできる。その場合、皮膚を挟持する前に第1の挟み片3Aと第2の挟み片3Bを開いた状態で針先保護用突起を取り外してもよく、また、2つの挟持部21,31で皮膚を挟持した後に針先保護用突起を取り外すようにしてもよい。
図8及び図9は、本発明の穿刺器具の第3の実施の形態を示すものである。即ち、図8A〜図8Cは、穿刺器具を表したものであり、図9A及び図9Bは、針移動手段を説明する説明図である。この穿刺器具71は、全体的な形状がクリップ状に形成されている。
図8A〜図8Cに示すように、穿刺器具71は、皮膚を挟持する第1の挟み片73A及び第2の挟み片73Bを有する挟持部材72と、第1の挟み片73Aと第2の挟み片73Bとを連結すると共にこれら2つの挟み片73A,73Bを閉じる方向に付勢する付勢部の一具体例を示す連結部74と、第1の挟み片73Aに設けられた穿刺針5等を備えて構成されている。
挟持部材72の第1の挟み片73Aは、皮膚を挟持する挟持部81と、この挟持部81に固定される把持部82とを備えている。また第2の挟み片73Bは、第1の挟み片73Aの挟持部81と共に皮膚を挟持する挟持部91と、この挟持部91に固定される把持部92とを備えている。
第1の挟み片73Aの挟持部81と第2の挟み片73Bの挟持部91は、それぞれ略長方形の板体からなり、連結部74によって一体に構成されている。図8Aに示すように、2つの挟持部81,91は、互いの先端部が接近するようにそれぞれ連結部74に対して所定の角度で傾斜されている。即ち、2つの挟持部81,91とそれらを連結する連結部74によって構成される部材は、側面形状が略三角形となるように一枚の板体を折り曲げて形成されている。
これら2つの挟持部81,91及び連結部74は、例えば、ステンレス鋼やアルミ合金等の金属、或いはアクリル系樹脂、ABS樹脂等の合成樹脂によって撓み変形可能に形成されている。そのため、図8Bに示すように、2つの挟持部81,91を離間させて第1の挟み片73Aと第2の挟み片73Bを開いた状態にすると、連結部74は撓み変形する。この状態において、第1の挟み片73Aと第2の挟み片73Bは、連結部74が元の状態に戻ろうとする力、いわゆるばね力によって閉じる方向に付勢される。
第1の挟み片73Aの挟持部81は、挟持面83を有しており、第2の挟み片73Bの挟持部91は、挟持面93を有している。これら2つの挟持面83,93は、互いに対向されており、挟持する皮膚に当接される。
第1の挟み片73Aの挟持部81には、穿刺針5を移動させる針移動手段85が取り付けられている。この針移動手段85は、第1の挟み片73Aと第2の挟み片73Bによって挟持した皮膚の側面に対して所定の角度をもった方向に穿刺針5を移動させる。この針移動手段85によって移動された穿刺針5は、第1の挟み片73Aの挟持部81に設けられた貫通孔81a(図9A及び図9Bを参照)を貫通して挟持された皮膚に穿刺される。
図9A及び図9Bに示すように、針移動手段85は、穿刺針5を保持する針ハブ101と、この針ハブ101を収容可能なケース102等を備えて構成されている。針移動手段85の針ハブ101は、筒体からなっている。この針ハブ101の一方の端部には、穿刺針5が固定されており、穿刺針5の内腔部が針ハブ101の内部に連通されている。また、針ハブ101の他方の端部には、フランジ104が設けられている。
更に、針ハブ101の周面には、一対の爪部105,106が設けられている。これら一対の爪部105,106は、ケース102の後述するハウジング111に設けられた一対の係止突部115,116に係合される。一対の爪部105,106のフランジ104側には、傾斜面105a,106bが設けられており、針ハブ101を挟持部81から離れる方向に移動させた際に、一対の爪部105,106が係止突部115,116を乗り越えられるようになっている。
針移動手段85のケース102は、針ハブ101が摺動可能に嵌合されるハウジング111と、このハウジング111から突出する針ハブ101のフランジ104を覆うキャップ112からなっている。ハウジング111は、筒体からなり、挟持部81の反対側に位置する筒穴が針ハブ101を貫通させる開口部114となっている。
ハウジング111の内部には、針ハブ101の一対の爪部105,106が係合される一対の係止突部115,116が設けられている。これら一対の係止突部115,116は、開口部114側に傾斜していると共に、それぞれハウジング101の内面側に撓み変形可能に形成されている。即ち、針ハブ101を挟持部81から離反する方向に移動させた際に、一対の係止突部115,116は、一対の爪部105,106に押圧されて撓み変形し、一対の爪部105,106がそれぞれ一対の係合突部115,116を乗り越えられるようになっている。
その後、針ハブ101を挟持部81に接近する方向に移動させた際に、一対の係止突部115,116は、一対の爪部105,106とそれぞれ係合し、針ハブ101の移動を係止する。これにより、針ハブ101に固定された穿刺針5の挟持面83から突出する長さが規定され、穿刺針5の皮膚に対する穿刺深さが決定されている。
図8A等に示すように、第2の挟み片73Bの挟持部91には、皮膚を挟持しない状態において、挟持部81の貫通穴81aを貫通した穿刺針5が収納される針収納部95が設けられている。この針収納部95は、第1の実施の形態の針収納部38と同様に、挟持面93に開口される凹部として形成されている。そして、挟持部91の挟持面93と反対側の面には、針収納部95の深さを確保できるように挟持部91の厚みを増加させたボス部96が設けられている。
このような構成を有する穿刺器具71によれば、例えば、次のようにして皮膚の所定の部位に穿刺針5を穿刺することができる。
まず、図9Aに示すように、針移動手段85のケース102に設けたキャップ112を外し、針ハブ101のフランジ104を引っ張る。これにより、図9Bに示すように、針収納部95に収納されていた穿刺針5の針先が、ケース102のハウジング111内に収納される。そして、針ハブ101のフランジ104側に図示しない注射器や送液ポンプ等の注入器具に接続されたチューブを連結する。
次に、第1の挟み片73Aの把持部82と第2の挟み片73Bの把持部92を摘んで互いに接近させる。これにより、図8Bに示すように、挟持部81の挟持面83と挟持部91の挟持面93が離間される。
次に、挟持部81と挟持部91によって、皮膚の所定の部位を挟持する。挟持する皮膚としては、例えば、肘、膝、膝の裏側の腱の上、顎と首の間等のしわが形成され易い部分及び耳たぶや手の水かき等の厚さの薄い組織を選択するとよい。上記したようなしわが形成され易い部分や耳たぶ等に穿刺針5を穿刺することにより、痛みを少なくすることができる。
次に、針移動手段85のフランジ104を押圧して針ハブ101を移動させ、図8Cに示すように、穿刺針5を挟持した皮膚に穿刺する。これにより、穿刺針5は、第1の挟み片73Aと第2の挟み片73Bによって挟持した皮膚の側面(体表面F)に対して所定の角度をもって穿刺される。なお、穿刺針5の所定の角度としては、体表面Fに対して45°〜90°が好ましい。
このとき、針ハブ101の一対の爪部105,106が、ハウジング111の一対の係止突部115,116にそれぞれ係合され、針ハブ101の移動を所定の距離で係止する。その結果、針ハブ101に固定された穿刺針5の皮膚に対する穿刺深さが決定され、針先を皮膚の所望の部位、例えば、真皮に到達させることができる。
なお、ハウジング111に設けた一対の係止突部115,116の位置を調整することにより、穿刺針5の針先を皮下組織や筋肉に到達させるようにすることもできる。また、穿刺器具71は、2つの挟持部81,91によって皮膚を挟持しているため、穿刺針5が皮膚から抜けてしまう心配がなく、穿刺針5を皮膚の所定の部位に穿刺した状態を安定して保つことができる。
穿刺器具71による穿刺動作が完結すると、針移動手段85の針ハブ101及び針ハブ101に接続されたチューブ(図示せず)を介して穿刺針5の内腔部に連通した注射器や送液ポンプ等の注入器具から薬液等の液体が送られる。これにより、薬液等の液体を、穿刺針5を介して皮膚の所定の部位に、例えば、真皮Dに確実に注入することができる。
以上説明したように、本発明の穿刺器具によれば、第1の挟み片の挟持部と第2の挟み片の挟持部によって皮膚を挟持すると共に、第1の挟み片の挟持部から突出している、あるいは突出可能な穿刺針を、挟持した皮膚に穿刺することにより、穿刺針を皮膚の所定の部位に確実に穿刺することができると共に、その穿刺した状態を安定して保つことができる。その結果、薬剤等の液体を皮膚の所定の部位に確実に注入させることができる。
また、皮膚を挟持しながらその皮膚を穿刺針によって穿刺するため、1つの動作で皮膚を変形させる工程と、その変形させた皮膚に穿刺針を穿刺する工程を連続して行うことができ、皮膚の所定の部位、例えば、真皮に極めて簡単に穿刺針を穿刺することができる。
更に、第1の挟み片の挟持部に、その挟持部の端部から穿刺針が突出する位置に至るまで延在された押圧回避溝を設けたため、注入した薬液等の液体が皮膚の所定の部位を流れる際の抵抗を小さくすることができ、薬液等の液体を容易に注入することができる。
しかも、押圧回避溝を第1の挟み片の挟持部の端部に至るにつれて広がるように形成したため、注入した薬液等の液体が皮膚の所定の部位を流れる際の抵抗をより小さくすることができ、薬液等の液体を効率よく流すことができる。
また、第1の挟み片或いは第2の挟み片に穿刺針の針先を保護する針先保護手段を設けたため、穿刺針の針先が変形することを防止することができる。その結果、穿刺針の針先を皮膚の所望の部位に正確に到達させることができ、皮膚の所定の部位に薬剤等の液体を確実に注入させることができる。
なお、上記実施形態は、いずれも穿刺針の針先を真皮に到達させて、薬液等の液体を注入する例で説明したが、本発明の穿刺器具は、穿刺針の針先を真皮の他に皮内や皮下組織、更には筋肉に到達させて、薬液等の液体を注入する場合にも用いることができるものである。
また、本発明の穿刺器具は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、その他材料、構成等において本発明の構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の穿刺器具の第1の実施の形態を右斜め正面側から見た外観斜視図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態を左斜め正面側から見た外観斜視図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態の縦断面図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態に係る穿刺針の説明図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態の使用方法を説明するための断面図である。 本発明の穿刺器具の第2の実施の形態を右斜め正面側から見た外観斜視図である。 本発明の穿刺器具の第2の実施の形態を正面側から見た外観斜視図である。 本発明の穿刺器具の第3の実施の形態を模式的に表したもので、図8Aは2つの挟み片の挟持部を閉じた状態の説明図、図8Bは2つの挟み片の挟持部を開いた状態の説明図、図8Cは2つの挟み片の挟持部によって皮膚を挟持した状態の説明図である。 本発明の穿刺器具の第3の実施の形態に係る針移動手段を説明するものであり、図9Aはキャップを外した状態の説明図、図9Bはハウジング内に穿刺針を収納した状態の説明図である。 一般的な皮膚構造を示す断面図である。
符号の説明
1,11,71・・穿刺器具、 2,72・・挟持部材、 3A,73A・・第1の挟み片、 3B,73B・・第2の挟み片、 4・・ばね部材(付勢部)、 5・・穿刺針、 6・・ヒンジピン、 21,31,81,91・・挟持部、 22,32,82,92・・把持部、 23・・連結ヒンジ部、 25,35,83,93・・挟持面、 26,36・・ばね固定面、 27,37・・段部、 28・・押圧回避溝、 29・・接続部、 29a・・接続孔、 38,95・・針収納部(針先保護手段)、 39,96・・ボス部、 51・・針先保護用突起(針先保護手段)、 74・・連結部(付勢部)、 85・・針移動手段、 101・・針ハブ、 102・・ケース、 104・・フランジ、 105,106・・爪部、 111・・ハウジング、 112・・キャップ、115,116・・係止突部

Claims (8)

  1. 第1の挟み片と第2の挟み片を有し、前記第1の挟み片の挟持部及び前記第2の挟み片の挟持部によって皮膚を挟持する挟持部材と、
    前記第1の挟み片の挟持部と前記第2の挟み片の挟持部とを閉じる方向に付勢する付勢部と、
    前記第1の挟み片の挟持部から突出して前記挟持部材により挟持される皮膚を穿刺する穿刺針と、を備えたこと
    を特徴とする穿刺器具。
  2. 前記第1の挟み片の挟持部に、当該挟持部の端部から前記穿刺針が突出する位置に至るまで延在された押圧回避溝を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の穿刺器具。
  3. 前記押圧回避溝は、前記第1の挟み片の挟持部の端部に至るにつれて広がるように形成したこと
    を特徴とする請求項2記載の穿刺器具。
  4. 前記穿刺針は、前記第1の挟み片の挟持部から突出した状態で固定され、
    前記第1の挟み片或いは前記第2の挟み片に、前記穿刺針の針先を保護する針先保護手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の穿刺器具。
  5. 前記針先保護手段は、前記第2の挟み片の挟持部に凹部或いは貫通孔を設けることにより形成した針収納部であること
    を特徴とする請求項4記載の穿刺器具。
  6. 前記針先保護手段は、前記第1の挟み片の挟持部或いは前記第2の挟み片の挟持部から突出する針保護用突起であり、
    前記針保護用突起により、前記穿刺針の針先が前記第2の挟み片の挟持部と接触しない距離だけ前記第1の挟み片の挟持部と前記第2の挟み片の挟持部とを離間させること
    を特徴とする請求項4記載の穿刺器具。
  7. 前記針保護用突起を、前記第1の挟み片の挟持部の前記穿刺針よりも先端側に配置したこと
    を特徴とする請求項6記載の穿刺器具。
  8. 前記第1の挟み片に取り付けられると共に前記穿刺針をその軸方向に移動させる針移動手段を設け、
    前記第1の挟み片と前記第2の挟み片によって皮膚を挟持した後、前記針移動手段によって穿刺針を移動させて前記挟持した皮膚に穿刺すること
    を特徴とする請求項1記載の穿刺器具。
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