JP2008295278A - 電力伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力の低減が可能な電力伝送装置を提供する。
【解決手段】ボディダイオードの順方向が直流電源による電圧の向きの逆向きとなるように接続された誘導コイルL1と共振コンデンサC1とが並列に接続された共振回路と直流電源E1との接続をオンオフするnチャネルの第1電界効果トランジスタF1を備える。また、第1電界効果トランジスタF1に同期してオンオフされるnチャネルの第2電界効果トランジスタF2を、ボディダイオードの順電圧の向きが直流電源による電圧の向きに一致するように第1電界効果トランジスタF1に直列に接続した。第1電界効果トランジスタF1のボディダイオードを介した直流電源E1への電流の逆流が、第2電界効果トランジスタF2のボディダイオードによって阻止される。一般的なダイオードによって上記逆流を阻止する場合に比べ、消費電力が低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁誘導により非接触で電力を伝送する電力伝送装置に関するものである。
従来から、電磁誘導により非接触で電力を伝送する電力伝送装置が、電気髭剃りや携帯電話の充電器に用いられている。この種の電力伝送装置を用いれば、充電器と電機髭剃りといった装置間の電気的接続のために導電材料からなる端子を露出させる必要がないことにより、安全性の向上や寿命の延長が可能となる。
この種の電力伝送装置として、図10に示すように、直流電源E1を電源として動作するものがある。電磁誘導による電力の伝送のためには直流を交流に変換する必要があるため、図10の電力伝送装置は、受電コイルLSへの電磁誘導による給電に用いられる誘導コイルL1と、誘導コイルL1に並列に接続されて共振回路を構成する共振コンデンサC1と、誘導コイルL1に直列に直流電源E1に接続されて誘導コイルL1と直流電源E1との接続を周期的にオンオフするnチャネルの電界効果トランジスタF1とを備える。電界効果トランジスタF1は、上記共振回路よりも直流電源E1の負極に近い側に接続され、ソースを直流電源の正極側に向けドレインを直流電源の負極側に向けている。
詳しく説明すると、受電コイルLSにはタップが設けられており、受電コイルLSの両端はそれぞれアノードを受電コイルLSに向けた整流用のダイオードDa,Dbを介して二次電池E2の正極に接続され、受電コイルLSの上記タップは二次電池E2の負極に接続されている。つまり、受電コイルLS側の装置は、電磁誘導により受電コイルLSに供給された電力を用いて二次電池E2を充電するものである。
さらに、誘導コイルL1と電界効果トランジスタF1との直列回路には、抵抗R1と共振コンデンサC1との直列回路が並列に接続されており、誘導コイルL1と電界効果トランジスタとの直列回路とともに直流電源E1の両端間に接続される。コンデンサC2は、抵抗R1よりも直流電源E1の負極に近い側に接続されている。抵抗R1とコンデンサC2との接続点と電界効果トランジスタF1のゲートとの間には、例えば誘導コイルL1と共通のコアに巻回されることにより誘導コイルL1に磁気的に結合された帰還コイルL2が設けられている。さらに、帰還コイルL2と電界効果トランジスタF1のゲートとの接続点は、アノードを前記接続点に接続されたダイオードD2と駆動用トランジスタQ1との直列回路を介して直流電源E1の負極に接続される。また、電界効果トランジスタF1のドレインは、カソードを電界効果トランジスタF1に向けたダイオードD1と抵抗R2との並列回路を介して、誘導コイルL1に接続されている。さらに、電界効果トランジスタF1のソースは、分圧抵抗R71,R72を介して直流電源E1に接続され、分圧抵抗R71,72の接続点はnpn型の駆動用トランジスタQ1に接続されている。
上記従来の電力伝送装置の動作を説明する。まず、直流電源E1が接続された直後は、電界効果トランジスタF1と駆動用トランジスタQ1とはともにオフ状態であるため、抵抗R1を介してコンデンサC2への充電が開始される。やがて、コンデンサC2の充電電圧が電界効果トランジスタF1のオン電圧に達すると、電界効果トランジスタF1がオンされ、誘導コイルL1に電流が流れ始める。すると、各分圧抵抗R71,R72にも電流が流れ、駆動用トランジスタQ1がオンされることにより、コンデンサC2が帰還コイルL2とダイオードD2と駆動用トランジスタQ1とを介して放電され充電電圧が低下することにより、再び電界効果トランジスタF1がオフされ、各分圧抵抗R71,R72に電流が流れなくなることにより駆動用トランジスタQ1もオフされる。上記のコンデンサC2の放電は、帰還コイルL2に誘導される電流により速やかになされる。以下、上記の動作が繰り返されることにより、電界効果トランジスタF1は周期的にオンオフされる。
誘導コイルL1に電流が流れ始めた後、電界効果トランジスタF1がオフされている期間には、誘導コイルL1とコンデンサC2とのループには振動電流が流れ続ける。発熱や漏れインダクタンスによる損失や、受電コイルL2へ伝送される電力のため、電界効果トランジスタF1がオフされている期間には上記ループに蓄えられた電力は減少し続けるが、減少した電力は電界効果トランジスタF1がオンされている期間に直流電源E1から供給される。
ここで、上記の動作中には、インダクタL1において電界効果トランジスタF1に近い側の端の電位が、電界効果トランジスタF1のソースの電位よりも低くなる期間が存在する。ダイオードD1は、上記の期間において電界効果トランジスタF1のボディダイオード(寄生ダイオードとも呼ばれる)を介した直流電源E1への電流の逆流を防ぐために設けられている。
特許第3416863号公報
しかし、上記のように逆流防止用にダイオードD1を設けると、ダイオードD1における消費電力(損失)が比較的に大きくなってしまう。ダイオードD1における消費電力は、特に直流電源E1からの入力電流が大きい場合に問題となる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、消費電力の低減が可能な電力変換装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、直流電源に接続される誘導コイルを用いた電磁誘導により直流電源から負荷に電力を伝送する電力伝送装置であって、誘導コイルと共振コンデンサとの並列回路からなる共振回路と、ソースを直流電源の負極側に向けドレインを直流電源の正極側に向けて共振回路に直列に直流電源に接続され共振回路への給電をオンオフするnチャネルの第1電界効果トランジスタと、ソースを直流電源の正極側に向けドレインを直流電源の負極側に向けて共振回路と第1電界効果トランジスタとに直列に接続されたnチャネルの第2電界効果トランジスタと、第1電界効果トランジスタを周期的にオンオフ駆動するとともに、少なくとも第1電界効果トランジスタがオフされている期間には第2電界効果トランジスタをオフさせるように、第2電界効果トランジスタを周期的にオンオフ駆動する駆動回路とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、共振回路から第1電界効果トランジスタのボディダイオードを通じた直流電源への電流の逆流を、第2電界効果トランジスタのボディダイオードによって防止していることにより、逆流防止にダイオードを用いる場合に比べて消費電力が低減される。
請求項2の発明は、直流電源に接続される誘導コイルを用いた電磁誘導により直流電源から負荷に電力を伝送する電力伝送装置において、誘導コイルはタップを有し、誘導コイルのタップは直流電源の正極に接続され、誘導コイルの両端はそれぞれ直流電源の負極に接続されるものであって、誘導コイルにおいてタップで分かれた各部について、それぞれ、誘導コイルとともに共振回路を構成する共振コンデンサが並列に接続され、誘導コイルの両側において、それぞれ、誘導コイルと直流電源の負極との間には、ソースを直流電源の負極側に向けドレインを直流電源の正極側に向けたnチャネルの第1電界効果トランジスタと、ソースを直流電源の正極側に向けドレインを直流電源の負極側に向けたnチャネルの第2電界効果トランジスタとの直列回路が設けられ、誘導コイルの互いに異なる側の第1電界効果トランジスタが交互にオンオフされるように各第1電界効果トランジスタをそれぞれ周期的にオンオフ駆動するとともに、各第2電界効果トランジスタについてそれぞれ少なくとも誘導コイルに関して同じ側に接続された第1電界効果トランジスタがオフされている期間にはオフされるように各第2電界効果トランジスタをそれぞれ周期的にオンオフ駆動する駆動回路を備えることを特徴とする。
この発明によれば、共振回路から第1電界効果トランジスタのボディダイオードを通じた直流電源への電流の逆流を、第2電界効果トランジスタのボディダイオードによって防止していることにより、逆流防止にダイオードを用いる場合に比べて消費電力が低減される。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、駆動回路は、誘導コイルに磁気的に結合した帰還コイルを含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、駆動回路は、第1電界効果トランジスタを、直列に接続された第2電界効果トランジスタよりも先にオンさせることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、駆動回路は、直列に接続された第1電界効果トランジスタがオフされている第2電界効果トランジスタのゲートを、直流電源の負極又は該第1電界効果トランジスタのソースと同電位とすることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、駆動回路は、コレクタが第2電界効果トランジスタのゲートに接続されエミッタが直流電源の負極に接続されベースが第1の抵抗を介して直流電源の正極に接続されるnpn型の第1のトランジスタと、コレクタが第1のトランジスタのベースに接続されエミッタが直流電源の負極に接続されるnpn型の第2のトランジスタと、第2の抵抗を介して第2のトランジスタのベースに接続されるとともに第3の抵抗を介して第1電界効果トランジスタのゲートに接続された出力端子を有し該出力端子から第1電界効果トランジスタの駆動用の電気信号を出力する駆動信号発生回路とを備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、第2電界効果トランジスタのゲートは第4の抵抗を介して駆動信号発生回路の出力端子に接続されていて、第3の抵抗の抵抗値が、第4の抵抗の抵抗値よりも低いことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかの発明において、金属からなり誘導コイルの発生させる電磁界による誘導電流で加熱される被加熱体を備えることを特徴とする。
請求項1の発明及び請求項2の発明によれば、それぞれ、共振回路から第1電界効果トランジスタのボディダイオードを通じた直流電源への電流の逆流を、ボディダイオードの順方向の向きが直流電源の電圧の向きの逆向きとなるように接続された第2電界効果トランジスタのボディダイオードによって防止していることにより、逆流防止にダイオードを用いる場合に比べて消費電力が低減される。
(実施形態1)
本実施形態の基本構成は従来例と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、従来例における逆流防止用のダイオードD1に代えて、電界効果トランジスタ(以下、「第1電界効果トランジスタ」と呼ぶ。)F1と同期してオンオフされるnチャネルの第2電界効果トランジスタF2を用いていることを特徴とする。第2電界効果トランジスタF2は、ソースを誘導コイルL1に接続され、ドレインを第1電界効果トランジスタのドレインに接続されている。つまり、第2電界効果トランジスタF2は、ソースを直流電源E1の正極側に向け、ドレインを直流電源E1の負極側に向けているのであり、第2電界効果トランジスタF2のボディダイオードの順方向は直流電源E1の電圧の向きに一致している。
また、第1電界効果トランジスタF1のゲート及び第2電界効果トランジスタF2のゲートは、互いに異なる抵抗R3,R4を介して帰還コイルL2に接続されている。
さらに、第1電界効果トランジスタF1がオンされている間に第2電界効果トランジスタF2がオンされてしまうことを防ぐために、以下の回路を設けている。すなわち、コレクタが第2電界効果トランジスタF2のゲートに接続されエミッタがグランドGND(直流電源E1の負極と同電位)に接続されベースが抵抗R5(請求項における第1の抵抗)を介して直流電源E1の正極に接続されるnpn型の第1のトランジスタQ2と、コレクタが第1のトランジスタQ2のベースに接続されエミッタがグランドGNDに接続されるnpn型の第2のトランジスタQ3とを設けている。第2のトランジスタQ3のベースは、抵抗R6(請求項における第2の抵抗)を介して帰還コイルL2に接続されている。
つまり、コンデンサC2が充電されていない状態では第2のトランジスタQ3がオフされることによりトランジスタQ2がオンされ、これによって第2電界効果トランジスタF2はオフ状態に維持される。コンデンサC2が充電されると、第2のトランジスタQ3がオンされることによって第1のトランジスタQ2がオフされ、第2電界効果トランジスタF2のオンが可能となる。すなわち、コンデンサC2が充電されておらず第1電界効果トランジスタF1がオフされている状態で第2電界効果トランジスタF2がオンされることが防止されている。
さらに、第1電界効果トランジスタF1のゲートと帰還コイルL2との間の抵抗R3(請求項における第3の抵抗)の抵抗値は、第2電界効果トランジスタF2のゲートと帰還コイルL2との間の抵抗R4(請求項における第4の抵抗)の抵抗値よりも低くなっており、第1電界効果トランジスタF1と第2電界効果トランジスタF2とでゲートソース間容量が共通であれば、第1電界効果トランジスタF1が第2電界効果トランジスタF2よりも先にオンされるようになっている。
上記の回路により、図2に示すように、第2電界効果トランジスタF2は、少なくとも第1電界効果トランジスタF1がオフされている期間にはオフされるように、第1電界効果トランジスタF1に略同期して周期的にオンオフされる。
また、第1電界効果トランジスタF1のソースの電圧を分圧した電圧によって駆動用トランジスタQ1をオンオフする代わりに、第1電界効果トランジスタF1のソースとグランドGNDとの間に抵抗R7を接続し、この抵抗R7と第1電界効果トランジスタF1との接続点を、抵抗R8を介して駆動用トランジスタQ1のベースに接続するとともに、抵抗R8と駆動用トランジスタQ1との接続点を、コンデンサC3を介してグランドGNDに接続している。つまり、第1電界効果トランジスタF1に電流が流れたときには、抵抗R7の両端電圧により、抵抗R8を介してコンデンサC3が充電され、これによって駆動用トランジスタQ1がオンされる。逆に、第1電界効果トランジスタF1に電流が流れなくなると、抵抗R7,R8を介してコンデンサC3が放電されることにより、駆動用トランジスタQ1がオフされる。すなわち、抵抗R1,R7,R8と、コンデンサC2,C3と、駆動用トランジスタQ1と、帰還コイルL2とで請求項における駆動信号発生回路が構成されている。
さらに、直流電源E1に接続される入力端間には、ノイズ除去用の入力コンデンサC0が、抵抗R1とコンデンサC2との直列回路に並列に接続されている。
本実施形態において、直流電源E1の出力電圧は例えば5Vである。また、本実施形態における負荷は、二次電池E2を充電する充電回路であって、誘導コイルL1が発生させる電磁界による誘導電流が発生する受電コイルLsと、受電コイルLSの両端間に接続された整流ダイオードDaと平滑コンデンサCaとの直列回路と、平滑コンデンサCaに並列に接続された二次電池E2とを備える。上記の充電回路により充電することができる二次電池E2としては、例えばリチウムイオン電池や、ニッケル水素電池や、ニッカド電池などがある。
上記構成によれば、共振回路から直流電源E1への電流の逆流を、一般的なダイオードよりも消費電力が少ない第2電界効果トランジスタF2のボディダイオードで防止していることにより、従来例のように上記逆流の防止にダイオードD1を用いる場合に比べ、消費電力が低減される。
なお、第1電界効果トランジスタF1と第2電界効果トランジスタF2とを互いに共通の帰還コイルL2に接続する代わりに、図3に示すように、第2電界効果トランジスタF2を別途に設けられた帰還コイルL3に接続してもよい。図3の例では、第2電界効果トランジスタF2用に設けられた帰還コイルL3は、抵抗R9を介して直流電源E1の正極に接続されるとともに、抵抗R10を介して第2電界効果トランジスタF2のゲートに接続されている。また、機関コイルL3と直流電源E1側の抵抗R9との接続点は、コンデンサC4を介して、第2電界効果トランジスタF2のソースに接続されている。この構成を採用すれば、第1電界効果トランジスタF1側の帰還コイルL2と第2電界効果トランジスタF2側の帰還コイルL3とで互いに巻数を異ならせることができるから、設計の自由度が向上する。
(実施形態2)
本実施形態では、図4に示すように、プッシュプル型の回路構成を採用している。
詳しく説明すると、直流電源E1が接続される入力端には、実施形態1と同様に直流電源E1の両端間に接続される入力コンデンサC0を設けている。
また、誘導コイルL1にタップを設けるとともに、タップで分かれた誘導コイルL1の各部について、それぞれ、共振コンデンサC1a,C1bを並列に接続している。さらに、誘導コイルL1のタップは直流電源E1の正極に接続され、誘導コイルL1の両端は、それぞれ逆流防止用のnチャネルの第2電界効果トランジスタF2a,F2bと抵抗R2a,R2bとの並列回路とnチャネルの第1電界効果トランジスタF1a,F1bとの直列回路を介してグランドGND(直流電源E1の負極と同電位)に接続されている。各第1電界効果トランジスタF1a,F1bはそれぞれソースを直流電源E1の負極側に向けドレインを直流電源E1の正極側に向けて接続され、各第2電界効果トランジスタ2Fa,2Fbはそれぞれソースを直流電源E1の正極側に向けドレインを直流電源E1の負極側に向けて接続されている。つまり、本実施形態においても、各第2電界効果トランジスタ2Fa,2Fbのボディダイオードの順方向は、それぞれ直流電源E1の電圧の向きに一致している。
さらに、各電界効果コンデンサF1a,F1b,F2a,F2bをそれぞれ周期的にオンオフ駆動する駆動信号発生回路DUを有する。駆動信号発生回路DUは、第1電界効果コンデンサF1a,F1bに一対一に対応して2個設けられた出力端子を有する。駆動信号発生回路DUの各出力端子は、それぞれ対応する第1電界効果コンデンサF1a,F1bのゲートに抵抗R3a,R3b(請求項における第3の抵抗)を介して接続されるとともに、誘導コイルL1に関して該第1電界効果コンデンサF1a,F1bと同じ側の第2電界効果コンデンサF2a,F2bのゲートにそれぞれ抵抗R4a,R4b(請求項における第4の抵抗)を介して接続されている。駆動信号発生回路DUは、各出力端子からそれぞれ出力する矩形波状の電気信号である駆動信号により図5に示すように2個の第1電界効果コンデンサF1a,F1bを交互にオンオフする。ここで、一方の第1電界効果コンデンサF1aがオンされる期間と、他方の第1電界効果コンデンサF1bがオンされる期間との間には、それぞれ両方の第1電界効果コンデンサF1a,F1bが共にオフされる期間(いわゆるデッドタイム)が設けられており、これによって、両方の第1電界効果コンデンサF1a,F1bが共にオンされてしまうことを確実に防止している。また、実施形態1と同様に、第1電界効果コンデンサF1a,F1bと駆動信号発生回路DUとの間に接続された抵抗R3a,R3bの抵抗値を、第2電界効果コンデンサF2a,F2bと駆動信号発生回路DUとの間に接続された抵抗R4a,R4bの抵抗値よりも低くしている。
さらに、第1電界効果トランジスタF1a,F1bがオンされている間に、誘導コイルL1に関して該第1電界効果トランジスタF1a,F1bと同じ側に接続された第2電界効果トランジスタF2a,F2bがオンされてしまうことを防ぐために、誘導コイルL1の両側に、それぞれ実施形態1と同様の回路を設けている。すなわち、コレクタが第2電界効果トランジスタF2a,F2bのゲートに接続されエミッタがグランドGNDに接続されベースが抵抗R5a,R5b(請求項における第1の抵抗)を介して直流電源E1の正極に接続されるnpn型の第1のトランジスタQ2a,Q2bと、コレクタが第1のトランジスタQ2a,Q2bのベースに接続されエミッタがグランドGNDに接続されベースが抵抗R6a,R6b(請求項における第2の抵抗)を介して駆動信号発生回路DUの出力端子に接続されたnpn型の第2のトランジスタQ3a,Q3bとを設けている。
また、誘導コイルL1によって電流が誘導される受電コイルLSには、従来例と同様の整流用のダイオードDa,Dbと平滑コンデンサCaとに加え、両端間に入力コンデンサCbが接続されている。平滑コンデンサCaの両端間には、二次電池E2等の負荷が接続される。
上記構成によれば、第2電界効果トランジスタF2a,F2bのボディダイオードによって直流電源E1への電流の逆流を防止するので、図6に示すように逆流防止用に一般的なダイオードD1a,D1bを用いる場合に比べて消費電力が低減される。
なお、誘導コイルL1から電力を供給される負荷の構成は、これまでに従来例や上記の各実施形態で挙げた例に限られず、例えば図7に示すように、受電コイルLSからの入力電流の整流にダイオードブリッジDBを用いてもよい。また、図7の例は、電動髭剃りであって、電界効果トランジスタからなり受電コイルLSから二次電池E2や剃刃駆動用のモータMへの給電をオンオフする第1スイッチFaと、電界効果トランジスタからなり受電コイルLSや二次電池E2からモータMへの給電をオンオフする第2スイッチFbと、抵抗Ra,Rbを介して上記の各スイッチFa,Fbのゲートにそれぞれ抵抗Ra,Rbを介して接続され上記の各スイッチFa,Fbをそれぞれオンオフ制御する制御回路CUとを備える。すなわち、受電コイルLSから供給された電力を、二次電池E2の充電に用いるだけでなく、モータMに直接供給することもできるようになっている。モータMを適宜の回路に変更すれば、同様の構成を二次電池E2で動作する携帯電話等の他の機器にも適用可能である。
ここで、誘導コイルL1を含む回路と受電コイルL2を含む回路とは、例えば充電器と該充電器によって充電される二次電池E2を電源とした電動髭剃りといったような別々の器具として、図8に示すように互いに異なるハウジング10,20に収納されることが多い。そして、誘導コイルL1と受電コイルLSとは、それぞれ例えばフェライトのような磁性体からなるコア11,21に巻回される。図8の例において、各コア11,21は、コイルL1,LSが巻回される本体部11a,21aと、本体部11a,21aの両端からそれぞれハウジング10,20の外向きに突設された脚部11b,21bとを有する。各ハウジング10,20には、それぞれ、脚部11b,21bの先端同士が突き合わされる形で位置決めされるように互いに係合する凹凸が設けられている。図8の例では、脚部11b,21bの先端同士が突き合わされた状態で2個のコア11,21によって環形状の磁路が構成されるから、脚部11b,21bを設けない場合に比べて漏れインダクタンスを低く抑えることができる。
または、図8のようなコイルL1,LSに代え、図9に示すように、巻線が平面的に渦巻状に形成されたいわゆるシートコイルを用いてもよい。図9の例では、コア11,12を、ハウジング10,20の壁との間でコイルL1,LSを挟む円板形状としている。図8及び図9においては帰還コイルL2,L3は図示していないが、実際には帰還コイルL2,L3も誘導コイルL1と共通のコア11に巻回又は近接配置される。
また、金属からなる例えば電動髭剃りの剃刃のような被加熱体(図示せず)を誘導コイルL1に近接配置すれば、被加熱体に生じる誘導電流によるジュール熱で被加熱体を加熱することができる。つまり、受電コイルLSを用いずとも、誘導コイルL1の電磁界を被加熱体の加熱に用いることができる。
本発明の実施形態1を示す回路図である。 同上の動作を示す説明図である。 同上の別の形態を示す回路図である。 本発明の実施形態2を示す回路図である。 同上の動作を示す説明図である。 同上の比較例を示す回路図である。 同上によって電力を伝送される負荷の一例を示す回路図である。 同上の要部の構造の一例を示す断面図である。 (a)(b)はそれぞれ同上の要部の構造の別の例を示し、(a)は断面図、(b)は誘導コイルとコアとを示す平面図である。 従来例を示す回路図である。
符号の説明
C1,C1a,C1b 共振コンデンサ
DU 駆動信号発生回路
E1 直流電源
F1,F1a,F1b 第1電界効果トランジスタ
F2,F2a,F2b 第2電界効果トランジスタ
L1 誘導コイル
L2,L3 帰還コイル
Q2,Q2a,Q2b 第1のトランジスタ
Q3,Q2a,Q2b 第2のトランジスタ
R3,R3a,R3b 抵抗(請求項における第3の抵抗)
R4,R4a,R4b 抵抗(請求項における第4の抵抗)
R5,R5a,R5b 抵抗(請求項における第1の抵抗)
R6,R6a,R6b 抵抗(請求項における第2の抵抗)

Claims (8)

  1. 直流電源に接続される誘導コイルを用いた電磁誘導により直流電源から負荷に電力を伝送する電力伝送装置であって、
    誘導コイルと共振コンデンサとの並列回路からなる共振回路と、
    ソースを直流電源の負極側に向けドレインを直流電源の正極側に向けて共振回路に直列に直流電源に接続され共振回路への給電をオンオフするnチャネルの第1電界効果トランジスタと、
    ソースを直流電源の正極側に向けドレインを直流電源の負極側に向けて共振回路と第1電界効果トランジスタとに直列に接続されたnチャネルの第2電界効果トランジスタと、
    第1電界効果トランジスタを周期的にオンオフ駆動するとともに、少なくとも第1電界効果トランジスタがオフされている期間には第2電界効果トランジスタをオフさせるように、第2電界効果トランジスタを周期的にオンオフ駆動する駆動回路とを備えることを特徴とする電力伝送装置。
  2. 直流電源に接続される誘導コイルを用いた電磁誘導により直流電源から負荷に電力を伝送する電力伝送装置において、
    誘導コイルはタップを有し、
    誘導コイルのタップは直流電源の正極に接続され、
    誘導コイルの両端はそれぞれ直流電源の負極に接続されるものであって、
    誘導コイルにおいてタップで分かれた各部について、それぞれ、誘導コイルとともに共振回路を構成する共振コンデンサが並列に接続され、
    誘導コイルの両側において、それぞれ、誘導コイルと直流電源の負極との間には、ソースを直流電源の負極側に向けドレインを直流電源の正極側に向けたnチャネルの第1電界効果トランジスタと、ソースを直流電源の正極側に向けドレインを直流電源の負極側に向けたnチャネルの第2電界効果トランジスタとの直列回路が設けられ、
    誘導コイルの互いに異なる側の第1電界効果トランジスタが交互にオンオフされるように各第1電界効果トランジスタをそれぞれ周期的にオンオフ駆動するとともに、各第2電界効果トランジスタについてそれぞれ少なくとも誘導コイルに関して同じ側に接続された第1電界効果トランジスタがオフされている期間にはオフされるように各第2電界効果トランジスタをそれぞれ周期的にオンオフ駆動する駆動回路を備えることを特徴とする電力伝送装置。
  3. 駆動回路は、誘導コイルに磁気的に結合した帰還コイルを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電力伝送装置。
  4. 駆動回路は、第1電界効果トランジスタを、直列に接続された第2電界効果トランジスタよりも先にオンさせることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力伝送装置。
  5. 駆動回路は、直列に接続された第1電界効果トランジスタがオフされている第2電界効果トランジスタのゲートを、直流電源の負極又は該第1電界効果トランジスタのソースと同電位とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力伝送装置。
  6. 駆動回路は、
    コレクタが第2電界効果トランジスタのゲートに接続されエミッタが直流電源の負極に接続されベースが第1の抵抗を介して直流電源の正極に接続されるnpn型の第1のトランジスタと、コレクタが第1のトランジスタのベースに接続されエミッタが直流電源の負極に接続されるnpn型の第2のトランジスタと、
    第2の抵抗を介して第2のトランジスタのベースに接続されるとともに第3の抵抗を介して第1電界効果トランジスタのゲートに接続された出力端子を有し該出力端子から第1電界効果トランジスタの駆動用の電気信号を出力する駆動信号発生回路とを備えることを特徴とする請求項5記載の電力伝送装置。
  7. 第2電界効果トランジスタのゲートは第4の抵抗を介して駆動信号発生回路の出力端子に接続されていて、
    第3の抵抗の抵抗値が、第4の抵抗の抵抗値よりも低いことを特徴とする請求項6記載の電力伝送装置。
  8. 金属からなり誘導コイルの発生させる電磁界による誘導電流で加熱される被加熱体を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力伝送装置。
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