JP2008295222A - ブラシレスキャンドモータ装置 - Google Patents

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幸三 眞武
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Abstract

【課題】ロータの揺らぎやリップルが生じにくく、ロータの回転が脱調しにくいブラシレスキャンドモータ装置を提供する。
【解決手段】ブラシレスキャンドモータ装置は、複数の永久磁石13を有するロータ10と、複数のコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2を有するステータ12と、ロータとステータとの間に配置され、ロータを収容するキャン14と、ロータの外周面に形成された、回転軸3に沿って延びる複数の第1溝15と、複数のコイルに電気的に接続された複数のスイッチング素子T1,T2,T3,T4,T5,T6と、複数のスイッチング素子の開閉タイミングを制御するスイッチング制御部50と、コイルに発生する逆起電力からロータの磁極位置を検出する位置検出部60とを備える。複数の第1溝は、複数の永久磁石の磁極中心にそれぞれ配置されている。ロータはキャンの内部に導入された液体に浸漬される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体を移送するポンプの駆動源として好適に用いられるブラシレスキャンドモータ装置に関するものである。
キャンドモータは、ロータとステータとの間にキャンが設けられ、キャンによりロータ室とステータ室とが完全に隔離された構成を有している。したがって、ロータ室からステータ室に流体が入り込むことがなく、流体によりステータが腐食することがないという利点がある。このような理由から、キャンドモータは、ポンプの駆動源として利用されている。
最近では、このキャンドモータとして、ブラシレスDCモータが採用されつつある。一般に、ブラシレスDCモータの駆動においては、ホール素子などのセンサを用いてロータの磁極位置を検出し、この磁極位置に応じてコイルへの通電タイミングを制御する。このようなセンサを用いた駆動方式は、センサによりロータの磁極位置を直接的に検出するため、コイルへの通電タイミングを精度よく制御することができる。
しかしながら、この駆動方式には、センサ取り付けのコストが高く、また、センサの耐熱温度が約100℃と低いため、高温の流体がモータに流入する用途には採用しにくいという欠点がある。そこで、センサを用いずにロータの磁極位置を検出する、いわゆるセンサレス駆動方式が開発されている。このセンサレス駆動方式を代表する技術として、逆起電力を利用したロータの磁極位置を検出する技術がある。この技術は、ステータのコイルと交わる磁束(鎖交磁束)の時間的変化に起因してコイルに発生する逆起電力の波形からロータの磁極位置を間接的に検出し、コイルへの通電タイミングを制御するものである。
しかしながら、このようなセンサレス駆動方式では、ロータの磁極位置を間接的に検出するため、ロータの揺らぎやリップルに対して精度よく制御することが難しい。このため、急激な負荷変動に起因してロータの回転が脱調しやすい。特に、上述したキャンドモータにおいては、ロータとステータとの間のギャップが大きいため、ロータの揺らぎやリップルの制御がさらに困難となる。
特開2002−369424号公報 特開2002−101686号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ロータの揺らぎやリップルが生じにくく、ロータの回転が脱調しにくいブラシレスキャンドモータ装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、複数の永久磁石を有するロータと、複数のコイルを有するステータと、前記ロータと前記ステータとの間に配置され、前記ロータを収容するキャンと、前記ロータの外周面に形成された、回転軸に沿って延びる複数の第1溝と、前記複数のコイルに電気的に接続された複数のスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子の開閉タイミングを制御するスイッチング制御部と、前記コイルに発生する逆起電力から前記ロータの磁極位置を検出する位置検出部とを備え、前記複数の第1溝は、前記複数の永久磁石の磁極中心にそれぞれ配置されており、前記ロータは、前記キャンの内部に導入された液体に浸漬されることを特徴とするブラシレスキャンドモータ装置である。
本発明の好ましい態様は、前記複数の第1溝の径方向内側に形成された、回転軸に沿って延びる複数の第2溝をさらに備え、前記複数の第2溝は、前記複数の永久磁石の磁極中心にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記複数の永久磁石はロータヨークの外周面に固定され、
前記複数の第1溝は、前記複数の永久磁石の外面にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記複数の永久磁石はロータヨークの内部に埋設されており、前記複数の第1溝は、前記ロータヨークの外周面に形成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様は、複数の永久磁石を有するロータと、複数のコイルを有するステータと、前記ロータと前記ステータとの間に配置され、前記ロータを収容するキャンと、前記ロータの外周面に形成された、回転軸に沿って延びる複数の第1溝と、前記複数の第1溝の径方向内側に形成された、回転軸に沿って延びる複数の第2溝と、前記複数のコイルに電気的に接続された複数のスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子の開閉タイミングを制御するスイッチング制御部とを備え、前記複数の第1溝および前記複数の第2溝は、前記複数の永久磁石の磁極中心にそれぞれ配置され、前記ロータは、前記キャンの内部に導入された液体に浸漬されることを特徴とするブラシレスキャンドモータ装置である。
本発明によれば、溝が磁気抵抗として永久磁石の磁力線に作用するため、ロータの内部において磁力線が揺らぎにくくなる。その結果、ロータの回転の揺らぎが低減され、ロータが脱調しにくくなる。また、磁力線のループが永久磁石の磁極中心を避けて形成されるため、結果として磁極中心の位置が明確となり、逆起電力に基づくセンサレス制御の精度が向上する。その結果、ロータの回転の揺らぎが低減され、ロータが脱調しにくくなる。さらに、溝は、キャン内部に導入された液体との接触により、ロータの回転の揺らぎを吸収するダンパーとしても機能するため、ロータの回転の揺らぎをより効果的に低減させるとともに、キャン内部に導入された液体を循環させることにより、冷却効果を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明および図面において、同一または相当する部材および構成には同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るブラシレスキャンドモータ装置を備えた液体移送用ポンプを示す断面図である。図1に示すように、このポンプは、回転軸3に取り付けられた羽根車1と、羽根車1を収容するケーシング2と、回転軸3を介して羽根車1を回転させるブラシレスキャンドモータ4とを備えている。ケーシング2には吸込口2aおよび吐出口2bが形成されている。羽根車1の回転により、水や油などの液体は吸込口2aからケーシング2内に吸い込まれ、羽根車1により昇圧された後、吐出口2bから吐出される。
ブラシレスキャンドモータ4は、回転軸3に固定されたロータ10と、ロータ10の外周面を囲むように配置されたステータ12と、ロータ10とステータ12との間に配置されたキャン14と、モータフレーム7とを備えている。キャン14は、有底円筒状の形状を有し、ロータ10はキャン14の内部に収容されている。キャン14の開口部はモータフレーム7に固定されており、ロータ10とステータ12とはキャン14によって互いに隔離されている。ケーシング2とモータフレーム7との間にはOリング8が配置されている。
回転軸3は円筒形状を有しており、その内部には固定軸5が同心状に配置されている。固定軸5はキャン14の底部に固定されている。回転軸3の両端部には滑り軸受6A,6Bがそれぞれ固定されており、滑り軸受6A,6Bの内周面と固定軸5の外周面とは滑り接触する。滑り軸受6A,6Bの内周面と固定軸5の外周面との間には微小な隙間が形成されており、固定軸5と回転軸3との間にも隙間が形成されている。
図2は、図1のII-II線断面図である。図2に示すように、ロータ10は円筒状のロータヨーク11と、このロータヨーク11の外周面に固定された複数の(本実施形態では4つの)永久磁石13とを備えている。ロータヨーク11は、鉄または積層された珪素鋼板から構成されている。永久磁石13は、N極とS極が隣接して配置されている。これら4つの永久磁石13は、全体として円筒状の形状を有し、それら永久磁石13の外面はロータ10の外周面を構成する。このようなタイプのロータを持つモータは、一般に、SPM(Surface Permanent Magnet)モータと呼ばれている。
各永久磁石13の外面(すなわち、ロータ10の外周面)には、回転軸3に沿って延びる4つの凹溝(第1溝)15がそれぞれ形成されている。これら凹溝15は各永久磁石13の磁極中心に位置している。また、ロータヨーク11の内周面(すなわち、ロータ10の内周面)には、回転軸3に沿って延びる4つの凹溝(第2溝)16が形成されている。これら凹溝16も、各永久磁石13の磁極中心に位置している。なお、凹溝15,16の数は、磁極数(すなわち永久磁石13の数)と一致する。このような構成において、羽根車1の回転によって昇圧された液体の一部は、凹溝15,16(主に内側の凹溝16)を通り、さらに回転軸3の内部を通って羽根車1の液体入口に戻される。このように、ロータ10の駆動時には、ロータ10はキャン14の内部に導入された液体に浸漬される。
ここで、「凹溝が磁極中心に位置する」との意味について説明する。まず、永久磁石の配置の前提条件として、永久磁石の磁極は、ロータの半径方向を向くように構成される。そして、ロータには、複数の永久磁石が、隣接する永久磁石の磁極が互いに異なるように配置される。次に、凹溝は、磁極中心(すなわち永久磁石の中心部)からロータの半径方向に延びる延長線上に位置する。この定義に基づき、本実施形態では、図4及び図6に示すように、凹溝15,16は、永久磁石13の中心部(磁極中心)からロータ10の半径方向に延びる延長線上に配置されている。
ステータ12は、6つのコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2を有している。これらコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2は動力線30(図1参照)を介して後述する駆動部に接続されている。コイルU1は、ロータ10に向かって突出したステータコア12aと、該ステータコア12aに巻かれた巻線u1とを有している。同様に、コイルU2はステータコア12aと巻線u2とを有し、コイルV1はステータコア12aと巻線v1とを有し、コイルV2はステータコア12aと巻線v2とを有し、コイルW1はステータコア12aと巻線w1とを有し、コイルW2はステータコア12aと巻線w2とを有している。コイルU1とコイルU2とは直列に接続されてU相を形成し、コイルV1とコイルV2とは直列に接続されてV相を形成し、コイルW1とコイルW2とは直列に接続されてW相を形成している。
図3は、ブラシレスキャンドモータ装置の全体構成を示すダイヤグラムである。図3に示すように、ブラシレスキャンドモータ4を駆動する駆動部70は、インバータ40、スイッチング制御部50、および位置検出部60により構成されている。インバータ40は6つの半導体素子(スイッチング素子)T1,T2,T3,T4,T5,T6を有し、これら半導体素子は、U相巻線(巻線u1および巻線u2)、V相巻線(巻線v1および巻線v2)、W相巻線(巻線w1および巻線w2)に電気的に接続されている。インバータ40はスイッチング制御部50に接続されており、このスイッチング制御部50により、半導体素子T1,T2,T3,T4,T5,T6の開閉タイミング、すなわちU相巻線、V相巻線、W相巻線に通電するタイミングが制御される。
U相巻線(巻線u1および巻線u2)、V相巻線(巻線v1および巻線v2)、W相巻線(巻線w1および巻線w2)からなる三相巻線は、ロータ10の磁極位置を検出する位置検出部60に電気的に接続されている。この位置検出部60は、コイルU1,U2,V1,V2,W1,W2と交わるロータ10の永久磁石13の磁束(鎖交磁束)の時間的変化に起因してコイルに発生する逆起電力を検出する。そして、逆起電力の波形からロータ10の磁極位置を検出する。スイッチング制御部50は、位置検出部60によって検出されたロータ10の磁極位置に基づいて、上記三相巻線のうちのいずれか2つに順に励磁電流を供給する。
図4はロータ10に発生する磁力線を示す模式図である。上述したように、4極の永久磁石13はN極とS極とが交互に表面に露出して配置されており、各永久磁石13の磁極中心には凹溝15,16が形成されている。これらの凹溝15,16は磁気抵抗として働くので、図4に示すように、磁力線は磁極中心を避けて通ることになり、結果として磁極中心の位置が明瞭となる。
図5は、コイルに発生する逆起電力を示すグラフ図である。上述したように、本実施形態のロータ10では、磁極中心の位置が明瞭であるので、コイル(U1,U2,V1,V2,W1,W2)に発生する逆起電力(誘起電圧)の波形は、図5に示すように正弦波状となる。位置検出部60は、この逆起電力の波形を監視し、逆起電力がプラスからマイナスに転じた点およびマイナスからプラスに転じた点(以下、これらの点をゼロクロスポイントという)からロータ10の磁極位置を検出する。
一般に、キャンドモータの場合、ロータ10とステータ12との間のギャップが大きいため、ロータ10からステータ12に入る磁力線が揺らぎやすい。このため、ロータ10の実際の磁極位置と、逆起電力のゼロクロスポイントの位置とが正確に一致しない場合がある。本実施形態では、凹溝15,16が各永久磁石13の磁極中心にあるので、この位置での磁気抵抗が大きくなり、ロータ10で発生した磁力線が強制的に磁極中心を避けて通ることとなり、結果としてロータ10の内部において磁力線の揺らぎが生じにくい。したがって、コイルに発生する逆起電力の波形は、図5に示すように、正弦波状となり、位置検出部60は、逆起電力の波形のゼロクロスポイントからロータ10の磁極位置を正確に検出することができる。これにより、センサレス駆動の信頼性を高めることができ、その結果、ロータ10の回転リップルが生じにくくなり、脱調しにくくなる。
また、上記凹溝15は機械的なダンパーとしても機能する。すなわち、図1に示すように、羽根車1の回転によって昇圧された液体の一部はキャン14に導入され、キャン14の内部は液体で満たされる。ロータ10に形成された凹溝15は、液体との接触によりロータ10の回転抵抗となるが、その一方で、ロータ10の回転の揺らぎを吸収するダンパーとしても機能する。また、内側の凹溝16は液体の通路としても機能するので、図1に示すように、流通する液体により滑り軸受6A,6Bを潤滑することができ、また液体によりロータ10を冷却することができる。
図6は、ロータの他の構成例を示す断面図である。図6に示すように、このロータ20は、ロータヨーク21の内部に4枚の板状の永久磁石23が埋設されている。このようなタイプのロータを有するモータは、一般に、IPM(Interior Permanent Magnet)モータと呼ばれる。このタイプでは、凹溝(第1溝)15はロータヨーク21の外周面に形成されている。凹溝(第2溝)16は、上述のSPMタイプのロータ10と同様に、ロータヨーク21の内周面(すなわち、ロータ20の内周面)に形成されている。このタイプのロータ20においても、磁極中心に凹溝15,16が形成されているので、これらの凹溝15,16が磁気抵抗となる。したがって、図6に示すように、磁極中心を避けるように磁力線が形成され、その結果、磁極中心の位置が明瞭となる。
図7は第2の実施形態に係るブラシレスキャンドモータ装置を示す断面図である。本実施形態では、図6に示すロータ20が使用されている。ロータ20は、滑り軸受6A,6Bによって支持された回転軸3に固定されている。ロータ20とステータ12とはキャン14により完全に隔離されている。キャン14の上端は上部ブラケット81Aおよび上部側板82Aにより閉止されており、キャン14の下端は下部側板82B,下部ブラケット81B,およびダイヤフラム83により閉止されている。上部ブラケット81Aには、注液口84が形成されており、プラグ85によって閉止されている。キャン14の内部には、水や油などの液体が封入されており、ロータ20はこの液体中に完全に浸漬されている。なお、ダイヤフラム83は、モータの内外圧をバランスさせるためのものである。
本実施形態に係るブラシレスキャンドモータ装置は、深井戸ポンプの駆動に好適に用いられる。図8は深井戸ポンプを示す模式図である。一般に、深井戸ポンプは地中の深い位置に配置され、モータの駆動部は地上に配置される。このため、モータと駆動部とをつなぐケーブルが長くなり、ケーブルを通って送信される信号にノイズが混入しやすい。このような理由から、第2実施形態では、フィードバック制御(磁極位置に基づく駆動トルク制御)を行わずにロータ20を駆動する。図8では、インバータ40を地上に配置し、ケーブル93によりインバータ40と水中のブラシレスキャンドモータ91とを接続する。そして、ブラシレスキャンドモータ91により水中の深井戸ポンプ92を駆動する。なお、本実施形態においても、ロータ20の磁極位置を検出するために、逆起電力を利用した位置検出部やホール素子などのセンサを設けることは可能である。
このようなオープンループ方式で駆動する場合は、ロータ20の駆動トルクを大きくすることが好ましい。これは、駆動トルクを大きくすると、トルク変動があってもロータ20が揺らぎにくく、脱調しにくくなるからである。ロータ20の駆動トルクを大きくする方法は、いわゆる汎用インバータを用いて、逆起電力よりも大きな電圧(追加励磁電圧)をコイルに印加することである。一般に、逆起電力は、ロータ20の回転速度が上昇するにしたがって、大きくなる。そこで、インバータ40に代えて汎用インバータを用い、ロータ20の回転速度に従って上昇する逆起電力よりも、やや大きい電圧をコイル(U1,U2,V1,V2,W1,W2)に印加して、追加励磁トルクを発生させてもよい。
図9は、磁石トルクと追加励磁トルクとの関係を示す図である。図9において、縦軸はトルクの値を表し、横軸は電流位相を表す。図9に示すように、磁石トルクAに対して追加励磁トルクBが発生し、これらが重畳して総合トルクCが発生する。この場合においても、凹溝15,16により磁極中心の位置が明瞭であるため、ロータの脱調が生じにくい。
深井戸ポンプが設置される井戸は、一般に、井戸の径を細くすることにより掘削費用を低減することが望まれる。従って、使用する深井戸ポンプも細径であることが要求される。その結果、モータ出力は、径の大きさが同じであればモータの軸方向の長さで調整される。つまり、モータの径が制限された条件下では、モータ出力を大きくするためには、モータの軸方向の寸法を長くすることが必要とされる。本実施形態では、凹溝15,16およびキャン14の内部に導入された液体により、ロータ20の回転の揺らぎを低減し、運転速度を上げることが可能である。その結果、同じ揚程に対してポンプおよびモータの小型化が可能である。さらに、モータの内部に導入された液体は、凹溝15,16を通じて循環されるので、軸受6A,6Bの潤滑とともに、冷却効果をあげることが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るブラシレスキャンドモータ装置を備えた液体移送用ポンプを示す断面図である。 図1のII-II線断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るブラシレスキャンドモータ装置の全体構成を示すダイヤグラムである。 ロータに発生する磁力線を示す模式図である。 コイルに発生する逆起電力を示すグラフ図である。 ロータの他の構成例を示す断面図である。 第2の実施形態に係るブラシレスキャンドモータ装置を示す断面図である。 深井戸ポンプを示す模式図である。 磁石トルクと追加励磁トルクとの関係を示す図である。
符号の説明
1 羽根車
2 ケーシング
3 回転軸
4,91 キャンドモータポンプ
5 固定軸
6A,6B 滑り軸受
7 モータフレーム
8 Oリング
10,20 ロータ
11,21 ロータヨーク
12 ステータ
13,23 永久磁石
14 キャン
15 凹溝(第1溝)
16 凹溝(第2溝)
30 動力線
40 インバータ
50 スイッチング制御部
60 位置検出部
70 駆動部
81A 上部ブラケット
81B 下部ブラケット
82A 上部側板
82B 下部側板
83 ダイヤフラム
84 注液口
85 プラグ
92 深井戸ポンプ
93 ケーブル
T1,T2,T3,T4,T5,T6 半導体素子(スイッチング素子)
U1,U2,V1,V2,W1,W2 コイル
u1,u2,v1,v2,w1,w2 巻線

Claims (7)

  1. 複数の永久磁石を有するロータと、
    複数のコイルを有するステータと、
    前記ロータと前記ステータとの間に配置され、前記ロータを収容するキャンと、
    前記ロータの外周面に形成された、回転軸に沿って延びる複数の第1溝と、
    前記複数のコイルに電気的に接続された複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子の開閉タイミングを制御するスイッチング制御部と、
    前記コイルに発生する逆起電力から前記ロータの磁極位置を検出する位置検出部とを備え、
    前記複数の第1溝は、前記複数の永久磁石の磁極中心にそれぞれ配置されており、
    前記ロータは、前記キャンの内部に導入された液体に浸漬されることを特徴とするブラシレスキャンドモータ装置。
  2. 前記複数の第1溝の径方向内側に形成された、回転軸に沿って延びる複数の第2溝をさらに備え、
    前記複数の第2溝は、前記複数の永久磁石の磁極中心にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスキャンドモータ装置。
  3. 前記複数の永久磁石はロータヨークの外周面に固定され、
    前記複数の第1溝は、前記複数の永久磁石の外面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスキャンドモータ装置。
  4. 前記複数の永久磁石はロータヨークの内部に埋設されており、
    前記複数の第1溝は、前記ロータヨークの外周面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスキャンドモータ装置。
  5. 複数の永久磁石を有するロータと、
    複数のコイルを有するステータと、
    前記ロータと前記ステータとの間に配置され、前記ロータを収容するキャンと、
    前記ロータの外周面に形成された、回転軸に沿って延びる複数の第1溝と、
    前記複数の第1溝の径方向内側に形成された、回転軸に沿って延びる複数の第2溝と、
    前記複数のコイルに電気的に接続された複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子の開閉タイミングを制御するスイッチング制御部とを備え、
    前記複数の第1溝および前記複数の第2溝は、前記複数の永久磁石の磁極中心にそれぞれ配置され、
    前記ロータは、前記キャンの内部に導入された液体に浸漬されることを特徴とするブラシレスキャンドモータ装置。
  6. 前記複数の永久磁石はロータヨークの外周面に固定され、
    前記複数の第1溝は、前記複数の永久磁石の外面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項5に記載のブラシレスキャンドモータ装置。
  7. 前記複数の永久磁石はロータヨークの内部に埋設されており、
    前記複数の第1溝は、前記ロータヨークの外周面に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のブラシレスキャンドモータ装置。
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