JP2008295188A - 電流制限回路および内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常動作時の電流を大きくすることができる電流制限回路および内視鏡装置を提供する。
【解決手段】抵抗14は、後段の回路へ出力される負荷電流量を検出する。ツエナーダイオード10は、抵抗14の一端の電圧にオフセット電圧Vofを印加した電圧を出力する。トランジスタ15は、ツエナーダイオード10から出力された電圧および抵抗14の他端の電圧の差に応じた制御電圧を発生する。FET13は、制御電圧に応じて負荷電流量を制限する。
【選択図】図2

Description

本発明は、後段の回路へ出力される負荷電流量を制限する電流制限回路に関する。また、本発明はこの電流制限回路を備えた内視鏡装置にも関する。
プラントやビルのパイプのメンテナンス、ジェトエンジンの内部の検査、ボイラの内部の検査等を行うための工業用内視鏡が広く用いられている。また、LED等の発光素子やレンズを内蔵した光学アダプタを細長の挿入部の先端に着脱可能な工業用内視鏡も用いられている(例えば特許文献1参照)。
このような工業用内視鏡を、可燃性の気体または粉塵がある雰囲気中で使用する場合には、装置の構造を防爆構造とすることが好ましい。装置には、LEDやモータ、撮像素子など、電力を供給して駆動する部位が存在する。これらの部位もしくは電力供給用の信号線が、外部から衝撃を受けたり他の機器へ挟み込まれたりするなどの要因で故障することが想定される。このとき、故障部で電力供給用の信号線がショートして火花が点火したり、さらに温度上昇などの要因で爆発を誘発したりする危険性がある。このような爆発の危険を回避する設計を一般に防爆構造設計と呼ぶ。
非特許文献1に示されるように、防爆構造の設計には幾つかの方法がある。内視鏡の挿入部のように細く軟性を有する構造に対応する設計方法としては、本質安全防爆構造設計が想定される。これは、周囲が可燃性のガス等の危険領域にさらされる装置部分と、そうでは無い安全な領域に設置される装置部分との間に、エネルギーを制限するためのバリア回路を設ける方法である。バリア回路には、ツエナーダイオード等により電圧を制限する回路と、抵抗あるいは半導体回路を用いて電流を制限する回路とが含まれる。この方法の場合、前述した故障が発生しても、バリア回路部分で電圧や電流が制限されるため、爆発を回避することができる。
また、例えば前述したように照明用のLEDが搭載された光学アダプタを取り付けたり取り外したりする場合に、内視鏡装置のアース部分と導通用の端子が意図せず接触することがある。図7は、このような異常が発生する様子を示している。電源7や電流制限回路8を備えたメインユニット1に挿入部3が接続されており、挿入部3の先端にはLED9を備えた光学アダプタを接続することが可能となっている。
何らかの理由により、挿入部3の先端における電源供給ラインの端子またはLED9の端子が挿入部3の外装を介してアースに接触すると、過大な異常電流が流れる(図7の電流A,B)。この場合にも、LED9を駆動するラインに電流制限回路8を入れることは有効である。また、LEDに限らず導通部を持ち、意図しない接地がある装置の場合にも同様のことが言える。
図8は従来の電流制限回路8の構成を示している。この電流制限回路8は例えば非特許文献2に開示されている。正常動作時にはトランジスタ24,25のうち、トランジスタ24のみがONとなり、抵抗23を通る経路で電流が流れる。一方、異常電流が流れた場合、異常電流によって抵抗23に発生する電圧がトランジスタ25のベース・エミッタ間電圧Vbeを超えるため、ベース電流が流れ、トランジスタ25がONとなる。このため、トランジスタ24のベース電圧が低下し、電流が制限される。
特開2005−66356号公報 「工場電気設備防爆指針」、独立行政法人 産業安全研究所、NIIS-TR-NO.40(2006) 「本質安全防爆構造電気機器の解説と設計の基本」、社団法人 産業安全技術協会、TIIS-ST-0504
しかし、図8に示した電流制限回路8では、制限する電流値(制限電流値)のばらつきが大きいという問題があった。この電流制限回路の場合、おおよそ、トランジスタ25のベース・エミッタ間電圧Vbeと、ベース端子Bおよびエミッタ端子Eの間に設けられた電流検出抵抗23の抵抗値Rsとの比率に応じて制限電流値Ilimが以下の(1)式のように決まる。
Ilim=Vbe/Rs ・・・(1)
トランジスタ25のベース・エミッタ間電圧Vbeの温度変化は大きく、工業用内視鏡の使用温度範囲の場合、0.4V〜0.7V程度の変化が想定される。つまり、制限電流値の変動比率は(1)式より(0.7V/0.4V)=1.75程度となる。
このように制限電流値のばらつきが大きいと、以下の点が問題となる。当然のことながら、制限電流値が最大値方向にばらついても、爆発や装置の故障等の異常を回避する必要がある。そのため、電流制限回路8の電流検出抵抗23の抵抗値を大きくして、平均的な制限電流値が小さくなるように設定することが考えられる。
ところが、この電流制限回路8は異常時ではない通常時の動作でも作用するので、制限電流値が最小値方向にばらついても通常動作が可能なようにするために設計が制限される。すなわち、図4の左側に示すように、制限電流値のばらつきに応じた制限電流変動領域が大きくなるため、通常動作領域が制限される。これが影響して、意図した装置の仕様を満足できなくなることがある。例えば、照明用のLEDの場合には光量の低下につながり、挿入部の先端を湾曲させるための湾曲用モータの場合には駆動力の低下につながる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、通常動作時の電流を大きくすることができる電流制限回路および内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、後段の回路へ出力される負荷電流量を検出する抵抗成分を有する電流検出素子と、前記電流検出素子の一端の電圧にオフセット電圧を印加した電圧を出力するオフセット電圧印加手段と、前記オフセット電圧印加手段から出力された電圧および前記電流検出素子の他端の電圧の差に応じた制御電圧を発生する制御電圧発生素子と、前記制御電圧に応じて前記負荷電流量を制限する電流制限素子とを備えたことを特徴とする電流制限回路である。
また、本発明の電流制限回路において、前記オフセット電圧は、ダイオードもしくはツエナーダイオードの両端電圧、または前記両端電圧を分圧した電圧であることを特徴とする。
また、本発明の電流制限回路において、前記ダイオードまたは前記ツエナーダイオードの両端電圧の、温度に応じた変化の割合を示す温度変化係数が前記制御電圧発生素子の前記温度変化係数と逆符号であることを特徴とする。
また、本発明の電流制限回路において、前記オフセット電圧は、前記電流検出素子の一端の電圧と基準電圧の電位差を分圧した電圧であることを特徴とする。
また、本発明は、上記の電流制限回路を備えたことを特徴とする内視鏡装置である。
本発明によれば、オフセット電圧を印加することにより、異常時の制限電流値のばらつきを小さくすることが可能となるので、通常動作時の電流を大きくすることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による内視鏡装置の外観を示している。この内視鏡装置は、メインユニット1と、このメインユニット 1に接続されるスコープユニット2とを備えている。メインユニット1は、内視鏡装置全体の制御を行うユニットであり、システム制御部のほか、電源や画像処理回路等を備えている。スコープユニット2には、可撓性の挿入チューブからなる挿入部3が設けられ、この挿入部3の先端に位置する先端部4にはCCDやCMOS等の撮像素子が設けられている。
撮像素子の前面には通常、被検体からの反射光を集光するためのレンズが設けられている。また、レンズは、焦点距離やF値、視野角等の特性が換えられるように交換式にすることもある。撮像素子からの画像信号はメインユニット1に送られ、表示部6に被検体の撮影画像が表示される。
また、良好な観察画像を得るために、照明が行われる。照明の方法として、メインユニット1内にランプ光源を設け、そのランプ光源から出射された光を光ファイバ等のライトガイドにより先端部4まで導く方法や、先端部4にLEDを設け、そのLEDを発光させる方法等がある。本実施形態では、光学系(レンズ)や照明用のLEDを内蔵した光学アダプタ5が先端部4に着脱可能となっており、LEDを発光させることで照明が行われる。
また、挿入部3の挿入性を高めたり観察視野を広くしたりするために、先端部4を湾曲させる機構も設けられる。挿入部3内に設けられた複数のワイヤを適宜牽引し、任意の方向に湾曲させる。ワイヤの牽引をユーザが手動で行うこともあるが、長尺の挿入部3の場合、必要な牽引力が大きくなるため、メインユニット1もしくはスコープユニット2に設けた湾曲用モータの駆動力を利用することもある。
図2は、メインユニット1内に設けられる電流制限回路8aの回路構成を示している。電流制限回路8aの出力端に接続される負荷抵抗17は、内視鏡装置内にあって負荷電流Ilの供給により駆動するもの全般(具体的にはLEDやモータ等)を示している。
電源7から負荷電流Ilが入力される入力端には、負荷電流Ilを検出するための抵抗14(電流検出素子)と、オフセット電圧Vofを印加するためのツエナーダイオード10(オフセット印加手段)とが接続されている。抵抗14には負荷電流Ilが流れ、その量に比例した電圧降下Vrsが抵抗14の両端に発生する。通常動作において、この電圧降下Vrsが大きすぎると問題となることがあるため、通常、抵抗14には数Ω〜数十Ω程度の小さなものが使用される。また、負荷電流Ilが大電流となることも想定されるため、抵抗14の電力定格は十分に大きなものとする。図2では抵抗14を抵抗器として描いているが、抵抗器に限定されず、抵抗成分を有する素子であればよい。
抵抗14の出力端には、ソース・ドレイン間のインピーダンスが制御可能で負荷電流 Ilを制限するためのFET13(電流制限素子)のソース端子Sが接続されていると共に、そのFET13の制御電圧を生成するトランジスタ15(制御電圧発生素子)のベース端子Bがベース抵抗18を介して接続されている。FET13も、抵抗14と同様に負荷電流Ilに見合った電力定格のものを使用する。
トランジスタ15のコレクタ端子Cには、コレクタ電流を電圧に変換する抵抗16が接続されている。トランジスタ15のコレクタ端子Cの電圧Vcはベース・エミッタ間電圧Vbeに応じて変動し、FET13のゲート端子Gに制御電圧として印加される。通常、抵抗16には抵抗値が数百kΩの大きなものを使用し、トランジスタ15のコレクタ電流が小さくても制御動作が可能なようにする。
一方、ツエナーダイオード10には、ダイオードのバイアス電流を決定するための抵抗11と、トランジスタ15のエミッタ端子Eが接続されている。抵抗11は、ツエナーダイオード10の動作がONとなるために必要なツエナー電流を与えるものである。ツエナー電流は通常数mA前後のオーダである。トランジスタ15のON/OFFが切り替わりツエナー電流が変化してもツエナー電圧が変動しないように、抵抗11の抵抗値が設定される。ツエナーダイオード10は、抵抗14の入力端の電圧にオフセット電圧を印加した電圧(=Vin−Vof)をトランジスタ15のエミッタ端子Eへ出力する。
次に、各部の動作を説明しながら、電流制限機能が動作する仕組みを説明する。まず、負荷抵抗17の抵抗値が十分に大きい場合、つまり、負荷電流Ilが小さい場合の通常動作から説明する。電源7から流れ込む電流が小さい場合、抵抗14での電圧降下Vrsは小さくなる。このとき、トランジスタ15のベース・エミッタ間電圧Vbeが、トランジスタ15の動作がONとなる電圧よりも小さければ、コレクタ電流は流れない。通常、トランジスタ15の動作がONとなるVbeの値は0.5V前後である。したがって、抵抗16での電圧降下が無く、FET13のゲート電圧VgがGNDレベルとなるため、ゲート・ソース間電圧Vgsが大きくなり、FET13は完全にONとなる。つまり、FET13のソース・ドレイン間インピーダンスRsdはほぼ0Ωとなり、負荷電流Ilが制限されることは無い。
一方、負荷抵抗17の抵抗値が小さい場合、つまり故障等のために電流制限回路8aの出力端子がGNDなどに接触し、過大な電流が流れようとする場合の動作を説明する。この場合、電源7から流れ込む電流が大きくなるため、抵抗14での電圧降下Vrsが大きくなる。このとき、抵抗14の両端電圧(Vrs)からツエナーダイオード10の両端電圧(Vof)を差し引いた分の電圧、つまりトランジスタ15のベース・エミッタ間電圧Vbeが、トランジスタ15の動作がONとなる電圧よりも大きくなると、コレクタ電流が流れ出す。その結果、抵抗16での電圧降下によりFET13のゲート電圧Vgが大きくなり、ゲート・ソース間電圧Vgsが小さくなる。このとき、FET13のソース・ドレイン間インピーダンスRsdが大きくなり、負荷電流Ilが増加しないように作用するため、一定の電流量が保持される。
図3は、上記の回路各部の特性量の変化を示している。図3(a)に示すように負荷抵抗17の抵抗値(負荷インピーダンスRl)が小さくなると負荷電流Ilが大きくなり、図3(b)に示すようにトランジスタ15のベース・エミッタ間電圧Vbeもそれに応じて増加する。Vbeの値が0.5Vを上回ると、トランジスタ15のコレクタ電流が流れ出し、図3(c)に示すようにFET13のゲート電圧Vgが大きくなる。その結果、図3(d)に示すようにFET13のソース・ドレイン間インピーダンスRsdが大きくなり、負荷電流Ilが一定の値で制限される。
以下の(2)式は、上述した電流制限動作の条件を表現している。Ilimは(1)式と同様に制限電流値を示している。実際には、抵抗18で電圧降下が生じるが、トランジスタ15のコレクタ電流がμAオーダの小さな値であり、さらにトランジスタ15の増幅率hfe分の1の小さな電流がトランジスタ15のベース電流として流れることになるため、抵抗18で生じる電圧降下は十分に小さく、無視しても差し支えない。
Ilim=(Vof+Vbe)/Rs ・・・(2)
前述したように、トランジスタ15がONとなっているときのベース・エミッタ間電圧Vbeは温度による変化が大きく、内視鏡使用温度下における電圧変化の範囲は0.4V〜0.7V程度となる。一方、ツエナーダイオード10として、数V〜数十Vの幅広い電圧範囲から所望のツエナー電圧(Vof)を有するものを選択することが可能である。ツエナー電圧はトランジスタ15のベース・エミッタ間電圧Vbeと同様に温度に応じて変化する。その変動特性はツエナーダイオードにより異なるが、仮に一般的なもので温度変化を少し大きめに見積もり、ツエナー電圧が4.5V〜5.5Vの範囲でばらつくと仮定する。
その場合、制限電流値Ilimの変動比率は(2)式から、(5.5V+0.7V)/(4.5V+0.4V)=1.27となる。これは、従来のようにオフセット電圧Vofが印加されない場合の変動比率(0.7V/0.4V)=1.75よりも特性が改善されることを意味する。このため、図4に示すように、従来の電流制限回路と比較して制限電流値のばらつく範囲(制限電流変動領域)を小さくし、制限電流値の中心狙い値を高く設定することができると共に、制限電流値のばらつき範囲が小さくなる分、通常動作領域を大きくすることができる。
さらに、ツエナーダイオードの代わりにバンドギャップ型の基準電圧ダイオードを使用すれば、温度変化や駆動電流に起因する素子状態のばらつきや初期の素子ばらつき等が極めて小さくなるため、制限電流値の変動範囲をさらに小さくすることができる。例えば、ダイオードでの電圧降下のばらつきがなく、常にオフセット電圧Vofが5Vであると仮定した場合の制限電流値の変動比率は、(5.0V+0.7V)/(5・0V+0.4V)=1.06となり、極めて小さくなる。
また、トランジスタ15のベース・エミッタ間電圧Vbeは負の温度変化係数(温度に応じた電圧値の変化の割合)を持ち、温度が高くなるとVbeの値が小さくなるように変化するが、ツエナーダイオードの中にはツエナー電圧の温度変化係数が正のものがあり、この特性を利用してさらに制限電流値の変動範囲を小さくすることができる。すなわち、Vbeの値の変動分をツエナー電圧値の変動分でキャンセルするのである。この場合、双方の変動レンジを合わせるため、ツエナーダイオード10の両端電圧をさらに分圧するとよい。図5はこの場合の回路例を示しており、抵抗19と抵抗20によってツエナーダイオード10の両端電圧を分圧した電圧がオフセット電圧Vofとなっている。
上述したように、本実施形態によれば、オフセット電圧Vofを印加することにより、異常時の制限電流値のばらつきを小さくすることが可能となるので、通常動作時の電流を大きくすることができる(図4参照)。すなわち、機器の故障等が発生しないようにしながら、通常動作時に各負荷に供給可能な電流をより高めることができる。したがって、装置全体の各種性能をより高めることができるようになる。
なお、図1に示した電流制限回路8aでは、制御用の素子としてトランジスタ15を利用しているが、FETを利用しても同様の電流制限効果や、オフセット電圧Vofの印加による制限電流値のばらつき抑圧効果が得られる。FETは、ゲート・ソース間の電圧差がしきい電圧Vthを上回った場合にドレイン電流が流れる特性を有するが、そのVthをVbeの代わりに(2)式に当てはめて考えればよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図6は、本実施形態による電流制限回路8bの回路構成を示している。図2に示した電流制限回路8aと比較して、ツエナーダイオード10が抵抗21で置き換わっている。この回路におけるオフセット電圧Vofは、電流制限回路8bの入力電圧Vinを抵抗21,22で分圧した電圧となる。したがって、入力電圧Vinの変動がオフセット電圧Vofに影響することになるが、Vinのばらつきが十分に小さく、制限電流への影響が無視できる場合には、このような回路構成でもよい。
図2に示したようにツエナーダイオード10を利用した回路の場合には、ツエナー電圧やその温度特性を含め、部品選択の自由度に制限が生じることがあったが、抵抗を用いる場合には、抵抗21,22の組合せでオフセット電圧Vofを任意の値に設定することができる。また、高精度の抵抗を利用すれば、温度変化もほとんど考慮する必要が無くなる。さらに、図2に示した回路と比較して、回路が簡単で安価になるという利点もある。
以上の説明のように、本実施形態によれば、電流制限回路8bへの入力電圧の変動が十分に小さいという条件下において、第1の実施形態と同様の効果を得ることができ、さらに回路を簡単かつ安価にすることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、内視鏡装置に限らず、装置内を流れる電流を制限する必要がある各種の装置に上記の電流制限回路8a,8bを適用することが可能である。
本発明の第1の実施形態による内視鏡装置の外観図である。 本発明の第1の実施形態による内視鏡装置が備える電流制限回路の回路図である。 本発明の第1の実施形態による内視鏡装置が備える電流制限回路の各部の特性量の変化を示す参考図である。 本発明の第1の実施形態による内視鏡装置が備える電流制限回路と従来の電流制限回路の動作領域を示す参考図である。 本発明の第1の実施形態による内視鏡装置が備える電流制限回路の回路図である。 本発明の第2の実施形態による内視鏡装置が備える電流制限回路の回路図である。 異常電流が流れる原理を示す原理図である。 従来の電流制限回路の回路図である。
符号の説明
1・・・メインユニット、2・・・スコープユニット、3・・・挿入部、4・・・先端部、5・・・光学アダプタ、6・・・表示部、7・・・電源、8,8a,8b・・・電流制限回路、9・・・LED、10・・・ツエナーダイオード、11,14,16,18,19,20,21,22,23・・・抵抗、13・・・FET、15,24,25・・・トランジスタ、17・・・負荷抵抗

Claims (5)

  1. 後段の回路へ出力される負荷電流量を検出する抵抗成分を有する電流検出素子と、
    前記電流検出素子の一端の電圧にオフセット電圧を印加した電圧を出力するオフセット電圧印加手段と、
    前記オフセット電圧印加手段から出力された電圧および前記電流検出素子の他端の電圧の差に応じた制御電圧を発生する制御電圧発生素子と、
    前記制御電圧に応じて前記負荷電流量を制限する電流制限素子と、
    を備えたことを特徴とする電流制限回路。
  2. 前記オフセット電圧は、ダイオードもしくはツエナーダイオードの両端電圧、または前記両端電圧を分圧した電圧であることを特徴とする請求項1に記載の電流制限回路。
  3. 前記ダイオードまたは前記ツエナーダイオードの両端電圧の、温度に応じた変化の割合を示す温度変化係数が前記制御電圧発生素子の前記温度変化係数と逆符号であることを特徴とする請求項2に記載の電流制限回路。
  4. 前記オフセット電圧は、前記電流検出素子の一端の電圧と基準電圧の電位差を分圧した電圧であることを特徴とする請求項1に記載の電流制限回路。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電流制限回路を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
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