JP2008294986A - 音声伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送エラーによる異音の発生を抑制しつつも音声の再現性を向上でき、その上、リアルタイム性の低下を抑制できる音声伝送システムを提供することにある。
【解決手段】音声伝送システムは、複数の端末装置2置を備え、端末装置2は、マイクロホン20aより得られた音声信号が音声を含む有音声状態と音声を含まない無音声状態のいずれであるかを判別する判別手段23eと、音声信号を符号化して音声データを作成する情報源符号化手段23aと、音声データが記憶される送信データ記憶手段23bと、送信データ記憶手段23bに記憶された音声データを他の端末装置2に送信する送信手段となる伝送路符号化手段23cおよび変調手段23dと、判別手段23eの判別結果が有音声状態から無音声状態に切り替わると直前の有音声状態時に送信手段が送信した音声データを送信手段に再度送信させる送信データ制御手段23fとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号線を介して音声信号を伝送する音声伝送システムに関するものである。
従来から、音声信号をパケットにより送信する音声送信端末装置と、受信した音声信号に基づいて音声を出力する音声受信端末装置とを備えた音声伝送システムが提供され、例えば、住戸の玄関に設置されたドアホン子器と、住戸内に設置された親機との間で信号線を介して音声信号を送受信するドアホンシステムや、携帯電話機やPHSなどを利用した音声通話システムなどに利用されている。
このような音声伝送システムでは、伝送路(例えば、信号線)の伝送損失や外来ノイズなどにより伝送エラーが生じるおそれがある。伝送エラーが生じた場合には、音声送信端末装置が送信する音声信号と、音声受信端末装置が受信した音声信号とが異なってしまい、これによって、音声受信端末装置が出力する音声に異音が混ざってしまうという問題が生じていた。
そこで、音声送信端末装置から音声受信端末装置に音声信号を送信するにあたっては、例えば、音声信号を情報源符号化して得られた音声データをパケットにより複数回に分けて送信する際に、各パケットに巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check;CRC)などの誤り検出符号を持たせ、音声受信端末装置にてパケットの音声データに対して誤り検出を行わせ、誤りが検出された音声データに対しては、当該音声データの破棄や、当該音声データを音量が小さくなる所定パターンのデータに置き換えるミューティング処理を行うことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2627579号公報
特許文献1では、音声受信端末装置が出力する音声に異音が混ざってしまうことを低減できる。しかしながら、音声データの破棄やミューティング処理によって、音声送信端末装置に入力された音声と、音声受信端末装置より出力される音声とが異なってしまうため、結果として、異音の発生は抑制できるものの、音声伝送システムにおける音声の再現性が悪くなるおそれがあった。
ここで、音声信号の再現性を考慮すれば、音声受信端末装置において誤りが検出された際には、誤りが検出された音声信号の破棄やミューティング処理を行う代わりに、当該音声信号を音声送信端末装置に再度送信させることが考えられる。しかしながら、この場合には、音声受信端末装置から音声送信端末装置への再送要求を通知する処理および音声送信端末装置による音声信号の再送処理などが必要となり、これらの処理は、上記の音声データの破棄やミューティング処理に比べれば非常に時間がかかるため、ドアホンシステムや音声通話システムなどの音声伝送システムに要求されるリアルタイム性が低下してしまうという別の問題が生じてしまう。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、伝送エラーによる異音の発生を抑制しつつも音声の再現性を向上でき、その上、リアルタイム性の低下を抑制できる音声伝送システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明では、音声信号をパケットにより送信する音声送信端末装置と、受信した音声信号に基づいて音声を出力する音声受信端末装置とを備えた音声伝送システムであって、音声送信端末装置は、受波した音波を電気信号からなる音声信号に変換する音声入力手段より得られた音声信号が音声を含む有音声状態と音声を含まない無音声状態のいずれであるかの判別を行う判別手段と、上記音声信号を符号化して音声データを作成する符号化手段と、上記音声データを音声受信端末装置に送信する送信手段と、上記音声データが記憶される送信データ記憶手段と、判別手段の判別結果が有音声状態から無音声状態に切り替わると直前の有音声状態時に送信手段が送信した音声データを送信手段に再度送信させる送信データ制御手段とを備えていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、音声送信端末装置は、音声入力手段より得られた音声信号を常時、音声データに符号化して音声受信端末装置に送信するのではなく、音声信号に音声が含まれている有音声状態時に音声データを音声受信端末装置に送信し、有音声状態時から音声信号に音声が含まれていない無音声状態時に切り替わった際には、直前の有音声状態時に送信した音声データを音声受信端末装置に再度送信するので、音声送信端末装置から音声受信端末装置へは有音声状態時とその直後の無音声状態時とで同じ音声データが送信されるから、有音声状態時に伝送エラーが生じたとしても、その直後の無音声状態に再度送信される音声データを用いることで、伝送エラーによる異音の発生を抑制でき、しかも、音声データの破棄やミューティング処理を行う場合に比べれば、音声の再現性を向上でき、その上、リアルタイム性の低下を抑制できる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、送信手段は、音声データを送信するにあたっては、音声データに当該音声データ用の誤り検出符号と判別手段の判別結果を示す判別符号とを付して送信し、音声受信端末装置は、送信手段が送信した音声データを受信する受信手段と、音声データを復号化して音声信号を得る復号化手段と、音声データが記憶される受信データ記憶手段と、受信手段が受信した音声データに対して当該音声データに付された判別符号により送信時期が有音声状態時と無音声状態時のいずれであるかの判別を行う送信時期判別手段と、受信手段が受信した音声データに対して当該音声データに付された誤り検出符号により誤り検出を行う誤り検出手段と、送信時期判別手段により有音声状態時と判別された音声データに誤り検出手段により誤りが検出されなければ、当該音声データを復号化手段に出力し、以後、受信した音声データに対する送信時期判別手段の判別結果が有音声状態時になるまでは、受信した音声データを復号化手段に出力せず、送信時期判別手段により有音声状態時と判別された音声データに誤り検出手段により誤りが検出されると、当該音声データを復号化手段に出力せずに、新たな音声データの受信を待ち、新たに受信した音声データに対する送信時期判別手段の判別結果が無音声状態時であれば、上記新たに受信した音声データを復号化手段に出力する受信データ制御手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、有音声状態時に送信された音声データに誤りがあった場合には、当該音声データを復号化せずに、直後の無音声状態時に再度送信された音声データを復号化するから、伝送エラーによる異音の発生を抑制しながらも音声信号の再現性を向上できる。
本発明は、音声送信端末装置から音声受信端末装置へは有音声状態時とその直後の無音声状態時とで同じ音声データが送信されるから、伝送エラーによる異音の発生を抑制しつつも音声の再現性を向上できるという効果を奏し、その上、リアルタイム性の低下を抑制できるという効果を奏する。
本実施形態の音声伝送システムは、図1(a)に示すように、伝送路となる信号線Lsを介してパケット(以下、「音声伝送用パケット」と称する)により音声信号を送受信する複数台の端末装置2と、信号線Lsにより各端末装置2に接続され、各端末装置2間の呼制御および音声伝送用パケットが格納される後述するタイムスロットTSi(i=1,2,…,n)を規定するための同期信号SYの送信を行う主装置1とを備えている。ここで、信号線Lsとしては、ペア線などの平衡線路を用いることができるが、この例に限らず、同軸線のような不平衡線路や、エンハンストカテゴリ5あるいはカテゴリ6のLANケーブルの1ペアやCPEVケーブルの1ペアを利用してもよい。
端末装置2は、それぞれ固有の識別符号(ID)が付与されており、この識別符号によって各端末装置2が識別可能(信号線Lsより取り出す信号の選別が可能)となっている。
本実施形態における端末装置2は、図1(a)に示すように、受波した音波を電気信号からなる音声信号に変換する音声入力手段であるマイクロホン20aと、マイクロホン20aの出力を増幅するマイクロホンアンプ20bと、入力された音声信号に基づいて音波を送波(音声を出力)する音声出力手段であるスピーカ21aと、スピーカ21aに入力される音声信号を増幅するスピーカアンプ21bとを備えている。なお、マイクロホン20aが出力する音声信号には音声以外の音も含まれるため、厳密な意味では音信号(音響信号)であるが、音声に注目して種々の信号処理を行うから、本実施形態では、音声信号と称する。
また、端末装置2は、マイクロホン20aから得られた音声信号を音声伝送用パケットにより他の端末装置2に送信するための処理を行う送信処理手段23、および他の端末装置2より受信した音声伝送用パケットから音声信号を取り出す処理を行う受信処理手段24とを有する信号処理手段22と、送信処理手段23より出力されるパケット信号(以下、「音声伝送信号」と称する)を増幅する送信アンプ25aと、受信処理手段24に入力される音声伝送信号を増幅する受信アンプ25bとを備えている。
送信処理手段23は、図1(b)に示すように、マイクロホンアンプ20bで増幅された音声信号を、例えば、ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)符号化により符号化、すなわち情報源符号化(Source Coding)して音声データを作成する符号化手段である情報源符号化手段23aと、情報源符号化手段23aで作成された音声データが記憶されるバッファとして作用する送信データ記憶手段23bと、送信データ記憶手段23bに記憶された音声データを送信するために伝送路符号化(Channel Coding)して音声伝送用パケットを作成する伝送路符号化手段23cと、伝送路符号化手段23cで作成された音声伝送用パケットを、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(QuadraturePhase Shift Keying)、16QAM(Quadrature AmplitudeModulation)、64QAMなどにより変調して信号線Lsに送出する音声伝送信号を作成する変調手段23dとを備えている。この送信処理手段23においては、伝送路符号化手段23cと変調手段23dが、情報源符号化手段23aで作成された音声データを他の端末装置(すなわち音声受信端末装置として作用している端末装置)2に送信する送信手段を構成している。
さらに、送信処理手段23は、マイクロホンアンプ20bで増幅された音声信号が音声を含む有音声状態と音声を含まない無音声状態のいずれであるかの判別を行う判別手段23eを備えるとともに、判別手段23eの判別結果により所定の動作を行う送信データ制御手段23fを備えている。
判別手段23eは、例えば、音声信号の振幅を音声判別用の閾値と比較し、音声信号の振幅が音声判別用の閾値以上となった際に、音声信号に音声が含まれていると判別し、その後に、音声信号の振幅が音声判別用の閾値未満となる期間が所定期間以上継続された際に、音声信号に音声が含まれていないと判別する。なお、音声判別用の閾値は、音声信号にある程度以上の振幅の音声、例えば、人が意図的にマイクロホン20aに向けて発した音声が含まれているか否かを判別するための値である。したがって、判別手段23eでは、振幅が音声判別用の閾値未満である音声は、音声ではないとみなしている。
送信データ制御手段23fは、判別手段23eによる判別結果が有音声状態であるうちは、送信データ記憶手段23bに記憶された音声データを順次、伝送路符号化手段23cに出力する一方で、判別手段23eによる判別結果が有音声状態から無音声状態に切り替わると、直前の有音声状態時に伝送路符号化手段23cに出力した音声データを再度、伝送路符号化手段23cに出力する。つまり、送信データ制御手段23fは、送信データ記憶手段23bに音声データを一定時間記憶させておくことで、判別手段23eの判別結果が有音声状態から無音声状態に切り替わると、直前の有音声状態時に送信手段が送信した音声データを送信手段に再度送信させるのであり、例えば、図2に示すように、音声信号が期間T1において有音声状態、期間T2において無音声状態、期間T3において有音声状態であるならば、期間T1では、期間T1においてマイクロホン20aより得られた音声信号に相当する音声データP1が伝送路符号化手段23cに与えられ、期間T2では、送信データ記憶手段23bより直前の有音声状態時に送信された音声データである音声データP1が伝送路符号化手段23cに与えられ、期間T3では、期間T3においてマイクロホン20aより得られた音声信号に相当する音声データP2が伝送路符号化手段23cに与えられることになる。
また、送信データ制御手段23fは、判別手段23eによる判別結果を伝送路符号化手段23cに与えるようになっている。
伝送路符号化手段23cは、送信データ記憶手段23bより与えられた音声データより音声伝送用パケットを作成し、変調手段23dに送出するものであって、例えば、ヘッダ部と、ヘッダ部の後ろに配置されたデータ部とを有する音声伝送用パケットを作成するように構成されている。
ヘッダ部は、例えば、プリアンブル、送信元の端末装置2を示す識別符号(ID)、パケット種別、変調方式(変調手段23dにおける変調方式、すなわち本実施形態では、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMのいずれか)、判別手段23eの判別結果を示す判別符号、およびデータ長(パケットのデータ長)が、プリアンブル、識別符号、パケット種別、変調方式、判別符号、データ長の順に並べられてなるデータ列と、当該データ列の後に配置された上記データ列用の誤り検出符号とで構成される。一方、データ部は、音声データと、当該音声データ用の誤り検出符号により構成される。本実施形態における端末装置2では、誤り検出方法としてCRCを利用しており、ヘッダ部およびデータ部それぞれにおける誤り検出符号は、CRCに対応する誤り検出符号(CRC符号)である。なお、その他の誤り検出方法を採用してもよいが、リアルタイムで通話を行うという要求がある以上、できるだけ冗長性の低い誤り検出符号を用いることが望ましい。
ここで、伝送路符号化手段23cには、判別手段23eによる判別結果が有音声状態であるうちは、情報源符号化手段23aで作成されている音声データ(つまり、現在の音声データ)が与えられ、この場合に伝送路符号化手段23cで作成される音声伝送用パケットは、判別符号が「有音声状態」を示す符号であって、音声データは現在の音声データである。そして、判別手段23eによる判別結果が有音声状態から無音声状態に切り替わると、直前の有音声状態時に送信した音声データ(つまり、過去の音声データ)が再度与えられ、この場合に伝送路符号化手段23cで作成される音声伝送用パケットは、判別符号が「無音声状態」を示す符号であって、音声データは過去の音声データである。
つまり、送信処理手段23は、音声信号が有音声状態時であれば、マイクロホン20aより得られた音声信号を音声データに変換して送信し、音声信号が無音声状態時であれば、マイクロホン20aより得られた音声信号を音声データに変換して送信する代わりに過去(直前の有音声状態時)に送信した音声データを再度送信するという動作を行う。
受信処理手段24は、図1(c)に示すように、受信アンプ25bで増幅された音声伝送信号を復調して音声伝送用パケットを得る復調手段24aと、復調手段24aで得た音声伝送用パケットを伝送路復号化して音声データなどを取り出す伝送路復号化手段24bと、伝送路復号化手段24bで音声伝送用パケットから取り出された音声データが記憶されるバッファとして作用する受信データ記憶手段24cと、受信データ記憶手段24cに記憶された音声データを情報源復号化(スピーカ21aに適合する形式の音声信号に変換)してスピーカアンプ21bに出力する復号化手段である情報源復号化手段24dとを備えている。この受信処理手段24においては、復調手段24aと、伝送路復号化手段24bとが、他の端末装置(すなわち音声送信端末装置として作用している端末装置)2の送信手段が送信した音声データを受信する受信手段を構成している。
さらに、受信処理手段24は、受信手段が受信した音声データに対して当該音声データに付された判別符号により送信時期が有音声状態時と無音声状態時のいずれであるかの判別を行う送信時期判別手段24eと、送信時期判別手段24eにより有音声状態時と判別された音声データに対して当該音声データに付された誤り検出符号により誤り検出を行う誤り検出手段24fと、送信時期判別手段24eの判別結果および誤り検出手段24fの検出結果により所定の動作を行う受信データ制御手段24gとを備えている。
送信時期判別手段24eは、復調手段24aにより得られた音声伝送用パケットのヘッダ部に含まれている判別符号を参照して、当該音声伝送用パケットのデータ部に含まれている音声データの送信時期が、有音声状態時と無音声状態時のいずれであるかを判別し、その結果を受信データ制御手段24gに出力するように構成されている。
誤り検出手段24fは、復調手段24aにより得られた音声伝送用パケットのヘッダ部の誤り検出符号、およびデータ部の誤り検出符号それぞれを用いて、ヘッダ部およびデータ部の誤り検出を行い、その結果を、受信データ制御手段24gに通知するように構成されている。なお、本実施形態では、上述したように誤り検出符号としてCRCに対応するものを利用しているから、誤り検出手段24fではCRCによる誤り検出が行われる。
受信データ制御手段24gは、誤り検出手段24fによってヘッダ部に誤りがあると検出された場合には、その音声伝送用パケットに含まれている音声データを受信データ記憶手段24cに記憶させず、ヘッダ部に誤りが検出されなかった際には、送信時期判別手段24eによる判別結果と、誤り検出手段24fによるデータ部の検出結果とに基づき、すなわち、送信時期が有音声状態時か無音声状態時か、そしてその場合に音声データが誤っているか否かによって次の動作のいずれかが行われる。
受信データ制御手段24gは、送信時期判別手段24eにより有音声状態時と判別された音声データに誤り検出手段24fにより誤りが検出されなければ(送信時期が有音声状態であって音声データに誤りがない場合)、当該音声データを受信データ記憶手段24cから情報源復号化手段24dに出力する。また、受信データ制御手段24gは、以後は、受信した音声データに対する送信時期判別手段24eの判別結果が有音声状態時になるまでは、受信した音声データを情報源復号化手段24dに出力しない。したがって、送信時期が有音声状態である音声データを情報源復号化手段24dに出力した後に、送信時期が無音声状態である音声データを得たとしても、その音声データは、既に情報源復号化手段24dに出力した送信時期が有音声状態の音声データの再送データであるから、同じ音声データをスピーカ21aで出力してしまうことがないようにしているのである。
また、受信データ制御手段24gは、送信時期判別手段24eにより有音声状態時と判別された音声データに誤り検出手段24fにより誤りが検出されると(送信時期が有音声状態であって音声データに誤りがある場合)、当該音声データを情報源復号化手段24dに出力せずに、新たな音声データの受信を待つ。
そして、新たに受信した音声データに対する送信時期判別手段24eの判別結果が無音声状態時である場合に、その音声データに誤りがなければ、新たに受信した音声データを受信データ記憶手段24cより情報源復号化手段24dに出力する。ここで、音声データに誤りがある場合には、新たな音声データの受信待ちの原因となった音声データ、つまり、送信時期が有音声状態時であって誤りが検出された音声データに対して、音声データを特定の信号パターン(例えばミュートの信号パターン)で置き換えるミューティング処理などの誤り訂正やその他の誤り対策処理を行った後に情報源復号化手段24dに与える。一方、所定時間経過しても送信時期が無音声状態時である音声データが得られなければ、上記と同様に、新たな音声データの受信待ちの原因となった音声データの誤りを訂正などして情報源復号化手段24dに与える。なお、上記のような誤り対策処理の方法は従来周知であるから詳細な説明は省略する。また、誤り対策処理の方法は、上記の方法に限られるものではなく、その他従来周知の方法を採用できる。
つまり、受信処理手段24は、受信した音声データの送信時期が有音声状態時であって誤りがなければ、音声データを音声信号に変換してスピーカ21aより出力し、受信した音声データの送信時期が有音声状態時であって誤りがあれば、当該音声データを音声信号に変換してスピーカ21aより出力せずに、送信処理手段23が無音声状態時に再送する音声データの受信を待ち、所定時間内に送信時期が無音声状態時である音声データが得られれば、当該音声データを音声信号に変換してスピーカ21aより出力するという動作を行う。
ところで、端末装置2は、上記構成の他に、CPUを主構成要素とし信号処理手段22などを制御する制御手段26と、主装置1との間で信号線Lsを介して制御信号を送受信する制御信号送受信手段27と、送信アンプ25aから出力される音声伝送信号と制御信号送受信手段27から出力される制御信号を周波数分割多重化して信号線Lsに送出する機能(多重化機能)および信号線Lsから取り込まれた信号から音声伝送信号と制御信号を分離して音声伝送信号を受信アンプ25bに制御信号を制御信号送受信手段27にそれぞれ出力する機能(分離機能)を有する分離多重手段28とを備えている。
また、端末装置2には、他の端末装置2を呼び出すための呼出釦からなる呼出手段(図示せず)と、他の端末装置2による呼び出しに応答するための応答釦からなる応答手段(図示せず)と、信号線Lsに接続されている全端末装置2を呼び出すための一斉呼出釦(図示せず)とが設けられている。なお、制御手段26および制御信号送受信手段27は後述する動作(図4および図5に示す動作)が行えるように構成されており、このような制御手段26および制御信号送受信手段27の構成は従来周知であるから詳細な説明を省略する。
主装置1は、CPUを主構成要素とする制御手段10と、端末装置2との間で制御信号を送受信する制御信号送受信手段11と、制御手段10から与えられる後述の同期データを含むパケット(以下、「同期用パケット」と称する)を変調(例えば、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMなどにより変調)して同期信号SYを生成する変調手段12と、変調手段12で生成された同期信号SYと制御信号送受信手段11から出力された制御信号とを周波数分割多重化して信号線Lsに送出する機能および信号線Lsから取り込まれた信号から制御信号を分離して制御信号送受信手段11に出力する分離多重手段13とを備えている。なお、制御手段10および制御信号送受信手段11は後述する動作(図4および図5に示す動作)が行えるように構成されており、このような制御手段10および制御信号送受信手段11の構成は従来周知であるから詳細な説明を省略する。
ところで、同期用パケットは、例えば、ヘッダ部と、ヘッダ部の後ろに配置されたデータ部とを有している。ヘッダ部は、例えば、プリアンブル、パケット種別、変調方式(変調手段12における変調方式、すなわち本実施形態では、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMのいずれか)、およびデータ長(同期用パケットのデータ長)が、プリアンブル、パケット種別、変調方式、データ長の順に並べられてなるデータ列と、当該データ列の後に配置された上記データ列用の誤り検出符号とで構成されている。データ部は、前述の実際は空である同期データと、当該同期データ用の誤り検出符号とで構成されている。
主装置1並びに端末装置2においては、図3に示すように、同期信号SYの立ち下りから所定時間が経過した時点を先頭のタイムスロットTS1の開始時点とし、次の同期信号SYが立ち上がるまでの期間(信号送信期間)内に複数(n個)のタイムスロットTS1,TS2,…,TSnを配置している。つまり、端末装置2間では、時分割多重化アクセス(Time Division Multiplexing Access;TDMA)により音声信号の送受信が行われる。なお、本実施形態の音声伝送システムでは、信号送信期間内にn個のタイムスロットTSiを配置しているから、最大n/2台の端末装置2が1対1で音声信号を送受信できるようになっている。
次に、本実施形態の伝送システムの動作、例えば、2台の端末装置2間で一対一の通話(個別通話)を行う場合の動作について図4を参照して説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて2台の端末装置2を区別するために、端末装置2を端末装置A、端末装置Bでそれぞれ表す。
まず、端末装置Aにおいて、端末装置Bを呼び出すための呼出釦が操作されると、端末装置Aの制御手段26は、相手の端末装置Bを呼び出すための呼出(呼確立)要求データと、自己の識別符号(端末装置Aの識別符号)と、相手側の識別符号(端末装置Bの識別符号)とを含む制御データ(呼出要求用制御データ)を作成して制御信号送受信手段27に出力し、制御信号送受信手段27は、制御手段26より得た呼出要求用制御データを変調(例えば、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMなどにより変調)して制御信号(呼出要求用制御信号)を生成し、分離多重手段28を介して信号線Lsに送出する(図4中矢印F1)。
主装置1の制御信号送受信手段11は、信号線Lsを通じて上記呼出要求用制御信号を受信すると、当該呼出要求用制御信号に含まれる呼出要求データと、呼出元(要求元)の識別符号である端末装置Aの識別符号と、呼出先(要求先)の識別符号である端末装置Bの識別符号とを制御手段10に送り、制御手段10は、上記呼出先の識別符号を宛先とし上記呼出要求データを含む制御データ(呼出要求通知用制御データ)を作成して制御信号送受信手段11に出力する。制御信号送受信手段11は、制御手段10より得た呼出要求通知用制御データを変調して制御信号(呼出要求通知用制御信号)を生成し、分離多重手段13を介して信号線Lsに送出する(図4中矢印F2)。
端末装置Bの制御信号送受信手段27は、信号線Lsを通じて上記呼出要求通知用制御信号を受信すると、当該呼出要求通知用制御信号に含まれる呼出要求データを制御手段26に送り、制御手段26は、スピーカ21aより報知音(呼出音)を鳴動させる。
このようにして報知音(呼出音)が鳴動された後に、所定時間が経過する前に端末装置Bにおいて応答釦が操作されると、端末装置Bの制御手段26は、呼出元の端末装置Aと個別通話することを了解した旨の肯定応答データと自己の識別符号(端末装置Bの識別符号)とを含む制御データ(肯定応答用制御データ)を作成して制御信号送受信手段27に出力し、制御信号送受信手段27は、制御手段26より得た肯定応答用制御データを変調して制御信号(肯定応答用制御信号)を生成し、分離多重手段28を介して信号線Lsに送出する(図4中矢印F3)。
主装置1の制御信号送受信手段11は、信号線Lsを通じて上記肯定応答用制御信号を受信すると、当該肯定応答用制御信号に含まれる肯定応答データと、呼出先(要求先)の識別符号である端末装置Bの識別符号とを制御手段10に送り、制御手段10は、呼出元の識別符号(端末装置Aの識別符号)を宛先とし呼出先より肯定応答データを得たことを示す呼確立通知データを含む制御データ(呼確立通知用制御データ)を作成して制御信号送受信手段11に出力する。制御信号送受信手段11は、制御手段10より得た呼確立通知用制御データを変調して制御信号(呼確立通知用制御信号)を生成し、分離多重手段13を介して信号線Lsに送出する(図4中矢印F4)。
また、制御手段10は、制御データ(呼確立通知用制御データ)を作成した後には、呼出元の端末装置Aおよび呼出先の端末装置Bそれぞれに対してタイムスロットTSiを割り当て、その結果を通知するための制御データ(タイムスロット割り当て用制御データ)を作成して制御信号送受信手段11に出力する。制御信号送受信手段11は、制御手段10より得たタイムスロット割り当て用制御データを変調して制御信号(タイムスロット割り当て用制御信号)を生成し、分離多重手段13を介して信号線Lsに送出する(図4中矢印F5)。
端末装置2の制御信号送受信手段27は、信号線Lsを通じて上記タイムスロット割り当て用制御信号を受信すると、当該タイムスロット割り当て用制御データを制御手段26に送り、制御手段26は、上記タイムスロット割り当て用制御データに基づいて、分離多重手段28の制御を行う。また、制御手段26は、マイクロホン20aや、マイクロホンアンプ20b、スピーカ21a、スピーカアンプ21b、信号処理手段22、送信アンプ25a、受信アンプ25bなどを起動する。
その後に、例えば、呼出元の端末装置Aのマイクロホン20aに音声が入力されると、マイクロホン20aは上記音声を元に音声信号を作成してマイクロホンアンプ20bに出力し、マイクロホンアンプ20bは音声信号を増幅して信号処理手段22の送信処理手段23に出力する。送信処理手段23では、上述したように、音声信号が有音声状態か無音声状態かが判別され、有音声状態であればマイクロホン20aが出力する音声信号を符号化して作成された音声データにより音声伝送用パケットを作成し、当該音声伝送用パケットを変調して音声伝送信号を作成して送信アンプ25aに出力し、無音声状態であれば直前の有音声状態時に送信した音声データより音声伝送用パケットを作成し、当該音声伝送用パケットを変調して音声伝送信号を作成して送信アンプ25aに出力する。送信アンプ25aは、送信処理手段23が出力した音声伝送信号を増幅して分離多重手段28に出力する。
分離多重手段28は、同期信号SYを受信すると(図4中矢印F6)、予め割り当てられたタイムスロットTSiに合わせて音声伝送信号を信号線Lsに送出する。
一方、呼出先の端末装置Bの分離多重手段28は、送信元が端末装置Aである音声伝送信号を受信すると、当該音声伝送信号を受信アンプ25bに出力し、受信アンプ25bは音声伝送信号を増幅して信号処理手段22の受信処理手段24に出力し、受信処理手段24では上述したように受信した音声データに対して送信時期判別手段24eによる判別および誤り検出手段24fによる誤り検出が行われ、その結果により、受信した音声データより音声信号を復号するか否かが決定される。受信処理手段24の情報源復号化手段により音声データが復号され、音声信号が得られた場合には、当該音声信号はスピーカアンプ21bにて増幅された後にスピーカ21aに入力され、スピーカ21aは入力された音声信号に基づいて音声の出力を行う。
上述の動作は呼出先の端末装置Bより呼出元の端末装置Aに音声信号が送信される場合にあっても同様であり、2台の端末装置A,Bは互いに別のタイムスロットTSiを使用して音声信号の送受信を行い、これによって端末装置A,B間の個別通話が行われる。
次に、本実施形態の伝送システムの動作、例えば、3台の端末装置2間で多対多の通話(一斉通話)を行う場合の動作について図5を参照して説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて3台の端末装置2を区別するために、端末装置2を端末装置A、端末装置B、端末装置Cでそれぞれ表す。
まず、端末装置Aにおいて、信号線Lsに接続されている全端末装置2を呼び出すための一斉呼出釦が操作されると、端末装置Aの制御手段26は、他の端末装置B,Cを一斉に呼び出すための一斉呼出要求データと、自己の識別符号(端末装置Aの識別符号)とを含む制御データ(一斉呼出要求用制御データ)を作成して制御信号送受信手段27に出力し、制御信号送受信手段27は、制御手段26より得た一斉呼出要求用制御データを変調して制御信号(一斉呼出要求用制御信号)を生成し、分離多重手段28を介して信号線Lsに送出する(図5中矢印G1)。
主装置1の制御信号送受信手段11は、信号線Lsを通じて上記呼出要求用制御信号を受信すると、当該呼出要求用制御信号に含まれる呼出要求データと、呼出元(要求元)の識別符号である端末装置Aの識別符号とを制御手段10に送り、制御手段10は、呼出先の識別符号それぞれを宛先とし上記一斉呼出要求データを含む制御データ(一斉呼出要求通知用制御データ)、すなわち端末装置Bを宛先とする一斉呼出要求通知用制御データと、端末装置Cを宛先とする一斉呼出要求通知用制御データとを作成して、制御信号送受信手段11に出力する。制御信号送受信手段11は、制御手段10より得た一斉呼出要求通知用制御データそれぞれを変調して制御信号(一斉呼出要求通知用制御信号)を生成し、分離多重手段13を介して信号線Lsに送出する(図5中矢印G2,G3)。
一斉呼出先の端末装置B,Cそれぞれの制御信号送受信手段27は、信号線Lsを通じて上記一斉呼出要求通知用制御信号を受信すると、当該一斉呼出要求通知用制御信号に含まれる呼出要求データを制御手段26に送り、制御手段26は、スピーカ21aより報知音(呼出音)を鳴動させる。このようにして報知音(呼出音)が鳴動された後に、所定時間が経過する前に端末装置B,Cにおいて応答釦が操作されると、端末装置B,Cの制御手段26は、一斉呼出元の端末装置Aと個別通話することを了解した旨の肯定応答データと自己の識別符号(端末装置B,Cの識別符号)とを含む制御データ(肯定応答用制御データ)を作成して制御信号送受信手段27に出力し、制御信号送受信手段27は、制御手段26より得た肯定応答用制御データを変調して制御信号(肯定応答用制御信号)を生成し、分離多重手段28を介して信号線Lsに送出する(図5中矢印G4,G5)。
主装置1の制御信号送受信手段11は、信号線Lsを通じて端末装置B,Cそれぞれから上記肯定応答用制御信号を受信すると、当該肯定応答用制御信号に含まれる肯定応答データと、一斉呼出先(要求先)の識別符号である端末装置B,Cの識別符号とを制御手段10に送り、制御手段10は、一斉呼出元の識別符号(端末装置Aの識別符号)を宛先とし呼出先より肯定応答データを得たことを示す呼確立通知データを含む制御データ(呼確立通知用制御データ)を作成して制御信号送受信手段11に出力する。制御信号送受信手段11は、制御手段10より得た呼確立通知用制御データを変調して制御信号(呼確立通知用制御信号)を生成し、分離多重手段13を介して信号線Lsに送出する(図5中矢印G6)。
また、制御手段10は、制御データ(呼確立通知用制御データ)を作成した後には、端末装置A,B,Cそれぞれに対してタイムスロットTSiを割り当て、その結果を通知するための制御データ(タイムスロット割り当て用制御データ)を作成して制御信号送受信手段11に出力する。制御信号送受信手段11は、制御手段10より得たタイムスロット割り当て用制御データを変調して制御信号(タイムスロット割り当て用制御信号)を生成し、分離多重手段13を介して信号線Lsに送出する(図5中矢印G7)。
端末装置2の制御信号送受信手段27は、信号線Lsを通じて上記タイムスロット割り当て用制御信号を受信すると、当該タイムスロット割り当て用制御データを制御手段26に送り、制御手段26は、上記タイムスロット割り当て用制御データに基づいて、分離多重手段28の制御を行う。また、制御手段26は、マイクロホン20aや、マイクロホンアンプ20b、スピーカ21a、スピーカアンプ21b、信号処理手段22、送信アンプ25a、受信アンプ25bなどを起動する。
その後に、例えば、呼出元の端末装置Aのマイクロホン20aに音声が入力されると、マイクロホン20aは上記音声を元に音声信号を作成してマイクロホンアンプ20bに出力し、マイクロホンアンプ20bは音声信号を増幅して信号処理手段22の送信処理手段23に出力する。送信処理手段23では、上述したように、音声信号が有音声状態か無音声状態かが判別され、有音声状態であればマイクロホン20aが出力する音声信号を符号化して作成された音声データにより音声伝送用パケットを作成し、当該音声伝送用パケットを変調して音声伝送信号を作成して送信アンプ25aに出力し、無音声状態であれば直前の有音声状態時に送信した音声データより音声伝送用パケットを作成し、当該音声伝送用パケットを変調して音声伝送信号を作成して送信アンプ25aに出力する。送信アンプ25aは、送信処理手段23が出力した音声伝送信号を増幅して分離多重手段28に出力する。分離多重手段28は、同期信号SYを受信すると(図5中矢印G8)、予め割り当てられたタイムスロットTSiに合わせて音声伝送信号を信号線Lsに送出する。
一方、一斉呼出先の端末装置B,Cそれぞれの分離多重手段28において、送信元が端末装置Aである音声伝送信号が受信されると、当該音声伝送信号は、受信アンプ25bを経て受信処理手段24に送られ、受信処理手段24では上述したように受信した音声データに対して送信時期判別手段24eによる判別および誤り検出手段24fによる誤り検出が行われ、その結果により、受信した音声データより音声信号を復号するか否かが決定される。受信処理手段24の情報源復号化手段により音声データが復号され、音声信号が得られた場合には、当該音声信号はスピーカアンプ21bにて増幅された後にスピーカ21aに入力され、スピーカ21aは入力された音声信号に基づいて音声の出力を行う。
上述の動作は端末装置Bが音声信号を送信する場合や、端末装置Cが音声信号を送信する場合であっても同様であり、3台の端末装置A,B,Cは互いに別のタイムスロットTSiを使用して音声信号の送受信を行い、これによって端末装置A,B,C間の一斉通話が行われる。
ところで、以上の説明では、端末装置B,Cそれぞれは、一斉呼出要求通知用制御信号を受信した際に、報知音を鳴動させ、その後に応答釦が操作されることで、肯定応答用制御信号を信号線Lsに送出する送信するようになっており、応答釦が操作されることで、端末装置A,B,C間の通話が可能となっているが、このような応答釦の操作を省略した構成としてもよい。上記の例でいえば、端末装置B,Cそれぞれは、一斉呼出要求通知用制御信号を受信した際に、報知音を鳴動させることなく、一定時間、音声の入出力が行えるように、信号処理手段22などを起動するようにしてもよい。なお、上記一定時間は、音声伝送信号の受信時に延長される。
この場合、図5に矢印G4,G5で示す肯定応答、および矢印G6で示す呼確立通知が省略され、主装置1より矢印G2,G3で示す一斉呼出要求通知が行われた後は、矢印G7で示すタイムスロットの割り当て通知が行われることになる。なお、上記のように応答釦の操作を省略する構成は、図4に示す例にも採用でき、この場合、矢印F3で示す肯定応答、矢印F4で示す呼確立通知が省略される。
以上述べた本実施形態の音声伝送システムでは、音声送信端末装置として作用する端末装置2は、音声入力手段であるマイクロホン20aより得られた音声信号を常時、音声データに符号化して音声受信端末装置として作用する他の端末装置2に送信するのではなく、音声信号に音声が含まれている有音声状態時に音声データを他の端末装置2に送信し、有音声状態時から音声信号に音声が含まれていない無音声状態時に切り替わった際には、直前の有音声状態時に送信した音声データを他の端末装置2に再度送信する。
つまり、本実施形態の音声伝送システムによれば、音声送信端末装置として作用する端末装置2から音声受信端末装置として作用する端末装置2へは有音声状態時とその直後の無音声状態時とで同じ音声データが送信されるから、伝送エラーが生じて有音声状態時に受信した音声データに誤りが検出されたとしても、その直後の無音声状態に再度送信される音声データを用いれば(例えば、本実施形態の音声伝送システムのように有音声状態時に送信された音声データに誤りがあった場合には、当該音声データを復号化せずに、直後の無音声状態時に再度送信された音声データを復号化すれば)、伝送エラーによる異音の発生を抑制でき、しかも、音声データの破棄やミューティング処理を行う場合に比べれば、音声の再現性を向上できる。その上、音声信号に音声が含まれておらず、音声信号をリアルタイムで送信する価値が無い無音声状態時に、音声端末送信装置より音声端末受信装置に音声データの再送を行っているから、リアルタイム性の低下を抑制できる。
ところで、本実施形態における端末装置2は、信号処理手段22が送信処理手段23と受信処理手段24とを有していることにより、マイクロホン20aが入力された音声を元に出力する音声信号を音声データに変換して音声伝送用パケットにより送信する音声送信端末装置としての機能と、受信した音声伝送用パケットに含まれる音声データより得た音声信号に基づいてスピーカ21aに音声を出力させる音声受信端末装置としての機能との両方の機能を有している。なお、端末装置2の構成は、上記の構成に限定されるものではなく、音声送信端末装置としての機能のみを有しているものであってもよいし、音声受信端末装置としての機能のみを有しているものであってもよく、要は、信号線Lsで接続された端末装置2のなかに、音声送信端末装置としての機能を有する端末装置2の他に、音声受信端末装置としての機能を有する端末装置2が存在していればよい。
(a)は本発明の一実施形態の音声伝送システムのブロック図、(b)は送信処理手段のブロック図、(c)は受信処理手段のブロック図である。 同上における動作説明図である。 同上における同期信号およびタイムスロットのタイムチャートである。 同上における動作説明図である。 同上における動作説明図である。
符号の説明
2 端末装置(音声送信端末装置、音声受信端末装置)
20a マイクロホン(音声入力手段)
23a 情報源符号化手段(符号化手段)
23b 送信データ記憶手段
23c 伝送路符号化手段
23d 変調手段
23e 判別手段
23f 送信データ制御手段
24c 受信データ記憶手段
24d 情報源復号化手段(復号化手段)
24e 送信時期判別手段
24f 誤り検出手段
24g 受信データ制御手段

Claims (2)

  1. 音声信号をパケットにより送信する音声送信端末装置と、受信した音声信号に基づいて音声を出力する音声受信端末装置とを備えた音声伝送システムであって、
    音声送信端末装置は、受波した音波を電気信号からなる音声信号に変換する音声入力手段より得られた音声信号が音声を含む有音声状態と音声を含まない無音声状態のいずれであるかの判別を行う判別手段と、上記音声信号を符号化して音声データを作成する符号化手段と、上記音声データを音声受信端末装置に送信する送信手段と、上記音声データが記憶される送信データ記憶手段と、判別手段の判別結果が有音声状態から無音声状態に切り替わると直前の有音声状態時に送信手段が送信した音声データを送信手段に再度送信させる送信データ制御手段とを備えていることを特徴とする音声伝送システム。
  2. 送信手段は、音声データを送信するにあたっては、音声データに当該音声データ用の誤り検出符号と判別手段の判別結果を示す判別符号とを付して送信し、
    音声受信端末装置は、送信手段が送信した音声データを受信する受信手段と、音声データを復号化して音声信号を得る復号化手段と、音声データが記憶される受信データ記憶手段と、受信手段が受信した音声データに対して当該音声データに付された判別符号により送信時期が有音声状態時と無音声状態時のいずれであるかの判別を行う送信時期判別手段と、受信手段が受信した音声データに対して当該音声データに付された誤り検出符号により誤り検出を行う誤り検出手段と、送信時期判別手段により有音声状態時と判別された音声データに誤り検出手段により誤りが検出されなければ、当該音声データを復号化手段に出力し、以後、受信した音声データに対する送信時期判別手段の判別結果が有音声状態時になるまでは、受信した音声データを復号化手段に出力せず、送信時期判別手段により有音声状態時と判別された音声データに誤り検出手段により誤りが検出されると、当該音声データを復号化手段に出力せずに、新たな音声データの受信を待ち、新たに受信した音声データに対する送信時期判別手段の判別結果が無音声状態時であれば、上記新たに受信した音声データを復号化手段に出力する受信データ制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の音声伝送システム。
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