JP2008294977A - 高周波電力増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】後段のHBTの破壊を防止する高周波電力増幅器を提供する。
【解決手段】コレクタ出力が検出される第1のヘテロバイポーラトランジスタを含む第1の増幅段と、第1の増幅段よりも前の段に備えられ、検出の結果が反映される第2のヘテロバイポーラトランジスタを含む第2の増幅段と、第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと電源との間に挿入される第1の抵抗と、第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間に接続され、第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタの出力を検出し、当該出力に応じて、第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタ電圧を減少させる保護回路とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、トランジスタを用いた高周波電力増幅器に関し、より特定的には、保護回路を備える高周波電力増幅器に関する。
携帯電話等の移動体通信端末の高周波電力増幅器には、化合物半導体から成るトランジスタを2〜3段構成として用いた多段増幅器が備えられている。また、近年、増幅器用デバイスとしては、単一電源動作が可能であるヘテロバイポーラトランジスタ(以下、HBTという)が主に使用されている。HBTは、電界効果トランジスタに比べて、単位面積あたりの電力密度が高く小型化が可能であるという利点を持つ一方で、電界効果トランジスタよりも負荷変動時の耐破壊特性が悪いという課題を持つ。
負荷変動時の耐破壊特性について以下に説明する。現在世界で最も普及している携帯電話の通信方式であるGSM(Global System for Mobile Communications)方式及び、近年普及し始めたUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)方式の一部の移動体通信端末には、小型化等のために、高周波電力増幅器の負荷インピーダンスを安定化するアイソレータが用いられていない。このことによって、高周波電力増幅器のアンテナ側の終端条件が変動すると高周波電力増幅器の負荷条件も変動する。
図21は、負荷変動時のHBTの負荷線及び安全動作領域を示す一般的な図である。図21のIcはコレクタ電流を示しVcはコレクタ電圧を示す。図21において、負荷条件が変動すると負荷線は、大幅に変動する。そして、負荷線がHBTの安全動作領域を超えた場合、つまり熱破壊領域又は耐圧破壊領域に達した場合には、HBTは破壊される。より具体的には、HBTは、負荷線が耐圧限界を超える場合には耐圧破壊され、負荷線が熱的な安定動作限界を超える場合には熱破壊される。
図22は、電源電圧の変動等によって定格値を超えるコレクタ電圧が印加された状態(以下、過電圧条件という)における、多段増幅器の負荷変動時の最終段HBTの負荷線を示す図である。図22に示す通り、過電圧条件となった場合、負荷線は電圧(Vc)の増加方向にシフトして、耐圧破壊の原因となる。この様な、過電圧条件における負荷変動時の破壊を防ぐために、多段増幅器に保護回路を備え、当該保護回路を用いて最終段のHBTのコレクタ電圧を検出して初段のHBTのベース電圧を低減することによって、最終段のHBTのベースへの入力電力を制限する方法が提案されている(特許文献1を参照)。
図23は、上記した保護回路によって、多段増幅器の初段HBTのベース電圧を低減した場合の初段HBTの負荷線を示す図である。図23に示す通り、ベース電圧を低減することによって、初段HBTの負荷線は、コレクタ電流(Ic)の低下方向にシフトする。このことによって、初段HBTの出力電力は低減するので、最終段HBTに入力される電力は低減される。図24は、過電圧条件において保護回路によって初段HBTのベース電圧を低減して、最終段HBTの入力電力を低減した場合の負荷変動時の最終段HBTの負荷線を示す図である。図24に示す通り、最終段HBTの入力電力が低減されたことによって、最終段HBTの負荷線は縮小する。このことによって、最終段HBTの負荷線は安全動作領域を超えないので、最終段HBTの破壊を防止することができる。
特開2005−64658号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術には、以下の問題がある。図25は、保護回路によってベース電圧が低減された初段HBTにおいて、定格電力を超える高周波信号がベースに入力された場合の負荷線を示す図である。図25に示す通り、初段HBTのベースに定格電力を超える高周波信号が入力されるとき(以下、過入力時という)には、初段HBTの負荷線は、コレクタ電流の増加方向にシフトし、かつ、入力電力の増加によって拡大する。つまり、初段HBTの出力電力は、増加する。これは、入力される高周波信号の電圧振幅によって初段HBTのベース電圧が上昇する現象に起因する。図26は、初段HBTの負荷線がコレクタ電流の増加方向にシフトした図25に示す場合における、負荷変動時の最終段HBTの負荷線を示す図である。初段HBTが過入力時には初段HBTの出力電力を低減できないので(図25を参照)、最終段HBTへの入力電力は低減されず、図26に示す通り、負荷変動時の最終段HBTの負荷線は拡大し、安全動作領域を超える場合には破壊に至る。以上に説明した通り、特許文献1に開示された技術では、初段HBTのベースが過入力時には、保護回路によって初段HBTのベース電圧を低減しても初段HBTの出力電力を低減できないので、最終段HBTが破壊する恐れがある。
図27は、特許文献1に開示された技術を適用した2段電力増幅器において、前段HBTのベースに定格電力の高周波信号が入力された場合及び定格電力を超える高周波信号が入力された場合の後段HBTの出力電力を示す図である。なお、2段電力増幅器の動作周波数は0.9GHz、前段HBTのデバイスサイズはエミッタ面積200um2 、後段HBTのデバイスサイズはエミッタ面積800um2 、前段HBTのコレクタ電圧Vcは1.8V(固定)、後段HBTの定格コレクタ電圧は3.5V、入出力整合回路及び段間整合回路によって2段電力増幅器の入出力インピーダンスは50Ωに整合されている。図27に示す通り、前段HBTのベースの入力電力Pinが0dBmの場合には、後段HBTのコレクタ電圧Vcが定格電圧3.5Vを超える過電圧条件において、前段HBTの出力電力が低減され、この結果として後段HBTの出力電力Poutは減少している。しかし、前段HBTのベースの入力電力Pinが+5dBmの場合(過入力条件の場合)には、前段HBTの出力電力が低減されず、この結果として後段HBTのコレクタ電圧Vcが定格電圧3.5Vを超える過電圧条件において、後段HBTの出力電力Poutは上昇していることが解る。
それ故に、本発明の目的は、後段のHBTのコレクタ電圧が定格電圧を超える過電圧条件において、前段のHBTのベースに定格電力を超える高周波信号が入力される場合であっても、後段のHBTの破壊を防止する高周波電力増幅器を提供することである。
本発明は、エミッタ接地されたヘテロバイポーラトランジスタを用いた増幅段を複数接続した高周波多段電力増幅器に向けられている。そして、上記目的を達成させるために本発明の高周波多段電力増幅器は、コレクタ出力が検出される第1のヘテロバイポーラトランジスタを含む第1の増幅段と、第1の増幅段よりも前の段に備えられ、検出の結果が反映される第2のヘテロバイポーラトランジスタを含む第2の増幅段と、第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと電源との間に挿入される第1の抵抗と、第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間に接続され、第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタの出力を検出し、当該出力に応じて、第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタ電圧を減少させる保護回路とを備える。
また、好ましくは、保護回路は、第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続されるアノード端と、カソード端とを有するダイオード回路と、ベースがカソード端に接続され、コレクタが前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接地された第3のヘテロバイポーラトランジスタとで構成され、第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタの電圧を検出する。
また、好ましくは、ダイオード回路は、複数のダイオードを直列接続して構成される。
また、好ましくは、保護回路は、アノード端と前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間に挿入される第2の抵抗と、第3のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間に挿入される第3の抵抗とを更に含む。
また、好ましくは、保護回路は、第3のヘテロバイポーラトランジスタのベース又はコレクタに一端が接続され他端が接地された容量を更に含む。
また、好ましくは、保護回路は、第2の抵抗と第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間、又は、第3の抵抗と第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間に挿入されるインダクタを更に含む。
また、好ましくは、保護回路は、第3のヘテロバイポーラトランジスタのベースに一端が接続され他端が接地された抵抗を更に含む。
また、好ましくは、ダイオード回路に含まれるダイオードのいずれかのアノードとカソードとが抵抗で接続されている。
また、好ましくは、第2のヘテロバイポーラトランジスタのベースとバイアス電源との間に挿入される第2の抵抗を更に備え、保護回路は、更に第2のヘテロバイポーラトランジスタのベースに接続され、コレクタ出力に応じて、更に第2のヘテロバイポーラトランジスタのベース電圧を減少させる。
また、好ましくは、保護回路は、第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続されるアノード端と、カソード端とを有するダイオード回路と、ベースがカソード端に接続され、コレクタが第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接地された第3のヘテロバイポーラトランジスタと、ベースがカソード端に接続され、コレクタが第2のヘテロバイポーラトランジスタのベースに接続され、エミッタが接地された第4のヘテロバイポーラトランジスタとで構成され、第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタの電圧を検出する。
また、好ましくは、保護回路は、一端が第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続される第1の容量と、第1の容量の他端に接続される入力端と、出力端とを有し、入力端から入力された電力を電圧に変換して出力端から出力するダイオード検波回路と、ベースがダイオード検波回路の出力端に接続され、コレクタが第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接地される第3のヘテロバイポーラトランジスタと、第1の容量と前記ダイオード検波回路の入力端との間に一端を接地して並列接続される第2の抵抗とで構成され、第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタの電力を検出する。
また、好ましくは、ダイオード検波回路は、入力端にアノードが接続され、出力端にカソードが接続されるダイオードと、ダイオードのカソードと出力端との間に、一端を接地して並列接続される第3の抵抗及び一端を接地して並列接続される第2の容量とを有する。
また、好ましくは、保護回路は、第3のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと第2のヘテロバイポーラトランジスタコレクタとの間に、第3の抵抗を更に含む。
上記のように、本発明によれば、後段のHBTのコレクタ電圧が定格電圧を超える過電圧条件において、前段のHBTのベースに定格電力を超える高周波信号が入力される場合であっても、後段のHBTの破壊を防止する高周波電力増幅器を提供することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る高周波電力増幅器100の構成例を示す図である。図1に示す通り、高周波電力増幅器100は、HBT1と、HBT2と、保護回路3と、抵抗4と、入力整合回路5と、段間整合回路6と、出力整合回路7と、バイアス回路8と、バイアス回路9とを備える。入力整合回路5の入力には入力端子21が接続され、入力整合回路5の出力にはHBT1のベースとバイアス回路8とが接続されている。HBT1のエミッタは接地され、コレクタは抵抗4の入力に接続される。抵抗4の出力は、段間整合回路6の入力と電源電圧端子25に接続される。段間整合回路6の出力は、HBT2のベースとバイアス回路9とに接続される。HBT2のエミッタは接地され、コレクタは出力整合回路7の入力と電源電圧端子26とに接続される。出力整合回路7の出力は、出力端子22に接続される。保護回路3は、検出端子24と電流入力端子23とを含み、検出端子24はHBT2のコレクタに接続され、電流入力端子23はHBT1のコレクタに接続される。
以下に、高周波電力増幅器100の動作について図1を参照して説明する。入力端子21に入力された電力(高周波信号)は、入力整合回路5を介してHBT1のベースに入力される。HBT1のベースに入力された電力は、増幅されてHBT1のコレクタから出力される。HBT1のベースから出力された電力は、抵抗4及び段間整合回路6を介して、HBT2のベースに入力される。HBT2のベースに入力された電力は、増幅されてHBT2のコレクタから出力される。HBT2のコレクタから出力された電力は、出力整合回路7を介して、出力端子22に出力される。つまり、入力端子21に入力された電力は、HBT1で増幅された後にHBT2で増幅される。
保護回路3は、検出端子24を介して、HBT2のコレクタ電圧を検出する。そして、検出するHBT2のコレクタ電圧が所定値以上になると、保護回路3には、検出端子24を介してHBT2のコレクタから電流Idが流入する。検出端子24を介して電流Idが流入すると、保護回路3には、電流入力端子23を介してHBT1のコレクタから電流Ipが流入する。ここで、HBT2のコレクタ電圧の所定値は、HBT2が安全動作領域で動作する電圧値であり、かつ、HBT2が所望の増幅利得を確保できる電圧値である。また、電流Idは、HBT2のコレクタ電圧の所定値を超えた電圧に対して、正の相関関係をもつ。また、電流Ipは、電流Idに対して、正の相関関係をもつ。従って、電流Ipは、HBT2のコレクタ電圧の所定値を超えた電圧に対して、正の相関関係をもつ。なお以下では、保護回路3に電流Ipが流入している状態を保護回路3のオン状態といい、保護回路3に電流Ipが流入していない状態を保護回路3のオフ状態という。
ここで、HBT1のコレクタに流入する電流をIc1とし、HBT1のコレクタ端の電圧をVc1_deviceとし、抵抗4の抵抗値をR1とし、電源電圧端子25に印加される電源電圧をVc1とする。この場合、保護回路3のオフ状態では、Vc1_deviceは、以下の式1で表される。
Figure 2008294977
一方、保護回路3のオン状態では、保護回路3に電流Ipが流入するので、抵抗4に流れる電流はIc1+Ipとなる。このことによって、Vc1_deviceは、以下の式2で表される。
Figure 2008294977
式1及び式2から、保護回路3のオン状態におけるHBT1のコレクタにかかる電圧Vc1_deviceは、保護回路3のオフ状態におけるHBT1のコレクタにかかる電圧Vc1_deviceよりもR1×Ipだけ低下することが解る。
HBT1のコレクタ電圧(Vc1_device)が低下すると、HBT1のコレクタから出力される電力が減少することとなる。このことによって、HBT2のベースに入力される電力が減少するので、HBT2のコレクタから出力される電力は低減される。そして、既に説明した通り、電流IpはHBT2のコレクタ電圧の所定値を超えた電圧に対して正の相関関係をもつので、当該所定値を超えた電圧が増加するに伴ってHBT1のコレクタ電圧は低下し、HBT1のコレクタからの出力電力も減少する。この結果として、HBT2が安全動作領域を超えた状態で動作することを回避することができるので、HBT2の破壊を防止することができる。
以下では、図2、図4、図6に示す負荷変動時のHBT2の負荷線、図3、図5に示すHBT1の負荷線及び図1を用いて、高周波電力増幅器100の動作について更に詳しく説明する。なお、図2〜図6において、Vcはコレクタ電圧を示し、Icはコレクタ電流を示す。
まず、HBT1のベースに入力される高周波信号の電力が、定格電力である場合について説明する。過電圧条件となることで、負荷変動時のHBT2の負荷線がVcの増加方向にシフトして、安全動作領域を超える図2に示す状態となる前に、保護回路3は、検出端子24を介してHBT2のコレクタ電圧の所定値を検出する。そして、保護回路3はオン状態になり、検出端子24を介して保護回路3に電流Idが流入する(図1を参照)。保護回路3に電流Idが流入すると、保護回路3に電流入力端子23を介して電流Ipが流入する。保護回路3に電流Ipが流入すると、式2を用いて既に説明した通り、HBT1のVcは減少して図3の状態となる(負荷線がVcの減少方向にシフトする)。図3に示す通り、Vcが減少した状態ではHBT1の負荷線はHBTの飽和領域によって制限されるので、HBT1から出力される電力は減少する。このことによって、HBT2のベースに入力される電力は低減される。入力電力が低減されると、HBT2の負荷線は、図4に示す通り、縮小して破壊領域には到達しない。この結果として、HBT2の破壊は防止される。
次に、HBT1のベースに入力される高周波信号の電力が、定格電力を超える場合(過入力時)について説明する。上記した通り、過電圧条件となって負荷変動時のHBT2の負荷線が安全動作領域を超える状態(図2を参照)となる前に、保護回路3は、オン状態になりHBT1のコレクタ電圧Vcを減少させる(図3を参照)。このときに、HBT1のベースの入力電力が増加して過入力時となった場合、HBT1のコレクタ電流Ic1は増加する。ここで、HBT1のコレクタと電源電圧端子25との間には、抵抗4が接続されている(図1を参照)。このため、HBT1のコレクタ電流Ic1が増加すると、抵抗4によってHBT1のコレクタ端の電圧降下は、更に大きくなる(式2を参照)。この場合のHBT1の負荷線は、図5に示す様に、ベースへの入力電力の増加によって拡大すると共にVcの減少方向に更にシフトし、HBTの飽和領域によって更に制限される。このことによって、過入力条件においてもHBT1から出力される電力を十分に低減することができる。入力電力が低減されると、HBT2の負荷線は、図6に示す通り、縮小して破壊領域には到達しない。この結果として、第1の実施形態に係る高周波電力増幅器100は、HBT1のベースに入力される高周波信号の電力が定格電力を超える過入力時であっても、HBT1の出力電力を十分に抑制できるので、HBT2の破壊を防止できる。
図7は、高周波電力増幅器100において、HBT1のベースに定格電力の高周波信号が入力された場合及び定格電力を超える高周波信号が入力された場合のHBT2の出力電力を示す図である。なお、デバイスサイズ等の諸条件は、図27で説明したものと同じである。図7に示す通り、HBT2のベースの入力電力Pinが+5dBm(過入力条件)の場合であっても、HBT1のベースの入力電力Pinが0dBm(定格入力条件)の場合と同様に、HBT2のコレクタ電圧Vcが定格電圧3.5Vを超える過電圧条件において、HBT1の出力電力が低減され、結果としてHBT2の出力電力Poutは制限されていることが解る。
以下では、保護回路3の具体的な構成について説明する。図8は、保護回路3の構成例を示す図である。まず、図8の(A)について説明する。図8の(A)に示す通り、保護回路3は、1つのダイオードDi1又はダイオード(Di1〜Din、n>1)を直列接続して成るダイオード回路33と、HBT30と、抵抗31と、抵抗32とで構成される。検出端子24は、抵抗32を介してダイオードDi1のアノードと接続される。ダイオードDinのカソードはHBT30のベースに接続される。HBT30のエミッタは、接地される。HBT30のコレクタは、抵抗R31を介して電流入力端子23と接続される。ここで、ダイオードDi1〜Dinの閾値電圧をそれぞれVdとし、HBT30のベース−エミッタ間のオン電圧をVbeとし、ダイオードの直列数をnとする。この場合、検出端子24の電圧が、n×Vd+Vbeを超えた場合にダイオードDi1〜Din及びHBT30がオンになり、電流入力端子23からHBT30のコレクタへ電流が流れ込む。そして、ダイオードの段数nを変更することによって、保護回路3がオンする電圧を調整することができる。また、抵抗31及び抵抗32は、電圧検出の感度及び電流入力端子23に流れる電流量Ipを調整する機能を有するが、不要である場合には、図8の(B)に示す様に省略してもよい。
図8の(C)の回路は、図8の(A)回路の構成に対して、ダイオードDi1を構成するHBTのベースとコレクタとを接続する抵抗34を追加した構成である。図8の(D)の回路は、図8の(A)回路の構成に対して、ダイオードDi1のアノードとカソードとを接続する抵抗35を追加した構成である。図8の(E)の回路は、図8の(A)回路の構成に対して、HBT30のベースを接地する抵抗36を追加した構成である。図8の(C)〜(E)の構成によって、図8の(C)〜(E)の回路は、電圧検出の感度を調整することができる。図9は、図8の(D)の回路の特性(検出端子24に流れる電流IdとHBT2のコレクタ電圧Vcの関係)を説明するための図である。図9において、実線はn段のダイオードを有する図8の(D)の回路の特性を示し、一点破線はn段のダイオードを有する図8の(A)の回路の特性を示し、破線は、n−1段のダイオードを有する図8の(A)の回路の特性を示す。図9に示す通り、図8の(D)の回路は、図8の(A)の回路と比べて、低い電圧Vcから電流Idが流れ始めるので、保護回路を緩やかに動作させることができる。つまり、電圧検出感度を低くすることができる。図8の(C)及び(E)も同様の特性を持つ。
なお、保護回路3を上記した図8に示す各構成とした場合は、保護回路3がオン状態においては、図10に示す通り、HBT2のコレクタから保護回路3を介してHBT1のコレクタへ高周波信号が帰還する。このことによって、高周波電力増幅器100のアイソレーション特性は劣化する。図11は、保護回路3を図8の(A)に示す構成とした場合において、保護回路3がオン状態及びオフ状態の高周波電力増幅器100のアイソレーション特性を説明する図である。図11に示す通り、保護回路3のオン状態では、保護回路3のオフ状態よりも0.9GHz付近において約7dBアイソレーション特性が劣化していることが解る。図12は、保護回路3を図8の(A)に示す構成とした場合において、保護回路3がオン状態及びオフ状態の高周波電力増幅器100の安定係数kを説明する図である。図12に示す通り、保護回路3のオン状態では、安定係数kが信号周波数0.9GHz付近において1以下になり高周波電力増幅器100の安定性が大幅に悪化していることが解る。なお、抵抗31及び抵抗32の抵抗値を上げることによって、上記したアイソレーション特性及び安定係数kを改善することはできる。しかしこの場合には、HBT1のコレクタ電圧を低減する本発明の効果が減少するので好ましくない。
図13は、アイソレーション特性及び安定係数kを改善した保護回路3の構成例を示す図である。図13の(F)は、図8の(A)の構成に対して、HBT30のベースに並列接続されて一端が接地された容量37を追加した構成である。図14は、保護回路3のオン状態における、保護回路3を図13の(F)に示す構成とした場合及び図8の(A)に示す構成とした場合の高周波電力増幅器100のアイソレーション特性を説明する図である。図14に示す通り、図13の(F)に示す構成とした場合は、図8の(A)に示す構成とした場合よりも大幅にアイソレーション特性が改善し、保護回路3のオフ状態近くまでアイソレーション特性が改善している(図11を参照)。図15は、保護回路3のオン状態における、保護回路3を図13の(F)に示す構成とした場合及び図8の(A)に示す構成とした場合の高周波電力増幅器100の安定係数kを説明する図である。図15に示す通り、図13の(F)に示す構成とした場合は、図8の(A)に示す構成とした場合よりも大幅に安定係数kが改善し、保護回路3のオフ状態近くまで安定係数kが改善している(図12を参照)。
図13の(G)は、図8の(A)の構成に対して、HBT30のコレクタに並列接続されて一端が接地された容量38を追加した構成である。この構成では、上記したアイソレーション特性の改善に加えて、抵抗31と容量38とから成る直列回路を高周波電力増幅器100の段間整合に用いることができるという利点がある。図13の(H)は、図8の(A)の構成に対して、検出端子24と抵抗32との間にインダクタ39を挿入した構成である。図13の(I)は、図8の(A)の構成に対して、電流入力端子23と抵抗32との間にインダクタ40を挿入した構成である。これらの構成では、上記したアイソレーション特性の改善に加えて、容量37又は容量38を用いた場合と異なり、接地から入力する雑音を低減できる。
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態に係る高周波電力増幅器100は、HBT2のコレクタ電圧を検出して、検出したコレクタ電圧に応じて、HBT1のコレクタ電圧を調整する保護回路3を備える。このことによって、高周波電力増幅器100は、HBT2のコレクタ電圧が定格電圧を超える過電圧条件において、HBT1のベースに定格電力を超える高周波信号が入力される場合(過入力時)であっても、HBT1から出力される電力を十分に低減することができる。この結果として、高周波電力増幅器100は、過入力時においても、HBT2のベースに入力される電力を十分に制限してHBT2の破壊を防止することができる。
(第2の実施形態)
図16は、本発明の第2の実施形態に係る高周波電力増幅器200の構成例を示す図である。図16に示す通り、高周波電力増幅器200は、第1の実施形態に係る高周波電力増幅器100の構成(図1を参照)に対して、抵抗52を追加し、保護回路3の替わりに保護回路50を備えた構成である。なお、高周波電力増幅器200において、高周波電力増幅器100と同じ構成要素については、同様の参照符号を付して、重畳する説明は省略する。抵抗52は、バイアス回路8とHBT1のベースとの間に挿入される。保護回路50は、保護回路3と同様に、検出端子24と電流入力端子23とを含み、検出端子24はHBT2のコレクタに接続され、電流入力端子23はHBT1のコレクタに接続される。また、保護回路50は、電流入力端子51を更に含み、電流入力端子51はHBT1のベースに接続される。
高周波電力増幅器200は、高周波電力増幅器100と同様に、検出したHBT2のコレクタ電圧に応じて、HBT1のコレクタ電圧を低減する。加えて、高周波電力増幅器200は、検出したHBT2のコレクタ電圧に応じて、HBT1のコレクタ電圧を低減する方法(抵抗4による電圧降下を利用する方法)と同様の方法(抵抗52による電圧降下を利用する方法)で、HBT1のベース電圧を低減する。
図17は、保護回路50の構成例を示す図である。図17に示す通り、保護回路50は、保護回路3の構成に対して、HBT53と抵抗54と抵抗55とを追加した構成である。なお、図17に示す保護回路50に含まれる保護回路3の構成は、一例として図8の(A)に示す構成としている。しかし、保護回路50に含まれる保護回路3の構成は、図8及び図13に示す構成のいずれでもよい。また、保護回路50において、保護回路3と同じ構成要素については、同様の参照符号を付して、重畳する説明は省略する。HBT53のベースは、抵抗54を介してダイオード回路33のカソード端に接続される。HBT53のエミッタは接地される。HBT53のコレクタは、抵抗55を介して電流入力端子51に接続される。
図18は、保護回路3がオン状態である第1の実施形態の高周波電力増幅器100と、保護回路50がオン状態である第2の実施形態の高周波電力増幅器200と、保護回路3がオフ状態である高周波電力増幅器100とにおいて、HBT1のベースに定格電力を超える高周波信号が入力された場合のHBT2の出力電力を示す図である。なお、デバイスサイズ等の諸条件は、図27で説明したものと同じである。図18に示す通り、高周波電力増幅器200は、高周波電力増幅器100よりも、HBT2のコレクタ電圧Vcの広範囲にわたって出力電力を安定させることができる。
以上に説明した通り、本発明の第2の実施形態に係る高周波電力増幅器200は、検出したHBT2のコレクタ電圧に応じて、HBT1のコレクタ電圧を調整し、更に、HBT1のベース電圧を調整する保護回路50を備える。このことによって、高周波電力増幅器200は、HBT2のコレクタ電圧が定格電圧を超える過電圧条件において、HBT1のベースに定格電力を超える高周波信号が入力される過入力時であっても、HBT2のベースに入力される電力を、第1の実施形態に係る高周波電力増幅器100よりも制限してHBT2の破壊を防止することができる。
なお、以上の実施形態では、HBT2のコレクタの電圧を検出して、検出した電圧に応じてHBT1のコレクタ等の電圧を調整していた。しかし、HBT2のコレクタの電力を検出して、検出した電力に応じてHBT1のコレクタ等の電圧を調整してもよい。図19は、電力を検出する場合の保護回路3の構成例を示す図である。図19に示す通り、電力を検出する場合の保護回路3は、容量60と、ダイオード検波回路61と、抵抗64と、HBT62と、抵抗63とを備える。容量60の一端は検出端子24に接続され、他端はダイオード検波回路61の入力端に接続される。ダイオード検波回路61の入力端には、一端が接地された抵抗64が並列に接続される。ダイオード検波回路61の出力端には、HBT62のベースが接続される。HBT62のエミッタは接地される。HBT62のベースは抵抗63の一端に接続される。抵抗63の他端は、電流入力端子23に接続される。ダイオード検波回路61は、ダイオード65と、抵抗66と、容量67とを含む。ダイオード65のアノードはダイオード検波回路61の入力端に接続される。ダイオード65のカソードはダイオード検波回路61の出力端に接続される。抵抗66と容量67とは、それぞれ、一端を接地されてダイオード65のカソードに並列に接続される。図20は、図19に示す電力を検出する場合の保護回路3がオン状態の場合とオフ状態の場合とで、HBT1のベースに定格電力を超える高周波信号が入力された場合のHBT2の出力電力を示す図である。図20に示す通り電力を検出する場合の保護回路3がオン状態の場合は、オフ状態の場合よりも、HBT2の出力電力を安定させることができる。
また、以上の実施形態では、2つの増幅用HBTを用いて後段の増幅用HBTの出力を検出して前段の増幅用HBTの動作を制御した。しかし、3つ以上の増幅用HBTを用いて、2段目以降の段の増幅用HBTの出力を検出して、当該検出した段の増幅用HBTよりも前の段の増幅用HBTの動作を制御するものであればよい。
また、保護回路3又は保護回路50が備えるダイオードには、HBTのベースとコレクタとを接続して成るB−Cショートダイオードを用いてもよいし、ショットキーバリアダイオードを用いてもよい。
また、以上の実施形態において、段間整合回路6は、抵抗4とHBT2との間に接続されているが、HBT1と抵抗4との間に接続されてもよい。また、以上の実施形態において、抵抗4は、HBT1と段間整合回路6との間に直列接続されているが、HBT1と段間整合回路6との間に並列接続されて電源電圧Vc1を電源電圧端子25からHBT1のコレクタに供給してもよい。
本発明は、高周波電力増幅器等に利用可能であり、特に、最終段トランジスタへの過入力を防ぎ負荷変動時の破壊を防ぎたい場合等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る高周波電力増幅器100の構成例を示す図 負荷編同時のHBT2の負荷線を示す図 HBT1の負荷線を示す図 負荷編同時のHBT2の負荷線を示す図 HBT1の負荷線を示す図 負荷編同時のHBT2の負荷線を示す図 高周波電力増幅器100において、HBT1のベースに定格電力の高周波信号が入力された場合及び定格電力を超える高周波信号が入力された場合のHBT2の出力電力を示す図 保護回路3の構成例を示す図 図8の(D)の回路の特性(検出端子24に流れる電流IdとHBT2のコレクタ電圧Vcの関係)を説明するための図 高周波電力増幅器100の高周波信号の帰還を示す図 保護回路3を図8の(A)に示す構成とした場合において、保護回路3がオン状態及びオフ状態の高周波電力増幅器100のアイソレーション特性を説明する図 保護回路3を図8の(A)に示す構成とした場合において、保護回路3がオン状態及びオフ状態の高周波電力増幅器100の安定係数kを説明する図 アイソレーション特性及び安定係数kを改善した保護回路3の構成例を示す図 保護回路3のオン状態における、保護回路3を図13の(F)に示す構成とした場合及び図8の(A)に示す構成とした場合の高周波電力増幅器100のアイソレーション特性を説明する図 保護回路3のオン状態における、保護回路3を図13の(F)に示す構成とした場合及び図8の(A)に示す構成とした場合の高周波電力増幅器100の安定係数kを説明する図 本発明の第2の実施形態に係る高周波電力増幅器200の構成例を示す図 保護回路50の構成例を示す図 保護回路3がオン状態である第1の実施形態の高周波電力増幅器100と、保護回路50がオン状態である第2の実施形態の高周波電力増幅器200と、保護回路3がオフ状態である高周波電力増幅器100とにおいて、HBT1のベースに定格電力を超える高周波信号が入力された場合のHBT2の出力電力を示す図 電力を検出する場合の保護回路3の構成例を示す図 図19に示す電力を検出する場合の保護回路3がオン状態の場合とオフ状態の場合とで、HBT1のベースに定格電力を超える高周波信号が入力された場合のHBT2の出力電力を示す図 負荷変動時のHBTの負荷線及び安全動作領域を示す一般的な図 電源電圧の変動等により、定格値よりも大きなコレクタ電圧が印加された状態における、多段増幅器の負荷変動時の最終段HBTの負荷線を示す図 保護回路によって、多段増幅器の初段HBTのベース電圧を低減した場合の初段HBTの負荷線を示す図 過電圧条件において保護回路によって初段HBTのベース電圧を低減して、最終段HBTの入力電力を低減した場合の負荷変動時の最終段HBTの負荷線を示す図 保護回路によってベース電圧が低減された初段HBTにおいて、定格電力を超える高周波信号がベースに入力された場合の負荷線を示す図 初段HBTの負荷線がコレクタ電流の増加方向にシフトした図25に示す場合における、負荷変動時の最終段HBTの負荷線を示す図 特許文献1に開示された技術を適用した2段電力増幅器において、前段HBTのベースに定格電力の高周波信号が入力された場合及び定格電力を超える高周波信号が入力された場合の後段HBTの出力電力を示す図
符号の説明
1、2、30、53、62 HBT
3、50 保護回路
4、31、32、34〜36、52、54、55、63、64、66、67 抵抗
5、6、7 整合回路
8、9 バイアス回路
21、22、23、24、25、26、51 端子
37、38、60、67 容量
39、40 インダクタ
65 ダイオード
100、200 高周波電力増幅器

Claims (13)

  1. エミッタ接地されたヘテロバイポーラトランジスタを用いた増幅段を複数接続した高周波多段電力増幅器であって、
    コレクタ出力が検出される第1のヘテロバイポーラトランジスタを含む第1の増幅段と、
    前記第1の増幅段よりも前の段に備えられ、前記検出の結果が反映される第2のヘテロバイポーラトランジスタを含む第2の増幅段と、
    前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと電源との間に挿入される第1の抵抗と、
    前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間に接続され、前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタの出力を検出し、当該出力に応じて、前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタ電圧を減少させる保護回路とを備えることを特徴とする、高周波多段電力増幅器。
  2. 前記保護回路は、
    前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続されるアノード端と、カソード端とを有するダイオード回路と、
    ベースが前記カソード端に接続され、コレクタが前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接地された第3のヘテロバイポーラトランジスタとで構成され、
    前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタの電圧を検出することを特徴とする、請求項1に記載の高周波多段電力増幅器。
  3. 前記ダイオード回路は、複数のダイオードを直列接続して構成されることを特徴とする、請求項2に記載の高周波多段電力増幅器。
  4. 前記保護回路は、
    前記アノード端と前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間に挿入される第2の抵抗と、
    前記第3のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間に挿入される第3の抵抗とを更に含むことを特徴とする、請求項2又は3に記載の高周波多段電力増幅器。
  5. 前記保護回路は、
    前記第3のヘテロバイポーラトランジスタのベース又はコレクタに一端が接続され他端が接地された容量を更に含むことを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の高周波多段電力増幅器。
  6. 前記保護回路は、
    前記第2の抵抗と前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間、又は、前記第3の抵抗と前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタとの間に挿入されるインダクタを更に含むことを特徴とする、請求項2〜5のいずれかに記載の高周波多段電力増幅器。
  7. 前記保護回路は、前記第3のヘテロバイポーラトランジスタのベースに一端が接続され他端が接地された抵抗を更に含むことを特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載の高周波多段電力増幅器。
  8. 前記ダイオード回路に含まれるダイオードのいずれかのアノードとカソードとが抵抗で接続されていることを特徴とする、請求項3〜7のいずれかに記載の高周波多段電力増幅器。
  9. 前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのベースとバイアス電源との間に挿入される第2の抵抗を更に備え、
    前記保護回路は、更に前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのベースに接続され、前記コレクタ出力に応じて、更に前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのベース電圧を減少させることを特徴とする、請求項1に記載の高周波多段電力増幅器。
  10. 前記保護回路は、
    前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続されるアノード端と、カソード端とを有するダイオード回路と、
    ベースが前記カソード端に接続され、コレクタが前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接地された第3のヘテロバイポーラトランジスタと、
    ベースが前記カソード端に接続され、コレクタが前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのベースに接続され、エミッタが接地された第4のヘテロバイポーラトランジスタと
    で構成され、
    前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタの電圧を検出することを特徴とする、請求項9に記載の高周波多段電力増幅器。
  11. 前記保護回路は、
    一端が前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続される第1の容量と、
    前記第1の容量の他端に接続される入力端と、出力端とを有し、前記入力端から入力された電力を電圧に変換して前記出力端から出力するダイオード検波回路と、
    ベースが前記ダイオード検波回路の出力端に接続され、コレクタが前記第1のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接地される第3のヘテロバイポーラトランジスタと、
    前記第1の容量と前記ダイオード検波回路の入力端との間に一端を接地して並列接続される第2の抵抗とで構成され、
    前記第2のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタの電力を検出することを特徴とする、請求項1に記載の高周波多段電力増幅器。
  12. 前記ダイオード検波回路は、
    前記入力端にアノードが接続され、前記出力端にカソードが接続されるダイオードと、
    前記ダイオードのカソードと前記出力端との間に、一端を接地して並列接続される第3の抵抗及び一端を接地して並列接続される第2の容量とを有することを特徴とする、請求項11に記載の高周波多段電力増幅器。
  13. 前記保護回路は、前記第3のヘテロバイポーラトランジスタのコレクタと前記第2のヘテロバイポーラトランジスタコレクタとの間に、第3の抵抗を更に含むことを特徴とする、請求項12に記載の高周波多段電力増幅器。
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