JP2008294749A - 無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システム - Google Patents

無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システムを提供すること。
【解決手段】信号を送信する送信部と、送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報、および所定の待機期間情報を含む信号を受信する受信部と、受信部が受信した信号の宛先が自装置でなかった場合、送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報を記憶媒体に記録するデータ処理部148と、待機期間情報の示す期間にわたって送信部からの信号送信を待機させる送信待機状態を設定する制御部144とを備え、送信待機状態において、記憶媒体に記録されている識別情報の示す無線通信装置から宛先が自装置でない新たな信号を受信部が受信すると、制御部は、送信待機状態を、新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間にわたる送信待機状態に再設定することを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システムに関する。
近日、複数の無線通信装置が相互に無線通信可能に接続された無線通信システムが普及している。かかる無線通信システムは、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11(無線LAN:Local Area Network)や、Bluetooth(登録商標)などの無線技術により実現される。
例えばIEEE802.11においては、隠れ端末対策としてRTS/CTS方式が導入されている。RTS/CTS方式は、まず、データ送信元の無線通信装置が送信要求パケットであるRTSを送信し、該無線通信装置がデータ送信先の無線通信装置からRTSに応答して受信準備完了パケットであるCTSを受信するとデータ送信を開始する方式である。
また、RTS/CTSを受信したRTS/CTSの送信先でない無線通信装置は、RTS/CTSに記載されている待機期間情報の示す期間にわたって信号の送信待機状態(NAV)となる。このようなRTS/CTS方式により、各無線通信装置が送信するデータ、およびデータの受信確認パケットであるACK(ACKnouledgement)が他の信号と衝突することを防止できる。
一方、RTS/CTS方式においては、無線通信装置が不必要に送信待機状態となってしまう場合があった。例えば、無線通信装置16Aが無線通信装置16BにRTSを送信したものの、無線通信装置16Aが無線通信装置16BからCTSを受信できなかった場合、無線通信装置16Aおよび16B間で一連の通信は行われないため周囲の無線通信装置が送信待機状態でいる必要はない。しかし、無線通信装置16Aが送信したRTSを受信した無線通信装置16Cは、RTSに記載されている待機期間情報の示す期間にわたって送信待機状態となり、データ通信の機会を逸してしまう。さらに、無線通信装置16Aが無線通信装置16BからCTSの受信に失敗した直後に無線通信装置16CにRTSを送信しても、無線通信装置16Cは送信待機状態であるためCTSを送信できず、通信が失敗してしまう。
特許文献1には、RTS/CTS方式における上記不都合を改善する無線通信装置が開示されている。具体的には、特許文献1には、無線通信装置が送信待機状態であっても、自装置宛のRTSを受信した場合にはCTSを送信する技術が開示されている。また、IEEE802.11においても、無線通信装置が送信待機状態であっても、特定の無線通信装置から自装置宛のRTSを受信した場合はCTSを送信する技術が提案されている。
特開2005−287008号公報
しかし、従来の無線通信装置は、送信待機状態において自装置宛のRTSを受信した場合にCTSを送信するものであって、不要な送信待機状態の抑制に貢献できるものではなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、不要に送信待機状態となってしまう時間を削減し、データ送信の機会を増加させることが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、信号を送信する送信部と、送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報、および所定の待機期間情報を含む信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した信号の宛先が自装置でなかった場合、前記送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報を記憶媒体に記録するデータ処理部と、前記待機期間情報の示す期間にわたって前記送信部からの信号送信を待機させる送信待機状態を設定する制御部とを備え、前記送信待機状態において、前記記憶媒体に記録されている識別情報の示す無線通信装置から宛先が自装置でない新たな信号を前記受信部が受信すると、前記制御部は、前記送信待機状態を、前記新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間にわたる送信待機状態に再設定する無線通信装置が提供される。
かかる構成においては、受信部が受信した信号に含まれる送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報をデータ処理部が記憶媒体に記録する。そして、送信待機状態において記憶媒体に記録されている識別情報を有する無線通信装置から新たな信号を受信部が受信すると、制御部が送信待機状態を新たな信号に含まれる待機期間情報に基づいて再設定する。したがって、新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間が、設定済みの送信待機状態が終了するより早期に終了する場合、制御部が送信待機状態を新たな信号に含まれる待機期間情報に基づいて再設定することにより、送信待機状態の期間を短縮することができる。その結果、当該無線通信装置が不要に送信待機状態となってしまう時間を抑制し、信号送信の機会を増加させることが可能である。
前記データ処理部は、前記送信待機状態において前記新たな信号を前記受信部が受信すると、前記記憶媒体に記憶させる識別情報を、前記新たな信号の送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報に更新してもよい。かかる構成により、送信待機状態が再設定された後も、新たな信号の送信元の無線通信装置または宛先の無線通信装置から信号を受信した場合、さらに送信待機状態を再設定することができる。
前記無線通信装置は自律分散的に他の無線通信装置と無線通信を行なってもよい。すなわち、当該無線通信装置は、他の無線通信装置と無線通信を中央管理する基地局を介さず無線通信を行うアドホックネットワークを構成してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、信号を送信する送信部と、送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報、および所定の待機期間情報を含む信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した信号の宛先が自装置でなかった場合、前記送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報を記憶媒体に記録するデータ処理部と、前記待機期間情報の示す期間にわたって前記送信部からの信号送信を待機させる送信待機状態を設定する制御部とを備え、前記送信待機状態において、前記記憶媒体に記録されている識別情報の示す無線通信装置から宛先が自装置でない新たな信号を前記受信部が受信すると、前記制御部は、前記送信待機状態を、前記新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間にわたる送信待機状態に再設定する無線通信装置として機能させるためのプログラムが提供される。
かかるプログラムは、例えばCPU、ROMまたはRAMなどを含むコンピュータのハードウェア資源に、上記のような受信部、データ処理部および制御部の機能を実行させることができる。すなわち、当該プログラムを用いるコンピュータを、上述の無線通信装置として機能させることが可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、無線で信号を送受信する無線通信装置において実行される無線通信方法であって、送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報、および所定の待機期間情報を含む信号を受信するステップと、受信した信号の宛先が自装置でなかった場合、前記送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報を記憶媒体に記録するステップと、前記待機期間情報の示す期間にわたって送信待機状態に設定するステップと、前記送信待機状態において、前記記憶媒体に記録されている識別情報の示す無線通信装置から宛先が自装置でない新たな信号を受信するステップと、前記送信待機状態を、前記新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間にわたる送信待機状態に再設定するステップと、を含む無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、相互に無線通信する複数の無線通信装置を含む無線通信システムであって、前記各無線通信装置は、信号を送信する送信部と、送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報、および所定の待機期間情報を含む信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した信号の宛先が自装置でなかった場合、前記送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報を記憶媒体に記録するデータ処理部と、前記待機期間情報の示す期間にわたって前記送信部からの信号送信を待機させる送信待機状態を設定する制御部と
を備え、前記送信待機状態において、前記記憶媒体に記録されている識別情報の示す無線通信装置から宛先が自装置でない新たな信号を前記受信部が受信すると、前記制御部は、前記送信待機状態を、前記新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間にわたる送信待機状態に再設定する無線通信システムが提供される。
以上説明したように本発明にかかる無線通信装置、プログラム、無線通信方法および無線通信システムによれば、無線通信装置が不要に送信待機状態となってしまう時間を削減し、データ送信の機会を増加させることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下の順序にしたがって当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕無線通信システムの概要
〔2〕本発明に関連する無線通信システムの課題
〔3〕本発明の第1の実施形態
〔3−1〕本実施形態の目的
〔3−2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
〔3−3〕本実施形態にかかる無線通信装置による通信の流れ
〔4〕本発明の第2の実施形態
〔4−1〕本実施形態の目的
〔4−2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
〔4−3〕本実施形態にかかる無線通信装置による通信の流れ
〔5〕まとめ
〔1〕無線通信システムの概要
まず、図1〜図3を参照し、本発明の一実施形態にかかる無線通信システム1の概要を説明する。
図1は、自律分散型の無線通信システム1の構成例を示した説明図である。図1に示したように、無線通信システム1は、無線通信装置10A〜10Eを含み、点線で示した領域は各無線通信装置10が通信を行うことが可能な電波到達範囲12A〜12Eを示す。
かかる無線通信システム1においては、無線通信装置10Aは、その電波到達範囲12Aに含まれる無線通信装置10Bと通信が可能である。無線通信装置10Bは、その電波到達範囲12Bに含まれる無線通信装置10Aと無線通信装置10Cとの間で通信が可能である。同様に、無線通信装置10Cは、無線通信装置10Bと無線通信装置10Dとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Dは、無線通信装置10Cと無線通信装置10Eとの間で通信が可能である。また、無線通信装置10Eは、無線通信装置10Dとの間で通信が可能である。このように、無線通信装置10A〜10Eが、それぞれの電波到達範囲12A〜12Eに含まれる通信装置との間で通信を行い、無線通信システム1として一の無線ネットワークを形成する。
なお、本明細書において無線通信装置10A〜10Eを特に区別する必要が無い場合は単に無線通信装置10と、電波到達範囲12A〜12Eを特に区別する必要が無い場合は単に電波到達範囲12として示す。
また、無線通信装置10は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。
以上、自律分散型の無線通信システム1の構成例を説明した。続いて、無線通信システム1におけるRTS/CTS方式による通信例を説明する。
図2は、RTS/CTS方式による通信の様子を示した説明図である。図3は、各フレームのフォーマット例を示した説明図である。図2では、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10Aおよび10Dが含まれる場合を示している。
図2に示した例において、無線通信装置10Aが無線通信装置10BにRTS22(送信要求パケット)を送信して無線通信装置10BがRTS22を受信すると、無線通信装置10BがCTS24(受信準備完了パケット)を無線通信装置10Aに送信する。無線通信装置10Aは、CTS24を受信すると、無線通信装置10Bがデータ受信の準備が完了したと判断しデータ26を送信する。無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aからデータ26を正常に受信できた場合、ACK28(確認応答パケット)を無線通信装置10Aに送信する。
RTS22は、図3に示したように、FrameControl222、Duration224、RA226、TA228およびFCS230を含む。FrameControl222は、フレームに関する情報を含み、例えば当該フレームがRTS22のフレームであることを示す情報を含む。Duration224は、当該RTS22を受信した無線通信装置10を送信待機状態にさせる期間を示す待機期間情報である。RA226は当該RTS22の送信先(宛先)の無線通信装置10のアドレス情報を示し、TA228は当該RTS22の送信元の無線通信装置10のアドレス情報を示す。また、FCS230は当該RTS22の送信先の無線通信装置10において当該RTS22の誤りを検出するための情報である。
したがって、図2に示した例において無線通信装置10Aが無線通信装置10Bに対して送信したRTS22を受信した無線通信装置10Cは、RTS22のDuration224に記載された期間にわたって送信待機状態30(NAV)を設定する。
また、CTS24は、図3に示したように、FrameControl242、Duration244、RA246、およびFCS248を含む。FrameControl242は、フレームに関する情報を含み、例えば当該フレームがCTS24のフレームであることを示す情報を含む。Duration244は、当該CTS24を受信した無線通信装置10を送信待機状態にさせる期間を示す待機期間情報である。RA246は当該CTS22の送信先(宛先)の無線通信装置10のアドレス情報を示す。また、FCS248は当該CTS24の送信先の無線通信装置10において当該CTS24の誤りを検出するための情報である。
したがって、図2に示した例において無線通信装置10Bが無線通信装置10Aに対して送信したCTS24を受信した無線通信装置10Dは、CTS24のDuration244に記載された期間にわたって送信待機状態30(NAV)を設定する。
このように、無線通信装置10Aが無線通信装置10Bにデータ26を送信しようとする際、周囲の無線通信装置10Cおよび10Dは送信待機状態30となるため、無線通信装置10Aから送信されるデータ26および無線通信装置10Bから送信されるACK28が、他の信号と衝突する場合を抑制することができる。
なお、Duration224およびDuration244に記載される待機期間情報は、他の無線通信装置10を現在時点を起点として送信待機状態30にさせる時間を示す情報であっても、他の無線通信装置10の送信待機状態30を終了させる終了時期を示す情報であっても、他の無線通信装置10を送信待機状態30にさせる開始時期および終了時期を示す情報であってもよい。
また、無線通信装置10CがRTS22を受信する前に既に送信待機状態30であった場合、無線通信装置10Cは、送信待機状態30の残り時間と、RTS22のDuration224に記載されている待機期間情報とを比較する。そして、無線通信装置10Cは、RTS22のDuration224に記載されている待機期間情報の方が長い場合にのみ、RTS22のDuration224に記載されている待機期間情報に基づいて送信待機状態30の残り時間を更新する。
また、データ26は、図3に示したように、FremeControl262、Duration/ID264、AddressA266、AddressB268、AddressC270、Sequencecontrol272、AddressD274、Framebody276、およびFCS278を含む。このように、データ26も待機期間情報が記載されるDuration/ID264を含むため、当該データ26を受信した当該データ26の宛先でない無線通信装置10は送信待機状態30に移行する。
また、ACK28は、図3に示したように、FrameControl282、Duration284、RA286、およびFCS288を含む。このように、ACK28も待機期間情報が記載されるDuration/ID264を含むため、当該ACK28を受信した当該ACK28の宛先でない無線通信装置10は送信待機状態30に移行する。
〔2〕本発明に関連する無線通信システムの課題
以上、本発明の一実施形態にかかる無線通信システム1の概要を説明した。続いて、図4〜図7を参照し、本発明に関連する無線通信システムの課題を説明する。
上述のRTS/CTS方式においては、RTS22の送信元の無線通信装置16AがRTS22の送信先の無線通信装置16BからCTS24を受信できなかった場合、無線通信装置16Aおよび16Bの周囲の無線通信装置16が不要に送信待機状態30となってしまう場合があった。RTS22の送信元の無線通信装置16Aは、例えば以下にあげる原因によりRTS22の送信先の無線通信装置16BからCTS24を受信できない。
(1)無線通信装置16Aが送信したRTS22と、他の無線通信装置16が送信した信号が衝突し、無線通信装置16Bが無線通信装置16AからRTS22を正常に受信できなかったこと。
(2)無線通信装置16Aが送信したRTS22の送信レートが高い、またはRTS22の送信電力が低く、無線通信装置16BにRTS22が到達しなかったこと(無線通信装置16Bが無線通信装置16Aから遠ざかる場合に生じ易い)。
(3)無線通信装置16Bが無線通信装置16AからRTS22を受信した時点で送信待機状態30となっており、無線通信装置16BがCTS24を送信しなかったこと。
(4)無線通信装置16BはCTS24を送信したものの、CTS24が他の無線通信装置16が送信した信号と衝突し、無線通信装置16AがCTS24を受信できなかったこと。
(5)無線通信装置16BはCTS24を送信したものの、CTS24の送信電力が低く、CTS24が無線通信装置16Aに到達したかったこと。
上記の各事案を、図4A〜図4Eを参照して説明する。なお、上記(1)の事案は図4Aに対応し、上記(2)の事案は図4Bに対応し、上記(3)の事案は図4Cに対応し、上記(4)の事案は図4Dに対応し、上記(5)の事案は図4Eに対応する。
図4Aは、本発明に関連する無線通信システムにおける通信の一例を示した説明図である。図4Aでは、無線通信装置16Aの電波到達範囲18Aに無線通信装置16Bおよび16Cが含まれ、無線通信装置16Bの電波到達範囲18Bに無線通信装置16Aおよび16Dが含まれる場合を示している。
図4Aに示した例において、無線通信装置16Aが無線通信装置16Bに対して送信したRTS22Aが無線通信装置16Dの送信したRTS22Bと衝突し、無線通信装置16BがRTS22Aを受信できなかった場合、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの以降の通信は行われない。また、RTS22Aを受信した無線通信装置16Cは、RTS22Aに記載された待機期間情報の示す期間にわたってNAV30Aを設定する。しかし、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの間でCTS24A、データ26A、およびACK28Aが送受信されないにも拘らず無線通信装置16CがNAV30Aを設定することは無駄である。
このように、無線通信装置16Aが無線通信装置16Bに対して送信したRTS22Aが無線通信装置16Dの送信したRTS22Bと衝突し、無線通信装置16BがRTS22Aを受信できなかった場合、無線通信装置16Cが不要にNAV30Aを設定し、無線通信装置16Cのデータ送信機会を減少させてしまう。
図4Bは、本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。図4Bでは、無線通信装置16Aの電波到達範囲18Aに無線通信装置16Cが含まれ、無線通信装置16Bが含まれない場合を示している。
図4Bに示した例においては、無線通信装置16Aが無線通信装置16Bに対してRTS22Cを送信しても、無線通信装置16Bは無線通信装置16Aの電波到達範囲18Aに含まれないためRTS22Cを受信することができない。この場合、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの以降の通信は行われない。また、RTS22Cを受信した無線通信装置16Cは、RTS22Cに記載された待機期間情報の示す期間にわたってNAV30Cを設定する。しかし、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの間でCTS24C、データ26C、およびACK28Cが送受信されないにも拘らず無線通信装置16CがNAV30Cを設定することは無駄である。
このように、無線通信装置16Aが無線通信装置16Bに対して送信したRTS22Cが無線通信装置16Bに到達せず、無線通信装置16BがRTS22Cを受信できなかった場合、無線通信装置16Cが不要にNAV30Cを設定し、無線通信装置16Cのデータ送信機会を減少させてしまう。
図4Cは、本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。図4Cでは、無線通信装置16Aの電波到達範囲18Aに無線通信装置16Bおよび16Cが含まれ、無線通信装置16Dの電波到達範囲18Dに無線通信装置16Bおよび16Eが含まれ、無線通信装置16Eの電波到達範囲18Eに無線通信装置16Dが含まれる場合を示している。
図4Cに示した例において、無線通信装置16Dが無線通信装置16EにRTS22Dを送信すると、無線通信装置16Eが無線通信装置16DにCTS24Dを送信する。無線通信装置16Dは、無線通信装置16EからCTS24Dを受信するとデータ26Dを送信し、無線通信装置16Eは、該データ26Dを受信するとACK28Dを無線通信装置16Dに送信する。
また、無線通信装置16Dが送信したRTS22Dを無線通信装置16Bも受信し、無線通信装置16BはNAV30Dを設定する。こうして無線通信装置16BがNAV30Dを設定している間に無線通信装置16AがRTS22Eを無線通信装置16Bに送信しても、無線通信装置16BはCTS24Eを返信することができない。その結果、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの以降の通信は行われない。また、RTS22Eを受信した無線通信装置16Cは、RTS22Eに記載された待機期間情報の示す期間にわたってNAV30Eを設定する。しかし、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの間でCTS24E、データ26E、およびACK28Eが送受信されないにも拘らず無線通信装置16CがNAV30Eを設定することは無駄である。
このように、無線通信装置16Bが無線通信装置16AからRTS22Eを受信した時点でNAV30Dを設定していることにより無線通信装置16AがCTS24Eを受信できなかった場合、無線通信装置16Cが不要にNAV30Eを設定し、無線通信装置16Cのデータ送信機会を減少させてしまう。
図4Dは、本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。図4Dでは、無線通信装置16Aの電波到達範囲18Aに無線通信装置16B、16C、および16Dが含まれ、無線通信装置16Dの電波到達範囲18Dに無線通信装置16Aが含まれ、無線通信装置16Bの電波到達範囲18Bに無線通信装置16Aが含まれる場合を示している。
図4Dに示した例において、無線通信装置16Bが無線通信装置16Aから送信されたRTS22Fを受信するとCTS24Fを送信する。しかし、該CTS24Fと無線通信装置16Dが送信したデータ26Gとが衝突し、無線通信装置16AがCTS24Fを受信できない場合がある。この場合、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの以降の通信は行われない。また、RTS22Fを受信した無線通信装置16Cは、RTS22Fに記載された待機期間情報の示す期間にわたってNAV30Fを設定する。しかし、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの間でデータ26F、およびACK28Fが送受信されないにも拘らず無線通信装置16CがNAV30Fを設定することは無駄である。
このように、無線通信装置16Bが送信したCTS24Fが無線通信装置16Dから送信されたデータ26Gと衝突し、無線通信装置16AがCTS24Fを受信できなかった場合、無線通信装置16Cが不要にNAV30Eを設定し、無線通信装置16Cのデータ送信機会を減少させてしまう。
図4Eは、本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。図4Eでは、無線通信装置16Aの電波到達範囲18Aに無線通信装置16B、および16Cが含まれ、無線通信装置16Bの電波到達範囲18Bにいずれの無線通信装置16も含まれない場合を示している。
図4Eに示した例においては、無線通信装置16Bが無線通信装置16Aから送信されたRTS22Hを受信し、CTS24Hを送信しても、CTS24Hは無線通信装置16Aに到達しない。この場合、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの以降の通信は行われない。また、RTS22Hを受信した無線通信装置16Cは、RTS22Hに記載された待機期間情報の示す期間にわたってNAV30Hを設定する。しかし、無線通信装置16Aと無線通信装置16Bとの間でデータ26H、およびACK28Hが送受信されないにも拘らず無線通信装置16CがNAV30Hを設定することは無駄である。
このように、無線通信装置16Bが送信したCTS24Hが無線通信装置16Aに到達しなかったことにより、無線通信装置16AがCTS24Hを受信できなかった場合、無線通信装置16Cが不要にNAV30Hを設定し、無線通信装置16Cのデータ送信機会を減少させてしまう。
図5は、本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。図5では、無線通信装置16Aが送信したRTS22Iが無線通信装置16Bに到達せず、無線通信装置16Aと16Bとの間で以降の通信が行なわれない場合を示している。この場合でも、上記のように、RTS22Iを受信した無線通信装置16CはNAV30Iを設定する。しかし、無線通信装置16Cは、NAV30Iを設定している間、無線通信装置16AからRTS22JおよびRTS22Kを受信してもCTS24を送信できず、他の無線通信装置16Aとの通信の機会を逸してしまう。
なお、無線通信装置16がRTS22を受信してNAV30を設定しても、その後の一定期間(NAVreset時間)にわたって信号を受信しなければNAV30を解除する機能(NAVreset)が提案されている。かかる機能について図6および図7を参照して説明する。
図6および図7は、NAVreset時間とNAVresetとの関係を示した説明図である。図6に示したように、無線通信装置16Cは、無線通信装置16Aから送信されたRTS22Lを受信するとNAV30Lを設定する。そして、無線通信装置16Cは、NAV30Lを設定してからNAVreset時間にわたって信号を受信しなかった場合、NAV30Lを解除する。その結果、無線通信装置16Cは、NAV30Lを解除した後にデータ通信を行うことが可能となる。
一方、無線通信装置16Cは、無線通信装置16Aから送信されたRTS22Mを受信してNAV30Mを設定してからNAVreset時間内にRTS22Nを受信すると、NAV30Mを解除することができない。その結果、無線通信装置16Cが不要なNAV30Mを維持することとなり、無線通信装置16Cのデータ通信の機会が減少されてしまう。
このように、提案されているNAVreset機能では、無線通信装置16が不要にNAV30を設定、維持してしまう場合を十分に回避することはできなかった。
〔3〕本発明の第1の実施形態
〔3−1〕本実施形態の目的
以上説明したように、本発明に関連する無線通信システムを構成する無線通信装置は、不要に送信待機状態を設定、維持してしまい、無線通信装置のデータ通信の機会が減少されてしまう場合があった。
そこで、上記のような事情に鑑みて本発明の第1の実施形態を創作するに至った。本実施形態にかかる無線通信装置10は、送信待機状態にあっても必要に応じてCTSを送信し、データ通信を行うことができる。以下、図8〜図12を参照して本実施形態にかかる無線通信装置10について説明する。
〔3−2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
図8は、本実施形態にかかる無線通信装置10のハードウェア構成を示した説明図である。無線通信装置10は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ホストバス104と、ブリッジ105と、外部バス106と、インタフェース107と、入力装置108と、出力装置110と、ストレージ装置(HDD)111と、ドライブ112と、通信装置115とを備える。
CPU101は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って無線通信装置10内の動作全般を制御する。また、CPU101は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM102は、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM103は、CPU101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス104により相互に接続されている。
ホストバス104は、ブリッジ105を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス106に接続されている。なお、必ずしもホストバス104、ブリッジ105および外部バス106を分離構成する必要はなく、一のバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置108は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。無線通信装置10のユーザは、該入力装置108を操作することにより、無線通信装置10に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置110は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Display)装置およびランプなどの表示装置と、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置で構成される。出力装置110は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置111は、本実施形態にかかる無線通信装置10の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ストレージ装置111は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置211は、ハードディスクを駆動し、CPU101が実行するプログラムや各種データを格納する。また、このストレージ装置111は、後述の無線通信装置10のアドレスを記憶する。
ドライブ112は、記憶媒体用リーダライタであり、無線通信装置10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ112は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体21に記録されている情報を読み出して、RAM103に出力する。
通信装置115は、例えば、通信網13に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置115は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、ワイヤレスUSB対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。この通信装置115は、他の無線通信装置10との間でRTS22、CTS24、データ26、およびACK28などを送受信する。
以上、本実施形態にかかる無線通信装置10のハードウェア構成を説明した。続いて、図9を参照して当該無線通信装置10の機能を説明する。
図9は、本実施形態にかかる無線通信装置10の構成を示した機能ブロック図である。図9に示したように、当該無線通信装置10は、アンテナ116、送信データ生成部120、無線送信部124、無線受信部128、受信データ解析部132、データバッファ136、インターフェース140、制御部144、データ処理部148、および記憶部152を備える。
アンテナ116は、他の無線通信装置10B(以下、他の無線通信装置を無線通信装置10Bと総称する。)に無線信号を送信したり、他の無線通信装置10Bから無線信号を受信したりする。無線信号としては、例えば、RTS22、CTS24、データ26、およびACK28があげられる。
送信データ生成部120は、制御部144による制御に基づき、送信するフレームを生成する。例えば、送信データ生成部120は、データバッファ136から入力される情報(Framebody276に対応)にMACヘッダを付加してデータ26を所定のタイミングで生成する。また、RTS22、CTS24およびACK28などのコントロールフレームにはFramebody276が含まれないため、送信データ生成部120は、データバッファ136からの入力を受けることなくRTS22、CTS24およびACK28を生成する。
無線送信部124は、送信データ生成部120により生成されたフレームに対して変調、周波数変換、増幅などの無線処理を施し無線信号を生成する。かかる無線送信部124は、送信データ生成部120と協働して送信部として機能し、無線送信部124により生成された無線信号はアンテナ116から他の無線通信装置10Bに送信される。
無線受信部128は、アンテナ116が受信した無線信号に対して増幅、周波数変換、復調などの処理を行う。受信データ解析部132は、無線受信部128により復調されたフレームのMACヘッダの解析や誤り検出を行なう。そして、受信データ解析部132は、外部機器に送信可能であると判断した情報(Framebody276)を、データバッファ136およびインターフェース140を介して外部機器に送信する。かかる受信データ解析部132は、無線受信部128と協働して受信部として機能する。データバッファ136は、インターフェース140から入力された情報や、受信データ解析部132から入力された情報を一時的に格納する。
データ処理部148は、アンテナ116により受信された無線信号が自装置宛でなく、待機期間情報を含んでいると受信データ解析部132により解析されると、該無線信号の送信元の無線通信装置10Bのアドレス情報、宛先の無線通信装置10Bのアドレス情報、または双方のアドレス情報を記憶部152に記録する。すなわち、アンテナ116により受信された無線信号がRTS22であった場合、データ処理部148は、RA226に記載されているアドレス情報、またはTA228に記載されているアドレス情報を記憶部152に記録する。
記憶部152は、制御部144の動作に必要な情報であって、例えば、データ処理部148に記録された他の無線通信装置10Bのアドレス情報を保持、記憶する。かかる記憶部152は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスクや、CD−R(Compact Disc Recordable)/RW(ReWritable)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)/RW/+R/+RW/RAM(Ramdam Access Memory)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクや、MO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。
制御部144は、アンテナ116により受信された無線信号が自装置宛でなく、待機期間情報を含んでいると受信データ解析部132により解析されると、待機期間情報の示す期間にわたって自装置からの信号の送信を待機させる送信待機状態(NAV30)に設定する。かかるNAV30が設定されている間は、基本的には、制御部144は送信部にRTS22やCTS24などの無線信号を送信させない。
また、NAV30が設定されている間に自装置宛でない無線信号が受信部により受信された場合、制御部144は、該無線信号に記載されている待機期間情報と、NAV30の残り時間とを比較し、例えば無線信号に記載されている待機期間情報の方が長かった場合、NAV30の残り時間を該無線信号に記載されている待機期間情報に基づいて更新する。
また、制御部144は、NAV30を設定している間であっても、記憶部152に記録されているアドレス情報を有する無線通信装置10Bから自装置宛のRTS22を受信した場合、送信部にCTS24を送信させ、以降のデータ26の受信およびACK28の送信を許可する。
ここで、記憶部152に記録されているアドレス情報は、制御部144がNAV30を設定する原因となった無線信号の送信元または宛先の無線通信装置のアドレス情報である。また、NAV30が設定されている間に制御部144が送信待機状態を設定する原因となった無線信号の送信元または宛先の無線通信装置から自装置宛のRTS22を受信したということは、以下の2つの事態が想定される。
(1)制御部144がNAV30を設定する原因となった無線信号が属する一連のフレーム交換処理(RTS22、CTS24、データ26、ACK28の送受信)が失敗した。
(2)制御部144がNAV30を設定する原因となった無線信号が属する一連のフレーム交換処理が該無線信号に記載された待機期間情報よりも早期に終了し、新たなフレーム交換処理が始まった。
上記の(1)、(2)の場合、制御部144はNAV30を無視してCTSを送信しても特段の弊害は生じないと考えられる。したがって上記のように、記憶部152に記録されているアドレス情報を有する無線通信装置10Bから自装置宛のRTS22を受信部が受信した場合、制御部144は、NAV30を設定していても、送信部にCTS24を送信させ、以降のデータ26の受信およびACK28の送信を許可することができる。その結果、周囲のデータ通信の安全性を担保しつつ、無線通信装置10のデータ通信の機会を増加させることができる。
上述したような無線通信装置10による通信の様子を、図10A〜図10Cを参照して説明する。
図10Aは、本実施形態にかかる無線通信装置10による通信の一例を示した説明図である。図10Aには、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Cの電波到達範囲12Cに無線通信装置10Aおよび10Dが含まれ、無線通信装置10Dの電波到達範囲12Dに無線通信装置10Cが含まれる場合を示している。
図10Aに示した例において、無線通信装置10Cは、無線通信装置10Aから無線通信装置10B宛に送信されたRTS22Oを受信すると、データ処理部148が記憶部152に無線通信装置10Aのアドレス情報および無線通信装置10Bのアドレス情報を記録する。そして、制御部144は、RTS22Oに記載されている待機期間情報に従ってNAV30Oを設定する。
無線通信装置10CがNAV30Oを設定している間、無線通信装置10DからRTS22Pを受信しても、無線通信装置10Dのアドレス情報は記憶部152に記録されていないので、制御部144は送信部にCTS24を送信させない。一方、無線通信装置10CがNAV30Oを設定している間、無線通信装置10AからRTS22Qを受信した場合、無線通信装置10Aのアドレス情報は記憶部152に記録されているため、制御部144は送信部にCTS24Qを送信させる。
さらに、無線通信装置10Cの受信部が無線通信装置10AからCTS24Qに応答してデータ26Qを受信すると、制御部144はACK28Qを送信部から無線通信装置10Aに送信させる。
図10Bは、本実施形態にかかる無線通信装置10による通信の他の例を示した説明図である。図10Bには、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10A、10Cおよび10Eが含まれ、無線通信装置10Cの電波到達範囲12Cに無線通信装置10A、10Bおよび10Dが含まれる場合を示している。
図10Bに示した例において、無線通信装置10Cは、無線通信装置10Aから無線通信装置10B宛に送信されたRTS22Rを受信すると、データ処理部148が記憶部152に無線通信装置10Aのアドレス情報および無線通信装置10Bのアドレス情報を記録する。そして、制御部144は、RTS22Rに記載されている待機期間情報に従ってNAV30Rを設定する。
無線通信装置10CがNAV30Rを設定している間、無線通信装置10DからRTS22Tを受信しても、無線通信装置10Dのアドレス情報は記憶部152に記録されていないので、制御部144は送信部にCTS24を送信させない。一方、無線通信装置10CがNAV30Rを設定している間、無線通信装置10AからRTS22Uを受信した場合、無線通信装置10Aのアドレス情報は記憶部152に記録されているため、制御部144は送信部にCTS24Uを送信させる。なお、無線通信装置10Aが送信したRTS22Rは、無線通信装置10Eが送信したRTS22Sと衝突し、無線通信装置10Bにより受信されていない。
さらに、無線通信装置10Cの受信部が無線通信装置10AからCTS24Uに応答してデータ26Uを受信すると、制御部144はACK28Uを送信部から無線通信装置10Aに送信させる。
図10Cは、本実施形態にかかる無線通信装置10による通信の他の例を示した説明図である。図10Cには、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Eが含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10Aおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Cの電波到達範囲12Cに無線通信装置10A、10Bおよび10Dが含まれる場合を示している。
図10Cに示した例において、無線通信装置10Aから送信されたRTS22Vに応答して無線通信装置10BがCTS24Vを無線通信装置10Aを宛先として送信すると、無線通信装置10Cが該CTS24Vを受信してNAV30Vを設定する。また、データ処理部148が、CTS24VのRA246に記載されている無線通信装置10Aのアドレス情報を記憶部152に記録する。また、図10Cでは、無線通信装置10Bが送信したCTS24Vと無線通信装置10Eが送信したデータ26Wとが衝突し、無線通信装置10AはCTS24Vを受信できなかった場合を示している。
無線通信装置10CがNAV30Vを設定している間、無線通信装置10DからRTS22Xを受信しても、無線通信装置10Dのアドレス情報は記憶部152に記録されていないので、制御部144は送信部にCTS24を送信させない。一方、無線通信装置10CがNAV30Vを設定している間、無線通信装置10AからRTS22Yを受信した場合、無線通信装置10Aのアドレス情報は記憶部152に記録されているため、制御部144は送信部にCTS24Yを送信させる。
さらに、無線通信装置10Cの受信部が無線通信装置10AからCTS24Yに応答してデータ26Yを受信すると、制御部144はACK28Yを送信部から無線通信装置10Aに送信させる。
なお、制御部144が、記憶部152にアドレス情報が記録されていない無線通信装置からのRTS22に対してまでCTS24を送信部に送信させると、図11に示すような弊害が発生する。
図11は、本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。図11に示したように、無線通信装置16Cが無線通信装置16Aから受信したRTS22aに基づいてNAV30aを設定している間に、無線通信装置16Cが無線通信装置16Dから送信されたRTS22bに応答してフレーム交換を始めた場合を考える。この場合、無線通信装置16Cが送信するACK28bと、無線通信装置16Bが送信するACK28aが衝突し、無線通信装置16AがACK28aを正常に受信できないといった弊害が生じ得る。
本実施形態にかかる無線通信装置10は、このような弊害を防止しつつ、無線通信装置10のデータ通信(フレーム交換)の機会を増加させることができる点で有効である。
〔3−3〕本実施形態にかかる無線通信装置による通信の流れ
以上、本実施形態にかかる無線通信装置10の構成、機能を説明した。続いて、図12を参照して当該無線通信装置10において実行される無線通信方法について説明する。
図12は、本実施形態にかかる無線通信装置10において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。まず、当該無線通信装置10は、他の無線通信装置10B宛の無線信号を受信すると(S204)、制御部144が無線信号に含まれる待機期間情報に従ってNAV30を設定する(S208)。また、データ処理部148が、無線信号に含まれる無線信号の送信元の無線通信装置のアドレス情報および/または送信先の無線通信装置のアドレス情報を記憶部152に記録する(S212)。
続いて、設定されたNAV30の残り時間がカウントダウンされ(S214)、残り時間が0になった場合、制御部144はNAV30を解除する(S218)。一方、NAV30の残り時間が0でない場合、信号を受信し(S220)、受信した信号が自装置宛であった場合(S222)、該信号がRTS22であるか否かを制御部144が判断する(S224)。
受信した信号がRTS22でなく、データ26である判断された場合(S226)、制御部144は、送信部にACK28を送信させる(S228)。制御部144は、受信した信号がRTS22であると判断した場合、該信号が記憶部152に記録されているアドレス情報を有する無線通信装置から送信されたか否かを判断する(S230)。制御部144は、受信した信号が記憶部152に記録されているアドレス情報を有する無線通信装置から送信されたと判断した場合、送信部にCTS24を送信させる(S232)。
また、制御部144は、受信部により受信された信号が自装置宛でないと判断した場合、該信号に記載されている待機期間情報が、NAV30の残り時間より長いか否かを判断する(S234)。該信号に記載されている待機期間情報がNAV30の残り時間より長いと判断された場合はS208の処理に戻り、該信号に記載されている待機期間情報がNAV30の残り時間より短いと判断された場合はS214の処理に戻る。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、無線通信装置10が、NAV30を設定している間に、NAV30を設定する原因となった無線信号の送信元または送信先の無線通信装置からRTS22を受信した場合にCTS24を送信し、RTS/CTS方式の無線通信の円滑化を図ることができる。
〔4〕本発明の第2の実施形態
〔4−1〕本実施形態の目的
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。上述したように、本発明の第1の実施形態は、無線通信装置10がNAV30を設定しているときであっても、自装置宛のRTS22を受信した場合にCTS24を送信することができた。しかし、第1の実施形態では、無線通信装置10がNAV30を設定しているときに、他の無線通信装置10B宛の信号を受信してもNAV30の不都合を是正する処理を行うことができない。
そこで、上記事情に鑑みて本発明の第2の実施形態を創作するに至った。本発明の第2の実施形態にかかる無線通信装置10は、不要にNAN30となってしまう時間を削減し、データ送信の機会を増加させることができる。以下、本実施形態について詳細に説明する。
〔4−2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
本実施形態にかかる無線通信装置10は、第1の実施形態と同様の機能ブロックで表現することができる。具体的には、本実施形態にかかる無線通信装置10は、図9に示したように、アンテナ116、送信データ生成部120、無線送信部124、無線受信部128、受信データ解析部132、データバッファ136、インターフェース140、制御部144、データ処理部148、および記憶部152を備える。本実施形態にかかる無線通信装置10は、制御部144の機能が第1の実施形態と大きく異なるので、制御部144の説明に重きをおいて説明し、第1の実施形態と重複する内容は説明を省略する。
データ処理部148は、アンテナ116により受信された無線信号が自装置宛でなく、待機期間情報を含んでいると受信データ解析部132により解析されると、該無線信号の送信元の無線通信装置10Bのアドレス情報、宛先の無線通信装置10Bのアドレス情報、または双方のアドレス情報を記憶部152に記録する。例えば、アンテナ116により受信された無線信号がRTS22であった場合、データ処理部148は、RA226に記載されているアドレス情報、またはTA228に記載されているアドレス情報を記憶部152に記録する。
制御部144は、アンテナ116により受信された無線信号が自装置宛でなく、待機期間情報を含んでいると受信データ解析部132により解析されると、該待機期間情報の示す期間にわたってNAV30を設定する。
また、制御部144は、NAV30が設定されている間に、記憶部152に記録されているアドレス情報を有する無線通信装置10Bから新たな無線信号がアンテナ116により受信された場合、設定中のNAV30を、該新たな無線信号に記載されている待機期間情報の示す期間にわたるNAV30に再設定する。上記新たな無線信号は、他の無線通信装置を宛先とし、当該無線通信装置10が現在設定しているNAV30の残り時間より短い待機期間情報が記載された信号であることを想定する。上記新たな無線信号にNAV30の残り時間より長い待機期間情報が記載されていた場合、本発明に関連する技術と同様に、送信元の無線通信装置に拘らずNAV30を再設定する。また、再設定とは、設定中のNAV30を解除して新たにNAV30を設定することを意味しても、設定中のNAV30の残り時間を上記任意の無線信号に記載されている待機期間情報の示す期間に更新することを意味してもよい。
ここで、記憶部152に記録されているアドレス情報は、制御部144がNAV30を設定する原因となった無線信号の送信元または宛先の無線通信装置のアドレス情報である。また、NAV30が設定されている間に、制御部144がNAV30を設定する原因となった無線信号の送信元または宛先の無線通信装置から上記新たな無線信号を受信したということは、以下の2つの事態が想定される。
(1)制御部144がNAV30を設定する原因となった無線信号が属する一連のフレーム交換処理(RTS22、CTS24、データ26、ACK28の送受信)が失敗した。
(2)制御部144がNAV30を設定する原因となった無線信号が属する一連のフレーム交換処理が該無線信号に記載された待機期間情報よりも早期に終了し、新たなフレーム交換処理が始まった。
上記の(1)、(2)の場合、制御部144はNAV30を解除しても特段の弊害は生じないと考えられる。したがって上記のように、記憶部152に記録されているアドレス情報を有する無線通信装置10Bから上記新たな無線信号を受信部が受信した場合、制御部144は、設定中のNAV30を、該新たな無線信号に記載されている待機期間情報の示す期間にわたるNAV30に再設定する。その結果、周囲のデータ通信の安全性を担保しつつ、不要にNAV30となる期間を抑制し、無線通信装置10のデータ通信の機会を増加させることができる。
上述したような無線通信装置10による通信の様子を、図13A〜図13Fを参照して説明する。
図13Aは、本実施形態にかかる無線通信装置10による通信の一例を示した説明図である。図13Aでは、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10Aが含まれ、無線通信装置10Dの電波到達範囲12Dに無線通信装置10Cが含まれる場合を示している。
図13Aに示した例において、無線通信装置10AがRTS22cを送信すると、無線通信装置10CがRTS22cに基づいてNAV30cを設定する。また、無線通信装置10Cのデータ処理部148は、RTS22cの送信元である無線通信装置10Aのアドレス情報と、RTS22cの送信先である無線通信装置10Bのアドレス情報とを記憶部152に記録する。また、図13Aでは、無線通信装置10Aが送信したRTS22cを何かしらの事由により無線通信装置10Bが受信できなかった場合を示している。
無線通信装置10Cは、NAV30cを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されていない無線通信装置10DからRTS22dを受信し、記載されている待機期間情報がNAV30cの残り時間より短い場合、特段の処理を行わない。一方、無線通信装置10Cは、NAV30cを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されている無線通信装置10Aから新たな無線信号の一例としてRTS22eを受信すると、待機期間情報がNAV30cの残り時間より短い場合でも、RTS22eに記載されている待機期間情報に基づいてNAV30cをNAV30eに再設定する。その結果、無線通信装置10CがNAV30を設定する期間を抑制し、データ通信の機会を向上させることが可能である。
なお、データ処理部148は、制御部144がNAV30を再設定すると、記憶部152に記憶させるアドレス情報を、新たな無線信号の送信元の無線通信装置のアドレス情報、および送信先の無線通信装置のアドレス情報に更新してもよい。かかる構成により、NAV30が再設定された後も、新たな信号の送信元の無線通信装置または宛先の無線通信装置から信号を受信した場合、さらにNAV30を再設定することができる。
図13Bは、本実施形態にかかる無線通信装置10による通信の他の例を示した説明図である。図13Bでは、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10A、10C、および10Eが含まれ、無線通信装置10Dの電波到達範囲12Dに無線通信装置10Cが含まれ、無線通信装置10Eの電波到達範囲12Eに無線通信装置10Bが含まれる場合を示している。
図13Bに示した例において、無線通信装置10AがRTS22fを送信すると、無線通信装置10CがRTS22fに基づいてNAV30fを設定する。また、無線通信装置10Cのデータ処理部148は、RTS22fの送信元である無線通信装置10Aのアドレス情報と、RTS22fの送信先である無線通信装置10Bのアドレス情報とを記憶部152に記録する。また、図13Bでは、無線通信装置10Aから送信されたRTS22fと無線通信装置10Eから送信されたRTS22gとが衝突し、無線通信装置10BがRTS22fを受信できなかった場合を示している。
無線通信装置10Cは、NAV30fを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されていない無線通信装置10DからRTS22hを受信し、記載されている待機期間情報がNAV30fの残り時間より短い場合、特段の処理を行わない。一方、無線通信装置10Cは、NAV30fを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されている無線通信装置10Bから新たな無線信号の一例としてRTS22iを受信すると、待機期間情報がNAV30fの残り時間より短い場合でも、RTS22iに記載されている待機期間情報に基づいてNAV30fをNAV30iに再設定する。その結果、無線通信装置10CがNAV30を設定する期間を短縮し、データ通信の機会を向上させることが可能である。
図13Cは、本実施形態にかかる無線通信装置10による通信の他の例を示した説明図である。図13Cでは、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Eが含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10Aおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Dの電波到達範囲12Dに無線通信装置10Cが含まれ、無線通信装置10Eの電波到達範囲12Eに無線通信装置10Aが含まれる場合を示している。
図13Cに示した例において、無線通信装置10Aから送信されたRTS22jに応答して無線通信装置10BがCTS24jを無線通信装置10Aを宛先として送信すると、無線通信装置10Cが該CTS24jを受信してNAV30jを設定する。また、データ処理部148が、CTS24jのRA246に記載されている無線通信装置10Aのアドレス情報を記憶部152に記録する。また、図13Cでは、無線通信装置10Bが送信したCTS24jと無線通信装置10Eが送信したデータ26kとが衝突し、無線通信装置10AはCTS24jを受信できなかった場合を示している。
無線通信装置10Cは、NAV30jを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されていない無線通信装置10DからRTS22lを受信し、記載されている待機期間情報がNAV30jの残り時間より短い場合、特段の処理を行わない。一方、無線通信装置10Cは、NAV30jを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されている無線通信装置10Aから新たな無線信号の一例としてRTS22mを受信すると、待機期間情報がNAV30cの残り時間より短い場合でも、RTS22mに記載されている待機期間情報に基づいてNAV30jをNAV30mに再設定する。その結果、無線通信装置10CがNAV30を設定する期間を短縮し、データ通信の機会を向上させることが可能である。
図13Dは、本実施形態にかかる無線通信装置10による通信の他の例を示した説明図である。図13Dでは、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10Aが含まれ、無線通信装置10Dの電波到達範囲12Dに無線通信装置10Cが含まれる場合を示している。
図13Dに示した例において、無線通信装置10AがRTS22/DATE22nを送信すると、無線通信装置10CがRTS22/DATE22nに基づいてNAV30nを設定する。また、無線通信装置10Cのデータ処理部148は、RTS22nの送信元である無線通信装置10Aのアドレス情報と、RTS22nの送信先である無線通信装置10Bのアドレス情報とを記憶部152に記録する。ここで、RTS22/DATE22は、待機期間情報が含まれていれば特にフレーム種別が限定されないことを示しており、例えば、RTS22であっても、CTS24であっても、データ26であってもよい。また、図13Dでは、無線通信装置10Aが送信したRTS22/DATE22nを何かしらの事由により無線通信装置10Bが受信できなかった場合を示している。
無線通信装置10Cは、NAV30nを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されていない無線通信装置10DからRTS22/DATE22oを受信し、記載されている待機期間情報がNAV30nの残り時間より短い場合、特段の処理を行わない。一方、無線通信装置10Cは、NAV30nを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されている無線通信装置10Aから新たな無線信号の一例としてデータ26pを受信すると、待機期間情報がNAV30nの残り時間より短い場合でも、データ26pに記載されている待機期間情報に基づいてNAV30nをNAV30pに再設定する。その結果、無線通信装置10CがNAV30を設定する期間を抑制し、データ通信の機会を向上させることが可能である。
図13Eは、本実施形態にかかる無線通信装置10による通信の他の例を示した説明図である。図13Eでは、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10A、10C、および10Eが含まれ、無線通信装置10Dの電波到達範囲12Dに無線通信装置10Cが含まれ、無線通信装置10Eの電波到達範囲12Eに無線通信装置10Bが含まれる場合を示している。
図13Eに示した例において、無線通信装置10AがRTS22/DATE22qを送信すると、無線通信装置10CがRTS22/DATE22qに基づいてNAV30qを設定する。また、無線通信装置10Cのデータ処理部148は、RTS22/DATE22qの送信元である無線通信装置10Aのアドレス情報と、RTS22fの送信先である無線通信装置10Bのアドレス情報とを記憶部152に記録する。また、図13Eでは、無線通信装置10Aから送信されたRTS22/DATE22qと無線通信装置10Eから送信されたRTS22rとが衝突し、無線通信装置10BがRTS22/DATE22qを受信できなかった場合を示している。
無線通信装置10Cは、NAV30qを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されていない無線通信装置10DからRTS22/DATE22sを受信し、記載されている待機期間情報がNAV30qの残り時間より短い場合、特段の処理を行わない。一方、無線通信装置10Cは、NAV30qを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されている無線通信装置10Bから新たな無線信号の一例としてデータ26tを受信すると、待機期間情報がNAV30qの残り時間より短い場合でも、データ26tに記載されている待機期間情報に基づいてNAV30qをNAV30tに再設定する。その結果、無線通信装置10CがNAV30を設定する期間を短縮し、データ通信の機会を向上させることが可能である。
図13Fは、本実施形態にかかる無線通信装置10による通信の他の例を示した説明図である。図13Fでは、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび10Eが含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10Aおよび10Cが含まれ、無線通信装置10Dの電波到達範囲12Dに無線通信装置10Cが含まれ、無線通信装置10Eの電波到達範囲12Eに無線通信装置10Aが含まれる場合を示している。
図13Fに示した例において、無線通信装置10Aから送信されたRTS22uに応答して無線通信装置10BがCTS24uを無線通信装置10Aを宛先として送信すると、無線通信装置10Cが該CTS24uを受信してNAV30uを設定する。また、データ処理部148が、CTS24uのRA246に記載されている無線通信装置10Aのアドレス情報を記憶部152に記録する。また、図13Fでは、無線通信装置10Bが送信したCTS24uと無線通信装置10Eが送信したデータ26wとが衝突し、無線通信装置10AはCTS24uを受信できなかった場合を示している。
無線通信装置10Cは、NAV30uを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されていない無線通信装置10DからRTS22xを受信し、記載されている待機期間情報がNAV30uの残り時間より短い場合、特段の処理を行わない。一方、無線通信装置10Cは、NAV30uを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されている無線通信装置10Aから新たな無線信号の一例としてデータ26vを受信すると、待機期間情報がNAV30uの残り時間より短い場合でも、データ26vに記載されている待機期間情報に基づいてNAV30uをNAV30vに再設定する。その結果、無線通信装置10CがNAV30を設定する期間を抑制し、データ通信の機会を向上させることが可能である。
〔4−3〕本実施形態にかかる無線通信装置による通信の流れ
以上、本実施形態にかかる無線通信装置10の構成、機能を説明した。続いて、図14を参照して当該無線通信装置10において実行される無線通信方法について説明する。
図14は、本実施形態にかかる無線通信装置10において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。まず、当該無線通信装置10は、他の無線通信装置10B宛の無線信号を受信すると(S254)、制御部144が無線信号に含まれる待機期間情報に従ってNAV30を設定する(S258)。また、データ処理部148が、無線信号に含まれる無線信号の送信元の無線通信装置のアドレス情報および/または送信先の無線通信装置のアドレス情報を記憶部152に記録する(S262)。
続いて、NAV30が設定されている間に他の無線通信装置宛の無線信号を受信した場合に、無線信号に含まれる待機期間情報がNAV30の残り時間より長いか否か、または
記憶部152に記録されているアドレス情報を有する無線通信装置から他の無線通信装置宛の新たな無線信号が受信部により受信されたか否かを制御部144が判断する(S266)。制御部144は、無線信号に含まれる待機期間情報がNAV30の残り時間より長い、または記憶部152に記録されているアドレス情報を有する無線通信装置から他の無線通信装置宛の新たな無線信号が受信部により受信されたと判断した場合、新たな無線信号に含まれる待機期間情報に従ってNAV30を再設定する(S270)。
S270の処理の後、またはS266において無線信号に含まれる待機期間情報がNAV30の残り時間より短く、かつ、記憶部152に記録されているアドレス情報を有する無線通信装置から他の無線通信装置宛の新たな無線信号が受信部により受信されていないと判断された後、制御部144はNAV30の残り時間が無くなったか否かを判断する(S274)。制御部144は、NAV30の残り時間が無くなったと判断した場合、NAV30を解除して処理を終了する(S278)。一方、NAV30の残り時間が残っていると判断された場合はS266の処理に戻る。
〔5〕まとめ
以上説明したように、本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置10は、NAV30を設定している間に、NAV30を設定する原因となった無線信号の送信元または送信先の無線通信装置からRTS22を受信した場合にCTS24を送信することができる。したがって、当該無線通信装置10によれば、RTS/CTS方式の無線通信の円滑化を図ることができる。
また、本発明の第2の実施形態にかかる無線通信装置10は、NAV30を設定している間に、NAV30を設定する原因となった無線信号の送信元または送信先の無線通信装置から他の無線通信装置宛の新たな無線信号を受信すると、待機期間情報がNAV30の残り時間より短い場合でも、該新たな無線信号に記載された待機期間情報に基づいてNAV30を再設定することができる。その結果、当該無線通信装置10が不要にNAV30となってしまう時間を削減し、当該無線通信装置10のデータ送信の機会を増加させることができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、自律分散型の無線通信システム1において動作する無線通信装置10を例にあげて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、無線通信装置10は、インフラストラクチャー型の無線通信システム2において動作することもできる。インフラストラクチャー型の無線通信システム2について、図15および図16を参照して説明する。
図15は、本実施形態の変更例である無線通信システム2の構成例を示した説明図である。当該無線通信システム2は、複数の無線通信装置10A、10B、10Cおよび10Dと、基地局14を含む。基地局14は、例えば無線LANにおけるアクセスポイント(AP)であってもよく、各無線通信装置10A、10B、10Cおよび10D間の通信を中継、制御する。
図16は、無線通信システム2において実行される通信の一例を示した説明図である。図16に示した例では、基地局14の電波到達範囲15に無線通信装置10A〜10Dが含まれ、無線通信装置10Aの電波到達範囲12Aに無線通信装置10Bおよび基地局14が含まれ、無線通信装置10Bの電波到達範囲12Bに無線通信装置10Aおよび基地局14が含まれ、無線通信装置10Cの電波到達範囲12Cに無線通信装置10B、無線通信装置10Dおよび基地局14が含まれ、無線通信装置10Dの電波到達範囲12Dに無線通信装置10B、無線通信装置10Cおよび基地局14が含まれる場合を示している。
図16に示した例において、無線通信装置10Cが、無線通信装置10AによるRTS22zの送信と同時期にRTS22yを送信すると、基地局14は、RTS22yおよびRTS22zの双方を正常に受信することができない。一方、無線通信装置10Bは、RTS22zに基づいてNAV30zを設定する。また、無線通信装置10Bのデータ処理部148は、RTS22zの送信先である基地局14のアドレス情報と、RTS22zの送信元である無線通信装置10Aのアドレス情報とを記憶部152に記録する。
その後、無線通信装置10Cが、無線通信装置10DによるRTS22B’の送信と同時期にRTS22A’を送信すると、基地局14は、RTS22A’およびRTS22B’双方を正常に受信することができない。また、無線通信装置10Bは、NAV30zを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されていない無線通信装置10CからRTS22A’を受信しても特段の処理を行わない。
一方、無線通信装置10Bは、NAV30zを設定している間、記憶部152にアドレス情報が記録されている基地局14から新たな無線信号の一例としてRTS22C’を受信すると、RTS22C’に記載されている待機期間情報に基づいてNAV30zをNAV30C’に再設定する。その結果、無線通信装置10BがNAV30を設定する期間を抑制し、データ通信の機会を向上させることが可能である。
また、本明細書のデータ記録装置の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むとしてもよい。
また、本発明の第1の実施形態の特徴と、本発明の第2の実施形態の特徴とを備えた無線通信装置も提供される。すなわち、NAV30を設定している間に、NAV30を設定する原因となった無線信号の送信元装置または送信先装置から自装置宛のRTS22を受信した場合にはCTS24を送信し、NAV30を設定する原因となった無線信号の送信元装置または送信先装置から他の無線通信装置宛の無線信号を受信した場合には、待機期間情報がNAV30の残り時間より短い場合でも、該無線信号に記載されている待機期間情報に基づいてNAV30を再設定する無線通信装置も提供可能である。
また、無線通信装置10に内蔵されるCPU101、ROM102およびRAM103などのハードウェアを、上述した無線通信装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。また、図9の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
自律分散型の無線通信システムの構成例を示した説明図である。 RTS/CTS方式による通信の様子を示した説明図である。 各フレームのフォーマット例を示した説明図である。 本発明に関連する無線通信システムにおける通信の一例を示した説明図である。 本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。 本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。 本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。 本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。 本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。 NAVreset時間とNAVresetとの関係を示した説明図である。 NAVreset時間とNAVresetとの関係を示した説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置のハードウェア構成を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態にかかる無線通信装置による通信の一例を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置による通信の他の例を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置による通信の他の例を示した説明図である。 本発明に関連する無線通信システムにおける通信の他の例を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかる無線通信装置による通信の一例を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置による通信の他の例を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置による通信の他の例を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置による通信の他の例を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置による通信の他の例を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置による通信の他の例を示した説明図である。 同実施形態にかかる無線通信装置において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。 本実施形態の変更例にかかる無線通信システムの構成例を示した説明図である。 本実施形態の変更例にかかる無線通信システムにおいて実行される通信の一例を示した説明図である。
符号の説明
10 無線通信装置
14 基地局
116 アンテナ
120 送信データ生成部
124 無線送信部
128 無線受信部
132 受信データ解析部
144 制御部
148 データ処理部
152 記憶部

Claims (6)

  1. 信号を送信する送信部と;
    送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報、および所定の待機期間情報を含む信号を受信する受信部と;
    前記受信部が受信した信号の宛先が自装置でなかった場合、前記送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報を記憶媒体に記録するデータ処理部と;
    前記待機期間情報の示す期間にわたって前記送信部からの信号送信を待機させる送信待機状態を設定する制御部と;
    を備え、
    前記送信待機状態において、前記記憶媒体に記録されている識別情報の示す無線通信装置から宛先が自装置でない新たな信号を前記受信部が受信すると、前記制御部は、前記送信待機状態を、前記新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間にわたる送信待機状態に再設定することを特徴とする、無線通信装置。
  2. 前記データ処理部は、前記送信待機状態において前記新たな信号を前記受信部が受信すると、前記記憶媒体に記憶させる識別情報を、前記新たな信号の送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報に更新することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記無線通信装置は自律分散的に他の無線通信装置と無線通信を行うことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. コンピュータを、
    信号を送信する送信部と;
    送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報、および所定の待機期間情報を含む信号を受信する受信部と;
    前記受信部が受信した信号の宛先が自装置でなかった場合、前記送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報を記憶媒体に記録するデータ処理部と;
    前記待機期間情報の示す期間にわたって前記送信部からの信号送信を待機させる送信待機状態を設定する制御部と;
    を備え、
    前記送信待機状態において、前記記憶媒体に記録されている識別情報の示す無線通信装置から宛先が自装置でない新たな信号を前記受信部が受信すると、前記制御部は、前記送信待機状態を、前記新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間にわたる送信待機状態に再設定する無線通信装置として機能させるための、プログラム。
  5. 無線で信号を送受信する無線通信装置において実行される無線通信方法であって:
    送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報、および所定の待機期間情報を含む信号を受信するステップと;
    受信した信号の宛先が自装置でなかった場合、前記送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報を記憶媒体に記録するステップと;
    前記待機期間情報の示す期間にわたって送信待機状態に設定するステップと;
    前記送信待機状態において、前記記憶媒体に記録されている識別情報の示す無線通信装置から宛先が自装置でない新たな信号を受信するステップと;
    前記送信待機状態を、前記新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間にわたる送信待機状態に再設定するステップと;
    を含むことを特徴とする、無線通信方法。
  6. 相互に無線通信する複数の無線通信装置を含む無線通信システムであって:
    前記各無線通信装置は、
    信号を送信する送信部と;
    送信元の無線通信装置の識別情報または宛先の無線通信装置の識別情報、および所定の待機期間情報を含む信号を受信する受信部と;
    前記受信部が受信した信号の宛先が自装置でなかった場合、前記送信元の無線通信装置の識別情報または前記宛先の無線通信装置の識別情報を記憶媒体に記録するデータ処理部と;
    前記待機期間情報の示す期間にわたって前記送信部からの信号送信を待機させる送信待機状態を設定する制御部と;
    を備え、
    前記送信待機状態において、前記記憶媒体に記録されている識別情報の示す無線通信装置から宛先が自装置でない新たな信号を前記受信部が受信すると、前記制御部は、前記送信待機状態を、前記新たな信号に含まれる待機期間情報の示す期間にわたる送信待機状態に再設定することを特徴とする、無線通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016029822A (ja) * 2015-10-09 2016-03-03 日本電信電話株式会社 無線通信装置及び無線通信方法
JP2017526231A (ja) * 2014-06-25 2017-09-07 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 高効率ワイヤレスネットワークにおける改良された保護モードのためのシステムおよび方法

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